JP4793875B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム並びに記録媒体 Download PDF

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本発明は、電子透かし技術を用い、画像信号等に著作権者情報等の情報を埋め込み、また埋め込まれた情報を抽出する処理を行う装置及び方法に関する。
近年、マルチメディアデジタルコンテンツの作成が極めて容易になり、またインターネットの普及によりこれらのデジタルコンテンツを公開することが可能になってきた。デジタルコンテンツは品質が優れているにもかかわらず、いくらコピーをしても品質が劣化せず、取り扱いが簡単という特徴があるため他人の著作物を複製し利用されるという危険を常に抱えている。
デジタルコンテンツの配布に関して、第三者が著作者の断りなく悪用した場合に法的手続きをとるための証拠として、デジタルコンテンツの不正利用を抑止するために著作権者情報や、機密データの不正流出を抑止するためにアクセス者情報を、デジタルコンテンツに埋め込む技術として電子透かしが注目されている。電子透かしとは、通常人間は知覚することができないが、デジタルコンテンツに対して特定の操作を行うと秘匿された情報を検出できる手法を指す。特に、近年ではHVS(Human Visual System)の仕組みを用いた電子透かしが採用されている。
電子透かしを埋め込む領域にはさまざまな方式があるが、情報を埋め込まれる前の画像信号や音声信号(以下、コンテナ信号と呼ぶ)又は情報を埋め込まれた画像信号や音声信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と呼ぶ)を周波数空間に変換して処理する方式と、実空間のまま処理する方式とに大別され、それぞれの方式はさらに量子化を用いる方式と相関を用いる方式とに分けられる。いずれの方式も一長一短がある。
本発明は、コンテナ信号又は情報埋め込み済みコンテナ信号を実空間で処理し、相関を利用する方式に関するものである。この方式は、一般的に、写真や音声のような自然信号より、文字や図形などを表す人工画像信号に効果的である。このような方式の先行技術文献として例えば特許文献1,2,3を挙げることができる。
特表10−513324号公報 特許第3576993号公報 特許第3592545号公報
従来例として、特許文献1に記載されている方式について説明する。これは、画像を8×8画素の区間(ブロック)に区切り、各ブロック中にエッジ部分があれば、その部分を所定の埋め込み形状(凸形または凹形)に変形することで情報埋め込みを行い、情報埋め込み後の画像と前記埋め込み形状との相関をブロックごとにとることにより埋め込み情報を抽出する方式である。この方式の原理を、図11を用い説明する。画像は2次元信号だが、ここでは簡略化して1次元信号として説明する。
図11(a)の横軸は画素(標本)位置を表し、縦軸は所定の埋め込み波形と情報埋め込み済みコンテナ信号波形との相互相関値を表している。情報埋め込み済みコンテナ信号波形は一定間隔で区切られる(ここでは4つの区間が示されている)。各区間について、4個所(位相)で相互相関値を出している。埋め込み情報が”0”ならば所定の埋め込み波形(例えば凸形波形)に近づけるように、埋め込み情報が”1”ならば、その所定の埋め込み波形の反転波形(凹形波形)に近づけるように、元のコンテナ信号波形が変形されているので、変形が施された位置(位相)では、埋め込み情報が”0”なら正の大きな相互相関値が、埋め込み情報が”1”ならば負の大きな相互相関値が出る。
図11(a)では、白抜き丸印の位相で変形が行われているので、その位相で相互相関の絶対値が大きくなっている。この例では先頭の区間から順に”0”、”1”、”1”、”0”が埋め込まれている。ただし、変形を行わなかった位相(網掛け丸印)での相互相関値が0に近い値となる保証はない。”E”のような絶対値の比較的大きな相互相関値が出る場合もある。その位置(位相)で元々の波形が埋め込み波形と似ていた場合である。
例えば、画像データに情報の埋め込みが行われる場合、図12に示すように、情報埋込装置1によって情報を埋め込まれた画像データが出力装置2によって記録媒体Pに出力される。この記録媒体Pをスキャナなどの入力装置3で読み取り画像データとして情報抽出装置4に入力し、画像データに埋め込まれた情報を抽出するような場面がある。出力装置2による出力過程と入力装置3による読み取り過程で画像データにノイズが加わるため、情報抽出装置4に入力される画像データは画素値が変動する。それに伴い、画像データと埋め込み波形との相関値も変動してしまう。また、出力装置2による出力過程と入力装置3による読み取り過程で画像データの平行移動も起こるので、位相ずれも生じる。
各区間内の同じ位相に情報が埋め込まれている場合、埋め込まれた情報の抽出の際、情報の埋め込まれた画像データを等間隔に区切れば、位相ずれが起きていたとしても、埋め込み位置は必ず区間内に入る。したがって、等間隔の区間設定を適当な位相で行い、各区間内から相関値のピークを検出することができれば、埋め込み情報を抽出できる。
ところが、図11のBやCの相関値の絶対値がノイズの影響でEより小さくなると、どのような区間設定であっても埋め込まれていない位相Eを検出してしまい、誤って情報を抽出してしまう。例えば、図11の(b)乃至(e)のような区間設定を行った場合、X印を付けた区間で誤った情報を抽出してしまう。
そこで、同じ情報を複数個所に対し繰り返し埋め込み、情報抽出装置で抽出された情報の多数決をとることで、正しい情報を抽出できる確率を高める手法がとられる。しかしながら、この手法を採用しても、情報抽出装置によって情報が埋め込まれていない位相を検出することが必ずしも少なくなく、その結果として抽出情報の信頼性を確保できないと言う問題がある。
また、区間内の同じ位相で情報を埋め込むことによる問題も生じる。すなわち、埋め込み位相でコンテナ信号波形が埋め込み波形と大きく異なっていた場合、そこを埋め込み波形に近づけるように変形すると、画像データの品質が大きく劣化してしまう。そこで、そのような位相での埋め込みは断念し、同じ情報を複数個所に繰り返し埋め込むことで別の区間から正しい情報を抽出できるようにする手法がとられる。しかしながら、この手法も、埋め込みを断念する区間が多くなると、情報の抽出数が減ってしまうため多数決による信頼性が低下してしまい、抽出情報の信頼性を確保することができなくなる。
よって、本発明の目的は、画像信号への情報の埋め込み及び埋め込み情報の抽出に関する上述のような問題点を改善することにある。
請求項1記載の発明に係る情報処理装置は、
情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、その区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理装置であって、
前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定手段と、
前記区間毎に、該区間内の特定部分の複数の位相を埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定手段により測定された相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上であるか判定し、前記相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択手段と、
前記区間毎に、前記位相選択手段により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形手段とを有することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明に係る情報処理装置は、
情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理装置であって、
前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定手段と、
前記区間毎に、該区間内の特定部分の複数の位相を埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定手段により測定された第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下であるか判定し、前記第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択手段と、
前記区間毎に、前記位相選択手段により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形手段とを有することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明に係る情報処理装置において、前記複数の埋め込み位相候補には中央のものほど高い順位の優先順位が付けられ、前記位相選択手段は、前記埋め込み位相として、優先順位の高い埋め込み位相候補より順に選択することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明に係る情報処理装置は、
長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理装置であって、
前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定手段と、
前記類似度測定手段により測定された相互相関から、その絶対値の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以上の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲を推定する位相同期手段と、
前記区間毎に、前記位相同期手段により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定手段により測定された相互相関の最大値又は最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出手段とを有することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明に係る情報処理装置は、
長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理装置であって、
前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定手段と、
前記類似度測定手段により測定された第1及び第2の差分の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以下の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲を推定する位相同期手段と、
前記区間毎に、前記位相同期手段により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定手段により測定された第1又は第2の差分の最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出手段とを有することを特徴とするものである。
請求項6記載の発明に係る情報処理方法は、
情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理方法であって、
前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定工程と、
前記区間毎に、該区間内の特定部分の位相を複数の埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定工程により測定された相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上であるか判定し、前記相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択工程と、
前記区間毎に、前記位相選択工程により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形工程とを有することを特徴とするものである。
請求項7記載の発明に係る情報処理方法は、
情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理方法であって、
前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定工程と、
前記区間毎に、該区間内の特定部分の複数の位相を埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定工程により測定された第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下であるか判定し、前記第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択工程と、
前記区間毎に、前記位相選択工程により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形工程とを有することを特徴とするものである。
請求項8記載の発明に係る情報処理方法は、
長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理方法であって、
前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定工程と、
前記類似度測定工程により測定された相互相関から、その絶対値の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以上の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲を推定する位相同期工程と、
前記区間毎に、前記位相同期工程により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定工程により測定された相互相関の最大値又は最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出工程とを有することを特徴とするものである。
請求項9記載の発明に係る情報処理方法は、
長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理方法であって、
前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定工程と、
前記類似度測定工程により測定された第1及び第2の差分の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以下の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲を推定する位相同期工程と、
前記区間毎に、前記位相同期工程により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定工程により測定された第1又は第2の差分の最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出工程とを有することを特徴とするものである。
請求項1,2,3,6,7記載の発明に係る情報処理装置又は方法によれば、コンテナ信号の各区間内の特定部分の複数の埋め込み位相候補の中から、コンテナ信号波形が埋め込み波形又はその反転波形に近い位相を選択して情報を埋め込むことができるため、区間内の特定の1つの位相のみに埋め込みを行う方式に比べ、埋め込みを断念する区間を減らし、情報抽出側での抽出情報の信頼性を向上させることができる。また、埋め込み波形又はその反転波形と波形の違いが大きい位相での情報埋め込みを避け、埋め込みによるコンテナ信号の劣化を抑えることができる。
請求項4,5,8,9記載の発明に係る情報処理装置又は方法によれば、区間内の相互相関又は差分の分布から区間内の埋め込み位相範囲を推定し、その範囲内の相互相関又は差分に基づいて埋め込み情報を抽出する。したがって、請求項1,2,3,6,7記載の発明に係る情報処理装置又は方法により情報が埋め込まれた信号のような、区間内の情報埋め込み位相が変動する情報埋め込み済みコンテナ信号や、図12で説明したような変換過程でノイズが加わった情報埋め込み済みコンテナ信号に対しても、不適切な位相での情報の抽出を回避して信頼性の高い情報抽出が可能である。
本発明の実施形態について、まず図1乃至図4を参照し概要を説明する。
[概要説明]
図1は、情報埋込装置の構成を示すブロック図である。情報埋込装置では、コンテナ信号(例えば情報を埋め込まれる前の画像信号)の波形と、情報の埋め込みに用いられる所定の波形(埋め込み波形)との類似度を測定する(類似度測定ブロック100)。測定された類似度に基づいて、コンテナ信号の区間毎に情報を埋め込む位相を選択する(位相選択ブロック101)。そして、コンテナ信号の各区間毎に選択された位相に情報を埋め込むための信号変形処理を行う(信号変形ブロック102)。この信号変形処理とは、例えば、コンテナ信号に情報”0”を埋め込むときにはコンテナ信号の波形を所定の埋め込み波形に近づけるように変形し(例えば、コンテナ信号の波形と所定の埋め込み波形とを振幅方向に線形補間した波形に置換する。または、埋め込み波形そのものに置換する)、コンテナ信号に情報”1”を埋め込むときにはコンテナ信号の波形を埋め込み波形の反転波形に近づけるように変形する処理である。
図2は、情報抽出装置の構成を示すブロック図である。情報抽出装置では、例えば図12で説明したように、情報埋込装置で情報が埋め込まれた画像信号を出力装置2により記録媒体Pに出力し、この記録媒体Pをスキャナなどの入力装置3により読み取り、再び電子化された情報の埋め込まれた画像信号のような情報埋め込み済みコンテナ信号から埋め込み情報を抽出する。まず、情報埋め込み済みコンテナ信号の波形と埋め込み波形との類似度を測定する(類似度測定ブロック200)。測定された類似度の分布から情報の埋め込み位相を推定する(位相同期ブロック201)。情報埋め込み済みコンテナ信号の区間毎に、測定された類似度を、埋め込み位相の推定範囲内について調べて埋め込み情報(”0”又は”1”)を抽出する(情報抽出ブロック202)。
(情報抽出装置の説明)
図3を参照し、情報抽出装置の処理について、より具体的に説明する。図3(a)は埋め込み波形(長さT1)を示している。埋め込み波形は、情報埋込装置と情報抽出装置とで同じものを用いる必要がある。
図3(b)は情報の埋め込まれた信号すなわち情報埋込済みコンテナ信号の波形を示している。情報埋め込み済みコンテナ信号を長さT2の区間に区切ったときに、左側の区間ではその中ほどの波形が埋め込み波形と同じになっている(情報”0”が埋め込まれている)。右側の区間では、その中ほどの波形が埋め込み波形を振幅方向に反転した波形と同じになっている(情報”1”が埋め込まれている)。
類似度測定ブロック200では、情報埋め込み済みコンテナ信号の波形から長さT1の局所波形を少しずつシフトさせながら切り出し、その局所波形と埋め込み波形との類似度を測定する。ここでは、類似度として相互相関(ΣX(n)*Y(n))を用いるものとして説明する。ただし、X(n)は情報埋め込み済みコンテナ信号の局所波形であり、Y(n)は埋め込み波形である。
なお、差分(Σ|X(n)−Y(n)|もしくはΣ{X(n)−Y(n)})を類似度として用いることもできる。相互相関は類似しているほど大きな絶対値をとる。これに対し、差分は類似しているほど小さな絶対値をとる点が異なる。差分の方が計算は簡単である。ただし、差分を用いる場合には、埋め込み波形Y(n)との差分と、埋め込み波形Y(n)の反転波形Y’(n)との差分の両方を計算する必要がある。
図3(b)の情報埋め込み済みコンテナ信号波形と埋め込み波形との相互相関値をプロットした波形(類似度波形)を図3(c)に示す。図中、Aの位相に正のピーク、Bの位相に負のピークが出ている。このようなピークを検出するだけで正しい情報抽出をすることができそうであるが、前述したように、情報の埋め込まれた画像信号を記録媒体に出力し、その記録媒体を読み取って再電子化したような情報埋め込み済みコンテナ信号の場合、ノイズ等の影響で類似度波形は例えば図3(d)のようになってしまう。ノイズが加わった影響でピークの高さが低くなり、位相ずれも起きている。このため、2番目の区間では、BよりEのピークが高いので、Eを誤って抽出してしまう(正解=”1”、誤り=”0”)。これを避けるため、次の「位相同期」(埋め込み位相の推定)を行う。
位相同期ブロック201では、長さT2の複数区間における図3(d)の相互相関値の絶対値を同じ位相毎に加算累計する処理を行う。その結果、図3(e)に示すような分布が得られる(このような分布が得られるように、情報埋込装置側で埋め込み位相を選択している)。この例では、区間のほぼ中央の位相が高い値を示しているので、この位相が埋め込み位相である確率が最も高い。そこで、例えば、分布の最高値を100とした時に90以上の値をとる位相範囲(T3からT3+T4まで)を埋め込み位相範囲と推定する。
情報抽出ブロック202では、長さT2の区間毎に、推定された位相範囲のみについて図3(d)の相互相関値を調べ、その最大値が所定値Rd以上であれば”0”を、最小値が所定値−Rd以下であれば”1”を、埋め込み情報として抽出する。例えば、図3(d)の2番目の区間では、推定位相範囲内のBが”1”として抽出されるが、推定位相範囲外のEは抽出されないので、抽出情報の信頼性が向上する。なお、実際的には同じ情報を複数個所に繰り返し埋め込む方法がとれら、複数個所での抽出情報の多数決をとって最終的な抽出情報とするのが一般的である。これについては後述する。
(情報埋込装置の説明)
図4を参照し、情報埋込装置の処理について、より具体的に説明する。
類似度測定ブロック100では、入力されたコンテナ信号の波形と埋め込み波形(図3(a))との類似度を測定する。この処理は、コンテナ信号が情報埋め込み前のものである点以外は、情報抽出装置の類似度測定ブロック200における処理と同一である。ここでは、類似度として相互相関を用いるものとするが、類似度として差分を用いることもできることは前述した通りである。
情報埋め込み前のコンテナ信号の波形と埋め込み波形との相互相関値をプロットした波形(類似度波形)を図4(c)に示す。情報埋め込み前のコンテナ信号の波形と埋め込み波形との相互相関値であるので、図3(c)の場合ほど大きなピークは出ない。
位相選択ブロック101では、長さT2の区間毎に、測定された類似度(ここでは相互相関値)に基づいて適切な埋め込み位相を選択する。ただし、区間内のすべての位相を均等に扱ったのでは、埋め込み位相の分布の偏りが生まれず、情報抽出装置での「位相同期」(埋め込み位相推定)が不可能になってしまう。情報抽出装置の位相同期ブロック201では、埋め込み位相の分布の偏りがあることを前提としているからである。
埋め込み位相の分布の偏りを生じさせるためには2つの位相選択方法が考えられる。第1の位相選択方法は、図4(a)に示すように、区間の中央部分のいくつかの位相(丸印)のみを埋め込み位相の候補とし、それら位相の中で、相互相関値の絶対値が大きな位相(すなわち、情報”0”を埋め込む区間では相互相関値が所定値Re以上の位相、情報”1”を埋め込む区間では相互相関値が所定値−Re以下の位相)を埋め込み位相として選択する方法である。図4(a)のx印を付けた位相は埋め込み対象外とする。
もう1つの位相選択方法は、図4(b)に示すように、区間内の複数の位相を埋め込み位相候補とし、それらの位相に区間中央に近いものほど優先させるような優先順位(図中の数字)をつけておき、相互相関値の絶対値が大きな位相(すなわち、情報”0”を埋め込む区間では相互相関値が所定値Re以上の位相、情報”1”を埋め込む区間では相互相関値が所定値−Re以下の位相)の中の優先順位が最も高い位相を埋め込み位相として選択する方法である。図4(b)のx印を付けた位相は埋め込み対象外とする。
いずれの位相選択方法によっても、図4(c)の左の区間で埋め込み情報が”0”ならば、FではなくAの位相が埋め込み位相として適切に選択される。そして、埋め込み位相の分布に偏りが生じるため、情報抽出装置での「位相同期」が機能し、抽出情報の信頼性を高めることができる。
なお、従来は、区間内の特定の1つの位相だけに情報を埋め込むようにしていた。ある区間の特定位相におけるコンテナ信号波形が埋め込み波形と大きく異なっていた場合、その区間の埋め込みを断念している。そのような区間でコンテナ信号波形を埋め込み波形に近づけるよう変形すると、信号品質が大きく劣化してしまうからである。埋め込みを断念する区間が増加すると、情報抽出装置での情報抽出数が減少するため抽出情報の信頼性の低下を招くことは前述した通りである。
しかし、区間内の特定の位相でコンテナ信号波形と埋め込み波形が大きく異なっていたとしても、同じ区間内においてコンテナ信号波形と埋め込み波形とが近い別の位相が存在する可能性がある。本発明では前述したような埋め込み位相選択を行うため、各区間での埋め込みを断念する確率が下がる。同じ情報を複数個所に繰り返し埋め込み、情報抽出装置で抽出した情報の多数決をとる場合、埋め込み断念の確率が下がれば情報抽出数が増えるため、抽出情報の信頼性が向上する。
信号変形ブロック102では、位相選択処理により選択された位相について、情報を埋め込むための信号変形処理を行う。信号変形処理ついては前述した通りである。なお、情報抽出装置で多数決を利用する場合、情報埋込装置では同じ情報を複数箇所に繰り返し埋め込むことになる。
(類似度として差分を用いる場合)
類似度として差分を用いる場合について説明を補足する。
まず情報埋込装置について説明する。類似度測定ブロック100では、情報埋め込み前のコンテナ信号の波形から長さT1の局所波形を少しずつシフトさせながら切り出す。そして、その局所波形と埋め込み波形との差分(Σ|X(n)−Y(n)|又はΣ{X(n)−Y(n)})、及び、その局所波形と埋め込み波形の反転波形との差分(Σ|X(n)−Y’(n)|又はΣ{X(n)−Y’(n)})を測定する。X(n)はコンテナ信号の局所波形、Y(n)は埋め込み波形、Y’(n)は埋め込み波形の反転波形である。
位相選択ブロック101では、図4(a)に示す選択方法を用いる場合、情報”0”を埋め込む区間では、埋め込み位相候補の中で、埋め込み波形との差分が所定の閾値以下の値となった位相を埋め込み位相として選択する。情報”1”を埋め込む区間では、埋め込み波形の反転波形との差分が所定の閾値以下の値となった位相を埋め込み位相として選択する。図4(b)に示す選択方法の場合、情報”0”を埋め込む区間では、埋め込み波形との差分が所定の閾値以下の値となった埋め込み位相候補の中で最も優先順位の高い位相を埋め込み位相として選択し、情報”1”を埋め込む区間では、埋め込み波形の反転波形との差分が所定の閾値以下の値となった埋め込み位相候補の中で最も優先順位が高い位相を埋め込み位相として選択する。
次に、情報抽出装置について説明する。類似度測定ブロック200では、情報埋め込み済みコンテナ信号の波形と、埋め込み波形との差分及び埋め込み波形の反転波形との差分を測定する。位相同期ブロック201では、複数の区間における両方の差分(いずれも正値)を同じ位相毎に加算累計する処理を行うことにより、差分の分布を求める。この分布は、埋め込み位相で値が最小となる。したがって、例えば、その分布の最大値を100としたときに、10以下の値をとる位相範囲を埋め込み位相範囲と推定する。
情報抽出ブロック202では、区間毎に、推定された位相範囲のみについて2種類の差分を調べ、埋め込み波形との差分が所定の閾値以下であれば”0”を、埋め込み波形の反転波形との差分が所定の閾値以下であれば”1”を、それぞれ埋め込み情報として抽出する。なお、多数決をとる場合については、以下の実施例において説明する。
以下、本発明の一実施例について説明する。本実施例では、類似度として相互相関が用いられる。埋め込み情報はNビットのビット列(ビット0〜ビットN−1)である。例えば、コンテナ信号は画像信号であり、そのラスタラインを処理単位としてNビットのビット列が繰り返し埋め込まれる。
(情報埋込装置の説明)
類似度測定ブロック100の処理について図5に示すフローチャートに沿って説明する。まず、コンテナ信号波形の切り出し開始点を原点0にセットする(ステップS300)。コンテナ信号波形より、切り出し開始点から長さT1の局所波形を切り出す(ステップS301)。切り出した局所波形と埋め込み波形(長さT1)との類似度(相互相関)を算出し、結果を出力する(ステップS302)。切り出し開始点をΔTだけ進め(ステップS304)、ステップS301に戻る。
このようにして切り出し開始点を順次シフトさせながら、コンテナ信号の局所波形と埋め込み波形との類似度を算出し出力する。コンテナ信号波形の最後まで局所波形の切り出しが完了すると(ステップS303,Yes)、類似度測定処理を終了する。
位相選択ブロック101及び信号変形ブロック102の処理について、図6に示すフローチャートに沿って説明する。以下の説明中の「類似度波形」とは、図3の(c)もしくは(d)のように測定された類似度(相互相関値)をプロットした波形を意味する。
まず、類似度波形の切り出し開始点を原点0にセットし、埋め込み情報であるNビットのビット列のビット番号nを0にセットする(ステップS310)。
類似度波形より、切り出し開始点から長さT2の局所波形を切り出し、この局所波形より複数の埋め込み位相候補での部分波形(長さT1)を切り出す(ステップS311)。ここで、埋め込み位相候補は図4の(a)又は(b)により説明したものである。
当該区間に埋め込むビット(n)が”0”であって、ある埋め込み位相候補での部分波形の最大値(相互相関値)が所定値Re以上ならば(ステップS312,Yes)、その埋め込み位相候補を埋め込み位相として選択し、コンテナ信号波形の当該位相の長さT1の区間(当該部分波形に対応した部分)を埋め込み波形(図3(a)参照)で置換する(ステップS314)。当該区間に埋め込むビット(n)が”1”であって、ある埋め込み位相候補での部分波形の最小値(相互相関値)が所定値−Re以下ならば(ステップS313,Yes)、その埋め込み位相候補を埋め込み位相として選択し、コンテナ信号波形の当該位相の長さT1の区間(当該部分波形に対応した部分)を、埋め込み波形の反転波形で置換する(ステップS315)。
なお、図6にはステップS312,313による判定手順が簡略化して示されている。すなわち、図4(a)に示すような位相選択方法の場合には、例えば左側の埋め込み位相候補から順にステップS312又はS313の判定を行い、ある埋め込み位相候補で条件が成立したときにステップS314又はS315へ進む。また、図4(b)に示すような位相選択方法の場合には、優先順位の高い埋め込み位相候補より順にステップS312又はS313の判定を行い、ある埋め込み位相候補で条件が成立したときにステップS314又はS315へ進む。どの埋め込み位相候補についても条件が成立しない場合(ステップS312及びS313の判定結果がNo)、当該区間には埋め込みを行わない。
次に、類似度波形の切り出し開始点を長さT2だけ進めるとともにビット番号nを1だけ増加させ(ステップS317)、ステップS311へ戻り、次の区間について同様の位相選択と信号変形を行う。以上の繰り返しにより、ビット番号nがNまで増加すると(ステップS318,Yes)、Nビットのビット列の最終ビットまでの埋め込みが一巡したということであるので、ビット番号nを0に戻し(ステップS319)、ステップS311へ戻り、再びビット列のビット番号0から埋め込み処理を開始する。類似度波形の最後まで処理が進み、切り出すべき部分波形ななくなると(ステップS316,Yes)、処理を終了する。
(情報抽出装置の説明)
類似度測定ブロック200の処理について図7に示すフローチャートに沿って説明する。まず、情報埋め込み済みコンテナ信号波形の切り出し開始点を原点0にセットする(ステップS400)。情報埋め込み済みコンテナ信号波形より、切り出し開始点から長さT1の局所波形を切り出す(ステップS401)。切り出した局所波形と埋め込み波形(長さT1)との類似度(相互相関)を算出し、結果を出力する(ステップS402)。切り出し開始点をΔTだけ進め(ステップS404)、ステップS401に戻る。このようにして切り出し開始点を順次シフトさせながら、情報埋め込み済みコンテナ信号の局所波形と埋め込み波形との類似度を算出して出力する。情報埋め込み済みコンテナ信号の最後まで局所波形の切り出しが完了すると(ステップS403,Yes)類似度測定処理を終了する。
位相同期ブロック201の処理を、図8に示すフローチャートに沿って説明する。まず、類似度波形の切り出し開始点を原点0にセットする(ステップS410)。類似度波形より、切り出し開始点から長さT2の局所波形を切り出す(ステップS411)。切り出した局所波形の絶対値を累計波形に加算する(ステップS412)。これは図3(e)について説明した分布を求めるための累積加算処理に対応する。切り出し開始点をT2だけ進め(ステップS414)、ステップS411に戻り、同様の処理を繰り返す。類似度波形の最後まで局所波形の切り出しが完了すると(ステップS413,Yes)、累計波形(図3(e)の分布に相当)の最大値を100%として、値が90%〜100%の範囲を埋め込み位相の推定範囲とし、T3,T4(図3(e)参照)を決定する(ステップS415)。
情報抽出ブロック202の処理を、図9に示すフローチャートに沿って説明する。抽出情報の多数決をとるためのビット番号対応のカウンタが用いられる。ここではNビットのビット列が繰り返し埋め込まれていることを前提としているので、ビット番号に対応したN個のカウンタ(n)(ただしn=0,1,...,N−1)が用いられる。
まず、全てのカウンタ(n)を0クリアし、ビット番号n(もしくはカウンタのインデックス)を0にセットし、また、類似度波形の切り出し開始点をT3にセットする(ステップS420)。T3はステップS415で決定されたものである(図3(e)参照)。
類似度波形より、切り出し開始点から長さT4の局所波形を切り出す(ステップS421)。ここでは、T4はステップS415で設定されたものである(図3(e)参照)。切り出した局所波形の最大値が所定値Rd以上ならば(ステップS422,Yes)、埋め込み情報として”0”を抽出したということであるので、現在のビット番号nに対応したカウンタ(n)を1だけインクリメントする(ステップS424)。局所波形の最小値が所定値−Rd以下ならば(ステップS423,Yes)、埋め込み情報として”1”を抽出したということであるので、現在のビット番号nに対応したカウンタ(n)を1だけデクリメントする(ステップS425)。ステップS422,S423のいずれの判定結果もNoの場合、カウンタ(n)の更新は行わない。
切り出し開始点をT2だけ進めるとともビット番号nを1だけインクリメントし(ステップS427)、ステップS421に戻り、次区間の埋め込み情報の抽出とカウンタの更新を行う。ステップS427でビット番号nがNまでインクリメントされたときには(ステップS428,Yes)、ビット番号nを0に戻し(ステップS429)、ステップS421に戻る。
長さT2の各区間について埋め込み情報の抽出とカウンタ(n)の更新を繰り返し、最終的に類似度波形の最後まで局所波形の切り出しが完了すると(ステップS426,Yes)、抽出情報の出力処理を行う。カウンタ(n)は、初期値は0であり、ビット番号nの情報として”0”が抽出されるたびに1だけインクリメントされ、”1”が抽出されるたびに1だけデクリメントされたのであるから、カウンタ(n)の値はビット番号nの抽出情報の多数決結果に相当する。
まず、ビット番号nを0にセットする(ステップS430)。ビット番号nに対応したカウンタ(n)の値の正負判定を行う(ステップS431,S433)。カウンタ(n)の値が正値ならば(ステップS431,Yes)、ビット番号nの抽出情報として”0”を出力する(ステップS432)。カウンタ(n)の値が負値ならば(ステップS433,Yes)、ビット番号nの抽出情報として”1”を出力する。カウンタ(n)の値が0のときには、そのビット番号の抽出情報を多数決では”0”、”1”のいずれとも決定できなかったことを意味するので、その旨を出力する(ステップS435)。次にビット番号nを1だけインクリメントし(ステップS436)、ステップS431に戻り、次のビット番号について多数決による抽出情報を出力する。ビット番号N−1まで抽出情報を出力し、ビット番号nがNまでインクリメントされると(ステップS437,Yes)、処理を終了する。
次に、類似度として差分を用いる実施例について、前記実施例1に用いられたフローチャートを援用して説明する。
(情報埋込装置の説明)
類似度測定ブロック100の処理フローを示す図5のフローチャートにおいて、ステップS302の処理が前記実施例1とは異なる。すなわち、本実施例では、類似度として、コンテナ信号波形より切り出された長さT1の局所波形と埋め込み波形との差分、及び、その局所波形と埋め込み波形の反転波形との差分の両方を算出する。前述したように、いずれの差分も0以上の値をとる。これ以外の処理内容は前記実施例1と同じである。
位相選択ブロック101及び信号変形ブロック102の処理フローを示す図6のフローチャートにおいて、ステップS311,S312,S313の処理が前記実施例1と異なる。本実施例においては、類似度波形として、埋め込み波形との差分の波形と、埋め込み波形の反転波形との差分の波形がある。前者を類似度波形(1)、後者を類似度波形(2)と呼ぶこととする。
ステップS311では、類似度波形(1)と類似度波形(2)より、切り出し開始点から長さT2の区間の局所波形を切り出し、切り出した局所波形より埋め込み位相候補の部分波形をさらに切り出す。当該区間に埋め込む情報が”0”の場合の判定ステップS312では、類似度波形(1)側の部分波形の最小値が所定値以下であると、その判定結果がYesとなる。当該区間での埋め込み情報が”1”の場合の判定ステップS313では、類似度波形(2)側の部分波形の最小値が所定値以下であると、その判定結果がYesとなる。ただし、前記実施例1で説明したように、図4(a)の位相選択方法の場合には、例えば左側の埋め込み位相候補からステップS312,S313の判定を行い、条件が成立した埋め込み位相候補を埋め込み位相として選択し、ステップS314又はS315へ進む。図4(b)の位相選択方法の場合には、優先順位の高い埋め込み位相候補からステップS312,S313の反転を行い、条件が成立した埋め込み位相候補を埋め込み位相として選択し、ステップS314又はS315へ進む。
(情報抽出装置の説明)
類似度測定ブロック200の処理フローを示す図7のフローチャートにおいて、ステップS402の処理が前記実施例1とは異なる。すなわち、本実施例では、類似度として、情報埋め込み済みコンテナ信号波形より切り出された長さT1の局所波形と埋め込み波形との差分、その局所波形と埋め込み波形の反転波形との差分を算出する。前述したように、いずれの差分も0以上の値をとる。これ以外の処理内容は前記実施例1と同じである。
位相同期ブロック201の処理フローを示す図8のフローチャートにおいて、ステップS411,S412,S415の処理内容が前記実施例1と異なる。すなわち、ステップS411では、埋め込み波形との差分の波形である類似度波形(1)、埋め込み波形の反転波形との差分の波形である類似度波形(2)のそれぞれより、切り出し開始点から長さT2の区間の局所波形を切り出す。ステップS412では、類似度波形(1)側の局所波形及び類似度波形(2)側の局所波形を累計波形に加算する。ステップS415では、累計波形の値の最大値を100%としたとき、例えば0%〜10%の値をとる位相範囲を推定範囲とし、T3,T4(図3(e)参照)を決定する。
情報抽出ブロック202の処理フローを示す図9のフローチャートにおいて、ステップS421,S422,S423の内容が前記実施例1と異なる。すなわち、ステップS421では類似度波形(1)及び類似度波形(2)より長さT4の局所波形を切り出す。ステップS422では、類似度波形(1)より切り出した局所波形の最小値が所定値以下であるか判定する。ステップS423では、類似度波形(2)より切り出された局所波形の最小値が所定値以下であるか判定する。
[装置構成等の補足説明]
以上に説明した情報埋込装置の処理及び/又は情報抽出装置の処理を実行する情報処理装置は、専用のハードウェアで実現することも、コンピュータのハードウェア資源を利用しプログラムで実現することも可能である。後者の情報処理装置の一例を図10に示し説明する。
図10において、400はCPU(中央演算処理ユニット)、402はCPU400のプログラムや各種データを記憶するROMまたはHDD(ハードディスク装置)である。401はASICやDSPのような回路からなる高速信号処理が可能な信号処理部である。403はRAMであり、これは処理するデータや実行プログラムなどを展開する作業メモリとして利用される。404は、操作者と装置との間で操作や状態に関する情報の授受を行うための操作部(スイッチ、ボタン等)と表示部(LED、LCD等)である。405は各種記録媒体(ICカード、CD、DVD等)の読み取り装置、その他の外部装置とのインターフェース(バス、イーサネット、電話回線、無線等)であり、これを通じて情報埋め込み前のコンテナ信号又は情報埋め込み済みコンテナ信号が入出力される。図1又は図2に示した各ブロックの処理工程は、CPU400又は信号処理部401で実行される。言い換えれば、図1又は図2に示した各ブロックに対応した手段として、CPU400又は信号処理部401が機能する。そのためのプログラムは、例えばROM又はHDD402から読み出されてRAM403にロードされ、あるいは、各種記録媒体(ICカード、CD、DVD等)から外部インターフェース405を通じ読み込まれRAM403にロードされる。
本発明の情報埋込装置の構成を示すブロック図である。 本発明の情報抽出装置の構成を示すブロック図である。 本発明における情報抽出処理の説明のための図である。 本発明における情報埋め込み処理の説明のための図である。 情報埋込装置の類似度測定ブロックの処理を説明するためのフローチャートである。 情報埋込装置の位相選択ブロック及び信号変形ブロックの処理を説明するためのフローチャートである。 情報抽出装置の類似度測定ブロックの処理を説明するためのフローチャートである。 情報抽出装置の位相同期ブロックの処理を説明するためのフローチャートである。 情報抽出装置の情報抽出ブロックの処理を説明するためのフローチャートである。 コンピュータのハードウェア資源を利用して本発明の情報処理装置を実現する形態を説明するためのブロック図である。 従来例の説明図である。 情報埋め込みから情報抽出までの処理形態の説明図である。
符号の説明
100 類似度測定ブロック
101 位相選択ブロック
102 信号変形ブロック
200 類似度測定ブロック
201 位相同期ブロック
202 情報抽出ブロック

Claims (11)

  1. 情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理装置であって、
    前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定手段と、
    前記区間毎に、該区間内の特定部分の複数の位相を埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定手段により測定された相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上であるか判定し、前記相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択手段と、
    前記区間毎に、前記位相選択手段により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理装置であって、
    前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定手段と、
    前記区間毎に、該区間内の特定部分の複数の位相を埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定手段により測定された第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下であるか判定し、前記第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択手段と、
    前記区間毎に、前記位相選択手段により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記複数の埋め込み位相候補には中央のものほど高い順位の優先順位が付けられており、前記位相選択手段は、前記埋め込み位相として、優先順位の高い埋め込み位相候補より順に選択することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理装置であって、
    前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定手段と、
    前記類似度測定手段により測定された相互相関から、その絶対値の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以上の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲推定する位相同期手段と、
    前記区間毎に、前記位相同期手段により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定手段により測定された相互相関の最大値又は最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  5. 長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理装置であって、
    前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定手段と、
    前記類似度測定手段により測定された第1及び第2の差分の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以下の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲推定する位相同期手段と、
    前記区間毎に、前記位相同期手段により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定手段により測定された第1又は第2の差分の最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理方法であって、
    前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定工程と、
    前記区間毎に、該区間内の特定部分の位相を複数の埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定工程により測定された相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上であるか判定し、前記相互相関の値の絶対値が所定の閾値以上の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択工程と、
    前記区間毎に、前記位相選択工程により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  7. 情報を埋め込まれる前の信号(以下、コンテナ信号と記す)を長さT2の区間に区切り、区間毎に、長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように前記コンテナ信号の波形を変形することにより前記コンテナ信号に情報を埋め込む情報処理方法であって、
    前記コンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ、長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定工程と、
    前記区間毎に、該区間内の特定部分の複数の位相を埋め込み位相候補として、複数の埋め込み位相候補について前記類似度測定工程により測定された第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下であるか判定し、前記第1の差分又は第2の差分の値が所定の閾値以下の埋め込み位相候補の一つを埋め込み位相として選択する位相選択工程と、
    前記区間毎に、前記位相選択工程により選択された埋め込み位相における前記コンテナ信号の波形を前記埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように変形する信号変形工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  8. 長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理方法であって、
    前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と前記埋め込み波形との相互相関を測定する類似度測定工程と、
    前記類似度測定工程により測定された相互相関から、その絶対値の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以上の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲推定する位相同期工程と、
    前記区間毎に、前記位相同期工程により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定工程により測定された相互相関の最大値又は最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  9. 長さT2の区間毎に長さT1(<T2)の所定の埋め込み波形又はその反転波形に近づけるように波形が変形されることにより情報を埋め込まれた信号(以下、情報埋め込み済みコンテナ信号と記す)から、長さT2の区間毎に埋め込まれた情報を抽出する情報処理方法であって、
    前記情報埋め込み済みコンテナ信号より、切り出し位置を順次シフトしつつ長さT1の局所波形を切り出し、切り出した局所波形と、前記埋め込み波形との差分(第1の差分と記す)及び前記埋め込み波形の反転波形との差分(第2の差分と記す)を測定する類似度測定工程と、
    前記類似度測定工程により測定された第1及び第2の差分の前記区間内における分布を求め、該分布の所定の閾値以下の値をとる位相範囲を前記区間内の情報埋め込み位相範囲推定する位相同期工程と、
    前記区間毎に、前記位相同期工程により推定された情報埋め込み位相範囲について前記類似度測定工程により測定された第1又は第2の差分の最小値と所定値とを比較することにより当該区間に埋め込まれた情報を抽出する情報抽出工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  10. 請求項6,7,8又9記載の情報処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  11. 請求項6,7,8又9記載の情報処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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JP3592545B2 (ja) * 1998-08-07 2004-11-24 株式会社リコー 画像処理装置および画像処理方法および情報記録媒体

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