JP4793082B2 - ロール状反射型偏光素子、ロール状反射吸収一体型偏光素子、ロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子及びロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子の製造方法 - Google Patents
ロール状反射型偏光素子、ロール状反射吸収一体型偏光素子、ロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子及びロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子の製造方法 Download PDFInfo
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Description
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
の製造方法であって、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状反射型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状反射型偏光素子の製造方法。
[2].偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が、
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
であって、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状反射吸収一体型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状反射吸収一体型偏光素子の製造方法。
[3].偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が、
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
であり、もう一枚の保護フィルムの前記式(4)で表される面内方向のリタデーションRoが40〜60nmであり、前記式(5)で表される厚み方向のリタデーションRthが100〜150nmであり、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子の製造方法。
[4].偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が、
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
であり、かつセルロースエステルフィルムの位相差フィルムであり、もう一枚の保護フィルムの前記式(4)で表される面内方向のリタデーションRoが40〜60nmであり、前記式(5)で表される厚み方向のリタデーションRthが100〜150nmであり、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子の製造方法。
以下は、本発明の好ましい態様である。
1.ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であることを特徴とするロール状反射型偏光素子。
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
2.前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属であることを特徴とする前記1に記載のロール状反射型偏光素子。
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
8.偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が前記1〜7のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子であることを特徴とするロール状反射吸収一体型偏光素子。
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
の製造方法であって、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状反射型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状反射型偏光素子の製造方法により、偏光子との接着性が良好で、大量生産性に適し、部材の低減が可能で、偏光板に一体化したとき輝度が向上し、位相差フィルムとの組み合わせにより液晶パネルの視野角が拡大されるロール状反射型偏光素子の製造方法を実現できることを見出し、本発明に至った。
本発明に係る反射型偏光分離層はバインダ及びナノワイヤを含有する。
本発明に用いられるバインダとしては、基材との接着性が良好であることが好ましく、セルロースエステル樹脂(TAC、CAP、DAC、CAB等)、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂や紫外線硬化樹脂等を用いることができる。
本発明に用いられるナノワイヤとしては、可視光での反射率の高いものが好適で、銀、アルミニウム、ニッケル、ロジウムまたは白金の金属が好ましい。可視光の反射率が平坦で、高い反射率であることを考慮すると銀またはアルミニウムがより好ましい。
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
式(1)及び(2)はナノワイヤの平均短軸径とナノワイヤの平均距離の関係を示しており、これらの条件を外れると偏光分離機能が低下する。具体的には、式(1)の条件を外れるとフィルム幅手方向の偏光透過率が低下し、式(2)の条件を外れるとフィルム長手方向の偏光透過率が上昇するため輝度向上機能が低下する。このため、輝度向上のためにはX及びZが式(1)及び(2)の範囲であることが必要である。
本発明に係る反射型偏光分離層に隣接する層に、硬度が2H以上である層を設けることが、反射型偏光分離層の保護の観点から好ましい。保護層にはUV吸収剤、酸化防止剤を含有することにより経時での耐久性を向上させることができる。
本発明の各種偏光素子はロール基板上に前記反射型偏光分離層を有する。
〔ナノワイヤー溶液の調製〕
以下の組成で溶液A、Bを調製した。
1,3−ブタンジオール 6700質量部
ポリビニルピロリドン(K30) 14質量部
(溶液B)
硝酸銀 100質量部
純水 150質量部
溶液Aを50℃に保ちながら攪拌し、溶液Bを滴下した。滴下終了後、反応液を150℃に昇温し30分反応を継続し、ロッド状銀のナノワイヤー溶液Cを調製した。
以下の組成で溶液Dを調製した。
アセトン(良溶媒) 85質量部
メチルエチルケトン(良溶媒) 40質量部
メタノール(貧溶媒) 35質量部
ジアセチルセルロース(L50) 1質量部
ナノワイヤ溶液Cを遠心分離操作することによりナノワイヤを分級し、溶液D中に添加し反射型偏光分離層塗布液を調製した。添加するナノワイヤ量と溶液Dの比率を調整することにより反射型偏光分離層塗布液F1を作製した。
ロール状基板として、コニカミノルタ社製8UX2MWを用いた。8UX2MWの面内リタデーションRoは3nmであり、厚み方向リタデーションRthは40nmであった。
得られたロール状反射型偏光素子F1〜F12について、以下の測定と評価を行った。
電子顕微鏡によりナノワイヤ平均短軸径X、ナノワイヤ平均距離Zを測定した。
電子顕微鏡によりロッド長軸方向とロール長手方向が0±10度以内である割合R(%)の観察を行った。
〈透過率測定〉
分光光度計U−3310(日立製作所(株))に60φ積分球ユニットをセットした。光源側に市販の吸収型偏光素子を挿入し、入射光を偏光光とした。積分球ユニットの光源入射口にロール状反射型偏光素子の試料を配置し、試料のMD方向が入射光の偏光面に対して0及び90度となるように角度を調整し、透過光量の測定を行った。測定の範囲は可視光域の400〜700nmとし、偏光分離能は550nmでの透過率から以下の式に従って算出した。
(式中、T(90度)は入射光の偏光面と試料のMD方向が90度である配置の時の透過光量であり、T(0度)は入射光の偏光面と試料のMD方向が0度である配置の時の透過光量である。)
Mが100に近いほど偏光素子としての性能が優れていることを表し、50では偏光分離能はないことを意味する。
実施例1で作製したロール状反射型偏光素子F1の試料に、MD方向に偏光面を持つ400nm(80mJ/puls)の偏光を照射し、ロール状反射型偏光素子の試料F13を作製した。
実施例1のロール状反射型偏光素子F4、F5の作製時に、反射型偏光分離層塗布後に140℃雰囲気下でロール長手方向に1.1倍延伸を行いロール状反射型偏光素子F14、F15を作製した。
実施例3のロール状反射型偏光素子F14及びF15の製造において、反射型偏光分離層を塗布後、140℃雰囲気下でロール長手方向に10%の1軸延伸を行い、それぞれロール状反射型偏光素子F14−2及びF15−2を作製した。
(ハードコート層の塗設)
実施例1に記載のロール状反射型偏光素子F2上に下記ハードコート層塗布組成物をダイコートし、80℃で5分間乾燥した後、160mJ/cm2の紫外線を照射し、乾燥膜厚が5μmとなるようにハードコート層を設け、ハードコートフィルムを作製した。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 70質量部
トリメチロールプロパントリアクリレート 30質量部
光反応開始剤(イルガキュア184(チバスペシャルティケミカルズ(株)製))
4質量部
酢酸エチル 150質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 150質量部
シリコン化合物(BYK−307(ビックケミージャパン社製)) 0.4質量部
ハードコート層の鉛筆硬度を測定したところ3Hの硬度を示し、耐擦り傷性効果を示した。
(基材フィルムの作製)
〈ポリマーXの合成〉
攪拌機、2個の滴下ロート、ガス導入管及び温度計の付いたガラスフラスコに、モノマーXa、Xb混合液40g、連鎖移動剤のメルカプトプロピオン酸2g及びトルエン30gを仕込み、90℃に昇温した。その後、一方の滴下ロートから、モノマーXa、Xb混合液(混合比90:10)60gを3時間かけて滴下すると共に、同時にもう一方のロートからトルエン14gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.4gを3時間かけて滴下した。その後さらに、トルエン56gに溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.6gを2時間かけて滴下した後、さらに2時間反応を継続させ、ポリマーXを得た。得られたポリマーXは常温で固体であった。ここで、XaはMMA/MA=80/20のモノマー、XbはHEA=100のモノマーである。
MMA:メタクリル酸メチル
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
〈ポリマーYの合成〉
特開2000−128911号公報に記載の重合方法により塊状重合を行った。すなわち、攪拌機、窒素ガス導入管、温度計、投入口及び環流冷却管を備えたフラスコにメチルアクリレートを投入し、窒素ガスを導入してフラスコ内を窒素ガスで置換したチオグリセロールを攪拌下添加した。
〈ドープ液の調製〉
セルロースエステル(セルロースアセテートプロピオネート アセチル基置換度2.1、プロピオニル基置換度0.75、Mn=100000、Mw=220000、Mw/Mn=2.2) 100質量部
ポリマーX 12質量部
ポリマーY 5質量部
チヌビン109(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 1.5質量部
チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 0.7質量部
酸化ケイ素微粒子(アエロジルR972V(日本アエロジル株式会社製))
0.1質量部
メチレンクロライド 300質量部
エタノール 40質量部
〈セルロースエステルフィルムの製膜〉
日本精線(株)製のファインメットNFで上記ドープ液を作製し、次いで濾過し、ベルト流延装置を用い、22℃、2m幅でステンレスバンド支持体に均一に流延した。ステンレスバンド支持体で、残留溶剤量が100%になるまで溶媒を蒸発させ、剥離張力162N/mでステンレスバンド支持体上から剥離した。剥離したセルロースエステルのウェブを35℃で溶媒を蒸発させ、1.6m幅にスリットし、その後、テンターで幅方向に1.1倍に延伸しながら、135℃の乾燥温度で乾燥させた。このときテンターで延伸を始めたときの残留溶剤量は10%であった。テンターで延伸後130℃で5分間緩和を行った後、120℃、130℃の乾燥ゾーンを多数のロールで搬送させながら乾燥を終了させ、1.5m幅にスリットし、フィルム両端に幅10mm高さ5μmのナーリング加工を施し、初期張力220N/m、終張力110N/mで内径6インチコアに巻き取り、セルロースエステルフィルムを得た。ステンレスバンド支持体の回転速度とテンターの運転速度から算出されるMD方向の延伸倍率は1.1倍であった。セルロースエステルフィルムの残留溶剤量は各々0.1%であり、膜厚は60μm、巻数は4000mであった。
自動複屈折率計(王子計測機器(株)製、KOBRA−21ADH)を用いて、作製したセルロースエステルフィルムを23℃、55%RHの環境下で、590nmの波長において10カ所、3次元屈折率測定を行い、屈折率nx、ny、nzを求めた。下記式(1)に従って面内方向のリターデーションRoを、また、式(2)に従って厚み方向のリターデーションRthを算出した。それぞれ10カ所測定し、その平均値を算出した。
式(2) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d
(ここで、セルロースエステルフィルムの面内の遅相軸方向の屈折率をnx、面内で遅相軸に直交する方向の屈折率をny、フィルムの厚さ方向の屈折率をnz、dはフィルムの厚み(nm)をそれぞれ表す。)
得られたフィルムのRoは1nmであり、Rthは0nmであった。
実施例6に記載の反射吸収一体型ロール状偏光子G2の作製において、保護フィルムとして使用されているKC8UX2MWをKC8UCR3に変更して、ロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子G3の作製を行った。なお、KC8UCR3のリタデーション値はRo=40nm、Rth=130nmであった。
KC8UCR2MW及びKC8UCR3を偏光板保護フィルムとして、PVA偏光子とPVA糊を用いて接着を行い視野角拡大吸収型偏光板を作製した。
PVA偏光子(吸収型偏光子)
KC8UCR3(視野角補償機能付セルロースエステルフィルム)
液晶セル
KC8UCR3(視野角補償機能付セルロースエステルフィルム)
PVA偏光子(吸収型偏光子)
基材フィルム(Ro=1nm、Rth=0nm(実施例6記載))
反射型偏光分離層
バックライトユニット
この液晶表示装置の輝度を測定したところ、反射型偏光分離層を設けない基材フィルムのみの構成に対して輝度が1.3倍に上昇した。
110 金属グリッド
120 ロール基板
t 金属グリッド高さ
w 金属グリッド幅
p 金属グリッドピッチ
Claims (4)
- (1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
の製造方法であって、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状反射型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状反射型偏光素子の製造方法。 - 偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が、
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
であって、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状反射吸収一体型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状反射吸収一体型偏光素子の製造方法。 - 偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が、
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
であり、もう一枚の保護フィルムの前記式(4)で表される面内方向のリタデーションRoが40〜60nmであり、前記式(5)で表される厚み方向のリタデーションRthが100〜150nmであり、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状視野角拡大反射吸収一体型偏光素子の製造方法。 - 偏光子と2枚の保護フィルムからなるロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子において、保護フィルムの1枚が、
(1)ロール基板の上に、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を設けたロール状反射型偏光素子であり、該ナノワイヤの平均短軸径をXnm、ナノワイヤ間の平均距離をZnmとした時、X及びZが下記式(1)〜(4)を満足し、かつナノワイヤの長軸方向がロール長手方向に対して0±10度以内であるナノワイヤが90%以上であるロール状反射型偏光素子、
(1) Z≦(7/3)X
(2) (3/7)X≦Z
(3) 50≦X≦140
(4) X+Z≦200
(2)前記ナノワイヤが、銀、アルミ、ニッケル、ロジウム、白金から選ばれる金属である前記(1)に記載のロール状反射型偏光素子、
(3)400〜700nmにおける波長領域での透過率の最小値が最大値の90%以上である前記(1)または(2)に記載のロール状反射型偏光素子、
(4)前記反射型偏光分離層の膜厚が50〜500nmである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(5)前記反射型偏光分離層に隣接して硬度が2H以上である層を有する前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、
(6)前記ロール基板がセルロースエステルフィルムである前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子、または
(7)下記式(4)で表される基材の面内リタデーションRoが−10〜10nmであり、下記式(5)で表される基材の厚み方向リタデーションRthが−10〜80nmである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のロール状反射型偏光素子
(4) Ro=(Nx−Ny)×d
(5) Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内における最大屈折率方向の屈折率、Nyはフィルム面内における最小屈折率方向の屈折率、Nzはフィルム厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
であり、かつセルロースエステルフィルムの位相差フィルムであり、もう一枚の保護フィルムの前記式(4)で表される面内方向のリタデーションRoが40〜60nmであり、前記式(5)で表される厚み方向のリタデーションRthが100〜150nmであり、該ナノワイヤと該バインダの体積比が3:7〜7:3であり、溶媒が前記バインダの良溶媒と貧溶媒もしくは非溶媒の各々1種以上の混合溶媒からなる塗布液をロール長手方向に連続的に塗布することにより、バインダ及びナノワイヤを含有する反射型偏光分離層を形成し、または、該反射型偏光分離層を形成した後、さらに幅手方向、長手方向、または幅手方向及び長手方向にフィルムを延伸することにより、ナノワイヤ間の平均距離及びナノワイヤ長軸方向がロール長手方向となす角を調整するロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子の製造方法において、該反射型偏光分離層に、電場の振動方向がフィルム長手方向に平行な偏光を照射することを特徴とするロール状位相差補償反射吸収一体型偏光素子の製造方法。
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