JP4789005B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末に関し、特に、マイクロフォンへの電気的ノイズの影響を低減するノイズ防止構造を備える携帯端末に関する。
携帯電話機等の携帯端末は様々な部品が高密度で実装されており、特定の部品が発生する電気的ノイズによって他の部品が影響を受けることがあることから、ノイズを低減するための様々な工夫がされている。例えば、下記特許文献1には、携帯型情報端末に搭載される回路基板等から発生する高周波ノイズを低減するノイズ防止方法が開示されており、回路基板間に導電物を配置したり、筐体の表面に金属箔や金属メッキによる導電物を形成することによって、回路基板等が発生する高周波ノイズを低減している。
特開2003−264355号公報(段落0037−0042、第2−3図)
回路基板や筐体のように導電物を配置可能な部品に関してはある程度ノイズを低減することができるが、携帯端末の部品の中には、その構造及び実装上、導電物を配置することが難しい物品もある。例えば、マイクロフォンはその構造上、音声を入力するための開口部(マイク音孔)が必要であるために導電物で覆うことができず、また、携帯端末の構成上、マイクロフォンは送受信回路やキーを裏面から照明する部品等の近くに配置されるため、これらの部品が発生する電気的ノイズの影響によって、マイクロフォンからの音声信号の雑音レベルが増大してしまうことがある。
そこで、マイクロフォンに対する電気的ノイズを抑制するために、マイクロフォン前面に金属製のメッシュを配置するノイズ防止方法が提案されているが、金属製メッシュは耐水性が弱く、携帯端末に一般的に用いられるコンデンサマイクでは、マイク音孔から液体がマイクロフォン内部に浸入した場合、マイクロフォンのカプセルや電極に蓄えられた電荷が消失し感度劣化が発生するという問題が生じる。
また、金属製メッシュに撥水性を持たせる技術としてテフロン(登録商標)加工などが知られているが、テフロン(登録商標)加工では、折りたたみ型携帯電話機などで筐体を閉じる際の風圧や水圧が加えられた場合には十分な耐水性を得ることができない。一方、十分な耐水性を得るためにマイクロフォンに複雑な防水構造を設けると、携帯端末の厚みが増してしまうという問題が生じる。
従って、上述したノイズ防止構造の弱点である耐水性の向上を、携帯端末の薄型化の妨げにならない方法により実現する構造の提案が必要である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、マイクロフォン前面に金属製メッシュを配置してノイズを低減する構造を有する携帯端末において、ノイズの低減と耐水性の向上とを同時に実現することができる携帯端末を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、マイクロフォンを搭載した携帯端末であって、前記マイクロフォンは、マイク本体と、前記マイク本体を覆うホルダと、を含み、前記マイク本体には、音声入力側の面に、マイク音孔が形成され、前記ホルダには、前記マイク音孔側の向きに開口部が形成され、前記マイク本体のマイク音孔と、前記ホルダとの間に、金属製メッシュが配置され、前記ホルダの前記開口部に、前記開口部よりも小さい径の撥水性メッシュ又は撥水性不織布が配置されているものである。
このように、本発明では、ノイズ低減のためにマイクロフォン前面に貼付された金属製メッシュの前面に、更に撥水性メッシュや撥水性不織布を貼付する構造とし、また、撥水性メッシュや撥水性不織布をマイクロフォンが保持されているゴムホルダの開口部(マイク音孔側)の内径よりも小さいサイズとして、ゴムホルダの開口部の内側に配置する構造としているため、携帯端末の薄型化を妨げることなく、携帯端末自身が発生するノイズのシールド性の向上と耐水性の向上とを同時に実現することができる。また、撥水性メッシュや撥水性不織布が小さいサイズでよいため、部材費の増加も極力抑えることができる。
本発明の携帯端末によれば、下記記載の効果を奏する。
本発明の第1の効果は、携帯端末自身が発生するノイズのシールド効果を落とすことなく耐水性を向上させることができるということである。その理由は、携帯端末の電気的ノイズ対策のために行われるノイズ防止構造の弱点である金属製メッシュの耐水性を、マイクロフォン前面に貼付された金属製メッシュ上に、撥水性メッシュや撥水性不織布を貼付することによって実現しているからである。
具体的には、撥水性メッシュや撥水性不織布をマイクロフォンが保持されているゴムホルダの開口部(マイクロフォンの音孔側)に貼り付ける構造としているため、撥水性メッシュや撥水性不織布を金属製メッシュに重ねて配置することにより、メッシュの目が細かくなり、筐体のマイク音孔から風圧を伴い浸入してきた液体がマイクロフォン内部へ浸入するリスクを低減することができるからである。特に、折り畳み型の携帯電話機の筐体を折りたたむ際の風圧により、筐体のマイク音孔部に付着した液体がマイクロフォンの音孔に浸入することを防ぐことが可能となるため、液体浸入によるマイクロフォンの感度不良の発生を防ぐことができるからである。
また、本発明の第2の効果は、携帯端末の厚みに影響を与えることなく、耐水性の向上を実現することができるということである。その理由は、撥水性メッシュや撥水性不織布を、マイクロフォンが保持されているゴムホルダの開口部(マイクロフォンの音孔側)の内径よりも小さいサイズとし、ゴムホルダの開口部内に配置する構造としているため、貼付される撥水性メッシュや撥水性不織布がマイクロフォン実装の高さに影響を与えることがないからである。
また、本発明の第3の効果は、部材費の増加を極力抑えることができるということである。その理由は、上述したように撥水性メッシュや撥水性不織布をゴムホルダの開口部の内径よりも小さいサイズとしているため、撥水性メッシュや撥水性不織布の部材費を安くすることができるからである。
従来技術で示したように、携帯電話機等の携帯端末において、特定の部品が発生する電気的ノイズによって他の部品が影響を受けることがある。上記ノイズを低減する方法として、回路基板間に導電物を配置したり、筐体の表面に金属箔や金属メッキによる導電物を形成する方法もあるが、マイクロフォンはその構造及び実装上、導電物を配置することが難しく、携帯端末に搭載される各種電気部品(例えば、送受信回路やキーを裏面から照明する部品)が発生する電気的ノイズの影響によって、マイクロフォンからの音声信号の雑音レベルが増大してしまうという問題がある。
この問題に対して、本願発明者は先願(特願2006−012295号)において、携帯端末自身がノイズを発生する場合に携帯端末に搭載されるマイクロフォンへのノイズの影響を低減するために、金属製のメッシュをマイクロフォン前面に配置する構造を提案している。しかしながら、金属製メッシュはマイクロフォンに従来用いられてきた撥水性不織布などと比較すると耐水性が弱く、携帯端末に一般的に用いられるコンデンサマイクでは使用者の取扱によりマイク音孔から液体がマイクロフォン内部に浸入した場合、マイクロフォンのカプセルや電極に蓄えられた電荷が消失して感度劣化が発生する恐れが高くなる。
そこで、本発明では、先願のノイズ防止構造の弱点である耐水性の向上を目的として、ノイズ低減のためにマイクロフォン前面に貼付された金属製メッシュ上に、更に撥水性メッシュや撥水性不織布を貼付し、携帯端末自身が発生するノイズのシールド効果を落とすことなく耐水性を向上させている。また、撥水性メッシュや撥水性不織布を、マイクロフォンを保持しているゴムホルダの開口部(マイクロフォンの音孔側)の内径よりも小さいサイズとし、ゴムホルダの開口部内に配置する構造としているため、携帯端末の厚みに影響を及ぼすことなく実装可能にすると共に、撥水性メッシュや撥水性不織布にかかる部材費を極力抑えている。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る携帯端末について、図1乃至図6を参照して説明する。
図1は、本実施例の折り畳み構造を有する携帯電話機の正面外観図及び側面外観図である。図1に示すように、本実施例の折り畳み構造を有する携帯電話機1は、表示部20や受話用スピーカ21等を有する第1の筺体(以下、上側筐体2という。)と、操作部23やマイクロフォン30等を有し、上側筺体2の下端部に設けられたヒンジ4にて回動可能に連結された第2の筺体(以下、下側筐体3という。)とから構成され、ヒンジ4にて回動させることにより上側筺体2が下側筺体3に対して開閉されるようになっている。
上側筐体2には、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)などからなる表示部20、受話用スピーカ21、回路基板、正面側ケース、背面側ケースなどにより構成される。
下側筺体3には、バッテリー、操作部23、表示部20やスピーカ等の駆動回路、集積回路、無線回路等を有する回路基板、音声入力手段であるマイクロフォン30、イヤホンジャック、画像データやメロディーデータ記録用のメモリーカードを挿入するスロット、入力キー側のケース、背面側のケースなどにより構成される。
図2は、携帯電話機1の構成の例を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話機1は、電波の送受信を行うアンテナ5と、制御部10と、記憶部11と、無線通信部12と、操作部23と、表示部20と、カメラユニット(以下、カメラという。)24と、受話音声鳴動用の受話用スピーカ21と、着信音やメロディー出力用のスピーカ22と、音声入力用のマイクロフォン30と、後述する操作部23の構成要素であるキーシートの背面に配置されキーシートを照光するためのELシート14と、ELシート14の駆動制御を行うEL駆動回路13とを備えている。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)と、図示しない各種の周辺回路とで構成され、携帯電話機1が備える各部の制御を行う機能を有する。
記憶部11は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体によって構成され、制御部10が実行する制御プログラム等の各種のデータが格納される。
無線通信部12は、所定の通信プロトコルに従って信号の変復調を行う機能を有する。具体的には、無線通信部12は、アンテナ5を介して受信した無線信号を復調する処理を行う。また、無線通信部12は、制御部10から出力された信号を変調し、アンテナ5を介して無線信号を送信する処理を行う。
操作部23は、例えば、電話番号の入力等を行うためのキーボタンによって構成され、ユーザの操作に応じた入力信号を制御部10に出力する機能を有する。この操作部23はキーボタンを押圧する構成としてもよいし、表示機能と操作機能を兼ね備えたタッチパネルを用いてもよい。
表示部20は、例えばLCDや有機ELディスプレイによって構成され、携帯電話機1の折り畳み時に上側筐体2の内側(又は上側筐体2の内側と外側の両面)に配設され、表示部20には、例えば待ち受け画面や機能設定画面等が表示される。
カメラ24は、例えばディジタルカメラが備える各種の機能を有し、被写体を撮像するCCD(Charge Coupled Devices)等の撮像素子や、撮像によって得た画像データを制御部10に出力する回路等を備えている。
着信音や着信メロディーはスピーカ22から鳴動され、通話時の音声信号は受話用スピーカ21から出力される。
ELシート14は、制御部10の制御によりEL駆動回路13から出力される駆動電源が供給されると発光する機能を備える。
なお、図1及び図2の構成は例示であり、本実施例の携帯電話機1にはマイクロフォン30を備えていればよく、携帯電話機1の形態(折り畳み型、スライド型、一体型など)や各部品の配置は任意であり、携帯電話機1の機能としてRFID(Radio Frequency Identification)機能やTV放送受信機能などの他の機能を備えていてもよい。また、以下ではELシート14で操作部23を照明する構成について説明するが、ELシート14が無い場合でも同様の効果を得ることができる。
次に、下側筺体3の構成について説明する。図3は、下側筐体3を分解した状態を示す説明図である。図3に示すように、下側筺体3の入力キー側のキー側ケース41の裏側に、携帯電話機1の各キーボタン部が形成されているキーシート40が配置される。また、キーシート40の裏面側(キー側ケース41に対して反対側)には、ELシート14が配置される。本実施例では、制御部10からの制御によりEL駆動回路13により生成された電源がELシート14に供給され、ELシート14が発光することによって、携帯電話機1のユーザにキーシート40が発光しているように見せることができる。
また、ELシート14の裏面側(キーシート40に対して反対側)には、各種制御回路が実装される回路基板28が配置される。また、回路基板28には、携帯電話機1を外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ等の情報端末や充電器)と接続するためのI/Oコネクタ29が接続され、I/Oコネクタ29の表面側にマイクロフォン30が配置される。このマイクロフォン(コンデンサマイク)30は、音声通話時の音声信号を取得(入力)するために用いられ、音声信号を電気信号に変換する。なお、本実施例では、マイクロフォン30はコンデンサマイクとするが、その他の駆動方式を用いたマイクロフォンであってもよい。また、I/Oコネクタ29は、外部機器との信号のやり取りを行うためのコネクタであるが、マイクロフォン30を固定するためのリブが設けられており、そのリブによりマイクロフォン30が固定される。
また、回路基板28は、LSI(Large Scale Integration)などが実装され、所定の回路が形成されている。本実施例では、回路基板28は携帯電話機1の制御を行ったりELシート14に電源を供給したりするためのLSIが実装される。また、図3に示すように、下側筐体3において、ELシート14とマイクロフォン30とは近傍に実装される。また、マイクロフォン30は、キー側ケース41の音孔の裏面側に位置するように配置され、キー側ケース41と背面側ケース42とによって上下両方から保持されて下側筺体3に格納される。
なお、図3の構成も例示であり、各部品の構造や配置は適宜変更することができる。また、本実施例ではマイクロフォン30がI/Oコネクタ29に固定される場合について説明するが、マイクロフォン30が他の部品、例えば回路基板28に固定される場合でも同様の効果を得ることができる。
次に、マイクロフォン30の構成について説明する。図4(a)は、本実施例のマイクロフォン30の正面外観図であり、図4(b)はマイクロフォン30の中心線B−Bの断面図である。図4に示すように、本実施例のマイクロフォン30は、マイク単体31とゴムホルダ32と金属製メッシュ33と撥水性メッシュ34とから構成される。
金属製メッシュ33は、例えばステンレスなどの細線をメッシュ状にしたものであり、マイク単体31とほぼ同径のサイズであり、マイク単体31の音孔部側に貼り付けられる。ゴムホルダ32は、マイクロフォン30の音孔部側となる向きに開口部を持ち、金属製メッシュ33が貼り付けられたマイク単体31を包み込むように保持する。撥水性メッシュ34は、例えばナイロンなどの繊維からなり、音響的に抵抗となりにくい(マイク感度特性の劣化が少ない)厚みと番手で構成されることが望ましい。撥水性メッシュ34は、ゴムホルダ32の開口部の径より若干小径であり、ゴムホルダ32の開口部の範囲内で金属製メッシュ33に貼付されている。これにより、撥水性メッシュ34は、後述するマイク単体31のマイク音孔31dの音孔範囲を覆うようにして貼り付けられることになる。
このように、撥水性メッシュ34を金属製メッシュ33に重ねて配置することにより、メッシュの目を細かくすることができ、キー側ケース41のマイク音孔から風圧を伴い浸入してきた液体がマイク単体31の音孔からマイクロフォン30内部へ侵入するリスクを低減することができる。なお、撥水性メッシュ34のメッシュの番手を金属製メッシュ33の番手と変えることにより、メッシュの目を細かくすることも可能である。また、撥水性メッシュ34は、ナイロンやアクリルなどの繊維でできた不織布に撥水処理を施した撥水性不織布としてもよい。
また、撥水性メッシュ34の厚みは約0.1mmであり、図中のCで示したゴムホルダ32の前面のゴム厚より薄くすることが容易であるため、マイクロフォン30を筐体に実装する際にマイク部の実装高さを拡大する必要がなく、マイクロフォン30前面に過度なストレスを与えることがないという利点がある。
次に、マイクロフォン30の構成要素であるマイク単体31の動作とマイクロフォン30の構造について説明する。図5は、マイクロフォン30の構造の例を示す断面図であり、マイク単体31の内部構造を示す模式図である。図5に示すように、マイク単体31は、プリント基板31eに実装されたFET31aや振動板31bを含むマイクロフォン本体が、金属製(例えば、銅を含む合金製)のカプセル31c内に収納されるように構成されている。また、カプセル31cの前面には、音声を入力するためのマイク音孔31dが複数個設けられている。また、カプセル31cは、配線等によって、又はゴムホルダ32の底面側に予め設けた開口部(図示せず)で回路基板28に接触することによって、回路基板28のグランドに接続されている。本実施例のマイクロフォン30はコンデンサマイクであり、振動板31bとカプセル31cとの間に形成されたコンデンサの容量変化を電気信号として変換して出力するものであり、振動板31bに対向するカプセル31cの内側に貼付された高分子フィルムには電荷が帯電されている。
また、カプセル31cの前面には金属製メッシュ33が貼り付けられており、金属製メッシュ33を金属製のカプセル31cと接するように配置することによって、カプセル31cと電気的に導通される。そして、金属製メッシュ33は、カプセル31cを介して、回路基板28のグランドに接地され、キー側ケース41の音孔から電気的ノイズが入力された場合、カプセル31cのマイク音孔31dからマイクロフォン30内部に入り込む電気的ノイズが金属製メッシュ33によってシールドされる。
具体的には、本実施例では、マイクロフォン30近傍(例えば、同一の筐体部)に配置されたELシート14から放射される電気的なノイズがカプセル31cのマイク音孔31dから入力されうるが、金属製メッシュ33でシールドされることによって、マイクロフォン30内部に入り込む電気的ノイズのレベルを低減することができる。また、本実施例では、マイクロフォン30を、グランドに接続することによってシールドされたI/Oコネクタ29上に配置することによって、マイクロフォン30の裏面(音声が入力される側とは反対側の面)側からの電気的なノイズをも低減することができる。
次に、マイクロフォン30の具体的な取り付け構造について説明する。図6は、マイクロフォン30の取り付け構造の一例を示す断面図である。図6に示すように、キー側ケース41には、マイク音孔41aを中心として円環状にマイクロフォン30を固定するマイク固定リブ41bが設けられている。マイクロフォン30は、マイク単体31と金属製メッシュ33とゴムホルダ32と撥水性メッシュ34とを含み、マイク固定リブ41bに嵌合して固定される。
次に、携帯電話機1のELシート14を発光させる動作とELシート14が発光する際に発生する電気的ノイズの低減について説明する。
携帯電話機1において、使用者が操作部23の各種キーを押下したり、携帯電話機1に着呼がかかるなどのキーシート40を発光させるための所定の発光条件が成立すると、回路基板28のEL駆動回路13からELシート14に電源が供給される。そして、ELシート14に電源が供給されてELシート14が発光することによって、ユーザが携帯電話機1の操作部23を見ると携帯電話機1のキーシート40が発光して見える。
その際、ELシート14の発光時にはELシート14の陽極と陰極との極板間に約300Hzの交流駆動電圧が印加されるために電気的なノイズが発生し、このノイズが周辺に放射され、ELシート14の近傍に実装されたマイクロフォン30のマイク音孔31dからマイクロフォン30内部に侵入されうる。すると、電気的ノイズの入力によって、マイクロフォン30の振動板31bに接続されたFET31aのゲートの信号レベルが変動し、マイクロフォン30の出力信号に雑音が生じてしまう。
しかしながら、本実施例の携帯電話機1では、マイクロフォン30の前面に金属製メッシュ33が貼り付けられており、回路基板28のグランドに接地された金属製メッシュ33は、ELシート14から発生し、マイク音孔31dからマイクロフォン30内部に入ろうとする電気的なノイズをシールドするため、電気的なノイズがマイクロフォン30に入力されることを低減することができる。
このように、本実施例によれば、電気的ノイズのマイク内部への侵入をシールドするための金属製メッシュ33の上に、撥水性メッシュ34や撥水性不織布をゴムホルダ32の開口部の内径の範囲内に貼付することにより、マイクロフォン30内部へ液体が浸入することを防ぎ、マイクロフォン30のカプセル31cや電極に蓄えられた電荷が消失してマイクロフォン30の感度の劣化が発生するリスクを大幅に低減することができると共に、マイク実装の高さに影響を与えないため、携帯電話機1の薄型化を妨げることもなく、更に、撥水性メッシュ34や撥水性不織布の部材費の低減を図ることができる。また、撥水性メッシュ34のメッシュの番手を金属製メッシュ33の番手と変えることにより、メッシュの目を細かくすることも可能であり、更に防水性を高めることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る携帯端末について、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第2の実施例に係る携帯電話機のマイクロフォンの具体的な取り付け構造の一例を示す断面図であり、下側筐体3のキー側ケース44にマイクロフォンが実装された様子を示している。
下側筐体3のキー側ケース44の内側には、マイク音孔44aを中心として円環状にマイクロフォン50を固定するマイク固定リブ44bが設けられると共に、マイク音孔44aを中心としてゴムホルダ52の内径D以下の寸法の範囲にメッシュ貼り付け面44cが設けられており、撥水性メッシュ54は両面テープなどの粘着材によりメッシュ貼り付け面44cに貼り付けられている。マイクロフォン50は、金属製メッシュ53がマイク単体51の前面(音孔面)に貼付された状態でゴムホルダ52にアセンブリされて、マイク固定リブ44bに嵌合して固定される。
なお、メッシュ貼り付け面44cは、周辺部より撥水性メッシュ54の厚み分低くする(窪んだ状態とする)ことが望ましいが、ケースの剛性などの問題により、メッシュ貼り付け面44cを撥水性メッシュ54の厚み分低くすることが困難な場合には、ゴムホルダ52の内径内に撥水性メッシュ54を貼り付けるための位置決めが可能となる程度の高低差を設ける構成としてもよい。また、本実施例においても、撥水性メッシュ54に代えてナイロンやアクリルなどの繊維でできた不織布に撥水処理を施した撥水性不織布を用いてもよい。
このように、筐体(キー側ケース44)に撥水性メッシュ54を固定することによっても、前記した第1の実施例と同様に、マイクロフォン50の実装高さを増やすことなく、また、携帯端末自身が発生させる電気的ノイズのシールド効果を落とすことなく、耐水性を改善することができる。
なお、上記各実施例では、本発明のノイズ防止構造を携帯電話機に適用する場合を示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、マイクロフォンを備えた任意の機器、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)などの携帯端末、トランシーバ、ICレコーダ、携帯型ゲーム機などに対しても同様に適用することができる。
本発明は、マイクロフォンを備えた任意の機器、特に、携帯電話機に利用可能である。
本発明の第1の実施例に係る折り畳み構造を有する携帯電話機の正面外観図及び側面外観図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の下側筐体を分解した状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のマイクロフォンの正面外観図及びB−B断面図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のマイクロフォンの構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のマイクロフォンの具体的な取り付け構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る携帯電話機のマイクロフォンの具体的な取り付け構造を示す断面図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 上側筐体
3 下側筐体
4 ヒンジ
5 アンテナ
10 制御部
11 記憶部
12 無線通信部
13 EL駆動回路
14 ELシート
20 表示部
21 受話用スピーカ
22 スピーカ
23 操作部
24 カメラ
28 回路基板
29 I/Oコネクタ
30 マイクロフォン
31 マイク単体
31a FET
31b 振動板
31c カプセル
31d マイク音孔
31e プリント基板
32 ゴムホルダ
32a 開口部外壁
33 金属製メッシュ
34 撥水性メッシュ
40 キーシート
41、44 キー側ケース
41a、44a マイク音孔
41b、44b マイク固定リブ
42 背面側ケース
44c メッシュ取り付け面
50 マイクロフォン
51 マイク単体
52 ゴムホルダ
53 金属製メッシュ
54 撥水性メッシュ

Claims (5)

  1. マイクロフォンを搭載した携帯端末であって、
    前記マイクロフォンは、マイク本体と、前記マイク本体を覆うホルダと、を含み、
    前記マイク本体には、音声入力側の面に、マイク音孔が形成され、
    前記ホルダには、前記マイク音孔側の向きに開口部が形成され、
    前記マイク本体のマイク音孔と、前記ホルダとの間に、金属製メッシュが配置され、
    前記ホルダの前記開口部に、前記開口部よりも小さい径の撥水性メッシュ又は撥水性不織布が配置されていることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記金属製メッシュは、前記マイク本体に固定され、
    前記撥水性メッシュ又は前記撥水性不織布は、前記金属製メッシュに固定され、前記ホルダの前記音声入力側の面からはみ出さないように、前記開口部内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記マイクロフォンは、更に、前記携帯端末の筐体に固定され、
    前記撥水性メッシュ又は前記撥水性不織布は、前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  4. 前記撥水性メッシュ又は前記撥水性不織布は、前記マイク本体の前記マイク音孔を覆うサイズであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載の携帯端末。
  5. 前記撥水性メッシュは前記金属製メッシュとは異なる番手で構成され、前記撥水性メッシュと前記金属製メッシュとを重ね合わせることにより、メッシュの目が細かくなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の携帯端末。
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