JP4787522B2 - マグネットポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、マグネットポンプに関するものである。
従来より、シールレスポンプとしてマグネットポンプが用いられている(例えば特許文献1参照)。
マグネットポンプは、内部がポンプ室となるポンプケーシングと、インペラと従動マグネットとを備えポンプ室内に回転自在に配設されるロータと、ポンプケーシングを介して従動マグネットを駆動させる駆動マグネットと、駆動マグネットを覆うようにポンプケーシングに取り付けたモータフレームとで主体が構成される。
ポンプケーシングには、筒状胴部および底部からなる有底筒状部が後方へ向けて突設してあり、この有底筒状部はポンプ室と連通している。そして、この有底筒状部内にロータを収容するとともに有底筒状部の筒状胴部の外周に駆動マグネットを配設し、駆動マグネットが筒状胴部を介して磁力でロータの従動マグネットを駆動させることで、ロータおよびインペラを回転させるものである。
ところで、このマグネットポンプをより高圧の流路に設ける場合、ポンプケーシングの耐圧性(強度、剛性、耐久性)が問題となってくる。例えば、開放系流路に好適に用いていたマグネットポンプをより高圧の密閉系流路に用いる場合、ポンプ室の内圧が高くなってポンプケーシングが変形し、特に、ポンプケーシングの有底筒状部の底部が後方へ膨張するように変形し、ロータが所要の精度で軸支されなくなって同軸度、同芯度が低下するとともに、ポンプケーシングが破壊してしまう惧れがあるものであった。
そこで、マグネットポンプの耐圧性を向上させようとする場合、ポンプケーシングの材質や厚み等の設計事項を変更して強度、剛性、耐久性を向上させればよいのであるが、既存のマグネットポンプにおいて前記の設計事項を変更をしようとすると大幅な設計変更が必要となり、イニシャル費用(設計開発費、金型の製作費等)が発生するとともにマグネットポンプの単価が高騰して得策ではないものであった。
このため、既存のマグネットポンプにおいても大幅な設計変更を行うことなくポンプケーシングの耐圧性を向上させることができるような簡単な構成で高耐圧性が得られる構造のマグネットポンプが望まれていた。
実開平07−014166号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で高耐圧性が得られるマグネットポンプを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、前端部に吸入口11を形成するとともに側面部に吐出口12を形成して内部がポンプ室10となるポンプケーシング1と、インペラ21と従動マグネット3とを備えてポンプ室10内に回転自在に配設されるロータ2と、ポンプケーシング1を介して磁力で従動マグネット3を駆動させる駆動マグネット4と、駆動マグネット4を覆うモータフレーム5とで主体が構成され、前記ポンプケーシング1から内部のポンプ室10と連通する筒状胴部17および底部18からなる有底筒状部16を後方へ向けて突設し、有底筒状部16内にロータ2の従動マグネット3を取り付けた部分を収容するとともに有底筒状部16の筒状胴部17の外周に駆動マグネット4を配設し、駆動マグネット4を覆うようにモータフレーム5をポンプケーシング1に取り付けたマグネットポンプであって、有底筒状部16の底部18とモータフレーム5との間に支柱6を設け、この支柱6の長さを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さの98%以上で且つ100%未満に形成して成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、支柱6によってポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18が後方へ膨張するように変形するのを抑えることができて、有底筒状部16の底部18が変形することによるロータ2の同軸度、同芯度の低下を防止することが可能となるとともに、有底筒状部16の底部18が変形してポンプケーシング1が破壊されるのを防止することが可能となり、耐圧性を向上させることが可能となる。特に、支柱6の長さを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さの98%以上で且つ100%未満に形成することで、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態で有底筒状部16の底部18に支柱6からの力がかかるのを防止することが可能となるとともに、有底筒状部16の底部18の小さな変形を抑えることが可能となる。
また、請求項2に係る発明にあっては、請求項1に係る発明において、モータフレーム5の支柱6と最も近接する部分に補強用の折曲部54を形成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、モータフレーム5の支柱6と最も近接する部分の剛性および強度を向上させることが可能となる。
また、請求項に係る発明にあっては、請求項1又は2に係る発明において、モータフレーム5の有底筒状部16の底部18と対向する部分にビス穴55を形成し、ビス穴55に支柱6としてのビスをねじ込んで取り付けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、ビスのねじ込み量によって支柱6の長さL2を容易に調整することができて、支柱6に要求される寸法精度を低減することが可能となる。
また、請求項に係る発明にあっては、請求項に係る発明において、支柱6として先端が平坦なビスを用いて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、支柱6としてのビスの先端の平坦な面がポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18に面接触することとなって接触面圧が低くなる。
また、請求項に係る発明にあっては、請求項1乃至のいずれかに係る発明において、ポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18の略中央の部分に支柱6が最も近接して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、支柱6からの力が有底筒状部16の底部18にバランス良くかかるものである。
また、請求項に係る発明にあっては、請求項1乃至のいずれかに係る発明において、ポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18の支柱6と最も近接する部分と該支柱6との間に、支柱6の断面積よりも大きく且つ有底筒状部16の底部18の面積と略同じかあるいは底部18の面積よりも小さい面積を有する面圧低減用部材8を介在させて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、支柱6からの力が面圧低減用部材8全面に分散されてポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18にかかるため、底部18の接触面圧を低減して局所的に変形するのを防止することができる。
また、請求項に係る発明にあっては、請求項に係る発明において、面圧低減用部材8を円板状に形成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、支柱6からの力が面圧低減用部材8を介して有底筒状部16の底部18にバランス良くかかるものである。
また、請求項に係る発明にあっては、請求項6又は7に係る発明において、支柱6の長さを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18に設けた面圧低減用部材8と該面圧低減用部材8と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さの98%以上で且つ100%未満に形成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態で有底筒状部16の底部18に支柱6から力がかかるのを防止することが可能となるとともに、有底筒状部16の小さな変形を抑えることが可能となる。
本発明にあっては、支柱を設けただけの簡単な構成によってポンプケーシングの耐圧性を向上させることができて、既存のマグネットポンプにおいても大幅な設計変更を行うことなく高耐圧性が得られるようになる。
以下、本発明の一実施形態について図1乃至図3に基づいて説明する。本発明におけるマグネットポンプは、図1に示すように、内部がポンプ室10となるポンプケーシング1と、インペラ21と従動マグネット3とを備えポンプ室10内に回転自在に配設されるロータ2と、ポンプケーシング1を介して従動マグネット3を駆動させる駆動マグネット4と、駆動マグネット4を覆うモータフレーム5とで主体が構成される。
ポンプケーシング1は、フロントケーシング1aとリアケーシング1bとからなるもので、低コストで成形できる合成樹脂(特に高強度の熱可塑性樹脂)や、前記合成樹脂に繊維状強化材を加えた部材(FRP)等によって形成される。
フロントケーシング1aは、略円筒状をした側面部の前端の開口に蓋部を形成したもので、蓋部の略中央に吸入口11を形成するとともに側面部に吐出口12を形成してある。
リアケーシング1bは、フロントケーシング1aの側面部の後端の開口縁に取り付けるフランジ部15と、フランジ部15から後方に突設する有底筒状部16とからなる。フランジ部15は略中央に円形の開口を有しており、この円形の開口縁から後方に向けて略円筒状をした筒状胴部17を連設するとともに筒状胴部17の後端の開口に底部18を形成して、筒状胴部17と底部18とで内部がポンプ室10と連通する有底筒状部16を形成してある。
フロントケーシング1aの後端の開口縁にリアケーシング1bのフランジ部15の外周縁を取り付けることで、内部がポンプ室10となるポンプケーシング1が形成される。そして、ポンプ室10内にはロータ2が回転自在に配設される。
ロータ2は、回転軸が前後方向を向くように配設されるもので、その前端部がフロントケーシング1aに設けた前軸支部13によって軸支されるとともに、後端部がリアケーシング1bの有底筒状部16の底部18に設けた後軸支部14によって軸支される。ロータ2の前部(フロントケーシング1a内に位置する部分)にはインペラ21が設けてあり、このインペラ21の回転によって回転軸の前方の吸入口11から吸入した給送流体を遠心方向の吐出口12より吐出してポンプ動作を行う。
また、ロータ2の後部(リアケーシング1bの有底筒状部16内に位置する部分)には従動マグネット3が設けてある。従動マグネット3は例えば永久磁石からなるもので、ロータ2の後部の外周面に露出するように設けるかあるいは外周面から浅い部分に埋設してあり、このロータ2の後部の外周面(又は従動マグネット3)が有底筒状部16の筒状胴部17の内周面に近接するように有底筒状部16内に収容される。そして、有底筒状部16の筒状胴部17の外周に駆動マグネット4を配設してある。
本実施形態では、有底筒状部16の筒状胴部17の外周にステータ7を配置し、このステータ7に芯部に巻線を施して構成した駆動マグネット4を複数配設してある。また、駆動マグネット4に通電して動作させるための回路基板(図示せず)が設けてあり、この回路基板から駆動マグネット4に通電して、有底筒状部16の筒状胴部17を介してその内部の従動マグネット3を磁力によって駆動させるもので、駆動マグネット4、従動マグネット3、回路基板とでモータが構成される。
また、前記モータを覆うモータフレーム5がポンプケーシング1に取り付けてある。モータフレーム5は、略円筒状の筒状側面部51と該筒状側面部の後端の開口に形成した底面部52とからなる有底筒状をしたもので、筒状側面部51の前端の開口をリアケーシング1bのフランジ部15に固定して取り付けてあり、駆動マグネット4、ステータ7、回路基板が露呈されないように覆っている。
そして本発明においては、ポンプ室10の内圧が高い時にポンプケーシング1が変形するのを抑えるための支柱6を設けてある。ポンプ室10の内圧が高いと、フロントケーシング1aとリアケーシング1bの取り付け部が変形力を受けるとともに、フロントケーシング1aとリアケーシング1bが変形力を受けてしまう。この場合、フロントケーシング1aとリアケーシング1bの取り付け部の変形については、例えば取り付けビスの数を増やす等により取り付け力を強化してシール性が低下するのを防止することができる。また、フロントケーシング1a自体の変形については、フロントケーシング1aが駆動マグネット4および従動マグネット3の磁力に影響を及ぼさない箇所に位置するため、厚みを厚くしたり金属をインサートした合成樹脂で成形する等により強度の確保が可能であるが、リアケーシング1bについては、有底筒状部16が駆動マグネット4と従動マグネット3との間に介在するため、厚みを厚くしたり金属をインサートした合成樹脂で成形する等して強度を確保することができない。特に有底筒状部16については、筒状胴部17は外周にステータ7を配置することで強度および剛性の確保が可能であるものの、有底筒状部16の底部18については支持する部材がなく強度および剛性の確保ができないものであった。そこで、このような有底筒状部16の底部18とモータフレーム5との間に支柱6を設けることで、ポンプ室10の内圧が高い時にポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18が後方へ膨張するように変形するのを抑えるものである。
支柱6は、形状は特に限定されないが本実施形態では円柱状に形成してあり、SUSをはじめとする金属、セラミックス、合成樹脂(特に熱可塑性樹脂)、前記合成樹脂に繊維状強化材を加えた部材(FRP)といった部材によって形成される。金属で形成する場合には、切削加工等により容易に精度良く形成可能であるとともに高強度化が可能であり、セラミックスで形成する場合には、高強度化が可能である。また、合成樹脂で形成する場合にはコスト低減が可能であり、特に熱可塑性樹脂の場合には高強度化も可能であり、FRPの場合には更に高強度化が可能である。
この支柱6の前後方向の長さLは、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態、すなわちポンプケーシング1が変形していない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLと同じか(図1参照)、あるいは前記間隙の長さLの98%以上で且つ100%未満となるように形成してある(図2参照)。
また、支柱6は防錆性を有する部材で形成するか、あるいは支柱6の表面に防錆処理を施すことが好ましく、これにより、水の流路の近くで且つ電流が近くを流れる場所に配置される支柱6に防錆性を持たせて耐久性を向上させることができる。
この支柱6は、ポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18とモータフレーム5の底面部52との間の間隙に、両側の前記底部18と底面部52とに当接した状態かあるいは前記底部18との間に若干の間隔をあけて近接した状態で、一本又は複数本を配設する。一本のみ配設する場合には、図1、図2に示すようにポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18の略中央の部分(すなわち後軸支部14を設けた部分)と、底部18の略中央と対向するモータフレーム5の底面部52の部分(すなわちロータ2の回転軸の延長線と底面部52との交点部分)との間に支柱6を配設する。この時、図3に示すように、モータフレーム5の支柱6と当接又は最も近接する部分に補強用の折曲部54を形成してもよい。本例では、モータフレーム5の底面部52に後方に突出する有底筒状の折曲部54を形成しており、これによって支柱6から力を受けるモータフレーム5の底面部52の剛性、強度、耐久性を向上させることができる。また、支柱6を複数本を配設する場合には、図示はしないが正面視においてロータ2の回転軸を中心とする同心円上に等間隔に配設するのが力のバランスの観点から好ましい。
上記のマグネットポンプにあっては、ポンプ室10の内圧が高くなっても支柱6によってポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18が後方へ膨張するように変形するのを抑えることができて、有底筒状部16の底部18に設けた後軸支部14とフロントケーシング1aに設けた前軸支部13との間の間隔が広がってこの間に軸支されているロータ2の同軸度、同芯度が低下するのを防止することが可能となるとともに、有底筒状部16の底部18と筒状胴部17の接合部が破壊されたり底部18が変形して破壊されるのを防止することが可能となる。
これにより、支柱6を設けただけの簡単な構成によってポンプケーシング1の耐圧性(強度、剛性、耐久性)を向上させることができて、既存のマグネットポンプにおいても大幅な設計変更を行うことなく支柱6を設けるだけで高耐圧性が得られるようになる。
以下に、支柱6を設けた本願のマグネットポンプと、支柱6を設けていない従来のマグネットポンプとについて行った耐圧性の比較試験について説明する。
試験条件は、リアケーシング1bをポリフェニレンスルフィド(PPS)にて成形した試験体のマグネットポンプを80℃の恒温槽に入れて配管を接続するとともに、配管に通水してマグネットポンプのポンプ室10の脱気を十分に行い、ポンプ室10の内圧を各試験圧力で維持して亀裂発生等により試験圧力を維持できなくなるまでの時間によって評価した。表1にその結果を示す。
Figure 0004787522
この結果より、支柱6を設けた本願のマグネットポンプの耐圧性が向上しているのが分かる。
また、支柱6の長さLを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLと同じに形成し、支柱6をポンプケーシング1の底部18とモータフレーム5の底面部52とに当接した状態で配設することで、有底筒状部16の底部18の僅かな変形をも抑えてポンプケーシング1の耐圧性をより一層向上させることができるものである。
また、支柱6の長さLを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLの98%以上で且つ100%未満に形成し、支柱6をポンプケーシング1の底部18とモータフレーム5の底面部52との間の間隙に前記底部18との間に若干の間隔をあけて近接した状態で配設することで、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態で有底筒状部16の底部18が支柱6から力がかかるのを防止することができるとともに、有底筒状部16の小さな変形を抑えることができる。なお、前記間隙の長さLが16.1mmの場合、支柱6の長さLとの差を0.3mm以下程度の場合には、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態で有底筒状部16の底部18が支柱6から力がかからないことが試験的に分かっており、量産の際には前記差を0.3mm以下程度にする寸法とするのが好ましい。
また、ポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18の略中央の部分に支柱6が当接又は最も近接するように配設することで、支柱6からの力が有底筒状部16の底部18にバランス良くかかるようになるとともに、有底筒状部16の底部18の後軸支部14を設けた部分を支柱6にて支持することで、ロータ2の同軸度、同芯度が低下するのを効率良く防止することができる。
次に、他の実施形態について図4に基づいて説明する。なお、図1乃至図3に示す上記実施形態と同じの部分については同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態では、モータフレーム5の有底筒状部16の底部18と対向する部分にビス穴55を形成するとともに、ビス穴55にビスをねじ込んで支柱6を形成するものである。
ビスとしては、タッピンネジや木ネジのように先端が尖っているものではなく、ボルトねじのような先端が平坦な面となっているものが好ましく、先端の平坦な面がポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18に面接触することで接触面圧が低くなる。
また、ビスの突出長さL(モータフレーム5の底面部52から前方に突出する長さ)を、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLと同じに調整し、ビスの先端の平坦な面をポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18に当接した状態で配設することで、有底筒状部16の底部18の僅かな変形をも抑えてポンプケーシング1の耐圧性をより一層向上させることができる。
また、ビスの突出長さLを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18と該底部18と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLの98%以上で且つ100%未満に調整し、ビスの先端の平坦な面をポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18との間に若干の間隔をあけて近接した状態で配設することで、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態で有底筒状部16の底部18がビスから力が加わるのをなくすことができるとともに、有底筒状部16の小さな変形を抑えることができる。
上記のように支柱6としてビスを用いることで、支柱6の長さLをポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18とモータフレーム5の底面部52との間に間隙の長さLに対して100%又は98%以上で且つ100%未満の所定の長さとなるように調整し易いものである。
次に、更に他の実施形態について図5に基づいて説明する。なお、図4に示す上記実施形態と同じの部分については同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態では、ポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18の支柱6と当接又は最も近接する部分と該支柱6との間に、支柱6の断面積よりも大きく且つ有底筒状部16の底部18の面積と略同じかあるいは底部18の面積よりも小さい面積を有する面圧低減用部材8を介在させるものである。
面圧低減用部材8は、SUSをはじめとする金属、セラミックス、合成樹脂(特に熱可塑性樹脂)、FRPといった部材によって形成されるもので、前記材質毎の特徴としては上述した支柱6の材質毎の特徴と同じである。この面圧低減用部材8の形状は特に限定されないが、本実施形態では円板状に形成してあり、支柱6からの力が面圧低減用部材8を介して有底筒状部16の底部18にバランス良くかかるものである。また、回路基板を面圧低減用部材8としてポンプケーシング1の有底筒状部16の底部18の外面に設けても良い。
このように面圧低減用部材8を設けることで、支柱6よりかかる力が面圧低減用部材8全面に分散されてポンプケーシング1の底部18にかかるため、ポンプケーシング1の底部18の接触面圧を低減して局所的に大きく変形するのを防止することができる。
そして、この時の支柱6の長さL(本実施形態ではモータフレーム5の底面部52から前方に突出するビスの長さ)は、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18に設けた面圧低減用部材8と該面圧低減用部材8と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLと同じに形成し、支柱6を面圧低減用部材8とモータフレーム5の底面部52とに当接した状態で配設することで、有底筒状部16の底部18の僅かな変形をも抑えてポンプケーシング1の耐圧性をより一層向上させることができる。
また、支柱6の長さLを、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態での有底筒状部16の底部18に設けた面圧低減用部材8と該面圧低減用部材8と対向するモータフレーム5の底面部52との間の間隙の長さLの98%以上で且つ100%未満に形成し、支柱6を面圧低減用部材8とモータフレーム5の底面部52との間に若干の間隔をあけて配設することで、ポンプケーシング1に内圧がかかっていない状態で有底筒状部16の底部18に支柱6から力がかかるのを防止することができるとともに、有底筒状部16の小さな変形を抑えることができる。
本発明の一実施形態の断面図である。 同上における他例の断面図である。 同上における更に他例の断面図である。 本発明の他の実施形態の断面図である。 本発明の更に他の実施形態の断面図である。
符号の説明
1 ポンプケーシング
1a フロントケーシング
1b リアケーシング
10 ポンプ室
11 吸入口
12 吐出口
16 有底筒状部
17 筒状胴部
18 底部
2 ロータ
21 インペラ
3 従動マグネット
4 駆動マグネット
5 モータフレーム
6 支柱
7 ステータ

Claims (8)

  1. 前端部に吸入口を形成するとともに側面部に吐出口を形成して内部がポンプ室となるポンプケーシングと、インペラと従動マグネットとを備えてポンプ室内に回転自在に配設されるロータと、ポンプケーシングを介して磁力で従動マグネットを駆動させる駆動マグネットと、駆動マグネットを覆うモータフレームとで主体が構成され、前記ポンプケーシングから内部のポンプ室と連通する筒状胴部および底部からなる有底筒状部を後方へ向けて突設し、有底筒状部内にロータの従動マグネットを取り付けた部分を収容するとともに有底筒状部の筒状胴部の外周に駆動マグネットを配設し、駆動マグネットを覆うようにモータフレームをポンプケーシングに取り付けたマグネットポンプであって、有底筒状部の底部とモータフレームとの間に支柱を設け、この支柱の長さを、ポンプケーシングに内圧がかかっていない状態での有底筒状部の底部と該底部と対向するモータフレームの底面部との間の間隙の長さの98%以上で且つ100%未満に形成して成ることを特徴とするマグネットポンプ。
  2. モータフレームの支柱と最も近接する部分に補強用の折曲部を形成して成ることを特徴とする請求項1記載のマグネットポンプ。
  3. モータフレームの有底筒状部の底部と対向する部分にビス穴を形成し、ビス穴に支柱としてのビスをねじ込んで取り付けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネットポンプ。
  4. 支柱として先端が平坦なビスを用いて成ることを特徴とする請求項3記載のマグネットポンプ。
  5. ポンプケーシングの有底筒状部の底部の略中央の部分に支柱が最も近接して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマグネットポンプ。
  6. ポンプケーシングの有底筒状部の底部の支柱と最も近接する部分と該支柱との間に、支柱の断面積よりも大きく且つ有底筒状部の底部の面積と略同じかあるいは底部の面積よりも小さい面積を有する面圧低減用部材を介在させて成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のマグネットポンプ。
  7. 面圧低減用部材を円板状に形成して成ることを特徴とする請求項6記載のマグネットポンプ。
  8. 支柱の長さを、ポンプケーシングに内圧がかかっていない状態での有底筒状部の底部に設けた面圧低減用部材と該面圧低減用部材と対向するモータフレームの底面部との間の間隙の長さの98%以上で且つ100%未満に形成して成ることを特徴とする請求項6又は7記載のマグネットポンプ。
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