JP4787425B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗心地を損なうことなく、タイヤの耐カット性を高めた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
不整地を走行するタイヤ、特にラリー用の空気入りタイヤにあっては、走行時においてサイドウォール部、特に、トレッド端とタイヤ最大幅部間のバットレス部に砕石などが当たることによって亀裂が生じ、さらにはカーカスが切断されるなどの損傷が生じやすい。また省資源、省燃費のための軽量化によりサイドウォール厚さを減じられた乗用車用タイヤなどの一般のタイヤにおいても、路肩などとの接触によってバットレス部の外傷を生じさせる。
【0003】
従来、このようなカットを防ぐため例えば、特許第2613996号公報、特開平5−294115号公報、特開平7−17218号公報、特開平7−290911号公報などは、サイドウォール部上方域に図5に示すような凹溝aを隔てる複数の隆起部bからなるプロテクタcを設けることにより、前記損傷を防止することを提案している。
【0004】
しかしこのような構成のものは、ある程度の効果はあるものの、カーカスを損傷させるような傷害に対しての防護機能は十分ではない。
【0005】
他方、カーカスの損傷を防止するため、図6に示すようなプロテクタcの領域に保護プライdを配置すること、及び図4に示すごとく、カーカスeの巻上げ部fを例えばベルト層gの半径方向下方まで延長することにより、カーカス本体部e1を保護することも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロテクタcの領域にこのような保護用の追加プライを設けることは、タイヤの中で最も多く屈曲するサイドウォール部上方の領域の曲げ剛性を増すこととなり、乗り心地性能を低下させる。さらに、図4の巻上げ部fを延長するものは、この巻上げ部fに作用する張力によって、外傷が加わったとき、巻上げ部fが容易に破断してカーカス本体部e1に影響を及ぼしやすい。
【0007】
さらに、図6に示す保護プライdを設けたものは、図4に示す延長した巻上げ部fを設けたものに比しては乗心地の低下は幾分かは緩和できるが、かかる保護プライdのないタイヤに比しては乗心地を妨げる。また保護プライの追加はタイヤ組立工数を増し生産性を損なうこととなる。
【0008】
本発明は、サイドウォール部を砕石などの衝合によるカットから保護し、かつ乗心地を保持しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る発明は、トレッド部2からサイドウォール部3を経て、ビード部4のビードコア5に至るカーカス本体部6aに前記ビードコア5の周りを折返す巻上げ部6bを連設したカーカスプライを含むカーカス6と、トレッド部2の内部かつカーカスの半径方向外側に配されるベルト層7とを備え、
かつトレッド縁Eからカーカス最大幅位置Wとの間の外壁面の少なくとも一部に、この外壁面から隆起しタイヤ周方向にのびる複数条の隆起部11からなるプロテクタ14を設けるとともに、
前記プロテクタを設けた領域かつ内部に、厚さが増減するゴム充填層(9)を配し、
しかもそのタイヤ軸方向外側に、このゴム充填層(9)に沿うことによりタイヤ子午線断面において波状に湾曲する保護プライ部(13)を設け、
前記保護プライ部(13)は、前記カーカスプライの巻上げ部(6b)により形成されるとともに、この巻上げ部(6b)はその端部(6p)がベルト層(7)のタイヤ半径方向内方に位置することを特徴とする空気入りタイヤである。
【0010】
トレッド縁Eから、カーカス最大幅wとの間の外壁面の少なくとも一部、例えばサイドウォール部の半径方向外方領域にプロテクタを設けることにより、砕石などとの衝合によるサイドウォール部の亀裂、カーカスの切断を抑制するとともに、このプロテクタはタイヤ周方向にのびる複数条の隆起部11からなることにより、プロテクタ領域での曲げ剛性の増大を緩和しうる。
【0011】
またプロテクタの領域に、隆起部11で厚さが大となって厚さの増減を繰り返すゴム充填層9を配し、しかもそのタイヤ軸方向外側に、このゴム充填層9に沿うことによりタイヤ子午線断面において波状に湾曲する保護プライ部13を設けているため、カーカス本体部6aへの損傷を効果的に防止でき、かつ保護プライ部13が波状に湾曲するため、プライによるサイドウォール部の領域の曲げ剛性の増加を抑制して乗り心地性能を維持しうる。またゴム充填層9は、保護プライ13を安定して波状に湾曲させうる。さらに、保護プライ部13を巻上げ部6bにより形成することにより、生産性の低下を抑制しうる。
【0012】
また本願請求項2の発明は、前記ゴム充填層(9)のタイヤ軸方向内側の内辺(9a)が、カーカス本体部(6a)のタイヤ軸方向外側に沿って連続して延び、かつ タイヤ軸方向外側の外辺(9b)は、湾曲する波形状をなすことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
【0013】
また請求項3の発明は、ゴム充填層9のタイヤ半径方向上端9uとタイヤ半径方向下端9dとの間でこのゴム充填層9のタイヤ軸方向内側に沿う前記カーカス本体部6aの長さAと、隆起部11に沿って湾曲する前記保護プライ部13の長さBとの比B/Aが、1.02以上かつ1.20以下であることを特徴とし、かつ請求項4の発明は、前記比B/Aを、1.04以上かつ1.10以下としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
正規リムRに装着されかつ正規内圧を充填された状態を示す図1において、空気入りタイヤ1は、カーカス6と、トレッド部2の内部かつカーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具えるとともに、複数条の隆起部11からなるプロテクタ14と、ゴム充填層9と、保護プライ部13とを配置している。なお本明細書において、前記「正規リム」とは、JATMAで規定する標準リム、TRAで規定する ”Design Rim”、或いはETRTOで規定する”Measuring Rim”のいずれかに従って定め、また「正規内圧」とは、JATMAで規定する最高空気圧、TRAの表 ”TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、或いはETRTOで規定する ”INFLATIONPRESSURE”のいずれかに従って定められる。また本形態では乗用車用タイヤを例にとり示しているが、小型トラック用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、又は二輪車用タイヤなどにも適用できる。
【0015】
前記カーカス6は、本形態では、タイヤ内腔側に配置されるカーカスプライ6P1とその外側のカーカスプライ6P2との2枚のカーカスプライ6Pからなり、カーカスプライ6Pはいずれも、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス本体部6a1、6a2(合わせてカーカス本体部6aという)に、ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折返す巻上げ部6b1、6b2(合わせて巻上げ部6bという)を一連に設けている。
【0016】
又前記カーカスプライ6Pは、ナイロン、ポリエステル、芳香族ポリアミド、芳香族ポリエステル、レーヨン、等の有機繊維、炭素繊維及びスチールコードからなるカーカスコードの配列体をトッピングゴムに埋設したコードプライからなり、本形態では、ゴムとの接着性、柔軟性に優れかつ低コストであるナイロンコードを用いており、またカーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道面Cに対して70〜90°で傾斜させるラジアル又はセミラジアル構造をなす。
【0017】
なお前記ベルト層7は、2枚のベルトプライ7a、7bからなり、これらのベルトプライは芳香族ポリアミド、芳香族ポリエステル、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維及びスチールコード等からなるベルトコードを、タイヤ赤道面Cに対し、15〜35°の範囲の角度で互いに交差する向きに配列しタガ効果を有してトレッド部2を補強している。
【0018】
また前記サイドウォール部3,ビード部4には、ビードコア5の上面から半径方向外側に伸び、硬質ゴムからなる細長三角形状の断面を有するビードエイペックス8が配置され、ビード部4からサイドウォール部3の下方部に至る範囲の剛性を高めるとともに、前記カーカス本体部6aは、該ビードエーペックス8のタイヤ軸方向内側を、かつ前記巻上げ部6bは外側に沿って延在している。
【0019】
さらにタイヤの外壁面には、トレッド縁E(トレッド縁が円弧であるときトレッド面の延長線とトレッド部側面の延長線との交点とする)からカーカス最大幅位置Wとの間の領域の少なくとも一部に、外壁面から隆起しタイヤ周方向にのびる複数条の隆起部11からなるプロテクタ14を設けている。前記領域の一部とは、例えばカーカス本体部6aの損傷を防止するためには、前記ベルトプライ7a、7bのタイヤ軸方向外縁の内で、タイヤ半径方向最も内側に位置する外縁7Eと、前記タイヤ最大幅位置Wとの間のバットレス部を含むサイドウォール上方域15、しかもカーカス最大幅位置Wから、前記サイドウォール上方域15の高さh15の1/2〜1/5倍の距離を上方に隔てる位置を下方点とする領域Sにプロテクタ14を設けている。
【0020】
また前記外壁面とは、トレッド縁Eから前記トレッド部2の側面をへてサイドウォール部3の外面に至る滑らかな基準曲面であって、前記プロテクタ14を設けない場合のタイヤ外表面をなす面をいい、かつ前記隆起部11は、図2に示すごとく、本形態では、タイヤ周方向に連続する3本の環状リブ11a、11b、11cからなり、この3本の環状リブ11a、11b、11c間に、前記外壁面に至る深さの凹溝12a、12bを形成している。これにより、プロテクタ14に可撓性を付与し、プロテクタ14による乗り心地の低下が抑制するとともに、ゴム部の増加によるタイヤ重量の増加も抑制できる。なお凹溝12a、12bの溝底は、タイヤ外壁面の内側に入り込むことも可能である。
【0021】
サイドウォール部3には、プロテクタ14を設けた領域において、前記ゴム充填層9を配置し、カーカス本体部6aをさらに強固に保護している。このゴム充填層9のタイヤ軸方向内側の内辺9aは、本例では、カーカス本体部6aのタイヤ軸方向外側に沿って連続して延び、かつ外辺9bは、前記環状リブ11a、11b、11c、凹溝12a、12bに沿って湾曲する波形状をなすことにより、隆起部11で厚さが大となるように厚さの増減を繰り返す。なお、ゴム充填層9は、サイドウォールゴムと同一ゴムを使用しうるが、例えばJISA硬度で5゜程度の範囲内で硬度を大とすることによりカーカス本体部6aの保護機能を高めることも、小とすることにより可撓性を維持しかつ保護プライ部13の伸縮を容易とすることもできる。
【0022】
前記保護プライ部13は、前記ゴム充填層9のタイヤ軸方向外側で、前記外辺9bに沿うことによりタイヤ子午線断面において前記プロテクタ14の形状に合わせて波状に凹凸に湾曲しており、本形態においては、この保護プライ部13は、前記カーカスプライの巻上げ部6bにより形成している。このため、前記ゴム充填層9は、カーカス本体部6a2と巻上げ部6b2との間に位置する。
【0023】
また前記巻上げ部6bは、ビードエイペックス8のタイヤ軸方向外方を通り、カーカス最大幅に相当するサイドウォール表面wを通過し、プロテクタ14の領域を通ってベルト層7のタイヤ半径方向内方に入り、ベルト層7とカーカス本体部6aとに挟まれる位置にそれぞれの終端6p1、6p2を位置させている。なおタイヤ軸方向外側の巻上げ部6b1により、他方の巻上げ部6b2の終端6p2を覆うために、巻上げ部6b1の終端6p1をタイヤ軸方向内方に位置させるのが構造耐久性から好ましい。なお全てのカーカスプライ6Pの巻上げ部6bを延長する必要はなく、少なくとも1枚をベルト層7との間に終端6pを位置させることができる。
【0024】
さらに巻上げ部6bは、前記ゴム充填層9の外辺9bに沿って湾曲することにより、タイヤ子午線断面において、同様にプロテクタ14の位置でプロテクタ14の表面形状に対応した波打ち形状をなす。これによりタイヤの内圧によってカーカスに加わるテンションを、この保護プライ部13の領域で低下することにより、切断を予防し、かつ屈曲性を維持することにより、乗り心地への悪影響が抑制できる。
【0025】
このため、図2で詳示するごとく、ゴム充填層9のタイヤ半径方向上端9uとタイヤ半径方向下端9dとの間で、このゴム充填層9のタイヤ軸方向内側の前記内辺9aに沿う前記カーカス本体部6aの長さA(内辺9a側の長さ)と、隆起部11の外辺9bに沿って湾曲する前記保護プライ部13の長さB(外辺9b側の長さ)との比B/Aを、1.02以上かつ1.20以下としている。1.02未満では、前述の内圧、タイヤ転動変形により生じるテンションの低減をはかりにくく、外傷によって巻上げ部6bが切断されやすくなる。また、前記比B/Aが、1.20を越えることはプライの無駄であり、タイヤ重量を増すとともに生産性を阻害する。この比B/Aは、好ましくは、1.04以上かつ1.10以下の範囲である。
【0026】
前記比B/Aを前記範囲とするように、前記ゴム充填層9の高さ、形状を設定する。なおゴム充填層9、及び保護プライ部13(巻上げ部6b)をサイドウォール部3内に配しても該サイドウォール部3の厚さを増加しない程度の高さとするのが好ましい。
【0028】
【具体例】
タイヤサイズが185/65R14でありかつ図1と図2、図3に示す構成の実施例タイヤ1,参考例タイヤと、図4、図5、図6に示す構成の比較例タイヤを試作し、各性能について評価した結果を表1に示す。比較例3は、比較例2に比べて、耐カット性能は当然に向上し、かつ比較例1と同等の耐カット性を発揮した。しかも比較例1に比して乗り心地性能の低下は見られなかった。さらに、参考例は実施例1と同様な耐カット性、乗心地性を有していたが、実施例1に比べて生産性が低下した。
【0029】
【表1】
【0030】
ここで評価条件は以下の通りである。
1 耐パンク性能
図7に示すごとく、リム組し空気を充填したタイヤTを試験台上かつその壁面に沿わせて立てて静置し、0.3kNの重りMに設けたカッタK(刃高さ5mmの先テーパ刃)を高低差10mmごとに順次高さを増してパンクする高さを求め仕事量Jを比較した。比較例2を100とした指数で表示し、大なる方が耐パンク性に優れる。
2 操縦安定性・乗り心地
各構成のタイヤ4本を装着した車両でテストコースを走行し、テストドライバーの官能評価結果を比較例2を3とした5点評価で示している。3- は合格レベルである。なお、タイヤ重量は、ともに同じとしている。
3 生産性は、各仕様のタイヤの生産時間の逆数を比較例2を100とした指数で示している。数値が大きいほど、生産性に優れていることを表している。
【0031】
【発明の効果】
このように、本願請求項1の発明は、乗心地を損なうことなく耐カット性を向上しつつ、生産性の低下を抑制し、かつ請求項2,3,4の発明の構成とすることにより、その効果を高めうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を例示する右半分断面図である。
【図2】その要部を拡大して示す断面図である。
【図3】他の形態を例示する断面図である。
【図4】従来タイヤを例示する断面図である。
【図5】他の従来タイヤを例示する断面図である。
【図6】さらに他の従来タイヤを例示する断面図である。
【図7】パンク測定装置を例示する線図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエイペックス
9 ゴム充填層
13 保護プライ部
14 プロテクタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire with improved tire cut resistance without impairing riding comfort.
[0002]
[Prior art]
In tires that run on rough terrain, especially pneumatic tires for rally, cracks occur due to crushed stone hitting the sidewall part, especially the buttress part between the tread end and the tire maximum width part during running, Furthermore, damage such as carcass cutting is likely to occur. Further, even in a general tire such as a tire for a passenger car whose side wall thickness is reduced due to weight saving for resource saving and fuel saving, the buttress portion is injured by contact with a road shoulder or the like.
[0003]
Conventionally, in order to prevent such a cut, for example, Japanese Patent No. 2613996, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-294115, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-17218, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-290911, etc. It is proposed to prevent the damage by providing a protector c composed of a plurality of raised portions b separating the concave grooves a as shown in FIG.
[0004]
However, although such a structure has a certain effect, it does not have a sufficient protection function against injury that damages the carcass.
[0005]
On the other hand, in order to prevent damage to the carcass, placing a protective ply d in the region of the protector c as shown in FIG. 6, and as shown in FIG. 4, the radial winding portion f of the carcass e example, a belt layer g It is also conceivable to protect the carcass body e1 by extending it downward.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, providing such an additional ply for protection in the region of the protector c increases the bending rigidity of the region above the sidewall portion that bends most in the tire, and lowers the riding comfort performance. Further, the one extending the winding portion f in FIG. 4 is easily broken when the wound portion f is easily damaged by the tension acting on the winding portion f and affects the carcass main body e1.
[0007]
Further, although the one provided with the protective ply d shown in FIG. 6 can somewhat alleviate the decrease in riding comfort compared to the one provided with the extended winding portion f shown in FIG. Riding comfort is impeded compared to tires without tires. In addition, the addition of the protective ply increases the number of tire assembly steps and impairs productivity.
[0008]
An object of the present invention is to provide a pneumatic tire that protects a sidewall portion from a cut due to a collision such as crushed stone and can maintain a riding comfort.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a carcass ply in which a
In addition, at least a part of the outer wall surface between the tread edge E and the carcass maximum width position W is provided with a
In the region where the protector is provided and inside, a rubber-filled layer (9) whose thickness increases or decreases is arranged,
Moreover, on the outer side in the tire axial direction, a protective ply portion (13) that is curved in a wave shape in the tire meridian cross section along the rubber-filled layer (9) is provided ,
The protective ply portion (13) is formed by the carcass ply winding portion (6b), and the winding portion (6b) has an end portion (6p) inward in the tire radial direction of the belt layer (7). It is a pneumatic tire characterized by being located.
[0010]
By providing a protector in at least a part of the outer wall surface between the tread edge E and the carcass maximum width w, for example, a radially outward region of the sidewall portion, cracks in the sidewall portion due to a collision with crushed stone, In addition to suppressing the cutting of the carcass, this protector comprises a plurality of
[0011]
Further, in the protector region, a
[0012]
Further, in the invention of claim 2 of the present application, the inner side (9a) on the inner side in the tire axial direction of the rubber-filled layer (9) continuously extends along the outer side in the tire axial direction of the carcass main body (6a). 2. The pneumatic tire according to claim 1, wherein the outer side (9 b) on the outer side in the axial direction has a curved wave shape.
[0013]
The invention of
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
In FIG. 1 showing a state in which a normal rim R is mounted and a normal internal pressure is filled, a pneumatic tire 1 includes a
[0015]
In the present embodiment, the
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
In addition, a
[0019]
Further, the outer wall surface of the tire has at least a region between the tread edge E (when the tread edge is an arc, the intersection of the extension line of the tread surface and the extension line of the side surface of the tread portion) and the carcass maximum width position W. A part of the
[0020]
The outer wall surface is a smooth reference curved surface extending from the tread edge E to the outer surface of the
[0021]
In the region where the
[0022]
The
[0023]
Further, the winding
[0024]
Further, the winding
[0025]
Therefore, as described in detail in FIG. 2, the
[0026]
The height and shape of the rubber-filled
[0028]
【Concrete example】
The tires of 185 / 65R14 and the configuration shown in FIGS. 1, 2, and 3 were made as a prototype tire, a reference example tire, and the comparative tires shown in FIGS. 4, 5, and 6. The results of evaluation for each performance are shown in Table 1. Compared to Comparative Example 2, Comparative Example 3 naturally improved cut resistance and exhibited cut resistance equivalent to that of Comparative Example 1. In addition, the ride comfort performance was not reduced as compared with Comparative Example 1. Furthermore, although the reference example had the cut resistance and riding comfort similar to Example 1, productivity fell compared with Example 1. FIG.
[0029]
[Table 1]
[0030]
Here, the evaluation conditions are as follows.
1. Anti-puncture performance As shown in FIG. 7, a tire T filled with rim and filled with air is stood on a test table and along its wall surface, and is placed on a weight M of 0.3 kN. The work height J was compared to obtain a puncture height by increasing the height sequentially for every 10 mm in height difference. It displays with the index | exponent which set the comparative example 2 to 100, and the larger one is excellent in puncture resistance.
2 Steering stability and ride comfort The test course was run with a vehicle equipped with four tires of each configuration, and the sensory evaluation results of the test driver are shown as a 5-point evaluation with Comparative Example 2 set to 3. 3- is a passing level. Both tire weights are the same.
3 Productivity is shown as an index with the reciprocal of the production time of tires of each specification as 100 in Comparative Example 2 . The larger the value, the better the productivity.
[0031]
【The invention's effect】
Thus, the invention of claim 1, while improving the cut resistance without sacrificing ride comfort, suppressing a decrease in productivity, and claim 2, with the configuration of the invention the 3,4 , Can increase the effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right half sectional view illustrating an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing the main part.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating another embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating a conventional tire.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating another conventional tire.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating still another conventional tire.
FIG. 7 is a diagram illustrating a puncture measuring apparatus.
[Explanation of symbols]
2 Tread
Claims (4)
かつトレッド縁Eからカーカス最大幅位置Wとの間の外壁面の少なくとも一部に、この外壁面から隆起しタイヤ周方向にのびる複数条の隆起部(11)からなるプロテクタ(14)を設けるとともに、
前記プロテクタを設けた領域かつ内部に、厚さが増減するゴム充填層(9)を配し、
しかもそのタイヤ軸方向外側に、このゴム充填層(9)に沿うことによりタイヤ子午線断面において波状に湾曲する保護プライ部(13)を設け、
前記保護プライ部(13)は、前記カーカスプライの巻上げ部(6b)により形成され るとともに、この巻上げ部(6b)はその端部(6p)がベルト層(7)のタイヤ半径方 向内方に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。A winding part (6b) for turning around the bead core (5) is formed on the carcass main body part (6a) from the tread part (2) through the sidewall part (3) to the bead core (5) of the bead part (4). A carcass (6) including a continuous carcass ply, and a belt layer (7) disposed inside the tread portion (2) and radially outside the carcass,
In addition, at least a part of the outer wall surface between the tread edge E and the carcass maximum width position W is provided with a protector (14) including a plurality of raised portions (11) that protrude from the outer wall surface and extend in the tire circumferential direction. ,
In the region where the protector is provided and inside, a rubber-filled layer (9) whose thickness increases or decreases is arranged,
Moreover, on the outer side in the tire axial direction, a protective ply portion (13) that is curved in a wave shape in the tire meridian cross section along the rubber-filled layer (9) is provided ,
Said protective ply portion (13), Rutotomoni formed by winding portion of the carcass ply (6b), the tire radial direction inward direction of the winding portion (6b) is an end portion (6p) is a belt layer (7) Pneumatic tire characterized by being located in .
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