JP4786851B2 - フラッシュ紡糸法と溶液 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、ポリマーのプレキシフィラメント(plexifilamentary)・フィルム−フィブリル糸(strand)に関する。更に詳細には、本発明は、ポリマーのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸をフラッシュ紡糸し且つ配置する方法の改良に関する。
【0002】
(背景の技術)
ブレイズ(Blades)らの米国特許第3081519号(デュポンに帰属)に開示されているようなフラッシュ紡糸された繊維の製造法では、繊維形成ポリマーの、ポリマーに対する溶媒でない液体の常圧沸点以下の液体紡糸剤(spin agent)中溶液を、液体の常圧沸点以上の温度及び自発またはそれ以上の圧力に維持し、次いでこれより低温且つ実質的に低圧の領域へ紡糸して、プレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸を生成させる。これには適当な紡糸剤が記述されており、それは芳香族炭化水素、例えばベンゼン及びトルエン、脂肪族炭化水素、例えばブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、及びその異性体及び同族体、脂環式炭化水素、例えばシクロヘキサン、不飽和炭化水素、及びハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化エチル、及び塩化メチルを含む。ブレイズらの特許は、フラッシュ紡糸されたシートの製造を記述していない。アンダ−ソン(Anderson)らの米国特許第3227794号(デュポンに帰属)の開示によれば、溶液フラッシュ紡糸法は、(1)紡糸剤の常圧沸点以下の、ポリマーに対して非溶媒である、(2)高圧でポリマーと溶液を形成する、(3)レットダウン(letdown)室において溶液の圧力を僅かに減じた場合、ポリマーと望ましい2相分散液を形成する、及び(4)レットダウン室から実質的により低圧の領域へ放出した時、フラッシュ蒸発する、紡糸剤を必要とする。
【0003】
フラッシュ紡糸法は、普通紡糸オリフィスからウェッブを紡糸した後且つそれを接地された移動ベルト上に配置してシートを生成させる前に、プレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸の、平らにした且つ部分的に広げたウェッブに静電荷を適用する工程を含む。この静電荷は、マルチニ−ドルイオンガンと接地された標的プレートとの間で発生させたコロナ場中にウェッブを通過させることで適用される。ウェッブがコロナ場を通過した時、それはイオンガンから標的プレートへ移動する荷電された粒子を拾い上げる。ウェッブの個々のフィブリルに適用された静電荷は、フィブリルを互いに反発させ、即ちフィブリルを分離させ、更にフィルム−フィブリルのウェッブを「広げる」。次いで各荷電されたウェッブを、隣の紡糸パックからの他のウェッブと一緒に移動ベルト上に配置する。ウェッブは荷電されているから、それは先ず接地された移動ベルトに引きつけられ、一度配置されるとベルト上のその場に固定(pin)される。
【0004】
フラッシュ紡糸工程中、ウェッブの電荷密度はウェッブとベルト間でアークが飛ぶかもしれない紡糸セル中の気体雰囲気の電気的絶縁破壊に至る値を越えないことが重要である。アークが発生すると、ウェッブはその電荷を失い、ウェッブとベルト間の固定力は減少し、ウェッブはベルトに固定された状態ではいない。ウェッブが適切にベルトに固定されていないと、ウェッブは気体の紡糸流体に引きずられ、移動する。これはウェッブを束状に丸め、そのウェッブから作ったシートを不均一にし、欠陥をもたらすことになる。
【0005】
ポリエチレンのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸からの市販のシート製品は、歴史的にポリエチレンをパ−クロロフルオロカ−ボン(CFC)、例えばトリクロロフルオロメタン紡糸剤中に含んでなる紡糸流体をフラッシュ紡糸することにより製造されてきた。悪いことに、CFCは、成層圏のオゾン破壊物質であると考えられている。オゾンを破壊しないまたは地球温暖化に荷担しないフラッシュ紡糸法に適当な別の化合物が開発されてきた。
【0006】
検討された他の紡糸剤には、飽和炭化水素、例えばn−ペンタンが含まれる。飽和炭化水素はオゾンを破壊しないが、それはCFCと比べて、フラッシュ紡糸されたウェッブが与えられた電流での静電場を通過するにつれてそれに適用される有効静電荷を減少させるという欠点を持つ。結果として、ウェッブは十分に広がらず、得られる不織シ−トはより完全に荷電されたウェッブからのシートよりも均一でない。更に飽和炭化水素気体は、低い絶縁破壊強度を有する傾向がある。ウェッブ上の電荷密度が気体のそれを保持する能力を越えた時、電導経路が気体中に形成され、アークが見られる。このアークはウェッブのフィブリルの電荷を減少させ、捕集ベルト上への配置が貧弱となる。飽和炭化水素気体の低絶縁破壊強度は、高絶縁破壊強度を有する紡糸剤、例えばCFCと較べて、繊維の処理速度を低減させる(ポリマーの工程への流速を減少させる)。
【0007】
マックギンティ−(MacGinty)らの米国特許第5643525号は、静電気荷電段階を、少くとも1つの荷電改善化合物を含んでなる雰囲気中で行うというフラッシュ紡糸中におけるポリオレフィンウェッブの荷電の改良法を記述している。荷電を改善する化合物は、非常に低濃度で、気体、蒸気、またはミストとして紡糸セル中の静電気荷電雰囲気へ直接導入することができる。この荷電を改善する化合物は、コロナ荷電領域でイオン化された時に安定でゆっくり動くイオンを形成する物質である。これらのイオンの存在は、より安定なコロナを生じさせ、荷電改善化合物の不在下に達成される電荷と較べてウェッブへ適用できる電荷量を増大させる。この手法はウェッブの電荷を増大させるのに効果的であることが判明したけれど、荷電改善添加物は荷電改善化合物をフラッシュ紡糸工程で可能な濃度よりも遥かに高濃度で使用しないと、紡糸セル中の気体雰囲気の全体の性質に影響しない。即ち、配置されたウェッブとベルト間のアーク発生は問題のまま残る。それゆえに配置されたウェッブとベルト間のアーク発生を非常に減じまたは排除して、接地されたベルト上に配置されたウェッブから作られるシートの均一性を改良する現存のフラッシュ紡糸装置で使用するための非オゾン破壊紡糸剤を開発することは望ましい。
【0008】
(発明の説明)
本発明は、合成繊維形成ポリマーのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブをフラッシュ紡糸し、このウェッブを配置して不織バット材料を生成させる方法に関する。本方法は、合成繊維形成ポリマー及び紡糸剤から本質的になる紡糸流体を生成させる、但し該紡糸剤が紡糸剤の全重量に基づいて少なくとも80重量%の、実質的にもっぱら炭素及び水素を含む炭化水素を含んでなる、工程を含む。この炭化水素は少なくとも25重量%の、炭素数4−8の不飽和炭化水素を含んでなる。更に本方法は、紡糸流体を、紡糸流体のの自発圧力よりも高い圧力で、より低圧に維持された紡糸セルへフラッシュ紡糸して、該合成繊維形成ポリマーのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブを生成させ、このウェッブを電気コロナ中に通過させてウェッブに静電荷を適用し、そしてウェッブを接地された表面上に置いて、シートに固めるのに適当なプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のバットを生成させる、工程を含む。
【0009】
本発明の該紡糸流体は、好ましくは紡糸流体の全重量に基づいて5−30重量%の繊維形成ポリマーを含んでなる。好ましくは、この該繊維形成ポリマーはポリオレフィン、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンである。
【0010】
紡糸剤中の不飽和炭化水素は、式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択され、但しnが4、5、6、7、または8である。この紡糸剤は15−100℃の大気圧沸点を有する。好ましくは、該不飽和炭化水素は1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、及びその構造異性体の群から、或いはシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、及びシクロオクテンの群から選択される。本発明の更に好適な具体例によれば、該紡糸剤は少くとも90重量%の、式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される該不飽和炭化水素を含んでなり、但しnが4、5、6、7、または8に等しい。より好ましくは、該紡糸剤は式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される不飽和炭化水素から本質的になり、但しnが4、5、6、7、または8に等しい。最も好ましくは、紡糸剤は1−ペンテン、1−ヘキセン、及びその構造異性体の群から選択される不飽和炭化水素から本質的になる。本発明のある好適な具体例によれば、紡糸剤は実質的にもっぱら炭素及び水素原子を含んでなる炭化水素から本質的になる。本発明の他の具体例によれば、該紡糸剤は少くとも10重量%の式Cn2n+2のアルカン及び式Cn2nのシクロパラフィンの群から選択される飽和炭化水素を含んでなり、但しn=4、5、6、7、または8である。
【0011】
本発明の好適な方法によれば、合成繊維生成ポリオレフィンのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブをフラッシュ紡糸し且つこのウェッブを配置して不織シート材料を生成させる方法は、紡糸流体の全重量に基づいて5−35重量%の合成繊維形成ポリオレフィン及び紡糸剤から本質的になる紡糸流体を生成させ、紡糸流体を、紡糸流体の自発圧力よりも高い圧力で、より低圧に維持された紡糸室へフラッシュ紡糸して、該合成繊維形成ポリオレフィンのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブを形成させ、ウェッブを電気コロナ中を通過させてこれに静電荷を適用し、ウェッブを接地された表面上に置いて繊維バットを生成させ、該繊維バットを固めて繊維不織シートを生成させ、そして繊維不織シートを紡糸セルから取り出す、工程を含んでなる。該紡糸剤は紡糸剤の全重量に基づいて少なくとも90重量%の、実質的にもっぱら炭素及び水素を含む炭化水素を含んでなり、なおこの炭化水素が少なくとも25重量%の、式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される、但しnは4、5、6、7、または8の不飽和炭化水素を含んでなる。好ましくは、接地された表面は接地されたコンベアベルトであり、繊維バットを固める工程は固められた不織シートを生成させるためにコンベアベルト及び捕集ロール間でバットを圧縮する工程を含む。更に好適には、紡糸流体は紡糸流体の全重量に基づいて8−25重量%の合成繊維形成ポリマーを含んでなる。紡糸剤は実質的にもっぱら炭素及び水素原子を含んでなる炭化水素から本質的になる。より好ましくは、紡糸剤は少くとも90重量%の式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される該不飽和炭化水素を含んでなり、但しnが4、5、6、7、または8に等しい。
【0012】
(定義)
本明細書で使用する「ポリオレフィン」とは、一連の、炭素及び水素だけからなるほとんど飽和のポリマー炭化水素のいずれかを意味する。典型的なポリオレフィンは、これに限定されるものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、及びエチレン、プロピレン、及びメチルペンテンの種々の組み合わせポリマーを含む。
【0013】
本明細書で使用する「ポリエチレン」とは、エチレンのホモポリマーばかりでなく、反復単位の少なくとも85%がエチレン単位であるコポリマー、例えばエチレンとアルファ−オレフィンのコポリマーを包含する。好適なポリエチレンは、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、及び線状高密度ポリエチレンを含む。好適な線状高密度ポリエチレンは、約130−140℃の上限溶融範囲、約0.941−0.980g/cm3の範囲の密度、及び0.1−100、好ましくは4以下のメルト指数(ASTM D−1238−57T、条件E)を有する。
【0014】
本明細書で使用する「ポリプロピレン」とは、プロピレンのホモポリマーばかりでなく、反復単位の少なくとも85%がプロピレン単位であるコポリマーを包含する。好適なポリプロピレンポリマーは、アイソタクティックポリプロピレン及びシンジオタクティックポリプロピレンを含む。
【0015】
本明細書で使用する「プレキシフィラメント」とは、ランダムな長さの及び平均のフィルム厚さが約4ミクロン以下の及び中位フィブリル幅が約25ミクロン以下の、多数の薄いリボン様フィルム−フィブリル要素の3次元統合ネットワークを意味する。プレキシフィラメント構造において、フィルム−フィブリル要素は一般に同一の広がりをもって構造の長軸で配列され、構造の長さ、幅及び厚さを通して不規則な間隔の種々の箇所で断続的に接合し且つ分離している。
【0016】
本明細書で使用する「濁り点圧力」とは、単一相液体ポリマー溶液がポリマーに富む/紡糸剤に富む2相液体/液体分散液へ相分離し始める圧力を意味する。
【0017】
本明細書で使用する「紡糸流体」とは、ポリオレフィン、1次紡糸剤及び存在していてよい共紡糸剤または添加物を含んでなる溶液を意味する。
【0018】
(試験法)
シートの均一性は、オンス/ヤ−ド2の単位の、変化の基本重量係数と基本重量の平方根の積である指数(均一性指数、U.I.)として定義される。上置きしたウェッブを含んでなる繊維シートを生成させた後、その配置パターンを乱さないでウェッブの1つを繊維シ−ト中の他のウェッブから剥離する。これはシートを基板、例えばマイラ−(MylarR)ポリエステルフィルム上に置き、所望のウェッブが剥離されるまで上に置いたウェッブを1端または両端から剥離することによって行われる。次いで剥離したウェッブを、市販されている放射性ベータ−ゲージを用いて、機械方向及び横方向に各約0.4インチ掃引する。1つのウェッブに対するシートの厚さデータを基準に用いて、全シートをコンピュータ的に創造する。これらのウェッブの1つを、捕集ベルト上に数的に置く。他のウェッブを横及び機械方向で動かし、丁度それが実際のシート生成にあったように付加する。完全なシートが生成するまでこの手順を繰り返す。別に、6つの上置きしたウェッブをシート形のまま同様に走引し、繊維構造に対するシートの厚さデータを基準として用いて、同様の方法で全シートをコンピュータ的に創造する。同様に、個々のウェッブを剥離しないで、いずれかの数の上置きしたウェッブを掃引してもよい。次いで実際のシート基準重量測定によって確認した全シート基準重量を決定する。この数的シートを統計的に分析して、その均一性指数を決定する。シートの均一性を定義するこの方法の有効性は、多年にわたる実際的な使用において証明されている。
【0019】
ポリマー/紡糸剤の組み合わせの濁り点圧力を決定する装置及び方法は、シン(Shin)らの米国特許第5147586号に記述されている。
【0020】
(発明の詳細な説明)
今や本発明の好適な具体例を参考にして、その詳細を記述しよう。またその実施例は後に例示する。本発明は、繊維形成ポリマーと不飽和炭化水素紡糸剤を含んでなる紡糸流体をフラッシュ紡糸してプレキシフィラメントウェッブを生成させ、このウェッブに静電荷を適用し且つ広げ、そして荷電されたウェッブを配置して繊維バットを生成させるフラッシュ紡糸されたシートの製造法に関する。1つまたはそれ以上の不飽和炭化水素を含んでなる炭化水素紡糸流体は、紡糸剤が完全に1つまたはそれ以上の飽和炭化水素からなる紡糸流体と較べて、フラッシュ紡糸及び配置中のアーク発生を減じる。不飽和炭化水素含有の紡糸流体は、飽和紡糸流体を用い且つ同様の高い生産量で達成される均一性と較べて、フラッシュ紡糸により改良された均一性を有するシートを与えることができる。
【0021】
本発明の例示のために選択される一般的なフラッシュ紡糸装置は、本明細書に参考文献として引用されるブレサウア−(Brethauer)らの米国特許第3860369号に開示されているものと同様である。繊維形成ポリマーをフラッシュ紡糸するためのシステム及び方法は、米国特許第3860369号に完全に記述されており、図1に示してある。フラッシュ紡糸工程は、紡糸セルとして言及される室10中で普通行われる。この紡糸セルは紡糸剤除去口11及び開口12を有し、この開口から工程で製造された不織シート材料が取り出される。ポリマー、紡糸剤、及びいずれかの添加物の混合物を含んでなる紡糸流体は、加圧された供給導管13を通して、紡糸オリフィス14へ提供される。紡糸流体は供給導管13からその室の開口15を通って室16に至る。ある紡糸の場合、室16は圧力レットダウン室として働き、そこでアンダ−ソンの米国特許第3227794号に開示されているように、圧力の低下で相分離を起こさせる。室16の圧力を監視するために圧力センサ−22を設置してもよい。
【0022】
ついで室16中の紡糸流体は、紡糸オリフィス14を通過する。加圧されたポリマーと紡糸剤の、室16から紡糸オリフィスへの通過は、オリフィスの入り口付近でイクステンショナル(extensional)流を発生させ、これがポリマーの配向の助けとなる。ポリマー及び紡糸剤がオリフィスを出た時、紡糸剤は急速に気体として膨張し、フィブリル化したプレキシフィラメント・フィルム−フィブリルを後に残す。この気体は口11から室10を出る。好ましくは、この気体紡糸剤を凝縮して紡糸流体へ再使用する。
【0023】
ポリマー糸20は紡糸オリフィス14から放出され、普通のように回転する偏向邪魔具(baffle)26で方向を変え、そこで平たくせしめられ、コンベアベルト32に向かって降下する。回転邪魔具26は糸20を、より平らなプレキシフィラメント繊維ウェッブ構造24へ広げる。即ち邪魔具は左右に交互に向きを変えて、ウェッブをコンベアベルト32の横方向に広げ、加圧により不織シートにすることができるバットを生成させる。広げられたプレキシフィラメント構造体が邪魔具から下降するにつれて、ウェッブ24は電気的に荷電され、それが移動するベルト32に達するまで、そのプレキシフィラメント構造体を広がった開放形態に維持する。
【0024】
振動するウェッブ24は、2つの空間的に離れた空力学的場(拡散器)25及び27の間を通過する。第1の場25は、その上部の弓状部分に凹部29を含む。この凹部は凹部内に設置された複数のニードル23を収める。電導性標的プレート21は、ニ−ドル23から、ウェッブ24の通路を横切って配置されている。ニ−ドル23は標的プレート21に向かって延びるように配列されている。このニ−ドル23の末端は凹部29から全く突き出ていない。フラッシュ紡糸工程における静電的荷電具の例は、本明細書に参考文献として引用される米国特許第5558830号及び第5750152号に、より完全に記述されている。
【0025】
運転においては、ニ−ドル23に適当なDC電荷をかける。この時標的プレート21は接地されているから、荷電された粒子、即ち電子、イオンまたは分子がニ−ドル23の先端で生成し、標的プレート21に向かって移動する。標的プレート21へ移動する荷電された粒子の濃度域はコロナ場を形成する。荷電された粒子が標的プレートへ移動するにつれて、粒子のいくつかはウェッブ24上に集められ、一緒にベルト32へ運ばれる。
【0026】
ウェッブ24上の電荷は、プレキシフィラメントを開放された間隔的に離れた配置に維持するのに役立ち、更にウェッブをベルト32へ固定するのに役立つ。ベルトは接地されており、ベレト上の荷電されたプレキシフィラメントウェッブ24の適切な固定を保証する。各紡糸パックからのウェッブ24は隣の紡糸パックからのウェッブと一緒になってベルト32上に配置され、繊維バット34を生成する。繊維バット34はバットをシート35に固めるローラー31を通過する。結果としてプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル網目構造が重なり合う多方向形に向いたシートが生成する。シート35は出口12を通って紡糸室10を出、シート捕集ロール29に捕集される。
【0027】
本発明の紡糸剤は、(紡糸剤は紡糸剤の全重量に基づいて)少なくとも80重量%の、実質的にもっぱら炭素及び水素を含む炭化水素を含んでなり、そしてこの炭化水素は、(紡糸剤は紡糸剤の全重量に基づいて)少なくとも25重量%の、炭素数4−8の不飽和炭化水素を含んでなる。好ましくは本発明の紡糸剤は、(紡糸剤は紡糸剤の全重量に基づいて)少なくとも25重量%の、炭素数4−8の不飽和炭化水素、例えば式Cn2nの開鎖オレフィン(アルケン)または式Cn2n-2の対応するシクロアルケンを含んでなる。但し式中のnは4−8、好ましくは5または6である。アルファーオレフィンは他の異性体と較べて安価であり、また入手しやすいから好適であるが、他の構造異性体も使用できる。2つの二重結合を持つ不飽和炭化水素、例えばイソプレンは、1つの二重結合を含む不飽和炭化水素よりも気体紡糸剤の絶縁破壊強度を向上させると予想されるが、フラッシュ紡糸に使用される高温において安定性が低いから好適さは低い。紡糸剤は100%不飽和炭化水素からなることができる。紡糸剤は随時式Cn2n+2のパラフィン化合物(アルカン)及び式Cn2nの対応するシクロパラフィンのような飽和炭化水素を含む。但し式中のnは4−8、好ましくは5または6である。
【0028】
本発明の方法における紡糸剤として有用な、適当なアルケンの例は、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、及びその構造異性体、並びに対応するシクロアルケンを含む。ポリエチレンをフラッシュ紡糸する場合、好適な不飽和炭化水素は1−ペンテン及び1−ヘキセンである。本発明のフラッシュ紡糸の不飽和炭化水素と随時混合できる非環式及び環式飽和炭化水素の例は、イソブタン、ブタン、シクロブタン、2−メチルブタン、2、2−ジメチルプロパン、ペンタン、メチルシクロブタン、シクロペンタン、2、2−ジメチルブタン、2、3−ジメチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、ヘキサン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、ヘプタン、これらの混合物、及び他の対応する構造異性体を含む。ポリエチレンをフラッシュ紡糸するための好適な飽和炭化水素紡糸剤は、n−ペンタン及びシクロペンタンである。
【0029】
本発明の方法において、紡糸剤の20重量%までは実質的にもっぱら炭素及び水素原子からなる炭化水素以外のフラッシュ紡糸剤として有用な化合物を含んでいてもよい。そのような他の化合物は、ハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化エチル、塩化メチル、及びジクロロエチレンを含む。
【0030】
上述した紡糸剤からフラッシュ紡糸できる繊維形成合成ポリマーは、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、及びこれらのコポリマー及びブレンドを含む。
【0031】
本発明の方法において、紡糸流体はシート製品に特別な性質を付与するための添加物も含むことができる。そのような添加物は、ワックス、染料、顔料、酸化防止剤、脱光沢剤、殺バクテリア剤、染色促進剤、剥離粒剤、イオン交換材、紫外線安定剤、熱安定剤、及び他の、織物、紙、及びプラスチック工業で通常使用される添加物を含む。
【0032】
好ましくは、紡糸剤は、フラッシュ紡糸温度において約800−2000psigの濁り点圧力を有するように選択される。紡糸剤を選択する際の1つの観点は、紡糸セルの環境がフラッシュ紡糸中の紡糸剤の凝縮を防ぐ条件下に好適に維持されるということである。かくして、C8不飽和炭化水素紡糸剤、例えば1−オクテンは、例えばC5不飽和炭化水素紡糸剤、例えば1ペンテンよりも高い紡糸セル温度を必要としよう。好ましくは紡糸剤は、溶媒の回収を困難にするほど低い沸点を有さない。
【0033】
図3は、高密度ポリエチレンの、1−ペンテン100%(曲線60)、1−ヘキセン100%(曲線65)、及び異なる溶媒重量比(50/50、曲線62;60/40、曲線63;70/30、曲線64)の1−ヘキセン及び1−ペンテンの3つの混合物を含んでなる紡糸剤中18重量%溶液に対する濁り点データのプロットである。
【0034】
図4は、高密度ポリエチレンの、n−ペンタン100%(曲線70)、1−ヘキセン100%(曲線73)、及び異なる溶媒重量比(50/50、曲線71;30/70、曲線72)のn−ペンタン及び1−ヘキセンの2つの混合物を含んでなる紡糸剤中18重量%溶液に対する濁り点データのプロットである。
【0035】
図5は、ポリプロピレンの、1−ペンテン100%(曲線81)、及び異なる溶媒重量比(70/30、曲線82;60/40、曲線83)の1−ペンテン及び1−ヘキセンの2つの混合物中15重量%溶液に対する濁り点データのプロットである。
【0036】
高密度ポリエチレンは一般に約170−210℃の温度でフラッシュ紡糸される。ポリプロピレンは約190−230℃の温度でフラッシュ紡糸される。高密度ポリエチレンに対する濁り点プロットから理解できるように、n−ペンタン及び1−ペンテンは高密度ポリエチレンに対するその溶媒効果に基づいて同様の濁り点曲線を有する。高密度ポリエチレンの1−ヘキセン中溶液は、高密度ポリエチレンの1−ヘキセン中への溶解度が高いために、1−ペンテン中の溶液よりも低い濁り点圧力を有する。現存する装置において1−ヘキセンを含む紡糸剤を用いて高密度ポリエチレンをフラッシュ紡糸する場合、通常フラッシュ紡糸に使用される範囲内の濁り点圧力を得るためには、ペンタン及び/またはペンテンを1−ヘキセンと混合することが好適である。高密度ポリエチレンをフラッシュ紡糸するのに好適な紡糸剤は、全紡糸剤に基づいて30−70重量%の1−ヘキセンと残りの70−30重量%のn−ペンタン及び/または1−ペンテンを含んでなる。ここで使用するようなポリマーに対して表現した重量%は紡糸流体の全重量に基づくものである。
【0037】
次の非限定的実施例は、本発明の生成物及び方法を例示することが目的であり、いずれの具合にも本発明を制限しない。
【0038】
実施例
実施例で使用する装置は、マ−シャル(Marshall)の米国特許第5123983号に記述されるような逆V字型邪魔具を付加した公開PCT特許願WO第98/44176号に記述されるパイロットフラッシュ紡糸装置である。紡糸流体は、紡糸剤及びメルト指数0.70g/10分(ASTM D1238に従い、190℃及び負荷2.16kgで測定)、密度0.958g/cm3、及び融点約132℃を有する高密度ポリエチレン(アラトン(AlathonR)、イクイスタ−・ケミカルズ(Eqistar Chemicals LP,Houston,TX))を連続混合装置で混合することによって調製した。このポリエチレンは、重量で1000ppmの熱安定剤ファイバ−スタブ(FiberstabTM)を含んだ。このファイバ−スタブはチバ−ガイギ−(Ciba−Geigy)社の商標である。ポリマーの濃度は、後に表1に報告する。これは紡糸流体の全重量に基づくポリマーの重量%として計算した。
【0039】
紡糸流体は、加熱された移動導管を通して、それぞれ2つの紡糸オリフィスを有する3つの二重端紡糸口金組立て具へ供給した。図2は1つの二重端紡糸口金組立て具30の該略図を示す。これは、紡糸オリフィス38を2つのレットダウン室のそれぞれの出口に対で有する紡糸口金パック36を含んでなる。紡糸トンネル17(図1を参照)は、各紡糸オリフィスの直ぐ下流に位置し、紡糸オリフィスから離れるにつれてトンネルの直径が増す円錐台形をしていた。紡糸オリフィスの直径は、所望の流速を達成するために必要なように、実施例で異なった。紡糸オリフィスは、気体及び繊維材料を、電気モーター42で駆動される内部に収められた回転ローブ型(lobed)邪魔具40へ向かわせる。回転する邪魔具は気体及び繊維材料を、一対の配置ジェット58として、方向Mへ移動する捕集ベルト32へ下降させる。邪魔具はウェッブを約90Hzで振動させ、約50cmの幅を有するシートを、接地された移動する青銅ベルト32に集めた。配置ジェット58はそれが出口点46から出るまで空力学的遮蔽具(拡散具)44で囲まれていて、そのジェットが保護された。
【0040】
各紡糸口金は、対応する電気的荷電イオンガン48及び金属標的プレート50を含む。このイオンガンは2列の互いに同心円的に配列された23の荷電ニ−ドルからなった(第1列の12のニ−ドルは半径7.6cm上に10°の間隔で、第2列の11のニ−ドルは半径8.9cm上に10°の間隔で存在した)。ニ−ドルの各々は、100kV可変の、典型的には5−20kVに設定された普通の直流電源に結線した。荷電の極性は負であった。荷電ニ−ドルの先端は、標的プレート面から約1.91cmのところに位置した。標的プレートは接地され、22.9cmの直径を有した。プレキシフィラメント構造体がイオンガンと標的プレートの間を通過して荷電された後、プレキシフィラメント構造体と輸送気体紡糸剤は約6.35cmの出口間隙と約19.69cmの半径を有する拡散器44を通過した。拡散器44の中心の下から移動ベルト32の表面までの距離「H」は25.4cmであった。
【0041】
用いた気体管理システムは、本明細書に参考文献として引用されるマ−シャルの米国特許第5123983号に記述されたものと同様であった。図2に示すように、気体管理システムは、パック邪魔具52及び位置的邪魔具54を含んでなった。パック邪魔具52は、捕集ベルト上方の、各二重端紡糸口金組立て具の拡散器44の間に位置し、下流拡散器よりも上流拡散器の近くに位置し、下流辺 (leg)が上流辺より短い逆「V字型」の溝を含んでなった。位置的邪魔具54は、隣る二重端紡糸口金組立て具間の途中にあり、各端で開いた逆「V字型」の溝を含んでなった。
【0042】
ウェッブは、移動ベルト上に捕集後にベルトと金属製固めロールとの間に繊維層を通過させることによって固められ、次いで紡糸セルを出、図1に示すように捕集ロールに捕集された。
【0043】
断らない限り、圧力はpsig単位で報告し、ポリマー濃度は紡糸流体の全重量に基づく重量%として報告する。個々に紡糸流体の重量はポリマーと紡糸剤及びいずれかの添加物の重量を含む。
【0044】
実施例1−2
実施例1及び2は、不飽和炭化水素1−ヘキセンと1−ペンテン及び飽和炭化水素n−ペンタンの混合物である炭化水素紡糸剤を用いる高密度ポリエチレンのフラッシュ紡糸を例示する。
【0045】
実施例1で使用した紡糸剤は、1−ヘキセン54%、1−ペンテン15%、及びn−ペンタン31%であった。実施例2で用いた紡糸剤は、1−ヘキセン67%、1−ペンテン28%、及びn−ペンタン5%であった。但しこの%は全紡糸剤に基づく重量%である。
【0046】
紡糸流体を調製し、上述のようにフラッシュ紡糸した。紡糸口金オリフィスは長さ0.064cm及び直径0.0950cmを有した。紡糸トンネルは、各紡糸口金に隣って0.46cmの直径を有し、0.84cmの距離にわたって0.61cmの出口直径まで広がった。紡糸流体の流速(紡糸オリフィス当たりのポリマーのポンド/時で報告)は変化させ、シートの均一指数は各流速に対して計算した。紡糸条件及び均一性データを表Iに報告し、図6にグラフで示す。
【0047】
実施例3
実施例3は、不飽和炭化水素1−ヘキセンと飽和炭化水素n−ペンタンの混合物である炭化水素紡糸剤を用いる高密度ポリエチレンのフラッシュ紡糸を例示する。紡糸剤は、1−ヘキセン60%及びn−ペンタン40%であった。但しこの%は全紡糸剤に基づく重量%である。
【0048】
紡糸流体を調製し、上述のようにフラッシュ紡糸した。紡糸口金オリフィスは長さ0.064cm及び直径0.0859cmを有した。紡糸トンネルは、各紡糸口金に隣って0.46cmの直径を有し、0.84cmの距離にわたって0.61cmの出口直径まで広がった。紡糸流体の流速(紡糸オリフィス当たりのポリマーのポンド/時で報告)は変化させ、シートの均一指数は各流速に対して計算した。紡糸条件及び均一性データを表Iに報告し、図6にグラフで示す。
【0049】
実施例4
実施例4は、不飽和炭化水素の混合物である炭化水素紡糸剤を用いる高密度ポリエチレンのフラッシュ紡糸を例示する。紡糸剤は、1−ヘキセン60%及び1−ペンテン40%であった。但しこの%は全紡糸剤に基づく重量%である。
【0050】
紡糸流体を調製し、上述のようにフラッシュ紡糸した。紡糸口金オリフィスは長さ0.064cm及び直径0.0881cmを有した。紡糸トンネルは、各紡糸口金に隣って0.46cmの直径を有し、0.84cmの距離にわたって0.61cmの出口直径まで広がった。紡糸流体の流速(紡糸オリフィス当たりのポリマーのポンド/時で報告)は変化させ、シートの均一指数は各流速に対して計算した。紡糸条件及び均一性データを表Iに報告し、図6にグラフで示す。
【0051】
対照実施例A
対照実施例Aは、飽和炭化水素の混合物からなるパラフィン紡糸剤を用いる高密度ポリエチレンのフラッシュ紡糸を例示する。
【0052】
紡糸剤は、全紡糸剤に基づいてn−ペンタン68重量%及びシクロペンタン32重量%であった。これを上述のようにフラッシュ紡糸した。紡糸口金オリフィスは長さ0.064cm及び直径0.0930cmを有した。紡糸トンネルは、各紡糸口金に隣って0.61cmの直径を有し、0.84cmの距離にわたって0.71cmの出口直径まで広がった。紡糸流体の流速(紡糸オリフィス当たりのポリマーのポンド/時で報告)は変化させ、シートの均一指数は各流速に対して計算した。紡糸条件及び均一性データを表Iに報告し、図6にグラフで示す。
【0053】
対照実施例B
対照実施例Bは、飽和炭化水素の混合物からなるパラフィン紡糸剤を用いる高密度ポリエチレンのフラッシュ紡糸を例示する。本実施例で用いた流速は、飽和炭化水素紡糸剤を使用した時の均一性指数に及ぼす流速の影響を示すために、対照実施例Aよりも低くした。
【0054】
紡糸剤は、全紡糸剤に基づいてn−ペンタン68重量%及びシクロペンタン32重量%であった。これを上述のようにフラッシュ紡糸した。紡糸口金オリフィスは長さ0.064cm及び直径0.0869cmを有した。紡糸トンネルは、各紡糸口金に隣って0.46cmの直径を有し、0.84cmの距離にわたって0.61cmの出口直径まで広がった。対照実施例Aに比べて流速を減じるために、より小さい直径の紡糸口金オリフィスを用いた。紡糸流体の流速(紡糸オリフィス当たりのポリマーのポンド/時で報告)は変化させ、シートの均一指数は各流速に対して計算した。紡糸条件及び均一性データを下の表Iに報告し、図6にグラフで示す。
【0055】
【表1】
Figure 0004786851
【0056】
【表2】
Figure 0004786851
【0057】
図6にポリマー流速に対する均一性指数としてデータをプロットしてある表Iを参照すると、均一性指数はパラフィン紡糸剤で調製した試料に対し、流速と共に増大することが分かる(対照実施例A及びB)。これに対し、オレフィン成分を有する紡糸剤で作った試料の場合、均一性指数は示した範囲の流速に対して敏感でなかった。
【0058】
より低い均一性指数は、シートがより高い均一性指数のシートよりも均一であることを示す。均一性指数は、接地されたベルト32上の繊維の固定が減少するにつれて増大した。高い均一性指数を有するシートは、点から点への物質及び光透過の変化度の大きいことを示す。低い均一性指数は、点から点への光透過の変化度の小さいことを示す。より低い均一性指数のシートは、繊維の厚さ及び薄さの出現頻度に基づいて、より高い均一性指数から肉眼的に区別できる。
【0059】
パラフィン紡糸剤を使用する場合、繊維とベルト間のアーク発生はかなりであり、シートの均一性は50ポンド/時/紡糸オリフィスよりかなり高いポリマー流速において悪化した。高流速において、電気的放電(アーク)は、プレキシフィラメント繊維24の接地されたベルト32への移行につれて観察される。電荷の消失と共に、繊維は貧弱に固定され、気体乱流が起こり、シートに厚い部分と薄い部分とが生成する。図6において「A」としてプロットしたシートは、一貫して19以上の均一性指数を有する。
【0060】
不飽和炭化水素紡糸剤の使用は、アークが発生する流速を高める。結果として、不飽和炭化水素含有紡糸剤を用いて作ったシートの紡糸中、繊維からベルトへのアークは観察されない。繊維のベルトへの固定はより強くなり、気体の乱流でもたらされる繊維の出現頻度は非常に減じられる。図6に数「1」、「2」、及び「3」としてプロットしたシートは、パラフィンを用いた場合よりも、一貫して低い均一性指数を有する。
【0061】
本発明の方法において改変及び変化の可能なことは同業者にとって明らかなことであろう。かくして、以上の記述、図面及び実施例に含まれるすべてのことは例示として且つ限定的意味を持たないものとして解釈されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来法によるフラッシュ紡糸装置の断面概略図である。
【図2】 両端フラッシュ紡糸装置の断面概略図である。
【図3】 高密度ポリエチレンの、1−ペンテン100%、1−ヘキセン100%、及び1−ヘキセン及び1−ペンテンの3つの混合物を含んでなる紡糸剤中18重量%溶液に対する濁り点データのプロットである。
【図4】 高密度ポリエチレンの、n−ペンタン100%、1−ヘキセン100%、及びn−ペンタン及び1−ヘキセンの2つの混合物を含んでなる紡糸剤中18重量%溶液に対する濁り点データのプロットである。
【図5】 ポリプロピレンの、1−ペンテン100%及び1−ペンテン及び1−ヘキセンの2つの混合物中15重量%溶液に対する濁り点データのプロットである。
【図6】 実施例1−4及び対照実施例A及びBで製造したシートの均一指数の、ポリマー流速に対するプロットである。

Claims (21)

  1. 合成繊維形成ポリマー及び紡糸剤からなる紡糸流体を生成させ、但し該紡糸剤は紡糸剤の全重量に基づいて少なくとも80重量%の、炭素及び水素を含む炭化水素を含んでなり、なおこの炭化水素が少なくとも25重量%の、炭素数4−8の不飽和炭化水素を含んでなり、
    該紡糸流体を紡糸流体の自生圧力よりも高い圧力で、より低圧に維持された紡糸室へフラッシュ紡糸して、該合成繊維形成ポリマーのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブを形成させ、
    このウェッブに静電荷を適用し、そして
    ウェッブを接地された表面に置いて、シートに固めるのに適当なプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のバットを生成させる、
    工程を含んでなる、合成繊維生成ポリマーのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブをフラッシュ紡糸し且つこのウェッブを配置して不織バット材料を生成させる方法。
  2. 該不飽和炭化水素が式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される、但しnが4、5、6、7、または8である、請求項1の方法。
  3. nが5または6に等しい、請求項2の方法。
  4. 該紡糸流体が紡糸流体の全重量に基づいて5−30重量%の該繊維形成ポリマーを含んでなり且つ該繊維形成ポリマーがポリオレフィンである、請求項1の方法。
  5. 紡糸流体が紡糸流体の全重量に基づいて8−25重量%の合成繊維形成ポリオレフィンを含んでなる、請求項4の方法。
  6. 該ポリオレフィンポリマーがポリエチレンである、請求項4の方法。
  7. 該ポリオレフィンポリマーがポリプロピレンである、請求項4の方法。
  8. 該紡糸剤が15−100℃の大気圧沸点を有する、請求項2の方法。
  9. 該不飽和炭化水素が1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、及びその構造異性体の群から選択される、請求項2の方法。
  10. 該不飽和炭化水素がシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、及びシクロオクテンの群から選択される、請求項2の方法。
  11. 該紡糸剤が少くとも90重量%の式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される該不飽和炭化水素を含んでなる、但しnが4、5、6、7、または8に等しい、請求項2の方法。
  12. 該紡糸剤が式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される該不飽和炭化水素からなる、但しnは4、5、6、8、または8に等しい、請求項2の方法。
  13. 該紡糸剤が1−ペンテン、1−ヘキセン、及びその構造異性体の群から選択される該不飽和炭化水素からなる、請求項12の方法。
  14. 該紡糸剤が少くとも10重量%の式Cn2n+2のアルカン及び式Cn2nのシクロパラフィンの群から選択される飽和炭化水素を含んでなる、但しn=4、5、6、7、または8である、請求項2の方法。
  15. 紡糸剤が炭素及び水素原子を含んでなる炭化水素からなる、請求項2の方法。
  16. 紡糸流体の全重量に基づいて5−35重量%の合成繊維形成ポリオレフィン及び紡糸剤からなる紡糸流体を生成させ、但し該紡糸剤が紡糸剤の全重量に基づいて少なくとも90重量%の、炭素及び水素を含む炭化水素を含んでなり、なおこの炭化水素が少なくとも25重量%の、式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される、但しnが4、5、6、7、または8の、不飽和炭化水素を含んでなり、
    該紡糸流体を、紡糸流体の自生圧力よりも高い圧力で、より低圧に維持された紡糸室へフラッシュ紡糸して、該合成繊維形成ポリオレフィンのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブを形成させ、
    このウェッブを電気コロナ中を通過させて、静電荷を適用し、
    ウェッブを接地された表面に置いて、シートに固めるのに適当なプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のバットを生成させ、
    この繊維バットを固めて繊維不織シートを生成させ、そして
    該繊維不織シートを紡糸室から取り出す、
    工程を含んでなる、合成繊維生成ポリオレフィンのプレキシフィラメント・フィルム−フィブリル糸のウェッブをフラッシュ紡糸し且つこのウェッブを配置して不織シート材料を生成させる方法。
  17. 該接地された表面が接地されたコンベアベルトであり、繊維バットを固める工程が固められた不織シートを生成させるためにコンベアベルト及び捕集ロール間でバットを圧縮する工程を含む、請求項16の方法。
  18. 紡糸流体が紡糸流体の全重量に基づいて8−25重量%の合成繊維形成ポリオレフィンを含んでなる、請求項16の方法。
  19. 該紡糸剤が1−ペンテン、1−ヘキセン、及びその構造異性体の群から選択される不飽和炭化水素からなる、請求項18の方法。
  20. 該紡糸剤が少なくとも90重量%の式Cn2nのアルケン及び式Cn2n-2のシクロアルケンの群から選択される該不飽和炭化水素を含んでなる、但しnが4、5、6、7、または8に等しい、請求項16の方法。
  21. 紡糸剤が炭素及び水素原子を含んでなる炭化水素からなる、請求項16の方法。
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