JP4783922B2 - Backhoe cabin - Google Patents
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Description
本発明はバックホーのキャビンの構造に関する。 The present invention relates to the structure of a backhoe cabin.
従来から操縦部をキャビンで覆い、雨天や寒冷地や夏季においても快適に作業ができるようにしたキャビン仕様のバックホーは公知となっており、該キャビンの側面には、キャビン内に出入りするためのドアが設けられ、該ドアは後側の縦軸を支点として開閉できるようにしたり、開放時のドアの突出を抑えるために引き戸式や中折れ式のドアとすることも行われている。例えば、実開平6−85455や特開平11−100864や特許第2657541号の技術である。
そして、図21に示すように、従来の中折れ式のドアのドアガラス50・50の連結構成は、ドアガラス50・50の端面にシール用のゴム等でできた弾性体51を介装し、ヒンジ24’はヒンジプレート52・52がドアガラス50・50にボルト53・53・・・によって固定され、該ヒンジプレート52・52間は枢支軸54によって枢支されている。また、図22に示すように、弾性体51を左右に分割して、一方の弾性体51aは他方の弾性体51bに当接させ、開閉時も隙間ができないように構成している。
As shown in FIG. 21, in the conventional connecting structure of the
このような構成において、ドア15’を開けると、ドア15’は外方向に開いて後ドア15a’・前ドア15b’は内方向に折り曲げられる。そして、図21の場合では、前記枢支軸54がドアガラス50・50の厚み方向の中心の延長線上に位置していないために、ドア15’を開閉する毎に弾性体51が曲げと伸縮を繰り返されることになり、寿命が短くなっていた。また、図22の構成では、弾性体51が劣化してくると、隙間が生じ、また、当接部にゴミ等が入ると隙間ができていた。
In such a configuration, when the door 15 'is opened, the door 15' is opened outward, and the
そこで、本発明は、中折れ式のドアの中折れ部分に配置するシール部材の長寿命化を図ることができるバックホーのキャビンを提供することを課題とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a backhoe cabin capable of extending the life of a seal member disposed in a middle folding portion of a middle folding door.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
請求項1においては、ドア(15)を後ドア(15a)と前ドア(15b)に分割して、両者をヒンジ(24)により枢支した中折れ式に構成したバックホーのキャビンにおいて、前記ヒンジ(24)の枢支軸(26)中心を、前記後ドア(15a)と前ドア(15b)を構成する両ドアガラス(50・50)の厚み方向の中心線(O1)の延長上に位置させ、前記両ドアガラス(50・50)の端部同士をシール部材(27)で連結するとともに、該シール部材(27)は前記ヒンジ(24)の枢支軸(26)を迂回して連結する構成としたものである。
The backhoe cabin according to
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1の如く、ドア(15)を後ドア(15a)と前ドア(15b)に分割して、両者をヒンジ(24)により枢支した中折れ式に構成したバックホーのキャビンにおいて、前記ヒンジ(24)の枢支軸(26)中心を、前記後ドア(15a)と前ドア(15b)を構成する両ドアガラス(50・50)の厚み方向の中心線(O1)の延長上に位置させ、前記両ドアガラス(50・50)の端部同士をシール部材(27)で連結するとともに、該シール部材(27)は前記ヒンジ(24)の枢支軸(26)を迂回して連結する構成としたので、ドアの開閉時に折れ曲がるときに、両ドアのガラス同士の間隔が変わらない状態で、ヒンジとシール部材とは、別々に回動と伸縮とが行われ、互いに無理な力がかかることがなくなり、シール部材の寿命を伸ばすことができる。
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
The backhoe cabin according to
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1はバックホーの全体側面図、図2は同じく後面図、図3は同じく平面図、図4はキャビンの他の実施例を示す平面図である。 1 is an overall side view of the backhoe, FIG. 2 is also a rear view, FIG. 3 is a plan view, and FIG. 4 is a plan view showing another embodiment of the cabin.
図5はドアの他の実施例を示す側面図、図6は同じく他の実施例を示す側面図、図7はガラスの取付を示す斜視図、図8は従来のドアを示す平面図である。 FIG. 5 is a side view showing another embodiment of the door, FIG. 6 is a side view showing the other embodiment, FIG. 7 is a perspective view showing glass attachment, and FIG. 8 is a plan view showing a conventional door. .
図9はドアの側面図、図10は中折れドアのヒンジの第一実施例を示し、(a)は図9におけるA−A断面図、(b)はB−B断面図である。 9 shows a side view of the door, FIG. 10 shows a first embodiment of the hinge of the folding door, (a) is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 9, and (b) is a cross-sectional view taken along line BB.
図11はヒンジの第二実施例を示す平面断面図、図12はヒンジの第三実施例を示す平面断面図である。 FIG. 11 is a plan sectional view showing a second embodiment of the hinge, and FIG. 12 is a plan sectional view showing a third embodiment of the hinge.
図13はヒンジの第四実施例を示す平面断面図、図14はドア上部のキャビンルーフとの位置関係を示す断面図、図15は同じく従来の断面図、図16は後部ガラスとキャビンルーフとの位置関係を示す断面図である。 13 is a plan sectional view showing a fourth embodiment of the hinge, FIG. 14 is a sectional view showing the positional relationship with the cabin roof at the top of the door, FIG. 15 is a sectional view of the related art, and FIG. 16 is the rear glass and cabin roof. It is sectional drawing which shows these positional relationships.
図17はフロントガラスの収納状態を示す一部斜視図、図18はフロントガラスの収納手順を示す側面図、図19はフロントガラス収納構成を示す斜視図、図20は同じくロック部を示す斜視図である。 FIG. 17 is a partial perspective view showing the windshield housing state, FIG. 18 is a side view showing the windshield housing procedure, FIG. 19 is a perspective view showing the windshield housing configuration, and FIG. 20 is a perspective view showing the lock portion. It is.
図21、図22は従来のドアヒンジを示す断面図である。 21 and 22 are sectional views showing a conventional door hinge.
まず、図1、図2、図3においてバックホーの全体構成から説明する。左右一対のクローラを装備したクローラ式走行装置1の上部に、旋回可能に旋回フレーム(旋回台)2を取り付け、該旋回フレーム2の後部は平面視円状として、旋回時にクローラ式走行装置1の略幅内に納まるように構成した、つまり、旋回フレームの直径を走行装置の略幅内に構成した、所謂、後方小旋回型のバックホーとしている。そして、クローラ式走行装置1の前方に排土板3を突出し、前記旋回フレーム2の後部上にエンジンやバッテリ等を配置してボンネット14によって覆ってエンジンルームを構成し、旋回フレーム2の右側上には燃料タンクを載置してタンクカバー17によって覆っている。該旋回フレーム2の前後略中央上に座席シート13を配置して、該座席シート13やその前部に配置する操向や作業機の操作を行う操作レバー等をキャビン8によって覆っている。
First, the overall configuration of the backhoe will be described with reference to FIGS. 1, 2, and 3. A turning frame (turning base) 2 is attached to the upper part of a crawler
前記旋回フレーム2の前部左右略中央には、作業機取付部16が設けられて掘削作業機7の基部を装着している。該掘削作業機7は、バケット4とアーム5とブーム6とこれらを回動駆動するシリンダ等よりなり、該ブーム6の基部は前記作業機取付部16に左右回動自在に支持されたブームブラケット12に前後回動自在に枢支され、該ブーム6とブームブラケット12の間にブームシリンダ11を介装してブーム6を上下に回動可能としている。該ブーム6と該ブーム6の先端に回動自在に取り付けられたアーム5との間にはアームシリンダ10が介装され、アーム5を前後に回動可能としている。該アーム5と該アーム5先端に枢支したバケット4の間にはバケットシリンダ9が介装されて、バケット4を掬い込み回動可能としている。
A work
次に、本発明のキャビン8の構成について、図1乃至図4より説明する。前記旋回フレーム2は平面視で円状として、前面の作業取付部16を設ける部分を切り欠いた形状としている。そして、この旋回フレーム2の上に平面視で納まるようにキャビン8が載置される。つまり、図3に示すように、キャビン8の右側においてタンクカバー17の一部(約半分)を露出してその他の前面を覆うように配置し、言い換えれば、キャビン8の右側はタンクを跨いだ側面とし、該キャビン8の後部はエンジンルームの後部、つまり、ボンネット14の後部上に載置して旋回フレーム2の外周形状に沿った曲面状に形成し、右側面及び前面を平面として、平面視で一部円状その他を多角形状に構成している。また、図4に示すように、作業機取付部16を除く旋回フレーム2の上全面を覆うようにキャビン8を配置し、前面以外は平面視で円状に構成することもできる。
Next, the configuration of the
そして、図2、図3に示すキャビン8の場合、露出した部分のタンクカバー17は外上方向に開閉できるようにしており、外部から作動油タンク、燃料タンク等をメンテナンスできるようにしている。また、ボンネット14の後面も後方へ開閉できるようにしてメンテナンスできるようにしている。また、旋回フレーム2の全面を覆うタイプの場合、タンクカバー17の外周上にキャビン8が乗り、進行方向右側にもドア15Rが設けられて、タンクカバー17を水平方向に回動して開けたり、キャビン8内で開けたりできるようにしている。こうしてキャビン8の前面と、左側のドア15と、右側面は平面とし、キャビン8の天井と側面の一部と支持フレーム以外はガラス(窓ガラス)によって覆い、できるだけ広い視界となるように構成し、旋回フレーム2の上方をできるだけ広く覆うようにして、室内空間を大きくして居住性、操作性を向上している。
In the case of the
前記キャビン8内は進行方向左寄りに座席シート13や操作レバー等を配置し、該座席シート13後下方から右側をエンジンルームとしてボンネット14にて覆っており、キャビン8の後部は図1に示すように、ボンネット14の上後部より若干後方に張り出して載置されている。但し、旋回フレーム2よりはみ出すことはない。
In the
そして、キャビン8の前面及び後面および側面の外周端は旋回フレーム2よりも内側に配置している。そして、図2に示すように、前面を除く側面は接地面に対して垂直ではなく、上方が機体中心側に角度θ傾斜するように構成されている。この傾斜角θは大き過ぎると室内空間を小さくしてしまい圧迫感が生じてしまい、操作性も悪くなってしまい、また、垂直であると、上方が大きく不安定に見えてしまい外観が悪く、狭い現場での作業において、地面が傾斜していると、旋回しながら作業するときに、高い位置の障害物にキャビン8の上部が当たり損傷が及ぶことがあった。そこで、本発明ではその傾斜角θは約1度前後の角度とし、狭い現場での作業性を向上し、外観も向上して安定した外観としている。但し、図3、図4に示すように、キャビン8が旋回フレーム2上において、タンクカバー17の一部を露出したり、全面を覆う構成とした場合、ドア15は図1及び図3に示すように、後ドア15aと前ドア15bの大きさが略同じであっても、図5に示すように、前ドア15bの方が大きくても、また、図6に示すように、一枚のドアで構成しても構わない。
In addition, the outer peripheral ends of the front surface, the rear surface, and the side surfaces of the
次に、キャビン8を構成するキャビンフレーム20にガラス(窓ガラス)19を取り付ける構成を図7より説明する。キャビンフレーム20にはドア15以外に視界を確保しガラスを嵌め込むための開口20A・20B・・・が開口され、該開口20A・20B・・・の周囲にはそれぞれガラス19A・19B・・・を取り付けるための取付縁部20aが形成されている。その一つについて説明すると、取付縁部20aには適宜間隔をあけてボスまたは孔20c・20c・・・が設けられている。該孔20c・20c・・・はシール21・21・・・が貼られて孔が閉じられ、その上及び取付縁部20aに接着剤を塗布してガラス19A・19B・・・がシール部材23を介して接着固定される。前記シール21は接着剤が孔20cに入り込んで孔20cを閉じたり、ネジ山を埋めたりしないようにしている。また、前記孔20cにはネジ孔加工(タップ)が施されたり、または、ボスが埋め込まれたりしている。
Next, the structure which attaches glass (window glass) 19 to the
そして、作業時や走行時等万一の事故でガラスが破損すると、その部分に代替部品22を取り付けるのである。この代替部品22は比較的入手し易い部品とし、例えば、透明アクリル板等で構成し、該代替部品22A・22B・・・の周囲には前記孔20c・20c・・・の位置に合わせて孔22a・22a・・・を開口している。こうして、代替部品22を取り付けるときにはその部分のガラスを除いて、シール21・21・・・も外し、孔20cと孔22aにネジまたはボルトを挿入して代替部品22を固定するのである。孔20cの代わりにボスを設けた場合にはピン等によって固定する。このように、比較的安価で軽量な合成樹脂等で構成した代替部品を予め用意しておけば、事故が起こったときにガラスの代わりに代替部品を取り付けることによって、修理が安価で簡単にできるようになる。また、サービスセンターが近くになくても代替部品は簡単に取り付けることができるので、速やかに作業を再開できるのである。また、接着剤が乾くまで待ったり、純正部品が到着するまで待つこともなくなり、対処が早くできるのである。
Then, if the glass breaks due to an accident such as when working or traveling, the substitute part 22 is attached to that part. The substitute part 22 is a part that is relatively easy to obtain, and is made of, for example, a transparent acrylic plate, and a hole is formed around the
次に、ドアの構成を説明する。キャビン8に設けるドア15は図1、図3に示すように、掘削作業機7を設けた側を前方として(進行方向)左側に設けられ、該ドア15は前後に分割して両者をヒンジ24・24によって枢支して、開閉時に二つ折れ(中折れ)となり開閉できるように構成している。従来のドアは図8に示すように、後ドア15a’の幅L1’は把手57を設けた前ドア15b’の幅L2’よりも小さく(L1’<L2’)構成している。このように構成してあると、座席シート13側方の円弧部は前ドア15b’によって削られることになり、空間を狭めてしまう。
Next, the configuration of the door will be described. As shown in FIGS. 1 and 3, the
そこで、本発明では図3に示すように、後ドア15aと前ドア15bの幅L1・L2を同じ長さ(L1=L2)とすることにより、ドア15は中折れとなって平面視でキャビン8は多角形状となり、室内空間を大きくし、オペレーター側方の空間を大きくして操作性を向上しているのである。そして、ドア15は側面形状に沿うように全開したときに、旋回フレーム2の半径R内に納まるように、ドア15の後部位置の側面には、開けたドア15が納まる円弧状の窪んだ空間18を形成している。こうしてドア15を全開したときに、この円弧状の空間18内にドア15を収納することができ、作業時にドア15を開けたまま旋回するときに、障害物等が近くにあっても当たって損傷が及ぶことがなく、ドア15を気にすることなく、旋回できるのである。勿論、ドア15を閉じたときも旋回フレーム2内に位置する。なお、図示しないがドア15を開けた状態で固定するためのキャッチがキャビン側に設けられている。
Therefore, in the present invention, as shown in FIG. 3, by setting the widths L1 and L2 of the
また、前記ドア15を側面形状に沿うように開けた状態とすることができるように、後ドア15aと前ドア15bの間にはヒンジが設けられており、従来のドアガラス50・50の連結構成は図21に示すように、ドアガラス50・50の端面にシール用のゴム等でできた弾性体51を介装し、ヒンジ24’はヒンジプレート52・52がドアガラス50・50にボルト53・53・・・によって固定され、該ヒンジプレート52・52間は枢支軸54によって枢支されている。そして、前記ヒンジプレート52・52の内面から内方にステー55・55を突設して、一方のステー55にストッパー56を固定し、他方のステー55を該ストッパー56の当て板としている。また、弾性体51は図22のように構成され、弾性体51を左右に分割して、一方の弾性体51aは他方の弾性体51bに当接させ、開閉時も隙間ができないように構成している。
In addition, a hinge is provided between the
このように構成して、ドア15’を開けると、ドア15’は外方向に開いて後ドア15a’・前ドア15b’は内方向に折り曲げられる。しかし、このような構成であると、図21の場合、前記枢支軸54がドアガラス50・50の厚み方向の中心の延長線上に位置していないために、ドア15’を開閉する毎に弾性体51が曲げと伸縮を繰り返されることになり、寿命が短くなっていた。また、図22の構成では弾性体51が劣化してくると、隙間が生じ、また、当接部にゴミ等が入ると隙間ができていた。また、ドア15’を全開したときのヒンジ24’の外方向への突出が大きく、誤って旋回してドア15’を傷めることがあった。また、ドア15’を閉じた状態では、分割ドア15a’・15b’は直線状態となり、一枚で構成したドアと同じとなり室内空間が小さくなっていた。
With this configuration, when the door 15 'is opened, the door 15' opens outward and the
そこで、本発明は図10(a)に示す第一実施例のように、ヒンジ24のヒンジプレート25を平面視杓状に構成して、その先端に枢支軸26を挿入するためのボス部25aを形成し、他端はボルト53・53・・・によってドアガラス50の端部に固定するようにしている。前記ボス部25aの中心はドアガラス50の厚み方向の中心線O1の延長上に位置させて、折れ曲がり時に両ドアのガラス50・50同士の間隔が変わらないようにしている。また、ドアガラス50・50の端部同士はゴム等の弾性体で構成したシール部材27で連結している。該シール部材27は前記ヒンジプレート25と反対側の外側を、ボス部25aを迂回して連結する構成としている。その外観は図9の如くとなる。そして、ヒンジ部以外の位置のシール部材27は図10(b)に示すように、中心線O1上で直線的に連結して、ドアを開閉して折れ曲がるときに、引っ張り力や圧縮力は殆どかからず、シール部材の寿命を長くすることができたのである。そして、ドアガラス50・50の端部を挟み込む部分のシール部材27内には平面視「コ」字状の芯金65を配置して補強し、組立時に接着剤なしで、ただ単に嵌め込むだけの簡単な作業で済むようにしている。
Therefore, in the present invention, as in the first embodiment shown in FIG. 10A, the
また、ヒンジ24の第二実施例として、図11に示すように、ヒンジプレート25とシール部材27とを一体的に構成することも可能である。即ち、ヒンジプレート45を平面視U字状に構成し、該ヒンジプレート45の閉塞側の外中央にボス部45aを設け、これらの外表面をシール部材47で覆う構成とし、ヒンジプレート45の開放側をドアガラス50に挿入して、ボルト53・53で固定するのである。この実施例の場合もボス部45aの中心はドアガラス50の厚み方向の中心線O1の延長線上に位置させている。但し、ヒンジプレート45とドアガラス50の間に接着剤を塗布して接着効果を高める構成とすることも、接着剤のみでボルト53をなくす構成とすることもできる。また、ヒンジプレート45とシール部材47の代わりに芯金入のシール部材で構成することもできる。
As a second embodiment of the
また、図12に示す第三実施例のように、ドアフレーム60にシール部材61を介してドアガラス50を接着剤等によって固着し、該ドアフレーム60よりヒンジプレート62を突設し、後ドア15aと前ドア15bのヒンジプレート62・62を枢支軸63によって枢支している。そして、該枢支軸63の中心がドアガラス50の厚み方向の中心線O1の延長線上に位置するように、ヒンジプレート62を「へ」字状に曲げて、先端にボス部62aを構成している。そして、両ドアガラス50・50の端部間にシール部材64を介装し、該シール部材64はドアガラス50を取り付ける部分を平面図断面視「コ」字状に構成して、内部に芯金65を内蔵して一体的に構成している。
Further, as in the third embodiment shown in FIG. 12, the
また、図13に示す第四実施例のように、ドアフレーム60よりステー60aを突設し、該ステー60aとドアガラス50とヒンジプレート66とシール部材67をボルト69によって一体的に固定している。該シール部材67はヒンジプレート66全体を包み込む構成としている。また、ヒンジプレート66・66を枢支軸63によって枢支し、該枢支軸63の中心がドアガラス50の厚み方向の中心線O1の延長線上に位置するように、ヒンジプレート66の先端にボス部66aを構成している。
Further, as in the fourth embodiment shown in FIG. 13, a
このように構成することによって、ドア15の開閉時において、中折れ位置となるヒンジ24の回転中心とドアガラス50の回動中心が一致しているので、シール部材27に無理な力がかからず、寿命を伸ばせるとともに、従来では約180度より一側へしか回動できなかったが、両側に回動することが可能となり、大きな屈曲角が得られるのである。
With this configuration, when the
また、キャビン8のルーフ8aの側部端面8bはドアガラス50の上端の外面よりも外方向に張り出して設けられ、雨水の浸入を防止している。即ち、ドア15の上端とキャビン8との位置関係は、従来図15に示すように、外観の向上と室内空間の拡大のために、側部端面8b’とドアガラス50の上端の外面は略一致するように構成されている。しかし、側部端面8b’とドアガラス50の間の隙間にはシール部材29’が配置されるが、雨滴が直接シール部材の一部に当たり、または、溜まるため、その部分が早く劣化してしまうとともに、雨水が付着したままドア15を開閉するために、雨水が室内側へ垂れたり、流れ込んだりしていた。
Further, the
そこで、図14に示すように、キャビンフレーム30の外側面に張出プレート31を固設し、該張出プレート31を水平方向外側へ突設して、該張出プレート31の外端にルーフ8aの側部端面8bを固設している。または、ルーフ8aを水平内方向へ延設してキャビンフレーム30に固設する。そして、前記シール17を延長して、または、別のシール29をドア15の周囲に固着して、キャビンフレーム30または張出プレート31の内部側にシール部材29が当たるように構成する。そして、該シール部材29(またはドアガラス50)の外面と、キャビン8の側部端面8bとの間に長さL3だけ外側へ張り出すように構成しているのである。このように構成することによって、外側への張りだし部分によって側部端面8bが庇の如くなり、雨水が直接シール部材29に当たることがなくなり、シール部材29の劣化が軽減され、雨水の浸入も防げるのである。また、バックホーは高速で走行することはないので、風きり音等が発生することもないのである。
Therefore, as shown in FIG. 14, a projecting
また、図16に示すように、キャビン8の側部ガラス19Aや後部ガラス19Bの取付部においても、側部端面8bが側部ガラス19Aや後部ガラス19Bよりも外側へ張り出すように構成している。そして、シール部材23は接着剤でキャビンフレーム30及びガラスに固定しており、シール部材23の下部には堰の役目を果たすプレート71がキャビンフレーム30に固設され、シール部材23の取付を容易とし、接着剤が垂れ落ちることも防止している。
In addition, as shown in FIG. 16, the
また、フロントガラスは上ガラスと下ガラス35に分割して構成され、上ガラスは上方に収納可能に、下ガラス35は着脱可能に構成されており、夏季等暑い時期において、開放して作業を行うときや下部手前作業位置が見難い場合等では、該フロントガラスを外して、風通しをよくし、視認性を向上できるようにしている。この外した下ガラス35はキャビン8内に立てかけておくと、倒れたり、移動の時に蹴ったりして割るおそれがあるので、本発明では、下ガラス35の取付部の下方に収納空間を形成して、下ガラス35を収納してゴムベルト等の弾性体からなる帯状部材36で固定できるようにしている。
The windshield is divided into an upper glass and a
即ち、図17、図18に示すように、下ガラス35の下片を支持して取り付けるためのキャビンの前カバー37は下ガラス35を収納できる広さの凹状に構成して、前カバー37の内面側には適宜間隔を開けてゴム等の緩衝材39を配置し、収納時に下ガラス35が直接前カバー37に当たらないようにしている。そして、前カバー37内側の両側に下ガラス35より幅広の帯状部材36の両端を固定する。
That is, as shown in FIGS. 17 and 18, the
このような構成において、下ガラス35を外して、図18(a)、図18(b)に示すように、帯状部材36を引っ張って収納する空間を形成して、下ガラス35を外してその状態のまま手前下方へ降ろせば帯状部材36内に収納され、収納後は図17、図18(c)に示すように、該帯状部材36自身が有する弾性力によって下ガラス35を前カバー37側に引っ張り緩衝材39に押し付けて固定するのである。
In such a configuration, the
また、下ガラス35を収納して固定する他の構成として図19、図20に示すように、下ガラス35をレール状に構成した左右のガイド体40・40に差し込んで、該ガイド体40を前カバー37に固定するように構成することもできる。即ち、ガイド体40は平面視コ字状のレール状に構成されて、左右のガイド体40・40を下ガラス35の幅に合わせた位置で連結軸46で連結して、ステップまたは前カバー37の下部に枢支して一体的に前後回動できるように配置し、該ガイド体40の上部にはロック部材41が配置されて、該ロック部材41を前カバー37に設けた係止部に係止固定してロックできるようにしている。このロック構成の一例として、ガイド体40の上部に筒体42を前後水平方向に固定して、該筒体42にロックレバー43を挿入し、該ロックレバー43の先端にフック部43aを設け、該フック部43aの側方の前カバー37に係止体44を設け、ロックレバー43を回動することによりフック部43aを係止体44に係合させてロックできるようにしている。但し、係止体44は係合孔とすることも可能であり、ロックレバー43はバネ付勢してヤック位置に維持する構成とすることもできる。
As another configuration for storing and fixing the
即ち、作業機取付部を除く旋回フレームを略円形に構成して、その直径をクローラ式走行装置1の略幅内に構成した後方小旋回型バックホーのキャビンにおいて、該キャビン8の後部を、平面視で略旋回フレーム2の半径Rの外周形状に沿った曲面状に形成し、更にキャビン8の少なくとも片側の側面を多角形状に構成し、前記多角形状に構成したキャビン8の側面の隣接する二面を、前後に分割して間をヒンジ24によって枢支し、開閉時に二つ折れとなり開閉できるように構成した中折れのドア15とし、該中折れのドア15を、後ドア15aと前ドア15bにより構成し、該後ドア15aの幅L1と、前ドア15bの幅L2を同じ長さ(L1=L2)に構成し、該中折れのドア15は全開したときに、前記旋回フレーム2の半径R内に納まるように、該ドア15の後部位置のキャビン8の側面に、前記後方に向けて回動して開けた状態の中折れのドア15が納まる、円弧状の窪んだ空間18を構成し、該円弧状の窪んだ空間18はキャビン8のルーフ8aの下方に形成したので、室内空間を従来よりも大きくできて、居住性を向上でき、レバー操作するときも空間に余裕ができて、操作性も向上できたのである。そして、作業時の安全性も向上できて、ひいては海外のキャビン規格にも適合できるようになったのである。
That is, in the cabin of the rear small swivel type backhoe in which the revolving frame excluding the work implement attachment portion is configured in a substantially circular shape and the diameter is configured to be substantially within the width of the crawler
また、前記旋回フレーム上の作業機取付部を除く略全面をキャビンで覆ったので、掘削作業の邪魔にならず、室内空間を大きくすることができて、小さなバックホーであっても圧迫感がなく操縦操作することが可能となり、居住性を向上できたのである。 In addition, since the entire surface of the swivel frame except the work machine mounting portion is covered with a cabin, the indoor space can be increased without disturbing excavation work, and there is no feeling of pressure even with a small backhoe. It was possible to maneuver and improve comfortability.
また、前記旋回フレームの作業機取付部と、少なくとも片側面のタンクカバー部を除く略全面上をキャビンで覆ったので、室内空間を拡大しながらも、タンクカバーは外側から開けることができてメンテナンスを損なうことがなく、操縦性や作業性を向上できたのである。 In addition, since the work machine mounting part of the revolving frame and almost the entire surface excluding the tank cover part on at least one side surface are covered with the cabin, the tank cover can be opened from the outside while maintaining the indoor space. As a result, maneuverability and workability were improved.
また、前記旋回フレーム上の一側上に燃料タンクを配置し、該燃料タンク上を跨いでキャビンを載置し、該燃料タンクの側面をキャビンの側面の一部を構成するようにしたので、キャビンは燃料タンクの部分だけ省くことができて、キャビンの室内空間を大きくしながらも、材料費を低減して、メンテナンス性も悪化させることなく、居住性を向上できたのである。 Also, a fuel tank is arranged on one side of the revolving frame, a cabin is placed across the fuel tank, and the side surface of the fuel tank constitutes a part of the side surface of the cabin. The cabin can be omitted only in the fuel tank, and the cabin space can be increased, but the material cost can be reduced and the comfortability can be improved without deteriorating the maintainability.
また、前記キャビンの後部をエンジンルームの後部外周端上に位置するように構成したので、キャビンとエンジンルームを覆うボンネットが略一直線上にあり、凹凸が小さく、外観を向上できたのである。また、キャビンは旋回フレーム内側に位置して、旋回時に他の障害物に接触することもないのである。 Further, since the rear part of the cabin is positioned on the outer peripheral end of the rear part of the engine room, the bonnet covering the cabin and the engine room is substantially in a straight line, the unevenness is small, and the appearance can be improved. In addition, the cabin is located inside the revolving frame and does not come into contact with other obstacles during revolving.
また、前記キャビン側壁を内側へ傾斜させたので、外観上、頭部が大きく見えることなく安定した外観形状となり、旋回時に他の障害物に接触することもないのである。 In addition, since the cabin side wall is inclined inward, the appearance of the head is not stable and the appearance is stable, and the obstacle does not come into contact with other obstacles when turning.
また、前記キャビンのルーフの外周端を、窓ガラスの外側面よりも外側に張り出して構成したので、雨滴等がガラスのシール部材に直接当たることがなくなり、シール部材の寿命を長くすることが可能となり、雨水の浸入も長期的に防止することが可能となったのである。 In addition, the outer edge of the roof of the cabin extends beyond the outside surface of the window glass, so raindrops do not directly hit the glass seal member, and the life of the seal member can be extended. Thus, it was possible to prevent the intrusion of rainwater in the long term.
また、前記多角形状に構成したキャビン側面を、隣接する二面を中折れドアとし、該二面のドアの長さを略同じ寸法としたので、室内空間を拡大することが可能となり、居住性を向上し、更に、操作レバー周囲の空間も広くなって、操縦性も向上できたのである。 Further, the cabin side surface configured in the polygonal shape has two adjacent surfaces as a folding door, and the lengths of the doors on the two surfaces are substantially the same size. In addition, the space around the control lever has been widened, and the maneuverability has also been improved.
1 クローラ式走行装置
2 旋回フレーム
7 掘削作業機
8 キャビン
8a ルーフ
8b 側部端面
15 ドア
16 作業機取付部
17 タンクカバー
19 ガラス
24 ヒンジ
36 帯状部材
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