JP4783850B2 - ディジタル情報受信装置およびディジタル情報記録再生方法 - Google Patents
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Description
置に関り、特に著作権者などの権限により、再生した情報を他の媒体へ記録することに関
し制限を与えるようにした装置に関する。
ケージメディアの分野では、ディジタル放送が開始され、これに対応した民生用のディジ
タル記録再生装置が発売されている。この装置で用いるパッケージソフトも近い将来現れ
るであろう。ディジタル放送、ディジタル記録装置は、情報の伝送過程や記録再生過程で
の品質劣化がない、もしくはごく少ないことが長所である。しかし、情報の良質なコピー
が、著作権者の預かり知らぬところで多数作成されて出回り、またコピーを繰返した場合
、その著作権者に利益が還元されない問題がある。
が開示されている。これは著作権者、情報作成者の意志により、コピー禁止、コピー認可
、一世代のみコピー認可の三つのうち、いずれかを選択することで、記録装置の動作を制
御するものである。記録装置は、コピー禁止ならば記録動作をせず、コピー認可なら記録
動作を行う。一世代のみコピーが認可されるなら、記録装置はこの制御情報を、これ以上
のコピーを認めない情報に書換えたうえで、記録動作を行う。
、ユーザはその放送を視聴する手段がなくなる問題がある。そこで特開2000−149
417号公報では、コピー制御情報がコピー禁止を示す場合にも、一時記録という手段を
用いて、この問題を解消する方法が開示されている。これは物理的には一旦記録媒体に情
報を記録するのであるが、再生し視聴する期間に、たとえば90分などという制限を設け
、再生後もしくは制限時間後に消去するものである。すなわち永く保存し多目的利用する
ために記録するのではなく、等価的に放送を90分以内で遅らせて視聴することとなる。
記録媒体が永く残ることはないため、著作権者に不利益を与えることなく、上記したユー
ザの不便を解消できる。なお、一時記録はその性格上、受信装置に内蔵したハードディス
クレコーダなどを用いて行うことが多い。
。たとえば90分などという制限を設け、制限時間内は記録媒体上のコピー制御情報を一
世代のみのコピー認可を示したままとし、制限時間を経過した後は、これ以上のコピーを
認めない情報に書換える。これも実質的に放送を、たとえば90分だけ遅らせた効果を得
ることができる。
情報をコピーしようとしても不可能となる。これではユーザにとって不便な場合がある。
そこで、元の記録媒体上の情報を再生不能とすることを条件に、他の記録媒体へ記録し直
す“移動”という動作が認められている。記録媒体の数を増やさないので、著作権者に不
利益を与えることなく、記録媒体の変更が可能となる。
場合、あるいは複数台のディジタル記録ないし再生装置の間でコピーする場合を対象とし
ている。しかしながら、従来汎く用いられてきたアナログ記録装置は、今後も多用される
と考えられる。新しいディジタル記録装置へ記録ないし一時記録された情報を、従来のア
ナログ記録装置へ、たとえば“移動”するなどというニーズは多いと思われる。これにつ
いては、上記した文献には記述されていない。著作権者に不利益を与えることなく、ユー
ザにその実現手段を提供する必要がある。
上記目的は、その一例として特許請求の範囲に記載の構成により達成できる。
可能となり、ユーザの使い勝手を向上できる。また、複数の装置が接続された場合に、い
ずれの装置へ移動するかをユーザが選択することも可能となる。さらに、ディジタル、ア
ナログ双方の装置が接続された場合、前者を優先的に移動先として、自動選択するように
すれば、記録した媒体の数を増加させないという、移動モード本来の動作を行うことがで
きるなどの効果がある。
ナログ記録装置へ移動する際に、記録した媒体の数を増加させないという、移動モード本
来の動作を行うことができるなどの効果がある。
ジタル情報を再生しアナログ記録装置へ供給する、特に情報を移動する装置に関するもの
であるが、その説明の前に本発明を適用するシステム全体から述べる。
を送受信し、また記録再生する場合を例にとって示したものである。これには、本発明を
適用した装置が含まれている。1は放送局などの情報提供局、2は中継局、3は受信装置
、4は第一の記録再生装置、5はディスプレイ、6は第二の記録再生装置、7は第三の記
録再生装置である。なお、ここで放送などを記録する際は、これに付されたコピー制御情
報に応じ、第一の記録再生装置4、第二の記録再生装置6、第三の記録再生装置7の少な
くとも1台に記録することができる。また、第一の記録再生装置4は、ここでは受信装置
3に内蔵されるディジタル記録方式によるものとして述べる。その記録媒体としては、た
とえばハードディスクなど取外しのできないものが利用できる。ビデオディスク、ビデオ
テープなど取外しのできるものでも良いが、受信装置に内蔵する記録再生装置は、情報を
比較的短い期間保存する場合に用いられることが多く、たとえば前記した一時記録を主な
目的にする場合など、取外しのできないものが望ましい。第二の記録再生装置6は、ここ
ではディジタル記録方式を、第三の記録再生装置7は、ここではアナログ記録方式を用い
たものとして説明する。本発明は前記したとおり、アナログ記録装置への記録、移動に関
するものであるから、本発明が目的とする動作を行う上で、第三の記録再生装置7は必須
である。しかし、第一の記録再生装置4、第二の記録再生装置6のいずれかは存在せず、
あるいは存在しても動作していない状態であれば、目的の動作は実現できる。また、第三
の記録再生装置7へ現在放送中の情報を記録するだけであるならば、第一の記録再生装置
4、第二の記録再生装置6のいずれもが存在せず、あるいは存在しても動作していない状
態であれば可能である。
て変調された信号電波を伝送する。勿論、それ以外のたとえばケーブルによる伝送、電話
線による伝送、地上波放送による伝送などを用いても良い。受信側の受信装置3で受信さ
れたこの信号電波は、後に述べるように、復調されて情報信号となった後、必要に応じ、
第一の記録再生装置4、第二の記録再生装置6、ないし第三の記録再生装置7へ記録する
に適した信号となって記録される。また、ディスプレイ5へ送られる。ここでユーザは、
情報内容を直接視聴することができる。また、上記した第一の記録再生装置4、第二の記
録再生装置6で再生された情報は、受信装置3を介してディスプレイ5へ与えられ、元の
映像音声などの情報が視聴される。第三の記録再生装置7で再生された情報も、同様の経
路でディスプレイ5へ与えても良いが、これは従来から汎用されるアナログ装置であるか
ら、その再生出力をディスプレイ5のアナログ入力端子へ、直接与えても良い。情報が予
め記録された取外し可能な記録媒体、たとえばパッケージソフトが提供される時は、これ
を取付けた、たとえば第二の記録再生装置6ないし第三の記録再生装置7での再生動作以
降が行われる。なお、装置間の情報の授受はディジタル信号で行われることが多いが、た
とえば受信装置3とディスプレイ5の間は、アナログ信号で接続することもある。
ある。11はソース発生部、12はMPEG方式等で圧縮を行うエンコード回路、13は
スクランブル回路、14は変調回路、15は送信アンテナ、16は管理情報付与回路、1
7は入力端子である。
、より少ない占有帯域で伝送できるよう、エンコード回路12でデータ量の圧縮が施され
る。必要に応じてスクランブル回路13で、特定の視聴者のみが視聴可能となるように伝
送暗号化される。変調回路14で伝送するに適した信号となるよう変調された後、送信ア
ンテナ15から、たとえば放送用衛星などの中継局2に向けて電波として発射される。こ
の際、管理情報付与回路16では、前記したコピー制御情報を始め現在時刻等の情報を付
加する。また入力端子17からは、先の図1では省略したが、たとえばリクエスト情報が
電話回線などを介して入力される。これはビデオオンデマンドなど、視聴者のリクエスト
に応えて送出する情報を決定するシステムで活用される。
重されることが多い。簡単のため図2には記していないが、この場合、ソース発生部11
とエンコード回路12の系統が複数個あり、エンコード回路12とスクランブル回路13
との間に、複数の情報を多重するマルチプレクス回路が置かれる。
01はRF/IF変換回路、302は復調回路、303は誤り訂正回路、304は信号に
施された伝送暗号を解除するデスクランブル回路、305は第一のデマルチプレクス回路
、306は入出力端子、307は第二のデマルチプレクス回路、308はデコード回路、
309,310は出力端子、311は受信装置3の全体を制御する制御回路、312は情
報管理回路、313はコマンド入力回路、314は入力端子である。4は第一の記録再生
装置であり、ここでは図1で記したように、受信装置3に内蔵されるものとする。図中、
実線は映像音声など主となる情報の流れを、点線は各構成要素間の制御信号情報の流れを
示す。
流れを説明する。RF/IF変換回路301には、たとえば放送用衛星などの中継局から
の電波が入力される。ここでRF帯域の電波はIF帯域 (Intermediate Frequency) に周
波数変換され、また受信チャネルに依存しない一定の帯域の信号となり、復調回路302
で伝送のために施された変調操作が復調される。さらに誤り訂正回路303で、伝送途中
で発生した符合の誤りが検出さらには訂正された後、デスクランブル回路304で伝送暗
号の解除を行う。その後、第一および第二のデマルチプレクス回路305および307へ
送られる。上記したとおり、特にディジタル放送の場合、一つのチャネルには複数の情報
が、時分割、スペクトラム拡散などの方法で多重されることが多い。デマルチプレクス回
路は、これから所望の情報だけを分離するものである。2つのデマルチプレクス回路を設
ける理由は、いわゆる裏番組記録を可能にするのみならず、第一のデマルチプレクス回路
305で、記録に値しない情報を除去するためである。すなわち、情報の中には天気予報
、番組の放送予定などの付加情報が付されていることが多く、これは放送時点で見るなら
良いが、記録して後日見るには値しないため、ここで除去することも可能にしている。
に応じて、その記録媒体へ記録される。また入出力端子306へも与えられ、ここに接続
される第二の記録再生装置6と信号の授受を行う。入出力端子306は双方向の端子であ
って、第二の記録再生装置6との間で、記録再生する情報などをたとえばディジタルデー
タで授受する。もちろん必ずしも一本の情報ラインが双方向となっていなくとも良く、複
数の単方向ないし双方向の情報ラインで構成されていても良い。一般にはIEEE139
4規格による接続が多く用いられる。先の第二のデマルチプレクス回路307には、デス
クランブル回路304から送られた情報、第一の記録再生装置4で再生された情報、ある
いは、入出力端子306からの第二の記録再生装置6で再生された情報が接続されており
、そのいずれか視聴したい情報が選択され、さらに所望の情報を分離する。次のデコード
回路308では、伝送前に施された動画像のデータ圧縮がデコードされ、出力端子309
,310を介して外部の装置へ送られる。ディジタル放送には、走査線数がたとえば10
00本を越すHD(High Definition)情報と、500本前後のSD(Standard Definiti
on)情報がある。これに応じて、前者をHD出力、後者をSD出力とすれば、HD対応の
ディスプレイには出力端子309の情報を、SD対応のディスプレイ並びに、図1の第三
の記録再生装置7には、出力端子310の情報を供給すると良い。従って、出力端子31
0の情報はアナログに変換されている方が良いが、出力端子309の情報はディスプレイ
の入力次第で、ディジタル、アナログのいずれであっても良い。
05、307、308の各構成要素との間で制御信号の授受を行い、受信装置3の全体が
所望の動作を行うように制御する。情報管理回路312は、制御回路311が制御を行う
時の管理データを要求に応じて供給する。たとえば、ここには受信契約の情報が管理され
ている。ユーザが視聴したいチャネルを指定した時、この指定は入力端子314から入力
され、コマンド入力回路313を介して制御回路311に送られる。制御回路311は情
報管理回路312に、受信契約情報を要求する。ユーザが指定したチャネルと契約がある
と判断した場合、上記した各構成要素に制御信号を送り、該当チャネルの受信動作を指示
する。また、情報管理回路312には、ユーザによるタイマ予約情報が管理されている。
視聴を予約した時間になると、制御回路311は上記した各構成要素に制御信号を送り、
受信動作を開始させる。
から入力されたユーザの指示に応じて記録再生の動作を行う。このため、コマンド入力回
路313の出力が供給されている。この制御信号は、制御回路311から供給されるよう
にしても良い。
た第一の記録再生装置4と第二の記録再生装置6とは、基本的な回路ブロック構成は同様
であって良く、その例をここに示している。第三の記録再生装置7は、ここではアナログ
記録による装置であり、その構成は従来から汎く知られているので、図面を用いた説明は
省略する。
トリームをそのまま記録するものが多い。この場合、受信装置3と、たとえば第二の記録
再生装置6との情報の授受は、前記したとおりIEEE1394規格などによりディジタ
ル方式で行うのが良い。またその記録媒体は、テープのみならず、ディジタルビデオディ
スクなどの取外し可能なディスク、ハードディスクなどの装置に内蔵されたディスクなど
、様々なものが可能である。前記したように、第一の記録再生装置4はハードディスクを
、第二の記録再生装置6は取外し可能なディスクを媒体とし、用途に応じて使い分けても
良い。
スクを用いるものに適している。41は記録回路、4101は記録する信号の入力端子、
4102は半導体メモリなどの記憶手段、4103は暗号化回路、4104は暗号化キー
の入力端子、4105は記録符号化回路、4106は記録媒体へ記録する信号の出力端子
、4107は媒体検知回路、4108は制御検出回路、4109は記録制御回路、411
0は制御信号の入出力端子、4111は制御信号の出力端子である。また、42は再生回
路、4201は再生信号の入力端子、4202は再生復号回路、4203はブロック再生
回路、4204は半導体メモリなどの記憶手段、4205は誤り訂正回路、4206は暗
号復号回路、4207は暗号を復号するキーの入力端子、4208は信号出力回路、42
09は受信機などへ再生信号を送る出力端子、4210は制御信号の検出回路、4211
は時計、4212は再生制御回路、4213は制御信号の入出力端子、4214は制御信
号の出力端子である。
4301は入力端子、4302は記録増幅器、4303はハードディスク、ビデオディス
ク、ビデオテープなどの記録媒体を搭載した記録媒体ドライブ、4304は再生増幅器、
4305は出力端子、4306は機構制御回路、4307は入力端子である。
らは、記録する情報が入力される。これは、先の図3の第一のマルチプレクス回路305
から供給されるものである。デスクランブル回路304で伝送暗号を復号した後の情報で
あるが、もちろん、これを復号せずに供給される場合も本発明の範疇にある。
、また、後に述べる再生回路42で再生した情報の出力端子4209の出力も、図3の入
出力端子306へ与えられる。従って、第二の記録再生装置6では、4101と4209
とを一つにし入出力端子としても良い。もちろん、これは必ずしも中の信号線が一本とい
うことではなく、複数の単方向ないし双方向の信号線であって良い。IEEE1394規
格で規定するものでも良い。
像音声などのディジタル情報のほか、たとえば後述する図6(a)で示したような様々の
制御情報が付されている。放送の場合、たとえば図2の管理情報付与回路16で付与され
たものである。これは制御検出回路4108に与えられ、制御情報が検出される。後で詳
しく述べるように、これを基に記録制御回路4109では、この信号を記録して良いか否
か、記録する際に暗号化するか否かなどを判断し、その結果を暗号化回路4103と記録
符号化回路4105へ送る。
制御回路4109からの制御信号に従い、必要に応じて暗号化が行われる。暗号化は、た
とえば入力端子4104からの情報に基づいて行われる。これは、装置の識別番号などの
デバイスキー、ユーザの所持するICカードを装置に装着して読み取られた個人IDなど
のユーザキー、あるいは記録する情報(コンテンツ)ごとに乱数的に発生させたコンテン
ツキーなどが用いられる。コピー制御情報が記録を禁止することを意味する Copy Never
、一世代のみ記録を認可することを意味する Copy One Generation である場合などは、
高いセキュリティを要求されるため、前記した条件付きの一時記録を行う場合などには第
三者に利用されないよう、暗号化することがある。
ともにキーを変え、たとえばセクタ単位でキーを変えても良い。暗号化された情報は、記
録符号化回路4105に与えられる。記録符号化回路4105では、記録制御回路410
9からの制御情報に基づき、記録を行わない場合はここで情報を遮断し、記録を行う場合
は使用する媒体に適した変調を施し出力端子4106へ出力する。
計4211から出力される記録時の現在時刻も与えられており、記録が可能な場合には、
必要に応じてこれも同時に記録する。現在時刻は、受信した情報に含まれている場合はそ
れを用いてもよいし、また、受信した情報で時計4211を校正するようにしてもよい。
01へ与えられる。この信号は、レーザ発生素子や磁気ヘッドを駆動できるよう記録増幅
器4302で増幅された後、記録媒体ドライブ4303で上記したような記録媒体へ記録
される。4306は記録媒体ドライブ4303を駆動するモータなどの機構制御回路であ
って、入力端子4307からの制御信号で記録媒体を制御する。
ている。必要に応じ、これを図5の入力端子4307へ与え、前記した一時記録を含め記
録を禁止された情報が入力された時に、機構制御回路4306へ記録動作を停止するよう
指示しても良い。また、図4の入出力端子4110では、外部の装置との制御信号の入出
力を行う。たとえば、制御情報を制御検出回路4108で検出せずに、映像音声などのデ
ータとは別に外部から与える方法もあり、この際に活用される。第二の記録再生装置6の
場合は、IEEE1394規格に従って、入力端子4101、出力端子4209と共用す
ることもできる。
から再生された情報信号は、再生増幅器4304で後段での信号処理が可能なレベルまで
増幅された後、出力端子4305へ出力される。入力端子4307には、図4の出力端子
4214からの制御信号が入力され、機構制御回路4306を制御する。これは再生制御
回路4212で生成したものである。先の記録制御回路4109とこの再生制御回路42
12は、実際には同一の半導体デバイス上にあるのが普通であり、この場合、4111と
4214の出力端子は共通にできる。
られる。これは再生復号回路4202に供給される。ここでは媒体に記録再生するために
記録側で施した変調が復調され、波形を等化しクロックでデータを確定する。次にブロッ
ク再生回路4203で同期信号、ID信号などの検出を行い、これをもとに再生データは
記憶手段4204の所定の位置に一旦格納される。誤り訂正回路4205は、格納された
データより演算操作で、記録再生過程で発生した符合の誤りを検出し正しい値に訂正する
。誤り訂正後のデータは、暗号復号回路4206へ与えられる。これは、記録時に先の暗
号化回路4103で行われた記録暗号化を復号するためのものである。ここで、入力端子
4207からの装置のデバイスキー、個人IDなどユーザキー、あるいはコンテンツキー
などによって復号が行われる。これが所定のものでなければ、正常な暗号の復号は行われ
ず視聴することはできない。従って、記録した装置ないしユーザが視聴することは可能で
あるが、記録した媒体を他の装置ないしユーザが再生し、視聴することは極めて困難とな
る。なお、入力端子4207からの復号キーは、後に図6(b)で示す暗号化情報111
から得たもの、あるいはここから暗号を復号して得たものであっても良い。
コピー制御情報、記録時の時刻などが検出される。次に再生制御回路4212では、検出
されたこれらの情報のほか、時計4211からの現在時刻などをもとに、再生出力の可否
を判断し、信号出力回路4208の出力を制御する。あるいは、暗号復号回路4206を
動作ないし停止させる。たとえば、再生し視聴する期間に時間制限があり、これが過ぎて
いる場合などは、信号出力回路4208から少なくも正常に視聴できる情報は出力しない
ようにする。必要に応じて、出力端子4214から図5の入力端子4307へ制御情報を
送り、記録媒体ドライブ4303自体の再生動作を停止しても良い。
れ、図1の受信装置3を介して、ディスプレイ5へ供給される。図2のエンコード回路1
2で施されたMPEGなどによるデータ量の圧縮操作は、受信装置3のデコード回路30
8で元に戻される。このため、ユーザは情報内容を視聴することができる。デコード回路
308は、ディスプレイ5に内蔵されることもある。
中に埋め込まれているときには、再生時に、この電子透かしから検出した情報を使って同
様の制御を行っても良い。
えられるものでは目的を果たさない。放送局などからの時間情報で制御のかかるものであ
ることが望ましい。故意に時刻を変えた場合、以後は装置が動作しないようにしても良い
。
した情報を、さらに外部の記録装置へ記録する場合などに活用される。入出力端子411
0と4213とは共通化できる。また、第二の記録再生装置6においては、たとえばIE
EE1394規格に従い、入力端子4101、出力端子4209の情報も含め一系統で授
受し、あるいは赤外線などを用いて無線で授受することができる。
再生時の情報の消去を指示するものである。後に述べるように、視聴する制限時間を過ぎ
た情報を消去し、また、一度再生した情報を制限時間に関らず消去する場合に活用する。
再生した情報を他の記録媒体へ移動する時は、再生後に消去する必要があり、この時にも
活用する。記録媒体がディスクである場合など、この制御信号に従い、記録符号化回路4
105は情報として意味のない信号を発生し、媒体上に記録することで情報を消去する。
あるいは、暗号化キーなどの暗号化情報を消去する。この場合、記録媒体は消去可能なも
のでなければならない。媒体検知回路4107はこのために設けられている。第二の記録
再生装置6などのように、記録媒体が取外し可能である装置に有効である。いずれ消去す
ることを条件に記録を認めた情報を記録する場合、CD−Rなど情報の消去が不可能な媒
体が取付けられていれば、記録を行わないようにしている。また、消去が不可能な媒体か
ら情報を移動しようとした際に、再生動作を停止するようにしている。これらは、媒体検
知回路4107から記録符号化回路4105、再生制御回路4212へ制御信号を送るこ
とで実現される。以上が、図4と図5の基本的な動作説明である。
のうち図6(a)は、受信装置3で受信され、第一の記録再生装置4ないし第二の記録再
生装置6へ入力され、記録側の制御検出回路4108で検出される制御情報を示す。図6
(b)は、記録符号化回路4105において、図6(a)の制御情報を基に必要に応じて
書換えられ、また内容を追加して記録媒体へ記録される制御情報を示す。パッケージソフ
トなどには図6(b)の制御情報が、予め記録されている。図6(b)のうちで、図6(
a)の中の情報を基としたものには、同じ番号を付して対応させている。図6(b)の情
報は、たとえばテープ媒体の場合、一つの記録トラックに一個記録されれば充分であるが
、当然ながら映像音声などの情報データとは決まった関係で記録され、再生時容易に分離
できるようになされる。
施例における動作説明をする。図6(b)において、プログラム番号100は、その媒体
で何番目のプログラムであるかを示す。
タの番号である。分割は、固定の単位、たとえば2kバイト単位に分割してもよいし、情
報の一定単位、たとえば、エンコードする時の分割の単位でもよい。また、番号はプログ
ラム内で付けてもよいし、記録媒体全体での通し番号でもよい。後述する記録時刻107
b等の情報は、このセクタ単位で付加される。時間情報102は、その記録部分がそのプ
ログラム開始後、どれだけ経ているかを示す。以上は情報を記録媒体へ記録するに際して
、追加されたものである。
かなどの属性情報を示す。これは図6(a)の103aで示したとおり、伝送する段階か
ら付されていた場合には、これをそのまま記録しても良い。
かを示す。Copy Never(コピー禁止)、Copy One Generation(一世代のみコピー認可)
、Copy Free(コピー認可)のうちいずれかを、情報の作成者など著作権者が選択して決
めるものである。放送では、先の図2の管理情報付与回路16で与えられることが多い。
図6(b)におけるコピー制御104bは、この104aの情報を基に記録に際し必要に
応じて、図4の記録符号化回路4105でこれを書換えたものである。104aが Copy
Free を示す場合は、そのまま記録して良い。Copy One Generation を示す場合は、原則
として Copy No more (Copy One Generationで一回コピーされたもので、これ以上はコ
ピー禁止)と書換えて記録する。なお、後記する一時記録が許されていれば、Copy One G
eneration のままか、もしくはCopy No More と書換えるか、いずれかで一時記録される
。104aが Copy Never を示す場合は、原則としては記録できないが、一時記録が許さ
れていれば Copy Never のままで記録する。情報ソフトが記録媒体で与えられる場合は、
その権利者が作成時に記録する。すなわち、Copy Never,Copy One Generation,Copy No
More,Copy Freeといった計4つの状態があるので、2ビットの情報で伝送できる。Copy
Never は(1,1)、Copy One Generation は(1,0)、Copy No More は(0,1)
、Copy free は(0,0)などとする。
tion System;アナログコピー制御信号に相当する)である。これは、たとえば特開昭6
1−288582号公報に記されているような、アナログ映像信号への擬似シンクパルス
の追加等により、アナログ記録装置へのコピーの可否を制御する。第三の記録再生装置7
の動作に関連して、後に改めて述べる。これをそのままAPS105bとして記録しても
良い。先のコピー制御104a,104bと、APS105a,105bは図6のなかで
、本発明において最も重要な要素の一つである。
た一時記録をして良いか否かを示す。一時記録とは、放送をある時間だけ休止したに等し
い働きをするため、Pause機能とよばれる。たとえば、一時記録を認めるならば“0
”、禁止するなら“1”などとすれば1ビットで伝送できる。これにより、一時記録の可
否を著作権者側で管理できるようになる。
時記録の可否を制御しても良い。これが一時記録を認めない“1”の場合は、コピー制御
情報を Copy No More と書換えて記録する。一時記録を認める“0”の場合は、コピー制
御情報を Copy One Generation のままで記録するか、またはCopy No More と書換えて記
録したうえで、再生し出力する際に、制限時間内であれば、Copy One Generation と、図
4の信号出力回路4208などで書換えて出力する。
符号化回路4105などで書換えて記録すると良い。制限時間内に、他の装置へ繰返して
一時記録される問題が解消できる。
刻である。これをそのまま記録時刻107bとして記録しても良く、また図4の時計42
11を校正して、これを記録しても良い。この記録は、たとえばセクタ単位で行われる。
たとえばコピー制御情報を Copy Never とされた情報の一時記録は、再生し視聴できる時
間の制限があるが、この管理を行う上では時刻107a,107bが重要である。
;Standard Definition;標準精細)など、その情報が用いている放送方式を示す。これ
をそのまま108bとして記録しても良い。
できる制限時間を意味する。これは一般には90分ないし120分と短いため、ユーザに
とって不便な場合がある。たとえば、深夜に一時記録した場合など、就寝する前に視聴せ
ねばならない。そこで、Pause時間109aとして例えば3ビットを付しておけば、
各種の時間設定ができる。“001”は90分、“010”は一日、“011”は一週間
、“100”は一ヶ月、“101”は半年、“110”は一年、“111”は無制限など
とする。これにより、著作権者などの管理のもと、Pause時間の短さに由来するユー
ザの不便を解消できる。これをそのまま109bとして記録しても良い。なお、 Copy On
e Generation の情報にも一時記録を認める場合にも、このビットを活用しても良い。一
時記録した後、この期間はコピー制御情報104bを Copy One Generation のままとし
、制限時間を経過した後、Copy No More と書換えるようにする。あるいは、コピー制御
情報104bを Copy No More と書換えて記録し、制限時間内に再生した際は、これを C
opy One Generation と、図4の信号出力回路4208などで書換えて出力する。
生できなくするなどのために、ユーザ固有のコードを用いる際に記録する。暗号化情報1
11は、暗号化して記録された情報を再生し、暗号を復号する際に使われる。情報そのも
ののデータ量が多い時は、コード番号を記録しておき、再生装置で予め記憶された対応す
る情報を引き出して使うようにしても良い。図4における暗号化回路4103での暗号化
キー、ないし、それをさらにデバイスキーで暗号化したものを、ここに入れても良い。ユ
ーザ識別110、暗号化情報111は、記録する際に追加されるものである。
間間隔で記録される。図6で示した制御情報信号の構成は一例であり、構成、媒体上での
記録位置、頻度など様々なものが適用可能である。また本発明において、その内容は全て
が必須ではなく、いくつかが省略されていても良い。順番がこれに限定されないことは勿
論である。
述べ、特にアナログ記録装置である第三の記録再生装置7に対する、移動の動作を説明す
る。
番号を付した。30801は入力端子、30802はMPEGなど、伝送前に施された圧
縮操作のデコード回路、30803は制御情報検出回路、30804はアップコンバータ
、30805はダウンコンバータ、30806は第一のスイッチ、30807は第二のス
イッチ、30808は解像度などの制限回路、30809はAPS付加回路、30810
は第三のスイッチ、30811は入力端子である。
30802が代表的な構成要素となる。しかし、ここは受信装置3から外部装置へ情報を
出力する回路ブロックであるため、信号フォーマットの変換、信号の付加、また必要に応
じて解像度の制限、アナログ信号への変換など、デコード回路30802以外の構成要素
も、多数設けられている。
る、たとえば現在放送中の情報や、第一の記録再生装置4、あるいは入出力端子306か
ら入力される第二の記録再生装置6からの再生情報が与えられる。これは、デコード回路
30802でデコードされ、送信前に施されたたとえばMPEGなどによる圧縮操作が元
に戻される。このうち、少なくも映像音声などの情報は、アップコンバータ30804、
ダウンコンバータ30805、第一のスイッチ30806、第二のスイッチ30807に
与えられる。また少なくも制御情報は、制御情報検出回路30803に与えられる。先に
述べたように、出力端子309はHD対応のディスプレイへ、出力端子310は従来のア
ナログ記録による第三の記録再生装置7などへ、情報を出力するに適しているが、このた
めの信号フォーマットの変換などが、以下のように行われる。
3に情報が入力されるように示したが、図3に示す第二のデマルチプレクス回路307か
ら制御情報検出回路30803に直接情報を入力するようにしても良い。制御情報検出回
路30803では、先に図4で示した制御情報からAPS105を検出して、その結果を
APS信号付加回路30809に与える。また放送方式108を検出して、その結果を第
一のスイッチ30806、第二のスイッチ30807、第三のスイッチ30810に与え
る。また、解像度などの制限情報を検出して、その結果を解像度などの制限回路3080
8に与える。この制御情報は、説明の煩雑さを避けるため、図4では記入しなかったが、
必要に応じてたとえば1ビットの情報として加え、以下で述べるような解像度などの制限
を行えるようにしても良い。
ると判断された場合を述べる。この時、第一のスイッチ30806と第二のスイッチ30
807は図面上で下側(図中bと記す)の、第三のスイッチ30810は図面上で上側(
図中a)の信号を選択して、次の構成要素へ接続する。この情報は走査線数で480本な
いし540本程度のインタレース信号(以下、480iないし540iと記す)である。
7などへ送られるものは、そのまま第二のスイッチ30807を通過して、APS付加回
路30809へ与えられる。制御情報検出回路30803で、図4のAPS105より、
アナログ記録機器へのコピー制御情報APSを施して出力する要求を検出した場合、AP
S付加回路30809では、たとえば特開昭61−288582号公報に記載されるよう
な、擬似同期信号を付加するなどして、外部の第三の記録再生回路7へ情報を正常に記録
することを、不可能にする。
こではHD対応のものが望ましい)へ送られるものは、まずアップコンバータ30804
において走査線数で1080本程度のインタレース信号(以下、1080iと記す)に変換さ
れ、見かけ上HD情報に相当する走査線数となる。その後、第一のスイッチ30806と
第三のスイッチ30810を介して、出力端子309へ与えられる。
。この情報は走査線数でたとえば1080本程度のインタレース信号(1080i)である。
この時、第一のスイッチ30806と第二のスイッチ30807は図面上で上側(図中a
)の、第三のスイッチ30810は図面上で下側(図中b)の信号を選択して、次の構成
要素へ接続する。
7などへ送られるものは、まずダウンコンバータ30805で走査線数を削減して、たと
えば480iないし540iの信号とした後、第二のスイッチ30807を介し、さらに要求に応
じてAPS付加回路30809で、擬似同期信号を付加するなどして、出力端子310へ
与えられる。
られるものは、そのまま第一のスイッチ30806を通過して、解像度などの制限回路3
0808へ与えられる。制御情報検出回路30803で、HD情報をたとえば装置からア
ナログ出力する際には、解像度などの制限をする要求を検出した場合、解像度などの制限
回路30808では、水平方向をリサンプリングないしフィルタリングして、たとえば9
60画素程度に制限し、また垂直方向は、たとえば走査線数540本程度のプログレッシ
ブ信号(以下540P)、ないし480P,480i,540iなどに変換し、制限を行う。その後、第三
のスイッチ30810を通過して、出力端子309へ与えられる。HD情報はその品質が
高いため、第三者の加工が容易なアナログ形式での出力を敬遠することが多い。従って、
出力端子309からアナログで出力する場合などは、この制限を行うことがある。特にコ
ピー制御情報が Copy Free 以外である場合に用いられる。
限回路では解像度制限をせずに入力情報をそのまま出力する。または、第三のスイッチ3
0810におけるa側の入力情報を選択することでも、これは実現できる。
、ディスプレイ5に入力された場合、ディスプレイ5がHD対応であるならば、ここでア
ップコンバートして高精細情報のフォーマットに変換して表示することが多い。このアッ
プコンバートの処理を、解像度などの制限回路30808で併せて行うこともできる。
が、場所は特に限定されない。ディスプレイとアナログ情報で接続するなら第三のスイッ
チ30810と出力端子309との間、さらにはAPS付加回路30809と出力端子3
10との間などが考えられる。勿論前者の場合、出力端子309の外で、ディスプレイ5
の前にあっても良い。ディスプレイ5とディジタル情報で接続するなら、当然ながらディ
スプレイ5の内部となる。この場合でも、特にディスプレイ5にアナログ出力を設ける時
は、ここに解像度などの制限が必要になる場合がある。
ー制御情報が Copy One Generation であった情報が記録されて、Copy No More となり、
あるいは、一時記録された後、上記した制限時間を過ぎ Copy No More として出力される
ようになってから、適用されるものである。Copy No More であっても、記録した媒体を
増やすことがなければ、媒体を変更したとしても、著作権者などへ不利益を与えることは
ない。ユーザにとっては、たとえば最初ハードディスクへ記録したものを、テープへ移動
して保管する手段を与えられ、使い勝手が向上する。
元の媒体の情報の全体ないし一部を消去するなどして、元の媒体からは、少なくも実用レ
ベルの品質の情報を再生出力することが出来ないようにすること。(2)移動する先の装
置は1台に限られること。
05で、情報として意味のない符号を発生させ、たとえば暗号化情報111に上書きする
などすれば、目的を達成できる。
ある場合は、その間で、キーの交換などによる装置認証を行い、これが2台の装置の間だ
けで1対1で成立するようにすれば良い。このようにすれば、移動先となる装置以外にも
バスが接続されていたとしても、そこへ記録される恐れはなく、記録した媒体が増加する
ことはない。移動に際しては、移動先の装置で記録できるようにするために、移動元の装
置から出力されるコピー制御情報は、Copy One Generation と書換えられる場合もある。
この時、本来の Copy One Generation とは異なり、複数台の装置に記録されることを阻
止せねばならない。上記したような認証を行えば、これを満足することができる。
生装置7である場合も考慮せねばならない。これは、アナログ信号を供給するだけとなり
、上記したような1対1の装置認証の機能は持っていない。
置6が移動元である場合は、第一、第二の記録再生装置の働きが逆になるだけであるので
、説明を省略する。
7だけであったとする。すなわち、第二の記録再生装置6は入出力端子306に接続され
ていない、もしくはケーブルで接続してあっても移動先としての認証は行っていないとす
る。入力端子314からのコマンドで、ユーザは移動を指示したとする。第一の記録再生
装置4からの再生出力は、前記した過程を経て、出力端子310へ至り、第三の記録再生
装置7へ与えられる。コピー制御情報が元々 Copy One Generation といった制限を課し
ているものは、従来のアナログ出力にAPSの付加を要求することがあり、このままでは
第三の記録再生装置7へは移動できない。そこで移動の場合には、制御回路311から図
7の入力端子30811を介して、APS付加回路30809へ指令を送り、図6(b)
のAPS105bの内容によらず、APS信号を付加しないようにする。移動後は、第一
の記録再生装置4では記録符号化回路4105を用いて、記録媒体の該当箇所に情報とし
て意味のない符号を記録するなどして、それ以上の再生はできないようにする。これで、
アナログ記録装置への移動が実現できる。なお、この場合、複数のアナログ記録装置への
移動が可能であるし、その後のコピーの繰返しも可能であるが、一般用のアナログ装置の
場合、ある程度以上高い品質を持つことは少なく、特にコピーの繰返しは大きな品質劣化
となるので問題はない。
み有効とし、この時にアナログ記録装置への記録を認めるか否かを示す情報として活用す
ることもある。この場合、記録ではなく移動の動作を行う際、制御検出回路30803で
検出されたAPSの情報に応じて、APS信号を付加する制御情報を検出した時は、これ
を付加してアナログ記録装置への移動を不可能にし、付加しない情報を検出した時は、移
動を可能にする方法がある。しかし、移動とは前記したとおり、記録した媒体を増やさな
いのであるから、著作権者へ不利益を与えることはない。そこで、APSの情報に関りな
くAPS信号を付加せず、移動を可能にする方法もある。前者では、入力端子30811
からAPS付加回路30809への接続は不要となる。また、コピー制御情報が Copy No
More 以外である場合の、アナログ記録装置への記録を認めるか否かは、別途決めること
となり、制御検出回路30803からAPS付加回路30809への指示は Copy No Mor
e 以外では、検出したコピー制御情報に応じて決定される。
続された場合を考える。前者と第一の記録再生装置4との間の認証は、既に成立している
とする。上記したとおり、一般用のアナログ記録装置で記録されたものの品質には限度が
あるので、双方の装置へ移動することを認めてよい場合もある。(但し、複数のディジタ
ル記録装置への移動は認められない)
しかし、本来の移動の意図から考え、どちらか一方とする場合を考える。まず、ユーザ
にいずれの装置へ移動するか問合せる方法がある。入力端子314からの応答コマンドに
応じて、移動先の装置を選択する。
APS付加回路30809へ指令を送り、図6(b)のAPS105bの内容によらず、
第二の記録再生装置6へ送る情報のコピー制御情報は、Copy One Generation と、第一の
記録再生装置4で書換えて出力する。第二の記録再生装置6への移動後は、やはり第一の
記録再生装置4における該当箇所の情報は、これ以上の再生を不可能とされる。
0809でAPS信号を付加しないようにし、また第一、第二の記録再生装置の間で成立
していた装置認証を破棄して、この間での移動を行わないようにする。その後、第一の記
録再生装置4における該当箇所の情報は、これ以上の再生を不可能にする。
。いずれを選択するようにしても良いが、移動先は一台のみと限定することの可能な、第
二の記録再生装置6を優先的に選択すれば、記録した媒体が増加する問題はなくなる。
ッキなどと言われるものである。図8のディジタル情報送受信記録システム全体の一例を
示すブロック図における、第二の記録再生装置6Aがこれに相当するものであって、一方
がディジタル記録再生装置、残る一方が従来のアナログ記録再生装置とする。第二の記録
再生装置6Aのディジタル記録再生装置6A1は、図1の第二の記録再生装置6と同様の
構成で良く、また、アナログ記録再生装置6A2は、図1の第三の記録再生装置7と同様
の構成で良い。
再生の動作を行い、受信装置3と情報信号の授受を行って良い。また、ディジタル記録再
生装置6A1とアナログ記録再生装置6A2との間で、記録媒体に記録した情報信号の授
受を行い、コピーおよび移動の動作を行うことができる。本発明の主眼は、アナログ記録
装置への移動の動作であるから、以下では、ディジタル記録再生装置6A1からアナログ
記録再生装置6A2への、移動の動作について説明する。第二の記録再生装置6Aは、今
後現れる新しい装置である。したがって、アナログ信号を扱う部分においても、新しい動
作の設定が可能である。
号形式で第二の記録再生装置6Aの外部へ出力する信号には、図6のAPS105bの内
容によらず、APS信号を付加するようにし、外部に接続されたアナログ記録再生装置に
は、記録ないし移動できないようにする。また、外部に接続されたディジタル記録再生装
置とは、装置の認証を行わず、また既に行っていればこれを破棄する。これにより、移動
先を内部のアナログ記録再生装置6A2の一台に限定できる効果がある。移動の際には、
ディジタル記録再生装置6A1の該当情報は消去され、ないしは実用にならないレベルの
再生情報しか得られないようにする。
部にある場合で説明した。本実施形態では、図8のディジタル記録再生装置6A1の内部
に必要である。この場合、その構成は図9の回路ブロック図で示すようになる。すなわち
APS付加回路4215が、信号出力回路4208の後段に設けられる。これは再生制御
回路4212で制御されながら、出力端子4216,4217の双方へ出力する情報の、
各々に対して別個にAPS信号の付加を行うか否かを決める。移動の場合は、装置の外部
へ出力するための出力端子4216へ与える情報にはAPS信号を付加し、内部のアナロ
グ記録再生装置6A2へ与えるための出力端子4217への情報にはAPS信号を付加し
ないようにする。
DA変換回路は、たとえばAPS付加回路4215の前後など、いずれの位置にあっても
良い。
再生装置との間でコピーが可能となる。そこで、次に、これを不可能にする方法を述べる
。これにより、アナログ記録装置へ移動しても記録媒体の数が増加せず、移動本来の動作
が完全に実現できる効果がある。
の双方の情報とも、APS信号を付加する。内部のアナログ記録再生装置6A2は、移動
の場合は、APS信号に対し応答しないようにする。すなわち、前記した特開昭61−2
88582号公報に記されているように、APS信号とは、たとえば映像信号の垂直ブラ
ンキング期間の時間的に特定された位置に、擬似シンクパルスを付加することで、輝度信
号のAGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)回路を誤動作させるものである。
このため通常は、強いて記録しても、実用にはならないような、再生画像しか得られない
ことになる。
利得制御のための振幅検波を行う際に、APS信号の付加された期間だけは振幅検波され
ないようにする。あるいは、ゲート回路を用いて、この振幅検波回路に入力する信号だけ
はAPS信号を除去する。
を得られる状態で媒体へ記録されることとなる。したがって、ここからさらに他のアナロ
グ記録装置へ記録し、媒体の数を増加させることは、不可能となり、移動本来の意図を生
かす効果がある。また、前記したとおり、図8のアナログ記録再生装置6A2は今後現れ
るものであるから、APS信号を付加した状態で記録された情報を、アナログ記録再生装
置6A2の間で移動し、すなわち、もとの情報を消去することを前提に、記録した媒体数
を増加させずに、2台だけの装置の間で1対1の移動を行うことも可能である。
も考えられる。特に、図8の第二の記録再生装置6Aでは、内蔵した二つの記録再生装置
間で、コピーないし移動を行う場合には、受渡し時点での信号レベルの低下が問題となる
ことはなく、アナログ記録再生装置6A2側で、AGC回路を経由する必要はない。また
、擬似シンクパルスを用いたAPS信号とは、本質的には信号処理をアナログで行う装置
を前提としている。ディジタル回路技術の進歩とともに、アナログ記録する装置でも、信
号処理はディジタルであることが一般となり、ここに矛盾がでるようになった。
先に図6で示したコピー制御104a,104bは、ここまでディジタル記録装置のため
のコピー制御信号として説明した。これはCGMS−D(Copy Generation Management S
ystem Digital)ともよばれるものである。これに対し、CGMS−A(Analogue)に相
当するものが検討されている。たとえば2ビットから成るコピー制御情報104a,10
4bと同様のもので良い。CGMS−Dとは別のビットを設ける理由は、アナログ記録す
るかディジタル記録するかにより、製作者側で設定するコピー制御の内容を、変えられる
ようにするためである。
ー制御を行うように設計することは、当然ながら可能であり、前記したようなAPS信号
の問題を解消できる。このCGMS−Aを用いるアナログ記録再生装置へ移動する時の動
作は、前記したAPS信号を用いた装置の動作に準じる。すなわち、同じ装置内で移動す
る時に、移動先となる装置へ与える情報のみ、CGMS−Aを Copy One Generation に
相当する情報としても良く、また、Copy No More に相当する情報で出力しながら、移動
先として認証の成立した装置でのみ、そのまま記録できるようにしても良い。前記したA
PS信号を用いた場合と同様の効果を得ることができる。以上の動作をする際に、CGM
S−Aの書換えをするための回路構成は特に図示していないが、たとえば図9のAPS付
加回路4215の位置に、これの代わりに配置すれば良い。
生装置6Aとしたが、受信装置3に内蔵される第一の記録再生装置4をこのように構成し
ても良く、本発明の範疇にある。ディジタル記録再生装置6A1に記録機能がなく、アナ
ログ記録再生装置6A2に再生機能がない場合においても、ここまで述べたような移動の
動作は可能であり、やはり本発明の範疇にある。
4b・・・コピー制御105a,105b・・・APS(Analogue Protection System)
2・・・・・・中継局3・・・・・・受信装置308・・・・デコード回路30803・
・制御情報検出回路30809・・APS付加回路4・・・・・・第一の記録再生装置4
1・・・・・記録回路4108・・・制御検出回路4109・・・記録制御回路42・・
・・・再生回路4208・・・信号出力回路4210・・・制御検出回路4212・・・
再生制御回路4215・・・APS付加回路43・・・・・記録再生部5・・・・・・デ
ィスプレイ6,6A・・・第二の記録再生装置6A1・・・・ディジタル記録再生装置6
A2・・・・アナログ記録再生装置7・・・・・・第三の記録再生装置
Claims (2)
- コピー制御情報とともに伝送されたディジタル映像情報を受信して記録媒体に記録し、前記記録媒体から再生するディジタル情報受信装置において、
前記コピー制御情報は、少なくとも、前記ディジタル映像情報のコピーの可否を制御する第1のコピー制御情報と、前記ディジタル映像情報のアナログ出力におけるアナログコピー制御信号の付加によりコピーの可否を制御する第2のコピー制御情報とを含み、
前記ディジタル映像情報を受信する受信手段と、
受信した前記ディジタル映像情報を前記記録媒体に記録し、記録した前記ディジタル映像情報を前記記録媒体から再生する記録再生手段と、
受信した前記ディジタル映像情報または前記記録再生手段において再生した前記ディジタル映像情報をアナログ信号として前記第2のコピー制御情報に応じて前記アナログコピー制御信号を付加して出力するアナログ信号出力手段と、
前記コピー制御情報によって前記記録再生手段および前記アナログ信号出力手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1のコピー制御情報が一世代のみ記録を許すことを示すディジタル映像情報を記録し、再生して出力するときに、出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報をこれ以上はコピー禁止とし、
受信した前記ディジタル映像情報または前記記録再生手段から再生した前記ディジタル映像情報を前記アナログ信号出力手段よりアナログ信号として出力するときに、出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報と、前記第2のコピー制御情報の組合せによって前記アナログ信号への前記アナログコピー制御信号の付加を制御し、
出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報がこれ以上はコピー禁止であることを示す場合には、前記第2のコピー制御情報を有効とし、前記第2のコピー制御情報にしたがって前記アナログ信号に前記アナログコピー制御信号を付加して出力し、
出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報が一世代のみ記録を許すことを示す場合には、前記第2のコピー制御情報を有効としないで、前記アナログ信号に前記アナログコピー制御信号を付加しないで出力することを特徴とするディジタル情報受信装置。 - コピー制御情報とともに伝送されたディジタル映像情報を受信して記録媒体に記録し、前記記録媒体から再生するディジタル情報記録再生方法において、
前記コピー制御情報は、少なくとも、前記ディジタル映像情報のコピーの可否を制御する第1のコピー制御情報と、前記ディジタル映像情報のアナログ出力におけるアナログコピー制御信号の付加によりコピーの可否を制御する第2のコピー制御情報とを含み、
前記ディジタル映像情報を受信し、
受信した前記ディジタル映像情報を前記記録媒体に記録し、記録した前記ディジタル映像情報を前記記録媒体から再生し、
受信した前記ディジタル映像情報または前記記録媒体から再生した前記ディジタル映像情報をアナログ信号として前記第2のコピー制御情報に応じて前記アナログコピー制御信号を付加して出力し、
前記第1のコピー制御情報が一世代のみ記録を許すことを示すディジタル映像情報を記録し、再生して出力するときに、出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報をこれ以上はコピー禁止とし、
受信した前記ディジタル映像情報または再生した前記ディジタル映像情報をアナログ信号として出力するときに、出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報と、前記第2のコピー制御情報の組合せによって前記アナログ信号への前記アナログコピー制御信号の付加を制御し、
出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報がこれ以上はコピー禁止であることを示す場合には、前記第2のコピー制御情報を有効とし、前記第2のコピー制御情報にしたがって前記アナログ信号に前記アナログコピー制御信号を付加して出力し、
出力するディジタル映像情報の第1のコピー制御情報が一世代のみ記録を許すことを示す場合には、前記第2のコピー制御情報を有効としないで、前記アナログ信号に前記アナログコピー制御信号を付加しないで出力することを特徴とするディジタル情報記録再生方法。
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