JP2005168058A - ディジタル情報記録装置 - Google Patents

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JP2005168058A JP2005041526A JP2005041526A JP2005168058A JP 2005168058 A JP2005168058 A JP 2005168058A JP 2005041526 A JP2005041526 A JP 2005041526A JP 2005041526 A JP2005041526 A JP 2005041526A JP 2005168058 A JP2005168058 A JP 2005168058A
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Hiroo Okamoto
宏夫 岡本
Hitoaki Owashi
仁朗 尾鷲
Atsushi Yoshioka
厚 吉岡
Shinko Otsuka
眞弘 大塚
Shuichi Tago
修一 田胡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

【課題】 コピーが制限された情報を、一時記録の繰り返しにより媒体内に永く
残存することを防止する。また、許容数以上の記録媒体へコピーされることを防
止する。
【解決手段】 コピー制御情報が規定の制限時間を持つ一時記録を許すことを示
す場合は、一時記録を許さないことを示す制御情報を付加して記録媒体に記録す
る。また、コピーが制限された情報をコピーする際、記録装置、記録媒体数を検
知し、許容数以内の媒体にのみ記録する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、映像、音声などのディジタル情報の記録装置、再生装置及び出力装
置に関わり、特に著作権者などの権限により、情報を媒体へ記録することに関し
制限を与えられるようにした装置に関する。さらに本発明は、このような記録装
置に対し、ディジタル情報を好適に送信する送信装置に関する。
テレビジョン放送、およびこれを記録し再生する装置、さらには映画ソフトな
どのパッケージメディアの分野では、ディジタル放送が開始され、これに対応し
た民生用のディジタル記録再生装置が発売されている。この装置で用いるパッケ
ージソフトも近い将来現れるであろう。ディジタル放送、ディジタル記録装置は
、情報の伝送過程や記録再生過程での品質劣化がない、もしくはごく少ないこと
が長所である。しかし、情報の良質なコピーが、著作権者の預かり知らぬところ
で多数作成されて出回り、またコピーを繰返した場合、その著作権者に利益が還
元されない問題がある。
米国特許No.5,896,454では、情報に2ビットのコピー制御情報を
付す方法が開示されている。これは著作権者、情報作成者の意志により、コピー
禁止、コピー認可、一世代のみコピー認可の三つのうち、いずれかを選択するこ
とで、記録装置の動作を制御するものである。記録装置は、コピー禁止ならば記
録動作をせず、コピー認可なら記録動作を行う。一世代のみコピーが認可される
なら、記録装置はこの制御情報を、これ以上のコピーを認めない情報に書替えた
うえで、記録動作を行う。
放送において、コピー制御情報をコピー禁止とした場合、たまたま来客があっ
た時など、ユーザはその放送を視聴する手段がなくなる問題がある。そこで特開
2000−149417号公報では、コピー制御情報がコピー禁止を示す場合に
も、一時記録という手段を用いて、この問題を解消する方法が開示されている。
これは物理的には一旦記録媒体に情報を記録するのであるが、再生し視聴する期
間に、たとえば90分などという制限を設け、再生後もしくは制限時間後に消去
するものである。すなわち永く保存し多目的利用するために記録するのではなく
、等価的に放送を90分以内で遅らせて視聴することとなる。記録媒体が永く残
ることはないため、著作権者に不利益を与えることなく、上記したユーザの不便
を解消できる。なお、一時記録はその性格上、受信装置に内蔵したハードディス
クレコーダなどを用いて行うことが多い。
しかしながら、一時記録を行う装置が複数台準備されれば、上記制限時間内で
あれば他の装置へ一時記録が可能となる。これを繰返せば、結局記録した媒体が
永く残ってしまい、本来の目的である通常の視聴以外の目的に流用される恐れが
ある。その可能性を少しでも低減するために、制限期間は90分、120分など
と比較的短く設定されるのであるが、ユーザにとっては不便な場合がある。制限
時間の余裕がないため、深夜の番組の一時記録は、翌日にまわして視聴すること
ができないことになる。
さらには、録画済みのパッケージソフトが今後現れると、新たな問題が発生す
る。多くのパッケージソフトでは、コピー制御情報をコピー禁止とするであろう
が、これが一時記録される恐れがある。パッケージソフトはいつでも視聴できる
ものであるから、本来は一時記録を認める意味はない。これができると、不正な
コピーの作成を幇助しかねない問題がある。上記従来技術では、一時記録に関し
これらの問題については考慮されていない。
さらには、上記従来の技術に開示される事項は、一つの記録再生装置が一つの
記録再生部を持つことを前提としている。実際にはコピー、編集などのために、
通称でダブルデッキと呼ばれるような、同じ筐体内に複数の記録再生部を持つも
のが現れるであろう。この問題については、上記した文献には記述されていない
本発明の目的は、上記した問題に鑑み、コピー禁止という本来の著作権者の意
図から外れることのない、一時記録の方法を提供することにある。また、上記し
たユーザにとっての不便を解消することにある。さらには、コピー制御情報を、
一世代のみコピー認可とした場合も同様に、不利益を与えることのない一時記録
の方法を提供することにある。
さらには、複数の記録再生部を有する装置が現れた後も、コピーに関する本来
のルールを守る手段、およびこれを適用した装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のディジタル情報記録装置においては、ディ
ジタル情報には、ディジタル情報を記録媒体に記録することを許すか否かを示す
第一のコピー制御情報と、第一のコピー制御情報が記録することを許さないこと
を示す場合にも、再生に際して規定の制限時間を持つ一時記録を許すか否かを示
す第二のコピー制御情報と、上記制限時間を指定する第三のコピー制御情報が付
加されており、ディジタル情報に所定の処理を行い記録媒体に記録する記録回路
と、ディジタル情報に付加されているコピー制御情報を検出する制御検出回路と
、制御検出回路での検出結果に基づき記録回路の記録動作を制御する記録制御回
路とを備える。記録制御回路は、制御検出回路で検出した第一および第二のコピ
ー制御情報に従い記録回路の記録動作を制御し、第二のコピー制御情報が、規定
の制限時間を持つ一時記録を許すことを示す場合は、ディジタル情報を記録媒体
に記録する。
そして、前記第二のコピー制御情報が規定の制限時間を持つ一時記録を許すこ
とを示す場合は、前記記録回路は、一時記録を許さないことを示す情報をディジ
タル情報に付加して記録媒体に記録する。
本発明によるディジタル情報再生装置においては、再生されるディジタル情報
に所定の処理を行って出力する再生回路と、少なくとも再生されるディジタル情
報からに付加されている第一のコピー制御情報を検出する制御検出回路と、制御
検出回路での検出結果に基づき再生回路の再生動作を制御する再生制御回路とを
備える。検出した第一のコピー制御情報が記録することを許さないことを示し、
かつ、記録後規定の制限時間を過ぎている場合には、再生した情報の出力を行わ
ない。
そして前記制御検出回路は、さらに再生されるディジタル情報に付加されてい
る第二のコピー制御情報を検出し、検出した第一のコピー制御情報が記録するこ
とを許さないことを示し、かつ、第二のコピー制御情報が再生に際して規定の制
限時間を持つ一時記録を許すことを示し、記録後規定の制限時間を過ぎていない
場合には、再生に際して規定の制限時間を持つ一時記録を許さない情報を再生し
た情報に付加して出力する。
また本発明のディジタル情報記録装置においては、ディジタル情報には、ディ
ジタル情報を記録媒体に記録することを許すか否かを示す第一のコピー制御情報
と、第一のコピー制御情報が一世代のみ記録することを許すことを示す場合に、
記録後規定の制限時間の間は一世代のみ記録することを許した状態のまま再生出
力することを許すか否かを示す第二のコピー制御情報が付加されている。第二の
コピー制御情報が上記した記録後規定の制限時間の間は一世代のみ記録すること
を許した状態のまま再生出力することを許すことを示す場合は、一時記録を許さ
ないことを示す情報をディジタル情報に付加して記録媒体に記録する。
本発明のディジタル情報再生装置においては、検出したコピー制御情報が一世
代のみ記録することを許すこと、ないし一世代の記録済みのためこれ以上の記録
を許さないことを示す場合には、記録後規定の制限時間の間は一世代のみ記録す
ることを許した状態のまま再生出力することを許さないことを示す情報を再生し
た情報に付加して出力する。
さらには、本発明によるディジタル情報記録装置においては、複数の記録媒体
を装着し、入力されたディジタル情報を上記複数の記録媒体へ記録可能とするた
めの複数の記録手段を有し、入力されたディジタル情報に付されたコピー制御情
報が一世代のみコピーを認可することを示す場合には、上記した複数の記録手段
のうちの1つの記録手段により1つの記録媒体にのみディジタル情報を記録する
本発明によるディジタル情報出力装置は、外部に接続された複数の情報記録装
置にディジタル情報を出力するものであって、接続された情報記録装置を認証し
、該情報記録装置に装着された記録媒体の総数を検知する認証手段と、接続され
た情報記録装置へのディジタル情報の出力を制御する出力制御手段と有する。デ
ィジタル情報に付されたコピー制御情報がコピーを制限することを示し、認証手
段にて検知した外部情報記録装置の記録媒体の総数が所定の許容数を超える場合
には、出力制御手段は、接続された情報記録装置のうち一部の装置へのディジタ
ル情報の出力を行わない。
また、本発明によるディジタル情報記録装置は、複数の記録媒体へ記録可能と
するための複数の記録手段を有し、入力されたディジタル情報に付されたコピー
制御情報がコピーを制限することを示す場合には、上記した複数の記録手段によ
り複数の記録媒体に一旦ディジタル情報を記録した後、少なくとも1つの記録媒
体を残して、他の記録媒体に記録されたディジタル情報を再生不能化する。
また、本発明によるディジタル情報記録装置は、複数の記録媒体へ記録可能と
するための複数の記録手段を有し、入力されたディジタル情報に付されたコピー
制御情報がコピーをすることを示す場合には、上記した複数の記録手段のうちの
1つの記録手段により、1つの記録媒体にのみディジタル情報を記録する。
本発明によるディジタル情報記録装置は、複数の記録媒体へ記録可能とするた
めの複数の記録手段を有し、入力されたディジタル情報に付されたコピー制御情
報がコピーを認可しないディジタル情報の移動であることを示す場合には、上記
した複数の記録手段により複数の記録媒体に一旦ディジタル情報を記録した後、
いずれか1つの記録媒体を残して、他の記録媒体に記録されたディジタル情報を
再生不能化する。
さらに、本発明によるディジタル情報記録装置は、入力されたディジタル情報
に付されたコピー制御情報が一世代のみコピーを認可することを示す場合には、
記録媒体に、上記一世代のみコピーを認可する際の許容数以下のディジタル情報
を記録する。
本発明によるディジタル情報記録装置は、入力されたディジタル情報に付され
たコピー制御情報が一世代のみコピーを認可することを示す場合には、上記一世
代のみコピーを認可する際の許容数以下の記録媒体に、ディジタル情報を記録す
る。
以上述べたように本発明においては、コピー制御情報を Copy Never とされた
情報を一時記録する際に、その可否を著作権者などの管理下で定め、さらには再
生し視聴できる制限時間を設定できるようになる。このため、一時記録を認める
意味のない情報が一時記録され、悪用されることを防止できる。制限時間内に一
時記録を繰返して、情報が永く記録媒体に残ることを阻止できる。また、視聴で
きる制限時間の短さに由来するユーザの不便を解消できるという効果がある。
さらにコピー制御情報を Copy One Generation とされた情報を、一時記録す
る際にも適用することで、制限時間内に一時記録を繰返した際に、情報が永く C
opy One Generation のままで記録媒体に残ることを阻止できる。
さらに、複数の記録再生部を有する記録再生装置においても、Copy One Gener
ation である情報が、従来以上の数の記録媒体に記録され、また Copy No More
である情報が複数の記録媒体に移動される問題を解消できる。このため、情報の
製作者、著作権者の利益を守ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態を必要に応じて、図面を用いながら説明する。
本発明の一実施例は、コピー禁止とされた情報の、一時記録に関するものである
が、その説明の前に本発明を適用するシステム全体から述べる。
図1は本発明で用いるシステム全体の実施形態を示すブロック図であって、放
送で情報を送受信し、また記録再生する場合を例にとって示したものである。こ
れには、本発明を適用した装置が含まれている。1は放送局などの情報提供局、
2は中継局、3は受信装置、4は受信装置3に内蔵される第一の記録再生装置、
5はディスプレイ、6は第二の記録再生装置である。なお、ここで放送などを記
録する際は、これに付されたコピー制御情報に応じ、第一の記録再生装置4と第
二の記録再生装置6の双方、あるいは、いずれか一方に記録することができる。
また、第一の記録再生装置4は記録媒体としては、たとえばハードディスクなど
取外しのできないものであって良い。ビデオディスク、ビデオテープなど取外し
のできるものでも良いが、受信装置に内蔵する記録再生装置は、情報を比較的短
い期間保存する場合に用いられることがあり、たとえば前記した一時記録を主な
目的にする場合など、取外しのできないものでも使用できる。また、本実施形態
では、第一の記録再生装置4は受信装置3に内蔵されるものとして以下の説明を
行うが、これは必ずしも必要条件ではなく、受信装置3に外付けされるものとし
ても本発明は適用できる。
第二の記録再生装置6は、ここでは2個の記録再生部を有するものとして説明
する。第一、第二の記録再生部61,62は、例えば前者がハードディスクを用
い、後者が磁気テープ、光ディスクなど取外しのできるものを用いれば、各々の
長所を生かした使い分けが可能であるが、これに限定するものではなく、双方と
も光ディスクであったりしても良い。第一の記録再生装置4が複数の記録再生部
を持っても良く、また双方が持っても良いが、ここでは代表的なものとして上記
の例で説明する。
放送局など情報提供局1は、たとえば放送用衛星などの中継局2を介して、情
報によって変調された信号電波を伝送する。勿論、それ以外のたとえばケーブル
による伝送、電話線による伝送、地上波放送による伝送などを用いても良い。受
信側の受信装置3で受信されたこの信号電波は、後に述べるように、復調されて
情報信号となった後、必要に応じ、第一の記録再生装置4ないし第二の記録再生
装置6へ記録するに適した信号となって記録される。また、ディスプレイ5へ送
られる。ここでユーザは、情報内容を直接視聴することができる。また、上記し
た第一の記録再生装置4、第二の記録再生装置6で再生された情報は、受信装置
3を介してディスプレイ5へ与えられ、元の映像音声などの情報が視聴される。
情報が予め記録された取外し可能な記録媒体、たとえばパッケージソフトが提供
される時は、これを取付けた、たとえば第二の記録再生装置6での再生動作以降
が行われる。なお、装置間の情報の授受はディジタル信号で行われることが多い
が、たとえば受信装置3とディスプレイ5の間は、アナログ信号で接続すること
もある。
図2は、上記システムのうち、放送局などの情報提供局1の構成例を示すブロ
ック図である。11はソース発生部、12はMPEG方式等で圧縮を行うエンコ
ード回路、13はスクランブル回路、14は変調回路、15は送信アンテナ、1
6は管理情報付与回路、17は入力端子である。
カメラ、記録再生装置などから成るソース発生部11で発生した映像音声など
の情報は、より少ない占有帯域で伝送できるよう、エンコード回路12でデータ
量の圧縮が施される。必要に応じてスクランブル回路13で、特定の視聴者のみ
が視聴可能となるように伝送暗号化される。変調回路14で伝送するに適した信
号となるよう変調された後、送信アンテナ15から、たとえば放送用衛星などの
中継局2に向けて電波として発射される。この際管理情報付与回路16では、前
記したコピー制御情報を始め現在時刻等の情報を付加する。また入力端子17か
らは、先の図1では省略したが、たとえばリクエスト情報が電話回線などを介し
て入力される。これはビデオオンデマンドなど、視聴者のリクエストに応えて送
出する情報を決定するシステムで活用される。
なお、実際には一つの電波には複数の情報が、時分割、スペクトル拡散などの
方法で多重されることが多い。簡単のため図2には記していないが、この場合、
ソース発生部11とエンコード回路12の系統が複数個あり、エンコード回路1
2とスクランブル回路13との間に、複数の情報を多重するマルチプレクス回路
が置かれる。
図3は、図1のシステムにおける受信装置3の構成の一例を示すブロック図で
ある。301はRF/IF変換回路、302は復調回路、303は誤り訂正回路
、304は信号に施された伝送暗号を解除するデスクランブル回路、305は第
一のデマルチプレクス回路、306は入出力端子、307は第二のデマルチプレ
クス回路、308はデコード回路、309,310は出力端子、311は受信装
置3の全体を制御する制御回路、312は情報管理回路、313はコマンド入力
回路、314は入力端子である。4は第一の記録再生装置であり、図1で記した
ように、受信装置3に内蔵されていても良い。図中、実線は映像音声など主とな
る情報の流れを、点線は各構成要素間の制御信号情報の流れを示す。
ここでまず、301から310の構成要素に関し、実線で示した映像音声など
の情報の流れを説明する。
RF/IF変換回路301には、たとえば放送用衛星などの中継局からの電波が
入力される。ここでRF帯域の電波はIF帯域 (Intermediate Frequency) に周
波数変換され、また受信チャネルに依存しない一定の帯域の信号となり、復調回
路302で伝送のために施された変調操作が復調される。さらに誤り訂正回路3
03で、伝送途中で発生した符合の誤りが検出さらには訂正された後、デスクラ
ンブル回路304で伝送暗号の解除を行う。その後、第一および第二のデマルチ
プレクス回路305および307へ送られる。上記したとおり、特にディジタル
放送の場合、一つのチャネルには複数の情報が、時分割、スペクトラム拡散など
の方法で多重されることが多い。デマルチプレクス回路は、これから所望の情報
だけを分離するものである。2つのデマルチプレクス回路を設ける理由は、いわ
ゆる裏番組記録を可能にするのみならず、第一のデマルチプレクス回路305で
、記録に値しない情報を除去するためである。すなわち、情報の中には天気予報
、番組の放送予定などの付加情報が付されていることが多く、これは放送時点で
見るなら良いが、記録して後日見るには値しないため、ここで除去することも可
能にしている。
第一のデマルチプレクス回路305の出力は、第一の記録再生装置4へ与えら
れ、必要に応じて、その記録媒体へ記録される。また入出力端子306へも与え
られ、ここに接続される第二の記録再生装置6と信号の授受を行う。入出力端子
306は双方向の端子であって、第二の記録再生装置6との間で、記録再生する
情報などをたとえばディジタルデータで授受する。もちろん必ずしも一本の情報
ラインが双方向となっていなくとも良く、複数の単方向ないし双方向の情報ライ
ンで構成されていても良い。一般にはIEEE1394規格による接続が多く用
いられる。さきの第二のデマルチプレクス回路307には、デスクランブル回路
304から送られた情報、第一の記録再生装置4で再生された情報、あるいは、
入出力端子306からの第二の記録再生装置6で再生された情報が接続されてお
り、そのいずれか視聴したい情報が選択され、さらに所望の情報を分離する。次
のデコード回路308では、伝送前に施された動画像のデータ圧縮がデコードさ
れ、出力端子309を介して外部のディスプレイ5へ送られる。出力端子は30
9,310の二つを備え、一方をディジタル出力、他方をアナログ出力としても
良い。
ディジタル放送には、走査線数が例えば1000本を越すHD(High Definit
ion)情報と、500本前後のSD(Standard Definition)情報がある。これに
応じて、前者をHD出力、後者をSD出力とすれば、HD対応のディスプレイに
は出力端子309の情報を、SD対応のディスプレイには、出力端子310の情
報を供給すると良い。出力端子309,310の情報はディスプレイの入力次第
で、ディジタル、アナログのいずれであっても良い。
次に点線で示した制御信号に関して述べる。制御回路311は、上記した30
1より305、307、308の各構成要素との間で制御信号の授受を行い、受
信装置3の全体が所望の動作を行うように制御する。情報管理回路312は、制
御回路311が制御を行う時の管理データを要求に応じて供給する。たとえば、
ここには受信契約の情報が管理されている。ユーザが視聴したいチャネルを指定
した時、この指定は入力端子314から入力され、コマンド入力回路313を介
して制御回路311に送られる。制御回路311は情報管理回路312に、受信
契約情報を要求する。ユーザが指定したチャネルと契約があると判断した場合、
上記した各構成要素に制御信号を送り、該当チャネルの受信動作を指示する。ま
た、情報管理回路312には、ユーザによるタイマ予約情報が管理されている。
視聴を予約した時間になると、制御回路311は上記した各構成要素に制御信号
を送り、受信動作を開始させる。
また、第一の記録再生装置4が受信装置3に内蔵されている場合には、入力端
子314から入力されたユーザの指示に応じて記録再生の動作を行う。このため
、コマンド入力回路313の出力が供給されている。この制御信号は、制御回路
311から供給されるようにしても良い。
次に図4、図5を用いて、記録再生装置の記録再生動作を述べる。さきに示し
た第一の記録再生装置4と第二の記録再生装置6に内蔵する第一の記録再生部6
1、第二の記録再生部62は、基本的な回路ブロック構成は同様であって良く、
その例をここに示している。アナログ記録方式を用いるものは、その構成が従来
から汎く知られているので、図面を用いた説明は省略する。なお本発明は、例え
ば第二の記録再生部62がアナログ記録方式であるなど、記録方式が混在する場
合にも適用可能である。
まず記録再生装置は、ディジタル伝送あるいは放送された圧縮ビットストリー
ムをそのまま記録する、主には最近の、あるいは今後現れるディジタル記録方式
によるものが相応しい。この場合、受信装置3と第二の記録再生装置6との情報
の授受は、前記したとおりIEEE1394規格などによりディジタル方式で行
うのが良い。またその記録媒体は、テープのみならず、ディジタルビデオディス
クなどの取外し可能なディスク、ハードディスクなどの装置に内蔵されたディス
クなど、様々なものが可能である。前記したように、第一の記録再生装置4はハ
ードディスクを、第二の記録再生装置6は取外し可能なディスクを媒体とし、用
途に応じて使い分けても良い。
図4は、記録再生装置の回路ブロック図である。特に記録媒体として、ディス
クを用いるものに適している。41は記録回路、4101は記録する信号の入力
端子、4102は半導体メモリなどの記憶手段、4103は暗号化回路、410
4は暗号化キーの入力端子、4105は記録符号化回路、4106は記録媒体へ
記録する信号の出力端子、4107は媒体検知回路、4108は制御検出回路、
4109は記録制御回路、4110は制御信号の入出力端子、4111は制御信
号の出力端子である。また、42は再生回路、4201は再生信号の入力端子、
4202は再生復号回路、4203はブロック再生回路、4204は半導体メモ
リなどの記憶手段、4205は誤り訂正回路、4206は暗号復号回路、420
7は暗号を復号するキーの入力端子、4208は信号出力回路、4209は受信
機などへ再生信号を送る出力端子、4210は制御信号の検出回路、4211は
時計、4212は再生制御回路、4213は制御信号の入出力端子、4214は
制御信号の出力端子である。
図5は、記録再生装置の記録媒体の周辺を示すブロック図である。43は記録
再生部、4301は入力端子、4302は記録増幅器、4303はハードディス
ク、ビデオディスク、ビデオテープなどの記録媒体を搭載した記録媒体ドライブ
、4304は再生増幅器、4305は出力端子、4306は機構制御回路、43
07は入力端子である。
まず、図4を用いて動作の説明を行う。記録回路41から述べる。
入力端子4101からは、記録する情報が入力される。これは、さきの図3の第
一のマルチプレクス回路305から供給されるものである。デスクランブル回路
304で伝送暗号を復号した後の情報であるが、もちろん、これを復号せずに供
給される場合も本発明の範疇にある。
第二の記録再生装置6の場合は、この情報はさらに入出力端子306を介して
供給され、また、後に述べる再生回路42で再生した情報の出力端子4209の
出力も、図3の入出力端子306へ与えられる。従って、第二の記録再生装置6
では、4101と4209とを一つにし入出力端子としても良い。もちろん、こ
れは必ずしも中の信号線が一本ということではなく、複数の単方向ないし双方向
の信号線であって良い。IEEE1394規格で規定するものでも良い。
入力された情報は、一旦、記憶手段4102にブロック毎に蓄積される。これ
には、映像音声などのディジタル情報のほか、たとえば後述する図6(a)で示
したような様々の制御情報が付されている。放送の場合、たとえば図2の管理情
報付与回路16で付与されたものである。これは制御検出回路4108に与えら
れ、制御情報が検出される。後で詳しく述べるように、これを基に記録制御回路
4109では、この信号を記録して良いか否か、記録する際に暗号化するか否か
などを判断し、その結果を暗号化回路4103と記録符号化回路4105へ送る
一方、記憶手段4102の映像音声などの情報は、暗号化回路4103におい
て、記録制御回路4109からの制御信号に従い、必要に応じて暗号化が行われ
る。暗号化は、たとえば入力端子4104からの情報に基づいて行われる。これ
は、装置の識別番号などのデバイスキー、ユーザの所持するICカードを装置に
装着して読み取られた個人IDなどのユーザキー、あるいは記録する情報(コン
テンツ)ごとに乱数的に発生させたコンテンツキーなどが用いられる。コピー制
御情報が記録を禁止することを意味する Copy Never、一世代のみ記録を認可す
ることを意味する Copy One Generation である場合などは、高いセキュリティ
を要求されるため、前記した条件付きの一時記録を行う場合には第三者に利用さ
れないよう、暗号化して一時記録することがある。
暗号化をプログラム(コンテンツ)単位で行った場合、同じコンテンツの中で、
時間とともにキーを変え、たとえばセクタ単位でキーを変えても良い。
暗号化された情報は、記録符号化回路4105に与えられる。記録符号化回路
4105では、記録制御回路4109からの制御情報に基づき、記録を行わない
場合はここで情報を遮断し、記録を行う場合は使用する媒体に適した変調を施し
出力端子4106へ出力する。
記録制御回路4109から記録符号化回路4105へは、コピー制御情報のほ
かに、時計4211から出力される記録時の現在時刻も与えられており、記録が
可能な場合には、必要に応じてこれも同時に記録する。現在時刻は、受信した情
報に含まれている場合はそれを用いてもよいし、また、受信した情報で時計42
11を校正するようにしてもよい。
さらに、出力端子4106の情報信号は、図5に示した記録再生部43の入力
端子4301へ与えられる。この信号は、レーザ発生素子や磁気ヘッドを駆動で
きるよう記録増幅器4302で増幅された後、記録媒体ドライブ4303で上記
したような記録媒体へ記録される。4306は記録媒体ドライブ4303を駆動
するモータなどの機構制御回路であって、入力端子4307からの制御信号で記
録媒体を制御する。
なお、さきに示した図4の記録制御回路4109の出力は、出力端子4111
に与えられている。必要に応じ、これを図5の入力端子4307へ与え、前記し
た一時記録を含め記録を禁止された情報が入力された時に、機構制御回路430
6へ記録動作を停止するよう指示しても良い。また、図4の入出力端子4110
では、外部の装置との制御信号の入出力を行う。たとえば、制御情報を制御検出
回路4108で検出せずに、映像音声などのデータとは別に外部から与える方法
もあり、この際に活用される。第二の記録再生装置6の場合は、IEEE139
4規格に従って、入力端子4101、出力端子4209と共用することもできる
たとえば90分を制限時間とした一時記録を行う時、特に記録媒体ドライブ4
303の記録媒体がハードディスクである場合などは、一時記録を開始する際に
、90分の記録に必要な容量だけ記録領域を確保してから始めると良い。90分
を経過した後は、再生の有無に関らず情報を消去するのであるから、その一時記
録の最初から上書きすると良い。90分間のデータ量は情報内容によって異なる
場合がある。特にその途中で放送方式が切替り、たとえば標準精細から高精細へ
切替るなどすると、予めデータ量の予想をすることは難しい。その場合は、該当
する放送チャネルの最大伝送レートを前提として容量を確保すると良い。これら
の制御も、さきの記録制御回路4109で行うことができる。
次に、記録した情報を再生する時の動作を説明する。図5の記録媒体ドライブ
4303から再生された情報信号は、再生増幅器4304で後段での信号処理が
可能なレベルまで増幅された後、出力端子4305へ出力される。入力端子43
07には、図4の出力端子4214からの制御信号が入力され、機構制御回路4
306を制御する。これは再生制御回路4212で生成したものである。さきの
記録制御回路4109とこの再生制御回路4212は、実際には同一の半導体デ
バイス上にあるのが普通であり、この場合、4111と4214の出力端子は共
通にできる。
図5の出力端子4305の情報信号は、図4の再生回路42の入力端子420
1へ与えられる。これは再生復号回路4202に供給される。ここでは媒体に記
録再生するために記録側で施した変調が復調され、波形を等化しクロックでデー
タを確定する。次にブロック再生回路4203で同期信号、ID信号などの検出
を行い、これをもとに再生データは記憶手段4204の所定の位置に一旦格納さ
れる。誤り訂正回路4205は、格納されたデータより演算操作で、記録再生過
程で発生した誤りを検出し正しい値に訂正する。誤り訂正後のデータは、暗号復
号回路4206へ与えられる。これは、記録時にさきの暗号化回路4103で行
われた記録暗号化を復号するためのものである。ここで、入力端子4207から
の装置のデバイスキー、個人IDなどユーザキー、あるいはコンテンツキーなど
によって復号が行われる。これが所定のものでなければ、正常な暗号の復号は行
われず視聴することはできない。従って、記録した装置ないしユーザが視聴する
ことは可能であるが、記録した媒体を他の装置ないしユーザが再生し、視聴する
ことは極めて困難となる。なお、入力端子4207からの復号キーは、後に図6
(b)で示す暗号化情報111から得たもの、あるいはここから暗号を復号して
得たものであっても良い。
一方、さきの誤り訂正を施されたデータより、制御信号の検出回路4210で
、たとえばコピー制御情報、記録時の時刻などが検出される。次に再生制御回路
4212では、検出されたこれらの情報のほか、時計4211からの現在時刻な
どをもとに、再生出力の可否を判断し、信号出力回路4208の出力を制御する
。あるいは、暗号復号回路4206を動作ないし停止させる。たとえば、再生し
視聴する期間に時間制限があり、これが過ぎている場合などは、信号出力回路4
208から少なくも正常に視聴できる情報は出力しないようにする。必要に応じ
て、出力端子4214から図5の入力端子4307へ制御情報を送り、記録媒体
ドライブ4303自体の再生動作を停止しても良い。
再生した情報を出力することを認められた時は、この情報は出力端子4209
へ与えられ、図1の受信装置3を介して、ディスプレイ5へ供給される。図2の
エンコード回路12で施されたMPEGなどによるデータ量の圧縮操作は、受信
装置3のデコード回路308で元に戻される。このため、ユーザは情報内容を視
聴することができる。デコード回路308は、ディスプレイ5に内蔵されること
もある。
なお、コピー制御情報などがここまで述べたものと異なり、電子透かしとして映
像情報中に埋め込まれているときには、再生時に、この電子透かしから検出した
情報を使って同様の制御を行っても良い。
時計4211は、当然ながらある程度の正確さが要求される。ユーザの悪意で
容易に変えられるものでは目的を果たさない。放送局などからの時間情報で制御
のかかるものであることが望ましい。故意に時刻を変えた場合、以後は装置が動
作しないようにしても良い。
入出力端子4213は、外部の装置と制御情報の授受を行うものである。たと
えば再生した情報を、さらに外部の記録装置へ記録する場合などに活用される。
入出力端子4110と4213とは共通化できる。また、第二の記録再生装置6
においては、たとえばIEEE1394規格に従い、入力端子4101、出力端
子4209の情報も含め一系統で授受し、あるいは赤外線などを用いて無線で授
受することができる。また、これは2個の記録再生部61,62を持つのである
から、各々の入力端子4101、出力端子4209、入出力端子4110,42
13を共通化し、図3の入出力端子306と接続して良い。
再生制御回路4212から記録符号化回路4105へ与えられる制御信号は、
たとえば再生時の情報の消去を指示するものである。後に述べるように、視聴す
る制限時間を過ぎた情報を消去し、また、一度再生した情報を制限時間に関らず
消去する場合に活用する。記録媒体がディスクである場合など、この制御信号に
従い、記録符号化回路4105は情報として意味のない信号を発生し、媒体上に
記録することで情報を消去する。あるいは、暗号化キーなどの暗号化情報を消去
する。この場合、記録媒体は消去可能なものでなければならない。媒体検知回路
4107はこのために設けられている。第二の記録再生装置6などのように、記
録媒体が取外し可能である装置に有効である。いずれ消去することを条件に記録
を認めた情報を記録する場合、CD−Rなど情報の消去が不可能な媒体が取付け
られていれば、記録を行わないようにしている。
また、消去が不可能な媒体から情報を移動しようとした際に、再生動作を停止
するようにしている。これらは、媒体検知回路4107から記録符号化回路41
05、再生制御回路4212へ制御信号を送ることで実現される。
以上が、図4と図5の基本的な動作説明である。
次に図6は、本実施形態における制御情報信号の一構成例を示すブロック図で
ある。このうち図6(a)は、受信装置3で受信され、第一の記録再生装置4な
いし第二の記録再生装置6へ入力され、記録側の制御検出回路4108で検出さ
れる制御情報を示す。図6(b)は、記録符号化回路4105において、図6(
a)の制御情報を基に必要に応じて書替えられ、また内容を追加して記録媒体へ
記録される制御情報を示す。パッケージソフトなどには図6(b)の制御情報が
、予め記録されている。図6(b)のうちで、図6(a)の中の情報を基とした
ものには、同じ番号を付して対応させている。図6(b)の情報は、たとえばテ
ープ媒体の場合、一つの記録トラックに一個記録されれば充分であるが、当然な
がら映像音声などの情報データとは決まった関係で記録され、再生時容易に分離
できるようになされる。
図6の内容を、必要に応じて図4の回路ブロック図と対比して述べながら、本
発明の実施例における動作説明をする。
図6(b)において、プログラム番号100は、その媒体で何番目のプログラム
であるかを示す。セクタ情報101は、媒体へ記録するに際し、プログラムを所
定の単位で分割したセクタの番号である。分割は、固定の単位、たとえば2kバ
イト単位に分割してもよいし、情報の一定単位、たとえば、エンコードする時の
分割の単位でもよい。また、番号はプログラム内で付けてもよいし、記録媒体全
体での通し番号でもよい。後述する記録時刻107b等の情報は、このセクタ単
位で付加される。時間情報102は、その記録部分がそのプログラム開始後、ど
れだけ経ているかを示す。
以上は情報を記録媒体へ記録するに際して、追加されたものである。
種類103bは、そのプログラムが販売されたものか、レンタルか、自作か、
放送からかなどの属性情報を示す。これは図6(a)の103aで示したとおり
、伝送する段階から付されていた場合には、これをそのまま記録しても良い。
次に、図6(a)におけるコピー制御104aは、その情報を媒体に記録して
良いか否かを示す。Copy Never(コピー禁止)、Copy One Generation(一世代
のみコピー認可)、Copy Free(コピー認可)のうちいずれかを、情報の作成者
など著作権者が選択して決めるものである。放送では、さきの図2の管理情報付
与回路16で与えられることが多い。図6(b)におけるコピー制御104bは
、この104aの情報を基に記録に際し必要に応じて、図4の記録符号化回路4
105でこれを書替えたものである。104aが Copy Free を示す場合は、そ
のまま記録して良い。Copy One Generation を示す場合は、原則として Copy No
more (Copy One Generationで一回コピーされたもので、これ以上はコピー禁
止)と書替えて記録する。なお、後記する一時記録が許されていれば、Copy One
Generation のままか、もしくはCopy No More と書替えるか、いずれかで一時
記録される。104aが Copy Never を示す場合は、原則としては記録できない
が、一時記録が許されていれば Copy never のままで記録する。情報ソフトが記
録媒体で与えられる場合は、その権利者が作成時に記録する。すなわち、Copy N
ever,Copy One Generation,Copy No More,Copy Freeといった計4つの状態が
あるので、2ビットの情報で伝送できる。Copy Never は(1,1)、Copy One
Generation は(1,0)、Copy No More は(0,1)、Copy free は(0,0
)などとする。
APS105aは、アナログ記録機器へのコピー制御情報(APS; Analogu
e Protection System)であり、例えば特開昭61−288582号公報に記さ
れているような、アナログ映像信号への擬似シンクパルスの追加等によりコピー
の可否を制御する。そのままAPS105bとして記録しても良い。
Pause106aは、コピー制御情報104aが Copy Never を示すときに
、前記した一時記録をして良いか否かを示す。一時記録とは、放送をある時間だ
け休止したに等しい働きをするため、Pause機能とよばれる。たとえば、一
時記録を認めるならば“0”、禁止するなら“1”などとすれば1ビットで伝送
できる。これにより、一時記録の可否を著作権者側で管理できるようになる。ま
た、一時記録を認める意味のないパッケージソフト(記録済ソフト)では、これ
を“1”と設定すれば不正な利用を幇助する恐れがなくなる。さらに、一時記録
をして良い場合(“0”)で一時記録を実行する際、記録媒体に記録するPau
se106bの情報を、一時記録を禁止する“1”に書替えるか、またはこの情
報を再生し出力する時に、“1”に書替えて出力する。これにより、その後の一
時記録は一切禁止されることになり、複数の記録機での一時記録を繰返すことに
より情報が永く記録媒体に残ることを阻止できる。
さらに、Copy One Generation の情報にも一時記録を認め、このビットを活用
して、一時記録の可否を制御しても良い。これが一時記録を認めない“1”の場
合は、コピー制御情報を Copy No More と書換えて記録する。一時記録を認める
“0”の場合は、コピー制御情報を Copy One Generation のままで記録するか
、またはCopy No More と書換えて記録したうえで、再生し出力する際に、制限
時間内であれば、Copy One Generation と、図4の信号出力回路4208などで
書換えて出力する。
いずれの場合でも、一時記録を認める“0”である時は、これを“1”と、図
4の記録符号化回路4105などで書換えて記録すると良い。制限時間内に、他
の装置へ繰返して一時記録される問題が解消できる。さきのコピー制御104a
,104bと、Pause106a,106bは図6のなかで、本発明において
最も重要な要素の一つである。
時刻107aは、たとえば、図2の管理情報付与回路16で与えられた放送時
の現在時刻である。これをそのまま記録時刻107bとして記録しても良く、ま
た図4の時計4211を校正して、これを記録しても良い。この記録は、たとえ
ばセクタ単位で行われる。たとえばコピー制御情報を Copy Never とされた情報
の一時記録は、再生し視聴できる時間の制限があるが、この管理を行う上では時
刻107a,107bが重要である。
放送方式108aは、HD情報(HD;High Definition;高精細)、SD情
報(SD;Standard Definition;標準精細)など、その情報が用いている放送
方式を示す。これをそのまま108bとして記録しても良い。
Pause時間109aは、本発明においてユーザの使い勝手を向上するため
のものである。Pause時間とは、Copy Never の情報の場合、一時記録した
後再生し視聴できる制限時間を意味する。これは一般には90分ないし120分
と短いため、ユーザにとって不便な場合がある。そこで、Pause時間109
aとして例えば3ビットを付してやれば、各種の時間設定ができる。(“001
”は90分、“010”は一日、“011”は一週間、“100”は一ヶ月、“
101”は半年、“110”は一年、“111”は無制限などとする)。これに
より、著作権者などの管理のもと、Pause時間の短さに由来するユーザの不
便を解消できるという効果がある。これをそのまま109bとして記録しても良
い。
なお、 Copy One Generation の情報にも一時記録を認める場合にも、このビ
ットを活用しても良い。一時記録した後、この期間はコピー制御情報104bを
Copy One Generation のままとし、制限時間を経過した後、Copy No More と書
換えるようにする。あるいは、コピー制御情報104bを Copy No More と書換
えて記録し、制限時間内に再生した際は、これを Copy One Generation と、図
4の信号出力回路4208などで書換えて出力する。
なお、このPause時間は上記の場合、3ビットの情報として伝送され、記
録再生されるだけであるから、そのままではユーザが内容を知ることはできない
。たとえば図3のデコード回路308に文字加算機能を付し、ディスプレイ5に
表示される映像に、図8に示すようなPause時間の表示を出すと良い。これ
は制御回路311からの指示によっても可能である。勿論、再生する情報に対し
て同様の表示を行っても良い。
図6(b)において、ユーザ識別110は、記録時と同じ装置あるいはユーザ
でしか再生できなくするなどのために、ユーザ固有のコードを用いる際に記録す
る。暗号化情報111は、暗号化して記録された情報を再生し、暗号を復号する
際に使われる。情報そのもののデータ量が多い時は、コード番号を記録しておき
、再生装置で予め記憶された対応する情報を引き出して使うようにしても良い。
図4における暗号化回路4103での暗号化キー、ないし、それをさらにデバイ
スキーで暗号化したものを、ここに入れても良い。ユーザ識別110、暗号化情
報111は、記録する際に追加されるものである。
以上は必要に応じ映像のフレーム毎、或いは決まった量のデータ毎など比較的
細かい時間間隔で記録される。図6で示した制御情報信号の構成は一例であり、
構成、媒体上での記録位置、頻度など様々なものが適用可能である。また本発明
において、その内容は全てが必須ではなく、いくつかが省略されていても良い。
順番がこれに限定されないことは勿論である。
図7は記録媒体上での制御情報信号と、映像音声などの情報データとの記録位
置を、模式的に描いたものである。同図で(a)はテープ媒体に適したものであ
る。この場合、制御信号のブロックはたとえば記録トラック毎にあることが望ま
れる。したがって、トラック毎に映像音声などの情報に、たとえば先行してその
ヘッダー部などに制御情報のブロックが配置される。(b)はディジタルビデオ
ディスクなどに適したものである。この場合、ある情報量のセクタ毎にあること
が望まれる。従って、セクタ毎そのヘッダー部などに配置される。(c)はハー
ドディスクなどに適したものである。この場合、映像音声などの情報と制御情報
とはディスク上で離れた位置に記録し、起動時は短時間の内に全体の制御情報を
読み取れるようにすると良い。
Copy Never とされた情報は、一時記録を開始した後、許された制限時間(図
6のPause時間)を経過した後は、再生の有無に係わらず視聴できなくなる
。この場合、その時点の放送をディスプレイに映出しても良いが、制限時間を経
過する前に、自動的に一時記録したものを最初から再生し映出しても良い。この
時、やはり文字表示を行い、ユーザに再生することを知らせると良い。ユーザが
視聴を忘れることを防止できる効果がある。ハードディスクを用いた装置などは
、記録と再生を同時に行うことができるので、再生しながら、その時点の放送も
引続き一時記録でき、許されたPause時間以上の放送時間を要すプログラム
も、全て時間をシフトして視聴できる。
許されたPause時間を過ぎる時に再生を開始したのでは、再生中に一旦停
止することができなくなる。強いて停止すれば、直ちに制限時間切れとなり、再
生できなくなる。そこでユーザの選択により、Pause時間を過ぎる前に自動
的に再生を開始しても良い。たとえば、90分のPause時間に対し、一時記
録開始後、30分、ないし60分経過後に、再生を自動的に開始できるようにす
る。
ここまで、図6(a)のPause106aは、コピー制御情報104aが C
opy Never を示すときに、前記した一時記録をして良いか否かを示す場合を述べ
た。この情報はさらに進んで、コピー制御情報が Copy One Generation を示す
時にも活用することができる。すなわち、Copy One Generation の情報も一時記
録を認めることがある。たとえば90分の制限時間を設定して記録した後、この
期間はコピー制御情報104bを Copy One Generation のままとし、制限時間
を経過した後、Copy No More と書替えるようにする。あるいは、コピー制御情
報104bを Copy No More と書替えて記録し、制限時間内に再生した際は、こ
れを Copy One Generation と、図4の信号出力回路4208などで書替えて出
力する。
この場合も、制限時間内に複数の装置間で一時記録を繰返せば、永い間、Copy
One Generation のまま残ってしまう。そこで、さきのPause106a,1
06bのビットを、ここでも一時記録をして良いか否かを示すものとして利用す
る。同じ情報のコピー制御情報が、同時に Copy Never, Copy One Generation
の双方にはならないので利用可能である。
これが一時記録を認めない“1”の場合は“1”のままで記録し、またコピー
制御情報を Copy No More と書替えて記録することで、上記した一時記録の繰り
返しを阻止できる。
一時記録を認める“0”の場合は、これを“1”と書替えて記録するか、また
は“0”のままで記録し、再生し出力する際に“1”と書替える。コピー制御情
報は Copy One Generation のままで記録するか、またはCopy No More と書替え
て記録したうえで、再生し出力する際に、上記した制限時間内であれば、Copy O
ne Generation と書替えて出力する。これにより、制限時間内で一世代のみのコ
ピーを許すという Copy One Generation の情報の一時記録を、その繰り返しを
阻止したうえで実現できる。
さらには、Pause時間109a,109bも利用して、Copy One Generat
ion のままで記録媒体に留まる制限時間を選べるようにしても良い。このように
すれば、制限時間の短さによるユーザの不便を解消できる。なお、Copy One Gen
eration の情報は、これを記録する際に、複数台の装置へ同時に記録することを
認めることが多い。この場合、ディジタル情報を供給するバスへ、実際に接続で
きる装置の数だけ記録を作ることができる。
次に、図1の情報提供局1から送信された際に、図6(a)のコピー制御情報
104aが Copy One Generation である場合について、本実施形態の動作を説
明する。この場合は、製作者によってPause106aが規定され、一時記録
を認める場合は例えば“0”、認めない場合は“1”とする。
これを受信装置3に内蔵される第一の記録再生装置4に一時記録する場合を考
える。Pause106aが“1”であるならば、一時記録は行われない。
これが“0”であるならば、一時記録が可能である。この時、Pause10
6bは“1”と書替えて一時記録する。また、コピー制御情報104bは Copy
One Generation のまま一時記録する。あるいは、コピー制御情報104bを記
録符号化回路4105で Copy No More と書替えて一時記録し、再生時に記録時
刻107bとPause時間109bから判断して、制限時間内であればCopy O
ne Generation と書替えて出力する。Pause106bの書替えにより、制限
時間内での一時記録の繰返しにより、長い間 Copy One Generation のまま留ま
ることを防止できる。
なお、コピー制御情報104bを Copy One Generation のまま一時記録した
場合は、例えば再生時に上記した制限時間を過ぎている時には、信号出力回路4
208で Copy No More と書替えて出力する。以上述べた方法で、Copy One Gen
eration とされた情報の一時記録が実現できる。
また第一の記録再生装置4に、一時記録ではない通常の記録を行う場合を考え
る。この時、記録符号化回路4105でコピー制御情報104bを Copy No Mor
e と書替え、Pause106bを“1”として媒体へ記録する。
以上のように第一の記録再生装置4で記録し、また再生された情報を、2つの
記録再生部61,62を有する第二の記録再生装置6へ供給する場合を考える。
まずこの段階で第一の記録再生装置4での、一時記録の制限時間内であれば、
受信装置3で最初に受信した時と同様に、Copy One Generation としての扱いを
行え、記録をすることができる。但し、Pause106bは“1”となってい
るので、一時記録を行うことはできない。一時記録は、情報を第一の記録再生装
置4を介さずに受信装置3から直接受け、Pause106aが“0”であった
場合にのみ可能である。
記録を行う際に、記録符号化回路4105でコピー制御情報104bは Copy
No More と書替えられ、これ以上のコピーは取れないようにされる。これで、元
々のCopy One Generation(一世代のみコピー認可)とする意図が達成できる。
この場合、前記したように2個(一般にn個)の記録再生部を有する装置を認
証限界の最大62台集めて接続すると、コピー媒体が最大124個(一般に62
×n個)発生する問題がある。これでは著作権者に新たな不利益を生む。本実施
形態では、これを解決するために次のようにする。
一つは、第二の記録再生装置6は複数の記録再生部を持つのであるが、Copy O
ne Generation である情報を記録する時は、いずれか一つの記録再生部のみに記
録するように構成することである。いずれを選ぶかは、ユーザに選択させても良
く、また装置側で選んでも良い。
または、ソース側装置(この場合は第一の記録再生装置4)からみて、接続し
認証するシンク側装置(この場合は第二の記録再生装置6)の数を、例えば従来
の半分の31台に制限することである。これは、再生制御回路4212のソフト
ウェア上の操作で容易に実現でき、シンク側装置がn=2個の記録再生部を持つ
ものだけであるならば有効である。しかし、n=3個以上の記録再生部をもつ装
置が含まれれば、62個以上の記録媒体が作成され、逆に、n=1個の記録再生
部だけの装置を接続した場合は、31個の記録媒体しか作成できなくなる。
すなわち、接続し認証するシンク側装置の数がm台に制限し、シンク側装置で
記録できる記録再生部(媒体)の数をn個に制限すれば、コピーの数を最大m×
n個に制限することができる。
そこで、他の実施形態では、接続した装置との認証を行なう動作において、ソ
ース側装置が、接続されたシンク側装置の記録再生部の数を把握する方法を用い
る。認証とは、複数の装置をケーブルなどで接続した際に、まずシンク側装置か
らソース側装置へキー情報を送ることで開始される。このキー情報は、シンク側
装置が、例えば前記したコピー制御情報に従って動作する装置であることを、ソ
ース側装置へ知らせる働きをする。このキー情報により、ソース側装置がシンク
側装置へ情報を与えて良いと判断すれば認証が成立し、装置間でコピー並びに以
下で述べる移動などの動作が行われる。従って、認証が成立しなければ、その装
置間でこれらの動作を行うことはできない。
シンク側装置からソース側装置へ送るキー情報に、シンク側装置の持つ記録再
生部の数を示すコード、ないしその時点で記録媒体を取付けてある記録再生部の
数を示すコードを加え、この数をソース側装置で累計する。例えば制限数62を
越した場合、これ以上シンク側装置が増えて認証のキー情報を送ったとしても、
ソース側装置は認証の成立を拒否する。このようにすれば、制限数を越した数の
記録媒体が作成される問題を解消できる。
なお、シンク側装置の記録再生部のうち、そのいくつかが記録した情報を誤っ
て失った時のバックアップを目的とするならば、その分は上記した累計数に含め
ない方法もある。
他の方法として、2個の記録再生部61,62の一方は、媒体として取外しし
ないハードディスクを用い、他方は取外しできる磁気テープ、光ディスクなどの
媒体を用いる場合に、特に有効な方法をあげる。これは、従来どおり62台まで
シンク側装置を接続し、各装置の2個の記録再生部に記録する。期待したとおり
に記録を完了した後すぐに、あるいは記録を完了して取外しできる媒体を取外し
た際に、ハードディスク側に記録された情報を再生不能化する。つまり、記録符
号化回路4105は情報として意味のない符号を発生させて、ハードディスクの
該当箇所へ記録し、実質的に情報を再生利用できない程度に、少なくもその一部
を、あるいは全部を再生不能化する。これにより、取外しできる媒体側での記録
失敗をおこした際のバックアップを、ハードディスク側でとりながら、最終的に
残る媒体の数は、従来どおり62個までに制限し、著作権者、製作者、ユーザの
いずれにも不利益を与えずに、問題を解決できる。
なお、ハードディスク上に記録した情報が特定用途に限定され、例えば記録し
た情報を誤って失った時のバックアップを目的とするならば、再生不能化せずに
残すことも考えられる。
通常はアクセスできず、記録した情報を失った時の修復のみにしか使用されな
いように機能が限定されていれば、実質的なコピー数を増やすことにはならず、
かつ、記録した情報の信頼性を向上させることができる。
上記説明では、簡単のために、1個の記録媒体に1個のディジタル情報を記録
することを前提とした。1個の記録媒体に複数個のディジタル情報が記録される
場合には、記録媒体単位ではなく、ディジタル情報を単位として記録を制限する
ことが可能である。たとえば、いずれか1個の記録媒体だけが、同じ2個のディ
ジタル情報を記録するならば、記録できる記録媒体数は1個減って、61個とす
る。これもシンク側装置からソース側装置へ、記録するディジタル情報の数を知
らせることで、管理できる。但し、同じ記録媒体へ同じディジタル情報を複数個
記録する目的は、多くの場合、前記したように、情報を誤って失った場合のバッ
クアップである。そこで、この場合もディジタル情報単位ではなく、記録媒体単
位で記録を制限するようにしても良い。
最後に、“移動”ないし“move”と称する動作モードについて述べる。こ
れは、コピー制御情報が Copy One Generation であった情報が記録されて、Cop
y No More となり、あるいは、一時記録された後、上記した制限時間を過ぎ Cop
y No More として出力されるようになってから、適用されるものである。Copy N
o More であっても、記録した媒体を増やすことがなければ、媒体を変更したと
しても、著作権者などへ不利益を与えることはない。ユーザにとっては、たとえ
ば最初ハードディスクへ記録したものを、テープへ移動して保管する手段を与え
られ、使い勝手が向上する。
この移動を行うための条件は、次のとおりである。
(1)新たな媒体へ記録した際に、元の媒体の情報の全体ないし一部を消去する
などして、元の媒体からは、少なくも実用レベルの品質の情報を再生出力するこ
とが出来ないようにすること。
(2)移動する先の装置は1台に限られること。
これらの条件のうち(1)は、たとえばディスク媒体の場合、さきの記録符号
化回路4105で、情報として意味のない符号を発生させ、たとえば暗号化情報
111に上書きするなどすれば、目的を達成できる。(2)は移動元となる装置
と、移動先となる装置との間で、キーの交換などによる認証を行い、これが2台
の装置の間だけで1対1で成立するようにすれば良い。このようにすれば、移動
先となる装置以外にもバスが接続されていたとしても、そこへ記録される恐れは
なく、記録した媒体が増加することはない。
移動に際しては、移動先の装置で記録できるようにするために、移動元の装置
から出力されるコピー制御情報は、Copy One Generation と書替えられる場合も
ある。この時、本来の Copy One Generation とは異なり、複数台の装置に記録
されることを阻止せねばならない。上記したような認証を行えば、これを満足す
ることができる。
しかし、図1で示した例では、移動先として接続された第二の記録再生装置6
には2個の記録再生部があるので、たとえこの1台の記録再生装置に移動したと
しても、記録した媒体が2個存在する問題がある。ソース装置との間の認証は、
筐体上の接続端子を切り口とするため、認証方法の改良では解決しない。
これを解決する方法の一つは、今後開発される通称ダブルデッキでは、移動に
際して、いずれか一方の記録再生部のみでしか記録できないようにすることであ
る。これは、ユーザにいずれの装置を使用するか選択させる方法と、装置側で選
択設定する方法とがある。
他の方法として、前記した例と同様に、2個の記録再生部61,62の一方が
媒体として取外ししないハードディスクを用い、他方が磁気テープ、光ディスク
など取外しできる媒体を用いる場合に、特に有効な方法をあげる。これは移動の
場合も、2個の記録再生部とも情報を与えて記録し、期待したとおりに記録を完
了した後すぐに、あるいは、記録を完了して取外しできる媒体を取外した際に、
ハードディスク側の情報を再生不能化する。つまり、記録符号化回路4105で
情報として意味のない符号を発生させてハードディスク上の該当箇所へ記録し、
実質的に情報を再生利用できない程度に、少なくもその一部を、あるいは全部を
再生不能化する。これにより、取外しできる媒体側での記録失敗をおこした際の
バックアップをハードディスク側でとりながら、最終的に残る媒体の数は、1個
のみに制限し、“移動”本来の動作を実現できる。
なお、上記した移動を行った際は、ソース側である第一の記録再生装置4の該
当情報は、例えば記録符号化回路4105を用いて再生不能化される。
さらに、ハードディスク側で記録した情報が特定用途に限定され、例えば記録
した情報を誤って失った時のバックアップを目的とするならば、再生不能化せず
に残すことも考えられる。
ここまで、ハードディスクは装置から取外されない記録媒体として述べてきた
。しかしながら、これを故意に取外して他の装置へ装着し、他の装置で情報を再
生される恐れがある。この場合、上記したような再生不能化を施す前に取外され
ると、著作権者の預かり知らないところで情報が流用されることになる。
そこで、ハードディスクへ記録する情報は、記録装置固有のデバイスキーを用
いて暗号化して記録すると良い。このようにすれば、これを取外して他の装置へ
装着しても、暗号を解読するためのデバイスキーを入手できず、再生して使用す
ることはできない。このための暗号化は、やはり暗号化回路4103で行う。
本発明を適用するディジタル情報送受信記録システム全体の一実施形態を示すブロック図。 図1における放送局などの情報提供局1の構成の一例を示すブロック図。 図1における受信装置3の構成の一例を示すブロック図。 図1における記録再生装置4の構成の一例を示すブロック図。 図4の記録再生装置の記録媒体の周辺を示すブロック図。 本発明における制御情報信号の構成の一例を示すブロック図。(a)は情報提供局より送られるもの、(b)は記録媒体へ記録するものを示す。 記録媒体上での制御情報信号と情報データの記録位置を示す図。(a)はテープ、(b)はビデオディスク、(c)はハードディスクの例である。 本発明におけるディスプレイ上の文字表示の一例を示す図。
符号の説明
1・・・・・・放送局などの情報提供局
16・・・・・管理情報付与回路
104a,104b・・・コピー制御
105a,105b・・・APS
106a,106b・・・Pause
109a,109b・・・Pause時間
2・・・・・・中継局
3・・・・・・受信装置
4・・・・・・第一の記録再生装置
41・・・・・記録回路
4108・・・制御検出回路
4109・・・記録制御回路
42・・・・・再生回路
4208・・・信号出力回路
4210・・・制御検出回路
4212・・・再生制御回路
43・・・・・記録再生部
5・・・・・・ディスプレイ
6・・・・・・第二の記録再生装置
61・・・・・第一の記録再生部
62・・・・・第二の記録再生部

Claims (8)

  1. コピー制御情報が付されて入力されたディジタル情報を、記録媒体に複数個記録可能なディジタル情報記録装置において、
    前記ディジタル情報を、前記記録媒体へ記録するための記録手段と
    前記コピー制御情報によって前記記録手段を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記コピー制御情報がコピーを制限することを示す場合には、前記記録媒体に記録する前記ディジタル情報のコピーの数を所定の数以下に制限することを特徴とするディジタル情報記録装置。
  2. 前記コピー制御情報が一世代のみコピーを認可することを示す場合は前記記録媒体に記録する前記ディジタル情報のコピーの数の制限を行うことを特徴とする請求項1に記載のディジタル情報記録装置。
  3. 前記コピー制御情報が、コピーを認可しないディジタル情報の移動であることを示す場合には、
    前記記録媒体に記録する前記ディジタル情報のコピーの数を一つに制限することを特徴とする請求項1に記載のディジタル情報記録装置。
  4. 前記記録媒体に記録する前記ディジタル情報のコピーの数を一つに制限することを特徴とする請求項3に記載のディジタル情報記録装置。
  5. コピー制御情報が付されて入力されたディジタル情報を、複数の記録媒体に記録可能なディジタル情報記録装置において、
    前記ディジタル情報を、複数の記録媒体に記録するための複数の記録手段と
    前記コピー制御情報によって前記複数の記録手段を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記コピー制御情報がコピーを制限することを示す場合には、前記複数の記録媒体に記録する前記ディジタル情報のコピーの数を所定の数以下に制限することを特徴とするディジタル情報記録装置。
  6. 前記コピー制御情報が一世代のみコピーを認可することを示す場合は前記複数の記録媒体に記録する前記ディジタル情報のコピーの数の制限を行うことを特徴とする請求項5に記載のディジタル情報記録装置。
  7. 前記ディジタル情報のコピーを前記記録媒体の内の一つの記録媒体に一つ記録するように制限することを特徴とする請求項6に記載のディジタル情報記録装置。
  8. 前記コピー制御情報が、コピーを認可しないディジタル情報の移動であることを示す場合には、
    前記ディジタル情報のコピーを前記記録媒体の内の一つの記録媒体に一つ記録するように制限することを特徴とする請求項5に記載のディジタル情報記録装置。
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