JP4783790B2 - バイポーラカッター - Google Patents

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Description

本発明は、生物の体内に挿入され、生物の体内の切断対象となる生体組織を一対の電極によって切ると同時に切断面を焼き固めるためのバイポーラカッターに関係している。
従来、一対の開閉可能で通電可能なジョーを備えたバイポーラカッターが知られている。一対の開閉可能なジョーは、生物の体内に挿入された後に開かれ、一対のジョー間に生物の体内の切断対象となる生体組織を挟む。その後、一対のジョーに通電している間に一対のジョーを閉じることにより、一対ジョーに挟まれている生体組織が切られると同時にその切断面が焼き固められる。
従来ではまた、一対の所定間隔に配置されている電極と刃物とを備えたバイポーラカッターが知られている。一対の電極は、生物の体内に挿入されて相互間に生物の体内の切断対象となる生体組織を挟む。その後、一対の電極に通電している間に一対電極に挟まれている生体組織を刃物により切ることにより、一対の電極に挟まれている生体組織が切られると同時にその切断面が焼き固められる。
これら従来のバイポーラカッターでは、切断対象となる生体組織を挟んでいる一対のジョー又は一対の電極に通電するだけでは切断対象となる生体組織を切ることが出来ない。切断対象となる生体組織を切るには、一対のジョーの閉鎖操作又は刃物の操作が必要である。
特開2003−199766号公報には、体内挿入部の先端部分にV字形状の切れ込みが形成されていて、V字形状の切れ込みの内端に一対の電極が設置されているバイポーラカッターが開示されている。そして、上記内端に露出された一対の電極の一方の接触面積が他方の接触面積よりも小さく設定されている。この従来のバイポーラカッターでは、生物の体内に挿入された体内挿入部の切れ込みの内端を生物の体内の切断対象となる生体組織に押し当てることにより小さな接触面積の一方の電極により上記生体組織を切断し、その間に他方の大きな接触面積の電極により切断面の周囲の生体組織を焼き固めることが出来る。
上記公報に記載されている従来のバイポーラカッターでは、V字形状の切れ込みの寸法が固定されているので、上記切れ込みの寸法の範囲内に対応した大きさの生体組織しか切ることが出来なかった。
この発明は上記事情の下で為され、この発明の目的は、従来に比べ種々の寸法範囲の生体組織に対しより容易に適合でき、より容易に切るとともに切断面を焼き固めることが可能なバイポーラカッターを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明に従った1つのバイポーラカッターは:生物の体内に挿入される挿入部と;上記挿入部の先端部分に設けられた一対の電極を有するバイポーラ切断処置部と;そして、上記挿入部の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部に上記生体組織を誘導する誘導通路を有する案内部と、を備えている。上記1つのバイポーラカッターは、上記案内部が上記誘導通路の幅を可変可能に構成されていて、そして、上記案内部を操作して上記誘導通路の幅を可変させる誘導通路幅可変操作部をさらに備えている、ことを特徴としている。
上記目的を達成するために、この発明に従ったもう1つのバイポーラカッターも:生物の体内に挿入される挿入部と;挿入部の先端部分に設けられた一対の電極を有するバイポーラ切断処置部と;そして、上記挿入部の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部に上記生体組織を誘導する誘導通路を有する案内部と、を備えている。上記もう1つのバイポーラカッターは、上記案内部の上記誘導通路が上記挿入部の先端部分から遠ざかるにつれて幅が拡大し、上記案内部が上記挿入部の長手方向中心線に沿い上記誘導通路の内端と上記内端よりも上記誘導通路の外端に接近した位置との間で移動可能な誘導通路幅規定部材をさらに備えており、上記バイポーラ切断処置部の一対の電極の一方が上記案内部において上記誘導通路に沿った部分に配置され、そして、上記一対の電極の他方が上記誘導通路幅規定部材において上記誘導通路の外端を向いた部分に配置されている、ことを特徴としている。
上記目的を達成するために、この発明に従ったさらにもう1つのバイポーラカッターもまた:生物の体内に挿入される挿入部と;上記挿入部の先端部分に設けられた一対の電極を有するバイポーラ切断処置部と;そして、上記挿入部の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部に上記生体組織を誘導する誘導通路を有する案内部と、を備えている。上記さらにもう1つのバイポーラカッターは、上記案内部が、相互に異なった幅を有する複数の誘導通路を含むことを特徴としている。
上記目的を達成するために、この発明に従ったよりさらにもう1つのバイポーラカッターもまた:生物の体内に挿入される挿入部と;上記挿入部の先端部分に設けられた一対の電極を有するバイポーラ切断処置部と;そして、上記挿入部の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部に上記生体組織を誘導する誘導通路を有する案内部と、を備えている。上記よりさらにもう1つのバイポーラカッターは、上記案内部が、相互間に上記誘導通路を形成する一対の捕獲部材を有しており、上記一対の捕獲部材の少なくとも一方が、上記挿入部の先端部分に上記誘導通路の幅を可変させるよう移動可能に設けられていて、そして、上記一対の捕獲部材の少なくとも一方は、上記誘導通路の幅を減少させる方向に付勢されている、ことを特徴としている。
上述した如く構成されたことを特徴とするこの発明に従った種々のバイポーラカッターの夫々によれば、従来に比べ種々の寸法範囲の生体組織に対しより容易に適合でき、より容易に切るとともに切断面を焼き固めることが可能である。
図1は、本発明のバイポーラカッターの第1実施形態に従っていて、内視鏡と組み合わされて使用される血管採取装置(ハーベスター)の概略的な斜視図である。 図2は、図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)の概略的な縦断面図である。 図3Aは、図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部の概略的な平面図である。 図3Bは、図3A中に示されているカッター要部の下面図である。 図3Cは、図3AのIIIC−IIIC線に沿う概略的な横断面図である。 図4は、図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)を使用して人体の足の大伏在静脈の一部を採取する手術方法の一例の第1段階を説明する為の概略図である。 図5は、上記手術方法の一例の第1段階において、図4中に示されている足の切り口に刺し込まれたトロカールに内視鏡とともに挿入された剥離用鉗子を使用して、大伏在静脈を足の内部において大伏在静脈の周囲にある生体組織から分離させる様子を概略的に示す断面図である。 図6は、上記手術方法の一例の第2段階を説明する為の概略図である。 図7は、上記手術方法の一例の第3段階において、図5中に示されているトロカールに、図5中に示されている剥離用鉗子に代わり、大伏在静脈を採取する為に、本発明のバイポーラカッターの第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)が挿入された様子を概略的に示す断面図である。 図8Aは、図3A中に示されているカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も接近した状態で示す概略的な平面図である。 図8Bは、図8A中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図8Cは、図3A中に示されているカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も遠ざかった状態で示す概略的な平面図である。 図8Dは、図8C中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図9Aは、本発明のバイポーラカッターの第2実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も接近した状態で示す概略的な平面図である。 図9Bは、図9A中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図9Cは、図9A中に示されているカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も遠ざかった状態で示す概略的な平面図である。 図9Dは、図9C中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図10Aは、本発明のバイポーラカッターの第3実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部の概略的な平面図である。 図10Bは、図10A中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図11Aは、本発明のバイポーラカッターの第4実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も接近した状態で示す概略的な平面図である。 図11Bは、図11A中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図11Cは、図11A中に示されているカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も遠ざかった状態で示す概略的な平面図である。 図11Dは、図11C中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図12Aは、本発明のバイポーラカッターの第5実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も接近した状態で示す概略的な平面図である。 図12Bは、図12A中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図12Cは、図12A中に示されているカッター要部を1対の捕獲部材が相互に最も遠ざかった状態で示す概略的な平面図である。 図12Dは、図12C中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図13Aは、本発明のバイポーラカッターの第6実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部を誘導通路の内端に誘導通路幅規定部材が配置された状態で示す概略的な平面図である。 図13Bは、図13A中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図13Cは、図13A中に示されているカッター要部を誘導通路の内端から誘導通路幅規定部材がもっとも遠ざけられた状態で示す概略的な平面図である。 図13Dは、図13C中に示されているカッター要部の概略的な下面図である。 図14Aは、図3A中に示されている血管採取装置(ハーベスター)のカッター要部の変形例の概略的な平面図である。 図14Bは、図14A中に示されているカッター要部の変形例の下面図である。 図15Aは、図13A中に示されているカッター要部の変形例の概略的な平面図である。 図15Bは、図15A中に示されているカッター要部の変形例の概略的な下面図である。 図16は、本発明のバイポーラカッターの為の出力確認装置の概略的な斜視図である。 図17Aは、図16中に示されている出力確認装置の概略的な縦断面図である。 図17Bは、図16中に示されている出力確認装置の概略的な正面図である。 図18は、図16中に示されている出力確認装置を使用して本発明のバイポーラカッターの出力の確認を行なう様子を概略的に示す斜視図である。 図19は、図16中に示されている出力確認装置を使用して本発明のバイポーラカッターの出力の確認を行なう様子を概略的に示す縦断面図である。
[第1実施形態]
図1〜図8Dを参照しながら、本発明のバイポーラカッターの第1実施形態に従っていて、内視鏡と組み合わされて使用される血管採取装置(ハーベスター)10を説明する。
図1には、本発明のバイポーラカッターの第1実施形態に従っていて内視鏡と組み合わされて使用される血管採取装置(ハーベスター)10の概略的な斜視図が示されている。また、図2には、図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)10の概略的な縦断面図が示されている。
血管採取装置(ハーベスター)10は、カッター要部12を支持し生物(この場合は、人体)の体内に挿入される金属製のシース14aを含む挿入部14と、シース14aにおいて生物の体外に配置される基端部分に連結されていて非導電性材料により形成されている把持部16と、を備える。
カッター要部12は、シース14a中をシース14aの長手方向に沿い延出していてシース14aに対しシース14aの長手方向に沿い移動可能である移動可能支持体17を含む。移動可能支持体17は、非導電性材料により形成されており、シース14aの先端部分に位置している先端部分と、把持部16内に位置している基端部分と、を有する。
カッター要部12はまた、移動可能支持体17の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織(この場合は、血管)を切断するとともに切断面を焼き固めるバイポーラ切断処置部18を含む。
カッター要部12はさらに、移動可能支持体17の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織(この場合は、血管)を捕獲してバイポーラ切断処置部18に生体組織(この場合は、血管)を案内する誘導通路20aを有する案内部20を含む。案内部20は、誘導通路20aの幅を可変可能に構成されている。
シース14aの先端部分にはさらに、上記先端部分の径方向においてカッター要部12の案内部20と対向した位置に血管保持子22が配置されている。血管保持子22は、シース14aの先端部分に突出した保持子操作部材23の一端部に固定されている。保持子操作部材23はシース14aの先端部分から把持部16までシース14a中をシース14aの長手方向に沿い延出しており、シース14aに対しシース14aの長手方向に沿い移動可能である。
把持部16には、カッター操作スライダー24と保持子操作スライダー26とがシース14aの長手方向に沿い移動可能に支持されている。
カッター操作スライダー24は、移動可能支持体17の基端部分に結合されている。カッター操作スライダー24を把持部16に対し上記長手方向に沿い所定の範囲で移動させることにより、移動可能支持体17の先端部分(即ち、バイポーラ切断処置部18及び案内部20)をシース14aの先端部分に対し上記長手方向において接近させたり遠ざけたりすることが出来る。
また、保持子操作スライダー26は、把持部16中に配置されている保持子操作部材23の他端部に結合されている。保持子操作スライダー26を把持部16に対し上記長手方向に沿い所定の範囲で移動させることにより、保持子操作スライダー26の先端部分(即ち、血管保持子22)をシース14aの先端部分に対し上記長手方向において接近させたり遠ざけたりすることが出来る。
シース14aの径方向の中央には、シース14aの先端部分から把持部16までシース14aの長手方向に沿い延出した金属製の内視鏡挿通パイプ28が配置されている。把持部16における内視鏡挿通パイプ28の基端部分は、把持部16の基端部分から外部に突出しており、筒状の内視鏡受け30が固定されている。
内視鏡受け30の周壁には、逃げ開口30aが形成されている。内視鏡挿通パイプ28に図示しない内視鏡の挿入部が挿入されたとき、内視鏡受け30には逃げ開口30aに上記内視鏡のライトガイドコネクタが導入された状態で上記内視鏡の操作部が嵌合され、上記操作部が安定して保持される。
次に、本実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10のカッター要部12の構成を、図3A乃至図3Cをさらに参照しながら、詳細に説明する。
図3Aは、図1中に示されているカッター要部12の概略的な平面図であり;図3Bは、図3A中に示されているカッター要部12の下面図であり;そして、図3Cは、図3A中のIIIC−IIIC線に沿う概略的な横断面図である。
図3A中には、移動可能支持体17の先端部分の案内部20を操作して誘導通路20aの幅を可変させる誘導通路幅可変操作部31が示されている。誘導通路幅可変操作部31の詳細な構成は後述する。
図3A中に示されているように、移動可能支持体17の先端部分の案内部20は、上記先端部分から移動可能支持体17の長手方向に沿い相互に平行に外方に向けて突出した1対の捕獲部材32a,32bを有する。1対の捕獲部材32a,32bは、相互間に誘導通路20aを形成している。1対の捕獲部材32a,32bの夫々は、非導電性の材料により形成されていて、突出端部が鈍く尖っている。この結果として誘導通路20aにおいて1対の捕獲部材32a,32bの夫々の突出端部に対応した外端部は、その外端に向かうにつれ徐々に幅が広められている。
1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方(この実施形態では両方)が、移動可能支持体17の先端部分に誘導通路20aの幅を可変させるよう移動可能に設けられている。
誘導通路幅可変操作部31は、移動可能支持体17の長手方向に沿い移動可能な長手方向移動部材31aと、長手方向移動部材31aの移動に伴い1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方(この実施形態では両方)を誘導通路20aの幅を可変させるよう駆動する捕獲部材駆動機構31bと、を含む。
1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方(この実施形態では両方)は、移動可能支持体17の先端部分に対し移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に上記長手方向中心線に対し平行に移動可能に設けられているとともに1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成される誘導通路20aの幅を減少させる方向に付勢されている。
1対の捕獲部材32a,32bを、移動可能支持体17の先端部分に対し上述したように移動可能にしたり付勢したりすることは公知の構成により達成することができる。
例えば、1対の捕獲部材32a,32bの夫々の基端部分の端面を移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に延出させるとともに、移動可能支持体17の先端部分に上記長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に延出した案内面を有した段付を形成する。そして、1対の捕獲部材32a,32bの夫々の基端部分のこのような端面を移動可能支持体17の先端部分のこのような案内面に当接させ摺動させることにより、移動可能支持体17の先端部分に対する1対の捕獲部材32a,32bの上述した如き移動が可能となる。
また、移動可能支持体17の先端部分において1対の捕獲部材32a,32bの基端部分が対応した1対の領域の夫々に、移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では上記長手方向中心線に対し直交する方向、に延出した1対の案内スロット34a,34bが形成される。1対の捕獲部材32a,32bの基端部分に、移動可能支持体17の先端部分の1対の領域の1対の案内スロット34a,34bに挿入された1対の案内ピン36a,36bが固定される。移動可能支持体17の先端部分の1対の領域の1対の案内スロット34a,34bに、1対の案内スロット34a,34bに挿入された1対の案内ピン36a,36bを移動可能支持体17の長手方向中心線に接近させるよう付勢する1対の付勢部材38a,38b、例えば圧縮コイルばね、が配置される。このことは、1対の付勢部材38,38bによって、1対の捕獲部材32a,32bが、1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成されている誘導通路20aの幅を減少させるよう付勢されていることを意味している。
誘導通路幅可変操作部31の長手方向移動部材31aは、移動可能支持体17の先端部分に位置した一端部と、把持部16中に位置した他端部と、を有する。誘導通路幅可変操作部31の捕獲部材駆動機構31bは、長手方向移動部材31aの一端部と1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方、この実施形態では両方、との間に介在されたカム部材40を含んでいる。
カム部材40は、1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方、この実施形態では両方、に接し、移動可能支持体17の長手方向に沿った長手方向移動部材31aの移動に伴い1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方、この実施形態では両方、を上記付勢により、又は上記付勢に抗して移動させる少なくとも1つの、この実施形態では1対の、カム表面40a,40bを有している。
詳細には、1対の捕獲部材32a,32bの基端部分において相互に対面する縁は、上記基端部分の端面に向かうにつれて相互に徐々に離れるよう傾斜した1対のカム摺接縁42a,42bとして形成されている。カム部材40は、1対の捕獲部材32a,32bの基端部分の1対のカム摺接縁42a,42bの間に配置されていて、長手方向移動部材31aの一端部に固定されている。カム部材40の1対のカム表面40a,40bは、1対の捕獲部材32a,32bの基端部分の1対のカム摺接縁42a,42bに対応して傾斜していて1対のカム摺接縁42a,42bに当接している。
長手方向移動部材31aにおいて把持部16中に位置した他端部は、把持部16から外部空間に突出していてシース14aの長手方向に沿い移動可能に把持部16に支持されている誘導通路幅可変スライダー44に結合されている。把持部16の外表面において、誘導通路幅可変スライダー44に隣接した位置には、誘導通路幅可変スライダー44の位置に対応して1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成される誘導通路20aの幅が表示された誘導通路幅表示指標46が配置されている。
次に、移動可能支持体17の先端部分に設けられたバイポーラ切断処置部18の構成について説明する。
バイポーラ切断処置部18は、移動可能支持体17の先端部分に設けられた1対の電極、印加電極48及び帰還電極50、を有する。
印加電極48は、1対の捕獲部材32a,32bに固定された1対の導電端子部材48a,48bを含む。1対の導電端子部材48a,48bは、1対の捕獲部材32a,32bにおいて相互間に誘導通路20aを形成している1対の対向縁及び1対のカム摺接縁42a,42bを覆っている。
帰還電極50は、移動可能支持体17の先端部分に固定された導電端子部材50aを含む。導電端子部材50aは、移動可能支持体17の先端部分の先端において1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成される誘導通路20aの最大幅よりも大きな寸法範囲を覆っている。このことは、導電端子部材50aが、誘導通路20aの内端に配置されていることを意味する。
カム部材40には中間導電端子部材52が固定されていて、中間導電端子部材52は1対のカム表面40a,40bを覆っている。従って、中間導電端子部材52は印加電極48の1対の導電端子部材48a,48bに電気的に接続されている。中間導電端子部材52はさらに、長手方向移動部材31a中を長手方向移動部材31aの長手方向に沿い延出している図示されていない第1のリード線の一端部に電気的に接続されている。図示されていない第1のリード線の他端部は、長手方向移動部材31aにおいて把持部16中に配置されている他端部に露出されている。
なお、長手方向移動部材31aを導電材料により形成することにより、図示されていない第1のリード線の機能の代わりを果たすことが出来る。この場合、誘導通路可変操作スライダー44は、非導電材料により形成する。
帰還電極50の導電端子部材50aには、移動可能支持体17中を移動可能支持体17の長手方向に沿い延出している第2のリード線54の一端部に電気的に接続されている。第2のリード線54の他端部は、移動可能支持体17において把持部16中に配置されている他端部に露出されている。
把持部16中において、長手方向移動部材31aの他端部に露出されている、印加電極48の1対の導電端子部材48a,48bの為の上述した図示されていない第1のリード線の他端部、及び移動可能支持体17他端部に露出されている、帰還電極50の為の第2のリード線54の他端部には、高周波電源接続ケーブル56の一端部が電気的に接続されている。
高周波電源接続ケーブル56は把持部16の外部に延出されていて、高周波電源接続ケーブル56の延出端部、即ち他端部、には、高周波電電Sが着脱可能に接続されている。
次に、図4乃至図8Dを参照しながら、血管採取装置(ハーベスター)10を使用して、生物の体内から血管の一部を採取する手術方法の一例について説明する。ここでは、人の足60の内部から大伏在静脈62が採取される。
図4中に示されている如く、大伏在静脈62は、人の足60の内部において表皮の近傍で足首60aと鼠径部60bとの間に延出している。
手術者は、上記手術方法の一例の第1段階において、足60において膝60cの裏側の直下で大伏在静脈62に対応した部分をメスで切り、略2.5cmの長さの切り口60dを形成する。次に、切り口60dに対応している大伏在静脈62の一部をその周囲の生体組織から分離し切り口60dに露出させる。
次に、切り口60dにトロカール63が差し込まれた後に、図5中に示されている如く、切り口60dにトロカール63が残置される。トロカール63は、開閉可能なクリップ63aにより切り口60dに仮に固定される。
最初に、トロカール63の内端が図4中に矢印A1で示すよう鼠径部60bに向けられ、トロカール63の外端の密閉部材63bを介してトロカール63の孔中に図示されていない内視鏡を伴った血管剥離装置(ダイセクター)64が挿入される。次に、手術者は、内視鏡の画像を見ながらダイセクター64を足60中で切り口60dから鼠径部60bまで大伏在静脈62に沿い移動させて、切り口60dから鼠径部60bまでの間の大伏在静脈62の部分をダイセクター64により周囲の組織から分離する。
次に、トロカール63の孔中から内視鏡及びダイセクター64がいったん引き抜かれ、トロカール63の内端が図4中に矢印A2で示すよう足首60aに向けられる。そして、トロカール63の外端の密閉部材63bを介してトロカール63の孔中に図示されていない内視鏡とともにダイセクター64が再び挿入される。次に、手術者は、内視鏡の画像を見ながらダイセクター64を足60中で切り口60dから足首60aまで大伏在静脈62に沿い移動させて、切り口60dから足首60aまでの間の大伏在静脈62の部分をダイセクター64により周囲の組織から分離する。
上述した手術方法の一例の第1段階の最後に、トロカール63の孔中から内視鏡及びダイセクター64が引き抜かれる。
上述した手術方法の一例の第1段階が終了した後は、足60中において鼠径部60bから足首60aまでの間でその周囲の生体組織から分離された大伏在静脈62は、その複数の側枝62aによってのみ周囲の生体組織につながっている。
次に、前述した手術方法の一例の第2段階において、図6中に示されている如く、手術者は足60において足首60aと鼠径部60bの夫々で大伏在静脈62の両端部に対応した部分をメスで切り、切り口60e及び60fを形成する。切り口60e及び60fから大伏在静脈62の両端部が引き出され、上記両端部の夫々が糸で縛られて止血される。
次に、前述した手術方法の一例の第3段階において、図7中に示されている如く、手術者はトロカール63の内端を図4中に矢印A1で示すよう鼠径部60bに向け、トロカール63の外端の密閉部材63bを介してトロカール63の孔中に図示されていない内視鏡を伴った図1及び図2中に示されている血管採取装置(ハーベスター)10の挿入部14を挿入する。次に、手術者は内視鏡の画像を見ながら挿入部14の先端部分を足60中で切り口60dから鼠径部60bまで大伏在静脈62に沿い移動させる。この間に手術者は、血管採取装置(ハーベスター)10の把持部16の保持子操作スライダー26を操作して挿入部14の先端部分の血管保持子22により大伏在静脈62において複数の側枝62aが分岐している複数の部分の近傍を順次押さえながら、把持部16のカッター操作スライダー24を挿入部14に向かい前進させて挿入部14の先端部分からカッター要部12の移動可能支持体17を突出させる。この結果として、挿入部14の先端部分から移動可能支持体17を前進させて案内部20の誘導通路20a中に複数の側枝62aの複数の分岐端を順次導入し、導入された側枝62aの分岐端に誘導通路20aの内端のバイポーラ切断処理部18を押し当てて切断するとともに切断面を焼き固める。
次に、手術者は、トロカール63の孔中から内視鏡を伴った血管採取装置10をいったん引き抜き、トロカール63の内端を図4中に矢印A2で示すよう足首60aに向ける。そして、手術者は、トロカール63の外端の密閉部材63bを介してトロカール63の孔中に内視鏡を伴った血管採取装置(ハーベスター)10を再び挿入する。次に、手術者は、内視鏡の画像を見ながら挿入部14の先端部分を足60中で切り口60dから足首60aまで大伏在静脈62に沿い移動させる。この間に、手術者は、血管採取装置110の把持部16の保持子操作スライダー26を操作して挿入部14の先端部分の血管保持子22により大伏在静脈62において複数の側枝62aが分岐している複数の部分の近傍を順次押さえながら、把持部16のカッター操作スライダー24を挿入部14に向かい前進させて挿入部14の先端部分からカッター要部12の移動可能支持体17を突出させる。この結果として、挿入部14の先端部分から移動可能支持体17を前進させて案内部20の誘導通路20a中に複数の側枝62aの複数の分岐端を順次導入し、導入された側枝62aの分岐端に誘導通路20aの内端のバイポーラ切断処理部18を押し当てて切断するとともに切断面を焼き固める。
上述した手術方法の一例の第3段階の最後に、内視鏡を伴った血管採取装置(ハーベスター)10がトロカール63とともに切り口60dから引き抜かれる。さらに、大伏在静脈62の両端部が足60の足首60aの切り口60e及び鼠径部60bの切り口60fにおいて上記両端部の止血部分の間で切断され、足60の足首60aの切り口60e又は鼠径部60bの切り口60fから、大伏在静脈62が引き抜かれる。この後、足60の膝64の切り口60a,足首60aの切り口60e,そして鼠径部60bの切り口60fが、公知の切り口閉じ手段により閉じられることにより、上述した手術方法の一例が終了する。
大伏在静脈62の複数の側枝62aは相互に異なる径を有している。しかしながら、本発明の第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10は、案内部20の1対の捕獲部材32a,32bを移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に移動させることにより、1対の捕獲部材32a,32bの間に形成される誘導通路20aの幅を変化させることが出来る。従って、相互に異なる径を有している複数の側枝62aの夫々に誘導通路20aを容易に適合させることが出来、ひいては誘導通路20aの内端に設けられているバイポーラ切断処理部18により相互に異なる径を有している複数の側枝62aの夫々を容易に切断可能であるとともに切断面を容易に焼き固めることが可能である。
図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)10の把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲において挿入部14から最も遠ざけた位置に配置されたとき、図8A中に示されている如く、誘導通路可変操作スライダー44と長手方向移動部材31aを介して接続されている捕獲部材駆動機構31bのカム部材40は移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線に沿った移動範囲において移動可能支持体17の先端部分の先端面から最も遠ざけた位置に配置される。
この結果として、1対の付勢部材38a,38bにより相互間に形成されている誘導通路20aを減少させる方向に付勢されていて1対のカム摺接縁42a,42bをカム部材40の1対のカム表面40a,40bに当接させている案内部20の1対の捕獲部材32a,32bは、図8A及び図8B中に示されているように、移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線と交差する方向、この実施形態では直交する方向、に沿った移動範囲において上記長手方向中心線に最も接近した位置に配置される。即ち、1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成された誘導通路20aは、最も小さな幅を有する。
図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)10の把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲において挿入部14に最も接近した位置に配置されたとき、図8C中に示されている如く、誘導通路可変操作スライダー44と長手方向移動部材31aを介して接続されている捕獲部材駆動機構31bのカム部材40は移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線に沿った移動範囲において移動可能支持体17の先端部分の先端面に最も接近した位置に配置される。
この結果として、1対の付勢部材38a,38bにより相互間に形成されている誘導通路20aを減少させる方向に付勢されていて1対のカム摺接縁42a,42bをカム部材40の1対のカム表面40a,40bに当接させている案内部20の1対の捕獲部材32a,32bは、図8C及び図8D中に示されているように、移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線と交差する方向、この実施形態では直交する方向、に沿った移動範囲において上記長手方向中心線から最も遠ざかった位置に配置される。即ち、1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成された誘導通路20aは、最も大きな幅を有する。
このことは、図1中に示されている血管採取装置(ハーベスター)10の把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲内の任意の位置に配置させることにより、案内部20の1対の捕獲部材32a,32bを移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線と交差する方向、この実施形態では直交する方向、に沿った移動範囲内の任意の位置に配置でき、ひいては1対の捕獲部材32a,32bの相互間に形成される誘導通路20aの幅を図8A及び図8B中に示されている最も小さな幅と図8C及び図8D中に示されている最も大きな幅との範囲内の任意の位置に配置できることを意味する。
しかも、把持部16の外表面において誘導通路可変操作スライダー44に隣接した位置に配置されている誘導通路幅表示指標46により、把持部16における誘導通路可変操作スライダー44の位置に応じた誘導通路20aの幅を容易に知ることが出来る。
誘導通路20aに側枝62aの分岐端を導入する直前に、誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入しようとする側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定し、その後に誘導通路20a中に側枝62aの分岐端を導入することが出来る。或いは、誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入しようとする側枝62aの分岐端の径よりも幾分大きく設定しておき、誘導通路20aに側枝62aの分岐端を導入した後に誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入された側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定することが出来る。
このように、誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入する側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定することが出来ることにより、相互間に誘導通路20aを形成している1対の捕獲部材32a,32bの1対の対向縁を覆っている印加電極48の1対の導電端子部材48a,48bと移動可能支持体17の先端部分の先端(即ち、誘導通路20aの内端)を覆っている帰還電極50の導電端子部材50aとを、誘導通路20aの内端に導入された側枝62aの分岐端に確実に押し当てることが出来る。この結果として、誘導通路20aの内端に導入された側枝62aの分岐端を誘導通路20aの内端のバイポーラ切断処置部18において、印加電極48の1対の導電端子部材48a,48bから帰還電極50の導電端子部材50aへと流される高周波電流により切断することが出来るし切断面も焼き固める(即ち、止血する)ことが出来る。
ひいては、図4乃至図7を参照しながら前述した血管採取手術を手早く行なうことが出来、患者の体の手術箇所の手術後の回復が早くなる。
[第2実施形態]
次には、図9A乃至図9Dを参照しながら本発明のバイポーラカッターの第2実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10について説明する。第2実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10の構成の大部分は、図1乃至図8Dを参照しながら前述した第1実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10の構成の大部分と同じである。従って、第2実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10において第1実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10の構成部材と同じ構成部材には、血管採取装置(ハーベスター)10の対応する構成部材に付されていた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10が第1実施形態に従っている血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、カッター要部12の構成である。
このカッター要部12では、移動可能支持体17の先端部分に突出して設けられている案内部20の1対の捕獲部材32´a,32´bが、1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に形成される誘導通路20aの幅を可変可能にするために移動可能支持体17の先端部分に対し回動可能に設けられている。詳細には、1対の捕獲部材32´a,32´bの基端部分において相互に対向する部分の一部が相互に重複した状態で例えば回動中心ピン74により移動可能支持体17の先端部分に回動可能に支持されている。
1対の捕獲部材32´a,32´bの夫々もまた、非導電性の材料により形成されていて、突出端部が鈍く尖っている。1対の捕獲部材32´a,32´bの基端部分において相互に対面する縁もまた、上記基端部分の端面に向かうにつれて相互に徐々に離れるよう傾斜した傾斜面として構成されているが、前述した第1実施形態の1対の捕獲部材32a,32bの基端部分において相互に対面した縁が同様に傾斜して1対のカム摺接縁42a,42bとして形成されているのとは異なる。
1対の捕獲部材32´a,32´bに固定されている、バイポーラ切断処置部18の印加電極48の1対の導電端子部材48´a,48´bは、回動中心ピン74に接している。回動中心ピン74は導電性材料により形成されている。移動可能支持体17の先端部分から基端部分まで移動可能支持体17中を第1のリード線76が延出していて、移動可能支持体17の先端部分に位置した第1のリード線76の一端部に回動中心ピン74の基端部分が電気的に接続されている。
この実施形態では、誘導通路可変操作部31の長手方向移動部材31aに高周波電源接続ケーブル56(図1及び図2参照)が接続されておらず、代わりに把持部16中の第1のリード線76の他端部に高周波電源接続ケーブル56(図1及び図2参照)が接続されている。
移動可能支持体17の先端部分において1対の捕獲部材32´a,32´bを回動させて誘導通路20aの幅を可変させるために、誘導通路可変操作部31は、移動可能支持体17の先端部分に位置している長手方向移動部材31aの一端部と1対の捕獲部材32´a,32´bの基端部分との間にリンク機構78を介在させている。リンク機構78は、長手方向移動部材31aの一端部と1対の捕獲部材32´a,32´bの夫々の基端部分とに回動可能に連結された両端部を有する1対のリンク部材78a,78bを含んでおり、長手方向移動部材31aの移動に伴い1対の捕獲部材32a,32bの少なくとも一方(この実施形態では両方)を誘導通路20aの幅を可変させるよう駆動する捕獲部材駆動機構31bを提供している。
本発明の第2実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10は、案内部20の1対の捕獲部材32´a,32´bを移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向に回動させることにより、1対の捕獲部材32´a,32´bの間に形成される誘導通路20aの幅を変化させることが出来る。従って、図7中に示されている大伏在静脈62の相互に異なる径を有している複数の側枝62aの夫々に誘導通路20aを容易に適合させることが出来、ひいては誘導通路20aの内端に設けられているバイポーラ切断処理部18により相互に異なる径を有している複数の側枝62aの夫々を容易に切断可能であるとともに切断面を容易に焼き固めることが可能である。
血管採取装置(ハーベスター)10において図1中に示されている把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲において挿入部14から最も遠ざけた位置に配置されたとき、図9A及び図9B中に示されている如く、誘導通路可変操作スライダー44と長手方向移動部材31aを介して接続されている捕獲部材駆動機構31bのリンク機構78の1対のリンク部材78a,78bは、1対の捕獲部材32´a,32´bを移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線と交差する方向に沿った回動範囲において上記長手方向中心線に最も接近した位置に配置する。即ち、1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に形成された誘導通路20aは、最も小さな幅を有する。
血管採取装置(ハーベスター)10において図1中に示されている把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲において挿入部14に最も接近した位置に配置されたとき、図9C及び図9D中に示されている如く、誘導通路可変操作スライダー44と長手方向移動部材31aを介して接続されている捕獲部材駆動機構31bのリンク機構78の1対のリンク部材78a,78bは、1対の捕獲部材32´a,32´bを移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線と交差する方向に沿った回動範囲において上記長手方向中心線から最も遠ざかった位置に配置する。即ち、1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に形成された誘導通路20aは、最も大きな幅を有する。
このことは、血管採取装置(ハーベスター)10において図1中に示されている把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲内の任意の位置に配置させることにより、案内部20の1対の捕獲部材32´a,32´bを移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線と交差する方向に沿った回動範囲内の任意の位置に配置でき、ひいては1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に形成される誘導通路20aの幅を図9A及び図9B中に示されている最も小さな幅と図9C及び図9D中に示されている最も大きな幅との範囲内の任意の位置に配置できることを意味する。
しかも、図3A中に示されている如く把持部16の外表面において誘導通路可変操作スライダー44に隣接した位置に配置されている誘導通路幅表示指標46により、把持部16における誘導通路可変操作スライダー44の位置に応じた誘導通路20aの幅を容易に知ることが出来る。
誘導通路20aに側枝62aの分岐端を導入する直前に、誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入しようとする側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定し、その後に誘導通路20a中に側枝62aの分岐端を導入することが出来る。或いは、誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入しようとする側枝62aの分岐端の径よりも幾分大きく設定しておき、誘導通路20aに側枝62aの分岐端を導入した後に誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入された側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定することが出来る。
このように、誘導通路20aの幅を誘導通路20aに導入する側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定することが出来ることにより、相互間に誘導通路20aを形成している1対の捕獲部材32´a,32´bの1対の対向縁を覆っている印加電極48の1対の導電端子部材48´a,48´bと移動可能支持体17の先端部分の先端(即ち、誘導通路20aの内端)を覆っている帰還電極50の導電端子部材50aとを、誘導通路20aの内端に導入された側枝62aの分岐端に確実に押し当てることが出来る。この結果として、誘導通路20aの内端に導入された側枝62aの分岐端を誘導通路20aの内端のバイポーラ切断処置部18において、印加電極48の1対の導電端子部材48´a,48´bから帰還電極50の導電端子部材50aへと流される高周波電流により切断することが出来るし切断面も焼き固める(即ち、止血する)ことが出来る。
ひいては、図4乃至図7を参照しながら前述した血管採取手術を手早く行なうことが出来、患者の体の手術箇所の手術後の回復が早くなる。
なお、この実施形態においては、1対の捕獲部材32´a,32´bは相互間に形成される誘導通路20aの幅を減少させる方向に付勢されていない。しかしながら、1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に公知の付勢部材を掛け渡すことにより1対の捕獲部材32´a,32´bをこのように付勢することが出来る。このような公知の付勢部材は、例えば、図9A中に2点鎖線で示されている如く、回動中心ピン74に巻かれ1対の捕獲部材32´a,32´bの基端部分に係合された2つの脚を有する捩じりコイルばね79により提供することが出来る。
[第3実施形態]
次に、図10A及び図10Bを参照しながら、この発明のバイポーラカッターの第3実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10について説明する。
血管採取装置(ハーベスター)10は、図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と同様な、生物の体内(この実施形態では、人体の足の内部)に挿入される挿入部14と、挿入部14の先端部分に設けられたバイポーラ切断処置部18と、挿入部14の先端部分に設けられ生物の体内の切断する対象となる生体組織(この実施形態では血管)を捕獲してバイポーラ切断処置部18に上記生体組織を誘導する誘導通路を有した案内部20と、を備えている。
この血管採取装置(ハーベスター)10が図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、挿入部14の先端部分において移動可能支持体17の先端部分に設けられているカッター要部12の構成である。
この実施形態の案内部20は、移動支持体17の先端部分の先端面において移動支持体17の長手方向中心線と直交する方向に相互に離間した3つ以上の位置(この実施形態では3箇所)から移動支持体17の長手方向中心線に沿い相互に平行に延出して形成された3つ以上(この実施形態では3個)の捕獲部材82a,82b,そして82cを含む。そして、3つ以上(この実施形態では3個)の捕獲部材82a,82b,そして82cの相互間に複数(この実施形態では2個)の誘導通路84a,84bが形成されている。
複数(この実施形態では2個)の誘導通路84a,84bは相互に異なる幅を有している。3つ以上(この実施形態では3個)の捕獲部材82a,82b,そして82cの夫々の先端部分は鈍く尖った形状にされている。さらにこの実施形態では、中央に位置する捕獲部材82bの延出長さが両側に位置する2つの捕獲部材82a,82cの夫々の延出長さよりも長い。
バイポーラ切断処置部18は、3つ以上(この実施形態では3個)の捕獲部材82a,82b,そして82cに固定された印加電極86と、移動支持体17の先端部分に固定された帰還電極88と、を含む。
印加電極86は、3つ以上(この実施形態では3個)の捕獲部材82a,82b,そして82cの夫々の一表面において2つの誘導通路84a,84bの夫々を規定している対向縁または対向縁の近傍に沿い延出していて、移動支持体17の先端部分において第1のリード線90の一端部に電気的に接続されている。第1のリード線90は移動支持体17の先端部分から基端部分まで移動支持体17中を延出している。
帰還電極88は移動支持体17の先端部分において複数(この実施形態では2個)の誘導通路84a,84bの夫々の内端に露出していて、移動支持体17の先端部分において第2のリード線92の一端部に電気的に接続されている。第2のリード線92は移動支持体17の先端部分から基端部分まで移動支持体17中を延出している。
把持部16(図1参照)中の移動支持体17の基端部分において印加電極86の為の第1のリード線90の他端部及び帰還電極88の為の第2のリード線92の他端部には、高周波電源接続ケーブル56が接続されている。
この実施形態では、3つ以上(この実施形態では3個)の捕獲部材82a,82b,そして82cの夫々は移動支持体17の先端部分に対し動かないので、この実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は図1及び図3A中に示されている誘導通路可変操作スライダー44を備えていないし、図3A中に示されている誘導通路可変操作部31の長手方向移動部材31aや捕獲部材駆動機構31bも備えていない。
従って、図3A乃至図3C中にカッター要部12の構成が示されている第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10や図9A乃至図9D中にカッター要部12の構成が示されている第2実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10に比べ、図10A及び図10B中にカッター要部12の構成が示されている第3実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は、構成が簡易である。
第3実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10では、図5中に示されている如き切断しようとする側枝62aの分岐端の径に対応した幅の誘導通路84a又は84bに切断しようとする側枝62aの分岐端を導入するよう挿入部14の移動可能支持体17を操作する。この結果として、誘導通路84a又は84bに導入された側枝62aの分岐端に対し、誘導通路84a又は84bを相互間に形成している2つの捕獲部材82a及び82b、又は82b及び82cの相互に対向した縁に沿った印加電極86と、移動可能支持体17の先端部分の先端で誘導通路84a及び84bの夫々の内端に露出している帰還電極88とを、確実に接近又は押し当てることが出来る。そして、誘導通路84a又は84bの内端に導入された側枝62aの分岐端を誘導通路84a又は84bの内端のバイポーラ切断処置部18において、印加電極86から帰還電極88へと流される高周波電流により切断することが出来るし切断面も焼き固める(即ち、止血する)ことが出来る。
ひいては、図4乃至図7を参照しながら前述した血管採取手術を手早く行なうことが出来、患者の体の手術箇所の手術後の回復が早くなる。
[第4実施形態]
次に、図11A乃至図11Dを参照しながら、この発明のバイポーラカッターの第4実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10について説明する。
血管採取装置(ハーベスター)10は、図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と同様な、生物の体内(この実施形態では、人体の足の内部)に挿入される挿入部14と、挿入部14の先端部分に設けられたバイポーラ切断処置部18と、挿入部14の先端部分に設けられ生物の体内の切断する対象となる生体組織(この実施形態では血管)を捕獲してバイポーラ切断処置部18に上記生体組織を誘導する誘導通路を有した案内部20と、を備えている。
この血管採取装置(ハーベスター)10が図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、挿入部14の先端部分において移動可能支持体17の先端部分に設けられているカッター要部12の構成である。
この実施形態のカッター要部12において移動可能支持体17の先端部分に設けられている案内部20は、図11A及び図11B中に示されているように、上記先端部分から移動可能支持体17の長手方向に沿い相互に平行に外方に向けて突出した1対の捕獲部材102a,102bを有する。1対の捕獲部材102a,102bは、相互間に誘導通路20aを形成している。1対の捕獲部材102a,102bの夫々は、非導電性の材料により形成されていて、突出端部が鈍く尖っている。この結果として誘導通路20aにおいて1対の捕獲部材102a,102bの夫々の突出端部に対応した外端部は、その外端に向かうにつれ徐々に幅が広められている。1対の捕獲部材102a,102bの夫々の基端部分の基端面は、移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に延出している。
1対の捕獲部材102a,102bの少なくとも一方(この実施形態では両方)が、移動可能支持体17の先端部分に誘導通路20aの幅を可変させるよう移動可能に設けられている。
1対の捕獲部材102a,102bの少なくとも一方(この実施形態では両方)は、移動可能支持体17の先端部分に対し移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に上記長手方向中心線に対し平行に移動可能に設けられているとともに1対の捕獲部材102a,102bの相互間に形成される誘導通路20aの幅を減少させる方向に付勢されている。
詳細には、移動可能支持体17の先端部分において1対の捕獲部材102a,102bの基端部分が対応した1対の領域の夫々に、平面形状が方形の1対の案内溝104a,104bが形成されている。1対の案内溝104a,104bの夫々の平面形状の四辺において移動可能支持体17の先端部分の先端面から遠い一辺は、移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では上記長手方向中心線に対し直交する方向、に延出した案内面として構成されている。
1対の捕獲部材102a,102bの基端部分には、移動可能支持体17の先端部分の1対の領域の1対の案内溝104a,104bに挿入された1対の摺動部材106a,106bが固定されている。1対の摺動部材106a,106bの夫々も平面形状が方形であり、1対の摺動部材106a,106bの夫々の平面形状の四辺において移動可能支持体17の先端部分の先端面から遠い一辺は、移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では上記長手方向中心線に対し直交する方向、に延出した摺動面として構成されている。1対の摺動部材106a,106bの夫々は、夫々の摺動面を1対の案内溝104a,104bの夫々の案内面に摺接させることにより1対の案内溝104a,104bの夫々の中を移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では上記長手方向中心線に対し直交する方向、に移動可能である。
移動可能支持体17の先端部分の1対の領域の1対の案内溝104a,104bに、1対の案内溝104a,104bに挿入された1対の摺動部材106a,106bを移動可能支持体17の長手方向中心線に接近させるよう付勢する付勢部材108、例えば圧縮コイルばね、が配置されている。このことは、付勢部材108によって、1対の捕獲部材102a,102bが、1対の捕獲部材102a,102bの相互間に形成されている誘導通路20aの幅を減少させるよう付勢されていることを意味している。
移動可能支持体17の先端部分に設けられたバイポーラ切断処置部18は、移動可能支持体17の先端部分に設けられた1対の電極、印加電極110及び帰還電極112、を有する。
印加電極110は、1対の捕獲部材102a,102bに固定された1対の導電端子部材110a,110bを含む。1対の導電端子部材110a,110bは、1対の捕獲部材102a,102bにおいて相互間に誘導通路20aを形成している1対の対向縁及び基端部分の1対の基端縁を覆っている。
帰還電極112は、移動可能支持体17の先端部分に固定された導電端子部材112aを含む。導電端子部材112aは、移動可能支持体17の先端部分の先端において1対の捕獲部材102a,102bの相互間に形成される誘導通路20aの最大幅よりも大きな寸法範囲を覆っている。このことは、導電端子部材112aが、誘導通路20aの内端に配置されていることを意味する。
移動可能支持体17の先端部分にはさらに、1対の捕獲部材102a,102bの夫々の基端部分の基端面に沿い、移動可能支持体17の長手方向中心線に対し交差する方向、この実施形態では直交する方向、に延出している中間導電端子部材114が配置されている。そして、中間導電端子部材114に対し、1対の捕獲部材102a,102bの夫々の基端部分の基端面を覆っている印加電極110の1対の導電端子部材110a,110bが接触している。従って、中間導電端子部材114は、印加電極110の1対の導電端子部材110a,110bに電気的に接続されている。
中間導電端子部材114はさらに、移動可能支持体17中を移動可能支持体17の長手方向に沿い延出している第1のリード線116の一端部に電気的に接続されている。第1のリード線116の他端部は、移動可能支持体17において把持部16(図1及び図2参照)中に配置されている他端部に露出されている。
帰還電極112の導電端子部材112aには、移動可能支持体17中を移動可能支持体17の長手方向に沿い延出している第2のリード線118の一端部に電気的に接続されている。第2のリード線118の他端部は、移動可能支持体17において把持部16(図1及び図2参照)中に配置されている他端部に露出されている。
把持部16中において、移動可能支持体17の他端部に露出されている、印加電極110の1対の導電端子部材110a,110bの為の第1のリード線116の他端部、及び移動可能支持体17他端部に露出されている、帰還電極112の為の第2のリード線118の他端部には、高周波電源接続ケーブル56(図1及び図2参照)の一端部が電気的に接続されている。
この実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は図1及び図3A中に示されている誘導通路可変操作スライダー44を備えていないし、図3A中に示されている誘導通路可変操作部31の長手方向移動部材31aや捕獲部材駆動機構31b(カム部材40)も備えていない。
従って、図3A乃至図3C中にカッター要部12の構成が示されている第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10や図9A乃至図9D中にカッター要部12の構成が示されている第2実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10に比べ、図11A及び図11B中にカッター要部12の構成が示されている第4実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は、構成が簡易である。
図11A及び図11Bにおいて、第4実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の1対の捕獲部材102a,102bは付勢部材108の付勢力により相互に最も接近した位置に配置されていて、この時に1対の捕獲部材102a,102bの相互間に形成される誘導通路20aの幅は最も狭くなる。
また、図11C及び図11Dでは、第4実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の1対の捕獲部材102a,102bが付勢部材108の付勢力に抗して相互に最も遠ざかった位置に配置されていて、この時に1対の捕獲部材102a,102bの相互間に形成される誘導通路20aの幅は最も広くなる。
第4実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10では、図5中に示されている如き切断しようとする側枝62aの分岐端を誘導通路20a中に導入するよう挿入部14の移動可能支持体17が操作される。1対の捕獲部材102a,102bは誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端の径が1対の捕獲部材102a,102bの相互間に形成される誘導通路20aの最も狭い幅よりも大きければ、1対の捕獲部材102a,102bは誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端に押されて付勢部材108の付勢力に抗して相互に離間する方向に開く。そして、誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端の径に応じて、1対の捕獲部材102a,102bの相互間の誘導通路20aの幅が自動的に調整される。
このような、誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端の径に応じた1対の捕獲部材102a,102bの相互間の誘導通路20aの幅の自動調整は、誘導通路20a中に導入される側枝62aの分岐端の径が図11A及び図11B中に示されている誘導通路20aの最も狭い幅と図11C及び図11D中に示されている誘導通路20aの最も広い幅との範囲内であれば行なわれる。
この結果として、誘導通路20aに導入された側枝62aの分岐端に対し、誘導通路20aを相互間に形成している2つの捕獲部材102a及び102bの相互に対向した縁に沿った印加電極110の1対の導電端子部材110a,110bと、移動可能支持体17の先端部分の先端で誘導通路20aの内端に露出している帰還電極112の導電端子部材112aとを、確実に接近又は押し当てることが出来る。そして、誘導通路20aの内端に導入された側枝62aの分岐端を誘導通路20aの内端のバイポーラ切断処置部18において、印加電極110の1対の導電端子部材110a,110bから帰還電極112の導電端子部材112aへと流される高周波電流により切断することが出来るし切断面も焼き固める(即ち、止血する)ことが出来る。
ひいては、図4乃至図7を参照しながら前述した血管採取手術を手早く行なうことが出来、患者の体の手術箇所の手術後の回復が早くなる。
[第5実施形態]
次に、図12A乃至図12Dを参照しながら、この発明のバイポーラカッターの第5実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10について説明する。
血管採取装置(ハーベスター)10は、図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と同様な、生物の体内(この実施形態では、人体の足の内部)に挿入される挿入部14と、挿入部14の先端部分に設けられたバイポーラ切断処置部18と、挿入部14の先端部分に設けられ生物の体内の切断する対象となる生体組織(この実施形態では血管)を捕獲してバイポーラ切断処置部18に上記生体組織を誘導する誘導通路を有した案内部20と、を備えている。
この血管採取装置(ハーベスター)10が図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、挿入部14の先端部分において移動可能支持体17の先端部分に設けられているカッター要部12の構成である。
この実施形態のカッター要部12は、図12A及び図12B中に示されているように、図9A乃至図9Dを参照しながら前述した第2実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10から誘導通路可変操作部31を省略し、そして案内部20において移動可能支持体17に回動中心ピン74により回動可能に設けられている1対の捕獲部材32´a,32´bが相互間の誘導通路20aの幅を減少させるよう付勢されることにより構成されている。1対の捕獲部材32´a,32´bのこのような付勢は、第2実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10の説明において既に記載したように、1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に公知の付勢部材を掛け渡すことにより達成することが出来る。このような公知の付勢部材は、例えば、図9A中に2点鎖線で、また図12A中に実線で示されている如く、回動中心ピン74に巻かれ1対の捕獲部材32´a,32´bの基端部分に係合された2つの脚を有する捩じりコイルばね79により提供することが出来る。
この実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は図1及び図3A中に示されている誘導通路可変操作スライダー44を備えていないし、図9A中に示されている誘導通路可変操作部31の長手方向移動部材31aや捕獲部材駆動機構31b(リンク機構78のリンク部材78a,78b)も備えていない。
従って、図3A乃至図3C中にカッター要部12の構成が示されている第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10や図9A乃至図9D中にカッター要部12の構成が示されている第2実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10に比べ、図12A及び図12B中にカッター要部12の構成が示されている第5実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は、構成が簡易である。
図12A及び図12Bにおいて、第5実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の1対の捕獲部材32´a,32´bの先端部分は付勢部材79の付勢力により相互に最も接近した位置に配置されていて、この時に1対の捕獲部材32´a,32´bの先端部分の相互間に形成される誘導通路20aの幅は最も狭くなる。
また、図12C及び図12Dでは、第5実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の1対の捕獲部材32´a,32´bの先端部分が付勢部材79の付勢力に抗して相互に最も遠ざかった位置に配置されていて、この時に1対の捕獲部材102a,102bの先端部分の相互間に形成される誘導通路20aの幅は最も広くなる。
第5実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10では、図5中に示されている如き切断しようとする側枝62aの分岐端を誘導通路20a中に導入するよう挿入部14の移動可能支持体17が操作される。1対の捕獲部材32´a,32´bは誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端の径が1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間に形成される誘導通路20aの最も狭い幅よりも大きければ、1対の捕獲部材32´a,32´bの先端部分は誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端に押されて付勢部材79の付勢力に抗して相互に離間する方向に開く。そして、誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端の径に応じて、1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間の誘導通路20aの幅が自動的に調整される。
このような、誘導通路20a中に導入された側枝62aの分岐端の径に応じた1対の捕獲部材32´a,32´bの相互間の誘導通路20aの幅の自動調整は、誘導通路20a中に導入される側枝62aの分岐端の径が図12A及び図12B中に示されている誘導通路20aの最も狭い幅と図12C及び図12D中に示されている誘導通路20aの最も広い幅との範囲内であれば行なわれる。
この結果として、誘導通路20aに導入された側枝62aの分岐端に対し、誘導通路20aを相互間に形成している2つの捕獲部材32´a及び32´bの相互に対向した縁に沿った印加電極48の1対の導電端子部材48´a,48´bと、移動可能支持体17の先端部分の先端で誘導通路20aの内端に露出している帰還電極50の導電端子部材50aとを、確実に接近又は押し当てることが出来る。そして、誘導通路20aの内端に導入された側枝62aの分岐端を誘導通路20aの内端のバイポーラ切断処置部18において、印加電極48の1対の導電端子部材48´a,48´bから帰還電極50の導電端子部材50aへと流される高周波電流により切断することが出来るし切断面も焼き固める(即ち、止血する)ことが出来る。
ひいては、図4乃至図7を参照しながら前述した血管採取手術を手早く行なうことが出来、患者の体の手術箇所の手術後の回復が早くなる。
[第6実施形態]
次に、図13A乃至図13Dを参照しながら、この発明のバイポーラカッターの第6実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10について説明する。
血管採取装置(ハーベスター)10は、図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と同様な、生物の体内(この実施形態では、人体の足の内部)に挿入される挿入部14と、挿入部14の先端部分に設けられたバイポーラ切断処置部18と、挿入部14の先端部分に設けられ生物の体内の切断する対象となる生体組織(この実施形態では血管)を捕獲してバイポーラ切断処置部18に上記生体組織を誘導する誘導通路20´aを有した案内部20と、を備えている。
この血管採取装置(ハーベスター)10が図1中に示されている第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、挿入部14の先端部分において移動可能支持体17の先端部分に設けられているカッター要部12の構成である。
この実施形態の案内部20の誘導通路20´aは、挿入部14の先端部分から遠ざかるにつれて拡大するような形状に形成されている。詳細には、この実施形態の案内部20は、移動支持体17の先端部の先端面において移動支持体17の長手方向中心線と直交する方向に相互に離間した2つの位置から移動支持体17の長手方向中心線に沿い相互に平行に延出して形成された2つの捕獲部材132a,132bを含む。そして、2つの捕獲部材132a,132bの相互間に誘導通路20´aが形成されている。
さらにこの実施形態では、誘導通路20´aが略V字形状に形作られている。
この実施形態の案内部20は、挿入部14の長手方向中心線(即ち、移動支持体17の長手方向中心線)に沿い誘導通路20´aの内端と上記内端よりも誘導通路20´aの外端に接近した位置との間で移動可能な誘導通路幅規定部材134をさらに備えている。
誘導通路幅規定部材134は、図3A中に示されている誘導通路幅可変操作部31の長手方向移動部材31aと同様に構成されている長手方向移動部材31´aの一端部に固定されている。長手方向移動部材31´aの他端部は、図3A中に示されている誘導通路幅可変操作部31の長手方向移動部材31aと同様に、把持部16中において誘導通路可変操作スライダー44に固定されている。
バイポーラ切断処置部18は、2つの捕獲部材132a,132bに固定された印加電極136と、誘導通路幅規定部材134に固定された帰還電極138と、を含む。
印加電極136は、2つの捕獲部材132a,132bの夫々の一表面において誘導通路20´aを規定している対向縁または対向縁の近傍に沿い延出していて、移動支持体17の先端部分において第1のリード線140の一端部に電気的に接続されている。第1のリード線140は移動支持体17の先端部分から基端部分まで移動支持体17中を延出している。
帰還電極138は、移動支持体17の先端部分の先端面、即ち誘導通路20´aの内端、に合致しているか又は上記内端から誘導通路20´a中に僅かに突出している誘導通路幅規定部材134の先端部分の先端面を覆っている。移動支持体17の先端部分において帰還電極138は、長手方向移動部材31´a中を長手方向移動部材31´aの長手方向に沿い延出している図示されていない第2のリード線の一端部に電気的に接続されている。図示されていない第2のリード線の他端部は、長手方向移動部材31´aにおいて把持部16中に配置されている他端部に露出されている。
なお、長手方向移動部材31´aを導電材料により形成することにより、図示されていない第2のリード線の機能の代わりを果たすことが出来る。この場合、誘導通路可変操作スライダー44は、非導電材料により形成する。
把持部16(図1参照)中の移動支持体17の基端部分において印加電極136の為の第1のリード線140の他端部及び帰還電極138の為の図示されていない第2のリード線の他端部には、高周波電源接続ケーブル56が接続されている。
この実施形態では、2つの捕獲部材132a,132bの夫々は移動支持体17の先端部分に対し動かない。代わりに、誘導通路幅規定部材134が2つの捕獲部材132a,132bの間の誘導通路20´a中で誘導通路20´aの内端と内端よりも外端に接近した位置との間で移動支持体17の長手方向中心線に沿い移動する。誘導通路幅規定部材134のこのような移動は、図3A中に示されている1対の捕獲部材32a,32bの為の誘導通路可変操作部31の長手方向移動部材31aと同様な構成の長手方向移動部材31´aにより直接制御することが出来る。このことは、図3A中に示されている誘導通路可変操作部31が1対の捕獲部材32a,32bを操作する為に誘導通路可変操作部31に加えて捕獲部材駆動機構31bも備えているのとは異なる。
従って、図3A乃至図3C中にカッター要部12の構成が示されている第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10や図9A乃至図9D中にカッター要部12の構成が示されている第2実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10に比べ、図13A及び図13B中にカッター要部12の構成が示されている第6実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10は、構成が簡易である。
この血管採取装置(ハーベスター)10において、図1中に示されている把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲において挿入部14から最も遠ざけた位置に配置されたとき、図13A中に示されている如く、誘導通路可変操作スライダー44と長手方向移動部材31´aを介して接続されている誘導通路幅規定部材134は移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線に沿った移動範囲(誘導通路20´aの内端と内端よりも外端に接近した位置との間)において誘導通路20´aの内端に最も接近された位置に配置される。
この結果として、図13A及び図13B中に示されているように、案内部20の1対の捕獲部材132a,132bの相互間に形成されている誘導通路20´aの内端の幅は、誘導通路幅規定部材134により最も小さくなるよう規定される。
この血管採取装置(ハーベスター)10において、図1中に示されている把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲において挿入部14に最も接近した位置に配置されたとき、図13C中に示されている如く、誘導通路可変操作スライダー44と長手方向移動部材31´aを介して接続されている誘導通路幅規定部材134は移動可能支持体17の先端部分における移動可能支持体17の長手方向中心線に沿った移動範囲(誘導通路20´aの内端と内端よりも外端に接近した位置との間)において誘導通路20´aの外端に最も接近された位置に配置される。
この結果として、図13C及び図13D中に示されているように、案内部20の1対の捕獲部材132a,132bの相互間に形成されている誘導通路20´aの内端の幅は、誘導通路幅規定部材134により最も大きくなるよう規定される。
このことは、血管採取装置(ハーベスター)10の図1中に示されている把持部16に設けられている誘導通路可変操作スライダー44を、把持部16上における挿入部14の長手方向中心線に沿った移動範囲内の任意の位置に配置させることにより、案内部20の1対の捕獲部材132a,132bの相互間の誘導通路20´a中で移動可能支持体17の長手方向中心線に沿った移動範囲内の任意の位置に誘導通路幅規定部材134を配置でき、ひいては1対の捕獲部材132a,132bの相互間に形成される誘導通路20´aの内端の幅を図13A及び図13B中に示されている最も小さな幅と図13C及び図13D中に示されている最も大きな幅との範囲内の任意の幅に設定できることを意味する。
しかも、把持部16の外表面において誘導通路可変操作スライダー44に隣接した位置に配置されている誘導通路幅表示指標46により、把持部16における誘導通路可変操作スライダー44の位置に応じた誘導通路20´aの内端の幅を容易に知ることが出来る。
第6実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10では、誘導通路可変操作スライダー44により誘導通路幅規定部材134が誘導通路20´aの内端に最も接近された位置に配置されている間に、図5中に示されている如き切断しようとする側枝62aの分岐端を誘導通路20´a中に導入するよう挿入部14の移動可能支持体17が操作される。誘導通路20´a中には、導入された側枝62aの分岐端の外周面が1対の捕獲部材132a,132bにおいて誘導通路20´aを規定している対向縁に接するまで(即ち、印加電極136に接するか又は極めて接近するまで)、側枝62aの分岐端を導入することが出来る。この後に、誘導通路可変操作スライダー44により誘導通路幅規定部材134がその先端の帰還電極138を上記導入されている側枝62aの分岐端に当接させるまで、誘導通路20´aの内端から外端に向かい移動される。
このように、誘導通路20´aの内端の幅を誘導通路20´a中に導入された側枝62aの分岐端の径に対応した幅に設定することが出来ることにより、相互間に誘導通路20´aを形成している1対の捕獲部材132a,132bの1対の対向縁に沿っているか、又は隣接している印加電極136と誘導通路幅規定部材134の先端部分の先端(即ち、誘導通路20´aの内端)を覆っている帰還電極138とを、誘導通路20´a中に導入された側枝62aの分岐端に確実に押し当てることが出来る。この結果として、誘導通路20´aの内端に導入された側枝62aの分岐端を誘導通路20´aの内端のバイポーラ切断処置部18において、印加電極136から帰還電極138へと流される高周波電流により切断することが出来るし切断面も焼き固める(即ち、止血する)ことが出来る。
ひいては、図4乃至図7を参照しながら前述した血管採取手術を手早く行なうことが出来、患者の体の手術箇所の手術後の回復が早くなる。
[第1実施形態の変形例]
次に、図14A及び図14Bを参照しながら、図1乃至図8Dを参照しながら前述した第1実施形態の変形例を説明する。
なお、図14Aは、図3A中に示されている第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10のカッター要部12の変形例の概略的な平面図であり;図14Bは、図14A中に示されている変形例の下面図である。
この変形例の構成要素の大部分は第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の構成要素の大部分と同じである。従って、この変形例において第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の構成要素と同じ構成要素には、第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10において対応している構成要素に付されている参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
この変形例が第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、カッター要部12において一方の捕獲部材32´´aが移動可能支持体17の先端部分と一体に形成されていて移動可能支持体17の先端部分に対し移動することが出来ず、他方の捕獲部材32bのみが誘導通路20aの幅を可変させるよう移動可能支持体17の先端部分に対し移動可能に設けられていることである。
従って、捕獲部材駆動機構31´bのカム部材40´において一方の捕獲部材32´´aに対応したカム表面40´aはカム部材40´の移動方向に対し平行であり、一方の捕獲部材32´´aの基端部分においてカム部材40´に対応したカム摺接面42´aもカム部材40´の移動方向に対し平行である。従って、移動可能支持体17の先端部分におけるカム部材40´の移動範囲内において、カム部材40´においてカム表面40´aを覆っている中間導電端子部材52の部分は、一方の捕獲部材32´´aの基端部分においてカム摺接面42´aを覆っている導電端子部材48aと常に電気的に接触している。
この変形例では、移動可能支持体17の先端部分におけるカム部材40´の移動範囲内において、移動可能支持体17の先端部分と一体に形成されている一方の捕獲部材32´´aに対し、他方の捕獲部材32bのみが誘導通路20aの幅を可変させるよう平行移動し、移動可能支持体17の先端部分の長手方向中心線に対し交差する方向、この変形例では直交する方向、に移動する。
[第6実施形態の変形例]
次に、図15A及び図15Bを参照しながら、図13A乃至図13Dを参照しながら前述した第6実施形態の変形例を説明する。
なお、図15Aは、図13A中に示されている第6実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10のカッター要部12の変形例の概略的な平面図であり;図15Aは、図15A中に示されているの変形例の下面図である。
この変形例の構成要素の大部分は第6実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の構成要素の大部分と同じである。従って、この変形例において第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10の構成要素と同じ構成要素には、第1実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10において対応している構成要素に付されている参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
この変形例が第6実施形態の血管採取装置(ハーベスター)10と異なっているのは、2つの捕獲部材132´a及び132´bにおいて誘導通路20´aを規定している1対の相互に対向した縁が、階段状に形成されていることである。
[出力確認装置]
図16乃至図19を参照しながら、本発明のバイポーラカッターの為の出力確認装置の一例について説明する。
この一例の出力確認装置150は、図1乃至図15D中に示されている、本発明のバイポーラカッターの第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分に設けられているバイポーラ切断処置部18の出力を確認する為に使用される。
詳細には、図16,図17A,そして図17B中に示されているように、出力確認装置150は、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分の移動体支持体17の先端部分の案内部20の1対又は3つの捕獲部材32a,32b,又は32´a,32´b,又は82a,82b,そして82c,又は102a,102b,又は132a,132b,又は32´´a,32b,又は132´a,132´bの外面に載置される載置部材152を含んでいる。載置部材152は電気的絶縁性材料により形成されており、載置表面とは反対方向を向いている外表面に摘み154を有している。
載置部材152の載置表面には、棒状の絶縁ガイド部材156が載置部材152と同じ材料で載置部材152と一体に形成されている。絶縁ガイド部材156は載置部材152の載置表面と交差する方向に延出している。絶縁ガイド部材156は、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分の案内部20の誘導通路20a,84a,84b,又は20´aに差し込める寸法を有している。
載置部材152の載置表面には印加電極接触部材158が配置されていて、絶縁ガイド部材156の延出端部には帰還電極接触部材160が支持されている。印加電極接触部材158と帰還電極接触部材160との間には絶縁ガイド部材156に平行に沿って導電線162が延出しており、導電線162の両端部は印加電極接触部材158と帰還電極接触部材160とに電気的に接続されている。
載置部材152の外表面にはさらに、印加電極接触部材158と帰還電極接触部材160との間に導電線162を介して所定の高周波電流が流れた時に発光する発光素子164が設けられている。
出力確認装置150は、絶縁ガイド部材156が第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の誘導通路20a,84a,84b,又は20´a中に夫々の内端まで差し込まれ、載置部材152が第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分に設けられている移動体支持体17の先端部分の案内部20の1対又は3つの捕獲部材32a,32b,又は32´a,32´b,又は82a,82b,そして82c,又は102a,102b,又は132a,132b,又は32´´a,32b,又は132´a,132´bの外面に載置される。
この結果として、出力確認装置150の絶縁ガイド部材156の延出端部の帰還電極接触部材160が、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の誘導通路20a,84a,84b,又は20´a中に夫々の内端の帰還電極50,88,112,又は138に電気的に接触する。また同時に、載置部材152の載置表面の印加電極接触部材158が、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の印加電極48,86,110,又は136に電気的に接触する。
なお、図18は、出力確認装置150の絶縁ガイド部材156が第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の誘導通路20a中にその内端まで差し込まれ、載置部材152が第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の1対の捕獲部材32a,32bの外面に載置される様子を概略的に示している。
さらに図19は、出力確認装置150の絶縁ガイド部材156の延出端部の帰還電極接触部材160が、第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の誘導通路20aの内端の帰還電極50に電気的に接触し、同時に、載置部材152の載置表面の印加電極接触部材158が、第1実施形態に従った血管採取装置(ハーベスター)10の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の印加電極48に電気的に接触している様子を概略的に示している。
そして、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14を生物の体内に挿入する前に、図1中に示されている高周波電源Sからの高周波電流を第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々の挿入部14の先端部分に設けられている移動可能支持体17の先端部分の案内部20の印加電極48,86,110,又は136に印加する。このときに、印加電極48,86,110,又は136から対応する帰還電極50,88,112,又は138へと、出力確認装置150の印加電極接触部材158,導電線162,そして帰還電極接触部材160を介して所定の高周波電流が流れ載置部材152の外表面の発光素子164が発光すれば、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々のバイポーラ切断処置部18は正常であることが確認できる。発光素子164が発光しなければ、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々のバイポーラ切断処置部18は故障していることが確認できる。
このように出力確認装置150を使用することにより、第1乃至第6実施形態及び2つの変形例に従った血管採取装置(ハーベスター)10の夫々のバイポーラ切断処置部18が正常であるか、又は故障しているか、を容易に確認できる。
なお、発光素子164を使用する代わりに、印加電極接触部材158と帰還電極接触部材160との間に導電線162を介して所定の高周波電流が流れた時に導電線162が発光したり、溶断するように導電線162を構成することも出来る。
なおこの発明の概念に従えば、この発明のバイポーラカッターは内視鏡を伴うことなく単独で使用可能である。
本発明に従ったバイポーラカッターは、生物の体内に挿入され、生物の体内の切断対象となる生体組織、たとえば血管、を一対の電極によって切ると同時に切断面を焼き固めるのに使用することが出来る。

Claims (12)

  1. 生物の体内に挿入される挿入部(14);
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられた一対の電極(48,50)を有するバイポーラ切断処置部(18)と;そして、
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部(18)に上記生体組織を誘導する誘導通路(20a)を有する案内部(20)と、
    を備えており:
    上記案内部(20)が、上記誘導通路(20a)の幅を可変可能に構成されていて、そして、
    上記案内部(20)を操作して上記誘導通路(20a)の幅を可変させる誘導通路幅可変操作部(31)をさらに備えている、
    ことを特徴とするバイポーラカッター。
  2. 上記案内部(20)は、相互間に上記誘導通路(20a)を形成する一対の捕獲部材(32a,32b,又は32´a,32´b)を有しており、そして、
    上記一対の捕獲部材(32a,32b,又は32´a,32´b)の少なくとも一方が、上記挿入部(20)の先端部分に上記誘導通路(20a)の幅を可変させるよう移動可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に従っているバイポーラカッター。
  3. 上記誘導通路幅可変操作部(31)は、上記挿入部(14)の長手方向に沿い移動可能な長手方向移動部材(31a)と、そして、上記長手方向移動部材(31a)の移動に伴い上記一対の捕獲部材(32a,32b,又は32´a,32´b)の少なくとも一方を上記誘導通路(20a)の幅を可変させるよう移動させる捕獲部材駆動機構(31b)と、を含む、ことを特徴とする請求項2に従っているバイポーラカッター。
  4. 上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方は、上記挿入部(14)の先端部分に回動可能に設けられていて、そして、
    上記捕獲部材駆動機構(31)は、上記長手方向移動部材(31a)と上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方との間に介在され上記長手方向移動部材(31a)の移動に伴い上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方を回動させるリンク機構(78)を含む、
    ことを特徴とする請求項3に従っているバイポーラカッター。
  5. 上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方は、上記誘導通路(20a)の幅を減少させる方向に付勢されている、ことを特徴とする請求項4に従っているバイポーラカッター。
  6. 上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方は、上記挿入部(14)の先端部分に上記挿入部(14)の長手方向中心線に対し交差する方向に上記長手方向中心線に対し平行に移動可能に設けられているとともに、上記誘導通路(20a)の幅を減少させる方向に付勢されており、
    上記捕獲部材駆動機構(31)は、上記長手方向移動部材(31)と上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方との間に介在されたカム部材(40)を含んでおり、そして、
    上記カム部材(40)は、上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方に接し上記長手方向移動部材(31a)の移動に伴い上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方を上記付勢により又は上記付勢に抗して移動させるカム表面(40a,40b)を有している、
    ことを特徴とする請求項3に従っているバイポーラカッター。
  7. 上記バイポーラ切断処置部(18)の上記一対の電極(48,50)の一方が、上記1対の捕獲部材(32a,32b,又は32´a,32´b)の少なくとも一方に配置されており、そして、
    上記一対の電極(48,50)の他方が、上記誘導通路(20a)の内端に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に従っているバイポーラカッター。
  8. 生物の体内に挿入される挿入部(14)と;
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられた一対の電極(136,138)を有するバイポーラ切断処置部(18)と;そして、
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部(18)に上記生体組織を誘導する誘導通路(20´a)を有する案内部(20)と、
    を備えており:
    上記案内部(20)の上記誘導通路(20´a)は上記挿入部(14)の先端部分から遠ざかるにつれて幅が拡大し、
    上記案内部(20)は上記挿入部(14)の長手方向中心線に沿い上記誘導通路(20´a)の内端と上記内端よりも上記誘導通路(20´a)の外端に接近した位置との間で移動可能な誘導通路幅規定部材(134)をさらに備えており、
    上記バイポーラ切断処置部(18)の一対の電極(136,138)の一方が上記案内部(20)において上記誘導通路(20´a)に沿った部分に配置され、そして、上記一対の電極(136,138)の他方が上記誘導通路幅規定部材(134)において上記誘導通路(20´a)の外端を向いた部分に配置されている、
    ことを特徴とするバイポーラカッター。
  9. 生物の体内に挿入される挿入部(14)と;
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられた一対の電極(86,88)を有するバイポーラ切断処置部(18)と;そして、
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部(18)に上記生体組織を誘導する誘導通路を有する案内部(20)と、
    を備えており:
    上記案内部(20)が、相互に異なった幅を有する複数の誘導通路(84a,84b)を含む、
    ことを特徴とするバイポーラカッター。
  10. 生物の体内に挿入される挿入部(14)と;
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられた一対の電極(110,112,又は48,50)を有するバイポーラ切断処置部(18)と;そして、
    上記挿入部(14)の先端部分に設けられ、生物の体内の切断する対象となる生体組織を捕獲して上記バイポーラ切断処置部(18)に上記生体組織を誘導する誘導通路(20a)を有する案内部(20)と、
    を備えており:
    上記案内部(20)は、相互間に上記誘導通路(20a)を形成する一対の捕獲部材(102a,102b,又は32´a,32´b)を有しており、
    上記一対の捕獲部材(102a,102b,又は32´a,32´b)の少なくとも一方が、上記挿入部(14)の先端部分に上記誘導通路(20a)の幅を可変させるよう移動可能に設けられていて、そして、
    上記一対の捕獲部材(102a,102b,又は32´a,32´b)の少なくとも一方は、上記誘導通路(20a)の幅を減少させる方向に付勢されている、
    ことを特徴とするバイポーラカッター。
  11. 上記一対の捕獲部材(102a,102b)の少なくとも一方は、上記挿入部(14)の先端部分に上記挿入部(14)の長手方向中心線に対し交差する方向に上記長手方向中心線に対し平行に移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項10に従っているバイポーラカッター。
  12. 上記一対の捕獲部材(32´a,32´b)の少なくとも一方は、上記挿入部(14)の先端部分に回動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項10に従っているバイポーラカッター。
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