JP4782938B2 - データ放送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TV番組の切り替わりのタイミングに連動して視聴者に提示すべき付加データを、TV番組用のデータと多重して放送するデータ放送装置に関し、特に、当該付加データの提示タイミングを制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送においては、映像、音声等の通常の番組データに、文字情報等の付加データが多重されて放送されている。
通常、多重される付加データは、例えば5〜10秒程度の周期で、同じものあるいは更新されながら、番組データに繰り返し多重されて放送されている。
【0003】
このようなデータ放送装置は、特開平10−313449に開示されている。
付加データの放送方法に関しては、DSM−CCデータカルーセル方式(以下「カルーセル方式」と記す)という国際標準化されている繰り返し送出する方式が最も一般的である(詳細は、規格書「ISO/IEC 13818−6: Information Technology−Generic Coding of Moving Pictures and Associated Audio: DSM−CC」に記述されている)。カルーセル方式による付加データの放送は、日本においてはBSデジタル放送等で採用されている(詳細は、規格書「ARIB STD−B24 デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」に記述されている)。
【0004】
このような付加データを繰り返し送出する方式によれば、データ受信装置は付加データの必要な部分のみを順次受信して利用することができるので、データ受信装置は大容量のメモリを搭載しなくても膨大な情報を利用することができるという利点がある。
カルーセル方式により放送する付加データの内容を変更する場合には、カルーセルのバージョンアップと呼ばれる方法が用いられている。カルーセルのバージョンアップとは、変更後の付加データの受信に係る時間を予測して、受信側において提示される付加データが変更されるタイミングよりも、ここで予測した時間だけ早い時刻に、放送側において放送する付加データの内容を変更する方法である。詳細は、特開平10−313449に記述されている。
【0005】
しかしながら、付加データの受信に係る時間にばらつきがあるため、上記のような方法では、受信側において提示される付加データが変更されるタイミングの誤差が大きいという問題点がある。
このタイミングの誤差は付加データの繰り返し送出の周期に依存する。例えば繰り返し周期が8秒の場合、付加データの受信に係る時間は最大で約8秒であるが、早ければ1秒以内で取得できる。つまり、この場合のタイミングの誤差は7秒以上ということになる。この程度の精度では、放送時間が30分以上あるような本編番組に連動すべき付加データの提供には使えても、例えば放送時間が15〜30秒程度のCM番組に連動すべき付加データの提供には使えない。
【0006】
本発明は、視聴者に提示する付加データの変更タイミングを、従来よりも高い精度で制御することができるデータ放送装置、データ放送方法、データ放送プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ放送装置は、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送装置であって、受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手手段と、入手手段により入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成手段と、入手手段により入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から生成手段により生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送手段と、前記受信機に対して前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
これによって、受信側において先に再生すべき放送データと後で再生すべき放送データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき放送データの再生を当該放送データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において、後で再生すべき放送データを前もってメモリ上に取り込んでおくことができるので、当該タイミングには取り込み時間による再生までの遅延時間が実質的にゼロになり、視聴者に提示する放送データの変更タイミングを従来よりも高い精度で制御することができる。
【0009】
さらに、放送するカルーセルデータを頻繁に切り替えなくてよくなるので、送信側の処理負担を軽くすることができる。
本発明に係るデータ放送装置は、番組データを所定の放送時間に継続的に放送し受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送装置であって、それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手手段と、入手手段により入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成手段と、入手手段により入手された複数の番組データをそれぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し入手手段により入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から生成手段により生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送手段と、前記受信機に対して前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
これによって、受信側において先に再生すべき付加データと後で再生すべき付加データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき付加データの再生を当該付加データに対応する番組データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において、後で再生すべき付加データを前もってメモリ上に取り込んでおくことができるので、当該タイミングには取り込み時間による再生までの遅延時間が実質的にゼロになり、視聴者に提示する付加データの変更タイミングを従来よりも高い精度で制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
<概要>
本発明の実施の形態1に係る放送装置は、本編番組に連動して視聴者に提示すべき本編番組付加データと、本編番組中で放送されるCM番組に連動して視聴者に提示すべきCM番組付加データとを、本編番組の放送時間の最初から繰り返し放送し、CM番組の放送開始時刻に付加データの提示を変更させる変更指示を放送するものである。
【0012】
受信装置はCM番組の放送前にCM番組付加データを受信してメモリ上に取り込んでおき、変更指示を受信した時に本編番組付加データの提示を止めて、メモリ上に取り込んでおいたCM番組付加データを提示する。
<構成>
図1は、実施の形態1に係る放送システムの構成を示す図である。
【0013】
図1に示す放送システムは放送装置100、及び、受信装置112から構成される。
なお、図1には受信されたデータ放送に基づいて視聴者に対して番組やデータを提示するテレビ113を記載している。
放送装置100は、本編AV素材保持部101、CMAV素材保持部102と、本編データ素材保持部103、CMデータ素材保持部104、編成情報管理部105、送出制御部106、AV送出部107、カルーセル生成部108、カルーセル送出部109、イベントメッセージ送出部110、及び、多重化部111を備える。
【0014】
ここで、本編AV素材保持部101、CMAV素材保持部102、本編データ素材保持部103、及び、CMデータ素材保持部104は、例えば市販のVTRやビデオサーバ等である。
本編AV素材保持部101は本編番組用のAV素材を保持する。ここでAV素材とは各番組の映像情報や音声情報等からなる番組データの素材である。
【0015】
図2は、本編AV素材保持部101に保持される本編番組用のAV素材の一例を示す図である。
図2に示した「ドラマA前半素材201」は「ドラマA」という題名の本編番組の前半で用いられるAV素材であり、「ドラマA後半素材202」は「ドラマA」という題名の本編番組の後半で用いられるAV素材である。
【0016】
CMAV素材保持部102はCM番組用のAV素材を保持する。
図3は、CMAV素材保持部102に保持されるCM番組用のAV素材の一例を示す図である。
図3に示した「CM1素材301」は車のCM番組用のAV素材であり、「CM2素材302」はパソコンのCM番組用のAV素材であり、「CM3素材303」はカメラのCM番組用のAV素材である。
【0017】
本編データ素材保持部103は、本編番組用のデータ素材を保持する。ここでデータ素材とは対応する番組に関する詳細な情報等からなる付加データの素材である。
図4は、本編データ素材保持部103に保持されるデータ素材の表示の一例を示す図である。
【0018】
図4に示した表示領域400は、「ドラマA」という名称の本編番組用のデータ素材が表示される領域であり、ここでは「ドラマA付加データ▲1▼401」というデータ素材が表示されている。「ドラマA付加データ▲1▼401」には、番組のロケ地を表すロケ地情報402、これまでのあらすじを表すあらすじ情報403、登場人物を表す登場人物情報404などの本編番組「ドラマA」に関する各種の詳細な情報が含まれている。ここで表示領域405には、本編番組「ドラマA」が表示される。
【0019】
CMデータ素材保持部104は、CM番組用のデータ素材を保持する。
図5、図6、図7は、CMデータ素材保持部104に保持されるデータ素材の表示の一例を示す図である。
図5に示した表示領域500は、車のCM番組用のデータ素材が表示される領域であり、ここでは「CM1付加データ501」というデータ素材が表示されている。「CM1付加データ501」には、「くるま」という商品名を表す商品名情報502や、この車の特徴を表す特徴情報503や、この車の詳細なスペックを表すスペック情報504などの、このCM番組が対象とする車に関する各種の詳細な情報が含まれている。ここで、表示領域505には、車のCM番組が表示される。
【0020】
図6に示した表示領域600は、パソコンのCM番組用のデータ素材が表示される領域であり、「CM2付加データ601」というデータ素材が表示されている。「CM2付加データ601」には、例えば、「パソコン」という商品名を表す商品名情報602や、このパソコンの特徴を表す特徴情報603や、このパソコンの詳細なスペックを表すスペック情報604などの、このCM番組が対象とするパソコンに関する各種の詳細な情報が含まれている。ここで、表示領域605には、パソコンのCM番組が表示される。
【0021】
図7に示した表示領域700は、デジタルカメラのCM番組用のデータ素材が表示される領域であり、「CM3付加データ701」というデータ素材が表示されている。「CM3付加データ701」には、「デジタルカメラ」という商品名を表す商品名情報702や、このデジタルカメラの特徴を表す特徴情報703や、このデジタルカメラの詳細なスペックを表すスペック情報704などの、このCM番組が対象とするデジタルカメラに関する各種の詳細な情報が含まれている。ここで、表示領域705には、デジタルカメラのCM番組が表示される。
【0022】
編成情報管理部105は、放送すべき番組の編成情報を記録するメモリやHDDなどの記録媒体と、編成担当者から放送すべき番組の編成情報の入力を受けたり閲覧させる入出力端末とからなる。
図8、図9は編成情報管理部105により管理される編成情報の一例を示す図である。
【0023】
図8に示した編成情報は、番組単位の送出スケジュールを管理する番組スケジュール管理表800であり、番組名801の列は各番組の名称を表し、番組開始時刻802の列は各番組の送出を開始すべき時刻を表し、番組終了時刻803の列は番組の送出を停止すべき時刻を表し、番組内使用AV素材804の列はこの番組内で使用されるAV素材の名称を表し、番組内使用データ素材805の列はこの番組内で使用されるデータ素材の名称を表す。
【0024】
図8では、「ドラマA」という名称の番組を10時00分00秒から11時00分00秒まで送出すべきであることを意味し、この番組内で、「ドラマA前半素材」、「ドラマA後半素材」、「CM1素材」、「CM2素材」、「CM3素材」という5つのAV素材と、「ドラマA付加データ▲1▼」、「ドラマA付加データ▲2▼」、「ドラマA付加データ▲3▼」、「CM1付加データ」、「CM2付加データ」、「CM3付加データ」という6つのデータ素材とを使用することを表している。
【0025】
図9に示した編成情報は、素材単位の提示スケジュールを管理する素材スケジュール管理表900であり、番組名901の列は番組の名称を表し、素材切替時間902の列は対応する行の各素材の提示を開始すべき素材切替時刻を番組開始時刻をゼロとした相対時間で表し、AV素材名903の列は番組開始時刻より対応する行の素材切替時間後から提示すべきAV素材の名称を表し、データ素材904の列は番組開始時刻より対応する行の素材切替時間後から提示すべきデータ素材の名称を表す。
【0026】
図9では、「ドラマA」という名称の番組の番組開始時刻から「ドラマA前半素材」というAV素材と「ドラマA付加データ▲1▼」というデータ素材とを提示すべきであることと、当該番組開始時刻より14分00秒経過した時刻から「CM1素材」というAV素材と「CM1付加データ」というデータ素材とを提示すべきであることと、当該番組開始時刻より14分15秒経過した時刻から「CM2素材」というAV素材と「CM2付加データ」というデータ素材とを提示すべきであることと、当該番組開始時刻より14分30秒経過した時刻から「ドラマA後半素材」というAV素材と「ドラマA付加データ▲1▼」というデータ素材とを提示すべきであることと、当該番組開始時刻から29分45秒経過した時刻から「CM3素材3」というAV素材と「CM3付加データ」というデータ素材とを提示すべきであることを表している。
【0027】
送出制御部106は、時計を内蔵し、編成情報管理部105により管理される編成情報を参照して、AV送出部107、カルーセル生成部108、カルーセル送出部109、イベントメッセージ送出部110のそれぞれが動作すべきタイミングを管理してそれぞれに対して指示を出し、装置全体の動作を制御する。
送出制御部106はカルーセル生成部108へ、番組スケジュール管理表800を参照することにより、各番組の番組開始時刻よりもあらかじめ定められた時間だけ前の時刻(例えば開始時刻の1分前)に、その番組内で使用する全てのデータ素材名を渡す。
【0028】
カルーセル生成部108は、送出制御部106から渡されたデータ素材名のデータ素材を、本編データ素材保持部103、及び、CMデータ素材保持部104から読み出してカルーセルデータを生成する。ここでカルーセルデータとは、カルーセル方式でデータを繰返し送出する際の1周分データの集合を表す。
図10は、カルーセル生成部108が生成するカルーセルデータの一例を示す図である。
【0029】
図10ではカルーセルデータ1000に、「ドラマA付加データ▲1▼1001」、「ドラマA付加データ▲2▼1002」、「ドラマA付加データ▲3▼1003」、「CM1付加データ1004」、「CM2付加データ1005」、「CM3付加データ1006」が含まれていることを表している。
さらにまた送出制御部106はカルーセル送出部109へ、番組スケジュール管理表800を参照することにより、各番組の番組開始時刻に、カルーセル生成部108により生成されたカルーセルデータの送出開始を指示し、各番組の番組終了時刻にカルーセルデータの送出停止を指示する。
【0030】
カルーセル送出部109は、送出制御部106の指示に従い、カルーセル生成部108により生成されたカルーセルデータを多重化部111に繰返し渡す。
さらにまた送出制御部106はイベントメッセージ送出部110へ、素材スケジュール管理表900を参照することにより、素材切替時刻に、次に提示すべき付加データに対応するデータ素材名を渡してイベントメッセージを送出するように指示する。
【0031】
イベントメッセージ送出部110は、送出制御部106の指示に従い、送出制御部106から渡されたデータ素材名に対応する付加データの提示を指示するイベントメッセージを生成して多重化部111に渡す。
ここでイベントメッセージとは、受信装置で動作中のアプリケーションソフトウェアに対して、放送装置が即座にあるいは指定した時刻に特定のイベントを実行するように指示する為に用いられる、データ量の小さなメッセージ情報である。
【0032】
ここでは、受信装置で動作しているアプリケーションソフトウェアにおいて、メッセージIDに対応するイベントを予め定義しておき、受信装置が受信するメッセージIDを含むイベントメッセージに基づいて、例えば付加データを切り替えるなどのイベントを実行することとする。
ここでメッセージIDとは、イベントメッセージ送出部110により生成されるイベントメッセージの識別子である。
【0033】
上記のようなイベントの定義は、カルーセルデータ中にスクリプト言語を用いてイベントの処理内容を記述することにより実現できる。なお、イベントメッセージについての詳細、およびスクリプト言語の記述方法については、「ARIBSTD−B24 デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」規格書に記述されている。
【0034】
図11は、データ素材名とメッセージIDとの対応表の一例を示す図である。
図11に示したデータ素材−メッセージID対応表1100において、データ素材名1101の列はイベントメッセージ送出部110が送出制御部106から受信するデータ素材名に基づいてメッセージIDを検索する際の索引として用いられ、メッセージID1102の列は対応する行のデータ素材名に対応するメッセージIDを表す。
【0035】
図11では、「ドラマA付加データ▲1▼」というデータ素材と「100」というメッセージIDとが対応し、「CM1付加データ」というデータ素材名と「101」というメッセージIDとが対応し、「CM2付加データ」というデータ素材名と「102」というメッセージIDとが対応し、「CM3付加データ」というデータ素材名と「103」というメッセージIDとが対応することを表している。
【0036】
さらにまた送出制御部106はAV送出部107へ、番組スケジュール管理表800を参照することにより、各番組の番組開始時刻に当該番組のAV素材名を渡して当該番組のAV素材の送出開始を指示し、当該番組の番組終了時刻に当該番組のAV素材の送出停止を指示する。
さらに、送出制御部106はAV送出部107へ、素材スケジュール管理表900を参照することにより、素材切替時刻に、次に提示すべきAV素材のAV素材名を渡して、送出するAV素材を切り替えるように指示する。
【0037】
AV送出部107は、送出制御部106の指示に従い、送出制御部106から渡されたAV素材名のAV素材を本編AV素材保持部101、及び、CMAV素材保持部102から読み出して多重化部111に渡す。
多重化部111は、AV送出部107から渡されるAV素材、カルーセル送出部109から渡されるカルーセルデータ、イベントメッセージ送出部110から渡されるイベントメッセージを多重化してデータストリームを生成し、受信装置に向けて放送する。
【0038】
多重化部111は、一般のデジタル衛星放送で使用されているトランスポートストリーム多重化装置や、それと同等の働きをするソフトウェアで構成することができる。
受信装置112は、放送装置100が放送するデータストリームを受信して、当該データストリームに多重されたAV素材の番組をテレビ113に表示させ、当該データストリームに多重されたイベントメッセージの指示に応じて、番組に関する詳細な情報等の提示切り替えの動作を行いつつ、当該データストリームに多重されたカルーセルデータ中のデータ素材に基づいて、当該情報等をテレビ113に表示させる。
【0039】
<動作>
ここで、本発明の実施の形態1に係る放送装置100における放送動作を説明する。
図12は、本発明の実施の形態1の放送装置100における送信動作の一例を示す図である。
【0040】
(1)送出制御部106が、自身が内臓している時計より時刻Tを取得する(ステップS1)。
(2)送出制御部106が、取得した時刻Tが編成情報管理部105が管理する番組スケジュール管理表800の番組開始時刻よりP分前の時刻になったか否かを判断する(ステップS2)。ここでP分とは、あらかじめ定められた時間であり、カルーセルデータを生成するのに必要な最低限の時間以上に設定する。
【0041】
(3)送出制御部106が、番組開始時刻よりP分前の時刻になったと判断した場合に、番組スケジュール管理表800から番組内で使用する全てのデータ素材名を読み出し、カルーセル生成部108へ渡す(ステップS3)。
(4)カルーセル生成部108が、送出制御部106から渡されたデータ素材名のデータ素材を、本編データ素材保持部103、及び、CMデータ素材保持部104から読み出してカルーセルデータを生成する(ステップS4)。
【0042】
(5)送出制御部106が、取得した時刻Tが編成情報管理部105が管理する番組スケジュール管理表800の番組開始時刻になったか否かを判断する(ステップS5)。
(6)送出制御部106が、番組開始時刻になったと判断した場合に、カルーセル送出部109へカルーセル生成部108により生成されたカルーセルデータの送出開始を指示し、AV送出部107へ当該番組のAV素材名を渡してAV素材の送出開始を指示する(ステップS6)。
【0043】
(7)カルーセル送出部109が、送出制御部106の指示に従い、カルーセル生成部108により生成されたカルーセルデータの繰り返し送出を開始する。
AV送出部107が、送出制御部106の指示に従い、送出制御部106から渡されたAV素材名のAV素材を本編AV素材保持部101、及び、CMAV素材保持部102から読み出して送出を開始する(ステップS7)。
【0044】
(8)送出制御部106が、取得した時刻Tが番組開始時刻から編成情報管理部105が管理する素材スケジュール管理表900の素材切替時間経過した素材切替時刻になったか否かを判断する(ステップS8)。
(9)送出制御部106が、素材切替時刻になったと判断した場合に、イベントメッセージ送出部110へ次に提示すべき付加データに対応するデータ素材名を渡して当該付加データの提示を指示するイベントメッセージを送出するように指示し、AV送出部107へ次に提示すべきAV素材のAV素材名を渡して送出するAV素材を切り替えるように指示する(ステップS9)。
【0045】
(10)イベントメッセージ送出部110が、データ素材−メッセージID対応表1100を参照して、送出制御部106から渡されたデータ素材名に対応するメッセージIDを含むイベントメッセージを生成して送出を開始する。
AV送出部107が、送出制御部106の指示に従い、送出制御部106から渡されたAV素材名のAV素材を本編AV素材保持部101、及び、CMAV素材保持部102から読み出して送出を開始する(ステップS10)。
【0046】
(11)送出制御部106が、取得した時刻Tが編成情報管理部105が管理する番組スケジュール管理表800の番組終了時刻になったか否かを判断する(ステップS11)。
(12)送出制御部106が、番組終了時刻になったと判断した場合に、カルーセル送出部109へカルーセルデータの送出停止を指示し、AV送出部107へAV素材の送出停止を指示する(ステップS12)。
【0047】
(13)カルーセル送出部109が、送出制御部106の指示に従い、カルーセルデータの送出を停止する。
AV送出部107が、送出制御部106の指示に従い、AV素材の送出を停止する(ステップS13)。
図13は、放送装置100が出力するデータストリームの具体例を示す図である。
【0048】
ここでは、本編AV素材保持部101にドラマA前半素材201,ドラマA後半素材202が、CMAV素材保持部102にCM1素材301,CM2素材302,CM3素材303が、本編データ素材保持部103にドラマA付加データ▲1▼401が、CMデータ素材保持部104にCM1付加データ501,CM2付加データ601,CM3付加データ701が保持され、編成情報管理部105が番組スケジュール管理表800と素材スケジュール管理表900とを保持しているものとする。
【0049】
図13に示すデータストリーム1300は、上段が番組データのデータストリーム1301、中段が付加データのデータストリーム中のカルーセルデータ部分1302であり、下段が付加データのデータストリーム中のイベントメッセージ部分1303である。
図13に示す矢印1310は時間軸であり、左方向から右方向へ時間が経過することを表し、矢印1310上の数値は時刻を表している。
【0050】
番組データのデータストリーム1301においては、10時00分00秒から「ドラマA前半素材201」の送出が開始され、10時14分00秒に「CM1素材301」の送出に切り替えられ、10時14分15秒に「CM2素材302」の送出に切り替えられ、10時14分30秒に、「ドラマA後半素材202」の送出に切り替えられ、10時29分45秒に「CM3素材303」の送出に切り替えられ、10時30分00秒に送出が終了する。
【0051】
カルーセルデータ部分1302においては、10時00分00秒からカルーセルデータ1000の送出が開始され、10時30分00秒までカルーセルデータ1000が繰返し送出される。
また、番組データのデータストリーム1301においてAV素材が切り替えられる各時刻に、付加データの切り替えを指示するイベントメッセージが送出される。ここでは、10時14分00秒にイベントメッセージ1304が、10時14分15秒にイベントメッセージ1305が、10時14分30秒にイベントメッセージ1306が、10時29分45秒にイベントメッセージ1307が送出される。
【0052】
図14は、受信装置112が図13に示したようなデータストリーム1300を受信した際に、テレビ113に表示される画面の遷移の具体例を示した図である。
以下に、受信装置112がデータストリーム1300を受信した際の動作を図14に添って説明する。
【0053】
(1)画面1401は、受信装置112が、番組開始時刻である10時00分00秒にデータストリーム1300の受信を開始し、データストリーム1301の「ドラマA前半素材201」を右上の表示領域に表示させ、カルーセルデータ部分1302のカルーセルデータ1000中の「ドラマA付加データ▲1▼401」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0054】
ここで、受信装置が「ドラマA付加データ▲1▼401」を最初に提示することは放送装置により指定されているものとする。
受信装置が最初に表示するデータ素材を放送装置が指定するには、例えば受信装置においてデフォルトで表示するデータ素材の識別子を固定しておき、放送装置でこの識別子を最初に表示させたいデータ素材に付与する方法や、放送装置が最初に表示させたいデータ素材の識別子を制御情報として受信装置に送信する方法などがある。これらの方法は「ARIB STD−B24 デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」規格書に記述されている。
(2)受信装置112が、次の付加データの切り替えに備えて、切替後に提示すべき「CM1付加データ501」をメモリ上に取り込んでキャッシュしておく。
【0055】
ここで、受信装置がメモリ上に取り込むべきデータ素材を決定するには、例えば、放送装置がデータ素材の優先度を指定して送信する方法や、先に提示するデータ素材の中にスクリプト言語で記述しておく方法などがある。これらの方法は「ARIB STD−B24 デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」規格書に記述されている。
【0056】
また受信装置112が、受信したカルーセルデータ1000中の全てのデータ素材「ドラマA付加データ▲1▼401」、「CM1付加データ501」、「CM2付加データ601」、及び、「CM3付加データ701」をメモリ上に取り込んでおいてもよい。
(3)画面1402は、受信装置112が、10時14分00秒に、データストリーム1301の「CM1素材301」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1304を受信してイベントメッセージ1304に含まれるメッセージID「101」に対応付けられた「CM1付加データ501」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0057】
ここで受信装置112は「CM1付加データ501」を前もってメモリ上に取り込んでいるので、「CM1付加データ501」の表示は素早く行うことができる。
(4)受信装置112が、次の付加データの切り替えに備えて、切替後に提示すべき「CM2付加データ601」をメモリ上に取り込んでおく。
【0058】
(5)画面1403は、受信装置112が、10時14分15秒に、データストリーム1301の「CM2素材302」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1305を受信してイベントメッセージ1305に含まれるメッセージID「102」に対応付けられた「CM2付加データ601」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0059】
(6)受信装置112が、次の付加データの切り替えに備えて、切替後に提示すべき「ドラマA付加データ▲1▼401」をメモリ上に取り込んでおく。
(7)画面1404は、受信装置112が、10時14分30秒に、データストリーム1301の「ドラマA後半素材202」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1306を受信してイベントメッセージ1306に含まれるメッセージID「100」に対応付けられた「ドラマA付加データ▲1▼401」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0060】
(8)受信装置112が、次の付加データの切り替えに備えて、切替後に提示すべき「CM3付加データ701」をメモリ上に取り込んでおく。
(9)画面1405は、受信装置112が、10時29分45秒に、データストリーム1301の「CM3素材303」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1307を受信してイベントメッセージ1307に含まれるメッセージID「103」に対応付けられた「CM3付加データ701」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0061】
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、放送装置が、後で切り替えられるAV素材に添付すべきデータ素材をカルーセルデータに含めて番組開始時刻から繰返し送出し、切り替えられるAV素材に対応するデータ素材の提示を指示するイベントメッセージをAV素材の切り替え時刻に放送し、受信装置が、切り替えられるAV素材に対応するデータ素材をAV素材の切り替え時刻前にメモリ上に取り込み、当該イベントメッセージを合図としてメモリ上のデータ素材を遅滞なく提示することができる。
【0062】
ここで切り替えられるAV素材に対応するデータ素材の提示を指示するイベントメッセージのデータ量は1トランスポートパケット(188バイト)以下で実現可能なため、受信装置が当該イベントメッセージの取得に要する時間は、例えば500Kbps(ビット/秒)の帯域を用いて送信した場合には0.003008秒以下となり、ほとんど遅延が発生しない。
【0063】
従って、高い精度でAV素材とデータ素材の提示の切替えタイミングを同期させることが可能となる。
(実施の形態2)
<概要>
本発明の実施の形態2に係る放送装置は、実施の形態1と同様に、本編番組に連動して視聴者に提示すべき本編番組付加データと、本編番組中で放送されるCM番組に連動して視聴者に提示すべきCM番組付加データとを、本編番組の放送時間の最初から繰り返し放送し、CM番組の放送開始時刻に付加データの提示を変更させる変更指示を放送するものであり、さらに、CM番組付加データの識別子をイベントメッセージを用いてCM番組の放送開始時刻より適当な時間だけ前に放送して、CM番組の放送開始時刻までに受信装置に識別子が示すCM番組付加データをメモリ上に取り込ませるものである。
【0064】
<構成>
図15は、実施の形態2に係る放送システムの構成を示す図である。
図15に示す放送システムは放送装置120、及び、受信装置132から構成される。
なお、図15には受信されたデータ放送に基づいて視聴者に対して番組やデータを提示するテレビ133を記載している。
【0065】
ここで、実施の形態1の図1に示した放送システムと同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
放送装置120は、本編AV素材保持部101、CMAV素材保持部102と、本編データ素材保持部103、CMデータ素材保持部104、編成情報管理部105、送出制御部126、AV送出部107、カルーセル生成部108、カルーセル送出部109、イベントメッセージ送出部130、及び、多重化部131を備える。
【0066】
送出制御部126は、実施の形態1の送出制御部106の動作に加えて、さらにイベントメッセージ送出部130へ、素材スケジュール管理表900を参照することにより、素材切替時刻よりもあらかじめ定められた時間だけ前の時刻(例えば開始時刻の1分前)に、次に提示すべき付加データに対応するデータ素材名を渡して、当該付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージを送出するように指示し、また、素材切替時刻以降に、提示の終わったデータ素材のキャッシュの解除を指示するイベントメッセージを送出するように指示する。
【0067】
イベントメッセージ送出部130は、送出制御部126の指示に従い、送出制御部126から渡されたデータ素材名に対応する付加データの提示を指示するイベントメッセージと、送出制御部126から渡されたデータ素材名に対応する付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージと、提示の終わったデータ素材のキャッシュの解除を指示するイベントメッセージとを生成して多重化部131に渡す。
【0068】
多重化部131は、AV送出部107から渡されるAV素材、カルーセル送出部109から渡されるカルーセルデータ、イベントメッセージ送出部130から渡されるイベントメッセージを多重化してデータストリームを生成し、受信装置に向けて放送する。
受信装置132は、放送装置120により放送されるデータストリームを受信して、当該データストリームに多重されたAV素材の番組をテレビ133に表示させ、当該データストリームに多重されたイベントメッセージの指示に応じて番組に関する詳細な情報等のキャッシュ、提示切り替え、キャッシュ解除の動作を行いつつ、当該データストリームに多重されたカルーセルデータ中のデータ素材に基づいて、当該情報等をテレビ133に表示させる。
【0069】
<動作>
ここで、本発明の実施の形態2に係る放送装置120における放送動作を説明する。
図16は、本発明の実施の形態2の放送装置120における送信動作の一例を示す図である。
【0070】
図16は、図12に、ステップS21、ステップS22のが追加され、図12のステップS9、ステップS10の2つのステップがステップS23、ステップS24に変更されたものである。
ここで、実施の形態1の図12に示した送信動作と同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0071】
(1)〜(7)図12の(1)〜(7)と同様なのでその説明を省略する(ステップS1〜ステップS7)。ただし、説明文中の送出制御部106は送出制御部126に変える。
(8)送出制御部126が、取得した時刻Tが素材切替時刻のN分前の時刻になったか否かを判断する(ステップS21)。ここでN分とは、あらかじめ定められた時間であり、受信装置でデータ素材の取り込みに必要な最低限の時間以上に設定しておくことが望ましい。
【0072】
(9)送出制御部126が、素材切替時刻のN分前になったと判断した場合に、イベントメッセージ送出部130へ、次に提示すべき付加データに対応するデータ素材名を渡して、当該付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージを送出するように指示する(ステップS22)。
(10)図12の(8)と同様なのでその説明を省略する(ステップS8)。ただし、説明文中の送出制御部106は送出制御部126に変える。
【0073】
(11)送出制御部126が、素材切替時刻になったと判断した場合に、イベントメッセージ送出部130へ次に提示すべき付加データに対応するデータ素材名を渡して当該付加データの提示を指示するイベントメッセージと、提示の終わった付加データのキャッシュの解除を指示するイベントメッセージとを送出するように指示し、AV送出部107へ次に提示すべきAV素材のAV素材名を渡して送出するAV素材を切り替えるように指示する(ステップS23)。
【0074】
(12)イベントメッセージ送出部130が、データ素材−メッセージID対応表1100を参照して、送出制御部126から渡されたデータ素材名に対応するメッセージIDを含む付加データの提示を指示するイベントメッセージと、提示の終わった付加データのキャッシュの解除を指示するイベントメッセージとを生成して送出を開始する。
【0075】
AV送出部107が、送出制御部126の指示に従い、送出制御部126から渡されたAV素材名のAV素材を本編AV素材保持部101、及び、CMAV素材保持部102から読み出して送出を開始する(ステップS24)。
(13)〜(15)図12の(11)〜(13)と同様なのでその説明を省略する(ステップS11〜S13)。ただし、説明文中の送出制御部106は送出制御部126に変える。
【0076】
図17は、放送装置120が出力するデータストリームの具体例を示す図である。
ここでは、実施の形態1の図13に示した具体例と同様に、本編AV素材保持部101にドラマA前半素材201,ドラマA後半素材202が、CMAV素材保持部102にCM1素材301,CM2素材302,CM3素材303が、本編データ素材保持部103にドラマA付加データ▲1▼401が、CMデータ素材保持部104にCM1付加データ501,CM2付加データ601,CM3付加データ701が保持され、編成情報管理部105が番組スケジュール管理表800と素材スケジュール管理表900とを保持しているものとする。
【0077】
図17に示すデータストリーム1700は、上段が番組データのデータストリーム1301、中段が付加データのデータストリーム中のカルーセルデータ部分1302であり、下段が付加データのデータストリーム中のイベントメッセージ部分1701である。
ここで、実施の形態1の図13に示した具体例と同様の部分には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0078】
図17に示したデータストリーム1700は、実施の形態1の図13に示したデータストリーム1300とイベントメッセージ部分のみが異なり、付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージ1702、1703、1706と、提示の終わった付加データのキャッシュの解除を指示するイベントメッセージ1704、1705、1707とが追加されている。
【0079】
イベントメッセージ1702は、付加データの切り替えを指示するイベントメッセージ1304が送出されるN分前の時刻に送出される、付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージである。
イベントメッセージ1703は、付加データの切り替えを指示するイベントメッセージ1305が送出されるN分前の時刻に送出される、付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージである。
【0080】
イベントメッセージ1704は、付加データの切り替えを指示するイベントメッセージ1305が送出される時刻以後に送出される、提示の終わった付加データのキャッシュの解除を指示するイベントメッセージである。
イベントメッセージ1705は、付加データの切り替えを指示するイベントメッセージ1306が送出される時刻以後に送出される、提示の終わった付加データのキャッシュの解除を指示するイベントメッセージである。
【0081】
イベントメッセージ1706は、付加データの切り替えを指示するイベントメッセージ1307が送出されるN分前の時刻に送出される付加データのキャッシュを指示するイベントメッセージである。
イベントメッセージ1707は、番組終了時刻以後に送出される、提示の終わった付加データのキャッシュの解除を指示するイベントメッセージである。
【0082】
受信装置132が図17に示したようなデータストリーム1700を受信した際に、テレビ133に表示される画面の遷移は、実施の形態1の図14と同様である。
以下に、受信装置132がデータストリーム1700を受信した際の動作を図14に添って説明する。
【0083】
(1)画面1401は、受信装置132が、番組開始時刻である10時00分00秒にデータストリーム1700の受信を開始し、データストリーム1301の「ドラマA前半素材201」を右上の表示領域に表示させ、カルーセルデータ部分1302のカルーセルデータ1000中の「ドラマA付加データ▲1▼401」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0084】
ここで、受信装置が「ドラマA付加データ▲1▼401」を最初に提示することは放送装置により指定されているものとする。
(2)受信装置132が、10時14分00秒のN分前(例えば10時13分00秒)にイベントメッセージ1702を受信してイベントメッセージ1702に含まれるメッセージID「101」に対応付けられた「CM1付加データ501」のメモリ上への取り込みを開始する。
【0085】
(3)受信装置132が、10時14分15秒のN分前(例えば10時13分15秒)にイベントメッセージ1703を受信してイベントメッセージ1703に含まれるメッセージID「102」に対応付けられた「CM2付加データ601」のメモリ上への取り込みを開始する。
(4)画面1402は、受信装置132が、10時14分00秒に、データストリーム1301の「CM1素材301」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1304を受信してイベントメッセージ1304に含まれるメッセージID「101」に対応付けられた「CM1付加データ501」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0086】
(5)画面1403は、受信装置132が、10時14分15秒に、データストリーム1301の「CM2素材302」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1305を受信してイベントメッセージ1305に含まれるメッセージID「102」に対応付けられた「CM2付加データ601」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0087】
(6)受信装置132が、「CM1付加データ501」の提示が終わった後に、イベントメッセージ1704を受信して「CM1付加データ501」をメモリ上から消去可とする。
(7)画面1404は、受信装置132が、10時14分30秒に、データストリーム1301の「ドラマA後半素材202」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1306を受信してイベントメッセージ1306に含まれるメッセージID「100」に対応付けられた「ドラマA付加データ▲1▼401」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
【0088】
(8)受信装置132が、「CM2付加データ601」の提示が終わった後に、イベントメッセージ1705を受信して「CM2付加データ601」をメモリ上から消去可とする。
《 》(9)受信装置132が、10時29分45秒のN分前(例えば10時28分45秒)にイベントメッセージ1706を受信してイベントメッセージ1706に含まれるメッセージID「103」に対応付けられた「CM3付加データ701」のメモリ上への取り込みを開始する。
【0089】
(10)画面1405は、受信装置132が、10時29分45秒に、データストリーム1301の「CM3素材303」を右上の表示領域に表示させ、同時に、イベントメッセージ1307を受信してイベントメッセージ1307に含まれるメッセージID「103」に対応付けられた「CM3付加データ701」を左下のL字型の表示領域に表示させたところである。
《 》(11)受信装置132が、「CM3付加データ701」の提示が終わった後に、イベントメッセージ1707を受信して「CM3付加データ701」をメモリ上から消去可とする。
【0090】
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、放送装置がキャッシュやキャッシュ解除を指示するイベントメッセージを放送し、受信装置がキャッシュやキャッシュ解除を指示するイベントメッセージに従って必要な期間に必要な付加データだけをキャッシュすることができる。
従って、受信装置のメモリ容量を節約できる。
(変形例)
<概要>
本発明の変形例に係る放送装置は、実施の形態1及び実施の形態2におけるイベントメッセージの代わりに、モジュールを追加することにより、同様の動作を実現するものである。
【0091】
<構成>
図18は、変形例に係る放送システムの構成を示す図である。
図18に示す放送システムは放送装置140、及び、受信装置152から構成される。
なお、図18には受信されたデータ放送に基づいて視聴者に対して番組やデータを提示するテレビ153を記載している。
【0092】
ここで、実施の形態1の図1及び実施の形態2の図15に示した放送システムと同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
放送装置140は、本編AV素材保持部101、CMAV素材保持部102と、本編データ素材保持部103、CMデータ素材保持部104、編成情報管理部105、送出制御部146、AV送出部107、カルーセル生成部108、カルーセル送出部109、ダミーモジュール送出部150、及び、多重化部151を備える。
【0093】
送出制御部146は、実施の形態1の送出制御部106におけるイベントメッセージ送出部110に対する動作や、実施の形態2の送出制御部126におけるイベントメッセージ送出部130に対する動作を、同様に、ダミーモジュール送出部150に対して行う。
ダミーモジュール送出部150は、送出制御部146の指示に従い、送出制御部146から渡されたデータ素材名に対応する付加データの提示を指示するモジュールを生成して多重化部151に渡す。
《 》また、ダミーモジュール送出部150は、送出制御部146から渡されたデータ素材名に対応する付加データのキャッシュを指示するモジュールと、提示の終わったデータ素材のキャッシュの解除を指示するモジュールとを生成して多重化部151に渡す。
【0094】
ここで、ダミーモジュール送出部150により生成される各モジュールはそれぞれ特定のモジュールIDを有する。
多重化部151は、AV送出部107から渡されるAV素材、カルーセル送出部109から渡されるカルーセルデータを多重化してデータストリームを生成し、ダミーモジュール送出部150からモジュールを渡された時のみ当該カルーセルデータに当該モジュールを加えて、受信装置に向けて放送する。
【0095】
受信装置152は、放送装置140により放送されるデータストリームを受信して、当該データストリームに多重されたAV素材の番組をテレビ153に表示させ、当該データストリームに多重されたカルーセルデータへのモジュールの追加を監視し、モジュールが追加された時にそのモジュールIDに応じて番組に関する詳細な情報等のキャッシュ、提示切り替え、キャッシュ解除の動作を行いつつ、当該データストリームに多重されたカルーセルデータ中のデータ素材に基づいて、当該情報等をテレビ153に表示させる。
【0096】
<動作>
本発明の変形例に係る動作は、実施の形態1及び実施の形態2における動作と同様なので、その説明を省略する。
以上のように、本発明の変形例によれば、放送装置が、イベントメッセージの代わりにモジュールを使用して、受信装置にデータ素材の切り替えやキャッシュやキャッシュ解除のイベントを実行するように指示することができる。
【0097】
従って、使用できるイベントメッセージの数が限られている場合において、データ素材の切り替えやキャッシュやキャッシュ解除のイベントを実行する合図としてイベントメッセージを使わない分だけ、イベントメッセージの数が減らないので、最大数のイベントメッセ−ジを他の目的に使用することができる。
なお、本発明の実施の形態1、実施の形態2、変形例では、各動作開始の合図となるイベントメッセージやモジュールを、一度だけ送信することとしているが、受信装置において取りこぼしが発生した場合の対処のため、同じイベントメッセージを複数回ずつ送信することとしてもよい。
【0098】
また、コンピュータに本発明の実施の形態1、実施の形態2、変形例のような動作を実行させることができるプログラムが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて流通したり、ネットワークで直接転送されたりして、取り引きの対象となりうる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えば、フロッピーディスク、CD、MO、DVD、メモリーカード等の着脱可能な記録媒体、ハードディスク、半導体メモリ等の固定記録媒体等であり、特に限定されるものではない。
【0099】
【発明の効果】
本発明に係るデータ放送装置は、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送装置であって、受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手手段と、入手手段により入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成手段と、入手手段により入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から生成手段により生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送手段と、前記受信機に対して前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送手段とを備えることを特徴とする。
【0100】
これによって、受信側において先に再生すべき放送データと後で再生すべき放送データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき放送データの再生を当該放送データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において、後で再生すべき放送データを前もってメモリ上に取り込んでおくことができるので、当該タイミングには取り込み時間による再生までの遅延時間が実質的にゼロになり、視聴者に提示する放送データの変更タイミングを従来よりも高い精度で制御することができる。
【0101】
さらに、放送するカルーセルデータを頻繁に切り替えなくてよくなるので、送信側の処理負担を軽くすることができる。
また、データ放送装置において、前記命令放送手段は、さらに、前記受信機に対して当該開始時刻に対応する放送データを当該開始時刻より前にメモリ上に取り込むタイミングを指示する取り込み指示命令を放送することを特徴とすることもできる。
【0102】
これによって、放送データの切り替わる時刻の前に、切り替わった後に再生すべき放送データをメモリ上に取り込むタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において必要な時に必要な放送データだけをメモリ上に取り込むことができるので、受信機のメモリ容量を節約できる。
【0103】
また、データ放送装置において、前記命令放送手段は、さらに、前記受信機に対してメモリ上に取り込んだ放送データを再生時刻が経過した後に消去可とするタイミングを指示する消去指示命令を放送することを特徴 とすることもできる。
これによって、放送データを消去するタイミングを指示する命令を放送することができる。
【0104】
従って、受信機において不要になった時に放送データをメモリ上から消去可にすることができるので、受信機のメモリ容量を節約できる。
また、データ放送装置において、前記命令放送手段は、前記開始指示命令を、イベントメッセージ、又は、特定の識別子を有するモジュールとして放送することを特徴とすることもできる。
【0105】
これによって、開始指示命令をイベントメッセージ、又は、特定の識別子を有するモジュールとして放送することができる。
従って、従来の受信機に本発明の動作を実行させることができる。
本発明に係るデータ放送装置は、番組データを所定の放送時間に継続的に放送し受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送装置であって、それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手手段と、入手手段により入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成手段と、入手手段により入手された複数の番組データをそれぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し入手手段により入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から生成手段により生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送手段と、前記受信機に対して前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送手段とを備えることを特徴とする。
【0106】
これによって、受信側において先に再生すべき付加データと後で再生すべき付加データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき付加データの再生を当該付加データに対応する番組データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において、後で再生すべき付加データを前もってメモリ上に取り込んでおくことができるので、当該タイミングには取り込み時間による再生までの遅延時間が実質的にゼロになり、視聴者に提示する付加データの変更タイミングを従来よりも高い精度で制御することができる。
【0107】
また、データ放送装置において、前記命令放送手段は、さらに、前記受信機に対して当該開始時刻に対応する付加データを当該開始時刻より前にメモリ上に取り込むタイミングを指示する取り込み指示命令を放送することを特徴とすることもできる。
これによって、付加データの切り替わる時刻の前に、切り替わった後に再生すべき付加データをメモリ上に取り込むタイミングを指示する命令を放送することができる。
【0108】
従って、受信機において必要な時に必要な付加データだけをメモリ上に取り込むことができるので、受信機のメモリ容量を節約できる。
また、データ放送装置において、前記命令放送手段は、さらに、前記受信機に対してメモリ上に取り込んだ付加データを再生時刻が経過した後に消去可とするタイミングを指示する消去指示命令を放送することを特徴とすることもできる。
【0109】
これによって、付加データを消去するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において不要になった時に付加データをメモリ上から消去可にすることができるので、受信機のメモリ容量を節約できる。
また、データ放送装置において、前記命令放送手段は、前記開始指示命令を、イベントメッセージ、又は、特定の識別子を有するモジュールとして放送することを特徴とすることもできる。
【0110】
これによって、開始指示命令をイベントメッセージ、又は、特定の識別子を有するモジュールとして放送することができる。
従って、従来の受信機に本発明の動作を実行させることができる。
本発明に係るデータ放送プログラムは、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送プログラムであって、コンピュータに、受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手ステップと、入手ステップにより入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、入手ステップにより入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送ステップと、前記受信機に対して前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップとを実行させることを特徴とする。
【0111】
本発明に係るデータ放送方法は、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送方法であって、受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手ステップと、入手ステップにより入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、入手ステップにより入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送ステップと、前記受信機に対して前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップとを備えることを特徴とする。
【0112】
これによって、受信側において先に再生すべき放送データと後で再生すべき放送データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき放送データの再生を当該放送データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において、後で再生すべき放送データを前もってメモリ上に取り込んでおくことができるので、当該タイミングには取り込み時間による再生までの遅延時間が実質的にゼロになり、視聴者に提示する放送データの変更タイミングを従来よりも高い精度で制御することができる。
【0113】
さらに、放送するカルーセルデータを頻繁に切り替えなくてよくなるので、送信側の処理負担を軽くすることができる。
本発明に係るデータ放送プログラムは、番組データを所定の放送時間に継続的に放送し受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送プログラムであって、コンピュータに、それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手ステップと、入手ステップにより入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、入手ステップにより入手された複数の番組データをそれぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し入手ステップにより入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送ステップと、前記受信機に対して前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップとを実行させることを特徴とする。
【0114】
本発明に係るデータ放送方法は、番組データを所定の放送時間に継続的に放送し受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送方法であって、それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手ステップと、入手ステップにより入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、入手ステップにより入手された複数の番組データをそれぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し入手ステップにより入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送ステップと、前記受信機に対して前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップとを備えることを特徴とする。
【0115】
これによって、受信側において先に再生すべき付加データと後で再生すべき付加データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき付加データの再生を当該付加データに対応する番組データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することができる。
従って、受信機において、後で再生すべき付加データを前もってメモリ上に取り込んでおくことができるので、当該タイミングには取り込み時間による再生までの遅延時間が実質的にゼロになり、視聴者に提示する付加データの変更タイミングを従来よりも高い精度で制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る放送システムの構成を示す図である。
【図2】本編AV素材保持部101に保持される本編番組用のAV素材の一例を示す図である。
【図3】CMAV素材保持部102に保持されるCM番組用のAV素材の一例を示す図である。
【図4】本編データ素材保持部103に保持されるデータ素材の表示の一例を示す図である。
【図5】CMデータ素材保持部104に保持されるデータ素材の表示の一例を示す図である。
【図6】CMデータ素材保持部104に保持されるデータ素材の表示の一例を示す図である。
【図7】CMデータ素材保持部104に保持されるデータ素材の表示の一例を示す図である。
【図8】編成情報管理部105により管理される編成情報の一例を示す図である。
【図9】編成情報管理部105により管理される編成情報の一例を示す図である。
【図10】カルーセル生成部108が生成するカルーセルデータの一例を示す図である。
【図11】データ素材名とメッセージIDとの対応表の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1の放送装置100における送信動作の一例を示す図である。
【図13】放送装置100が出力するデータストリームの具体例を示す図である。
【図14】受信装置112が図13に示したようなデータストリーム1300を受信した際に、テレビ113に表示される画面の遷移の具体例を示した図である。
【図15】実施の形態2に係る放送システムの構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態2の放送装置120における送信動作の一例を示す図である。
【図17】放送装置120が出力するデータストリームの具体例を示す図である。
【図18】変形例に係る放送システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
100 放送装置
101 本編AV素材保持部
102 CMAV素材保持部
103 本編データ素材保持部
104 CMデータ素材保持部
105 編成情報管理部
106 送出制御部
107 AV送出部
108 カルーセル生成部
109 カルーセル送出部
110 イベントメッセージ送出部
111 多重化部
120 放送装置
126 送出制御部
130 イベントメッセージ送出部
131 多重化部
140 放送装置
146 送出制御部
150 ダミーモジュール送出部
151 多重化部

Claims (12)

  1. 受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データを、カルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送装置であって、
    受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手手段と、
    入手手段により入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成手段と、
    入手手段により入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から、生成手段により生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送手段と、
    前記受信機に対して、前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送手段と
    を備えることを特徴とするデータ放送装置。
  2. 前記命令放送手段は、さらに、
    前記受信機に対して、当該開始時刻に対応する放送データを当該開始時刻より前にメモリ上に取り込むタイミングを指示する取り込み指示命令を放送すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ放送装置。
  3. 前記命令放送手段は、さらに、
    前記受信機に対して、メモリ上に取り込んだ放送データを再生時刻が経過した後に消去可とするタイミングを指示する消去指示命令を放送すること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ放送装置。
  4. 前記命令放送手段は、
    前記開始指示命令を、イベントメッセージ、又は、特定の識別子を有するモジュールとして放送すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ放送装置。
  5. 番組データを所定の放送時間に継続的に放送し、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを、当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送装置であって、
    それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと、当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手手段と、
    入手手段により入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成手段と、
    入手手段により入手された複数の番組データを、それぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し、入手手段により入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から、生成手段により生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送手段と、
    前記受信機に対して、前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送手段と
    を備えることを特徴とするデータ放送装置。
  6. 前記命令放送手段は、さらに、
    前記受信機に対して、当該開始時刻に対応する付加データを当該開始時刻より前にメモリ上に取り込むタイミングを指示する取り込み指示命令を放送すること
    を特徴とする請求項5に記載のデータ放送装置。
  7. 前記命令放送手段は、さらに、
    前記受信機に対して、メモリ上に取り込んだ付加データを再生時刻が経過した後に消去可とするタイミングを指示する消去指示命令を放送すること
    を特徴とする請求項6に記載のデータ放送装置。
  8. 前記命令放送手段は、
    前記開始指示命令を、イベントメッセージ、又は、特定の識別子を有するモジュールとして放送すること
    を特徴とする請求項5に記載のデータ放送装置。
  9. 受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データを、カルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送プログラムであって、
    コンピュータに、
    受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から、生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送ステップと、
    前記受信機に対して、前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップと
    を実行させることを特徴とするデータ放送プログラム。
  10. 番組データを所定の放送時間に継続的に放送し、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを、当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送プログラムであって、
    コンピュータに、
    それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと、当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の番組データを、それぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し、入手ステップにより入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から、生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送ステップと、
    前記受信機に対して、前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップと
    を実行させることを特徴とするデータ放送プログラム。
  11. 受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される放送データを、カルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送方法であって、
    受信機において再生を開始すべき開始時刻がそれぞれに指定されている複数の放送データを入手する入手ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の放送データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の放送データのそれぞれに指定されている各開始時刻の中の最も早い時刻から、生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するカルーセルデータ放送ステップと、
    前記受信機に対して、前記各開始時刻のそれぞれに対応する放送データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップと
    含むことを特徴とするデータ放送方法。
  12. 番組データを所定の放送時間に継続的に放送し、受信機において受信後一旦メモリ上に取り込まれた後で再生される当該番組データに対応する付加データを、当該所定の放送時間にカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送方法であって、
    それぞれに放送時間が指定されている複数の番組データと、当該番組データのそれぞれに対応する付加データとを入手する入手ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の付加データを含むカルーセルデータを生成する生成ステップと、
    入手ステップにより入手された複数の番組データを、それぞれに指定されている各放送時間に継続的に放送し、入手ステップにより入手された複数の番組データのそれぞれに指定されている各放送時間の中の最も早い放送時間の開始時刻から、生成ステップにより生成されたカルーセルデータをカルーセル方式で繰り返し放送するデータ放送ステップと、
    前記受信機に対して、前記各放送時間の各開始時刻のそれぞれに対応する付加データの再生を当該開始時刻に開始するタイミングを指示する開始指示命令を放送する命令放送ステップと
    含むことを特徴とするデータ放送方法。
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