JP4781579B2 - 玩具ハウス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般家庭,デパートの遊び場,公園,幼稚園,保育園等に設置され、内部に子供が入って遊べる空間が形成される玩具ハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭,デパートの遊び場,公園,幼稚園,保育園等では、内部に子供が入って遊べる空間が形成される玩具ハウス(遊戯用組み立て家屋)が設置されることがある。従来、この種の玩具ハウスとしては、比較的硬質なプラスチックからなるものが一般的であった。ところが、前記硬質プラスチック製の玩具ハウスは、各部品が重く、しかも大きいため、移動させ難く、公園や友達の家等に手軽に持ち運んで組み立てたりすることができなかった。また、当該玩具ハウスは、硬質プラスチック製であるが故に、硬く、子供がつまずいて倒れたりしたときに、当該玩具ハウスにぶつかったりして、痛い思いをしたり、打撲傷になったりし易かった。
【0003】
また、前記従来の硬質プラスチック製玩具ハウスは、四方の側壁部と屋根部とに分割され、側壁部と屋根部とを組み立てる際に、各側壁部に形成したボルト孔に、プラスチック製のボルトを挿入して各側壁部同士の連結を行っているのが一般的であった。しかしながら、このようにプラスチック製ボルトを用いて各側壁部の連結を行う場合、前記各側壁部のボルト孔との嵌合後、ボルトの嵌合部が潰れてしまい、ボルトのボルト孔からの抜き取りが困難になり、それが原因で、連結した各側壁部同士の再度の分解が不可能となるおそれがあった。前記各側壁部同士の再分解が不可能となる場合には、当該玩具ハウスの搬送や収納等の取り扱いを簡便に行えなくなってしまう。
【0004】
なお、実開平5−35199号公報,登録実用新案公報第3059009号公報等では、各側壁部や屋根部がダンボール等の厚手の紙で構成された玩具ハウスが提案されている。しかしながら、この厚手の紙からなる玩具ハウスにあっては、各側壁部及び屋根部の厚みが薄く、内部の空間で子供が暴れて側壁部や屋根部にぶつかったりした場合には、簡単に折れたり、破損したりしてしまうおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の点に鑑み提案されたものであって、側壁部や屋根部等の各部が軽く、移動させ易いと共に、子供がつまずいて倒れたりした場合等に痛い思いをしなくて済み、また打撲傷になり難く、しかも各側壁部同士或いは各側壁部と屋根部の分解が可能であり、さらには簡単に破損したりしない玩具ハウスを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、子供が入って遊ぶことができる玩具ハウスにおいて、側壁部及び屋根部を有し、該側壁部及び屋根部が軟質発泡体からなり、側壁部は複数からなり、各側壁部同士又は側壁部と屋根部とが、それぞれ着脱自在に組み合わされており、側壁部及び屋根部の少なくとも一方が、軟質発泡体からなる円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を複数並設したもので構成され、隣り合う側壁部が、側壁部構成部材である円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を交差させながら複数段積み重ねることによって構成され、互いに交差する側壁部構成部材の少なくとも一方の交差部位表面には、他方の側壁部構成部材と係合して、両側壁部構成部材同士の位置決めとなる位置決め用切り欠き部が形成され、互いに交差する側壁部構成部材の少なくとも一方が、凹部を有する雌部材と前記凹部に対して嵌合可能な凸部を有する雄部材とに分割され、前記凹部と凸部の嵌合により結合された雌部材と雄部材の間で位置決め用切り欠き部が構成され、かつ前記凹部と凸部の嵌合程度によって位置決め用切り欠き部の大きさが調節可能となっていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、円柱形状体又は円筒形状体の外径が5〜20cmであることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、側壁部及び屋根部を構成する軟質発泡体のJIS K6400に規定の硬さ試験に準じて測定される25%硬さが30〜500Nであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について説明する。図1はこの発明の一実施例に係る玩具ハウス全体を示す斜視図、図2〜図8は図1の玩具ハウスを組み立てる際の組み立て手順を示す図であり、図2は土台(基礎)の設置時を示す斜視図、図3は側壁部構成部材の雌部材と雄部材とを結合する際を示す部分斜視図、図4は土台の設置時における側壁部構成部材を交差する際を示す部分斜視図、図5は側壁部形成時(側壁部構成部材の積み上げ時)を示す斜視図、図6は側壁部の形成完了時を示す斜視図、図7は棟材架設時を示す斜視図、図8は側壁部への屋根部取付時を示す斜視図である。また、図9は他の実施例に係る側壁部構成部材の交差部位を示す部分斜視図である。
【0010】
図1に示す玩具ハウス10は、この発明の一実施例に係るものであって、内部に子供等が入って遊べる遊戯空間10aが形成される遊び具(遊戯用組み立て家屋)として、一般家庭,デパートの遊び場,公園,幼稚園,保育園等に設置される。この玩具ハウス10は、土台部15を含む所定数(ここでは4つ)の側壁部11〜14と、屋根部40とを備えている。なお、側壁部の数は4つに限らず、側壁部を単体(一体成形品)としても良いし、側壁部の数を2つ、3つ或いは5つ以上としても良い。
【0011】
前記各側壁部11〜14及び屋根部40は軟質発泡体からなる。軟質発泡体としては、ポリウレタンフォーム、ポリオレフィンフォーム(ポリエチレンフォーム等)、シリコンフォーム等が挙げられ、中でも加工性及び柔軟性の点でポリウレタンフォームが好ましい。
【0012】
前記のように各側壁部11〜14及び屋根部40を軟質発泡体で構成すれば、各部が柔軟性やソフト性に優れたものになるため、子供がつまずいて倒れたりして当該玩具ハウス10にぶつかった場合等に痛い思いをせず、打撲傷になるのも防止できる。また、軟質発泡体は軽量であるので、当該玩具ハウス10は移動させ易く、保母さんやお母さん等の女性でも簡単に動かすことができ、さらには公園や友達の家等に手軽に持ち運ぶことが可能となる。また、前記軟質発泡体は弾性を有するので、子供が暴れて側壁部11〜14等にぶつかったり、叩いたりした場合でも、簡単に破損したりしない。さらに加えて、軟質発泡体は軽量であるために、当該玩具ハウスのサイズを大にしても重量がそれ程重くならず、子供に限らず大人までも中に入ることができる玩具ハウスとすることが可能となる。
【0013】
次に、この実施例における各側壁部11〜14及び屋根部40について順に詳述する。
各側壁部11〜14は、軟質発泡体からなる円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体、ここでは円柱形状体とされた側壁部構成部材20,25を複数並設したもので構成されている。なお、図では、左側側壁部11及び右側側壁部12は第一側壁部構成部材20(後述の土台構成部材30を含む。)を複数並設したもので構成され、他方、前側側壁部13及び後側側壁部14は第二側壁部構成部材25を複数並設されたもので構成されている。
【0014】
また、この実施例においては、前記左側側壁部11及び右側側壁部12を構成する複数の第一側壁部構成部材20のうち、最下の第一側壁部構成部材20,20の下部に半円柱形状体(円柱形状体を半割して下面が平らな面となった半割体)31,31が接着剤等で固着され、当該最下の第一側壁部構成部材及び半円柱形状体は土台構成部材30,30として構成されている。さらに、前記二つの土台構成部材30,30とそれらに交差する最下の第二側壁部構成部材25,25とで当該玩具ハウス10の土台部15を構成している。前記接着剤としては、ゴム系接着剤、ウレタン系接着剤、エマルジョン系接着剤等が挙げられ、その中でも臭いが少ない溶剤型接着剤(有機溶剤としてはアセトン、ペンタン、シクロヘキサン等)、スチレンブタジエンゴム、合成ゴム系接着剤、コニシ株式会社製のZ−3等が好適である。
【0015】
さらに、この実施例では、隣り合う各側壁部11〜14は、側壁部構成部材(円柱形状体)20,25を交差(図示の例では上下に交差)させながら複数段積み重ねることによってログハウス調に構成され、それらの内側には遊戯空間10aが区画形成されている。また、この実施例における前記右側側壁部12には、図6〜図8に示すように窓部12aが形成されている。さらに、前記前側側壁部13には出入口13aが形成され、該出入口13aを介して子供等の遊戯者が前記玩具ハウス10内部の遊戯空間10aに対して出入りできるようになっている。
【0016】
また、この実施例においては、図5等から容易に理解されるように、互いに交差する側壁部構成部材20,25の少なくとも一方、ここでは両方の交差部位の表面には、他方の側壁部構成部材と係合して、両側壁部構成部材同士の位置決めとなる位置決め用切り欠き部21,26が形成されている。これによって、簡単に各側壁部構成部材20,25を正しく交差させて組み合わせることができると共に、交差組み合わせ後に各側壁部構成部材20,25が外れたり、ずれたりするのを防ぐことができ、側壁部11〜14を形状安定性に優れたものとすることができる。また、前記各側壁部構成部材同士は着脱自在に組み合わされているので、各側壁部11〜14同士も着脱自在に組み合わされていることになる。なお、図示の例では、前記位置決め用切り欠き部21,26は各側壁部構成部材20,25の上部及び下部の両方に設けられている。但し、第二側壁部構成部材25のうち、最下に配設されるもの(前記土台構成部材となる第一側壁部構成部材20,20の下側に配設されるもの)については、図4に示すように、上部にだけ位置決め用切り欠き部26が形成される。
【0017】
また、前記土台構成部材30の半円柱形状体31にあっては、図2に示すように、該半円柱形状体31と共に土台構成部材30を構成する第一側壁部構成部材20の位置決め用切り欠き部21の下方位置に分割部32が設けられ、該分割部32を介して前記位置決め用切り欠き部21内への第二側壁部構成部材25の挿入が可能となっている。
【0018】
ここで、前記各側壁部構成部材20,25はセル(気孔)構造を有する軟質発泡体からなるため、微視的な視点から見れば、当該各側壁部構成部材20,25の表面には凹凸を有している。よって、前記各側壁部構成部材20,25の表面は摩擦抵抗が大きく、かつ各側壁部構成部材20,25(軟質発泡体)が有する柔軟性のため、上述したように位置決め用切り欠き部21,26で側壁部構成部材20,25同士が係合する構造にすれば、接着剤等を用いなくても、側壁部構成部材20,25同士を組み合わせて分離可能に接合することができる。しかも、前記組み合わせ接合時には、前記第一側壁部構成部材20と第二側壁部構成部材25の接合部(交差部)となる位置決め用切り欠き部21,26の近傍を押圧して変形させながら側壁部構成部材20,25同士を係合させることができるので、作業が容易であるにもかかわらず、前記押圧の力を解除すると、発泡体が有する復元力でもって各側壁部構成部材20,25が元の形状に回復し、それと前記発泡体特有の摩擦抵抗との相乗効果によって、接合部においての係合力が十分となって、各側壁部構成部材20,25同士が外れ難くなる。
【0019】
さらに、前記位置決め用切り欠き部21,26については、前記側壁部構成部材20,25の少なくとも一方、ここでは左側側壁部11及び右側側壁部12を構成する第一側壁部構成部材20が、図2〜図5から理解されるように、凹部22aを有する雌部材22と前記凹部22aに対して嵌合可能な凸部23aを有する雄部材23とに分割され、前記凹部22aと凸部23aの嵌合により結合された雌部材22と雄部材23の間で前記位置決め用切り欠き部21が構成されるのが好ましい。このようにして位置決め用切り欠き部21を構成すれば、前記凹部22aと凸部23aの嵌合程度(凸部23aの凹部22a内への挿入量)によって前記位置決め用切り欠き部21の大きさ(長さ)が調節可能となるため、仮に側壁部構成部材20,25(軟質発泡体)の加工精度が悪くなって、側壁部構成部材20,25(位置決め用切り欠き部21,26を含む。)の形状や寸法にばらつきが生じても、前記位置決め用切り欠き部21の大きさの調節によって簡単かつ迅速に対応することができ、両側壁部構成部材20,25の交差組み合わせ接合を容易かつ確実に行うことができる。また、図示の例では、前記第一側壁部構成部材20の雄部材23の凸部23a外周形状と、第二側壁部構成部材25の位置決め用切り欠き部26の凹面形状とを合致させることによって、当該位置決め用切り欠き部21,26における係合性を高めている。
【0020】
この実施例では、前記位置決め用切り欠き部21,26を介して、互いに交差する側壁部構成部材20,25同士が係合しているが、これに限らず、図9に示すように、一方の側壁部構成部材20Aに他方の側壁部構成部材25Aの長手方向Xと平行な開口部Hを形成し、該開口部Hへ他方の側壁部構成部材25Aを挿入させ、両側壁部構成部材20A,25A同士を係合するようにしても良い。なお、前記開口部Hは側壁部構成部材20Aを貫通しても、しなくてもどちらでも良い。
【0021】
また、この実施例では、図6及び図7に示されるように、前記前側側壁部13及び後側側壁部14の上部には、屋根部40の傾斜に対応して該屋根部40を支持するための傾斜支持部35,36が設けられている。ここでは、前記傾斜支持部35,36は両側部分が斜めにカットされた所定数(図では二つ)の円柱形状体37,38を上下に重ねて固着したものが用いられ、その下側の円柱形状体38の両端が、左側側壁部11及び右側側壁部12の最上に位置する第一側壁部構成部材20の位置決め用切り欠き部21と係合している。なお、前記円柱形状体37,38同士を固着する方法としては、例えば、上述の土台構成部材30を構成する最下の第一側壁部構成部材20と半円柱形状体31とを固着する接着剤等を用いることが挙げられる。勿論、接着剤を用いずに、両者を適宜手法により固着したり、両者を一体成形することも可能である。
【0022】
さらに加えて、この実施例においては、前記前側側壁部13及び後側側壁部14の上部間、より詳しく言えば前記傾斜支持部35,36の上側円柱形状体37,37の上部間に、前記左側側壁部11及び右側側壁部12を構成する第二側壁部構成部材25と平行な棟材(支持用架設部材)39が架設されている。図では、前記傾斜支持部35,36の上側円柱形状体37,37の略中央に棟材用切り欠き部37a,37aが形成され、該棟材用切り欠き部37a,37aに前記棟材39がはめ込まれている。
【0023】
なお、前記棟材39と左側側壁部11及び右側側壁部12の最上に位置する第二側壁部構成部材25の内部に金属や硬質合成樹脂、紙管等の芯材(図示せず)を埋設して、それらの剛性を高めて、各側壁部11〜14に屋根部40を載せた際に、各側壁部11〜14の形状を確実に維持できるようにしても良い。前記芯材の発泡体内への埋設手段としては、インサート成形のほか、円柱形状体の径よりも小さいパイプ状の刃物を回転させて、芯材の挿入部分をくり抜く円筒くり抜き加工を円筒形状体に施し、芯材を挿入する方法を挙げることができる。
【0024】
続いて、屋根部40について説明する。当該屋根部40は、前記四方の側壁部11〜14と同様に、軟質発泡体(ここではポリウレタンフォーム)からなる円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体等、ここでは円柱形状体とされた屋根部構成部材50,55を複数並設したものからなる。図示の屋根部40は、前記屋根部構成部材50,55を複数並設してそれらを互いに固着した二つの斜面部材41,42を所定角度で組み合わせて固着した切妻屋根(山形形状の屋根)として形成されている。勿論、屋根部40の形状は上記形状に限定されることはない。また、各屋根部構成部材50,55同士、及び斜面部材41,42の固着は、上述の土台構成部材30を構成する最下の第一側壁部構成部材20と半円柱形状体31とを固着する接着剤等によってなされている。勿論、前記固着方法は、接着剤を用いない他の適宜手法が採用されても良い。
【0025】
前記屋根部40は前記各側壁部11〜14の頂部に載置されて着脱自在に組み合わされている。具体的には、前記屋根部40は、左右の側壁部11,12の最上位置の第一側壁部構成部材20,20、及び前後の側壁部13,14の傾斜支持部35,36、並びに該傾斜支持部35,36間に架設された棟材39に密接するように載置されている。また、各側壁部11〜14とそれらの上に載置された屋根部40は、前述した発泡体の摩擦抵抗が大きいといった特性と屋根部40の自重作用によって分離可能に連結されており、その連結後において当該屋根部40は子供等が触れても容易にずれたりしない。
【0026】
上述したように、各側壁部11〜14同士、又は側壁部11〜14と屋根部40とが、それぞれ着脱自在に組み合わされて接合されるようにすれば、各構成部材11〜14,40を分解することができ、当該玩具ハウス10の販売時や持ち運び時や収納時等における取り扱いスペースを低減できる。特に、この実施例の如く、各側壁部11〜14を分解可能な複数の側壁部構成部材を並設したもので構成するようにすれば、前記取り扱いスペースの低減をさらに図ることができる。
【0027】
ここで、好ましくは上記各側壁部11〜14及び屋根部40、特には各側壁部11〜14を構成する円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体(ここでは円柱形状体)20,25,37〜39,50,55の外径を5〜20cmとする。この理由は、外径が5cmよりも小さいと、当該玩具ハウス10の強度が弱くなり、一方、外径が20cmよりも大きくなると、持ち運びや組み立て時等における取り扱いが不便になるためである。
【0028】
また、子供等の遊戯者の安全性向上と当該玩具ハウス10の構造的強度の確保の点から、上記各側壁部11〜14及び屋根部40を構成する軟質発泡体(ここではポリウレタンフォーム)のJIS K6400に規定の硬さ試験に準じて測定される25%硬さは30〜500Nとされるのが良く、さらには40〜400Nとされるのが好ましい。
【0029】
なお、この実施例の玩具ハウス10においては、柱部や床部等がない構成となっているが、勿論、前記柱部や床部等を設けるようにしても良い。その場合、遊戯者の安全性や玩具ハウスの軽量化の点を考慮すれば、柱部や床部も軟質発泡体で形成するのが好ましい。
【0030】
また、前記側壁部11〜14や屋根部40等の玩具ハウス構成部材に対して各種の色を着色したり、絵等を付したりすれば、子供の色彩感覚やデザイン感覚が養える等の新たな効果が発現される。
【0031】
次に、上記構成の玩具ハウス10の組み立て手順の一例について述べる。
まず、図2の(A)に示すように、玩具ハウス設置面上に第一側壁部構成部材20,20を含む土台構成部材30,30を所定間隔離して配置する。この際、配置される土台構成部材30,30(以下の第一側壁部構成部材20,20も同じ。)については、図3の(A)の状態から(B)の状態となるように、予め雌部材22の凹部22aに雄部材23の凸部23aをはめ込んで雌部材22と雄部材23とを結合しておく。次いで、図2の(B)の如く、前記土台構成部材30,30下部の両端近傍に形成された位置決め用切り欠き部21と、第二側壁部構成部材25,25の位置決め用切り欠き部26とを係合させるようにして、土台構成部材30,30と第二側壁部構成部材25,25とを接合して土台部(基礎部)15を形成する。このとき、図4の(A)及び(B)に示すように、土台構成部材30,30を位置決め用切り欠き部21位置で折り曲げながら、土台構成部材30,30の下方に第二側壁部構成部材25,25を位置させるようにすれば、前記位置決め用切り欠き部21と26の係合作業を簡単かつスムーズに進めることができる。
【0032】
その後、図5の(A)及び(B)に示すように、前記位置決め用切り欠き部21と26とを係合させながら、第一側壁部構成部材20と第二側壁部構成部材25とを交差させつつ所定数段だけ順次積み重ねることによって、図6の如く遊戯空間10aを区画する各側壁部11〜14を形成する。この際、右側側壁部12の窓部12a及び前側側壁部13の出入口13aも同時に形成されることになる。前記窓部12a及び出入口13aの形成は、該当箇所周辺に使用する第一側壁部構成部材20及び第二側壁部構成部材25の長さを適宜選択することによってなされる。
【0033】
また、前記各側壁部11〜14形成の最終段階においては、最上に位置する第一側壁部構成部材20の位置決め用切り欠き部21に、傾斜支持部35,36の下側円柱形状体38の両端を係合させることによって、前記傾斜支持部35,36を前側側壁部13及び後側側壁部14の上部に設ける。
【0034】
前記各側壁部11〜14の形成完了後、図7に示すように、前記前側側壁部13及び後側側壁部14の上部間(より詳しく言えば傾斜支持部35,36の上側円柱形状体37,37間)に棟材39を架設する。このとき、前記傾斜支持部35,36の上側円柱形状体37,37の上部略中央に形成された棟材用切り欠き部37a,37a内へ棟材39の両端近傍をはめ込むようにする。
【0035】
続いて、図8に示すように、前記各側壁部11〜14の上方より前記屋根部40を各側壁部11〜14に近づけ、当該屋根部40の裏面が左側側壁部11及び右側側壁部12の最上位置の第一側壁部構成部材20,20と、前側側壁部13及び後側側壁部14の傾斜支持部35,36と、前記棟材39とに密接するように、各側壁部11〜14上に屋根部40を載置すれば、玩具ハウス10の組み立てが完了する。上の説明からも分かるように、実施例の玩具ハウス10の組み立ては極めて簡単であり、誰でも容易に組み立てることができる。また、当該玩具ハウス10の分解は、前記組み立て手順の逆の手順により容易に行うことができる。
【0036】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、上記実施例においては、各側壁部同士又は側壁部と屋根部とがそれぞれ着脱自在に組み合わされて接合されているが、これに限定されず、各側壁部同士又は側壁部と屋根部とが取り外し不可能に接合されても良い。
【0037】
また、上記実施例では、側壁部及び屋根部が、軟質発泡体からなる円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を複数並設したもので構成されているが、これに限らず、側壁部や屋根部を軟質発泡体からなる板状体で構成しても良い。
【0038】
また、上の説明では、ログハウスタイプの玩具ハウスについて述べたが、本発明に係る玩具ハウスの形状は特に限定されるものではなく、例えば、直方体形状、ドーム形状,円錐形状,円筒形状等、他の形状の玩具ハウスにも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上図示し、説明したように請求項1記載の玩具ハウスによれば、子供等がハウスの中に入って遊ぶことができ、子供等は玩具ハウスとの一体感を通して情操を養うことができる。また、当該玩具ハウスにおいては、側壁部及び屋根部が軟質発泡体からなるため、子供がつまずいたりして当該玩具ハウスにぶつかった場合等でも痛みがなく、安全性が高く、しかも安価に玩具ハウスを製造できる。さらに、軟質発泡体は軽量であるので、当該玩具ハウスは移動させ易いと共に、室内にも設置し易い。加えて、前記軟質発泡体は弾性を有するので、子供が暴れて側壁部等にぶつかったり、叩いたりした場合でも、簡単に破損したり折れたりしない。
【0040】
請求項1記載の玩具ハウスによれば、複数の側壁部を有し、各側壁部同士又は側壁部と屋根部とが、それぞれ着脱自在に組み合わされているので、各構成部材を分解することができ、当該玩具ハウスの販売時や持ち運び時や収納時等における取り扱いが容易となり、その搬送や収納等を簡便に行うことができる。
【0041】
請求項1記載の玩具ハウスにおいては、側壁部及び屋根部の少なくとも一方が、円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を複数並設したものからなるため、外観が良好となる。特に、請求項1記載の玩具ハウスの如く、隣り合う側壁部を円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を交差させながら複数段積み重ねることによって構成すれば、当該玩具ハウスはログハウスに似たものとなり、趣向性に優れる。
【0042】
請求項1記載の玩具ハウスでは、互いに交差する前記円柱形状体等からなる側壁部構成部材の少なくとも一方の交差部位表面には、他方の側壁部構成部材と係合して、両側壁部構成部材同士の位置決めとなる位置決め用切り欠き部が形成されているので、各側壁部構成部材を簡単かつ正しく交差させて組み合わせることができ、側壁部の組み立てが容易となり、しかも交差組み合わせ後に各側壁部構成部材が外れたり、ずれたりするのを防ぐことができる。
【0043】
請求項1記載の玩具ハウスでは、互いに交差する前記側壁部構成部材の少なくとも一方が、雌部材と雄部材とに分割され、前記雌部材の凹部と雄部材の凸部の嵌合により結合された雌部材と雄部材の間で位置決め用切り欠き部が構成され、かつ前記凹部と凸部の嵌合程度によって位置決め用切り欠き部の大きさが調節可能となっているので、仮に側壁部構成部材の形状や寸法にばらつき等が生じても、それに前記位置決め用切り欠き部の大きさを調節することによって簡単かつ迅速に対応することができ、各側壁部の組み立てが一層容易となる。
【0044】
請求項2記載の玩具ハウスのように、側壁部又は屋根部を構成する円柱形状体又は円筒形状体の外径が5〜20cmとされれば、玩具ハウスの強度を高めることができ、しかも該玩具ハウスの搬送時や組み立て時等における取り扱いが容易となる。
【0045】
請求項3記載の玩具ハウスの如く、側壁部及び屋根部を構成する軟質発泡体のJIS K6400に規定の硬さ試験に準じて測定される25%硬さが30〜500Nとなるようにすれば、前記安全性の向上効果がより一層大になると共に、当該玩具ハウスの構造的強度を十分確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る玩具ハウス全体を示す斜視図である。
【図2】 図1の玩具ハウスを組み立てる手順例における土台(基礎)の設置時を示す斜視図である。
【図3】 側壁部構成部材の雌部材と雄部材とを結合する際を示す部分斜視図である。
【図4】 土台の設置時における側壁部構成部材を交差する際を示す部分斜視図である。
【図5】 側壁部形成時を示す斜視図である。
【図6】 側壁部の形成完了時を示す斜視図である。
【図7】 棟材架設時を示す斜視図である。
【図8】 側壁部への屋根部取付時を示す斜視図である。
【図9】 他の実施例に係る側壁部構成部材の交差部位を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
10 玩具ハウス
11〜14 側壁部
20,25 側壁部構成部材(円柱形状体)
21,26 位置決め用切り欠き部
22 雌部材
22a 雌部材の凹部
23 雄部材
23a 雄部材の凸部
40 屋根部
50,55 屋根部構成部材(円柱形状体)
Claims (3)
- 子供が入って遊ぶことができる玩具ハウスにおいて、
側壁部及び屋根部を有し、該側壁部及び屋根部が軟質発泡体からなり、
側壁部は複数からなり、各側壁部同士又は側壁部と屋根部とが、それぞれ着脱自在に組み合わされており、
側壁部及び屋根部の少なくとも一方が、軟質発泡体からなる円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を複数並設したもので構成され、
隣り合う側壁部が、側壁部構成部材である円柱形状体又は円筒形状体或いはそれらの半割体を交差させながら複数段積み重ねることによって構成され、
互いに交差する側壁部構成部材の少なくとも一方の交差部位表面には、他方の側壁部構成部材と係合して、両側壁部構成部材同士の位置決めとなる位置決め用切り欠き部が形成され、
互いに交差する側壁部構成部材の少なくとも一方が、凹部を有する雌部材と前記凹部に対して嵌合可能な凸部を有する雄部材とに分割され、前記凹部と凸部の嵌合により結合された雌部材と雄部材の間で位置決め用切り欠き部が構成され、かつ前記凹部と凸部の嵌合程度によって位置決め用切り欠き部の大きさが調節可能となっていることを特徴とする玩具ハウス。 - 円柱形状体又は円筒形状体の外径が5〜20cmであることを特徴とする請求項1に記載の玩具ハウス。
- 側壁部及び屋根部を構成する軟質発泡体のJIS K6400に規定の硬さ試験に準じて測定される25%硬さが30〜500Nであることを特徴とする請求項1又は2に記載の玩具ハウス。
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