JP4777718B2 - 量子ビット装置及び量子ビットの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ジョセフソン接合を含む超伝導回路を利用した量子コンピュータにおいて用いられる量子ビット装置及び量子ビットの制御方法に関するものである。
量子コンピュータは、現在のコンピュータでは計算困難とされているある種の問題(大きな数の素因数分解など)を迅速に解くことができるため、注目を集めている。量子コンピュータの基本素子となる量子ビットは、量子力学的な2つの状態(量子2状態)に情報を載せる。このように用いられる量子ビットには、原子,光子などの自然に存在する量子2状態,あるいは超伝導体,半導体を用いて人工的に作られた2状態など、様々な物理系が候補としてあり、これらが盛んに研究されている。中でも、超伝導量子ビットは、初期化,ゲート操作,及びビット数の拡張性などの観点から、有力な候補であると考えられている。
超伝導量子ビットには、電荷量子ビット,電荷−位相量子ビット,位相量子ビット,及び磁束量子ビットの4種類があり、各々、超伝導ジョセフソン接合が用いられた超伝導回路から構成されている。これらの量子ビットを構成する超伝導材料としては、ジョセフソン接合の作製技術が確立しているアルミニウムやニオブなどが用いられている。これらの材料を用いて超伝導量子ビットを設計すると、量子2状態(量子ビット)の2状態間のエネルギー差は、周波数に換算して1〜100GHz程度となり、マイクロ波領域にはいる。この周波数は、量子ビットのラーモア周波数と呼ばれている。現在の超伝導量子ビットのゲート操作(制御)は、主に、量子ビットのラーモア周波数と等しい周波数を持つマイクロ波パルスを用いて行われている。
以下、磁束量子ビットを例にとり、従来の量子ビットのゲート操作について説明する。図12に示すように、従来よりある超伝導磁束量子ビット1200は、3つのジョセフソン接合1201,1202,1203を含む超伝導ループ1204から構成されている(非特許文献1参照)。超伝導ループ1204に適切な一定磁場が印加されると、超伝導電流が時計回りに流れる状態「|R〉」と反時計回りに流れる状態「|L〉」とが安定化し、量子2状態が実現される。
このような量子2状態における|R〉と|L〉のエネルギー差に相当する連続マイクロ波MWを、近設して配置されて一端が接地された制御線1205により量子ビット1200に照射すると、超伝導磁束量子ビット1200は1光子の吸収と放出とを繰り返し、図13に示すように、|R〉と|L〉との間をコヒーレントに振動する。この状態がラビ振動と呼ばれ、これを用いて超伝導磁束量子ビット1200のゲート操作を行うことが可能となる。
実際にラビ振動を観測するためには、まず、制御線1205にマイクロ波パルスMPを印加する。印加されたマイクロ波パルスMPにより、超伝導磁束量子ビット1200は、|R〉と|L〉の任意の重ね合わせ状態に準備される。この状態で、超伝導磁束量子ビット1200の量子状態を読み出すと、ある確率で|R〉が読み出され、また、ある確率で|L〉が読み出される。この測定を繰り返すと、|L〉に分布する確率PLを求めることができる。求められた確率PLを、印加されたマイクロ波パルスMPのパルス長tPに対してプロットすると、|R〉と|L〉の間のラビ振動に対応した振動が観測される(非特許文献2参照)。
また、電荷量子ビットにおいては、量子ビットのエネルギー差のn分の1(nは自然数)のエネルギーを持つマイクロ波MWを用い、図14に示すように、n個の上記マイクロ波MWによるゲート操作も行われている(n光子プロセス:非特許文献3参照)。なお、図14では、n=3の場合を示している。
J.E.Mooij, T.P.Orlando, L.Levitov, Lin Tian, Casper H. van der Wal, and Seth Lloyd, "Josephson Persistent-Current Qubit", Science, Vol.285, pp. 1036-1039, 1999. I. Chiorescu, Y Nakamura, C.J.P.M.Harmans, J.E.Mooij, "Coherent Quantum Dynamics of a Superconducting Flux Qubit", Science, Vol.299, pp. 1869-1872, 2003. Y.Nakamura, Y.A.Pashkin, J.S.Tsai, "Rabi Oscillations in a Josephson-Junction Charge Two-Level System", Physical Review Letters, Vol.87, No.24, pp.246601-1-246601-4, 2001 L.F.Mattheiss, "Band Structures of Transition-Metal-Dichalogenaide Layer Compounds", Physical Review B, Vol.8, No.8, pp.3719-3740, 1973.
しかしながら、従来では、上述したようにゲート操作に用いることができるマイクロ波の周波数が、|R〉と|L〉のエネルギー差のn分の1に相当する周波数に限定されているという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、|R〉と|L〉のエネルギー差のn分の1に相当する周波数以外の周波数でも、量子ビットのゲート操作ができるようにすることを目的とする。
本発明に係る量子ビット装置は、量子ビットと、この量子ビットに異なる周波数の電磁波よりなる所定のパルス長とされたパルス状の制御信号を照射する量子ビット制御手段とを少なくとも備えるようにしたものである。照射された制御信号のパルス長により、量子ビットの2つの状態が制御される。
上記量子ビット装置において、異なる周波数の電磁波の周波数の和が、量子ビットのラーモア周波数に等しくされていればよい。また、異なる周波数の電磁波の周波数の差が、量子ビットのラーモア周波数に等しくされていてもよい。この場合、制御信号を伝送する伝送線路に、量子ビットのラーモア周波数より高い周波数の電磁波を通過するハイパスフィルターが設けられているようにしてもよい。なお、電磁波は、光であってもよい。
本発明に係る量子ビットの制御方法は、量子ビットに、異なる周波数の電磁波よりなる所定のパルス長とされたパルス状の制御信号を照射し、量子ビットの2つの状態を制御するようにしたものである。照射された制御信号のパルス長により、量子ビットの2つの状態が制御される。
上記量子ビットの制御方法において、異なる周波数の電磁波の周波数の和が、量子ビットのラーモア周波数に等しくされていればよい。また、異なる周波数の電磁波の周波数の差が、量子ビットのラーモア周波数に等しくされていてもよい。なお、電磁波は、光であってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、量子ビットに、異なる周波数の電磁波よりなる所定のパルス長とされたパルス状の制御信号を照射し、量子ビットの2つの状態を制御するようにしたので、|R〉と|L〉のエネルギー差のn分の1に相当する周波数以外の周波数でも、量子ビットのゲート操作ができるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における量子ビット装置の構成例を示す構成図である。図1に示す量子ビット装置は、まず、磁束量子ビット101と、磁束量子ビットの状態を制御する制御ライン102と、磁束量子ビット101の状態を読み出すSQUID(Superconducting Quantum Interference Device)103とを備える。磁束量子ビット101は、トンネル絶縁部からなるジョセフソン接合111,112,113を備え、SQUID103も、ジョセフソン接合131,132を備える。また、制御ライン102は、マイクロ波が伝播されるマイクロ波の伝送線路である。
磁束量子ビット101及びSQUID103は、例えばアルミニウムやニオブなどの、低温にすることで超伝導性を示す材料から構成された超伝導ループであり、磁束量子ビット101は、例えば、約5μm角に形成されている。SQUID103は、この超伝導ループを貫く磁束(磁場)の大きさに対し、超伝導臨界電流が敏感に変化し、感度のよい磁束計となる。SQUID103には、電流源133が接続され、SQUID103における2つの臨界電流の中間の値を持つ電流が印加される。また、SQUID103からの電圧発生の有無の2つの状態が、電圧アンプ134により増幅されて出力され、観測可能な状態となる。SQUID103,電流源133,及び電圧アンプ134により、磁束量子ビット101の量子状態を読み出す読み出し手段となる。なお、これらは、高周波線路(伝送線路)で接続されている。
これらは、半導体基板(チップ)104上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、チップ104は、チップホルダー105に固定されて希釈冷凍機106の中に載置されている。希釈冷凍機106は、液体3Heと液体4Heを混ぜ、液体3Heが液体4He中に蒸発するときに蒸発熱を奪う現象(吸熱反応)を利用した冷凍機である。希釈冷凍機106により、チップ104及びこの上に形成されている量子ビット素子は、0.02K程度に冷却される。
また、図1に示す量子ビット装置は、制御ライン102に、制御信号を印加する量子ビット制御部107が接続されている。量子ビット制御部107は、マイクロ波発生器171,マイクロ波発生器172,パルス発生器173,ダブルバランスミキサー174,ダブルバランスミキサー175,スプリッターSP1,及びスプリッターSP2を備え、異なる2つの周波数のマイクロ波MW(電磁波)を含み、所定のパルス長のパルスに整形された制御信号を出力する。また、量子ビット制御部107は、同軸ケーブル108により、制御ライン102に接続されている。マイクロ波発生器171は、周波数fMW1のマイクロ波MW1を発生し、マイクロ波発生器172は、周波数fMW1とは異なる周波数fMW2のマイクロ波MW2を発生する。なお、同軸ケーブル108に限らず、他の伝送線路を用いるようにしてもよい。
このように構成された量子ビット制御部107によれば、まず、マイクロ波発生器171及びマイクロ波発生器172より発生された2つのマイクロ波MW1とマイクロ波MW2は、スプリッターSP1により加算される。また、パルス発生器173より生成されたパルスは、スプリッターSP2により分割される。このパルスが、ダブルバランスミキサー174及びダブルバランスミキサー175により、加算された連続的なマイクロ波MW1,MW2に乗算され、これらが、2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスへ整形される。このマイクロ波パルスは、2つの周波数fMW1,fMW2のマイクロ波が多重化された状態となっている。このようにして整形されたマイクロ波パルスは、量子ビット制御部107より、同軸ケーブル108を介して希釈冷凍機106の内部へ導入され、低温とされているチップホルダー105において、チップ104の上の制御ライン102へと送り込まれる。
制御ライン102に送り込まれたマイクロ波パルスを構成している2つのマイクロ波の周波数MW1,MW2の和が、図2に示すように、磁束量子ビット101のラーモア周波数(|R〉と|L〉のエネルギー差)と等しい場合、磁束量子ビット101は、1光子の吸収と放出とを繰り返し、|R〉と|L〉との間をコヒーレントに振動する。この磁束量子ビットの情報が、SQUID103の位相に転写され、磁束量子ビット101の|R〉と|L〉との状態差により、SQUID103の位相がわずかに異なるようになる。
超伝導状態に凝集された電子対は、すべて共通の位相を持つ。SQUID103の両側の超伝導体には、各々の位相があり、この差がSQUID103の位相となる。この位相の差により、SQUID103の臨界電流もわずかに異なるようになる。なお、SQUID103に電流を印加すると、超伝導電流が流れるが、これを増加すると、ある電流値でSQUID103は電圧状態へと変化する。この電流値が、臨界電流(超伝導臨界電流)である。
上述したSQUID103における2つの臨界電流の中間の値を持つ電流を電流源133によりSQUID103に印加すると、磁束量子ビット101が|L〉のときは、SQUID103はゼロ電圧状態にとどまる。一方、磁束量子ビット101が|R〉のときは、SQUID103は電圧状態へと変化する。これらの2つの状態が、電圧アンプ134により増幅されて出力され、観測可能な状態となる。
このようにして電圧アンプ134より出力されて読み出された磁束量子ビット101のコヒーレント振動と、制御ライン102より照射されているマイクロ波(マイクロ波パルス)のパルス長との関係は、図3に示すようになる。図3に示すように、|L〉に分布する確率PLのマイクロ波パルス長tPの依存性に振動が見られる。この振動は、磁束量子ビット101が、|R〉と|L〉との間をコヒーレントに振動している状態を反映し、磁束量子ビット101が制御されていることを示している。なお、図3では、磁束量子ビット101のラーモア周波数が26.45GHz、マイクロ波MW1の周波数fMW1が16.2GHz、マイクロ波MW2の周波数fMW2が10.25GHzの場合の結果を示している。
また、制御ライン102に送り込まれたマイクロ波パルスを構成している2つのマイクロ波の周波数MW1,MW2の差が、図4に示すように、磁束量子ビット101のラーモア周波数(|R〉と|L〉のエネルギー差)と等しい場合も、磁束量子ビット101は、1光子の吸収と放出とを繰り返し、|R〉と|L〉との間をコヒーレントに振動する。この状態も、前述同様にSQUID103のゼロ電圧状態もしくは電圧状態の2つの状態が、電圧アンプ134より増幅されて出力される。
出力されて読み出された磁束量子ビット101のコヒーレント振動と、制御ライン102より照射されているマイクロ波(マイクロ波パルス)のパルス長との関係は、図5に示すようになる。図5に示すように、この場合においても、|L〉に分布する確率PLのマイクロ波パルス長tPの依存性に振動が見られる。この振動は、磁束量子ビット101が、|R〉と|L〉との間をコヒーレントに振動している状態を反映し、磁束量子ビット101が制御されていることを示している。なお、図5では、磁束量子ビット101のラーモア周波数が7.4GHz、マイクロ波MW1の周波数fMW1が18.5GHz、マイクロ波MW2の周波数fMW2が11.1GHzの場合の結果を示している。
以上に説明したように、図1に示す量子ビット装置によれば、異なる周波数のマイクロ波を用い、これらの和や差が量子ビットのラーモア周波数に等しい状態とすることで、量子ビットのゲート操作(制御)ができるようにした。前述したように、量子ビットのラーモア周波数に等しい周波数のマイクロ波により、量子ビットの制御が可能である。パルス状にしたマイクロ波のパルス長により、量子ビットの|R〉と|L〉の任意の重ね合わせ状態に制御可能である。ところが、例えば、用いているマイクロ波の周波数に共鳴するノイズ成分が存在すると、量子ビットのコヒーレントが失われてしまう。従来では、量子ビットのラーモア周波数の自然数分の1の周波数のマイクロ波を用いていたため、ノイズに共鳴しない周波数のマイクロ波を得ることが容易ではなかった。これに対し、図1に示す量子ビット装置によれば、異なる周波数のマイクロ波の差もしくは和をラーモア周波数に等しくすることで、量子ビットを制御するようにしたので、ノイズに共鳴しない周波数のマイクロ波を用いることが容易となる。
次に、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置について説明する。図6は、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。図6に示す量子ビット装置は、マイクロ波導入系である同軸ケーブル108に、ハイパスフィルター(HPF)109を設けるようにしたものである。なお、図6に示す量子ビット装置は、SQUID103,電流源133,及び電圧アンプ134を省略して示しているが、他は、図1に示す量子ビット装置と同様である。図6に示すように、ハイパスフィルター109を設けることで、磁束量子ビット101のデコヒーレンスの原因となるノイズが除去できるようになる。
量子ビットのデコヒーレンスの原因としては、ラーモア周波数と同じ周波数を持つノイズ及びラーモア周波数より低周波のノイズなどがある。ハイパスフィルター109により、これらのノイズを抑制することができる。特に、図4を用いて説明したように、ラーモア周波数より高い周波数の異なる2つのマイクロ波の差をとることで磁束量子ビット101を制御する場合に有効である。この場合、周波数fMW1,周波数fMW2とラーモア周波数との間にカットオフ周波数を持つハイパスフィルター109を用いることで、磁束量子ビット101のデコヒーレンスの要因となる周波数領域のノイズが除去可能となり、量子ビット装置の動作の信頼性を向上させることができる。なお、量子ビット制御部107に限らず、他の構成により、異なる2つの周波数のマイクロ波MW(電磁波)を含む所定のパルス長のパルスに整形された制御信号を生成するようにしてもよい。
次に、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置について説明する。図7は、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。図7に示す量子ビット装置は、まず、磁束量子ビット101と、異なる2つの波長(周波数)の光(電磁波)を含む所定のパルス長のパルスに整形された信号光(制御信号)により、磁束量子ビット101を制御する量子ビット制御部707とを備える。例えば、通信波長帯の波長の光が用いられる。磁束量子ビット101は、図1に示す量子ビット装置と同様であり、トンネル絶縁部からなるジョセフソン接合111,112,113を備え、半導体基板(チップ)704上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、チップ704は、チップホルダー105に固定されて希釈冷凍機106の中に載置されている。
ただし、図7に示す量子ビット装置において、磁束量子ビット101及び図示しないSQUIDは、例えば2H−TaS2や2H−NbSe2などの、低温にすることで超伝導性を示す材料から構成された超伝導ループである(非特許文献4参照)。これらの材料は、通信波長帯の光を吸収しない材料である。なお、図7では、SQUID103,電流源133,及び電圧アンプ134を省略して示しているが、図1に示す量子ビット装置と同様に、磁束量子ビット101の状態を読み出す読み出し手段を備えている。
また、量子ビット制御部707は、半導体レーザ771,偏向ビームスプリッタ772,音響光学素子773,レンズ774,1/4波長板775,ミラー776,ミラー777,強度変調器778,集光レンズ779,及びパルス発生器173を備えている。
量子ビット制御部707において、半導体レーザ771を出射した光源光は、偏向ビームスプリッタ772により所定の偏光が取り出され、音響光学素子773により0次回折光と1次回折光とに分離される。音響光学素子773では、1次回折光の周波数が、磁束量子ビット101のラーモア周波数の半分だけシフトされる。このように分離された2つの光は、レンズ774及び1/4波長板775を透過し、ミラー776を反射して再度音響光学素子773で回折されることで、1次回折光が0次回折光に対して磁束量子ビット101のラーモア周波数分だけシフトされた状態となる。
これら2つの周波数を含む光は、1/4波長板775を2度通過しているので、偏光ビームスプリッタ772を反射し、ミラー777を反射して強度変調器778に入射する。強度変調器778は、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO3)から構成され、パルス発生器173より生成されたパルスより、入射された上記2つの周波数を含む(2つの周波数が多重化された)光を、パルス形状に整形する。このようにして、強度変調器778を通過してパルスに整形された信号光は、集光レンズ779により集光されて光ファイバ708に結合し、光ファイバ708を導波してチップ704の上の磁束量子ビット101に照射される。なお、パルスに整形された信号光のパルス長tPは、パルス発生器173により決定される。ところで、フォトニック結晶などを用いて共振器を構成し、この共振器中に量子ビットを配置することで、量子ビットと光(信号光)との結合をより強くすることも可能である。
このようにして、量子ビット制御部707より得られる、磁束量子ビット101のラーモア周波数分だけ異なる周波数L1,周波数L2の2つの光を含む信号光(光パルス)により、磁束量子ビット101のゲート操作が可能となる。このゲート操作では、図8に示すように、周波数L1の光と、これより磁束量子ビット101のラーモア周波数分だけ異なる周波数L2の光との差が、磁束量子ビット101のラーモア周波数と等しいため、磁束量子ビット101は、1光子の吸収・放出と放出・吸収とを繰り返し、|R〉と|L〉との間をコヒーレントに振動する。この量子ビット装置によれば、例えば、量子コンピュータと量子通信とのインタフェースが構築可能となる。
次に、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置について説明する。図9は、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。図9に示す量子ビット装置は、まず、電荷量子ビット901と、電荷量子ビット901の状態を制御する制御ライン902と、制御ライン902と電荷量子ビット901とを結合するための容量素子921とを備える。電荷量子ビット901は、トンネル絶縁部からなるジョセフソン接合911,912を備え、クーパー対箱914を構成している。また、電荷量子ビット901は、ジョセフソン接合913を介して電流計931に接続している。また、制御ライン902は、マイクロ波が伝播される伝送線路である。
これらは、半導体基板(チップ)904上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、チップ904は、チップホルダー105に固定されて希釈冷凍機106の中に載置されている。これは、図1に示す量子ビット装置と同様である。また、図9に示す量子ビット装置も、制御ライン902に、異なる2つの周波数のマイクロ波(MW)を印加する量子ビット制御部107が接続されている。これも図1に示す量子ビット装置と同様である。従って、量子ビット制御部107より得られる2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスが、同軸ケーブル108を介して希釈冷凍機106の内部へ導入され、低温とされているチップ904の上の制御ライン902へと送り込まれ、容量素子921を介して電荷量子ビット901に結合される。
このように構成された図9の量子ビット装置によれば、電荷量子ビット901において、クーパー対箱914の中に、余剰クーパー対が0個の状態が量子ビットの|R〉の状態であり、余剰クーパー対が1個の状態が量子ビットの|L〉の状態に相当する。これらの2つの状態が、前述同様に、2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスにより制御される。パルス状にしたマイクロ波のパルス長により、量子ビットの|R〉と|L〉の任意の重ね合わせ状態に制御可能である。また、このように制御された、電荷量子ビット901において、余剰クーパー対が1個存在する|L〉のとき、ジョセフソン接合913を通してクーパー対が流れ出し、この状態が、電流として電流計931により観測される。一方、余剰クーパー対が0個の|R〉のときは、電流が観測されない。
次に、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置について説明する。図10は、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。図10に示す量子ビット装置は、まず、超伝導電荷−位相量子ビットよりなる量子ビット1001と、量子ビット1001の状態を制御する制御ライン1002と、制御ライン1002と量子ビット1001とを結合するための容量素子1021とを備える。量子ビット1001は、トンネル絶縁部からなる2つのジョセフソン接合を備え、これらでクーパー対箱1014を構成している。なお、制御ライン1002は、マイクロ波が伝播される伝送線路である。
これらは、半導体基板(チップ)1004上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、チップ1004は、チップホルダー105に固定されて希釈冷凍機106の中に載置されている。これは、図1に示す量子ビット装置と同様である。また、図10に示す量子ビット装置も、制御ライン1002に、異なる2つの周波数のマイクロ波(MW)を印加する量子ビット制御部107が接続されている。これも図1に示す量子ビット装置と同様である。従って、量子ビット制御部107より得られる2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスが、同軸ケーブル108を介して希釈冷凍機106の内部へ導入され、低温とされているチップ1004の上の制御ライン1002へと送り込まれ、容量素子1021を介して量子ビット1001に結合される。
このように構成された図10の量子ビット装置によれば、量子ビット1001において、クーパー対箱1014の中に、余剰クーパー対が0個の状態が量子ビットの|R〉の状態であり、余剰クーパー対が1個の状態が量子ビットの|L〉の状態に相当する。これらの2つの状態が、前述同様に、2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスにより制御される。パルス状にしたマイクロ波のパルス長により、量子ビットの|R〉と|L〉の任意の重ね合わせ状態に制御可能である。
また、このように制御された、量子ビット1001において、この電荷の情報が、ジョセフソン接合1013の位相に転写され、量子ビット1001の|R〉と|L〉との状態差により、ジョセフソン接合1013の位相がわずかに異なるようになる。超伝導状態に凝集された電子対は、すべて共通の位相を持つ。ジョセフソン接合1013の両側の超伝導体には、各々の位相があり、この差がジョセフソン接合の位相となる。この位相の差により、ジョセフソン接合1013の臨界電流もわずかに異なるようになる。なお、ジョセフソン接合に電流を印加すると、超伝導電流が流れるが、これを増加すると、ある電流値でジョセフソン接合は電圧状態へと変化する。この電流値が、臨界電流である。
上述したジョセフソン接合1013における2つの臨界電流の中間の値を持つ電流を電流源133によりジョセフソン接合1013に印加すると、量子ビット1001が|L〉のときは、ジョセフソン接合1013はゼロ電圧状態にとどまる。一方、量子ビット1001が|R〉のときは、ジョセフソン接合1013は電圧状態へと変化する。これらの2つの状態が、電圧アンプ134により増幅されて出力され、観測可能な状態となる。
次に、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置について説明する。図11は、本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。図11に示す量子ビット装置は、まず、位相量子ビット1101と、位相量子ビット1101の状態を制御する制御ライン1102と、制御ライン1102と位相量子ビット1101とを結合するための容量素子1121とを備える。位相量子ビット1101は、トンネル絶縁部からなるジョセフソン接合Jより構成されている。なお、制御ライン1102は、マイクロ波が伝播される伝送線路である。
これらは、半導体基板(チップ)104上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、チップ104は、チップホルダー105に固定されて希釈冷凍機106の中に載置されている。これは、図1に示す量子ビット装置と同様である。また、図11に示す量子ビット装置も、制御ライン1102に、異なる2つの周波数のマイクロ波(MW)を印加する量子ビット制御部107が接続されている。これも図1に示す量子ビット装置と同様である。従って、量子ビット制御部107より得られる2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスが、同軸ケーブル108を介して希釈冷凍機106の内部へ導入され、低温とされているチップ104の上の制御ライン1102へと送り込まれ、容量素子1121を介して位相量子ビット1101に結合される。
このように構成された図11の量子ビット装置によれば、位相量子ビット1101を構成するジョセフソン接合Jの位相が、量子ビットの量子情報を担う。ジョセフソン接合Jの位相の振動の振幅がδ0の状態が量子ビットの|R〉に相当し、ジョセフソン接合Jの位相の振動の振幅がδ0Δの状態が量子ビットの|L〉に相当する。これらの2つの状態が、前述同様に、2つの周波数fMW1,fMW2を含むマイクロ波パルスにより制御される。パルス状にしたマイクロ波のパルス長により、量子ビットの|R〉と|L〉の任意の重ね合わせ状態に制御可能である。
また、このように制御された、位相量子ビット1101において、上述したジョセフソン接合Jの位相の差により、ジョセフソン接合Jの臨界電流もわずかに異なるようになる。このジョセフソン接合Jにおける2つの臨界電流の中間の値を持つ電流を電流源133によりジョセフソン接合Jに印加すると、位相量子ビット1101が|L〉のときは、ジョセフソン接合Jはゼロ電圧状態にとどまる。一方、位相量子ビット1101が|R〉のときは、ジョセフソン接合Jは電圧状態へと変化する。これらの2つの状態が、電圧アンプ134により増幅されて出力され、観測可能な状態となる。
なお、上述では、異なる2つの周波数(波長)の電磁波を含む所定のパルス長のパルスに整形された制御信号(信号光)により量子ビットの状態を制御するようにしたが、これに限るものではなく、波長の異なる3つ以上の複数の電磁波を用いるようにしてもよい。例えば、3つの電磁波の周波数の和が、量子ビットのラーモア周波数に等しい状態とされていればよい。また、異なる周波数の3つの電磁波の、いずれか2つの周波数の電磁波の和と、他の1つの周波数の電磁波との差が、量子ビットのラーモア周波数に等しい状態とされていてもよい。また、異なる周波数の3つの電磁波を用い、最も大きい周波数の電磁波と次に大きい周波数の電磁波の差をとり、これより最も小さい周波数の電磁波を減じた周波数が、量子ビットのラーモア周波数に等しい状態であるようにされていてもよい。
本発明の実施の形態における量子ビット装置の構成例を示す構成図である。 2つのマイクロ波の周波数MW1,MW2の和が、磁束量子ビット101のラーモア周波数と等しい状態を示す説明図である。 読み出された磁束量子ビット101のコヒーレント振動と、制御ライン102より照射されているマイクロ波(マイクロ波パルス)のパルス長との関係を示す特性図である。 2つのマイクロ波の周波数MW1,MW2の差が、磁束量子ビット101のラーモア周波数と等しい状態を示す説明図である。 読み出された磁束量子ビット101のコヒーレント振動と、制御ライン102より照射されているマイクロ波(マイクロ波パルス)のパルス長との関係を示す特性図である。 本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。 2つの光の周波数L1,L2の差が、磁束量子ビット101のラーモア周波数と等しい状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態における他の量子ビット装置の構成を示す構成図である。 従来よりある量子ビットの制御について説明する説明図である。 従来よりある量子ビットの制御について説明する説明図である。 従来よりある量子ビットの制御について説明する説明図である。
符号の説明
101…磁束量子ビット、102…制御ライン、103…SQUID、104…半導体基板(チップ)、105…チップホルダー、106…希釈冷凍機、107…量子ビット制御部、108…同軸ケーブル、111,112,113…ジョセフソン接合、131,132…ジョセフソン接合、133…電流源、134…電圧アンプ、171,172…マイクロ波発生器、173…パルス発生器、174,175…ダブルバランスミキサー、SP1,SP2…スプリッター。

Claims (9)

  1. 量子ビットと、
    この量子ビットに異なる周波数の電磁波よりなる所定のパルス長とされたパルス状の制御信号を照射する量子ビット制御手段と
    を少なくとも備えることを特徴とする量子ビット装置。
  2. 請求項1記載の量子ビット装置において、
    前記異なる周波数の電磁波の周波数の和は、前記量子ビットのラーモア周波数に等しくされている
    ことを特徴とする量子ビット装置。
  3. 請求項1記載の量子ビット装置において、
    前記異なる周波数の電磁波の周波数の差は、前記量子ビットのラーモア周波数に等しくされている
    ことを特徴とする量子ビット装置。
  4. 請求項1又は3記載の量子ビット装置において、
    前記制御信号を伝送する伝送線路と、
    この伝送線路に設けられた前記量子ビットのラーモア周波数より高い周波数の電磁波を通過するハイパスフィルターと
    を備えることを特徴とする量子ビット装置。
  5. 請求項1,3,4のいずれか1項に記載の量子ビット装置において、
    前記電磁波は、光であることを特徴とする量子ビット装置。
  6. 量子ビットに、異なる周波数の電磁波よりなる所定のパルス長とされたパルス状の制御信号を照射し、前記量子ビットの2つの状態を制御する
    ことを特徴とする量子ビット装置の制御方法。
  7. 請求項6記載の量子ビットの制御方法において、
    前記異なる周波数の電磁波の周波数の和が、前記量子ビットのラーモア周波数に等しくされている
    ことを特徴とする量子ビットの制御方法。
  8. 請求項6記載の量子ビットの制御方法において、
    前記異なる周波数の電磁波の周波数の差が、前記量子ビットのラーモア周波数に等しくされている
    ことを特徴とする量子ビットの制御方法。
  9. 請求項6又は8記載の量子ビットの制御方法において、
    前記電磁波は、光であることを特徴とする量子ビットの制御方法。
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