JP4777452B2 - 太陽光集光システム - Google Patents

太陽光集光システム Download PDF

Info

Publication number
JP4777452B2
JP4777452B2 JP2009192671A JP2009192671A JP4777452B2 JP 4777452 B2 JP4777452 B2 JP 4777452B2 JP 2009192671 A JP2009192671 A JP 2009192671A JP 2009192671 A JP2009192671 A JP 2009192671A JP 4777452 B2 JP4777452 B2 JP 4777452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
receiver
heat receiving
header
lower header
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009192671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011043127A (ja
Inventor
一明 江澤
伸幸 筒井
純直 友保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd, Mitsui E&S Holdings Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2009192671A priority Critical patent/JP4777452B2/ja
Priority to PCT/JP2010/064176 priority patent/WO2011024755A1/ja
Priority to US13/392,249 priority patent/US8739776B2/en
Publication of JP2011043127A publication Critical patent/JP2011043127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4777452B2 publication Critical patent/JP4777452B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S10/00Solar heat collectors using working fluids
    • F24S10/70Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed through tubular absorbing conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S20/00Solar heat collectors specially adapted for particular uses or environments
    • F24S20/20Solar heat collectors for receiving concentrated solar energy, e.g. receivers for solar power plants
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S23/00Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors
    • F24S23/70Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors
    • F24S23/79Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors with spaced and opposed interacting reflective surfaces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/46Conversion of thermal power into mechanical power, e.g. Rankine, Stirling or solar thermal engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、複数のヘリオスタット(反射鏡)から反射された太陽光を、レシーバー(受熱部)に集光し、前記レシーバーに熱媒体が循環している太陽光集光システムに関するものである。
近年、石油資源の枯渇及びその価格の高騰が憂慮され、また、地球温暖化の原因の1つである石油資源から新たなエネルギー資源への移行が研究されている。新たなエネルギー源の1つとして、太陽光を集光してエネルギーとして使用する太陽熱発電がある。
太陽光集光システムにおいて、太陽光を反射鏡であるヘリオスタットによりシステム中央部の上方に反射し、この反射光をセンターリフレクターと呼ばれる大型反射鏡で下方に設置されたレシーバー(受熱部)に集光するビームダウン式太陽光集光システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このレシーバーは、内部で熱媒体(例えば、溶融塩等)が循環するパイプ等で構成することがある。このとき、レシーバーで太陽光から熱エネルギーを受け取った熱媒体は、発電部に送るように構成している。発電部は、例えば、熱媒体の熱を利用して水蒸気を発生させ、この水蒸気を水蒸気タービンに供給して発電を行なう発電装置等で構成している。
この太陽光集光システムを利用した発電の効率を向上させる方法として、集熱レシーバーをつぼ型(キャビティー形状)に構成する発明が開示されている(特許文献2参照)。この特許文献2に記載の発明は、つぼの内部に侵入した太陽光を複数回反射させ、熱媒体に効率的に熱を伝え、太陽光を外部に逃がさないように構成している。この構成により、太陽光発電の効率は非常に高いものとなる。
しかしながら、引用文献2に記載のつぼ型レシーバーは、1本のパイプをつぼ型に成形している構造であるため、製造が非常に困難であり、且つ、製造コストが高くなるという問題を有している。しかも、レシーバーのサイズが巨大となるため、一体型でのレシーバーの運搬は容易ではなく、また、現地で建設する場合も困難な作業となる。
更に、パイプの破損等のレシーバーの故障時には、レシーバー全体を交換する必要がある。ここで、例えば、400〜500m四方のビームダウン式太陽光集光システムを建設する場合には、つぼ型のレシーバーの直径は約8〜10mとなり、非常に巨大となる。
また、レシーバー内で太陽光があたる部位は不均一であり、温度分布の不均一により、レシーバーを構成するパイプの熱膨張量が不均一となる。このため、レシーバーに隙間が生じたり、窮屈な場所で膨張したりして、場合によってはパイプが割れる等の故障が発生するという問題を有している。
更に、パイプの破損等でレシーバーが故障した場合、レシーバーが1本のパイプにより構成されているため、全体を交換する必要があり、交換作業が大規模となる。加えて、新たなレシーバーを用意するためのコストが嵩むという問題を有している。
更に、太陽光集光システムでは、熱媒体を150〜500℃で液相となる硝酸ナトリウム等の溶融塩を使用することが多い。この溶融塩を使用する場合、曇りの日や夜間は、レシーバーから溶融塩を抜き取り、保温槽に移動する必要がある。これは、溶融塩が冷める
と固化し、レシーバー管内で閉塞を起こすためである。この溶融塩を回収する際、引用文献2に記載のらせん状パイプで構成したレシーバーでは、溶融塩を抜くのに時間がかかる。特に、緊急時であり、溶融塩を速やかに回収する必要がある場合に対応することができないという問題がある。
特許2951297号公報 国際公開第2006/025449号
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コスト、運搬コスト及び建設コストを低く抑えることができ、故障が発生した場合の復旧作業が容易であり、且つ、緊急時に内部を循環する熱媒体を速やかに回収することができるレシーバーにより、発電コストの抑制を実現した太陽光集光システムを提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る太陽光集光システムは、太陽光を、複数のヘリオスタットから、熱媒体を循環する受熱部に反射し、前記熱媒体からエネルギーを取り出す太陽光集光システムであって、前記受熱部を複数のモジュールの組合せで構成し、前記モジュールが、上方ヘッダーと、下方ヘッダーと、前記2つのヘッダーを連結する複数の受熱管を有し、且つ、前記モジュール内を前記熱媒体が循環するように構成したことを特徴とする。
この構成により、受熱管とヘッダーからなる単純なモジュールを組合わせて、レシーバー(受熱部)とすることができるため、製造が容易となる。また、モジュールにばらした状態で運搬できるため、運搬も容易となり、運搬コストを抑制することもできる。また、現地での建設の場合容易に組立が可能となる。更に、パイプ等の破損によるレシーバーの故障時には、レシーバー全体ではなく、その対象となるモジュールのみの交換により修理が完了するため、修理作業が容易となり、交換品のコストも削減することができる。
加えて、複数のモジュールを1つに連結することなく、複数の系統に分けて連結して、太陽光による加熱の不均一を抑制することができる。つまり、温度が上昇しているモジュールの熱媒体の流量を増加し、逆に温度があまり高くないモジュールの熱媒体の流量を減少する制御により、レシーバーにおける温度の不均一さを抑制することができる。
上記の太陽光集光システムにおいて、前記モジュールを、直線状の前記上方ヘッダーと、直線状の前記下方ヘッダーと、前記上方ヘッダーと前記下方ヘッダーを連結する複数の受熱管とで構成し、正面視において略四角形となる平板状モジュールとしたことを特徴とする。
この構成により、モジュールが単純な構成となるため、モジュールの製造コスト、及び運搬コスト等を抑制することができる。
上記の太陽光集光システムにおいて、前記平板状モジュールを、平面視において、前記下方ヘッダーが両端から中心にかけて突出する略三角形となるように構成し、立体型モジュールとしたことを特徴とする。
この構成により、モジュールを立体的な立体型モジュールとすることができる。この複
数の立体型モジュールを組み合わせてレシーバーを構成すると、平板状モジュールを組み合わせた場合とは異なり、入射する太陽光の再反射の効率や、太陽光を外部に漏らさないようにモジュール間の間隔を小さくすること等が可能となり、立体的且つ効率的なレシーバーを構成することができる。特に、熱媒体の流動性の高い直線状の受熱管を使用しながら、モジュールを立体化することができるため、この立体型モジュールにおいて、熱媒体の流動性が低下するという問題は発生しない。
上記の太陽光集光システムにおいて、前記立体型モジュールを、平面視において、前記下方ヘッダーの両端を結ぶ直線距離を、前記上方ヘッダーの両端を結ぶ距離より短く構成することを特徴とする。
この構成により、モジュールを、上方ヘッダーから下方ヘッダーにかけて細くなるように絞った、立体型モジュールとすることができる。この絞りの入った立体型モジュールにより、更に、立体的且つ効率的なレシーバーを構成することができる。
上記の太陽光集光システムにおいて、前記受熱部を、平板状に連結した複数の前記平板状モジュールで構成し、それぞれの前記平板状モジュールが、前記上方ヘッダーから前記下方ヘッダーに向かって下降傾斜していることを特徴とする。
この構成により、レシーバー(受熱部)を、平板状モジュールの組み合わせで構成できるため、レシーバーの製造、運搬のコストを抑制することができる。また、上方ヘッダーから下方ヘッダーに向かって傾斜した平板状のレシーバーに構成したことで、緊急時に、モジュール内を循環している熱媒体を容易に回収することができる。
上記の太陽光集光システムにおいて、前記受熱部を、略V字型に連結した複数の前記平板状モジュールで構成し、それぞれの前記平板状モジュールが、前記上方ヘッダーから前記下方ヘッダーに向かって下降傾斜していることを特徴とする。
この構成により、レシーバー(受熱部)に入射した太陽光を、V字型の内側で再反射させることができる。そのため、太陽光のエネルギーを、モジュール内を循環する熱媒体に効率よく伝達することができる。つまり、エネルギーの回収効率を向上することができる。
上記の太陽光集光システムにおいて、前記受熱部を、前記立体モジュールの側部を互いに連結し、つぼ型の受熱部としたことを特徴とする。
この構成により、太陽光のエネルギー回収効率の高いつぼ型のレシーバーを、複数のモジュールの組み合わせで構成することができる。そのため、このつぼ型のレシーバーは、従来と同等のエネルギー回収効率を誇るレシーバーでありながら、製造コスト、運搬コスト及び修繕コストを大幅に抑制したレシーバーとすることができる。
本発明に係る太陽光集光システムによれば、製造コストを低く抑え、故障が発生した場合の復旧作業が容易であり、且つ、緊急時に内部を循環する熱媒体を速やかに回収することができるレシーバーにより、発電コストの抑制を実現した太陽光集光システムを提供することができる。
本発明に係る実施の形態のビームダウン式太陽光集光システムの概略を示した図である。 本発明に係る実施の形態の平板状モジュールの概略を示した図である。 本発明に係る実施の形態のレシーバーを示した概略図である。 本発明に係る異なる実施の形態のV字型レシーバーを示した概略図である。 本発明に係る異なる実施の形態の立体型モジュールを示した三面図である。 本発明に係る異なる実施の形態のつぼ型レシーバーの概略図である。 本発明に係る異なる実施の形態の絞り付モジュールを示した三面図である。 本発明に係る異なる実施の形態の絞り付レシーバーの概略図である。 本発明に係る異なる実施の形態の絞り付レシーバーの概略図である。
以下に、本発明に係る実施の形態の太陽光集光システムにおけるレシーバー(受熱部)及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。図1に本発明に係る実施の形態のビームダウン式太陽光集光システム1の構成を示す。なお、以下、ビームダウン式太陽光集光システムに関して説明するが、本発明は、この他にも、タワー型の建造物の上部にレシーバーを設置するタワー式太陽光集光システムに適用することもできる。
まず、太陽光集光システム1の概要について説明する。太陽光集光システム1では、太陽5から照射している太陽光Sを、ヘリオスタット(反射鏡)4で反射し(反射光R1)、センターリフレクター(大型反射鏡)3で再反射し(反射光R2)、レシーバー(受熱部)2に集光する。このレシーバー2の内部では太陽光が反射を繰り返す(反射光R3)。この太陽光の有する熱エネルギーを、レシーバー2を循環する熱媒体で吸収するように構成している。
この熱媒体は、熱媒体用タンク6から、ポンプ7及び熱媒体ライン11を経由して、レシーバー2に供給している。また、レシーバー2で太陽光のエネルギーを吸収した熱媒体は、熱交換器9を経由して、熱媒体用タンク6に戻すように構成している。
この熱交換器9では、水蒸気ライン12を循環する水に、熱媒体の有する熱エネルギーを移動させる。この水(水蒸気)を、水蒸気タービン等を有した水蒸気発電装置10に供給して、発電を行なうように構成している。
また、例えば熱媒体を、硝酸ナトリウム等から構成される溶融塩とした場合、日没後は、全ての溶融塩を熱媒体用タンク6に回収するように制御を行うこともある。これは、日没後にレシーバー2の温度が下がり、溶融塩がレシーバー2内他で固化して、閉塞を起こす問題を回避するためである。
更に、天候の急変(雲天時)やレシーバー2の破損等により、緊急に熱媒体を回収する必要がある場合は、緊急ライン8を利用して、熱媒体用タンク6に熱媒体を回収できるように構成している。ここで、熱媒体用タンク6は、レシーバー2より低い位置に設置することが望ましく、熱媒体を重力により熱媒体用タンク6に回収できる位置関係とすることが望ましい。
次に、ビームダウン式太陽光集光システム1において、発電効率を高め、システムの運搬、設置、及び修繕コストの削減を実現するために、本発明で採用したレシーバー2の構造を説明する。なお、本発明では、レシーバー2を、複数のモジュール20の組み合わせとして構成している。
図2に、レシーバー2を構成するモジュール20の一例として、平板状モジュール20Aを示しており、正面X及び側面Yの概略を示している。この平板状モジュール20Aは、連結管24から受入れた熱媒体hを、上方ヘッダー21Aから受熱管23を経由して、下方ヘッダー22Aに流し、連結管24から次のモジュールへ供給するように構成している。なお、矢印は熱媒体hの流れを示している。
ここで、連結管24をヘッダー21、22の側方に図示しているが、これはモジュール20Aの連結方向により、上方又は下方に変更することもできる。また、便宜上、受熱管23同士の隙間を空けて図示しているが、この隙間は可能な限り狭い方が、太陽光から熱を回収する効率が上昇する。しかしながら、ビームダウン式太陽光集光システム1において、レシーバー2の温度は600〜700℃と高温となることもあるため、受熱管23が膨張して破壊されない程度の隙間をあけておく必要はある。
図3に、平板状モジュール20Aを組み合わせて構成したレシーバー2の一例を示す。平板状モジュール20Aを、平面で連結し、上方ヘッダー21Aから下方ヘッダー21Aに若干の傾斜角度を有するように構成している。この傾斜角度は、緊急時に、熱媒体hを動力なしで速やかに回収することが可能となる角度、すなわち、熱媒体hが平板モジュール20A内を自重で流れ落ちる程度の角度である。
この構成により、レシーバー2の製造及び運搬は、複数の平板状モジュール20Aをそれぞれ製造及び運搬することで実現することができる。そのため、直径が8〜10mの特許文献2に記載のつぼ型レシーバーに比べ、平板状モジュール20Aは、例えば、横2〜4m、縦5〜10m程度とすると、運搬性は格段に向上する。また、太陽光集光システム1を建設する現地では、平板状モジュール20Aを組立てる作業によりレシーバー2を作成するため、この作業が容易となり、レシーバー2の運搬コスト及び設置コストを抑制することができる。
また、受熱管23の破損等の故障時には、故障箇所を有する平板状モジュール20Aのみを交換すればよいため、修繕作業が容易、且つ交換部品のコストもモジュール1つ分のみとなるため低コストで行えるようになる。
更に、上方ヘッダー21Aが、下方ヘッダー22Aよりも高い位置になるように設置しているため、緊急時には、受熱管23内を循環している熱媒体hを、容易且つ迅速に回収することが可能となる。
図4に、平板状モジュール20Aを組み合わせて構成したV字型レシーバー2Aの概略を示す。平板状モジュール20Aを、下方ヘッダー22Aで連結し、上方ヘッダー21Aが高い位置になるように組み合わせている。レシーバー2Aの内側に入射した太陽光が再反射して、受熱管23に複数回あたるように構成しているため、太陽エネルギーの回収効率を向上することができる。
なお、図3及び4に示すレシーバー2、2Aにおける平板状モジュール20Aの組み合わせは、これに限られるものではなく、更に多数の平板状モジュール20Aを組み合わせて、レシーバーを構成することができる。例えば、平板状モジュール20Aを、天頂を開放した箱型に組み合わせたり、片側を9枚のモジュール20Aで構成する大型のV字型レシーバーとしたり、平板状モジュール20Aのサイズや、数により、さまざまな組み合わせで、レシーバーを構成することが可能となる。このとき、複数のモジュールを1つに連結することなく、複数の系統に分けて連結して、太陽光による加熱の不均一を抑制することができる。
図5に、平板状モジュール20Aに改良を加えて作製した、立体型モジュール20Bの概略を示す。立体型モジュール20Bは、直線状の上方ヘッダー21Bと、平面視Zにおいて、両端から中心に向かって突出する略三角形となる下方ヘッダー22Bにより構成し
ている。また、正面視Xにおいては略四角形となり、側面視Yにおいては略三角形となる。この屈曲した下方ヘッダー22Bにより、受熱管23は、上方ヘッダー21B近傍では一列に並んだ状態であるが、下方ヘッダー22B近傍では、前後にずれ、曲って並んでいる状態となる。この構成により、モジュールを立体的に形成することができ、このモジュールを組み合わせて立体的なレシーバーを形成することが容易になる。
具体的には、図6に示す様に、立体型モジュール20Bの上方ヘッダー21Bを周状に連結し、同様に、下方ヘッダー22Bも周状に連結して、つぼ型レシーバー2Bを構成することができる。図6は、立体型モジュール20Bの外縁により、立体型レシーバー2Bを表現している。
ここで、上方ヘッダー21Bを周状に連結すると、多角形(図6では八角形)となり、つぼ型レシーバー2Bの上方の開口部25を形成する。また、下方ヘッダー22Bを周状に連結すると、星型となり、レシーバー2Bの下方の底面部26を形成する。
このつぼ型レシーバー2Bは、開口部25から入射した太陽光を、レシーバー内で複数回反射することができるため、太陽エネルギーの回収効率を飛躍的に向上することができる。
図7に、立体モジュール20Bに改良を加えて作製した、絞り付モジュール20Cの概略を示す。絞り付モジュール20Cは、直線状の上方ヘッダー21Cと、平面視Zにおいて、両端から中心に向かって突出する略三角形となる下方ヘッダー22Cを有しており、更に、下方ヘッダー22Cの両端を結ぶ直線距離を、上方ヘッダー21Cの両端を結ぶ直線距離より短くなるように構成している。また、正面視Xにおいては、上底に比べ下底の長さが短い台形となる。この構成により、モジュールを立体的に形成することができるため、モジュールを組み合わせて立体的なレシーバーを形成することが容易になる。
具体的には、図8に示す様に、絞り付モジュール20Cの上方ヘッダー21Cを周状に連結し、同様に、下方ヘッダー22Cも周状に連結して、絞り付レシーバー2Cを構成することができる。図8は、絞り付モジュール20Cの外縁により、絞り付レシーバー2Cを表現している。
ここで、上方ヘッダー21Cを周状に連結すると、多角形(図8では八角形)となり、絞り付レシーバー2Cの上方の開口部25を形成する。また、下方ヘッダー22Cを周状に連結すると、星型となり、レシーバー2Cの下方の底面部26を形成する。
この絞り付レシーバー2Cは、開口部25に対して、底面部26を細く絞っているため、入射する太陽光が増え、且つ、太陽エネルギーを回収しない底面部26の面積を小さくできるため、太陽エネルギーの回収効率を更に向上することができる。
図9に、絞り付レシーバー2Cの概略を示している。図9は、直線状の上方ヘッダー21Cから、屈曲した下方ヘッダー22Cへ、複数の受熱管23をずらしながら設置し、絞り付モジュール20Cを構成している様子を示している。
なお、モジュール20において、上方ヘッダー21及び下方ヘッダー22の形状は、直線状、屈曲状、又は湾曲状等あらゆる形状を任意に選択することができる。そして、この上方ヘッダー21及び下方ヘッダー22の形状に沿って、複数の受熱管23を設置してモジュール20を構成することができる。また、モジュール20を組み合わせてレシーバーを形成する際には、下方ヘッダー22に対して、上方ヘッダー21が上方となるように組み合わせて、モジュール20内部の熱媒体を速やかに回収できるようにレシーバーを構成
することが望ましい。
なお、モジュール20A、20B、20Cの背面(太陽光の受光面と反対側)に、断熱材を設置してもよい。この断熱材により、モジュール内を循環する熱媒体hの放熱を防止することができる。また、モジュール20の背面に、反射鏡を設置する構成としてもよい。この構成により、受熱管23の隙間等を透過する太陽光を、受熱管23に反射することができるため、太陽エネルギーの回収効率を向上することができる。なお、受熱管23上に焦点を持つ放物面を有する反射鏡とすると、更に回収効率を向上することができる。
1 ビームダウン式太陽光集光システム
2 レシーバー(受熱部)
2A V字型レシーバー
2B つぼ型レシーバー
2C 絞り付レシーバー
3 センターリフレクター
4 ヘリオスタット
20 モジュール
20A 平板状モジュール
20B 立体型モジュール
20C 絞り付モジュール
21A、21B、21C 上方ヘッダー
22A、22B、22C 下方ヘッダー
23 受熱管
24 連結管
h 熱媒体
S 太陽光
R1 反射光
R2 再反射光
R3 レシーバー内反射光

Claims (7)

  1. 太陽光を、複数のヘリオスタットから熱媒体を循環する受熱部に反射し、前記熱媒体からエネルギーを取り出す太陽光集光システムであって、
    前記受熱部を複数のモジュールの組合せで構成し、前記モジュールが、上方ヘッダーと、下方ヘッダーと、前記2つのヘッダーを連結する複数の受熱管を有し、且つ、前記モジュール内を前記熱媒体が循環するように構成し、
    前記複数のモジュールを1つに連結することなく、複数の系統に分けて連結し、温度が上昇している前記モジュールの前記熱媒体の流量を増加し、温度が高くない前記モジュールの前記熱媒体の流量を減少する制御を行う制御手段を有したことを特徴とする太陽光集光システム。
  2. 前記モジュールを、直線状の前記上方ヘッダーと、直線状の前記下方ヘッダーと、前記上方ヘッダーと前記下方ヘッダーを連結する複数の受熱管とで構成し、正面視において略四角形となる平板状モジュールとしたことを特徴とする請求項1に記載の太陽光集光システム。
  3. 太陽光を、複数のヘリオスタットから熱媒体を循環する受熱部に反射し、前記熱媒体からエネルギーを取り出す太陽光集光システムであって、
    前記受熱部を複数のモジュールの組合せで構成し、前記モジュールが、上方ヘッダーと、下方ヘッダーと、前記2つのヘッダーを連結する複数の受熱管を有し、且つ、前記モジュール内を前記熱媒体が循環するように構成し、
    前記モジュールを、直線状の前記上方ヘッダーと、直線状の前記下方ヘッダーと、前記上方ヘッダーと前記下方ヘッダーを連結する複数の受熱管とで構成し、正面視において略四角形となる平板状モジュールとし、
    前記平板状モジュールを、平面視において、前記下方ヘッダーが両端から中心にかけて突出する略三角形となるように構成し、立体型モジュールとしたことを特徴とする太陽光集光システム。
  4. 前記立体型モジュールを、平面視において、前記下方ヘッダーの両端を結ぶ直線距離を、前記上方ヘッダーの両端を結ぶ距離より短く構成することを特徴とする請求項3に記載の太陽光集光システム。
  5. 前記受熱部を、平板状に連結した複数の前記平板状モジュールで構成し、それぞれの前記平板状モジュールが、前記上方ヘッダーから前記下方ヘッダーに向かって下降傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の太陽光集光システム。
  6. 前記受熱部を、略V字型に連結した複数の前記平板状モジュールで構成し、それぞれの前記平板状モジュールが、前記上方ヘッダーから前記下方ヘッダーに向かって下降傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の太陽光集光システム。
  7. 前記受熱部を、前記立体モジュールの側部を互いに連結し、つぼ型の受熱部としたことを特徴とする請求項3又は4に記載の太陽光集光システム。
JP2009192671A 2009-08-24 2009-08-24 太陽光集光システム Expired - Fee Related JP4777452B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009192671A JP4777452B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 太陽光集光システム
PCT/JP2010/064176 WO2011024755A1 (ja) 2009-08-24 2010-08-23 太陽光集光システム
US13/392,249 US8739776B2 (en) 2009-08-24 2010-08-23 Solar light condensing system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009192671A JP4777452B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 太陽光集光システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011043127A JP2011043127A (ja) 2011-03-03
JP4777452B2 true JP4777452B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=43627860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009192671A Expired - Fee Related JP4777452B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 太陽光集光システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8739776B2 (ja)
JP (1) JP4777452B2 (ja)
WO (1) WO2011024755A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6279470B2 (ja) * 2011-09-06 2018-02-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se パイプラインシステム及びパイプラインシステムをドレンする方法
JP2015190674A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 千代田化工建設株式会社 熱媒排出装置
JP6378520B2 (ja) * 2014-03-28 2018-08-22 千代田化工建設株式会社 熱媒排出装置
JP6529218B2 (ja) * 2014-03-28 2019-06-12 千代田化工建設株式会社 熱媒排出装置および熱媒排出方法
JP6529219B2 (ja) * 2014-03-28 2019-06-12 千代田化工建設株式会社 熱媒排出装置および熱媒排出方法
JP2016055241A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 旭硝子株式会社 樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法
US20160319804A1 (en) * 2015-04-28 2016-11-03 Elwha Llc Microchannel solar absorber

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3924604A (en) * 1974-05-31 1975-12-09 Schjeldahl Co G T Solar energy conversion system
JPS5124434A (en) * 1974-08-23 1976-02-27 Hitachi Ltd Taiyonetsu karyokuheiyohatsudensochi
US4029077A (en) * 1975-06-13 1977-06-14 Jerry Gorniak Solar energy collector
JPS5313041A (en) * 1976-07-22 1978-02-06 Shigeji Sugaya Solar heat generating unit and its mounting methd
US4212290A (en) * 1978-03-06 1980-07-15 Warnken Warren L Solar collector
JPS5838494B2 (ja) 1980-06-26 1983-08-23 日本鋼管株式会社 焼結鉱の製造法
JPS58116956A (ja) * 1981-12-29 1983-07-12 Kawasaki Steel Corp 高珪素薄鋼帯製造用ロ−ル
JPS58116956U (ja) * 1982-02-02 1983-08-10 友常 武久 落水勾配付太陽熱集熱器用集熱管
US4485803A (en) * 1982-10-14 1984-12-04 The Babcock & Wilcox Company Solar receiver with interspersed panels
EP0135664B1 (de) * 1983-08-31 1988-07-27 GebràœDer Sulzer Aktiengesellschaft Vertikaler Gaszug für einen Wärmeübertrager
US4998580A (en) * 1985-10-02 1991-03-12 Modine Manufacturing Company Condenser with small hydraulic diameter flow path
JPS63243463A (ja) * 1987-03-30 1988-10-11 Agency Of Ind Science & Technol 発電装置
JP2951297B2 (ja) * 1997-10-15 1999-09-20 三鷹光器株式会社 太陽光集光システム
JP2002310516A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Sekisui Chem Co Ltd 太陽熱集熱装置及び光熱ハイブリッドモジュール
US8359861B2 (en) 2004-08-31 2013-01-29 Tokyo Institute Of Technology Solar heat collector, sunlight collecting reflector, sunlight collecting system and solar energy utilization system
JP4477057B2 (ja) * 2007-12-21 2010-06-09 三井造船株式会社 ビームダウン方式太陽熱発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011024755A1 (ja) 2011-03-03
US20120152235A1 (en) 2012-06-21
JP2011043127A (ja) 2011-03-03
US8739776B2 (en) 2014-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308275B2 (ja) 太陽光集光システム
JP4777452B2 (ja) 太陽光集光システム
US10288323B2 (en) Solar receiver with metamaterials-enhanced solar light absorbing structure
JP4477057B2 (ja) ビームダウン方式太陽熱発電装置
KR20140020827A (ko) 홈통 수집기용 흡수기 튜브
EP2992273B1 (en) Optical assembly with high level of efficiency for storage and use of energy from a solar source
US20120132258A1 (en) Solar collector
CN103930737A (zh) 具有双重暴露吸热屏的太阳能接收器
US7714260B2 (en) Stackable heliostat frame structure
US10295224B1 (en) Bladed solar thermal receivers for concentrating solar power
WO2011157799A1 (en) Solar collector assembly with at least one clinching connection, method for manufacturing the solar collector assembly by a clinching mechanism and use of the solar collector assembly
CN103299138B (zh) 具有多管接收器的太阳能集热器,使用所述集热器的太阳能热电站以及用于运行所述电站的方法
CN106716025B (zh) 用于固体颗粒太阳能接收器的水套
JP2008232524A (ja) 集熱器
JP2007205646A (ja) 太陽熱集熱器およびこれを有する太陽熱利用装置
US20210254861A1 (en) Solar thermal receivers with multi-scale light trapping geometry and features
KR100779428B1 (ko) 양면코팅 흡수판 태양열집열기
KR101378466B1 (ko) 태양열 집열 장치
ES1262841U (es) Instalacion de concentracion solar de tipo cilindro parabolico paracompensar la expansion termica de al menos un tubo colector de calor
JP2012204710A (ja) 集光太陽電池ユニット及びその設置方法
JP2015049005A (ja) 太陽熱集熱装置
CN103135196A (zh) 一种反射镜阵列安装装置
CN102869928A (zh) 太阳能收集系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees