JP4774670B2 - 焦点検出装置、焦点検出方法、自動焦点調節カメラ、撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置、焦点検出方法、自動焦点調節カメラ、撮像装置 Download PDF

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本発明は、撮影光学系の焦点距離が変化しても適切に焦点調節を行うことができる自動焦点調節カメラに関する。
瞳分割型再結像方式によって焦点調節を行う自動焦点調節カメラが従来から知られている。この焦点調節方式は次のようなものである。まず、撮影光学系の瞳の一対の異なる領域を通過する一対の光束によって形成される一次像を、焦点検出光学系を用いて再結像させ、一対の二次像を形成する。そして、この一対の二次像を、一対のイメージセンサアレイによってそれぞれ電気信号に変換する。こうして得られた被写体像信号のコントラストに応じたそれぞれの受光部における被写体像の像位置の相対的なずれ量に基づいて、撮影光学系の予定焦点面に対するデフォーカス量を算出する。このようにして算出されるデフォーカス量に応じてフォーカシングレンズを駆動することにより、撮影光学系の合焦を達成する(たとえば、特許文献1)。
特開平6−265774号公報
この瞳分割型再結像方式において得られる被写体像信号のコントラストは、イメージセンサアレイの画素の大きさに対する被写体像の相対的な大きさによって変化する。イメージセンサアレイは、その画素ごとに被写体像を電気信号に変換する。このとき、画素の大きさに対して被写体像が相対的に小さい場合には、被写体像の情報は平均化され、コントラストが低い被写体像信号しか得ることができない。逆に、画素の大きさに対して被写体像が相対的に大きい場合には、コントラストが高い被写体像信号を得られる。
被写体像の大きさは、撮影光学系の焦点距離に応じて変化する。焦点距離が短いと画角が大きくなることから、同じ被写体による被写体像の大きさは、短い焦点距離の場合ほど小さくなる。このとき、上述したように一般にコントラストが低い被写体像信号しか得られないため、合焦不能に陥る可能性が高い。そこで、小さい被写体像でも十分なコントラストが得られるようにイメージセンサアレイの画素の大きさを小さくすると、画素面積が減少して受光感度が低下することから、焦点検出に要する時間が長くなる。そのため、望遠レンズなどを使用して大きな被写体像が得られているときの合焦応答性が劣化する。このようなことから、特許文献1に開示されるような自動焦点調節カメラでは、様々な焦点距離に対して適切に焦点調節をすることができない。
請求項1の発明による自動焦点調節カメラは、予定焦点面上に被写体像を形成する撮影光学系の焦点調節状態を検出するための像を得る焦点検出光学系と、前記焦点検出光学系により得られた像を受光するとともに、前記像に対する検出分解能が相対的に高い第1の受光素子列と前記検出分解能が相対的に低い第2の受光素子列とを少なくとも有し、前記第1の受光素子列と前記第2の受光素子列とが互いに異なる位置に2列に配置された受光手段と、前記受光手段における像に基づいて、前記予定焦点面に対する前記被写体像面のデフォーカス量を演算する焦点検出演算手段と、前記撮影光学系の焦点距離情報を検出する焦点距離検出手段と、を備え、前記焦点検出演算手段は、前記焦点距離検出手段によって検出された前記焦点距離が所定値よりも短い場合に前記第1の受光素子列の出力信号に基づき前記デフォーカス量を演算し、前記焦点距離検出手段によって検出された前記焦点距離が前記所定値よりも長い場合に前記第2の受光素子列の出力信号に基づき前記デフォーカス量を演算することを特徴とする。
請求項5の発明による焦点検出方法は、撮影光学系による像の光束を受光する、複数の受光素子を配列した第1の受光素子列と、該第1の受光素子列に比して前記像に対する検出分解能が低い第2の受光素子列とを有し、前記第1の受光素子列と前記第2の受光素子列とが互いに異なる位置に2列に配置された受光手段によって前記撮影光学系からの光束を受光し、前記撮影光学系の焦点距離が所定値よりも短い場合に前記第1の受光素子列によって得られる受光信号に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態を求めるとともに、前記撮影光学系の焦点距離が前記所定値よりも長い場合に前記第2の受光素子列によって得られる受光信号に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態を求めることを特徴とする。
本発明によれば、撮影光学系の焦点距離に応じて、検出分解能が異なる受光素子列を選択的に用いて像位置の検出を行い、それにより撮影光学系の焦点調節状態を検出することとした。このようにしたので、像信号のコントラストと合焦応答性を焦点距離に応じて変えることができ、様々な焦点距離に対して、適切に焦点調節を行うことができる。
−第1の実施の形態−
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態によるカメラの構成を示すブロック図である。ボディ1に対しレンズ部2は交換可能に構成され、図ではレンズ部2がボディ1に装着されている。レンズ部2は、単焦点の撮影レンズを用いた撮影光学系3と、メモリ4とを備える。メモリ4には、撮影光学系3における焦点距離や絞りなどの情報があらかじめ記録されており、メモリ4はその情報を保持している。撮影光学系3を通過した被写体からの光束は、ハーフミラーを用いたメインミラー5によりサブミラー6とファインダー7の方向に分割される。サブミラー6によりボディ1の底方向(図の下側)に偏向された光束は、撮影光学系3の予定焦点面の近傍に配置された焦点検出光学系8に導かれる。
図2に焦点検出光学系8と焦点検出用の受光センサー9の概略構成を示す。焦点検出光学系8は、開口部80を有する視野マスク81と、コンデンサーレンズ82と、一対の絞り開口部83,84を有する絞りマスク85と、一対の再結像レンズ86,87とを備えている。受光センサー9は、受光センサー9の下部に並ぶ一対の受光部90,91と、受光センサー9の上部に並ぶ一対の受光部92,93とを備え、受光部90,91が図1の第1のセンサー10を、受光部92,93が第2のセンサー11をそれぞれ構成する。第1のセンサー10と第2のセンサー11は、撮影光学系3の焦点距離に応じて、後で説明するようにどちらか一方が選択的に用いられる。
図3に示すように、受光部90,91および受光部92,93は、それぞれの並び方向に連設された複数の矩形状の画素(受光素子)PS1,PS2によって構成される受光素子列である。これら画素PS1,PS2の受光量に応じた電荷を蓄積して、後述するマイコン16へ出力する。受光部90,91の画素PS1のピッチP1および高さW1は、受光部92,93の画素PS2のピッチP2および高さW2よりも小さく定められている。すなわち、受光部90,91と受光部92,93は、その素子の配列方向と、その配列方向に直交する方向における素子の大きさとが、互いに異なっている。
上記のことから、受光部92,93(第2のセンサー11)の画素面積P2×W2は、受光部90,91(第1のセンサー10)の画素面積P1×W1より大きい。そのため、両者を比較すると、第1のセンサー10は被写体像に対する検出分解能が高く、高いコントラストの被写体像信号が得られる一方、同一の出力レベルを得るための電荷蓄積時間は、後で説明するように画素面積が大きな第2のセンサー11の方が短い。そのため、第2のセンサー11の方が高い受光感度を得られ、合焦応答性を向上することができる。
図2に示すように、一対の絞り開口部83,84はコンデンサーレンズ82により撮影光学系3の射出瞳近傍の面30の光軸に対して対称な一対の領域31,32に投影される。これらの領域31,32を通る光束は、視野マスク81付近でまず一次像を形成する。視野マスク81の開口部80に形成された一次像は更にコンデンサーレンズ82および一対の絞り開口部83,84を通り、一対の再結像レンズ86,87により受光センサー9上の受光部90,92上と受光部91,93上とに一対の二次像として形成される。二次像の強度分布は受光部90〜93で光電変換されて電気的な被写体像信号となる。
上記のようにして被写体像信号を得る際、受光部90,91と受光部92,93とは画素面積が異なっているため、同じ出力レベルを得るための電荷蓄積時間が異なる。一般に、画素面積が大きいほど得られる光量が多くなるため、同じ電荷蓄積時間ではより高い出力レベルが得られる。したがって、同じ出力レベルを得るためには、受光部90,91(第1のセンサー10)に対する電荷蓄積時間は、受光部92,93(第2のセンサー11)よりも長く設定される。
図1のレンズ判別部12は、レンズ部2のメモリ4に記録保持された情報を読み込むことにより、撮影光学系3の焦点距離情報を検出して、その焦点距離が所定値より短いか否かを判定する。この判定結果は、レンズ判別部12から制御部13に出力される。制御部13は、レンズ判定部12より出力された判定結果に基づいて、受光センサー9を制御する。レンズ判定部12において焦点距離が所定値よりも短いと判定された場合は、第1のセンサー10からの被写体像信号を焦点検出演算部14へと導くように受光センサー9を制御する。逆に、焦点距離が所定値以上であると判定された場合は、第2のセンサー11からの被写体像信号を焦点検出演算部14へと導くようにする。このようにして、撮影光学系3の焦点距離に応じて、第1のセンサー10または第2のセンサー11のいずれか一方を選択的に用いて、焦点検出演算部14において焦点検出演算を行う。
焦点検出演算部14は、受光センサー9により取り込まれた被写体像信号の相対的位置関係、すなわち受光部90,91または受光部92,93における一対の被写体像の像ずれ量を演算することにより、撮影光学系3の像面と予定焦点面とのデフォーカス量を検出する。このデフォーカス量に応じて、駆動制御部15により、モーター17の回転方向と回転量を制御する。制御されたモーター17の回転により、撮影光学系3が光軸方向へデフォーカス量が実質的に0となるように駆動されて、撮影光学系3が合焦状態となる。
図4は、レンズ判別部12、制御部13、焦点検出演算部14、および駆動制御部15を備えたマイコン16において、焦点調節処理を行うときに実行されるフローチャートである。ステップS100では、電源ONによりステップS110に進む。ステップS110では、レンズ判別部12により、レンズ部2のメモリ4から撮影光学系3の焦点距離情報を読み込む。
ステップS120では、ステップS110においてメモリ4から読み込んだ撮影光学系3の焦点距離が、所定の閾値よりも短いか否かを判別する。閾値より短い場合はステップS130へ進み、制御部13により受光センサー9を制御して、第1のセンサー10を選択し、これを被写体像信号の検出に用いることとする。一方、閾値以上である場合はステップS140へ進み、制御部13により受光センサー9を制御して、第2のセンサー11を選択する。ステップS130を実行した場合はステップS150へ進み、ステップS140を実行した場合は、ステップS160へ進む。
このように、ステップS120において焦点距離が閾値より短いと判定した場合に、ステップS130において第1のセンサー10を選択する理由は、次のとおりである。先に説明したように、第1のセンサー10は、第2のセンサー11と比較して画素ピッチが細かく、画素高さも小さいことから、被写体像に対する検出分解能が高い。そのため、短い焦点距離のレンズを用いて撮影される小さい被写体像に対しても、高いコントラストの被写体像信号を得ることができ、確実にデフォーカス量の演算を行うことができる。
一方、ステップS120において焦点距離が閾値以上と判定した場合に、ステップS140において第2のセンサー11を選択する理由は、次のとおりである。先に説明したように、第2のセンサー11は、第1のセンサー10と比較して画素面積が大きいことから、高い受光感度を得ることができる。そのため、ある程度の焦点距離を有するレンズによって比較的大きな被写体像が撮影されており、検出分解能がそれほど高くなくても高いコントラストの被写体像信号が得られる場合には、電荷の蓄積時間を短縮してデフォーカス量の算出に要する時間を短縮でき、合焦応答性を向上することができる。
ステップS150では、ステップS130において選択した第1のセンサー10の電荷蓄積時間を制御し、第1のセンサー10を用いて被写体像信号の検出を行う。一方、ステップS160では、ステップS140において選択した第2のセンサー11の電荷蓄積時間を制御し、第2のセンサー11を用いて被写体像信号の検出を行う。このとき、前述したように、第1のセンサー10の方が第2のセンサー11よりも長い電荷蓄積時間を設定される。ステップS150またはS160のいずれかを実行した後は、ステップS170に進む。
ステップS170では、ステップS150において第1のセンサー10により検出された被写体像信号、またはステップS160において第2のセンサー11により検出された被写体像信号のデータ(被写体像データ)を、焦点検出演算部14に読み込む。ステップS180では、ステップS170で読み込んだ被写体像データに基づいて、焦点検出演算を実行し、一対の被写体像の像ずれ量を演算する。その像ずれ量により、デフォーカス量を演算する。
ステップS190では、駆動制御部15により、ステップS170で算出されたデフォーカス量に基づいて、撮影光学系3を合焦させるためのレンズ駆動量を演算する。ステップS200では、駆動制御部15よりモーター17を駆動制御して、ステップS190で算出されたレンズ駆動量だけ撮影光学系3を移動させる。この後はステップS110に戻り、電源ONの間は上述の動作を繰り返す。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮影光学系3の焦点距離に応じて、検出分解能が異なる第1のセンサー10(受光部90,91)と第2のセンサー11(受光部92,93)のいずれかを選択的に用いて被写体像信号を検出し、撮影光学系3の焦点調節状態を検出するための像位置を検出することとした。このようにしたので、広角レンズのように短い焦点距離のレンズを用いて撮影される小さい被写体像に対しても、高いコントラストの被写体像信号を得ることができ、確実にデフォーカス量の演算を行って焦点調節状態を検出することができる。
また、ある程度の焦点距離を有するレンズによって比較的大きな被写体像が撮影されており、検出分解能がそれほど高くなくても高いコントラストの被写体像信号が得られる場合には、電荷の蓄積時間を短縮してデフォーカス量の算出に要する時間を短縮できる。そのため、素早い焦点調節状態の検出が可能となり、合焦応答性を向上することができる。上記のことから、様々な焦点距離に対して、適切に焦点調節を行うことができる。
(2)メモリ4から読み込んだ撮影光学系3の焦点距離情報に基づいて、その焦点距離が所定値より短い場合に、検出分解能がより高い第1のセンサー10を選択して、被写体像信号を検出することとした。このようにしたので、被写体像に適した検出分解能を有する受光センサーを選択することができる。
(3)第1のセンサー10と第2のセンサー11は、それぞれを構成する画素の配列方向と、その配列方向に直行する方向において、各画素の大きさが互いに異なることとした。これにより、各センサーそれぞれが異なる検出分解能を有することができる。
−第2の実施の形態−
本発明の別の一実施形態を以下に説明する。本実施形態は、ズームレンズを用いたときの撮影倍率を計算し、計算された撮影倍率の値に応じて、検出分解能が異なる受光素子列のいずれかを選択して用いるものである。本実施形態の構成を図5のブロック図に示す。本実施形態では、図1に示す第1の実施の形態と比較して、レンズ部2に換わるレンズ部2Aと、マイコン16に換わるマイコン16Aとが備えられている。レンズ部2Aは、撮影光学系3Aとエンコーダ4Aを有しており、マイコン16Aは、第1の実施の形態と同じ制御部13、焦点検出演算部14、および駆動制御部15と、撮影倍率算出判定部12Aとを有している。これ以外の構成は、第1の実施の形態と同じであるため、以下では説明を省略する。
撮影光学系3Aは、可変焦点のズームレンズを用いており、焦点距離と撮影距離を変えることができる。エンコーダ4Aは、撮影光学系3Aにおけるズーム光学系の位置、および焦点調節光学系を検出し、焦点距離と撮影距離の情報をボディ1の撮影倍率算出判定部12Aに対して出力する。撮影倍率算出判定部12Aは、エンコーダ4Aから出力された焦点距離と撮影距離の情報に基づいて、下記の式(1)を用いて撮影倍率を算出する。
M=f/(l−f) ・・・・・・(1)
ただし
M:撮影倍率
f:焦点距離
l:撮影距離
撮影倍率算出判定部12Aはさらに、算出した撮影倍率が所定値より小さいか否かを判定する。この判定結果は、制御部13に出力される。制御部13は、撮影倍率算出判定部12Aより出力された判定結果に基づいて、第1の実施の形態で説明したのと同様にして受光センサー9を制御する。すなわち、撮影倍率算出判定部12Aにおいて撮影倍率が所定値よりも小さいと判定された場合は、第1のセンサー10を用いて被写体像信号を検出するように受光センサー9を制御し、撮影倍率が所定値以上であると判定された場合は、第2のセンサー11を用いるように受光センサー9を制御する。このようにして、撮影光学系3Aにおける焦点距離と撮影距離により撮影倍率を算出し、その値に応じて、第1のセンサー10または第2のセンサー11のいずれか一方を選択的に用いて、焦点検出演算部14において焦点検出演算を行う。
図6は、本実施形態においてマイコン16Aにより焦点調節処理を行うときに実行されるフローチャートである。図6では、図4に示す第1の実施の形態のフローチャートと同一の処理を実行する部分については、同じステップ記号としている。以下では、第1の実施の形態と異なる処理の部分のみ説明を行う。
ステップS111では、撮影倍率算出判定部12Aにより、レンズ部2Aのエンコーダ4Aから、撮影光学系3Aの焦点距離と撮影距離の情報を読み込む。ステップS112では、ステップS111においてエンコーダ4Aから読み込んだ撮影光学系3Aの焦点距離と撮影距離の情報により、前述のようにして撮影倍率を算出する。ステップS121では、ステップS112で算出した撮影倍率が所定の閾値よりも小さいか否かを判別する。閾値より小さい場合はステップS130へ進み、閾値以上である場合はステップS140へ進む。これ以降は、第1の実施の形態と同様の処理を実行する。
撮影倍率が小さいほど、一般に被写体像は小さく撮影される。したがって、以上説明した第2の実施の形態では、上記のように撮影倍率に応じて検出分解能が異なる第1のセンサー10と第2のセンサー11とを切り替えることにより、第1の実施の形態で説明したのと同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記の各実施形態において、第1のセンサー10と第2のセンサー11は、画素の配列方向の長さと、その配列方向に直行する方向の長さとのいずれか一方のみが異なることとしてもよい。すなわち、図3におけるピッチP1およびP2と、高さW1およびW2とのどちらか一方のみが異なることとしてよい。また、図7に示すようなマトリックス状のエリアセンサにより画素のピッチと高さを切り替えるようにしてもよい。その場合、たとえば第1のセンサー10として用いるときには、図中の塗りつぶし部分を第1のセンサー10の受光部90,91とし、第2のセンサー11として用いるときには、塗りつぶし部分を含んだ図中の斜線部分を、第2のセンサー11の受光部92,93とする。さらに、画素のピッチと高さを切り替える代わりに、焦点検出光学系の結像倍率を変えることにより、予定焦点面上に投影したときの受光センサーの各画素の大きさが異なるようにしても、同様の効果を得ることができる。
また、第1の実施の形態で説明したような処理を、第2の実施の形態におけるレンズ部2Aを用いたときに行うこととしてもよい。すなわち、ズームレンズにおける焦点距離情報を読み込み、その焦点距離によって第1のセンサー10と第2のセンサー11とを切り替えることとしてよい。あるいは、ズーム量や撮影距離の情報によって焦点距離を求め、その焦点距離に応じて2つのセンサーを切り替えることとしてもよい。
上記の各実施形態では、検出分解能が異なる2つの受光センサーのいずれかを選択して用いる例を説明したが、3以上の受光センサーから選択してもよい。また、上記の各実施形態ではレンズ交換式のカメラを用いて説明をしたが、本発明は、レンズ固定式のカメラについても同様に適用することができる。さらに、デジタルカメラと銀塩カメラのどちらにも適用することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の第1の実施の形態によるカメラのブロック図である。 焦点検出光学系と受光センサーの構成を示す図である。 受光センサーの構成の詳細を示す図である。 第1の実施の形態で実行される焦点調節処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるカメラのブロック図である。 第2の実施の形態で実行される焦点調節処理のフローチャートである。 受光センサーとして用いるマトリックス状のエリアセンサの例を示す図である。
符号の説明
1:ボディ
2,2A:レンズ部
3,3A:撮影光学系
4:メモリ
4A:エンコーダ
8:焦点検出光学系
9:受光センサー
10:第1のセンサー
11:第2のセンサー
12:レンズ判別部
12A:撮影倍率算出判定部
13:制御部
14:焦点検出演算部
15:駆動制御部
16,16A:マイコン
17:モーター

Claims (5)

  1. 予定焦点面上に被写体像を形成する撮影光学系の焦点調節状態を検出するための像を得る焦点検出光学系と、
    前記焦点検出光学系により得られた像を受光するとともに、前記像に対する検出分解能が相対的に高い第1の受光素子列と前記検出分解能が相対的に低い第2の受光素子列とを少なくとも有し、前記第1の受光素子列と前記第2の受光素子列とが互いに異なる位置に2列に配置された受光手段と、
    前記受光手段における像に基づいて、前記予定焦点面に対する前記被写体像面のデフォーカス量を演算する焦点検出演算手段と、
    前記撮影光学系の焦点距離情報を検出する焦点距離検出手段と、
    を備え、
    前記焦点検出演算手段は、前記焦点距離検出手段によって検出された前記焦点距離が所定値よりも短い場合に前記第1の受光素子列の出力信号に基づき前記デフォーカス量を演算し、前記焦点距離検出手段によって検出された前記焦点距離が前記所定値よりも長い場合に前記第2の受光素子列の出力信号に基づき前記デフォーカス量を演算することを特徴とする自動焦点調節カメラ。
  2. 請求項1に記載の自動焦点調節カメラにおいて、
    前記第1の受光素子列の受光素子の大きさは、前記第2の受光素子列の受光素子の大きさよりも小さいことを特徴とする自動焦点調節カメラ。
  3. 請求項2に記載の自動焦点調節カメラにおいて、
    前記第の受光素子列の受光素子は、前記受光素子の配列方向の長さと前記配列方向に直交する方向の長さとの少なくとも一方が、前記第の受光素子列の受光素子の前記長さよりも大きいことを特徴とする自動焦点調節カメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動焦点調節カメラにおいて、
    前記撮影光学系の撮影距離情報を検出する撮影距離検出手段と、
    前記焦点距離検出手段によって検出された前記焦点距離情報と前記撮影距離検出手段によって検出された前記撮影距離情報とに基づいて撮影倍率を算出する算出手段と、を更に備え、
    前記焦点検出演算手段は、前記算出手段によって算出された前記撮影倍率が所定の値よりも小さい場合に前記第1の受光素子列の出力信号に基づき前記デフォーカス量を演算し、前記算出手段によって算出された前記撮影倍率が前記所定の値よりも大きい場合に前記第2の受光素子列の出力信号に基づき前記デフォーカス量を演算することを特徴とする自動焦点調節カメラ。
  5. 撮影光学系による像の光束を受光する、複数の受光素子を配列した第1の受光素子列と、該第1の受光素子列に比して前記像に対する検出分解能が低い第2の受光素子列とを有し、前記第1の受光素子列と前記第2の受光素子列とが互いに異なる位置に2列に配置された受光手段によって前記撮影光学系からの光束を受光し、
    前記撮影光学系の焦点距離が所定値よりも短い場合に前記第1の受光素子列によって得られる受光信号に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態を求めるとともに、前記撮影光学系の焦点距離が前記所定値よりも長い場合に前記第2の受光素子列によって得られる受光信号に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態を求めることを特徴とする焦点検出方法。
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