JP4772641B2 - シール構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機等の飛翔体や、地上を移動する車両等の移動体に使用するに適するシール構造体に係るもので、特に、シールされる部分が雨水に曝されたり、高湿度環境において用いるに適するシール構造体の改良に関する。
従来、この種のシール構造体として、シールする部分の一方から他方へ空気が通過可能なシール構造体が設けられ、一方から他方へ空気が流れた際に、水分も同時に流れ込むことにより、種々の弊害が生じることがしばしばあった。そこで、水分が一方から他方へ流れ込まないようにするために、空気流通路に防水通気部材を設置して、空気そのものは流すが、水分は流さないように設けられたものが実用化されている(例えば、特許文献1)。この種のシール構造体について、図16を参照して説明する。
図16に示すシール構造体1は、このような防水・通気作用が得られるために、例えば航空機(図示せず)搭載用の外郭を構成する壁体2の機外側表面2aに可動機器であるアンテナ装置3が設けられている。このアンテナ装置3に対しては、アンテナ装置3を風雨による外圧や浸水から保護するレドーム4が設けられる。壁体2には、レドーム4により形成される壁体2とレドーム4により囲われる空間(以下、機外側空間という。)s1側から壁体2に囲われる空間(以下、機内側空間という。)s2へ通ずる通気孔5が形成される。この通気孔5は、その中間部に径大部5aが形成され、この径大部5aには、例えばゴアテックス(登録商標)のような防水性および通気性を有する防水通気部材6が設けられる。
このように構成されたシール構造体1は、このシール構造体1が装着された航空機が上昇すると、レドーム4内の機外側空間s1が機内側空間s2に比し一時的に負圧状態になり、機内側空間s2の空気aが実線矢印にて示すように防水通気部材6を通過して機外側空間s1側へ流出する。そして、機内側の空気aが矢印方向に沿って機外側へ流出することにより、機外側空間s1と機内側空間s2における空気圧がほぼ同等になり、機内・外側間で差圧がほとんど生じなくなる。
一方、航空機が下降すると、機外側空間s1の気圧が徐々に高くなり、機内側空間s2の気圧が相対的に負圧状態になり、機外側空間s1内の空気aが点線矢印のように防水通気部材6を介して機内側空間s2に逆流する。従って、機内側空間s2が一時的に負圧状態になるか、機内側空間s2の空気a´の流入により機外側空間s1と機内側空間s2側における空気圧がほぼ同等になり、機内・外側間で差圧がほとんど生じなくなる。このため、アンテナ装置3が外気圧によって押し潰されたりする虞がない。また、機外側が負圧状態にある場合、機内側空間s2の空気aが、機内側空間s2から機外側空間s1へ流出する過程で、空気aに含まれる水滴(図示せず)が防水通気部材6により除去され、機外側のアンテナ装置3に浸入するのを防止している。
特開平9−223911号公報
従来のシール構造体1によれば、可動機器であるアンテナ装置3が機内・外側間の差圧によって押し潰されて損傷を受けることがないこと、また、機内側空間s2側の空気aに含まれる水蒸気が機外側空間s1側へ浸入してアンテナ装置3の機能を劣化させない作用が得られるものである。
しかしながら、この種のシール構造体1によれば、機内側空間s2の空気aが防水通気部材6を介して機外側空間s1側に流出する際に、水滴に対する防水作用は得られるが、水蒸気のような細かい水分は機外側空間s1側への流出に対しては防ぐことができず、可動機器であるアンテナ装置3自体が完全防水、防錆処理がなされていない場合には、アンテナ装置3内に水分が浸入してアンテナ装置3自体の機能を低下させる。特に、シール構造体1自体が低温環境下にあると、水蒸気が氷結してアンテナ装置3の可動部の動作障害を起こす虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、アンテナ装置等の可動機器を収納した構造体であって、特に固定側構造体に対して可動側構造体を備えた構造体において、両構造体間から外気が浸入して、この浸入した外気に含まれる水分(水蒸気)が可動機器側に直接浸入し、この機器に悪影響を及ぼすことのないシール構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、上壁面を有する固定側構造体と、前記固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の下壁面を有する可動側構造体と、前記所要の空隙aを封じるように納まり且つ前記中心軸を囲むように配置される環状板バネ体と、前記空隙に配置される乾燥材とを具備したことを特徴とするシール構造体を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、上壁面を有する固定側構造体と、前記固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の下壁面を有する可動側構造体と、前記所要の空隙aを封じるように納まり且つ前記中心軸を共通の中心軸として配置される環状板バネ体と、前記空隙を封じるように納まり且つ前記中心軸を共通の中心軸として配置される環状乾燥材と、前記環状乾燥材の近傍に熱伝導的に設けられた発熱体と、を具備したことを特徴とするシール構造体を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、上壁面を有する固定側構造体と、前記固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の下壁面を有する可動側構造体と、前記空隙に納まり且つ前記中心軸を共通の中心軸として配置される環状乾燥材とを具備し、前記固定側構造体には、その上壁面に前記環状乾燥材が収納可能に設けられた環状溝が設けられ、前記環状溝に収納された前記環状乾燥材の下部に設置され、前記環状乾燥材を上方へ押し上げるように作用する環状バネ体が設けられたことを特徴とするシール構造体を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、固定側構造体と、この固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の壁面を有する可動側構造体とを具備し、前記固定側構造体の上壁面には、前記中心軸を共通の中心軸とする環状溝が設けられ、前記環状溝に収納され、一端側が前記可動側構造体のフランジ部の壁面に接触するように配置される環状バネ体と、前記環状溝に収納され、前記環状板バネ体の底部に配置された環状乾燥材とを具備したことを特徴とするシール構造体を提供する。
本発明によれば、アンテナ装置等の可動機器を収納した構造体であって、特に固定側構造体に対して可動側構造体を備えた構造体において、両構造体間から外気が浸入して、この浸入した外気に含まれる水分(水蒸気)が可動機器側に直接浸入し、この機器に悪影響を及ぼすことのないシール構造体を提供することができる。
本発明にかかるシール構造体の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のシール構造体の第1の実施形態を示す要部縦断側面図である。図2は、図1のA部の拡大図である。図3は、シール構造体10の固定側構造体11の平面図である。
図1に示すシール構造体10は、レーダ装置等の可動機器の本体側(図示せず)が取り付けられる、例えば航空機の一部を構成する固定側構造体11と、この固定側構造体11の上壁面11aに対して所要の空隙aを介して対向配置され、固定側構造体11の上壁面11aのほぼ中心を通る中心軸x回りに回動する可動側構造体12と、所要の空隙aを封じるように納まり且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される環状板バネ体(以下、内側環状板バネ体という。)13と、この内側環状板バネ体13の径よりやや大きな径を有し、内側環状板バネ体13の外側に配置される環状乾燥材14と、更に、この環状乾燥材14の径よりやや大きな径を有し、環状乾燥材14の外側に配置され、空隙aを封じるように納まり且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される環状板バネ体(以下、外側環状板バネ体という。)16とを備えている。
固定側構造体11は、図1に示すように、中心軸xを中心として少なくともその上端部が円柱状に形成されたもので、その一端面側(図1の上方側)の中央部に有底筒状の凹陥部17が形成される。また、固定側構造体11の、可動側構造体12のフランジ部21に面する端面には、小径環状板バネ体13、環状乾燥材14および外側環状板バネ体16とをそれぞれ収納する3つの環状溝18(18a,18b,18c)を備えている。
この環状溝18は、図3に示すように、固定側構造体11の上方から見て3重丸のように見える。すなわち、図3に示すように、固定側構造体11の上方から見て中心軸xを中心として内側から外側へ、例えばほぼ同等間隔に環状溝18a,18bおよび18cが設けられる。つまり、この環状溝18は、縦断して示す図1および図2に示すように、内側から外側に向けて縦断面がそれぞれ矩形状の第1の環状溝18a,第2の環状溝18bおよび第3の環状溝18cが設けられる。また、これらの環状溝18a〜18cには、内側環状板バネ体13、環状乾燥材14および外側環状板バネ体16がそれぞれ収納される。
可動側構造体12は、固定側構造体11側に設けられる図示しない電動モータ等の駆動源により回動駆動されるようになっている。また、この可動側構造体12は、固定側構造体11の中心軸xを中心軸として下方側へ突出して形成され、下壁面21aを有するフランジ部21が設けられる。
また、固定側構造体11の凹陥部17と可動側構造体12の回動軸部19との間には空隙bが設けられ、この隙間bの任意の位置にあって、固定側構造体11と可動側構造体12とを可動可能に連結する、例えば2つの軸受22a,22bがそれぞれ設けられる。なお、符号Rは、可動側構造体12のフランジ部21の上面に設置された機器、例えばアンテナ機器である。
次に、内側環状板バネ体13、環状乾燥材14および外側環状板バネ体16のそれぞれについて、図4および図5を参照して更に詳細に説明する。
図4は、図1および図2に示す内側環状板バネ体13および外側環状板バネ体16を縦断して示す拡大断面図である。図5は、図1および図2に示す環状乾燥材を縦断して示す拡大断面図である。
内側環状板バネ体13は、図4に示すように、縦断面が、例えば車両用車輪のホイール形状を有するもので、図1および図2に示すように、固定側構造体11の第1の環状溝18aに圧縮状態に収納されるもので、図3に示すように、縦断面がV字状に形成された環状のものである。
この内側環状板バネ体13は、縦断面がV字の凸条部が内方へ張り出した状態で全体が環状に形成された、例えば金属またはプラスチック製の板バネ本体13aと、この板バネ本体13aの表面に設けたコーティング、例えばテフロン(登録商標)コーティング13bとから構成される。
また、板バネ本体13aは、シール構造体10の可動側構造体12が回動した際も、可動側構造体12のフランジ部21の下壁面21aと固定側構造体11との間隙aにおいて圧縮状態に保持される。つまり、内側環状板バネ体13は、所定のバネ圧力を有するので空隙aを塞ぐ効果を有し、外部から水分cが浸入するのを抑制することができる。すなわち、内側環状板バネ体13は、上端が可動側構造体12のフランジ部21の下壁面21aに円状に線、あるいは更に面接触して可動側構造体12を上方へ万遍に押し上げるようにも作用し得る。
なお、テフロンコーティング13bは、可動側構造体12が回動した際に、内側環状板バネ体13における耐摩擦性、潤滑性および耐震性、更には外部から浸入する水分に対する一層の防水、防湿(水蒸気を含む)作用を得るのに効果的である。
一方、外側環状板バネ体16は、内側環状板バネ体13に比べて中心外径が所要寸法大き目に形成されたものである。すなわち、固定側構造体11側に設けられた第3の環状溝18cの中心外径にほぼ合致する大きさに設けられる。外側環状板バネ体16は、図1および図2に示すように、固定側構造体11の第3の環状溝18cに圧縮状態に収納されるものである。この外側環状板バネ体16は、内側環状板バネ体13と比べて、環状部の径が大きい他は同様の形状をなし、同様の作用が得られるものであるので説明を省略する。
なお、内側環状板バネ体13および外側環状板バネ体16として、縦断面のV字の凸部が内方へ張り出した状態で全体が環状に形成されたものを用いる場合について説明したが、図6に示すように、V字の凸部が外方へ向かう形状の環状板バネ体13(16)を用いてもよく、また、V字の凸部が内方へ向かうものと外方へ向かうものとを組み合わせて用いるようにしても差し支えない。
環状乾燥材14は、具体的には、図5に示すように、例えば縦断面にて矩形状のものである。この環状乾燥材14の素材としては、例えばシリカゲル材を用い、容易に型崩れしない程度に固形形成した乾燥材本体14aと、この乾燥材本体14aの上面に設けたコーティング、例えばテフロンコーティング14bとから構成される。このテフロンコーティング14bは、可動側構造体12が回動した際に、環状乾燥材14との摩擦が滑らかに且つ減耗しないようにするために設けられる。なお、テフロンコーティング14bは、乾燥材本体14aの上面だけでなく、型崩れを防ぐために表面全体に設けてもよい。
このように、内側環状板バネ体13、環状乾燥材14および外側環状板バネ体16は、それぞれ固定側構造体11に設けられた第1の環状溝18a,第2の環状溝18bおよび第3の環状溝18cに圧縮状態に収納されるものであるが、この圧縮の程度は、外部から水分の浸入を防止可能である一方で、必要以上の摩擦抵抗が生じないように適宜の圧縮状態に前もって調整することが望ましい。
なお、符号23は、可動側構造体12のフランジ部21の周縁部にて気密・液密的に覆うように設けられる構造体カバーで、シール構造体10が、例えば航空機へ搭載して用いられる場合には、風雨に曝されるばかりでなく、空気浮遊物との衝突等外部からの衝撃力から保護する目的で設けられる。
次に、シール構造体10の作用について説明する。シール構造体10が、航空機(図示せず)に搭載されて用いられた場合を想定して説明する。
航空機の飛行中においてレーダ装置が駆動すると、可動側構造体12に設置したアンテナ機器Rが中心軸xを回動中心として回動する。すなわち、アンテナ機器Rを設置した可動側構造体12は、フランジ部21の下壁面21aが、固定側構造体11側の内側環状板バネ体13、環状乾燥材14および外側環状板バネ体16のそれぞれの端部(面)に摩擦接触状態にてスライドしながら回動する。
この時、航空機が、例えば風雨に曝されている場合には、空隙aを介して水分(水滴、水蒸気、湿気を含む)cが侵入する。この水分cが空隙aに侵入すると、水分cは、図2に示すように、空隙aを封するように設けられた外側環状板バネ体16の一定量の浸入が阻止される。水分cの残余分は、更に空隙aを介して浸入しようとする。この浸入しようとする水分cの残余分は、環状乾燥材14により吸収されることになる。
長期に亘りあるいは悪条件下の場合、環状乾燥材14の吸水効果が減少する。吸収が飽和状態になった際には、水分cの未吸収分が内側環状板バネ体13まで達し得る。内側環状板バネ体13まで侵入した水分cは、内側環状板バネ体13によりそれ以上の浸入が阻止されることになる。仮に内側環状板バネ体13で防水しきれなかったとしても浸入した水分cは、ほとんど微少な状態であって、凹陥部17にまで水分cが侵入したとしても実用に耐え得ることができる。従って、外部から浸入する水分cが、構造体内へ浸入することがなく、構造体内に設置するアンテナ機器等の機器に水分cが浸入することにより発生する機器の故障や誤動作を未然に防止することができる。
一方、航空機が下降して着陸状態になれば、外気と構造体内の気圧差により、外気がより一層浸入してくるが、その場合にでも、内側環状板バネ体13および外側環状板バネ体16および環状乾燥材14による水分cの侵入防止作用により十分に防水することができる。 例え、水分cが浸入してきた場合には、環状乾燥材14にて吸水するので、実用に耐え得ることができる。環状乾燥材14は、吸収した水分cの脱水が可能になることから、長期に亘って繰り返し使用することができ、頻繁に環状乾燥材14の取替えを行う必要をなくすことができる。
このように環状乾燥材14を設けた構成にしたことにより、水分cが固定側構造体11の凹陥部17側に侵入することなく、可動側構造体12側に設置されたアンテナ機器R側への水分cの侵入を防止することができる。従って、アンテナ機器等の機器Rが水分cに触れることがないので、機器の故障や誤動作を未然に防止することができる。
また、シール構造体10によれば、固定側構造体11の上壁面11aに、環状溝18a〜18cを設けた構成にしたことにより、この環状溝18a〜18cに設置される環状板バネ体13,16および環状乾燥材14は、設置位置がずれることなく安定して機能を発揮することができる。また、環状板バネ体13,16の表面にテフロンコーティング13b,16bが施されたので、可動側構造体12のフランジ部21側に対する滑りが良好になることと相まって環状板バネ体13,16側の耐摩耗性が良好になる。
更に、環状乾燥材14の表面にも、可動側構造体のフランジ部側に面する側に、耐摩耗性を有する、テフロンコーティング14bが施される。このテフロンコーティング14bは、可動側構造体12のフランジ部21側に接触させた状態にて用いる場合にでも、フランジ部21側に対して滑りが良好になることと相まって環状乾燥材14の耐摩耗性が良好になる。
また、テフロンコーティング14b側に外力が加わった場合にでも素材であるシリカゲルが粉状になって飛散することが防止され、安定して使用することができる。なお、環状乾燥材14に設けたテフロンコーティング14bは、必ずしも必要ではない。
更にまた、シール構造体10によれば、固定側構造体11の凹陥部17と、可動側構造体12の可動軸部19との間に軸受22a(22b)を備え、この軸受22a(22b)により、可動側構造体12全体を支持することができる構成であるから、環状板バネ体13,16や環状乾燥材14に対してかける圧縮力を予め調整して取り付けることができる。
内側環状板バネ体13(16)は、図4に示すように、中央部が内方へ張り出して形成された環状のものでなく、図6に示すように、中央部が外方へ張り出した形状のものを用いてもよい。更には、内側環状板バネ体13と外側環状板バネ体16とは、それぞれ図4および図6に示す形状のものを任意に選択して用いてもよい。
また、シール構造体10の固定側構造体11に設けた環状溝18a〜18cは必ずしも必要ではなく、内側環状バネ体13、環状乾燥材14および外側環状板バネ体16が固定側構造体11の上壁面に容易に動かないように、例えば図示しない爪を設けるなどしてもよい。
なお、シール構造体10に設けた内側環状バネ体13および外側環状板バネ体16は必ずしも必要ではない。また、シール構造体10に設けられる環状板バネ体13および16は、いずれか1つであってもよく、更には3つ以上設けた構成にすることができる。また、同様に設けられる環状乾燥材14についても、1つだけでなく2つ以上設けた構成にすることもできる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本発明のシール構造体の第2の実施形態を示す要部縦断側面図である。図7に示すシール構造体20を、図2に示すシール構造体10のA部の拡大図と同一部分に同一符号を附して説明する。
シール構造体20は、レーダ装置等の可動機器の本体側(図示せず)が取り付けられる、例えば航空機の一部を構成する固定側構造体11と、この固定側構造体11の上壁面11aに対して所要の空隙aを介して対向配置され、固定側構造体11の上壁面11aのほぼ中心を通る中心軸x回りに回動するフランジ部21の下壁面21aを有する可動側構造体12と、所要の空隙aを封するように納まり且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される環状板バネ体13,16と、所要の空隙aに納まり且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される環状乾燥材24と、この環状乾燥材24の近傍に熱伝導的に設けられた発熱体、たとえば電熱線25とを備えた構成である。
環状板バネ体13,16は、それぞれの上端が可動側構造体12のフランジ部21の下壁面21aに円状に線、あるいは更に面接触して可動側構造体12を上方へ万遍に押し上げるように作用して、振動を吸収する作用が得られるように設置される。
環状乾燥材24は、その表面に特別なコーティングを施さないで形成した吸水性の良好な、例えばシリカゲルを固形加工したものである。電熱線25は、環状乾燥材24の近傍において発熱部25aを有し、図示しない電源から通電することにより発熱し、環状乾燥材24に吸収された水分が徐々に蒸発する程度に加熱するものである。
その他の構成は、上述した第1の実施形態の説明と同様であるので説明を省略する。
次に、シール構造体20の作用について図7を参照して説明する。
電熱線25に通電されるまでは、シール構造体10と同様の作用をなすので説明を省略する。
シール構造体20を所定条件にて所定期間使用すると、環状乾燥材24に所定の水分が吸収される。この水分の吸収量に応じて、あるいは所定の使用期間を経過した段階であって、例えばシール構造体20の不使用時において電熱線25を通電する。
電熱線25を通電すると、発熱部25aが作用して環状乾燥材24を過熱する。環状乾燥材14が所望程度に加熱されると、環状乾燥材24に吸収していた水分が蒸発し、固定側構造体11と可動側構造体12との間の空隙aおよび環状板バネ体16とフランジ部21の下壁面21aとの微笑な間隙を介して外部へ排出される。
このように、上記シール構造体20によれば、環状乾燥材24は、吸収した水分cの脱水が可能になることから、長期に亘って繰り返し使用することができ、頻繁に環状乾燥材14の取替えを行う必要をなくすことができる。
このように環状乾燥材24を設けた構成にしたことにより、水分cが固定側構造体11の凹陥部17側に侵入することなく、可動側構造体12側に設置されたアンテナ機器Rへの水分cの侵入を防止することができる。従って、アンテナ機器等の機器Rが水分cに触れることがないので、機器の故障や誤動作を未然に防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、本発明のシール構造体の第3の実施形態を示す要部縦断側面図である。
図9は、シール構造体30の固定側構造体31の平面図である。図10は、図8および図9に示す螺旋バネ体33の斜視図である。
図8に示すシール構造体30を、図2に示すシール構造体10のA部の拡大図と同一部分に同一符号を附して説明する。
シール構造体30は、レーダ装置等の可動機器の本体側(図示せず)が取り付けられる、例えば航空機の一部を構成する固定側構造体11と、この固定側構造体31の上壁面31aに対して所要の空隙aを介して対向配置され、固定側構造体31の上壁面31aのほぼ中心を通る中心軸x(図1参照)回りに回動するフランジ部21の壁面を有する可動側構造体12と、所要の空隙aを封じるように納まり且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される環状乾燥材32および大径環状バネ体33とを備えている。
固定側構造体31には、図8に示すように、その上壁面31aに縦断面が矩形状の環状溝34が設けられる。また、大径環状バネ体33としては、図10に示すように、螺旋状の大径環状バネ体33が用いられ、この大径環状バネ体33が図9に示すように、環状溝34の径にほぼ合致する径を有する大径環状バネ体33が収納接地される。
更にこの大径環状バネ体33の上面に図8に示すように、環状乾燥材32が重畳されて収納される。大径環状バネ体33は、例えば環状溝34とほぼ同等の大きさのもので、この環状溝34に収納された環状乾燥材32の下部に設置された際、環状乾燥材32を上方へ万遍に押し上げ、環状乾燥材32の上面がフランジ部21の下壁面21aに押し当てられて空隙aの一部が塞がるようになる。また、この構造により振動を吸収する作用も得られる。また、環状乾燥材32は、乾燥材本体32aの表面に、耐摩耗性を有する、例えばテフロンコーティング32bが施される。
その他の構成は、上述した第1の実施形態の説明と同様であるので説明を省略する。
次に、シール構造体30の作用について図8〜図10を参照して説明する。
シール構造体30が、航空機(図示せず)に搭載されて用いられた場合を想定して説明する。
航空機の飛行中においてレーダ装置が駆動すると、可動側構造体12に設置したアンテナ機器Rが中心軸xを回動中心として回動する。この回動により、環状乾燥材32のテフロンコーティング32bの面と可動側構造体12のフランジ部21の下壁面21aが滑らかな摩擦接触状態になる。
この時、航空機が、例えば風雨に曝されている場合には、空隙aを介して図8に示すように、水分(水滴、水蒸気、湿気を含む)cが浸入しようとする。浸入しようとする水分cは、環状乾燥材32のテフロンコーティング32bの層により一定水分cの浸入が阻止されつつ乾燥材本体32aへ浸入する。この乾燥材本体32aへ浸入した空気中の水分cは、この乾燥材本体32aにて吸収される。
本実施形態の場合、第1の実施形態のような、外側環状板バネ体16が設けられていないので、比較的早期に環状乾燥材32の吸水量が飽和状態に達してしまう可能性がある。そこで、環状乾燥材32を必要に応じて吸水量の容量の大きいものを選択使用することができる。例えば図8に示すように、環状溝34の幅寸法lや厚みを、水分cの吸水に充分な任意の幅寸法にすることができる。
このように環状乾燥材32を設けたことにより、水分cが固定側構造体11の凹陥部17側に侵入することなく、可動側構造体12側に設置されたアンテナ機器Rへの水分cの侵入を防止することができる。従って、アンテナ機器等の機器Rが水分cに触れることがないので、機器の故障や誤動作を未然に防止することができる。また、固定側構造体31に設けた環状溝34は1つでもよいが、防水性をより向上させるために、2つ以上設けて、それぞれの環状溝34に環状乾燥材32および環状バネ体33を収納させた構成にすることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図11〜図13を参照して説明する。図11は、本発明のシール構造体の第4の実施形態を示す要部縦断側面図である。図12は、シール構造体40の固定構造体41の平面図である。図13は、図11に示す螺旋バネ体の斜視図である。
図11に示すシール構造体40は、図8に示すシール構造体30にて設けられる環状バネ体33をより小形の小径螺旋バネ体42を用いた構成のものである。図11に示すシール構造体40を図8に示すシール構造体30と同一部分に同一符号を附して説明する。
シール構造体40は、レーダ装置等の可動機器の本体側(図示せず)が取り付けられる、例えば航空機の一部を構成する固定側構造体31と、この固定側構造体31の上壁面31aに対して所要の空隙aを介して対向配置され、固定側構造体31の上壁面31aのほぼ中心を通る中心軸x(図1参照)回りに回動するフランジ部21の壁面を有する可動側構造体12と、所要の空隙aに納まり且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される環状乾燥材32および複数の小径螺旋バネ体42とを備えている。
固定側構造体31には、図11に示すように、その上壁面31aに縦断面が矩形状の環状溝34が設けられ、図13に示すような小径螺旋バネ体42が、更にその上面に環状乾燥材32が重畳されて収納される。
複数の小径螺旋バネ体42は、図11に示すように、環状溝34に収納された環状乾燥材32の下部周縁に図12に示すように、複数個、例えば8つの小径螺旋バネ体42がほぼ等間隔にバランスよく点在させて設置され、この8つの小径螺旋バネ体42にて、環状乾燥材32を上方へ万遍に押し上げて、環状乾燥材32の上面がフランジ部21の下壁面21aに押し当てられて空隙aの一部が塞がれるようになる。また、この構造により、振動を吸収する作用も得られる。また、環状乾燥材32は、乾燥材本体32aの表面に、耐摩耗性を有する、例えばテフロンコーティング32bが施される。
その他の構成は、上述した第3の実施形態の説明と同様であるので説明を省略する。
次に、シール構造体40の作用について図11〜図13を参照して説明する。シール構造体40が、航空機(図示せず)に搭載されて用いられた場合を想定して説明する。
航空機の飛行中においてレーダ装置が駆動すると、可動側構造体12に設置したアンテナ機器Rが中心軸xを回動中心として回動する。この回動により、環状乾燥材32のテフロンコーティング32bの面と可動側構造体12のフランジ部21の壁面が滑らかな摩擦接触状態になる。
この時、航空機が、例えば風雨に曝されている場合には、空隙aを介して図11に示すように、水分(水滴、水蒸気、湿気を含む)cが浸入しようとする。
ここで、環状乾燥材32が小径螺旋バネ体42の作用により、可動側構造体12のフランジ部21の壁面側へ押圧されているので、空隙aを浸入しようとする水分cは、環状乾燥材32のテフロンコーティング32bの層により一定水分cの浸入が阻止されつつ乾燥材本体32aへ浸入する。乾燥材本体32aへ浸入した水分cは、この乾燥材本体32aにて吸収される。
なお、第3の実施形態の場合と同様、環状乾燥材32の吸水量が飽和状態に達する。そこで、環状乾燥材32を必要に応じて吸水量の容量の大きいものを選択使用することができる。例えば図11に示すように、環状溝34の幅寸法lや厚みを、水分cの吸収に充分な任意の幅および厚み寸法にすることができる。
従って、水分cが固定側構造体41の凹陥部17側に侵入することなく、可動側構造体12側に設置されたアンテナ機器Rへの水分cの侵入を防止することができる。
従って、アンテナ機器等の機器Rが水分cに触れることがないので、機器Rの故障や誤動作を未然に防止することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図14は、本発明のシール構造体の第5の実施形態を示す要部縦断側面図である。
図14に示すシール構造体50を、図2に示すシール構造体10のA部の拡大図と同一部分に同一符号を附して説明する。
シール構造体50は、アンテナ装置等の可動機器の本体側(図示せず)が取り付けられる、例えば航空機の一部を構成する固定側構造体51と、この固定側構造体51の上壁面51aに対して所要の空隙aを介して対向配置され、固定側構造体51の上壁面51aのほぼ中心を通る中心軸x回りに回動するフランジ部21の壁面を有する可動側構造体12と、所要の空隙aに臨むように、且つ中心軸xを共通の中心軸として配置される1つの大径環状バネ体52と、この大径環状バネ体52の直下に設けられる環状乾燥材53とから構成される。
固定側構造体51の上壁面51aには、大径環状バネ体52および環状乾燥材53が収納される第1段目の環状溝54と、この環状溝54よりやや細くて深い底を有する第2段目の環状溝55とが設けられる。すなわち、固定側構造体51の第1段目の環状溝54には、大径環状板バネ体52が、また、第2段目の環状溝55には、環状乾燥材53が収納設置される。
大径環状板バネ体52は、図15に示すように、縦断面がV字の凸条部が内方へ張り出して全体が環状に形成されたものである。この大径環状バネ体52は、例えば金属またはプラスチック製の板バネ本体52aと、この板バネ本体52aの表面に設けたコーティング、例えばテフロンコーティング52bとから構成される。
環状乾燥材53は、図14に示すように、固定側構造体51の第2段目の環状溝55に全体が収納されるものである。この環状乾燥材53としては、吸水性のある、例えばシリカゲル材を用い、容易に型崩れしない程度に固形形成されたものが用いられる。
その他の構成は、上述した第4の実施形態の説明と同様であるので説明を省略する。
次に、シール構造体50の作用について図14を参照して説明する。シール構造体50が、航空機(図示せず)に搭載されて用いられた場合を想定して説明する。
航空機の飛行中においてレーダ装置が駆動すると、可動側構造体12に設置したアンテナ機器Rが中心軸xを回動中心として回動する。すなわち、アンテナ機器Rを設置した可動側構造体12は、フランジ部21の下面が、固定側構造体51側の大径環状板バネ体52の端部(面)に摩擦接触状態にてスライドしながら回動する。この回動により、大径環状板バネ体52のテフロンコーティング52bの面と可動側構造体12のフランジ部21の壁面が滑らかな摩擦接触状態になる。
この時、航空機が、例えば風雨に曝されている場合には、空隙aを介して図14に示すように、水分(水滴、水蒸気、湿気を含む)cが浸入しようとする。ここで、水分cの一部が、第1段目の環状溝54へ浸入し得るが、さらにその一部の水分は、第2段目の環状溝55に至る可能性がある。この第2段目の環状溝55へ至った水分cは、環状乾燥材53にて吸収される。
なお、第3の実施形態と同様、環状乾燥材53を必要に応じて吸水量の容量の大きいものを選択使用することにより、所要の使用期間に対応させることができる。
上記シール構造体50によれば、水分cが固定側構造体51の凹陥部17側に侵入することなく、可動側構造体12側に設置されたアンテナ機器Rへの水分cの侵入を防止することができる。従って、アンテナ機器等の機器Rが水分cに触れることがないので、機器の故障や誤動作を未然に防止することができる。
なお、第1段目の環状溝54と、第2段目の環状溝55の大小関係は上記例示のものに限定されない。
上記の各実施形態1〜5の何れの実施形態においても、環状溝18(34)、環状板バネ13(16)、環状乾燥材14(24,32,53)の数は、任意に決定して実施することができる。
また、環状乾燥材14(24,32,53)は、防水性(吸水性)を考慮して接続部のない一体的に環状形成されたものが好ましいが、例えば加工上に難点がある場合には、複数の円弧状の部材を継ぎ合わせて円状に形成してもよい。
また、継ぎ合わせ形成する場合に、継ぎ合わせ部を意図的に僅かの隙が形成されるようにしてもよいし、断片的であって且つ任意形状のもの、例えば円弧状または直線状の複数の乾燥材を千鳥状に配置させるなど、乾燥材間で所要の隙ができるように設けてもよい。この場合には、断片的な乾燥材にて吸水した水分cを脱水する際に、上記の僅かの隙からスムーズに放出させることができる。
本発明のシール構造体の第1の実施形態を示す要部縦断側面図。 図1のA部の拡大図。 本発明のシール構造体の固定側構造体の平面図。 図1および図2に示す環状バネ体を縦断して示す拡大断面図。 図1および図2に示す環状乾燥材を示す縦断拡大面図。 図1および図2に示す環状バネ体の他の実施例を示す縦断拡大断面図。 本発明のシール構造体の第2の実施形態を示す要部縦断側面図。 本発明のシール構造体の第3の実施形態を示す要部縦断側面図。 本発明のシール構造体の第3の実施形態における固定構造体を示す平面図。 図8に示す大径螺旋バネ体の斜視図。 本発明のシール構造体の第4の実施形態を示す要部縦断側面図。 本発明のシール構造体の第4の実施形態における固定構造体を示す平面図。 図12に示す小径螺旋バネ体の斜視図。 本発明のシール構造体の第5の実施形態を示す要部縦断側面図。 図14に示す大径環状バネ体を示す縦断拡大面図。 従来のシール構造体の概要を示す断面図。
符号の説明
10,20,30,40,50 シール構造体
11,21,31,41,51 固定側構造体
11a,31a,41a,51a 上壁面
12 可動側構造体
13 内側環状板バネ体
13a,16a 板バネ本体
13b,14b,16b,32b,52b テフロンコーティング(コーティング)
14,24,32,53 環状乾燥材
14a,32a 乾燥材本体
16 外側環状板バネ体
17 凹陥部
18(18a,18b,18c),34 環状溝
19 回動軸部
21 フランジ部
21a 下壁面
22a,22b 軸受
23 構造体カバー
25 電熱線(発熱体)
25a 発熱部
33 大径螺旋バネ体
42 小径螺旋バネ体
52 大径環状バネ体
54 第1段目の環状溝
55 第2段目の環状溝
a,b 空隙
c 水分
R アンテナ機器(機器)

Claims (20)

  1. 上壁面を有する固定側構造体と、
    前記固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の下壁面を有する可動側構造体と、
    前記所要の空隙aを封じるように納まり且つ前記中心軸を囲むように配置される環状板バネ体と、
    前記空隙に配置される乾燥材とを具備したことを特徴とするシール構造体。
  2. 上記固定側構造体の上壁面に設置される乾燥材の位置から、前記固定側構造体の上壁面の中心軸側およびその反対側の少なくとも一方に、環状板バネ体が設置されたことを特徴とする請求項1記載のシール構造体。
  3. 上記環状板バネ体は、縦断面にて中央部が内方または外方へ張り出して断面がほぼV字状をなし、全体として環状に形成されたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  4. 上記環状板バネ体は、縦断面にて中央部が内方または外方へ張り出して断面がほぼV字状をなして全体が環状に形成され、その表面にテフロンコーティングがなされたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  5. 上記固定側構造体の上壁面には、環状板バネ体が収納設置される環状溝を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  6. 上記乾燥材の可動側構造体のフランジ部側に面する表面に、耐摩耗性を有するコーティングが施されたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  7. 上記固定側構造体の上壁面には、乾燥材が収納設置される環状溝が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  8. 上記固定側構造体の上壁面には環状溝が設置され、前記環状溝には環状乾燥材が収納設置されたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  9. 上記環状乾燥材は、固定側構造体の上壁面に設けられ環状溝に設置された状態で、可動側構造体のフランジ部の下壁面に対して僅かの空隙が形成されるように環状乾燥材が収納設置されたことを特徴とする請求項8記載のシール構造体。
  10. 上記可動側構造体には、下方へ突出させた柱状の可動軸部が設けられ、固定側構造体には、前記柱状の可動軸部が収納される凹陥部が形成され、この凹陥部には、前記柱状の可動軸部を支持する軸受を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のシール構造体。
  11. 上壁面を有する固定側構造体と、
    前記固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の下壁面を有する可動側構造体と、
    前記所要の空隙aを封じるように納まり且つ前記中心軸を共通の中心軸として配置される環状板バネ体と、
    前記空隙を封じるように納まり且つ前記中心軸を共通の中心軸として配置される環状乾燥材と、
    前記環状乾燥材の近傍に熱伝導的に設けられた発熱体と、を具備したことを特徴とするシール構造体。
  12. 上記固定側構造体の上壁面には、環状板バネ体および環状乾燥材を収納する環状溝が設けられたことを特徴とする請求項11記載のシール構造体。
  13. 上壁面を有する固定側構造体と、
    前記固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の下壁面を有する可動側構造体と、
    前記空隙に納まり且つ前記中心軸を共通の中心軸として配置される環状乾燥材とを具備し、
    前記固定側構造体には、その上壁面に前記環状乾燥材が収納可能に設けられた環状溝が設けられ、
    前記環状溝に収納された前記環状乾燥材の下部に設置され、前記環状乾燥材を上方へ押し上げるように作用する環状バネ体が設けられたことを特徴とするシール構造体。
  14. 上記環状乾燥材には、可動側構造体のフランジ部側に面する表面に、耐摩耗性を有するコーティングが施されたことを特徴とする請求項13記載のシール構造体。
  15. 上記環状バネ体は、固定側構造体に設けられた環状溝に沿って、当該環状溝とほぼ同等の大きさの環状螺旋バネであることを特徴とする請求項13記載のシール構造体。
  16. 上記固定側構造体には、複数の環状溝が設けられ、これらの環状溝に2つ以上の環状乾燥材が設けられたことを特徴とする請求項13記載のシール構造体。
  17. 上記環状バネ体は、環状溝の幅と同程度の外形を有する環状螺旋バネであって、固定側構造体に設けられた環状溝に沿って複数配置されたことを特徴とする請求項15記載のシール構造体。
  18. 固定側構造体と、この固定側構造体の上壁面に対して所要の空隙を介して対向配置され、前記固定側構造体の上壁面の中心軸回りに回動するフランジ部の壁面を有する可動側構造体とを具備し、
    前記固定側構造体の上壁面には、前記中心軸を共通の中心軸とする環状溝が設けられ、
    前記環状溝に収納され、一端側が前記可動側構造体のフランジ部の壁面に接触するように配置される環状バネ体と、
    前記環状溝に収納され、前記環状板バネ体の底部に配置された環状乾燥材とを具備したことを特徴とするシール構造体。
  19. 上記固定側構造体に設けられた環状溝は、環状板バネ体が収納される第1段の環状溝部分と、この第1段の環状溝部分から更に底部に設けた環状乾燥材を収納する第2段の環状溝部分とを有することを特徴とする請求項18記載のシール構造体。
  20. 上記第2段の環状溝部分は、当該第2段の環状溝部分に収納設置される環状乾燥材の外形状より大きく形成されたことを特徴とする請求項18記載のシール構造体。
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