JP4772169B1 - 位相制御開閉装置および閉極位相制御方法 - Google Patents

位相制御開閉装置および閉極位相制御方法 Download PDF

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Abstract

中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器の閉極動作に伴う励磁突入電流の発生を抑制可能とする位相制御開閉装置を得ること。残留磁束の絶対値が最も大きい相を検出して第一投入相とし、第一投入相が投入された後に、残る相のうちの任意の相を第二投入相とし、第二投入相が投入された後に、残る相を第三投入相とし、各相毎に、各投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、電源側磁束の極性および大きさとが、1サイクル中において一致する2つの磁束一致位相のうち、遮断器の機械的な動作ばらつきによる負荷側磁束と電源側磁束との間の磁束誤差が小さい方を各投入相の目標投入位相として、各相個別に各目標投入位相で投入するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、遮断器の開閉タイミングを制御する位相制御開閉装置に関する。
従来、中性点非接地あるいは、中性点を高抵抗によって接地された中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器に電源を投入する際には、三相電源の線間の定常磁束と三相変圧器の1次側の線間の残留磁束との極性、および大きさが一致する位相を検出し、その位相において、その線間に接続された2相の遮断器を投入し、その後残る1相の遮断器を投入することにより、励磁突入電流の発生を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−004686号公報
しかしながら、遮断器の閉極過程における遮断器極間の絶縁耐力変化率特性線(RDDS:Rate of
Decrease of Dielectric Strength)の傾きと遮断器の機械的なばらつきとにより、投入目標とする位相によっては、その位相における残留磁束と定常磁束との間の磁束誤差の範囲が大きくなる場合があり、この磁束誤差が大きくなると、励磁突入電流の発生を抑制できなくなる。上記従来技術では、どちらか1相の磁束誤差の範囲が最小となるような位相を目標投入位相とすると、残りの1相については、2相同時投入であるので、必然的に磁束誤差の範囲が大きくなるような位相を目標投入位相とせざるを得ない可能性があるため、励磁突入電流の発生を抑制できない場合がある、という課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器の閉極動作に伴う励磁突入電流の発生を抑制可能とする位相制御開閉装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる位相制御開閉装置は、電源と、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器との間に三相開閉装置が接続される構成に適用され、前記三相開閉装置の閉極位相を制御する位相制御開閉装置において、前記三相開閉装置の開極後において、前記三相開閉装置側における各相負荷側磁束の絶対値が最も大きい相を検出して第一投入相とし、前記第一投入相以外の任意の相を第二投入相および第三投入相とし、各相毎に、前記各相負荷側磁束の極性および大きさと、前記電源側における各相電源側磁束の極性および大きさとが、一周期中において一致する2つの磁束一致位相のうち、前記三相開閉装置の機械的な動作ばらつきによる前記負荷側磁束と前記電源側磁束との間の磁束誤差が小さい方を各相目標投入位相とし、前記各相目標投入位相で各相個別に投入することを特徴とする。
本発明によれば、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器の閉極動作に伴う励磁突入電流の発生を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の一構成例を示す図である。 図2は、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の一構成例を示す図である。 図3は、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の一構成例を示す図である。 図4は、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の一構成例を示す図である。 図5は、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の動作を説明するための各部波形図である。 図6は、第一投入相の目標投入位相の決定手法を説明するための図である。 図7は、二相を同時に投入する場合における磁束誤差範囲を説明する図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかる位相制御開閉装置について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1〜図4は、各々実施の形態にかかる位相制御開閉装置の一構成例を示す図である。実施の形態にかかる位相制御開閉装置は、図1〜図4に示すように、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器20を負荷側回路として接続される。図1〜図4において、三相開閉装置である遮断器52は、同図左方側に示されるA相電源10a、B相電源10b、およびC相電源10cからなる三相電源と、同図右方側に示される三相変圧器20との間に接続されている。この遮断器52は、消弧室52a,52b,52cを具備すると共に、消弧室52a,52b,52c内の各接触子が独立して開閉動作することが可能である。遮断器52の電源側には、各相電源側電圧を計測する各電源側電圧計測部72a,72b,72cが設けられている。また、遮断器52の三相変圧器20側には、各相負荷側電圧を計測する各負荷側電圧計測部73a,73b,73cが設けられている。
三相変圧器20の構成としては、例えば図1〜図4に示す構成例が本実施の形態の対象となる。図1に示す例では、三相変圧器20は、Y結線の一次巻線21、Δ結線の二次巻線22、およびΔ結線の三次巻線23を備えている。また、図2に示す例では、三相変圧器20は、Y結線の一次巻線21、およびΔ結線の二次巻線22を備えている。また、図3に示す例では、三相変圧器20は、Y結線の一次巻線21、Y結線の二次巻線22、およびΔ結線の三次巻線23を備えている。また、図4に示す例では、三相変圧器20は、Y結線の一次巻線21、およびY結線の二次巻線22を備えている。なお、図1〜図3に示す構成では、シェルタイプ(Shell Type:外鉄形鉄心)あるいはコアタイプ(Core Type:内鉄形鉄心)のいずれであってもよい。一方、図4に示す構成のように、二次、三次巻線にΔ結線を一つも含まない場合には、コアタイプである必要がある。また、図1〜図4に示す例では、三相変圧器20は、一次巻線21の中性点を高抵抗器24で接地した中性点非有効接地型の変圧器として記載しているが、一次巻線21の中性点を接地しない中性点非接地型の変圧器であってもよい。
実施の形態にかかる位相制御開閉装置80は、例えばコンピュータ等により構成され、電源側電圧検出部82と、負荷側電圧検出部83と、各相電源側磁束を算出する電源側磁束算出部84と、各相負荷側磁束を算出する負荷側磁束算出部85と、位相検出部86と、各相消弧室52a,52b,52c内の各接触子に独立して投入指令を出力する投入指令制御部87と、を備えて構成される。
電源側電圧検出部82は、各電源側電圧計測部72a,72b,72cからの信号に基づいて各相電源側対地間電圧を検出し、電源側磁束算出部84および位相検出部86に出力する。
負荷側電圧検出部83は、各負荷側電圧計測部73a,73b,73cからの信号に基づいて各相負荷側対地間電圧を検出し、負荷側磁束算出部85および位相検出部86に出力する。
電源側磁束算出部84は、各相電源側対地間電圧を積分して各相電源側磁束を算出し、位相検出部86に出力する。
負荷側磁束算出部85は、各相負荷側対地間電圧を積分して各相負荷側磁束を算出し、位相検出部86に出力する。
位相検出部86は、各相電源側電圧、各相電源側磁束、各相負荷側電圧、および各相負荷側磁束に基づいて各相目標投入位相を検出し、投入指令制御部87に出力する。
投入指令制御部87は、各相目標投入位相で各相が電気的に投入されるように各相消弧室52a,52b,52c内の各接触子を制御する。
つぎに、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の動作について説明する。図5は、実施の形態にかかる位相制御開閉装置の動作を説明するための各部波形図である。
図5において、横軸は時間を示している。図5の各図では、時刻Tにおいて遮断器52の各相接触子が遮断され、時刻TaにおいてA相接触子52aが投入され、時刻TbにおいてB相接触子52bが投入され、時刻TcにおいてC相接触子52cが投入された場合の各部波形を示している。
図5(a)は、各相電源側および各相負荷側の対地間電圧波形を示している。図5(a)において、実線で示す線はA相対地間電圧波形を示し、破線で示す線はB相対地間電圧波形を示し、一点鎖線で示す線はC相対地間電圧波形を示している。また、遮断時刻Tから各相接触子の投入時刻Ta,Tb,Tcまでの各相対地間電圧波形は、各細線は各相電源側対地間電圧波形を示し、各太線は各相負荷側対地間電圧波形を示している。
図5(b)は、各相の遮断器極間電圧を示している。図5(b)において、実線で示す線はA相遮断器極間電圧波形を示し、破線で示す線はB相遮断器極間電圧波形を示し、一点鎖線で示す線はC相遮断器極間電圧波形を示している。なお、図5(b)に示す例では、各相電源側対地間電圧から各相負荷側対地間電圧を差し引いて得られる遮断器極間電圧波形を示している。
図5(c)は、各相電源側および各相負荷側の磁束波形を示している。図5(c)において、実線で示す線はA相磁束波形を示し、破線で示す線はB相磁束波形を示し、一点鎖線で示す線はC相磁束波形を示している。また、遮断時刻Tから各相接触子の投入時刻Ta,Tb,Tcまでの各相磁束波形は、各細線は各相電源側磁束波形を示し、各太線は各相負荷側磁束波形を示している。
図5(d)は、遮断器52の各相消弧室52a,52b,52c内の各接触子を流れる各相遮断器電流を示している。
まず、第一投入相の遮断器投入動作について説明する。時刻Tにおいて遮断器52の各相消弧室52a,52b,52c内の各接触子が遮断されると、各相負荷側磁束波形は、図5(c)に示すように、一定の残留磁束が生じる。
位相検出部86は、負荷側磁束算出部85から入力された各相負荷側磁束の絶対値が最も大きい相を検出して、この相を第一投入相とし(図5に示す例ではA相)、その第一投入相において、負荷側磁束(残留磁束)の極性および大きさと、電源側磁束(定常磁束)の極性および大きさとが一致する位相(以下、「磁束一致位相」という)を検出する。この第一投入相の磁束一致位相は、図5(c)に示すように、1サイクル中に電源側磁束の上昇領域における磁束一致位相T1と、電源側磁束の下降領域における磁束一致位相T2との2つずつ存在する。
図6は、第一投入相の目標投入位相の決定手法を説明するための図である。図6(a)は、第一投入相(ここではA相)の投入前における遮断器極間電圧の絶対値波形を示し、図6(b)は、同図(a)と同区間に相当するA相の負荷側磁束波形(残留磁束波形)および電源側磁束波形(定常磁束波形)を示している。
遮断器52の閉極過程における遮断器極間の絶縁耐力変化率特性線(以下、「極間絶縁耐力変化率特性線」という)は、図6に示すような下降特性(例えば−45kV/ms程度)を有しており、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる時間誤差(例えば±1.5ms程度)を有している。このため、図6に示す例では、遮断器極間電圧の絶対値の下降領域に存在する磁束一致位相T1を目標投入位相とすると、負荷側磁束と電源側磁束との間の磁束誤差(以下、単に「磁束誤差」という)は、図6(b)に示す範囲hとなる。
一方、遮断器極間電圧の絶対値の上昇領域に存在する磁束一致位相T2を目標投入位相とすると、磁束誤差の範囲は、図6(b)に示す範囲iとなり、磁束一致位相T1を目標投入位相とした場合よりも小さくなる。
したがって、位相検出部86は、2つの磁束一致位相T1,T2のうち、磁束誤差の範囲が小さくなる方(ここではT2)を選択して目標投入位相とすれば、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を小さくすることができる。
さらに、選択した磁束一致位相(ここではT2)に応じて求められる磁束誤差の範囲が最小となるように目標投入位相をシフトすれば、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を最小限とすることができる。つまり、図6に示す例では、目標投入位相をt2とすれば、磁束誤差の範囲を最小範囲jとすることができる。
あるいは、各磁束一致位相T1,T2毎に、磁束誤差の範囲が最小となるように各磁束一致位相T1,T2からシフトした位相を求め、求めた位相のうち磁束誤差の範囲がより小さくなる方(ここでは位相t2)を、第一投入相の目標投入位相としても、同様の効果が得られる。
そして、投入指令制御部87は、第一投入相(ここではA相)の目標投入位相で第一投入相が電気的に投入されるように遮断器52を制御する。
続いて、第二投入相の遮断器投入動作について説明する。第一投入相が投入されることにより、残るB相およびC相の負荷側磁束波形は、図5(c)に示すように、それぞれ第一投入相が投入される前の残留磁束に第一投入相(ここではA相)の定常磁束が重畳した波形となる。
位相検出部86は、時刻Taにおいて第一投入相(ここではA相)が投入された後、残るB相あるいはC相のいずれか一方の相を第二投入相として決定し(図5に示す例ではB相)、その第二投入相において、負荷側磁束の極性および大きさと、電源側磁束の極性および大きさとが一致する磁束一致位相を検出する。この第二投入相の磁束一致位相は、第一投入相の場合と同様に、1サイクル中に2つずつ存在する。
第二投入相の2つの磁束一致位相においても、第一投入相の場合と同様に、いずれか一方の磁束一致位相における磁束誤差の範囲が、他方の磁束一致位相における磁束誤差の範囲よりも小さくなる。したがって、位相検出部86は、第一投入相の場合と同様に、2つの磁束一致位相のうち、磁束誤差の範囲が小さくなる方を選択して目標投入位相とすれば、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を小さくすることができる。
さらに、第一投入相の場合と同様に、選択した磁束一致位相に応じて求められる磁束誤差の範囲が最小となるように目標投入位相をシフトすることにより、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を最小限とすることができる。
あるいは、第一投入相の場合と同様に、2つの磁束一致位相毎に、磁束誤差の範囲が最小となるように各磁束一致位相からシフトした位相を求め、求めた位相のうち磁束誤差の範囲がより小さくなる方を、第二投入相の目標投入位相としてもよい。
そして、投入指令制御部87は、第二投入相(ここではB相)の目標投入位相で第二投入相が電気的に投入されるように遮断器52を制御する。
続いて、第三投入相の遮断器投入動作について説明する。第一投入相および第二投入相が投入されることにより、残るC相の負荷側磁束波形は、図5(c)に示すように、第二投入相が投入される前の負荷側磁束波形にさらに第二投入相(ここではB相)の定常磁束が重畳した波形となる。
位相検出部86は、時刻Tbにおいて第二投入相(ここではB相)が投入された後、残るC相を第三投入相とし、その第三投入相において、負荷側磁束の極性および大きさと、電源側磁束の極性および大きさとが一致する磁束一致位相を検出する。この第三投入相の磁束一致位相は、第一投入相および第二投入相の場合と同様に、1サイクル中に2つずつ存在する。
第三投入相の2つの磁束一致位相においても、第一投入相および第二投入相の場合と同様に、いずれか一方の磁束一致位相における磁束誤差の範囲が、他方の磁束一致位相における磁束誤差の範囲よりも小さくなる。したがって、位相検出部86は、第一投入相および第二投入相の場合と同様に、2つの磁束一致位相のうち、磁束誤差の範囲が小さくなる方を選択して目標投入位相とすれば、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を小さくすることができる。
さらに、第一投入相および第二投入相の場合と同様に、選択した磁束一致位相に応じて求められる磁束誤差の範囲が最小となるように目標投入位相をシフトすることにより、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を最小限とすることができる。
あるいは、第一投入相および第二投入相の場合と同様に、2つの磁束一致位相毎に、磁束誤差の範囲が最小となるように各磁束一致位相からシフトした位相を求め、求めた位相のうち磁束誤差の範囲がより小さくなる方を、第三投入相の目標投入位相としてもよい。
そして、投入指令制御部87は、第三投入相(ここではC相)の目標投入位相で第三投入相が電気的に投入されるように遮断器52を制御する。
このように、各相個別に磁束一致位相を求め、それぞれの磁束一致位相に応じて求められる磁束誤差の範囲が最小となる位相を目標投入位相として、各相目標投入位相で電気的に投入されるように各相消弧室52a,52b,52c内の各接触子を制御することにより、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響を最小限とすることができ、図5(d)に示すように、三相変圧器20の閉極動作に伴う励磁突入電流の発生を抑制することができる。
ここで、本実施の形態との比較として、二相を同時に投入する例において、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる極間絶縁耐力変化率特性線の時間誤差が磁束誤差に与える影響について説明する。図7は、二相を同時に投入する場合における磁束誤差を説明する図である。図7(a)は、A相およびB相の遮断器極間電圧の絶対値波形を示し、図7(b)は、A相およびB相の残留磁束波形(負荷側磁束波形)および定常磁束波形(電源側磁束波形)を示している。
図7に示すように、二相を同時に投入する場合は、一方の相(ここではB相)については、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響が小さく、磁束誤差の範囲(図7(b)の範囲k)が小さくなる位相で投入することができるが、他方の相(ここではA相)については、遮断器52の機械的な動作ばらつきによる影響が大きくなり、磁束誤差の範囲(図7(b)の範囲l)が大きくなる位相で投入せざるを得ない。つまり、図7に示す二相を同時に投入する例では、いずれか一方の相の投入位相における磁束誤差の範囲が大きくなるため、励磁突入電流の発生を抑制することができない可能性がある。
以上説明したように、実施の形態の位相制御開閉装置によれば、負荷側磁束の絶対値が最も大きい相を検出して第一投入相とし、第一投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、電源側磁束の極性および大きさとが、1サイクル中において一致する2つの磁束一致位相のうち、遮断器の機械的な動作ばらつきによる負荷側磁束と電源側磁束との間の磁束誤差の範囲が小さい方を第一投入相の目標投入位相として第一投入相を投入させ、第一投入相が投入された後に、残る相のうちの任意の相を第二投入相とし、第二投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、電源側磁束の極性および大きさとが、1サイクル中において一致する2つの磁束一致位相のうち、磁束誤差の範囲が小さい方を第二投入相の目標投入位相として第二投入相を投入させ、第二投入相が投入された後に、残る相を第三投入相とし、第三投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、電源側磁束の極性および大きさとが、1サイクル中において一致する2つの磁束一致位相のうち、磁束誤差の範囲が小さい方を第三投入相の目標投入位相として第三投入相を投入させるようにしたので、各相個別に最適な目標投入位相で投入することができ、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器の閉極動作に伴う励磁突入電流の発生を抑制することができる。
また、各相毎に、磁束一致位相に応じて求められる磁束誤差の範囲が最小となるように目標投入位相をシフトすることにより、さらに効果的に励磁突入電流の発生を抑制できる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる位相制御開閉装置は、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器の閉極動作に伴う励磁突入電流の発生を抑制することができる発明として有用である。
10a,10b,10c 三相電源
20 三相変圧器
21 一次巻線
22 二次巻線
23 三次巻線
24 高抵抗器
52 遮断器(三相開閉装置)
52a,52b,52c 消弧室
72a,72b,72c 電源側電圧計測部
73a,73b,73c 負荷側電圧計測部
80 位相制御開閉装置
82 電源側電圧検出部
83 負荷側電圧検出部
84 電源側磁束算出部
85 負荷側磁束算出部
86 位相検出部
87 投入指令制御部

Claims (5)

  1. 電源と、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器との間に三相開閉装置が接続される構成に適用され、前記三相開閉装置の閉極位相を制御する位相制御開閉装置において、
    前記三相開閉装置の開極後において、前記三相開閉装置側における各相負荷側磁束の絶対値が最も大きい相を検出して第一投入相とし、前記第一投入相以外の任意の相を第二投入相および第三投入相とし、各相毎に、前記各相負荷側磁束の極性および大きさと、前記電源側における各相電源側磁束の極性および大きさとが、一周期中において一致する2つの磁束一致位相のうち、前記三相開閉装置の機械的な動作ばらつきによる前記負荷側磁束と前記電源側磁束との間の磁束誤差が小さい方を各相目標投入位相とし、前記各相目標投入位相で各相個別に投入する
    ことを特徴とする位相制御開閉装置。
  2. 前記三相変圧器は、Y結線の一次巻線と、少なくとも一つ以上のΔ結線の二次巻線あるいは三次結線とを有する変圧器であり、
    前記電源側の各相電源側電圧を検出する電源側電圧検出部と、
    前記三相変圧器側の各相負荷側電圧を検出する負荷側電圧検出部と、
    前記各相電源側電圧を積分して前記各相電源側磁束を算出する電源側磁束算出部と、
    前記各相負荷側電圧を積分して前記各相負荷側磁束を算出する負荷側磁束算出部と、
    前記三相開閉装置の開極後における前記各相負荷側磁束の絶対値に基づいて投入順序を決定すると共に、各相毎に、前記磁束誤差が小さい前記磁束一致位相を前記各相目標投入位相とする位相検出部と、
    前記各相目標投入位相で各相個別に投入されるように前記三相開閉装置を制御する投入指令制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の位相制御開閉装置。
  3. 前記三相変圧器は、Y結線の一次巻線と、Y結線の二次巻線とを有するコアタイプの変圧器であり、
    前記電源側の各相電源側電圧を検出する電源側電圧検出部と、
    前記三相変圧器側の各相負荷側電圧を検出する負荷側電圧検出部と、
    前記各相電源側電圧を積分して前記各相電源側磁束を算出する電源側磁束算出部と、
    前記各相負荷側電圧を積分して前記各相負荷側磁束を算出する負荷側磁束算出部と、
    前記三相開閉装置の開極後における前記各相負荷側磁束の絶対値に基づいて投入順序を決定すると共に、各相毎に、前記磁束誤差が小さい前記磁束一致位相を前記各相目標投入位相とする位相検出部と、
    前記各相目標投入位相で各相個別に投入されるように前記三相開閉装置を制御する投入指令制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の位相制御開閉装置。
  4. 前記位相検出部は、各相毎に、前記磁束一致位相に応じて求められる前記磁束誤差が最小となるように、前記各相目標投入位相をシフトすることを特徴とする請求項2または3に記載の位相制御開閉装置。
  5. 電源と、中性点非接地あるいは中性点非有効接地の無負荷の三相変圧器との間に三相開閉装置が接続される構成に適用される閉極位相制御方法であって、
    前記電源側の各相電源側電圧を検出するステップと、
    前記三相変圧器側の各相負荷側電圧を検出するステップと、
    前記各相電源側電圧を積分して各相電源側磁束を算出するステップと、
    前記各相負荷側電圧を積分して各相負荷側磁束を算出するステップと、
    前記負荷側磁束の絶対値が最も大きい相を検出して第一投入相とするステップと、
    前記第一投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、前記第一投入相の電源側磁束の極性および大きさとが、前記第一投入相の一周期中において一致する2つの磁束一致位相のうち、前記三相変圧器の機械的な動作ばらつきによる前記負荷側磁束と前記電源側磁束との間の磁束誤差が小さい方を前記第一投入相の目標投入位相として前記第一投入相を投入させるステップと、
    前記第一投入相が投入させた後に、残る相のうちの任意の相を第二投入相とするステップと、
    前記第二投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、前記第二投入相の電源側磁束の極性および大きさとが、前記第二投入相の一周期中において一致する2つの磁束一致位相のうち、前記磁束誤差が小さい方を前記第二投入相の目標投入位相として前記第二投入相を投入させるステップと、
    前記第二投入相が投入させた後に、残る相を第三投入相とするステップと、
    前記第三投入相の負荷側磁束の極性および大きさと、前記第三投入相の電源側磁束の極性および大きさとが、前記第三投入相の一周期中において一致する2つの磁束一致位相のうち、前記磁束誤差が小さい方を前記第三投入相の目標投入位相として前記第三投入相を投入させるステップと、
    を有することを特徴とする閉極位相制御方法。
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