JP4770720B2 - ハースベッドの支持構造 - Google Patents

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本発明は、熱風ガスにより浮上させて支持される板ガラスを、加熱炉内で並設したハースベッド上を移送することにより曲げ成形するガス炉のハースベッドの支持構造に関する。
従来、自動車用の窓ガラスなどに使用される湾曲ガラス板は、型枠上に載置された板ガラスを加熱軟化し、自重により垂下させて曲げる自重曲げ方式や、曲げ型を使用して加熱された板ガラスを両面からプレス曲げするプレス曲げ方式、ハースベッドから噴出される高温ガスにより、ガラス板を浮揚移動させながら曲げるガスハース曲げ方式、板ガラスを搬送ロールによって搬送しながら搬送ロールの形状に倣って曲げるローラハース曲げ方式など、湾曲ガラス板の大きさ、形状によって適宜効率の良い方法がとられ、使い分けられている。
これらのガラス板の曲げ加熱方式のうち、ガスハース曲げ炉と呼ばれる方式は、耐火製のハースベッドの上面に無数の小孔を設け、該小孔より圧縮エアまたはガスを噴出させることによってガラス板を浮上させながら搬送させるものであるが、安定した姿勢で搬送させる為に、ガラス板の搬送方向に直交するハースベッドの片側方向に僅かに傾斜させて、浮上するガラス板を傾斜面の下方側に移動させ、ガラス板の下端辺の複数箇所及び搬送方向の上流側辺にガラス板の形状に合わせて支承具を当接させることによって浮上するガラス板の姿勢を一定に維持して搬送しながら、加熱炉内で曲げ加工する方式である。
前記従来の支持構造はハースベッドの長さ方向にわたりその底部両側に横設した耐火物からなる支持ブロック、および該支持ブロックの下面を被嵌する耐熱性の金属たとえばステンレス鋼よりなる支持枠と、ハースベッドの四隅部において該支持枠を担持し保持台より立設した金属の支柱よりなり、保持台には昇降調整手段を設けたものが知られている。
例えば、本出願人による出願による実公平2−13453号公報には、ガス炉のハースベッドの長さ方向にわたりその底部両側に横設した支持ブロックおよび該支持ブロックの支持枠と、ハースベッドの四隅部において前記支持ブロックおよび支持枠に貫挿しかつ下方に位置した係止具の上部嵌合孔に挿入したサポートロッドと、前記係止具下部嵌合孔に上端部を挿入し保持台より立設した支柱よりなり、前記支持ブロック、サポートロッド、支柱は低膨張性耐火物よりなることを特徴とするハースベッドの支持構造が開示されている(特許文献1)。
実公平2−13453号公報
ガスハース炉においては、ハースベッドの上面に設けた小穴より熱風ガスを噴出させて、板ガラスを浮上させて被接触で、該板ガラスの上面形状に倣うようにガラス板を正確に湾曲させるので、板ガラス面にキズを付けないようにして湾曲成形させることができる反面、該ガラス板の下面とハースベッドの上面との間隔、すなわちガラス板の浮上量がガラス板の形状によっても異なるが、概ね0.5〜1mm程度となり、特に複数個並設したハースベッドの後半においてはガラス板の湾曲形状をハースベッドの湾曲形状に合わせるために前記浮上量を少なく設定している。このため、並設したハースベッドの上面相互の段差を前記間隔より小さくし、好ましくは0.2〜0.5mm以下としないと、該段差部分でガラス面に接触してキズが発生してしまうことになる。
従来の耐熱金属製の支柱を用いたものは、線膨張係数が大のため、ガス炉の稼動前に
冷間で支柱に設けた高さ調整手段により並設する各ハースベッドの上面同士の高さを揃えても、ガス炉の加熱後に炉内温度分布に起因して場所毎に上記部材の膨張代に差が生じてハースベッドの上面に段差をもたらすだけでなく、熱間で再度綿密に昇降調整しなければならないため、非常に手間と時間を要するという問題があった。
これらの問題点を改善した前記特許文献1に記載の発明は、図6にも示したように、支柱を低膨張の溶融シリカ製の支柱とし、その周囲を支柱の長さより長さの短いステンレス鋼の保護管で囲って補強して膨張を抑えたものであるが、支柱が脆性の溶融シリカであるため大変脆く、また保護管の内部と支柱間に隙間が小さいので、熱歪等により保護管が曲がり、溶融シリカの支柱がこの変形に追従できず、割れてしまうというという問題点があり、また、保護管の熱膨張に引っ張られて高さ方向に変動してしまうという問題点があった。
さらに、特許文献1のハースベッドと当接する支持ロッドは耐熱金属製であるために炉内の加熱による熱膨張によってハースベッドの上面の高さ間に段差が発生し易いという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、加熱炉内のハースベッドを支持する支柱及び支持ロッドが脆性材料であっても、破損することなく、冷間で高さ調整手段により調節した各ハースベッドの上面同士の高さが、加熱後でも再調整不要で段差を発生させることなく一定とし、ガラス板を複数のハースベッド上でスムーズに搬送できることを目的とする。
すなわち、本発明は、ガラス板を浮上させながら搬送する加熱炉内に並設したハースベッドの支持構造において、
ガス炉のハースベッドの底面部の対向する2辺で、かつガラス板の搬送方向に平行に横設した支持ブロックおよび該支持ブロックの下面を被嵌する支持枠と、
ハースベッドの四隅部において前記支持ブロックおよび支持枠に貫挿しかつ下方に位置した係止具の上部嵌合孔に挿入した支持ロッドと、
前記係止具の下部嵌合孔に上端部を挿入し保持台より立設した支柱からなり、
前記支柱は少なくとも3つに分割されており、前記支持ロッド、支持ブロック、支柱を低膨張性のセラミック耐火物として、前記支持ロッドおよび支柱の周囲に、それぞれ剛性で耐熱材料の筒状保護管、および支柱保護管を被着させ、前記分割した支柱の外径と、支柱保護管の内径間に隙間を設けるようにし、かつ、操業時の熱間において、支持ロッド、および支柱のそれぞれの上端が筒状保護管、および支柱保護管の上端より上方に突出するようにしたことを特徴とするハースベッドの支持構造である。
本発明のハースベッドの支持構造によれば、加熱炉内の熱による支持構造の膨張は低膨張性耐火物である支持ロッドおよび支柱の膨張により支配されるが、それらは膨張係数10−7/℃程度またはそれ以下ときわめて小さく、600℃以上に加熱しても無視しうる程度の膨張代であるので冷間で高さ調整手段により調節した各ハースベッドの上面の各高さが熱間においても再調整不要で段差を発生させることなく一定となり、浮上するガラス板を複数のハースベッド間に跨ってスムーズに搬送できる。
本発明のハースベッドの支持構造は、ガス炉のハースベッド1の底面部の対向する2辺、かつガラス板の搬送方向に平行に横設した支持ブロック4および該支持ブロック4の下面を被嵌する支持枠5と、ハースベッド1の四隅部において前記支持ブロック4および支持枠5に貫挿しかつ下方に位置した係止具6の上部嵌合孔に挿入した支持ロッド2と、前記係止具6の下部嵌合孔に上端部を挿入し保持台より立設した支柱7からなり、
前記支持ロッド2、支持ブロック4、支柱7の材質を低膨張性のセラミック耐火物製として、前記支持ロッド2および支柱7の周囲に、それぞれ剛性の筒状保護管3、および支柱保護管8を被着させ、熱間において、支持ロッド2、および支柱7のそれぞれの上端が筒状保護管3、および支柱保護管8の上端より上方に突出させるようにしたものであり、その突出する長さを、1〜3mmとするのが好ましい。
また、支柱保護管8内に配設した前記支柱7は、上下方向に少なくとも3分割し、上下方向に直列に配設するのが好ましく、円柱状の低膨張性のセラミック耐火物製とし、その周囲に支柱保護管8を被着させた。該支柱保護管8の最下端部は閉状態で密閉されているので支柱7が下方に落下することはない。
さらに、前記支柱7を分割した場合には、支柱7の外径と、剛性の支柱保護管8の内径間には2mm前後の隙間を設けるのが好ましい。
前記支持ブロック4は、ハースベッド1の底部両側でトンネル状の炉壁と平行な方向に伸ばした断面が矩形状のフレーム状部材であり、その長さはハースベッド1の底部の側辺の長さに略一致させるのが良く、その材質は、溶融シリカ製等の低膨張のセラミック耐火物とし、その線膨張率係数は0.54x10−6である。
また、前記支持ブロック4の下部には、支持ブロック4を保持する断面略コ字状の剛性の耐熱性金属からなる支持枠5を被嵌し、前記支持ブロック4、および支持枠5の両部材に設けられた穿孔部内を筒状保護管で被嵌された支持ロッド2を挿通させ、支持枠5の下面に当接するように配設した係止具6によって支持される。
尚、支持枠5は、金属製であり低膨張性耐火物からなる支持ブロックより熱間においては膨張するため、冷間においては支持枠5の長手方向の長さを、支持ブロック4の長手方向の長さより熱膨張分だけ短くした。
前記係止具6は、剛性の耐熱性金属からなるブロック形状であり、上面側に前記筒状保護管3の外径と一致する内径の上部嵌合孔、下面側には前記支柱保護管8の外径と一致する下部嵌合孔を有しており、上部嵌合孔と下部嵌合孔の中心軸を一致するように設けた。
前記ハースベッド1は周知の低膨張性耐火物が用いられているが、支持ブロック4も低膨張性耐火物を用いることにより熱によるハースベッド1と支持ブロック4との長さ方向、すなわち加熱炉の壁面に平行な方向の膨張差が生じず、したがつて直列に並設したハースベッド1、1、・・間に隙間が生ずることがなく、勿論ハースベッドの長さと同一に設定した支持ブロック4、4間にも隙間が生じない。
後述するように、係止具6の上部嵌合孔の下端面と下部嵌合孔の上端面間を仕切る隔壁の厚みを薄くすれば、金属製である係止具6の熱による膨張を考慮しても20mm以下とするのが好ましいが、実用上5〜10mm程度であれば充分である。このように、その影響は微小であるので、全体としての膨張代は僅少となり、並設するハースベッド1、1、・・に操業上支障となるような段差が生じることはない。
支持ブロック4、支持ロッド2、支柱7は、線膨張係数0.54X10−6/℃程度、もしくはそれ以下の低膨張性耐火物が用いられ、適応する耐火物としては工業的に大量生産かつ入手が容易な高純度の溶融シリカブロックが推挙できる。
支持ブロック4を支持する支持枠5、および係止具6は剛性の金属材料より任意に選択しうるが、強度や耐熱性に優れており、かつ入手容易な材料であるステンレス鋼を用いるのが通例である。
低膨張性耐火物からなる前記支柱7を保護する金属製の支柱保護管8は支持金具12によって架台23に支持され、該支柱保護管8の下端部は、加熱炉の炉床より下方位置にあり、また、支柱保護管8の下端には高さ調整部材11を設け、該高さ調整部材11によって支柱保護管8及び支柱7の高さを調整自在である。
図4は、図3のハースベッド1を支持ロッド2により支持する部分の拡大図であり、通常ハースベッド1の上面は図1に示したように、ガラス板の支承具24側が下辺となるように傾斜させるため、支持ロッド2はハースベッド1の下面に対して法線方向に設置し、係止具6の下部嵌合孔と嵌合する支柱7は、床面に対して垂直方向に設置した。
また、ハースベッドが支持ロッドからズレて落下しないように、図示しないストッパーを落下防止用に設けている。
尚、図1の符号27はガスバーナーであり、符号22は炉内雰囲気ガスを循環させる循環ファンである。
次いで、本発明のハースベッドの支持構造の作用を説明する。
前記支持ロッド2、支柱7を低膨張性耐火物としたのは、加熱炉内に並設するハースベッド1、1、・・を支持する支持ロッド2や支柱7を冷間で高さ調整しても、加熱後の支持ロッド2や支柱7の熱膨張により、並設したハースベッド1、1、・・間の高さに段差が生じないようにし、ハースベッド1上で浮上するガラス板がハースベッド1に衝突したり接触したりしないように熱間において再調整を不要とするものである。
すなわち、支持ロッド2、支柱7を低膨張性耐火物とすれば、冷間で高さ調整したあとに、熱間での再調整作業は不要となる。
また、支持ロッド2、支柱7を低膨張性耐火物としたのは、炉内の調整作業のために図1の加熱炉のドア26や、図示しない覗き窓等の開閉により、炉内温度分布が一時的に変動して、ハースベッドの表面に段差が発生する要因ともなっている。
また、低膨張性耐火物の支持ロッド2、および支柱7の外周部に、それぞれ剛性の金属製の筒状保護管8、および支柱保護管8を被着させたのは、低膨張性耐火物が脆性であり、破損しやすいため、その補強を目的として設けられたものである。
さらに、筒状保護管3、および支柱保護管8の上端より、それぞれ支持ロッド2、および支柱7を熱間で1〜3mmだけ上方に突出させるようにしたのは、ハースベッドの高さを支持ロッド2、および支柱7によって支配し、筒状保護管3、および支柱保護管8によって支配させないようにするためである。
支柱7を上下方向に少なくとも3分割し、上下方向に直列に配設したのは、熱膨張等によって支柱7をカバーする支柱保護管8の変形時に、支柱7の材料が脆性材料であることにより折損するため、支柱7を分割し、支柱保護管8の変形に追従できるようにしたものである。
前記支柱を分割し、さらに支柱の外径と支柱保護管8の内径間に2mm程度の隙間を設けるようにしたのは、図5に示すように、支柱保護管8が熱膨張によりくの字状に変形した場合でも、分割した支柱のそれぞれの位置がずれて、支柱保護管8の変形に追従させて、折損しないようにするものである。
尚、ハースベッド1に高さは、支持ロッド2、係止具6、支柱7、高さ調整部材11の冷間から熱間への熱膨張を考慮して、冷間にて調整するが、材質のばらつきや誤差、炉内温度分布の変動等により、計算値とずれるが、線膨張率を低く抑えることにより、これらの膨張の絶対量を低く抑えることができる。
以下に本発明の実施例を図面にもとづき詳述する。
[実施例1]
第1図、第2図において、1、1、・・はハースベッドであり、通例きわめて線膨張係数の小さい耐火物からなり、その上面の多数の小孔から高温のガス体を噴出しその噴出圧力を利用してガラス板2を浮上かつ移動させるようになっている。
尚、図1に示すように、ガラス板Gは、ハースベッド1の側方にハースベッドに沿って張架した搬送チェーン25に付設しハースベッド1の上面側域上を浮動しながら支承具24により支承されて搬送移動される。
ハースベッド1の底部両側にはその長さ方向にわたり支持ブロック4、4、および該支持ブロック4、4の支持枠5、5を横設した。
前記支持ブロック4、4は、線膨張係数0.54×10−6/℃の低膨張性耐火物である純度99.9%以上の溶融シリカブロックを用いた。
これによりガラス板の搬送方向におけるハースベッド1の膨張は微小である。
なお支持ブロック3は、断面コ字形の金属製支持枠5に担持されるため亀裂の発生を防ぎ、また破断しても落下することはないが、むしろ予め2〜3分割しておくと取り扱いに便利である。
図3に示したように、支持ロッド2は、前記支持ブロック3と同様低膨張性耐火物よりなり、該支持ロッド2を筒状保護管3内に挿入したものを、ハースベッド1の四隅部において支持ブロック4および支持枠5に貫挿し、上端部がハースベッド1に当接し、下端部は金属製の係止具6の上部嵌合孔に挿入される。
係止具6には支柱7を挿入する下部嵌合孔をも有し、この下部嵌合孔および上部嵌合孔を仕切る隔壁の厚みは熱による膨張を考慮して、10mmとした。
支柱7は支持ブロック4と同様低膨張性耐火物よりなるもので支柱に立設しているが、その上部を残し金属製の支柱保護管8内に挿入することにより、支柱の亀裂が防止され、万が一破断しても崩壊する恐れはない。
さらに支柱保護管8の下端には、高さ調整手段20を固設して、手操作により図示しないハンドル等を回転させることにより、任意に高さを調整できるので、ガス炉の基盤が水平でなかつたり、ハースベッド1、1の厚み、すなわち高さに若干の誤差があるような場合等にもハースベッド1、1の上面を揃えるべく対処できる。
前記支持ロッド2および支柱7の周囲には、それぞれステンレス製の筒状保護管3、および支柱保護管8を被着させ、冷間において、支持ロッド2、および支柱7のそれぞれの上端が筒状保護管3、および支柱保護管8の上端より2mmだけ上方に突出させるように調整した。
すなわち、図3に示した一例において、冷間における支持ロッド2(低膨張性耐火物)の長さa=87mm、筒状保護管3の長さ=85mmとすると、700℃まで加熱した時の支持ロッド2の上端と、筒状保護管の上端との差は、
2mm+(87×0.54×10−6/℃−85mm×12×10−6/℃)×700℃
=2mm−0.68mm=1.32mm
すなわち、支持ロッド2は、700℃に加熱したときには、筒状保護管の上端より1.32mm突出した状態でハースベッドを支持することになり、ハースベッドの上面レベルに対し支持ロッドや筒状保護管の熱膨張による影響を受けることはない。
また、支柱7(低膨張性耐火物)の長さ620mmのうち700℃まで昇温する温度領域内にある部分の長さc=180mm、300℃まで昇温する温度領域内にある炉床部以下の長さd=440mm、係止具6(ステンレス製)の支持ロッド2と支柱7の先端部間の肉厚b=10mm、高さ調整部材11(SS鉄鋼材)の長さe=640mmとすれば、これらを700℃に加熱した時の支持ロッド2から高さ調整部材11までの全体の膨張後の長さは、
((a+c)×0.54×10−6/℃+b×18X10−6/℃)×700℃+d×0.54×10−6/℃×300℃+e×11×10−6/℃×100℃
=((87mm+180mm)×0.54×10−6/℃+10mm×18×10−6/℃)×700℃+440mm×0.54×10−6/℃×300℃+640mm×11×10−6/℃×100℃
=0.109+0.126+0.071+0.704≒1.06mm
ただし、シリカの膨張係数は、0.54×10−6/℃であり、ステンレスの膨張係数は、18×10−6/℃、SS鉄鋼材の線膨張係数は、11×10−6/℃である。
したがつてこれらの寸法にバラツキがない限り並設するハースベッドの上面は揃っていてこれらが不均一に加熱されたとしてもその膨張差は実操業上支障ない程度のものである。
[実施例2]
第5図に示したように、支柱7を3分割し、さらに支柱7の外径と支柱保護管8の内径間に2mm程度の隙間を設けるようにした。その他については、実施例1と同じである。
この場合は、ハースベッドの段差については、実施例1と同一効果が得られる。しかし、支柱保護管8が熱膨張により図5の2点鎖線の符号8’で示したように、くの字状に変形した時に、図7に示したような分割していない支柱7’を設けた場合に較べると、分割した支柱7のそれぞれの位置がずれて、支柱保護管8の変形形状に追従するため、支柱7の折損を免れることができる。
[比較例1]
第6図に示したように、支持ロッド2の外周部に筒状保護管を設けず、支持ロッド2の材質をステンレス製とした以外の部材は実施例1と同一である。
常温における長さa=87mmのステンレス製の支持ロッド2を700℃に加熱した時のそれぞれの膨張代は、
87mm×12×10−6/℃×700℃≒0.731mm
となり、実施例1の低膨張性耐火物製の場合の、
87mm×0.54×10−6/℃×700℃≒0.033mm
と比較すると、膨張代の差が約0.7mm程大きくなり、炉内温度分布の変動や、製作誤差、材質等のばらつきによって、ハースベッド1、1、・・間の上面に大きな段差が発生する恐れがある。
本発明に係るハース炉を示した縦断面図 本発明に係るハースベッドの支持構造の一例を示した斜視図 本発明の支持構造の要部縦断面図 本発明の支持構造の支柱と支持ロッドの縦断面の拡大図 本発明の分割した支柱を示す要部縦断面図。 従来の支持構造の要部縦断面図 従来の支柱を示す要部縦断面図。
符号の説明
G ガラス
1 ハースベッド
2 支持ロッド
3 筒状保護管
4 支持ブロック
5 支持枠
6 係止具
7 分割支柱
7’ 支柱
8 支柱保護管
10 高さ調整手段
11 高さ調整部材
12 支持金具
13 高さ調整ねじ
20 高さ調整手段
21 炉壁
23 架台
24 支承具
25 搬送チェーン

Claims (1)

  1. ガラス板を浮上させながら搬送する加熱炉内に並設したハースベッドの支持構造において、
    ガス炉のハースベッドの底面部の対向する2辺で、かつガラス板の搬送方向に平行に横設した支持ブロックおよび該支持ブロックの下面を被嵌する支持枠と、
    ハースベッドの四隅部において前記支持ブロックおよび支持枠に貫挿しかつ下方に位置した係止具の上部嵌合孔に挿入した支持ロッドと、
    前記係止具の下部嵌合孔に上端部を挿入し保持台より立設した支柱からなり、
    前記支柱は少なくとも3つに分割されており、
    前記支持ロッド、支持ブロック、支柱を低膨張性のセラミック耐火物として、
    前記支持ロッドおよび支柱の周囲に、それぞれ剛性で耐熱材料の筒状保護管、および支柱保護管を被着させ、
    前記分割した支柱の外径と、支柱保護管の内径間に隙間を設けるようにし、
    かつ、操業時の熱間において、支持ロッド、および支柱のそれぞれの上端が筒状保護管、および支柱保護管の上端より上方に突出するようにしたことを特徴とするハースベッドの支持構造。
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