JP4769281B2 - ホームドア装置 - Google Patents

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本発明は、プラットホームに設置されるホームドア装置に関するものである。
従来、乗客の安全を確保する目的でプラットホームの軌道側縁部に沿って設置されるホームドア装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このホームドア装置は、例えば図7に示すように、列車が入線していない場合に扉体95を閉状態に保持する一方、列車が入線するとその乗降扉の開閉動作に応じて引戸式の扉体95を開閉するように構成されている。扉体95は、ガイドボックス91に往復移動可能に支持されており、このガイドボックス91が図外の壁体を介して間隔をおいて配置されることでプラットホームが軌道側とその内側とに仕切られる。
ガイドボックス91内には、扉体95の開閉制御盤96と、ガイドレール92と、モータ94と、このモータ94によって走行するベルト93とが配置されている。そして、扉体95には、ハンガー97が固定されていて、このハンガー97がベルト93の走行によってガイドレール92に沿って移動することにより、扉体95が開閉方向に移動するようになっている。
特開2001−164833号公報
ところで、ガイドボックスの横幅を扉体の横幅よりも短くし、扉体が乗降通路を開通するときには扉体が隣り合うガイドボックス間に突出される構成とした場合には、ガイドレールを扉体側に取り付けるとともに、ガイドレールを支持するガイド部をガイドボックス側に配置することが必要となる。この場合、ガイドレールが露出されることになるので、ガイドレールに異物が付着するのを防止するとともに見映えを良くするためにレールカバーで覆うことが必要となる。また、扉体による開閉移動幅を広く取るためには、ガイドレール及びレールカバーを扉体の戸尻端よりも突出させ、扉体が閉じ位置にあるときにはその突出した部位をガイド部で支持する構成とするのが有効となる。
しかしながら、ガイドレールをレールカバーで覆ってしまうと、このレールカバーが邪魔になってガイド部によるガイドレールの支持が困難となる。また、ガイドレール及びレールカバーが戸尻側に突出する構成とすると、隣り合うガイドボックス間においてガイドレール及びレールカバーの干渉の問題が生じ、それを防止するためにはガイドボックス間の間隔をある程度広くする必要があるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レールカバーがガイド部によるガイドレールの支持の邪魔にならないようにするとともに、扉体がガイドボックス間に移動したときにガイドレール及びレールカバーが干渉し合うのを回避できるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、プラットホーム上に互いに間隔をおいて一対のガイドボックスが設置され、このガイドボックスのそれぞれに、両ガイドボックス間に進出するように扉体が移動可能に支持されるホームドア装置を前提として、前記各扉体にその移動方向に延びるようにそれぞれ配置されるとともに、その扉体の戸尻よりも相手側の扉体に向かって突出するように設けられるリニアレールと、前記各扉体にその移動方向に延びるようにそれぞれ配置されるとともに、一端部が前記扉体の戸尻よりも相手側の扉体寄りに位置するように設けられる長尺部材と、前記各ガイドボックス内にそれぞれ配置され、前記扉体を前記移動方向に移動させる駆動力を前記長尺部材に伝える駆動部材と、前記各扉体にそれぞれ設けられ、前記リニアレールの上方及び側方を覆う形状のレールカバーと、前記各ガイドボックス内にそれぞれ設置され、前記レールカバー内で前記リニアレールを摺動自在に支持するガイド部を有し、このガイド部を前記レールカバーの下方から支持する支持部材とを備え、前記両レールカバーにおける前記戸尻よりも突出した部位は、前記両扉体が前記ガイドボックス間に移動しても互いに干渉しないように異なる高さに設定され、前記両長尺部材は、前記両扉体が前記ガイドボックス間に移動しても互いに干渉しないように異なる高さに設定されている。
本発明では、支持部材によってレールカバーの下方からガイド部を支持し、このガイド部でリニアレールを支持する構成としているので、リニアレールの支持状態を維持しつつリニアレールへの異物の付着を防止でき、かつ見映えを良くすることができる。しかも、両レールカバーが互いに異なる高さ位置に配置されるとともに、両長尺部材が互いに異なる高さ位置に配置されるようにしたので、両扉体がガイドボックス間に移動したときにもこれらが互いに干渉することはない。この結果、両扉体がガイドボックス間に移動したときに両レールカバー等が上下にオーバーラップするくらいに両ガイドボックスを近づけて配置することが可能となり、本発明によるホームドア装置を、乗降口間が狭い車両が入線するプラットホームにも設置することが可能となる。
前記レールカバーと前記長尺部材とは、前記扉体の厚み方向に位置ずれして配置され、前記一方の扉体に設けられたレールカバーと、前記他方の扉体に設けられた長尺部材とは、両扉体がガイドボックス間に移動したときに、水平方向に見て重なり合う部分が生ずる高さ位置に設定されているのが好ましい。
この構成では、両レールカバーと両長尺部材がオーバーラップしないくらいに上下にずれている構成に比べ、両レールカバー及び両長尺部材の設置に必要な領域の上下幅を圧縮することができる。
前記両レールカバーのうち前記戸尻よりも突出した部位が相手側のレールカバーよりも上側に配置されるレールカバーには、その下端部に切欠き部が設けられ、もう一方のレールカバーの一部が前記切欠き部内に入り込むように、両レールカバーは、両扉体がガイドボックス間に移動したときに、水平方向に見て重なり合う部分が生ずる高さ位置に設定されている構成としてもよい。
この構成では、両レールカバーが水平方向に見てオーバーラップする配置関係に設定することができるので、両レールカバーの設置高さの差をより小さくすることができる。
前記長尺部材は、前記扉体の厚み範囲内に収まる形状に構成されているのが好ましい。こうすれば、扉体の厚み方向外側に長尺部材が配置される構成に比べて、ガイドボックスの厚みを薄くすることができる。
前記長尺部材は、両端が前記扉体に固定されたベルト部材によって構成され、前記駆動部材は、モータの駆動軸に設けられた駆動プーリによって構成され、前記駆動プーリの両側には、この駆動プーリと同じ高さ位置に一対のアイドラプーリが設けられ、前記ベルト部材は、前記駆動プーリと前記各アイドラプーリとの間を通るように前記駆動プーリに巻き掛けられている構成としてもよい。
この構成では、駆動プーリの駆動力をベルト部材へ効率的に伝達できる一方、駆動プーリ及びアイドラプーリの設置に必要な領域の上下幅が増大するのを抑制することができる。
また、前記各長尺部材は、両端が前記扉体に固定されたベルト部材によって構成され、前記ベルト部材は、前記レールカバーよりも下方に突出した配置に設定されている構成としてもよい。
この構成では、カバーがあることでメンテナンスがし難くなるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、レールカバーがガイド部によるガイドレールの支持の邪魔にならないようにでき、しかも、ガイドボックス間の間隔を狭くしても、扉体がガイドボックス間に突出するように移動したときにガイドレール及びレールカバーが干渉し合うのを回避することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るホームドア装置10をホーム側から軌道側に向かって見た正面図である。同図に示すように、本ホームドア装置10は、プラットホームPの軌道側端部に沿って所定の間隔を置いて配置される一対のガイドボックス12,12と、これらガイドボックス12,12間に配置される仕切りパネル14と、各ガイドボックス12,12を貫通した状態で配置される引戸式の一対の扉体16,16とを備えている。そして、このホームドア装置10を多数連ねることによってプラットホームP上が軌道側と、その内側のホーム側とに仕切られている。この状態で扉体16,16を開閉することで、列車の乗降客が通る乗降通路20,20を開閉するようになっている。
各ガイドボックス12はプラットホームP上に立設されている。ガイドボックス12は上下に長い縦長に形成されるともに、軌道に沿う方向(図1における左右方向)に扉体16が貫通可能な筒形となっている。この軌道に沿う方向におけるガイドボックス12の幅は、扉体16の幅よりも短い長さに形成されている。
扉体16は、開き位置と閉じ位置との間を軌道に沿う方向に往復移動する。開き位置とは、扉体16の戸先16aがガイドボックス12の通路側端部12aの近傍に位置するとともに扉体16の戸尻16bがガイドボックス12の仕切り側端部12bから突出し、ガイドボックス12よりも戸先側に位置する乗降通路20を開放する位置をいう。一方、閉じ位置とは、扉体16の戸尻16bがガイドボックス12内に入り込むとともに扉体16の戸先16aがガイドボックス12よりも外側に突出し、前記乗降通路20を閉じる位置をいう。
図1に示す左側のガイドボックス12では、通路側端部12aとしての左端部から扉体16が左方向に移動することで左側の乗降通路20を閉じるようになっている。一方、右側のガイドボックス12では、通路側端部12aとしての右端部から扉体16が右方向に移動することで右側の乗降通路20を閉じるようになっている。左側の扉体16では右端部が戸尻16bとなっており、右側の扉体16では左端部が戸尻16bとなっている。
両ガイドボックス12,12は、両扉体16,16がそれぞれ乗降通路20を開通したときに扉体本体25における戸尻16b,16b同士が互いに干渉しないような間隔に設定されている。
仕切りパネル14は、矩形パネルからなり、両ガイドボックス12,12の仕切り側端部12b,12b同士を繋ぐように配置されている。これにより、プラットホームPは軌道側と乗降客の待機場所としてのホーム側とに仕切られる。
次に扉体16およびガイドボックス12の構成について、図2(a)(b)及び図3を参照しながら説明する。ここで、図2(a)は、図1における左側のガイドボックス(以下、左ガイドボックスという)12を示し、図2(b)は、図1における右側のガイドボックス(以下、右ガイドボックスという)12を示している。これらは、ガイドボックス12をそれぞれ軌道に沿う方向に見たものである。以下、左ガイドボックス12を貫通する扉体を左側扉体16と称し、右ガイドボックス12を貫通する扉体を右側扉体16と称する。図3は左ガイドボックス12内の下部を拡大して示したものであり、ホーム側から見た図である。
各ガイドボックス12は、軌道に沿う方向(ドア開閉方向)における両端部12a,12bが開口した筒形に形成されるものである。そして、ガイドボックス12は、ホーム側壁部12eが平板状に形成される一方、軌道側壁部12fがその高さ方向の中間部で段差状に折り曲げられて形成されることで、この段差部の上側部12cと段差部の下側部12dとはドア厚方向の厚みが異なる形状となっている。このように、ガイドボックス12の上側部12cが下側部12dに対してホーム側に凹んだ形状に形成されることで、ガイドボックス12内に所定の機器を収容できる厚みを確保しつつ、プラットホームPの建築限界により近づけて設置できるようになっている。
扉体16は、ガイドボックス12の上側部12cから下側部12dに亘る範囲に配設されるものであり、図2(a)(b)に示すように、扉体本体25と、この扉体本体25に取り付けられた支持ブラケット26と、この支持ブラケット26に固定されたリニアレール27と、扉体本体25に取り付けられたレールカバー28とを備えている。なお、図3はレールカバー28が省略された状態に描かれている。
扉体本体25は、垂直に延びる縦フレーム25aと水平に延びる横フレーム25bとを組み合わせるとともに、縦フレーム25aの中間高さ位置に水平に延びる中間フレーム25cを架設してなる枠体部を備えている。枠体部の上部、即ち中間フレーム25cの上側部にはガラスパネル25dが固着されている。なお、扉体16は、その上端部において図略のガイドローラによって支持されている。
扉体本体25の下端部を構成する横フレーム25bは、図2(a)(b)に示すように、左側扉体16と右側扉体16とで配置高さが異なっている。具体的には、右側扉体16における下側の横フレーム25bが、左側扉体16における下側の横フレーム25bよりも上方に配置されている。そして、右側扉体16では、下側の横フレーム25bは、縦フレーム25aの下端部ではなく、それよりも上方の中間部に接合されている(図4参照、ただし軌道側から見ている)。
下側の横フレーム25bと両縦フレーム25aと中間フレーム25cとの間を塞ぐように金属パネル32が固着されている。また、中間フレーム25cから下側の横フレーム25bに亘る範囲には、金属パネル32のホーム側に化粧パネル34が着脱可能に取り付けられている。
前記支持ブラケット26は、扉体16の開閉方向に沿って延びるように配設される長細い形状のものであり、図2(a)(b)に示すように、前記金属パネル32に重ね合わされた状態で締結された平板状の縦部26aと、この縦部26aの中間高さ部位に固定された平板状の横部26bとを備えている。縦部26aは、金属パネル32の軌道側面に重ね合わせられ、横部26bは、この縦部26aから軌道側に向かって水平に突出するように配設されている。右側扉体16では、金属パネル32が縦部26aを配設できる程度の高さに構成される一方、左側扉体16に設けられる金属パネル32は、その約2倍程度の高さに構成されている。そして、この左側扉体16の金属パネル32に取り付けられた支持ブラケット26は、右側扉体16の支持ブラケット26よりも低い位置に配設されている。
前記リニアレール27は、横部26bにおける下面に締結固定されて、支持ブラケット26の全長に亘って開閉方向に延びるように配設されている。リニアレール27は、側面における上下方向の中間部にガイド溝が形成されている。このガイド溝は、左右両側面にそれぞれ設けられるものであり、リニアレール27の長さ方向の全体に亘り水平に形成されている。
前記レールカバー28は、その上端部において中間フレーム25cに締結されている。すなわち、レールカバー28は、その上端部が扉体本体25における支持ブラケット26の上方に取り付けられている。そして、レールカバー28は、鉛直面内で中間フレーム25cに沿うように延びる鉛直面部28aと、この鉛直面部28aの下端部から軌道側に傾斜状に張り出した上面部28bと、この上面部28bの下端部から下方に延びる側面部28cとを備えている。また、レールカバー28は、上面部28b及び側面部28cの両端部にそれぞれ端面部28dが設けられている(図5及び図6参照)。そして、レールカバー28は、リニアレール27及び支持ブラケット26の上方、側方及び長さ方向両側を覆っている。
両レールカバー28は、それぞれ鉛直面部28aの高さ幅が異なっている。このため、鉛直面部28aの下端部に連続する上面部28bと、この上面部28bに連続する側面部28c及び端面部28dは、両レールカバー28間でその高さ位置が異なっている。具体的に、右側扉体16のレールカバー(右側レールカバー)28では、上面部28bが中間フレーム25cのすぐ下から斜め下方に延びている(図2(b))のに対し、左側扉体16のレールカバー(左側レールカバー)28では、それよりも下方、具体的に上面部28bが右側レールカバー28の側面部28cにおける下端部と同等の高さ位置から斜め下方に延びている(図2(a))。このため、左側レールカバー28の上面部28bと、右側レールカバー28の側面部28c及び端面部28dとは、水平方向に見て一部重なり合う部分が生ずる高さ関係となっている。
各扉体16には、長尺部材の一例としてのベルト部材38がそれぞれ設けられている。ベルト部材38は、扉体の移動方向に延びる姿勢で配設されており、その両端部においてそれぞれベルト用ブラケット30(図3参照)を介して下側の横フレーム25bに固定されている。
下側の横フレーム25bは、図4に示すように、扉体本体25の戸尻端を構成する戸尻16b側の縦フレーム25aよりも相手側の扉体16に向かって突出している。この結果、ベルト部材38の戸尻側の端部は、扉体本体25の戸尻よりも相手側の扉体16寄りに位置している。
前記ベルト部材38は、歯付きベルトからなるものであり、歯が上を向く姿勢で配設されている。このベルト部材38は、両端部でベルト用ブラケット30を介して下側の横フレーム25bの下面に固定されており、この横フレーム25bとは離間して配置されている。また、各ベルト部材38は、その扉体16のレールカバー28よりも下方に配置されている。
両ベルト部材38は、左側扉体16と右側扉体16とで配置高さが異なっている。具体的に、図2(a)に示す左側扉体16のベルト部材38は、図2(b)に示す右側扉体16のベルト部材38よりも下方に配置されている。
ベルト部材38は、扉体本体25の厚みよりも薄い幅に構成されるものであり、このベルト部材38は、扉体本体25からその面外にはみ出さないように設けられている。言い換えると、ベルト部材38は、扉体本体25から軌道側に張り出したレールカバー28とは扉体16の厚み方向に位置ずれしている。
一方(図例では、戸尻側)のベルト用ブラケット30には、図3に示すように、ベルト部材38の張り具合を調整するための調整手段42が設けられている。
ガイドボックス12のホーム側壁部12eにおける下部には、ベルト部材38に対応する高さ位置に、ベルト部材38等のメンテナンス時等に開放してベルト部材38を露出させるメンテナンス扉40が設けられている。
各ガイドボックス12には、扉体16を開閉駆動するための駆動機器44と、ガイド部の一例としてのスライドブロック46を支持する支持部材48とがそれぞれ収容されている。
駆動機器44には、駆動源としての駆動モータ50が含まれている。この駆動モータ50は、図略のコントローラによって駆動制御される。コントローラは、列車の入線に合わせて駅の集中制御盤等から送信される制御信号に基づいて駆動モータ50の駆動制御を行うように構成されている。
駆動モータ50の出力軸には、駆動部材の一例としての駆動プーリ52が設けられている。駆動プーリ52は、水平軸回りに回転する姿勢で配設されていて、ベルト部材38に噛み合わされている。
前記支持部材48は、ドア開閉方向に間隔をおいて底板54上に配置された脚部48aと、これら脚部48a間に架設された取付板48bと、この取付板48bに固定された受け板48cと、この受け板48c上に固定された載置板48dとを備えている。
脚部48aは、ガイドボックス12内における軌道側壁部12fに近接して配置され、ドア開閉方向に所定間隔をおいて複数配置されている。これら脚部48aは、レールカバー28の下端部の配置高さに対応した高さに設定されている。そして、図2(b)に示す右ガイドボックス12内に設けられた脚部48aは、図2(a)に示す左ガイドボックス12内に設けられた脚部48aよりも高く形成されている。
受け板48cは、ドア開閉方向に間隔をおいて配設されており、載置板48dは、これら受け板48cに架設されている。そして、この載置板48d上に前記スライドブロック46が固定されている。言い換えると、スライドブロック46は、その下方に配置された載置板48dによって下から支えられている。
スライドブロック46は、リニアレール27をガイドするためのものであり、ガイドボックス12内におけるドア開閉方向に所定間隔を置いて並設されている。
各スライドブロック46の上面部には、ドア開閉方向に延びるガイド溝が形成されている。このガイド溝は、リニアレール27をガイドするための溝であり、リニアレールに対応した断面形状に形成され、リニアレール27が外れることなくその長さ方向に摺動可能となっている。
載置板48dとスライドブロック46は、レールカバー28の下端部よりも上方に配置され、これらはレールカバー28内に配置されている。一方、脚部48a、取付板48b及び受け板48cは、レールカバー28の下端部よりも下方に配置されていて、これらは、水平方向から見るとレールカバー28からはみ出している。
前記駆動モータ50は、モータブラケット56を介して前記取付板48bに固定されている。図2(a)に示す左ガイドボックス12内に配置された駆動モータ50は、その駆動軸が扉体本体25よりも下になるように配設される一方、図2(b)に示す右ガイドボックス12内に配置された駆動モータ50は、その駆動軸が扉体本体25の下端部よりも上になるように配設されている。
取付板48b及び受け板48cには、プーリブラケット58が固定されている。このプーリブラケット58は、両受け板48cの下面間に架設される平板状の平板部58aと、この平板部58aに締結されて駆動プーリ52の両側でそれぞれ平板部58aから起立するように設けられる支持部58bとを備えている。そして、各支持部58bには、図3に示すように、アイドラプーリ60がそれぞれ回転自在に支持されている。
両アイドラプーリ60は、駆動プーリ52を挟むようにその両側に配置されており、駆動プーリ52と同じ高さに配置されている。そして、アイドラプーリ60には、駆動プーリ52の下側を通るベルト部材38が、駆動プーリ52の両側で上方に屈曲されて上側から巻き掛けられている。したがって、アイドラプーリ60にはベルト部材38の背面側が巻き掛けられていて、このアイドラプーリ60によってベルト部材38が駆動プーリ52に沿うように屈曲されることにより、ベルト部材38が駆動プーリ52に噛み合う範囲が拡大されている。
図4に示すように、下側の横フレーム25bは、一端部が扉体本体25の戸先端を構成する戸先16a側の縦フレーム25aに結合される一方、他端部が、扉体本体25の戸尻端を構成する戸尻16b側の縦フレーム25aよりも閉じ方向に突出した状態に設けられている。換言すると、下側の横フレーム25bは、相手側の扉体16に向かって突出する状態で固定されている。なお、図4は、軌道側から見たものであり、図2(a)に示す左側扉体16が図4の右側に描かれており、図2(b)に示す右側扉体16が図4の左側に描かれている。同図において、ベルト部材38の一部が下方へ膨出したように描いているが、これは駆動プーリ52に巻き掛けられている部位を示すものである。
図4に示すように、各支持ブラケット26は、一端部が扉体本体25の戸先端を構成する戸先16a側の縦フレーム25aに結合される一方、他端部が、扉体本体25の戸尻端を構成する戸尻16b側の縦フレーム25aよりも閉じ方向に突出した状態に設けられている。そして、両支持ブラケット26は、干渉し合わないように互いに異なる高さ位置に配置されている。
両レールカバー28も、図5及び図6に示すように、上面部28b、側面部28c及び端面部28dが互いに異なる高さ位置になるように配置されている。ただし、下側に配置される左側扉体16のレールカバー28の上面部28bは、上側に配置される右側扉体16のレールカバー28の側面部28cが占める高さ範囲内に一部含まれている。このため、右側扉体16のレールカバー28の端面部28dには、その下側の隅角部に切欠き部28eが形成されることにより、両レールカバー28が干渉し合うのが防止されている。
図4の左側に示す右側扉体16の下側横フレーム25b及びベルト部材38は、図4の右側に示す左側扉体16のレールカバー28及び支持ブラケット26の上下方向における高さ範囲内に含まれている。しかしながら、下側横フレーム25b及びベルト部材38と、レールカバー28及び支持ブラケット26とは、扉体16の厚み方向に位置ずれしているために、扉体16の開閉動作時において干渉し合うことはない。
次に、本実施形態に係るホームドア装置10の動作について説明する。
まず、列車が入線していない通常時においては、各扉体16,16は閉じ位置にあり乗降通路20,20は閉じられている。具体的には、図1における左側の扉体16が左方へ位置付けられる一方、図1における右側の扉体16が右方へ位置付けられている。これにより、プラットホームの乗客は軌道側に出ることはできず、乗客の安全が確保されている。
そして、列車が入線すると、集中制御盤等から送信された制御信号が各ガイドボックス12内のコントローラに入力され、駆動モータ50を駆動する。これにより、駆動プーリ52が例えば正回転し、それに噛み合うベルト部材38が走行する。そして、両扉体16,16が互いに近づく方向に移動し、ガイドボックス12間において戸尻16b同士が互いに近接するまで移動して乗降通路20が開放される。このとき、両レールカバー28は、それぞれ異なる高さ位置にあり、しかもオーバーラップする範囲内では、端面部28dに形成された切欠き部28e内をもう一方のレールカバー28が通過するために、両レールカバー28が干渉し合うことはない。また、下側横フレーム25b及びベルト部材38は、左側扉体16と右側扉体16とで互いに異なる高さ位置にあるので、干渉し合うことはない。さらに、レールカバー28と、下側横フレーム25b及びベルト部材38とは、扉体16の厚み方向にずれているので、これらが干渉し合うことはない。
以上説明したように、本実施形態によれば、支持部材48によってレールカバー28の下方からスライダブロック46を支持し、このスライダブロック46でリニアレール27を支持する構成としているので、リニアレール27の支持状態を維持しつつリニアレール27への異物の付着を防止でき、かつ見映えを良くすることができる。しかも、両レールカバー28が互いに異なる高さ位置に配置されるとともに、両ベルト部材38が互いに異なる高さ位置に配置されるようにしたので、両扉体16がガイドボックス12間に移動したときに両レールカバー28等がオーバーラップするくらいに両ガイドボックス12を近づけて配置することが可能となり、本ホームドア装置10を、乗降口間が狭い車両が入線するプラットホームPにも設置することが可能となる。
また、本実施形態では、ベルト部材38とレールカバー28とを扉体16の厚み方向にずらすとともに、右側扉体16のベルト部材38が、左側扉体16のレールカバー28における上面部28b及び側面部28cの占める上下方向の範囲内に収まるようにしたので、両ベルト部材38と両レールカバー28とがオーバーラップしないくらいに上下にずれている構成に比べて、これらの設置に必要な領域の上下幅を圧縮することができる。しかも、本実施形態では、駆動プーリ52とアイドラプーリ60を水平方向に並設し、ベルト部材38が駆動プーリ52の巻き掛け部分を除いて水平に配置される構成としたので、これらを取り付けるために必要な領域の上下幅を小さくできている。これらの結果、扉体本体25の中間フレーム25cの高さ位置を低い位置に設定することができ、ガラスパネル25dが取り付けられる面積を上下方向に拡大することができる。これにより、より見通しがよく採光に優れたものにすることができる。
また、本実施形態では、ベルト部材38が扉体本体25の厚み範囲内に配設されるようにしたので、その分だけ扉体16の厚みを薄くすることができ、ガイドボックス12の下側部12dの厚みを薄くできる。この結果、プラットホームP上でガイドボックス12が占めるスペースをより小さくすることができる。
また、本実施形態では、ベルト部材38がレールカバー28よりも下方にはみ出す構成としたので、メンテナンスが必要となるベルト部材38を用いた構成としても、レールカバー28がメンテナンスの邪魔になるのを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、駆動モータ50でベルト部材38を走行させて扉体16の開閉動作を行う構成としたが、これに代え、長尺部材をラックによって構成するとともに、駆動モータ50の駆動軸にピニオン(駆動部材)を設け、ラックとピニオンが噛み合うことで、ピニオンからラックに駆動力が伝達されて扉体16の開閉動作が行われる構成としてもよい。ラックのように一直線に配置される構成では、アイドラが不要となるので、さらに簡単な構成にすることができる。また、長尺部材を、ベルト部材38に代えてチェーン部材によって構成するとともに、駆動部材を、駆動プーリ52に代えてスプロケットによって構成してもよい。
また、上記実施形態では、支持ブラケット26の横部26bの下面にリニアレール27が取り付けられる一方、スライダブロック46をガイド溝が上面に形成される姿勢に配置したが、これに代え、支持ブラケットの横部26bを省略するとともに、リニアレール27を支持ブラケット26の縦部26aに固定し、ガイド溝が側面に形成される姿勢にスライダブロック46を配置してもよい。この場合でも、スライドブロック46は載置板48d上に配置されて締結される構成となる。
本発明によるホームドア装置の実施形態をホーム側から見た正面図である。 前記ホームドア装置を軌道に沿う方向に見た断面図であり、(a)は図1の左側のガイドボックスを示し、(b)は図1の右側のガイドボックスを示している。 図1の左側のガイドボックスの内部を拡大して示す図である。 図1のホームドア装置を軌道側から見た概略図であり、ベルト部材、支持ブラケット及びリニアレールの取付状態を示している。 図1のホームドア装置を軌道側から見た斜視図であり、(a)はその全体を示し、(b)は図1の左側の扉体に設けられるレールカバーを示し、(c)は図1の右側の扉体に設けられるレールカバーを示している。 レールカバーがオーバーラップしている様子を示す図である。 従来のホームドア装置を示す概略図である。
符号の説明
12 ガイドボックス
16 扉体
27 リニアレール
28 レールカバー
28e 切欠き部
38 ベルト部材
46 スライドブロック(ガイド部の一例)
48 支持部材
50 駆動モータ
52 駆動プーリ
60 アイドラプーリ

Claims (3)

  1. プラットホーム上に立設されるガイドボックス乗降客が通る乗降通路を開閉する扉体とを備えたホームドア装置であって、
    記扉体にその開閉方向に延びるように配置されるリニアレールと、
    記扉体にその開閉方向に延びるように配置されるベルト部材と、
    前記ベルト部材と噛み合う駆動プーリを備えて前記扉体を開閉移動させる駆機器と、
    記扉に設けられ、前記リニアレールを覆うように設けられるレールカバーと、
    記ガイドボックスの底板上に配置される支持部材と、
    前記支持部材に支持され、前記リニアレールを摺動自在に支持するガイド部と、を備え、
    前記駆動機器は前記リニアレールよりも下側に配置されていることを特徴とするホームドア装置。
  2. 前記ベルト部材は、前記駆動機器よりも上方で前記リニアレールよりも下方に配置されるとともに、歯が上を向くように前記駆動プーリに巻き掛けられていることを特徴とする請求項1に記載のホームドア装置。
  3. 前記駆動プーリの両側に一対のアイドラプーリが設けられ、
    前記ベルト部材は、前記駆動プーリと前記各アイドラプーリとの間を通るように前記駆動プーリに巻き掛けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホームドア装置。
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