JP4767737B2 - 位置推定システム及び位置推定方法 - Google Patents

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本発明は、通信端末の位置を推定する位置推定システム及び位置推定方法に関する。
近年、GPS(Global Positioning System)を用いて移動体通信端末などの通信端末の位置を推定する方法が種々提案されている。しかし、高層ビルが立ち並ぶ大都市では、ビルの屋内などのようにGPS信号が届きにくい場所がある。このような場所では、GPSを用いた位置の推定は困難となる。そこで、GPSに代えて無線LANなどを用いて通信端末の位置を推定する技術が、例えば、特許文献1などに開示されている。
2001−030484号公報
しかし、上記特許文献1などに記載の無線LANを用いた端末位置の推定技術であっても、高層ビルが立ち並ぶ大都市などのように壁や障害物の多い環境では、マルチパスの影響が大きくなり、正確な端末位置の推定が困難である。
そこで、本発明の目的は、端末位置の推定精度が向上された位置推定システム及び位置推定方法を提供することである。
本発明の位置推定システムは、通信端末の位置を推定する位置推定システムであって、無線通信機能を有しており、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能な位置推定用端末と、上記位置推定用端末と無線通信する基地局と、上記位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、上記位置推定装置による上記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバとを備え、上記位置推定用端末は、設定した上記パラメータ値を含む位置推定用端末情報を、このパラメータ値で送信し、上記基地局は、上記位置推定用端末から送信された上記位置推定用端末情報を受信すると、この位置推定用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した上記位置推定用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む位置推定用基地局情報を送信し、上記データベースサーバは、端末位置を表す位置座標と、この位置座標の示す地点から無線送信された信号を受信する上記基地局の上記基地局IDと、この基地局が上記信号を受信した際に測定した受信レベルとが、上記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた上記基準情報を格納し、上記位置推定装置は、上記基地局から送信された上記位置推定用基地局情報を受信すると、この受信した上記位置推定用基地局情報に含まれる上記パラメータ値に対応する上記基準情報を上記データベースサーバから取得し、この取得した基準情報と、受信した上記位置推定用基地局情報とに基づいて上記位置推定用端末の端末位置を推定する、ことを特徴とする。
更に、本発明の位置推定システムでは、上記パラメータ値が複数設定可能であり、上記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を備え、上記基準作成用端末は、上記複数のパラメータ値毎に、このパラメータ値と、入力されたこの基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を各パラメータ値で送信し、上記基地局は、上記基準作成用端末から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用端末情報を受信すると、受信した上記各基準作成用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した上記基準作成用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を上記パラメータ値毎に送信し、上記データベースサーバは、上記基地局から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報を受信すると、受信した上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報に基づいて上記基準情報を作成し、この作成した上記基準情報を格納する。
また、本発明の位置推定システムは、通信端末の位置を推定する位置推定システムであって、無線通信機能を有する位置推定用端末と、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能であり、上記位置推定用端末と無線通信する基地局と、上記位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、上記位置推定装置による上記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバとを備え、上記基地局は、自基地局を識別するための基地局IDと、設定した上記パラメータ値とを含む位置推定用基地局情報を、このパラメータ値で送信し、上記位置推定用端末は、上記基地局から送信された上記位置推定用基地局情報を受信すると、この位置推定用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した上記位置推定用基地局情報を含む位置推定用端末情報を送信し、上記データベースサーバは、端末位置を表す位置座標と、上記基地局IDと、この基地局IDにより識別される上記基地局から無線送信された信号が上記位置座標の示す地点で受信された際に測定された受信レベルとが、上記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた上記基準情報を格納し、上記位置推定装置は、上記位置推定用端末から上記基地局を介して送信された上記位置推定用端末情報を受信すると、この受信した上記位置推定用端末情報に含まれる上記パラメータ値に対応する上記基準情報を上記データベースサーバから取得し、この取得した基準情報と、受信した上記位置推定用端末情報とに基づいて上記位置推定用端末の端末位置を推定する、ことを特徴とする。
更に、本発明の位置推定システムでは、上記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を備え、上記基地局は、上記パラメータ値が複数設定可能であり、上記複数のパラメータ値毎に、このパラメータ値と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を各パラメータ値で送信し、上記基準作成用端末は、上記基地局から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報を受信すると、上記各基準作成用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した上記基準作成用基地局情報と、入力されたこの基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を上記パラメータ値毎に送信し、上記データベースサーバは、上記基準作成用端末から上記基地局を介して送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用端末情報を受信すると、受信した上記パラメータ値毎の上記基準作成用端末情報に基づいて上記基準情報を作成し、この作成した上記基準情報を格納する。
また、本発明の位置推定方法は、無線通信機能を有しており無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能な位置推定用端末と、この位置推定用端末と無線通信する基地局と、この位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、この位置推定装置による上記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバとを用いる位置推定方法であって、上記位置推定用端末が、設定した上記パラメータ値を含む位置推定用端末情報を、このパラメータ値で送信するステップと、上記基地局が、上記位置推定用端末から送信された上記位置推定用端末情報を受信すると、この位置推定用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した上記位置推定用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む位置推定用基地局情報を送信するステップと、上記位置推定装置が、上記基地局から送信された上記位置推定用基地局情報を受信すると、この受信した上記位置推定用基地局情報に含まれる前記パラメータ値に対応する前記基準情報を前記データベースサーバから取得し、この取得した基準情報と、受信した前記位置推定用基地局情報とに基づいて上記位置推定用端末の端末位置を推定するステップとを含み、上記基準情報は、端末位置を表す位置座標と、この位置座標の示す地点から無線送信された信号を受信する上記基地局の上記基地局IDと、この基地局が上記信号を受信した際に測定した受信レベルとが、上記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた情報である、ことを特徴とする。
更に、本発明の位置推定方法では、上記パラメータ値が複数設定可能であり上記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を用いて上記基準情報を作成する基準情報作成ステップを更に含み、上記基準情報作成ステップは、上記基準作成用端末が、上記複数のパラメータ値毎に、このパラメータ値と、入力されたこの基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を各パラメータ値で送信するステップと、上記基地局が、上記基準作成用端末から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用端末情報を受信すると、受信した上記各基準作成用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した上記基準作成用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を上記パラメータ値毎に送信するステップと、上記データベースサーバが、上記基地局から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報を受信すると、受信した上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報に基づいて上記基準情報を作成し、この作成した上記基準情報を格納するステップとを含む。
また、本発明の位置推定方法は、無線通信機能を有する位置推定用端末と、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能であり上記位置推定用端末と無線通信する基地局と、この位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、この位置推定装置による上記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバとを用いる位置推定方法であって、上記基地局が、自基地局を識別するための基地局IDと、設定した上記パラメータ値とを含む位置推定用基地局情報を、このパラメータ値で送信するステップと、上記位置推定用端末が、上記基地局から送信された上記位置推定用基地局情報を受信すると、この位置推定用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した上記位置推定用基地局情報を含む位置推定用端末情報を送信するステップと、上記位置推定装置が、上記位置推定用端末から上記基地局を介して送信された上記位置推定用端末情報を受信すると、この受信した上記位置推定用端末情報に含まれる前記パラメータ値に対応する前記基準情報を前記データベースサーバから取得し、この取得した基準情報と、受信した前記位置推定用端末情報とに基づいて上記位置推定用端末の端末位置を推定するステップとを含み、上記基準情報は、端末位置を表す位置座標と、上記基地局IDと、この基地局IDにより識別される上記基地局から無線送信された信号が上記位置座標の示す地点で受信された際に測定された受信レベルとが、上記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた情報である、ことを特徴とする。
更に、本発明の位置推定方法では、上記パラメータ値が複数設定可能であり上記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を用いて上記基準情報を作成する基準情報作成ステップを更に含み、上記基準情報作成ステップは、上記基準作成用端末が、上記複数のパラメータ値毎に、このパラメータ値と、入力されたこの基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を各パラメータ値で送信するステップと、上記基地局が、上記基準作成用端末から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用端末情報を受信すると、受信した上記各基準作成用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した上記基準作成用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を上記パラメータ値毎に送信するステップと、上記データベースサーバが、上記基地局から送信された上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報を受信すると、受信した上記パラメータ値毎の上記基準作成用基地局情報に基づいて上記基準情報を作成し、この作成した上記基準情報を格納するステップとを含む。
本発明の位置推定システム及び位置推定方法によれば、端末位置の推定を行うための基準情報が基準作成用端末を用いて予め作成される。この基準情報は、複数のパラメータ値毎に算出されたものである。そして、この基準情報を用いて位置推定用端末の端末位置が複数のパラメータ値に基づいて推定される。例えば、位置推定用基地局情報に含まれる受信レベルと、基準情報に含まれる受信レベルとの差分に基づいて、位置推定用端末の存在率が算出され、この存在率に基づいて位置推定用端末の端末位置の推定が行われる。また、複数のパラメータ値毎に位置座標毎の存在率が算出され、この算出された存在率が位置座標毎に積算され、この積算値を用いて位置推定用端末の端末位置の推定が行われる。従って、例えばGPS等による端末位置の推定が困難な場所であっても、位置推定用端末と基地局との間で無線通信が可能な場所であれば、予め作成された基準情報に基づいて端末位置の推定が精度良く行える。また、複数のパラメータ値を用いて、予め作成された基準情報に基づく端末位置の推定が行えるため、単一のパラメータ値のみを用いた場合に比較して端末の位置推定精度が向上される。
更に、本発明の位置推定システムでは、上記データベースサーバは、異なる複数の受信レベルが同一の位置座標に対応付けられている場合、この位置座標に、この複数の受信レベルの平均値を対応付けた上記基準情報を作成して格納してもよいし、また、上記位置推定装置は、上記位置座標毎に、上記位置推定用基地局情報に含まれる受信レベルと、上記基準情報に含まれる受信レベルとの差分を算出し、この算出した差分の大きさに応じた上記位置推定用端末の存在率を位置座標毎に算出し、この存在率に基づいて上記位置推定用端末の端末位置の推定を行ってもよいし、また、上記位置推定装置は、上記複数のパラメータ値毎に位置座標毎の存在率を算出し、この算出した存在率を位置座標毎に積算し、この積算値を存在率に替えて上記位置推定用端末の端末位置の推定を行ってもよい。
更に、本発明の位置推定システムでは、少なくとも前回推定された上記位置推定用端末の推定位置と、前回推定が行われた時刻とが対応付けられた位置推定履歴情報を作成して格納する履歴データベースサーバを更に備え、上記位置推定装置は、上記位置推定履歴情報を用いて、前回推定が行われた時刻から今回推定が行われる時刻までの経過時間と、前回推定された上記推定位置とに基づいて推定対象領域を算出し、その推定対象領域内に含まれる位置座標に対して、今回の端末位置の推定を行うのが好ましい。このように、端末位置の推定を行う位置座標の推定対象領域が、過去の推定結果から予測される。この推定対象領域内の位置座標のみを対象に端末位置の推定を行えば、推定に要する時間等が短縮され、効率的に端末位置の推定が可能となる。
更に、本発明の位置推定システム及び位置推定方法では、上記送信用パラメータは、無線送信波の出力レベル又は波長であるのが好ましい。このように、送信波の出力レベルや波長を送信用パラメータとして端末位置の推定が行えるため、位置推定用端末の機器固有の特性(受信レベルの限界等)や、送信波の吸収特性が異なる周囲環境によらず、精度よく端末位置の推定が可能となる。
本発明によれば、端末位置の推定を行う位置推定システム及び位置推定方法において、端末位置の推定精度の向上が図れる。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態に係る位置推定システム100の構成を説明する。位置推定システム100は、位置推定用端末11、基準作成用端末12、基地局21、DBサーバ31及び位置推定装置32を備える。位置推定用端末11は、後述する端末位置の推定処理(図2及び図3に示すフローチャートを参照)の対象となる機器である。これに対し、基準作成用端末12は、上述の端末位置の推定処理に必要な基準情報E1(図4を参照)を作成するために用いられる機器である。位置推定用端末11及び基準作成用端末12は何れも、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)又は無線通信機能を有するパソコン等の通信端末であり、基地局21と無線通信が可能である。基地局21は、位置推定用端末11及び基準作成用端末12と無線通信が行えると共に、DBサーバ31及び位置推定装置32と通信可能に接続されている。
次に、位置推定用端末11及び基準作成用端末12の構成を説明する。位置推定用端末11は、位置推定用端末通信手段11a及び位置推定用端末制御手段11bを有する。位置推定用端末通信手段11aは、送信波W1を出力し、基地局21と無線通信するためのインタフェースを有する。後述する位置推定用端末情報D11aは、送信波W1を介して基地局21に送信される。位置推定用端末制御手段11bは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより位置推定用端末11を統括的に制御する。特に、位置推定用端末制御手段11bは、図2に示すフローチャートのステップA1aの処理を行う。また、位置推定用端末制御手段11bは、送信用パラメータのパラメータ値を複数に設定可能である。送信用パラメータとは、送信波の送信レベル(出力レベル)又は波長である。この場合、位置推定用端末制御手段11bは、設定可能な送信用パラメータのパラメータ値を、所定周期(例えば5秒)毎に順次自動的に切り替えてもよい。位置推定用端末通信手段11aは、位置推定用端末制御手段11bにより複数のパラメータ値のうち何れか一のパラメータ値が設定されると、この設定されたパラメータ値で送信を行う。
基準作成用端末12は、基準作成用端末通信手段12a、基準作成用端末入力手段12b及び基準作成用端末制御手段12cを有する。基準作成用端末通信手段12aは、送信波W2を出力し、基地局21と無線通信するためのインタフェースを有する。後述する基準作成用端末情報D11bは、送信波W2を介して基地局21に送信される。基準作成用端末入力手段12bは、基準作成用端末12の位置座標を入力するための装置であり、例えば、テンキーなどである。基準作成用端末制御手段12cは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより基準作成用端末12を統括的に制御する。
特に、基準作成用端末制御手段12cは、図3に示すフローチャートのステップA2bの処理を行う。端末位置の推定処理の対象となる場所は、本実施形態では、例えば屋内のスペース(部屋等)であり、所定間隔(例えば1m間隔)の2次元格子に仮想的に区分けされ、この2次元格子に対応した2次元座標(x,y)が割り付けられている。基準作成用端末入力手段12bにより入力される基準作成用端末12の位置座標は、この2次元座標(x,y)の値である。なお、屋内のスペースが所定間隔の3次元格子に仮想的に区分けされ、この3次元格子に対応した3次元座標(x,y,z)が割り付けられていてもよい。
また、基準作成用端末制御手段12cは、送信用パラメータのパラメータ値を複数に設定可能である。基準作成用端末制御手段12cは、設定可能な送信用パラメータのパラメータ値を、所定周期(例えば5秒)毎に順次自動的に切り替えてもよい。基準作成用端末通信手段12aは、基準作成用端末制御手段12cにより複数のパラメータ値のうち何れか一のパラメータ値が設定されると、この設定されたパラメータ値で送信を行う。
次に、基地局21の構成を説明する。基地局21は、基地局通信手段21a、基地局受信レベル測定手段21b及び基地局制御手段21cを有する。基地局通信手段21aは、送信波W1及び送信波W2を介して位置推定用端末11及び基準作成用端末12と無線通信すると共に、DBサーバ31及び位置推定装置32と通信するためのインタフェースを有する。基地局受信レベル測定手段21bは、位置推定用端末11及び基準作成用端末12から送信される送信波W1及び送信波W2の受信レベルを測定する。受信レベル(dB)とは、送信波の、電波強度、電界強度及び受信電力等を意味する。基地局制御手段21cは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより基地局21を統括的に制御する。特に、基地局制御手段21cは、図2に示すフローチャートのステップA2aの処理と、図3に示すフローチャートのステップA1bの処理とを行う。
次に、DBサーバ31の構成を説明する。DBサーバ31は、DBサーバ通信手段31a、基準情報格納手段31b及びDBサーバ制御手段31cを有する。DBサーバ通信手段31aは、基地局21及び位置推定装置32と通信するためのインタフェースを有する。基準情報格納手段31bは、情報の書き込み及び読み出しが自在なメモリである。基準情報格納手段31bは、上述の基準情報E1を格納する。基準情報E1は、端末位置を表す位置座標と、この位置座標から無線送信された信号を受信する第1基地局21の基地局IDと、この第1基地局21が信号を受信した際に測定される受信レベルとが、複数のパラメータ値毎に関連付けされた情報である。DBサーバ制御手段31cは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることによりDBサーバ31を統括的に制御する。特に、DBサーバ制御手段31cは、図3に示すフローチャートのステップA3bの処理を行う。
次に、位置推定装置32の構成を説明する。位置推定装置32は、位置推定装置通信手段32a及び位置推定装置制御手段32bを有する。位置推定装置通信手段32aは、基地局21及びDBサーバ31と通信するためのインタフェースを有する。位置推定装置制御手段32bは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより位置推定装置32を統括的に制御する。特に、位置推定装置制御手段32bは、図2に示すフローチャートのステップA3aの処理を行う。
次に、図2及び図3を参照して、第1実施形態に係る位置推定システム100の動作を説明する。まず、図2を参照して、位置推定用端末11の端末位置を推定する端末位置の推定処理を説明する。位置推定用端末11の位置推定用端末制御手段11bは、位置推定用端末通信手段11a等を用いて、ステップA1aの処理を行う。すなわち、位置推定用端末通信手段11aは、位置推定用端末11を識別するための端末IDと、無線通信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値とを含む位置推定用端末情報D11aを、このパラメータ値で送信する(ステップA1a)。
ステップA1aの後、基地局21の基地局制御手段21cは、基地局通信手段21a及び基地局受信レベル測定手段21b等を用いて、ステップA2aの処理を行う。ステップA2aは、ステップA21a〜ステップA23aを含む。まず、基地局通信手段21aが位置推定用端末11から送信された位置推定用端末情報D11aを受信すると(ステップA21a)、基地局受信レベル測定手段21bは、この位置推定用端末情報D11aの受信時の受信レベルを測定する(ステップA22a)。ステップA22aの後、基地局通信手段21aは、基地局受信レベル測定手段21bにより測定された受信レベルと、この受信した位置推定用端末情報D11aと、第1基地局21を識別するための基地局IDとを含む位置推定用基地局情報D12aを送信する(ステップA23a)。
ステップA2aの後、位置推定装置32の位置推定装置制御手段32bは、位置推定装置通信手段32a等を用いて、ステップA3aの処理を行う。ステップA3aは、ステップA31a〜ステップA33aを含む。位置推定装置通信手段32aが、基地局21から送信された位置推定用基地局情報D12aを受信すると(ステップA31a)、位置推定装置制御手段32bは、この位置推定用基地局情報D12aに含まれるパラメータ値に対応する基準情報E1をDBサーバ31から取得し(ステップA32a)、この取得した基準情報E1と、受信した位置推定用基地局情報D12aとに基づいて位置推定用端末11の端末位置を推定する(ステップA33a)。なお、上記ステップA1a〜ステップA3aの処理を、複数のパラメータ値に対し行い、各パラメータ値において得られる推定位置の平均値を最終的な推定位置として算出してもよい。
次に、図4及び図5を参照して、位置推定装置制御手段32bがステップA33aにおいて行う端末位置の推定処理について説明する。図4は、基準情報E1の一例を示す図である。図4に示す基準情報E1において、送信用パラメータのパラメータ値は「n」(自然数)であり、基地局21は、3基である。各基地局21の基地局IDは、「基地局1」、「基地局2」、「基地局3」とする。
まず、位置推定用端末11により、基準作成用基地局情報D12bから、例えば、図5(a)に示すパラメータ値「n」の測定情報E2が得られたとする。位置推定装置制御手段32bは、パラメータ値「n」の基準情報E1をDBサーバ31から取得し、基準情報E1の受信レベルと測定情報E2の受信レベルとの差分の大きさ(絶対値)を、「(0,0)」や「(0,1)」等の位置座標毎に算出する。この差分の大きさを図5(b)に示す。位置推定装置制御手段32bは、位置座標毎に、各基地局21の差分の大きさの和(差分和)を算出する(図5(c)を参照)。この差分和のうち、最も小さい差分和の位置座標X1n(複数の位置座標が対応する場合には平均した位置座標)を特定する。更に、位置推定装置制御手段32bは、他の一又は複数のパラメータ値「m」(nと異なる自然数)において同様の処理を行い、位置座標X1nに対応する位置座標X1mを複数特定する。位置推定装置制御手段32bは、位置座標X1nと、一又は複数の位置座標X1mとを平均する。この平均した位置座標が位置推定用端末11の推定位置となる。
また、図6(a)に示す存在率情報E3(存在率情報の一例)を用いて位置推定用端末11の推定位置を算出してもよい。存在率情報E3は、各差分和の値に端末の存在率が対応付けられた情報であり、過去の測定情報から確率的手法に基づいて予め算出された情報である。すなわち、差分和が特定されると、端末の存在率が特定可能となる。
存在率情報E3は、ベイジアンネットワーク(Baysian Network)の計算アルゴリズムや、隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model)の計算アルゴリズム等を用いて算出されたものであってもよい。この場合、基準作成用基地局情報D12bに含まれる受信レベル及び位置座標が、観測変数の確定値(evidence)としてベイジアンネットワークや隠れマルコフモデルのアルゴリズムに適用され、これにより端末の存在率が算出される。
位置推定装置制御手段32bは、図5(c)に示す差分和を算出すると、この差分和と、図6(a)に示す存在率情報E3とを比較し、位置座標毎の存在率を特定する(図6(b)を参照)。図6(b)に示す存在率のうち最大の存在率の位置座標X2n(複数の位置座標が対応する場合には平均した位置座標)を特定する。更に、位置推定装置制御手段32bは、一又は複数のパラメータ値「m」において、同様の処理を行い、位置座標X2nに対応する位置座標X2mを一又は複数特定する。位置推定装置制御手段32bは、位置座標X2nと、一又は複数の位置座標X2mとを平均する。この平均した位置座標が位置推定用端末11の推定位置となる。また、位置推定装置制御手段32bは、パラメータ値「n」及びパラメータ値「m」毎に、図6(b)に示す位置座標毎の存在率を算出し、この算出したパラメータ値毎の存在率を位置座標毎に積算し、この積算値を用いて位置座標X2nに対応する位置座標を特定し、この特定した位置座標を位置推定用端末11の推定位置としてもよい。
また、位置推定装置制御手段32bは、図6(b)に基づいて、存在率を重み付けに用いた位置座標の平均(重心座標)X3nを算出してもよい。更に、位置推定装置制御手段32bは、パラメータ値「m」において、同様の処理を行い、位置座標X3nに対応する位置座標X3mを一又は複数特定する。位置推定装置制御手段32bは、位置座標X3nと、一又は複数の位置座標X3mとを平均する。この平均した位置座標が位置推定用端末11の推定位置となる。
次に、図3を参照して、上述した端末位置の推定処理に用いる基準情報E1の作成処理を説明する。基準作成用端末12の基準作成用端末制御手段12cは、基地局通信手段21a及び基地局受信レベル測定手段21b等を用いて、ステップA1bの処理を行う。すなわち、基準作成用端末12の端末位置の位置座標が基準作成用端末入力手段12bにより入力されると、基準作成用端末通信手段12aは、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値毎に、このパラメータ値と、この位置座標とを含む基準作成用端末情報D11bを、各パラメータ値で送信する(ステップA1b)。
ステップA1bの後、基地局21の基地局制御手段21cは、基地局通信手段21a及び基地局受信レベル測定手段21b等を用いて、ステップA2bの処理を行う。ステップA2bは、ステップA21b〜ステップA23bを含む。まず、基地局通信手段21aが基準作成用端末12から送信されたパラメータ値毎の基準作成用端末情報D11bを受信すると(ステップA21b)、基地局受信レベル測定手段21bは、この受信した各基準作成用端末情報D11bの受信時の受信レベルを測定する(ステップA22b)。ステップA22bの後、基地局通信手段21aは、基地局受信レベル測定手段21bにより測定された受信レベルと、この受信レベルで基地局通信手段21aにより受信された基準作成用端末情報D11bと、第1基地局21を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報D12bをパラメータ値毎に送信する(ステップA23b)。
ステップA23bの後、DBサーバ31のDBサーバ制御手段31cは、DBサーバ通信手段31a及び基準情報格納手段31b等を用いて、ステップA3bの処理を行う。ステップA3bは、ステップA31b〜ステップA33bを含む。まず、DBサーバ通信手段31aが基地局21から送信されたパラメータ値毎の基準作成用基地局情報D12bを受信すると(ステップA31b)、DBサーバ制御手段31cは、この受信したパラメータ値毎の基準作成用基地局情報D12bに基づいて基準情報E1を作成する(ステップA32b)。そして、DBサーバ制御手段31cは、この作成した基準情報E1を基準情報格納手段31bに格納する(ステップA33b)。
(第2実施形態)
図7を参照して、第2実施形態に係る位置推定システム200の構成を説明する。位置推定システム200は、位置推定用端末13、基準作成用端末14、基地局22、DBサーバ31及び位置推定装置32を備える。位置推定用端末13は、後述する端末位置の推定処理(図8及び図9に示すフローチャートを参照)の対象となる機器である。これに対し、基準作成用端末14は、上述の端末位置の推定処理に必要な基準情報E1(図4を参照)を作成するために用いられる機器である。位置推定用端末13及び基準作成用端末14は何れも、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)又は無線通信機能を有するパソコン等の通信端末であり、基地局21と無線通信が可能である。基地局22は、位置推定用端末13及び基準作成用端末14と無線通信が行えると共に、DBサーバ31及び位置推定装置32と通信可能に接続されている。
次に、位置推定用端末13及び基準作成用端末14の構成を説明する。位置推定用端末13は、位置推定用端末通信手段13a、位置推定用端末受信レベル測定手段13b及び位置推定用端末制御手段13cを有する。位置推定用端末通信手段13aは、基地局22と無線通信するためのインタフェースを有する。位置推定用端末通信手段13aは、送信波W3を介して基地局22から送信された後述の位置推定用基地局情報D21aを受信する。位置推定用端末通信手段13aは、送信波W4を介して後述の位置推定用端末情報D22aを送信する。位置推定用端末受信レベル測定手段13bは、基地局22からの送信波W3の受信レベルを測定する。受信レベル(dB)とは、送信波の、電波強度、電界強度及び受信電力等を意味する。位置推定用端末制御手段13cは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより位置推定用端末13を統括的に制御する。
特に、位置推定用端末制御手段13cは、図8に示すフローチャートのステップB1aの処理を行う。また、位置推定用端末制御手段13cは、送信用パラメータのパラメータ値を複数に設定可能である。送信用パラメータとは、送信波の送信レベル(出力レベル)又は波長である。位置推定用端末制御手段13cは、設定可能な送信用パラメータのパラメータ値を、所定周期(例えば5秒)毎に順次自動的に切り替えてもよい。位置推定用端末通信手段13aは、位置推定用端末制御手段13cにより複数のパラメータ値のうち何れか一のパラメータ値が設定されると、この設定されたパラメータ値で送信を行う。
基準作成用端末14は、基準作成用端末通信手段14a、基準作成用端末受信レベル測定手段14b、基準作成用端末入力手段14c及び基準作成用端末制御手段14dを有する。基準作成用端末通信手段14aは、基地局22と無線通信するためのインタフェースを有する。基準作成用端末通信手段14aは、送信波W5を介して基地局22から送信された後述の基準作成用基地局情報D21bを受信する。基準作成用端末通信手段14aは、送信波W6を介して後述の基準作成用端末情報D22bを送信する。基準作成用端末受信レベル測定手段14bは、基地局22からの送信波W5の受信レベルを測定する。基準作成用端末入力手段14cは、基準作成用端末14の位置座標を入力するための装置であり、例えば、テンキーなどである。基準作成用端末制御手段14dは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより基準作成用端末14を統括的に制御する。
特に、基準作成用端末制御手段14dは、図9に示すフローチャートのステップB2bの処理を行う。第2実施形態でも、上述の第1実施形態の場合と同様に、端末位置の推定処理の対象となる場所は、例えば屋内のスペース(部屋等)であり、所定間隔(例えば1m間隔)の2次元格子に仮想的に区分けされ、この2次元格子に対応した2次元座標(x,y)が割り付けられている。基準作成用端末入力手段14cにより入力される基準作成用端末14の位置座標は、この2次元座標(x,y)の値である。なお、屋内のスペースが所定間隔の3次元格子に仮想的に区分けされ、この3次元格子に対応した3次元座標(x,y,z)が割り付けられていてもよい。
また、基準作成用端末制御手段14dは、送信用パラメータのパラメータ値を複数に設定可能である。基準作成用端末制御手段14dは、設定可能な送信用パラメータのパラメータ値を、所定周期(例えば5秒)毎に順次自動的に切り替えてもよい。基準作成用端末通信手段14aは、基準作成用端末制御手段14dにより複数のパラメータ値のうち何れか一のパラメータ値が設定されると、この設定されたパラメータ値で送信を行う。
次に、基地局22の構成を説明する。基地局22は、基地局通信手段22a及び基地局制御手段22bを有する。基地局通信手段22aは、位置推定用端末13及び基準作成用端末14と無線通信すると共に、DBサーバ31及び位置推定装置32と通信するためのインタフェースを有する。基地局制御手段22bは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより基地局22を統括的に制御する。特に、基地局制御手段22bは、図8に示すフローチャートのステップB2aの処理と、図9に示すフローチャートのステップB1bの処理とを行う。また、基地局制御手段22bは、送信用パラメータのパラメータ値を複数に設定可能である。基地局制御手段22bは、設定可能な送信用パラメータのパラメータ値を、所定周期(例えば5秒)毎に順次自動的に切り替えてもよい。基地局通信手段22aは、基地局制御手段22bにより複数のパラメータ値のうち何れか一のパラメータ値が設定されると、この設定されたパラメータ値で送信を行う。また、DBサーバ31のDBサーバ制御手段31cは、第2実施形態においては、図9に示すステップB3bの処理を行う。位置推定装置32の位置推定装置制御手段32bは、第2実施形態においては、図8に示すステップB3aの処理を行う。
次に、図8及び図9を参照して、第2実施形態に係る位置推定システム200の動作を説明する。まず、図8を参照して、位置推定用端末13の端末位置を推定する端末位置の推定処理を説明する。基地局22の基地局制御手段22bは、基地局通信手段22a等を用いて、ステップB1aの処理を行う。すなわち、基地局通信手段22aは、基地局22を識別するための基地局IDと、無線通信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値とを含む位置推定用基地局情報D21aを、このパラメータ値で送信する(ステップB1a)。
ステップB1aの後、位置推定用端末13の位置推定用端末制御手段13cは、位置推定用端末通信手段13a及び位置推定用端末受信レベル測定手段13b等を用いて、ステップB2aの処理を行う。ステップB2aは、ステップB21a〜ステップB23aを含む。まず、位置推定用端末通信手段13aが基地局22から送信された位置推定用基地局情報D21aを受信すると(ステップB21a)、位置推定用端末受信レベル測定手段13bは、この位置推定用基地局情報D21aの受信時の受信レベルを測定する(ステップB22a)。ステップB22aの後、位置推定用端末通信手段13aは、位置推定用端末受信レベル測定手段13bにより測定した受信レベルと、この受信した位置推定用基地局情報D21aと、位置推定用端末13を識別するための端末IDとを含む位置推定用端末情報D22aを送信する(ステップB23a)。
ステップB2aの後、位置推定装置32の位置推定装置制御手段32bは、位置推定装置通信手段32a等を用いて、ステップB3aの処理を行う。ステップB3aは、ステップB31a〜ステップB33aを含む。位置推定装置通信手段32aが、基地局22を介して位置推定用端末13から送信された位置推定用端末情報D22aを受信すると(ステップB31a)、位置推定装置制御手段32bは、この位置推定用端末情報D22aに含まれるパラメータ値に対応する基準情報E1をDBサーバ31から取得し(ステップB32a)、この取得した基準情報E1と、受信した位置推定用端末情報D22aとに基づいて位置推定用端末13の端末位置を推定する(ステップB33a)。なお、位置推定システム200では、上記ステップB1a〜ステップB3aの処理を、複数のパラメータ値に対し行い、各パラメータ値において得られる推定位置の平均値を最終的な推定位置として算出してもよい。ここで、第2実施形態に係る位置推定システム200においても第1実施形態で説明した端末位置の推定処理と同様の処理が行われる。
次に、図9を参照して、上述した端末位置の推定処理に用いる基準情報E1の作成処理を説明する。まず、基地局22の基地局制御手段22bは、基地局通信手段22a等を用いて、ステップB1bの処理を行う。すなわち、基地局通信手段22aは、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値毎に、このパラメータ値と、基地局22を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報D21bを、各パラメータ値で送信する(ステップB1b)。ステップB1bの後、基準作成用端末14の基準作成用端末制御手段14dは、基準作成用端末通信手段14a、基準作成用端末受信レベル測定手段14b及び基準作成用端末入力手段14c等を用いて、ステップB2bの処理を行う。ステップB2bは、ステップB21b〜ステップB23bを含む。基準作成用端末通信手段14aが基地局22から送信されたパラメータ値毎の基準作成用基地局情報D21bを受信すると(ステップB21b)、基準作成用端末受信レベル測定手段14bは、この基準作成用基地局情報D21bの受信時の受信レベルを測定する(ステップB22b)。ステップB22bの後、基準作成用端末通信手段14aは、基準作成用端末受信レベル測定手段14bにより測定された受信レベルと、この受信レベルで受信した基準作成用基地局情報D21bと、基準作成用端末入力手段14cを介して入力された基準作成用端末14の端末位置の位置座標とを含む基準作成用端末情報D22bをパラメータ値毎に送信する(ステップB23b)。
ステップB23bの後、DBサーバ31のDBサーバ制御手段31cは、DBサーバ通信手段31a及び基準情報格納手段31b等を用いて、ステップB3bの処理を行う。ステップB3bは、ステップB31b〜ステップB33bを含む。まず、DBサーバ通信手段31aが、基地局22を介して基準作成用端末14から送信されたパラメータ値毎の基準作成用端末情報D22bを受信すると(ステップB31b)、DBサーバ制御手段31cは、この受信したパラメータ値毎の基準作成用端末情報D22bに基づいて基準情報E1を作成する(ステップB32b)。そして、DBサーバ制御手段31cは、この作成した基準情報E1を基準情報格納手段31bに格納する(ステップB33b)。
以上説明したように、位置推定システム100や位置推定システム200では、端末位置の推定を行うための基準情報E1が基準作成用端末12や基準作成用端末14を用いて予め作成される。この基準情報E1は、複数のパラメータ値毎に算出されたものである。そして、この基準情報E1を用いて位置推定用端末11や位置推定用端末13の端末位置が複数のパラメータ値に基づいて推定される。例えば、位置推定用基地局情報D12aや位置推定用端末情報D22aに含まれる受信レベルと、基準情報E1に含まれる受信レベルとの差分に基づいて、位置推定用端末11及び位置推定用端末13の存在率が算出され、この存在率に基づいて位置推定用端末11や位置推定用端末13の端末位置の推定が行われる。また、複数のパラメータ値毎に位置座標毎の存在率が算出され、この算出された存在率が位置座標毎に積算され、この積算値を用いて位置推定用端末11や位置推定用端末13の端末位置の推定が行われる。従って、例えばGPS等による端末位置の推定が困難な場所であっても、位置推定用端末11や位置推定用端末13と基地局21や基地局22との間で無線通信が可能な場所であれば、予め作成された基準情報E1に基づいて端末位置の推定が精度良く行える。また、複数のパラメータ値を用いて、予め作成された基準情報E1に基づく端末位置の推定が行えるため、単一のパラメータ値のみを用いた場合に比較して端末の位置推定精度の向上が図られる。また、送信用パラメータとして、送信波の送信レベル(出力レベル)や波長を用いる。このため、位置推定用端末11や位置推定用端末13の機器固有の特性(受信レベルや受信波長の限界等)や、送信波の吸収特性が異なる周囲環境等によらず、精度よく端末位置の推定が可能となる。
なお、本発明は、上記説明した第1実施形態及び第2実施形態に限らない。例えば、第1実施形態に係る位置推定システム100及び第2実施形態に係る位置推定システム200は、何れも下記の履歴DBサーバ33を備えてもよい。図10は、履歴DBサーバ33の構成を示すブロック図である。履歴DBサーバ33は、履歴DBサーバ通信手段33a、履歴情報格納手段33b及び履歴DBサーバ制御手段33cを有する。履歴DBサーバ通信手段33aは、位置推定装置32と通信するためのインタフェースを有する。履歴情報格納手段33bは、情報の書き込み及び読み出しが自在なメモリである。履歴情報格納手段33bは、後述の位置推定履歴情報を格納する。履歴DBサーバ制御手段33cは、CPU、ROM及びRAMを有しており、このCPUに各種プログラムを実行させることにより履歴DBサーバ33を統括的に制御する。上記位置推定履歴情報は、端末位置の推定処理(図2及び図3や図8及び図9に示すフローチャートを参照)により得られた推定結果(推定位置)と、推定処理の行われた時刻(或いは、処理順を示す番号等)とが対応付けられた情報であり、履歴DBサーバ制御手段33cにより作成され、履歴情報格納手段33bに格納される。
そして、位置推定装置32の位置推定装置制御手段32bは、位置推定履歴情報を用いて端末位置の推定処理を行ってもよい。上記位置推定履歴情報を用いて、前回の位置推定の時刻Tから今回の位置推定の時刻Tまでの経過時間ΔT(=T−T)と、前回の位置推定された推定位置(x,y)とに基づいて推定対象領域Sを算出する。例えば、推定対象領域Sは、推定位置(x,y)を中心とした半径Lの領域等である。半径Lは、ΔTの値に応じて定まる値である。位置推定装置制御手段32bは、この推定対象領域S内に含まれる位置座標を対象に、今回の位置推定を行う。このように、端末位置の推定を行う位置座標の推定対象領域Sが、過去の推定結果から予測される。この推定対象領域S内の位置座標のみを対象に端末位置の推定を行えば、推定に要する時間等が短縮され、効率的に端末位置の推定が可能となる。
また、第1実施形態に係る位置推定システム100は複数の基準作成用端末12を備えていてもよく、更に、第2実施形態に係る位置推定システム200は複数の基準作成用端末14を備えていてもよい。この場合、送信用パラメータの複数のパラメータ値毎の基準情報Eに替えて、複数の基準作成用端末12又は複数の基準作成用端末14毎の基準情報を用いて位置推定用端末11又は位置推定用端末13の端末位置の推定が可能となる。これにより、基準作成用端末12や基準作成用端末14の機器特性によらない基準情報が作成可能となる。また、位置推定用端末11と基準作成用端末12とが同一(一体の)の通信端末であってもよいし、位置推定用端末13と基準作成用端末14とが同一の(一体の)通信端末であってもよい。また、基地局21と基地局22とが同一の基地局であってもよい。また、位置推定用端末11、基準作成用端末12及び基地局21の各アンテナ利得を位置推定用端末11の端末位置の推定に用いてもよいし、位置推定用端末13、基準作成用端末14及び基地局22の各アンテナ利得を位置推定用端末13の端末位置の推定に用いてもよい。
第1実施形態に係る位置推定システムの構成を示す図である。 第1実施形態に係る位置推定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態に係る位置推定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 基準情報の一例を示す図である。 端末位置の推定処理を説明するための図である。 端末位置の推定処理を説明するための図である。 第2実施形態に係る位置推定システムの構成を示す図である。 第2実施形態に係る位置推定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係る位置推定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 履歴DBサーバの構成を示す図である。
符号の説明
100,200…位置推定システム、11,13…位置推定用端末、11a,13a…位置推定用端末通信手段、11b,13c…位置推定用端末制御手段、13b…位置推定用端末受信レベル測定手段、12,14…基準作成用端末、12a,14a…基準作成用端末通信手段、12c,14d…基準作成用端末制御手段、12b,14c…基準作成用端末入力手段、14b…基準作成用端末受信レベル測定手段、21,22…基地局、21a,22a…基地局通信手段、21c,22b…基地局制御手段、21b…基地局受信レベル測定手段、31…DBサーバ、31a…DBサーバ通信手段、31c…DBサーバ制御手段、31b…基準情報格納手段、32…位置推定装置、32a…位置推定装置通信手段、32b…位置推定装置制御手段、33…履歴DBサーバ、33a…履歴DBサーバ通信手段、33c…履歴DBサーバ制御手段、33b…履歴情報格納手段。

Claims (14)

  1. 通信端末の位置を推定する位置推定システムであって、
    無線通信機能を有しており、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能な位置推定用端末と、
    前記位置推定用端末と無線通信する基地局と、
    前記位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、
    前記位置推定装置による前記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバと
    を備え、
    前記位置推定用端末は、
    設定した前記パラメータ値を含む位置推定用端末情報を、このパラメータ値で送信し、
    前記基地局は、
    前記位置推定用端末から送信された前記位置推定用端末情報を受信すると、この位置推定用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した前記位置推定用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む位置推定用基地局情報を送信し、
    前記データベースサーバは、
    端末位置を表す位置座標と、この位置座標の示す地点から無線送信された信号を受信する前記基地局の前記基地局IDと、この基地局が前記信号を受信した際に測定した受信レベルとが、前記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた前記基準情報を格納し、
    前記位置推定装置は、
    前記基地局から送信された前記位置推定用基地局情報を受信すると、この受信した前記位置推定用基地局情報に含まれる前記パラメータ値に対応する前記基準情報を前記データベースサーバから取得し、
    前記位置座標毎に、前記位置推定用基地局情報に含まれる受信レベルと、前記基準情報に含まれる受信レベルとの差分を算出し、この算出した差分と、過去の測定情報から確率的手法に基づいて予め算出された差分毎の存在率情報とに基づいて、前記位置推定用端末の存在率を位置座標毎に算出し、この存在率に基づいて前記位置推定用端末の端末位置の推定を行う、ことを特徴とする位置推定システム。
  2. 前記パラメータ値が複数設定可能であり、前記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を備え、
    前記基準作成用端末は、
    前記複数のパラメータ値毎に、該パラメータ値と、入力された当該基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を各パラメータ値で送信し、
    前記基地局は、
    前記基準作成用端末から送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用端末情報を受信すると、受信した前記各基準作成用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した前記基準作成用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を前記パラメータ値毎に送信し、
    前記データベースサーバは、
    前記基地局から送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用基地局情報を受信すると、受信した前記パラメータ値毎の前記基準作成用基地局情報に基づいて前記基準情報を作成し、この作成した前記基準情報を格納する、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定システム。
  3. 通信端末の位置を推定する位置推定システムであって、
    無線通信機能を有する位置推定用端末と、
    無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能であり、前記位置推定用端末と無線通信する基地局と、
    前記位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、
    前記位置推定装置による前記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバと
    を備え、
    前記基地局は、
    自基地局を識別するための基地局IDと、設定した前記パラメータ値とを含む位置推定用基地局情報を、このパラメータ値で送信し、
    前記位置推定用端末は、
    前記基地局から送信された前記位置推定用基地局情報を受信すると、この位置推定用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した前記位置推定用基地局情報を含む位置推定用端末情報を送信し、
    前記データベースサーバは、
    端末位置を表す位置座標と、前記基地局IDと、この基地局IDにより識別される前記基地局から無線送信された信号が前記位置座標の示す地点で受信された際に測定された受信レベルとが、前記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた前記基準情報を格納し、
    前記位置推定装置は、
    前記基地局から送信された前記位置推定用基地局情報を受信すると、この受信した前記位置推定用基地局情報に含まれる前記パラメータ値に対応する前記基準情報を前記データベースサーバから取得し、前記位置座標毎に、前記位置推定用基地局情報に含まれる受信レベルと、前記基準情報に含まれる受信レベルとの差分を算出し、この算出した差分と、過去の測定情報から確率的手法に基づいて予め算出された差分毎の存在率情報とに基づいて、前記位置推定用端末の存在率を位置座標毎に算出し、この存在率に基づいて前記位置推定用端末の端末位置の推定を行う、ことを特徴とする位置推定システム。
  4. 前記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を備え、
    前記基地局は、
    前記パラメータ値が複数設定可能であり、前記複数のパラメータ値毎に、該パラメータ値と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を各パラメータ値で送信し、
    前記基準作成用端末は、
    前記基地局から送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用基地局情報を受信すると、前記各基準作成用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した前記基準作成用基地局情報と、入力された当該基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を前記パラメータ値毎に送信し、
    前記データベースサーバは、
    前記基準作成用端末から前記基地局を介して送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用端末情報を受信すると、受信した前記パラメータ値毎の前記基準作成用端末情報に基づいて前記基準情報を作成し、この作成した前記基準情報を格納する、ことを特徴とする請求項3に記載の位置推定システム。
  5. 前記データベースサーバは、
    異なる複数の受信レベルが同一の位置座標に対応付けられている場合、当該位置座標に、当該複数の受信レベルの平均値を対応付けた前記基準情報を作成して格納する、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の位置推定システム。
  6. 前記位置推定装置は、
    前記複数のパラメータ値毎に位置座標毎の存在率を算出し、この算出した存在率を位置座標毎に積算し、この積算値を存在率に替えて前記位置推定用端末の端末位置の推定を行う請求項1〜5のうち何れか一項に記載の位置推定システム。
  7. 前記位置推定装置は、
    前記複数のパラメータ値毎に位置座標毎の存在率を算出し、前記存在率を重み付けに用いた位置座標の平均を算出し、この算出した平均を前記位置推定用端末の端末位置と推定する請求項1〜5のうち何れか一項に記載の位置推定システム。
  8. 少なくとも前回推定された前記位置推定用端末の推定位置と、前回推定が行われた時刻とが対応付けられた位置推定履歴情報を作成して格納する履歴データベースサーバを更に備え、
    前記位置推定装置は、
    前記位置推定履歴情報を用いて、前回推定が行われた時刻から今回推定が行われる時刻までの経過時間と、前回推定された前記推定位置とに基づいて推定対象領域を算出し、その推定対象領域内に含まれる位置座標に対して、今回の端末位置の推定を行う、ことを特徴とする請求項1〜7のうち何れか一項に記載の位置推定システム。
  9. 前記送信用パラメータは、無線送信波の出力レベル又は波長である、ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の位置推定システム。
  10. 無線通信機能を有しており無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能な位置推定用端末と、該位置推定用端末と無線通信する基地局と、該位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、該位置推定装置による前記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバとを用いる位置推定方法であって、
    前記位置推定用端末が、設定した前記パラメータ値を含む位置推定用端末情報を、このパラメータ値で送信するステップと、
    前記基地局が、前記位置推定用端末から送信された前記位置推定用端末情報を受信すると、この位置推定用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した前記位置推定用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む位置推定用基地局情報を送信するステップと、
    前記位置推定装置が、前記基地局から送信された前記位置推定用基地局情報を受信すると、この受信した前記位置推定用基地局情報に含まれる前記パラメータ値に対応する前記基準情報を前記データベースサーバから取得し、この取得した基準情報と、受信した前記位置推定用基地局情報とに基づいて前記位置推定用端末の端末位置を推定するステップとを含み、
    前記基準情報は、端末位置を表す位置座標と、この位置座標の示す地点から無線送信された信号を受信する前記基地局の前記基地局IDと、この基地局が前記信号を受信した際に測定した受信レベルとが、前記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた情報であり、
    前記端末位置を推定するステップでは、
    前記位置推定装置が、前記位置座標毎に、前記位置推定用基地局情報に含まれる受信レベルと、前記基準情報に含まれる受信レベルとの差分を算出し、この算出した差分と、過去の測定情報から確率的手法に基づいて予め算出された差分毎の存在率情報とに基づいて、前記位置推定用端末の存在率を位置座標毎に算出し、この存在率に基づいて前記位置推定用端末の端末位置の推定を行う、ことを特徴とする位置推定方法。
  11. 前記パラメータ値が複数設定可能であり前記基準情報の作成に用いる基準作成用端末を用いて前記基準情報を作成する基準情報作成ステップを更に含み、
    前記基準情報作成ステップは、
    前記基準作成用端末が、前記複数のパラメータ値毎に、該パラメータ値と、入力された当該基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を各パラメータ値で送信するステップと、
    前記基地局が、前記基準作成用端末から送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用端末情報を受信すると、受信した前記各基準作成用端末情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した前記基準作成用端末情報と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を前記パラメータ値毎に送信するステップと、
    前記データベースサーバが、前記基地局から送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用基地局情報を受信すると、受信した前記パラメータ値毎の前記基準作成用基地局情報に基づいて前記基準情報を作成し、この作成した前記基準情報を格納するステップと
    を含む、ことを特徴とする請求項10に記載の位置推定方法。
  12. 無線通信機能を有する位置推定用端末と、無線送信の設定に用いる送信用パラメータのパラメータ値が複数設定可能であり前記位置推定用端末と無線通信する基地局と、該位置推定用端末の端末位置を推定する位置推定装置と、該位置推定装置による前記位置推定用端末の端末位置の推定に用いる基準情報を格納するデータベースサーバとを用いる位置推定方法であって、
    前記基地局が、自基地局を識別するための基地局IDと、設定した前記パラメータ値とを含む位置推定用基地局情報を、このパラメータ値で送信するステップと、
    前記位置推定用端末が、前記基地局から送信された前記位置推定用基地局情報を受信すると、この位置推定用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、この測定した受信レベルと、受信した前記位置推定用基地局情報を含む位置推定用端末情報を送信するステップと、
    前記位置推定装置が、前記位置推定用端末から前記基地局を介して送信された前記位置推定用端末情報を受信すると、この受信した前記位置推定用端末情報に含まれる前記パラメータ値に対応する前記基準情報を前記データベースサーバから取得し、この取得した基準情報と、受信した前記位置推定用端末情報とに基づいて前記位置推定用端末の端末位置を推定するステップと
    を含み、
    前記基準情報は、端末位置を表す位置座標と、前記基地局IDと、この基地局IDにより識別される前記基地局から無線送信された信号が前記位置座標の示す地点で受信された際に測定された受信レベルとが、前記送信用パラメータの複数のパラメータ値毎に関連付けされた情報であり、
    前記端末位置を推定するステップでは、
    前記位置推定装置が、前記位置座標毎に、前記位置推定用基地局情報に含まれる受信レベルと、前記基準情報に含まれる受信レベルとの差分を算出し、この算出した差分と、過去の測定情報から確率的手法に基づいて予め算出された差分毎の存在率を示す存在率情報とに基づいて、前記位置推定用端末の存在率を位置座標毎に算出し、この存在率に基づいて前記位置推定用端末の端末位置の推定を行う、ことを特徴とする位置推定方法。
  13. 前記基準情報の作成に用いる基準作成用端末と、前記パラメータ値を複数設定可能な前記基地局とを用いて前記基準情報を作成する基準情報作成ステップを更に含み、
    前記基準情報作成ステップは、
    前記基地局が、前記パラメータ値が複数設定可能であり、前記複数のパラメータ値毎に、該パラメータ値と、自基地局を識別するための基地局IDとを含む基準作成用基地局情報を各パラメータ値で送信するステップと、
    前記基準作成用端末が、前記基地局から送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用基地局情報を受信すると、前記各基準作成用基地局情報の受信時の受信レベルを測定し、測定した受信レベルと、この受信レベルで受信した前記基準作成用基地局情報と、入力された当該基準作成用端末の位置座標とを含む基準作成用端末情報を前記パラメータ値毎に送信するステップと、
    前記データベースサーバが、前記基準作成用端末から前記基地局を介して送信された前記パラメータ値毎の前記基準作成用端末情報を受信すると、受信した前記パラメータ値毎の前記基準作成用端末情報に基づいて前記基準情報を作成し、この作成した前記基準情報を格納するステップと
    を含む、ことを特徴とする請求項12に記載の位置推定方法。
  14. 前記送信用パラメータは、無線送信波の出力レベル又は波長である、ことを特徴とする請求項10〜13の何れか一項に記載の位置推定方法。
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