JP4763744B2 - アナログ・ディジタル変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換して出力するアナログ・ディジタル変換器(analog-to-digital converter:ADC)に関するものであり、特に広帯域無線通信や光通信の受信器に利用される並列型(フラッシュ型)のアナログ・ディジタル変換器に関するものである。
従来のアナログ・ディジタル変換器の一例として、図5に示す回路が知られている。なお、図5の回路構成は、下記非特許文献1のFig.1に記載されているアナログ・ディジタル変換器を3ビット構成としたものである。この回路は並列型アナログ・ディジタル変換器と呼ばれ、7個の比較器(CP1〜CP7)、比較電圧発生回路であるラダー抵抗(R1〜R8)、およびエンコーダから構成される。Vinはアナログ信号入力端子、D1〜D3はディジタル信号出力端子、Vrefは基準電圧入力端子、CKはクロック入力端子である。
並列型アナログ・ディジタル変換器の動作原理について説明する。アナログ信号は入力端子Vinから、比較器CP1〜CP7の一端の入力端子に入力される。一方、各比較器の他端に入力される比較電圧はラダー抵抗によって発生する。直列接続された抵抗R1〜R8が基準電圧入力端子Vrefとグランド間に接続され、各比較器には抵抗により分圧された異なる比較電圧が与えられる。比較器は前置増幅器とラッチ回路(例えばフリップフロップ)から構成されており、前置増幅器はアナログ信号と比較電圧との差分を増幅し、ラッチ回路は前置増幅器の出力信号つまり比較結果をクロック毎に保持出力する。比較器列の出力は温度計コードとよばれるディジタルコードであり、エンコーダによってバイナリコード(Binary Code)に変換され、出力端子D1〜D3から出力される。
並列型アナログ・ディジタル変換器のエンコーダは、高速動作時におけるエラーを低減するために、中間コードとしてグレイコード(Gray code)を用いることが一般的である。図6に3ビット並列型アナログ・ディジタル変換器のエンコーダ内部の論理ゲート構成の一例を示す。温度計コードはANDゲート(AND1、AND2、AND3)、及びORゲート(OR1)によって温度計コードからグレイコードに変換された後、XOR(exclusive OR)ゲート(XOR1、XOR2)によってグレイコードからバイナリコードヘ変換される。各論理ゲートの間にはラッチ回路(L1〜L10)が挿入されており、パイブライン処理で温度計コードからバイナリコードヘの変換を行う。
「Tsutomu Wakimotoらによる"Si Bipolar 2-GHz 6-bit Flash A/D ConverterLSI"、IEEE Jouna1 of Solid-State Circuits,vol.23,No.6,(1988)」
高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えるためには、各論理ゲートヘ入力されるデータのタイミングスキューを抑える必要がある。したがって各比較器及び各ラッチ回路列はそれぞれ同時に動作しなければならない。例えば、図6に示すエンコーダにおいては、比較器(CP1〜CP7)、ラッチ回路(Latch1〜Latch4)、ラッチ回路(Latch5〜Latch7)、及びラッチ回路(Latch8〜Latch10)はそれぞれ同時に動作しなければならない。これを実現するためには、クロック入力端子から各比較器及び各ラッチ回路までの配線が等長となるようなレイアウト構成にする必要がある。しかし等長配線は回路レイアウトの条件を大きく制限するものであり、必ずしも各比較器及び各ラッチ回路までの配線を等長にできるとは限らない。
また等長配線を実現するためにバイパス配線を設けることで、レイアウト面積の増加を招く可能性がある。さらにバイパス配線はクランク状に配線を引き回す場合が多く、このとき配線がインダクタンスとして振る舞うため波形劣化を招く可能性もある。
本発明は、配線を等長にすることなくデータのタイミングスキューを最小にすることを可能とし、高速動作における有効ビットの低下を抑えた並列型アナログ・ディジタル変換器を提供するものである。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1においては、下記のように構成している。すなわち、複数の抵抗から構成され(2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、以下同様に、分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第(2−1)の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され、前記(2−1)個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成されるnビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、前記比較器列の出力である温度計コードからグレイコードヘの変換を表す(数1)式の右辺に出てくる比較器の順に前記比較器列を配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器である。
また、請求項2においては、請求項1に記載のnビット並列型のアナログ・ディジタル変換器において、前記エンコーダは、前記(2−1)個の比較器列に接続するn段のラッチ回路列を有し、前記各比較器と各ラッチ回路はANDゲートを介して接続し、ラッチ回路と次段のラッチ回路はORゲートまたはNORゲートを介して接続し、隣接する2つの比較器の出力が1つのANDゲートに入力し、隣接する2つのラッチ回路の出力が1つのORゲートまたはXORゲートに入力するような順序で前記比較器列を配置するように構成している。
本発明においては、エンコーダ内部の論理ゲートヘの入力が隣接する比較器及びラッチ回路からの入力となるように配列することが出来るので、全ての論理ゲート(ANDゲート、ORゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さくなる。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる、という効果が得られる。
(第1の実施の形態)
図1に第1の実施の形態の2ビットのアナログ・ディジタル変換器の構成を示す。アナログ信号は入力端子Vinから、比較器CP1〜CP3の一端の入力端子に入力される。 一方、各比較器の他端に入力される比較電圧はラダー抵抗によって発生する。すなわち、直列接続された抵抗R1〜R4が基準電圧入力端子Vrefとグランド間に接続され、各比較器には抵抗により分圧された異なる比較電圧が与えられる。比較器は前置増幅器とラッチ回路(例えばフリップフロップ)から構成されており、前置増幅器はアナログ信号と比較電圧との差分を増幅し、ラッチ回路は前置増幅器の出力信号つまり比較結果をクロック毎に保持出力する。比較器列の出力は温度計コードとよぱれるディジタルコードであり、エンコーダによってバイナリコードに変換され、出力端子D1〜D2から出力される。ここまでは従来の2ビットアナログ・ディジタル変換器の構成と同じであるが、比較器列をアナログ信号入力端子Vin側から順にCP1、CP3、CP2の順に配置したことが従来例と異なる。ここでCP1は最も低い比較電圧が与えられた比較器であり、CP2は2番目に低い比較電圧が与えられた比較器であり、CP3は最も高い比較電圧が与えられた比較器である。このようなレイアウト構成にすることで、配線を等長にすることなくデータ間のスキューを抑えることができる。
この点を説明するために、第1の実施の形態でのエンコーダ内部の論理ゲート構成、及びラフレイアウトを図2に示す。比較器の出力(温度計コード)はANDゲートによってグレイコードヘ変換された後、XORゲートによってバイナリコードヘ変換される。ここで、比較器列をCP1、CP3、CP2の順に配置しているため、ANDゲートヘの入力は隣接する比較器からとなっている。さらにXORゲートヘの入力も隣接するラッチ回路からとなっている。したがって全ての論理ゲート(ANDゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器、又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さい。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる。
上記のように比較器列をCP1、CP3、CP2の順に配置に配置するために、ラダー抵抗と比較器列の接続が複雑になるが、この接続はアナログ・ディジタル変換器の動的特性には何ら影響を与えることはないためアナログ・ディジタル変換器の動作を制限することはない。
なお、図2において、ラッチ回路(Latch1、2)を示す四角形の右辺から二つの出力が出ているが、これらは同じ出力を示す。以下、他の図においても同様である。
図3に40Gsps(sampling per second)動作時の本第1の実施の形態でのANDゲート(AND1)への入力データのタイミングを示す。比較のために従来の2ビットアナログ・ディジタル変換器(図4にエンコーダ内部の論理ゲート構成、及びラフレイアウトを示す)でのANDゲート(AND1)への入力データのタイミングを示す。ここで比較器間はマイクロストリッブ線路で接続したと仮定し、データ信号伝播速度は1000μm当り6psとしている。
従来例では入力データ間のスキューが大きいため、ANDゲートが正しい結果を出力する時間範囲が23psしかないのに対し、本第1の実施の形態ではANDゲートヘの入力データ間のスキューは非常に小さい。したがってANDゲートが正しい結果を出力する時間範囲は24psと、従来例に比べ1ps改善されている。
上記のように、第1の実施例の形態においては、「複数の抵抗から構成され3(=2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する最も高い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され、前記3個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成される2ビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、前記比較器列をアナログ信号入力端子から第1の比較器、第3の比較器、第2の比較器の順に配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。」を開示している。
(第2の実施の形態)
図7に第2の実施の形態の3ビットのアナログ・ディジタル変換器の構成を示す。アナログ信号は入力端子Vinから、比較器CP1〜CP7の一端の入力端子に入力される。一方、各比較器の他端に入力される比較電圧はラダー抵抗によって発生する。直列接続された抵抗R1〜R8が基準電圧入力端子Vrefとグランド間に接続され、各比較器には抵抗により分圧された異なる比較電圧が与えられる。比較器は前置増幅器とラッチ回路(例えばフリップフロップ)から構成されており、前置増幅器はアナログ信号と比較電圧との差分を増幅し、ラッチ回路は前置増幅器の出力信号つまり比較結果をクロック毎に保持出力する。比較器列の出力は温度計コードとよばれるディジタルコードであり、エンコーダによってバイナリコードに変換され、出力端子D1〜D3から出力される。
ここまでは従来のアナログ・ディジタル変換器の構成と同じであるが、比較器列をアナログ信号入力端子Vin側から順にCP1、CP3、CP5、CP7、CP2、CP6、CP4の順に配置したことが従来例と異なる。ここでCP1は最も低い比較電圧が与えられた比較器であり、CP2は2番目に低い比較電圧が与えられた比較器であり、以下同様にCP3からCP7の順に与えられる比較電圧値が高くなっている。このようなレイアウト構成にすることで、配線を等長にすることなくデータ間のスキューを抑えることが可能となる。
この点を説明するために、第2の実施の形態でのエンコーダ内部の論理ゲート構成及びラフレイアウトを図8に示す。比較器の出力(温度計コード)はANDゲートとORゲートによってグレイコードヘ変換された後、XORゲートによってバイナリコードヘ変換される。ここで、比較器列をCP1、CP3、CP5、CP7、CP2、CP6、CP4の順に配置しているため、ANDゲートヘの入力は全て隣接する比較器からとなっている。さらに、後段のORゲート及びXORゲートヘの入力も全て隣接するラッチ回路からとなっている。したがって、全ての論理ゲート(ANDゲート、ORゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さい。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる。
なお、比較器列をCP1、CP3、CP5、CP7、CP2、CP6、CP4の順に配置するために、ラダー抵抗と比較器列の接続が複雑になるが、この接続はアナログ・ディジタル変換器の動的特性には何ら影響を与えることはないためアナログ・ディジタル変換器の動作を制限することはない。
図9に40Gsps動作時の本第2の実施の形態でのANDゲート(AND3)への入力データのタイミングを示す。比較のために従来の3ビットアナログ・ディジタル変換器(図6)でのANDゲート(AND3)への入力データのタイミングを示す。ここで比較器間はマイクロストリップ線路で接続したと仮定し、データ信号伝播速度は1000μm当り6psとしている。
従来例では入力データ間のスキューが大きいため、ANDゲートが正しい結果を出力する位相余裕が20psしかないのに対し、本第2の実施の形態ではANDゲートヘの入力データ間のスキューは非常に小さい。したがってANDゲートが正しい結果を出力する位相余裕は24psと、従来例に比べ4ps改善されている。
また図10に、ANDゲート(AND3)の入力部でのスキューの割合(サンプリングレートで規格化)の動作速度依存性を示す。実線が本第2の実施の形態におけるスキューの割合を示し、破線が従来構成の3ビットアナログ・ディジタル変換器におけるスキューの割合を示す。図10に示すように、40Gsps動作時において従来構成ではスキューの割合が20%まで増加するのに対し、本第2の実施の形態ではスキューの割合を5%以下まで抑えることができることがわかる。
上記のように、第2の実施の形態においては、「複数の抵抗から構成され7(=2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、以下同様に分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第7の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され前記7個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成される3ビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、前記比較器列をアナログ信号入力端子から第1の比較器、第3の比較器、第5の比較器、第7の比較器、第2の比較器、第6の比較器、比第4の比較器の順に配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。」について開示している。
(第3の実施の形態)
図11に第3の実施の形態の4ビットのアナログ・ディジタル変換器の構成を示す。第2の実施の形態でのアナログ・ディジタル変換器の分解能は3ビットであった。本実施の形態では15個の比較器から成る4ビットのアナログ・ディジタル変換器において、比較器列をアナログ信号入力端子Vin側から順にCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP2、CP6、CP10、CP14、CP4、CP12、CP8の順に配置することで、配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを抑えることを実現する。ここでCP1は最も低い比較電圧が与えられた比較器であり、CP2は2番目に低い比較電圧が与えられた比較器であり、以下同様にCP3からCP15の順に与えられる比較電圧値が高くなっている。このようなレイアウト構成にすることで、配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを抑えることができる。
この点を説明するために、第3の実施の形態でのエンコーダ内部の論理ゲート構成、及びラフレイアウトを図12に示す。比較器の出力(温度計コード)はANDゲートとORゲートによってグレイコードヘ変換された後、XORゲートによってバイナリコードヘ変換される。ここで、比較器列をCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP2、CP6、CP10、CP14、CP4、CP12、CP8の順に配置しているため、ANDゲートヘの入力は全て隣接する比較器からとなっている。さらに、後段のORゲート及びXORゲートヘの入力も全て隣接するラッチ回路からとなっている。したがって、全ての論理ゲート(ANDゲート、ORゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さい。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる。
なお、比較器列をCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP2、CP6、CP10、CP14、CP4、CP12、CP8の順に配置に配置するために、ラダー抵抗と比較器列の接続が複雑になるが、この接続はアナログ・ディジタル変換器の動的特性には何ら影響を与えることはないためアナログ・ディジタル変換器の動作を制限することはない。
図13に40Gsps動作時の本第3の実施の形態でのANDゲート(AND7)への入力データのタイミングを示す。比較のために従来の4ビットアナログ・ディジタル変換器(図14にエンコーダ内部の論理ゲート構成及びラフレイアウトを示す)でのANDゲート(AND7)への入力データのタイミングを示す。ここで比較器間はマイクロストリッブ線路で接続したと仮定し、データ信号伝播速度は1000μm当り6psとしている。従来例では入力データ間のスキューが大きいため、ANDゲートが正しい結果を出力する位相余裕が15psしかないのに対し、本第3の実施の形態ではANDゲートヘの入力データ間のスキューは非常に小さい。したがってANDゲートが正しい結果を出力する位相余裕は24psと、従来例に比べ9ps改善されている。
また図15に、ANDゲート(AND7)の入力部でのスキューの割合(サンプリングレートで規格化)の動作速度依存性を示す。実線が本第3の実施の形態におけるスキューの割合を示し、破線が従来構成の4ビットアナログ・ディジタル変換器におけるスキューの割合を示す。図15に示すように、40Gsps動作時において従来構成ではスキューの割合が40%まで増加するのに対し、本第3の実施の形態ではスキューの割合を5%以下まで抑えることができることがわかる。
上記のように第3の実施の形態においては、「複数の抵抗から構成され15(=2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、以下同様に分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第15の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され、前記15個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成される4ビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、前記比較器列をアナログ信号入力端子から第1の比較器、第3の比較器、第5の比較器、第7の比較器、第9の比較器、第11の比較器、第13の比較器、第15の比較器、第2の比較器、第6の比較器、第10の比較器、第14の比較器、第4の比較器、第12の比較器、第8の比較器の順に配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。」について開示している。
(第4の実施の形態)
図16に第4の実施の形態の5ビットのアナログ・ディジタル変換器の構成を示す。第3の実施の形態でのアナログ・ディジタル変換器の分解能は4ビットであった。本実施の形態では31個の比較器から成る5ビットのアナログ・ディジタル変換器において、比較器列をアナログ信号入力端子Vin側から順にCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP17、CP19、CP21、CP23、CP25、CP27、CP29、CP31、CP2、CP6、CP10、CP14、CP18、CP22、CP26、CP30、CP4、CP12、CP20、CP28、CP8、CP24、CP16の順に配置することで、配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを抑えることを実現する。ここでCP1は最も低い比較電圧が与えられた比較器であり、CP2は2番目に低い比較電圧が与えられた比較器であり、以下同様にCP3からCP31の順に与えられる比較電圧値が高くなっている。このようなレイアウト構成にすることで、配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを抑えることができる。
この点を説明するために、第4の実施の形態でのエンコーダ内部の論理ゲート構成、及びラフレイアウトを図17に示す。比較器の出力(温度計コード)はANDゲートとORゲートによってグレイコードヘ変換された後、XORゲートによってバイナリコードヘ変換される。ここで、比較器列をCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP17、CP19、CP21、CP23、CP25、CP27、CP29、CP31、CP2、CP6、CP10、CP14、CP18、CP22、CP26、CP30、CP4、CP12、CP20、CP28、CP8、CP24、CP16の順に配置しているため、ANDゲートヘの入力は全て隣接する比較器からとなっている。さらに、後段のORゲート及びXORゲートヘの入力も全て隣接するラッチ回路からとなっている。したがって、全ての論理ゲート(ANDゲート、ORゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器、又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さい。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる。
なお、比較器列をCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP17、CP19、CP21、CP23、CP25、CP27、CP29、CP31、CP2、CP6、CP10、CP14、CP18、CP22、CP26、CP30、CP4、CP12、CP20、CP28、CP8、CP24、CP16の順に配置に配置するために、ラダー抵抗と比較器列の接続が複雑になるが、この接続はアナログ・ディジタル変換器の動的特性には何ら影響を与えることはないためアナログ・ディジタル変換器の動作を制限することはない。
図18に40Gsps動作時の本第4の実施の形態でのANDゲート(AND15)への入力データのタイミングを示す。比較のために従来の5ビットアナログ・ディジタル変換器(図19にエンコーダ内部の論理ゲート構成及びラフレイアウトを示す)でのANDゲート(AND15)への入力データのタイミングを示す。ここで比較器間はマイクロストリップ線路で接続したと仮定し、データ信号伝播速度は1000μm当り6psとしている。従来例では入力データ間のスキューが大きいため、ANDゲートが正しい結果を出力する位相余裕が6psしかないのに対し、本第4の実施の形態ではANDゲートヘの入力データ間のスキューは非常に小さい。したがってANDゲートが正しい結果を出力する位相余裕は24psと、従来例に比べ18ps改善されている。
また図20に、ANDゲート(AND15)の入力部でのスキューの割合(サンプリングレートで規格化)の動作速度依存性を示す。実線が本第4の実施の形態におけるスキューの割合を示し、破線が従来構成の5ビットアナログ・ディジタル変換器におけるスキューの割合を示す。図20に示すように、40Gsps動作時において従来構成ではスキューの割合が76%まで増加するのに対し、本第4の実施の形態ではスキューの割合を5%以下まで抑えることができることがわかる。
上記のように第4の実施の形態においては、「複数の抵抗から構成され31(=2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、以下同様に分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧を比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第31の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され前記31個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成される5ビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、前記比較器列をアナログ信号入力端子から比較第1の比較器、第3の比較器、第5の比較器、第7の比較器、第9の比較器、第11の比較器、第13の比較器、第15の比較器、第17の比較器、第19の比較器、第21の比較器、第23の比較器、第25の比較器、第27の比較器、第29の比較器、第31の比較器、第2の比較器、第6の比較器、第10の比較器、第14の比較器、第18の比較器、第22の比較器、第26の比較器、第30の比較器、第4の比較器、第12の比較器、第20の比較器、第28の比較器、第8の比較器、第24の比較器、第16の比較器の順に配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。」について開示している。
(第5の実施の形態)
第4の実施の形態でのアナログ・ディジタル変換器の分解能は5ビットであったが、本実施の形態においては、分解能を6ビットにしたものであり、図示は省略しているが、第4の実施の形態を示した図16及び図17を6ビット用に拡大したものである。すなわち、本実施の形態では、63個の比較器からなる6ビットのアナログ・ディジタル変換器において、比較器列をアナログ信号入力端子Vin側から順にCP1、CP3、CP5、CP7、CP9、CP11、CP13、CP15、CP17、CP19、CP21、CP23、CP25、CP27、CP29、CP31、CP33、CP35、CP37、CP39、CP41、CP43、CP45、CP47、CP49、CP51、CP53、CP55、CP57、CP59、CP61、CP63、CP2、CP6、CP10、CP14、CP18、CP22、CP26、CP30、CP34、CP38、CP42、CP46、CP50、CP54、CP58、CP62、CP4、CP12、CP20、CP28、CP36、CP44、CP52、CP60、CP8、CP24、CP40、CP56、CP16、CP48、CP32の順に配置することで、配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを抑えることを実現する。
ここでCP1は最も低い比較電圧が与えられた比較器であり、CP2は2番目に低い比較電圧が与えられた比較器であり、以下同様にCP3からCP63の順に与えられる比較電圧値が高くなっている。比較器列をこのような配置にすることで、ANDゲートヘの入力は全て隣接する比較器からとなっている。さらに、後段のORゲート及びXOEゲートヘの入力も全て隣接するラッチ回路からとなっている。したがって全ての論理ゲート(ANDゲート、ORゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さい。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる。
上記のように、第5の実施の形態においては、「複数の抵抗から構成され63(=2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、以下同様に分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧を比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第63の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され、前記63個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成される6ビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、前記比較器列をアナログ信号入力端子から第1の比較器、第3の比較器、第5の比較器、第7の比較器、第9の比較器、第11の比較器、第13の比較器、第15の比較器、第17の比較器、第19の比較器、第21の比較器、第23の比較器、第25の比較器、第27の比較器、第29の比較器、第31の比較器、第33の比較器、第35の比較器、第37の比較器、第39の比較器、第41の比較器、第43の比較器、第45の比較器、第47の比較器、第49の比較器、第51の比較器、第53の比較器、第55の比較器、第57の比較器、第59の比較器、第61の比較器、第63の比較器、第2の比較器、第6の比較器、第10の比較器、第14の比較器、第18の比較器、第22の比較器、第26の比較器、第30の比較器、第34の比較器、第38の比較器、第42の比較器、第46の比較器、第50の比較器、第54の比較器、第58の比較器、第62の比較器、第4の比較器、第12の比較器、第20の比較器、第28の比較器、第36の比較器、第44の比較器、第52の比較器、第60の比較器、第8の比較器、第24の比較器、第40の比較器、第56の比較器、第16の比較器、第48の比較器、第32の比較器の順に配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。」について開示している。
(第6の実施の形態)
これまで本発明の実施の形態では分解能が2ビットから6ビットのアナログ・ディジタル変換器について説明してきたが、第6の実施の形態においては、任意のビットに適用できる一般化した場合について説明する。
本発明を一般化して示す場合には、前記各実施の形態に示したと同様に、複数の抵抗から構成され(2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、以下同様に、分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第(2−1)の比較器と、複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され、前記(2−1)個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成されるnビット並列型アナログ・ディジタル変換器であって、かつ、前記比較器列の出力である温度計コードからグレイコードヘの変換を表す下記(数2)式(=前記請求項1の数1式)の右辺に出てくる比較器の順に前記比較器列を配置すればよい。
Figure 0004763744
ただし、Ti(i=1〜n)はi番目の比較器の出力、Giはグレイコード(i=1〜n)、「・」はAND、「+」はOR、オーバーラインは反転出力を示す。また一つのGi内において、ORの前後の比較器の順番の入替え、及び一つのANDを挟んだ比較器の前後の入れ替えは可とする。
例えば、前記第1の実施の形態に示した2ビットの並列型アナログ・ディジタル変換器の場合に上記(数2)式を演算すると、下記(数3)式に示すようになる。
Figure 0004763744
つまり、比較器の出てくる順番は(T・T)→Tの順番になるので、前記図1、図2に示したように、第1の比較器CP1、第3の比較器CP3、第2の比較器CP2の順に配置している。ただし「・」はANDを示す。なお、一つのANDを挟んだ比較器の前後の入れ替えは可とするので、例えば(T・T)つまりT→Tの順番をT→Tの順番に入れ替え、全体としてT→T→Tの順番にしても良い。
次に、前記第2の実施の形態に示した3ビットの並列型アナログ・ディジタル変換器の場合に上記(数2)式を演算すると、下記(数4)式に示すようになる。ただし「・」はAND、「+」はORを示す。
Figure 0004763744
つまり、比較器の出てくる順番は(T・T+T・T)→(T・T)→Tとなるが、一つのGi内において、OR(+)の前後の順番の入替えは可であるからT・TとT・Tを数字の小さい順から並べるように入れ替えると、T→T→T→T→T→T→Tの順番になる。したがって前記図7、図8に示したように、第1の比較器CP1、第3の比較器CP3、第5の比較器CP5、第7の比較器CP7、第2の比較器CP2、第6の比較器CP6、第4の比較器CP4の順に配置している。なお、上記の入替えを行わずT→T→T→T→T→T→Tの順に並べても効果は変わらない。要はエンコーダ内部の論理ゲートヘの入力が隣接する比較器及びラッチ回路からの入力となるように配列すればよい。
次に、前記第3の実施の形態に示した4ビットの並列型アナログ・ディジタル変換器の場合に上記(数2)式を演算すると、下記(数5)式に示すようになる。
Figure 0004763744
つまり、比較器の出てくる順番は(T13・T15+T・T11+T・T+T・T)→(T10・T14+T・T)→(T・T12)→Tとなるが、一つのGi内において、OR(+)の前後の順番の入替えは可であるから、数字の小さい順から並べるようにT13・T15とT・T11とT・TとT・Tの順番を入替え、T10・T14とT・Tの順番を入替えると、T→T→T→T→T→T11→T13→T15→T→T→T10→T14→T→T12→Tの順番になる。したがって前記図11、図12に示したように、第1の比較器CP1、第3の比較器CP3、第5の比較器CP5、第7の比較器CP7、第9の比較器CP9、第11の比較器CP11、第13の比較器CP13、第15の比較器CP15、第2の比較器CP2、第6の比較器CP6、第10の比較器CP10、第14の比較器CP14、第4の比較器CP4、第12の比較器CP12、第8の比較器CP8の順に配置している。なお、この例においても、上記の入替えを行わずT13→T15→T→T11→T→T→T→T→T10→T14→T→T→T→T12→Tの順に並べても効果は変わらない。要はエンコーダ内部の論理ゲートヘの入力が隣接する比較器及びラッチ回路からの入力となるように配列すればよい。
以下同様に、上記(数2)式で求められた順番に各比較器を配置することにより、任意のビット数の並列型アナログ・ディジタル変換器を実現することが出来る。
上記のように構成したことにより、エンコーダ内部の論理ゲートヘの入力が隣接する比較器、及びラッチ回路からの入力となるように配列することが出来るので、全ての論理ゲート(ANDゲート、ORゲート、XORゲート)の入力部でのデータスキューは隣接する比較器又はラッチ回路間のデータスキューであり、その値は非常に小さくなる。そのため配線を等長にすることなくエンコーダ内部のデータスキューを最小に抑え、高速動作時におけるアナログ・ディジタル変換器の有効ビットの低下を抑えることができる、という効果が得られる。
なお、従来のアナログ・ディジタル変換器においては、20Gsps(sampling per second)程度までには対応できたが、20Gsps以上に対応することは困難であった。一方、本発明のアナログ・ディジタル変換器は20Gsps以上に対応することができる。しかし、アナログ・ディジタル変換器の動作速度は比較器の不確定性によって制限されるため、現在2008年における最先端のプロセス(トランジスタの電流遮断周波数:400GHz程度)を用いたアナログ・ディジタル変換器の場合は、50Gsps程度が上限になるものと考えられる。
本発明の第1の実施の形態を示す図。 本発明の第1の実施の形態でのエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトを示す図。 本発明の第1の実施の形態でのANDゲートヘの入力データのタイミングを示す図。 従来の2ビットアナログ・ディジタル変換器のエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトの一例を示す図。 従来の3ビット並列型アナログ・ディジタル変換器の構成を示す図。 従来の3ビットアナログ・ディジタル変換器のエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトの一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態を示す図。 本発明の第2の実施の形態でのエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトを示す図。 本発明の第2の実施の形態でのANDゲートヘの入力データのタイミングを示す図。 本発明の第2の実施の形態のANDゲート入力部におけるスキューの動作速度依存性を示す図。 本発明の第3の実施の形態を示す図。 本発明の第3の実施の形態でのエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトを示す図。 本発明の第3の実施の形態でのANDゲートヘの入力データのタイミングを示す図。 従来の4ビットアナログ・ディジタル変換器のエンコーダの諭理ゲート構成、及びラフレイアウトの一例を示す図。 本発明の第3の実施の形態のANDゲート入力部におけるスキューの動作速度依存性を示す図。 本発明の第4の実施の形態を示す図。 本発明の第4の実施の形態でのエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトを示す図。 本発明の第4の実施の形態でのANDゲートヘの入力データのタイミングを示す図。 従来の5ビットアナログ・ディジタル変換器のエンコーダの論理ゲート構成、及びラフレイアウトの一例を示す図。 本発明の第4の実施の形態のANDゲート入力部におけるスキューの動作速度依存性を示す図。
符号の説明
in…アナログ信号入力端子 D1〜D5…デジタル信号出力端子
Vref…基準電圧入力端子 CK…クロック入力端子
CP1〜CP31…比較器 R1〜R4…ラダー抵抗
Latch1〜Latch41…ラッチ回路 AND1〜AND15…ANDゲート
OR1〜OR11…ORゲート XOR1〜XOR4…XORゲート

Claims (2)

  1. 複数の抵抗から構成され(2−1)値(nは2以上の整数)の比較電圧を発生する分圧抵抗と、
    前置増幅器及びラッチ回路から構成され、分圧抵抗が発生する最も低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第1の比較器と、
    前記第1の比較器と同様の構成を有し、分圧抵抗が発生する2番目に低い比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第2の比較器と、
    以下同様に、分圧抵抗が発生する比較電圧とアナログ信号電圧とを比較し比較結果をクロックの入力毎に保持出力する第3から第(2−1)の比較器と、
    複数の論理ゲート及びラッチ回路から構成され、前記(2−1)個の比較器の出力である温度計コードを、グレイコードを介してバイナリコードヘ変換するエンコーダと、から構成されるnビット並列型アナログ・ディジタル変換器であり、
    前記比較器列の出力である温度計コードからグレイコードヘの変換を表す下記(数1)式の右辺に出てくる比較器の順に前記比較器列を配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。
    Figure 0004763744
    ただし、Ti(i=1〜n)はi番目の比較器の出力、Giはグレイコード(i=1〜n)、「・」はAND、「+」はOR、オーバーラインは反転出力を示す。また一つのGi内において、ORの前後の比較器の順番の入替え、及び一つのANDを挟んだ比較器の前後の入れ替えは可とする。
  2. 請求項1に記載のnビット並列型のアナログ・ディジタル変換器において、
    前記エンコーダは、
    前記(2−1)個の比較器列に接続するn段のラッチ回路列を有し、
    前記各比較器と各ラッチ回路はANDゲートを介して接続し、ラッチ回路と次段のラッチ回路はORゲートまたはNORゲートを介して接続し、
    隣接する2つの比較器の出力が1つのANDゲートに入力し、隣接する2つのラッチ回路の出力が1つのORゲートまたはXORゲートに入力するような順序で前記比較器列を配置したことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。
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