JP4763366B2 - ローダ用油圧制御装置 - Google Patents

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本発明は、アームおよびバケットを備える荷役機械のフロントローダにおいて、アーム動作時にバケットを地面に対して平行な状態で移動させるバケット平行移動機能を果たすことができるローダ用油圧制御装置に関する。
従来、アームとこのアームの先端にアタッチメントとして取り付けられたバケットとを備えるフロントローダにおいて、アーム動作時にバケットを地面に対して平行な状態で(水平な状態で)移動させるローダ用油圧制御装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されたローダ用油圧制御装置では、アームシリンダへの圧油の供給を制御するアーム用方向切換弁、バケットシリンダへの圧油の供給を制御するバケット用方向切換弁、および、アーム用方向切換弁が操作されたときにアームシリンダからの戻り圧油の一部を分流してバケットシリンダに供給することでアーム動作時においてバケットを平行な状態で移動させるための分流機構が備えられている。そして、この特許文献1においては、これらのアーム用方向切換弁、バケット用方向切換弁、および分流機構が一体的に形成されているローダ用油圧制御装置が開示されている。
特開平7−252857号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたローダ用油圧制御装置においては、アーム用方向切換弁とバケット用方向切換弁との間に分流機構が配置されている。この分流機構には、アーム用方向切換弁が操作されたときにアームシリンダからの戻り圧油の一部を分流してバケットシリンダに供給するための分流弁(分流弁20a)と、バケットの平行移動時にバケットシリンダからの戻り圧油が通過する戻り油路を連通および遮断する戻り油路開閉弁(ブレーキ弁19)とが備えられている。そして、これらの分流弁と戻り油路開閉弁とが、アーム用方向切換弁とバケット用方向切換弁との間に順番に並んで配置されている。このため、アーム用方向切換弁、バケット用方向切換弁、および分流機構が一体的に形成されていても、ローダ用油圧制御装置の寸法が一方向に長く延びて肥大化してしまうことになり、荷役機械においてローダ用油圧制御装置の設置スペースを確保することが困難になってしまうという問題がある。また、アームシリンダからの戻り圧油のうちのバケットシリンダに分流される油量を調節する可変絞りを分流弁に対して付設する場合、可変絞りをそのままアーム用方向切換弁やバケット用方向切換弁と一体的に形成すると、ローダ用油圧制御装置の肥大化を招いてしまい、設置スペースの確保が困難になる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、アーム用方向切換弁およびバケット用方向切換弁と分流機構とを一体的に形成しても、肥大化を招いてしまうことを抑制することができるローダ用油圧制御装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の第1の観点によるローダ用油圧制御装置は、アームシリンダへの圧油の供給を制御するアーム用方向切換弁と、バケットシリンダへの圧油の供給を制御するバケット用方向切換弁と、前記アーム用方向切換弁が操作されたときに前記アームシリンダからの戻り圧油の一部を分流して前記バケットシリンダに供給することでアーム動作時においてバケットを平行な状態で移動させる分流弁と、前記バケットの平行移動時に前記バケットシリンダからの戻り圧油が通過する戻り油路を連通および遮断する戻り油路開閉弁と、を備え、前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁との間に前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが配置されているローダ用油圧制御装置に関する。
そして、本発明の第1の観点によるローダ用油圧制御装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明のローダ用油圧制御装置は、以下の特徴を単独で、若しくは、組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明の第1の観点によるローダ用油圧制御装置における第1の特徴は、前記アーム用方向切換弁が配置されるアームブロックと、前記バケット用方向切換弁が配置されるバケットブロックと、前記アームブロックと前記バケットブロックとの間に配置される第1ブロックと、を備え、前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが、前記第1ブロックに配置されるとともに、前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁とが位置する平面と直交する平面に配置されていることである。
この構成によると、アーム用方向切換弁が配置されるアームブロックとバケット用方向切換弁が配置されるバケットブロックとの間に第1ブロックが配置されている。そして、この第1ブロックに配置される分流弁と戻り油路開閉弁とが、アーム用方向切換弁とバケット用方向切換弁とが位置する平面と直交する平面に配置されている。このため、分流弁と戻り油路開閉弁とを備える分流機構がアーム用方向切換弁とバケット用方向切換弁との間に配置されるとともにこれらと一体的に形成されていても、ローダ用油圧制御装置の寸法が一方向に長く延びてしまうことを抑制できる。これにより、荷役機械においてローダ用油圧制御装置の設置スペースを確保することが容易になる。したがって、本発明によると、アーム用方向切換弁およびバケット用方向切換弁と分流機構とを一体的に形成しても、肥大化を招いてしまうことを抑制することができるローダ用油圧制御装置を提供することができる。
本発明の第1の観点によるローダ用油圧制御装置における第2の特徴は、前記アームシリンダからの戻り圧油のうちの前記バケットシリンダに分流される油量を調節する可変絞りを更に備え、当該可変絞りが、前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが配置されている前記第1ブロックに対して前記アームブロックとは反対側において隣接している第2ブロックに配置されていることである。
この構成によると、分流する油量を調節するための可変絞りが、分流弁と戻り油路開閉弁とが配置されている第1ブロックに対しアームブロックとは反対側で隣接する第2ブロックに配置されている。このため、可変絞りが分流弁の近傍の第2ブロックに配置されることになり、分流弁と可変絞りとの間を接続する油路の長さを短くすることができるとともに、第2ブロックが設けられるスペースを効率よく活用することができる。したがって、可変絞りを備える分流機構をアーム用方向切換弁およびバケット用方向切換弁と一体的に形成しても、ローダ用油圧制御装置としての寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
また、本発明の第2の観点によるローダ用油圧制御装置は、アームシリンダへの圧油の供給を制御するアーム用方向切換弁と、バケットシリンダへの圧油の供給を制御するバケット用方向切換弁と、前記アーム用方向切換弁が操作されたときに前記アームシリンダからの戻り圧油の一部を分流して前記バケットシリンダに供給することでアーム動作時においてバケットを平行な状態で移動させる分流弁と、前記バケットの平行移動時に前記バケットシリンダからの戻り圧油が通過する戻り油路を連通および遮断する戻り油路開閉弁と、前記アームシリンダからの戻り圧油のうちの前記バケットシリンダに分流される油量を調節する可変絞りと、を備え、前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁との間に前記分流弁および前記戻り油路開閉弁が配置されているローダ用油圧制御装置に関する。
そして、本発明の第2の観点によるローダ用油圧制御装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明のローダ用油圧制御装置は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
前述の目的を達成するための本発明の第2の観点によるローダ用油圧制御装置における第1の特徴は、前記アームシリンダの第1室と接続されるアーム第1ポートと、前記アームシリンダの第2室と接続されるアーム第2ポートと、前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁との間に配置される第2ブロックと、を備え、前記アーム第2ポートと前記可変絞りとが前記第2ブロックに形成されていることである。
この構成によると、アーム用方向切換弁とバケット用方向切換弁との間に分流弁と戻り油路開閉弁が配置されている。そして、アーム用方向切換弁とバケット用方向切換弁との間に配置される第2ブロックに、アーム第2ポートと可変絞りとが形成されている。このため、第2ブロックにアーム第2ポートと可変絞りとを配置することで、アーム第2ポートから可変絞りを連通する油路を形成するに際して、その油路の長さの最短化を図ることができるとともに、第2ブロックが設けられるスペースを効率よく活用することができる。したがって、可変絞りを備える分流機構をアーム用方向切換弁およびバケット用方向切換弁と一体的に形成しても、ローダ用油圧制御装置としての寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
本発明の第2の観点によるローダ用油圧制御装置における第2の特徴は、前記アーム用方向切換弁と前記第2ブロックとの間に配置される第1ブロックを更に備え、前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが前記第1ブロックに配置されていることである。
この構成によると、アーム用方向切換弁と第2ブロックとの間に、分流弁および戻り油路開閉弁が設けられた第1ブロックが配置される。このため、アーム第2ポートとアーム用方向切換弁との間に分流弁と戻り油路開閉弁とが配置されることになり、アーム第2ポートおよび可変絞りから分流弁に連通する油路を形成するに際して、その油路の長さの最短化を図ることができるとともに、第1ブロックが設けられるスペースを効率よく活用することができる。
本発明の第2の観点によるローダ用油圧制御装置における第3の特徴は、前記アームシリンダの第1室に連通するオーバーロードリリーフ弁が、前記可変絞りが配置されている前記第2ブロックに配置されていることである。
この構成によると、オーバーロードリリーフ弁とアーム第2ポートと可変絞りとが、同一の第2ブロックに配置されている。このため、第2ブロックが設けられるスペースを効率よく活用することができ、ローダ用油圧制御装置の寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
本発明の第2の観点によるローダ用油圧制御装置における第4の特徴は、前記アームシリンダの第1室とタンクとの間に設けられる第1パイロットチェック弁と、前記アームシリンダの第2室とタンクとの間に設けられる第2パイロットチェック弁と、を更に備え、前記第1パイロットチェック弁および前記第2パイロットチェック弁のうちのいずれか一方が前記第2ブロックに配置されていることである。
この構成によると、第1パイロットチェック弁および第2パイロットチェック弁のうちのいずれかとアーム第2ポートと可変絞りとが、同一の第2ブロックに配置されている。このため、第2ブロックが設けられるスペースを効率よく活用することができ、ローダ用油圧制御装置の寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施形態に係るローダ用油圧制御装置は、アームおよびバケットを備える荷役機械のフロントローダにおいて、アームをフローティング状態とするフロート機構を備えたローダ用油圧制御装置として、広く適用することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るローダ用油圧制御装置1を示す油圧回路図である。図1に示すローダ用油圧制御装置1は、図示しない荷役機械に備えられており、アームおよびバケットを備える荷役機械のフロントローダの作動を制御する油圧制御装置として用いられる。このローダ用油圧制御装置1は、アーム用方向切換弁11、バケット用方向切換弁12、サービス用方向切換弁13、分流弁14、戻り油路開閉弁15、可変絞り16、オーバーロードリリーフ弁17、第1パイロットチェック弁18、第2パイロットチェック弁19などを備えて構成されている。
図1に示すように、ローダ用油圧制御装置1には、油圧ポンプ4から供給される圧油が通過してタンク5へと至るセンターバイパス通路24が設けられ、このセンターバイパス通路24に沿ってアーム用方向切換弁11、バケット用方向切換弁12、サービス用方向切換弁13が設けられている。各方向切換弁(11、12、13)には、パラレル通路を通じて圧油が供給されるようになっている。このように、ローダ用油圧制御装置1は、多連方向切換弁としても構成されている。
アーム用方向切換弁11は、図示しないアームを駆動するアームシリンダ2への圧油の供給を制御する方向切換弁として構成されている。すなわち、アーム用方向切換弁11が中立位置11bから切換位置11aに切り換えられることでアームシリンダ2の第1室2aに圧油が供給されてアームが上昇し、一方、中立位置11bから切換位置11cに切り換えられることでアームシリンダ2の第2室2bに圧油が供給されてアームが下降するようになっている。
バケット用方向切換弁12は、図示しないバケットを駆動するバケットシリンダ3への圧油の供給を制御する方向切換弁として構成されている。すなわち、バケット用方向切換弁12が中立位置12bから切換位置12aに切り換えられることでバケットシリンダ3の第2室3bに圧油が供給されてバケットがすくい方向(後傾方向)に動作し、一方、中立位置12bから切換位置12cに切り換えられることでバケットシリンダ3の第1室3aに圧油が供給されてバケットがダンプする方向(前傾方向)に動作するようになっている。
分流弁14は、アーム用方向切換弁11が切換位置11aに切り換えられるように操作されたときに、後述するように、アームシリンダ2の第2室2bからの戻り圧油の一部を分流してバケットシリンダ3の第1室3aに供給することでアーム上昇動作時においてバケットを平行な状態(地面に対して水平な状態)で移動させるようになっている。また、戻り油路開閉弁15は、バケットの平行移動時にバケットシリンダ3の第2室3bからの戻り圧油が通過する戻り油路25を連通および遮断するようになっている。分流弁14および戻り油路開閉弁15は、アーム用方向切換弁11とバケット用方向切換弁12との間に配置されている。
可変絞り16は、アーム上昇動作時におけるアームシリンダ2の第2室2bからの戻り圧油のうちのバケットシリンダ3に分流される油量を調節するように構成されている。また、オーバーロードリリーフ弁17は、アームシリンダ2の第1室2aと連通されており、圧油の圧力に応じてアームシリンダ2の第1室2aとタンク5とを連通可能なように構成されている。
第1パイロットチェック弁18は、アームシリンダ2の第1室2aとタンク5との間を接続する油路26に設けられている。この第1パイロットチェック弁18は、アームシリンダ2の第1室2aからタンク5への圧油の流れを遮断する逆止弁として構成されているが、電磁弁28が操作されることで開弁するようになっている。すなわち、電磁弁28が励磁されて開弁することでパイロット圧油が導入されたピストン29の作動によって逆止弁30が開弁され、これにより、第1パイロットチェック弁18の一方のバネ室側のパイロット圧油がドレンとして排出されて他方の油圧室側に作用するパイロット圧油により開弁状態に切り換えられるようになっている。
第2パイロットチェック弁19は、アームシリンダ2の第2室2bとタンク5との間を接続する油路27に設けられている。この第2パイロットチェック弁19は、アームシリンダ2の第2室2bからタンク5への圧油の流れを遮断する逆止弁として構成されているが、電磁弁28が操作されることで開弁するようになっている。すなわち、電磁弁28が励磁されて開弁することでパイロット圧油が導入されたピストン31の作動によって逆止弁32が開弁され、これにより、第2パイロットチェック弁19の一方のバネ室側のパイロット圧油がドレンとして排出されて他方の油圧室側に作用するパイロット圧油により開弁状態に切り換えられるようになっている。
次に、図2乃至図4を参照しながらローダ用油圧制御装置1における上述した各構成要素の配置について説明する。図2はローダ用油圧制御装置1の外形を示す平面図であり、図3は図2のIII線矢視方向から見た側面図、図4は図2のIV線矢視方向から見た側面図を示したものである。図2乃至図4に示すように、ローダ用油圧制御装置1は、アームブロック20、第1ブロック21、第2ブロック22、バケットブロック23などを備えて構成されている。これらの各ブロック(20、21、22、23)は、一体的に形成されている。
アームブロック20は、アーム用方向切換弁11が配置されるブロックとして形成されている。このアームブロック20には、アーム用方向切換弁11に連通する一方のポートであるアーム第1ポート33が形成されている(図2参照)。このアーム第1ポート33は、アームシリンダ2の第1室2aと接続される(図1参照)。なお、このアームブロック20には、図1に示すメインリリーフ弁36が配置されている。また、バケットブロック23は、バケット用方向切換弁12が配置されるブロックとして形成されている。
第1ブロック21は、アームブロック20とバケットブロック23との間に配置されている。そして、この第1ブロック21には、第1パイロットチェック弁18と、分流弁14と、戻り油路開閉弁15とが配置されている。また、第1ブロック21において、分流弁14と戻り油路開閉弁15とは、図4によく示すように、アーム用方向方向切換弁11およびバケット用方向切換弁12が位置する平面と直交する平面に配置されている。
第2ブロック22は、アームブロック20とバケットブロック23との間(アーム用方向切換弁11とバケット用方向切換弁12との間)に配置されている。そして、この第2ブロック22とアーム用方向切換弁11との間(第2ブロック22とアームブロック20との間)に第1ブロック21が配置されている。すなわち、第2ブロック22は、第1ブロック21に対してアームブロック20とは反対側において隣接している。また、第2ブロック22には、第2パイロットチェック弁19と、可変絞り16と、オーバーロードリリーフ弁17とが配置されている。また、第2ブロック22には、アーム用方向切換弁11に連通する他方のポートであるアーム第2ポート34が形成されている(図2参照)。また、このアーム第2ポート34は、アームシリンダ2の第2室2bと接続される(図1参照)。
このように、ローダ用油圧制御装置1では、アームブロック20と第1ブロック21と第2ブロック22との3つのブロックが並んで配置されているとともに、第1ブロック21および第2ブロック22が隣接するように配置されている。
次に、上述した構成を備えるローダ用油圧制御装置1の作動について図1を参照しながら説明する。前述したように、アーム用方向切換弁11が切換位置11aに切り換えられることでアームが上昇し、切換位置11cに切り換えられることでアームが下降する。そして、バケット用方向切換弁12が切換位置12aに切り換えられることでバケットがすくい方向に動作し、切換位置12cに切り換えられることでバケットがダンプ方向に動作する。
また、このローダ用油圧制御装置1では、アーム上昇動作時にバケットを平行な状態に保ったまま移動させる平行移動機能が果たされるようになっている。アーム用方向切換弁11が切換位置11aに切り換えられると、油圧ポンプ4からの圧油はアームシリンダ2の第1室2aに供給されアームが上昇を開始する。このとき、アームシリンダ2の第2室2bからの戻り圧油は、分流弁14へと流れることになる。分流弁14へと流れた戻り圧油は分流弁14の両側に設けられている2つの油圧室に作用し、分流弁14の位置が切り換えられるようになっている。これにより、アームシリンダ2の第2室2bからの戻り圧油の一部が分流されて油路35を介してバケットシリンダ3の第1室3aへと供給され、残りの圧油についてはアーム用方向切換弁11を介してセンターバイパス通路24からタンク5へと流れるようになっている。なお、アームシリンダ2からの戻り圧油のうちのバケットシリンダ3へ分流される油量は、可変絞り16によって適宜調節されるようになっている。
そして、分流弁14で分流されてバケットシリンダ3へと供給される圧油とアーム用方向切換弁11へと流れる圧油とがそれぞれパイロット圧油として戻り油路開閉弁15の両側に設けられた油圧室に作用する。これにより、戻り油路開閉弁15が戻り油路25を遮断する状態から連通する状態へと切り換えられて、バケットシリンダ3の第2室3bからの戻り圧油が戻り油路25を通過してアーム用方向切換弁11を経てタンク5へと流れることになる。このように、アーム上昇動作とともにバケットがダンプする方向に動作して、バケット平行移動機能が果たされることになる。
また、ローダ用油圧制御装置1では、アームをフローティング状態とするフローティング機能も果たされるようになっている。アームをフローティング状態とする場合は、例えばバケットが接地している状態において、まず、電磁弁28が励磁されて切り換えられる。これにより、パイロットポンプからの圧油によりピストン29およびピストン31が作動して逆止弁30および逆止弁32が開弁される。これにより、第1パイロットチェック弁18および第2パイロットチェック弁19の一方のバネ室側のパイロット圧油がドレンとして排出されて他方の油圧室側に作用するパイロット圧油により開弁するように切り換えられることになる。このように、第1パイロットチェック弁18および第2パイロットチェック弁19が開弁することで、バケットが接地している状態においてアームが自在に上下動する状態であるフローティング状態が実現されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係るローダ用油圧制御装置1によると、アーム用方向切換弁11が配置されるアームブロック20とバケット用方向切換弁12が配置されるバケットブロック23との間に第1ブロック21が配置されている。そして、この第1ブロック21に配置される分流弁14と戻り油路開閉弁15とが、アーム用方向切換弁11とバケット用方向切換弁12とが位置する平面と直交する平面に配置されている。このため、分流弁14と戻り油路開閉弁15とを備える分流機構がアーム用方向切換弁11とバケット用方向切換弁12との間に配置されるとともにこれらと一体的に形成されていても、ローダ用油圧制御装置の寸法が一方向に長く延びてしまうことを抑制できる。これにより、荷役機械においてローダ用油圧制御装置の設置スペースを確保することが容易になる。したがって、ローダ用油圧制御装置1によると、アーム用方向切換弁11およびバケット用方向切換弁12と分流機構とを一体的に形成しても、肥大化を招いてしまうことを抑制することができる。
また、ローダ用油圧制御装置1によると、分流する油量を調節するための可変絞り16が、分流弁14と戻り油路開閉弁15とが配置されている第1ブロック21に対しアームブロック20とは反対側で隣接する第2ブロック22に配置されている。このため、可変絞り16が分流弁14の近傍の第2ブロック22に配置されることになり、分流弁14と可変絞り16との間を接続する油路の長さを短くすることができるとともに、第2ブロック22が設けられるスペースを効率よく活用することができる。したがって、可変絞り16を備える分流機構をアーム用方向切換弁11およびバケット用方向切換弁12と一体的に形成しても、ローダ用油圧制御装置としての寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
また、ローダ用油圧制御装置1によると、アーム用方向切換弁11とバケット用方向切換弁12との間に分流弁14と戻り油路開閉弁15が配置されている。そして、アーム用方向切換弁11とバケット用方向切換弁12との間に配置される第2ブロック22に、アーム第2ポート34と可変絞り16とが形成されている。このため、第2ブロック22にアーム第2ポート34と可変絞り16とを配置することで、アーム第2ポート34から可変絞り16を連通する油路を形成するに際して、その油路の長さの最短化を図ることができるとともに、第2ブロック22が設けられるスペースを効率よく活用することができる。したがって、可変絞り16を備える分流機構をアーム用方向切換弁11およびバケット用方向切換弁12と一体的に形成しても、ローダ用油圧制御装置としての寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
また、ローダ用油圧制御装置1によると、アーム用方向切換弁11と第2ブロック22との間に、分流弁14および戻り油路開閉弁15が設けられた第1ブロック21が配置される。このため、アーム第2ポート34とアーム用方向切換弁11との間に分流弁14と戻り油路開閉弁15とが配置されることになり、アーム第2ポート34および可変絞り16から分流弁14に連通する油路を形成するに際して、その油路の長さの最短化を図ることができるとともに、第1ブロック21が設けられるスペースを効率よく活用することができる。
また、ローダ用油圧制御装置1によると、オーバーロードリリーフ弁17とアーム第2ポート34と可変絞り16とが、同一の第2ブロック22に配置されている。このため、第2ブロック22が設けられるスペースを効率よく活用することができ、ローダ用油圧制御装置の寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
また、ローダ用油圧制御装置1によると、第1パイロットチェック弁18および第2パイロットチェック弁19のうちのいずれかとアーム第2ポート34と可変絞り16とが、同一の第2ブロック22に配置されている。このため、第2ブロック22が設けられるスペースを効率よく活用することができ、ローダ用油圧制御装置の寸法が肥大化してしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、第1ブロックに第2パイロットチェック弁が配置され、第2ブロックに第1パイロットチェック弁が配置されるものであってもよい。
本発明の一実施の形態に係るローダ用油圧制御装置を示す油圧回路図である。 図1に示すローダ用油圧制御装置の外形を示す平面図である。 図2のIII線矢視方向から見た側面図である。 図2のIV線矢視方向から見た側面図である。
符号の説明
1 ローダ用油圧制御装置
2 アームシリンダ
3 バケットシリンダ
11 アーム用方向切換弁
12 バケット用方向切換弁
14 分流弁
15 戻り油路開閉弁
20 アームブロック
21 第1ブロック
23 バケットブロック

Claims (6)

  1. アームシリンダへの圧油の供給を制御するアーム用方向切換弁と、
    バケットシリンダへの圧油の供給を制御するバケット用方向切換弁と、
    前記アーム用方向切換弁が操作されたときに前記アームシリンダからの戻り圧油の一部を分流して前記バケットシリンダに供給することでアーム動作時においてバケットを平行な状態で移動させる分流弁と、
    前記バケットの平行移動時に前記バケットシリンダからの戻り圧油が通過する戻り油路を連通および遮断する戻り油路開閉弁と、
    を備え、
    前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁との間に前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが配置されているローダ用油圧制御装置であって、
    前記アーム用方向切換弁が配置されるアームブロックと、
    前記バケット用方向切換弁が配置されるバケットブロックと、
    前記アームブロックと前記バケットブロックとの間に配置される第1ブロックと、
    を備え、
    前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが前記第1ブロックに配置され、前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁とが位置する平面と直交する平面に前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが配置されていることを特徴とするローダ用油圧制御装置。
  2. 前記アームシリンダからの戻り圧油のうちの前記バケットシリンダに分流される油量を調節する可変絞りを更に備え、当該可変絞りが、前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが配置されている前記第1ブロックに対して前記アームブロックとは反対側において隣接している第2ブロックに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ用油圧制御装置。
  3. アームシリンダへの圧油の供給を制御するアーム用方向切換弁と、
    バケットシリンダへの圧油の供給を制御するバケット用方向切換弁と、
    前記アーム用方向切換弁が操作されたときに前記アームシリンダからの戻り圧油の一部を分流して前記バケットシリンダに供給することでアーム動作時においてバケットを平行な状態で移動させる分流弁と、
    前記バケットの平行移動時に前記バケットシリンダからの戻り圧油が通過する戻り油路を連通および遮断する戻り油路開閉弁と、
    前記アームシリンダからの戻り圧油のうちの前記バケットシリンダに分流される油量を調節する可変絞りと、
    を備え、
    前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁との間に前記分流弁および前記戻り油路開閉弁が配置されているローダ用油圧制御装置であって、
    前記アームシリンダの第1室と接続されるアーム第1ポートと、
    前記アームシリンダの第2室と接続されるアーム第2ポートと、
    前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁との間に配置される第2ブロックと、
    を備え、
    前記アーム第2ポートと前記可変絞りとが前記第2ブロックに形成され、前記アーム用方向切換弁と前記バケット用方向切換弁とが位置する平面と直交する平面に前記アーム第2ポートと前記可変絞りとが配置されていることを特徴とするローダ用油圧制御装置。
  4. 前記アーム用方向切換弁と前記第2ブロックとの間に配置される第1ブロックを更に備え、
    前記分流弁と前記戻り油路開閉弁とが前記第1ブロックに配置されていることを特徴とする請求項3に記載のローダ用油圧制御装置。
  5. 前記アームシリンダの第1室に連通するオーバーロードリリーフ弁が、前記可変絞りが配置されている前記第2ブロックに配置されていることを特徴とする請求項3に記載のローダ用油圧制御装置。
  6. 前記アームシリンダの第1室とタンクとの間に設けられる第1パイロットチェック弁と、
    前記アームシリンダの第2室とタンクとの間に設けられる第2パイロットチェック弁と、
    を更に備え、
    前記第1パイロットチェック弁および前記第2パイロットチェック弁のうちのいずれか一方が前記第2ブロックに配置されていることを特徴とする請求項3に記載のローダ用油圧制御装置。
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