JP4758767B2 - 圧縮機 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、圧縮機構造の複雑化を招かないオイル分離装置が配設された圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮機においては、吐出室内の高圧ガスはオイル分離装置を通って圧縮機から吐出する。ガスが助走流路からディフューザ流路へ流入すると減速され、ガスに分散混入したオイルミストがガスから分離されてディフューザ流路の周壁内面に付着する。助走流路内でガス流が整流されることにより、ディフューザ流路入口でのガス流の剥離が防止される。この結果、効果的にガスからオイルが分離される。ディフューザ流路の周壁内面に付着したオイルは、ディフューザ流路の周壁に形成されたスリットを通ってディフューザ流路から排出される。この結果、分離されたオイルがディフューザ流路を通過するガスに再び連行される事態の発生が防止される。上記説明から分かるように、本発明に係る圧縮機が備えるオイル分離装置は高いオイル分離性能を有している。本発明に係る圧縮機においては、オイル分離装置は助走流路とディフューザ流路とを有する単純な管部材なので、単に吐出室内に配設すれば良く、吐出室内にオイル分離装置の収容室を別途形成する必要が無く、オイル分離装置に至るガス通路を別途形成する必要も無い。従って、本発明に係る圧縮機が備えるオイル分離装置は、圧縮機構造の複雑化を招かず、圧縮機の製造コストの増加を招かない。
ディフューザ流路の周壁内面に付着し、ディフューザ流路を通過するガスに押されてスリットへ向けて流れるオイルが、張出部が形成する堰によりせき止められて、確実にスリットへ流入し、確実にディフューザ流路から排出される。
張出部に案内されてスリットへ流入するオイルと共にディフューザ流路を流れるガスもスリットへ流入し、ディフューザ流路から排出される。ディフューザ流路から排出されたガスは、ディフューザ流路周壁と当該周壁を取り囲む管部材との間に形成された径方向の隙間を通って上流側へ流れ、上流側のスリットを通ってディフューザ流路へ還流する。この結果、ディフューザ流路にオイル排出用のスリットを設けたことによる圧縮機のガス排出性能の低下が防止される。
助走流路の断面は円形が望ましい。助走流路からディフューザ流路への接続は連続的であるのが望ましい。従って、ディフューザ流路の断面も円形とするのが望ましい。
本発明の望ましい態様においては、ディューザ流路の広がり角度が0度より大きく20以下である。
ディューザ流路の広がり角度が20度を超えると、ディフューザ流路内に逆流方向のガス流が形成されディフューザ流路の流路抵抗が増加し、圧縮機のガス排出性能が低下する。
整流機能を発揮させるためには、助走流路のアスペクト比(助走長/助走流路径)は2.4以上であることが望ましい。圧縮機への組み込みを勘案すると助走流路のアスペクト比は15以下であることが望ましい。
助走流路周壁内面とディフューザ流路周壁内面とが目荒らしされていると、ガス流の境界層が薄くなる。この結果圧縮機のガス排出性能の低下が抑制される。
図1に示すように、スクロール型圧縮機Aは、中心に吐出孔1aが形成された端板と渦巻体とを有する固定スクロール1と、端板と渦巻体とを有する可動スクロール2とを備えている。固定スクロール1の渦巻体と可動スクロール2の渦巻体とは互いに噛み合い、複数対の作動空間3を形成している。
主軸4と、主軸4の回転運動を旋回運動に変換して可動スクロールに伝達する運動変換機構5と、可動スクロールの自転を防止する自転防止機構6とが配設されている。
ステータ7aとロータ7bとにより構成される主軸駆動用の電動モータ7が配設されている。
固定スクロール1、可動スクロール2、主軸4、運動変換機構5、自転防止機構6、電動モータ7により、圧縮機構が形成されている。
圧縮機構はハウジング8内に収容されている。モータ7に電力を供給する給電端子9が、ハウジング8に取り付けられている。
ハウジング8の内部空間は、固定スクロール1の端板を境にして、吸入室10と吐出室11とに区画されている。圧縮機構は吸入室10内に配設されている。
ハウジング8の吸入室10の囲壁を形成する部位に吸入ポート12が形成され、吐出室11の囲壁を形成する部位に吐出ポート13が形成されている。吸入ポート12は空調装置の低圧側回路に接続され、吐出ポート13は空調装置の高圧側回路に接続されている。
図2に示すように、ディフューザ流路14bの周壁の大径端近傍部に、周方向に延在する複数のスリット14cが形成されている。ディフューザ流路14bの周壁に、スリット14cに隣接して、且つスリット14cよりもディフューザ流路14bの大径端寄りに、径方向内方へ差し向けられた張出部14dが形成されている。
可動スクロール2が旋回することにより、空調装置の低圧側回路から吸入ポート12を経て吸入室10へ流入した冷媒ガスが、渦巻体の径方向外方から一対の作動空間3へ取り込まれる。前記一対の作動空間3は、体積を減少させつつ渦巻体の中心部へ向けて移動し、最終的に相互に連通して吐出孔1aに連通する。作動空間3内で圧縮された冷媒ガスは、吐出孔1aを開閉する吐出弁を経て吐出室11に吐出する。
吐出室11内の冷媒ガスは、オイル分離装置14の助走流路14aに流入し、助走流路14aからディフューザ流路14bの小径端部へ流入し、大径端部と吐出ポート13とを通って、空調装置の高圧側回路へ流出する。
スクロール型圧縮機Aにおいては、オイル分離装置14は助走流路14aとディフューザ流路14bとを有する単純な管部材なので、単に吐出室11内に配設すれば良く、吐出室11内にオイル分離装置14の収容室を別途形成する必要が無く、オイル分離装置14に至るガス通路を別途形成する必要も無い。従って、オイル分離装置14は、スクロール型圧縮機Aの構造の複雑化を招かず、スクロール型圧縮機Aの製造コストの増加を招かない。
張出部14dを配設したので、ディフューザ流路14bを通過する冷媒ガスに押されてディフューザ流路14bの周壁内面をスリット14cへ向けて流れるオイルをせき止めて、確実にスリット14cへ流入させ、確実にディフューザ流路14bから排出することができる。
ディューザ14bの広がり角度θが20度を超えると、ディフューザ流路14b内に逆流方向の冷媒ガス流が形成され、ディフューザ流路14bの流路抵抗が増加し、圧縮機のガス排出性能が低下する。
助走流路14aのアスペクト比(助走流路14aの長さ/助走流路14aの径)は2.4乃至15に設定するのが望ましい。
助走流路14aのアスペクト比を2.4以上にし、助走流路14aの長さを充分にとって冷媒ガスを整流することにより、ディフューザ14aの入口で冷媒ガス流に剥離が発生するのを防止することができる。この結果、良好なオイル分離性能が保証される。アスペクト比が15を超えると、助走流路14aが長大になって、吐出室11内に収容するのが困難になる。
助走流路14aの周壁内面とディフューザ流路14bの周壁内面とを目荒らして、表面粗さをRh=1〜2×104としても良い。
助走流路14aの周壁内面とディフューザ流路14bの周壁内面とを目荒らしすることにより、冷媒ガス流の境界層が薄くなる。この結果オイル分離装置14を配設したことによるスクロール型圧縮機Aのガス排出性能の低下が抑制される。
助走流路14aの断面形状は、安定した冷媒ガス流を得る観点から、円形が望ましいが、円形に限定されない。従って助走流路14aに接続するディフューザ流路14bの断面形状も円に限定されない。
張出部14dに案内されてスリット14cへ流入するオイルと共にディフューザ14aを流れる冷媒ガスもスリット14cへ流入し、ディフューザ流路14bから排出される。ディフューザ流路14bから排出された冷媒ガスは、ディフューザ流路14bを取り囲む管部材14eとの間に形成された隙間を通って上流側へ流れ、ディフューザ流路14bを流れる冷媒ガスのエジェクタ効果により上流側のスリット14fを通ってディフューザ流路14bへ吸い込まれる。この結果、スリット14cを配設したことによるスクロール型圧縮機Aのガス排出性能の低下が防止される。
2 可動スクロール
3 作動空間
11 吐出室
14 オイル分離装置
14a 助走流路
14b ディフューザ
14c、14f スリット
14d 径方向突出部
14e 管部材
Claims (7)
- 圧縮機構と、圧縮機構を収容すると共に内部に吐出室を形成するハウジングと、ハウジングに形成された吐出ポートとを備える圧縮機であって、断面積が一定の直線状の助走流路とディフューザ流路と有し、ディフューザ流路の大径端が吐出ポートに連通するオイル分離装置が吐出室内に配設され、周方向に延在するスリットがディフューザ流路周壁に形成されていることを特徴とする圧縮機。
- ディフューザ流路の周壁に、且つディフューザ流路内のガス流に関してスリットの直近下流に、径方向内方へ差し向けられた張出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 径方向の隙間を隔ててディフューザ流路周壁を取り囲む管部材が配設され、ディフューザ流路内のガス流に関して前記スリットよりも下流側で前記隙間は閉鎖され、ディフューザ流路内のガス流に関して前記スリットよりも上流側に配設され周方向に延在するスリットがディフューザ流路周壁に形成され、前記管部材はディフューザ流路内のガス流に関して前記上流側のスリットよりも更に上流側まで延在していることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
- 助走流路とディフューザ流路の断面は円形であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧縮機。
- ディューザ流路の広がり角度が0度より大きく20度以下であることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
- 助走流路のアスペクト比が2.4乃至15に設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の圧縮機。
- 助走流路周壁内面とディフューザ流路周壁内面とが目荒らしされていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の圧縮機。
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