JP4758261B2 - 利用者認証方法 - Google Patents

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本発明は,金融機関などが利用者との口座取引を,現金自動預入支払機を介して行う口座取引システムにおける利用者認証方法に関するものである。さらに詳しくは,口座取引システムの端末として設置される現金自動預入支払機において,所定の取引前に,予め設定された金額を入金することによって利用者の本人認証を行う技術に関する。
従来,金融機関などの口座取引システム(以下,ATMシステムという)の現金自動預入支払機(以下,ATMという)では,口座所有者が予め登録しておいた暗証番号のみによって本人認証を行い,キャッシュカード等のカードの不正利用を防止していた。しかし,近年では,スキミング等によってキャッシュカードが偽造され,ATMで不正に出金される犯罪が増えてきており,暗証番号による認証だけではキャッシュカードの不正利用を防止することができなくなってきた。そのため,暗証番号以外の認証方法で,キャッシュカードの不正利用を防止する必要性が高まっている。
キャッシュカードの不正利用を防止する技術としては,キャッシュカードのIC化によってカード自体の偽造を困難にすることが知られている。また,口座所有者の生体情報を記録したICカード型キャッシュカードによる生体認証によって,ATM利用者の本人認証を行う技術などが知られている。
また,携帯電話など,キャッシュカード以外の携帯可能な装置などを用いてATM利用者の本人確認を行う技術が知られている。例えば,特許文献1には,ATMの利用者の携帯端末の位置によって,ATMの利用者が本人であるかを確認する技術が記載されている。特許文献1では,ATMに挿入されたキャッシュカードから利用者を特定し,特定された利用者の携帯端末の位置をGPSなどによって計測し,キャッシュカードが挿入されたATMと利用者の携帯端末との距離が一定の距離以内である場合に,ATMの利用者がキャッシュカードの所有者本人であると判定している。
特開2005−316524号公報
このように,近年では様々なキャッシュカードの不正利用防止の技術が考えられている。しかし,これらの技術には,同時に様々な問題が存在する。
IC型キャッシュカードと生体認証によってキャッシュカードの不正利用を防止する場合には,生体情報読取装置などの新たなハードウェア導入のための投資が必要となるために,中小の金融機関では実現が難しいという問題がある。
また,上記の特許文献1のように,携帯端末などの機器を使用して本人認証をする場合には,キャッシュカードと同時に携帯端末などの機器が盗難されてしまえば,結局,キャッシュカードの不正利用を防止することができないという問題がある。
しかし,本人認証の手続自体を複雑にしてしまうと,利用者の操作が難しくなってしまうため,特に老齢者などがATMを利用しにくくなってしまうという問題がある。
また,単なる暗証番号によって利用者認証を行う場合には,不正利用者はリスクがない状態でキャッシュカードの不正利用を試すことができるという大きな問題がある。すなわち,適当に組み合わせた数字による暗証番号を入力して不正利用を試み,その結果,正しい暗証番号を入力できずに利用が拒絶されても,そのキャッシュカードが利用できなくなってしまうだけなので,不正利用者には実害がない。
したがって,不正利用を試みるたびに損をするなどして,不正利用を抑止できるような仕組みが要求されている。
本発明は,上記の課題の解決を図り,利用者にとって簡単な操作で,システム導入のコストが少なく,なおかつ不正利用抑止の効果が高い利用者の本人認証を行えるATMシステムでの利用者認証方法を提供することを目的とする。
本発明は,上記の課題を解決するため,ATMにおいて,利用者が取引開始前に本人認証のために所定の金額を入金し,その入金金額と,予め本人認証のために入金する額として決められている設定金額とを比較し,この双方の金額が一致した場合にのみ正規の利用者として取引が許可されることを特徴とする。本人認証のために設定された金額は,通常,設定した正規利用者だけが知るものであり,正しい金額の入金は,正規の利用者にしかできないと考えてよい。
本発明は,利用者が現金の預け入れおよび引き出しを行うATMを備えて,利用者と口座取引を行う口座取引システムが実行する利用者認証方法であって,1)ATMにおいて,利用者の口座番号が記録されたカードから口座番号を読み取る処理過程と,2)利用者の本人認証のために入金された入金金額を取得する処理過程と,3)利用者の口座番号と本人認証のために入金される金額を示す設定金額とが記録された口座情報記憶手段を口座番号によって検索し,利用者の設定金額を取得する処理過程と,4)入金金額と取得された設定金額とを比較し,入金金額と設定金額とが一致する場合に利用者の本人認証が成功したものと判定し,入金金額と設定金額とが一致しない場合に利用者の本人認証が失敗したものと判定する処理過程と,5)本人認証結果が認証成功である場合に,ATMにおいて利用者の口座の出金取引が実行可能となる状態にし,本人認証結果が認証失敗である場合に,ATMにおいて利用者の口座の出金取引が実行不可となる状態にして,入金金額を前記利用者の口座へ入金する処理過程とを備える。
本発明では,ATMにおいて,利用者の口座番号が記録されたカードから口座番号を読み取り,さらに,利用者によって本人認証のために入金された入金金額を取得する。そして,利用者の口座番号と本人認証のために入金される金額を示す設定金額とが記録された口座情報記憶手段を口座番号によって検索し,この利用者の設定金額を取得する。
そして,入金金額と取得された設定金額とを比較し,双方の金額が一致する場合に,利用者の本人認証が成功したものと判定する。一方,双方の金額が一致しない場合に,利用者の本人認証が失敗したものと判定する。本人認証結果が認証成功である場合に,ATMにおいて利用者の口座の出金取引が実行可能となる状態にし,前記本人認証結果が認証失敗である場合に,ATMにおいて利用者の口座の出金取引が実行不可となる状態にし,入金金額を利用者の口座へ入金する。
これにより,利用者は,所定の金額の入金を行うという非常に簡単な操作を行うだけで,利用者認証を行うことができる。さらに,不正利用者による本人認証が失敗であった場合に,本人認証のために入金されたお金は,そのまま正規の利用者の口座へ入金取引として扱われるため,口座への不審な入金記録から,カードのスキミングや盗難を早期に発見することができる。
また,本人認証に失敗した場合に,認証のために入金されたお金がそのまま口座へ入金されて,不正利用者への牽制となるため,不正利用の抑止効果が高くなる。
また,本発明は,次回取引時の本人認証のために入金される設定金額の変更を受け付け,変更後の設定金額をもとに口座情報記憶手段に記録された設定金額を更新する処理過程を備える。
これにより,利用者は,口座の残高などに合わせて,本人認証に用いる設定金額を変更して,セキュリティレベルを任意に設定することができる。例えば,設定金額の桁数が大きいほど,または設定金額の数字の揃いが悪いほど,セキュリティレベルは高くなる。
また,本発明は,本人認証結果が認証成功である場合に,利用者の口座の出金取引において,利用者が指定した出金金額に入金金額を加算した額を出金する処理過程を備える。
これにより,本人認証のために入金された現金は,特に口座に預け入れされた入金金額として扱われず,通帳に記帳されないため,通帳の記録から,本人認証の設定金額が他人に漏れる危険性がなくなる。
また,本発明は,生体認証装置などの特別な装置を導入する必要がなく,現行のATMシステムを少し改良するだけで不正利用防止効果が高い利用者認証を行うことができるので,システム導入のコストを安く抑えつつ,効果的にセキュリティを強化することができる。
本発明によれば,利用者が,予め登録しておいた額を入金するだけで,利用者の本人認証を行うことができる。また,本人認証に携帯端末などの特別な機器が不要である。よって,本人認証のための操作が非常に簡単であり,セキュリティが強化されたATMを誰でも簡単に利用することができる。
また,本発明によれば,本人認証のための入金の設定金額は,利用者が自由に変更することができる。口座残高などの状況に合わせて,任意にセキュリティレベルを設定することができる。
また,本人認証が失敗であった場合には,認証のために入金された金額が,そのまま正規の利用者の口座への入金金額となり,ATMの操作者である不正利用者に返金されない。
そのため,不正利用の抑止としてはたらくと考えられる。さらに,正規利用者(口座所有者)は,通帳などに記帳された不審な入金記録から,キャッシュカードのスキミングや盗難などの可能性があることを早期に発見することができる。よって,不正利用抑止の高い効果が期待できる。
また,本発明の実施は,生体認証装置などの特別な装置の設置が不要であり,現行のATMシステムのソフトウェアの改変などによって行うことができるため,システム導入のコストが安価である。
なお,本発明のATMシステムは,従来の暗証番号による認証処理を組み合わせて実施することができる。利用者は,従来からの慣れ親しんだ操作に類似する操作を追加して行うだけで,より高いセキュリティによる保護を享受することができる。
以下,本発明の実施の形態について,図を用いて説明する。
図1は,本発明の原理を説明する図である。まず,図1を用いて,入金による本人認証(以下,入金認証という)の原理を簡単に説明する。
利用者は,口座取引前にATM10で入金認証を行うことにより,口座の「ロック」を解除し,通常の出金取引などを行うことができる。口座のロックとは,その口座からの出金取引,出金取引を伴う振込取引,振替取引などの所定の取引が実行できない状態をいう。
また,ホストシステム20は,口座ごとに口座所有者の氏名,暗証番号などを記録した口座情報に,入金認証でロックを解除するために必要な入金金額である解除金額を記録しておく。解除金額は,口座所有者によって予め設定されたものである。
まず,利用者がATM10にキャッシュカードなどのカードを挿入すると(ST1),ATM10は,挿入されたカードに記録された口座番号などの口座を特定する情報を読み取り,得られた情報をセンタ側のホストシステム20に通知する(ST2)。ホストシステム20は,ATM10から受け取った情報から口座を特定する(ST3)。口座を特定することにより,口座情報からその口座にかけられたロックを解除する解除金額を取得することができる(ST4)。また,ATM10は,表示部に入金を指示する画面(入金指示画面)を表示する(ST5)。利用者がATM10へ入金を行うと(ST6),ATM10は,利用者からの入金金額を確認し,その入金金額をホストシステム20に通知する(ST7)。
ホストシステム20は,ATM10から受け取った利用者の入金金額と,ST4の処理で取得された解除金額とを比較することにより認証を行う(ST8)。双方の金額が一致すれば,認証結果は成功(ロック解除OK)となり,双方の金額が一致しなければ,認証結果は失敗(ロック解除NG)となる。ホストシステム20は,認証結果(認証成功または認証失敗)をATM10に送信する(ST9)。
認証結果が成功であれば,ATM10とホストシステム20は,その口座のロックが解除されたものと認識し,以降,ATM10の利用者がその口座の所有者であるものと認定して取引処理が開始される。
一方,認証結果が失敗であれば,口座のロックは解除されず,ST5の処理に戻って利用者に再度の入金を要求する。所定回数の入金認証によっても認証結果が失敗であれば,口座のロックは解除されないまま,以降,この口座は取引拒否とされる。
また,ST6の処理で一度入金されたお金はATM操作者(利用者)に返却されず,該当口座への入金として扱われる。すなわち,入金認証に成功しない限り,ATM10の操作者(不正利用者)は,入金されたお金を取り戻すことはできない。
このように,ATM10にお金を入金するという非常に簡単な操作だけで本人認証を行うことができるため,利用者は,口座のロックを解除するために複雑な操作や,携帯端末などの他の機器を使用する必要がない。
また,生体認証などのように特別な装置を必要としないため,特にシステムに膨大な投資を行う必要がなく,現在使用されているシステムを少し改良するだけで,本人認証を行うことができる。
さらに,不正利用者の本人認証が失敗した場合に,不正利用者が入金したお金はその口座の正規所有者のものとなって,不正利用者には返却されない。そのため,不正利用者への牽制となる。
図2は,本発明の実施の形態による銀行システム(ATMシステム)の構成例を示す図である。
ATMシステムは,複数のATM10と,センタ側のホストシステム20とから構成される。各ATM10とホストシステム20とは,通信回線30で接続されている。
ATM10は,利用者と直接取引を行う装置であり,通信部11,取引処理部12,出金処理部13,入金処理部14,残高照会処理部15,入金認証手続処理部16,カード読取部17,入出金口18,入出力画面19を備える。
ホストシステム20は,ATM10での取引全体を管理するシステムであり,通信部21,取引管理処理部22,入金認証処理部23,口座情報テーブル24,入出金情報記憶部25を備える。また,取引管理処理部22は,出金取引処理部26,入金取引処理部27,残高照会取引処理部28を備える。
ATM10において,通信部11は,通信回線30を介して,ホストシステム20との通信を行う処理手段である。
取引処理部12は,ATM10における取引処理全般を管理する処理手段である。出金処理部13は,“お引き出し”などの口座から指定された金額を払い出す出金処理を行う処理手段である。入金処理部14は,“お預け入れ”などの口座へ指定された金額を預け入れる入金処理を行う処理手段である。残高照会処理部15は,口座預金の残高を表示する残高照会処理を行う処理手段である。
入金認証手続処理部16は,図1を用いて説明した入金認証のATM10側の処理など,入金認証に関するATM10側の様々な処理を行う処理手段である。
カード読取部17は,利用者のカードに記録された情報を読み取る装置である。入出金口18は,現金の投入口兼排出口である。入出力画面19は,タッチパネルなどの出力装置兼入力装置である。
ホストシステム20において,通信部21は,通信回線30を介して,各ATM10との通信を行う処理手段である。取引管理処理部22は,各ATM10での利用者との取引全体を管理する処理手段である。特に,出金取引処理部26は出金に関する取引処理を行い,入金取引処理部27は入金に関する取引処理を行い,残高照会取引処理部28は残高照会に関する取引処理を行う。
入金認証処理部23は,図1を用いて説明した入金認証のホストシステム20側の処理など,入金認証に関するホストシステム20側の様々な処理を行う処理手段である。
口座情報テーブル24は,各口座の情報を管理する記憶手段である。
入出金情報記憶部25は,各口座ごとの入出金のログ情報である入出金情報が記録される記憶手段である。
図3は,口座情報テーブルの例を示す図である。口座情報テーブル24は,口座番号ごとに,氏名,住所等の口座所有者である顧客情報,暗証番号,ロック状態,解除金額等の情報が記録されている。
口座情報テーブル24の「ロック状態」とは,その口座で所定の取引のために,入金認証処理が必要か否かを示す情報である。
ロック状態の“なし”は,その口座が,特に入金認証を行わず,通常の暗証番号の入力により取引が可能な状態であることを示す。このように,顧客が入金認証の使用/不使用を選択することもできる。
ロック状態の“ロック”は,その口座が取引に入金認証を必要とする状態であることを示す。ロック状態が“ロック”の場合に,口座のロックを解除するために投入される金額を示す「解除金額」が設定されている。解除金額は,口座の所有者が予め登録しておき,取引終了後などにATM10で変更することが可能である。
例えば,図3(A)に示す口座情報テーブル24では,口座番号12345678の口座の解除金額は“10250円”である。この口座の所有者が,ある取引の終了後にATM10で解除金額を“1959円”に変更すると,図3(B)に示すように,口座情報テーブル24の口座番号12345678の口座の解除金額は1959円に変更される。
図3(C)に示す口座情報テーブル24のロック状態の“出金ロック”は,その口座が出金取引が停止された状態であることを示す。ロック状態が“出金ロック”である口座は,ATM10での出金取引を行うことができない。口座の“出金ロック”を解除するためには,例えば,銀行の窓口に本人確認が可能な証明書を持参して赴くなど,所定の手続きが必要となる。
入金認証で入金された金額は,一時預かり金として入金認証手続処理部16,入金認証処理部23のデータ上に保持される。
入金されたお金は,認証成功後に返金処理されるか,そのまま口座に入金処理されるかを,利用者が選べるようにすることもできる。返金処理が選択されている場合には,入金認証の成功後,取引終了時に利用者に返金される。また,口座への入金処理が選択されている場合には,入金認証において入金された金額が,通常の入金として処理される。
ところで,上記入金処理が選択されている場合に,結果として入金認証の解除金額が通帳に入金金額として記帳されることになり,何度も同じ金額が入金されていると,通帳の記録から解除金額が他人に漏れてしまう可能性がある。
そのため,入金認証での入金について入金処理が選択されている場合には,次回の入金認証で使用される解除金額を変更する操作を利用者に要求できるようにする。そして,この場合に,解除金額が変更されなかったときは,将来の不正利用防止のために,口座に“出金ロック”を設定する。
例えば,口座情報テーブル24が,図3(A)に示す状態であり,口座番号12345678の口座について,入金認証で入金したお金の「入金処理」が選択されているとする。ATMにおいて,入金認証で入金された10250円がそのまま口座に入金され,解除金額が10250円のまま変更されなければ,図3(C)に示すように,口座情報テーブル24の口座番号12345678の口座のロック状態は,“出金ロック”に変更される。
図4は,入出金情報の例を示す図である。入出金情報250は,口座ごとの入出金のログ情報であり,入出金情報記憶部25に記憶される。図4に示す入出金情報250の例では,入出金が行われた日付,入金/出金,金額の情報が記録されている。
入金認証に失敗した場合には,入金認証で入金されたお金はそのまま口座に入金される。例えば,不正利用者が,入金認証の操作において,初回に1234円を入金して認証に失敗し,次回に5678円を入金して再度認証に失敗したとする。図4(A)に示すように,この不正利用者が行った入金認証操作によって入金されたお金はすべて口座に入金され,その口座の入出金情報250に記録される。このように,不正利用に失敗して入金されたお金はすべてその口座の所有者のものになってしまうので,不正利用者に対する抑止力となる。また,通帳などで不正な入金を簡単に見つけることができるので,スキミング等の犯罪を早期に発見することができる。
また,返金処理が選択されていて,入金認証で入金されたお金が利用者に返金される場合には,入金認証で入金されたお金は通常の口座への入金として扱われないので,入出金情報250には記録されない。また,入金処理が選択されていて,入金認証で入金されたお金がそのまま口座に入金される場合には,入出金情報250に記録される。
例えば,200000円の出金取引で,入金認証で10250円の入金を行ったときに,返金処理(入金認証で入金されたお金が利用者に返金)の場合には,図4(B)に示すように,口座から出金された200000円だけがその口座の入出金情報250に記録される。また,入金処理(入金認証で入金されたお金がそのまま口座に入金)の場合には,図4(C)に示すように,口座から出金された200000円と,入金認証操作において口座に入金された10250円とがその口座の入出金情報250に記録される。
この入金認証は,ATM10でのすべての取引時に行われてもよいし,特定の取引時にのみ行われてもよい。ただし,実際にセキュリティ上問題となる取引は,口座から出金がある取引であるので,引き出し,振替,振込などの取引の場合にのみ,入金認証処理を行えばよい。
入金認証が行われる引き出し処理(出金取引)の一連の手続きの流れを,ATM10の入出力画面19に表示される画面を用いて説明する。
図5は,取引選択画面50の例を示す図である。利用者がカード読取部17にカードを挿入すると,ATM10の入出力画面19には,図5に示す取引選択画面50が表示される。利用者が,取引選択画面50でボタンを押下することによって,選択された取引が開始される。ここで,利用者によって“お引き出し”の取引が選択される。
図6は,出金不可画面51の例を示す図である。口座情報テーブル24の該当口座のロック状態が“出金ロック”である場合に,ATM10の入出力画面19には,図6に示す出金不可画面51が表示される。このとき,利用者は,ATM10によって口座から現金を引き出すことができない。
図7は,入金指示画面52の例を示す図である。口座情報テーブル24の該当口座のロック状態が“ロック”である場合に,ATM10の入出力画面19には,図7に示す入金指示画面52が表示される。利用者は,予め設定された解除金額を,入出金口18に投入する。なお,取り消しボタンが押されると,取引選択画面50に戻る。
図8は,金額確認画面53の例を示す図である。入出金口18に現金が投入されるとその投入金額が算出され,ATM10の入出力画面19には,図8に示す金額確認画面53が表示される。利用者は,金額確認画面53に表示された金額に間違いがなければ確認ボタン530を押す。なお,取り消しボタンが押されると,入出金口18から入金されたお金が返金され,入金指示画面52に戻る。
図8に示す金額確認画面53で確認ボタン530が押されると,ATM10はホストシステム20に入金金額を通知する。ホストシステム20では,ATM10から通知された入金金額と口座情報テーブル24の該当口座の解除金額とを比較し,一致すれば入金認証成功を,一致しなければ入金認証失敗をATM10に通知する。
ATM10は,入金認証成功の場合には,引き続き通常の“お引き出し”の処理に進む。入金認証失敗の場合には,入金認証が失敗した旨を入出力画面19で利用者に通知し,入金指示画面52に戻って再度の入金を促す。なお,入金認証に失敗した場合の入金金額は,入金認証に成功するまで返金されない。
図9は,暗証番号入力画面54の例を示す図である。入金認証に成功すると,ATM10の入出力画面19には,図9に示す暗証番号入力画面54が表示される。利用者は,予め設定された暗証番号を入力する。ホストシステム20では,従来どおり,ATM10から通知された暗証番号と口座情報テーブル24の該当口座の暗証番号とを比較し,一致すれば暗証番号認証成功を,一致しなければ暗証番号認証失敗をATM10に通知する。
図10は,引き出し画面55の例を示す図である。暗証番号認証が成功していれば,ATM10の入出力画面19には,図10に示す引き出し画面55が表示される。利用者は,出金金額を入力し,確認ボタンを押す。金額を間違えた場合には,訂正ボタンを押して,再度出金金額を入力する。ここで,取り消しボタンが押されると,入出金口18から入金認証のために入金されたお金が返金され,取引選択画面50に戻る。
図11は,引き出し画面56の例を示す図である。入金認証のために入金されたお金を返金するかそのまま口座に入金するかを選択できる場合には,図10に示す引き出し画面55の代わりに図11に示す引き出し画面56が,ATM10の入出力画面19に表示される。利用者は,出金金額の入力後,入金認証のために入金されたお金を返金する場合には入金戻ボタン560を押し,入金認証のために入金されたお金をそのまま口座に入金する場合には確認ボタン562を押す。
利用者によって指定された出金金額が口座残高の範囲内である場合,ATM10の入出力画面19には,出金処理を示す画面が表示され,入出金口18から現金が排出される。このとき,入金認証のために入金されたお金が返金される場合には,指定金額に入金金額が加算された金額が排出される。なお,利用者によって指定された出金金額が口座残高を超えている場合,ATM10の入出力画面19には,残高不足を通知する画面が表示され,取引は終了する。
図12は,解除金額変更画面59の例を示す図である。ひと通りの出金取引が終了すると,ATM10の入出力画面19には,図12に示す解除金額変更画面59が表示される。利用者は,解除金額を変更する場合,解除金額を入力し,確認ボタン590を押す。金額を間違えた場合には,訂正ボタンを押して,再度解除金額を入力する。解除金額を変更しない場合,利用者は,取り消しボタン592を押す。
図13は,取引完了画面60の例を示す図である。すべての手続きが完了すると,ATM10の入出力画面19には,図13に示す取引完了画面60が表示され,カード読取部17からカードが排出される。
以下,図14〜図18のフローチャートを用いて,入金認証を用いた出金処理の流れを説明する。
図14は,本発明の実施の形態における入金認証処理の処理フローチャートである。
利用者がATM10のカード読取部17にカードを挿入すると,取引処理部12は,図5の取引選択画面50を表示する(ステップS10)。利用者が“お引き出し”を選択すると,入金認証手続処理部16は,カードに記録された口座番号などの情報を読み出し,通信部11を介してホストシステム20に送信する(ステップS11)。ATM10は,ホストシステム20からのロック状態の受信待ちとなる(ステップS12)。
ホストシステム20の入金認証処理部23は,ATM10から受信した口座番号などの情報から口座を特定し(ステップS20),口座情報テーブル24からロック状態を取得して,それを通信部21を介してATM10に送信する(ステップS21)。
ATM10の入金認証手続処理部16は,ロック状態が出金ロックであれば(ステップS13のYES),図6の出金不可画面51を表示し(ステップS14),処理を終了する。また,ホストシステム20は,ロック状態が出金ロックであれば(ステップS22のYES),処理を終了する。
ATM10の入金認証手続処理部16は,ロック状態がロックであれば(ステップS15のYES),図7の入金指示画面52を表示する(ステップS16)。一方,ロック状態がロックでなければ(ステップS15のNO),すなわちロック状態がなしであれば,取引処理部12による暗証番号判定処理に進む。ホストシステム20は,ロック状態がロックであれば(ステップS23のYES),ATM10からの入金金額の受信待ちとなる(ステップS24)。ロック状態がロックでなければ(ステップS23のNO),すなわちロック状態がなしであれば,取引管理処理部22による暗証番号判定処理に進む。
ATM10で,利用者が入出金口18から入金を行うと,入金認証手続処理部16は入金金額を確認してホストシステム20に送信する(ステップS17)。ATM10は,ホストシステム20からの認証結果の受信待ちとなる(ステップS18)。
ホストシステム20の入金認証処理部23は,ATM10から受け取った入金金額と口座情報テーブル24の該当口座の解除金額とを比較することにより認証を行う(ステップS25)。双方の結果が一致すれば認証成功となり,ロック解除OKとなる。双方の結果が一致しなければ認証失敗となり,ロック解除NGとなる。ホストシステム20は,認証結果(ロック解除OK/ロック解除NG)をATM10に送信する(ステップS26)。
ATM10の入金認証手続処理部16は,受信した認証結果が認証成功(ロック解除OK)であれば口座のロックを解除し(ステップS19のYES),取引処理部12へ処理を渡し,暗証番号判定処理に進む。
一方,受信した認証結果が認証失敗(ロック解除NG)であれば口座のロックを解除せず(ステップS19のNO),ステップS16に戻って再度入金指示画面52を表示する。ホストシステム20は,認証結果が認証成功(ロック解除OK)であれば(ステップS27のYES),内部的に該当口座をロック解除状態とし(ステップS28),取引管理処理部22の暗証番号判定処理に進む。認証結果が認証失敗(ロック解除NG)であれば(ステップS27のNO),入金認証のために入金された入金金額を入金情報として該当口座の入出金情報250に記録し(ステップS29),ステップS24に戻って再びATM10からの入金金額の受信待ちとなる。
図15は,本実施の形態における暗証番号判定処理の処理フローチャートである。
ATM10の取引処理部12は,図9の暗証番号入力画面54を表示する(ステップS30)。このとき,ホストシステム20は,ATM10からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS40)。
利用者が入出力画面19から暗証番号を入力すると,取引処理部12は,その暗証番号をホストシステム20に送信する(ステップS31)。ATM10は,ホストシステム20からの暗証番号判定結果の受信待ちとなる(ステップS32)。ホストシステム20の取引管理処理部22は,ATM10から受信した暗証番号と口座情報テーブル24の該当口座の暗証番号とを比較することにより暗証番号の正否判定を行う(ステップS41)。ATM10から受け取った暗証番号と口座情報テーブル24の該当口座の暗証番号とが一致すれば,暗証番号判定結果が成功となる。一方,一致しなければ,暗証番号判定結果が失敗となる。ホストシステム20は,暗証番号判定結果をATM10に送信する(ステップS42)。
ATM10の取引処理部12は,受信した暗証番号判定結果が一致(成功)であれば(ステップS33のYES),出金処理部13による引き出し処理に進む。一方,暗証番号判定結果が不一致(失敗)であれば(ステップS33のNO),図14の入金認証処理のステップS16に戻って再度入金指示画面52を表示する。
ホストシステム20の取引管理処理部22は,暗証番号判定結果が一致(成功)であれば(ステップS43のYES),出金取引処理部26による引き出し処理に進む。暗証番号判定結果が不一致(失敗)であれば(ステップS43のNO),入金認証処理において入金された金額を口座への入金情報として該当口座の入出金情報250に記録し(ステップS44),図14の入金認証処理のステップS24に戻って再びATM10からの入金金額の受信待ちとなる。
図16は,本実施の形態における引き出し処理の処理フローチャートである。
ここでは,入金認証処理において入金されたお金が,引き出し処理と同時に返金される場合の例について説明する。
ATM10の出金処理部13は,図10の引き出し画面55を表示する(ステップS50)。このとき,ホストシステム20は,ATM10からの出金金額の受信待ちとなる(ステップS60)。
利用者が出金金額を入力すると,出金処理部13は,その出金金額をホストシステム20に送信する(ステップS51)。ATM10は,ホストシステム20からの残高照会判定結果の受信待ちとなる(ステップS52)。
ホストシステム20の出金取引処理部26は,該当口座の残高を照会し,ATM10から受け取った出金金額が該当口座の残高以内であるかの判定を行う(ステップS61)。そして,出金金額が口座の残高以内であれば,残高照会判定結果は出金可となり,出金金額が口座の残高を超えていれば,残高照会判定結果は出金不可となる。出金取引処理部26は,残高照会判定結果をATM10に送信する(ステップS62)。
ATM10の出金処理部13は,受信した残高照会判定結果が出金不可であれば(ステップS53のNO),入出力画面19に残高不足である旨を表示し(ステップS54),処理を終了する。残高照会判定結果が出金可であれば(ステップS53のYES),指定金額(指定された出金金額)と認証のための入金金額とを一緒に排出し(ステップS55),入金認証手続処理部16による解除金額変更処理に進む。
ホストシステム20の出金取引処理部26は,残高照会判定結果が出金不可であれば(ステップS63のNO),内部的に該当口座をロック状態とし(ステップS64),処理を終了する。残高照会判定結果が出金可であれば(ステップS63のYES),指定された出金金額を口座からの出金情報として該当口座の入出金情報250に記録し(ステップS65),内部的に該当口座をロック状態とし(ステップS66),入金認証処理部23による解除金額変更処理に進む。
図17は,本実施の形態における解除金額変更処理の処理フローチャートである。
まず,ATM10の入金認証手続処理部16は,図12の解除金額変更画面59を表示する(ステップS70)。このとき,ホストシステム20は,ATM10からの解除金額の受信待ちとなる(ステップS80)。
利用者が解除金額を入力(または非入力)すると,入金認証手続処理部16は,解除金額が変更されていなければ(ステップS71のNO),解除金額の変更なしをホストシステム20に送信する(ステップS72)。解除金額が変更されていれば(ステップS71のYES),その解除金額をホストシステム20に送信する(ステップS73)。ATM10は,ホストシステム20からの変更完了通知の受信待ちとなる(ステップS74)。
なお,利用者は,口座の残高などに合わせて解除金額を変更することにより,セキュリティレベルを任意に設定することができる。例えば,口座の残高が多い場合には解除金額を高額にすることによりセキュリティレベルを高くし,口座の残高が少ない場合には解除金額を低額にすることによりセキュリティレベルを低くすればよい。金額が大きいほど,小銭が多くなるほど,金額の歯切れが悪いほど,セキュリティレベルは高くなると考えられるからである。
ホストシステム20の入金認証処理部23は,解除金額が変更されていなければ(ステップS81のNO),そのまま処理を終了する。解除金額が変更されていれば(ステップS81のYES),口座情報テーブル24の該当口座の解除金額を更新し(ステップS82),解除金額の変更完了通知をATM10に送信し(ステップS83),処理を終了する。
ATM10の入金認証手続処理部16は,ホストシステム20から解除金額の変更完了通知を受信すると,カードを排出し(ステップS75),図13の取引完了画面60を表示し(ステップS76),処理を終了する。
ここまで説明した処理の流れは,認証のために入金されたお金が引き出しと同時に自動的に返金される場合の処理の流れである。
以下,入金認証のために入金されたお金を返金処理するか,または口座に入金処理するかを,利用者が操作時に指定する場合の処理の流れについて,簡単に説明する。
入金認証処理,暗証番号判定処理については,それぞれ,図14,図15に示す処理フローチャートのとおりとなる。
図18は,本実施の形態における出金処理の処理フローチャートである。
ATM10の入金認証手続処理部16は,図11の引き出し画面56を表示する(ステップS90)。このとき,ホストシステム20は,ATM10からの出金金額の受信待ちとなる(ステップS100)。
利用者が出金金額を入力すると,ATM10は,その出金金額をホストシステム20に送信する(ステップS91)。このとき,同時に利用者が入金戻ボタン560を押していれば,その情報(入金戻し)もホストシステム20に送信する。ATM10は,ホストシステム20からの残高照会判定結果の受信待ちとなる(ステップS92)。
ホストシステム20の入金認証処理部23は,該当口座の残高を照会し,ATM10から受け取った出金金額が該当口座の残高以内であるかの判定を行う(ステップS101)。出金金額が口座の残高以内であれば,残高照会判定結果は出金可となり,出金金額が口座の残高を超えていれば,残高照会判定結果は出金不可となる。ホストシステム20は,残高照会判定結果をATM10に送信する(ステップS102)。
ATM10の出金処理部13は,残高照会判定結果が出金不可であれば(ステップS93のNO),入出力画面19に残高不足の旨を表示し(ステップS94),処理を終了する。また,ホストシステム20は,残高照会判定結果が出金不可であれば(ステップS103のNO),内部的に該当口座をロック状態とし(ステップS104),処理を終了する。
ATM10は,利用者によって入金戻ボタンが押されていなければ(ステップS95のNO),指定金額(指定された出金金額)のみを排出し(ステップS96),解除金額変更処理に進む。また,利用者によって入金戻ボタン560が押されていれば(ステップS95のYES),指定金額(指定された出金金額)と認証のための入金金額とを一緒に排出し(ステップS97),解除金額変更処理に進む。
ホストシステム20は,利用者によって入金戻ボタン560が押されていなければ(ステップS105のNO),指定された出金金額を口座からの出金情報として,また認証のために入金された入金金額を入金情報として該当口座の入出金情報250に記録し(ステップS106),口座情報テーブル24の該当口座のロック状態を出金ロックに変更し(ステップS107),解除金額変更処理に進む。また,利用者によって入金戻ボタン560が押されていれば(ステップS105のYES),指定された出金金額を口座からの出金情報として該当口座の入出金情報250に記録し(ステップS108),内部的に該当口座をロック状態とし(ステップS109),解除金額変更処理に進む。
解除金額変更処理については,基本的に図17に示す処理フローチャートのとおりとなる。ただし,図17のステップ82の解除金額の更新と同時に,口座情報テーブル24の該当口座のロック状態を,出金ロックからロックに変更する。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明はこれに限られるものではない。例えば,上述の実施の形態では,本発明の入金認証を銀行などの預金口座からの出金取引時の本人認証に適用する場合の例を挙げて説明しているが,本発明の入金認証をクレジットカードなどによるキャッシング時の本人認証などに適用することも可能である。このとき口座はクレジット口座となり,口座への入金はクレジット口座への返済金となる。
また,例えば,本実施の形態では,特に認証のために入金されたお金が引き出しと同時に自動的に返金される場合,認証のために入金されたお金を返金するか口座に入金するかを利用者が指定する場合について説明しているが,認証のために入金されたお金を自動的に口座に入金するようにしてもよい。
また,本発明は,コンピュータにより読み取られ実行される処理プログラムとして実施することができる。本発明を実現するプログラムは,コンピュータが読み取り可能な,可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ,これらの記録媒体に記録して提供され,または,通信インタフェースを介して種々の通信網を利用した送受信により提供されるものである。
本発明の形態および実施例の特徴を列記すると,以下のとおりである。
(付記1) 利用者が現金の預け入れおよび引き出しを行う現金預入支払端末を備えて,前記利用者と口座取引を行う口座取引システムが実行する利用者認証方法であって,
前記現金預入支払端末において,利用者の口座番号が記録されたカードから口座番号を読み取る処理過程と,
前記利用者の本人認証のために入金された入金金額を取得する処理過程と,
前記利用者の口座番号と本人認証のために入金される金額を示す設定金額とが記録された口座情報記憶手段を前記口座番号によって検索し,前記利用者の設定金額を取得する処理過程と,
前記入金金額と前記取得された設定金額とを比較し,当該入金金額と当該設定金額とが一致する場合に前記利用者の本人認証が成功したものと判定し,当該入金金額と当該設定金額とが一致しない場合に前記利用者の本人認証が失敗したものと判定する処理過程と,
前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行可能となる状態に設定し,前記本人認証結果が認証失敗である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行不可となる状態に設定して前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する処理過程とを備える
ことを特徴とする利用者認証方法。
(付記2) 次回取引時の本人認証のために入金される設定金額の変更を受け付け,前記変更後の設定金額をもとに前記口座情報記憶手段に記録された前記設定金額を更新する処理過程を備える
前記付記1に記載された利用者認証方法。
(付記3) 前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記利用者の口座の出金取引において,前記利用者が指定した出金金額に前記入金金額を加算した額を出金する処理過程を備える
ことを特徴とする前記付記1または前記付記2のいずれか一項に記載された利用者認証方法。
(付記4) 前記利用者の本人認証が認証成功である場合の前記入金金額の後処理について,前記利用者の選択を受け付ける処理過程と,
前記選択結果として,前記入金金額の返金処理の選択を受け付けた場合に,前記出金取引において,前記利用者が指定した出金金額に前記入金金額を加算した額を出金し,前記入金金額の入金処理の選択を受け付けた場合に,前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する処理過程を備える
ことを特徴とする前記付記1または前記付記2のいずれか一項に記載された利用者認証方法。
(付記5) 前記選択結果として前記入金金額の入金処理の選択を受け付けた場合に,次回取引時の本人認証のための設定金額が変更されているか否かを判定する処理過程と,
前記口座情報記憶手段の設定金額が変更されていない場合に,前記出金取引の完了後に,前記利用者の口座に取引停止状態を前記口座情報記憶手段に設定する処理過程を備え,
前記現金預入支払端末における前記利用者の口座の取引実行を禁止する
ことを特徴とする前記付記4に記載された利用者認証方法。
(付記6) 利用者が現金の預け入れおよび引き出しを行う現金預入支払端末と,前記現金預入支払端末と通信回線で接続されたホストシステムとで構成され,前記利用者と口座取引を行う口座取引システムであって,
前記現金預入支払端末は,
前記利用者の口座番号が記録されたカードから口座番号を読み取る口座番号取得手段と,
前記利用者の本人認証のために入金された入金金額を取得する入金額取得手段と,
前記口座番号および前記入金金額を前記ホストシステムへ送信する送信手段と,
前記ホストシステムから受信した情報にもとづいて,前記利用者と所定の口座取引を実行する入出金処理手段とを備え,
前記ホストシステムは,
前記利用者の口座番号と,本人認証のために入金される金額を示す設定金額とが記録された口座情報記憶手段と,
前記現金預入支払端末から受信した口座番号によって前記口座情報記憶手段を検索し,前記利用者の設定金額を取得する設定金額取得手段と,
前記入金金額と前記取得された設定金額とを比較し,当該入金金額と当該設定金額とが一致する場合に前記利用者の本人認証が成功したものと判定し,当該入金金額と当該設定金額とが一致しない場合に前記利用者の本人認証が失敗したものと判定する本人認証手段と,
前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行可能となる状態に設定し,前記本人認証結果が認証失敗である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行不可となる状態に設定して前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する入出金取引手段とを備える
ことを特徴とする口座取引システム。
(付記7) 前記現金預入支払端末は,次回取引時の本人認証のために入金される設定金額の変更を受け付ける入金金額変更受付手段を備え,
前記ホストシステムは,前記受け付けられた変更後の設定金額をもとに前記口座情報記憶手段に記録された設定金額を更新する設定金額更新手段を備える
ことを特徴とする前記付記6に記載された口座取引システム。
(付記8) 前記入出金取引手段は,前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記利用者の口座の出金取引において,前記利用者が指定した出金金額に前記入金金額を加算した額を出金する
ことを特徴とする前記付記6または前記付記7のいずれか一項に記載された口座取引システム。
(付記9) 前記現金預入支払端末は,前記利用者の本人認証が認証成功である場合の前記入金金額の後処理について,前記利用者の選択を受け付ける設定金額変更手段を備えるとともに,
前記入出金取引手段は,前記選択結果として,前記入金金額の返金処理の選択を受け付けた場合に,前記出金取引において,前記利用者が指定した出金金額に前記入金金額を加算した額を出金し,前記入金金額の入金処理の選択を受け付けた場合に,前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する
ことを特徴とする前記付記6または前記付記7のいずれか一項に記載された口座取引システム。
(付記10) 前記本人認証手段は,前記選択結果として前記入金金額の入金処理の選択を受け付けた場合に,次回取引時の本人認証のための設定金額が変更されているか否かを判定し,前記口座情報記憶手段の設定金額が変更されていない場合に,前記出金取引の完了後に,前記利用者の口座に取引停止状態を前記口座情報記憶手段に設定して,
前記現金預入支払端末における前記利用者の口座の取引実行を禁止する
ことを特徴とする前記付記9に記載された口座取引システム。
(付記11) 利用者と口座取引を行う口座取引システムに備えられ,前記利用者が現金の預け入れおよび引き出しを行う現金預入支払端末であって,
利用者の口座番号が記録されたカードから口座番号を読み取る口座番号取得手段と,
前記利用者の本人認証のために入金された入金金額を取得する入金額取得手段と,
前記口座番号および前記入金金額を前記ホストシステムへ送信する送信手段と,
前記ホストシステムからの前記利用者の本人認証結果として認証成功を受信した場合に,前記ホストシステムから受信した情報にもとづいて,前記利用者と所定の口座取引を実行する入出金処理手段とを備える
ことを特徴とする現金預入支払端末。
(付記12) 利用者が現金の預け入れおよび引き出しを行う現金預入支払端末を備える口座取引システムにおいて前記口座取引を管理するホストシステムであって,
利用者の口座番号と,本人認証のために入金される金額を示す設定金額とが記録された口座情報記憶手段と,
前記現金預入支払端末から受信した口座番号によって前記口座情報記憶手段を検索し,前記利用者の設定金額を取得する設定金額取得手段と,
前記入金金額と前記設定金額とを比較し,当該入金金額と当該設定金額とが一致する場合に前記利用者の本人認証が成功したものと判定し,当該入金金額と当該設定金額とが一致しない場合に前記利用者の本人認証が失敗したものと判定する本人認証手段と,
前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が可能な状態に設定し,前記本人認証結果が認証失敗である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行不可となる状態に設定して前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する入出金取引手段とを備える
ことを特徴とする口座取引システム用のホストシステム。
本発明の原理を説明する図である。 本発明の実施の形態によるATMシステムの構成例を示す図である。 口座情報テーブルの例を示す図である。 入出金情報の例を示す図である。 取引選択画面の例を示す図である。 出金不可画面の例を示す図である。 入金指示画面の例を示す図である。 金額確認画面の例を示す図である。 暗証番号入力画面の例を示す図である。 引き出し画面の例を示す図である。 引き出し画面の例を示す図である。 解除金額変更画面の例を示す図である。 取引完了画面の例を示す図である。 本実施の形態における入金認証処理の処理フローチャートである。 本実施の形態における暗証番号判定処理の処理フローチャートである。 本実施の形態における引き出し処理の処理フローチャートである。 本実施の形態における解除金額変更処理の処理フローチャートである。 本実施の形態における出金処理の処理フローチャートである。
符号の説明
10 ATM(現金自動預入支払機)
11 通信部
12 取引処理部
13 出金処理部
14 入金処理部
15 残高照会処理部
16 入金認証手続処理部
17 カード読取部
18 入出金口
19 入出力画面
20 ホストシステム
21 通信部
22 取引管理処理部
23 入金認証処理部
24 口座情報テーブル
25 入出金情報記憶部
26 出金取引処理部
27 入金取引処理部
28 残高照会取引処理部
30 通信回線

Claims (5)

  1. 利用者が現金の預け入れおよび引き出しを行う現金預入支払端末を備えて,前記利用者と口座取引を行う口座取引システムが実行する利用者認証方法であって,
    前記現金預入支払端末において,利用者の口座番号が記録されたカードから口座番号を読み取る処理過程と,
    前記利用者の本人認証のために入金された入金金額を取得する処理過程と,
    前記利用者の口座番号と本人認証のために入金される金額を示す設定金額とが記録された口座情報記憶手段を前記口座番号によって検索し,前記利用者の設定金額を取得する処理過程と,
    前記入金金額と前記取得された設定金額とを比較し,当該入金金額と当該設定金額とが一致する場合に前記利用者の本人認証が成功したものと判定し,当該入金金額と当該設定金額とが一致しない場合に前記利用者の本人認証が失敗したものと判定する処理過程と,
    前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行可能となる状態に設定し,前記本人認証結果が認証失敗である場合に,前記現金預入支払端末において前記利用者の口座の出金取引が実行不可となる状態に設定して前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する処理過程とを備える
    ことを特徴とする利用者認証方法。
  2. 次回取引時の本人認証のために入金される設定金額の変更を受け付け,前記変更後の設定金額をもとに前記口座情報記憶手段に記録された前記設定金額を更新する処理過程を備える
    請求項1に記載された利用者認証方法。
  3. 前記本人認証結果が認証成功である場合に,前記利用者の口座の出金取引において,前記利用者が指定した出金金額に前記入金金額を加算した額を出金する処理過程を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載された利用者認証方法。
  4. 前記利用者の本人認証が認証成功である場合の前記入金金額の後処理について,前記利用者の選択を受け付ける処理過程と,
    前記選択結果として,前記入金金額の返金処理の選択を受け付けた場合に,前記出金取引において,前記利用者が指定した出金金額に前記入金金額を加算した額を出金し,前記入金金額の入金処理の選択を受け付けた場合に,前記入金金額を前記利用者の口座へ入金する処理過程を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載された利用者認証方法。
  5. 前記選択結果として前記入金金額の入金処理の選択を受け付けた場合に,次回取引時の本人認証のための設定金額が変更されているか否かを判定する処理過程と,
    前記口座情報記憶手段の設定金額が変更されていない場合に,前記出金取引の完了後に,前記利用者の口座に取引停止状態を前記口座情報記憶手段に設定する処理過程を備え,
    前記現金預入支払端末における前記利用者の口座の取引実行を禁止する
    ことを特徴とする請求項4に記載された利用者認証方法。
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