JP4751358B2 - ねじ形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、円筒状のワークに対して所定ピッチのねじを効率よく良好に形成することのできるねじ形成装置に関する。
一般に、ねじの形成法として、バイトその他の工具を用いてねじを削りだす切削加工法と、ダイスを用いて素材を塑性変形させる転造加工法がよく知られている。このうち、転造加工法には、一対の平ダイスの間で素材を転がす平ダイス式、一対の丸ダイスの間で素材を転がす丸ダイス式、及びロータリダイスとその外周に設けられるリング状のセグメントダイスとの間で素材を転がすプラネタリ式があるが、いずれの方式も切削加工法に比べて量産が可能で、しかも加工時に切粉を発生しないなどの利点をもつ。このため、ねじの多くは転造加工法により形成されている。
しかし、転造加工法は、ダイスの相互間で素材を加圧しながら転がすので、円筒状の素材(ワーク)に対するねじの形成には適さず、対象となる素材には中実軸が用いられるために雄ねじの形成に限られ、雌ねじの形成には切削加工法が多用されている。
ここに、円筒状のワークにねじを形成する装置として、外周面に螺旋溝を有してワーク内に挿入される回転自在な内型と、外周にねじ成形用の凸条が設けられる押圧ローラとを備え、その押圧ローラを軸方向に移動させながら内型と共に回転されるワークに押し付けるようにしたものが発案されている(例えば、特許文献1)。
特開平6−190477号公報
しかしながら、特許文献1によれば、回転されるワークに対し、外周に凸条を有する押圧ローラが押し付けられる構成としていることから、押圧ローラそれもねじの形成に必要な凸条の摩耗が著しく、押圧ローラを早期に交換しなければならなくなるという問題がある。
又、回転されるワークに押圧ローラを押し付ける構成では、ワークに偏肉を生じ易く、凸条による加圧部分では他の部分に比較して肉厚が小さくなる減肉状態(材質にもよるが概ね減肉率70%程度)を生じるため、その減肉部分の強度が低下し、最悪の場合には亀裂を発生する虞がある。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は円筒状のワークに大きな偏肉や減肉を生じさせることなく、ねじを好適に形成することのできる装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、
円筒状のワークにねじを形成する装置であり、
前記ワーク内に挿入されるものであって、周方向に分割された複数の分割体から構成されて前記ワークの内側でその径方向に開閉可能とされた内駒と
前記内駒を取り囲む状態に設けられる外駒と
前記内駒を前記ワークの内側で開閉させる内駒開閉手段と、
前記内駒をその軸線回りに回転させる内駒回転手段と、
前記内駒をその軸線方向に移動させる内駒送り手段と、
を有し、
前記内駒の外周には螺旋状の凹溝が形成され、
前記外駒は押付手段により前記ワークの外周部に交互に押し付けられる第1駒と第2駒を備え、その第1駒と第2駒はそれぞれ前記内駒の凹溝に対応する円弧状の凸条を有して前記内駒の周方向に交互に配列されることを特徴とする。
又、上記のように構成されるねじ形成装置において、前記内駒開閉手段は、内駒内に挿入される先細りの操作軸と該操作軸を軸方向に移動させる駆動部とを含み、前記操作軸の先端部による押圧力により前記内駒を構成する各分割体がワークの内面に押し付けられるようにしたことを特徴とする。
加えて、前記第1駒と第2駒とをワークの外周部に対して交互に押し付けるための前記押付手段として、前記外駒の外周に回転自在なカムが設けられることを特徴とする。
更に、前記カムは、内周がカム輪郭面とされるリング状で、その外周面には歯部が形成されることを特徴とする。
本発明に係るねじ形成装置によれば、ワーク内に挿入される内駒と該内駒を取り囲む状態に設けられる外駒とを有し、内駒の外周には螺旋状の凹溝が形成され、外駒は前記ワークの外周部に交互に押し付けられる第1駒と第2駒を備え、その第1駒と第2駒には内駒の凹溝に対応する円弧状の凸条が形成されることから、ワークと外駒を相対回転せずしてワークに凹溝と同ピッチのねじを形成することができ、ワークに偏肉や局部的な減肉が生じることも防止できる。このため、加工品の品質、信頼性が向上し、可燃性の流体が流される管などにもねじを形成して高い安全性を保証することができる。
又、第1駒と第2駒が周方向に交互に配列されることから、ワークを周囲から均等に加圧してワークや内駒に曲げ荷重が作用することを防止でき、しかも第1駒と第2駒を干渉させることなくワークに押し付けて螺旋状に連なったねじを形成できる。
加えて、内駒が複数の分割体に分割されて径方向に開閉可能とされていることから、外駒をワークの外周部に押し付けるときに、これに対応するワークの内周面に分割体を押し付けて、ワークの変形を防止し、その真円度を保つことができ、しかも内駒を閉じることによりワークに対する抜き差しを容易に行うことができる。
又、内駒をワークの内側で開閉させる内駒開閉手段を備えることから、ワークの外周部に対する外駒の押し付け動作に連動して内駒をワークの内周面に密着させることができ、更に内駒をその軸線回りに回転させる内駒回転手段を備えることから、内駒を構成する各分割体を第1駒や第2駒の位置に対応させることができ、しかも内駒をその軸線方向に移動させる内駒送り手段を備えていることから、内駒の回転による凹溝と凸条との位置ずれを修正することができる。
特に、内駒開閉手段は、内駒内に挿入される先細りの操作軸と該操作軸を軸方向に移動させる駆動部とを含み、操作軸の先端部による押圧力により内駒を構成する各分割体がワークの内面に押し付けられるようにしていることから、操作軸の移動量を調整することによりワークの内周面に対する各分割体の押圧力を調整することができる。
又、外駒の外周に、第1駒と第2駒とをワークの外周部に対して交互に押し付けるための回転自在なカムが設けられることから、電気的な誤動作を発生することなく第1駒と第2駒の交互動作を確実に行うことができ、しかもそのカムは内周がカム輪郭面とされるリング状で、その外周面には歯部が形成されることから、歯車伝導方式によりカムの回転量を容易に制御することができる。
以下、本発明に係るねじ形成装置の具体的な構成例を図面に基づいて詳しく説明する。先ず、図1により本装置の構成を概説すれば、1はレベル調整が可能なベースであり、そのベース1上には油圧装置2と架台3が設置され、その架台3上にベッド4が設けられている。
5はベッド4の一端部に直立状に取り付けた固定板で、その固定板5にはリング状のギア6が回転自在に取り付けられている。このギア6は後述する外駒を取り囲んでその外駒に確定運動を行わしせるカムとなるものであり、その外周面には歯部6aが形成されている。
7はギア6に外接噛み合いする駆動ギアであり、この駆動ギア7はモータ8のロータ軸に固着されている。9はモータ8のロータ軸を回転自在に支持する軸受ユニットであり、この軸受ユニット9は架台3の下部に固定されている。
又、架台3の一端部上にはギア6に正対してワークホルダ10が設けられる。ワークホルダ10は移動テーブル11上に支柱12を固着し、その支柱12の上端に円筒状のワークWを固定するバイス13を取り付けた構成であり、これによりワークWがギア6と同心位置に固定されるようになっている。
尚、本例において、加工対象のワークWは自動車の給油口を成すもので、それは燃料タンクに接続する給油管の端部に一体に形成されるが、加工対象はこれに限らず、円筒状のものであればよい。
ここに、ワークホルダ10は、ギア6の軸線方向(図1の左右方向)に移動可能とされており、これに保持されたワークWにねじを形成するに際してはワークホルダ10がギア6側に移動され、ワークWがギア6の内部に進入される。14はワークホルダ10を移動させるアクチュエータ(油圧装置2により駆動される油圧シリンダ)であり、移動テーブル11はそのアクチュエータ14を挟んで架台3上に敷設される左右一対のガイドレール15によりギア6の軸線方向に摺動自在にして支持されている。
一方、ベッド4上には、ワークホルダ10で保持されたワークWに対向して内駒20とその駆動ユニット21が設けられる。尚、内駒20は固定板5を貫通し、その先端部がギア6の内側でワークW内に挿入されるようになっている。
図2は内駒とその駆動ユニットを示した部分断面図である。図2から明らかなように、ベッド4上には左右一対のガイドレール22が敷設され、そのガイドレール22上にスライド23を介して移動テーブル24が設けられている。又、ベッド4上にはガイドレール22,22の間でアクチュエータ25(図1の油圧装置2で駆動される油圧シリンダ)が取り付けられ、その伸縮ロッド25aが移動テーブル24に接続されている。そして、アクチュエータ25の駆動により、移動テーブル24がガイドレール22に沿って移動する構成としてある。尚、移動テーブル24及びアクチュエータ25は内駒20をその軸線方向に移動させる内駒送り手段を構成するもので、これによる内駒20の移動方向は上記ギア6の軸線方向に合致されている。
26は移動テーブル24上に据え付けた軸受ユニット、27は軸受ユニット26で回転自在に支持されるスリーブであり、そのスリーブ27の一端外周には回転板28が固着され、スリーブ27の他の一端外周にはピニオン29が固着されている。そして、回転板28に内駒20が取り付けられる一方、ピニオン29にはラック30が直交状態に噛み合わされている。尚、ラック30は移動テーブル24上に摺動自在に配置され、図示せぬアクチュエータにより長さ方向に往復移動される。これによれば、ラック30の直進運動をピニオン29によりスリーブ27の回転運動に変換し、そのスリーブ27に固着される回転板28を介して内駒20を回転させることができる。つまり、ラック30やピニオン29は内駒20をその軸線回りに回転させる内駒回転手段を構成するが、ラック30は内駒20の回転を規制するロック装置としても機能する。
ここで、内駒20はその中心部にテーパ状の貫通孔20aを有する中空構造物であり、その先端は円筒形のノーズ部20bとされ、そのノーズ部20bの外周には螺旋状の凹溝20cが形成されている。又、ノーズ部20bとは反対の一端には鍔部20dが形成されると共に、その鍔部20dの裏面にスライド31が固着され、そのスライド31が回転板28に固着したガイドレール32に係合されている。
特に、本例において、内駒20は図3のように周方向に分割され、その各分割体201,202,203が筒状に組み合わさって径方向に開閉する構成とされている。尚、ガイドレール32は、内駒20の分割数(本例において3つ)に対応して複数が放射状に配置され、そのガイドレール32にスライド31を介して各分割体201,202,203が摺動自在に支持されている。又、各分割体201,202,203は、弾性部材33により閉じ方向(軸線の周囲に結集して径が縮小する方向)に付勢され、閉じられた状態ではノーズ部20bの外径が加工対象とされるワークの内径よりも小さくなるよう調整されている。
本例において、上記弾性部材33は圧縮コイルバネで、各分割体201,202,203の鍔部20dには係る弾性部材33を収容する孔20eが穿設されており、回転板28には弾性部材33内に挿入されるガイド軸34を支持するアーム35が取り付けられている。そして、弾性部材33はアーム35により圧縮された状態で孔20e内に収容され、各分割体201,202,203から成る内駒20に対して閉じる方向の付勢力を与えている。
又、図2において、36は内駒20を開閉させるための先細りの操作軸(マンドレル)であり、この操作軸36はスリーブ27により軸方向に摺動自在に支持され、その先端部は回転板28の中心部を貫通して内駒20内に挿入されている。37は操作軸36の一端を支持する軸受ブロックで、この軸受ブロック37は操作軸36の軸方向に沿って移動テーブル24に敷設したガイドレール38上にスライド39を介して支持されている。又、40は操作軸36をその軸方向に移動させる駆動部(図1に示した油圧装置2により駆動される油圧シリンダ)であり、これは移動テーブル24上に据え付けられ、その伸縮ロッド40aがジョイント41を介して軸受ブロック37に接続されている。そして、その駆動部40を駆動して操作軸36を軸方向に移動させることにより、内駒20の開閉が行われる構成とされている。つまり、操作軸36や駆動部40は内駒20を開閉させる内駒開閉手段を構成するもので、操作軸36を内駒20側に押し込んだときには、内駒20の中心に穿設されるテーパ状の貫通孔20aが操作軸36の先端部で押圧されることにより、各分割体201,202,203が弾性部材33の付勢力に抗して外周側に移動され、それらが操作軸36を中心に放射状に広がって開かれるようになっている。
尚、図2において、42は内駒20の軸方向の移動を規制するストッパであり、このストッパ42は移動テーブル24に対向してベッド4に固定されている。又、43はスリーブ27内に配置されて操作軸36を軸方向に摺動自在に支持する軸受メタル、44は軸受ユニット26内に設けた軸受メタル、45は軸受ブロック37内にあって操作軸36の一端部を回転自在に支持する軸受メタル、46はスリーブ27と操作軸36の相対的な回転を規制するロックピンであり、このロックピン46はスリーブ27の一端から操作軸36の軸方向に形成される長孔内に挿入されている。
次に、図4は外駒を示す。この図で明らかなように、外駒50はシャンク状の駒本体50a、駒本体50aの一端部に回転自在に設けられるローラ50b、及び駒本体50aの他端部に取り付けられるチップ50cから構成される。このうち、駒本体50aには後述する弾性部材の一端を支持する受座50dが形成されている。又、チップ50cは超硬金属などから成るもので、これには上記内駒20の凹溝20cに対応してねじ形成用の凸条50eが形成されている。尚、係る凸条50eはワークの外径に適合する曲率を有した円弧状であるが、これはワークに形成すべきねじのリード角に対応してチップ50cの厚さ方向に傾斜している。
図5は外駒50を装置に組み込んだ状態を示す。この図で明らかなように、外駒50はチップ50cを内向きにして、ワークW及びその内部に挿入された内駒20(ノーズ部20b)を中心に複数が放射状に設けられ、その各外駒50により内駒20のノーズ部20bおよびワークWが取り囲まれるようになっている。尚、本例において、外駒50は6つが60度間隔に配置される。それら外駒50は同一の構成であるが、各外駒50のチップ50cは凸条50eの形成位置がそれぞれ異なっており、それら凸条50eが内駒20の凹溝20c(図2参照)に対応して螺旋状を成す配置となっている。
特に、外駒50は動作態様により3つ一組の第1駒51と第2駒52との2組に区分され、その第1駒51と第2駒52がそれらの中心部に置かれるワークWの外周部に交互に押し付けられる態様となっている。又、第1駒51と第2駒52は内駒20およびワークWの周方向の交互に配列され、第1駒51同士および第2駒52同士が隣り合わないようにされており、これにより第1駒51と第2駒52が互いに干渉せずして動作することが可能とされる。尚、外駒50は、第1駒51と第2駒52の全てが上記弾性部材53により外周側に付勢され、図5の状態では弾性部材53の働きにより外駒50(第1駒51および第2駒52)の全てがワークWから離間されている。
ここに、上記ギア6の内周は、第1駒51と第2駒52を確定運動されるためのカム輪郭面6bとされ、そのカム輪郭面6bに対し、従節となる外駒50のローラ50bが弾性部材53の付勢力にて押し付く構成とされている。
図5から明らかなように、カム輪郭面6bは円周上に3つの円弧状凸面部6b1を等間隔に設けた形態で、その円弧状凸面部6b1が120度毎に現れるようになっている。つまり、図5では各外駒50のローラ50bが円弧状凸面部6b1から外れて同一円周上に位置しているが、この状態を初期位置としてギア6を30度ずつ間欠回転駆動すると、先ず3つの外駒50(例えば第1駒51)がワークWに向かって進行し、次いでこれが退行し、その後で別の外駒50(例えば第2駒52)がワークWに向かって進行するという動作が行われる。
尚、図5において、54はギア6に固定した環状のガイドレール、55はガイドレール54に摺動自在に係合するレール受である。
次に、図6は外駒の取付部分を示した部分断面図であり、図7はその一部を拡大して示している。図6から明らかなように、上記レール受55は固定板5(図1参照)に固定され、そのレール受55でギア6が回転自在に支持されている。
又、図7で明らかなように、上記固定板5にはガイドレール56が取り付けられ、そのガイドレール56にスライド57を介して外駒50が支持される構成とされている。尚、ガイドレール56は外駒50の数に対応して複数(本例において6つ)が放射状に設けられる。
又、固定板5にはガイドレール56に近接して外駒50の受座50dに対応する受座58が固定され、その両受座50d,58の間に上記弾性部材53が配置されている。従って、外駒50は弾性部材53により図7の上方に常時付勢され、上記ギア6のカム輪郭面6bにてローラ50bが加圧されたときには、外駒50のチップ50cが図7の下方に移動して凸条50eがワークの外周部に押し付けられることになる。
ここで、以上のように構成されるねじ形成装置の動作について説明すれば、ワークにねじを形成する加工前において、外駒50は図5に示した初期位置にあってワークWから全て離間されており、内駒20は閉じた状態でそのノーズ部20bがワークW内に挿入される。
この状態において、先ず図8(a)のようにギア6を30度だけ回転させることにより内駒20の各分割体201,202,203に対応する位置にある外駒50(図示例において第1駒51)をワークWに向けて押し込み、次いで内駒20を開いてそのノーズ部20bをワークWの内周面に押し付ける。これにより、第1駒51の各凸条50e(図8では符号省略)でワークWの外周部が内駒20の凹溝20c(図8では符号省略)内に押し込まれ、当該部分が塑性変形するために、ワークWにはその内側に隆起する不連続のねじ山が形成されることになる。
しかして、図8(b)のように、ギア6を上記と同方向(逆も可)に30度回転させることにより、第1駒51を初期位置に復帰させる一方、内駒20を閉じ、これを60度回転させて各分割体201,202,203を上記とは別の外駒50(図示例において第2駒52)と対応する位置まで移動させる。ここに、内駒20を回転させると、凹溝20cと各分割体の凸条50eが対応しなくなるので、内駒20はその回転動作に前後して凹溝20cのピッチ(本例において6.35mm)に回転量(60/360)を乗じた分だけ軸線方向に移動(内駒20の回転方向に応じて凹溝20cがワークに対して退行した場合は進行方向に移動、凹溝20cがワークに対して進行した場合は退行方向に移動)させる。
次に、図8(c)のように、ギア6を30度だけ上記と同方向(逆も可)に回転させることにより内駒20の各分割体201,202,203に対応する位置にある外駒50(図示例において第2駒52)をワークWに向けて押し込み、これに続いて内駒20を再度開き、そのノーズ部20bをワークの内周面に押し付ける。これにより、第2駒52の各凸条50eで先に形成されたねじ山の不連続部分におけるワークWの外周部が内駒20の凹溝20c内に押し込まれ、当該部分が塑性変形するために、ワークWには連続したねじ山が形成されることになる。
その後、図8(d)のように、ギア6を上記と同方向(逆も可)に30度回転させることにより、第2駒52を初期位置に復帰させる一方、内駒20を閉じ、これを60度回転(図2のラック30の移動距離に関係して上記とは逆向きに回転)させて各分割体201,202,203を先の外駒50(図示例において第1駒51)と対応する位置まで移動させる。ここに、この場合も内駒20の回転により、凹溝20cと各分割体の凸条50eが対応しなくなるので、内駒20はその回転動作に前後して凹溝20cのピッチに回転量を乗じた分だけ軸線方向に移動させる。そして、その後、ワークW内から内駒20を脱出させるべくワークホルダ10(図1参照)を退行させれば、ねじが形成された加工済ワークを取り出すことができる。
図9は加工済ワークを示す斜視図であり、これは例えば自動車の車体に固定されて燃料をタンクに注入するための給油口となり、当該部分がねじ結合する図示せぬキャップで開閉可能とされる。
以上、本発明の構成例を説明したが、外駒50を構成する第1駒51と第2駒52は上記例のように3つ1組であることに限らず、それらは2つ1組でも4つ1組などでもよい。又、ギア6(カム)に代えて、外駒50を個々にアクチュエータで駆動する構成としてもよい。
更に、内駒20は第1駒51や第2駒52と同数に分割されていることが好ましいが、これを第1駒51や第2駒52より多い、又は少ない数の分割体で開閉可能に構成してもよい。
本発明に係るねじ形成装置を示す側面図 内駒とその駆動ユニットを示す部分断面図 内駒の正面図 外駒の正面図 外駒の配置態様を示す正面図 外駒の取付部分を示す部分断面図 図6の一部を拡大して示した断面図 本装置の動作例を示す説明図 本装置による加工済みワークを示す斜視図
6 ギア(カム)
6a 歯部
6b カム輪郭面
10 ワークホルダ
20 内駒
201,202,203 分割体
20b ノーズ部
20c 凹溝
24 移動テーブル(内駒送り手段)
25 アクチュエータ(内駒送り手段)
29 ピニオン(内駒回転手段)
30 ラック(内駒回転手段)
36 操作軸(内駒開閉手段)
40 駆動部(内駒開閉手段)
50 外駒
50e 凸条
51 第1駒
52 第2駒

Claims (4)

  1. 円筒状のワークにねじを形成する装置であり、
    前記ワーク内に挿入されるものであって、周方向に分割された複数の分割体から構成されて前記ワークの内側でその径方向に開閉可能とされた内駒と
    前記内駒を取り囲む状態に設けられる外駒と
    前記内駒を前記ワークの内側で開閉させる内駒開閉手段と、
    前記内駒をその軸線回りに回転させる内駒回転手段と、
    前記内駒をその軸線方向に移動させる内駒送り手段と、
    を有し、
    前記内駒の外周には螺旋状の凹溝が形成され、
    前記外駒は押付手段により前記ワークの外周部に交互に押し付けられる第1駒と第2駒を備え、その第1駒と第2駒はそれぞれ前記内駒の凹溝に対応する円弧状の凸条を有して前記内駒の周方向に交互に配列されることを特徴とするねじ形成装置。
  2. 前記内駒開閉手段は、内駒内に挿入される先細りの操作軸と該操作軸を軸方向に移動させる駆動部とを含み、前記操作軸の先端部による押圧力により前記内駒を構成する各分割体がワークの内面に押し付けられるようにしたことを特徴とする請求項1記載のねじ形成装置。
  3. 前記第1駒と第2駒とをワークの外周部に対して交互に押し付けるための前記押付手段として、前記外駒の外周に回転自在なカムが設けられることを特徴とする請求項1、又は2記載のねじ形成装置。
  4. 前記カムは、内周がカム輪郭面とされるリング状で、その外周面には歯部が形成されることを特徴とする請求項3記載のねじ形成装置。
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