JP4751242B2 - リコメンド装置、リコメンド方法、リコメンドプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

リコメンド装置、リコメンド方法、リコメンドプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、オンラインストア等において商品をリコメンド対象として提示するリコメンド装置、リコメンド方法、リコメンドプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
一般に、商品またはサービス(以下、単に商品という)を販売するオンラインストア等の多くの商品提供者(販売者)は、オンラインストア等を利用するユーザの購買行動に影響を与えるように商品をリコメンド対象として提示する(リコメンドする)。リコメンド(recommendation)は、ユーザへの商品の直接的または間接的な提示であり、ユーザが所望する商品の情報に対して迅速にアクセスできるように利便性を向上させる目的と、商品提供者の収益を増加させる目的とを有している。
従来、ユーザが商品を購入する確率(購入確率)を高くするために、ユーザの嗜好に合致する商品を提示するリコメンド方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、オンラインストア等で用いられている課金モデルは、従量制モデルと定額制モデルの2つに大別することができる。このうち、従量制モデルでは、ユーザは、購入した商品に応じて課金される。したがって、商品提供者が、従量制モデルを採用して収益を上げるためには、より多くの商品をユーザに購入してもらうことが必要である。この従量制モデルの場合、例えば、非特許文献1に記載されたリコメンド方法のようにユーザの嗜好に合致する商品をリコメンドすれば、収益を増加させる可能性が高いと考えられる。一方、定額制モデルでは、ユーザは、例えば、月毎や年毎などの契約期間ごとに一定の金額が課金されるが、契約期間内では、商品を無制限に入手することができる。
D. Pavlov and D. Pennock, A maximum entropy approach to collaborative filtering in dynamic, sparse,high-dimensional domains. In Proceedings of Neural Information Processing Systems, 2002
しかしながら、商品提供者が課金モデルとして定額制モデルを採用した場合、より長い期間ユーザに契約してもらうことが必要である。したがって、この定額制モデルの場合、非特許文献1に記載されたリコメンド方法のように、ユーザの嗜好に合致する商品をリコメンドするだけでは、必ずしも契約期間を延ばす効果があるとは限らない。その結果、従来のリコメンド方法では、商品提供者は収益を増加できない場合がある。
そこで、本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザの契約期間を延長させることのできるリコメンド装置、リコメンド方法、リコメンドプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本願発明者は種々検討を行った結果、以下の知見を見出した。すなわち、本発明では、商品を購買するユーザが、過去の契約期間のどのタイミングに何をどんな順番で購買したのかを示す購買履歴に基づいて、ユーザがそれぞれの商品を購入したことによって契約期間が延長する事象が生じた確率を、購入後の延長確率としてそれぞれ推定し、ユーザが過去に購入した商品のうち最大の延長確率を有する商品をリコメンド対象として提示することとした。また、購買履歴から推定される各商品の購入確率にリコメンドの影響度を加味した確率をリコメンド後の購入確率として推定し、この推定された購入確率を考慮した延長確率が最大となる商品をリコメンド対象として提示することとした。そのため、契約期間を延長させるリコメンドをすることが可能となる。
そこで、請求項1に記載のリコメンド装置は、商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置であって、前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理手段と、前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定手段と、前記作成された処理用データにおける前記ユーザ毎の購買履歴から、リコメンドなしでユーザuが商品s j を購入する購入確率を示す遷移モデルを最大エントロピーモデルで構築する遷移モデル構築手段と、前記個別対象ごとに、前記遷移モデル構築手段で構築した遷移モデルにより推定した前記各個別対象の購入確率に、予め定められた前記個別対象がリコメンドされることによる前記ユーザの購買行動への影響度を掛け合わせた値を、リコメンドされることにより前記個別対象が購入される確率を示すリコメンド後購入確率として推定するリコメンド後購入確率推定手段と、前記推定された購入後延長確率との積を、前記購入に係る個別対象について総計する演算を行うことで、リコメンドされることにより前記ユーザの契約期間が延びる確率を示すリコメンド後延長確率を、前記リコメンドされる個別対象ごとに推定するリコメンド後延長確率推定手段と、前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定されたリコメンド後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンド手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、リコメンド装置は、前処理手段によって、契約情報と、購買情報とを用いて、ユーザごとに、個別対象の購買履歴を抽出した処理用データを予め作成しておく。例えば、オンラインストアの商品を販売対象とする場合に、商品の契約情報や購買情報は、オンライン処理のログの形式で取得しておくことができる。ここで、購買情報は、例えば、ユーザが過去の契約期間のどのタイミングに何をどんな順番で購買したのかを示す購買履歴等である。そして、リコメンド装置は、処理用データやリコメンドの影響度を用いて、購入後延長確率とリコメンド後購入確率とを推定する。ここで、リコメンドの影響度は、例えば、オンラインストアにおける個別の商品の提示法に依存するパラメータである。そして、リコメンド装置は、推定した購入後延長確率とリコメンド後購入確率とを用いて、リコメンド後延長確率を推定し、そのリコメンド後延長確率が最大になる商品をリコメンドする。
また、請求項2に記載のリコメンド装置は、商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置であって、前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理手段と、前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定手段と、前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定された購入後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンド手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、リコメンド装置は、前処理手段によって、契約情報と、購買情報とを用いて、ユーザごとに、個別対象の購買履歴を抽出した処理用データを予め作成しておく。そして、リコメンド装置は、処理用データを用いて、購入後延長確率を推定し、推定した購入後延長確率が最大になる商品をリコメンドする。
また、前記課題を解決するため、請求項に記載のリコメンド方法は、商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置のリコメンド方法であって、前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理ステップと、前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定ステップと、前記作成された処理用データにおける前記ユーザ毎の購買履歴から、リコメンドなしでユーザuが商品s j を購入する購入確率を示す遷移モデルを最大エントロピーモデルで構築する遷移モデル構築ステップと、前記個別対象ごとに、前記遷移モデル構築手段で構築した遷移モデルにより推定した前記各個別対象の購入確率に、予め定められた前記個別対象がリコメンドされることによる前記ユーザの購買行動への影響度を掛け合わせた値を、リコメンドされることにより前記個別対象が購入される確率を示すリコメンド後購入確率として推定するリコメンド後購入確率推定ステップと、前記推定された購入後延長確率と、前記推定されたリコメンド後購入確率との積を、前記購入に係る個別対象について総計する演算を行うことで、リコメンドされることにより前記ユーザの契約期間が延びる確率を示すリコメンド後延長確率を、前記リコメンドされる個別対象ごとに推定するリコメンド後延長確率推定ステップと、前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定されたリコメンド後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンドステップとを含むことを特徴とする。
かかる手順によれば、リコメンド装置は、前処理ステップで、契約情報と、購買情報とを用いて、ユーザごとに、個別対象の購買履歴を抽出した処理用データを予め作成しておく。そして、リコメンド装置は、購入後延長確率推定ステップで、処理用データを用いて、購入後延長確率を推定し、リコメンド後購入確率推定ステップで、リコメンド後購入確率を推定する。ここで、購入後延長確率推定ステップと、リコメンド後購入確率推定ステップとの処理順序は任意であり、同じタイミングで処理してもよい。そして、リコメンド装置は、購入後延長確率推定ステップと、リコメンド後購入確率推定ステップとでそれぞれ推定された確率を用いて、リコメンド後延長確率を推定し、そのリコメンド後延長確率が最大になる商品をリコメンドする。
また、請求項に記載のリコメンド方法は、商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置のリコメンド方法であって、前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理ステップと、前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定ステップと、前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定された購入後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンドステップとを含むことを特徴とする。
かかる手順によれば、リコメンド装置は、前処理ステップで、契約情報と、購買情報とを用いて、ユーザごとに、個別対象の購買履歴を抽出した処理用データを予め作成しておく。そして、リコメンド装置は、購入後延長確率推定ステップで、購入後延長確率を推定し、リコメンドステップで、推定された購入後延長確率が最大になる商品をリコメンドする。
また、請求項に記載のリコメンドプログラムは、請求項3または請求項に記載のリコメンド方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。このように構成されることにより、このプログラムをインストールされたコンピュータは、このプログラムに基づいた各機能を実現することができる。
また、請求項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項に記載のリコメンドプログラムが記録されたことを特徴とする。このように構成されることにより、この記録媒体を装着されたコンピュータは、この記録媒体に記録されたプログラムに基づいた各機能を実現することができる。
本発明によれば、ユーザの契約期間を延長させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明のリコメンド装置およびリコメンド方法を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について、第1実施形態と第2実施形態に分けて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るリコメンド装置の構成を示すブロック図である。
リコメンド装置1は、商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で販売対象(商品群)を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、その契約された販売対象(商品群)に含まれる個別対象(商品)のいずれかをリコメンド対象として提示する(リコメンドする)ものである。
リコメンド装置1は、図1に示すように、演算手段2と、入力手段3と、記憶手段4と、出力手段5とを備えており、各手段2〜5はバスライン6に接続されている。
演算手段2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)から構成される主制御装置である。この演算手段2は、図1に示すように、前処理部(前処理手段)21と、購入後延長確率推定部(購入後延長確率推定手段)22と、リコメンド後購入確率推定部(リコメンド後購入確率推定手段)23と、リコメンド後延長確率推定部(リコメンド後延長確率推定手段)24と、リコメンド部(リコメンド手段)25と、メモリ26とを含んで構成される。なお、各部21〜25の詳細な構成は後記する。
入力手段3は、例えば、キーボード、マウス、ディスクドライブ装置などから構成される。この入力手段3は、例えば、データとして契約ログ(契約情報)や購買ログ(購買情報)を入力し、記憶手段4に格納する。
契約ログ(契約情報)は、ユーザの販売対象(商品群)に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含んでいる。この契約ログは、例えば、表1に示すように、ユーザ番号ごとに、契約時刻(契約開始時刻)と、契約状況(0:継続、1:解約)と、解約している場合の解約時刻とを記録したものである。以下の説明では、契約ログには、N人のユーザuに対応したユーザ番号n(1≦n≦N)が含まれるものとする。ここでは、N個の要素を有するユーザ集合Uを{un}(ただし、nは、N以下の自然数)で示す。
Figure 0004751242
購買ログ(購買情報)は、ユーザが過去に購入した1以上の個別対象(商品)に関する情報を含んでいる。この購買ログは、例えば、表2に示すように、商品の購買ごとに(売買成立ごとに)、ユーザ番号と、商品番号と、購買時刻とを記録したものである。表2の例では、ユーザ番号が「1」であるユーザは、商品番号が「3」,「1」,「6」の商品を購入したことが分かる。以下の説明では、購買ログには、V個の商品sに対応した商品番号i(1≦i≦V)が含まれるものとする。ここでは、V個の要素を有する商品集合Sを{si}(ただし、iは、V以下の自然数)で示す。
Figure 0004751242
記憶手段4は、例えば、一般的なハードディスク装置などから構成され、演算手段2で用いられる各種プログラムや各種データ等を記憶する。
記憶手段4は、プログラムとして、前処理プログラム41と、購入後延長確率推定プログラム42と、リコメンド後購入確率推定プログラム43と、リコメンド後延長確率推定プログラム44と、リコメンドプログラム45とをプログラム格納部40aに記憶する。演算手段2は、これらのプログラム41〜45を記憶手段4から読み込んでメモリ26に展開して実行することで、前記した前処理部21、購入後延長確率推定部22、リコメンド後購入確率推定部23、リコメンド後延長確率推定部24、リコメンド部25の各機能を実現する。
また、記憶手段4は、入力手段3から入力されるデータである契約ログ46と購買ログ47とをデータ格納部40bに記憶する。ここで、契約ログ46および購買ログ47は、例えば、表1および表2に示したものである。
また、記憶手段4は、演算手段2の前処理部21、購入後延長確率推定部22、リコメンド後購入確率推定部23、リコメンド後延長確率推定部24のそれぞれの演算処理結果を示すデータである入力データ(処理用データ)48と、購入後延長確率49と、リコメンド後購入確率410と、リコメンド後延長確率411とをデータ格納部40bに記憶する。
出力手段5は、例えば、グラフィックボード(出力インタフェース)およびそれに接続されたモニタである。モニタは、例えば、液晶ディスプレイ等から構成され、演算処理結果(例えば、リコメンドする商品の情報等)を表示する。
次に、演算手段2の各部の構成の詳細を説明する。
図2は、図1に示した前処理部の構成を示す機能ブロック図である。
前処理部21は、ユーザごとに、商品(個別対象)の購買系列(購買履歴)を抽出したデータを示す入力データ(処理用データ)を作成するものであり、図2に示すように、契約ログ読込部211と、購買ログ読込部212と、入力データ書込部213とを備えている。
契約ログ読込部211は、記憶手段4(図1参照)から、契約ログ46を読み込み、入力データ書込部213に出力する。
購買ログ読込部212は、記憶手段4(図1参照)から、購買ログ47を読み込み、入力データ書込部213に出力する。
入力データ書込部213は、契約ログ46に含まれる各ユーザunごとの契約時刻、契約状況、解約時刻と、購買ログ47に含まれる商品の購買ごとのユーザ番号、商品番号、購買時刻とに基づいて、ユーザごとに、契約状況、契約期間、購入商品の購買系列、各商品購買時の契約期間(経過期間)を算出するものである。
また、入力データ書込部213は、後記するように、各ユーザunの購買系列から、2種類の素性を算出する。
また、入力データ書込部213は、ユーザごとに算出した演算処理結果(契約状況、契約期間、購入商品の購買系列、各商品購買時の契約期間、各ユーザunの購買系列、および2種類の素性)を、入力データ(処理用データ)48として、記憶手段4に書き込む。なお、書き込まれた入力データは、購入後延長確率推定部22と、リコメンド後購入確率推定部23で利用される。
ここで、入力データ(処理用データ)48の具体例について表3を参照して説明する。入力データは、表3に示されるように、各ユーザの契約状況、契約期間、購入商品の購買系列で構成される。
Figure 0004751242
ユーザunの契約状況enは、ユーザunの契約が継続中であるのか、解約済であるのかを示すものであり、契約ログ46から得ることができる。この契約状況enは、ここでは、契約継続中の場合には「0」、解約済の場合に「1」とする。
ユーザunの契約期間tn(tot)は、契約開始から最終ログ(または処理時刻)までに経過した契約期間の総計を示すものであり、契約ログ46から得ることができる。この契約期間tnは、式(1)で示される。なお、ここでは、契約期間tnの単位を日(日数)とする。表3において、最終ログ(または処理時刻)は、例えば、「2005/10/28 23:30:00」とする。この場合、ユーザ番号「5」のユーザの契約時刻(表1参照)から436日経過していることになるが、この1年余りの間に、ユーザ番号「5」のユーザは、「25」日間解約期間があったために、表3に示すように、契約期間は「411」となっている。つまり、ユーザunの契約期間tn(tot)は、途中の解約期間を除去した正味の契約期間である。
Figure 0004751242
各ユーザunの購入商品の購買系列Knは、各ユーザunが、商品を、いつ、どんな順序で購入したかを示すものであり、購買ログ47から得ることができる。
ここでは、各ユーザunの購買系列Knは、表3に示すように、商品skを購入したことを示す商品番号kの情報と、その商品skを購買した時点で、契約を開始してから経過した期間(経過期間)δtとを示す系列として、{sk(δt)}の形式で表現する。ここでは、経過期間δtの単位を日(日数)とする。また、商品番号kは商品集合Sにおいて、予め定められた商品番号(または商品集合の要素の序数)である。
例えば、表2に示す購買ログ47の例では、ユーザ番号が「1」であるユーザu1は、商品番号が「3」,「1」の商品を契約時刻で示される「8/16」(表1参照)に購入している。したがって、入力データ書込部213は、これらの商品に対する経過期間δtは「0(当日)」として計算する。また、商品番号が「6」の商品は、翌日の「8/17」に購入しているので、この商品に対する経過期間δtは「1(契約開始日の翌日)」として計算する。これにより、表3に示すように、ユーザu1の購買系列K1は、「s3(0), s1(0), s6(1),…」となる。
また、入力データ書込部213は、表3に示した各ユーザunの購買系列Knから、購買履歴として2種類の素性x(un)、y(un)を算出する。
素性x(un)は、入力データ(処理用データ)48として、後記するように、購入後延長確率推定部22(図1参照)で契約期間を推定するために用いられる。
素性y(un)は、入力データ(処理用データ)48として、後記するように、リコメンド後購入確率推定部23(図1参照)で嗜好を推定するために用いられる。
以下では、例えば、素性x(un)を列ベクトル(素性ベクトル)
Figure 0004751242
で表し、購買履歴と呼び、何も指定しないときには、あるユーザunの購買履歴を示す。なお、この列ベクトルを成分表記すると、(x1(un),x2(un),…)Tで記述される。ここで、成分xk(un)は素性ベクトルのk番目の素性を示し、Tは転置を示す。これらの成分xk(un)を、ユーザごとに具体的に書き出した素性の系列を表4に示す。なお、購買系列Knから導く素性は、例えば、商品番号「i」の商品siを購入した後、次に、商品番号「j」の商品sjを購入したことがあるかなどを示すものとしてもよい。
Figure 0004751242
以下、ユーザを区別しないときには、単にuと表記する。
図3は、図1に示した購入後延長確率推定部の構成を示す機能ブロック図である。
購入後延長確率推定部22は、前処理部21(図1参照)で作成された入力データ48を用いて、商品(個別対象)の購入により販売対象(商品群)の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率を、商品ごとに推定するものである(購入後延長確率推定処理を実行する)。
本実施形態では、購入後延長確率をQ(l|sj,u)と表記することとする。この購入後延長確率Q(l|sj,u)は、ユーザuが、将来新たに、商品sj(1≦j≦V)を購入したときに商品群(商品集合S)の契約期間が延びる確率を意味する。ここで、lは契約期間が延びるという事象を示す。
購入後延長確率推定部22は、図3に示すように、入力データ読込部221と、期間モデル構築部(期間モデル構築手段)222と、期間モデル購入後延長確率推定部(期間モデル購入後延長確率推定手段)223と、購入後延長確率書込部224とを備えている。
入力データ読込部221は、記憶手段4(図1参照)から、入力データ48を読み込み、期間モデル構築部222に出力する。
期間モデル構築部222は、複数のユーザの商品(個別対象)の購買系列(購買履歴)から、複数のユーザの契約期間に対する特徴量を推定し、推定された特徴量を用いて各ユーザの契約期間を予測するモデルを示す期間モデルを構築するものである。
期間モデル構築部222は、生存時間解析による手法と、指数回帰モデルとを採用して、以下の手法で、期間モデルを構築する。なお、指数回帰モデルを採用する理由は、推定値の大域的最適解が保証されることと、指数回帰モデルによれば、購入後延長確率Q(l|sj,u)を解析的に解くことできるためである。
まず、この手法では、式(2)で示される確率密度を導入する。この確率密度は、購買履歴に依存し、契約開始からある所定期間tだけ経過したときに解約する確率密度である。式(2)において、λ0およびβは未知パラメータであり、βTはβの転置を表す。
Figure 0004751242
また、式(3)で示される生存関数を導入する。この生存関数は、購買履歴に依存し、契約開始からある所定期間tまで契約していることを示す。なお、前記した式(2)と式(3)で同じ表記の記号は同じ意味で用いている。
Figure 0004751242
また、式(4)で示されるハザード関数を導入する。このハザード関数は、購買履歴に依存し、契約開始からある所定期間tまで契約しているユーザuがその時点で解約する割合を示している。なお、式(4)は、前記した式(2)を式(3)で除したものである。また、ハザード関数は、所定期間tには依存しない。
Figure 0004751242
また、式(5)で示される部分対数尤度(Partial log-Likelihood)を導入する。この部分対数尤度は、公知の指数回帰モデルのBreslow近似によるものである。
なお、部分尤度については、例えば、「M. Cleves, W. Gould, and R.Gutierrez, An introduction to survival analysis using stata, revised edition. Stata Press, 2004」に記載されている。
Figure 0004751242
式(5)において、U(t)は、所定期間tの時点で解約したユーザ集合Uである。
|U(t)|は、所定期間tにおけるユーザ集合U(t)の要素数である。
D(t)は、所定期間tの時点で契約しているユーザ集合である。
期間モデル構築部222は、式(4)で示されるハザード関数における未知パラメータβを、式(5)で示される部分対数尤度PL(β)を最大化することにより推定する。この推定されたパラメータβは、複数のユーザの契約期間に対する特徴量を示す。
期間モデル構築部222は、推定されたパラメータβを含むハザード関数を期間モデル購入後延長確率推定部223に出力する。
なお、βの値が低くなる購買履歴ほど、契約期間が長いことを特徴付ける。そのため、βの値が低くなる購買履歴を有するユーザの購買パターンを他のユーザにも適用できれば、その適用されたユーザの契約期間を延長させることが可能となる。
また、式(5)において、計算に用いるユーザ集合U(t)等は、N人の全体集合だけではなく、そのN人を所定数に分割した個々の集合で、それぞれのパラメータβを求めるようにしてもよい。
期間モデル購入後延長確率推定部223は、期間モデル構築部222で構築された期間モデルを用いて、ユーザuがいずれかの商品(個別対象)を将来購入したと仮定したときの購買履歴を示す第1の購買履歴(仮定購買履歴)を生成すると共に、契約延長に対応する所定期間tに、入力データ48として抽出された購買履歴を示す第2の購買履歴(実際の購買履歴)を有するユーザuが解約したと仮定したときの事象と、そのユーザuが仮定購買履歴を有するものと仮定されたときに契約を継続すると仮定したときの事象とが同時に起こると仮定したときの確率を、購入後延長確率49として推定するものである。ここで、仮定購買履歴は、ユーザuが、新たに商品sjを購入した後に生成された購買履歴である。したがって、この仮定購買履歴は、あくまで仮定したものであって、実際には、まだ存在していない。
期間モデル購入後延長確率推定部223は、前記した式(4)で示されるハザード関数を用いて、式(6)に示す購入後延長確率Q(l|sj,u)を推定する。
Figure 0004751242
購入後延長確率書込部224は、式(6)に示す購入後延長確率Q(l|sj,u)購入後延長確率49として記憶手段4(図1参照)に格納する。なお、格納された購入後延長確率49は、リコメンド後延長確率推定部24で利用される。
<リコメンド後購入確率推定部>
図4は、図1に示したリコメンド後購入確率推定部の構成を示す機能ブロック図である。リコメンド後購入確率推定部23は、前処理部21(図1参照)で作成された入力データ48と、商品(個別対象)がリコメンドされることによるユーザの購買行動への影響度とを用いて、リコメンドされることにより商品(個別対象)が購入される確率を示すリコメンド後購入確率を、販売対象(商品群)ごとに推定するものである(リコメンド後購入確率推定処理を実行する)。
リコメンド後購入確率推定部23は、図4に示すように、入力データ読込部231と、遷移モデル構築部(遷移モデル構築手段)232と、遷移モデルリコメンド後購入確率推定部(遷移モデルリコメンド後購入確率推定手段)233と、リコメンド後購入確率書込部234とを備えている。
入力データ読込部231は、記憶手段4(図1参照)から、入力データ48を読み込み、遷移モデル構築部232に出力する。
遷移モデル構築部232は、ユーザごとの商品(個別対象)の購買系列(購買履歴)から、ユーザが商品(個別対象)を購入したそれぞれの確率である購入確率を推定するモデルである遷移モデルを構築するものである。
遷移モデル構築部232は、リコメンドなしでユーザuが商品sjを購入する購入確率をR(sj|u)として推定する遷移モデルを最大エントロピーモデルで構築する。具体的には、遷移モデル構築部232は、式(7)を遷移モデルとして構築する。なお、最大エントロビーモデルについては非特許文献1に記載されている。
Figure 0004751242
式(7)において、Z(u)は正規化項である。また、kは商品番号、ycは前処理部21で購買系列Knから、購買履歴として生成された素性ベクトルの成分(スカラー)である。また、cはユーザunによる購買(購買イベントの番号)を示す。αcは、ycに相当する列ベクトルに対応した行ベクトル(未知パラメータ)
Figure 0004751242
の成分(スカラー)である。この未知パラメータは、対数尤度を最大にすることにより推定できる。
遷移モデルリコメンド後購入確率推定部233は、遷移モデル構築部232で構築された遷移モデルで推定された各商品(個別対象)の購入確率と、リコメンドの影響度とを用いて、リコメンド後購入確率410を推定するものである。
ここで、前記した式(7)で示される購入確率R(sj|u)を用いる。
また、リコメンドの影響度γは、リコメンドによるユーザuの購買行動への影響度を表しており、オンラインストアでのリコメンドの提示法に依存するものである。
遷移モデルリコメンド後購入確率推定部233は、式(8)で示される確率Rを、リコメンド後購入確率410として推定する。式(8)において、確率R(sj|u,ri)は、商品siをリコメンドしたときに、ユーザuが商品sjを購入する確率を示す。また、riは、商品siをリコメンドするという事象を表し、Z(u,ri)は、正規化項である。式(8)で示される確率Rは、商品siをリコメンドすることにより、しない場合に比べ商品siを購入する確率がγ(γ≧1)倍高くなることを表している。
Figure 0004751242
リコメンド後購入確率書込部234は、前記した式(8)で示される確率R(sj|u,ri)をリコメンド後購入確率410として記憶手段4(図1参照)に格納する。なお、格納されたリコメンド後購入確率は、リコメンド後延長確率推定部24で利用される。
<リコメンド後延長確率推定部>
図5は、図1に示したリコメンド後延長確率推定部の構成を示す機能ブロック図である。リコメンド後延長確率推定部24は、購入後延長確率推定部22(図1参照)で推定された購入後延長確率49と、リコメンド後購入確率推定部23(図1参照)で推定されたリコメンド後購入確率410とを用いて、リコメンドされることによりユーザの契約期間が延びる確率を示すリコメンド後延長確率411を、商品(個別対象)ごとに推定するものである。
リコメンド後延長確率推定部24は、図5に示すように、購入後延長確率読込部241と、リコメンド後購入確率読込部242と、延長確率推定部243と、リコメンド後延長確率書込部244とを備えている。
購入後延長確率読込部241は、記憶手段4(図1参照)から、購入後延長確率49を読み込み、延長確率推定部243に出力する。
リコメンド後購入確率読込部242は、記憶手段4(図1参照)から、リコメンド後購入確率410を読み込み、延長確率推定部243に出力する。
延長確率推定部243は、式(9)で示される確率Pを、リコメンド後延長確率411として推定する。式(9)において、確率P(l|u,ri)は、ユーザuに商品siをリコメンドしたときに、ユーザuの契約期間が延びる確率を示す。
式(9)で示される確率P(l|u,ri)は、契約期間が延びるという事象lと、商品siをリコメンドしたという事象riとは、商品sjとユーザuとが与えられたとき条件付独立であると仮定して導かれている。このように仮定する理由は、リコメンドが購買行動に影響を与えない場合、リコメンドは契約期間にも影響を与えないと考えられるためである。したがって、式(9)で示される確率P(l|u,ri)は、前記した式(6)で示される確率Q(l|sj,u)と、前記した式(8)で示される確率R(sj|u,ri)との積に分解できる。
Figure 0004751242
リコメンド後延長確率書込部244は、前記のように推定した確率をリコメンド後延長確率411として記憶手段4(図1参照)に格納する。
なお、格納されたリコメンド後延長確率は、リコメンド部25で利用される。
<リコメンド部>
図6は、図1に示したリコメンド部の構成を示す機能ブロック図である。
リコメンド部25は、リコメンド後延長確率推定部24(図1参照)で推定されたリコメンド後延長確率411が最大になる商品(個別対象)を選択してリコメンド対象として提示するものである。
リコメンド部25は、図6に示すように、リコメンド後延長確率読込部251と、延長確率最大商品選択部252と、リコメンド出力部253とを備えている。
リコメンド後延長確率読込部251は、記憶手段4(図1参照)から、リコメンド後延長確率411を読み込み、延長確率最大商品選択部252に出力する。
延長確率最大商品選択部252は、式(10)に示す演算を実行する。すなわち、延長確率最大商品選択部252は、ユーザuが購入した商品の商品集合S(商品番号1≦i≦V)の中から、式(9)で示されるリコメンド後延長確率P(l|u,ri)が最大になる商品番号
Figure 0004751242
を選択する。
Figure 0004751242
リコメンド出力部253は、延長確率最大商品選択部252で選択された商品番号を出力することで、当該商品番号の商品をリコメンド対象として提示する。
[リコメンド装置の動作]
図1に示したリコメンド装置1の動作について図7を参照(適宜図1参照)して説明する。図7は、図1に示したリコメンド装置の動作を示すフローチャートである。
リコメンド装置1は、前処理部21によって、契約ログ46と購買ログ47とを用いて、入力データを生成する(ステップS1:前処理ステップ)。そして、リコメンド装置1は、購入後延長確率推定部22によって、購入後延長確率推定処理を実行する(ステップS2:購入後延長確率推定ステップ)。続いて、リコメンド装置1は、リコメンド後購入確率推定部23によって、リコメンド後購入確率推定処理を実行する(ステップS3:リコメンド後購入確率推定ステップ)。また、リコメンド装置1は、リコメンド後延長確率推定部24によって、ステップS2で推定された購入後延長確率49と、ステップS3で推定されたリコメンド後購入確率410とを用いて、リコメンドされることによりユーザの契約期間が延びる確率を示すリコメンド後延長確率411を、商品(個別対象)ごとに推定する(ステップS4:リコメンド後延長確率推定ステップ)。そして、リコメンド装置1は、リコメンド部25によって、ステップS4で推定されたリコメンド後延長確率411が最大となる商品(個別対象)を選択してリコメンドする(ステップS5:リコメンドステップ)。なお、ステップS3とステップS4との処理順序は、任意であり、並列に処理してもよい。
次に、前記したステップS2の購入後延長確率推定処理と、前記したステップS3のリコメンド後購入確率推定処理について図8を参照して説明する。図8は、図7に示したリコメンド装置の動作の詳細を示すフローチャートであり、(a)は購入後延長確率推定処理、(b)はリコメンド後購入確率推定処理をそれぞれ示している。
まず、前記したステップS2の購入後延長確率推定処理では、図8(a)に示すように、購入後延長確率推定部22は、期間モデル構築部222によって、生存時間解析による手法と、指数回帰モデルとを採用した期間モデルを構築する(ステップS21)。続いて、購入後延長確率推定部22は、期間モデル購入後延長確率推定部223によって、ステップS21で構築された期間モデルにおけるハザード関数を用いて、式(6)に示す購入後延長確率Q(l|sj,u)を推定する(ステップS22)。
次に、前記したステップS3のリコメンド後購入確率推定処理では、図8(b)に示すように、リコメンド後購入確率推定部23は、遷移モデル構築部232によって、リコメンドなしでユーザuが商品sjを購入する購入確率をR(sj|u)として推定する遷移モデルを最大エントロピーモデルで構築する(ステップS31)。続いて、リコメンド後購入確率推定部23は、遷移モデルリコメンド後購入確率推定部233によって、ステップS31で構築された遷移モデルにおける購入確率R(sj|u)とリコメンドの影響度γとを用いて、式(8)に示すリコメンド後購入確率R(sj|u,ri)を推定する(ステップS32)。
なお、リコメンド装置1は、一般的なコンピュータに、前記した各ステップを実行させるリコメンドプログラムを実行することで実現することもできる。このプログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
第1実施形態によれば、ユーザの契約期間を効果的に延長させることのできる商品をリコメンドできる。契約期間が延長するということは、ユーザの満足度が高いことを意味する。そのため、契約期間を延ばすことのできるリコメンドは、オンラインストアの提供者の収益増加につながるだけでなく、ユーザにとっても好ましい。
なお、本実施形態では、契約期間を推定する購入後延長確率推定部22と、ユーザの嗜好を推定するリコメンド後購入確率推定部23とが分かれているため、生存時間解析の他に協調フィルタリングなどの手法を応用することも可能である。
(第2実施形態)
[リコメンド装置の構成]
図9は、本発明の第2実施形態に係るリコメンド装置の構成を示すブロック図である。
リコメンド装置1Aは、図1に示したリコメンド装置1の構成を簡略化し、リコメンド部25Aの機能が異なる点を除いて同様の構成なので、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
<リコメンド部>
図10は、図9に示したリコメンド部の構成を示す機能ブロック図である。
リコメンド部(リコメンド手段)25Aは、購入後延長確率推定部22(図1参照)で推定された購入後延長確率49が最大になる商品(個別対象)を選択してリコメンド対象として提示するものである。
リコメンド部25Aは、図10に示すように、購入後延長確率読込部251Aと、延長確率最大商品選択部252と、リコメンド出力部253とを備えている。
購入後延長確率読込部251Aは、記憶手段4(図1参照)から、購入後延長確率49を読み込み、延長確率最大商品選択部252に出力するものである。
延長確率最大商品選択部252は、式(11)に示す演算を実行する。すなわち、延長確率最大商品選択部252は、ユーザuが購入した商品の商品集合S(商品番号1≦i≦V)の中から、式(6)で示される購入後延長確率Q(l|u,si)が最大になる商品番号
Figure 0004751242
を選択する。なお、リコメンド出力部253は、延長確率最大商品選択部252で選択された商品番号を出力することで、当該商品番号の商品をリコメンドする。
Figure 0004751242
[リコメンド装置の動作]
図9に示したリコメンド装置1Aの動作について図11を参照(適宜図9および図10参照)して説明する。図11は、図9に示したリコメンド装置の動作を示すフローチャートである。
リコメンド装置1Aが実行するステップS41およびステップS42の各処理は、図7のフローチャートに示したステップS1およびステップS2の各処理と同一なので説明を省略する。ステップS42に続いて、リコメンド装置1Aは、ステップS42で推定された購入後延長確率49が最大となる商品(個別対象)を選択してリコメンドする。(ステップS43)。
第2実施形態によれば、簡易な構成で、迅速に、ユーザの契約期間を延長させることのできる商品を選択してリコメンドすることが可能となる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。例えば、契約期間が長いユーザに特徴的な購買パターンを見つけ、各ユーザが前記購買パターンと同様の購買行動をするような商品をリコメンドすることもできる。また、購買履歴の素性として、高次のマルコフ遷移や、ユーザ情報などを組み込むようにしてもよい。
また、リコメンド装置1を構成する装置は、1台に限定されることはなく、複数の装置に機能を分散配置してもよい。例えば、演算手段2の前処理部21、購入後延長確率推定部22、リコメンド後購入確率推定部23、リコメンド後延長確率推定部24、リコメンド部25や、記憶手段4のデータ格納部40bを、別々の装置として構成してもよい。これにより、各装置への負荷が分散され、高速な処理が実現可能となる。
本発明の第1実施形態に係るリコメンド装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した前処理部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した購入後延長確率推定部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したリコメンド後購入確率推定部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したリコメンド後延長確率推定部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したリコメンド部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したリコメンド装置の動作を示すフローチャートである。 図7に示したリコメンド装置の動作の詳細を示すフローチャートであり、(a)は購入後延長確率推定処理、(b)はリコメンド後購入確率推定処理をそれぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係るリコメンド装置の構成を示すブロック図である。 図9に示したリコメンド部の構成を示す機能ブロック図である。 図9に示したリコメンド装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 リコメンド装置
2 演算手段
3 入力手段
4 記憶手段
5 出力手段
6 バスライン
21 前処理部(前処理手段)
22 購入後延長確率推定部(購入後延長確率推定手段)
23 リコメンド後購入確率推定部(リコメンド後購入確率推定手段)
24 リコメンド後延長確率推定部(リコメンド後延長確率推定手段)
25 リコメンド部(リコメンド手段)
26 メモリ
40a プログラム格納部
41 前処理プログラム
42 購入後延長確率推定プログラム
43 リコメンド後購入確率推定プログラム
44 リコメンド後延長確率推定プログラム
45 リコメンドプログラム
40b データ格納部
46 契約ログ
47 購買ログ
48 入力データ
49 購入後延長確率
410 リコメンド後購入確率
411 リコメンド後延長確率
211 契約ログ読込部
212 購買ログ読込部
213 入力データ書込部
221 入力データ読込部
222 期間モデル構築部(期間モデル構築手段)
223 期間モデル購入後延長確率推定部(期間モデル購入後延長確率推定手段)
224 購入後延長確率書込部
231 入力データ読込部
232 遷移モデル構築部(遷移モデル構築手段)
233 遷移モデルリコメンド後購入確率推定部(遷移モデルリコメンド後購入確率推定手段)
234 リコメンド後購入確率書込部
241 購入後延長確率読込部
242 リコメンド後購入確率読込部
243 延長確率推定部
244 リコメンド後延長確率書込部
251 リコメンド後延長確率読込部
252 延長確率最大商品選択部
251 リコメンド出力部
1A リコメンド装置
25A リコメンド部
40c プログラム格納部
40d データ格納部
251A 購入後延長確率読込部

Claims (6)

  1. 商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置であって、
    前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理手段と、
    前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定手段と、
    前記作成された処理用データにおける前記ユーザ毎の購買履歴から、リコメンドなしでユーザuが商品s j を購入する購入確率を示す遷移モデルを最大エントロピーモデルで構築する遷移モデル構築手段と、
    前記個別対象ごとに、前記遷移モデル構築手段で構築した遷移モデルにより推定した前記各個別対象の購入確率に、予め定められた前記個別対象がリコメンドされることによる前記ユーザの購買行動への影響度を掛け合わせた値を、リコメンドされることにより前記個別対象が購入される確率を示すリコメンド後購入確率として推定するリコメンド後購入確率推定手段と、
    前記推定された購入後延長確率と、前記推定されたリコメンド後購入確率との積を、前記購入に係る個別対象について総計する演算を行うことで、リコメンドされることにより前記ユーザの契約期間が延びる確率を示すリコメンド後延長確率を、前記リコメンドされる個別対象ごとに推定するリコメンド後延長確率推定手段と、
    前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定されたリコメンド後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンド手段と、
    を備えることを特徴とするリコメンド装置。
  2. 商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置であって、
    前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理手段と、
    前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定手段と、
    前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定された購入後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンド手段と、
    を備えることを特徴とするリコメンド装置。
  3. 商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置のリコメンド方法であって、
    前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理ステップと、
    前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定ステップと、
    前記作成された処理用データにおける前記ユーザ毎の購買履歴から、リコメンドなしでユーザuが商品s j を購入する購入確率を示す遷移モデルを最大エントロピーモデルで構築する遷移モデル構築ステップと、
    前記個別対象ごとに、前記遷移モデル構築手段で構築した遷移モデルにより推定した前記各個別対象の購入確率に、予め定められた前記個別対象がリコメンドされることによる前記ユーザの購買行動への影響度を掛け合わせた値を、リコメンドされることにより前記個別対象が購入される確率を示すリコメンド後購入確率として推定するリコメンド後購入確率推定ステップと、
    前記推定された購入後延長確率と、前記推定されたリコメンド後購入確率との積を、前記購入に係る個別対象について総計する演算を行うことで、リコメンドされることにより前記ユーザの契約期間が延びる確率を示すリコメンド後延長確率を、前記リコメンドされる個別対象ごとに推定するリコメンド後延長確率推定ステップと、
    前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定されたリコメンド後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンドステップと、
    を含むことを特徴とするリコメンド方法。
  4. 商品またはサービスを示す販売対象を販売する販売者との間で前記販売対象を所定期間継続して購買する契約を行なったことのある複数のユーザの購買行動に基づいて、それぞれのユーザに対して、前記販売対象に属する個別対象のいずれかをリコメンド対象として出力するリコメンド装置のリコメンド方法であって、
    前記ユーザの前記販売対象に対する現在の契約の有無および契約開始時刻に関する情報を含む契約情報と、前記ユーザが過去に購入した1以上の個別対象に関する情報を含む購買情報とを用いて、前記ユーザごとに、前記現在の契約の有無、契約期間、どの商品をいつどのような順序で購入したかを示す購買系列、及び、前記購買系列から抽出したベクトルで表わされる素性である購買履歴からなる処理用データを作成する前処理ステップと、
    前記作成された処理用データを用いて、生存時間解析による手法と指数回帰モデルとを採用して契約開始からある所定期間tだけ経過したときに契約しているユーザuが解約する割合を示す関数であるハザード関数を構築し、前記個別対象ごとに、前記購買履歴に関するハザード関数を、当該購買履歴に関するハザード関数と当該個別対象をユーザが将来購入したと仮定したときの購買履歴である仮定購買履歴に関するハザード関数とを足し合わせた値で除した値を、当該個別対象の購入により前記販売対象の契約期間が延びる確率を示す購入後延長確率として推定する購入後延長確率推定ステップと、
    前記ユーザが購入した個別対象の集合の中から、前記推定された購入後延長確率が最大になる前記個別対象を選択してリコメンド対象として出力するリコメンドステップと、
    を含むことを特徴とするリコメンド方法。
  5. 請求項3または請求項に記載のリコメンド方法をコンピュータに実行させるためのリコメンドプログラム。
  6. 請求項に記載のリコメンドプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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