JP4750954B2 - Cycle sewing machine - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、布を送りながら縫目を形成し、布地を切断するサイクルミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衣類の縫製において、複数の布地を縫い合わせ余分な部分を切り落とす際には、まず布地をミシンで縫い合わせ、次いでカッターで切断することが多かった。
例えば、図24(a)に示したランニングウエアの肩部分(点線で囲った部分)を縫い合わせる場合、ランニングウエアの肩部分の縫製は前身頃と後ろ身頃を重ね合わせた状態で、図24(b)に示すように縫目300を形成して縫い合わせ、その後に余分な部分301を切断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように比較的短い距離を縫製しその後切断するといった工程を繰り返す作業は、工業的に見て効率の悪いものであった。
一方、図25に示したブラジャーのホック部の縫い合わせの場合、まず図25(a)に示された多数のホック部品306が縦3列に横方向へ複数列に配列された二枚重ねのテープ状のホック布302を、縦方向に沿う一点破線x1、x2、x3、x4部分で超音波により切断し、これにより作成された複数のホック部303の布地の間に図25(b)に示すように見頃304を挿入する。最後に図25(c)に示すようにミシンにより二点千鳥縫いで縫目305を形成し縫い合わせていた。
この超音波で切断されると切断時に布地に熱が発生するので、切断部303a、303bの繊維が熱により縮れて小さな固まりが形成されるために肌触りが悪くなり、商品価値を低下させた。また、小さなホック部303を扱って一つ一つを見頃と縫い合わせることは作業が煩雑となり、作業効率を低下させた。
【0004】
本発明の課題は、縫目の形成と布の切断を要する縫製作業の際に、特に上記のような比較的細かい部分の縫い合わせ等において、より作業性の向上を図るとともに、良好な着心地の縫製品を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図19に示すように、
布を保持し少なくとも一方向に沿って移動可能とした布保持部材(布保持板14と布押さえ15)と、
前記一方向に交差する方向に針振り運動を可能としたミシン針(9)と、
前記針の近傍に設けられた上下動可能である布切りメス(16)とを備えるサイクルミシン(ボタン孔かがり縫いミシン1)において、
一列の縫目を形成し、前記縫目に沿って前記布切りメスにより布を切断する第1縫製パターンと、二列の縫目を形成し、前記二列の縫目の間に前記布切りメスにより布を切断する第2縫製パターンの一方を選択可能とし、かつ前記縫目の縫い長さを越える切断長さを設定可能な操作パネル(110)と、
前記ミシン針の針振り運動及び布保持部材の移動により、前記第1縫製パターンまたは第2縫製パターンの縫目を形成し、かつ、前記縫目に沿って、設定された前記切断長さで、前記布切りメスにより布を切断するように制御する制御手段(CPU100)を備え
前記操作パネルは、かがり縫いをしながらボタンホールを形成する第3縫製パターン(図13の「0」)を選択可能であり、前記切断長さと、前記縫目の縫い長さを個別に設定可能なことを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、制御手段の制御の下で、縫目を形成しながら、この縫目に沿って布が切断されるので、縫目の形成と布の切断がミシンによって一度にあるいは連続的に行われるので、縫目の形成と布の切断を要する縫製作業の作業効率が向上する。
【0015】
請求項1に記載のサイクルミシンにおいて、請求項に記載の発明のように、縫目を形成することなく、前記布保持部材によって布を前記一方向に沿って移動する時の布の移動量を設定可能とすることが好ましい。
この場合、直接布の移動量を作業者が操作パネル等を介して入力できるようにしてもよいし、布の移動量そのものでなく、移動量に関する他のパラメーターを入力等するようになっており、それらのパラメーターから演算により移動量を求め設定するように構成してもよい。
【0016】
請求項1又は2に記載のサイクルミシンにおいて、縫目の具体的な形状は特に限定されないが、請求項に記載の発明のように、前記縫目は、両端に閂止め縫いが形成されるジクザク状であってもよい。
【0017】
請求項1〜のいずれか記載のサイクルミシンにおいて、請求項に記載の発明のように、布切りメスが、設定された切断長さよりも短いメス長さを有し、複数回上下動することによって前記切断長さを切断するように構成してもよい。
【0018】
請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシンにおいて、請求項に記載の発明のように、布切りメスは、前記一方向において、ミシン針に対して所定距離離れた位置に設けられていてもよい。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか記載のサイクルミシンにおいて、上糸が針と布との間においてたるんだ場合に、上糸を引き上げる引き上げ手段(回転ソレノイド64)を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上糸がたるんだ場合に適宜引き上げることができる。
【0020】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシンにおいて、例えば図11に示すように、縫目と布切りメスによる切断位置との距離(メス溝左巾、メス溝右巾)を設定可能としたことを特徴とする。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシンにおいて、前記布は長尺状であり、前記一方向は前記布の幅方向であることを特徴とする。
このように本発明のサイクルミシンは、長尺状の布の短辺方向に沿って、縫目を形成し布を切断する作業に好適に用いることができる。
【0022】
請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシンは、請求項に記載の発明のようにボタン孔かがり縫いミシンであってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図23に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係るサイクルミシンの一例としてのボタン穴かがりミシン1を示すものである。図1〜図3において、2はベッド、3は縦胴部、4はアームである。
ボタン穴かがりミシン1は、昇降動作と図1における前後方向(X方向)の針振り動作を行うミシン針9、下側で布を保持すると共に布送り方向(Y方向)に往復移動する布保持板14、布保持板14との間で縫製物を挟持する布押さえ15、布押さえ15の上側で上糸を切断する上糸切りはさみ(以下、はさみ)70、上下動して布を切断する布切りメス16、各設定データ等の入力を行う操作パネル110(図9)、並びに、ボタン孔かがり縫いミシン1を制御する制御回路200(図19)等を備えてなる。なお、この実施の形態の機械的構成の詳細は、特開平11−9862号公報に記載されているので、ここでは簡単に説明する。
【0030】
まず、布送り機構について説明する。図2に示すように布押さえ15は、連結アーム24を介して布送り部材23に連結され、布保持板14は直接布送り部材23に固定されている。送り軸22は、その側面にラック22aが形成され、布送り方向に沿って移動可能にミシン機枠に支持されている。一方、Y送りパルスモータ20のモータ軸にはピニオン20aが取り付けられ、このピニオン20aと前記ラック22aが噛み合っている。布送り部材23は送り軸22に固定され、Y送りパルスモータ20の作動により送り軸22が左右方向に駆動されると、布送り部材23を介して布保持板14と布押さえ15は共にY方向に往復駆動されるようになっている。布保持板14と布押さえ15が本発明の布保持部材を構成する。
【0031】
布押さえ15は、押え上昇ソレノイド122によって駆動されて上下動し、下降時に布保持板14との間で布地を挟持し、上昇時に布地を開放する。
なお、布押さえ15は、一連の縫製作業において自動的に駆動されるが、押えスイッチ124(図19)を介して作業者が上昇・下降を指示できるようにもなっている。
【0032】
次に、ミシン針9の駆動機構について説明する。
ミシン針9の上下駆動機構は、図2、図3に示すように、ミシンモータ5により回転駆動される上軸6、上軸6に設けられたクランクカム7等から構成され、上軸6の回転がクランクカム7により昇降運動に変換して針棒8に伝達される。上軸6の回転は、連結軸10を介して下軸11に伝達され、該下軸11に連結された釜12を針9の上下動に同期して回転させるようになっている。
【0033】
ミシン針9の針振り機構は、針振りの基準となる基線を図3の前後方向(X方向)において変更する基線変更機構、該基線を原点として所定の振り幅でミシン針9を布送り方向に直交するX方向に振る主針振り機構と、この針振り幅を変更する振り幅変更機構等から構成される。
図3、図4に示すように、主針振り機構は、針棒8を上下動可能でかつ軸18aを中心に回転可能であるように支持しミシン機枠に固定された針棒揺動台18、上軸6と平行に機枠に回転可能に軸支された連結軸48、該連結軸48の一端に固定された連結レバー47、連結軸48の他端に固定され針棒揺動台18に連結した針振り腕49、ギヤ51、52を介して上軸6に連動して回転する支軸53、支軸53に取り付けられた三角カム54、前記連結レバー47の先端に一端が連結され他端の二股部が三角カム54に係合するカムレバー46等から構成される。
【0034】
上軸6の回転が三角カム54に伝達されることで、カムレバー46を所定の振り幅で揺動させ、この揺動が連結軸48に伝達されると、針棒揺動台18が支点18aを中心に回動しミシン針9を前記X方向に振るようになっている。
したがって、主針振り機構の針振り動作は、上軸6を介してミシン針9の昇降運動とリンクしており、ミシン針9が一回目に降りるタイミングで針棒8を基線上にもって行き、2回目に降りるタイミングで針棒8を基線から所定の振り幅量の位置に持って行くようになっている。
【0035】
図4に示すように、基線変更機構は、基線送りパルスモータ40の回転により、基線変更用レバー43が支点43aを中心に回動すると、カムレバー46の揺動運動の原点を決定している基線レバー44の支点44aの位置が矢印Aのように変化し、これによりミシン針9の針振りの基線位置を変更する。
振り幅変更機構は、針振送りパルスモータ41の回転により、リンク55、56を介して基線レバー44と連結リンク45との連結軸44bの位置が矢印Bのように変化し、これにより三角カム54の回転に伴うカムレバー46、すなわち針棒揺動台18の揺動量が変化し、ミシン針9の振り幅量を変更する。
なお、このミシン1においては、設定された基線に対して後方(図3手前側)へ所定の振り幅量で針棒8が振られるようになっている。
【0036】
次に、ボタン孔かがり縫いミシン1の布切りメス16について図5の基づいて説明する。アーム4の先端部上には、メス動作用の駆動手段としての布切りメス用エアーシリンダユニット30が設置されている。アーム4内には、布切りメス用エアーシリンダ30の駆動により昇降動作するメス取付板31が、垂直に配設されている。メス取付板31の下端部には、布切りメス16が止めねじ32によって取り付けられており、布切りメス16はエアーシリンダ30により駆動されて上下動する。このエアーシリンダ30は、布切りメス下降シリンダ駆動回路123を介してCPU100に制御される。よって、CPU100の制御の下、布切りメス16によって、布地が切断されてボタンホールが形成されたり、布地同士が切り離される。
なお、図5に示されるように、メス取付板31には、上昇復帰用のリターンスプリング33が接続されている。
【0037】
ボタン孔かがり縫いミシン1には縫製後に上糸を切断する糸切り機構(糸切り手段)が設けられている。この糸切り機構について図6に基づいて説明する。糸切り機構は、はさみ70、ストッパ72、作動レバー73、糸切りリンク74、及びコイルバネ75等から構成される。
はさみ70は、固定刃70aと可動刃70bとからなる。これら固定刃70aと可動刃70bは、段ネジ(図示せず)により糸切りリンク74の先端部74aに対して、開閉自在に取り付けられている。
【0038】
糸切りリンク74は、作動レバー73に軸支され、該作動レバー73を介して水平方向(紙面に平行する面)および鉛直方向に回転駆動されるようになっている。また、糸切りリンク74は、コイルバネ75によって水平方向において、はさみ70が前進する方向(図6上方)に付勢されている。一方、糸切りリンク74の基端部は、通常はストッパ72に当接することで、コイルバネ75の付勢力に抗し回転しないようになっている。該押上げレバー71は押え上昇ソレノイド駆動回路121(図19)により付勢される押え上昇ソレノイド122(図19)によって動作されるようになっている。
また、布押さえ15の後側には、はさみ70を閉じるためのカム部材76が設けられている。
【0039】
上記糸切り機構においては、前記ストッパ72による係止が外れると、糸切りリンク74がコイルバネ75の付勢力により前進し、布押さえ15と押さえ支持部材17との間(図1参照)に進入していく。その際に、はさみ70の可動刃70bがカム部材76に当接しそれにより可動刃70bが回転することではさみ70は閉じられ、上糸が切断される。
なお、ミシン1では、上糸が切断された後、Y送りパルスモータ20が作動し連結アーム24が右方に移動し、連結アーム24に固定された板部材24aに糸切りリンク74の先端部74aが当接しながらはさみ開きカム部材76aによりはさみ70が開かれ、糸を離すようになっている。
【0040】
ボタン孔かがり縫いミシン1のアーム4の前側下部には糸調子19が設けられている。糸調子19は、一対の調子皿の間に上糸を挟んで上糸に抵抗力を与えると共に、糸調子ソレノイド60の推力により前記抵抗力を変更するものである。
図7に糸調子19の構造を示した。糸調子19は、ベース部材69、糸調子ソレノイド60、可動ピン68、調子皿を構成する固定皿66と可動皿67等からなる。
糸調子19においては、ネジ63,63が、ベース部材69とアーム部4のフレーム4aを貫通した状態で、糸調子ソレノイド60に係合しており、これにより、ベース部材69はフレーム4aの外側に、糸調子ソレノイド60はフレーム4bの内側に、一体的に止着される。
【0041】
可動ピン68は、円盤状に形成されている固定皿66と可動皿67の中央部の孔(図示せず)とベース部材69を貫通した状態で、糸調子ソレノイド60のプランジャ61に螺合している。可動ピン68とプランジャ61の固定位置はナット70に締め付けにより適宜調整できる。なお、フレーム4aには、可動ピン68とプランジャ61が挿通される挿通孔4bが設けられている。さらに、可動ピン68の軸部には、図示しないスリットとこのスリットに連続する糸通し孔68dが設けられている。上糸は前記スリットを介して糸通し孔68dに通された状態で固定皿66と可動皿67に挟まれるようにセットされる。
一方、糸調子ソレノイド60は、糸調子ソレノイド駆動回路120を介してCPU100により制御されて、プランジャ61に対して図7中の矢印C方向に推力を与える。プランジャ61がC方向に移動すると、可動ピン68も同一方向に移動し、固定皿66と可動皿67間がより閉じられるようになり、上糸にかかる張力が大きくなる。逆に、プランジャ60がC方向とは逆の方向に戻れば糸にかかる張力は弱くなる。
【0042】
また、図1には図示していないが、図8に示すように、アーム4の上端部には上糸Tが掛けられた状態で回転する回転ソレノイド64が設けられている。
回転ソレノイド64には、糸が挿通する孔を有し、かつ回転可能な糸挿通部64aが設けられ、作業者はこの糸挿通部64aに上糸を通してから、前記糸調子19に上糸Tを誘導する。
回転ソレノイド64は、回転ソレノイド駆動回路114を介してCPU100に制御され、通常は図8(a)の状態であり、後述の布の空送りの後、図8(b)のように糸挿通部64aを回転駆動し、上糸を手繰る。
【0043】
図9には、ボタン孔かがり縫いミシン1の操作パネル110を示した。操作パネル110は、各種縫製パターンや縫製パラメーターを設定入力したり、設定値の表示出力や縫製制御上のエラーの表示出力を行ったりするもので、例えば、ボタン孔かがり縫いミシン1が載置されるミシンテーブル上に設けられる。
操作パネル110は、図9に示すように各種キー及び表示部を備えている。即ち、縫製キー131と、この縫製キー131が押されて縫製モードであることを点灯により表示するLED表示部132と、選択キー133と、この選択キー133が押される度に順次点灯してパターンNo.、パラメータNo.それぞれの各設定モードを表示するLED表示部134,135とを備えている。
【0044】
さらに、2桁のLED7セグメントによるパターン・パラメータナンバー表示部141及び4桁のLED7セグメントによるパラメータ値表示部142からなる数値表示部140と、この数値表示部140の数値の各1ずつの増減を行うマイナスキー143及びプラスキー144と、数値表示部140の数値の所定単位毎の増減を行うダウンキー145及びアップキー146とを備えている。
作業者は、操作パネル110を介して、1つのパターンを選択すると、そのパターンにおける各種パラメータ値を設定するようになっている。
【0045】
図10および図11に基づいて、操作パネル110を介して設定されるパターンやパラメータ値について説明する。
ボタン孔かがり縫いミシン1においては、2つのモードで縫製できるようになっており、第1のモードはかがり縫いしながらボタンホールを形成するボタンホールモードであり、第2のモードは衣類のボタンホール以外の部分についてかがり縫いしながら布地を切断する特殊モードである。
これら2つのモードの選択は、例えば、2つのモードのうちの一方のモードの制御プログラムや制御データを記憶したフロッピーディスクを後述のフロッピーディスクドライブ105に入れて、電源立ち上げ時に自動的にフロッピーディスクを読んで一方のモードに設定されるように構成してもよいし、操作パネル110においてモード選択できるように構成してもよい。
【0046】
図10には、ボタンホールモードにおける設定項目を示した。図10に示すテーブルは従来のボタン孔かがり縫いミシンが有する周知のものである。
図10に示すように、例えばデータ項目としては28種類有り、それぞれについて設定可能な範囲が「設定範囲」欄のように決められ、また設定変更する際の変更単位が「単位」欄のように決められている。
また、「パターンNo.」は全データ項目について所定のデータを予め設定したボタン孔かがり縫いの典型的なバリエーションであり、このテーブルでは10パターン設定できるようになっている。
データ項目のうち、データNo.10の「形状」はかがり縫いの両端部の形状を選択する項目で、例えば、放射状に縫うタイプやジグザグに縫う閂止めタイプなどを選択できる。また、データNo.1の「布切り長さ」はかがり縫いの中に形成されるボタンホールの長さである。当然のことながら、図12(a)に示すように、ボタンホールHの長さはかがり縫いJ1の内側に納まる長さに設定される。
【0047】
図11には、前記特殊モードにおける設定項目を示した。特殊モードは、ボタン孔かがり縫いの技術を応用して、ボタンホール部分以外においてかがり縫いをしながら布地を切断するモードである。例えば、布地同士を縫い合わせて余分な部分を切り落とすといった縫製の際に用いることができる。したがって、図12(b)に示すように、ボタンホールモード時とは異なり、布の切断長さCはかがり縫いJ2の範囲を超える長さに設定できるようになっている。
【0048】
図11の各データ項目のうちデータNo.10「形状」は、布切り長さとかがり縫いの外形を設定する項目であり、例えば図13の0,1,2、3に示す4種類のうちの1つを設定できる。図13のうち、形状「0」は従来のボタン孔かがり縫いと同様の形状であり、中央部の布切り部分の周りをかがり縫いするものである。形状「1」、「2」、「3」はかがり縫いの長さを超える範囲に渡って布を切るタイプである。形状「1」は、切断部分の左側のみかがり縫いするもので、形状「2」は切断部分の右側のみかがり縫いするもので、形状「3」は切断部分の両側をかがり縫いするものである。
【0049】
その他のデータ項目はかがり縫いの各部の長さ等を示すものである。図14(a)、(b)、(c)に、形状「1」を縫製する場合を例にして縫製順に、各データ項目と縫い目部分との対応を示した。図14(a)の最初の縫い点(針落ち点)m1からジクザクに縫い点m2に至る。次いで図14(b)の縫い点m3に針が移動し縫い点m3から戻る方向にジグザグに縫われ、縫い点m4で終了する。この図14(b)の縫製をしながら布切りメス16によってラインL1が切断され、最終的には図14(c)に示す縫目とその右側の点n1−n2間が切断された状態になる。切断と縫製のタイミングについては後述する。
【0050】
図11のデータ項目のうち、データNo.1「縫い長さ」はかがり縫いの全長を示す長さである。また、No.6「第1スキマ」、No.7「第2スキマ」は縫い長さを超えて余分に切断される長さを示すものである。ミシン1においては、布切りメス16による切断長さの全長は、「第1スキマ+縫い長さ+第2スキマ」であり、この長さはデータNo.1、No.6、No.7の値が入力されると自動的に演算され設定される。
【0051】
データNo.2「メス溝右巾」は、ラインL1の右側にかがり縫いを縫う場合の、ラインL1とかがり縫いの左端部の距離のことである。データNo.9「閂止めピッチ」は、「第1閂止め長さ」(No.25)および「第2閂止め長さ」(No.5)におけるピッチ(針落ち点間の送り長さ)であり、通常図14(b)に示すように、閂止め部のピッチは他の部分のピッチよりも狭く設定される。データNo.17〜No.20は糸調子19による上糸の張力の設定に関するデータであり、データNo.23、24、26、27は、縫い始めおよび縫い終わりの針落ち位置に関するデータである。データNo.35「空送り時張力」は、縫製直後に縫製せずに布送り(空送り)する際の上糸張力であり、これについては後述する。
なお、特殊モードにおいても図10同様に典型的な縫製パターンとしてのパターンナンバーが設定できるようになっていてもよい。
【0052】
特殊モードの縫製における切断と縫製のタイミングについて以下に説明する。
本実施の形態のボタン孔かがり縫いミシン1は、縫製しながら布切りメス16によって布を切る、いわゆる「中メス」方式で布を切断する。
ところで、ミシン針9と布切りメス16は、図15に示すような位置関係で配置されている。つまり、布切りメス16は、ミシン1の正面側から見ると、ミシン針9の右側に配置され、ミシン針9と布切りメス16間は前記Y方向において距離a分離れている。
【0053】
したがって、図14のように縫い長さの両端部を超える長さで布地を切断する場合、図14(b)で示す復路のかがり縫いの途中において、布切りメス16の右端部がラインLのn1に位置するときに、布切りメス16が駆動され始める。ミシン針9がm4の最終針落ち位置まで達したとき、布切りメス16はかがり縫い部分の途中の位置あり、(「第2スキマ」+「距離a」)の長さを有する距離c分(図15)さらに布切りを要する。そこで、距離cだけ、縫目を形成しない、つまりミシン針9を駆動しない状態で、布を送りながら布切りメス16を駆動し、所望の長さ布地を切断する。この縫目を形成しないで布を送ることをここでは空送りという。
そして、布地の切断が終了した後、布送り機構により前記空送りとは逆の方向に布を空送り、前記糸切り機構により上糸を切り、一連の縫製作業を終える。
【0054】
ところで、縫い目をきれいに仕上げるために縫製時に糸調子19から付与される上糸張力は所定の力が与えられている。上記した空送りの際、ミシン針9を通る上糸は布地に縫いつけられたまま布地が移動されるため、縫製時の張力が強めに設定されて上糸に付与されている状態のままであると上糸が引き出されにくくなっているので、布地と糸調子19との間の上糸が張られてミシン針9に無理な力が掛かってしまうことがある。
そこで、空送り時には、糸調子19により上糸にかける張力が、通常の縫製時より弱くなるように図11のテーブル中のNo.30「空送り時張力」において所定の値が設定される。
【0055】
また、空送りをすることに伴い上糸張力が弱いので上糸Tが少し引き出されてしまい、図16(a)に示す状態になる。この状態で空送りとは逆の方向に布を送り元の位置に戻すと、図16(b)に示すように、上糸Tがたるんだ状態となる。そこで、前記回転ソレノイド64を駆動して、上糸Tを引き上げたるみを解消するようにしている。
【0056】
図17には、図13の形状「3」で縫製する場合の針落ち位置を具体的に示した。図17に示すように、P1が最初の針落ち位置であり、P1からP2に向かい、P2に至ると、次にP3からP4、P5を経てP6まで縫い、これによりラインLの左側のかがり縫いを終える。引き続いて、P7からP8に向かい、P8に至ると、次にP9からP10を経てP11に向かい、P12が縫い終わり位置となり、これにより右側のかがり縫いを終える。
この場合の布を切るタイミングは、P10からP11に向かう途中でラインL2に沿って切り始める。P12の縫い終わり位置で縫いが終了した後、前記同様に布を空送りし、布切りメス16を駆動し、これによりかがり縫い範囲を超えるn3〜n4まで切断する。
この後、布送り機構と針振り機構の動作により、ミシン針9と布地の関係を最初の縫い開始位置に戻し、ここで前記糸切り機構によって上糸を切断する。
【0057】
なお、縫い(針落ち位置)の進行方向について、図14、図17とは異なるパターンでもよい。図18には、特殊モード時の縫いの進行方向について示した。図18のうち、(d)は図14に示したもので、(a)は図17に示したものである。その他、図18(b)、(c)、(e)〜(h)に示す針落ち位置の流れに沿ってかがり縫いを行うことができる。
【0058】
図19には、ボタン孔かがり縫いミシン1の制御回路(制御手段)200のブロック図を示す。
ボタン孔かがり縫いミシン1の制御回路200は、CPU(Central Processing Unit )100、ROM(Read Only Memory)101、RAM(Random Access Memory)102、各モータを制御駆動するY送りパルスモータドライバ111、基線送りパルスモータドライバ112、および針振送りパルスモータドライバ113、ミシンモータ5の駆動制御を行うミシンモータドライバ115、ミシンモータ5の回転量を上軸6の回転角度としてコード化するミシンモータエンコーダ119、並びに、所定の割り込み条件によりCPU100に割り込み信号を出力する割り込みコントローラ108等から構成される。
【0059】
また、制御回路200には、操作パネル110、上記各種ドライバ、あるいは各種スイッチ等が接続されたI/Oインターフェース109が設けられている。I/Oインターフェース109を介して、操作パネル110からCPU100に操作信号が入力されたり、CPU100側から操作パネル110の表示部や表示灯を作動させる表示制御信号が出力されるようになっている。
その他、I/Oインターフェース109には布押さえ15の上昇・下降を指示する押えスイッチ124やミシンモータ5の駆動スタートを指示するスタートスイッチ125などが接続されている。
【0060】
また、上記ミシンモータドライバ115には、ミシンモータ5の他、ミシン針9が上位置にあることを検出する針上位置センサ116、上軸6の回転角度を検出するTG(タコジェネレーター)発生器118等が接続されている。
【0061】
ROM101には、CPU100が行う各処理のための制御データや制御プログラムが記憶され、本発明の記憶媒体である。
RAM102は、CPU100の作業領域を有するとともに、操作パネル110を介して入力されたボタン孔かがり縫目の各種縫製データを記憶する。
さらに、I/Oインターフェース109を介して、フロッピーディスクドライブ105が接続されており、ここにフロッピーディスク(FD)106を入れて、通常行なわれる方式により書込みあるいは読み出しが可能となっている。フロッピーディスク106は、例えばボタンホールモードあるいは特殊モードの制御プログラムや制御データを記憶するものであって、したがって、上記制御プログラムや制御データを記憶したフロッピーディスクも本発明の記憶媒体である。
なお、この記憶媒体としてはコンパクトディスク(CD)、ICカード、ICチップ、マイクロディスク等の他のメディアでもよく、これらを記憶媒体とする場合はそれぞれのドライブ装置を組み込む必要がある。
【0062】
CPU100は、RAMの所定領域を作業領域として、ROMあるいはフロッピーディスク106に記憶されている制御プログラムに従い、操作パネル110のデータ入力処理、操作パネル110を介して入力されたデータから作成した縫製データに基づいて針落ち位置を演算するパターン演算処理、各パルスモータを制御して演算した針落ち位置に針を落として縫製を行う縫製処理等を行うものである。すなわち、CPU100が本発明の制御手段を構成している。
【0063】
次に、図19に示した制御回路200によって行われる制御処理について、図20のゼネラルフローに従って説明する。
図20のゼネラルフローに示すように、電源オンにより、ステップS1で操作パネル設定処理を呼び出し、操作パネル110による各種の設定処理が行われる。この操作パネル110による各種の設定操作は、次のステップS2での縫製キー131のオンまで行われ、縫製キー131のオン後は、次のステップS3で、縫製データ作成処理を呼び出し、縫製データが作成される。なお、前記ステップS2において、縫製キー131がオンでなければ、前記ステップS1へ戻る。
縫製データ作成後は、次のステップS4で、布押さえ15の下降出力を行い、続いて、次のステップS5で、機械原点検索処理を呼び出し、Y送りパルスモータ20/基線送りパルスモータ40/針振送りパルスモータ41の機械原点検索を行う。続いて、次のステップS6で、縫い始め移動処理を呼び出し、Y送りパルスモータ20/基線送りパルスモータ40/針振送りパルスモータ41を縫い始め位置まで駆動した後、次のステップS7で、布押さえ15の上昇出力を行って、次のステップS8に進む。
なお、ステップS3の縫製データ作成処理、ステップS5の機械原点検索処理、ステップS6の縫い始め移動処理は、前記特開平11−9862号公報に記載と同様の処理である。
【0064】
ステップS8では、縫製キー131のチェックを行い、縫製キー131のオン時は、前記ステップS1へ戻って、操作パネル設定処理が再度行われ、また、縫製キー131がオンでなければ、次のステップS9に進む。ステップS9では、押えスイッチ124のチェックを行い、押えスイッチ124のオン時は、次のステップS10に進み、また、押えスイッチ124がオンでなければ、前記ステップS8へ戻る。
ステップS10では、布押さえ15が上昇中であるか否かが判断され、上昇中であれば、次のステップS11で、布押さえ15の下降出力を行い、また、上昇中でなければ、ステップS12で、布押さえ15の上昇出力を行って、前記ステップS8へ戻る。
布押え下降出力後は、次のステップS13で、押えスイッチ124のチェックを行い、押えスイッチ124のオン時は、前記ステップS12で、布押さえ15の上昇出力を行って、前記ステップS8へ戻り、また、押えスイッチ124がオンでなければ、次のステップS14に進む。ステップS14では、スタートスイッチ125のチェックを行い、スタートスイッチ125のオン時は、次のステップS15に進み、また、スタートスイッチ125がオンでなければ、前記ステップS13へ戻る。
【0065】
そして、ステップS15では、縫製処理を呼び出し、縫製が開始される。縫製終了後は、次のステップS16において、布送り機構の前記空送りのための糸の張力を出力し、ステップS17でメス駆動位置までY送りパルスモータ20を駆動する処理、つまり空送りの処理を行う。
次いで、ステップS18において布切りメス16を駆動する処理を行い、ステップS19においてY送りパルスモータ20を空送り時とは逆に駆動し縫い始め位置に移動する(戻る)処理を行う。次いで、ステップS20において、回転ソレノイド64を駆動し糸の弛みを解消する処理を行う。
その後、ステップS21において布押さえ15を上昇出力する処理が行われるとともに糸きりが行なわれ、前記ステップS8へ戻る。
【0066】
次に、図21は縫製(図20のステップS15)のサブルーチンを示したもので、先ず、ステップS151で、残り針数として総針数がセットされ、次のステップS152でミシン起動出力を行ってから、次のステップS154に進む。
ステップS154では、ミシンモータエンコーダ119からのパルスにより、ミシンステータスは回転中か否かを判断し、回転中であれば、次のステップS155に進み、また、回転中でなければ、ゼネラルフロー(図20)の前記ステップS16に進む。
ステップS155では、割込みコントローラ108に針上位置割込要求有りか否かを判断し、有りであれば、ステップS156で針上位置割込み処理を行ってから、ステップS154に戻る。また、ステップS155で針上位置割込要求はないと判断すると、そのままステップS154に戻る。
【0067】
次に、図22は針上位置割込み処理(図21のステップS160)のサブルーチンを示したもので、先ず、ステップS161で、残り針数から1をデクリメントし新たな残り針数とする処理を行い、続いて、次のステップS162で、針数カウントに1をインクリメントしてから、次のステップS163に進む。
ステップS163では、残り針数が0が否かをチェックし、0であれば、次のステップS164で、ミシン停止出力を行い、また、0でなければ、そのままステップS165に進む。
そして、次のステップS165で、針数カウントがMnであるか否かをチェックする。このMn値はかがり縫いの途中での布切り(中メス)のタイミングを決めるもので、縫い針数がMnに達すれば布の切断が行われる。ステップS165でMnであれば、次のステップS166に進み、また、Mnでなければ、そのままこのフローを終える。ステップS166では、布切りメス下降し切断処理を行ってから、次のステップS167で、nに1をインクリメントした後、このフローを終える。
【0068】
以上のボタン孔かがり縫いミシン1によれば、かがり縫いを行うと共にかがり縫いの縫い長さを超えた範囲で布を切ることができる特殊モードを設けたことにより、ボタン孔かがり縫いの他に、かがり縫いと布地の切断を要するような縫製に好適に用いることができる。
例えば、従来は2工程で行っていた図24で示したランニングの肩の部分の縫製について、図13で示した形状「1」または「2」を選択すると、前見頃と後ろ身頃を合わせた状態で、一端から他端に渡ってかがり縫いし、かつ縫目に沿って余分な部分を切り落とすことができ、1つの工程で済み作業効率が飛躍的に向上する。
【0069】
また、ボタン孔かがり縫いミシン1を利用し、図25で示したブラジャーのホック部の縫製についても全く異なる縫製方法を採ることができる。
例えば、図23(a)に示すように、まず、テープ状のホック布302に見頃304を多数縫い付ける。
次に、ボタン孔かがり縫いミシン1において図13の形状「3」を選択し、隣り合う見頃304の境界の延長線上の両側に、図23(b)のようにかがり縫い306を施しながらラインL3に沿って切断する。これにより、見頃304が縫いつけられたホック布302が各個に切断されることになる。
この図23の方法であれば、図25で示したような、1つ1つのホック部303に対して見頃304を縫い付けるという細かい作業は必要ないことから、作業が簡単であり作業性が向上する。加えて、ホック部303の両端部はかがり縫いしているだけなので、超音波時のように熱が加わることはなくだまができることもなく、肌触りもよく良好な着心地が得られる。
本発明のボタン孔かがり縫いミシン1は、上記に述べた使用例に限らず、比較的縫製長さが短い箇所で、かがり縫いしながら布地を切断する必要がある各種縫製に好適に用いることができる。
【0070】
なお、本発明のサイクルミシンは上記実施の形態に限らず、適宜変更可能である。
例えば、特殊モードにおける布の切断は、「中メス」(図22のステップS166)と縫製後に切る「後メス」(図20のステップS18)を組み合わせたものであったが、縫製後に布切りメスを数回駆動し切るようにしてもよい。
また、布切りメスとミシン針の位置関係も上記実施の形態に限ることはない。さらに、布切りメス16より幅のある刃を使用し、中メス・後メス問わず、布切りメスを1回駆動するだけで切断してもよい。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、制御手段の制御の下で、縫目を形成しながら、この縫目に沿って布が切断されるので、縫目の形成と布の切断がミシンによって一度にあるいは連続的に行われるので、縫目の形成と布の切断を要する縫製作業の作業効率が向上する。
【0076】
請求項に記載の発明によれば、上糸がたるんだ場合に適宜引き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのボタン孔かがり縫いミシンの外観を示す斜視図である。
【図2】図1のボタン孔かがり縫いミシンの内部機構の概略斜視図である。
【図3】図2と反対側から見た状態を示すもので内部機構の概略斜視図である。
【図4】針振り機構の動作を説明する模式図である。
【図5】布切りメスを駆動する機構を示す斜視図である。
【図6】糸切り機構を示す平面図である。
【図7】図1の糸調子を示す側面図である。
【図8】回転ソレノイドの概略を示す図であり、(a)は通常の状態を示し、(b)は回転ソレノイドが動作し上糸をたぐった状態を示す図である。
【図9】操作パネルの正面図である。
【図10】ボタンホールモードにおける設定項目を示す図表である。
【図11】特殊モードにおける設定項目を示す図表である。
【図12】布切りメスによって切断される布の長さとかがり縫い部分の長さについて説明する図であり、(a)はボタンホールモード時、(b)は特殊モード時を示す。
【図13】図11のデータ項目の中の「形状」で設定できる形状の例を示す図である。
【図14】特殊モードにおけるデータの設定項目および針落ち位置を説明するための図である。
【図15】ミシン針と布切りメスの位置関係を示す模式図である。
【図16】空送りの際の上糸のたるみを説明するための図である。
【図17】特殊モードにおいて形成される縫目の他の例を説明するための図である。
【図18】特殊モードにおける縫いの進行方向のバリエーションを示す図である。
【図19】図1のボタン孔かがり縫いミシンの制御回路を示すブロック図である。
【図20】図19の制御回路によって行なわれる処理のゼネラルフローを示すフローチャートである。
【図21】縫製処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】針上位置割込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図23】図1のボタン孔かがり縫いミシンでブラジャーのホック部材の縫製をする場合について説明する図である。
【図24】従来のランニングの肩部分の縫製を説明するための図である。
【図25】従来のホック部材と見頃の縫製を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ミシンフレーム
2 ベッド
3 縦胴部
4 アーム
5 ミシンモータ
6 上軸
8 針棒
9 ミシン針
11 下軸
12 釜
14 布保持板(布保持部材)
15 布押さえ(布保持部材)
16 布切りメス
18 針棒揺動台
19 糸調子
20 Y送りパルスモータ
22 送り軸
24 連結アーム
30 布切りメス用エアーシリンダ
31 メス取付板
40 基線送りモータ
41 針振送りモータ
43 基線用アーム
44 基線用レバー
45 連結リンク
46 針振りカムレバー
47 針振りレバー
48 連結軸
49 針振り腕
54 針振りカム
55 振り幅用アーム
56 振り幅用レバー
60 糸調子ソレノイド
64 回転ソレノイド
70 上糸切りはさみ
74 糸切りリンク
100 CPU(制御手段)
101 ROM(記憶媒体)
102 RAM
105 フロッピーディスクドライブ
106 フロッピーディスク(記憶媒体)
110 操作パネル
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cycle sewing machine that forms a seam while feeding a cloth and cuts the cloth.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in sewing clothes, when sewing a plurality of fabrics and cutting off excess portions, the fabrics are first sewn with a sewing machine and then cut with a cutter.
For example, when the shoulder portion (the portion surrounded by the dotted line) of the running wear shown in FIG. 24A is stitched, the shoulder portion of the running wear is stitched with the front body and the back body overlapped with each other as shown in FIG. ), The seam 300 is formed and stitched, and then the excess portion 301 is cut.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the operation of repeating the process of sewing a relatively short distance and then cutting it as described above is inefficient from an industrial point of view.
On the other hand, in the case of the stitching of the hook portion of the brassiere shown in FIG. 25, first, a number of hook components 306 shown in FIG. As shown in FIG. 25 (b), the hook cloth 302 is cut by ultrasonic waves at portions indicated by dashed lines x1, x2, x3, and x4 along the longitudinal direction. The best time 304 is inserted. Finally, as shown in FIG. 25 (c), the seam 305 was formed by two-point zigzag stitching with a sewing machine and stitched together.
When cut by this ultrasonic wave, heat is generated in the fabric at the time of cutting, so that the fibers of the cut portions 303a and 303b are shrunk by heat to form a small lump, so that the touch becomes worse and the commercial value is lowered. In addition, handling the small hook portion 303 and stitching together one by one is troublesome, and the work efficiency is lowered.
[0004]
The object of the present invention is to improve the workability and improve the comfort of the sewing work that requires the formation of seams and the cutting of the cloth, particularly in the sewing of relatively fine parts as described above. It is to obtain a sewn product.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above problems, the invention according to claim 1 is, for example, as shown in FIGS.
  A cloth holding member (cloth holding plate 14 and cloth presser 15) that holds the cloth and is movable along at least one direction;
  A sewing needle (9) capable of a needle swinging motion in a direction intersecting the one direction;
  In a cycle sewing machine (button hole sewing machine 1) provided with a cloth cutting knife (16) provided in the vicinity of the needle and capable of moving up and down,
  Forming a first row of stitches and cutting the fabric with the cloth cutting knife along the stitches; forming two rows of stitches; and cutting the cloth between the two rows of stitches. An operation panel (110) capable of selecting one of the second sewing patterns for cutting the cloth with a knife and setting a cutting length exceeding the stitch length of the seam;
  By forming the stitches of the first sewing pattern or the second sewing pattern by the needle swinging movement of the sewing needle and the movement of the cloth holding member, and with the cutting length set along the stitches, Control means (CPU 100) for controlling the cloth cutting knife to cut the cloth is provided.,
The operation panel can select a third sewing pattern ("0" in FIG. 13) that forms a buttonhole while performing over stitching, and the cutting length and the stitch length of the seam can be set individually. NaIt is characterized by that.
[0006]
According to the first aspect of the present invention, the cloth is cut along the seam while forming the seam under the control of the control means, and therefore, the seam is formed and the cloth is cut by the sewing machine. Since it is performed once or continuously, the work efficiency of the sewing work that requires the formation of stitches and the cutting of the cloth is improved.
[0015]
  Claim1In the cycle sewing machine described in claim2As described in the invention, it is preferable that the movement amount of the cloth when the cloth is moved along the one direction can be set by the cloth holding member without forming a seam.
  In this case, the movement amount of the cloth may be directly input by the operator through the operation panel or the like, or other parameters related to the movement amount are input instead of the movement amount of the cloth itself. The movement amount may be obtained and set by calculation from these parameters.
[0016]
  Claim 1Or 2In the cycle sewing machine according to claim 1, the specific shape of the seam is not particularly limited.3As described in the invention described above, the seam may have a zigzag shape in which tacking stitches are formed at both ends.
[0017]
  Claims 1 to3In the cycle sewing machine according to claim 1,4As described in the invention, the cloth cutting knife may have a knife length shorter than a set cutting length, and may be configured to cut the cutting length by moving up and down a plurality of times.
[0018]
  Claims 1 to4In the cycle sewing machine according to claim 1,5As described in the invention, the cloth cutting knife may be provided at a position separated from the sewing needle by a predetermined distance in the one direction.
[0019]
  Claim6The invention described in claim 15In the cycle sewing machine described in any one of the above, when the upper thread is slackened between the needle and the cloth, a pulling means (rotary solenoid 64) for pulling up the upper thread is provided.
  Claim6According to the invention described in (3), when the upper thread is slack, it can be appropriately pulled up.
[0020]
  Claim7The invention described in claim 16In the cycle sewing machine according to any one of the above, for example, as shown in FIG. 11, the distance between the stitches and the cutting position by the cloth cutting knife (female groove left width, female groove right width) can be set. To do.
[0021]
  Claim8The invention described in claim 17In the cycle sewing machine according to any one of the above, the cloth is long and the one direction is a width direction of the cloth.
  As described above, the cycle sewing machine of the present invention can be suitably used for the work of forming seams and cutting the cloth along the short side direction of the long cloth.
[0022]
  Claims 1 to8The cycle sewing machine according to any one of claims 1 to 4,9As in the invention described in (1), a buttonhole sewing machine may be used.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
1 to 3 show a buttonhole sewing machine 1 as an example of a cycle sewing machine according to the present invention. 1-3, 2 is a bed, 3 is a vertical trunk | drum, and 4 is an arm.
The buttonhole sewing machine 1 has a sewing needle 9 that performs a lifting operation and a needle swinging operation in the front-rear direction (X direction) in FIG. 1, a cloth holding that holds the cloth on the lower side and reciprocates in the cloth feeding direction (Y direction). A cloth presser 15 that holds the sewing product between the plate 14 and the cloth holding plate 14, an upper thread trimmer scissor (hereinafter referred to as scissors) 70 that cuts the upper thread above the cloth presser 15, and moves up and down to cut the cloth. A cloth cutting knife 16, an operation panel 110 (FIG. 9) for inputting various setting data, a control circuit 200 (FIG. 19) for controlling the buttonhole overlock sewing machine 1, and the like are provided. The details of the mechanical configuration of this embodiment are described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-9862, and will be briefly described here.
[0030]
First, the cloth feed mechanism will be described. As shown in FIG. 2, the cloth presser 15 is connected to the cloth feeding member 23 via the connecting arm 24, and the cloth holding plate 14 is directly fixed to the cloth feeding member 23. A rack 22a is formed on the side surface of the feed shaft 22, and is supported by the sewing machine frame so as to be movable along the cloth feed direction. On the other hand, a pinion 20a is attached to the motor shaft of the Y feed pulse motor 20, and the pinion 20a and the rack 22a are engaged with each other. The cloth feed member 23 is fixed to the feed shaft 22, and when the feed shaft 22 is driven in the left-right direction by the operation of the Y feed pulse motor 20, the cloth holding plate 14 and the cloth presser 15 are both Y through the cloth feed member 23. It is designed to reciprocate in the direction. The cloth holding plate 14 and the cloth presser 15 constitute the cloth holding member of the present invention.
[0031]
The cloth presser 15 is driven by the presser lifting solenoid 122 to move up and down, clamps the cloth with the cloth holding plate 14 when lowered, and releases the cloth when lifted.
The cloth presser 15 is automatically driven in a series of sewing operations. However, the operator can instruct to raise and lower via the presser switch 124 (FIG. 19).
[0032]
Next, the drive mechanism of the sewing needle 9 will be described.
As shown in FIGS. 2 and 3, the vertical drive mechanism of the sewing needle 9 includes an upper shaft 6 that is rotationally driven by a sewing machine motor 5, a crank cam 7 provided on the upper shaft 6, and the like. The rotation is converted into a lifting motion by the crank cam 7 and transmitted to the needle bar 8. The rotation of the upper shaft 6 is transmitted to the lower shaft 11 via the connecting shaft 10, and the shuttle 12 connected to the lower shaft 11 is rotated in synchronization with the vertical movement of the needle 9.
[0033]
The needle swing mechanism of the sewing needle 9 is a base line changing mechanism that changes the base line used as a reference for the needle swing in the front-rear direction (X direction) in FIG. 3. The main needle swinging mechanism swings in the X direction orthogonal to the needle swinging width changing mechanism for changing the needle swinging width.
As shown in FIGS. 3 and 4, the main needle swinging mechanism supports the needle bar 8 so that the needle bar 8 can move up and down and can rotate about the shaft 18a, and is fixed to the sewing machine frame. 18, a connecting shaft 48 rotatably supported on the machine frame parallel to the upper shaft 6, a connecting lever 47 fixed to one end of the connecting shaft 48, and a needle bar swinging base fixed to the other end of the connecting shaft 48 18 is connected to the tip of the connecting lever 47, a needle swinging arm 49 connected to the shaft 18, a support shaft 53 that rotates in conjunction with the upper shaft 6 via gears 51 and 52, a triangular cam 54 attached to the support shaft 53 In addition, the bifurcated portion at the other end includes a cam lever 46 and the like that engages with the triangular cam 54.
[0034]
When the rotation of the upper shaft 6 is transmitted to the triangular cam 54, the cam lever 46 is swung with a predetermined swing width. When this swing is transmitted to the connecting shaft 48, the needle bar rocking base 18 is moved to the fulcrum 18a. And the sewing needle 9 is swung in the X direction.
Therefore, the needle swinging operation of the main needle swinging mechanism is linked to the lifting and lowering movement of the sewing needle 9 via the upper shaft 6, and the needle bar 8 is brought to the base line at the timing when the sewing needle 9 descends for the first time. The needle bar 8 is brought from the base line to a position with a predetermined swing width at the timing of the second descend.
[0035]
As shown in FIG. 4, the baseline changing mechanism determines the origin of the swinging motion of the cam lever 46 when the baseline changing lever 43 rotates around the fulcrum 43a by the rotation of the baseline feed pulse motor 40. The position of the fulcrum 44a of the lever 44 changes as indicated by an arrow A, and thereby the base line position of the needle swing of the sewing needle 9 is changed.
With the rotation of the needle feed pulse motor 41, the swing width changing mechanism changes the position of the connecting shaft 44b between the base lever 44 and the connecting link 45 as shown by the arrow B through the links 55 and 56, and thereby the triangular cam. The amount of rocking of the cam lever 46, that is, the needle bar rocking base 18 accompanying the rotation of 54 changes, and the amount of swing of the sewing needle 9 changes.
In the sewing machine 1, the needle bar 8 is swung back with a predetermined swing width amount with respect to the set base line (front side in FIG. 3).
[0036]
Next, the cloth cutting knife 16 of the buttonhole overlock sewing machine 1 will be described with reference to FIG. On the tip of the arm 4, a cloth cutting knife air cylinder unit 30 is installed as a driving means for knife movement. In the arm 4, a knife mounting plate 31 that moves up and down by driving a cloth cutting knife air cylinder 30 is vertically arranged. A cloth cutting knife 16 is attached to the lower end of the knife mounting plate 31 by a set screw 32, and the cloth cutting knife 16 is driven by an air cylinder 30 to move up and down. The air cylinder 30 is controlled by the CPU 100 via the cloth cutting knife lowering cylinder drive circuit 123. Therefore, under the control of the CPU 100, the cloth cutting knife 16 cuts the cloth to form a buttonhole, or separates the cloth.
As shown in FIG. 5, a return spring 33 for returning to ascending is connected to the female attachment plate 31.
[0037]
The buttonhole sewing machine 1 is provided with a thread trimming mechanism (thread trimming means) that cuts the upper thread after sewing. This thread trimming mechanism will be described with reference to FIG. The thread trimming mechanism includes scissors 70, a stopper 72, an operating lever 73, a thread trimming link 74, a coil spring 75, and the like.
The scissors 70 are composed of a fixed blade 70a and a movable blade 70b. The fixed blade 70a and the movable blade 70b are attached to the tip end portion 74a of the thread trimming link 74 by a step screw (not shown) so as to be freely opened and closed.
[0038]
The thread trimming link 74 is pivotally supported by the operating lever 73, and is driven to rotate in the horizontal direction (surface parallel to the paper surface) and the vertical direction via the operating lever 73. Further, the thread trimming link 74 is urged in the horizontal direction by the coil spring 75 in the direction in which the scissors 70 move forward (upward in FIG. 6). On the other hand, the base end portion of the thread trimming link 74 normally abuts against the stopper 72 so that it does not rotate against the urging force of the coil spring 75. The lift lever 71 is operated by a presser lifting solenoid 122 (FIG. 19) that is urged by a presser lifting solenoid drive circuit 121 (FIG. 19).
A cam member 76 for closing the scissors 70 is provided on the rear side of the cloth presser 15.
[0039]
In the thread trimming mechanism, when the stopper 72 is released, the thread trimming link 74 moves forward by the biasing force of the coil spring 75 and enters between the cloth presser 15 and the presser support member 17 (see FIG. 1). To go. At that time, when the movable blade 70b of the scissors 70 contacts the cam member 76 and the movable blade 70b rotates thereby, the scissors 70 are closed and the upper thread is cut.
In the sewing machine 1, after the upper thread is cut, the Y feed pulse motor 20 is actuated to move the connecting arm 24 to the right, and the leading end of the thread trimming link 74 is attached to the plate member 24 a fixed to the connecting arm 24. The scissors 70 are opened by the scissor opening cam member 76a while 74a abuts, and the thread is released.
[0040]
A thread tension 19 is provided at the front lower portion of the arm 4 of the buttonhole sewing machine 1. The thread tension 19 applies resistance to the upper thread by sandwiching the upper thread between a pair of tension plates, and changes the resistance by the thrust of the thread tension solenoid 60.
FIG. 7 shows the structure of the thread tension 19. The thread tension 19 includes a base member 69, a thread tension solenoid 60, a movable pin 68, a fixed tray 66 and a movable tray 67 that constitute a tension tray.
In the thread tension 19, the screws 63, 63 are engaged with the thread tension solenoid 60 in a state of passing through the base member 69 and the frame 4a of the arm portion 4, whereby the base member 69 is outside the frame 4a. In addition, the thread tension solenoid 60 is integrally fixed to the inside of the frame 4b.
[0041]
The movable pin 68 is screwed into the plunger 61 of the thread tension solenoid 60 while passing through a base plate 69 and a hole (not shown) in the center of the fixed plate 66 and the movable plate 67 formed in a disc shape. ing. The fixed position of the movable pin 68 and the plunger 61 can be adjusted as appropriate by tightening the nut 70. The frame 4a is provided with an insertion hole 4b through which the movable pin 68 and the plunger 61 are inserted. Further, a slit (not shown) and a threading hole 68d continuous with the slit are provided in the shaft portion of the movable pin 68. The upper thread is set so as to be sandwiched between the fixed plate 66 and the movable plate 67 while being passed through the threading hole 68d through the slit.
On the other hand, the thread tension solenoid 60 is controlled by the CPU 100 via the thread tension solenoid drive circuit 120 and applies thrust to the plunger 61 in the direction of arrow C in FIG. When the plunger 61 moves in the C direction, the movable pin 68 also moves in the same direction, the space between the fixed plate 66 and the movable plate 67 is further closed, and the tension applied to the upper thread is increased. Conversely, if the plunger 60 returns to the direction opposite to the C direction, the tension applied to the yarn becomes weak.
[0042]
Although not shown in FIG. 1, as shown in FIG. 8, a rotary solenoid 64 that rotates in a state where the upper thread T is hung is provided at the upper end portion of the arm 4.
The rotary solenoid 64 is provided with a thread insertion part 64a that has a hole through which a thread is inserted and is rotatable. The operator passes the upper thread through the thread insertion part 64a and then passes the upper thread T to the thread tension 19. Induce.
The rotary solenoid 64 is controlled by the CPU 100 via the rotary solenoid drive circuit 114, and is normally in the state shown in FIG. 8A. After the idle feed of the cloth, which will be described later, as shown in FIG. 64a is driven to rotate and the upper thread is handled.
[0043]
FIG. 9 shows the operation panel 110 of the buttonhole sewing machine 1. The operation panel 110 is used to set and input various sewing patterns and sewing parameters, and to output a set value display and a display error of sewing control. For example, a buttonhole sewing machine 1 is placed thereon. Provided on the sewing machine table.
The operation panel 110 includes various keys and a display unit as shown in FIG. That is, the sewing key 131, the LED display unit 132 for displaying that the sewing mode 131 is pressed and the sewing mode is turned on, the selection key 133, and the selection key 133 are lighted sequentially each time the selection key 133 is pressed. No. , Parameter no. LED display sections 134 and 135 for displaying each setting mode are provided.
[0044]
Furthermore, a numerical value display unit 140 including a pattern / parameter number display unit 141 using a 2-digit LED 7 segment and a parameter value display unit 142 using a 4-digit LED 7 segment, and a numerical value of the numerical display unit 140 are increased or decreased by one. A minus key 143 and a plus key 144, and a down key 145 and an up key 146 for increasing / decreasing a numerical value of the numerical value display unit 140 for each predetermined unit are provided.
When the operator selects one pattern via the operation panel 110, various parameter values in the pattern are set.
[0045]
Based on FIGS. 10 and 11, patterns and parameter values set via the operation panel 110 will be described.
The buttonhole overlock sewing machine 1 can be sewn in two modes. The first mode is a buttonhole mode in which a buttonhole is formed while overlocking, and the second mode is a buttonhole for clothing. This is a special mode in which the fabric is cut while overlocking other parts.
The selection of these two modes is performed by, for example, inserting a floppy disk storing a control program or control data of one of the two modes into the floppy disk drive 105 described later and automatically turning on the floppy disk when the power is turned on. May be configured to be set to one of the modes, or the mode may be selected on the operation panel 110.
[0046]
FIG. 10 shows setting items in the buttonhole mode. The table shown in FIG. 10 is a well-known one that a conventional buttonhole sewing machine has.
As shown in FIG. 10, for example, there are 28 types of data items, the range that can be set for each is determined as in the “setting range” field, and the change unit when changing the setting is as in the “unit” field. It has been decided.
“Pattern No.” is a typical variation of buttonhole sewing in which predetermined data is preset for all data items, and 10 patterns can be set in this table.
Among the data items, data No. 10 “shape” is an item for selecting the shape of both ends of the overlock stitching. For example, a radial sewing type or a zigzag sewing type can be selected. In addition, data No. The “cloth cutting length” of 1 is the length of the buttonhole formed in the overlock stitching. As a matter of course, as shown in FIG. 12A, the length of the buttonhole H is set to a length that fits inside the overlock stitching J1.
[0047]
FIG. 11 shows setting items in the special mode. The special mode is a mode in which the cloth is cut while applying the buttonhole over stitching technique and performing the overlock stitching at portions other than the buttonhole portion. For example, it can be used at the time of sewing such that fabrics are sewed together and excess portions are cut off. Therefore, as shown in FIG. 12B, unlike the buttonhole mode, the cut length C of the cloth can be set to a length exceeding the range of the overlock stitching J2.
[0048]
Among the data items in FIG. 10 “shape” is an item for setting the cloth cutting length and the outer shape of the over stitching. For example, one of four types shown in 0, 1, 2, and 3 in FIG. 13 can be set. In FIG. 13, the shape “0” is the same shape as that of the conventional buttonhole overlock stitching, in which the periphery of the cloth cutting portion at the center is stitched over. Shapes “1”, “2”, and “3” are types that cut the cloth over a range that exceeds the length of over stitching. The shape “1” is the one that is stitched on the left side of the cut portion, the shape “2” is the one that is stitched on the right side of the cut portion, and the shape “3” is the one that is stitched on both sides of the cut portion.
[0049]
The other data items indicate the length of each part of the over stitching. 14A, 14B, and 14C show the correspondence between each data item and the stitch portion in the order of sewing, taking the case where the shape “1” is sewn as an example. From the first sewing point (needle drop point) m1 in FIG. 14A, the sewing point m2 is reached in a zigzag manner. Next, the needle moves to the sewing point m3 in FIG. 14 (b) and is zigzag stitched in the direction returning from the sewing point m3, and the process ends at the sewing point m4. The line L1 is cut by the cloth cutting knife 16 while sewing shown in FIG. 14B, and finally the state shown in FIG. 14C and the point n1-n2 on the right side is cut. Become. The timing of cutting and sewing will be described later.
[0050]
Among the data items in FIG. 1 “sewing length” is a length indicating the total length of over stitching. No. 6 “First Clearance”, No. 6 7 "second clearance" indicates a length that is excessively cut beyond the sewing length. In the sewing machine 1, the total length of the cutting length by the cloth cutting knife 16 is “first gap + sewing length + second gap”. 1, no. 6, no. When a value of 7 is input, it is automatically calculated and set.
[0051]
Data No. 2 “Right width of the female groove” is the distance between the line L1 and the left end of the overlock stitch when the overlock stitch is sewn to the right side of the line L1. Data No. 9 “Pinching pitch” is a pitch (feed length between needle drop points) in “first hooking length” (No. 25) and “second hooking length” (No. 5), Normally, as shown in FIG. 14B, the pitch of the tacking portion is set narrower than the pitch of the other portions. Data No. 17-No. Reference numeral 20 denotes data relating to the setting of the tension of the upper thread by the thread tension 19. 23, 24, 26, and 27 are data relating to the needle drop positions at the start and end of sewing. Data No. 35 “Tension during idle feeding” is an upper thread tension when the cloth is fed (idle feed) without sewing immediately after sewing, and will be described later.
In the special mode, a pattern number as a typical sewing pattern may be set as in FIG.
[0052]
The timing of cutting and sewing in the special mode sewing will be described below.
The buttonhole overlock sewing machine 1 according to the present embodiment cuts the cloth by a so-called “medium knife” method in which the cloth is cut by the cloth cutting knife 16 while sewing.
By the way, the sewing needle 9 and the cloth cutting knife 16 are arranged in a positional relationship as shown in FIG. That is, when viewed from the front side of the sewing machine 1, the cloth cutting knife 16 is disposed on the right side of the sewing needle 9, and the sewing needle 9 and the cloth cutting knife 16 are separated by a distance a in the Y direction.
[0053]
Therefore, when the fabric is cut with a length exceeding both ends of the sewing length as shown in FIG. 14, the right end portion of the cloth cutting knife 16 is line L in the middle of the backward sewing shown in FIG. When positioned at n1, the cloth cutting knife 16 starts to be driven. When the sewing needle 9 reaches the final needle drop position of m4, the cloth cutting knife 16 is in the middle of the over stitching portion and has a distance c corresponding to the length of ("second clearance" + "distance a") ( Fig. 15) Further cloth cutting is required. Therefore, the cloth cutting knife 16 is driven while feeding the cloth while the seam is not formed by the distance c, that is, the sewing needle 9 is not driven, and the cloth of a desired length is cut. Sending the cloth without forming the stitches is referred to as idle feeding here.
Then, after the cutting of the fabric is finished, the cloth is fed in the direction opposite to the idle feed by the cloth feed mechanism, the upper thread is cut by the thread trimming mechanism, and a series of sewing operations is completed.
[0054]
Incidentally, a predetermined force is applied to the upper thread tension applied from the thread tension 19 at the time of sewing in order to finish the seam cleanly. At the time of the above-described idle feeding, the upper thread passing through the sewing needle 9 is moved while being sewn on the cloth, so that the tension at the time of sewing is set to be higher and the upper thread remains applied. Therefore, the upper thread between the fabric and the thread tension 19 is stretched and an excessive force may be applied to the sewing needle 9.
Therefore, during idle feeding, the tension applied to the upper thread by the thread tension 19 is less than that in the table of FIG. A predetermined value is set at 30 “tension during idling”.
[0055]
Further, since the upper thread tension is weak with the idle feeding, the upper thread T is pulled out a little, and the state shown in FIG. In this state, when the cloth is returned to the position of the feed source in the direction opposite to the idle feed, the upper thread T is in a slack state as shown in FIG. Therefore, the rotary solenoid 64 is driven to eliminate the slack of the upper thread T.
[0056]
FIG. 17 specifically shows a needle drop position when sewing with the shape “3” in FIG. 13. As shown in FIG. 17, P1 is the first needle drop position, from P1 to P2, and then to P2, then sew from P3 to P4 and P5 to P6, and thereby the stitched stitch on the left side of line L Finish. Subsequently, from P7 to P8, and then to P8, then from P9 to P10 and then to P11, P12 becomes the sewing end position, thereby finishing the right-handed stitching.
The timing for cutting the cloth in this case starts to cut along the line L2 on the way from P10 to P11. After the sewing is completed at the sewing end position of P12, the cloth is fed in the same manner as described above, and the cloth cutting knife 16 is driven, thereby cutting n3 to n4 exceeding the over stitching range.
Thereafter, the operation of the cloth feed mechanism and the needle swing mechanism returns the relationship between the sewing needle 9 and the cloth to the initial sewing start position, and the upper thread is cut by the thread trimming mechanism.
[0057]
In addition, about the advancing direction of sewing (needle drop position), the pattern different from FIG. 14, FIG. 17 may be sufficient. FIG. 18 shows the direction of sewing advancement in the special mode. 18, (d) is the one shown in FIG. 14, and (a) is the one shown in FIG. In addition, the over stitching can be performed along the flow of the needle drop positions shown in FIGS. 18B, 18C, and 18E to 18H.
[0058]
FIG. 19 shows a block diagram of a control circuit (control means) 200 of the buttonhole overlock sewing machine 1.
A control circuit 200 of the buttonhole sewing machine 1 includes a CPU (Central Processing Unit) 100, a ROM (Read Only Memory) 101, a RAM (Random Access Memory) 102, a Y-feed pulse motor driver 111 that controls and drives each motor, and a base line A feed pulse motor driver 112, a needle swing feed pulse motor driver 113, a sewing machine motor driver 115 that performs drive control of the sewing machine motor 5, a sewing machine motor encoder 119 that encodes the rotation amount of the sewing machine motor 5 as the rotation angle of the upper shaft 6, In addition, an interrupt controller 108 that outputs an interrupt signal to the CPU 100 according to a predetermined interrupt condition is configured.
[0059]
Further, the control circuit 200 is provided with an I / O interface 109 to which the operation panel 110, the above-described various drivers, various switches, and the like are connected. An operation signal is input from the operation panel 110 to the CPU 100 via the I / O interface 109, and a display control signal for operating the display unit and the indicator lamp of the operation panel 110 is output from the CPU 100 side.
In addition, a presser switch 124 for instructing raising / lowering of the cloth presser 15 and a start switch 125 for instructing start of driving of the sewing machine motor 5 are connected to the I / O interface 109.
[0060]
In addition to the sewing machine motor 5, the sewing machine motor driver 115 includes a needle upper position sensor 116 for detecting that the sewing machine needle 9 is in the upper position, and a TG (tachometer) generator for detecting the rotation angle of the upper shaft 6. 118 etc. are connected.
[0061]
The ROM 101 stores control data and control programs for each process performed by the CPU 100, and is a storage medium of the present invention.
The RAM 102 has a work area for the CPU 100 and stores various sewing data of buttonhole stitches input via the operation panel 110.
Further, a floppy disk drive 105 is connected via an I / O interface 109, and a floppy disk (FD) 106 is inserted in the floppy disk drive 105 so that writing or reading can be performed by a usual method. The floppy disk 106 stores, for example, a control program and control data in the buttonhole mode or special mode. Therefore, the floppy disk storing the control program and control data is also a storage medium of the present invention.
The storage medium may be other media such as a compact disk (CD), IC card, IC chip, and microdisk. When these are used as storage media, it is necessary to incorporate the respective drive devices.
[0062]
The CPU 100 uses the predetermined area of the RAM as a work area and, according to the control program stored in the ROM or the floppy disk 106, the data input process of the operation panel 110 and the sewing data created from the data input via the operation panel 110. Based on this, pattern calculation processing for calculating the needle drop position, sewing processing for performing sewing by dropping the needle at the needle drop position calculated by controlling each pulse motor, and the like are performed. That is, the CPU 100 constitutes the control means of the present invention.
[0063]
Next, control processing performed by the control circuit 200 shown in FIG. 19 will be described according to the general flow of FIG.
As shown in the general flow of FIG. 20, when the power is turned on, an operation panel setting process is called in step S1, and various setting processes by the operation panel 110 are performed. Various setting operations using the operation panel 110 are performed until the sewing key 131 is turned on in the next step S2. After the sewing key 131 is turned on, a sewing data creation process is called in the next step S3, and the sewing data is stored. Created. If the sewing key 131 is not on in step S2, the process returns to step S1.
After the sewing data is created, the cloth presser 15 is lowered and output in the next step S4. Subsequently, in the next step S5, the machine origin search process is called, and the Y feed pulse motor 20 / base line feed pulse motor 40 / needle. The machine origin of the swing pulse motor 41 is searched. Subsequently, in the next step S6, the sewing start movement process is called and the Y feed pulse motor 20, the baseline feed pulse motor 40 / the needle swing feed pulse motor 41 are driven to the sewing start position, and then in the next step S7, the cloth is moved. The raising output of the presser 15 is performed, and the process proceeds to the next step S8.
The sewing data creation process in step S3, the machine origin search process in step S5, and the sewing start movement process in step S6 are the same processes as described in JP-A-11-9862.
[0064]
In step S8, the sewing key 131 is checked, and when the sewing key 131 is turned on, the process returns to the step S1 and the operation panel setting process is performed again. If the sewing key 131 is not turned on, the next step Proceed to S9. In step S9, the presser switch 124 is checked. When the presser switch 124 is on, the process proceeds to the next step S10, and when the presser switch 124 is not on, the process returns to step S8.
In step S10, it is determined whether or not the cloth presser 15 is being lifted. If the cloth presser 15 is being lifted, a downward output of the cloth presser 15 is performed in the next step S11. The cloth presser 15 is raised and the process returns to step S8.
After the presser foot lowering output, in the next step S13, the presser switch 124 is checked, and when the presser switch 124 is on, the presser foot 15 is raised in step S12, and the process returns to step S8. If the presser switch 124 is not turned on, the process proceeds to the next step S14. In step S14, the start switch 125 is checked. When the start switch 125 is on, the process proceeds to the next step S15, and when the start switch 125 is not on, the process returns to step S13.
[0065]
In step S15, a sewing process is called and sewing is started. After the end of sewing, in the next step S16, the tension of the yarn for the idle feed of the cloth feed mechanism is output, and in step S17, the Y feed pulse motor 20 is driven to the knife drive position, that is, the idle feed process. I do.
Next, a process of driving the cloth cutting knife 16 is performed in step S18, and a process of moving (returning) the Y feed pulse motor 20 to the sewing start position by driving the Y feed pulse motor 20 in the opposite direction to that in the idle feed is performed in step S19. Next, in step S20, a process for driving the rotary solenoid 64 to eliminate the slack of the yarn is performed.
Thereafter, in step S21, the process of raising and outputting the cloth presser 15 is performed and the thread cutting is performed, and the process returns to step S8.
[0066]
Next, FIG. 21 shows a subroutine for sewing (step S15 in FIG. 20). First, in step S151, the total number of stitches is set as the number of remaining stitches, and in the next step S152, the sewing machine start output is performed. Then, the process proceeds to the next Step S154.
In step S154, it is determined from the pulse from the sewing machine motor encoder 119 whether or not the sewing machine status is rotating. If it is rotating, the process proceeds to the next step S155, and if not rotating, the general flow (FIG. The process proceeds to step S16 of 20).
In step S155, it is determined whether or not there is a needle up position interrupt request to the interrupt controller 108. If there is, a needle up position interruption process is performed in step S156, and then the process returns to step S154. If it is determined in step S155 that there is no needle up position interrupt request, the process directly returns to step S154.
[0067]
Next, FIG. 22 shows a subroutine for needle up position interruption processing (step S160 in FIG. 21). First, in step S161, 1 is decremented from the number of remaining stitches to obtain a new number of remaining stitches. Subsequently, in the next step S162, the needle count is incremented by 1, and then the process proceeds to the next step S163.
In step S163, it is checked whether or not the number of remaining stitches is 0. If it is 0, the sewing machine stop output is performed in the next step S164, and if it is not 0, the process proceeds to step S165 as it is.
Then, in the next step S165, it is checked whether or not the needle count is Mn. This Mn value determines the timing of cloth cutting (medium knife) in the middle of over stitching. When the number of sewing needles reaches Mn, the cloth is cut. If it is Mn in step S165, the process proceeds to the next step S166, and if it is not Mn, this flow is finished as it is. In step S166, the cloth cutting knife is lowered and the cutting process is performed. Then, in the next step S167, n is incremented by 1, and the flow is finished.
[0068]
According to the above buttonhole overlock sewing machine 1, in addition to the buttonhole overlock stitching by providing a special mode in which the overcut stitching length can be cut and the cloth can be cut in the range exceeding the stitch length of the overlock stitching. It can be suitably used for sewing that requires over stitching and cutting of the fabric.
For example, when the shape “1” or “2” shown in FIG. 13 is selected for the sewing of the shoulder portion of the running shown in FIG. Thus, it is possible to carry out over stitching from one end to the other end, and to cut off an excess portion along the seam, and the work efficiency is drastically improved in one step.
[0069]
Also, using the buttonhole overlock sewing machine 1, a completely different sewing method can be used for sewing the hook portion of the brassiere shown in FIG.
For example, as shown in FIG. 23A, first, a number of best dates 304 are sewn on a tape-like hook cloth 302.
Next, the shape “3” of FIG. 13 is selected on the buttonhole overlock sewing machine 1, and the line L3 is applied while applying overlock 306 as shown in FIG. Cut along. Thereby, the hook cloth 302 to which the best time 304 is sewn is cut into individual pieces.
The method of FIG. 23 eliminates the need for the fine work of sewing the best 304 as shown in FIG. 25 on each hook 303 so that the work is simple and the workability is improved. To do. In addition, since both end portions of the hook portion 303 are only stitched by over stitching, heat is not applied and can not be fooled as in the case of ultrasonic waves, and the touch is good and good comfort can be obtained.
The buttonhole overlock sewing machine 1 of the present invention is not limited to the above-described examples of use, and is suitably used for various types of sewing that require cutting the fabric while overlocking at a portion where the sewing length is relatively short. it can.
[0070]
The cycle sewing machine of the present invention is not limited to the above embodiment and can be changed as appropriate.
For example, the cloth cutting in the special mode is a combination of “medium knife” (step S166 in FIG. 22) and “rear knife” (step S18 in FIG. 20) to be cut after sewing. May be driven several times.
Further, the positional relationship between the cloth cutting knife and the sewing needle is not limited to the above embodiment. Further, a blade having a width wider than that of the cloth cutting knife 16 may be used, and cutting may be performed by driving the cloth cutting knife only once regardless of whether the knife is a middle knife or a rear knife.
[0071]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the cloth is cut along the seam while forming the seam under the control of the control means, and therefore, the seam is formed and the cloth is cut by the sewing machine. Since it is performed once or continuously, the work efficiency of the sewing work that requires the formation of stitches and the cutting of the cloth is improved.
[0076]
  Claim6According to the invention described in (3), when the upper thread is slack, it can be appropriately pulled up.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an appearance of a buttonhole overlock sewing machine as an example to which the present invention is applied.
2 is a schematic perspective view of an internal mechanism of the buttonhole overlock sewing machine of FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a schematic perspective view of an internal mechanism, showing a state viewed from the side opposite to FIG. 2;
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining the operation of a needle swing mechanism.
FIG. 5 is a perspective view showing a mechanism for driving a cloth cutting knife.
FIG. 6 is a plan view showing a thread trimming mechanism.
7 is a side view showing the thread tension of FIG. 1. FIG.
FIGS. 8A and 8B are diagrams showing an outline of a rotary solenoid, in which FIG. 8A shows a normal state, and FIG. 8B shows a state in which the rotary solenoid is operated and an upper thread is wound;
FIG. 9 is a front view of an operation panel.
FIG. 10 is a chart showing setting items in a buttonhole mode.
FIG. 11 is a chart showing setting items in a special mode.
FIGS. 12A and 12B are diagrams for explaining the length of a cloth cut by a cloth cutting knife and the length of an over stitch portion, where FIG. 12A shows a buttonhole mode and FIG. 12B shows a special mode;
13 is a diagram illustrating an example of a shape that can be set by “shape” in the data item of FIG. 11;
FIG. 14 is a diagram for explaining data setting items and needle drop positions in a special mode.
FIG. 15 is a schematic diagram showing a positional relationship between a sewing needle and a cloth cutting knife.
FIG. 16 is a view for explaining the slack of the upper thread at the time of idle feeding.
FIG. 17 is a diagram for explaining another example of the stitch formed in the special mode.
FIG. 18 is a diagram showing variations in the sewing traveling direction in the special mode.
FIG. 19 is a block diagram showing a control circuit of the buttonhole overlock sewing machine of FIG. 1;
20 is a flowchart showing a general flow of processing performed by the control circuit of FIG. 19;
FIG. 21 is a flowchart showing a subroutine of sewing processing.
FIG. 22 is a flowchart showing a sub-needle position interruption process subroutine;
23 is a diagram for explaining a case where a hook member of a brassier is sewn with the buttonhole stitch machine of FIG. 1. FIG.
FIG. 24 is a view for explaining sewing of a shoulder portion of a conventional running.
FIG. 25 is a view for explaining a conventional hook member and best sewing.
[Explanation of symbols]
1 Sewing machine frame
2 beds
3 Vertical trunk
4 arms
5 Sewing machine motor
6 Upper shaft
8 needle bar
9 Sewing needle
11 Lower shaft
12 Kettle
14 Cloth holding plate (cloth holding member)
15 Cloth presser (cloth holding member)
16 Cloth cutting knife
18 Needle bar swing base
19 Thread tension
20 Y feed pulse motor
22 Feed axis
24 connecting arm
30 Air cylinder for cloth cutting knife
31 Female mounting plate
40 Baseline feed motor
41 Needle swing feed motor
43 Baseline arm
44 Lever for baseline
45 Link
46 Needle swing cam lever
47 Needle swing lever
48 connecting shaft
49 Needle swing arm
54 Needle swing cam
55 Swing arm
56 Swing lever
60 Thread tension solenoid
64 Rotating solenoid
70 Upper thread trimmer scissors
74 Thread trimming link
100 CPU (control means)
101 ROM (storage medium)
102 RAM
105 Floppy disk drive
106 Floppy disk (storage medium)
110 Operation panel

Claims (9)

布を保持し少なくとも一方向に沿って移動可能とした布保持部材と、
前記一方向に交差する方向に針振り運動を可能としたミシン針と、
前記針の近傍に設けられた上下動可能である布切りメスとを備えるサイクルミシンにおいて、
一列の縫目を形成し、前記縫目に沿って前記布切りメスにより布を切断する第1縫製パターンと、二列の縫目を形成し、前記二列の縫目の間に前記布切りメスにより布を切断する第2縫製パターンの一方を選択可能とし、かつ前記縫目の縫い長さを越える切断長さを設定可能な操作パネルと、
前記ミシン針の針振り運動及び布保持部材の移動により、前記第1縫製パターンまたは第2縫製パターンの縫目を形成し、かつ、前記縫目に沿って、設定された前記切断長さで、前記布切りメスにより布を切断するように制御する制御手段を備え
前記操作パネルは、かがり縫いをしながらボタンホールを形成する第3縫製パターンを選択可能であり、前記切断長さと、前記縫目の縫い長さを個別に設定可能なことを特徴とするサイクルミシン。
A cloth holding member that holds the cloth and is movable along at least one direction;
A sewing needle that enables a swing motion in a direction intersecting the one direction;
In a cycle sewing machine comprising a cloth cutting knife provided in the vicinity of the needle and capable of moving up and down,
Forming a first row of stitches and cutting the fabric with the cloth cutting knife along the stitches; forming two rows of stitches; and cutting the cloth between the two rows of stitches. An operation panel capable of selecting one of the second sewing patterns for cutting the cloth with a knife and setting a cutting length exceeding the stitch length of the seam;
By forming the stitches of the first sewing pattern or the second sewing pattern by the needle swinging movement of the sewing needle and the movement of the cloth holding member, and with the cutting length set along the stitches, Comprising control means for controlling the cloth cutting knife to cut the cloth ;
The operation panel is capable of selecting a third sewing pattern for forming a buttonhole while performing overlock stitching, and is capable of individually setting the cutting length and the stitching length of the seam. .
縫目を形成することなく、前記布保持部材によって布を前記一方向に沿って移動する時の布の移動量を設定可能としたことを特徴とする請求項1に記載のサイクルミシン。The cycle sewing machine according to claim 1, wherein a movement amount of the cloth when the cloth is moved along the one direction can be set by the cloth holding member without forming a seam. 前記縫目は、両端に閂止め縫いが形成されるジクザク状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイクルミシン。The cycle sewing machine according to claim 1 or 2 , wherein the seam has a zigzag shape in which bark stitches are formed at both ends. 布切りメスは、設定された切断長さよりも短いメス長さを有し、複数回上下動することによって前記切断長さを切断することを特徴とする請求項1〜のいずれか記載のサイクルミシン。The cycle according to any one of claims 1 to 3 , wherein the cloth cutting knife has a knife length shorter than a set cutting length, and cuts the cutting length by moving up and down a plurality of times. sewing machine. 布切りメスは、前記一方向において、ミシン針に対して所定距離離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシン。The cycle sewing machine according to any one of claims 1 to 4 , wherein the cloth cutting knife is provided at a position away from the sewing machine needle by a predetermined distance in the one direction. 上糸が針と布との間においてたるんだ場合に、上糸を引き上げる引き上げ手段を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか記載のサイクルミシン。If the upper thread slack between the needle and the fabric cycle sewing machine according to claim 1-5, characterized in that a pulling means to pull the upper thread. 縫目と布切りメスによる切断位置との距離を設定可能としたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシン。The cycle sewing machine according to any one of claims 1 to 6 , wherein a distance between a stitch and a cutting position by a cloth cutting knife can be set. 前記布は長尺状であり、前記一方向は前記布の幅方向であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシン。The cycle sewing machine according to any one of claims 1 to 7 , wherein the cloth has an elongated shape, and the one direction is a width direction of the cloth. ボタン孔かがり縫いミシンであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のサイクルミシン。The cycle sewing machine according to any one of claims 1 to 8 , wherein the sewing machine is a buttonhole sewing machine.
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