JP4750801B2 - 画像判別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザが画像補正指示することなしに自動的に画質改善処理を行う画像処理装置に関し、特に、画像の明るさを自動判別する、画像判別装置に関する。
近年、デジタルカメラやスキャナなどの画像入力機器が普及し、画像をコンピュータディスプレイに表示したり、プリンタで印刷するなど、画像処理装置を利用する機会が増えてきた。
入力される画像には、明るさがちょうどよい画像、暗すぎの画像、明るすぎの画像など、状態の異なる様々な画像が存在し、これら入力画像の明るさを解析して、画像をちょうどよい適切な明るさに補正する、明るさ補正技術が考案されている。
図1は、暗い画像の種類を説明する図である。
ここで処理対象の画像について総じて暗い画像に関しては、階調が暗い調子であって暗すぎと判断される画像と、暗い調子であるが暗すぎではないと判断される画像とに区別される。前者は、主要被写体が暗くつぶれてしまったが背景部分は明るい状態である逆光画像や、デジタルカメラの撮影条件によって画像全体が明らかに露出不足となった画像が該当し、これらを総じてアンダー画像として分類する。図1(d)は露出不足となったアンダー画像の例である。また後者は、夜間に遊技場や都会の町並みを撮影した夜景画像や、薄暮の風景を撮影した夕景画像が該当し、これらを総じてローキー画像として分類する。図1(a)や図1(b)は暗闇に浮かぶ夜景の画像、図1(c)は薄暮の夕景画像の、ローキー画像例であり、図1(d)は町並みの夜景画像のアンダー画像例である。
従来の明るさ補正技術においては、暗い画像について、階調が暗い調子であって暗すぎと判断されるアンダー画像か、暗い調子であるが暗すぎではないとローキー画像かを判別して、明るさを適切に補正する方法が考案されている。
特許文献1によれば、画像を中央付近と周辺部の2領域に分割し、画像全体に暗いレベルの画素が多く分布しているかを判定し、多く分布していると判定された場合は、つづいて、暗いレベルの画素は中央付近よりも周辺部に多く存在しているかを判定し、多く存在していると判定した場合は、画像を夜景などのローキー画像として判定する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、画像周辺部に暗い画像が多く存在する場合はローキーとして判別されるが、周辺部に暗い画素が多く存在しない場合はローキーとして判別困難となってしまう問題点があった。また中央付近と周辺部の画素をすべて探索して判定に必要な画素統計情報を算出するため、画素ピクセル数の大きなサイズのデータに対しては、コンピュータの計算コストがかかり、処理速度が遅くなる問題点もあった。
また、特許文献2、特許文献3、特許文献3においても、画像を、中央付近と周辺部の2つの領域にあらかじめ決定して、中央付近と周辺部の画素情報を比較して、夜景や逆光などの画像判定を行う方法を採用しており、特許文献1の技術と同様の問題点があった。
特開2002−247361号公報 特開2004−341901号公報 特開2003−169231号公報 特開2003−337944号公報
本発明の課題は、画像の周辺部に暗い画素が多く存在しない画像でも、精度よくローキー画像とアンダー画像の判別することができ、かつ、計算コストを大きく低減して、より高速に処理を行うことを可能にする画像判別装置を提供することである。
本発明の画像判別装置は、画像全体が暗い調子の画像の階調が適切か否かを判別する画像判別装置において、画像の周辺に位置する画素の内、階調レベルが所定の第1の閾値より小さい画素の数を計数する計数手段と、該計数した結果の画素数が所定の第2の閾値以上の場合に、該画像が暗い調子でも階調は適切な画像であると判別する判別手段とを備えることを特徴とする。
暗い画像の種類を説明する図である。 実施形態の処理ステップについて説明する図である。 階調変化を利用した画像判別方法を説明する図である。 明るい画素とその周囲の画素の階調変化と階調の勾配から夜景画像か否かを判断する方法を説明する図である。 夕焼け画像を判断する方法を説明する図である。 本発明の実施形態の画像判別装置のブロック図である。 領域拡張処理を説明する図である。 ウィンドウ探索処理を説明する図である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その1)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その2)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その3)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その4)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その5)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その6)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その7)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その8)である。 本発明の実施形態に従った処理のフローチャート(その9)である。
ローキー画像は、画像全体が暗い調子であり、画像中には、ある程度の大きさをもった暗い画素領域が存在している。こうした暗い領域画素は、ほとんどの場合で画像矩形に外接しているが、その位置は不定であって、画像周辺部に多く分布するのみでなく、画像周辺部分から中央付近にかけて分布することもあるという特徴を持っている。
アンダー画像では、画像全体が暗い調子であるが、明るく変換すれば適正な明るさとなって豊富な階調性をもった適正な画像になることから、画像矩形(画像が表示される領域)内の画素には暗い画素のみでなくやや明るい画素など、様々な明るさの画素が混在して分布している。ここで、画像矩形は、デジタルカメラ、スキャナなどで入力される画像データの形状を指している。矩形は、横方向に主走査、縦方向に副走査される、データ画像全面を示している。データ画像は、通常、長方形や正方形となり、矩形をしている。
そして、本発明の実施形態では、画像全体が暗い調子の画像について、階調が適切か適切でないかを判別する場合、画像矩形の外周に接する、レベルの低い画素の量に基づいて、画素の量が多い場合を、画像が暗い調子で階調は適切である画像と判別し、画素の量が少ない場合を、画像が暗い調子で階調が不適切である画像と判別するステップを行う。
図2は、上記実施形態の処理ステップについて説明する図である。
図2(a)〜図2(d)は、さまざまな種類の暗い画像を示している。図2(a)及び図2(b)は、夜景、図2(c)は、夕景の、ローキー画像であり、図2(d)は、露出不足のアンダー画像である。これらの画像に上記処理を施し、外接画素の明度、彩度、色相のすべて、あるいは、明度のみのレベルを調べ、このレベルが所定値以下の外接画素がどのくらいあるかを調べる。そして、レベルが所定値以下の外接画素の量が、絶対的に所定値より多い、あるいは、画像矩形の外接画素の総数に比べ比較的多いときは、ローキー画像と判断し、そのような外接画素が絶対的に所定値より少ない、あるいは、全外接画素数に比べて比較的少ない場合には、アンダー画像と判断する。たとえば、図2(e)は、図2(a)の外接画素のうち、当該レベルが所定値以下の画素を太線で示したものである。図2(e)の場合、当該レベルが所定値以下の画素の数が外接画素全体の数に比べ比較的多いので、ローキー画像と判断する。図2(f)は、図2(b)の、図2(g)は、図2(c)の、図2(h)は、図2(d)の外接画素の分布の様子を示した図であり、太線が、当該レベルが所定値より小さい画素を示している。図2(f)、図2(g)の場合には、当該レベルが所定値以下の外接画素の数が比較的多いので、図2(b)、図2(c)をローキー画像と判断する。一方、図2(h)においては、当該レベルが所定値以下の外接画素の数が比較的少ないので、図2(d)は、アンダー画像であると判断する。
以上によれば、精度よく画像が暗い調子で階調は適切であるローキー画像と、画像が暗い調子で階調は適切でないアンダー画像を判別することができる。また、入力画像の矩形外周のみの画素の数量をカウントするため、従来技術にくらべて計算コストを大きく低減して、より高速に処理を行うことができる。
また、画像矩形(画像が表示される領域)に外接する画素の情報で判定を行う場合、画像矩形の外接画素のすぐ内側に、明るい画像が多数分布するような場合では、誤った判定を行う場合が考えられる。こうした場合においても精度よく判定を行うために、本発明の実施形態では更に、画像全体画素に対する低レベル画素の割合に基づき、割合が大きい場合を、画像が暗い調子で階調は適切である画像と判別し、割合が小さい場合を、画像が暗い調子で階調は適切である画像と判別する過程を実施する。
以上によれば、画像外接のすぐ内側に明るい画素が存在するような画像の場合で、誤判断となりやすい画像であっても、精度よく判別を行うことができる。
また、画像矩形に外接する暗い画素領域は、画像周辺部分にとどまらず、画像中央付近まで、連続した背景画像として配置することがある。そこで、画像矩形の外周に接するレベルの低い画素について、これらと画像の階調が連続する周囲画素領域を抽出する過程と、得られた画素領域の内部について画素間の階調変化を採取する過程とを設け、階調変化が少ない場合は、画像が暗い調子で階調は適切である画像と判別し、階調変化が多い場合は、画像が暗い調子で階調は適切でない画像と判別する過程を実施する。
図3は、階調変化を利用した画像判別方法を説明する図である。
図3(a)では画像矩形の外周に接する暗い領域の階調変化を調べた結果、階調変化が小さいと判断された場合であり、この場合は、ローキー画像と判断する。図3(b)では、画像矩形の外周に接する暗い領域の階調変化が大きい場合で、この場合には、アンダー画像であると判断する。
以上によれば、低レベル画素領域から画像背景と推測される部分を検出して、ローキー画像とアンダー画像の特徴の違いを認識し、精度良く判別することが可能にしている。
また、ローキー画像のひとつである夜景画像では、画像全体は暗い調子であるが、画像内部には、電灯やネオンサインなどによる明るい画素領域が複数配置されている。これら明るい画素領域の周囲は、背景画像の暗い画素領域と隣接しており、明るい画素領域から暗い画素領域へかけての明るさの変化は急激である。これは暗闇の背景画像上に、発光体の光源が配置されているためである。したがって、画素値レベルの高い画素領域を抽出する過程と、得られた画素領域の周囲画素の画素値レベルの空間分布を採取して、画素領域とその周囲画素領域との階調変化勾配を算出する過程とを設け、階調勾配が大きい場合は、画像が暗い調子で階調は適切である夜景画像と判別し、階調勾配が小さい場合は、画像が暗い調子で階調は適切である夜景画像ではない、と判別する。
図4は、明るい画素とその周囲の画素の階調変化と階調の勾配から夜景画像か否かを判断する方法を説明する図である。
図4(a)は、明るい画素とその周囲の画素との階調の勾配が大きく、夜景画像であり、画像が暗くてもよいローキー画像であると判断する。図4(b)は、明るい画素とその周囲の画素との階調の勾配が小さく、夜景画像ではない、本来明るい画像であるべきアンダー画像であると判断する。
また、ローキーのひとつである夕景画像は、画像全体が暗い調子であるが、画像中の明るい画素領域には、平均的な夕焼けの色相や明度や彩度に似た値を持つ画素が分布している。そこで、画素値レベルの高い画素領域を抽出する過程と、得られた画素領域内部の平均レベル値を算出して、平均的な夕焼けの色相、平均的な夕焼けの彩度、明度のうちひとつ、もしくは、全てと比較して、これらが一致する場合は、画像が暗い調子で階調は適切である夕焼け画像と判別し、一致しない場合は、画像が暗い調子で階調は適切である夕焼け画像ではない、と判別する。
図5は、夕焼け画像を判断する方法を説明する図である。
図5(a)では、夕日が写っているが、夕焼け画像か否かを判断する場合には、画像内の明るい領域を抽出し、当該領域の画素値レベルを明度、彩度、色相のいずれか、あるいは、すべてについて、平均的な夕景の画素値レベルと比較する。そして、これらが類似している場合には、当該画像を夕景画像であるとする。夕景画像は、画像自体が暗くても良い、ローキー画像である。
以上によれば、ローキー画像について、さらに夜景画像、夕焼け画像を判別することができるため、より精度の高い判別が可能となる。
こうして、ローキー画像、アンダー画像を精度よく判別し、さらには、夜景や夕景の画像を特定判別することで、明るさ補正を実施する際、画像が暗い調子で階調は適切であるローキー画像を誤って明るく補正したり、また画像が暗い調子で階調は適切でないアンダー画像を誤って暗い状態のままにしたりすることなく、また夜景であれば、よりコントラストを強調して夜景をより好ましい画質に変換したり、夕景であれば夕景特有の色合いの彩度を強調して、より好ましい画質に変換するなど、より精度の高い自動画質改善技術を実現できる。
図6は、本発明の実施形態の画像判別装置のブロック図である。
外接画素採取部10は、入力画像から外接画素を採取する。低レベル画素採取部11は、外接画素の中から、画素階調レベルが低い画素を採取する。外接画素領域拡張部12は、外接画素が含まれる領域と同じ画素領域を得る処理を行う。たとえば、外接画素が山の部分に当たる場合には、画像中の山が写っている領域を抽出する。ローキー画像判定部13は、図2、図3の方法で、画像がローキー画像かアンダー画像かを判断する。夜景画像判定部14は、図4の方法で、ローキー画像であって夜景画像である画像を判別する。夕景画像判定部15は、図5の方法で、ローキー画像であって夕景画像である画像を判別する。夕景画像判定部15で、夕景画像と判定されなかった画像がローキー画像である。
以下、各部について説明する。
まず、画像を外接画素採取部10に入力する。外接画素採取部10では、入力画像矩形の端部に接する外接画素の階調レベル値Poutを探索して、あらかじめ決めておいた、閾値THdark1と比較する。階調レベル値PoutがTHdark1未満であれば、暗い画素として判別し、THdark1以上であれば明るい画素として判別を行い、暗い画素をして判別された画素数をカウントし、これをCoutとする。ここで、階調レベル値は、画素の明るさを調べるために用いるので、明度値であるが、彩度と色相についても同様の処理をしても良い。また、画素がRGB値で表されている場合には、R値、G値、B値それぞれが所定の閾値以上となっているか否かを判断するようにしても良い。階調レベルについては、以下同様である。
ここで、あらかじめ決めておいた閾値THdark1は、十分暗いレベル値と判別される画素値を固定値として採用すればよい。あるいは、入力画像ごとに階調レンジが異なる場合は、入力画像各々について、階調レベル値の累積度数分布を採取して、あらかじめ決めておいた割合Rdark1を用いて、画像の全画素数に対して、割合Rdark1の画素数分の画素を下位レベル値側から探索して、下位レベルから採取した画素の数が全画素数の割合Rdark1分となった階調レベル値を算出して閾値THdark1として採用してもよい。
たとえば、256階調の画素について、閾値THdark1について固定値とする場合は、THdark1=10を採用し、画像ごとに異なる階調レンジに対して、ダイナミックに決定する場合は、割合Rdark1=0.01(1%)として、画像の下位レベルから1%分の画素を採取して、採取された画素の最大階調レベル値をTHdark1=20などとして採取するようにする。以上から、暗い画素として判別された画素数Coutが算出決定される。
つづいて、画像を低レベル画素採取部11に入力する。低レベル画素採取部11では、入力画像の全画素を探索して、あらかじめ決めておいた、閾値THdark2を用いて、階調レベル値がTHdark2未満であれば、暗い画素として判別し、THdark2以上であれば明るい画素として判別を行い、暗い画素をして判別された画素数をカウントし、これをCdarkとする。
ここで、あらかじめ決めておいた閾値THdark2は、十分暗いレベル値と判別される画素値を固定値として採用してよい。あるいは、入力画像ごとに階調レンジが異なる場合は、入力画像各々について、階調レベル値の累積度数分布を採取して、あらかじめ決めておいた割合Rdark2を用いて、画像の全画素数に対して、割合Rdark2の画素数分の画素を下位レベル値側から探索し、画素の数が全体の画素数の割合Rdark2となる画素まで下位レベルから採取したときの、採取された最大の階調レベル値を閾値THdark2として採用してもよい。
たとえば、256階調の画素について(ここでは、1つの階調値のみがあるとして説明するが、実際には、R値、G値、B値が存在し、それぞれについて処理を行う。あるいは、RGB値を明度値に変換してから処理を行ってもよい。)、閾値TH2について固定値とする場合は、THdark2=60を採用し、画像ごとに異なる階調レンジに対して、ダイナミックに決定する場合は、割合Rdark2=0.3(30%)として、全画像の画素値の下位レベルから30%分の数の画素を採取して、採取された画素のうちの最大の階調レベル値をTHdark2=40などとして採取するようにする。
ここで、得られた画素数Cdarkと、入力画像の全画素数Callを用いて、全体画素数に対するCdarkの割合Rdark(=Cdark/Call)が算出決定される。
つづいて、画像を外接画素領域拡張部12に入力する。前段の外接画素採取部10で探索された、外接画素Poutに基づいて、領域拡張を行う。領域拡張とは、一般的なラベリング処理をさす。ラベリング処理においては、注目画素をスタート画素としてエリア番号のラベルをつけ、この画像の周囲画素を探索して、スタート画素との色差が、あらかじめ決めておいた色差DIFFreg以内であれば、スタート画素と現在注目している周囲画素は、同一エリアとみなし、スタート画素と同じエリア番号のラベルを与える動作を行う。新たにラベルを与えた周囲画素を再びスタート画素にして、探索を繰り返し、ラベリングする画素がなくなるまで、処理を繰り返す。
図7は、領域拡張処理を説明する図である。
まず、図7の(1)にあるように、外接画素から領域拡張をするための元になる画素を選ぶ。図7の(1)においては、「1」、「2」、「3」とラベリングされた画素が領域拡張を行うための元になる画素である。次に、図7の(2)に示されるように、「1」、「2」、「3」とラベリングされた画素に隣り合う画素の階調値とラベリングされた画素の階調値との差を計算し、計算値が閾値以下であれば、両者は同じ領域に属する画素であるとして、ラベリングされた画素と、これに隣接する画素に同じラベルを付与する。たとえば、図7の(3)に示されるように、「1」の画素の階調値とこの隣接画素の階調値の差が閾値以下であれば、この隣接画素にはラベル「1」を与える。同様に、階調値の差が閾値以下であれば、「2」の画素の隣接画素には、ラベル「2」を、「3」の画素の隣接画素には、ラベル「3」を付与する。こうして、画像矩形の外接画素をスタート画素にして、領域拡張を行い、外接画素と連続するとみなされる画素領域を採取し、得られた拡張領域の画素をSregとする。そして、拡張領域に含まれる画素をスタート画素に再設定し、同様の処理を行い、拡張処理がこれ以上進まない状態になるまで、処理を繰り返す。
さらに、得られたSregについて、Sreg領域に該当する画素を探索してSreg内画素の標準偏差STDEVregを採取する。STDEVregは、領域拡張された中の画素階調値の変化量を示し、階調が大きく変動する場合は大きな値を示し、階調値の変化量が小さい場合は小さな値を示すものである。こうして画像矩形の外接画素の連続した画素領域の階調変化量STDEVregが算出決定される。
つづいて、ローキー画像判定部13に、前述の外接画素採取部10で得られたCout、および、低レベル画素採取部11で得られたRdark、および、外接画素領域拡張部12で得られたSTDEVregの3つの情報を入力する。
CoutがTHjudge1以上であり、かつRdarkがTHjudge2以上であり、かつSTDEVregがTHjudge3未満である場合を、ローキー画像としで判別し、それ以外はアンダー画像として判別する。
Coutは、値が大きくなるにつれて画像矩形に外接する画素が増えるか、ローキー特有の暗闇領域に該当する画素が増えることを意味し、ローキーの可能性が高いことを示す。
また、Rdarkは値が大きくなるにつれて、入力画像が暗い画像であることを示すが、画像の外接部分のすぐ内側に明るい画素が多数存在するような画像の場合は、本値が小さくなり、ローキー画像やアンダー画像である可能性は低くなる。
またSTDEVregは、値が高くなるほど、矩形外接の画素と連続する暗闇領域について階調変化があるため、元来階調があり画像がアンダーである可能性が高いことを示し、値が低い場合は、階調変化が少なく、たとえば、元来階調の少ない夜景背景の暗闇の領域であり、画像はローキーである可能性が高いことを示す。
つづいて、ローキー画像と判定された画像を、夜景画像判定部14に入力する。夜景画像判定部14では、入力画像の画素Pnightを探索して、あらかじめ決めておいた、閾値THbrightを用いて、階調レベル値がTHbright以上であれば、明るい画素として判別し、THbright未満であれば暗い画素として判別を行い、明るい画素をして判別された画素領域を探索して、これをSbrightとする。
ここで、あらかじめ決めておいた閾値THbrightは、十分明るいレベル値と判別される画素値を固定値として採用してよい。あるいは、入力画像ごとに階調レンジが異なる場合は、入力画像各々について、階調レベル値の累積度数分布を採取して、あらかじめ決めておいた割合Rbrightを用いて、画像の全画素数に対して、割合Rbrightの画素数分の画素を上位レベル値側から探索・採取して、上位レベルから採取した画素の数が全画素数の割合Rbrightとなった場合に、採取された画素のうちの最低の階調レベル値を閾値THbrightとして採用してもよい。
たとえば、256階調の画素について、閾値THbrightについて固定値とする場合は、THbright=245を採用し、画像ごとに異なる階調レンジに対して、ダイナミックに決定する場合は、割合Rbright=0.01(1%)として、画像の上位レベル側から1%の画素を採取して、採取された画素内の最低の階調レベル値をTHbright=250などとして採取するようにする。以上から、明るい画素として判別された画素領域Sbrightが算出決定される。
つづいて、得られたSbrightの画素領域の周囲画素を探索して、これら周囲画素領域Sroundを決定する。
Sroundは、Sbrightをあらかじめ決めておいた画素数Wを用いて膨張処理を行って生成すればよい。または、画像上であらかじめ決めておいたサイズW×Wピクセルによるウィンドウ探索処理を行って決定してもよい。
図8は、ウィンドウ探索処理を説明する図である。
図8では、3×3のウィンドウを使っている。図8の(1)から(2)のように、ウィンドウを画素領域上で移動し、ウィンドウの中心に、明るい画素Sbrightがあるか否かを判断する。図8の(1)、(2)では、Sbrightは、ラベル「1」の画素として表されている。そして、Sbrightが、図8の(3)に示されるように、ウィンドウの中心にきたら、ウィンドウに含まれる他の画素は、Sbrightの周囲画素領域Sroundであるので、Sbrightと同じラベル「1」を付けて、Sroundとして登録する。これにより、画素領域内のどの画素が、どのSbrightの周囲画素であるかが分かるようになる。
Wは1以上の整数値である。画像の画素を探索して、注目画素がSbright上であったなら、W×Wサイズのウィンドウ内にある画素で、Sbrightの対象画素でないものは、Sroundとして採用する。こうしてウィンドウ処理を全ての画素上で行い、Sbright領域を決定する。
たとえば、膨張処理による場合や、ウィンドウ処理による場合において、W=3といった数値を採用する。以上から、明るい画素領域の周囲画素領域Sroundが算出決定される。
なお、図8では、Sbrightは、単一の画素として示しているが、実際には、画素領域内の明るい部分は、複数の画素で構成されているのが通常であるので、Sbrightは、明るい複数の画素で構成された領域となる。
つぎに、Sbright画素領域と、Sround画素領域の階調変化を探索して、階調の勾配SLを算出する。
階調の勾配SLは、Sbright領域の画素平均レベル値AVEbrightを算出し、またSroundの画素平均レベル値AVEroundを算出して、以下の数式によって算出する。
SL=|AVEbright − AVEround|/W
ここで、AVEroundについて、Sroundの画素平均レベルとしたが、SroundにはSbrightが隣接している。SroundとSbrightをあわせたSround+brightによって、画素平均レベル値AVEround+brightを算出し、勾配SLを求めてもよい。この場合、計算式は、以下のようになる。
Sround+bright = Sround + Sbright
SL=|AVEbright − AVEround+bright|/W
つぎに、あらかじめ決めておいた、閾値THslopeを用いて、階調の勾配SLが
THslope以上であれば、入力画像は夜景画像であると判定し、THslope未満であれば、夜景画像ではないと判定する。
THslopeは、値が大きくなると、明るい画像領域Sbrightから周囲画素のSroundにかけて急激に明るさが変わり、夜景に特有の街灯やネオンサインなどの発光体や光源の周囲に、暗闇背景画像が分布している様子を示す。一方、THslopeの値が小さくなると、明るさの変化が急激でなくなり、なだらかに階調が変化して、街灯やネオンサインが存在しない画像状態する階調分布を示している。
前述の勾配SLの算出における、Sroundを用いる場合と、Sround+brightを用いる場合では、Sround+brightを用いる場合は明るいSbrightの領域の影響を受けてしまうが、夜景画像における勾配が大きくなる特徴と、夜景意外の画像における勾配が小さくなる特徴は、SroundおよびSround+brightの両者の場合で成立する。よって、勾配SLの算出においては、Sroundを用いてもSround+brightを用いてもよい。
たとえば、256階調の画像において、閾値THslope=200といった値を採用する。こうして、入力画像がローキーで、かつ、夜景であるか、もしくは、ローキーであるが夜景ではないか、を判別決定する。
つづいて、ローキー画像であるが夜景画像でないと判別された画像を、夕景画像判定部15に入力する。夕景画像判定部15では、入力画像の画素Psunsetを探索して、あらかじめ決めておいた、閾値THsunsetを用いて、階調レベル値がTHsunset以上であれば、明るい画素として判別し、THsunset未満であれば暗い画素として判別を行い、明るい画素と判別された画素領域を探索・採取して、これをSsunsetとする。
ここで、あらかじめ決めておいた閾値THsunsetは、十分明るいレベル値と判別される画素値を固定値として採用してよい。あるいは、入力画像ごとに階調レンジが異なる場合は、入力画像各々について、階調レベル値の累積度数分布を採取して、あらかじめ決めておいた割合Rsunsetを用いて、画像の全画素数に対して、画素の数が割合Rsunsetの画素数分の画素を上位レベル値側から探索・採取して、採取された画素の数が全画素数に対して割合Rsunsetとなった場合に、採取された画素の内の最低の階調レベル値を閾値THsunsetとして採用してもよい。
たとえば、256階調の画素について、閾値THsunsetについて固定値とする場合は、THsunset=200を採用し、画像ごとに異なる階調レンジに対して、ダイナミックに決定する場合は、割合Rsunset=0.3(30%)として、画像の上位レベル側から30%の画素を採取して、採取された画素の内の最低の階調レベル値をTHsunset=210などとして採取するようにする。以上から、明るい画素として判別された画素領域Ssunsetが算出決定される。
次に、Ssunsetの領域画素について、平均明度Lsunset、平均彩度Csunset、平均色相角度Hsunsetを算出する。
ここで、あらかじめ決めておいた、平均的・一般的な夕焼けの明度Lref、彩度Cref、色相角度Hrefと、比較して、平均明度Lsunset、平均彩度Csunset、平均色相角度Hsunsetを比較して、色差DIFFsunsetを求める。たとえば、色差DIFFsunsetは以下の算式を使用する。
DIFFsunset=a|Lsunset − Lref|+
b|Csunset − Cref|+
c|Hsunset − Href|
ここで、a、b、cは、明度、彩度、色相角度の内いずれを重視するかを決める重み係数である。
たとえば、a=b=c=1、平均的、一般的な夕景の明るい画素領域の参照値として、Lref=220、Cref=30、Href=60°(橙色を中心とし、赤〜黄色の色相部分)を採用する。
つぎに、色差DIFFsunsetについて、あらかじめ決めておいた、閾値THdiffsunsetを用いて、色差がTHdiffsunset未満であれば、ローキー画像で、かつ、夕景画像である、として判別し、色差がTHdiffsunset以上であれば、ローキー画像だが夕景でない画像、として判別する。
たとえば、入力画像が夕景画像の特徴に近いかどうかを判定する閾値をTHdiffsunset=24などとして採用する。
こうして、入力画像がローキーでかつ夕景であるか、もしくはローキーであるが夕景ではないか、を判別決定する。
以上説明したように、本説明によれば、入力画像をローキー画像であるかアンダー画像であるかを判別し、ローキー画像である場合は、さらに夜景画像であるか夕景画像であるかを精度良く高速に判別することができる。
なお,本実施形態の手順のうち、外接画像採取部10のみ実施してローキー画像とアンダー画像を判定して処理を終了する場合や、外接画像採取部10と低レベル画素採取部11のみ実施してローキー画像とアンダー画像を判定して処理を終了する場合や、外接画像採取部10と低レベル画素採取部11とローキー画像判定部13のみを実施してローキー画像とアンダー画像を判定して処理を終了する場合、外接画像採取部10と低レベル画素採取部11とローキー画像判定部13と夜景画像判定部14のみを実施してローキー画像とアンダー画像を判定して処理を終了する場合などでも処理を実施することができ、そのような実装では、より高い精度でのローキー画像の判別や夜景・夕景等の判別まではできないが、処理速度を高めることができる。
図9〜図17は、本発明の実施形態に従った処理のフローチャートである。
図9は、外接画素処理部の処理フローである。
まず、ステップS10において、閾値より小さな階調レベルを有する外接画素の数を計数する変数Coutを0に初期化する。ステップS11において、外接画素Poutの階調レベルを採取する。ステップS12において、Poutの階調レベルが所定の閾値THdark1より小さいか否かを判断する。ステップS12の判断がNoの場合には、ステップS14に進む。ステップS12の判断がYesの場合には、ステップS13において、Coutを1だけ増加し、ステップS14に進む。ステップS14においては、全外接画素Poutについて、階調レベルを採取したか否かを判断する。ステップS14の判断がNoの場合には、ステップS11に戻り、他の外接画素Poutの階調レベルを取得して、以下の処理を行う。ステップS14の判断がYesの場合には、ステップS15において、Coutを出力して処理を終了する。
図10は、THdark1の決定方法示す処理フローである。
図10(b)のフローチャートでは、閾値THdark1を画像ごとにダイナミックに設定するための処理を示している。閾値THdark1の決め方は、図10(a)のような画素の階調レベルの発生累積度数を表すヒストグラムを生成し、このヒストグラムに基づいて閾値THdark1を決定するというものである。
まず、ステップS20において、ヒストグラムを形成するための配列Cnt[256]を0に初期化する。ステップS21において、画像中の画素の階調レベル値Pixを採取する。ステップS22において、階調レベルPixの累積度数Cnt[pix]を1だけ増加する。ステップS23において、すべての画素の画素値Pixについてカウントをしたか否かを判断する。ステップS23の判断がNoの場合には、ステップS21に戻る。ステップS23の判断がYesの場合には、ステップS24に進む。
ステップS24においては、閾値THdark1を0に初期化し、ステップS25において、Mに、階調レベルiの累積度数を加算する。ステップS26において、ステップS25で演算された画素の累積度数が全画素数の所定の割合(Rdark1:予め決めておく)以上になったか否かを判断する。ステップS26の判断がNoの場合には、階調レベルiを1だけ増加し、ステップS25に戻って、次の階調レベルまでの累積度数を計算する。ステップS26の判断がYesの場合には、ステップS28において、iの値を閾値THdark1に設定して、出力する。
図11は、低レベル画素採取部の処理フローである。
ステップS30において、低階調レベルの画素数をカウントする変数であるCdarkを0に初期化する。ステップS31において、画像画素の階調レベル値Pixを採取する。ステップS32において、採取された階調レベル値Pixが、閾値THdark2より小さいか否かを判断する。この閾値THdark2は、予め決めておくか、図10と同じ方法で決定しておく。ステップS32の判断がNoの場合には、ステップS34に進む。ステップS32の判断がYesの場合には、ステップS33において、Cdarkを1だけ増加する。そして、ステップS34において、全画素のPixについて採取・処理したか否かを判断する。ステップS34の判断がNoの場合には、ステップS31に戻る。ステップS34の判断がYesの場合には、ステップS35において、画像の全画素数Callを用いて、Cdark/Callを計算し、Rdarkとする。ステップS36において、Rdarkを出力し、処理を終了する。
図12は、外接画素領域拡張部の処理フローである。
まず、ステップS40において、外接画素をラベリングする配列Sregを初期化し、外接画素Poutをスタート画素Pnextに設定する。Sregは外接画素の数だけ設ける。ステップS41において、スタート画素Pnextとスタート画素Pnextに接する隣接画素Pcloseを採取する。ステップS42において、Pnextの階調レベルとPcloseの階調レベルの差の絶対値が予め決められた閾値DIFFegより小さいか否かを判断する。ステップS42の判断がYesの場合には、PcloseとPnextは同一領域に属すると判断し、PcloseをSreg[Pnext]に登録する。ステップS44では、同一エリアとして判断されたPcloseを新たにスタート画素Pnextとして設定して、ステップS41に戻る。ステップS42の判断がNoの場合には、ステップS45において、すべての外接画素Poutについて領域拡張処理を施したか否かを判断する。ステップS45の判断がNoの場合には、ステップS41に戻って、処理を繰り返す。ステップS45の判断がYesの場合には、ステップS46において、各スタート画素について、Sreg内の階調レベルの標準偏差STDEVregを計算し、ステップS47で、これを出力して、処理を終了する。
図13は、ローキー画像判定部の処理フローである。
ステップS50において、上記で計算されたCout、Rdark、STDEVregを入力し、ステップS51において、CoutがTHjudge1以上であり、かつ、RdarkがTHjudge2以上であり、かつ、STDEVregがTHjudge3以下であるか否かを判断する。ここで、閾値THjudge1、THjudge2、THjudge3は、予め決めておく。ステップS51の判断がYesの場合には、ステップS52において、画像はローキー画像であると判定し、結果を出力する。ステップS51の判断がNoの場合には、画像はアンダー画像であると判定し、結果を出力する。
図14及び図15は、夜景画像判定部の処理フローである。
ステップS55において、画像内の明るい画素を登録する配列Sbrightを全画素数分用意し、0に初期化する。ステップS56において、画素Pnightの階調レベルを採取する。ステップS57において、画素Pnightの階調レベルがTHbrightより大きいか否かを判断する。THbrightは、予め決めておいても良いし、図10と同じ方法によって画像ごとに決定しても良い。ステップS57の判断がNoの場合には、ステップS59に進む。ステップS57の判断がYesの場合には、ステップS58において、Pnightは、明るい画素であると判別し、Sbrightに登録する。ステップS59において、全画素について階調レベルを採取し、処理したか否かを判断する。ステップS59の判断がNoの場合には、ステップS56に戻って処理を繰り返す。ステップS59の判断がYesの場合には、ステップS60に進む。
ステップS60においては、明るい画素Sbrightの近傍画素を採取して、Sroundとする。ステップS61について、すべてのSbrightについて近傍画素の取得処理を行ったか否かを判断する。ステップS61の判断がNoの場合には、ステップS60に戻って、近傍画素の採取を行う。ステップS61の判断がYesの場合には、ステップS62において、Sbrightに属する画素の平均階調レベルを算出する。ステップS63では、Sroundに属する画素の平均階調レベルを算出する。ステップS64においては、明るい画素とその近傍画素の階調レベルの勾配を以下の式に基づいて算出する。
勾配SL=|AVEbright−AVEround|/W
ここで、Wは、近傍画素を採取する際に用いたウィンドウの幅である。近傍画素を採取する際に、ウィンドウを使った方法ではなく、領域拡張処理を使った場合には、Wは1である。
ステップS65においては、SLが、予め設定される閾値THslope以上か否かを判断する。ステップS65の判断がYesの場合には、ステップS66において、画像は夜景画像であると判定し、結果を出力する。ステップS65の判断がNoの場合には、画像は夜景画像ではないと判定し、結果を出力する。
図16及び図17は、夕景画像判定部の処理フローである。
ステップS70において、夕景画像の判定に使う画素の登録に使う配列Ssunsetを全画素数分用意し、0に初期化する。ステップS71において、画像の画素をPsunsetとして採取し、ステップS72において、画素Psunsetの階調レベルが予め定められるTHsunsetより大きいか否かを判断する。ステップS72の判断がNoの場合には、ステップS74に進む。ステップS72の判断がYesの場合には、ステップS73において、当該画素Psunsetは、明るい画素であると判断し、Ssunsetに登録する。ステップS74においては、画像の全画素を採取し、処理したか否かを判断する。ステップS74の判断がNoの場合には、ステップS71に戻る。ステップS74の判断がYesの場合には、ステップS75において、Ssunsetに登録されている明るい画素すべてについて平均明度Lsunsetを算出する。ステップS76において、Ssunsetの明るい画素について、平均彩度Csunsetを算出する。ステップS77において、Ssunsetの明るい画素について、平均色相Hsunsetを算出する。ステップS78において、以下の式により、色差DIFFsunsetを計算する。
DIFFsunset=a|Lsunset−Lref|+b|Csunset−Cref|+c|Hsunset−Href|
ここで、a、b、cは、上記式の内、その項を重視するかを決定する重み係数であり、Lrefは、平均明度の基準値、Crefは、平均彩度の基準値、Hrefは、平均色相の基準値である。各基準値は、典型的な夕景画像を用いて予め算出し、設定しておくべきものである。
ステップS79において、DIFFsunsetが、予め設定される閾値THdiffsunsetより小さいか否かを判断する。ステップS79の判断がYesの場合には、ステップS80において、画像がローキー画像であり、かつ、夕景画像であると判定し、結果を出力する。ステップS79の判断がNoの場合には、画像はローキー画像であるが、夜景でも夕景でもない画像であると判定し、結果を出力する。
以上の本発明の実施形態の画像判別方法は、デジタルカメラ、イメージスキャナ、プリンタ、新聞やDTPの画像システムなど、画像を扱う装置やアプリケーションプログラムに適用が可能である。

Claims (10)

  1. 画像全体が暗い調子の画像の階調が適切か否かを判別する画像判別装置において、
    画像が表示される領域である画像矩形に外接する画素の内、階調レベルが所定の第1の閾値より小さい画素の数を計数する計数手段と、
    該計数した結果の画素数が所定の第2の閾値以上の場合に、該画像が暗い調子でも階調は適切な画像であると判別し、該計数した結果の画素数が該所定の第2の閾値より少ない場合に、該画像が暗い調子で階調が不適切である画像と判別する判別手段と、
    を備えることを特徴とする画像判別装置。
  2. 前記計数手段が計数した画素数と前記画像矩形に外接する全画素の数との比を計算する比計算手段を更に備え、
    前記判別手段は、該比が所定の第3の閾値以上の場合に、前記画像が暗い調子でも階調は適切な画像であると判別することを特徴とする請求項1に記載の画像判別装置。
  3. 前記階調レベルが所定の第1の閾値より小さい画素と階調レベルが似かよった画像矩形に外接する画素を抽出する周囲画素抽出手段と、
    得られた画像矩形の領域の内部について画素間の階調変化を計算する階調変化計算手段とを更に備え、
    前記判別手段は、該階調変化が所定の第4の閾値以下の場合に、前記画像が暗い調子でも階調は適切な画像であると判別することを特徴とする請求項2に記載の画像判別装置。
  4. 前記階調レベルが所定値より大きい画素領域と該階調レベルが所定値より大きい画素領域の画像矩形に外接する画素領域の階調レベルの変化勾配を計算する階調レベル変化勾配計算手段を更に備え、
    該階調レベルの変化勾配が所定の第5の閾値以上の場合に、前記画像が暗い調子でも階調は適切な夜景画像であると判別することを特徴とする請求項3に記載の画像判別装置。
  5. 前記階調レベルが所定値より大きい画素領域内部の平均の明度、彩度、色相のうちの少なくとも一つを、典型的な夕焼け画像の明度、彩度、色相のうちの、対応する少なくとも一つと比較する比較手段を更に備え、
    該比較の結果、両者が似ていると判断された場合に、前記画像が暗い調子でも階調は適切な夕焼け画像であると判別することを特徴とする請求項4に記載の画像判別装置。
  6. 前記階調レベルは、明度の階調レベルであることを特徴とする請求項1に記載の画像判別装置。
  7. 前記階調レベルは、明度、彩度、色相のそれぞれの階調レベルであることを特徴とする請求項1に記載の画像判別装置。
  8. 前記階調レベルは、画素値がRGB値で表されている場合、R値、G値、B値のそれぞれの階調レベルであることを特徴とする請求項1に記載の画像判別装置。
  9. 画像全体が暗い調子の画像の階調が適切か否かを判別する画像判別方法において、
    画像が表示される領域である画像矩形に外接する画素の内、階調レベルが所定の第1の閾値より小さい画素の数を計数し、
    該計数した結果の画素数が所定の第2の閾値以上の場合に、該画像が暗い調子でも階調は適切な画像であると判別し、該計数した結果の画素数が該所定の第2の閾値より少ない場合に、該画像が暗い調子で階調が不適切である画像と判別する、
    ことを特徴とする画像判別方法。
  10. 画像全体が暗い調子の画像の階調が適切か否かを判別する画像判別方法をコンピュータに実現させるプログラムにおいて、
    画像が表示される領域である画像矩形に外接する画素の内、階調レベルが所定の第1の閾値より小さい画素の数を計数し、
    該計数した結果の画素数が所定の第2の閾値以上の場合に、該画像が暗い調子でも階調は適切な画像であると判別し、該計数した結果の画素数が該所定の第2の閾値より少ない場合に、該画像が暗い調子で階調が不適切である画像と判別する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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