JP4748663B2 - 秘密計算方法及びシステム、並びにプログラム - Google Patents

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本発明は、情報セキュリテイの技術分野に関し、特に暗号技術を応用し、関数への入力値を知ることなく、当該関数の計算および出力結果の取得を可能とする技術に関する。
従来、関数への入力値を知ることなく、当該関数の計算および出力結果の取得を可能とする手段としては、例えば、非特許文献1で提案されている技術(以降これをST04と略記する)がある。STO4を用いれば、ある(複数の)数値に対して、ある暗号アルゴリズムを用いて変換することで当該数値を秘匿し、当該変換された数値を入力として、ある複数の装置が計算に協力することで、入力の(元の)数値を漏らすことなく関数の出力結果を得ることができる。更に出力結果の正当性、すなわち各装置が正しい処理を行ったかどうかを検証することもできる。以降、関数への入力値を知ることなく、当該関数の計算および出力結果の取得が可能な方法を便宜上、秘密計算方法と呼ぶことにする。
STO4では、非特許文献1の中で明記している暗号アルゴリズムEに対して、a,b(a,bは0または1のどちらかであるとする)の暗号文E(a),E(b)が与えられれば、ある複数の装置が計算に協力することで、a,bを知らなくともa+bの暗号文E(a+b)、および暗号文E(a*b)を求めることができる。便宜上、ここで「*」は排他的論理和を意味するとする。「+」は論理和である。また、例えば非特許文献2で提案されている分散復号技術を用いることで、一定数以上の装置が復号計算に協力した暗号文(例えばE(a+b)やE(a*b))に限り復号できる。
B.Schoenmakers and P.Tuyls,"Practical Two‐Party Computation based on the Conditional Gates,"ASIACRYPT 2004,Dec.2004. T.R.Pedersen,"A threshold cryptosystem without a trusted party,"Advances in Crytology−EUROCRYPT ’91,LNCS 547,pp.522−526,Springer−Verlag,1991.
0または1からなる入力の数値が暗号化された状態のまま、当該数値の加算および排他的論理和の結果(の暗号文)を求めることができれば、当該数値の論理和(OR)および論理積(AND)の結果(の暗号文)を求めることができる。すなわち、理論的には、入力の数値が暗号化された状態のまま多くの関数を計算できることになる。この機能を秘密計算と呼ぶことにする。
秘密計算を実現する方式としては、上記のST04がある。しかしながら、ST04では、暗号文E(a),E(b)からE(a*b)を計算するためには、一旦、E(a)をある変換規則に基づいてE(2a−1)に変換する必要があった。本発明の一番目の課題は、E(2a−1)への変換を不要とすることで計算時間を削除した秘密計算を実現することである。
また、ST04は、処理の正当性をゼロ知識証明技術を用いて証明するために、参加者がある文字列を共有する必要があった。本発明の二番目の課題は、共有の必要性をなくすことで、ゼロ知識証明に要する計算時間、通信時間を削減できる秘密計算を実現することである。
Gをある有限体上で定義された楕円曲線の有理点からなる群とし、PをGの元とする。Pの位数をpとする。そして、秘密鍵x∈{1,…,p}に対してQ=xPとし、(G,p,P,Q)を公開鍵とする。
このとき、平文a(a∈{0,1})を暗号化する暗号関数Eを次のように定義する。
E(a,r)=(A,B)=(rP,(r+a)Q)
ここでrは1以上p以下の乱数である。
復号処理はxAを計算すれば良く、これにより
Figure 0004748663
が成り立つことから、秘密鍵xを用いることで容易にE(a,r)を復号できる。するとa,b∈{0,1}の暗号文E(a,r),E(b,s)からa+bの暗号文を求めることは容易である。すなわち、E(a,r)+E(b,s)=((r+s)P,(r+a+s+b)Q)が成り立つことから、この操作によりa+bの暗号文E(a+b,r+s)=E(a,r)+E(b,s)が得られる。
次に、a,b∈{0,1}としてE(a,r),E(b,s)からa*bの暗号文を求める方法の概略を説明する。これが本発明の主要部分となる。なお、a*bないしb*aは、a=0のときb、a=1のとき1−bと定義する。また、b,b∈{0,1}の暗号文E(a,r)(=(A,B),E(b,s)(=(X,Y)は制御装置へ事前に与えられているとする。
先ず、暗号文変換装置が制御装置より(G,p,P,Q),E(a,r)(=(A,B)),E(b,s)(=(X,Y))を入力として以下の処理を行う。
1.ランダムビットeおよび1以上p以下の乱数t,uを生成する。
2.以下に従って(A′,B′),(X′,Y′)を求め、(A′,B′)を複数の復号装置に送信し、(X′,Y′)を制御装置に送信する。
Figure 0004748663
次に、複数の復号装置が(A′,B′)を入力として分散復号を行い、その処理結果を制御装置に送信することで、制御装置は(A′,B′)の復号結果cを得る。このときc=a*eが成り立つ。一方、(X′,Y′)は平分b*eに対する暗号文となる。
制御装置は、当該復号結果c∈{0,1}について以下の処理を行う。
1.1以上p以下の乱数wを生成する。
2.以下に従って(C,D)を求める。
Figure 0004748663
このとき(C,D)は平文(a*e)*(b*e)=a*bに対する暗号文となる。
上記の操作により制御装置はa*bの暗号文、すなわち(C,D)を得ることができる。
本発明の秘密計算によれば、(A,B),(X,Y)から(A′,B′),(X′,Y′)を計算する処理(これを[処理1]とする)、および(C,D)の計算(これを[処理2]とする)において、従来技術ST04のように、E(a)をE(a′)(a′=2a−1)とする変換を必要としないため、計算時間の削減が期待できる。また、ST04では処理の正当性をゼロ知識証明する際、参加者がコミットメント文字列を共有する必要があったが、本発明においては、後述のようにその必要がない。そのため、ゼロ知識証明を要する計算時間、通信時間ともに削減が期待できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態におけるシステム構成は、図1に示すように、同一のネットワーク100で結ばれた、10の暗号文生成装置1,…,N(Nは適当な自然数)、制御装置20、暗号文変換装置30、および40の復号装置1,2からなる。ここで復号装置を複数に設定しているのは、復号装置が単一であれば、当該復号装置は入力の数値の暗号文も復号できる権限を持つことになり、明らかに本発明が取り上げている課題を解決できないが、本実施の形態のように復号装置を複数に設定すれば、分散復号技術を用いて、それら復号装置が結託しない限りは入力の数値を知ることが困難とできるためである。なお、本実施の形態では、簡単に復号装置の数は2としたが、一般に2以上いくつでもよい。
はじめに本発明で用いる暗号方式について、図2の処理シーケンス図を参照して説明する。
制御装置20は、有限体および楕円曲線を生成するためのパラメータを与えることで有限体および楕円曲線をそれぞれ一つずつ決定し(S101)、更に当該有限体上で定義された当該楕円曲線の有理点からなる群Gを決定する(S102)。また、Gの元を一つ選び、これをPとする(S103)。次に、Pの位数pを計算する(S104)。そして、(G,p,P)の組を復号装置40(i)(i=1,2)に送信する。
復号装置40(i)は、(G,p,P)を入力として、1以上p以下の乱数xiを生成後、Qi=xiPを計算し、Qiを制御装置20に送信する(S105〜S108)。ここでは、復号装置40(1)は乱数x1を生成し(S105)、Q1=x1Pを計算して(S106)、当該Q1を制御装置20に送信し、また、復号装置40(2)は乱数x2を生成し(S107)、Q2=x2Pを計算して(S108)、Qを制御装置20に送信する。
制御装置20は、Q=Q1+Q2を計算し(S109)、(G,p,P,Q)を公開する(S110)。
以上の準備の下、先ず本発明で用いる暗号化処理について説明する。
平文a∈{0,1}を暗号化する暗号関数Eを
E(a,r)=(A,B)=(rP,(r+a)Q)
と定義する。ここでrは1以上p以下の乱数である。
次に復号処理について説明する。
いま、x=x1+x2とおくと、xAを計算すればE(a,r)を復号できる。すなわち、
Figure 0004748663
が成り立つことから、xA=Bであれば復号結果を“0”とし、xA=B−Qであれば“1”とする。なお当該計算に関わる装置が全て正しい処理を行えばxA=BまたはxA=B−Qの何れかが成り立つことは明らかである。したがって秘密鍵xを用いることで容易にE(a,r)を復号できる。ただし実際の復号手順としては、復号装置i(i=1,2)がxiAを計算、公開し、その後、制御装置20がxA=x1A+x2Aを求め、復号結果を得ることになる。
次に具体的な秘密計算方法として、基本論理ゲート(NOT,AND,OR,NAND,NOR)に対する秘密計算方法の手順について説明する。ここで基本論理ゲートヘの入力となるa,b∈{0,1}の暗号文E(a,r),E(b,s)は、上記の暗号化処理方法を用いて暗号文生成装置10(1),…,(N)の何れかによって生成されたものであり、当該暗号文は制御装置20へ事前に与えられていると仮定する。なおここではどの暗号文生成装置10がE(a,r),E(b,s)を生成したかについては言及しないが、実際、当該二つの暗号文は同一の装置によって生成される必要はなく、一般に用途によって異なると考えられる。
基本論理ゲート(NOT、AND,OR、NAND,NOR)を表す論理関数は、排他的論理和(*)、加減算、および定数倍を用いてそれぞれ以下とできる。
Figure 0004748663
先ずNOTの処理について説明する。この処理は単純で、制御装置20は,E(a,r)(=(A,B))を入力とし、1−aの暗号文(A′,B′)=(−A,−B+Q)を計算し、当該暗号文を取得すれば良い。ここで、
Figure 0004748663
であるから、(A′,B′)=E(1−a,−r)が成り立ち、(A′,B′)は1−aの暗号文、すなわちFNOT(a)の暗号文となることが分かる。したがって制御装置20は、aの暗号文E(a,r)から、aを知ることなくFNOT(a)の暗号文を計算することができ、更には当該暗号文を取得することができる。
次に定数倍について説明する。この処理も単純で、制御装置20は、定数kおよびE(a,r)(=(A,B))を入力とし、kaの暗号文(A′,B′)=(kA,kB)を計算し、当該暗号文を取得すれば良い。ここで、
Figure 0004748663
であるから、(A′,B′)=E(ka,kr)が成り立ち、(A′,B′)はkaの暗号文となることが分かる。したがって制御装置20は、定数k、およびaの暗号文E(a,r)から、aを知ることなくkaの暗号文を計算することができ、更には当該暗号文を取得することができる。
次に排他的論理和の処理について、図3の処理シーケンス図を参照して説明する。これが本実施の形態の主要部分となる。
各装置は(G,p,P,Q)を保持しているとする。また、a,b∈{0,1}の暗号文E(a,r)(=A,B),E(b,s)(=X,Y))は、暗号文生成装置10(i),(j)から制御装置20へ事前にあたえられているとする。
先ず、制御装置20は、E(a,r)(=(A,B))とE(b,s)(=(X,Y))を暗号文変換装置30に送信する。
暗号文変換装置30は(E(a,r)(=(A,B))とE(b,s)(=(X,Y))を入力とし、以下の処理を行う。
1.ランダムビットeおよび1以上p以下の乱数t,uを生成する(S111)。
2.以下に従って暗号文(A′,B′),(X′,Y′)を計算する(S112)。
Figure 0004748663
暗号文変換装置30は、暗号文(A′,B′)を復号装置40(1)、復号装置40(2)に送信する。また、暗号文(X′,Y′)を制御装置20に送信する。
復号装置40(1)は(A′,B′)を入力とし、x1A′を計算し、それを制御装置20に送信する(S113)。同様に、復号装置40(2)は(A′,B′)を入力とし、x2A′を計算し、それを制御装置20に送信する(S114)。
制御装置20はxA′=x1A′+x2A′を計算する(S115)。そして、xA′=B′であれば(A′,B′)の復号結果cを“0”、それ以外(xA′=B′−Q)であれば“1”とする(S116〜S118)。その後、当該復号結果c∈{0,1}について以下の処理を行う。
1.1以上p以下の乱数wを生成する(S119)。
2.以下に従って暗号文(C,D)を計算する(S120)。
Figure 0004748663
なお、上記の(A′,B′)から復号結果cを求める処理は分散復号とよばれる処理であるが、先の[非特許文献2]によれば、k(>2)台の復号装置が復号処理に協力した場合に限り復号が可能であり、また、より一般的にn台中、任意のk台の復号装置が復号処理に協力した場合に限り復号が可能とすることもできる(ここでn,kは任意数の設定が可能な値)。しかしここでは、その処理手順については[非特許文献2]からも明らかであるため説明を省略する。
ここで当該復号結果cについて、c=a*e(排他的論理和)が成り立つことを確認しておく。e=0であれば、(A′,B′)=((r+t)P,(r+a+t)Q)であるから、(A′,B′)=E(a,r+t)が成り立つ。すなわちc=a=a*0が成り立つ。一方e=1であれば、(A′,B′)=((−r+t)P,(−r−a+t+1)Q)=((t−r)P,((t−r)+(1−a))Q)であるから、(A′,B′)=E(1−a,t−r)が成り立つ。すなわちc=1−a=a*1が成り立つ。したがって、c=a*eが成り立つことが分かる。
そして同様の説明により、(X′,Y′)がb′=b*eの暗号文であることが分かる。したがって、(C,D)はb*e*c=a*bの暗号文である。
上記の処理により、制御装置20はa,bを知ることなく、a*bの暗号文、すなわち(C,D)を得ることができる。制御装置20は、必要に応じ(C,D)を出力する(S121)。
以上より、制御装置20は、暗号文変換装置30および復号装置40(1),(2)の協力により、aの暗号文E(a,r)およびbの暗号文E(b,s)から、a,bを知ることなくa*bの暗号文を計算することができ、更には当該暗号文を取得することができる。
最後にAND,OR,NAND,NORの処理についてまとめて説明する。これらの処理は排他的論理和の処理を用いれば後は単純で、制御装置20はE(a,r)(=(A,B)),E(b,s)(=(X,Y)),(C′,D′)を入力とし(ここで(C′,D′)はabの暗号文)、それぞれ
Figure 0004748663
を計算し、当該暗号文を取得すれば良い。ここで今までの説明からEAND,EOR,ENAND,ENORはそれぞれFAND(a,b),FOR(a,b),FNAND(a,b),FNOR(a,b)の暗号文となることは明らかである。したがって制御装置20は、暗号文変換装置30および復号装置40(1),(2)の協力により、aの暗号文E(a,r)およびbの暗号文E(b,s)から、a,bを知ることなく、FAND(a,b),FOR(a,b),FNAND(a,b),FNOR(a,b)の暗号文を計算することができ、更には当該暗号文を取得することができる。
以上、基本論理ゲートに対する秘密計算方法の手順について説明したが、各装置が、E(a,r),E(b,s)からa,bを求めることが困難であれば、いずれかの装置の結託が無い限りは、基本論理ゲートに対する秘密計算方法を実行した場合においてもa,bは保護できる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、暗号文変換装置または復号装置が不正な処理を行うことで容易に結果を改ざんすることができてしまう。また、制御装置と暗号文変換装置が不正結託すれば、当該装置はa,bを知り得てしまう(例えばc=a*eを知る制御装置とeを知る暗号文変換装置が結託すれば、容易にaが求まることが分かる)。第2の実施の形態は、上記の問題点を解決する方法の一例を提案するものである。
第2の実施の形態におけるシステム構成は、図4に示すように、同一のネットワーク100で結ばれた、10の暗号文生成装置(1),…,(N)、制御装置20、30の暗号文変換装置(1),(2)、40の復号装置(1),(2)、および検証装置50からなる。このように、第2の実施形態では不正結託による耐性を高めるために暗号文変換装置30を複数に設定しており、更に暗号文変換装置30および復号装置40が不正処理をした場合にそれが検出できるように検証装置50を必要とする。なお、暗号文変換装置は、その数を増加すればするほど、不正結託による耐性を高めることができるが、ここでは説明の簡単化のために2とする。
第1の実施の形態における基本論理ゲートに対する秘密計算方法では、排他的論理和を計算する処理以外、すなわちa,bの暗号文E(a,r)、E(b,s)からa*bの暗号文(C′,D′)を求める処理以外は、秘密鍵や乱数などの秘密情報を必要とせず一意に結果が求まる。言い換えれば、排他的論理和を計算する処理以外は任意の装置が同じ処理を再現することが可能であり、これにより特別な検証処理は不要となる。したがって、ここでは、第1の実施の形態で示した、排他的論理和を計算する処理における、暗号文変換装置および復号装置の処理正当性を検証することが可能な秘密計算方法を説明する。
図5(A)〜(C)に第2の実施の形態における処理シーケンス図を示す。ここでも、各装置は(G,p,P,Q)を保持しているとする。また、a,b∈{0,1}の暗号文E(a,r)(=(A,B)),E(b,s)(=(X,Y))は、暗号文生成装置10(i),(j)から制御装置20へ事前に与えられているとする。
先ず、制御装置20は、E(a,r)(=(A,B))とE(b,s)(=(X,Y))を暗号文変換装置30(1)へ送信する。以下ではa∈{0,1}と仮定し、a*b乃至b*aは、a=0のときb,a=1のとき1−bと定義する。
暗号文変換装置30(1)はE(a,r)(=(A,B))とE(b,s)(=(X,Y))を入力とし、以下の処理を行う。
1.ランダムビットe1および1以上p以下の乱数t1,u1を生成する(S201)。
2.以下の[数11]に従って暗号文(A′,B′),(X′,Y′)を求め(S202)、当該暗号文(A′,B′),(X′,Y′)を暗号文変換装置30(2)および検証装置50に送信する。
Figure 0004748663
3.(A′,B′),(X′,Y′)が[数11]の関係を満たしていることを検証装置50にゼロ知識証明する(S203,S204)。
ゼロ知識証明は、文献「R.Cramer,I.Damgard and B.Schoenmakers,“Proofs of partialknowledge and Simplified design of withss hiding protocols,”Acvances in Cryptology−CRYPTO ′94」LNCS 839,pp.174−187,Springer−Verlag,1994.」(以下、非特許文献3と称す)および文献「D.L.Chaum and T.P.Pedersen“Wallet databases with observers,”Acvances in Cryptology−CRYPTO ’92,LNCS 740,pp.80−105,Springer−Verlag,1993」(以下、非特許文献4と称す)の方法を組み合わせて行うとする。
(A′,B′),(X′,Y′)が[数11]の関係を満たすことを示すためには、(A,B)に対する計算と(X,Y)に対する計算では共通のeが用いられていることから、(A′,B′)=(A+tP,B+tQ)または(A′,B′)=(−A+tP,−B+(t+1)Q)が成り立つことと(X′,Y′)=(X+uP,Y+uQ)または(X′,Y′)=(−X+uP,−Y+(u+1)Q)が成り立つことを示すだけでは不十分であり、
[命題1]
「(A′,B′)=(A+tP,B+tQ)かつ(X′,Y′)=(X+uP,Y+uQ)」
または、
「(A′,B′)=(−A+tP,−B+(t+1)Q)かつ
(X′,Y′)=(−X+uP,−Y+(u+1)Q)」
であることを示さなければならない。
[命題1]は次の[命題1′]と同値である。
[命題1′]
「(A′,B′)=(A+tP,B+tQ)または
(A′,B′)=(−A+tP,−B+(t+1)Q)」
かつ
「(A′,B′)=(A+tP,B+tQ)または
(X′,Y′)=(−X+uP,−Y+(u+1)Q)」
かつ
「(X′,Y′)=(X+uP,Y+uQ)または
(A′,B′)=(−A+tP,−B+(t+1)Q)」
かつ
「(X′,Y′)=(X+uP,Y+uQ)または
(X′,Y′)=(−X+uP,−Y+(u+1)Q)」
[命題1′]のゼロ知識証明を与えるために、まず、以下で与える[プトロコル1]を定義する。これは[非特許文献3]および[非特許文献4]の方法を組み合わせたゼロ知識証明である。
[プロトコル1]は、Pを底としたP0の離散対数とQを底としたQ0の離散対数が等しい、あるいは、Pを底としたP1の離散対数とQを底としたQ1の離散対数が等しいことを、ゼロ知識証明技術を用いて証明するプロトコルである。
[プロトコル1]
入力:((G,p,P,Q),(P0,Q0),(P1,Q1))
証明者の秘密情報:(e,t)
1.証明者は以下に従って(z0,z1,c0,c1)を求め、それを検証者に送信する。
(a)1以上p以下の乱数r,r′,c1-eを生成する。
(b)RP,e=rP,RQ,e=rQ,RP,1-e=r′P−c1-e1-e,RQ,1-e=r′Q−c1-e1-e,ce=H(RP,0‖RQ,0‖RP,1‖RQ,1)−c1-e,ze=r+cet,z1-e=r′を計算する。ここでHは汎用一方向性ハッシュ関数とし、“‖”はデータの連結を意味する。
2.検証者はc0+c1=H(z0P−c00‖z0Q−c00‖z1P−c11‖z1Q−c11)が成り立つかどうか検証し、成り立つときのみ当該証明事項を受理する。
暗号文変換装置30(1)は、[命題1′]のゼロ知識証明を、下記の手続きにより上記[プトロコル1]を4回実行して得て、証明を暗号文の出力とともに検証装置50に送信する。
[証明1]
「(A′,B′)=(A+tP,B+tQ)または
(A′,B′)=(−A+tP,−B+(t+1)Q)」
を[プロトコル1]を用いて証明。すなわち、[プロトコル1]において、
((G,p,P,Q),(P0,),(P1,))←((G,p,P,Q),(A′−A,B′−B),(A+A′,B+B′−Q))と代入すればよい。
[証明2]
「(A′,B′)=(A+tP,B+tQ)または
(X′,Y′)=(−X+uP,−Y+(u+1)Q)」
を[プロトコル1]を用いて証明。すなわち、[プロトコル1]において、
((G,p,P,Q),(P0,),(P1,))←((G,p,P,Q),(A′−A,B′−B),(X+X′,Y+Y′−Q))と代入すればよい。
[証明3]
「(X′,Y′)=(X+uP,Y+uQ)または
(A′,B′)=(−A+tP,−B+(t+1)Q)」
を[プロトコル1]を用いて証明。すなわち、[プロトコル1]において、
((G,p,P,Q),(P0,),(P1,))←((G,p,P,Q),(X′−X,Y′−Y),(A+A′,B+B′−Q))と代入すればよい。
[証明4]
「(X′,Y′)=(X+uP,Y+uQ)または
(X′,Y′)=(−X+uP,−Y+(u+1)Q)」
を[プロトコル1]を用いて証明。すなわち、[プロトコル1]において、
((G,p,P,Q),(P0,),(P1,))←((G,p,P,Q),(X′−X,Y′−Y),(X+X′,Y+Y′−Q))と代入すればよい。
証明を受信した検証装置は、4回の証明すべてについてそれぞれ検証して、すべてが[プロトコル1]の証明として受理される場合に限って、証明を受理する。
ここでは、検証装置50は暗号文変換装置30(1)の当該証明事項を受理したとして話を進める。
検証装置50は暗号文変換装置30(1)の当該証明事項を受理したことを暗号文変換装置30(2)に伝える。これを受けて暗号文変換装置30(2)は(A′,B′),(X′,Y′)を入力とし、以下の処理を行う。
1.ランダムビットe2および1以上p以下の乱数u2,t2を生成する(S205)。
2.以下の[数12]に従って暗号文を求め(S206)、復号装置40(1),(2)にf(A″,B″)を送信し、検証装置50には(A″,B″),(X″,Y″)送信する。また、(X″,Y″)を制御装置20に送信する。
Figure 0004748663
3.(A″,B″),(X″,Y″)が[数12]の関係を満たしていることを検証装置50にゼロ知識証明する(S207,S208)。
ここで、当該ゼロ知識証明は、先の[数11]に対する場合と同様であるので省略する。
ここでは、検証装置50は暗号文変換装置30(2)の当該証明事項を受理したとして話を進める。
検証装置50は暗号文変換装置30(2)の当該証明事項を受理したことを復号装置40(1),(2)に伝える。これを受けて、復号装置40(1)は(A″,B″)を入力とし、x1A″を計算し、それを制御装置20に送信する(S209)。同様に、復号装置40(2)は(A″,B″)を入力とし、x2A″を計算し、それを制御装置20に送信する(S210)。
その後、復号装置40(1),(2)を証明者、検証装置50を検証者として、当該送信情報x1A″,x2A″が正しい計算結果であることをゼロ知識非対話証明技術を用いて証明する(S211〜S214)。
当該証明方法は、具体的にはPを底としたxiPの離散対数、およびA″を底としたxiA″の離散対数が等しい(すなわち、ともにxiとなる)ことを非対話で証明する方法であり、先のゼロ知識証明の基本的な技術により実現可能である。以下にプロトコル例(プトロコル2とする)を示す。
[プロトコル2]
入力:(p,(U0,V0)=(P,xiP),(U1,V1)=(A″,xiA″))
証明者の秘密情報:xi
1.証明者は以下に従ってs,zを計算し、それを検証者に送信する。
(a)1以上p以下の乱数rを生成する。
(b)R0=rU0,R1=rU1を計算する。
(c)s=H(U0‖V0‖U1‖V1‖R0‖R1)を計算する。ここでHは汎用一方向性ハッシュ関数とし、“‖”はデータの連結を意味する。
(d)z=r−sxiを計算する。
2.検証者はR0′=zU0+sV0,1′=zU1+sV1を計算後、s=H(U0‖V0‖U1‖V1‖R0′‖R1′)が成り立つかどうか検証し、成り立つときのみ当該証明事項を受理する。
復号装置40(1)および復号装置40(2)は上記1の(a)〜(d)の処理により(s,z)を求め、これを検証装置50に送信し、検証装置50が上記2の処理により検証する。
ここでは、検証装置50は復号装置40(1),(2)の当該証明事項を受理したとして話を進める。検証装置50は、送信情報x1A″,x2A″が正しいことを制御装置20に伝える。
制御装置20は、x1A″,x2A″が共に正しい計算結果である場合、xA″=x1A″+x2A″を計算し(S215)、xA″=B″であれば(A″,B″)の復号結果cを“0”、それ以外(xA″=B″−Q)であれば“1”とする(S216〜S218)。その後、当該復号結果c∈{0,1}について、[数13]に従って暗号文(C,D)を求める(S219)。
Figure 0004748663
ここで当該復号結果cについて、c=a*e1*e2(排他的論理和)が成り立つ。このことは第1の実施の形態から明らかであり、ここではその説明を省略する。なお、処理が冗長になるが、第1の実施の形態と同様に、1以上p以下の乱数wを生成し、
Figure 0004748663
となるように(C,D)を計算してもよい。
すると(C,D)の復号結果c″=a*bが成り立つ。このことは第1の実施の形態から明らかであり、ここではその説明を省略する。
制御装置20は、(C,D)をa*bの暗号文として認め、必要に応じて出力する(S220)。
以上より、制御装置20は、暗号文変換装置30(1),(2)、復号装置40(1),(2)、および検証装置50の協力により、aの暗号文E(a,r)およびbの暗号文E(b,s)から、a,bを知ることなくa*bの暗号文を計算することができ、更には当該暗号文を取得することができる。ここでa,bの秘匿性は、暗号文変換装置30(1),(2)の生成したランダムビットe1,e2の秘匿性に依存する。すなわち本実施の形態で示したプロトコルからe1およびe2を知ることが困難であれば、少なくとも暗号文変換装置30(1),(2)の不正結託がない限りはa,bを知ることが困難となる。
なお、図1に示した第1の実施の形態のシステム構成に検証装置50を追加すれば、本第2の実施の形態同様に、暗号文変換装置30や復号装置40(1),(2)の処理正当性を検出することが可能である。
また、本実施の形態では暗号文変換装置が2台の例を挙げたが、本プロトコルでは暗号文変換装置を3台以上に拡張することも容易である(ただしその方法は明らかであるため省略する)。そして当該拡張により暗号文変換装置の結託に対する耐性が高まる。これは言い換えればa,bの秘匿性を効果的に高めることができる。
[第3の実施の形態]
これは、第1の実施の形態における課題について、第2の実施の形態とは別の方法(プロトコル)で解決するものである。
第3の実施の形態におけるシステム構成は、第2の実施の形態と同様となる。すなわち、図4に示すように同一のネットワーク100で結ばれた、暗号文生成装置10(1),…,(N)、制御装置20、暗号文変換装置30(1),(2)、復号装置40(1),(2)、および検証装置50からなる。
ここでは第2の実施の形態同様、排他的論理和を計算する処理における、暗号文変換装置および復号装置の処理正当性を検証することが可能な方法を説明する。
第3の実施の形態の処理は第2の実施の形態とほぼ同様であるが、第2の実施の形態における[命題1]のゼロ知識証明の方式が異なる。
[命題1]をゼロ知識証明するために、次の[プロトコル3]を導入する。
[プロトコル3]は、
1.Pを底としたP0の離散対数とQを底としたQ0の離散対数が等しい、かつ、Pを底としたQ0′の離散対数とQを底としたQ0′の離散対数が等しい、
または、
2.Pを底としたP1の離散対数とQを底としたQ1の離散対数が等しい、かつ、Pを底としたP1′の離散対数とQを底としたQ1′の離散対数が等しい、
ことをゼロ知識証明技術を用いて証明するプロトコルである。
[プロトコル3]
入力:((G,p,P,Q),(P0,0),(P1,1),(P0,0′),(P1,1′)
証明者の秘密情報:(e,t,t′)
1.証明者は以下に従って(z0,z1,z0′,z1′,c0,c1)を求め、それを検証者に送信する。
(a)1以上p以下の乱数r,r′,r″,r″′,c1-eを生成する。
(b)Rp,e=rP,RQ,e=rQ,Rp,1-e=r′P−c1-e1-e,RQ,1-e=r′Q−c1-e1-e,R′P,e=r″P,R′Q,e=r″Q,R′P,1-e=r″′P−c1-e1-e,R′Q,1-e=r″′Q−c1-eQ′1-e,
e=H(RP,0‖RQ,0‖RP,1‖RQ,1‖R′P,0‖R′Q,0‖R′P,1‖R′Q,1)−c1-e,ze=r+cet,z1-e=r′,z′e=r″+cet′,z′1-e=r″′
を計算する。ここでHは汎用一方向性ハッシュ関数とし、“‖”はデータの連結を意味する。
2.検証者はc0+c1=H(z0P−c00‖z0Q−c00‖z1P−c11‖z1Q−c11‖z0′P−c00′‖z0′Q−c00′‖z1′P−c11′‖z1′Q−c1Q′1)が成り立つかどうか検証し、成り立つときのみ当該証明事項を受理する。
暗号文変換装置30(2)は、[数11]の入出力が[命題1]を満たすことを、[プロトコル3]を用いて検証装置50に対して証明することができる。すなわち、[プトロコル3]において、
((G,p,P,Q),(P0,0),(P1,1),(P0,0′),(P1,1′),(e,t,t′))←((G,p,P,Q),(A′−AB′−B),(A+A′B+B′−Q),(X′−XY′−Y),(X+X′Y+Y′−Q),(e1,t1,u1))
と代入すればよい。
検証装置50(検証者)は暗号分変換装置30(2)(証明者)の当該証明事項を受理したとして話を進める。
以降の手続きは第2の実施の形態と同様である。ただし、[数12]のゼロ知識証明には[プロトコル3]を用いる。すなわち、[プトロコル3]において、
((G,p,P,Q),(P0,0),(P1,1),(P0,0′),(P1,1′),(e,t,t′))←((G,p,P,Q),(A″−A′B″−B′),(A′+A″B′+B″−Q),(X″−X′Y″−Y′),(X′+X″Y′+Y″−Q),(e2,t2,u2))
と代入すればよい。
以降は[実施の形態2]と同様であるために省略する。
以上より、実施の形態2と同様に、制御装置20は、暗号文変換装置30(1),(2)、復号装置40(1),(2)、および検証装置50の協力により、aの暗号文E(a.r)およびbの暗号文E(b,s)から、a,bを知ることなくa*bの暗号文を計算することができ、更には当該暗号文を取得することができた。ここでa,bの秘匿性は、暗号文変換装置30(1),(2)の生成したランダムビットe1,2の秘匿性に依存する。すなわち本実施の形態で示したプロトコルからe1およびe2を知ることが困難であれば、少なくとも暗号文変換装置30(1),(2)の不正結託がない限りはa,bを知ることが困難となる。また、本実施の形態では暗号文変換装置が2台の例を挙げたが、本プロトコルでは暗号文変換装置を3台以上に拡張することも容易である(ただしその方法は明らかであるため省略する)。そして当該拡張により暗号文変換装置の結託に対する耐性が高まる。これは言い換えればa,bの秘匿性を効果的に高めることができる。
なお、図1に示した第1の実施の形態のシステム構成に検証装置50を追加すれば、本第3の実施の形態同様に、暗号文変換装置30や復号装置40(1),(2)の処理正当性を検出することが可能である。
また、第1、第2あるいは第3の実施の形態において、ai,bi∈{0,1}(i=1,2,…,n)の暗号文(Ai,Bi),(Xi,Yi)を時間をずらして順次入力し、順次、各装置で所定の処理を実行することで、複数組のai*biの暗号文をパイプライン形式に計算することが可能である。
また、第2あるいは第3の実施の形態では、検証装置は、検証結果を次の処理装置に送信するとしたが、検証結果をすべて制御装置に送信し、制御装置が該検証結果に基づいて次の処理装置の動作を制御することでもよい(集中制御)。また、システムの信頼性は若干低下するが、復号装置の処理正当性の検証は省略することでよい。
[応用例]
本発明は、種々の応用例が考えられるが、ここでは、第1の実施の形態を利用した応用例をいくつか示しておく。
[数6]によるFNOT(a)の暗号文の計算や[数10]によるFAND(a,b),FOR(a,b),FNAND(a,b),FNOR(a,b),の暗号文の計算を適宜組み合わせる事で、任意の論理関数y=f(x1,x2,…,xn)に対して(nはある自然数)、入力x1,x2,…,xnや途中データを秘匿したままyを求める事ができる。更に、文献(G.Yamamoto,et al.,“Efficient,non-optimistic secure circuit evaluation based on the ElGamal encryption,”In Proc.of Workshop on Information Security Applications(WISA2005),2005.)(以下、非特許文献5と称す)によれば、論理式fや途中データを秘匿したままyを求める事もできる。これにより、例えば以下のような応用例が考えられる。
例1:個別の回答内容を保護したアンケート
1,x2,…,xnをアンケート回答者個別の回答、fをアンケート集計関数とし、x1,x2,…,xnを秘匿したままアンケート集計結果yを求める。
例2:暗号化されたデータを復元することなくキーワード検索
1,x2,…,xkを暗号化されたデータ(kはn未満のある自然数)、xk+1,…,xmを検索キーワード(mはk+1以上n未満のある自然数)、xm+1,…,xnを秘密鍵、fを復号関数と検索関数の機能を併せ持つ関数とし、xm+1,…,xnを秘匿したまま検索結果yを求める。またこの機能を応用し、暗号化されたデータに対して復元することなくフィルタリングを行うこともできる。
例3:入力を秘匿したままのデータマイニング処理
1,x2,…,xnをデータマイニングに必要な入力、fをデータマイニング関数とし、xm+1,…,xnを秘匿したままデータマイニング結果yを求める。
例4:値を秘匿したままの帳簿更新
1,x2,…,xkを現在の帳簿に記載されている値の情報(kはn未満のある自然数)、xk+1,…,xnを変更値情報(+1,000、−30%など)、fを帳簿計算関数とし、x1,…,xkを秘匿したまま帳簿計算結果yを求める。
例5:ソフトウェア認証トークン
1,x2,…,xnを秘密鍵、fを認証関数とし、x1,…,xnおよびfを秘匿したまま認証結果yを求める。これによりfの不正な解析を防止できる。更にfに機器識別モジュール関数を組み込む事で、特定の機器以外では実行できないようにすることもでき、不正コピー防止の効果が期待できる。この不正コピー防止は、認証トークンに限らず一般的なDRM(Digital Right Management)技術として用いることもできる。
例6:電子透かしにおける透かし埋め込み/検出アルゴリズム保護
1,x2,…,xnを原画像および透かし情報、fを透かし埋め込み関数とし、fを秘匿したまま透かし入り画像yを求める。同様にfを透かし検出関数とし、それを保護することもできる。
なお、図1、図4などで示したシステムにおける各部の一部もしくは全部の処理機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、図2、図3、図5などで示した処理手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもない。また、コンピュータでその処理機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、FD、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、提供したりすることができるとともに、インターネット等のネットワークを通してそのプログラムを配布したりすることが可能である。
本発明の第1の実施の形態のシステム構成例を示す図。 第1の実施の形態において公開鍵(G,p,P,Q)を生成する処理シーケンス例を示す図。 第1の実施の形態においてa,bの暗号文からa*bの暗号文を求める処理シーケンス例を示す図。 本発明の第2の実施の形態、第3の実施の形態および第4の実施の形態のシステム構成例を示す図。 第2の実施の形態においてa,bの暗号文からa*bの暗号文を求める処理シーケンス例を示す図。 同じく第2の実施の形態においてa,bの暗号文からa*bの暗号文を求める処理シーケンス例を示す図。 同じく第2の実施の形態においてa,bの暗号文からa*bの暗号文を求める処理シーケンス例を示す図。
符号の説明
10 暗号文生成装置
20 制御装置
30 暗号文変換装置
40 復号装置
50 検証装置
100 ネットワーク

Claims (7)

  1. ある有限体上で定義された楕円曲線の有理点からなる群をGとし、PをGの元とし、Pの位数をpとし、秘密鍵x∈{1,…,p}に対してQ=xPとし、(G,p,P,Q)を公開鍵とし、
    平文a∈{0,1}を暗号化する暗号関数Eが
    E(a,r)=(A,B)=(rP,(r+a)Q)
    と定義され(rは1以上p以下の乱数)、
    a,b∈{0,1}の暗号文E(a,r)(=(A,B))、E(b,s)(=(X,Y))
    から、a,bを知ることなく、a*b(*は排他的論理和を意味する)の暗号文を計算する秘密計算方法であって、
    ネットワークで結ばれた、一つあるいは複数の暗号文生成装置、制御装置、複数の暗号文変換装置、複数の復号装置および検証装置を備え、
    制御装置は、a,b∈{0,1}の暗号文E(a,r)(=(A,B))、E(b,s)(=(X,Y))を暗号文生成装置から入力して、これらE(a,r)(=(A,B))、E(b,s)(=(X,Y))を第1の暗号文変換装置に送信し、
    第1の暗号文変換装置は、E(a,r)(=(A,B))とE(b,s)(=(X,Y))を入力として、ランダムビット 1 および1以上p以下の乱数 1 ,u 1 を生成し、暗号文(A′,B′),(X′,Y′)を
    Figure 0004748663
    により計算して、該暗号文(A′,B′),(X′,Y′)を第2の暗号文変換装置および検証装置に送信し、且つ、該暗号文(A′,B′),(X′,Y′)が[数1]の関係を満たしていることを検証装置に証明し、
    検証装置は、第1の暗号文変換装置の処理正当性を検証して、その結果を第2の暗号文変換装置に通知し、
    第2の暗号文変換装置は、検証装置から第1の暗号文変換装置の処理正当の通知を受けると、暗号文(A′,B′),(X′,Y′)を入力として、ランダムビットe 2 および1以上p以下の乱数t 2 ,u 2 を生成し、暗号文(A″,B″),(X″,Y″)を、
    Figure 0004748663
    により計算して、(A″,B″)を各復号装置i(i=1,2,…)に送信し、(X″,Y″)を制御装置に送信し、(A″,B″)および(X″,Y″)を検証装置に送信し、且つ、該暗号文(A″,B″),(X″,Y″)が[数2]の関係を満たしていることを検証装置に証明し、
    検証装置は、第2の暗号文変換装置の処理正当性を検証して、その結果を各復号装置に通知し、
    各復号装置i(i=1,2,…)は、検証装置から第2の暗号文変換装置の処理正当の通知を受けると、(A″,B″)を入力とし、x i A″(x i は乱数)を計算して、それを制御装置に送信し、且つ、x 1 A″が正しい計算結果であることを検証装置に証明し、
    検証装置は、各復号装置の処理正当性を検証して、その結果を制御装置に通知し、
    制御装置は、検証装置から全ての復号装置の処理正当の通知を受けると、xA″=x 1 A″+x 2 A″+…を計算し、xA″=B″であれば(A″,B″)の復号結果cを“0”、それ以外(xA″=B″−Q)であれば“1”として、該復号結果c∈{0,1}について、暗号文(C,D)を、
    Figure 0004748663
    により計算して、該暗号文(C,D)をa*bの暗号文として認識することを特徴とする秘密計算方法。
  2. 請求項1記載の秘密計算方法において、
    第1あるいは第2の暗号文変換装置を証明者、検証装置を検証者として、下記プロトコル1を用いて、(A′,B′),(X′,Y′)あるいは(A″,B″),(X″,Y″)が[数1]あるいは[数2]の関係を満たしていることをゼロ知識証明する、
    [プロトコル1]
    Pを底としたP 0 の離散対数とQを底としたQ 0 の離散対数が等しい、あるいは、Pを底としたP 1 の離散対数とQを底としたQ 1 の離散対数が等しいことを、ゼロ知識証明技術を用いて証明するプロトコル、
    入力:((G,p,P,Q),(P 0 ,Q 0 ),(P 1 ,Q 1 ))
    証明者の秘密情報:(e,t)
    1.証明者は以下に従って(z 0 ,z 1 ,c 0 ,c 1 )を求め、それを検証者に送信する。
    (a)1以上p以下の乱数r,r′,c1-eを生成する。
    (b)R P,e =rP,R Q,e =rQ,R P,1-e =r′P-c 1-e 1-e ,R Q,1-e =r′Q-c 1-e 1-e ,c e =H(R P,0 ‖R Q,0 ‖R P,1 ‖R Q,1 )−c 1-e ,z e =r+ce ,z1-e=r′を計算する。ここでHは汎用一方向性ハッシュ関数とし、“‖”はデータの連結を意味する。
    2.検証者はc 0 +c 1 =H(z 0 P−c 0 0 ‖z 0 Q−c 0 0 ‖z 1 P−c 1 1 ‖z 1 Q−c 1 1 )が成り立つかどうか検証し、成り立つときのみ当該証明事項を受理する。
    ことを特徴とする秘密計算方法。
  3. 請求項1記載の秘密計算方法において、
    復号装置を証明者、検証装置を検証者として、下記プロトコル2を用いて、x i A″が正しい計算結果であることをゼロ知識証明する、
    [プロトコル2]
    Pを底としたx i Pの離散対数、およびA″を底としたx i A″の離散対数が等しい(すなわち、ともにx i となる)ことを非対話で証明するプロトコル、
    入力:(p,(U 0 ,V 0 )=(P,x i P),(U 1 ,V 1 )=(A″,x i A″))
    証明者の秘密情報:x i
    1.証明者は以下に従ってs,zを計算し、それを検証者に送信する。
    (a)1以上p以下の乱数rを生成する。
    (b)R 0 =rU 0 ,R 1 =rU 1 を計算する。
    (c)s=H(U 0 ‖V 0 ‖U 1 ‖V 1 ‖R 0 ‖R 1 )を計算する。ここでHは汎用一方向性ハッシュ関数とし、“‖”はデータの連結を意味する。
    (d)z=r+sx i を計算する。
    2.検証者はR 0 ′=zU 0 +sV 0 ,R 1 ′=zU 1 +sV 1 を計算後、s=H(U 0 ‖V 0 ‖U 1 ‖V 1 ‖R 0 ′‖R 1 ′)が成り立つかどうか検証し、成り立つときのみ当該証明事項を受理する。
    ことを特徴とする秘密計算方法。
  4. 請求項1記載の秘密計算方法において、
    第1あるいは第2の暗号文変換装置を証明者、検証装置を検証者として、下記プロトコル3を用いて、(A′,B′),(X′,Y′)あるいは(A″,B″),(X″,Y″)が[数1]あるいは[数2]の関係を満たしていることをゼロ知識証明する、
    [プロトコル3]
    1.Pを底としたP 0 の離散対数とQを底としたQ 0 の離散対数が等しい、かつ、Pを底としたP 0 ′の離散対数とQを底としたQ 0 ′の離散対数が等しい、
    または、
    2.Pを底としたP 1 の離散対数とQを底としたQ 1 の離散対数が等しい、かつ、Pを底としたP 1 ′の離散対数とQを底としたQ 1 ′の離散対数が等しい、
    ことを、ゼロ知識証明技術を用いて証明するプロトコル、
    入力:((G,p,P,Q),(P 0 ,Q 0 ),(P 1 ,Q 1 ),(P 0 ′,Q 0 ′),(P 1 ′,Q 1 ′)
    証明者の秘密情報:(e,t,t′)
    1.証明者は以下に従って(z 0 ,z 1 ,z 0 ′,z 1 ′,c 0 ,c 1 )を求め、それを検証者に送信する。
    (a)1以上p以下の乱数r,r′,r″,r″′,c 1-e を生成する。
    (b)R p,e =rP,R Q,e =rQ,R p,1-e =r′P−c 1-e 1-e ,R Q,1-e =r′Q−c 1-e 1-e ,R′ P,e =r″P,R′ Q,e =r″Q,R′ P,1-e =r″′P−c 1-e 1-e ,R′ Q,1-e =r″′Q−c 1-e 1-e ,
    e =H(R P,0 ‖R Q,0 ‖R P,1 ‖R Q,1 ‖R′ P,0 ‖R′ Q,0 ‖R′ P,1 ‖R′ Q,1 )−c 1-e ,
    e =r+c e t,z 1-e =r′,z′ e =r″+c e t′,z′ 1-e =r″′
    を計算する。ここでHは汎用一方向性ハッシュ関数とし、“‖”はデータの連結を意味する。
    2.検証者はc 0 +c 1 =H(z 0 P−c 0 0 ‖z 0 Q−c 0 0 ‖z 1 P−c 1 1 ‖z 1 Q−c 1 1 ‖z 0 ′P−c 0 0 ′‖z 0 ′Q−c 0 0 ′‖z 1 ′P−c 1 1 ′‖z 1 ′Q−c 1 1 ′)が成り立つかどうか検証し、成り立つときのみ当該証明事項を受理する。
    ことを特徴とする秘密計算方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の秘密計算方法において、複数組の(A i ,B i ),(X i ,Y i )(i=1,2,…,n)を順次入力して、複数組のa i *b i の暗号文をパイプライン形式に順次計算することを特徴とする秘密計算方法。
  6. ネットワークで結ばれた、一つあるいは複数の暗号文生成装置、制御装置、複数の暗号文変換装置、複数の復号装置および検証装置を具備し、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の秘密計算方法を実施することを特徴とする秘密計算システム。
  7. 請求項1乃至5に記載の秘密計算方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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