JP4746094B2 - Ｈｄｐｒネットワークにおけるアクティブ状態にあるアクセスネットワーク間のハンドオフを実行する方法およびシステム - Google Patents

Description

発明の詳細な説明

〔技術分野〕
本発明は、通信分野に関するものであり、特に、High Rate Packet Data（ＨＲＰＤ）ネットワークにおけるアクティブ状態にあるアクセスネットワーク（ＡＮ）間のハンドオフを実行する方法およびシステムに関する。

〔背景技術〕
通信技術の発展に伴い、第３世代移動体通信システム標準化プロジェクト２（３ＧＰＰ２）が、符号化多重接続（ＣＤＭＡ）システムにおける無線インタフェース上の重大な問題を解決するために、ＨＲＰＤ技術の標準規格を提案した。この標準規格は、無線インタフェースにおけるデータ転送レートの改善を目的としている。ＣＤＭＡ2000 1xにより提供される153.6Kbit/sのデータレートと比較すると、ＨＲＰＤ技術は2.4Mbit/sまでの転送データレートを提供する。

ＨＲＰＤネットワークにおいては、新しい変調技術が無線インタフェース上で利用されており、また、データレート制御、最適スケジューリング、および時分割多重などの方法が追加されている。これが、無線インタフェース上のデータ転送レートの飛躍的な改善を引き起こしている。2.4576Mbit/sまでの転送データレート、および、上り方向（逆方向）にてサポートされている単一ユーザに対する153.6Kbit/sの最大データレートの、高レートデータサービスをサポートするために、ＨＲＰＤ技術では、ＣＤＭＡ搬送波上のプライベートデータチャネルが採用されている。

ＨＲＰＤネットワークを配置（deploy）するにあたり、ＨＲＰＤをサポートするためには、搬送波の分離が必要である。このように、ＨＲＰＤネットワーク内を移動する際、アクセス端末がＨＲＰＤネットワークのあるＡＮから別のＡＮに移動する。このとき、移動元のＡＮ（ソースＡＮ）から移動先のＡＮ（デスティネーションＡＮ）へのハンドオフが必須となる。

現在のところ、３ＧＰＰ２標準規格は、休止状態におけるＡＮ間ハンドオフのみをサポートしている。上記ＡＮ間ハンドオフの処理は以下のとおりである。ＨＲＰＤネットワーク内でデータサービスを実行しているアクセス端末がセルの受信可能範囲の端に移動したとき、上記データサービスを継続するために他のＡＮにハンドオフする必要がある。このとき、システムは、移動元のＡＮにおいて、パケットデータサービスをアクティブ状態（active state）から休止状態（dormant state）に切り替え、そして、休止状態にある移動先のＡＮへハンドオフする。上記移動先のＡＮへ移動した後、システムは、上記移動先のＡＮにおけるパケットデータサービスを休止状態からアクティブ状態に切り替える。

上記ＡＮ間ハンドオフ処理に伴い、移動元のＡＮから移動先のＡＮへのハンドオフが実行される。しかしながら、ＶｏＩＰ（Voice over IP）、ビデオ電話、ＰＰＴ（Push-To-Talk）、およびストリームメディアなどの高リアルタイム要求を伴うデータサービスにとって、上記のようなハンドオフ処理は、サービスの中断を引き起こし、結果として、ユーザのサービス利用に悪影響を及ぼすこととなる。

換言すれば、従来の標準規格で提供されている、休止状態における、ＡＮ間、パケット制御機能（Packet Control Function：ＰＣＦ）間のハンドオフ方法では、ハンドオフ処理の間、使用していたＰＰＰ（Point-to-Point）接続を解放する必要があり、このため、パケットデータサービスネットワーク（ＰＤＳＮ）は、移動先のネットワークに対する新たなＰＰＰ接続を再割り当てする必要がある。該新たなＰＰＰ接続の再割り当ての間、まず第一に、リソース問題による再割り当て処理の失敗に起因して、ユーザのサービスが中断されうる。また、ＰＤＳＮがＰＰＰ接続を再構築するのにいくらかの時間を消費するため、ユーザが現在受けているサービスが、著しく遅延しうる。

上記を考慮すると、ＡＮ間ハンドオフ処理の間、サービスの継続性を確保するために、ハードハンドオフ処理が必要とされる。しかしながら、従来の標準規格では、休止状態におけるＡＮ間ハンドオフ処理しか規定されておらず、ＨＲＰＤシステムにおけるアクティブ状態にあるＡＮ間、ＰＣＦ間のハードハンドオフ処理が欠如している。

〔発明の開示〕
上記に鑑み、本発明は、ＡＮ間、ＰＣＦ間のハンドオフ処理の期間、アクセス端末へのサービスを継続させることを保証する、ＨＲＰＤネットワークにおけるアクティブ状態にあるＡＮ間ハンドオフを実行する方法およびシステムを提供する。

さらに、本発明は、サービスの信頼性を改善するために、ハンドオフが失敗した場合の復帰を保証する方法を提供する。

本発明は、以下に示す技術的解決策を提供する。

ＨＲＰＤネットワークにおけるアクティブ状態にあるＡＮ間ハンドオフを実行する方法であって、以下のステップを含んでいる。

（Ａ）ＡＮ間ハンドオフの実施が必要であると判断され、ハンドオフ処理を初期化する。

（Ｂ）上記ＡＮ間ハンドオフの手続きにおいて、移動先のＡＮとＰＤＳＮとの接続を、アクセス端末と上記移動先のＡＮとの接続が確立される前に確立し、ユーザデータを、上記ＰＤＳＮから上記移動先のＡＮ／ＰＣＦ（ＡＮまたはＰＣＦ）に送信する。

（Ｃ）上記アクセス端末が上記移動先のＡＮとの接続を確立したとき、上記ＰＤＳＮから受信したデータを、上記移動先のＡＮ／ＰＣＦから上記アクセス端末に送信する。

ここで、ステップＡは以下のステップを含んでいる。

（Ａ１）移動元のＡＮが、受信したルート更新メッセージ（route update message）に従って、ＡＮ間ハンドオフの実施が必要であると判断し、上記移動元のＡＮに対応する移動先のＡＮを決定する。

（Ａ２）上記移動元のＡＮは、上記移動先のＡＮに対して、ハンドオフ要求メッセージ（handoff request message）を送信する。

ここで、異なるＰＣＦに属するアクセスネットワーク間でハンドオフを実行するとき、ステップＢは以下のステップを含む。

（Ｂ１）上記移動元のＡＮからの上記ハンドオフ要求メッセージの受信に対する応答として、上記移動先のＡＮは上記移動先のＰＣＦに対して接続確立要求を送信し、上記移動先のＰＣＦと上記移動先のＡＮとの接続を確立する。上記移動先のＰＣＦは上記ＰＤＳＮを登録し、該移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続を確立する。

（Ｂ２）移動元のＰＣＦがデータ送信の中止を要求したとき、上記ＰＤＳＮは、上記移動先のＰＣＦにデータを送信し、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する。

ここで、ステップＢ２は以下のステップを含んでいる。

（Ｂ２１）上記移動元のＡＮと上記アクセス端末との無線インタフェース接続が切断されていると判断されたとき、上記移動元のＰＣＦが、データ送信中止要求を上記ＰＤＳＮに送信し、上記ＰＤＳＮに上記ＰＣＦへのデータ送信を中止することを要求する。

（Ｂ２２）上記移動元のＰＣＦから送信された上記データ送信中止要求を受信したとき、上記ＰＤＳＮは上記移動先のＰＣＦに対してデータ送信をしていなければ、データ送信を開始し、一方、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する。

異なるＰＣＦに属するアクセスネットワーク間でハンドオフを実行するとき、ステップＢは以下のステップを含む。

（Ｂ１’）上記移動元のＡＮからの上記ハンドオフ要求メッセージの受信に対する応答として、上記移動先のＡＮは上記移動先のＰＣＦに対して接続確立要求を送信し、上記移動先のＰＣＦと上記移動先のＡＮとの接続を確立する。上記移動先のＰＣＦは上記ＰＤＳＮを登録し、該移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続を確立する。

（Ｂ２’）上記移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続が確立した後、上記ＰＤＳＮが上記移動先のＰＣＦ／ＡＮ（ＰＣＦまたはＡＮ）、および、上記移動元のＡＮ／ＰＣＦ（ＡＮまたはＰＣＦ）に同時にデータを送信することを、上記移動元のＡＮ／ＰＣＦに通知するために、上記ＰＤＳＮは、バイキャスト指示メッセージ（bi-cast indication message）を上記移動元のＡＮに送信する。

ここで、ステップＢ２’において、上記ＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの既存の接続が、ＡＮ間ハンドオフとして判断されたとき、上記ＰＤＳＮは上記バイキャスト指示メッセージを送信する。

また、上記データには、リアルタイムサービスのデータと非リアルタイムサービスのデータとが含まれている。

また、上記方法はさらに、上記バイキャスト指示メッセージを受信したことの応答として、上記移動元のＡＮが、非リアルタイムサービスのパケットを送信する一方、リアルタイムサービスのパケットの送信を中止することを含む。

また、上記方法はさらに、上記アクセス端末が上記移動先のＡＮを介してデータを受信できるとき、上記移動先のＡＮは上記移動元のＡＮに対してハンドオフ完了メッセージ（handoff complete message）を送信すること、また、該ハンドオフ完了メッセージを受信したことの応答として、上記移動元のＡＮが上記移動元のＰＣＦと情報交換し、上記移動元のＰＣＦと上記移動元のＡＮとの接続を解放することを含む。

ここで、ステップＢはさらに以下のステップを含む。

（Ｂ３）上記移動元のＡＮは、上記移動先のＡＮから送信されたハンドオフ応答メッセージに従って、上記アクセス端末にチャンネル割り当てメッセージを送信し、上記アクセス端末からの応答を受信したとき、無線インタフェース接続の切断を命令する情報を上記移動元のＰＣＦと交換するか、または、上記アクセス端末からの応答を待たずに、上記チャンネル割り当てメッセージを送信したあとすぐに、無線インタフェース接続の切断を命令する情報を上記移動元のＰＣＦを交換する。

ここで、ステップＢ３は以下のステップを含む。

（Ｂ３１）上記移動元のＡＮは、上記チャンネル割り当てメッセージを上記アクセス端末に送信し、上記アクセス端末は、上記移動先のＡＮにハンドオフし、そして、上記移動先のＡＮは、ユニキャストアクセス端末識別子（Uni-cast Access Terminal Identifier：ＵＡＴＩ）の割り当てを完了するために、ＵＡＴＩを上記アクセス端末に割り当てる。

（Ｂ３２）上記移動先のＡＮは、該移動先のＡＮの無線インタフェース接続を確立するために、上記移動先のＰＣＦと情報交換する。

もしくは、
（Ｂ３３）上記移動元のＡＮは、上記アクセス端末にＵＡＴＩ割り当てメッセージを送信し、該ＵＡＴＩ割り当てが完了したとき、上記アクセス端末にトラフィックチャンネル割り当てメッセージを送信し、そして、チャンネル割り当てを完了する。

（Ｂ３４）上記移動先のＡＮは、該移動先のＡＮの無線インタフェース接続を確立するために、上記移動先のＰＣＦと情報交換する。

ここで、ステップＢは、異なるＰＣＦに属するアクセスネットワーク間でのハンドオフに対して、ＰＤＳＮが、アクセス端末に送信するデータを、移動元のＡＮが属する移動元のＰＣＦと、移動先のＡＮが属する移動先のＰＣＦとに同時に送信することを含む。

ここで、ステップＢは、さらに、アクセス端末に送信されるデータを、移動元のＡＮおよび移動先のＡＮのそれぞれに対応するベーストランシーバー基地局に保存することを含む。

さらに上記方法は、移動元のＡＮから移動先のＡＮへのハンドオフの手続きが失敗したとき、移動元のＡＮと移動元のＰＣＦとが、アクセス端末に送信すべきデータをアクセス端末に送信する。

本発明はさらに、移動元のＡＮ、移動元のＰＣＦ、移動先のＡＮ、および移動先のＰＣＦを含む、ＨＲＰＤネットワークにおけるアクティブ状態にあるＡＮ間ハンドオフを実行するためのシステムを提供する。移動元のＡＮがＡＮ間ハンドオフの手続きを初期化した後、移動先のＡＮは、アクセス端末が移動先のＡＮとの接続を確立する前に、ＰＤＳＮとの接続を確立し、ＰＤＳＮは移動先のＡＮ／ＰＣＦにユーザデータを送信する。アクセス端末が移動先のＡＮとの接続を確立した後、移動先のＡＮ／ＰＣＦはＰＤＳＮから受信したデータをアクセス端末に送信する。

ここで、移動元のＰＣＦがデータ送信の中止を要求したとき、ＰＤＳＮは移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する一方、移動先のＰＣＦにデータを送信する。

ここで、移動先のＰＣＦとＰＤＳＮとの接続が確立した後、ＰＤＳＮは、移動先のＰＣＦ／ＡＮおよび移動元のＡＮ／ＰＣＦに同時にデータを送信することを、移動元のＡＮ／ＰＣＦに通知するために、バイキャスト指示メッセージ（bi-cast indication message）を移動元のＡＮに送信する。

本発明にて提供される技術的解決によって、ＡＮ間およびＰＣＦ間のハードハンドオフが達成される。このようなハードハンドオフの手続き中、アクセス端末と移動先のＡＮとの接続が確立されたあと直ちに、移動先のＡＮからアクセス端末へのデータを送信するように、ＰＤＳＮは移動先のＰＣＦ／ＡＮに前もってデータを送信する。その結果、サービスの継続性が改善し、遅延および遅延に起因するパケット損失が減少する。

さらに、ハンドオフが失敗した場合、ハンドオフの失敗によるパケット損失を避けるために、データは移動元のＰＣＦによってアクセス端末に送信される。

対照的に、移動先のＰＣＦ／ＡＮとＰＤＳＮとの接続が確立された後、ＰＤＳＮは、同時送信指示メッセージ（concurrent indication message）を移動元のＰＣＦ／ＡＮに送信し、移動元のＰＣＦ／ＡＮからの応答を受信したとき、移動先のＰＣＦおよび移動元のＰＣＦに同時にデータを送信し、そして、移動先のＰＣＦはハンドオフの手続きにおいてデータをバッファリングする。また移動元のＰＣＦは、ハンドオフが失敗した場合における将来的な復旧のため、バイキャスト指示メッセージ（bi-cast indication message）を受信した後、データをバッファリングする。移動先のＡＮまたはＰＣＦは、アクセス端末と移動先のＡＮとの接続が確立した後、直ちにアクセス端末にデータを送信してもよい。

〔発明を実施するための最良の形態〕
本発明の本質は、ＡＮ間ハンドオフに先立って、移動先のＡＮに個別のデータを送信することである。上記データは、上記移動先のＡＮに保存されるか、または、上記移動先のＡＮが属するＰＣＦに保存されるか、または、上記移動先のＡＮに対応するベーストランシーバー基地局（Base Transceiver Station：ＢＴＳ）に保存される。それゆえ、ハンドオフ処理が終了した後のサービスの継続性が保証される。その一方で、データは移動元のＡＮ／ＰＣＦに送信され、該移動元のＡＮ／ＰＣＦで保存されるか、または、該移動元のＡＮに対応するベーストランシーバー基地局（ＢＴＳ）に保存される。このように、ハンドオフが成功するか否かに関わらず、サービスの継続性は保証される。ここで、上記アクセス端末は、モバイルステーション（ＭＳ）などである。

ＨＲＰＤネットワークのネットワーク構成は、一般的に図１に示すとおりである。ＨＲＰＤネットワークにおいて、アクセス端末（ＡＴ）１１０は無線インタフェースＡＬを介して移動元のＡＮ１２０と相互にやりとりし、該移動元のＡＮ１２０はＡ８インタフェースおよびＡ９インタフェースを介してＰＣＦ１３０と相互にやりとりし、該ＰＣＦ１３０はＡ１０インタフェースおよびＡ１１インタフェースを介してＰＤＳＮ１４０と相互にやりとりする。このように、ＡＴ１１０は上記ＰＤＳＮ１４０から送信されるデータトラフィックを上記移動元のＡＮ１２０および上記ＰＣＦ１３０を介して獲得する。

実施において、本発明に係る方法は主に以下を含んでいる。

ＰＣＦ間、ＡＮ間のハードハンドオフ処理の間、移動先のＡＮが移動先のＰＣＦとの間でＡ８コネクションを確立し、該移動先のＰＣＦがＰＤＳＮとの間でＡ１０コネクションを確立したとき（Ａ１０は、ＰＣＦとＰＤＳＮとのコネクション）、上記ＰＤＳＮは、Ａ１０コネクションが存在するか否かに従って、バイキャスト指示メッセージ（bi-cast indication message）を送信するか否かを判断する。

ＰＣＦ間ハンドオフの期間、Ａ８コネクションおよびＡ１０コネクションが、上記移動先のＡＮ、上記移動先のＰＣＦ、および上記ＰＤＳＮとの間で確立された後、上記移動先のＡＮ／ＰＣＦの遅延およびパケット損失を減少させるため、上記ＰＤＳＮは、上記移動元のＰＣＦおよび上記移動先のＰＣＦの両方にデータを送信する。さらに、上記ＰＤＳＮは、データ送信前に上記移動元のＰＣＦに通知し、そして、移動先のＡＮ／ＰＣＦが上記通知を受信したとき、後続のデータを受信する。上記移動元のＡＮ／ＰＣＦは、ハンドオフが成功していた場合は、上記アクセス端末に後続の受信データを送信せず、ハンドオフが失敗したときのみ、該データを送信し続ける。

もしくは、本発明に係る方法は、以下を含んでもよい。

トラフィックチャンネル割り当てメッセージ（traffic channel assignment message）をアクセス端末に送信（または、該メッセージに対する応答を受信）した後、移動元のＡＮはＰＤＳＮに対して、移動元のＰＣＦへのトラフィックデータの送信中止を要求し、前もって、移動先のＰＣＦにトラフィックデータを送信する。

本発明に係る上記処理において、遅延に影響を受ける機能に対して、すなわち、遅延に対する要求が所定の要求と合致している場合、ＰＣＦ間ハンドオフの期間、上記移動先のＡＮと上記移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの間でＡ８コネクションおよびＡ１０コネクションが確立された後、ＰＤＳＮは上記移動元のＰＣＦにデータを送信するとともに、上記移動先のＰＣＦにデータを送信することを、上記機能のオプションに応じて決めることができる。

さらに、本発明に係る方法において、ＡＮ間ハンドオフの期間に生じる遅延を減少させるために、移動先のＡＮに受信されたデータは、バッファリングするために該移動先のＡＮ内のＢＴＳに直接送信されてもよいし、また、移動元のＡＮに受信されたデータは、バッファリングするために該移動元のＡＮ内のＢＴＳに送信されてもよい。

アクセス端末からの、チャンネル割り当て完了メッセージ（channel assignment complete message）またはＵＡＴＩ完了メッセージを受信すると、移動先のＡＮは直ちにアクセス端末にデータを送信する。

図２に示すように、チャンネル割り当て完了メッセージをアクセス端末に送信した後、移動元のＰＣＦは、帯域を確保するために、ＰＳＤＮに対して、送信データの中止を要求するXoff（データ送信の中止）メッセージを送信してもよい（ステップ２１４参照）。一方、移動元のＰＣＦは、ハンドオフが失敗した場合の復旧の助けとするために、Xoffメッセージを送信しないことを選択してもよい。

本発明に係る方法によれば、ＨＲＰＤのリアルタイムサービスおよび非リアルタイムサービスの送信要求を満足しうる。

実際のアプリケーションでは、本発明の実施例は、ＰＣＦ間におけるＡＮ間のハードハンドオフ処理、すなわち、異なるＰＣＦ間でのＡＮ間のハードハンドオフ処理を提供する。以下に詳細を示す。

ＡＮ間／ＰＣＦ間のハードハンドオフ、すなわち、異なるＰＣＦ間でのＡＮ間のハードハンドオフ処理は図２に示すとおりであり、以下のステップを含んでいる。

ステップ２１：ＡＴは、信号がより強い近隣のエリアの情報を含む、ルート更新メッセージ（route update message）を、移動元のＡＮに送信する。

ステップ２２：上記移動元のＡＮは、上記ルート更新メッセージに従って、ハードハンドオフが必要か否かを決定し、上記ＡＴに関するセッションの情報を含むハンドオフ要求メッセージを、移動先のＡＮに送信する。

ステップ２３：上記ハンドオフ要求メッセージを受信すると、上記移動先のＡＮは、該メッセージを検査し、上記ＡＴを認証する。該検査をパスしたら、上記移動先のＡＮは、移動先のＰＣＦとＡ８コネクションを確立し、タイマーTA8-Setupを始動する。ここで、前もって上記移動先のＰＣＦにデータを送信するようにＰＤＳＮに要求する指示を、Ａ８コネクションを確立するための上記メッセージに付加してもよい。

ステップ２４：A9-Setup-A8メッセージを受信すると、上記移動先のＰＣＦは上記ＰＤＳＮと確立するＡ１０コネクションを初期化する。つまり、前もって上記移動先のＰＣＦにデータを送信するよう上記ＰＤＳＮに要求する、登録要求メッセージ（registration request message）を上記ＰＤＳＮに送信する。新たなメッセージを、指示を送るために付加してもよい。

ステップ２５：Ａ１０コネクションが確立した後、上記ＰＤＳＮは、Ａ１１の登録応答メッセージ（registration reply message）、つまり、A11-registration Replyメッセージを送信することによって、上記移動先のＰＣＦに応答する。

ステップ２６：Ａ８コネクションが完了した後、上記移動先のＰＣＦは、Ａ９インタフェースおよびＡ８インタフェースのコネクションを確立したことを示すメッセージ、つまり、A9-Connect-A8メッセージを、上記移動先のＡＮにフィードバックする。上記移動先のＡＮはタイマーTA8-Setupを止める。

ステップ２７：上記ＰＤＳＮが上記移動先のＡＮ／ＰＣＦおよび移動元のＡＮ／ＰＣＦに同時にデータ送信することを示す、バイキャスト指示メッセージ（bi-cast Indication message）を、上記ＰＤＳＮが上記移動元のＰＤＦに送信する。

ステップ２８：上記バイキャスト指示メッセージを受信した後、上記移動元のＰＣＦは上記移動元のＡＮに上記バイキャスト指示メッセージを送信し、上記移動元のＡＮに上記移動元のＰＣＦからのデータ受信が継続することを通知する。上記バイキャスト指示メッセージを受信した後、上記移動元のＡＮは、上記受信した非リアルタイムなトラフィックデータのアクセス端末への送信を継続する必要がある。リアルタイムなトラフィックデータについては、上記移動元のＡＮは、上記バイキャスト指示メッセージを受信する前に受信したデータのみを、上記アクセス端末に送信する。上記移動元のＡＮは、上記バイキャスト指示メッセージを受信した後は、ハンドオフが失敗しない限り、上記アクセス端末にデータを送信しない。

換言すれば、上記バイキャスト指示メッセージを受信したと判断した後は、上記バイキャスト指示メッセージを受信した後に受信したデータパケットについては、上記移動元のＡＮはアクセス端末にリアルタイムなトラフィックデータパケットを送信しないが、非リアルタイムなトラフィックデータパケットを送信し続ける。

さらに、上記ステップ２８において、上記ＰＤＳＮへの応答機能（reply-to-PDSN mechanism）を適用してもよく、該応答機能は、信号伝送の信頼性を保証するために、上記ＰＣＦと上記ＡＮとの間に追加してもよい。

ステップ２９：上記バイキャスト指示メッセージを送信した後、上記ＰＤＳＮは、トラフィックの属性に従って、上記移動先のＰＣＦにもデータを送信するか、または、トラフィックの属性を無視して、上記移動先のＰＣＦにもデータを送信するかを決めてもよい。上記移動先のＰＣＦは受信したデータを保存し、上記移動先のＡＮが上記アクセス端末との接続を確立した後、直ちに、該受信したデータを上記アクセス端末に送信する。

ステップ２１０：上記バイキャスト指示メッセージを送信した後、上記ＰＤＳＮは、同時に、上記移動元のＰＣＦにもデータを送信する。該データは上記移動元のＰＣＦに保存されてもよいし、または、上記移動元のＡＮに送信され、該移動元のＡＮに保存されてもよい。

ステップ２１１：上記移動先のＡＮは、上記移動先のＡＮなどに割り当てられるチャンネルのパラメータを含む、ハンドオフ要求応答メッセージ（handoff request reply message）を、上記移動元のＡＮに送信する。

ステップ２１５：上記ハンドオフ要求応答メッセージを受信した後、上記移動元のＡＮは、上記ＡＴが上記移動先のＡＮへハンドオフを実行することを命令する、トラフィックチャンネル上のチャンネル割り当てメッセージを、上記ＡＴに送信する。

ステップ２１２：これと同時に、上記移動元のＡＮは、該移動元のＡＮに対するデータ送信の中止を上記移動元のＰＣＦに指示するための、Ａ９インタフェースとＡＬインタフェースとのコネクションの切断を要求するメッセージ、つまり、A9-AL-Disconnectedメッセージを上記移動元のＰＣＦに送信する。換言すれば、上記移動元のＡＮは、トラフィックチャンネル割り当てメッセージの応答を待たずに、上記移動元のＡＮに対するデータ送信の中止を上記移動元のＰＣＦに指示するための、Ａ９インタフェースとＡＬインタフェースとのコネクションの切断を要求するメッセージ、つまり、A9-AL-Disconnectedメッセージを上記移動元のＰＣＦに送信する。

もしくは、
トラフィックチャンネル割り当てメッセージの応答を受信した後、上記移動元のＡＮは、該移動元のＡＮに対するデータ送信の中止を上記移動元のＰＣＦに指示するための、Ａ９インタフェースとＡＬインタフェースとのコネクションの切断を要求するメッセージ、つまり、A9-AL-Disconnectedメッセージを上記移動元のＰＣＦに送信する。

ステップ２１３：Ａ９インタフェースとＡＬとインタフェースとのコネクションの切断を要求するメッセージの応答として、上記移動元のＰＣＦは、肯定応答メッセージ、つまり、A9-AL-Disconnected Ackメッセージを上記移動元のＡＮに送信し、該移動元のＡＮへのデータ送信を中止する。

ステップ２１４：上記移動元のＰＣＦは、Xoffメッセージ、つまり、データ送信中止メッセージを上記ＰＤＳＮに送信し、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信の中止を上記ＰＤＳＮに要求し、ハンドオフが実行されたことを示す。

このステップはオプションである。上記Xoffメッセージが送信されると、Ａインタフェースの通信リソースが確保される。上記メッセージが送信されないと、Ａインタフェースの通信リソースが占有されるが、ハンドオフの失敗によるデータの損失はないことが保証される。

ステップ２１６：上記移動先のＡＮへハンドオフしたとき、上記ＡＴは上記移動先のＡＮに、チャンネル割り当て完了メッセージ（channel assignment complete message）を送信する。

ステップ２１７：上記ＡＴに対して新たなＵＡＴＩを割り当てるために、上記移動先のＡＮは上記ＡＴに、トラフィックチャンネル上でＵＡＴＩ割り当てメッセージを送信する。

ステップ２１８：上記ＵＡＴＩ割り当てメッセージを受信すると、上記ＡＴは上記移動先のＡＮに、トラフシックチャンネル上でＵＡＴＩ完了メッセージを送信する。

ステップ２１９：ハンドオフが成功した後、上記ＡＴと上記ＰＤＳＮとのセッションがアクティブになり、上記移動先のＡＮが上記ＡＴにデータを送信する。

このステップは、ステップ２１８の実行後すぐに、出来るだけ早く実行されほうが良い。

ステップ２２０：上記移動先のＡＮは、チャンネルがアクティブになったことを示す、A9-AL Connectedメッセージを送信する。

ステップ２２１：上記移動先のＰＣＦは、リンクがアクティブになったことを示す登録メッセージ、つまり、A11-Registration Requestメッセージを上記ＰＤＳＮに送信し、そして、上記ＰＤＳＮは登録応答を上記移動先のＰＣＦに返信する。

ステップ２１４が実行されない、または、Xoffメッセージが消失した場合は、この時点で、上記ＰＤＳＮは上記移動元のＡＮ／ＰＣＦへのデータ送信を中止する。

ステップ２２２：上記移動先のＰＣＦは、Ａ９とＡＬとのコネクションの肯定応答メッセージ、つまりA9-AL-Connected Ackメッセージを、上記移動先のＡＮに返信する。

ステップ２２３：上記移動先のＡＮは、上記移動元のＡＮに、ハンドオフ完了メッセージ（handoff complete message）を送信する。

ステップ２２４：上記ハンドオフ完了メッセージを受信した後、Ａ９インタフェースとＡ８インタフェースとのコネクションを解放することを上記移動元のＰＣＦに通知するため、上記移動元のＡＮは、A9-Release-A8メッセージを上記移動元のＰＣＦに送信する。同時に、タイマーTArel9を開始し、上記移動元のＡＮにおけるＡ８のリンクを解放する。

ステップ２２５：上記移動元のＡＮから上記A9-Release-A8メッセージを受信した後、上記移動元のＰＣＦは、Ａ１０コネクションを解放するため、A11-Registration Requestメッセージを、上記ＰＤＳＮに送信する。Ａ１０コネクションが解放された後、上記ＰＤＳＮはA11-Resistration Replyメッセージを上記移動元のＰＣＦに返信し、上記移動元のＰＣＦはＡ１０コネクションのリソースを解放する。

ステップ２２６：上記移動元のＰＣＦがＡ８コネクションのリソースを解放し、（Ａ９とＡ８とのコネクションが解放されたことを示す）A9-Release-A8 Completeメッセージを上記移動元のＡＮに送信し、そして、上記移動元のＡＮが該メッセージを受信するとタイマーTArel9を止める。

図２を参照して説明した上述のステップ２１５、２１６、２１７、および２１８に代えて、以下のステップを実行してもよい。

上述のステップ２１１の後に、ステップ２１５’を実行してもよい。

ステップ２１５’：上記移動元のＡＮは、新たなＵＡＴＩを上記ＡＴに割り当てるため、トラフィックチャネル上で、ＵＡＴＩ割り当てメッセージを上記ＡＴに送信する。この新たなＵＡＴＩは、上記移動先のＡＮによって割り当てられ、ハンドオフ要求応答メッセージを介して、上記移動元のＡＮに運ばれる。

ステップ２１６’：上記ＡＴは、トラフィックチャンネル上で、ＵＡＴＩ完了メッセージを上記移動元のＡＮに返信する。

ステップ２１７’：上記移動元のＡＮは、上記移動先のＡＮへのハンドオフを実行するために、トラフィックチャネル上で、チャンネル割り当てメッセージを上記ＡＴに送信する。

ステップ２１２を、ステップ２１７’の直後に実行するか、または、上記ＡＴから返信されるチャンネル割り当て応答メッセージを受信した後に実行してもよい。

ステップ２１４の後、ステップ２１８’を実行する。

ステップ２１８’：上記移動先のＡＮにハンドオフした後、上記ＡＴは、アクセスチャンネル上で、チャンネル割り当て完了メッセージを、上記移動先のＡＮに送信する。

実際のアプリケーションでは、上述の２つの処理を要求に応じて選択してもよい。

本発明は、以下のステップを含む、図３に示すＡＮ間／ＰＣＦ間のハードハンドオフの他の処理を提供する。

ステップ３１：ＡＴは、信号がより強い近隣のエリアの情報を含む、ルート更新メッセージ（route update message）を、移動元のＡＮに送信する。

ステップ３２：上記移動元のＡＮは、上記ルート更新メッセージに従って、ハードハンドオフが必要か否かを決定し、上記ＡＴに関するセッションの情報を含むハンドオフ要求メッセージを、移動先のＡＮに送信する。

ステップ３３：上記ハンドオフメッセージを受信すると、上記移動先のＡＮは、該ハンドオフメッセージを検査し、上記ＡＴを認証する。該検査をパスしたら、上記移動先のＡＮは、移動先のＰＣＦとＡ８コネクションを確立し、タイマーTA8-Setupを開始する。

ステップ３４：A9-Setup-A8メッセージを受信すると、上記移動先のＰＣＦは上記ＰＤＳＮへのＡ１０コネクションの確立を初期化する。言い換えれば、上記ＰＤＳＮに登録メッセージを送信する。

ステップ３５：Ａ１０コネクションが確立した後、上記ＰＤＳＮは、A11-registration Replyメッセージを送信することによって、上記移動先のＰＣＦに応答する。

ステップ３６：Ａ８コネクションが完了した後、上記移動先のＰＣＦは、A9-Connect-A8メッセージを、上記移動先のＡＮにフィードバックする。上記移動先のＡＮはタイマーTA8-Setupを止める。

ステップ３７：上記移動先のＡＮは、上記移動先のＡＮなどに割り当てられるチャンネルのパラメータを含む、ハンドオフ要求応答メッセージ（handoff request reply message）を、上記移動元のＡＮに送信する。

上記ハンドオフ要求応答メッセージを受信した後、トラフィックチャンネルを割り当てるために、ステップ３１２を実行する。同時に、Ａ９とＡＬのコネクションを解放するために、ステップ３８が実行される。もちろん、ステップ３８は、上記ＡＴからチャンネル割り当て応答メッセージが返信された後に、実行されてもよい。

ステップ３８：上記移動元のＡＮは、（Ａ９とＡＬとのコネクションを切断する）A9-AL-Disconnectedメッセージを上記移動元のＰＣＦに送信し、上記移動元のＡＮへのデータ送信を中止することを上記移動元のＰＣＦに通知する。

ステップ３９：上記移動元のＰＣＦは、A9-AL-Disconnected Ackメッセージ（Ａ９とＬとのコネクションを切断することに対する肯定応答メッセージ）を、上記移動元のＡＮに返信し、上記移動元のＡＮへのデータ送信を中止する。

ステップ３１０：上記移動元のＰＣＦは、Xoffメッセージ、つまり、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信の中止を上記ＰＤＳＮに要求し、ハンドオフが実行されたことを示す、データ送信中止メッセージを上記ＰＤＳＮに送信する。

ステップ３１１：上記メッセージを受信した後、上記ＰＤＳＮは、上記移動元のＡＮへのデータ送信を中止し、上記移動先のＰＣＦへデータを送信し、該データは上記移動先のＡＮに送信される。

ステップ３１２：上記移動元のＡＮは、上記ＡＴが上記移動先のＡＮへハンドオフを実行することを命令する、トラフィックチャンネル上のチャンネル割り当てメッセージを、上記ＡＴに送信する。

上記ＡＴは、上記割り当ての完了を確認するために、上記メッセージの応答を、上記移動元のＡＮに返信してもよい。しかしながら、上記ＡＴによる応答の返信動作はオプションであり、必ずしも必要の無いステップである。

ステップ３１３：上記移動先のＡＮへハンドオフしたとき、上記ＡＴは上記移動先のＡＮに、チャンネル割り当て完了メッセージ（channel assignment complete message）を送信する。

ステップ３１４：上記ＡＴに対して新たなＵＡＴＩを割り当てるために、上記移動先のＡＮは上記ＡＴに、トラフィックチャンネル上でＵＡＴＩ割り当てメッセージを送信する。

ステップ３１５：上記ＵＡＴＩ割り当てメッセージを受信すると、上記ＡＴは上記移動先のＡＮに、トラフシックチャンネル上でＵＡＴＩ完了メッセージを送信する。

ステップ３１６：ハンドオフが成功した後、モバイル端末（ＭＳ）などの上記ＡＴと上記ＰＤＳＮとのセッションがアクティブになる。つまり、上記移動先のＡＮを介して上記アクセス端末がデータを受信する。

このステップは、ステップ３１４の実行後すぐに、出来るだけ早く実行されほうが良い。

ステップ３１７：上記移動先のＡＮは、チャンネルがアクティブになったことを示す、Ａ９とＡＬとのコネクションを確立するためのメッセージ、すなわち、A9-AL Connectedメッセージを、上記移動先のＰＣＦに送信する。

ステップ３１８：上記移動先のＰＣＦは、リンクがアクティブになったことを示すA11-Registration Requestメッセージを上記ＰＤＳＮに送信し、そして、上記ＰＤＳＮは登録応答メッセージを上記移動先のＰＣＦに返信する。

ステップ３１９：上記移動先のＰＣＦは、A9-AL-Connected Ackメッセージ（Ａ９とＡＬとのコネクションの肯定応答）を、上記移動先のＡＮに返信する。

ステップ３２０：上記移動先のＡＮは、上記移動元のＡＮに、ハンドオフ完了メッセージ（handoff complete message）を送信する。

ステップ３２１：上記ハンドオフ完了メッセージを受信した後、上記移動元のＡＮは、A9-Release-A8メッセージ（Ａ９とＡ８とのコネクションを解放するメッセージ）を上記移動元のＰＣＦに送信し、タイマーTArel9をローカルで始動し、Ａ８のリンクを解放する。

ステップ３２２：上記移動元のＡＮから上記A9-Release-A8メッセージを受信した後、上記移動元のＰＣＦは、Ａ１０コネクションを解放するため、A11-Registration Requestメッセージを、上記ＰＤＳＮに送信する。Ａ１０コネクションが解放された後、上記ＰＤＳＮは、A11-Resistration Replyメッセージを上記移動元のＰＣＦに返信し、上記移動元のＰＣＦはＡ１０コネクションのリソースを解放する。

ステップ３２３：Ａ８コネクションのリソースを解放した後、上記移動元のＰＣＦが、（Ａ９とＡ８とのコネクションが解放されたことを示す）A9-Release-A8 Completeメッセージを上記移動元のＡＮに送信し、そして、上記移動元のＡＮがタイマーTArel9を止める。

図３を参照して説明した上述のステップ３１２、３１３、３１４、および３１５に代えて、以下のステップを実行してもよい。

上述のステップ３７の後に、ステップ３１２’を実行してもよい。

ステップ３１２’：上記移動元のＡＮは、新たなＵＡＴＩを上記ＡＴに割り当てるため、トラフィックチャネル上で、ＵＡＴＩ割り当てメッセージを上記ＡＴに送信する。この新たなＵＡＴＩは、上記移動先のＡＮによって割り当てられ、ハンドオフ要求応答メッセージによって、上記移動元のＡＮに運ばれる。

ステップ３１３’：上記ＡＴは、トラフィックチャンネル上で、ＵＡＴＩ完了メッセージを上記移動元のＡＮに返信する。

ステップ３１４’：上記移動元のＡＮは、上記移動先のＡＮへのハンドオフを実行するために、トラフィックチャネル上で、チャンネル割り当てメッセージを上記ＡＴに送信する。

ステップ３８を、ステップ３１４’の直後に実行するか、または、上記ＡＴから返信されるチャンネル割り当て応答メッセージを受信した後に実行してもよい。

ステップ３８の後、ステップ３１５’を実行する。

ステップ３１５’：上記移動先のＡＮにハンドオフした後、上記ＡＴは、アクセスチャンネル上で、チャンネル割り当て完了メッセージを、上記移動先のＡＮに送信する。

実際のアプリケーションでは、上述の２つの処理を要求に応じて選択してもよい。

図２および図３に示した各ステップは、上述した実行順序に限定されるものではなく、いくつかのステップは、実際の要求があったときに実行されてもよい。例えば、図２におけるステップ２２２、および、図３におけるステップ３１９は、上記ＡＴに対するチャンネルおよびＵＡＴＩ割り当てが完了した後に実行される必要があるだけであり、Ａ９とＡＬとのコネクションが確立した後に実行されることに限定されるものではない。他の例を挙げれば、図２および図３に示すチャンネルおよびＵＡＴＩ割り当ては、上記移動先のＡＮおよびＰＤＳＮの接続が確立したことの肯定応答の後であればいつ実行されてもよく、図２および図３に示した処理順に限定される必要は無い。

要約すると、本発明に係る実施例に従った方法によれば、ＰＣＦ間、ＡＮ間のハードハンドオフが実行される。そして、ＨＲＰＤネットワークにおいてパケット損失が少なく、より高い信頼性のあるハンドオフ機構が提供される。

さらに、本発明に係る実施例に従った方法の上記記載からわかるように、ＨＲＰＤネットワークにおけるアクティブ状態にあるＡＮ間ハンドオフのためのシステムもまた提供される。該システムは、移動元のＡＮ、移動元のＰＣＦ、移動先のＡＮ、移動先のＰＣＦ、およびＰＤＳＮを含んでいる。上記移動元のＡＮがＮＡ間ハンドオフを初期化した後であって、アクセス端末が上記移動先のＡＮとの接続を確立する前に、上記移動先のＡＮは上記ＰＤＳＮとの接続を確立し、上記ＰＤＳＮは、上記移動先のＡＮ／ＰＣＦにユーザデータを送信する。アクセス端末が上記移動先のＡＮとの接続を確立したとき、上記移動先のＡＮ／ＰＣＦは、上記ＰＤＳＮから受信したデータをアクセス端末に送信する。

ここで、上記ＰＤＳＮは、上記移動元のＰＣＦが該ＰＤＳＮにデータ送信の中止を要求したとき、上記移動先のＰＣＦにデータを送信し、移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する。または、上記移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続が確立した後、上記ＰＤＳＮがバイキャスト指示メッセージを上記移動元のＡＮに送信し、上記ＰＤＳＮが上記移動先のＰＣＦ／ＡＮおよび上記移動元のＡＮ／ＰＣＦに、同時にデータを送信することを、上記移動元のＡＮ／ＰＣＦに通知する。

本発明は、本発明に係る実施例および図面によって記述および図示された。これら実施例および図面は例示であり限定ではないこと、本発明はこれら実施例および図面に限定されるものではないこと、および、添付の請求項にて定義される本発明の精神および範囲を逸脱することなく、記述と図面に鑑みて、様々な修正および変更が本発明の実施例になされることは、当業者によって認識されるべきものである。

本発明に係る、ＨＲＰＤネットワークのネットワーク構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る方法における、ＰＣＦ間、ＡＮ間のハードハンドオフを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る方法における、ＰＣＦ間、ＡＮ間のハードハンドオフを示すフローチャートである。

Claims (8)

1. High Rate Packet Dataネットワーク（以下、ＨＲＰＤネットワーク）におけるアクティブ状態にあるアクセスネットワーク間のハンドオフ（以下、ＡＮ間ハンドオフ）を実行するアクセスネットワーク間ハンドオフの実行方法であって、
   ＡＮ間ハンドオフの実行が必要であると判断し、ＡＮ間ハンドオフの手続きを初期化する処理と、
   上記ＡＮ間ハンドオフの手続きにて、アクセス端末が移動先のアクセスネットワーク（以下、移動先のＡＮ）との接続を確立する前に、移動先のＡＮとパケットデータサービスネットワーク（以下、ＰＤＳＮ）との間の接続を確立し、上記ＰＤＳＮが移動先のＡＮまたはパケット制御機能（Packet Control Function）（以下、ＰＣＦ）にデータを送信する処理と、
   上記アクセス端末が移動先のＡＮとの接続を確立した後、上記移動先のＡＮまたはＰＣＦが、上記ＰＤＳＮから受信した上記データを、上記アクセス端末に対して送信する処理とを含み、
   上記ＡＮ間ハンドオフの実行が必要であると判断し、ＡＮ間ハンドオフの手続きを初期化する処理は、
   移動元のアクセスネットワーク（以下、移動元のＡＮ）が、受信したルート更新メッセージに従って、上記ＡＮ間ハンドオフの実行が必要であると判断し、上記移動元のＡＮに対応する移動先のＡＮを決定する処理と、
   上記移動元のＡＮが、ハンドオフ要求メッセージを、移動先のＡＮに送信する処理とを含み、
   上記ＡＮ間ハンドオフが異なるＰＣＦに属するアクセスネットワーク間で実行されるとき、上記ＡＮ間ハンドオフの手続きにて、上記アクセス端末が移動先のＡＮとの接続を確立する前に、上記移動先のＡＮとＰＤＳＮとの間の接続を確立し、上記ＰＤＳＮがデータを上記移動先のＡＮまたはＰＣＦに送信する処理は、
   上記移動元のＡＮから送信される上記ハンドオフ要求メッセージを受信した応答として、上記移動先のＡＮが、接続確立要求を上記移動先のＰＣＦに送信し、上記移動先のＰＣＦと上記移動先のＡＮとの接続を確立し、上記移動先のＰＣＦを上記ＰＤＳＮに登録し、上記移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続を確立する処理と、
   移動元のＰＣＦがデータ送信の中止を要求したとき、上記ＰＤＳＮが上記移動先のＰＣＦにデータを送信し、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する処理とを含むことを特徴とするアクセスネットワーク間ハンドオフの実行方法。
2. 上記移動元のＰＣＦがデータ送信の中止を要求したとき、上記ＰＤＳＮが上記移動先のＰＣＦにデータを送信し、上記ＰＤＳＮが上記移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する処理は、
   上記移動元のＡＮと上記アクセス端末との無線インタフェース接続が切断されたとき、上記移動元のＰＣＦが、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信の中止を上記ＰＤＳＮに要求する、データ送信中止要求メッセージを上記ＰＤＳＮに送信する処理と、
   上記移動元のＰＣＦからの上記データ送信中止要求メッセージを受信した応答として、上記移動先のＰＣＦへデータを送信していないとき、上記移動先のＰＣＦへのデータ送信を開始するとともに、上記移動元のＰＣＦへの上記データの送信を中止する処理とを含むことを特徴とする請求項１に記載のアクセスネットワーク間ハンドオフの実行方法。
3. 上記移動先のＡＮを介して上記アクセス端末がデータを受信可能となったとき、上記移動先のＡＮが、ハンドオフ完了メッセージを上記移動元のＡＮに送信し、
   上記移動元のＡＮが、上記ハンドオフ完了メッセージを受信した応答として、上記移動元のＰＣＦと情報交換し、上記移動元のＰＣＦと上記移動元のＡＮとの接続を解放することを特徴とする請求項１または２に記載のアクセスネットワーク間ハンドオフの実行方法。
4. 上記ＡＮ間ハンドオフの手続きにて、アクセス端末が移動先のＡＮとの接続を確立する前に、上記移動先のＡＮとＰＤＳＮとの間の接続を確立し、上記ＰＤＳＮがデータを上記移動先のＡＮまたはＰＣＦに送信する処理は、さらに、
   上記移動先のＡＮから送信されたハンドオフ応答メッセージに従って、上記移動元のＡＮが、上記アクセス端末にチャンネル割り当てメッセージを送信し、
   上記移動元のＡＮが、上記アクセス端末からの応答を受信したとき、無線インタフェース接続の切断を指示する情報を、上記移動元のＰＣＦと交換するか、または、
   上記移動元のＡＮが、上記チャンネル割り当てメッセージを送信した後、上記アクセス端末からの応答を待たずに、無線インタフェース接続の切断を指示する情報を、上記移動元のＰＣＦと交換する処理をさらに含むことを特徴とする請求項１または２に記載のアクセスネットワーク間ハンドオフの実行方法。
5. 上記移動先のＡＮから送信されたハンドオフ応答メッセージに従って、上記移動元のＡＮが、上記アクセス端末にチャンネル割り当てメッセージを送信し、
   上記移動元のＡＮが、上記アクセス端末からの応答を受信したとき、無線インタフェース接続の切断を指示する情報を、上記移動元のＰＣＦと交換するか、または、
   上記移動元のＡＮが、上記チャンネル割り当てメッセージを送信した後、上記アクセス端末からの応答を待たずに、無線インタフェース接続の切断を指示する情報を、上記移動元のＰＣＦと交換する処理は、
   上記移動元のＡＮが、上記チャンネル割り当てメッセージを上記アクセス端末に送信し、上記アクセス端末が上記移動先のＡＮにハンドオフし、そして、上記移動先のＡＮが、ユニキャスト（Uni-cast）アクセス端末識別子（以下、ＵＡＴＩ）を上記アクセス端末に割り当て、上記ＵＡＴＩの割り当てを完了させる処理と、
   上記移動先のＡＮの無線インタフェース接続を確立するために、上記移動先のＡＮが、上記移動先のＰＣＦと情報交換する処理とを含むか、または、
   上記移動元のＡＮが、上記ＵＡＴＩ割り当てメッセージを上記アクセス端末に送信し、該ＵＡＴＩ割り当てが完了したとき、上記チャンネル割り当てメッセージを上記アクセス端末に送信し、チャンネル割り当てを完了させる処理と、
   上記移動先のＡＮの無線インタフェース接続を確立するために、上記移動先のＡＮが、上記移動先のＰＣＦと情報交換する処理とを含むことを特徴とする請求項４に記載のアクセスネットワーク間ハンドオフの実行方法。
6. 移動元のＡＮと、移動元のＰＣＦと、移動先のＡＮと、移動先のＰＣＦと、ＰＤＳＮとを含む、ＨＲＰＤネットワークにおけるアクティブ状態にあるＡＮ間ハンドオフを実行するアクセスネットワーク間ハンドオフシステムであって、
   上記移動元のＡＮがＡＮ間ハンドオフの手続きを初期化した後、アクセス端末が上記移動先のＡＮとの接続を確立する前に、上記移動先のＡＮが上記ＰＤＳＮとの接続を確立し、上記ＰＤＳＮが上記移動先のＡＮまたはＰＣＦにデータを送信し、
   上記アクセス端末が上記移動先のＡＮとの接続を確立した後、上記移動先のＡＮまたはＰＣＦが、上記ＰＤＳＮから受信したデータを上記アクセス端末に送信し、
   上記ＡＮ間ハンドオフの実行が必要であると判断し、ＡＮ間ハンドオフの手続きを初期化する構成は、
   移動元のアクセスネットワーク（以下、移動元のＡＮ）が、受信したルート更新メッセージに従って、上記ＡＮ間ハンドオフの実行が必要であると判断し、上記移動元のＡＮに対応する移動先のＡＮを決定する構成と、
   上記移動元のＡＮが、ハンドオフ要求メッセージを、移動先のＡＮに送信する構成とを含み、
   上記ＡＮ間ハンドオフが異なるＰＣＦに属するアクセスネットワーク間で実行され、上記ＡＮ間ハンドオフの手続きにて、上記アクセス端末が移動先のＡＮとの接続を確立する前に、上記移動先のＡＮとＰＤＳＮとの間の接続を確立し、上記ＰＤＳＮがデータを上記移動先のＡＮまたはＰＣＦに送信する構成は、
   上記移動元のＡＮから送信される上記ハンドオフ要求メッセージを受信した応答として、上記移動先のＡＮが、接続確立要求を上記移動先のＰＣＦに送信し、上記移動先のＰＣＦと上記移動先のＡＮとの接続を確立し、上記移動先のＰＣＦを上記ＰＤＳＮに登録し、上記移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続を確立する構成と、
   移動元のＰＣＦがデータ送信の中止を要求したとき、上記ＰＤＳＮが上記移動先のＰＣＦにデータを送信し、上記移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する構成とを含むことを特徴とするアクセスネットワーク間ハンドオフシステム。
7. 上記移動元のＰＣＦがデータ送信の中止を要求したとき、上記ＰＤＳＮが該移動元のＰＣＦへのデータ送信を中止する一方、上記移動先のＰＣＦにデータを送信することを特徴とする請求項６に記載のアクセスネットワーク間ハンドオフシステム。
8. 上記移動先のＰＣＦと上記ＰＤＳＮとの接続が確立した後、上記移動先のＰＣＦまたはＡＮ、および、上記移動元のＡＮまたはＰＣＦに対して、上記ＰＤＳＮが同時にデータを送信することを、上記移動元のＡＮまたはＰＣＦに通知するために、上記ＰＤＳＮがバイキャスト指示メッセージを上記移動元のＡＮに送信することを特徴とする請求項６に記載のアクセスネットワーク間ハンドオフシステム。

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