JP4745715B2 - 撮像装置、ネットワークカメラシステム、情報処理装置、ネットワークカメラシステムの制御方法、及び制御方法 - Google Patents

撮像装置、ネットワークカメラシステム、情報処理装置、ネットワークカメラシステムの制御方法、及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、ネットワークカメラシステム、情報処理装置、ネットワークカメラシステムの制御方法、及び制御方法に関し、特に、撮像画像を補正するために用いて好適なものである。
近年、遠隔地にあるカメラからの画像を、パケット通信網を介して受信してビューワ(viewer:閲覧端末装置)で見ることが可能な、いわゆるネットワークカメラシステムが注目されている。このネットワークカメラシステムは、画像を配信するカメラであるネットワークカメラと、このネットワークカメラからの画像を受信して見るビューワ(クライアント端末装置)とを備えて構成される。
このネットワークカメラシステムにおいて、出願人はダイナミックレンジの広いワイドダイナミックレンジカメラ(以下、WDカメラと称する)を検討している。WDカメラは、例えば室内に設置された状態から窓の外あるいは戸口に対して撮影する場合でも、室内の風景や人物の画像が黒つぶれせず、しかも室外の風景や人物などの画像が白とびしないように撮影できるように、通常取り扱える光量よりもさらに広い範囲の光量を取り扱うことのできるものである。
被写体の光量に対して取り扱えるダイナミックレンジをカメラにおいて拡大する手法としては、様々な手法が存在する。
例えば、撮影画像の画像データから低周波明るさ成分を抽出し、前記画像における明るさ成分の特徴量を検出し、前記特徴量に基づきパラメータを設定し、前記低周波明るさ成分と前記パラメータを用いて、前記画像データの明るさ成分を補正する覆い焼き処理が行われている(特許文献1を参照)。
ところで、従来のビデオカメラなどの撮像装置において、露出制御は自動的に行なうようになっている。ビデオカメラのように動画を長時間にわたって撮影するような場合においては、撮影中にも刻々と変化する撮影状況や、撮影環境に対して露出動作を自然に追従させ、安定でかつ最適な露出制御が常に行なわれなければならない。したがって、これらの条件を満たすビデオカメラの露出制御の実現が強く望まれる。露出制御を行なう方法として、従来は、主に中央重点平均測光方式が使われてきた(特許文献2を参照)。
特開2005−039460号公報 特開2000−354196号公報
しかしながら、従来のネットワークカメラで行なわれている露出制御方法では、中央重点平均測光方式を行なっているが、ネットワークカメラの設定場所によっては逆光などにより不十分な場合がある。そのため、露出制御された撮像画像に対して従来用いられているような覆い焼き処理を行なう画像処理部をネットワークカメラに設けることも考えられるが、既に遠隔地に設置されたネットワークカメラにこのような処理を設けることは面倒であり、また、ネットワークカメラの処理にも負担がかかることが想定される。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、ネットワークカメラに負担をかけることなく適切な明るさ補正を行なうことを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信する撮像装置であって、前記撮像手段の露出を制御する露出制御手段と、前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更手段と、前記変更手段による前記露出制御方式の変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
本発明のネットワークカメラシステムは撮像装置の撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信するネットワークカメラシステムにおいて、前記情報処理装置は、前記撮像装置から配信された画像の明るさ補正する明るさ補正指示を検出する検出手段と、前記検出手段による明るさ補正指示の検出に応じて、前記撮像装置から配信された画像の明るさを補正するとともに、前記撮像装置に制御情報を通知する制御手段とを有し、前記撮像装置は、露出を制御する露出制御手段と、前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更手段と、前記変更手段による変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
本発明の撮像装置及び情報処理装置は、前記ネットワークカメラシステムに設けられることを特徴とする。
本発明の制御方法は、撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信する撮像装置が行う制御方法であって、前記撮像手段の露出を制御する露出制御ステップと、前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更ステップと、前記変更ステップによる前記露出制御方式の変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明のネットワークカメラシステムの制御方法は、撮像装置の撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信するネットワークカメラシステムの制御方法であって、前記情報処理装置、前記撮像装置から配信された画像の明るさ補正する明るさ補正指示を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおける明るさ補正指示の検出に応じて、前記撮像装置から配信された画像の明るさを補正するとともに、前記撮像装置に制御情報を通知する制御ステップとを有し、前記撮像装置、前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更ステップと、前記変更ステップによる変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によればネットワークカメラに負担をかけることなく適正な明るさ補正を行なうことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるネットワークカメラシステムの概略構成の一例を示した図である。図1において、ネットワークカメラシステムは、ネットワークカメラ(撮像装置)100、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置からなるクライアント端末装置200、および蓄積サーバ700が、LAN500を介して相互に接続されている。本願発明は、LAN500の代わりにインターネットに置き換え可能である。
ネットワークカメラ100は、MPEG2、MPEG4、H.264などの動画ストリームや、MJPEG、JPEGなどの静止画や、付属のマイクあるいは外部からの音声入力に基づく音声ストリームデータを、パケット通信網であるLAN500に配信する。なお、本実施形態では、3台のネットワークカメラ100a〜100bが設けられている場合を例に挙げて示しているが、ネットワークカメラ100の数は3台に限定されないということは言うまでもない。
クライアント端末装置200は、ビューワとして機能し、ネットワークカメラ100から配信された各ストリームデータを受信し、様々なフォーマットによって符号化された各ストリームデータを復号化してモニタ600へ出力する。また、クライアント端末装置200は、ハードディスクなどの蓄積装置300にネットワークカメラ100から受信したストリームデータを蓄積し、その蓄積したストリームデータを後後で再生する録画、録音機能を有する。なお、本実施形態では、2つのクライアント端末装置200a、200bが設けられている場合を例に挙げて示しているが、クライアント端末装置200の数は2つに限定されないということは言うまでもない。
蓄積サーバ700は、蓄積装置300と同様に、ネットワークカメラ100から受信したストリームデータを蓄積するものである。そして、クライアント端末装置200の要求に応じて蓄積したストリームデータを、クライアント端末装置200へ配信する。
このようなネットワークカメラシステムの構成において、ネットワークカメラ100において予め露出制御され、配信された動画あるいは静止画をクライアント端末装置200にてデジタル覆い焼き処理によって明るさ補正を行なう一例を詳細に説明する。
図2は、ネットワークカメラ100の構成の一例を示したブロック図である。
図2において、100はネットワークカメラの本体を示す。101は、焦点合わせを行なうための撮像レンズ(フォーカスレンズ)であり、102は、撮像レンズ100から入射した光の光量を調節するアイリスである。103は、アイリス102により光量が調節され、撮像面に結像された光像を光電変換により画像信号に変換するCCDセンサー,CMOSセンサーなどの撮像素子である。なお、撮像素子103は、CCDセンサーに限定されるものでない。
CDS/AGC部104は、撮像素子103の蓄積電荷ノイズを低減する相関二重サンプリング部と、撮像素子103からのアナログ画像信号のゲインを調節する自動利得制御部とを備える。ビデオA/D変換器105は、CDS/AGC部104を介して撮像素子103から入力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。信号処理部106は、デジタル画像信号にガンマ補正、ニー補正、ホワイトクリップ処理などの所定の信号処理を行なって、Y、Cr/Cb形式のデジタル画像信号を生成する。
ビデオ符号化部107は、信号処理部106から出力されたY、Cr/Cb形式のデジタル画像信号を圧縮して符号化する。ゲート回路112は、ビデオA/D変換器105から出力されたデジタル画像信号から、撮像画面を分割した複数の領域に対して設定された任意の測光枠内に相当する信号だけを抽出する測光領域形成用のゲート回路である。積分器113は、ゲート回路112によって選択された撮像画面上の測光枠内の画像信号を積分してその平均輝度レベル(平均光量)を求める。積分器113で求められた平均輝度レベルは、後述するシステム制御部120へ出力される。
タイミングパルス発生器111は、撮像素子103における電荷の蓄積時間を制御するための操作タイミングパルスを出力する。なお、以下の説明では、タイミングパルス発生器111をTGと称する。108は、アイリス102を駆動するアイリスモーターであり、110は、アイリスモーター108を駆動するアイリス駆動回路である。
アイリスエンコーダ109は、アイリス102の開口量、すなわち絞り値を検出するホール素子などを備えて構成される。マイクユニット114は、音声を入力するためのものであり、外部マイク入力部115は、外付けのマイクから音声を入力するためのものである。オーディオアンプ116は、マイクユニット114又は外部マイク入力部115からのアナログ音声信号を増幅させる。オーディオA/D変換器117は、オーディオアンプ116から出力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。オーディオ符号化部118は、オーディオA/D変換器117から出力されたデジタル音声信号を圧縮して符号化する。ビデオ・オーディオエンコーダー119は、ビデオ符号化部107及びオーディオ符号化部118を備え、DSP(Digital Signal Processor)などを用いて実現される。
パケット化多重化部121は、符号化されたデジタル画像信号及びデジタル音声信号を、それぞれビデオパケット及びオーディオパケットにするパケット化処理を行なう。さらに、送信されるビデオストリーム、オーディオストリーム、及び制御ストリームを、LAN I/F部122に出力するために、所定のフォーマットに従って配置してパケットの多重化処理を行なう。
システム制御部120は、自動的に露出を制御し、さらにネットワークカメラ100のシステム全体を制御する。LAN I/F部122は、網と端末との間に必要な適応化を図るためのものである。
図3は、クライアント端末装置200の構成の一例を示したブロック図である。なお、図3に示すように、本実施形態のクライアント端末装置200は、専用の組み込み機器であっても、パーソナルコンピュータなどに本実施形態を実行するためのソフトウェアをインストールすることによっても実現可能である。
図3のクライアント端末装置200において、LAN I/F部201は、外部と通信を行なうためのインターフェースである。デパケット化分離部202は、まず、所定のフォーマットによって多重化されたデータであるメディアパケット(ストリームデータ)をビデオ、オーディオ及び制御の各メディアに分離する。そして、分離したビデオパケット及びオーディオパケットをデパケット化し、符号化画像情報及び符号化音声情報を構成する。
ビデオ復号化部203は、デパケット化分離部202から出力された符号化画像情報を伸張及び復号化して、デジタル動画データ又はデジタル静止画データにする。オーディオ復号化部204は、デパケット化分離部202から出力された符号化音声情報を伸張及び復号化して、デジタル音声データにする。ビデオ・オーディオコーデック205は、ビデオ復号化部203及びオーディオ復号化部204を備え、DSPなどを用いて実現される。
明るさ補正部208は、ビデオ復号化部203によって復号化されY、Cr/Cb形式のデジタル画像データ(デジタル動画データ又はデジタル静止画データ)のうち、Y(輝度)デジタル画像データの明部をそのままにして暗部のみを補正するデジタル覆い焼き処理によって明るさ補正を行なう。ビデオD/A変換器209は、明るさ補正部208で補正されたデジタル動画データ又はデジタル静止画データをアナログの映像信号に変換して、モニタ600に出力する。
オーディオD/A変換器210は、オーディオ復号化部204によって復号化されたデジタル音声データをアナログの音声信号に変換して、モニタ600に出力する。蓄積装置I/F部207は、LAN I/F部201で入力されたメディアパケット、又はデパケット化分離部202で構成された符号化画像情報及び符号化音声情報を蓄積装置300へ転送したり、蓄積装置300に蓄積されている符号化画像情報及び符号化音声情報を、デパケット化分離部202を介してビデオ・オーディオコーデック205へ転送し、ビデオおよびオーディオを再生させるようにしたりするためのである。蓄積装置300は、ネットワークカメラ100から配信されたビデオストリーム及びオーディオストリームを蓄積させる。具体的に蓄積装置300は、例えばハードディスク装置や記録型DVD装置などを用いて構成される。システム制御部206は、クライアント端末装置200のシステム全体を制御し、操作部211は、明るさ補正部208の補正のオン、オフを含めたクライアント端末装置200の操作や、ネットワークカメラ100からの各メディアの配信開始を指示する操作などをユーザが行なう操作デバイスである。操作部211は、例えばキーボード,マウス,タッチパネルなどを用いて構成される。
図4は、蓄積サーバ700の構成の一例を示したブロック図である。
図4において、LAN I/F部701はネットワークを介して他の装置とデータの通信を行なうためのものであり、画像・音声蓄積部703は、ネットワークカメラ100から配信されたビデオストリーム及びオーディオストリームを蓄積する。画像・音声蓄積部703は、例えばハードディスク装置や記録型DVD装置などを用いて構成される。
画像・音声蓄積部I/F部702は、LAN I/F部701を介してネットワークカメラ100から配信されたビデオストリーム及びオーディオストリームをそのまま画像・音声蓄積部703へ転送したり、画像・音声蓄積部703に蓄積されているビデオストリーム及びオーディオストリームをクライアント端末装置200へ配信するためにLAN I/F部701へ転送したりする。画像・音声蓄積部I/F部702は、クライアント端末装置200へ配信するビデオストリームを最適化するために、ネットワークカメラ100から配信されたビデオストリーム及びオーディオストリームを、画像変換部706にも転送する。
706は、クライアント端末装置200の復号化能力に応じて、配信するビデオストリームに基づく画像のフォーマット・サイズなどを変換する画像変換部である。704は、蓄積サーバ700のシステム全体を制御するシステム制御部であり、705は、画像変換部706の変換制御の指示など、蓄積サーバ700の操作をユーザが行なうようにするための操作部である。
次に、以上のような構成でネットワークカメラ100からクライアント端末装置200に対してLAN500を介して映像および音声を伝送させる本実施形態のネットワークカメラシステムにおける露出制御方法の動作の一例を説明する。なお、以下の説明では、クライアント端末装置200の操作部211よりネットワークカメラ100から映像及び音声が配信されたものとする。
まず、ネットワークカメラシステムの動作を説明する。
ネットワークカメラ100の撮像レンズ101からの光学像がアイリス102を介して撮像素子103上に結像されると、撮像素子103は、結像された光学画像を、TG111から出力される操作タイミングパルスに合わせて電気的な画像信号に変換し出力する。
出力された画像信号は、CDS/AGC部104で調整される。調整された後の画像信号は、ビデオA/D変換器105へ供給されてデジタル画像信号となる。このデジタル画像信号は、信号処理部106により、所定の色処理や、ホワイトバランス調整などの処理がデジタル的に施され、適正レベルに調整される。そして、適正レベルに調整されたデジタル画像信号は、Y、Cr/Cb形式のデジタル画像信号として出力される。
また、信号処理部106では、撮像レンズ101を駆動するために必要な尖鋭度信号などを取り出してシステム制御部120に出力する。そして、システム制御部120は、その尖鋭度信号を基に合焦動作を制御する。
ゲート回路112は、ビデオA/D変換器105より出力されたデジタル画像信号のY(輝度)信号から、システム制御部120によって設定された測光枠内の信号を抽出する。そして、抽出された信号は、積分器113により積分されて平滑され、平均輝度レベルとして出力される。この出力された平均輝度レベルの信号を、露出を制御するための信号としてシステム制御部120に取り込む。
システム制御部120は、この平均輝度レベルの信号,アイリス102および撮像素子103の電子シャッタ速度の現在の状態に基づいて、アイリス102、TG111、及びCDS/AGC部104を適宜制御して、露出制御を行なうための露出制御データを演算する。そして、システム制御部120は、その露出制御データに応じて、積分器113より出力される平均輝度レベルが、所定の範囲内に入るように、アイリス駆動回路110を制御する。アイリス駆動回路110は、システム制御部120からの制御に基づいて、アイリスモーター108へ出力する駆動電流を制御する。この駆動電流の制御によりアイリスモーター108は、アイリス102の開口量を制御する。
さらに、システム制御部120は、撮像素子103における蓄積時間、つまり電子シャッタ速度を制御する信号をTG111に供給する。そして、撮像素子103の出力レベルを制御する信号をCDS/AGC部104へ供給する。本実施形態のネットワークカメラ100では、以上のような制御を基にして閉ループ自動露出制御が行なわれる。
信号処理部106から出力されたデジタル画像信号は、Y、Cr/Cbの形式でビデオ符号化部107に供給される。ビデオ符号化部107は、Y、Cr/Cbの形式のデジタル画像信号に対し、配信用の圧縮方式で圧縮する処理を施したり、フレームレートの設定などを施したりして符号化画像情報を生成する。ここでの配信用の圧縮方式は、所定の例えば、MPEG2、MPEG4、H.264、MJPEGまたはJPEGなどの規格に基づくものである。
音声は、マイクユニット114を通して、又は多種の外部マイクを使用する場合には外部マイク入力部115を通してアナログ音声信号に変換され、オーディオアンプ116で増幅される。増幅されたアナログ音声信号は、オーディオA/D変換器117へ供給されて、8KHz、16KHz、44.1KHzなどの周波数によりサンプリングが行なわれてデジタル音声データとなる。このデジタル音声データは、オーディオ符号化部118に供給され、配信用の圧縮方式で圧縮されたり、フレームレートが設定されたりするなどの処理が施される。これにより符号化音声情報が生成される。ここでの配信用の圧縮方式は、所定の例えば、MPEG1、G.711、G.722またはAMRなどの規格に基づくものである。なお、デジタル音声データを圧縮せずにそのままのレベルのL-PCMフォーマットで出力するようにしてもよい。
ビデオ符号化部107から供給された符号化画像情報、及びオーディオ符号化部118から供給された符号化音声情報は、パケット化多重化部121にて、それぞれビデオパケット、及びオーディオパケットにパケット化される。さらに、パケット化されたデータをRTP(Real time Transport Protocol)などのプロトコルに従って、配置して多重化処理を行ない、多重化処理を行ったパケットをメディアパケットとして、LAN I/F部117よりLAN500を介してクライアント端末装置200へ配信する。
配信された各メディアパケットは、クライアント端末装置200のLAN I/F部201より受信される。デパケット化分離部202は、受信された各メディアパケットを、外部から配信された多重化フォーマットに従って分離し、分離した各メディアパケットをデパケット化し、符号化画像情報及び符号化音声情報を、それぞれビデオ復号化部203及びオーディオ復号化部204へ出力する。
さらに、配信された各メディアパケットを録画する場合には、システム制御部206からの制御により、配信された各メディアパケットまま、蓄積装置I/F部207へ転送した後、さらに蓄積装置300へ出力して記録する。もちろん、配信された各メディアパケットを分離及びデパケット化して構成された符号化画像情報および符号化音声情報を蓄積装置300へ出力して記録してもよい。
オーディオ復号化部204へ出力された符号化音声情報は、圧縮方式に基づき伸張及び復号化され、オーディオD/A変換器210にてアナログの音声信号に変換されてモニタ600に出力される。
ビデオ復号化部203へ出力された符号化画像情報も同様に、圧縮方式に基づき伸張及び復号化され、Y、Cr/Cbの形式のデジタル画像信号にされた後に、明るさ補正部208に出力される。この明るさ補正部208では、操作部211を用いた操作に応じてシステム制御部206から制御を行なって明るさ補正のオン、オフを行なう。
明るさ補正がオンの場合は、操作部211の操作によるパラメータ設定に基づいて、Y、Cr/Cbの形式のデジタル画像信号におけるY(輝度)信号についてデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう。明るさ補正がオフの場合は、出力されたY、Cr/Cbの形式のデジタル画像信号を、補正せずにそのままビデオD/A変換器209にてアナログの映像信号に変換してモニタ600に出力する。
図5は、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう場合のクライアント端末装置200内の明るさ補正部208の機能構成の一例を示したブロック図である。
図5において、原画像501のデジタル画像信号におけるY(輝度)信号レベルを上下させることにより、原画像501に対するボケ画像502を作成し、原画像50及びボケ画像502の輝度情報などに基づいて、テーブル503を用いて、原画像501の暗部に対して掛けるγ値や、原画像501のどのレベルの暗部に対して補正するかなどを決定して補正処理部504で明るさ補正を行ない、明るさのダイナミックレンジが広い補正画像505を生成する。明るさ補正部208において生成された補正画像505は、ビデオD/A変換器209にてアナログの映像信号に変換された後に、モニタ600に出力される。録画されたデータを再生させる場合にもシステム制御部206からの制御によって、データを蓄積装置300から読み出し、蓄積装置I/F部207、及びデパケット化分離部202を介して、前述したのと同様に、モニタ600に出力する。
クライアント端末装置200内のデジタル覆い焼き処理による明るさ補正がオフの場合、ネットワークカメラ100における露出制御のみが行われた画像がモニタ600上に出力されることになる。
図7に、ネットワークカメラ100によって行われる測光方式である中央重点平均測光方式の撮像画面上の測光領域を示す。中央重点平均測光方式では、撮像画面70の中央付近の領域にあるB枠701に一番大きな重み付けを行なう。次に、その周辺部の領域にあるC2枠702に二番目に大きな重み付けを行なう。次に、撮像画面70の上辺部付近の領域にあるC1枠703に重み付けを行なう。このように中央重点平均測光方式は、撮影者が撮影するときに被写体を中央部に位置させるであろうという思想のもとに考え出された方式である。また、特に、C1枠703に対する重み付けを一番小さくするのは、屋外の撮影時には、画面の上部は青空が入ってくることが多く、そのような場合、青空の輝度が非常に高いことから画面全体が暗くなってしまうのを防ぐためである。例えば、B枠701、C1枠702、及びC2枠703に対する重み付けを、B枠:C1枠:C2枠=10:2:5というようにする。
図8は、ネットワークカメラ100の露出制御の切り替え処理を示すフローチャートである。ステップS101において、操作部211の操作に応じてデジタル覆い焼き処理による明るさ補正がオンされると、明るさ補正のレベルに関する制御情報をシステム制御部206によりパケット化し、パケット化した制御情報をLAN I/F部201からLAN500を介してネットワークカメラ100に伝送する。そして、ネットワークカメラ101はこの制御情報を受信したか否か判断する。このとき、LAN500の代わりにネットワークがインターネットの場合、基本的にはTCP/IPによる通信を行なうが、HTTPあるいはSIPなどによるアプリケーション通信プロトコルにしたがって通信することも可能である。なお、前記明るさ補正のレベルに関する制御情報の詳細については後述する。
ステップS102において、ネットワークカメラ100で受け取った制御情報は、LAN I/F部122を介してシステム制御部120に通知される。通知を受けたシステム制御部120は、ゲート回路112を制御し、新たに撮像画面内の輝度レベル高い領域の画像信号を参照するための測光枠を設定することにより、露出制御方式の変更処理を行なう。
図6は、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正がオンされたときに設定されるゲート回路112における測光枠の一例を示した図である。
図6において、B枠601、C1枠602、及びC2枠603に加え、A枠が設定される。A枠604を設定する具体的な方法を説明すると、例えば、撮像画面60を水平方向に8つの領域H0〜H7に分割すると共に、垂直方向に8つの領域V0〜V7に分割して、64個の領域を形成する。これら64個の領域の中で最も高い輝度を有する領域を選択し、選択した領域がA枠604となる。
このA枠604内の画像信号は、積分器113により積分及び平滑され、この積分及び平滑された画像信号は、平均輝度レベルとして出力される。このように、図6に示した例では、領域H1、V3で囲まれるA枠604が最も高い輝度を有する測光枠として選択され、このA枠604の画像信号の平均輝度レベルがシステム制御部120に出力される。このA枠604の画像データと、B枠601、C1枠602、及びC2枠603の画像データとの平均輝度レベルのデータに重み付けを行ない、この計算結果から露出制御を行なう。例えば、A枠、B枠、C1枠、及びC2枠の重み付けの割合を、A枠:B枠:C1枠:C2枠=5:4:1:2というようにする。そして、このような重み付けを行なうことにより求められた測光値に基づいて、前述したような露出制御が行なわれる。すなわち、この測光値が所定の範囲内に収まるようにアイリス102、TG111、及びCDS/AGC部104が制御される。
一方、このデジタル覆い焼き処理による明るさ補正のレベルは、クライアント端末装置200の操作部211の操作に基づく設定によって変えることができる。明るさ補正されたネットワークカメラ100からの画像をモニタ600に表示しているので、ユーザはこれを見ながら明るさ補正のレベルに関するパラメータを設定する。この設定に応じて、このA枠604の選択を最も高い輝度を有する領域だけではなく、n番目(nは2以上の自然数)に輝度が高い領域とすることもできる。
ステップS103において、露出制御方式の変更処理にともなって、制御通知をネットワークカメラ100に対して行ったクライアント端末装置以外のネットワークカメラ100にアクセスしているクライアント端末装置に対して、露出制御方式を変更した旨の通知を行なう。もちろん、確認のために制御通知をネットワークカメラ100に対して行ったクライアント端末装置に対しても露出制御方式の変更通知を行ってもよい。なお、ネットワークカメラ100は、クライアント端末装置のアクセス時にアクセス情報を取得しているものとする。
このようにしてユーザにより設定された結果を前述したように制御情報としてパケット化し、クライアント端末装置200のシステム制御部206からLAN500を介してネットワークカメラ100のシステム制御部120に通知する。通知を受けたシステム制御部120は、設定された明るさ補正のレベルに応じてA枠604の選択を行なう。そして、前述したようにして測光値を求め、求めた測光値に基づいて露出制御を行なう。
なお、本実施形態では、図1に示した3台のネットワークカメラ100a〜100cの1台から、複数のクライアント端末装置200a、200bに動画あるいは静止画を配信する場合、制御権を取った1台のクライアント端末装置200だけが、そのネットワークカメラ100の露出を制御できるようにしている。制御権を取る方法は、例えば、一定時間が経過する度に制御権を交代させるようにしたり、ネットワークカメラシステムの管理者からの許可に従って制御権を取得したりするなどいろいろあるが、どのような方法でもかまわない。つまり、ネットワークカメラ100の制御権を取ったクライアント端末装置200が、そのネットワークカメラ100に、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を指示することによって、前述したA枠604の測光領域を含めた露出制御方法に移行するようにしていればよい。
クライアント端末装置200が制御権を離したら、他のクライアント端末装置200が制御権を取ることができる。この制御権を取ったクライアント端末装置200がデジタル覆い焼き処理による明るさ補正をしない場合には、通常の中央重点平均測光方式による測光枠を用いた露出制御を行なうようにする。一方、異なった設定パラメータによるデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう場合には、A枠604の選択を変えて露出制御を行なうようにする。以上のようにすることによって制御権を取っている間だけ制御可能であるクライアント端末装置200の制御権に連動してネットワークカメラ100の露出制御を実現することができる。
ここで、ネットワークカメラ100aの制御権がクライアント端末装置200aからクライアント端末装置200bに移る場合を例に挙げて、制御権が移る場合の動作の一例を説明する。
まず、前述したようにしてネットワークカメラ100の露光制御が行なわれると、ネットワークカメラ100aのシステム制御部120は、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正がオンされていることを示す補正情報を生成して符号化する。この補正情報は、パケット化多重化部121でパケット化される。パケット化された補正情報は、LANI/F部122及びLAN500を介して、制御権のあるクライアント端末装置200a以外のクライアント端末装置であって、ネットワークカメラ100aにアクセスしているクライアント端末装置200bに送信される。
こうしてネットワークカメラ100aから送信された補正情報をクライアント端末装置200bに設けられたLAN I/F部201が受信すると、デパケット化分離部202は、パケット化されている補正情報をデパケット化する。デパケット化された補正情報は、システム制御部206において復号化される。これにより、クライアント端末装置200bは、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正がオンされていることを知ることができる。
そして、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かを問い合わせるためのウインドウ(画像)をモニタ600にホップアップ表示し、表示内容に基づいたユーザによる操作部211の操作結果に基づいて、システム制御部206は、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かを判定する。この判定の結果、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう場合には、A枠604の選択を変えて、クライアント端末装置200aと同様に、露出制御をネットワークカメラ100aに開始させ、この露出制御により撮像された画像に対し、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう。一方、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なわない場合には、通常の中央重点平均測光方式による測光枠を用いた露出制御をネットワークカメラ100aに開始させる。
次に、ネットワークカメラ100から配信されて蓄積サーバ700において蓄積されたビデオストリーム及びオーディオストリームに基づく映像及び音声をクライアント端末装置200に対してLAN500を介して伝送させる場合の動作の一例を説明する。
ネットワークカメラ100及びクライアント端末装置200の機能の説明に関しては前述したものと同様である。蓄積サーバ700の操作部705の操作に基づいてネットワークカメラ100からビデオストリーム及びオーディオストリームを配信させる。配信されたビデオストリーム及びオーディオストリームは、蓄積サーバ700の画像・音声蓄積部703にそのままのデータで蓄積させる。
なお、ネットワークカメラ100は、配信するビデオストリームに対して、前述したクライアント端末装置200からの指示に基づき、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう場合の露出制御を行なうか、あるいは通常の露出制御を行なうかを選択し、選択した結果を示すタグを付してビデオストリームを配信してもよい。これにより画像・音声蓄積部703に蓄積されたビデオストリームが、どちらの方式の露出制御によって撮像されたかを判別することが可能になるとともに図8のステップS103の他のクライアント端末200に対して露出制御方式の変更通知を行なわずにすむ。
例えば、画像・音声蓄積部703に蓄積されたビデオストリーム及びオーディオストリームをクライアント端末装置200の操作部211の操作に基づいて配信させ、モニタ600に映像を再生させる場合、クライアント端末装置200は、蓄積されたビデオストリームに関連付けられたタグによって、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうかどうかを判断して映像を再生させることができる。
また、蓄積サーバ700は、そのクライアント端末装置200の復号化能力に適合した符号化方式、フォーマット及びサイズなどになるように、画像変換部706によってビデオストリームを変換してから、クライアント端末装置200へ配信させるようにする。
以上のように本実施形態では、クライアント端末装置200の操作に基づいて設定された明るさ補正のレベルに関する制御情報をネットワークカメラ100に通知する。ネットワークカメラ100は、前記設定された明るさ補正のレベルに応じて撮像画面内の輝度の高い領域であるA枠604を選択し、選択したA枠604の平均輝度レベルに重み付けを行なって測光値を求め、その測光値に基づいて露出制御を行なう。この露出制御によりネットワークカメラ100で撮像された画像をクライアント端末装置200が取り込み、デジタル覆い焼き処理を行なう。
これにより、輝度の高いA枠604を考慮して露光制御することが可能になる。したがって、ネットワークカメラ100から配信された画像に対するデジタル覆い焼き処理(視覚的な明るさ補正)を、クライアント端末装置200側で適切に行なえるようになる。また、クライアント端末装置200側でデジタル覆い焼き処理を行なうので、ネットワークカメラ100側の負担を可及的に軽減することができる。
なお、前述したように、本実施形態では、クライアント端末装置200においてデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうネットワークカメラシステムが、ネットワークカメラ100、クライアント端末装置200及び蓄積サーバ700を用いて実現される場合を例に挙げて説明し、ネットワークカメラ100側の負担を可及的に軽減することができるようにしたが、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正の機能をネットワークカメラ100内に設けるネットワークカメラシステムで実現することもできる。
この場合はクライアント端末装置200の操作部211からの操作によって前述のアプリケーション通信プロトコルに従って明るさ補正のオン・オフをネットワークカメラ100に通知し、オンの場合、それに応じた露出制御を行なった画像に対し明るさ補正を行なった画像をネットワークカメラ100からクライアント端末装置200へ配信させるようにすることになる。
なお、図8のステップ103における露出変更通知に基づいて、他のクライアント装置に対してデジタル覆い焼き処理の実行を開始させることも可能である。すなわち、制御権のあるクライアント端末装置200から送信された制御情報に基づいて設定した測光枠601〜602を用いて露光制御を行った後に、制御権のない他のクライアント端末装置200に対してデジタル覆い焼き処理の実行を開始させるための指示を行なってもよい。
具体的には、ステップS103の露出制御変更通知として、ネットワークカメラ100aのシステム制御部120は、ネットワークカメラ100aの露出制御方式が変更されたことを示す情報とともに、デジタル覆い焼き処理を行なうことを指示するための指示情報を生成する。この指示情報は、パケット化多重化部121でパケット化される。パケット化された指示情報は、LANI/F部122及びLAN500を介して、制御権のあるクライアント端末装置200a以外のクライアント端末装置であって、ネットワークカメラ100aにアクセスしているクライアント端末装置200bに送信される。
図9は上述のデジタル覆い焼き処理の指示情報を受信したクライアント端末装置100における動作処理フローチャートである。ステップS202において、ネットワークカメラ100aから送信された制御変更通知をクライアント端末装置200bに設けられたLAN I/F部201が受信すると、デパケット化分離部202は、パケット化されている指示情報をデパケット化する。これにより、クライアント端末装置200bは、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正が指示されていることを知ることができる。
そして、ステップS202において、デジタル覆い焼き処理がまだ行われていない場合(図8のステップS101において制御情報を撮像装置に通知していないクライアント端末装置の場合)、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かをユーザに問い合わせるためのウインドウをモニタ600bにホップアップ表示する。ステップS203において、この表示した内容に基づいたユーザによる操作部211の操作結果に基づいて、クライアント端末装置200bのシステム制御部206は、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かを判定する。この判定の結果、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正の指示を検出した場合には、ネットワークカメラ100aから取得したデジタル画像データに対してデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう。一方、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正が必要ない旨の指示が検出された場合には、デジタル画像データに対して覆い焼き処理を行なわずにモニタ600b上に画像データの表示を行なう。
以上のように本実施形態では、ネットワークカメラ100は、制御権を有さないクライアント端末装置200bに対して、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうように指示する。その後、制御権を有するクライアント端末装置200aからの指示に基づく露出制御により撮像された画像に対して、ネットワークカメラ100bがデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうようにした。よって、本実施形態では、第1の実施形態の効果に加え、ネットワークカメラ100における負担をより一層軽減させることができるという効果がある。また、ネットワークカメラに接続しているすべてのクライアント端末装置に対して適切な処理が施された画像データを提供することができる。
なお、本実施形態では、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かを問い合わせるためのウインドウ(画像)をモニタ600bにホップアップ表示し、ユーザにデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かを選択させるようにしたが、このウインドウを表示し、ユーザにデジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なうか否かを選択させる処理を省略して、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう強制的に行なうようにしてもよい。
ネットワークカメラ側において露出制御が行なわれたときに用いられる撮像画面内の輝度分布情報をクライアント端末装置側に転送し、この輝度分布情報をクライアント端末装置側の覆い焼き処理に流用することも可能である。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の実施形態を示し、ネットワークカメラシステムの概略構成の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、ネットワークカメラの構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、クライアント端末装置の構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、蓄積サーバの構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正を行なう場合の明るさ補正部の機能構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、デジタル覆い焼き処理による明るさ補正がオンされたときに設定されるゲート回路における測光枠の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、中央重点平均測光方式の撮像画面上の測光領域を示す図である。 本発明の実施形態を示し、撮像装置の動作処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、クライアント端末装置の動作処理の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 ネットワークカメラ
101 レンズ
102 アイリス
103 撮像素子(CCD)
104 CDS/AGC部
106 信号処理部
108 アイリスモーター
109 アイリスエンコーダ
110 アイリス駆動回路
111 タイミング発生器(TG)
112 ゲート回路
113 積分器
120 システム制御部
121 パケット化多重化部
122 LAN I/F部
200 クライアント端末装置
201 LAN I/F部
202 デパケット化分離化部
206 システム制御部
208 明るさ補正部
211 操作部
300 蓄積装置
500 LAN
600 モニタ
604 A枠

Claims (12)

  1. 撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信する撮像装置であって、
    前記撮像手段の露出を制御する露出制御手段と、
    前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更手段と、
    前記変更手段による前記露出制御方式の変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記変更手段は、前記撮像手段により撮像された画像内の分割領域のうち輝度が最も高い分割領域の画像データを参照して露出を制御する露出制御方式に露出制御方式を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 撮像装置の撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信するネットワークカメラシステムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記撮像装置から配信された画像の明るさ補正する明るさ補正指示を検出する検出手段と、
    前記検出手段による明るさ補正指示の検出に応じて、前記撮像装置から配信された画像の明るさを補正するとともに、前記撮像装置に制御情報を通知する制御手段とを有し、
    前記撮像装置は、
    露出を制御する露出制御手段と、
    前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更手段と、
    前記変更手段による変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とするネットワークカメラシステム。
  4. 前記撮像装置の変更手段は、前記撮像手段により撮像された画像内の分割領域のうち輝度最も高い分割領域の画像データを参照して露出を制御する露出制御方式に露出制御方式を変更することを特徴とする請求項に記載のネットワークカメラシステム。
  5. 前記情報処理装置の制御手段は、前記撮像装置の制御権を有する場合に前記制御情報を前記撮像装置に通知することを特徴とする請求項に記載のネットワークカメラシステム。
  6. 前記通知手段は、前記第2の情報処理装置で前記画像の明るさの補正処理を実行させるための通知を行うことを特徴とする請求項に記載のネットワークカメラシステム。
  7. 請求項ないし請求項の何れか1項に記載のネットワークカメラシステムに設けられることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項ないし請求項の何れか1項に記載のネットワークカメラシステムに設けられることを特徴とする情報処理装置。
  9. 撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信する撮像装置が行う制御方法であって、
    前記撮像手段の露出を制御する露出制御ステップと、
    前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更ステップと、
    前記変更ステップによる前記露出制御方式の変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. 撮像装置の撮像手段によって撮像された画像を情報処理装置に配信するネットワークカメラシステムの制御方法であって、
    前記情報処理装置
    前記撮像装置から配信された画像の明るさ補正する明るさ補正指示を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおける明るさ補正指示の検出に応じて、前記撮像装置から配信された画像の明るさを補正するとともに、前記撮像装置に制御情報を通知する制御ステップとを有し、
    前記撮像装置
    前記情報処理装置からの制御情報の通知に応じて、露出制御方式を変更する変更ステップと、
    前記変更ステップによる変更を、前記制御情報を通知した情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置に通知する通知ステップと、
    を有することを特徴とするネットワークカメラシステムの制御方法。
  11. 記変更ステップは、前記撮像手段により撮像された画像内の分割領域のうち輝度最も高い分割領域の画像データを参照して露出を制御する露出制御方式に露出制御方式を変更することを特徴とする請求項に記載の制御方法。
  12. 前記変更ステップは、前記撮像手段により撮像された画像内の分割領域のうち輝度が最も高い分割領域の画像データを参照して露出を制御する露出制御方式に露出制御方式を変更することを特徴とする請求項10に記載のネットワークカメラシステムの制御方法。
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