JP4743288B2 - 制御装置及び制御システム - Google Patents

制御装置及び制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP4743288B2
JP4743288B2 JP2009025133A JP2009025133A JP4743288B2 JP 4743288 B2 JP4743288 B2 JP 4743288B2 JP 2009025133 A JP2009025133 A JP 2009025133A JP 2009025133 A JP2009025133 A JP 2009025133A JP 4743288 B2 JP4743288 B2 JP 4743288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
network
power save
mode
power saving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009025133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010183359A (ja
Inventor
祐二 高林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2009025133A priority Critical patent/JP4743288B2/ja
Priority to US12/698,535 priority patent/US8423808B2/en
Publication of JP2010183359A publication Critical patent/JP2010183359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4743288B2 publication Critical patent/JP4743288B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • G05B19/0423Input/output
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/21Pc I-O input output
    • G05B2219/21102Pc control of device over normal remote control connected between them
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/23Pc programming
    • G05B2219/23043Remote and local control panel, programming unit, switch
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/25Pc structure of the system
    • G05B2219/25289Energy saving, brown out, standby, sleep, powerdown modus for microcomputer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Description

本発明は、制御装置及び制御システムに関する。
従来から油田やガス田等の化学プラントで使用されるプロセス制御システムでは、プラント設備に設置された各種のフィールド機器(温度計や圧力計、流量計、バルブ等)を自律制御すると共にネットワーク通信機能を有するプロセスコントローラを、LAN(Local Area Network)を介して保守管理端末や他のコントローラと通信可能に接続し、さらに無線ネットワークを介して遠隔地に設置された遠隔監視端末と通信可能に接続した構成を採用している。
上記のプロセスコントローラは、各種のフィールド機器から収集したプロセスデータを、LANを介して保守管理端末や他のコントローラに提供したり、無線ネットワークを介して遠隔監視端末に提供する。これにより、システム管理者は、遠隔地に居ながら遠隔監視端末によるプロセスデータの閲覧・管理、及びプロセスコントローラの遠隔操作を行うことができる。一方、現場担当者は、保守管理端末によるプロセスデータの閲覧・管理、及びプロセスコントローラを含む各機器の保守点検作業を行うことができる。
このようなプロセスコントローラは、LANとの通信接続(TCP/IP接続)を行うと共にLANを介してのデータ送受信を行うためのネットワークコントローラを備えている。なお、このネットワークコントローラは、CPU(Central Processing Unit)とは別個の半導体ICチップとして基板上に実装されていることが一般的である。このネットワークコントローラは、CPUからの要求、または保守管理端末や他のコントローラからの要求に応じて定期的、あるいは不定期に通信動作(通信接続、データ送受信)を行うため、比較的他の部品と比べて消費電力が大きい。
油田やガス田等の化学プラントは、電力供給インフラが十分に整っていない場所に建造される場合が多く、太陽光発電などによって不足電力を補うことが検討されているが、そのためにもプロセス制御システム全体の低消費電力化は必須事項である。そこで、上記のように消費電力が大きいネットワークコントローラに着目して低消費電力化を図る手法が提案されている。
具体的には、省電力モード(パワーセーブモード)の切替機能を備えたネットワークコントローラを用い、手動操作によってネットワークコントローラをパワーセーブモードに移行または復帰させるマニュアルパワーセーブ機能と、ネットワークコントローラが受信するデータを監視し、規定時間内にデータの受信がない時にネットワークコントローラをパワーセーブモードに移行させるオートパワーセーブ機能とをプロセスコントローラに設ける。
上記のマニュアルパワーセーブ機能では、手動操作可能な外部スイッチをプロセスコントローラに設け、CPUのパワーセーブ管理機能によって、外部スイッチの切替操作に応じてネットワークコントローラにパワーセーブON/OFF指令を送出する。また、オートパワーセーブ機能では、パワーセーブ管理機能によってネットワークコントローラの受信データ数を監視し、監視時間内にデータ受信がなければネットワークコントローラにパワーセーブON指令を送出する。
特開2008−199091号公報
従来では、上述した外部スイッチの他に、手動によってネットワークコントローラのパワーセーブモードの切替を制御する手段がなく、遠隔地に設置された遠隔監視端末からネットワークコントローラのパワーセーブモードの切替を制御することができなかった。また、遠隔監視端末からプロセスコントローラに対してパワーセーブモードの切替指示を送信するためには、特別な通信プロトコルを実装する必要があった。
このように、従来では、パワーセーブモードの制御機能はシステム設計者によって予め固定的に決められており、エンドユーザ(システム管理者や現場担当者)がシステムの運用に応じてパワーセーブモードの制御機能を任意に変更・実装することは困難であった。例えば、上記のように、遠隔監視端末によってパワーセーブモードを制御するためには、特別な通信プロトコルを実装する必要があり、このような通信プロトコルの確立及び実装をエンドユーザが行なうことは極めて困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エンドユーザがシステムの運用に応じて、通信手段の省電力モードの制御機能を容易且つ任意に変更・実装することが可能な制御装置及び制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、所定のプログラミング言語によって作成した制御プログラムに従って制御対象機器を制御する制御装置であって、自らの省電力モードの切替機能を備え、ネットワークを介して上位端末と通信を行う通信手段と、前記プログラミング言語によって作成したネットワーク制御ライブラリを利用して、前記通信手段の省電力モードの切替を制御するモード制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の制御装置において、前記ネットワーク制御ライブラリは、1つ若しくは複数の入力変数の値に応じて省電力モードの切替を制御するために必要な値を出力する機能を有するソフトウェア部品であり、前記モード制御手段は、前記ネットワークとは異なるネットワークを介して遠隔監視端末から受信した遠隔指示に含まれる前記入力変数を検出し、当該検出した入力変数の値に応じて前記ネットワーク制御ライブラリから得られる出力値をモード制御信号として出力する遠隔指示検出手段と、前記モード制御信号に基づいて前記省電力モードの切替を制御する省電力制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の制御装置において、前記通信手段にて送受信される送受信フレームの監視時間及び監視対象とするフレーム種別をモード制御用パラメータとして記憶する記憶手段と、前記送受信フレームに関する情報を管理する送受信フレーム情報管理手段とを備え、前記省電力制御手段は、前記送受信フレームに関する情報に基づいて、前記監視対象とするフレーム種別に該当する送受信フレームの送受信が前記監視時間内に実施されたか否かを判断し、否の場合に前記省電力モードをオンに制御することを特徴とする。
また、本発明の制御装置において、前記省電力制御手段は、自装置の通信アプリケーションから送信フレームの送信要求を受けた場合に前記省電力モードをオフに制御することを特徴とする。
また、本発明の制御装置において、手動操作可能なスイッチを備え、前記省電力制御手段は、前記スイッチのオン/オフ操作に応じて前記省電力モードのオン/オフを制御することを特徴とする
さらに、本発明の制御システムは、上述した制御装置と、前記制御装置によって制御される制御対象機器と、ネットワークを介して前記制御装置と通信可能な上位端末とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定のプログラミング言語によって作成した制御プログラムに従って制御対象機器を制御する制御装置において、前記プログラミング言語によって作成したネットワーク制御ライブラリを利用して通信手段の省電力モードの切替を制御するようにしたため、エンドユーザがシステムの運用に応じて省電力モードの制御機能を容易且つ任意に変更・実装することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプロセスコントローラ(制御装置)10を備えるプロセス制御システム1の構成概略図である。 本発明の一実施形態に係るプロセスコントローラ10の詳細構成図である。 本発明の一実施形態に係るプロセスコントローラ10で利用するネットワーク制御ライブラリ205aの説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る制御装置を備える制御システムの構成概略図である。なお、本実施形態に係る制御システムとして、油田やガス田等の化学プラントで使用されるプロセス制御システムを例示して説明する。
この図1に示すように、本実施形態に係るプロセス制御システム1は、プロセスコントローラ(制御装置)10と、フィールドバス20と、n個のフィールド機器F1〜Fnと、LAN(Local Area Network)30と、保守管理端末40と、PLC(Programmable Logic Controller)50と、無線ネットワーク60と、遠隔監視端末70とから構成されている。
プロセスコントローラ10は、フィールドバス20を介して各フィールド機器F1〜Fnと通信可能に接続されており、また、LAN30を介して保守管理端末40及びPLC50と通信可能に接続されており、さらに、無線ネットワーク60を介して遠隔監視端末70と通信可能に接続されている。
このプロセスコントローラ10は、所定のプログラミング言語(本実施形態では、PLC言語の国際標準規格であるIEC61131に規定されたプログラミング言語)によって予め作成されたプロセス制御プログラムに従って、制御対象機器である各フィールド機器F1〜Fnを制御すると共に、各フィールド機器F1〜Fnから収集したプロセスデータを、LAN30を介して保守管理端末40及びPLC50に、また無線ネットワーク60を介して遠隔監視端末70にそれぞれ提供(送信)する。なお、プロセスコントローラ10の詳細な内部構成については後述する。
フィールドバス20は、例えばFoundation Fieldbus FF-H1やProfibus-PAなどのフィールドバス通信規格に準拠したデータ通信用バスである。フィールド機器F1〜Fnは、例えば化学プラントの各種プラント設備に設置された温度計や圧力計、流量計、電子制御バルブなどの計測機器やプロセス制御機器である。これらフィールド機器F1〜Fnは、プロセスコントローラ10からの要求に応じて、プロセスデータ(温度や圧力、流量、バルブ開度など)をフィールドバス20を介してプロセスコントローラ10に送信する。また、各フィールド機器F1〜Fnは、プロセスコントローラ10からの要求に応じて、プロセス制御(例えばバルブの開閉、温度調整、圧力調整等)を行う。
LAN30は、化学プラント内に敷設された、例えばEthernet(登録商標)等のLAN規格に準拠した構内ネットワークである。保守管理端末40は、プロセスコントローラ10からLAN30を介して送信されるプロセスデータを保存・管理する現場担当者用端末である。現場担当者は、この保守管理端末40を用いてプロセスデータを閲覧したり、プロセスコントローラ10またはPLC50の保守点検作業を行うことができる。PLC50は、プロセスコントローラ10とは異なる系のフィールド機器(図示省略)を制御するシーケンス制御装置である。このPLC50は、プロセスコントローラ10と相互にプロセスデータをやり取りすることで、システム全体のプロセス制御を補助する機能を有する。なお、PLC50は複数設けられていても良い。
無線ネットワーク60は、無線基地局や公衆電話回線網からなり、化学プラントに設置されたプロセスコントローラ10と遠隔地(例えばシステム管理者が駐在する管理事務所等)に設置された遠隔監視端末70とを無線通信可能とするネットワークである。遠隔監視端末70は、プロセスコントローラ10から無線ネットワーク60を介して送信されるプロセスデータを保存・管理するシステム管理者用端末である。システム管理者は、この遠隔監視端末70を用いて遠隔地に居ながらプロセスデータを閲覧(監視)したり、プロセスコントローラ10を制御することができる。
続いて、図2を参照してプロセスコントローラ10の内部構成を詳細に説明する。図2は、プロセスコントローラ10の機能ブロック構成図である。この図2に示すように、プロセスコントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)モジュール11、フィールドバス通信モジュール12、無線モデムモジュール13及び外部スイッチ14から概略構成されている。なお、このようなプロセスコントローラ10には、電源モジュール等の各種モジュールが実装されているが、本実施形態では説明を省略する。
CPUモジュール11は、CPU11a、ネットワークコントローラ(通信手段)11b、Ethernet(登録商標)入出力ポート11c、RS232C入出力ポート11d、RAM(Random Access Memory)11e及びフラッシュメモリ11fを備えている。このCPUモジュール11は、Ethernet(登録商標)入出力ポート11cを介して不図示のLANケーブルによってLAN30と接続され、また、RS232C入出力ポート11dを介して不図示のRS232Cケーブルによって無線モデムモジュール13と接続されている。
CPU11aは、フラッシュメモリ11fに記憶されている各種プログラムに従ってプロセスコントローラ10の全体動作を統括制御する中央演算処理装置である。このようなCPU11aは、各種プログラムを実行することで実現される機能として、パワーセーブ管理部101、通信アプリケーション102、LAN通信処理部103、ネットワークドライバ104、無線通信処理部105、プロセス制御部106を備えている。また、ネットワークドライバ104の機能には、送受信フレーム情報管理部104a及びパワーセーブ制御部104bが含まれており、プロセス制御部106の機能には遠隔指示検出部106aが含まれている。
これらの各機能要素の内、遠隔指示検出部106a、パワーセーブ管理部101及びパワーセーブ制御部104bはモード制御手段に相当し、パワーセーブ管理部101及びパワーセーブ制御部104bは省電力制御手段に相当する。
上記の機能の内、パワーセーブ管理部101は、CPU11aがフラッシュメモリ11fに記憶されているパワーセーブ管理プログラム200を実行することで実現される機能である。このパワーセーブ管理部101は、フラッシュメモリ11fに記憶されているパワーセーブ制御用パラメータ(モード制御用パラメータ)と、送受信フレーム情報管理部104aから提供される送受信フレームに関する情報(フレーム種別毎の受信パケット数及び送信パケット数)と、通信アプリケーション102から入力される送信フレームの送信要求と、プロセス制御部106の遠隔指示検出部106aから入力されるモード制御信号と、外部スイッチ14のON/OFF状態とに基づいて、パワーセーブ制御部104bに対してパワーセーブモードON/OFF指令を出力する。
ここで、パワーセーブ制御用パラメータとは、ネットワークコントローラ11bによって送受信される送受信フレームの監視時間及び監視対象とするフレーム種別を指す。このようなパワーセーブ制御用パラメータは、保守管理端末40または遠隔監視端末70のコンフィギュレータ機能によってプロセスコントローラ10にダウンロードされ、フラッシュメモリ11fに記憶されたものである。
通信アプリケーション102は、CPU11aがフラッシュメモリ11fに記憶されているOS(Operating System)201に組み込まれた基本アプリケーション(WEBサーバ・FTPやSCADAシステムとの通信スタック(OPC・MODBUS・HSE等)など)を実行することで実現される機能であり、プロセスコントローラ10と保守管理端末40、PLC50及び遠隔監視端末70との間のデータ通信を制御する。また、この通信アプリケーション102は、ネットワークコントローラ11bを用いて送信フレームを送信する場合、送信要求をパワーセーブ管理部101に出力する。
LAN通信処理部103は、CPU11aがフラッシュメモリ11fに記憶されているTCP/IP通信スタック202を実行することで実現される機能であり、通信アプリケーション102から入力される送信データ(プロセスデータ)にTCP/IPプロトコル処理を施すことにより送信フレームを生成してネットワークドライバ104に出力する。また、このLAN通信処理部103は、ネットワークドライバ104を介して入力される受信フレームにTCP/IPプロトコル処理を施すことにより、IPヘッダやフッタを除去して受信データ(ペイロード部分)を抽出して通信アプリケーション102に出力する。
ネットワークドライバ104は、CPU11aがフラッシュメモリ11fに記憶されているドライバプログラム203を実行すること実現される機能であり、ネットワークコントローラ11bを制御して、LAN通信処理部103から入力される送信フレームをLAN30を介して保守管理端末40及びPLC50に送信させる一方、保守管理端末40及びPLC50から受信した受信フレームをLAN通信処理部103に出力する。
また、ネットワークドライバ104の一機能である送受信フレーム情報管理部104aは、ネットワークコントローラ11bにて送受信される送受信フレームに関する情報を管理し、その情報をパワーセーブ管理部101に提供する。具体的には、この送受信フレーム情報管理部104aは、ネットワークコントローラ11bから入力される受信フレームの統計情報(フレーム種別毎の受信パケット数)を管理すると共に、LAN通信処理部103から入力される送信フレームの統計情報(フレーム種別毎の送信パケット数)を管理する。
また、ネットワークドライバ104の一機能であるパワーセーブ制御部104bは、パワーセーブ管理部101から入力されるパワーセーブモードON/OFF指令に応じて、ネットワークコントローラ11bに実装されたパワーセーブモードのON/OFFを制御する。
無線通信処理部105は、CPU11aがフラッシュメモリ11fに記憶されている無線通信プログラム204を実行することで実現される機能であり、通信アプリケーション102から入力される送信データ(プロセスデータ)に無線ネットワーク60の通信プロトコルに準じたプロトコル処理を施すことにより送信フレームを生成し、この送信フレームをRS232C入出力ポート11dを介して無線モデムモジュール13に出力する。また、この無線通信処理部105は、無線モデムモジュール13からRS232C入出力ポート11dを介して入力される受信フレームに所定のプロトコル処理を施すことにより、受信データ(ペイロード部分)を抽出して通信アプリケーション102及びプロセス制御部106に出力する。
プロセス制御部106は、CPU11aがフラッシュメモリ11fに記憶されているプロセス制御プログラム205を実行することで実現される機能であり、フィールドバス通信モジュール12を介して各フィールド機器F1〜Fnを制御すると共に、各フィールド機器F1〜Fnからプロセスデータを収集してRAM11eに格納する。つまり、上記の通信アプリケーション102は、プロセス制御部106によってRAM11eに格納されたプロセスデータを保守管理端末40、PLC50及び遠隔監視端末70に送信する。
ここで、プロセス制御プログラム205は、PLC言語の国際標準規格であるIEC61131に規定されたプログラミング言語を用いて作成されたプログラムである。周知のように、IEC61131に規定されたプログラミング言語は、インストラクション・リスト、ラダー・ダイアグラム、ファンクション・ブロック・ダイアグラム、ストラクチャード・テキスト、シーケンシャル・ファンクション・チャートの5種類の言語からなり、所望の言語をエンドユーザが自由に選択することが可能である。
IEC61131では、予めこれらの言語を組み合わせて作成された所定の機能(汎用的な機能)を有するソフトウェア部品がライブラリ化されており、エンドユーザはそのようなライブラリから所望のソフトウェア部品を選択し、目的とする機能を実現できるように、ソフトウェア部品同士の関係を定義することにより容易にプロセス制御プログラム205を作成することができる。
また、プロセス制御部106の一機能である遠隔指示検出部106aも、CPU11aがプロセス制御プログラム205を実行することで実現される機能であるが、本実施形態では、この遠隔指示検出部106aを実現するために、特別なライブラリ(ネットワーク制御ライブラリ205a)を実装している。つまり、このネットワーク制御ライブラリ205aには、遠隔指示検出部106aを実現するために必要なソフトウェア部品が格納されている。
図3は、ネットワーク制御ライブラリ205aの一例を示す図である。図3では、ネットワーク制御ライブラリ205aをファンクション・ブロック・ダイアグラムを用いて作成した場合を例示している。図3に示すように、ネットワーク制御ライブラリ205aは、入力端子「EN_R」及び「PARA」と、出力端子「DONE」及び「ERRORID」とを有するファンクション・ブロック「LANCTRL」によって構成されている。これら入力端子「EN_R」に対する入力変数「EXE_SW」と、入力端子「PARA」に対する入力変数「ON_OFF」の値に応じて出力端子「DONE」の値が変化する。
具体的には、入力変数「EXE_SW」=「1」の場合にファンクション・ブロック「LANCTRL」が実行され、この時、入力変数「ON_OFF」=「0」であれば、出力端子「DONE」の値は「1」、つまりパワーセーブモードをオンにするためのモード制御信号がパワーセーブ管理部101に出力され、入力変数「ON_OFF」=「1」であれば、出力端子「DONE」の値は「0」、つまりパワーセーブモードをオフにするためのモード制御信号がパワーセーブ管理部101に出力される。なお、出力端子「ERRORID」の値は通常では「0」であるが、エラーが発生した場合にはそのエラーの内容を示すエラーコードが出力される。
つまり、遠隔指示検出部106aは、無線通信処理部105から入力される受信データ(つまり遠隔監視端末70から無線モデムモジュール13を介して受信したデータ)に含まれる入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値を検出し、それら入力変数の値に応じて上記のネットワーク制御ライブラリ205aを実行し、その実行結果(出力端子「DONE」の値)をモード制御信号としてパワーセーブ管理部101に出力する。
このような機能を有するネットワーク制御ライブラリ205aをエンドユーザが作成・実装することにより、IEC61131上の入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値を操作することで、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードのオン/オフを制御することが可能となる。
以上がCPU11aの説明であり、以下、ネットワークコントローラ11b、RAM11e、フラッシュメモリ11f、フィールドバス通信モジュール12、無線モデムモジュール13及び外部スイッチ14について説明する。
ネットワークコントローラ11bは、ネットワークドライバ104による制御の下、LAN30との通信接続(TCP/IP接続)を行うと共に、ネットワークドライバ104から入力される送信フレームをLAN30を介して保守管理端末40及びPLC50に送信し、また、保守管理端末40及びPLC50からLAN30を介して受信した受信フレームをネットワークドライバ104に出力する。
また、このネットワークコントローラ11bは、省電力モードであるパワーセーブモードへの移行(ON)及び復帰(OFF)機能を有しており、ネットワークドライバ104のパワーセーブ制御部104bによる制御によって、パワーセーブモードのON/OFFが切り替わる。ここで、パワーセーブモードとは、ネットワークコントローラ11bの内部クロック周波数を通常動作時より落としたり、または内部クロックを停止したりすることでネットワークコントローラ11bにおける消費電力を低減する動作モードを指す。
RAM11eは、CPU11aが各種プログラムを実行して各種演算処理を行う際に、データの一時保存先に用いられる揮発性のワーキングメモリである。フラッシュメモリ11fは、上述した各種プログラム(パワーセーブ管理プログラム200、OS201、TCP/IP通信スタック202、ドライバプログラム203、無線通信プログラム204及びプロセス制御プログラム205)やパワーセーブ制御用パラメータを予め記憶する書き換え可能な不揮発性メモリである。以上がCPUモジュール11の説明である。
続いて、フィールドバス通信モジュール12は、フィールドバス20を介して各フィールド機器F1〜Fnと接続されており、CPUモジュール11のプロセス制御部106による制御の下、プロセス制御部106から入力される制御信号をフィールドバス20の通信プロトコルに準拠する信号に変換して、フィールドバス20を介して各フィールド機器F1〜Fnに送信する一方、各フィールド機器F1〜Fnから受信したプロセスデータをプロセスコントローラ10(プロセス制御部106)で使用する通信プロトコルに準拠するデータに変換して、プロセス制御部106に出力する。
無線モデムモジュール13は、無線ネットワーク60との無線通信接続を行うと共に、CPUモジュール11の無線通信処理部105からRS232C入出力ポート11dを介して入力される送信フレーム(デジタルデータ)にデジタル変調処理を施すことにより無線送信信号を生成し、この無線送信信号を無線ネットワーク60を介して遠隔監視端末70に送信する。また、この無線モデムモジュール13は、遠隔監視端末70から無線ネットワーク60を介して受信した信号(無線受信信号)にデジタル復調処理を施すことにより受信フレームを生成し、この受信フレームをRS232C入出力ポート11dを介してCPUモジュール11の無線通信処理部105に出力する。
外部スイッチ14は、プロセスコントローラ10の筐体外側に手動操作可能に設けられたスイッチであり、エンドユーザ(現場担当者)によるオン/オフ操作に応じた信号(オン/オフ信号)をCPU11a(パワーセーブ管理部101)に出力する。
次に、上記のように構成されたプロセスコントローラ10の動作、特にCPU11aによるネットワークコントローラ11bのパワーセーブ制御動作について説明する。
〔1〕ネットワーク制御ライブラリ205aを利用したパワーセーブ制御
(a)遠隔監視端末70からの遠隔指示に基づくパワーセーブ制御
まず、ネットワーク制御ライブラリ205aを利用したパワーセーブ制御、特に遠隔監視端末70からの遠隔指示に基づくパワーセーブ制御について説明する。
遠隔地に駐在するシステム管理者は、所望のタイミングで遠隔監視端末70を操作し(具体的には入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値をセットする)、遠隔監視端末70から無線ネットワーク60を介してパワーセーブモードに関する遠隔指示(入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」)を送信させる。
この時、プロセスコントローラ10におけるCPU11aの遠隔指示検出部106aは、無線通信処理部105から入力される受信データ(つまり遠隔監視端末70から無線モデムモジュール13を介して受信したデータ)に含まれる入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値を検出し、それら入力変数の値に応じて上記のネットワーク制御ライブラリ205aを実行し、その実行結果(出力端子「DONE」の値)をモード制御信号としてパワーセーブ管理部101に出力する。
つまり、遠隔指示検出部106aは、入力変数「EXE_SW」=「1」且つ入力変数「ON_OFF」=「0」であれば、パワーセーブモードをオンにするためのモード制御信号(「1」)を出力し、また、入力変数「EXE_SW」=「1」且つ入力変数「ON_OFF」=「1」であれば、パワーセーブモードをオフにするためのモード制御信号(「0」)を出力する。
パワーセーブ管理部101は、遠隔指示検出部106aから入力されるモード制御信号に基づき、モード制御信号が「1」の場合には、ネットワークドライバ104のパワーセーブ制御部104bにパワーセーブモードON指令を出力する。この場合、パワーセーブ制御部104bは、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをONに制御するため、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードに移行して消費電力が低減されることになる。
一方、パワーセーブ管理部101は、モード制御信号が「0」の場合には、ネットワークドライバ104のパワーセーブ制御部104bにパワーセーブモードOFF指令を出力する。この場合、パワーセーブ制御部104bは、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをOFFに制御するため、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードから通常動作モードに復帰し、通常通り、プロセスコントローラ10と保守管理端末40及びPLC50との間でデータ通信が行われる。
このように、遠隔地に駐在するシステム管理者は、遠隔監視端末70を操作(入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値をセットする)することにより、遠隔地に居ながら任意のタイミングでネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをON/OFFすることができる。
よって、例えば、現場担当者が保守管理端末40を用いてプロセスコントローラ10の保守点検作業を行う場合に、ネットワークコントローラ11bがパワーセーブモードに移行していると保守管理端末40とプロセスコントローラ10との通信が行えない(保守点検作業が行えない)ため、その場合にはシステム管理者が遠隔監視端末70を操作することでパワーセーブモードから復帰させ、保守管理端末40とプロセスコントローラ10との通信が行える状態にすることができる。また、保守点検作業の終了後は、システム管理者が遠隔監視端末70を操作することでパワーセーブモードに再移行させることもできる。このように、本実施形態のプロセスコントローラ10を用いることにより、現場での保守点検作業の利便性を向上させることが可能となる。
上述のように、遠隔指示検出部106aは、IEC61131で作成されたユーザアプリケーションであり、遠隔監視端末70からの遠隔指示は、通常の制御データを操作監視する場合と同様に、IEC61131の変数を操作することで通知される。このため、遠隔監視端末70から遠隔指示を送るために特別な通信プロトコルを実装する必要はなく、汎用のSCADAシステムの通信プロトコルを使用して遠隔地からのパワーセーブ制御が可能となる。
(b)時間管理に基づくパワーセーブ制御
次に、ネットワーク制御ライブラリ205aを利用したパワーセーブ制御、特に時間管理に基づくパワーセーブ制御について説明する。以下では、例えば、遠隔監視端末70がLAN30に接続されており、プロセスコントローラー10が収集したプロセスデータを、1時間に1回の割合でLAN30を介して遠隔監視端末70に送信する場合を想定する。
この場合、IEC61131のアプリケーションで下記のロジックを組むことにより、データ送信時にだけネットワークを有効化して(パワーセーブモードを解除して)低消費電力化を図ることができる。
(i)1時間に1回の割合で、入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値を「1」にセットし、ネットワーク制御ライブラリ205aを利用して、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードを解除する。
(ii)収集したプロセスデータをLAN30を介して遠隔監視端末70に送信する。
(iii)データ送信後、入力変数「EXE_SW」の値を「1」に、入力変数「ON_OFF」の値を「0」にセットし、ネットワーク制御ライブラリ205aを利用して、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをオンにする。
(c)フィールドバス20から受信したデータに基づくパワーセーブ制御
次に、ネットワーク制御ライブラリ205aを利用したパワーセーブ制御、特にフィールドバス20から受信したデータに基づくパワーセーブ制御について説明する。以下では、例えば、遠隔監視端末70がLAN30に接続されており、プロセスコントローラー10が収集したプロセスデータをLAN30を介して遠隔監視端末70に送信する場合を想定する。
このフィールドバス20から受信したデータに基づくパワーセーブ制御では、フィールドバス20から受信したデータをトリガとして入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」を操作することにより、ネットワークの有効化/無効化(パワーセーブモードのオン/オフ)を制御する。具体的には、フィールドバス20から異常のデータ(温度や圧力の異常)を受信した場合に、入力変数「EXE_SW」及び「ON_OFF」の値を「1」にセットし、ネットワーク制御ライブラリ205aを利用して、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードを解除して、異常メッセージをLAN30を介して遠隔監視端末70に送信する、というロジックをIEC61131のアプリケーションによって組み込む。
以上説明したように、本実施形態では、IEC61131によって作成した、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードの制御機能を有するネットワーク制御ライブラリ205aを実装することにより、エンドユーザ(システム管理者や現場担当者)がシステムの運用に応じてパワーセーブモードの制御機能を容易且つ任意に変更・実装することが可能となる。
〔2〕外部スイッチ14の操作によるパワーセーブ制御
続いて、プロセスコントローラ10が有するマニュアルパワーセーブ機能、特に外部スイッチ14の操作によるパワーセーブ制御について説明する。
現場担当者が所望のタイミングで外部スイッチ14をON/OFF操作すると、外部スイッチ14からON/OFF操作に応じた信号(ON/OFF信号)がCPU11a(パワーセーブ管理部101)に出力される。パワーセーブ管理部101は、外部スイッチ14からON信号が入力された場合、ネットワークドライバ104のパワーセーブ制御部104bにパワーセーブモードON指令を出力する。この場合、パワーセーブ制御部104bは、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをONに制御するため、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードに移行して消費電力が低減されることになる。
一方、パワーセーブ管理部101は、外部スイッチ14からOFF信号が入力された場合、ネットワークドライバ104のパワーセーブ制御部104bにパワーセーブモードOFF指令を出力する。この場合、パワーセーブ制御部104bは、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをOFFに制御するため、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードから通常動作モードに復帰し、通常通り、プロセスコントローラ10と保守管理端末40及びPLC50との間でデータ通信が行われる。
このように、現場担当者は、外部スイッチ14を操作することにより、任意のタイミングにネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをON/OFFすることができる。なお、遠隔監視端末70からの遠隔指示によるパワーセーブ制御と、外部スイッチ14の操作によるパワーセーブ制御とが競合する場合も考えられる。つまり、例えば、遠隔監視端末70からの遠隔指示によってパワーセーブモードON中に、外部スイッチ14の操作によってパワーセーブモードOFFが指示された場合である。このように両者が競合する場合を想定して、遠隔監視端末70による遠隔指示と、外部スイッチ14による操作指示とのどちらを優先的に採用するか(優先順位)を決定しておくことが望ましい。
〔3〕オートパワーセーブ機能
(a)受信フレームの監視によるパワーセーブ制御
続いて、プロセスコントローラ10が有するオートパワーセーブ機能、特に受信フレームの監視によるパワーセーブ制御について説明する。
従来では、オートパワーセーブ機能として、ネットワークコントローラ11bが受信するデータ(受信フレーム)を監視し、監視時間内に受信フレームの受信がない場合にネットワークコントローラ11bをパワーセーブモードに移行させていた。このように、従来では、受信フレームの種別を識別することなく、規定時間内に受信フレームの受信があったか否かを判断することでパワーセーブモードを制御していたため、例えば、ブロードキャストフレームが頻繁に通信されるようなシステムでは、オートパワーセーブ機能が機能しなくなるという不具合を起こす可能性があった。
これに対し、本実施形態のプロセスコントローラ10では、まず、コンフィギュレータ100によって、ネットワークコントローラ11bによって受信される受信フレームの監視時間及び監視対象とするフレーム種別がパワーセーブ制御用パラメータとして設定される。また、ネットワークドライバ104の送受信フレーム情報管理部104aは、ネットワークコントローラ11bにて受信される受信フレームに関する情報(フレーム種別毎の受信パケット数の統計情報)を管理し、その情報をパワーセーブ管理部101に提供する。
ここで、送受信フレーム情報管理部104aが管理するフレーム種別としては、ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャストや、ICMP、UDP、TCPあるいはポート番号など様々な要素によってフィルタリング可能な情報を用いることができる。
そして、パワーセーブ管理部101は、送受信フレーム情報管理部104aから提供された情報に基づき、監視対象とするフレーム種別に該当する受信フレームが監視時間内に受信されたか否かを判断し、否の場合にパワーセーブ制御部104bに対してパワーセーブモードON指令を出力する。これにより、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードに移行して消費電力が低減されることになる。
このように、本実施形態のプロセスコントローラ10では、受信フレームの種別を任意にコンフィギュレーションすることができ、その結果、監視対象とする受信フレームを絞り込む(フィルタリングする)ことで用途に応じた最適なオートパワー制御を行うことができる。近年では、サイバーアタックなど、悪意のある第3者からのネットワーク攻撃が問題となっているが、上記のような機能によって、きめ細かな受信データのフィルタリングを行うことで、これらのネットワーク攻撃によってパワーセーブ機能が妨げられることを防止することができる。
(b)送信フレームの監視によるパワーセーブ制御
続いて、プロセスコントローラ10が有するオートパワーセーブ機能、特に送信フレームの監視によるパワーセーブ制御について説明する。
従来では、上述したように、オートパワーセーブ機能として、ネットワークコントローラ11bが受信するデータ(受信フレーム)を監視し、監視時間内に受信フレームの受信がない場合にネットワークコントローラ11bをパワーセーブモードに移行させていた。このように、従来では、受信フレームのみを監視していたため、受動的なプロセスコントローラではオートパワーセーブ機能を実現できていたが、能動的なプロセスコントローラ、つまり定期的に上位システム(LAN30を介して接続された保守管理端末40など)にデータを送信するような通信形態のプロセスコントローラでは、通信を行っていない時間帯にネットワークコントローラ11bをパワーセーブモードに移行させることができないという不具合があった。
これに対し、本実施形態のプロセスコントローラ10では、まず、コンフィギュレータ100によって、ネットワークコントローラ11bによって送信される送信フレームの監視時間及び監視対象とするフレーム種別がパワーセーブ制御用パラメータとして設定される。また、ネットワークドライバ104の送受信フレーム情報管理部104aは、ネットワークコントローラ11bにて送信される送信フレームに関する情報(フレーム種別毎の送信パケット数の統計情報)を管理し、その情報をパワーセーブ管理部101に提供する。
ここで、送受信フレーム情報管理部104aが管理するフレーム種別としては、ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャストや、ICMP、UDP、TCPあるいはポート番号など様々な要素によってフィルタリング可能な情報を用いることができる。
そして、パワーセーブ管理部101は、送受信フレーム情報管理部104aから提供された情報に基づき、監視対象とするフレーム種別に該当する送信フレームが監視時間内に送信されたか否かを判断し、否の場合にパワーセーブ制御部104bに対してパワーセーブモードON指令を出力する。これにより、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードに移行して消費電力が低減されることになる。
このように、本実施形態のプロセスコントローラ10では、受信フレームと同様に送信フレームについても監視を行い、規定時間内に送信フレームの送信がない場合には、自動的にネットワークコントローラ11bをパワーセーブモードに移行させることができる。また、送信フレームはユーザの意図しないタイミングでネットワークスタック等から送信されるケース(例えばARPフレーム等)もあり、これにより、オートパワーセーブ機能が意図したタイミングで働かない可能性がある。この場合も、本実施形態のプロセスコントローラ10によれば、送信フレームの監視対象とするフレーム種別を、きめ細かく設定することにより、ユーザの意図したオートパワーセーブ機能を実現することができる。
〔4〕パワーセーブモードからの復帰
上記の〔3〕では、パワーセーブモードONに関するオートパワーセーブ制御について説明したが、以下では、パワーセーブモードOFFに関するオートパワーセーブ制御について説明する。
通信アプリケーション102は、ネットワークコントローラ11bを用いて送信フレームを送信する場合、送信要求をパワーセーブ管理部101に出力する。この時、パワーセーブ管理部101は、ネットワークドライバ104のパワーセーブ制御部104bにパワーセーブモードOFF指令を出力する。この場合、パワーセーブ制御部104bは、ネットワークコントローラ11bのパワーセーブモードをOFFに制御するため、ネットワークコントローラ11bはパワーセーブモードから通常動作モードに復帰し、通常通り、プロセスコントローラ10と保守管理端末40及びPLC50との間でデータ通信が行われる。
このように、本実施形態では、例えばプロセスコントローラ10から保守管理端末40に対して定期的(例えば1時間毎)にデータを送信する場合、データ送信の必要のない時間帯はネットワークコントローラ11bをパワーセーブモードに移行させ、データ送信時のみ自動的にパワーセーブモードから復帰させることにより、低消費電力化を図ることが可能となる。
なお、上述したマニュアルパワーセーブ機能とオートパワーセーブ機能とが競合する場合、つまり、例えばオートパワーセーブ機能によってネットワークコントローラ11bがパワーセーブモードONになっている時に、マニュアルパワーセーブ機能によってパワーセーブモードOFFが指示された場合が発生する可能性がある。このように両者が競合する場合を想定して、マニュアルパワーセーブ機能とオートパワーセーブ機能とのどちらを優先的に採用するか(優先順位)を決定しておくことが望ましい。
また、上記実施形態では、制御システムとして、油田やガス田等の化学プラントに使用されるプロセス制御システム1を例示し、制御装置としてプロセス制御システムに使用されるプロセスコントローラ10を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、省電力化が必要な制御装置、及びその制御装置を備える制御システムであれば本発明を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、ネットワーク制御ライブラリ205aをファンクション・ブロック・ダイアグラムを用いて作成した場合を例示したが、その他のPLC言語を用いてネットワーク制御ライブラリ205aを作成しても良い。さらに、上記実施形態では、制御プログラム及びネットワーク制御ライブラリ205aの記述言語として、IEC61131で規格化されたPLC言語を用いた場合を例示したが、この他のプログラミング言語を用いるシステムにも本発明を適用することができる。
1…プロセス制御システム、10…プロセスコントローラ、20…フィールドバス、F1〜Fn…フィールド機器、30…LAN(Local Area Network)、40…保守管理端末、50…PLC(Programmable Logic Controller)、60…無線ネットワーク、70…遠隔監視端末、11…CPU(Central Processing Unit)モジュール、12…フィールドバス通信モジュール、13…無線モデムモジュール、14…外部スイッチ、11a…CPU、11b…ネットワークコントローラ、11c…Ethernet(登録商標)入出力ポート、11d…RS232C入出力ポート、11e…RAM(Random Access Memory)、11f…フラッシュメモリ、101…パワーセーブ管理部、102…通信アプリケーション、103…LAN通信処理部、104…ネットワークドライバ、105…無線通信処理部、106…プロセス制御部、104a…送受信フレーム情報管理部、104b…パワーセーブ制御部、106a…遠隔指示検出部、200…パワーセーブ管理プログラム、201…OS、202…TCP/IP通信スタック、203…ドライバプログラム、204…無線通信プログラム、205…プロセス制御プログラム、205a…ネットワーク制御ライブラリ

Claims (6)

  1. 所定のプログラミング言語によって作成した制御プログラムに従って制御対象機器を制御する制御装置であって、
    自らの省電力モードの切替機能を備え、ネットワークを介して上位端末と通信を行う通信手段と、
    前記プログラミング言語によって作成したネットワーク制御ライブラリを利用して、前記通信手段の省電力モードの切替を制御するモード制御手段と
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記ネットワーク制御ライブラリは、1つ若しくは複数の入力変数の値に応じて省電力モードの切替を制御するために必要な値を出力する機能を有するソフトウェア部品であり、
    前記モード制御手段は、
    前記ネットワークとは異なるネットワークを介して遠隔監視端末から受信した遠隔指示に含まれる前記入力変数を検出し、当該検出した入力変数の値に応じて前記ネットワーク制御ライブラリから得られる出力値をモード制御信号として出力する遠隔指示検出手段と、
    前記モード制御信号に基づいて前記省電力モードの切替を制御する省電力制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記通信手段にて送受信される送受信フレームの監視時間及び監視対象とするフレーム種別をモード制御用パラメータとして記憶する記憶手段と、
    前記送受信フレームに関する情報を管理する送受信フレーム情報管理手段と
    を備え、
    前記省電力制御手段は、前記送受信フレームに関する情報に基づいて、前記監視対象とするフレーム種別に該当する送受信フレームの送受信が前記監視時間内に実施されたか否かを判断し、否の場合に前記省電力モードをオンに制御することを特徴とする請求項2記載の制御装置。
  4. 前記省電力制御手段は、自装置の通信アプリケーションから送信フレームの送信要求を受けた場合に前記省電力モードをオフに制御することを特徴とする請求項2または3に記載の制御装置。
  5. 手動操作可能なスイッチを備え、
    前記省電力制御手段は、前記スイッチのオン/オフ操作に応じて前記省電力モードのオン/オフを制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御装置と、
    前記制御装置によって制御される制御対象機器と、
    ネットワークを介して前記制御装置と通信可能な上位端末と
    を備えることを特徴とする制御システム。
JP2009025133A 2009-02-05 2009-02-05 制御装置及び制御システム Active JP4743288B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009025133A JP4743288B2 (ja) 2009-02-05 2009-02-05 制御装置及び制御システム
US12/698,535 US8423808B2 (en) 2009-02-05 2010-02-02 Control device and control system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009025133A JP4743288B2 (ja) 2009-02-05 2009-02-05 制御装置及び制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010183359A JP2010183359A (ja) 2010-08-19
JP4743288B2 true JP4743288B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=42398370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009025133A Active JP4743288B2 (ja) 2009-02-05 2009-02-05 制御装置及び制御システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8423808B2 (ja)
JP (1) JP4743288B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202010016724U1 (de) * 2010-09-29 2011-04-07 Kht Kommissionier- Und Handhabungstechnik Gmbh Vorrichtung zum Ein- und Auslagern von Gütern
EP2455827A1 (de) * 2010-11-19 2012-05-23 Siemens Aktiengesellschaft Feldgerät mit einem Energiesparmodus, der über jede der zwei Schnittstellen des Feldgerätes aktiviert und deaktiviert werden kann
DE102011108964A1 (de) * 2011-07-29 2013-01-31 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur automatischen Erzeugung von Anwenderprogrammcode für eine speicherprogrammierbare Steuerung zur Steuerung einer Maschine
US9491704B2 (en) * 2012-03-23 2016-11-08 Blackberry Limited Methods and apparatus for controlling power consumption in an electronic device with a communication subsystem
DE102013105097A1 (de) * 2013-05-17 2014-11-20 Wago Verwaltungsgesellschaft Mbh Steuerungseinrichtung und Verfahren zum Umschalten von Ein-/Ausgabeeinheiten einer Steuerungseinrichtung
EP3045985A1 (de) * 2015-01-15 2016-07-20 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Versetzen der Arbeitszellen eines Automatisierungssystems in einen Energiesparmodus

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4157347B2 (ja) * 2002-09-13 2008-10-01 富士通株式会社 ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置、ゲートウェイ制御方法およびゲートウェイ制御プログラム
US7269468B2 (en) * 2003-09-05 2007-09-11 Fisher-Rosemount Systems, Inc. State machine function block with a user modifiable output configuration database
JP4483694B2 (ja) * 2004-06-22 2010-06-16 株式会社デンソー 車両用通信システム
WO2006035367A1 (en) * 2004-09-29 2006-04-06 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Interconnection of wireless networks using a master/slave node
US7447927B2 (en) * 2005-08-23 2008-11-04 Apple Inc. Method and apparatus for waking up a sleeping system
US7697481B2 (en) * 2006-03-31 2010-04-13 Intel Corporation Device, system and method of layer 2 handover between hereogenous networks
JP2008004025A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Yokogawa Electric Corp エンジニアリング装置
JP5034534B2 (ja) 2007-02-08 2012-09-26 横河電機株式会社 通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20100198366A1 (en) 2010-08-05
JP2010183359A (ja) 2010-08-19
US8423808B2 (en) 2013-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4743288B2 (ja) 制御装置及び制御システム
US8954016B2 (en) Method for enabling prompt diagnosis of a field device connected to a wireless adapter
KR101662449B1 (ko) 게이트웨이 장치 및 패킷 캡처 방법
JP2020074206A (ja) プロセス監視システム、プロセス監視方法およびデータ伝送方法
CN102902243B (zh) 用于服务自动化工厂中的现场设备的系统和方法
EP1492309A2 (en) Equipment area network
EP1492310A2 (en) Industrial equipment network
JP6453650B2 (ja) フィールドデバイスにおける活動のスケジューリング
US20120236769A1 (en) Interface for local configuration and monitoring of an industrial field device with support for provisioning onto an industrial wireless network and related system and method
US9465371B2 (en) Building automation and control system and method for operating the same
JP2007149073A (ja) 不確かな通信によるプロセス制御
JP2007080286A (ja) データ収集装置
JP2016510926A (ja) フィールドデバイスにおけるリソース最適化システム及び方法
CN102843238A (zh) 在自动化网络的网络节点中节能
CN102299913B (zh) 网络保护装置
CN110300055B (zh) 异构现场总线用网关系统
US20160161934A1 (en) System for use in Automation Technology
KR101785261B1 (ko) 에너지 절감을 위한 제어 인터페이스 솔루션
JP2005333189A (ja) 通信システム
KR101358131B1 (ko) Snmp를 이용한 중앙 집중형 plc 관리 시스템 및 방법
Bertelli et al. Research activities on industrial wireless instrumentation: Brazilian perspective
KR102123941B1 (ko) Profinet 시스템 및 profinet 시스템에 대해 보조적인 제2 시스템을 특징으로하는 자동화 시스템 및 그 통신 방법
CN112953947A (zh) 一种单片机安全网关的单向数据透明传输方法
WO2017042822A1 (en) Gateway for distributed control network
JP2006217422A (ja) Lanとcanのインターフェース機能を有する通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4743288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150