JP4743140B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多視点の映像を表示する映像表示装置に関する。
従来、立体映像を表示する試みは多数なされており、偏光眼鏡や液晶シャッター眼鏡を用いた2眼式立体映像表示装置、パララックスバリアやレンチキュラーレンズを用いた眼鏡なし立体映像表示装置などが実用化されている。
しかし、これらの立体映像表示装置は、観察者が対象物を直接見る場合(自然視)とは異なる状態で対象物を表示する。例えば右目用と左目用の2つの映像をそれぞれの目で視認する両眼視差を利用した方式で立体映像を表示する場合には、自然視と異なり、左右の目の輻輳と焦点との間にずれが生じる。このため観察者は、立体表示装置による映像を長時間視認し続けると疲労を招いたり、映像によっては違和感を生じたりすることがある。
このような課題を解決するための立体映像表示装置として、半導体レーザからのレーザ光をラスタ走査するポリゴンミラーと、ラスタ走査されたレーザ光を偏向する円筒レンズアレイと、円筒レンズアレイによる偏向角に対応して複数の視点から撮影した複数の映像データに基づいてこの複数の映像がその撮影方向に対応したそれぞれの方向に投射するようにレーザ光を変調するレーザ光駆動回路とを備えた立体映像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−103474号公報
しかし、特許文献1に記載の立体映像表示装置は、1つの半導体レーザからのレーザ光によって、複数の視点からの映像を表示している。このため、画素数や視点数が増えると半導体レーザの変調周波数を更に高くする必要があり、高精細な映像を表示できないという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、変調周波数を高くすることなく、高精細な映像を表示することができる映像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の映像表示装置では、それぞれ独立にレーザ光を照射する複数の発光点を有するレーザ照射手段と、複数の発光点から照射されたレーザ光を主走査方向と副走査方向にラスタ走査する走査手段と、走査手段によりラスタ走査されたレーザ光を偏向する偏向手段とを備え、制御手段が、偏向手段により偏向されたレーザ光が複数の視点から見た映像を再現するように、レーザ照射手段による複数の発光点からのレーザ光の照射を制御する。
このように構成された映像表示装置によれば、複数の発光点から照射されるレーザ光により複数の視点から見た映像を再現することができる。即ち、1つの発光点あたりで映像表示するための視点の数を減らすことができる。このため、複数の視点から見た映像を1つの発光点から照射されるレーザ光によって再現する場合よりも、レーザ光を照射する際の変調周波数を低くすることができる。これにより、同じ変調周波数であれば、1つの発光点からレーザ光を照射する場合よりも、高精細な映像を表示することができる。
また請求項1に記載の映像表示装置では、複数の発光点は、複数の発光点から照射されたレーザ光が、偏向手段に向かって、主走査方向に並んで照射される第1配列方向に沿って配置されるとともに、主走査方向と異なる方向に並んで照射される第2配列方向に沿って配置される
また請求項1に記載の映像表示装置は、制御手段が、複数の発光点のうち、第1配列方向に沿って配置された発光点によって、複数の視点毎の映像を表示し、第2配列方向に沿って配置された発光点によって、複数の視点毎の映像の光量の調整を行うように、複数の発光点によるレーザ光の照射を制御する
このように構成された映像表示装置によれば、レーザ光の照射回数を制御することで光量を変化させる必要がなくなるため、レーザ光を照射する際の変調周波数を低くすることができる。これにより、同じ変調周波数であれば、レーザ光の照射回数を制御することで光量を変化させる場合よりも、高精細な映像を表示することができる。
また、一般に、表示画面を構成する各画素は、主走査方向に沿った辺と、この主走査方向に略直交する方向に沿った辺で構成された矩形状の領域を形成している。そこで、請求項1に記載の映像表示装置は、請求項2に記載のように、主走査方向と異なる方向は、主走査方向と略直交する方向であるようにするとよい。
このように構成された映像表示装置によれば、主走査方向に並び且つ主走査方向と略直交する方向に並んだ状態、即ち、矩形状に並んだ状態でレーザ光を照射することができる。
これにより、照射されるレーザ光によって形成される矩形の面積と、矩形状の画素の面積が略等しい場合において、矩形状に構成された画素からはみ出ることなくレーザ光を照射することができる。一方、主走査方向に並び且つ主走査方向と非直交の方向に並んだ状態で照射されるレーザ光の中には、画素からはずれて無駄に照射されるものが出る。
したがって、矩形状の画素の略全面に亘ってレーザを照射する場合において無駄にレーザ光を照射する発光点がなくなり、効率的にレーザ光を照射することができるため、より高精細な映像を表示することができる。
また、請求項1または請求項2に記載の映像表示装置は、請求項3に記載のように、偏向手段が、主走査方向に曲率をもつレンズアレイで構成され、レンズアレイは、走査手段によりラスタ走査された複数のレーザ光がそれぞれ、偏向手段からレーザ光の進行方向に向かって予め設定された所定距離を離れた位置に設けられて観察者が映像を見る領域である視域上に、主走査方向に沿って略均等な幅で拡散された状態で到達するように、複数のレーザ光を偏向するように構成されているようにするとよい。
このように構成された映像表示装置によれば、主走査方向に沿って略均等な幅で拡散された状態で視域上に到達するように制御手段側でレーザ光の照射を制御する必要がなくなり、制御手段における制御の複雑化を抑えることができる。
また、請求項1または請求項2に記載の映像表示装置は、請求項4に記載のように、偏向手段が、主走査方向と副走査方向に曲率をもつレンズアレイで構成され、レンズアレイは、走査手段によりラスタ走査された複数のレーザ光がそれぞれ、視域上に、主走査方向及び副走査方向に沿って略均等な幅で拡散された状態で到達するように、複数のレーザ光を偏向するように構成されているようにするとよい。
このように構成された映像表示装置によれば、主走査方向及び副走査方向に沿って略均等な幅で拡散された状態でレーザ光が視域上に到達するように制御手段側で画像データのピッチを変更してレーザ光の照射を制御する必要がなくなり、制御手段における制御の複雑化を抑えることができる。
また、請求項1〜請求項4の何れかに記載の映像表示装置は、請求項5に記載のように、偏向手段が、ホログラム素子で構成されるようにしてもよい。
このように構成された映像表示装置によれば、ホログラム素子によって、レーザ照射手段により照射されたレーザ光の波長のみにレンズ作用を持たせ、他の光に対しては影響を与えないようにすることができる。さらに、通常のレンズを用いる場合よりも、偏向手段の薄型化、軽量化を図ることができる。
また、請求項1〜請求項5の何れかに記載の映像表示装置は、請求項6に記載のように、偏向手段が、走査手段によりラスタ走査された複数のレーザ光により、視域が略埋め尽くされるように複数のレーザ光を偏向するように構成されているようにするとよい。
このように構成された映像表示装置によれば、視域上でレーザ光が照射されていない領域がなくなる。このため、観察者が映像を観察する際に、目の位置が視域内で移動しても映像が途切れることがなくなる。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態について図面とともに説明する。
図1は映像表示装置1の構成を示す模式図、図2はレーザ素子2の構成を示す模式図、図3は制御装置5の構成を示すブロック図、図4は可動ミラー3の構成を示す模式図、図5は光学素子4によるレーザ光の偏向を説明する図である。
まず、本発明が適用された映像表示装置1の構成を図1に基づいて説明する。
映像表示装置1は、図1に示すように、複数本(本実施形態では5本)のレーザ光からなるレーザ光群LAを照射するレーザ素子2と、レーザ光群LAをラスタ走査する可動ミラー3と、可動ミラー3により走査されたレーザ光群LBを偏向する光学素子4と、レーザ素子2及び可動ミラー3を制御する制御装置5とを備えている。
これらのうちレーザ素子2は、図2に示すように、レーザ光群LAを構成するレーザ光LA1〜LA5をそれぞれ照射する5つのレーザ光源11〜15から構成される。レーザ光源11〜15は、可動ミラー3により走査されたときにレーザ光LA1〜LA5が、光学素子4に向かって、主走査方向SH1(図4参照)に沿って並ぶ方向LHH1に沿って一列に配列されている。
またレーザ光源11〜15はそれぞれ、電極11a〜15aと、電極11a〜15aに接続されたリード線11b〜15bとを備えている。そしてレーザ光源11〜15はそれぞれ、制御装置5からリード線11b〜15bを介して電極11a〜15aにレーザ駆動信号が供給されることにより、レーザ光LA1〜LA5を照射する。なお、電極11a〜15aに対向する共通電極は図示していない。
また制御装置5は、図3に示すように、映像表示装置1が画像表示するための表示画像データを記憶する画像メモリ21と、レーザ光源11〜15を駆動するためのレーザ駆動信号を出力するレーザドライバ22と、画像メモリ21及びレーザドライバ22を制御するCPU23と、画像メモリ21、レーザドライバ22及びCPU23を同期させるためのクロック信号を出力するクロック24とから構成される。そしてCPU23は、クロック24で発生するクロック信号に同期して、画像メモリ21から表示画像データを読み出し、この表示画像データに基づいて、所定のタイミングで、レーザ光源11〜15を駆動するための5つのレーザ駆動信号をレーザドライバ22に出力させる。
また可動ミラー3は、レーザ光群LAを反射するミラー部31と、主走査方向SH1に直交する軸32aを回転軸としてミラー部31を回転可能に支持して、ミラー部31により反射されたレーザ光群LA(以下、レーザ光群LBともいう)が主走査方向SH1に沿って走査されるようにミラー部31を回転させる主走査回転部32と、副走査方向SH2に直交する軸33aを回転軸として主走査回転部32を回転可能に支持して、レーザ光群LBが副走査方向SH2に沿って走査されるようにミラー部31を回転させる副走査回転部33とから構成される。各ミラーを回転させる駆動力は、静電アクチュエータ、電磁アクチュエータ、ピエゾアクチュエータなどを用いることができる(不図示)。なお、ミラー部31により反射されたレーザ光LA1〜LA5をそれぞれレーザ光LB1〜LB5ともいう。
また光学素子4は、図1に示すように、主走査方向SH1のみに曲率をもつ複数のレンズ41が、主走査方向SH1と、主走査方向SH1に直交する方向(本実施形態では副走査方向SH2に相当)に沿って並んで平面状に配置されたレンズアレイで構成されている。なお、1つのレンズ41が、映像表示装置1の表示画面における1画素を構成する。
そして複数のレンズ41の曲率は、図5に示すように、レンズ41により偏向されたレーザ光LB1〜LB5(以下、レーザ光LC1〜LC5ともいう)が、観察者HMにより映像が観察される視域SIを埋め尽くすように設定されている。
即ち、まず、レーザ光LA1〜LA5は所定の拡がり角をもって、図5中の左からLA1,LA2,LA3,LA4,LA5の順に並んで照射される。その後レーザ光LA1〜LA5は、可動ミラー3により反射されるとともに光学素子4により偏向される。これにより、レーザ光LA1〜LA5に対応したレーザ光LC1〜LC5はそれぞれ、視域SIにおける図5中の上側からLC1,LC2,LC3,LC4,LC5の順で、主走査方向SH1に沿った拡がり幅LW1〜LW5で視域SI上に到達する。
この時に、主走査方向SH1に沿った拡がり幅LW1〜LW5を有するレーザ光LC1〜LC5が、隣り合うレーザ光同士で接するように、主走査方向SH1のみに曲率をもつレンズ41の曲率が設定されている。また、幅LW1〜LW5が互いに等しくなるように、レンズ41の曲率が設定されている。
次に、制御装置5によるレーザ素子2及び可動ミラー3の制御を図6〜図8に基づいて説明する。
図6は、主走査方向SH1に走査されるレーザ光群LB(レーザ光LB1〜LB5)とレンズ41との間の位置関係の変化を説明する図である。また、図7(a)は可動ミラー3により走査されるレーザ光群LBの主走査方向SH1の位置の時間変化を示す図、図7(b)は可動ミラー3により走査されるレーザ光群LBの副走査方向SH2の位置の時間変化を示す図である。また図8は、多視点の立体映像を表示するためのレーザ光制御を説明する図である。
まず図6に示すように、レーザ光群LB(レーザ光LB1〜LB5)は、主走査方向SH1に沿って、図中左から右へ走査される。
また光学素子4は、主走査方向SH1に沿ってレンズ41が並んで配置されており、隣り合うレンズ41には、レンズ41が配置されていない領域42(以下、レンズ非配置領域42という)が設けられている。そして、レンズ41の主走査方向SH1に沿った幅LSWは、レーザ光LB1〜レーザ光LB5までの主走査方向SH1に沿った幅LZWよりも若干大きくなるように構成されているとともに、レンズ非配置領域42の主走査方向SH1に沿った幅LHWは、レーザ光LB1〜LB5の隣り合うレーザ光間の幅LBWよりも若干小さくなるように構成されている。
このため、まず、レーザ光LB5がレンズ41の図中左端に位置している場合には(時刻t1を参照)、レーザ光LB4のみがレンズ非配置領域42に位置する。その後、時間が経過すると、時刻t2にはレーザ光LB3のみが、時刻t3にはレーザ光LB2のみが、時刻t4にはレーザ光LB1のみが、時刻t6にはレーザ光LB5のみが順次レンズ非配置領域42に位置する。なお、時刻t4と時刻t6との間の時刻t5には、レーザ光LB1〜LB5全てが、レンズ41の配置されている領域に配置される。すなわち、レーザ光群LB(レーザ光LB1〜LB5)が1つのレンズ41を通過するのに要する時間は(t6−t1)であり、この間にレーザ光LB1〜LB5が順次、レンズ非配置領域42を通過する。
なお、光学素子4は、レンズ非配置領域42を通過するレーザ光LB1〜LB5を偏向することができない。このため制御装置5は、各レーザ光LB1〜LB5が非配置領域42に位置するタイミングで、該当するレーザ光源の照射を中止する。例えば時刻t1では、レーザ光LB4がレンズ非配置領域42に位置するため、レーザ光源14によるレーザ光の照射を中止するとともに、その他のレーザ光源11,12,13,15からはレーザ光を照射する。
また図7(a)に示すように、可動ミラー3により主走査方向SH1に走査されるレーザ光群LBの軌跡は、正弦的な変化を示す。このため、光学素子4の各レンズ41を通過するのに要する時間は、レンズ41の配置されている位置により異なり一定ではない。例えば、位置Xaに配置されているレンズ41からその隣の位置Xbに配置されているレンズ41に到達するまでに要する時間(tb−ta)は、位置Xbに配置されているレンズ41からその隣の位置Xcに配置されているレンズ41に到達するまでに要する時間(tc−tb)よりも長い。
更に図7(b)に示すように、可動ミラー3により副走査方向SH2に走査されるレーザ光群LBの軌跡も同様に正弦的な変化を示す。このため、副走査方向SH2に沿う1つのラインからその隣のラインに移動するのに要する時間がラインの位置によって異なり一定ではない。例えば、ラインV1とラインV2との間の距離と、ラインV2とラインV3との間の距離は同じであるが、ラインV1からラインV2に移動するのに要する時間(tq−tp)は、ラインV2からラインV3に移動するのに要する時間(tr−tq)よりも長い。
このため制御装置5は、主走査方向SH1と副走査方向SH2の両方について、レーザ光の照射対象となるレンズ41の位置とラインの位置とに応じて、レーザ光源からレーザ光を照射するタイミングを変化させて、レーザ光が所望のレンズ41を通過するように制御する。
また制御装置5は、多視点の立体映像を表示できるように、レーザ光源14によるレーザ光の照射を制御する。
具体的には、図8に示すように、観察者HMが観察位置OP1にいるときには、物体OB1から出た光のうち光LR1及び光LL1がそれぞれ観察者HMの右目及び左目に入射し、物体OB2から出た光のうち光LR2及び光LL2がそれぞれ観察者HMの右目及び左目に入射する。したがって制御装置5は、これらの光LR1,LL1,LR2,LL2を再現するように、レーザ光の照射を制御する。これにより、観察位置OP1に位置する観察者HMは、光LR1,LL1,LR2,LL2が両目の網膜上に結像したときの像の差や、光線の方向に起因する両目の交差角である輻輳により物体OB1と物体OB2の距離の差を知覚する。
また、観察者HMが観察位置OP2に移動したときには、物体OB1から出た光のうち光LR3及び光LL3がそれぞれ観察者HMの右目及び左目に入射し、物体OB2から出た光のうち光LR4及び光LL4がそれぞれ観察者HMの右目及び左目に入射する。したがって制御装置5は、これらの光LR3,LL3,LR4,LL4を再現するように、レーザ光の照射を制御する。これにより、観察位置OP2に位置する観察者HMは、観察位置OP1に位置するときと同様に、両目の網膜上に結像したときの像の差や輻輳により物体OB1と物体OB2の距離の差を知覚する。
そして制御装置5は、レーザ素子2を構成するレーザ光源11〜15のそれぞれについて、互いに異なる視点の映像を再現させる。レーザ素子2を構成するレーザ光源11〜15のうち、例えば、観察位置OP1に位置する観察者HMに視認させる映像をレーザ光源11が再現し、観察位置OP2に位置する観察者HMに視認させる映像をレーザ光源12が再現するように制御する。
これにより映像表示装置1は、観察者の視点の移動に応じた運動視差が再現される自然な映像を表示することができる。例えば、観察者HMの観察位置が観察位置OP1から観察位置OP2へ変わっても、物体OB1と物体OB2が同じ位置にあるように視認させることができる。
このように構成された第1実施形態の映像表示装置1によれば、複数のレーザ光源11〜15から照射されるレーザ光により複数の視点から見た映像を再現することができる。即ち、1つのレーザ光源あたりで映像表示するための視点の数を減らすことができる。このため、複数の視点から見た映像を、1つのレーザ光源から照射されるレーザ光によって再現する場合よりも、レーザ光を照射する際の変調周波数を低くすることができる。これにより、同じ変調周波数であれば、1つのレーザ光源からレーザ光を照射する場合よりも、高精細な映像を表示することができる。
また、幅LW1〜LW5が互いに等しくなるように、主走査方向SH1のみに曲率をもつレンズ41の曲率が設定されている。このため、幅LW1〜LW5が互いに等しくなるように、制御装置5側で表示画像データのピッチを変更してレーザ光の照射を制御する必要がなくなり、制御装置5における制御の複雑化を抑えることができる。
また、主走査方向SH1に沿った拡がり幅LW1〜LW5を有するレーザ光LC1〜LC5が、隣り合うレーザ光同士で接するようにされている。これにより、視域SI上でレーザ光が照射されていない領域がなくなる。このため、観察者が映像を観察する際に、目の位置が視域SI内で移動しても映像が途切れることがなくなる。
以上説明した実施形態において、レーザ素子2は本発明におけるレーザ照射手段、レーザ光源11〜15は本発明における発光点、可動ミラー3は本発明における走査手段、光学素子4は本発明における偏向手段、制御装置5は本発明における制御手段、方向LHH1は本発明における第1配列方向である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態について図面とともに説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2実施形態における映像表示装置1は、レーザ素子2の代わりにレーザ素子102を設けた点以外は第1実施形態と同じである。
図9(a)はレーザ素子102の構成を示す分解斜視図、図9(b)は発光点131の構成を示す断面図、図10はレーザ光の発散角を説明する図である。
レーザ素子102は、図9(a)に示すように、レーザ光を照射するレーザ照射部111と、レーザ照射部111から照射されたレーザ光の発散角を調整する発散角調整部112とから構成されている。
レーザ照射部111は、レーザ光をそれぞれ独立に照射する5つのレーザ光源121〜125から構成される。レーザ光源121〜125は、レーザ光源121〜125から照射されたレーザが可動ミラー3により走査されたときに、光学素子4に向かって、主走査方向SH1に沿って並ぶ方向LHH1に沿って一列に配列されている。
またレーザ光源121〜125はそれぞれ、方向LHH1に対して垂直な方向LHH2に沿って、互いに大きさが異なり且つそれぞれ独立に照射可能な4つの発光点131が配置される。そして、発光点131の大きさに応じてレーザ光出力の大きさが異なっている。これにより、4つの発光点131による発光の組合せに応じて16階調の表示が可能となる。
更に発光点131は、図9(b)に示すように、808nmのレーザ光を発生する面発光レーザ151の上に、シートレンズ152と、Nd:YVO4結晶153と、SHG(Second Harmonic Generation)結晶154(KTP結晶)とを配した構造となっている。このように構成された発光点131では、まず面発光レーザ151が808nmのレーザ光を照射する。その後シートレンズ152が、面発光レーザ151からのレーザ光を集光し、更にNd:YVO4結晶153が、集光されたレーザ光の波長を1064nmに変換する。そしてSHG結晶154が、1064nmのレーザ光を2倍高調波である532nmのレーザ光LDに変換して外部へ照射する。
次に発散角調整部112は、図9(a)に示すように、各発光点131に対向した位置にコリメートレンズ141が配置されている。このコリメートレンズ141は、図10に示すように、観察者KMにより視認される映像が観察者KMの垂直方向TH1の視域をカバーするように、レーザ照射部111から照射されるレーザ光LDの発散角を調整する。なお、水平方向の発散角については第1実施形態の場合と同様に調整されている。
このように構成された第2実施形態の映像表示装置1によれば、レーザ光の照射回数を制御することで光量を変化させる必要がなくなるため、レーザ光を照射する際の変調周波数を低くすることができる。これにより、同じ変調周波数であれば、レーザ光の照射回数を制御することで光量を変化させる場合よりも、高精細な映像を表示することができる。
具体的には、一つのレーザ光源から照射されるレーザ光の発光・非発光を繰り返すことで階調表示する場合において、レーザの変調周波数flは、階調数Gと画素数nと画面書き換え周波数fdとを用いて(1)式で表される。
fl=G×n×fd ・・・(1)
一方、映像表示装置1では、異なるレーザ光源の発光・非発光で階調を制御しているため、レーザの変調周波数flは(2)式で表される。
fl=n×fd ・・・(2)
即ち、レーザの変調周波数flと画面書き換え周波数fdとが同じである場合には、映像表示装置1は、一つのレーザ光源から照射されるレーザ光の発光・非発光を繰り返すものと比較して、画素数nを大きくすることができ、高精細な映像を表示することができる。
以上説明した実施形態において、レーザ素子102は本発明におけるレーザ照射手段、方向LHH2は本発明における第2配列方向である。
(第3実施形態)
以下に本発明の第3実施形態について図面とともに説明する。尚、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第3実施形態における映像表示装置1は、レーザ素子2の代わりにレーザ素子202を設けた点と、光学素子4の代わりに光学素子204を設けた点以外は第1実施形態と同じである。
図11はレーザ素子202の構成を示す分解斜視図、図12は垂直視差を説明する図である。
レーザ素子202は、図11に示すように、レーザ光を照射するレーザ照射部211と、レーザ照射部211から照射されたレーザ光の発散角を調整する発散角調整部212とから構成されている。
レーザ照射部211は、レーザ光をそれぞれ独立に照射する5つのレーザ光源221〜225から構成される。レーザ光源221〜225は、レーザ光源221〜225から照射されたレーザ光が可動ミラー3により走査されたときに、光学素子204に向かって、主走査方向SH1に沿って並ぶ方向LHH1に沿って一列に配列されている。
さらにレーザ光源221〜225はそれぞれ、方向LHH1に対して垂直な方向LHH2に沿って、大きさが同一で且つそれぞれ独立に照射可能な3つの発光点231a,231b,231cが配置される。なお、発光点231a,231b,231cの構成は、第2実施形態の発光点131と同様である。
また発散角調整部212は、図11(a)に示すように、各発光点231に対向した位置にコリメートレンズ241が配置されている。
次に光学素子204は、図12に示すように、半球状の複数のレンズ251が、主走査方向SH1と、主走査方向SH1に直交する方向(本実施形態では副走査方向SH2に相当)に沿って並んで平面状に配置されたレンズアレイで構成されている。なお、1つのレンズ251が、映像表示装置1の表示画面における1画素を構成する。
また制御装置5は、垂直方向に対して多視点の立体映像を表示できるように、レーザ光源202によるレーザ光の照射を制御する。具体的には、発光点231a,231b,231cについて、垂直方向の視点がそれぞれ異なる映像を再現させる。例えば、図12に示すように、垂直方向TH1に沿って視点が異なる3つの観察位置OP3,OP4,OP5について、観察位置OP3の観察者KMにはレーザ光LEが、観察位置OP4の観察者KMにはレーザ光LFが、観察位置OP5の観察者KMにはレーザ光LGが到達するようにされている場合には、発光点231aがレーザ光LEを、発光点231bがレーザ光LFを、発光点231cがレーザ光LGを照射するようにする。
また、レンズ251の垂直方向TH1の曲率は、レンズ251により偏向されたレーザ光LE,LF,LGが垂直方向TH1に沿って視域SIを埋め尽くすように設定されている。
即ち、レーザ光LE,LF,LGはそれぞれ、視域SIにおける図12中の上側からレーザ光LE,LF,LGの順で、垂直方向TH1(副走査方向SH2)に沿った拡がり幅LW11,12,13で視域SI上に到達する。
この時に、垂直方向TH1に沿った拡がり幅LW11,12,13を有するレーザ光LE,LF,LGが、隣り合うレーザ光同士で接するように、レンズ251の垂直方向TH1の曲率が設定されている。また、幅LW11,12,13が互いに等しくなるように、レンズ251の垂直方向TH1の曲率が設定されている。
なお、レンズ251の主走査方向SH1の曲率は、第1実施形態のレンズ41と同様である。
また発散角調整部212は、図11に示すように、各発光点231に対向した位置にコリメートレンズ241が配置されている。
このように構成された第3実施形態の映像表示装置1によれば、発光点231a,231b,231cは、方向LHH1に並び、且つ、方向LHH1に対して垂直な方向LHH2に並んで配置される。
このため、レーザ光源221〜225から照射されたレーザ光は、可動ミラー3により走査されたときに、主走査方向SH1に並び、且つ、副走査方向SH2に並んだ状態、即ち、矩形状に並んだ状態で配列される。
これにより、照射されるレーザ光によって形成される矩形の面積と、1画素を構成するレンズ251の断面積が略等しい場合において、レンズ251からはみ出ることなくレーザ光を照射することができる。したがって、1画素を構成するレンズ251の略全面に亘ってレーザを照射する場合において無駄にレーザ光を照射するレーザ光源がなくなり、効率的にレーザ光を照射することができるため、より高精細な映像を表示することができる。
またレンズ251の曲率は、レーザ光が主走査方向SH1及び副走査方向SH2に沿って略均等な幅で拡散された状態で視域SI上に到達するように設定されているので、レーザ光を略均等な幅にするために制御装置5側でレーザ光の照射を制御する必要がなくなり、制御装置5における制御の複雑化を抑えることができる。
以上説明した実施形態において、レーザ素子202は本発明におけるレーザ照射手段、光学素子204は本発明における偏向手段、方向LHH2は本発明における第2配列方向である。
(第4実施形態)
以下に本発明の第4実施形態について図面とともに説明する。尚、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第4実施形態における映像表示装置1は、レーザ素子2の代わりにレーザ素子302を設けた点以外は第1実施形態と同じである。
図13(a)はレーザ素子302の構成を示す分解斜視図、図13(b)はレーザ光源321〜325の構成を示す断面図である。
レーザ素子302は、図13(a)に示すように、レーザ光を照射するレーザ照射部311と、レーザ照射部311から照射されたレーザ光の発散角を調整する発散角調整部312とから構成されている。
レーザ照射部311は、レーザ光をそれぞれ独立に照射する5つのレーザ光源321〜325から構成される。レーザ光源321〜325は、レーザ光源321〜325から照射されたレーザが可動ミラー3により走査されたときに、光学素子4に向かって、主走査方向SH1に沿って並ぶ方向LHH1に沿って一列に配列されている。
またレーザ光源321〜325はそれぞれ、方向LHH1に対して垂直な方向LHH2に沿って、互いに波長が異なるレーザ光をそれぞれ独立に照射可能な3つの発光点331a,331b,331cが配置される。
レーザ光源321〜325は、図13(b)に示すように、方向LHH2に沿って一列に配置された3つの面発光レーザ350と、面発光レーザ350から照射されたレーザ光を波長が異なる3つのレーザ光に変換する変換部351と、変換部351により変換されたレーザ光を2倍高調波に変換するSHG結晶(不図示)とから構成される。
面発光レーザ350は、上から反射層350a、活性層350b、反射層350cを積層した構造となっている。そして、活性層350bから出力される励起光が反射層350aと反射層350cとにより共振されて、波長λ0(本実施形態では808nm)のレーザ光を反射層350a側へ発振されるように構成されている。
また変換部351は、Nd:YVO4結晶を構成材料とした固体レーザ媒質層352と、ピーク波長λ1(本実施形態では1342nm)で高反射となるように膜厚が調整されたAl23/TiO2多層反射膜353と、ピーク波長λ2(本実施形態では1064nm)で高反射となるように膜厚が調整されたAl23/TiO2多層反射膜354と、ピーク波長λ3(本実施形態では914nm)で高反射となるように膜厚が調整されたAl23/TiO2多層反射膜355とで構成される。なお以下、Al23/TiO2多層反射膜353〜355を単に反射膜353〜355という。
そして、変換部351における発光点331aとなる領域は、上から反射膜353、固体レーザ媒質層352、反射膜355、反射膜354、反射膜353の順で積層された構造となっている。つまり、ピーク波長λ1(1342nm)で高反射となる反射膜を最上面と最下面に配置する。これにより、ピーク波長λ1のレーザ光を選択的に共振させて、レーザ発振することができる。
また、変換部351における発光点331bとなる領域は、上から反射膜354、反射膜353、固体レーザ媒質層352、反射膜355、反射膜354の順で積層された構造となっている。つまり、ピーク波長λ2(1064nm)で高反射となる反射膜を最上面と最下面に配置する。これにより、ピーク波長λ2のレーザ光を選択的に共振させて、レーザ発振することができる。
また、変換部351における発光点331cとなる領域は、上から反射膜355、反射膜354、反射膜353、固体レーザ媒質層352、反射膜355の順で積層された構造となっている。つまり、ピーク波長λ3(914nm)で高反射となる反射膜を最上面と最下面に配置する。これにより、ピーク波長λ3のレーザ光を選択的に共振させて、レーザ発振することができる。
そして、変換部351から照射された波長λ1(1342nm),波長λ2(1064nm),波長λ3(914nm)のレーザ光はそれぞれ、SHG結晶によって波長671nm,532nm,457nmのレーザ光に変換され、外部へ照射される。
このように構成された第4実施形態の映像表示装置1によれば、互いに波長が異なる3つのレーザ光(671nm,532nm,457nm)をそれぞれ独立に方向LHH2に沿って照射するため、これら3つのレーザ光の照射の組合せを制御することにより、カラーの映像を表示することができる。
以上説明した実施形態において、レーザ素子302は本発明におけるレーザ照射手段、方向LHH2は本発明における第2配列方向である。
(第5実施形態)
以下に本発明の第5実施形態について図面とともに説明する。
第5実施形態における映像表示装置1は、光学素子4の代わりにホログラム素子413を設けた点と、遮光部414を追加した点以外は第1実施形態と同じである。
図14は、第5実施形態の映像表示装置1の構成を示す模式図である。
ホログラム素子413は、車両のウィンドシールドWSの内側表面に取り付けられて、可動ミラー3により走査されたレーザ光群LHを偏向する。またホログラム素子413は、特定の波長を有する光(本実施形態では、レーザ光群LH)のみに光学的作用を及ぼすように構成されているが、この光学的作用は、第1実施形態の光学素子4がレーザ光に及ぼす光学的作用と同様である
また遮光部414は、ウィンドシールドWSの外側表面においてホログラム素子413に対向して取り付けられて、レーザ光群LHの波長のみを遮光するように構成されている。
このように構成された第5実施形態の映像表示装置1によれば、ホログラム素子413は、レーザ光群LHと同じ波長を有する光にのみに光学的作用を及ぼすため、車両のウィンドシールドWSを通して運転者が見る運転風景からの光に対してほとんど光学的作用を及ぼさない。さらに、通常のレンズを用いる場合よりも、偏向するための手段を薄型化、軽量化することができる。
また遮光部414により、レーザ光群LHと同じ波長を有する光のみを遮光するため、運転風景からの光に対して全く光学的作用を及ぼすことなく映像を表示することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記第4実施形態においては、方向LHH1に対して垂直な方向LHH2に沿って、互いに波長が異なるレーザ光をそれぞれ独立に照射可能な3つの発光点331a,331b,331cが配置されるものを示したが、発光点331a,331b,331c毎に、LHH2に沿って、映像の光量の調整をするための発光点が配置されるようにしてもよい。このように構成することで、レーザ光の照射回数を制御することで光量を変化させる必要がなくなるため、レーザ光を照射する際の変調周波数を低くすることができる。これにより、同じ変調周波数であれば、レーザ光の照射回数を制御することで光量を変化させる場合よりも、高精細なカラーの映像を表示することができる。
映像表示装置1の構成を示す模式図である。 レーザ素子2の構成を示す模式図である。 制御装置5の構成を示すブロック図である。 可動ミラー3の構成を示す模式図である。 光学素子4によるレーザ光の偏向を説明する図である。 レーザ光群LBとレンズ41との間の位置関係の変化を説明する図である。 レーザ光群LBの主走査方向SH1及び副走査方向SH2の位置の時間変化を示す図である。 多視点の立体映像を表示するためのレーザ光制御を説明する図である。 レーザ素子102及び発光点131の構成を示す図である。 レーザ光の発散角を説明する図である。 レーザ素子202の構成を示す分解斜視図である。 垂直視差を説明する図である。 レーザ素子302及びレーザ光源321〜325の構成を示す図である。 第5実施形態の映像表示装置1の構成を示す模式図である。
符号の説明
1…映像表示装置、2…レーザ素子、3…可動ミラー、4…光学素子、5…制御装置、11〜15…レーザ光源、21…画像メモリ、22…レーザドライバ、23…CPU、24…クロック、31…ミラー部、32…主走査回転部、33…副走査回転部、41…レンズ、102…レーザ素子、111…レーザ照射部、112…発散角調整部、121〜125…レーザ光源、131…発光点、141…コリメートレンズ、202…レーザ素子、204…光学素子、211…レーザ照射部、212…発散角調整部、221〜225…レーザ光源、231a〜231c…発光点、241…コリメートレンズ、251…レンズ、302…レーザ素子、311…レーザ照射部、312…発散角調整部、321〜325…レーザ光源、331a〜331c…発光点、341…コリメートレンズ、413…ホログラム素子、414…遮光部

Claims (6)

  1. それぞれ独立にレーザ光を照射する複数の発光点を有するレーザ照射手段と、
    前記複数の発光点から照射されたレーザ光を主走査方向と副走査方向にラスタ走査する走査手段と、
    前記走査手段によりラスタ走査されたレーザ光を偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段により偏向されたレーザ光が複数の視点から見た映像を再現するように、前記レーザ照射手段による前記複数の発光点からのレーザ光の照射を制御する制御手段と
    備え、
    前記複数の発光点は、
    前記複数の発光点から照射されたレーザ光が、前記偏向手段に向かって、前記主走査方向に並んで照射される第1配列方向に沿って配置されるとともに、前記主走査方向と異なる方向に並んで照射される第2配列方向に沿って配置され、
    前記制御手段は、
    前記複数の発光点のうち、前記第1配列方向に沿って配置された発光点によって、前記複数の視点毎の映像を表示し、前記第2配列方向に沿って配置された発光点によって、前記複数の視点毎の映像の光量の調整を行うように、前記複数の発光点によるレーザ光の照射を制御する
    ことを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記主走査方向と異なる方向は、前記主走査方向と略直交する方向である
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記偏向手段は、前記主走査方向に曲率をもつレンズアレイで構成され、
    前記レンズアレイは、
    前記走査手段によりラスタ走査された前記複数のレーザ光がそれぞれ、前記偏向手段からレーザ光の進行方向に向かって予め設定された所定距離を離れた位置に設けられて観察者が映像を見る領域である視域上に、前記主走査方向に沿って略均等な幅で拡散された状態で到達するように、前記複数のレーザ光を偏向するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記偏向手段は、前記主走査方向と前記副走査方向に曲率をもつレンズアレイで構成され、
    前記レンズアレイは、
    前記走査手段によりラスタ走査された前記複数のレーザ光がそれぞれ、前記偏向手段か
    らレーザ光の進行方向に向かって予め設定された所定距離を離れた位置に設けられて観察者が映像を見る領域である視域上に、前記主走査方向及び前記副走査方向に沿って略均等な幅で拡散された状態で到達するように、前記複数のレーザ光を偏向するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
  5. 前記偏向手段は、ホログラム素子で構成されることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の映像表示装置。
  6. 前記偏向手段は、
    前記走査手段によりラスタ走査された前記複数のレーザ光により、前記偏向手段からレーザ光の進行方向に向かって予め設定された所定距離を離れた位置に設けられて観察者が映像を見る領域である視域が略埋め尽くされるように、前記複数のレーザ光を偏向するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の映像表示装置。
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