JP4740955B2 - デジタル放送受信用の信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム並びにデジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信用の信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム並びにデジタル放送受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のデジタル放送の受信信号を処理する技術に関し、特に、サイマルキャストで送信された2種類のデジタル放送の受信信号を処理する技術に関する。
日本の地上デジタル放送は、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting Terrestrial)規格で規定され、OFDM(直交周波数分割多重;Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調や階層伝送方式を採用している。ISDB−T規格によれば、図1に概略的に示すように、1チャネルの伝送帯域幅(約5.6MHz)が13個のサブバンドすなわちOFDMセグメントS1〜S13に分割されており、これらOFDMセグメントS1〜S13をさらに最大3個のグループすなわち階層に分割することができる。階層毎に、キャリア変調方式や内符号の符号化率、時間インターリーブ長などの異なる伝送特性を設定することができ、また、階層毎に、異なる放送番組を送信することが可能である。たとえば、12個のOFDMセグメントS1〜S6,S8〜S13を用いて固定受信機向けの高品質のハイビジョン放送(High Definition Television)を提供したり、12個のOFDMセグメントS1〜S6,S8〜S13を3個の階層に分割して階層毎に固定受信機向けの標準テレビ放送(Standard Definition Television)を提供したり、中央に配置された1セグメントS7のみを用いて移動体向けデジタル放送(簡易動画放送)を提供したりすることができる。固定受信機向けデジタル放送では、画像圧縮方式としてMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)が採用され、移動体向けのデジタル放送では、画像圧縮方式としてH.264(MPEG4 AVC)が採用されている。
地上デジタル放送が本格的に開始される当初には、放送事業者が、同一内容の番組を固定受信機向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との双方で同時に提供するという、いわゆるサイマルキャスト(サイマル放送)が予定されている。そこで、車両などの移動体において、サイマルキャストを利用して極力高品質のデジタル放送を受信する技術がいくつか提案されている。たとえば、特許文献1(特開2004−312361号公報)および特許文献2(特開2004−166173号公報)では、受信品質に応じて、移動体向けのデジタル放送と固定受信機向けデジタル放送との間で受信放送を自動的に切り換える受信装置が開示されている。
しかしながら、前記特許文献1,2の受信装置では、移動体向けのデジタル放送と固定受信機向けのデジタル放送との一方から他方へ受信放送が切り換えられたときに、画像フレームの画質が突然変化するので、不自然な映像が表示され、放送番組を試聴する者に違和感を与えるという問題がある。
また、移動体向けのデジタル放送と固定受信機向けのデジタル放送とがサイマルキャストで提供されても、両放送の内容が時間的に正確に同期しているとは限らない。かかる場合、受信放送が移動体向けのデジタル放送から固定受信機向けのデジタル放送に切り換えられたときに、不自然な映像が表示され、放送番組を視聴する者に違和感を与え得る。
特開2004−312361号公報 特開2004−166173号公報
上記に鑑みて本発明の目的は、サイマルキャストで提供されている複数のデジタル放送の受信信号から極力高品質且つ極力自然な表示映像を生成し得るデジタル放送受信用の信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム並びにデジタル放送受信装置を提供することである。
本発明の一態様による信号処理装置は、サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送の双方の受信信号を処理するデジタル放送受信用の信号処理装置である。この信号処理装置は、第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成する第1デコーダと、前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成する第2デコーダと、前記第1の復号画像信号と前記第2の復号画像信号とに基づいて出力画像信号を生成しこれを出力する信号出力部と、を備え、前記第1デコーダは、前記受信信号の復号化過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出し、前記信号出力部は、前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより前記出力画像信号を生成するものである。
本発明の一態様によるデジタル放送受信装置は、サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置である。このデジタル放送受信装置は、前記第1および第2のデジタル放送の受信信号を供給する受信回路と、第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成する第1デコーダと、前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成する第2デコーダと、前記第1の復号画像信号と前記第2の復号画像信号とに基づいて出力画像信号を生成しこれを出力する信号出力部と、を備え、前記第1デコーダは、前記受信信号の復号化過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出し、前記信号出力部は、前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより前記出力画像信号を生成するものである。
本発明の一態様による信号処理方法は、サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送の双方の受信信号を処理するデジタル放送受信用の信号処理方法である。この信号処理方法は、(a)第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成するステップと、(b)前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成するステップと、(c)前記ステップ(a)の復号化過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出するステップと、(d)前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより出力画像信号を生成するステップと、を備えたものである。
本発明の一態様による信号処理プログラムは、サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送の双方の受信信号の処理をプロセッサに実行させるデジタル放送受信用の信号処理プログラムである。この信号処理プログラムは、前記処理は、(a)第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成する第1復号化処理と、(b)前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成する第2復号化処理と、(c)前記第2復号化処理の過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出するエラー検出処理と、(d)前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより出力画像信号を生成する信号出力処理と、を含むものである。
図1は、13個のOFDMセグメントを示す図である。 図2は、本発明に係る実施例のデジタル放送受信装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図3は、遅延検出部の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、遅延検出部の概略構成の他の例を示す機能ブロック図である。 図5は、遅延量検出処理を説明するためのフローチャートである。 図6は、遅延量検出処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、遅延量検出処理を説明するための図である。 図8は、信号出力部の概略構成を示す機能ブロック図である。 図9は、出力画像を模式的に示す図である。 図10は、動き検出処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 デジタル放送受信装置
2 受信回路(フロントエンド)
3 信号処理回路
10 アンテナ
11 チューナ
12 復調回路
13 第1デコーダ
14 第1遅延部
15 第2デコーダ
16 第2遅延部
17 遅延検出部
18 信号出力部
19 動き検出部
発明を実施するための形態
本出願は、日本国特許出願第2005−335651号を優先権主張の基礎とするものであり、当該基礎出願の内容は本願に援用されるものとする。
以下、本発明に係る種々の実施例について説明する。
図2は、本発明に係る実施例のデジタル放送受信装置1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。このデジタル放送受信装置1は、アンテナ10と受信回路(フロントエンド)2と信号処理回路3とで構成されている。受信回路2は、チューナ11と復調回路12とを有する。信号処理回路3は、デマルチプレキサ(DMUX)、第1デコーダ13、第2デコーダ15、遅延部14,15、遅延検出部17および信号出力部18を有している。
図2を参照すると、チューナ11は、アンテナ10で受信すべき放送波を選局し、受信した放送波を周波数変換してOFDM信号を生成する。復調回路12は、チューナ11からのOFDM信号にFFT(高速フーリエ変換)を施してOFDM復調信号を生成し、さらにこのOFDM復調信号に対してデインターリーブ、デマッピングおよび誤り訂正などの復号化処理を施して、トランスポートストリームTSを生成する。デマルチプレキサ(DMUX)は、トランスポートストリームTSから、第1エレメンタリストリームES1,第2エレメンタリストリームES2およびTSエラー情報TSeを分離し、第1エレメンタリストリームES1を第1デコーダ13に供給し、第2エレメンタリストリームES2を第2デコーダ15に供給する。第1エレメンタリストリームES1はMPEG2規格に準拠したビット列であり、第2エレメンタリストリームES2はH.264規格に準拠したビット列である。
また、復調回路12は、誤り訂正処理の過程で、訂正不可能なエラーをTSパケット単位で検出し、このエラーの発生位置を示すTSエラー情報TSeをトランスポートストリームTSに含めてデマルチプレキサ(DMUX)に供給する。
第1デコーダ13は、第1エレメンタリストリームES1をMPEG2の符号化規格に従って復号化して復号画像信号DS1を生成する。ここで、第1デコーダ13は、TSエラー情報TSeを用いてマクロブロックエラー情報MBeを生成し、この情報MBeを信号出力部18に供給する。マクロブロックエラー情報MBeは、各マクロブロックについてエラーの有無を示す情報である。マクロブロックは、通常、16×16個または8×8個の画素で構成されている。本発明の画素ブロックは、マクロブロック自体、或いはマクロブロックをさらに分割して得られるサブブロックでもよい。第1デコーダ13は、スキップマクロブロック(skipped macroblock)の有無を示すデータや動きベクトルを含む動き量情報MV1を動き検出部19に供給している。
他方、第2デコーダ15は、第2エレメンタリストリームES2をH.264の符号化規格に従って復号化して復号画像信号DS2を生成する。また、第2デコーダ15は、スキップマクロブロックの有無を示すデータや動きベクトルを含む動き量情報MV2を動き検出部19に供給している。
さらに、第1デコーダ13と第2デコーダ15は、それぞれ、復号画像信号DS1と復号画像信号DS2のフレームレート、画像サイズ(水平解像度および垂直解像度)、およびパンスキャン(PANSCAN)の指定フラグなどの画像パラメータPA1,PA2を、遅延検出部17と信号出力部18とに供給している。
第1遅延部14は、遅延検出部17から供給される第1遅延量DV1だけ、第1デコーダ13からの復号画像信号DS1を遅延させて遅延画像信号LS1を生成し、この信号LS1を信号出力部18に供給する。他方、第2遅延部16は、遅延検出部17から供給される第1遅延量DV2だけ、第2デコーダ15からの復号画像信号DS2を遅延させて遅延画像信号LS2を生成し、この信号LS2を信号出力部18に供給する。信号出力部18は、マクロブロックエラー情報MBeに応じて、遅延画像信号LS1と遅延画像信号LS2とに基づいて出力画像信号CSを生成する。この信号出力部18の構成については後述する。
動き検出部19は、復号画像信号DS1が表す画像(以下、MPEG画像と呼ぶ。)の動き量と、復号画像信号DS2が表す画像(以下、H.264画像と呼ぶ。)の動き量とを検出し、その検出結果MDを遅延検出部17に供給する。遅延検出部17は、その検出結果MDを用いて、復号画像信号DS1と復号画像信号DS2との間の同期ずれを検出し、その同期ずれを補償するための第1遅延量DV1と第2遅延量DV2とを生成する。これら動き検出部19と遅延検出部17の各構成については後述する。
図3は、遅延検出部17の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照すると、遅延検出部17は、画像サイズ検出部20,ダウンコンバータ(解像度変換部)21,第1画像抽出部22,第2画像抽出部23,一致検出部24,フレームレート検出部25および遅延量テーブル26を有している。
画像サイズ検出部20は、画像パラメータPA1,PA2からMPEG画像の画像サイズ(垂直解像度および水平解像度)とH.264画像の画像サイズとを検出し、これら画像サイズの比率である変換比率DRをダウンコンバータ21に与える。ダウンコンバータ21は、変換比率DRの倍率で復号画像信号DS1の解像度を変換して、すなわち復号画像信号DS1を間引いて変換画像信号DC1を生成する。この結果、変換画像信号DC1の画像サイズは復号画像信号DS2のそれに一致する。たとえば、MPEG画像の高解像度1920×1080が、H.264画像の解像度320×180に変換される。
また、画像サイズ検出部20は、画像パラメータPA1,PA2から、MPEG画像のアスペクト比とH.264画像のアスペクト比とを示す情報ARを取得して、この情報ARを一致検出部24に供給する。
一方、フレームレート検出部25は、画像パラメータPA1,PA2からMPEG画像のフレームレート(=fs1)とH.264画像のフレームレート(=fs2)とを取得し、H.264画像のフレームレートに対するMPEG画像のフレームレートの比率(=fs1/fs2)であるフレームレート比FRを算出する。このフレームレート比FRのデータは、第1画像抽出部22および一致検出部24にそれぞれ供給される。たとえば、MPEG画像のフレームレートが60fps(フレーム毎秒)または30fpsであり、H.264画像のフレームレートが15fpsである場合、フレームレート比FRは、4または2の整数となる。
第1画像抽出部22は、変換画像信号DC1を構成する一連の画像フレームの中から、フレームレート比FRに応じた数の基準フレームを抽出し、単数または複数の基準フレームSD1を一致検出部24に供給する。他方、第2画像抽出部23は、遅延量テーブル26から供給された遅延情報TBを用いて、復号画像信号DS1を構成する一連の画像フレームの中から複数の基準フレームを抽出し、これら基準フレームSD2を一致検出部24に与える。
ところで、同一チャネルを使用してサイマルキャストされる固定受信機向けのデジタル放送と移動体向けのデジタル放送とは時間的に互いに同期しているとは限らず、両放送間の同期ずれは、デジタル放送を送信する放送局のシステム毎に異なり、当該システムに固有のものである。遅延量テーブル26には、そのような各放送局で発生する同期ずれに相当する遅延時間のデータが格納されている。また、遅延量テーブル26には、現在選局されているチャネルを示す受信チャネル情報CHが制御回路(図示せず)から供給されており、遅延量テーブル26は、受信チャネル情報CHに対応する遅延時間のデータTBを第2画像抽出部23に供給している。
一致検出部24は、基準フレームSD1,SD2を比較してこれら基準フレームSD1,SD2間の情報量の差が最小になる基準フレームの組み合わせを検索する。この検索の結果得られた2枚の基準フレームが表す画像は略一致すると判断される。たとえば、基準フレームSD1の数が2枚であり、基準フレームSD2の数が3枚であれば、2×3(=6)通りの組み合わせが存在するので、これら6通りの組み合わせの中から、基準フレーム間の情報量の差が最小となる組み合わせを検索することとなる。また、一致検出部24は、検索の結果得られた基準フレーム間の時間差に基づいて遅延量DV1,DV2を算出する。一致検出部24は、動き検出部19による検出結果MDに応じて、MPEG画像とH.264画像の双方に動きがあるか否かを判断することができる。一致検出部24は、MPEG画像とH.264画像の双方に動きが殆ど無い場合には、基準フレームの一致精度が低くなるので検索処理を中断する機能を有する。
図4は、遅延検出部17の概略構成の他の例を示す機能ブロック図である。図3に示した遅延検出部17では、ダウンコンバータ21によってMPEG画像の解像度がH.264画像のそれに変換されたが、図4に示す遅延検出部17では、アップコンバータ27によってH.264画像の解像度がMPEG画像のそれに変換される。このため、第1画像抽出部22Aは、復号画像信号DS1を構成する一連の画像フレームの中から基準フレームSD1を抽出し、第2画像抽出部23Bは、アップコンバータ27から供給される変換画像信号DC1を構成する一連の画像フレームの中から基準フレームSD2を抽出している。また、一致検出部24Aは、MPEG画像の高解像度を持つ基準フレームSD1,SD2を用いて検索処理を実行する。その他の構成は、図3に示した遅延検出部17の構成と同じである。
次に、主に遅延検出部17(図3)による遅延量検出処理について、図5および図6のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。図5と図6のフローチャートは、接続子C1,C2を介して相互に接続されている。
図5を参照すると、ステップS1では、制御回路(図示せず)がサイマル放送が受信されているか否かを判定し、サイマル放送が受信されていなければ、遅延量検出処理を終了させる。たとえば、制御回路(図示せず)が復調回路12で分離されたデータ用のトランスポートストリームを復号化してEPG(電子番組表)情報を取得し、このEPG情報に基づいてサイマル放送を受信しているか否かを判定することができる。サイマル放送が受信されている場合、画像サイズ検出部20は、画像パラメータPA1,PA2からMPEG画像の画像サイズとH.264画像の画像サイズとを取得し、これら画像サイズの比率を算出する(ステップS2)。画像サイズ検出部20は、この画像サイズの比率である変換比率DRをダウンコンバータ21に供給し、ダウンコンバータ21は、変換比率DRに応じた倍率でMPEG画像(復号画像信号DS1)の解像度をH.264画像の解像度に変換して変換画像信号DC1を生成する(ステップS3)。
さらに、画像サイズ検出部20は、画像パラメータPA1,PA2からMPEG画像のアスペクト比とH.264画像のアスペクト比とを取得し(ステップS4)、これらアスペクト比ARのデータを一致検出部24に与える。一致検出部24は、これらアスペクト比が同一か否かを判定し(ステップS5)、アスペクト比が同一でなければ、遅延量検出処理を終了させる。
MPEG画像のアスペクト比とH.264画像のアスペクト比とが同一であると判定されたとき(ステップS5)、フレームレート検出部25は、画像パラメータPA1,PA2からMPEG画像のフレームレートとH.264画像のフレームレートとを検出する(ステップS6)。フレームレート検出部25は、さらに、H.264画像のフレームレートが固定レートであるか否かを判定する(ステップS7)。H.264画像のフレームレートが可変レートであれば、遅延量検出処理は終了する。
H.264画像のフレームレートが固定レートであると判定したとき(ステップS7)、フレームレート検出部25は、MPEG画像のフレームレートとH.264画像のフレームレートとの比率FRを算出し(ステップS8)、このフレームレート比FRは、第1画像抽出部22と一致検出部24とに供給される。一致検出部24は、フレームレート比FRが整数比であるか否かを判定し(ステップS9)、フレームレート比FRが整数比でなければ、遅延量検出処理を終了させる。
続くステップS10(図6)では、動き検出部19(図2)は、第1デコーダ13から供給された動き量情報MV1または復号画像信号DS1に基づいて、MPEG画像の動き量を検出する。次いで、動き検出部19は、MPEG画像の動き量が所定範囲外にあるか否か、すなわち、遅延量を検出するために十分な動きがMPEG画像にあるか否かを判定する(ステップS11)。MPEG画像の動き量が所定範囲外に無いとき、動き検出部19はステップS10に処理を戻す。一方、MPEG画像の動き量が所定範囲を超えているとき、動き検出部19は、さらに、第2デコーダ15から供給された動き量情報MV2または復号画像信号DS2に基づいて、H.264画像の動き量を検出する(ステップS12)。次いで、動き検出部19は、H.264画像の動き量が所定範囲外にあるか否か、すなわち、遅延量を検出するために十分な動きがH.264画像にあるか否かを判定する(ステップS13)。動き検出部19は、H.264画像の動き量が所定範囲外に無いときはステップS10に処理を戻し、H.264画像の動き量が所定範囲を超えているときには次のステップS14に処理を移行させる。動き検出部19による検出結果MDは、一致検出部24(図3)に供給される。
このように動き検出部19は、正確な遅延量を検出すべく、MPEG画像とH.264画像の双方の動き量を監視して双方の動き量が一定範囲を超えた場合に次のステップS14に処理を移行させているが、かかる場合に限定されるものではない。MPEG画像とH.264画像のいずれか一方のみの動き量を監視して当該一方の動き量が所定範囲を超えた場合に次のステップS14に処理を移行させることも可能である。
続くステップS14では、第1画像抽出部22は、MPEG画像からM枚(Mは正整数)の基準フレームSD1を抽出し、これら基準フレームSD1を一致検出部24に与える。基準フレームSD1の枚数Mは、MPEG画像とH.264画像とのフレームレート比FRに基づいて決定される。たとえば、フレームレート比FRが「2」の場合、2×k枚(kは正整数)の基準フレームSD1を抽出することが可能である。
次に、第2画像抽出部23は、H.264画像から基準フレームSD2を抽出するために、選局されている放送局に固有の遅延量Δtを示す遅延情報TBを遅延量テーブル26から取得する(ステップS15)。続けて、第2画像抽出部23は、カレント時間t0から遅延量Δtだけ遅延させた時間t1を中心にした長さTを持つ時間窓(サンプリング窓)を設定する(ステップS16)。図7を参照しつつ時間窓について説明する。図7には、MPEG画像を構成する一連の画像フレームM0,M1,M2,…と、H.264画像を構成する一連の画像フレームH0,H1,H2,…とが示されている。これらMPEG画像とH.264画像とは互いに同期していない。また、カレント時間t0付近に、MPEG画像を構成する2枚の基準フレームM5,M6がサンプリングされている。このとき、長さTの時間窓が、カレント時間t0から遅延量Δtだけ遅延した時間t1を中心にして設定されることとなる。
次に、第2画像抽出部23は、時間窓に含まれるN枚(Nは正整数)の画像フレームを基準フレームとして抽出し、これら基準フレームを一致検出部24に供給する(ステップS17)。図7の例では、長さTの時間窓に含まれる3枚の基準フレームH1,H2,H3が抽出されることとなる。
次に、一致検出部24は、第1画像抽出部22からの基準フレームSD1と、第2画像抽出部23からの基準フレームSD2との差が最小になる組み合わせを検索する(ステップS18)。図7の例では、MPEG画像の基準フレームMxとH.264画像の基準フレームHxとの組み合わせ(Mx,Hx)は、(M5,H1)、(M5,H2)、(M5,H3)、(M6,H1)、(M6,H2)、(M6,H3)の6通り存在する。これら組み合わせのうち、基準フレーム間の情報量の差が最小になる組み合わせが検索される。具体的には、たとえば、各組み合わせについて基準フレーム間の輝度差を画素毎に算出し、これら輝度差の総和を算出して、総和が最小になる組み合わせを検索すればよい。或いは、基準フレーム間の相関が最大になる組み合わせを検索することも可能である。
さらに、一致検出部24は、検索が成功したか否かを判定する(ステップS19)。たとえば、前記輝度差の総和が予め定めた閾値を超えているか、または前記相関が予め定めた閾値未満であれば、基準フレーム間の一致度は低く検索に失敗したと判定することができる。検索が成功しないとき、一致検出部24は、基準フレームの枚数Nを増やすために時間窓の長さTを拡大し(ステップS21)、この後、ステップS17に処理を戻す。他方、検索が成功したとき、一致検出部24は、検索の結果得た組み合わせの2枚の基準フレームが一致すると判定し、これら基準フレーム間の時間差に基づいて遅延量DV1,DV2を算出する(ステップS20)。図7の例では、2枚の基準フレームM5,H2の組み合わせが検索された場合、基準フレームM5,H2間の時間差が得られる。遅延量DV1,DV2は、基準フレーム間の時間差を補償するように適宜設定されればよい。以上で、遅延算出処理は終了する。
なお、一致検出部24は、基準フレーム間の全画素について輝度差や相関を算出することで基準フレーム間の差を得る処理を実行しているが、この処理の代わりに、一致精度を向上させるべく、基準フレームの画像の上下端または左右端にある端部画像領域を除いた中央領域内の画素のみについて輝度差や相関を算出してもよい。
上記のように算出された遅延量DV1,DV2は、それぞれ、第1遅延部14と第2遅延部16とに供給される。第1遅延部14は、MPEG画像のタイムスタンプの値に第1遅延量DV1を加算し、その加算値のタイミングで遅延画像信号LS1を信号出力部18に供給する。同様に、第2遅延部16は、H.264画像のタイムスタンプの値に第2遅延量DV2を加算し、その加算値によるタイミングで遅延画像信号LS2を信号出力部18に供給することとなる。タイムスタンプとしては、MPEG2規格とH.264規格でそれぞれ規定されるPTS(Presentation Time Stamp)を使用できる。
図2に示したように、遅延量DV1,DV2に応じて、遅延部14,16はそれぞれ復号画像信号DS1,DS2を遅延させており、遅延部14,16はデコーダ13,15よりも後段に配置されているが、かかる配置に限定する必要はない。たとえば、第1デコーダ13よりも前段に遅延部14を配置してエレメンタリストリームES1が復号化される時間を調整してもよいし、第2デコーダ15よりも前段に遅延部16を配置してエレメンタリストリームES2が復号化される時間を調整してもよい。或いは、信号処理回路3から遅延部14,16を取り除き、遅延検出部17がデコーダ13,15にそれぞれ復号化する時間を調整させる構成を採用してもよい。
なお、サイマルキャストされている固定受信機向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との同時受信を開始する際に遅延量DV1,DV2が一度算出されれば、その後、原則として遅延検出部17は遅延量DV1,DV2の算出処理を行う必要がない。ただし、復号画像信号DS1,DS2間の同期ずれが変動し得る受信環境下では、定期的に遅延量DV1,DV2を算出してもよい。
図8は、信号出力部18の概略構成を示す機能ブロック図である。この信号出力部18は、アップコンバータ30,フレーム補間部31,画像分割部32および画素ブロック選択部33を有している。これらアップコンバータ(解像度変換部)30,フレーム補間部31および画像分割部32には、それぞれ、第1デコーダ13と第2デコーダ15から画像パラメータPA1,PA2が供給されている。
アップコンバータ30は、遅延画像信号LS2の解像度を遅延画像信号LS1の解像度に変換して遅延画像信号LS2の画像サイズを遅延画像信号LS1の画像サイズに一致させる画素補間ブロックである。フレーム補間部31は、アップコンバータ30の出力をフレーム補間し、遅延画像信号LS2のフレームレートを遅延画像信号LS1のフレームレートに変換するフレームレート変換ブロックである。そして、画像分割部32は、フレーム補間部31の出力をマクロブロックに分割して画素ブロック選択部33に供給する。
画素ブロック選択部33は、マクロブロックエラー情報MBeに応じて、画像分割部32の出力信号と遅延画像信号LS1とのいずれか一方をマクロブロック単位で選択し、選択した信号を出力画像信号CSとして供給する。具体的には、画素ブロック選択部33は、遅延画像信号LS1のマクロブロックにエラーが発生していないときは、遅延画像信号LS1のマクロブロックを選択して出力する一方、遅延画像信号LS1のマクロブロックにエラーが発生しているときは、当該エラーが起きているマクロブロックに代えて、画像分割部32の出力信号中の対応するマクロブロックを選択して出力する。
このように、エラーが起きているマクロブロックのみを、画像分割部32の出力信号中の対応するマクロブロックで置き換えるので、極力高品質且つ極力自然な出力画像信号CSを得ることが可能になる。エラーが発生した場合、図9に示すように、出力画像信号CSが表すピクチャ40は、固定受信機向け放送の高品質の第1マクロブロック群41,41,41と、移動体向け放送の低品質のマクロブロック群42a,42bとで構成され、エラーが全く起きない場合のピクチャは、固定受信機向け放送の高品質のマクロブロックのみで構成されるので、極力高画質且つ自然で視覚的に良好な表示映像を供給することが可能となる。
また、遅延検出部17は、MPEG画像とH.264画像間の同期ずれを検出し、この同期ずれを補償するための遅延量DV1,DV2を遅延部14,16に供給するので、遅延部14,16は、互いに同期したMPEG画像とH.264画像とを信号出力部18に供給することができる。
さらに、動き検出部19(図2)は、MPEG画像とH.264画像に、遅延量を算出し得る程度に十分な動きがあるか否かを検出し、その検出結果MDを一致検出部24に供給している。一致検出部24は、検出結果MDが肯定的なときに限り、遅延量DV1,DV2を生成するので、誤った遅延量DV1,DV2の発生を確実に回避することが可能である。
次に、動き検出部19(図2)で検出される動き量の具体的な算出法の例をいくつか以下に説明する。第1の算出法は、時間的に連続する複数枚の画像フレーム間の輝度差の和を動き量として算出する方法である。具体的には、時間的に連続する3枚の画像フレームP0,P1,P2を監視している場合に、動き検出部19は、画像フレームP0,P1間の輝度差の総和DB1と、画像フレームP1,P2間の輝度差の総和DB2とを動き量として算出する。動き検出部19は、動き量DB1が所定の閾値TH1以上で、且つ、動き量DB1が所定の閾値TH2以上である場合に限り、動き量DB1,DB2が所定範囲外にあり、画像に動きがあると判定すること(ステップS11,S13;図6)が可能である。
動き量の第2の算出法は、スキップマクロブロックの数を利用する方法である。MPEG2規格およびH.264規格によれば、たとえばPピクチャの符号化の過程で、符号化すべき現在の画像(カレント画像)のマクロブロックが、当該カレント画像よりも時間的に前の画像のマクロブロックと同一であり、動きベクトルがゼロの場合、当該マクロブロックは符号化されず、スキップされる。このようなスキップマクロブロックの情報は、第1デコーダ13および第2デコーダ15で取得される。このため、動き検出部19は、第1デコーダ13および第2デコーダ15より供給される画像パラメータPA1,PA2からスキップマクロブロックの情報を取得し、スキップマクロブロックの数を動き量として算出することができる。動き検出部19は、たとえば1画像フレーム内のスキップマクロブロックの数が所定の閾値よりも小さい場合には、動き量が所定範囲外にあり、画像に動きがあると判定すること(ステップS11,S13;図6)が可能である。
動き量の第3の算出法は、動きベクトルを利用する方法である。この第3の算出法を図10のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。動き検出部19は、画像パラメータPA1,PA2から動きベクトル情報を取得できる。図10を参照すると、ステップS30では、動き検出部19は、1画像フレーム内において、動きベクトルのノルムが閾値VTHを超えたマクロブロックを検索する。ノルムが閾値を超えたマクロブロックが発見できない場合は、動き検出部19は、検索が失敗したと判定し(ステップS31)、さらに画像の動き量が所定範囲内にあると判定して(ステップS37)、動き検出処理を終了させる。他方、動き検出部19は、ノルムが閾値を超えたマクロブロックを発見した場合、検索が成功したと判定し(ステップS31)、検索されたマクロブロックを中心にした局所領域を設定する(ステップS32)。この局所領域は、数個〜数百個のマクロブロックを含む領域に設定すればよい。さらに、動き検出部19は、局所領域内のマクロブロックのうち、動きベクトルのノルムが閾値VTHを超えているマクロブロックの数を計数する(ステップS33)。動き検出部19は、その計数値が設定値以上か否かを判定する(ステップS34)。
その計数値が設定値以上であると判定したとき(ステップS34)、動き検出部19は、局所領域内に移動オブジェクト(たとえば、変化しない背景の中を移動する物体の画像)が存在すると判断して次のステップS35に処理を移行させる。一方、その計数値が設定値未満であると判定したとき(ステップS34)、動き検出部19は、局所領域内に移動オブジェクトが存在しないと判断し、さらに画像の動き量が所定範囲内にあると判定して(ステップS37)、動き検出処理を終了させる。
ステップS35では、動き検出部19は、局所領域内の全てのマクロブロックの動きベクトルの角度が所定の角度範囲内(たとえば、約±15度の範囲内)に収まるか否かを判定する。全マクロブロックの動きベクトルの角度が所定の角度範囲内になければ、動き検出部19は、画像の動き量が所定範囲内にあると判定して(ステップS37)、動き検出処理を終了させる。他方、全てのマクロブロックの動きベクトルの角度が所定の角度範囲内にあれば、動き検出部19は、移動オブジェクトは略一方向へ移動していると判断し、さらに、画像の動き量が所定範囲を超えていると判定して(ステップS36)、動き検出処理を終了させる。
なお、上記ステップS18(図6)の検索処理において、一致検出部24は、上記ステップS32で設定された局所領域のみについて基準フレーム間の情報量の差が最小になる組み合わせを検索してもよい。これにより、局所領域以外の領域については基準フレーム間の差を算出しなくて済むので、処理速度の向上が可能になる。
以上、本発明に係る種々の実施例について説明した。上記信号処理回路3の構成は、ハードウェアで実現されてもよいし、或いは、光ディスクなどの記録媒体に記録されたプログラムまたはプログラムコードで実現されてもよい。そのようなプログラムまたはプログラムコードは、CPUなどのプロセッサに上記信号処理回路3の機能の全部または一部の処理を実行させるものである。

Claims (12)

  1. サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送の双方の受信信号を処理するデジタル放送受信用の信号処理装置であって、
    第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成する第1デコーダと、
    前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成する第2デコーダと、
    前記第1の復号画像信号と前記第2の復号画像信号とに基づいて出力画像信号を生成しこれを出力する信号出力部と、
    前記第1の復号画像信号と前記第2の復号画像信号との間の同期ずれに相当する遅延量を検出する遅延検出部と、
    前記遅延量に応じて前記第1および第2の復号画像信号の少なくとも一方を遅延させて前記第1および第2の復号画像信号を互いに同期させる遅延部と、を備え、
    前記第1デコーダは、前記受信信号の復号化過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出し、
    前記信号出力部は、前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより前記出力画像信号を生成することを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1記載の信号処理装置であって、前記第1のデジタル放送は、前記第2のデジタル放送よりも高品質のデジタル放送であることを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項1または2記載の信号処理装置であって、前記信号出力部は、前記第2の復号画像信号の解像度を前記第1の復号画像信号の解像度に変換する解像度変換部を含むことを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の信号処理装置であって、前記信号出力部は、前記第2の復号画像信号の面像フレームを補間して前記第2の復号画像信号のフレームレートを前記第1の復号画像信号のフレームレートに変換するフレーム補間部を含むことを特徴とする信号処理装置。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の信号処理装置であって、前記第1および第2の復号画像信号の少なくとも一方が表す画像の動き量が所定範囲外にあるか否かを検出する動き検出部をさらに備え、
    前記遅延検出部は、前記動き検出部によって前記動き量が所定範囲外にあると検出されたときに限り前記遅延量を検出することを特徴とする信号処理装置。
  6. 請求項5記載の信号処理装置であって、
    前記遅延検出部は、
    前記第1の復号画像信号の解像度を前記第2の復号画像信号の解像度に変換する解像度変換部と、
    前記解像度変換部で解像度変換された第1の復号画像信号を構成する一連の画像フレームから第1の基準フレームを抽出し、且つ前記第2の復号画像信号を構成する一連の画像フレームから第2の基準フレームを抽出する画像抽出部と、
    前記第1および第2の基準フレーム間の差が最小になる2枚の基準フレームの組み合わせを検索し、当該検索された基準フレーム間の時間差に基づいて前記遅延量を算出する一致検出部と、
    を含むことを特徴とする信号処理装置。
  7. 請求項5記載の信号処理装置であって、
    前記遅延検出部は、
    前記第1の復号画像信号の解像度を前記第2の復号画像信号の解像度に変換する解像度変換部と、
    前記第1の復号画像信号を構成する一連の画像フレームから第1の基準フレームを抽出し、且つ前記解像度変換部で解像度変換された第2の復号画像信号を構成する一連の画像フレームから第2の基準フレームを抽出する画像抽出部と、
    前記第1および第2の基準フレーム間の差が最小になる2枚の基準フレームの組み合わせを検索し、当該検索された基準フレーム間の時間差に基づいて前記遅延量を算出する一致検出部と、
    を含むことを特徴とする信号処理装置。
  8. 請求項6または7記載の信号処理装置であって、前記画像抽出部は、予め設定された時間窓内の画像フレームを前記第2の基準フレームとして抽出しており、前記基準フレームの組み合わせの検索に失敗したとき、前記画像抽出部は、前記時間窓を拡大して前記第2の基準フレームを抽出することを特徴とする信号処理装置。
  9. 請求項1から4および請求項5から8のうちのいずれか1項に記載の信号処理装置であって、前記第1のデジタル放送は固定受信機向けのデジタル放送であり、前記第2のデジタル放送は移動体向けのデジタル放送であることを特徴とする信号処理装置。
  10. サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であって、
    前記第1および第2のデジタル放送の受信信号を供給する受信回路と、
    請求項1から4および請求項5から9のうちのいずれか1項に記載の信号処理装置と、
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  11. サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送の双方の受信信号を処理するデジタル放送受信用の信号処理方法であって、
    (a)第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成するステップと、
    (b)前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成するステップと、
    (c)前記ステップ(a)の復号化過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出するステップと、
    (d)前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより出力画像信号を生成するステップと、
    (e)前記第1の復号画像信号と前記第2の復号画像信号との間の同期ずれに相当する遅延量を検出するステップと、
    (f)前記遅延量に応じて前記第1および第2の復号画像信号の少なくとも一方を遅延させて前記第1および第2の復号画像信号を互いに同期させるステップと、
    を備えることを特徴とする信号処理方法。
  12. サイマルキャストで送信された第1のデジタル放送および第2のデジタル放送の双方の受信信号の処理をプロセッサに実行させるデジタル放送受信用の信号処理プログラムであって、前記処理は、
    (a)第1の符号化規格に従って前記第1のデジタル放送の受信信号を復号化して第1の復号画像信号を生成する第1復号化処理と、
    (b)前記第1の符号化規格とは異なる第2の符号化規格に従って前記第2のデジタル放送の受信信号を復号化して第2の復号画像信号を生成する第2復号化処理と、
    (c)前記第2復号化処理の過程で所定数の画素からなる画素ブロック単位でエラーを検出するエラー検出処理と、
    (d)前記エラーが検出されないときは、前記第1の復号画像信号の画素ブロックを出力する一方、前記エラーが検出されたときは、当該エラーが検出された画素ブロックに代えて、前記第2の復号画像信号中の対応する画素ブロックを出力することにより出力画像信号を生成する信号出力処理と、
    (e)前記第1の復号画像信号と前記第2の復号画像信号との間の同期ずれに相当する遅延量を検出する遅延検出処理と、
    (f)前記遅延量に応じて前記第1および第2の復号画像信号の少なくとも一方を遅延させて前記第1および第2の復号画像信号を互いに同期させる遅延処理と、
    を含むことを特徴とする信号処理プログラム。
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