JP4740819B2 - 表示装置収容構造体の開閉扉構造及び表示装置収容構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置収容構造体の開閉扉構造及び表示装置収容構造体に関する。
更に詳しくは、リモートコントロール送信機による表示装置のON/OFFの切替に連動して開閉する開閉扉を備えた表示装置収容構造体の開閉扉構造及び表示装置収容構造体であって、リモコンから発せられる遠隔制御信号を通すことができる開閉扉の信号通過部を、透視性を有していない素材を使用して構成したものに関する。
近年、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの登場により、テレビジョン受信機(以下、本明細書では単に「テレビ」という場合がある)の薄型化が実現した。これにより、一般家庭におけるテレビの大画面化が急速に進み、迫力の大画面映像を気軽に楽しむことができるようになった。しかしその反面、テレビを視聴しないときの大画面が与える圧迫感は、落ち着いたリビングの雰囲気を阻害し、あまり好ましいものとは言えない。
そこで、本発明者は先に、スライドシャッター式の開閉扉を備えたテレビ用キャビネットを提案した(特許文献1)。
登録実用新案第3110391号公報(第3図)
即ち、テレビを視聴していないときには、テレビ画面が開閉扉で覆われてキャビネット内部に格納されている。そして、視聴時にリモートコントロール送信機(以下、本明細書では単に「リモコン」という場合がある)のスイッチを入れてテレビ電源をONにすることにより、テレビ電源に連動したモーターが稼働して開閉扉をキャビネット後方に収納させ、テレビ画面を視聴可能な状態にする。更に、開閉扉には、リモコンの赤外線発光を受信するために、赤外線受光部付近にあたる開閉扉の下部付近に、赤外線が透過するアクリル板を取り付けた窓が設けてある。
本発明者が先に提案した上記テレビ用キャビネットは、視聴していないときに開閉扉を閉じてテレビ画面を見えないように隠すことで、大画面から受ける圧迫感を軽減することができ、十分に実用的である。しかしながら、上記したように、リモコンの赤外線信号を受信するために、開閉扉の下部付近にアクリル板を取り付けた窓である信号通過部を取り付けているため、以下のような改良の余地があった。
即ち、市販の大画面テレビでは、赤外線受光部が概ねテレビの下部側に設けてあるものの、テレビのデザインや画面の大きさによって、あるいはテレビ画面を支える脚部の有無(壁掛け型か、据え置き型か等)によって、赤外線受光部の位置は様々である。よって、市販されている各種のテレビに合わせるためには、開閉扉の下部側等に赤外線を透過する信号通過部の面積をできるだけ広く設ける必要がある。しかしながら、アクリル板は透明性に優れているため、その窓を広くすると、開閉扉を閉めていても後方のテレビが見えてしまい、目隠しとしての要をなさない。
更に高級感を出すために、例えば黒檀や紫檀等の高級木材を使用して木製のキャビネットを製作しても、開閉扉の一部がアクリル板では、木製品特有の温かい感触や外観等の印象が薄れると共に、デザイン上の一体感も損なわれ、低廉な感じがしてしまう。
このような事情から本発明者は、まずは、開閉扉全体を木製素材で作ることができないかという発想のもとに研究を進めた。言うまでもなく、木製素材はアクリル板と相違して透視性を有していないので、開閉扉全体を木製素材で作れば後方のテレビを隠すことができ、更に木製のキャビネットに採用した場合でも、デザイン上の一体感は損なわれにくい。
しかしながら、単に例えばフラッシュ構造(桟状の芯の両面に合板を張って作られる板体構造)の板体で作った木製の開閉扉では、リモコンの赤外線信号が通過しないため、開閉扉後方のテレビに赤外線信号は届かない。
そこで、本発明者は、リモコンの赤外線信号を通すことができる木製素材について鋭意研究を努めた結果、化粧板の表面材等に使用される突板に着目し、更に鋭意検討を重ねた結果、上記した課題を解決することができる開閉扉構造の開発に成功し、本発明を完成するに至った。更に、和紙や布等の他の素材の適用についても鋭意検討を重ね、本発明を完成したものである。
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、リモコンによる操作に連動して開閉する開閉扉を備えた表示装置収容構造体の開閉扉構造であって、リモコンから発せられる遠隔制御信号を通すことができる開閉扉の信号通過部を、透視性を有していない素材を使用して構成することにある。
本発明の他の目的は、開閉扉に占める信号通過部の面積を広くした場合でも、表示装置収容構造体とのデザイン上の一体感が損なわれないようにすることにある。
また本発明の他の目的は、リモコンの遠隔制御信号が通過しにくい木製素材であっても、遠隔制御信号が通過する信号通過部を構成できるようにし、これによって表示装置収容構造体を木製素材で形成した場合のデザイン上の一体感が損なわれないようにすることにある。
更に本発明の他の目的は、木製素材を使用して信号通過部を形成した場合でも、信号通過部に埃や汚れが付着しにくく、また付着しても濡れた雑巾で簡単に拭きとることができるようにすることにある。
また更に本発明の他の目的は、上記した開閉扉構造を備えた表示装置収容構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
なお、後述する作用の説明の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、各構成要件を図面記載のものに限定するものではない。
本発明は、リモートコントロール送信機による表示装置(2)のON/OFFの切替に連動して、表示装置(2)の表示画面前方で開閉する開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を備え、該開閉扉(3a,3b)(3c,3d)は、閉じた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に位置する表示装置(2)の信号受信部(21)が上記リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号を受けることができるように、該遠隔制御信号が通過する信号通過部(32)(32c,32d)を有しているか、または該信号通過部で全体が構成されている表示装置収容構造体(1)(1a)の開閉扉構造であって、上記信号通過部(32)(32c,32d)は、透視性を有すると共に上記遠隔制御信号が通過する板状体(321,322)と、該板状体(321,322)の間に挟まれるようにして設けてあるか、または該板状体(321)の一方または双方の面に重ねて設けてあり、透視性を有していないと共に上記遠隔制御信号が通過する厚さの非透視性シート(323)と、を備えて構成されている、表示装置収容構造体(1)(1a)の開閉扉構造である。
本発明は、非透視性シート(323)の素材が、表示装置収容構造体(1)(1a)に使用されている素材を考慮して選択されている、表示装置収容構造体の開閉扉構造である。
本発明は、上記非透視性シート(323)が突板、紙、織物、有色のフィルムからなる群から選ばれた一または二以上の材料で形成されている、表示装置収容構造体の開閉扉構造である。
本発明は、上記透視性を有する板状体(321)が板ガラスであり、非透視性シート(323)が突板である、表示装置収容構造体の開閉扉構造である。
本発明は、リモートコントロール送信機による表示装置(2)のON/OFFの切替に連動して、表示装置(2)の表示画面前方で開閉する開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を備え、該開閉扉(3a,3b)(3c,3d)は、閉じた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に位置する表示装置(2)の信号受信部(21)が上記リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号を受けることができるように、該遠隔制御信号が通過する信号通過部(32)(32c,32d)を有しているか、または該信号通過部で全体が構成されている表示装置収容構造体(1)(1a)の開閉扉構造であって、該信号通過部(32)(32c,32d)は、向かい合わせに配置された透視性を有する板ガラス(321,322)と、該板ガラス(321,322)の間に挟まれて設けられ、上記遠隔制御信号が通過する厚さを有しており、表面素材として木製素材が使用されている上記表示装置収容構造体(1)(1a)を考慮して意匠が選ばれた突板(323)と、を備えて構成してある、表示装置収容構造体の開閉扉構造である。
本発明は、上記した突板の厚みが0.15〜1.00mmである、表示装置収容構造体の開閉扉構造である。
本発明は、上記開閉扉構造を備えた、表示装置収容構造体である。
本発明は、上記したいずれかに記載の開閉扉構造と、表示装置(2)に流れる電流の電圧を検知する電圧検知手段と、該電圧検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも高い場合に、表示装置(2)がONの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いた状態になるように制御し、上記検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも低い場合に、表示装置(2)がOFFの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を閉じた状態になるように制御する開閉制御手段と、を有している、表示装置収容構造体である。
本発明は、左右両開きに開閉する引き戸式の一対の開閉扉(3a,3b)(3c,3d)で構成されている上記したいずれかに記載の開閉扉構造と、表示装置(2)が収容されると共に、収容した表示装置(2)の表示画面前方に配置される開口部を有する収容構造体本体(5)と、収容構造体本体(5)の上部側に取り付けられている扉開閉装置(6)と、を備え、上記扉開閉装置(6)は、上記開口部を閉じるように開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を吊り下げると共に、吊り下げた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を開閉可能に駆動させる吊下駆動手段(62)と、表示装置(2)の電源のON/OFF切替時の電圧を検知する電圧検知手段と、該電圧検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも高い場合に、表示装置(2)がONの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いた状態になるように吊下駆動手段(62)を制御し、上記検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも低い場合に、表示装置(2)がOFFの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を閉じた状態になるように吊下駆動手段(62)を制御する開閉制御手段と、を有している、表示装置収容構造体である。
(作 用)
(a)本発明に係る表示装置収容構造体(1)(1a)の開閉扉構造は、次のように作用する。
表示装置(2)の電源をONの状態にすべくリモコンを操作すると、リモコンから発せられる遠隔制御信号が開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の信号通過部(32)(32c,32d)を通過し、閉じた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に位置する表示体装置(2)の信号受信部(21)に受信される。これにより、表示装置(2)の電源がONの状態になると共に、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いて表示装置(2)を視聴できるようになる。
更に、上記信号通過部(32)(32c,32d)は非透視性シート(323)を有し、透視性を有していない。したがって、例えば開閉扉(3a,3b)(3c,3d)に占める信号通過部(32)(32c,32d)の面積を広くしても、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)後方の表示装置(2)を確実に隠すことができる。
(b)また、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の信号通過部(32)(32c,32d)を構成する非透視性シート(323)の素材を、表示装置収容構造体(1)(1a)に使用されている素材を考慮して選択することで、開閉扉に占める信号通過部(32)(32c,32d)の面積を広くした場合でも、表示装置収容構造体(1)(1a)とのデザイン上の一体感が損なわれにくい。
(c)更に、リモコンの遠隔制御信号が通過しにくい木製素材であっても、突板を用いて上記非透視性シートを構成することで、遠隔制御信号が通過する信号通過部を構成できる。
(d)本発明に係る表示装置収容構造体(1)(1a)は、次のように作用する。
[表示装置(2)を視聴するとき]
表示装置(2)の電源をONの状態にすべく、リモートコントロール送信機を操作する。そうすると、リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号が開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の信号通過部(32)(32c,32d)を通過し、閉じた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に位置する表示装置(2)の信号受信部(21)に受信される。これにより、表示装置(2)の電源がONの状態になる。
そうすると、その電源ON状態の電圧を電圧検知手段が検知する。そして、開閉制御手段が、電圧検知手段が検知した電圧と予め設定された設定電圧とを比較演算し、検知した電圧の方が高いと判断する。これにより、開閉制御手段が表示装置(2)の電源がONの状態になったと判断して、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いた状態になるように制御する。その結果、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いて、電源がONの状態になった表示装置(2)を視聴できるようになる。
[表示装置(2)の視聴を止めるとき]
表示装置(2)の視聴を止めるときは、表示装置(2)の電源をOFFの状態にすべく、リモートコントロール送信機を操作する。そうすると、リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号が表示装置(2)の信号受信部(21)に受信され、表示装置(2)の電源をOFFの状態になる。
そして、表示装置(2)を視聴する場合と同様に、その状態の電圧を電圧検知センサが検知する。更に開閉制御手段が、電圧検知手段が検知した電圧と予め設定された設定電圧とを比較演算し、検知した電圧の方が低いと判断する。これにより、開閉制御手段が表示装置(2)の電源がOFFの状態になったと判断して、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いた状態になるように制御する。その結果、開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が閉じて、表示装置(2)は開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に隠れる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号を通すことができる開閉扉の信号通過部を、上記遠隔制御信号が通過する厚さの非透視性シートを用いて構成する。これにより、開閉扉の信号通過部を、透視性を有していない素材を使用して構成でき、例えば開閉扉に占める信号通過部の面積を広くした場合でも、開閉扉後方の表示装置を確実に隠すことができる。したがって、製造メーカーや機種によって信号受信部の位置が異なる各種の表示装置に適宜対応することができる。
(b)また信号通過部を構成する非透視性シートの素材を、表示装置収容構造体に使用されている素材を考慮して選択することによって、開閉扉に占める信号通過部の面積を広くした場合でも、開閉扉と表示装置収容構造体とのデザイン上の一体感が損なわれにくいようにすることができる。
(c)更に、リモコンの遠隔制御信号が通過しにくい木製素材であっても、突板を用いて上記非透視性シートを構成することで、遠隔制御信号が通過する信号通過部を構成できる。これにより、表示装置収容構造体を木製素材で形成した場合でも、開閉扉と表示装置収容構造体とのデザイン上の一体感は損なわれにくい。
(d)開閉扉の信号通過部を構成する透視性を有する板状体が板ガラスであり、非透視性シートが突板であるものは、木製素材である突板を使用して信号通過部を形成した場合でも、信号通過部に埃や汚れが付着しにくく、また付着しても濡れた雑巾で簡単に拭きとることができる。
上記したように、開閉扉の信号通過部は、透視性を有すると共に遠隔制御信号が通過する板状体と、透視性を有していないと共に上記遠隔制御信号が通過する厚さの非透視性シートと、で構成されている。非透視性シートは、板状体の間に挟まれるようにして設けることができるし、また板状体の一方または双方の面に重ねて設けることもできる。なお、信号通過部の強度を上げるためには、非透視性シートが板状体の間に挟まれるようにして設けてあることが好ましい。
また開閉扉はその一部が信号通過部で構成されていても良いし、該開閉扉全体が信号通過部で構成されていても良い。
透視性を有する板状体としては、板ガラス、アクリル樹脂製やその他の公知の合成樹脂製の板状体を挙げることができる。
非透視性シートは、例えば突板、紙、織物、不織布、合成樹脂製シートからなる群から選ばれた一または二以上の材料で形成することができる。これらは、単独で、または組み合わせて使用することができる。例えば、異なる素材同士を複数枚重ねて使用することができるし、横に並べて使用することもできる。
突板としては、木目などの美しい材をはいで薄板にしたものを好適に使用できる。紙としては、和紙、障子紙、化粧紙等を挙げることができる。織物としては、例えば綿布、絹布、麻等の天然繊維を織った布、レーヨン、ポリエチレン等の化学繊維製の布、皮革、糸状の合成樹脂を編んだ布、藺草織物等を挙げることができる。合成樹脂製シートとしては、車に使用するカーフィルム等の有色のフィルムを挙げることができる。なお、合成樹脂製シートは、合成樹脂製フィルムも含む広い概念として使用している。
突板を使用する場合、その厚みは0.15〜1.00mmが好ましく、また0.15〜0.60mmがより好ましく、更には0.15〜0.30mmが最も好ましい。突板の厚みが薄いものほど、リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号を抵抗なく円滑に通過させることができ、より離れた位置からのリモートコントロール送信機による操作が可能となる。
突板の厚みが1.00mmを越えると、リモートコントロール送信機の遠隔制御信号が通過しないか、あるいは近距離からの発信しか通過しなくようになるので好ましくなく、また0.15mm未満では厚いものよりも製造が難しくなって、コスト高となるので好ましくない。
また開閉扉は、左右両開きに開閉する引き戸式の一対の扉で構成することができるし、引き戸式の一枚の扉で左右どちらか一方に開閉するように構成することもできる。また開閉扉を、両開き(観音開き)あるいは片開きの開き戸式の扉で構成することもできる。
表示装置としては、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイを備えたテレビジョン受信機、リアプロジェクションテレビ、プロジェクタスクリーン、ブラウン管テレビ、パーソナルコンピュータのモニタ等を挙げることができる。
なお、以上の具体例はあくまで代表的なものであり、特にこれらに限定するものではない。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1ないし図8は、本発明に係る表示装置収容構造体であるキャビネットの一実施例を示す説明図である。
図1は、キャビネットの正面視説明図である。
図2は、図1に示すキャビネットを水平方向に断面して内部構造を表した平面視説明図であり、電源及び配線系統を概略的に図示している。詳しくは、図2の中央から左側は、テレビジョン受信機が設けてあるキャビネット内部の断面説明図であり、図2の中央から右側部分はキャビネットの天井側内部の断面説明図である。
図3は、図1に示すキャビネットの右側面視説明図、
図4は、図1のI−I部分に対応する断面を示す概略説明図、
図5は、図1のII−II部分に対応する断面を示す概略説明図、
図6は、図1で丸Aで囲んだ部分に対応する部分拡大説明図、
図7は、図5で丸Bで囲んだ部分に対応する部分拡大説明図である。
図1に示す符号1は、ディスプレイ装置であるテレビ2(破線で示す)を外から見えないように収容できる表示装置収容構造体であるキャビネットを示している。本実施例では、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の薄型の大画面テレビを収容した場合を図示している。
本実施例では、キャビネット1の大きさは、横の長さが2400mm、高さが1970mm、厚み方向の長さは478mmである。この大きさは、収容するテレビ2の大きさや設置する室内の広さ等を考慮して適宜設定され、特にこの大きさに限定するものではない。
キャビネット1は、リモートコントロール送信機(図示省略)によるテレビ電源のON/OFF切替に連動してテレビ画面前方で開閉する一対の開閉扉3a,3bが開くことによって(図1で矢印C方向)、開閉扉3a,3b後方に隠れたテレビジョン受信機2を外からみることができるように構成されている。
詳しくは、後述するセンサ制御ボックス4内の電圧検知センサ(図2の右側参照、電圧検知センサは隠れて表れず)がテレビ2に流れる電流の電圧を検知し、この検知した電圧を基に、同じくセンサ制御ボックス4内の開閉制御装置(開閉制御装置は隠れて表れず)が開閉扉3a,3bの開閉を制御するようになっている。
リモコンは、テレビ電源のON/OFF操作をするための遠隔制御信号である赤外線信号を発する。図1に示すように、テレビ2は、所要の位置(本実施例ではテレビ2の下部側)に赤外線信号を受信する信号受信部21を備えている。
キャビネット1は、主に木製素材を使用して全体が形成され、外観や手触りなどの印象において木の温もりを感じられるようにしてある。なお、本実施例では、キャビネット1の高級感を高めるために、少なくともキャビネット1表面に黒檀や紫檀等の高級木材が使われている。なお、使用する木材の種類は、特にこれに限定するものではない。
図1に示すように、キャビネット1は、テレビ2を収容するキャビネット本体5と、上記した一対の開閉扉3a,3bで構成されている扉構造と、キャビネット本体5の天井側に取り付けられている扉開閉装置6と、を備えている。
キャビネット本体5は、収容したテレビ2のテレビ画面前方に位置する開口部(符号省略、開閉扉3a,3bで閉鎖されている)を有している。以下、この開口部を「画面開口部」という。また図2に示すように、扉開閉装置6は、ケーシング61と、ケーシング61内に収容されている吊下駆動装置62及びセンサ制御ボックス4と、を備えて構成されている。吊下駆動装置62は、開閉扉3a,3bを左右方向(キャビネット1の長手方向)に開閉駆動させる。センサ制御ボックス4は、上記したように、電圧検知センサ及び開閉制御装置を収容している。
以下、キャビネット1の各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
(キャビネット本体5)
図1に示すように、収容構造体本体であるキャビネット本体5は、台輪51と、その上の左右一対の下部キャビネット52a,52bと、その上の中央に位置するテレビ収容用キャビネット53(図2も参照)と、その左右両側に位置する一対の側方キャビネット54a,54bを組み合わせて全体が構成されている。つまり、製造時において、ユニット化された各キャビネット52a,52b,53,54a,54bがそれぞれ製造され、最終的に各キャビネット52a,52b,53,54a,54bを組み合わせ、ネジやビス等の締付固定具等によって固定することで、全体のキャビネット本体5が製造される。
そのうち、各下部キャビネット52a,52bは、左右方向に開閉する引き戸式の第一扉521及び第二扉522を有している。外側の第一扉521は木製であり、内側の第二扉522は木製の枠に板ガラスで形成された窓部(符号省略)を有している。この第一扉と第二扉の素材とその構成態様は逆でも良いし、同じでも良い。符号523は棚板(図1で破線で示す、図4も参照)を示している。
中央のテレビ収容用キャビネット53には、テレビ2(破線で示す)が収容される。また収容したテレビ2のテレビ画面前方に位置する画面開口部(符号省略)には、その画面開口部を閉鎖するように上記した一対の開閉扉3a,3bが配置されている。この開閉扉3a,3bは、キャビネット1天井側に配置された吊下駆動装置62から吊り下げられている。この各開閉扉3a,3bの構造についての詳細は、後述する。符号531は棚板(図1で破線で示す、図4も参照)を示している。
各側方キャビネット54a,54b(図2の左側の断面も参照)は、左右方向にスライドする引き戸式の扉である側方扉541を有している。この各側方扉541は、中央のテレビ収容用キャビネット53側にスライドさせ、画面開口部を閉じている開閉扉3a,3bの前方(図2で矢印D方向)に移動できる。本実施例では、側方扉541は板ガラスで構成された窓(符号省略)を有している。
図7に示すように、側方扉541の上端面側には、端部外方に突出する案内部材542が設けてあり、その上方(後述するケーシング61の正面板611)に案内部材542が移動するガイド溝616が設けてある。側方扉541の下端部(図5参照)にも同様に、下部キャビネット52bの天板524に設けてあるガイド溝525に対応する案内部材526が設けてある。
図2及び図7に示すように、側方キャビネット54a,54bを閉じた各側方扉541の後方に、左右両側に開いた各開閉扉3a,3bが収まるように構成されている。符号543は棚板(図1で破線で示す、図5も参照)を示している。
(開閉扉3a,3b)
図1に示すように、キャビネット1の扉構造を構成する左右一対の各開閉扉3a,3bは、木製の枠体31と、該枠体で囲まれた開閉扉本体32を有している。リモコンから発せられる赤外線信号は、信号通過部である上記した開閉扉本体32を通過する。
図8は、キャビネットの扉構造を構成する開閉扉本体の分解斜視説明図である。
詳しくは、図7(丸で囲んだ部分に対応する部分拡大説明図)及び図8に示すように、開閉扉本体32は、向かい合わせに配置された透視性を有する一対の板ガラス321,322と、該板ガラス321,322の間に挟まれるようにして設けられた突板323と、を備えて構成してある。板ガラス321は、板ガラス321の透視性を妨げない、例えば透明または半透明の接着剤で突板323に接着されている。図8で符号324,325は接着剤層を示している。上記赤外線信号はこの接着剤層324,325を通過することは、言うまでもない。
本実施例では、各板ガラス321,322の厚みが2.0mm、突板323の厚みが0.25mm、開閉扉本体32全体の厚みが4.8mmである。この突板323は、リモコンから発せられる赤外線信号が通過できる厚みとなっている。この突板323の厚みは、赤外線信号が通過できる範囲で適宜設定することができ、特に上記した値に限定されない。
また図7に示すように、枠体31には、後述する吊下駆動装置62の駆動により、左右方向(キャビネット1の長さ方向)に移動する棒状で吊下用の連結部311が上方に突出して設けてある。この連結部311は、各開閉扉3a,3bの幅方向に所要の間隔をおいて所要数(本実施例では合計二箇所)に設けてある。
以上のような構成により、閉じた開閉扉3a,3b(図1参照)の後方に位置するテレビ2の信号受信部21は、リモコンから発せられる赤外線信号を受信することができる。また中に突板323を挟んだ開閉扉本体32は透視性を有していないので、本実施例のように、テレビ2を視聴しないときは開閉扉3a,3bを閉じることで、テレビ2が外から見えないように隠すことができる。
このように、開閉扉3a,3bに占める信号通過部である開閉扉本体32の面積を広くしても、閉じた開閉扉3a,3b後方のテレビ2を外から見えないように隠すことができる。したがって、製造メーカーや機種によって信号受信部21の位置が異なる各種の表示装置に適宜対応することができる。
更に、突板323は板ガラス321,322で挟まれているものの、板ガラス321,322は透視性を有しているので、突板323の木目がキャビネット1正面から視認できる。これにより、全体が木製であるキャビネット1とのデザイン上の一体感は損なわれにくい。特に本実施例のように、大画面テレビ2を収容する場合、その前方に位置する開閉扉3a,3bはキャビネット1全体の大部分の面積を占めると共に、一番目に入るキャビネット1の中央に位置しているため、上記したデザイン上の効果は顕著である。
なお、キャビネット1の表面に使用されている突板と同じ材種の木材で各開閉扉3a,3bの突板32を製造することにより、開閉扉3a,3bとキャビネット1全体のデザイン上の一体感をより向上させることもできる。
また更に、突板323は板ガラス321,322に挟まれている。よって、突板323単独の場合と比べて、開閉扉本体32に埃や汚れが付着しにくく、また付着しても濡れた雑巾で簡単に拭きとることができる。
(扉開閉装置6)
上記したように、図2に示す扉開閉装置6は、開閉扉3a,3bを駆動させる吊下駆動装置62(図2及び図3参照)と、センサ制御ボックス4内に収容されている電圧検知センサ及び開閉制御装置を有している。
吊下駆動手段である吊下駆動装置62は、キャビネット本体5の画面開口部を閉じるように開閉扉3a,3bを吊り下げると共に、吊り下げた開閉扉3a,3bを開閉可能に駆動させる。
センサ制御ボックス4内の電圧検知手段である電圧検知センサは、テレビ2に流れる電流の電圧を検知する。本実施例では、電圧検知センサが、テレビ2の電源コード22に流れる電流の電圧を検知するように設計されている。詳しくは、図2に示すように、テレビ2の電源コード22の差し込みプラグ22が、センサ制御ボックス4内の電圧検知センサから導出されている接続コード41に接続される。更に、センサ制御ボックス4からは、テレビ2の電源を取るための電源コード41aが導出されている。この電源コード41aは、後述するキャビネット1内のコンセント74(図5参照)に接続されている。
センサ制御ボックス4内の開閉制御手段である開閉制御装置は、電圧検知センサが検知した電圧を基に吊下駆動装置62を制御する。図2で符号626は、センサ制御ボックス4内の開閉制御装置から吊下駆動装置62へ制御信号を伝える配線を概略的に示している。
図2に示すように、上記した扉開閉装置6のケーシング61は、木製素材で形成された正面視細長状の正面板611、左側面板612(図2では見えず、図6参照)、右側面板613、背面板614で主に構成される。ケーシング61は、キャビネット本体5の天井部にネジやビス等の締付固定具615(図6及び図7参照)によって固定されている。
図2及び図7に示すように、吊下駆動装置62は、ケーシング61内部の正面寄りにケーシング61の長さ方向に沿って取り付けられている。詳しくは、図7に示すように、吊下駆動装置62は、ケーシング61内部の長さ方向に沿って設けてある細長状の板体である固定板617に、ネジやビス等の締付固定具618で固定されている。
図7に示す吊下駆動装置62は、キャビネット1の長手方向の左右両側に離れて位置する一対のプーリ621,621(図7では一方のプーリが表れている)と、プーリ621,621間に巻き掛けたベルト622とを有している。そして、このベルト622には上記した各開閉扉3a,3bの連結部311が間接的に連結しており、このベルト622を電動モータ623により回動させることで、開閉扉3a,3bを開閉駆動させることができうる。
図7に示すように、符号624は、開閉扉3a,3bの開閉方向に沿って設けてあるガイドレールを示している。符号625は、ガイドレール624を走行する案内車輪を示している。案内車輪625は、各開閉扉3a,3bの連結部311に間接的に連結して、開閉扉3a,3bから受ける荷重を支えており、開閉扉3a,3bのスライド移動と共にガイドレール624上を走行する。
図2に示すセンサ制御ボックス4内に収容されている開閉制御装置は、電圧検知センサが検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも高い場合に、テレビ2がONの状態になったと判断して開閉扉3a,3bが開いた状態になるように吊下駆動装置62を制御する。また電圧検知センサが検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも低い場合に、テレビ2がOFFの状態になったと判断して開閉扉3a,3bを閉じた状態になるように吊下駆動装置62を制御する。
また両側から閉まる開閉扉で指を挟まないように、開閉制御装置は開閉扉3a,3bの間に物が挟まったことを検知して閉鎖中の開閉扉3a,3bの動きを止めるか、あるいは動きを止めると共に反対の開く動作に切り替える、安全装置(図面では表れない)を備えている。
図2で符号71は、テレビ収容用キャビネット53内を照らすダウンライトを示している。ダウンライト71はテレビ収容用キャビネット53の天井部分に取り付けてある。ダウンライト71は、センサ制御ボックス4内からの制御信号を受けて、開閉扉3a,3bが開くと同時に点灯するようになっている。符号711は、センサ制御ボックス4内からダウンライト71へ制御信号を伝える配線を概略的に示している。また側方キャビネット54a,54b内にもダウンライト75が設けてある。なお、符号73は各種の配線(図示省略)を通す配線口を示している。
図5で下部キャビネット52bの背面側下部に図示している符号74は、テレビ2、センサ制御ボックス4内の電圧検知センサ及び開閉制御装置、ダウンライト71、75等の電源を取るためのコンセントを示している。このコンセント74からは、差し込みプラグ9を備えた電源コードがキャビネット1外に導出されている。
(作 用)
本実施例に係るキャビネット1は次のように作用する。
図1に示すキャビネット1内にテレビ2を収容する。図2に示すテレビ2の電源コード22の差し込みプラグ22を、センサ制御ボックス4内の電圧検知センサから導出されている接続コード41に接続する。またキャビネット1から導出された電源コードの差し込みプラグ9(図5参照)を、キャビネット1を配置した部屋のコンセント等に差し込む。
図1に示すように、テレビ2を視聴しないとき(テレビ2の電源はOFFの状態)は、一対の開閉扉3a,3bが閉じており、テレビ2は開閉扉3a,3bの後方に隠れて外から見えない。よって、仮に狭いリビングに置いたとしても、大画面テレビ2から受ける圧迫感はない。
[テレビ2を視聴するとき]
次にテレビ電源をONの状態にすべく、リモコン(図示省略)を操作する。そうすると、本実施例では、リモコンから発せられる赤外線信号が図1で右側の開閉扉3bの開閉扉本体32を通過し、閉じた開閉扉3bの後方に位置するテレビ2の信号受信部21に受信される。これにより、テレビ電源がONの状態になる。
そして、その状態の電圧をセンサ制御ボックス4内の電圧検知センサが検知する。また、同じくセンサ制御ボックス4内の開閉制御装置が、電圧検知センサが検知した電圧と予め設定された設定電圧とを比較演算し、検知した電圧の方が高いと判断する。これにより、開閉制御装置がテレビ電源がONの状態になったと判断して、開閉扉3a,3bが開いた状態になるように吊下駆動装置62を制御する。これにより、開閉扉3a,3bが両側に開き、テレビ電源がONの状態になったテレビ2を視聴できるようになる。
[テレビ2の視聴を止めるとき]
テレビ2の視聴を止めるときは、まずはテレビ電源をOFFの状態にすべく、リモコン(図示省略)を操作する。そうすると、リモコンから発せられる赤外線信号がテレビ2の信号受信部21(図1参照)に受信され、テレビ電源がOFFの状態になる。
そして、テレビ2を視聴する場合と同様に、その状態の電圧を電圧検知センサが検知する。更に開閉制御装置が、電圧検知センサが検知した電圧と予め設定された設定電圧とを比較演算し、検知した電圧の方が低いと判断する。更に、開閉制御装置がテレビ電源がOFFの状態になったと判断して、開閉扉3a,3bが開いた状態になるように吊下駆動装置62を制御する。これにより、開閉扉3a,3bが両側から中央に移動して画面開口部(符号省略)を閉じ、図1に示すようにテレビ2は開閉扉3a,3bの後方に隠れる。
図9ないし図11は、本発明に係る表示装置収容構造体の一実施例を示す説明図である。
図9は、表示装置収容構造体の正面視説明図であり、左右一対の開閉扉が閉じている状態を示している。
図10は、図9に示す表示装置収容構造体の正面視説明図であり、左右一対の開閉扉が開いて中に収容されたテレビが見えている状態を示している。
図11は、図9のIII−III部分に対応する断面を示す概略説明図である。
なお、実施例1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、実施例1で説明した箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
本実施例に係る表示装置収容構造体1a(図1参照)は、実施例1に係るキャビネット1(図1参照)と相違して、図11に示すように部屋の壁面8aに沿わせた状態で固定して設置できる。そして、図9に示すように、後述する一対の開閉扉3c,3dが閉じた状態では、図10で表れているテレビ2が開閉扉3c,3dの後方に隠れて外から見えなくなり、表示装置収容構造体1aは部屋の他の壁面8b,8cと一体化して違和感がない。
詳しくは、図9及び図10に示すように、表示装置収容構造体1aは、テレビ2等の表示装置が収容される収容構造体本体5aをその中央付近に有している。収容構造体本体5aは、収容したテレビ画面前方に配置される開口部55(図10参照)を有し、開口部55は左右両側に開閉する引き戸式の一対の開閉扉3c,3dによって閉鎖される。
本実施例では、図11に示すように、壁掛けタイプの薄型大画面テレビ2を収容した場合を図示している。符号21は、テレビ2の所要の位置(本実施例ではテレビ2の下部側)に赤外線信号を受信する信号受信部を備えている。
収容構造体本体5aの内部は、所要数の棚板561,562により上下、縦横に仕切られている。棚板561の上方にテレビ2を配置でき、棚板56の下方にハードディスクビデオレコーダやビデオデッキ等のAV機器91を配置することができる。
表示装置収容構造体1aは、収容構造体本体5aの周りに壁部構成体57を多数有している。壁部構成体57を構成する正面側の壁部571(以下、「正面壁部」という)は、突板を張った化粧合板で形成され、図9及び図11に示すように、開口部55を閉じた開閉扉3c,3dと共に部屋の壁面側に平面状の壁を構成する。
左右両側に開いた開閉扉3c,3d(図10参照)は、収容構造体本体5aの左右両側に位置する壁部構成体5の壁部571後方にスライド移動し、正面から隠れて完全に見えないか、あるいは殆ど見えない。
図1及び図11に示すように、右側の開閉扉3dは、板状の扉上部33dと、板状の信号通過部である信号通過板32dと、板状の扉下部34dの三枚の板状体が連結されて全体が構成される一枚の扉である。リモコン(図示省略)から発せられる赤外線信号は、扉上部33dと扉下部34dの間に位置する信号通過板32dを通過し、信号通過板32dの後方に位置するテレビ2の信号受信部21に受信される。
各扉上部33d及び扉下部34dは突板を張った化粧合板で形成され、上記したように、信号通過板32dと連結して一枚の開閉扉3dを構成している。この突板は、デザイン上の一体感を図るために、上記した壁部構成体5の正面壁部571に使われている突板と同じ材種の木材から製造されている。
図8に示した開閉扉3c,3d本体と同じように、信号通過板32d(詳細図は省略)は、向かい合わせに配置された透視性を有する一対の板ガラスと、該板ガラスの間に挟まれるようにして設けられた突板と、を備えて構成してある。この突板も同様に、デザイン上の一体感を図るために、上記した壁部構成体5の正面壁部に使われている突板と同じものが使用されている。
また左側の開閉扉3cについても、右側の開閉扉3dと同様に、板状の扉上部33cと、板状の信号通過部である信号通過板32cと、板状の扉下部34cの三枚の板状体が連結されて全体が構成される一枚の扉である。その構成態様は、開閉扉3dと同じであるため、説明を省略する。
図11に示すように、収容構造体本体5aの上部側に位置する壁部構成体57内部の底板572上には、扉開閉装置6を構成する吊下駆動装置62、及びセンサ制御ボックス4内に収容されている電圧検知センサと開閉制御装置が設けてある。
その他の構成及び作用・効果は、既に説明した実施例1と大体において同じであるため、説明を省略する。
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
本発明に係る表示装置収容構造体であるキャビネットの一実施例を示す正面視説明図。 図1に示すキャビネットを水平方向に断面して内部構造を表した平面視説明図。 図1に示すキャビネットの右側面視説明図。 図1のI−I部分に対応する断面を示す概略説明図。 図1のII−II部分に対応する断面を示す概略説明図。 図1で丸Aで囲んだ部分に対応する部分拡大説明図。 図5で丸Bで囲んだ部分に対応する部分拡大説明図。 キャビネットの扉構造を構成する開閉扉本体の分解斜視説明図。 本発明に係る表示装置収容構造体の一実施例を示す正面視説明図であり、左右一対の開閉扉が開いて中に収容されたテレビが見えている状態を示している。 図9に示す表示装置収容構造体の正面視説明図であり、左右一対の開閉扉が開いて中に収容されたテレビが見えている状態を示している。 図9のI−I部分に対応する断面を示す概略説明図。
符号の説明
1 キャビネット
1a 表示装置収容構造体
2 テレビ
3a〜3d 開閉扉
4 センサ制御ボックス
5 キャビネット本体
6 扉開閉装置
8a,8b,8c 壁面
21 信号受信部
31 枠体
32 開閉扉本体
33c,33d 扉上部
32c,32d 信号通過板
34c,34d 扉下部
51 台輪
52a,52b 下部キャビネット
53 テレビ収容用キャビネット
54a,54b 側方キャビネット
55 開口部
56 棚板
57 壁部構成体
61 ケーシング
62 吊下駆動装置
71 ダウンライト
72 配線
73 配線口
74 コンセント
91 AV機器
311 連結部
321,322 板ガラス
323 突板
324,325 接着剤層
521 第一扉
522 第二扉
523,531,543,561,562 棚板
524 天板
525 ガイド溝
526 案内部材
541 側方扉
541 各側方扉
542 案内部材
571 壁部
572 底板
611 正面板
612 左側面板
613 右側面板
614 背面板
615 締付固定具
616 ガイド溝
621 プーリ
622 ベルト
623 電動モータ
624 ガイドレール
625 案内車輪
9 差し込みプラグ

Claims (9)

  1. リモートコントロール送信機による表示装置(2)のON/OFFの切替に連動して、表示装置(2)の表示画面前方で開閉する開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を備え、
    該開閉扉(3a,3b)(3c,3d)は、閉じた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に位置する表示装置(2)の信号受信部(21)が上記リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号を受けることができるように、該遠隔制御信号が通過する信号通過部(32)(32c,32d)を有しているか、または該信号通過部で全体が構成されている表示装置収容構造体(1)(1a)の開閉扉構造であって、
    上記信号通過部(32)(32c,32d)は、
    透視性を有すると共に上記遠隔制御信号が通過する板状体(321,322)と、
    該板状体(321,322)の間に挟まれるようにして設けてあるか、または該板状体(321)の一方または双方の面に重ねて設けてあり、透視性を有していないと共に上記遠隔制御信号が通過する厚さの非透視性シート(323)と、
    を備えて構成されている、
    表示装置収容構造体の開閉扉構造。
  2. 非透視性シート(323)の素材は、表示装置収容構造体(1)(1a)に使用されている素材を考慮して選択されている、
    請求項1記載の表示装置収容構造体の開閉扉構造。
  3. 非透視性シート(323)が突板、紙、織物、有色のフィルムからなる群から選ばれた一または二以上の材料で形成されている、
    請求項1または2記載の表示装置収容構造体の開閉扉構造。
  4. 透視性を有する板状体(321)が板ガラスであり、非透視性シート(323)が突板である、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置収容構造体の開閉扉構造。
  5. リモートコントロール送信機による表示装置(2)のON/OFFの切替に連動して、表示装置(2)の表示画面前方で開閉する開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を備え、
    該開閉扉(3a,3b)(3c,3d)は、閉じた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)の後方に位置する表示装置(2)の信号受信部(21)が上記リモートコントロール送信機から発せられる遠隔制御信号を受けることができるように、該遠隔制御信号が通過する信号通過部(32)(32c,32d)を有しているか、または該信号通過部で全体が構成されている表示装置収容構造体(1)(1a)の開閉扉構造であって、
    該信号通過部(32)(32c,32d)は、
    向かい合わせに配置された透視性を有する板ガラス(321,322)と、
    該板ガラス(321,322)の間に挟まれて設けられ、上記遠隔制御信号が通過する厚さを有しており、表面素材として木製素材が使用されている上記表示装置収容構造体(1)(1a)を考慮して意匠が選ばれた突板(323)と、
    を備えて構成してある、
    表示装置収容構造体の開閉扉構造。
  6. 突板の厚みが0.15〜1.00mmである、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の表示装置収容構造体の開閉扉構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の開閉扉構造を備えた、
    表示装置収容構造体。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の開閉扉構造と、
    表示装置(2)に流れる電流の電圧を検知する電圧検知手段と、
    該電圧検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも高い場合に、表示装置(2)がONの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いた状態になるように制御し、上記検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも低い場合に、表示装置(2)がOFFの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を閉じた状態になるように制御する開閉制御手段と、
    を有している、
    表示装置収容構造体。
  9. 左右両開きに開閉する引き戸式の一対の開閉扉(3a,3b)(3c,3d)で構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の開閉扉構造と、
    表示装置(2)が収容されると共に、収容した表示装置(2)の表示画面前方に配置される開口部を有する収容構造体本体(5)と、
    収容構造体本体(5)の上部側に取り付けられている扉開閉装置(6)と、
    を備え、
    上記扉開閉装置(6)は、
    上記開口部を閉じるように開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を吊り下げると共に、吊り下げた開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を開閉可能に駆動させる吊下駆動手段(62)と、
    表示装置(2)の電源のON/OFF切替時の電圧を検知する電圧検知手段と、
    該電圧検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも高い場合に、表示装置(2)がONの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)が開いた状態になるように吊下駆動手段(62)を制御し、上記検知手段が検知した電圧が予め設定された設定電圧よりも低い場合に、表示装置(2)がOFFの状態になったと判断して上記開閉扉(3a,3b)(3c,3d)を閉じた状態になるように吊下駆動手段(62)を制御する開閉制御手段と、
    を有している、
    表示装置収容構造体。
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