JP4735625B2 - 内燃機関のegr装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)装置の技術分野に関する。
この種の装置として、EGRガスを冷却するクーラを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された内燃機関(以下、「従来の技術」と称する)によれば、EGRガスの供給経路として、EGRクーラを含むメインEGR通路の他に、EGRクーラをバイパスするバイパス通路を複数備え、流路調整弁により当該供給経路をこれらの間で選択的に又は徐々に切り換えることにより、適正な温度のEGRガスを再循環させることが可能であるとされている。
尚、EGRガスの供給経路を規定する切換弁をバイパス通路側に切り換える場合とEGRクーラ側に切り換える場合とで閾値を変更し、制御上の不感帯を与える技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、圧力に応じて可動する薄膜状のダイアフラムを含んでアクチュエータを構成する技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
尚、マスターバックの負圧を確保することを目的とした全く異なる分野においては、過給器をバイパスするバイパス通路を開閉可能なバイパスバルブを駆動するダイアフラムへ負圧を供給する経路に空気流量を一定量以下に調整するオリフィスを備えるものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
更には、流量調整弁の開度調整によりバイパス通路を通過するEGRガス量を変化させ、EGRガス温度を調整する技術も開示されている(例えば、特許文献5参照)。
更には、目標EGR開度にディレイ又はなましを持たせ、EGR過多流入を防止する技術も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2006−112273号公報 特開2003−201829号公報 特開2003−278609号公報 特開2000−110570号公報 特開2001−41110号公報 発明協会公開技報2002−131号
上記従来の技術によれば、EGRクーラを含む流路におけるEGRガス流量と、EGRクーラを含まぬ流路におけるEGRガス流量との相対比率を制御することによりEGRガス温度の制御が可能とされるが、その反面、システム構成の巨大化及び制御の複雑化並びにコストの増加が避け難い。係る問題は、上記従来の技術の如くバイパス経路を複数備える場合には顕著である。
一方、このような相対比率の制御を行わずに、EGRガスの供給経路を選択的に切り換える旨の制御が行われる場合、システム構成は簡素となり、制御上の負荷も軽減されるため、上述した問題点は解消される。然るに、供給経路の切り換え時に、それまで使用されていなかった経路から相対的に低温のEGRガスが大量に流入することとなり、過渡的な現象として吸気温の急激な且つ激しい低下が生じ易い。このため、場合によっては、失火を生じる可能性がある。
ここで、上記従来の技術には、このようなEGRガスの供給経路の選択的な切り換え時に考慮すべき吸気温の過渡的な変化については考慮されておらず、定常状態において適切とされるEGRガス温度(即ち、この種の過渡期間を脱した後の収束温度)が考慮されるに過ぎない。従って、弁体の開度を精細に制御することが可能であるとした所で、実践的にみてこの種の過渡的に生じる且つ実践上看過し得ない不具合を回避することは難しい。例えば、上記従来技術が適用された所で、EGRクーラを含む経路のみを使用する領域とEGRクーラを含まぬ経路のみを使用する領域とが制御上隣接していれば、必然的に上述した過渡的な吸気温の変化は生じ得るのである。即ち、従来の技術には、EGRガスの供給経路を選択的に切り換える場合に、内燃機関の動作上の不具合を回避し難いという技術的な問題点がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、EGRガスの供給経路を好適に切り換えることが可能な内燃機関のEGR装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る内燃機関のEGR装置は、内燃機関の排気系から分岐し、該排気系を流れる排気の一部をEGRガスとして前記内燃機関の吸気系に循環させるEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、前記EGRガスを冷却可能な冷却手段と、前記冷却手段の上流側において前記EGR通路から分岐し、少なくとも前記冷却手段をバイパスさせつつ前記EGRガスを前記吸気系に導くためのバイパス通路と、前記EGRガスの循環経路を、前記冷却手段を含む第1の経路と、前記バイパス通路を含む第2の経路との間で選択的に切り換え可能な切り換え手段と、前記循環経路の切り換え時における前記内燃機関の吸気温の低下が抑制されるように前記循環経路の切り換え速度を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る「内燃機関」とは、一又は複数の気筒を有し、当該気筒の各々における燃焼室において、例えばガソリン、軽油或いは各種アルコール等の燃料と吸入空気との混合体である混合気が燃焼した際に発生する力を、例えばピストン、コネクティングロッド及びクランクシャフト等の機械的な伝達経路を経る等して、動力として取り出すことが可能に構成された機関を包括する概念であり、例えば2サイクル或いは4サイクルレシプロエンジン等を指す。
本発明に係る内燃機関のEGR装置(以下、適宜「本発明のEGR装置」等と略称する)によれば、例えば排気ポート、排気マニホールド及び排気管(フロントパイプやリアパイプ等といった、気筒配列上生じるものを含む)等を適宜に含み得る概念としての排気系から分岐する(好適な一形態としては、各気筒からの排気が集約される排気マニホールド、或いはそれよりも下流側の排気管から分岐する)、EGR通路を備える。このEGR通路は、例えば吸気ポート、吸気マニホールド及び吸気管等を適宜に含み得る概念としての吸気系に、直接若しくは間接的に、又はEGRバルブ等、EGRガスの流量(即ち、循環量であり、以下、適宜「EGRガス量」等と略称する)を制御可能な弁装置等の状態に応じて限定的に連通する構成となっており、EGR通路に導かれる、上記排気系に排出される排気の一部が、不活性のCOを比較的大量に含むEGRガスとして吸気系に還流される構成となっている。定性的に言えば、当該EGRガスが、吸気系に供給される吸気と幾らかなり混合されることによって、例えばNOx等(内燃機関の形態によっては、PM(Particulate Matter:粒子状物質)等を含む)、各種対象物質の発生が幾らかなり抑制される。
一方、当該対象物質の発生を抑制する観点から言えば、内燃機関の燃焼温度は低い方が、或いは少なくとも当該対象物質の発生量を実践上問題が生じる程度に増加させる程には高くない方が良い。従って、本発明のEGR装置には、EGR通路に、例えば内燃機関の冷却水循環系を利用した、又は当該冷却水循環系統から独立した冷却水循環系を利用した、或いは冷却水循環系を使用した冷却とはその冷却態様の少なくとも一部が物理的に、機械的に、機構的に、電気的に又は化学的に異なる、例えばEGRクーラ等の冷却手段が備わる。EGRガスは、好適な一形態として、例えばこの冷却手段が設置された区間を通過する際に行われる、例えば冷却手段との熱交換等によって、相対的に冷却され、少なくとも排気温と較べて温度が低下された状態で吸気系に循環される。
他方、吸気系に導かれた新気とEGRガスとの混合体たる吸気(気筒内に吸入される気体)の温度たる吸気温は、内燃機関の燃焼に少なからず影響を与え、吸気温の低下は失火に直結し易い。また、このような失火を招かずとも、少なくとも内燃機関の燃焼性能を低下させ易い。燃焼性能の低下は、HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の排出量を増加させるため、エミッションの悪化を招き易い他、出力トルクの不足等動力性能の低下を招き易い。特に、ディーゼルエンジン等、点火装置を有さぬ圧縮自着火式の内燃機関等においては、その傾向が顕著である。
従って、冷却手段により冷却されたEGRガスを吸気系に循環させることによるこの種の不具合が実践的にみて顕在化し得る程度に吸気温が低い場合、或いは内燃機関の運転条件(好適な一形態として、例えば噴射量及び機関回転速度等によって規定される条件、或いはそれに加えて又は代えて、例えば始動時であるか否かといった限定的な条件、又は外気温や湿度等の環境条件を適宜含み得る)に基づいて、その旨の実践上の判断を下し得る場合(即ち、吸気温がそのように低いと推定される場合)には、冷却手段によるEGRガスの冷却がかえって内燃機関の総合的な性能を低下させる懸念がある。
このため、本発明のEGR装置には、少なくとも冷却手段をバイパスしてEGRガスを吸気系に導くためのバイパス通路が、冷却手段の上流側においてEGR通路から分岐している。尚、「上流側」とは、EGRガスの流れる方向を基準として規定される方向概念であって、この場合、即ち、排気系側(必ずしも、三次元空間上の位置関係において排気系に近接している必要はない)を指す。このバイパス通路の構成は、少なくとも冷却手段をバイパスさせつつEGRガスを吸気系に導き得る限りにおいて自由であり、例えば、冷却手段下流側においてEGR通路に合流してもよいし、EGR通路から分岐したまま再度合流することなく吸気系と接続されていてもよい。このようなバイパス通路が設けられることにより、本発明のEGR装置は、EGRガスの循環経路として、バイパス通路を含まぬ第1の経路と、バイパス通路を含む(即ち、必然的に冷却手段を含まぬ)第2の経路とを有することとなる。尚、バイパス通路がEGR通路から分岐することに鑑みれば、第1及び第2の経路は、少なくともその一部を共有する。
ここで、本発明のEGR装置には、例えばECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等の形態を採り得る各種の制御系による、然るべき駆動系或いは駆動部材の制御等により、例えば物理的、機械的、機構的、電気的、磁気的又は化学的に生成又は供給される或いは発生する各種の駆動力等に応じた、例えば駆動対象の位置変化、形状変化又は運動状態の変化等によって、EGRガスの循環経路を、この第1の経路と第2の経路との間で選択的に切り換えることが可能な切り換え手段が備わる。少なくとも定常的な状態では、第1の経路が選択された場合、EGRガスは相対的に低温となり、NOx等の対象物質の発生を抑制する旨の上述した効果が奏される。また、第2の経路が選択された場合、EGRガスは相対的に高温となり(EGR通路を流れる過程における冷却効果を無視すれば、実質的には排気温又はそれに準じる高温である)、燃焼安定性の向上(少なくとも燃焼性能の低下抑制)に係る効果が奏される。
ここで特に、EGRガスの循環経路の切り換え前後における内燃機関の吸気温の差は、新気の量、外気温、及びEGRガス量が実践上有意とならない程度に安定していれば、定常的にはEGRガスの冷却の有無に起因する概ね一定の範囲に収束する。特に、冷却手段が、内燃機関の冷却水循環系を使用して、当該冷却水との熱交換によりEGRガスを冷却する形態を採る場合には、その冷却能力が冷却水温の収束に影響される形となり、その傾向は顕著となる。ところが、例えば一方の循環経路が継続的に使用されている状況では、他方の循環経路において当該一方の循環経路と重複しない区間(即ち、バイパス通路又は第1の経路における被バイパス区間)に滞留する、吸気系に循環されることも排気系に逆流することもないEGRガス(以下、適宜「滞留ガス」と称する)は、少なくとも使用されている循環経路におけるEGRガスの温度と較べて低温となり易い。その傾向は無論、第1の経路が不使用である場合、即ち、冷却手段を含むEGR通路の一部が不使用である場合により大きくなるが、第2の経路が不使用である場合(即ち、この場合、滞留ガスはバイパス通路内のEGRガスである)であっても、同様に生じ得る。
一方、循環経路の切り換えがなされる場合、遅かれ早かれ当該滞留ガスが吸気系に循環されることになるから、過渡的に、吸気温が急激に且つ激しく低下する可能性がある。吸気温は、上述したように燃焼性能に影響を与え、とりわけ極度に低下した場合には、その影響が顕著となる。従って、循環経路の切り換え時点以後の過渡的な期間においては、失火、エミッションの悪化、或いは動力性能の低下(必然的にドライバビリティの悪化)といった諸問題が発生し易い。
このため、循環経路を選択的に切り換えつつEGRガスを吸気系に循環させる場合、何らの対策も講じられることがなければ、当該諸問題、とりわけ失火を回避するために、一時的にEGRガス流量を減少させる、或いは燃焼性能を担保すべく点火時期を進角させる等の補償処理を行う必要が生じる。EGRガス量は、例えば予め実験的に、経験的に、理論的に、又はシミュレーション等に基づいて、内燃機関の運転条件に応じて最適なEGR効果(例えばエミッション低減及び燃焼性能の向上)が得られるように適合されている場合が多く、過渡的であれ適合値から乖離することによって、結局エミッションの悪化が避け難い問題となる。即ち、EGRガスの循環経路を実践上何らの不具合も顕在化させることなく切り換えることは実践上の困難が伴い易い。
ここで、本発明のEGR装置によれば、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等の形態を採り得る、或いは、そのような電気的な制御を伴うことのない物理的手段等の形態を採り得る制御手段が備わり、循環経路の切り換え時における上述した吸気温の低下が抑制されるように循環経路の切り換え速度を制御することが可能に構成される。
ここで、上述したように、循環経路の切り換え時には多くの場合(例えば、頻繁に循環経路が切り換えられ、且つ第1の経路から第2の経路へ循環経路が切り換えられる場合等を除けば)過渡的に吸気温が低下する。このような吸気温の低下、とりわけ上述した急激な低下を抑制するためには、相対的に冷却された状態にある前述した滞留ガスを段階的に又は連続的に吸気系に還流させればよい。従って、制御手段に係る切り換え速度の制御とは、好適な一形態として、当該制御がなされない場合(例えば、何ら吸気温の低下を補償する必要のない場合、或いは全くその旨が考慮されない場合等)と比較して、滞留ガスの吸気系への流入が幾らかなり制限されるようになされる制御を意味する。
このような切り換え速度の制御は、別言すれば、一方から他方への循環経路の瞬時的な切り換わりを抑制することを意味するから、EGRガスの循環経路を切り換える際には、一時的且つ有意な期間において第1及び第2の経路の両方からEGRガスが供給されることになる。このため、吸気温は、切り換え以前の温度から切り換え以後に定常的に収束すべき温度へ緩やかに変化し、少なくとも過渡的に生じ得る吸気温の急激な低下は、幾らかなり抑制されることになる。従って、EGRガス量を、例えば予め実験的に、経験的に、理論的に、又はシミュレーション等に基づいてエミッションを可及的に低減させ得るように適合された最適量から変化させることなく、且つ失火や燃焼性能の低下を回避することが可能となる。即ち、本発明のEGR装置によれば、EGRガスの循環経路を好適に切り換えることが可能となるのである。
本発明に係る内燃機関のEGR装置の一の態様では、前記切り換え手段は、前記内燃機関における所定の運転条件に基づいて前記循環経路を切り換える。
この態様によれば、切り換え手段は、例えば予め実験的に、経験的に、理論的に又はシミュレーション等に基づいて例えばエミッションと相関するものとして定められた内燃機関の運転条件、例えば負荷条件(ディーゼルエンジンであれば、噴射量と等価に扱われてもよい)等に基づいて、例えば可及的にエミッションを低減し得るように循環経路を切り換える。例えば、内燃機関が低負荷運転領域にある場合、燃焼温度は相対的に低く、冷却されたEGRガスにより燃焼性能の低下を招く可能性があるため、第2の経路が選択されてもよい。このような負荷の閾値は、例えば内燃機関の機関回転速度に対応付けて定められていてもよく、例えば予めマップ化されて然るべき記憶手段に記憶されていてもよい。
本発明に係る内燃機関のEGR装置の他の態様では、前記切り換え手段は、弁体と、該弁体に対し所定の圧力供給路を介して供給される圧力に応じた駆動力を付与することにより、該弁体の位置を、前記EGRガスを前記第1の経路に導く第1の位置と前記EGRガスを前記第2の経路に導く第2の位置との間で切り換えることが可能な駆動力付与手段とを含み、前記制御手段は、前記圧力の変化速度を低下させることにより前記吸気温の低下を抑制する。
この態様によれば、切り換え手段は、弁体と駆動力付与手段を備え、駆動力付与手段を介した弁体の位置制御(弁体は単数であっても複数であってもよく、またその位置変化の態様は何ら限定されず、例えば弁体は回転してもよいし、一定方向へスライドしてもよい)によって、弁体は第1の経路に対応する第1の位置と第2の経路に対応する第2の位置との間で切り換えられる。この駆動力付与手段は、その物理的、機械的、機構的、電気的又は磁気的な態様が如何なるものであれ、所定の圧力供給路を介して供給される圧力、好適な一形態としては、内燃機関で生成される大気圧未満の負圧に応じて段階的又は連続的に変化する駆動力を弁体に付与することにより弁体を駆動するように構成されている。従って、この圧力の変化速度は、駆動力の変化速度及び循環経路の切り換え速度と一対一、一対多、多対一又は多対多に対応する。
この態様によれば、制御手段は、駆動力付与手段に供給される圧力の変化速度を、直接的に又は間接的に、更には物理的、機械的、機構的、電気的又は磁気的に制御することによって吸気温の低下を抑制することが可能となる。この際、駆動力付与手段が、例えば、油圧駆動式又は電気駆動式若しくは磁気駆動式のアクチュエータ等として構成される場合と較べれば、特に負圧を利用することによって、駆動力付与手段をして経済的に、且つ実践上十分な精度で弁体に駆動力を付与せしめることが可能となり、実践上有益である。
尚、この態様では、前記制御手段は、設置されない場合と較べて前記圧力供給路の流路抵抗を増大させる抵抗体であってもよい。
切り換え手段が、圧力に応じた駆動力を供給可能であることに鑑みれば、圧力供給路の流路抵抗を相対的に増大させることによって、駆動力の変化速度を相対的に緩慢化することが可能となる。この際、抵抗体は圧力供給路に対し直接的又は間接的に影響を与えるべく然るべき位置に(好適には、圧力供給路に)設置されているだけでよく、好適な一形態として、その他の物理的、機械的、機構的、電気的又は磁気的な制御を必要としない。また必要とした所で、その負荷は実践上経済性に影響を与える程度に大きくならずに済む。従って、極めて経済的であり、実践上の利益が大となる。
尚、この際、制御手段は、形状、材質及び設置位置等物理条件に関する自由度が高い物体であるが、圧力供給路に直接的に又は間接的に影響を与えるべく設置された段階で、圧力の変化速度に対して与える影響は、多くの場合一義的となる。このように、存在自体により圧力の変化速度を低下させることが可能に構成された物体、言い換えれば圧力の変化速度を可変に制御し難い手段もまた、本発明に係る「制御手段」の好適な一態様である。
尚、この場合、抵抗体の物理条件は、例えば予め実験的に、経験的に、理論的に又はシミュレーション等に基づいて、例えば吸気温の急激な低下を少なくとも実践上の不具合を生じさせない程度に抑制しつつ可及的に速やかに循環経路が切り換わるように決定されているのが望ましい。但し、抵抗体により実現される圧力供給路の流路抵抗の変化は、必ずしも一義的でなくてもよく、例えば抵抗体の物理的、機械的、電気的、磁気的又は化学的な且つ可逆的な変化により、流路抵抗が二値的、段階的又は連続的に切り換えられてもよい。
更に、この態様では、前記抵抗体は、オリフィスであってもよい。
オリフィスは、気体或いは流体の流速を安定して制御し得るため、上述した抵抗体として好適である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
<発明の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の好適な各種実施形態について説明する。
<第1実施形態>
<実施形態の構成>
始めに、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るエンジンシステム10の構成について説明する。ここに、図1は、エンジンシステム10の構成を概念的に表してなる概略構成図である。
図1において、エンジンシステム10は、図示せぬ車両に搭載され、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)100、エンジン200及びEGR装置300を備える。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、エンジン200の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。ECU100は、ROMに格納される制御プログラムに従って、後述するEGR制御を実行することが可能に構成されている。
エンジン200は、軽油を燃料とする、本発明に係る「内燃機関」の一例たる直列4気筒ディーゼルエンジンである。エンジン200の概略について説明すると、エンジン200は、シリンダブロック201に4本のシリンダ202が並列配置された構成を有している。そして、各気筒内において燃料を含む混合気が圧縮自着火した際に生じる熱エネルギが、不図示のピストンの往復運動を生じさせ、更にコネクティングロッドを介してピストンに連結されるクランクシャフト(いずれも不図示)の回転運動に変換される構成となっている。以下に、エンジン200の要部構成を、その動作の一部と共に説明する。
尚、本実施形態に係るエンジン200は、シリンダ202が図1において紙面と垂直な方向に4本並列してなる直列4気筒ディーゼルエンジンであるが、個々のシリンダ202の構成は相互に等しいため、ここでは一のシリンダ202についてのみ説明することとする。
シリンダ202内における混合気の燃焼に際し、外部から吸入された空気は、各シリンダについて共通に設置された吸気マニホールド203に導かれた後、各シリンダについて独立に設けられた吸気ポート204に導かれ、吸気ポート204とシリンダ内部とを連通可能に構成された不図示の吸気バルブの開弁時にシリンダ202内に吸入される。シリンダ202内には、筒内直噴型のインジェクタ205から燃料たる軽油が噴射される構成となっており、噴射された燃料が各シリンダ内部で、吸入された空気(以下、「吸気」と略称する)と混合され、上述した混合気となる。
エンジン200において、燃料は、不図示の燃料タンクに貯留されている。この燃料タンクに貯留される燃料は、不図示のフィードポンプの作用により燃料タンクから汲み出され、不図示の低圧配管を介して高圧ポンプ206に圧送される構成となっている。高圧ポンプ206は、コモンレール207に対し、燃料を供給することが可能に構成されている。尚、高圧ポンプ206は、公知の各種態様を採り得、ここでは、その詳細については省略することとする。
コモンレール207は、ECU100と電気的に接続され、上流側(即ち、高圧ポンプ206側)から供給される高圧燃料をECU100により設定される目標レール圧まで蓄積することが可能に構成された、高圧貯留手段である。尚、コモンレール207には、レール圧を検出することが可能なレール圧センサ及びレール圧が上限値を超えないように蓄積される燃料量を制限するプレッシャリミッタ等が配設されるが、ここではその図示を省略することとする。前述したインジェクタ205は、シリンダ202毎に搭載されており、夫々が高圧デリバリ208を介してコモンレール207に接続されている。
ここで、インジェクタ205の構成について補足すると、インジェクタ205は、ECU100から供給される指令に基づいて作動する電磁弁と、この電磁弁への通電時に燃料を噴射するノズル(いずれも不図示)とを備える。当該電磁弁は、コモンレール207の高圧燃料が印加される圧力室と、当該圧力室に接続された低圧側の低圧通路との間の連通状態を制御することが可能に構成されており、通電時に当該加圧室と低圧通路とを連通させると共に、通電停止時に当該加圧室と低圧通路とを相互に遮断する。
一方、ノズルは、噴孔を開閉するニードルを内蔵し、圧力室の燃料圧力がニードルを閉弁方向(噴孔を閉じる方向)に付勢している。従って、電磁弁への通電により加圧室と低圧通路とが連通し、圧力室の燃料圧力が低下すると、ニードルがノズル内を上昇して開弁する(噴孔を開く)ことにより、コモンレール207より供給された高圧燃料を噴孔より噴射することが可能に構成される。また、電磁弁への通電停止により加圧室と低圧通路とが相互に遮断されて圧力室の燃料圧力が上昇すると、ニードルがノズル内を下降して閉弁することにより、噴射が終了する構成となっている。
尚、燃料は、個々のシリンダ202において、インジェクタ205を介し、目標噴射量に相当する燃料が、燃焼室内の急激な温度上昇を防止するための少量のパイロット噴射と、目標噴射量とパイロット噴射量との差分に相当するメイン噴射とに分割して噴射される構成となっている。
上述した混合気は、圧縮工程において自着火して燃焼し、燃焼済みガスとして、或いは一部未燃の混合気として、吸気バルブの開閉に連動して開閉する排気バルブ(不図示)の開弁時に排気ポート209を介して排気マニホールド210に導かれる構成となっている。この排気マニホールド210は、排気管211に連通しており、排気の大部分は、この排気管211に導かれる構成となっている。
一方、排気管211には、タービンハウジング213に収容される形でタービン212が設置されている。タービン212は、排気管211に導かれた排気の圧力(以下、適宜「排圧」と略称する)により所定の回転軸を中心として回転可能に構成されている。このタービン212の回転軸は、コンプレッサハウジング216に収容される形で吸気管214に設置されたコンプレッサ215と共有されており、タービン212が排圧により回転すると、コンプレッサ215も当該回転軸を中心として回転する構成となっている。
コンプレッサ215は、図示せぬクリーナを介して外界から吸気管214に導かれた吸気を、その回転に伴う圧力により上述した吸気マニホールド203へ圧送することが可能に構成されており、このコンプレッサ215による吸気の圧送効果により、所謂過給が実現される構成となっている。即ち、タービン212とコンプレッサ215とにより、一種のターボチャージャが構成されている。また、コンプレッサ215と吸気マニホールド203との間には、インタークーラ217が設置されており、過給された吸気を冷却することが可能に構成される。このインタークーラ217の冷却効果によって、過給効率が向上せしめられている。
吸気管214には、吸気の量を調節可能なディーゼルスロットルバルブ218が配設されている。このディーゼルスロットルバルブ218は、ECU100と電気的に接続され且つECU100により上位に制御されるスロットルバルブモータ219から供給される駆動力により回転可能に構成された回転弁であり、ディーゼルスロットルバルブ218を境にした吸気管214の上流部分と下流部分とをほぼ遮断する全閉位置から、ほぼ全面的に連通させる全開位置まで、その回転位置が連続的に制御される構成となっている。尚、エンジン200は、ディーゼルエンジンであり、その出力は、ガソリン等を燃料とするエンジンにおける空燃比制御(吸入空気量制御)と異なり、噴射量の増減制御を介してコントロールされる。従って、ディーゼルスロットルバルブ218は、エンジン200の動作期間において、基本的に全開位置(図示するディーゼルスロットルバルブ218の位置が全開位置に相当する)に制御される。
吸気マニホールド203には、吸気の温度たる吸気温Timを検出する吸気温センサ220が設置されている。吸気温センサ220は、ECU100と電気的に接続されており、検出された吸気温Timは、ECU100によって一定又は不定のタイミングで検出される構成となっている。
尚、排気管211には、不図示のDPF(Diesel Particulate Filter)が設置されている。DPFは、エンジン200から排出されるPMを捕集可能且つ浄化可能に構成されている。また、シリンダ202を収容するシリンダブロック201における、シリンダ202の外周部位には、LLC等の冷却水を循環供給するためのウォータジャケットが設けられており、シリンダ202を含むエンジン200全体を冷却可能に構成されている。この冷却水の温度は、不図示の水温センサにより検出され、水温センサと電気的に接続されたECU100により一定又は不定の周期で把握される構成となっている。
また、エンジンシステム10において、ECU100には、図示する以外にも、エンジン200の、或いはエンジン200が搭載される車両の運転条件を規定する各種の指標値が、各指標値について設置された各種のセンサ(不図示)を介して電気的に入力される構成となっている。例えば、ECU100は、エンジン200の機関回転速度NEをNEセンサから、またアクセルペダルの開度(即ち、アクセル開度)をアクセルポジションセンサから取得することが可能に構成されている。
尚、本実施形態において、エンジン200はディーゼルエンジンとして構成されるが、本発明に係る内燃機関は、ガソリン或いはアルコールを燃料とするエンジンにも同様に適用可能である。更には、気筒配列も多種多様であってよい。
次に、EGR装置300について説明する。EGR装置300は、EGRパイプ310、EGRクーラ320、バイパスパイプ330、切換弁340、負圧ダイアフラム350及びEGRバルブ360を備え、排気の一部を吸気管214に循環させることが可能に構成された、本発明に係る「内燃機関のEGR装置」の一例である。尚、吸気管214は、本発明に係る「吸気系」の一例である。
EGRパイプ310は、一端部が排気マニホールド210に接続され、その内部が排気マニホールド210に連通する中空且つ金属製の配管であり、本発明に係る「EGR通路」の一例である。EGRパイプ310の他端部は、吸気マニホールド203との接続部位近傍において吸気管214に接続され、その内部で吸気管214と連通する構成となっている。
EGRクーラ320は、EGRパイプ310に設けられた冷却装置であり、本発明に係る「冷却手段」の一例である。EGRクーラ320は、外周部にエンジン200の冷却水配管が張り巡らされた構成を有し、EGRパイプ310に導かれEGRクーラ320を通過する排気(即ち、本発明に係る「EGRガス」の一例であり、以下、「EGRガス」と称する)は、この冷却水との熱交換により冷却され、下流側(即ち、吸気管214側)へ導かれる構成となっている。EGRクーラ320には、夫々が上述したウォータジャケットに連通するインレットパイプ321及びアウトレットパイプ322が接続されており、冷却水は、インレットパイプ321から当該冷却水配管に流入し、アウトレットパイプ322を介して当該冷却水配管の外に排出される。排出された冷却水は、エンジン200の冷却水循環系に還流され、所定の経路を経て再びインレットパイプ321から供給される。
バイパスパイプ330は、EGRクーラ320の上流側(即ち、排気マニホールド210側)の所定部位においてEGRパイプ310から分岐し、EGRクーラ320の下流側且つEGRバルブ360の上流側においてEGRパイプ310へ合流するように配置された、本発明に係る「バイパス通路」の一例たる中空の金属製配管である。パイパスパイプ330に導かれたEGRガスは、バイパスパイプ330の物理構成上、EGRクーラ320をバイパスすることとなり、積極的に冷却されることのないまま、吸気管214に還流される。
切換弁340は、EGRパイプ310とバイパスパイプ330との接続部位(即ち、上述した所定部位)に設置された、本発明に係る「弁体」の一例たる開閉弁を含んだ弁装置である。切換弁340は、その弁体の位置として、EGRクーラ320を含む第1の経路(即ち、バイパスパイプ330を含まない経路であり、本発明に係る「第1の経路」の一例である)を使用してEGRガスを循環させる第1の位置と、バイパスパイプ330を含む第2の経路(即ち、EGRクーラ320を含まない経路であり、本発明に係る「第2の経路」の一例である)を使用してEGRガスを循環させる第2の位置とを採ることが可能に構成されている。この弁体の位置は、負圧ダイアフラム350から供給される駆動力により制御される構成となっている。
負圧ダイアフラム350は、切換弁340の弁体に対し物理的な駆動力を付与することが可能に構成された、本発明に係る「駆動力付与手段」の一例たる圧力駆動型のアクチュエータである。負圧ダイアフラム350は、圧力供給路352を介して供給される圧力に応じた駆動力を、駆動力伝達路351を介して当該弁体に付与することが可能に構成されている。より具体的には、負圧ダイアフラム350は、圧力供給路352を介して大気圧未満の負圧が供給されている状態において、弁体を駆動する駆動力を付与可能であり、当該負圧が所定値以下である場合に、当該弁体の位置を上述した第1の位置に維持する駆動力を付与することが可能に構成されている。一方で、圧力供給路352が大気解放された状態(即ち、負圧が供給されない状態)において、弁体に対して駆動力が付与されない構成となっている。切換弁340の弁体は、デフォルトの位置が第2の位置に設定されており、負圧ダイアフラム350に負圧が供給されない状態(即ち、駆動力の付与がなされない状態)では、第2の位置に維持される構成となっている。即ち、EGR装置300では、負圧ダイアフラム350に負圧が供給されている場合に第1の経路が選択され、負圧ダイアフラム350に大気圧が供給されている場合に第2の経路が選択される構成となっている。尚、このような弁体の位置制御の態様は一例に過ぎず、駆動力の付与と弁体の位置との関係は、ここに例示するものと一部が異なっていてもよいし、真逆であってもよい。
負圧ダイアフラム350に圧力を供給する圧力供給路352には、VSV(Vacuum Switching Valve)353が設置されている。VSV353は、圧力供給路352にエンジン200内で生成される負圧を導く不図示の負圧供給路と、圧力供給路352を大気解放する不図示の大気解放路とのいずれか一方を圧力供給路352に接続するためのスイッチング素子である。VSV353は、ECU100と電気的に接続されており、その作動状態は、ECU100により制御される構成となっている。尚、VSV353の制御態様は特に限定されないが、本実施形態では、ECU100によりVSV353に通電がなされると、圧力供給路352と負圧供給路とが連通するように、またVSV353への通電が停止されると、圧力供給路352と大気解放路とが連通するように、VSV353の作動状態が制御される構成となっている。即ち、総体的に言えば、EGR装置300では、ECU100によりVSV353に対する通電がなされた場合に、EGRガスの循環経路として第1の経路が選択される構成となっている。
一方、圧力供給路352にはオリフィス354が設置されている。オリフィス354は、圧力供給路352を介した負圧ダイアフラム350への圧力の伝達速度を一定に維持するための調圧手段であり、本発明に係る「制御手段」及び「抵抗体」の一例である。オリフィス354が設置されていることにより、VSV353の作動状態が切り換えられた場合の圧力供給路352における圧力の変化速度(大気圧から負圧、又は負圧から大気圧への変化速度)は、オリフィス354が設置されない場合と比較して低下する構成となっている。尚、オリフィス354によって、圧力の変化速度がどの程度低下せしめられるかについては、後述する。
EGRバルブ360は、バイパスパイプ330との合流部位よりも下流側においてEGRパイプ310に設置され、開度制御によりEGRガス量を可変に制御することが可能に構成された電磁開閉弁である。EGRバルブ360は、ECU100と電気的に接続されており、その開度はECU100により上位に制御される構成となっている。
<実施形態の動作>
エンジンシステム10では、ECU100がEGR装置300の動作状態を制御すべくEGR制御を実行する。ここで、図2を参照し、本実施形態の動作について説明する。ここに、図2は、EGR制御のフローチャートである。
図2において、ECU100は、エンジン200の機関回転速度NE及び噴射量Qを取得する(ステップS101)。
エンジンシステム10において、噴射量Qは、アクセル開度と機関回転速度NEとにより一義に決定される。ECU100のROMには、予めアクセル開度及び機関回転速度NEをパラメータとし、これら各パラメータの組み合わせに噴射量Qを対応付けてなる二次元マップが格納されており、ECU100は、アクセルポジションセンサにより検出されるアクセル開度とNEセンサにより検出される機関回転速度NEとに応じて、一の噴射量Qを当該マップから選択的に取得することにより噴射量Qを決定する。この決定された噴射量Qは、上述したインジェクタ205の駆動制御に供される。このように、ECU100は、噴射量Qをエンジン200の動作期間中一定の周期で繰り返し決定しており、ステップS101に係る処理においては、最新の噴射量Qが取得される。
機関回転速度NE及び噴射量Qが取得されると、ECU100は、EGRガスの循環経路を選択する(ステップS102)。ここで、図3を参照し、EGRガスの循環経路の選択態様について説明する。ここに、図3は、EGRガスの循環経路を選択するために使用されるマップの模式図である。
図3において、EGRガスの循環経路は、縦軸及び横軸に夫々噴射量Q及び機関回転速度NEを表してなるマップ上で、図示境界線PRF_EGRによって規定される。より具体的には、境界線PRF_EGRよりも上側の領域では、第1の経路(即ち、EGRクーラ320が使用される循環経路)が選択され、境界線PRF_EGRよりも下側の領域では、第2の経路(即ち、EGRクーラ320が使用されない循環経路)が選択されるように、循環経路の選択態様が規定されている。即ち、総体的に言えば、第2の経路は、エンジン200が比較的低負荷の領域で運転される場合に選択される。これは、主として低負荷領域ではエンジン200の吸気温が相対的に低いためであり、燃焼安定性を担保する目的から、EGRクーラ320を使用しない第2の経路が選択され、排気温と遜色無い程度に高温のEGRガスにより、燃焼安定性の担保が図られるのである。
尚、EGRガスの導入可否を含めたEGRガス量自体は、EGRバルブ360の開度制御により可変に制御されるものであり、EGRバルブ360を如何なる開度に制御するかについては、ECU100により、例えば予め実験的に、経験的に、理論的に、又はシミュレーション等に基づいて、定常状態において、ドライバビリティに影響する動力性能を始め、エミッションとは異なる各種の要求性能を実践上問題が生じる程低下させることのない範囲で、NOx及びPMの発生を可及的に高効率に抑制し得るように適合されている。従って、EGRガスの循環経路としていずれが選択された所で、定常状態においてエンジン200が失火する可能性は低く、そのような観点から言えば、循環経路の選択態様は、図3に例示するものに何ら限定されない。
図2に戻り、循環経路が選択されると、ECU100は、循環経路の切り換えが必要であるか否かを判別する(ステップS103)。循環経路の切り換えが不要である場合(ステップS103:NO)、ECU100は、処理をステップS101に戻し、一連の処理を繰り返す。一方で、第1の経路から第2の経路への、或いは第2の経路から第1の経路への循環経路の切り換えが必要である場合(ステップS103:YES)、ECU100は、VSV353の作動状態を切り換える(ステップS104)。即ち、第1の経路から第2の経路への切り換えであればVSV353への通電が停止され、第2の経路から第1の経路への切り換えであればVSV353への通電が開始される。循環経路の切り換えがなされると、処理はステップS101に戻され、一連の処理が繰り返される。EGR制御は、このようにして行われる。
<実施形態の効果>
ここで、図4を参照し、本実施形態に係るEGR装置300の効果について説明する。ここに、図4は、EGRガスの循環経路が切り換えられた場合の各部の温度の経過を表すタイミングチャートである。
図4において、縦方向の系列は、上段から順に、切換弁340の弁体の位置(以下、切換弁位置)、バイパスパイプ330におけるEGRガスの温度Tbp(以下、バイパス側EGRガス温Tbp)、EGRクーラ320におけるEGRガスの温度Tcl(以下、クーラ側EGRガス温Tcl)、及び吸気温Timの各項目を表しており、夫々において横軸には共通の時刻が表されている。
図4において、時刻T0に、切換弁位置を、バイパスパイプ330側に相当する(即ち、循環経路として第2の経路が選択された旨に相当する)第2の位置から、EGRクーラ320側に相当する(即ち、循環経路として第1の経路が選択された旨に相当する)第1の位置へ切り換えるべき旨の要求が発生したとする。
ここで、本実施形態の効果を明確にするために、負圧ダイアフラム350の圧力供給路352にオリフィス354を有さない構成に相当する比較例を用いることとすると、比較例に係る切換弁位置の時間推移は、図示PRF_cmp1(破線参照)として表される。オリフィス354(又は、オリフィス354に相当する抵抗体)が圧力供給路352に存在しない場合、時刻T0における上記要求に対し、切換弁位置は、第2の位置から第1の位置へ、ほぼ瞬時的に切り換わる。元より、循環経路の切り換えは、負圧ダイアフラム350からの駆動力の付与によって生じ、負圧ダイアフラム350へ供給される圧力の切り換えは、ECU100によるVSV353の作動制御(通電制御)を介してほぼ瞬時的に行われるため、時刻T0から有意な時間経過が生じる以前に、負圧ダイアフラム350から切換弁340の弁体位置を第1の位置へ切り換えるための駆動力の付与がなされ、その結果、図示切換弁位置は、時刻T0と時系列上極めて近い時刻において第1の位置へ切り換わるのである。尚、説明の煩雑化を防ぐ目的から、図4では、時刻T0において瞬時的に切換弁位置が切り換わるように、比較例に係る時間推移が表されている。
一方、循環経路の切り換わり時においては、未使用であった(即ち、切り換え後に使用される予定の)循環経路において、切り換え以前に使用されていた循環経路と重複しない区間(即ち、ここでは、EGRパイプ310のうち、バイパスパイプ330によりバイパスされた被バイパス区間)に滞留していたEGRガスたる滞留ガスが、EGRバルブ360を介して吸気管214に流入する。
ここで、クーラ側EGRガス温Tclの時間推移を見ると、時刻T0以前では、EGRクーラ320による一定の冷却効果によって、クーラ側EGRガス温Tclは、Tclbp(概ね冷却水温に一致し、例えば80℃前後の値である)で安定している。時刻T0において、循環経路の切り換えがなされると、高温の排気が流入することによりクーラ側EGRガス温Tclは上昇し始め、時刻T1においてTclcl(Tclcl>Tclbp)で安定する。反対に、時刻T0を境にバイパスパイプ330が使用されなくなるため、バイパス側EGRガス温Tbpは、時刻T0以前の収束温度たるTbpbp(概ね排気温に一致し、Tbpbp>Tclclなる関係を有する)から、相応の時間経過の後にTbpcl(Tbpcl<Tclcl)まで低下する。この時間推移は、図示PRF_cmp2(破線参照)により表される。
ここで、比較例に係る吸気温Timの特性は、図示PRF_cmp3(破線参照)として表される。即ち、比較例において、吸気温Timは、時刻T0以前にTimbpであり、循環経路が切り換えられた時刻T0以降、上述した被パイパス区間における滞留ガスの影響を受けて、過渡的にTimcp(Timcp<Timbp)まで急激に低下する。ここで、説明の煩雑化を防ぐために、新気の量、EGRガス量及び外気温が一定であるとすると(実践上、循環経路の切り換わり時には、これらは不変である方が自然である)、吸気温Timは、EGRガス温に支配的に影響される。従って、この過渡的に生じる吸気温Timの低下量は、TbpbpとTclbpとの偏差に相関する値となる。既に述べたように、Tbpbpは概ね排気温に等しく、Tclbpは概ね冷却水温に等しいから、第2の経路から第1の経路への循環経路の切り換え時には、吸気温Timに生じる変化の最大値は大きくなる。
このため、比較例に係るEGR装置では、時刻T0からクーラ側冷却水温Tclが上述したTclclに収束する時刻T1(それに呼応するように、吸気温TimはTimcl(Timbp>Timcl>Timcp)に収束する)までの過渡期間に、吸気温の急激且つ激しい低下により、エンジン200を失火させる可能性がある。また、失火を生じさせないまでも、明らかにエンジン200の燃焼性能を低下させることになり、HCの排出或いはドライバビリティの悪化を招くこととなる。
一方、このような比較例に対し、本実施形態に係るEGR装置350は、圧力供給路352にオリフィス354を有するため、切換弁位置の時間推移は、図示PRF_valve(実線参照)のようになる。即ち、オリフィス354によってもたらされる圧力変化速度の低下により、ECU100によるVSV353の作動制御が瞬時的になされたとしても、負圧ダイアフラム350から切換弁340の弁体位置を第1の位置へ切り換えるべく付与される駆動力は、その上昇速度が低下する。その結果、切換弁340の弁体位置は、時刻T0から相応の時間経過を経た時刻T2(時刻T1以降の時点)で第1の位置に変化する。
その結果、バイパス側EGRガス温Tbpの時間推移は、PRF_cmp2に対して時間遅延を生じさせたものとなり、図示PRF_Tbpとして示す如くになる。尚、クーラ側EGRガス温Tclは、EGRクーラ320の冷却効果により、バイパス側EGRガス温Tbp程の変化は生じない。
切換弁340の弁体位置がオリフィス354の効果により緩やかに切り換わることにより、吸気温Timの時間推移は、比較例と異なったものとなり、図示PRF_Tim(実線参照)に示す如くとなる。即ち、時刻T0から時刻T1に至る過渡的な期間において、EGRガスの循環経路は、第1の経路及び第2の経路の両方となる。即ち、バイパスパイプ330からも、EGRパイプ310の被パイパス区間からも、EGRガスがEGRバブル360へ供給される。
この際、EGRバルブ360の開度は不変であり、当該被バイパス区間における滞留ガスは、切換弁340の弁体位置に応じた相対比率(バイパスパイプ330から供給されるEGRガスとの相対比率)に従って、徐々に吸気管214に供給される。また、負圧ダイアフラム350から付与される駆動力が上昇するに連れて、EGRバルブ360に流入するEGRガスにおける、被バイパス区間からのEGRガスの比率は増加し、吸気温Timは低下する。その結果、クーラ側冷却水温TclがTclclに収束する時刻T1において、吸気温Timは、定常値であるTimclに収束する。
尚、図示PRF_Timは、比較例に係るPRF_cmp3で見られた吸気温の急激な低下が生じることなく循環経路切り替え以前の吸気温TimbpからTimclまで吸気温が連続的に且つ滑らかに減少する旨の時間推移を表しているが、吸気温の一時的な低下(即ち、Timcl未満の温度への低下)が生じたとしても、エンジン200の失火、及びエミッションやドライバビリティを実践上看過し難い程度に悪化させる燃焼安定性低下は、生じない。言い換えれば、オリフィス354の物理状態(形状、材質及び配置位置等)は、そのような失火及び燃焼安定性の低下を生じさせないように決定されている。
このように、本実施形態に係るEGR装置300によれば、EGRガスの循環経路が切り換えられる際に過渡的に生じ得る吸気温の激しい低下が、オリフィス354によって切換弁位置が徐々に変化せしめられることにより抑制される。そのため、吸気温Timが、エンジン200を失火させる程の、或いは燃焼安定性を実践上問題が生じ得る程度に悪化させる程の変化を示すことが防止され、循環経路を好適に切り換えることが可能となるのである。
尚、本実施形態では、EGRガスの循環経路が第2の経路から第1の経路へ切り換えられる場合について述べたが、上述した効果は、EGRガスの循環経路が第1の経路から第2の経路へ切り換えられる場合についても問題なく得られる。例えば、図4を参照すれば、各温度相互間に、Tbpbp>Tclcl>Tbpcl>Tclbpの高低関係が成立する。第2の経路から第1の経路への切り換え時には、TbpbpとTclbpとの温度差が吸気温に影響し、その影響の度合いは大となり得るが、第1の経路から第2の経路への切り換え時であっても、影響の度合いは別として、TclclとTbpclとの温度差に応じて吸気温の過渡的な低下は生じ得るのである。
<第2実施形態>
本発明に係る「制御手段」の態様は、第1実施形態に係るオリフィス354に限定されない。このような趣旨に基づいた本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。ここに、図5は、本発明の第2実施形態に係るエンジンシステム11の構成を概念的に表してなる概略構成図である。尚、同図において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図5において、エンジンシステム11は、EGR装置300の代わりにEGR装置301を備える点において第1実施形態に係るエンジンシステム10と相違している。また、EGR装置301は、負圧アクチュエータ350、圧力伝達路352、VSV353及びオリフィス354を有さず、駆動力伝達路351に電気アクチュエータ370が接続されている点において、第1実施形態に係るEGR装置300と異なっている。
電気アクチュエータ370は、ECU100と電気的に接続され、ECU100による制御を受けて駆動力を発生させる、電力源及びモータを備えている。電気アクチュエータ370のモータから出力される駆動力としてのトルクは、駆動力伝達経路を介して切換弁340に伝達され、切換弁340の弁体を駆動するように構成されている。即ち、電気アクチュエータ370は、切換弁340等と共に本発明に係る「切り換え手段」の他の一例として機能するように構成されている。
この電気アクチュエータ370は、電力源からの電力、電流又は電圧に応じて回転速度及びトルクを制御することが可能であり、ECU100は、電力源の制御を介して、切換弁340の弁体位置を、第1の位置と第2の位置との間の中間位置に制御することが、またその切り換え速度を所定の範囲で制御することが容易にして可能である。即ち、本実施形態では、ECU100が本発明に係る「制御手段」の一例として機能する。従って、第1実施形態に係るオリフィス354によって実現された、EGRガスの循環経路を切り換える際の切り換え速度を、第1実施形態と比較して自由に制御可能であり、循環経路切り換え時における吸気温の過渡的な低下を、少なくとも第1実施形態と同様に低減可能である。即ち、本実施形態に係る構成によっても、EGRガスの循環経路を好適に切り換える旨の本発明に係る利益は、何ら問題なく享受される。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内燃機関のEGR装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係るエンジンシステムの構成を概念的に表してなる概略構成図である。 図1のエンジンシステムにおいてECUにより実行されるEGR制御のフローチャートである。 図EGRガスの循環経路を選択するために使用されるマップの模式図である。 EGRガスの循環経路が切り換えられた場合の各部の温度の経過を表すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係るエンジンシステムの構成を概念的に表してなる概略構成図である。
符号の説明
10…エンジンシステム、100…ECU、200…エンジン、300…EGR装置、310…EGRパイプ、320…EGRクーラ、330…バイパスパイプ、340…切換弁、350…負圧ダイアフラム、352…圧力供給路、353…VSV、354…オリフィス、360…EGRバルブ。

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気系から分岐し、該排気系を流れる排気の一部をEGRガスとして前記内燃機関の吸気系に循環させるEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられ、前記EGRガスを冷却可能な冷却手段と、
    前記冷却手段の上流側において前記EGR通路から分岐し、少なくとも前記冷却手段をバイパスさせつつ前記EGRガスを前記吸気系に導くためのバイパス通路と、
    前記EGRガスの循環経路を、前記バイパス通路を含まない第1の経路と、前記バイパス通路を含む第2の経路との間で選択的に切り換え可能な切り換え手段と、
    前記循環経路の切り換え時における前記内燃機関の吸気温の低下が抑制されるように前記循環経路の切り換え速度を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関のEGR装置。
  2. 前記切り換え手段は、前記内燃機関における所定の運転条件に基づいて前記循環経路を切り換える
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のEGR装置。
  3. 前記切り換え手段は、弁体と、該弁体に対し所定の圧力供給路を介して供給される圧力に応じた駆動力を付与することにより、該弁体の位置を、前記EGRガスを前記第1の経路に導く第1の位置と前記EGRガスを前記第2の経路に導く第2の位置との間で切り換えることが可能な駆動力付与手段とを含み、
    前記制御手段は、前記圧力の変化速度を低下させることにより前記吸気温の低下を抑制する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のEGR装置。
  4. 前記制御手段は、設置されない場合と較べて前記圧力供給路の流路抵抗を増大させる抵抗体である
    ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のEGR装置。
  5. 前記抵抗体は、オリフィスである
    ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のEGR装置。
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