JP4734735B2 - Bi-directional drilling bit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正逆回転するシールド掘削機などに取付けられる両方向掘削ビットに関し、特に、ビット本体の傾斜面側でも破砕刃チップによって掘削作用が機能するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の両方向掘削ビット21は、例えば図17で示されるように、中央穿孔刃22を備えた掘削機23のスポーク24に取り付けられる。そして、この両方向掘削ビット21は、中央チップ25の両側に形成された傾斜面26の摩耗を防止するため、例えば実公昭7−550号公報では、ビット本体の中央に設けられた第1の超硬チップの両側斜面に、第2の超硬チップを備えるようにしたものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した公報に開示された両方向掘削ビットは、第2の超硬チップの存在によりビット本体の摩耗を防止できるが、掘削現場では、より有効な掘削機能を有する両方向掘削ビットの開発が要望されている。
【0004】
このようなことから、本発明では、ビット本体の傾斜面に破砕刃チップが備えられることにより、積極的に掘削作業に機能し得るようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、ブロック状をなすビット本体の長手方向には、超硬合金からなる中央チップが備えられ、しかもこの中央チップの両側には、傾斜面がそれぞれ設けられるようになっている両方向掘削ビットを前提にして改善したものである。
【0006】
すなわち、本発明の両方向掘削ビットは、前記傾斜面には、中央チップを分断する方向で、少なくとも楔状突起を突出させた超硬合金からなる破砕刃チップが複数個備えられるようにしたものである。これは、破砕刃チップによって地層にスリットを入れ、しかも砂利等を破砕できる掘削作業を期待したものである。
【0007】
また、破砕刃チップは、中央チップを略直角方向で分断し、かつビット本体の長手方向では一列状態で配置されている場合、ビット本体の長手方向では千鳥状態で配置されている場合に適用される。
【0008】
なお、千鳥状態で配置された破砕刃チップの場合には、破砕刃チップの反対側にある傾斜面の空きスペースには、摩耗防止用の補助チップが備えられるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明両方向掘削ビットの一実施例について、図を参照しながら説明する。
【0010】
図1乃至図3は、本発明の両方向掘削ビット1を示したもので、ブロック状を呈する鋼製のビット本体2には、超硬合金からなる中央チップ3が長手方向中央に延びる取付け溝4内で分割された状態で備えられている。
【0011】
そして、この中央チップ3の両側に形成された傾斜面5には、中央チップ3を分断する方向で、楔状突起6を突出させるようにした同じく超硬合金からなる破砕刃チップ7が取付け溝8内に備えられている。この破砕刃チップ7は、図示の場合、中央チップ3を略直角方向に分断し、かつビット本体2の長手方向で3個備えられ、長手方向を基準にして一列状態に配置されている。
【0012】
また中央チップ3は、ビット本体2の傾斜面5に対して、同一平面で連続する傾斜面3aを有し、この傾斜面3a, 5が掘削機23の正逆回転に伴う掘削上のすくい面を形成する。
【0013】
さらに、この中央チップ3は、前述したように取付け溝4内に備えられ、通常ろう付けによって固定される。この取付け溝4の形状については、図3では平行側面を有する場合、また図4(a)では鈍角のV底面を有する場合、図4(b)では直角のV底面の場合がそれぞれ示されている。
【0014】
図5乃至図7は、本発明の両方向掘削ビット1における変形例を示ししたもので、長手方向の一端部には、一対の斜截面8を形成したものである。
【0015】
このようにして構成された本発明の両方向掘削ビット1は、ビット本体2が、例えば図8で示されるような掘削機23のスポーク24に溶接などによって取付けられる。この場合、図8は、従来の技術で述べた図17に示す掘削機23の一部を拡大した平面図で、スポーク24には、本発明の両方向掘削ビット1を最外周側及びその内側に取付けるようにしたものである。
【0016】
図9乃至図11は、本発明の別の実施例を示す両方向掘削ビット1であって、4個からなる破砕刃チップ7は、中央チップ3を直角方向で分断するとともに、ビット本体2の長手方向では、千鳥状配置になっているものである。これは、破砕刃チップ7の配置に変化を与えて、掘削作業を有効にする配慮である。
【0017】
また、図12乃至図15は、本発明のさらに別の実施例を示す両方向掘削ビット1であって、千鳥状に配置された破砕チップ7の反対側にある傾斜面5の空きスペースには、傾斜面5の摩耗を防止する補助チップ9が備えられるようにしたものである。この場合、この補助チップ9は、ビット本体2の傾斜面5に対して直接ろう付けしたものであり、しかも中央チップ3側にある端部には、尖端部分10が形成されたものである。この尖端部分10は、掘削屑の乗り越えによる排出を考慮したものである。
【0018】
さらに、図16(a)(b)は、図13のA−A´線に沿って得られる断面図であって、図15に対応した変形例を示したものである。そして、図16(a)は、補助チップ9を受け入れるチップ座11を形成したもので、補助チップ9の傾斜面9aが、ビット本体2の傾斜面5と同一平面となるようにしたものである。また図16(b)は、ビット本体2の傾斜面5に形成されたチップ座11の傾斜を強くしたものである。これも背面掘削による摩耗を防止する配慮である。
【0019】
なお、本実施例では、破砕刃チップ7の楔状突起6については、円弧状のものを例示したが、曲線状、波形形状、多角形状など他の形状に変更できることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、ビット本体2に備えられた中央チップ3の両側に形成された傾斜面5には、中央チップ3を分断するようにした楔状突起6を有する破砕刃チップ7が備えられるようにした両方向掘削ビット1を提供するものである。
【0021】
したがって、本発明の両方向掘削ビット1は、中央チップ3の掘削に加えてより有効な破砕刃チップ7による掘削が期待できるものである。特に破砕刃チップ7は、楔状突起6が地層に対してスリットを付加するように機能することから、この地層部分が緩んで中央チップ3の掘削を有効に機能させる。
このようなことから、本発明の両方向掘削ビット1は、シールドなどの掘削機において、掘削長を増加させ、またビット本体2の傾斜面5に発生する背面摩耗も補助チップ9を備えることによって、より有効に防止できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明両方向掘削ビットの一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に対する平面図である。
【図3】図1に対する側面図である。
【図4】中央チップの形状を変更した側面図で、図4(a)では鈍角V溝の場合、図4(b)では直角V溝の場合を示したものである。
【図5】本発明両方向掘削ビットの他の実施例を示す正面図である。
【図6】図5に対する平面図である。
【図7】図5に対する側面図である。
【図8】掘削機に本発明両方向掘削ビットを取付けた状態を示す一部平面図である。
【図9】本発明両方向掘削ビットの別の実施例を示す正面図である。
【図10】図9に対する平面図である。
【図11】図9に対する側面図である。
【図12】本発明両方向掘削ビットのさらに別の実施例を示す正面図である。
【図13】図12に対する平面図である。
【図14】図12に対する側面図である。
【図15】図13中のA−A´線に沿って得られる断面図である。
【図16】図15に対応した変形例を示す断面図であって、図16(a)では補助チップをビット本体の傾斜面と同一平面上に位置させた場合、図16(b)では補助チップをビット本体の傾斜面よりも強い傾斜にした場合をそれぞれ示したものである。
【図17】従来の掘削機を示した平面図である。
【符号の説明】
1 両方向掘削ビット
2 ビット本体
3 中央チップ
3a 傾斜面
4 取付け溝
5 傾斜面
6 楔状突起
7 破砕刃チップ
8 斜截面
9 補助チップ
10 尖端部分
11 チップ座[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bidirectional excavation bit attached to a shield excavator that rotates forward and reverse, and more particularly, an excavation action is made to function by a crushing blade tip even on an inclined surface side of a bit body.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, although the bidirectional drill bit disclosed in the above-mentioned publication can prevent wear of the bit body due to the presence of the second cemented carbide tip, development of a bidirectional drill bit having a more effective drilling function is desired at the drilling site. Has been.
[0004]
For this reason, in the present invention, the crushing blade tip is provided on the inclined surface of the bit body, so that it can function positively for excavation work.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of the above-described points. In the longitudinal direction of the block-shaped bit body, a central chip made of cemented carbide is provided, and inclined surfaces are provided on both sides of the central chip. It is an improvement on the premise of the bidirectional drill bit that is to be provided.
[0006]
That is, the bidirectional excavation bit of the present invention is such that the inclined surface is provided with a plurality of crushing blade tips made of cemented carbide with at least wedge-shaped projections protruding in the direction of dividing the central tip. . This is expected for excavation work where slits can be made in the formation by crushing blade tips and gravel can be crushed.
[0007]
The crushing blade tip is applied when the central tip is divided in a substantially right angle direction and arranged in a single row in the longitudinal direction of the bit body, or in a staggered manner in the longitudinal direction of the bit body. The
[0008]
In the case of crushing blade tips arranged in a zigzag state, an empty space on the inclined surface on the opposite side of the crushing blade tip may be provided with an auxiliary tip for preventing wear.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the bidirectional drill bit according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0010]
1 to 3 show a
[0011]
Further, on the
[0012]
Further, the
[0013]
Further, the
[0014]
5 to 7 show a modification of the
[0015]
In the
[0016]
9 to 11 show a
[0017]
12 to 15 show a
[0018]
Further, FIGS. 16 (a) and 16 (b) are cross-sectional views taken along the line AA ′ in FIG. 13, and show a modification corresponding to FIG. FIG. 16 (a) shows a
[0019]
In the present embodiment, the wedge-shaped
[0020]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the crushing
[0021]
Therefore, the
For this reason, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a bidirectional drill bit according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view with respect to FIG. 1;
FIG. 3 is a side view with respect to FIG. 1;
FIG. 4 is a side view in which the shape of the center chip is changed, and FIG. 4 (a) shows an obtuse angle V-groove and FIG. 4 (b) shows a right-angle V-groove.
FIG. 5 is a front view showing another embodiment of the bidirectional drill bit according to the present invention.
FIG. 6 is a plan view with respect to FIG.
FIG. 7 is a side view with respect to FIG.
FIG. 8 is a partial plan view showing a state where the bidirectional excavation bit of the present invention is attached to the excavator.
FIG. 9 is a front view showing another embodiment of the bidirectional drill bit according to the present invention.
FIG. 10 is a plan view with respect to FIG. 9;
FIG. 11 is a side view with respect to FIG. 9;
FIG. 12 is a front view showing still another embodiment of the bidirectional drill bit according to the present invention.
13 is a plan view corresponding to FIG.
14 is a side view corresponding to FIG.
15 is a cross-sectional view obtained along the line AA ′ in FIG. 13;
16 is a cross-sectional view showing a modified example corresponding to FIG. 15, and in FIG. 16 (a), when the auxiliary chip is positioned on the same plane as the inclined surface of the bit body, FIG. The case where the tip is inclined stronger than the inclined surface of the bit body is shown.
FIG. 17 is a plan view showing a conventional excavator.
[Explanation of symbols]
1
3a
10 Pointed part
11 Tip seat
Claims (4)
前記傾斜面には、前記中央チップの長手方向に対して直角方向に前記中央チップを横断するように、楔状突起を突出させた超硬合金からなる破砕刃チップが複数個備えられており、
前記破砕刃の楔状突起は、前記傾斜面及び前記中央チップ上において、前記傾斜面及び前記中央チップよりも掘削機進行方向側に突出していることを特徴とする両方向掘削ビット。 The bit present body forming the block shape, provided with a central chip made of cemented carbide, yet on both sides of the central chip, in both the drilling bit inclined surface is adapted to be provided respectively,
The inclined surface is provided with a plurality of crushing blade tips made of cemented carbide with wedge-shaped projections protruding so as to cross the center tip in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the center tip ,
The two-way excavation bit characterized in that the wedge-shaped projections of the crushing blade protrude above the inclined surface and the central tip toward the excavator traveling direction side on the inclined surface and the central tip .
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GB2233542B (en) * | 1989-06-30 | 1993-06-16 | Pryde Neil Ltd | Harness |
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2001
- 2001-03-02 JP JP2001057724A patent/JP4734735B2/en not_active Expired - Lifetime
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