JP4734565B2 - Map受信機 - Google Patents

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本発明は,無線受信機に関するものであり,特に通信路のインパルス応答が時々刻々変化する携帯電話システムの受信機に関するものである.
まず,従来の無線送信機の構成を図1に示す.同図(a)は送信アンテナが1本の場合であり,入力端子1−1から情報ビット系列が符号器2へと入力される.符号器2は誤り訂正符号による符号化を行い,符号化ビット系列を変調器3へと出力する.変調器3は,符号化ビット系列から変調信号を生成し,所望の搬送波周波数に変換した後,変調波として送信アンテナ4から送信する.一方,同図(b)は,K(Kは2以上の整数)本の送信アンテナを用いて独立したK変調波を送信するMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送の場合の送信機構成である.同図(a)と異なる点は,符号器出力である符号化ビット系列をシリアル・パラレル変換器5によりK個の系列に分け,それぞれ個々の変調器3により変調波を生成し,対応する送信アンテナ4で送信することである.
上記の符号器2の構成を図2に示す.同図(a)は畳込み符号のように誤り訂正符号自体にインターリーブ機能が無い場合で,入力端子1−1から入力する情報ビット系列をチャネル符号器6で符号化後,インターリーバー7で符号化ビット系列の順番をランダム化して出力端子18−1へ出力する.一方,同図(b)はLDPC(Low Density Parity Check)符号のように誤り訂正符号自体にインターリーブ機能を有する場合であり,チャネル符号器6で情報ビット系列を符号化し,符号化ビット系列をそのまま出力している.
また,上記の変調器3の構成を図3に示す.同図(a)はシングルキャリア伝送の場合であり,ディジタル変調器8は入力端子1−2から入力する符号化ビット系列を用いて変調信号を生成する.変調信号の同相成分Iと直交成分Qは,周波数アップコンバーター9により搬送波周波数へ変換された後,増幅器10で増幅され,変調波として出力端子18−2へ出力される.一方,同図(b)はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のようなマルチキャリア伝送の場合である.まず,入力端子1−2から入力する符号化ビット系列はシリアル・パラレル変換5によりN(Nは2以上の整数)個の系列に分けられ,それぞれ対応するディジタル変調器8へ入力され,変調信号が生成される.N個の変調信号にIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)回路11でN点のIFFTを行い,その結果,N点の時間領域信号を得る.ガードインターバル付加器12は,このN点の時間領域信号の最後尾G(Gは1以上の整数)点を先頭にガードインターバルとして付加し,(N+G)点の時間領域信号を生成する.これを周波数アップコンバーター9により搬送波周波数へ変換して増幅器10で増幅したものを変調波として出力端子18−2へ出力する.
次に,無線通信路を通った変調波を受信する受信機について述べる.受信信号から誤り訂正符号で符号化された情報ビットを検出する場合,最適な受信方式はMAP(Maximum A Posteriori)規範に基づくMAP受信である.しかしながら,このMAP受信は演算量が膨大になるため,演算量を大幅に削減できるEM(Expectation Maximization)アルゴリズム等の各種近似アルゴリズムが提案されている.EMアルゴリズムを用いた受信方式は,通信路の伝送路推定と軟判定復号を繰り返し,近似的にMAP受信を実現する.
このEMアルゴリズムを用いた無線受信機は開示されており,その構成を図4に示す(例えば,非特許文献1参照.).同図(a)は図1(a)の送信機に対応した受信機構成であり,同図(b)は図1(b)の送信機に対応したものである.まず,同図(a)の受信機構成においては,受信アンテナ13からの受信波を入力として復調器14がベースバンド信号である検波信号を抽出し出力する.MAP検出器15はこの検波信号と符号化ビットの軟判定情報を入力として,チャネル等化と伝送路推定を行い,符号化ビットの事前情報を出力する.MAP復号器16は,この事前情報を入力として誤り訂正符号の軟判定復号を行い,情報ビットの軟判定情報と符号化ビットの軟判定情報を出力する.MAP検出器15とMAP復号器16はこれらの処理を繰り返し,硬判定器17は最終的な情報ビットの軟判定情報を硬判定して情報ビットの判定を行い,判定値を出力端子18−3へと出力する.一方,同図(b)はMIMO伝送の場合の無線受信機構成であり,同図(b)と異なる点は,受信アンテナがL(Lは2以上の整数)本あり,各受信アンテナ13で受信した受信波から復調器14がベースバンド信号を抽出し,ベースバンド信号をパラレル・シリアル変換器19によりパラレル・シリアル変換して検波信号としている点にある.
上記の復調器14の構成を図5に示す.同図(a)は図3(a)に対応するシングルキャリア伝送の場合であり,同図(b)は図3(b)に対応するOFDM伝送の場合である.同図(a)の復調器14は,入力端子1−3から入力する受信波を増幅器10で増幅した後,周波数ダウンコンバーター20により搬送波周波数の信号からベースバンド信号の同相成分Iと直交成分Qを抽出し,これらを検波信号として出力端子18−4と18−5へ出力する.一方,同図(b)の復調器14は同様に,受信波を増幅器10で増幅した後,周波数ダウンコンバーター20により搬送波周波数の信号からベースバンド信号の同相成分Iと直交成分Qを抽出する.ガードインターバル除去回路21はこれからガードインターバルに相当する部分を除去し,FFT(Fast Fourier Transform)回路22によりIFFTの逆操作であるFFTを行い,N点のサブキャリア信号を抽出する.サブキャリア信号はパラレル・シリアル変換器19によりパラレル・シリアル変換され,検波信号として出力される.
また,上記のMAP復号器16の構成を図6に示す.同図(a)は図2(a)の符号器に対応する構成であり,同図(b)は図2(b)の符号器に対応するものである.同図(a)のMAP復号器16は,入力端子1−4から入力する符号化ビットの事前情報に対して,デインターリーバー23によりインターリーブの逆操作を行い,軟判定復号器24により誤り訂正符号の軟判定復号を行う.軟判定復号はMAP規範に基づくものであり,BCJRアルゴリズムやその簡略化アルゴリズムであるMax−Log−MAPやSOVA(Soft Output Viterbi Algorithm)により,情報ビットの対数尤度比λ(c)や符号化ビットの対数尤度比λ(b)を求める(例えば,非特許文献2参照.).なお,このλ(c)とλ(b)は,次式のように事後確率の比の対数として定義される.
Figure 0004734565
ここで,cは情報ビット,bは符号化ビット,Yは検波信号の集合を表す,λ(c)を情報ビットの軟判定情報として出力端子18−6へ出力し,λ(b)にインターリーブを行った後,事前情報を差し引いたものを符号化ビットの軟判定情報として出力端子18−7へ出力する.一方,同図(b)のMAP復号器16は,入力信号である情報ビットの事前情報を直接用いて,軟判定復号器24により誤り訂正符号の軟判定復号を行い,λ(c)を情報ビットの軟判定情報として出力端子18−6へ出力する.また,λ(b)から事前情報を差し引いたものを符号化ビットの軟判定情報として出力端子18−7へ出力する.
さらに,上記のMAP検出器15の構成を図7に示す.繰り返し処理の初回,ブロックチャネル推定器26は,入力端子1−5から入力する検波信号と,トレーニング信号メモリ26が出力するトレーニング信号と,ML(Maximum Likelihood)チャネル等化器27が出力する符号化ビットの仮判定値を用いて伝送路推定を行い,通信路のインパルス応答の推定値とその共分散行列を出力する.また,MLチャネル等化器27は,このインパルス応答の推定値と,共分散行列と,検波信号とを用いて,ML規範に基づくチャネル等化を行い,符号化ビットの仮判定値を更新しつつ,符号化ビットの事前情報を切替回路30へ出力する.具体的に述べると,マルチパス伝搬路である無線通信路によって生じた符号間干渉やストリーム間干渉を考慮して,符号化ビットの尤度(Likelihood)を求め,符号化ビットの対数尤度比を事前情報とする.繰り返し処理の2回目以降は,MAP復号器16が出力する符号化ビットの軟判定情報を用いることができ,ブロックチャネル推定器26は,検波信号と,トレーニング信号と,MAPチャネル等化器28が出力する符号化ビットの仮判定値に加えて,入力端子1−6から入力する符号化ビットの軟判定情報を硬判定することでデータ区間の信号が得られ,より高精度な伝送路推定を行うことができる.MAPチャネル等化器28は,このインパルス応答の推定値,共分散行列,検波信号,及び符号化ビットの軟判定情報を用いて,MAP規範に基づき符号化ビットの事後確率を求め,その対数尤度比を符号化ビットの事前情報として切替回路30へ出力する.切替回路30は,繰り返し処理の初回はMLチャネル等化器27の出力を,2回目以降はMAPチャネル等化器28の出力を事前情報として出力端子18−8へ出力する.
上述の符号化ビットの仮判定値は,EMアルゴリズムによって更新される(例えば,非特許文献1参照.).このEMアルゴリズムは,事後確率を最大にする符号化ビットを繰り返し処理により近似的に求める.具体的には,仮判定値を条件として事後確率を平均化し,これを最大にする符号化ビットを新たな仮判定値とする.この平均化処理に通信路のインパルス応答の推定値とその共分散行列が必要となる.なお,EMアルゴリズムの繰り返しはMAP検出器15とMAP復号器16の繰り返し処理とは異なる.
また,上述のブロックチャネル推定器26は,通信路のインパルス応答が時不変と仮定し,ブロック推定アルゴリズムを用いて伝送路推定を行っているため,インパルス応答の時間変動が無視できない場合,伝送路推定の推定精度が大幅に劣化し,十分な伝送特性が得られないという問題がある.さらに,MMSE(Minimum Mean Squared Error)等のブロック推定を用いて伝送路推定を行っているため,演算量が膨大になってしまう.
B.Lu,X.Wang,and K.R.Narayanan,"LDPC−Based Space−Time Coded OFDM Systems Over Correlated Fading Channels:Performance Analysis and Receiver Design,"IEEE Transactions on Communications,vol.50,no.1,pp.74−88,January 2002.). 井坂元彦,今井秀樹,"Shannon限界への道標:"parallel concatenated(Turbo)coding","Turbo(iterative)decoding"とその周辺",信学技報IT98−51,1998年12月.
このように,従来のEMアルゴリズムを用いたMAP受信機においては,通信路のインパルス応答を時不変と仮定しているため,インパルス応答の時間変動が無視できない場合に,伝送路推定の推定精度が大幅に劣化し,十分な伝送特性が得られないという欠点があった.さらに,MMSE等のブロック推定を用いて伝送路推定を行っているため,演算量が膨大になるという問題があった.
本発明は,このような課題に鑑みてなされたものであり,インパルス応答の時間変動が無視できない場合に伝送特性の劣化を抑え,かつ演算量の削減を目的とする.
本発明によれば,上記目的は前記特許請求の範囲に記載した手段により達成される.即ち,本発明は,(i)受信波を検波し検波信号を抽出する復調手段,(ii)検波信号と符号化ビットの軟判定情報を用いて,チャネル等化と伝送路推定を行い,符号化ビットの事前情報を求めるMAP検出手段,(iii)事前情報を用いて誤り訂正符号の軟判定復号を行い,情報ビットの軟判定情報と符号化ビットの軟判定情報を求めるMAP復号手段,(iv)情報ビットの軟判定情報を硬判定する硬判定手段から構成される.従来技術と異なる点は,MAP検出手段の伝送路推定が,一定時間毎に通信路インパルス応答の推定値とその共分散行列を逐次更新することである.
本発明は,以下に記載されるような効果を奏する.
請求項1及び2記載の発明のMAP受信機によれば,通信路のインパルス応答の時間変動が無視できない場合に伝送特性の劣化を抑え,かつ演算量を削減できる.
請求項3記載の発明のMAP受信機によれば,上記の効果をMIMO伝送用受信機でも得ることができる.
請求項4記載の発明のMAP受信機によれば,上記の効果をシングルキャリア伝送用受信機でも得ることができる.
請求項5記載の発明のMAP受信機によれば,上記の効果をOFDMのようなマルチキャリア伝送用受信機でも得ることができる.
請求項6記載の発明のMAP受信機によれば,上記の効果を畳込み符号のようなインターリーブ機能を有さない誤り訂正符号の場合でも得ることができる.
請求項7記載の発明のMAP受信機によれば,上記の効果をLDPC符号のようなインターリーブ機能を有する誤り訂正符号の場合でも得ることができる.
以下,本発明を実施するための最良の形態について説明する.
本発明のMAP検出器15の構成を図8に示す.これは,図7に示す従来のMAP検出器15において,ブロックチャネル推定器26を図9に示す逐次更新チャネル推定器34に置き換えたものである.この動作について説明すると,まず,入力端子1−6から検波信号,入力端子1−7から既知のトレーニング信号,入力端子1−8から符号化ビットの軟判定情報を硬判定して得られるデータ信号,入力端子1−9及び入力端子1−10からそれぞれMLチャネル等化器27とMAPチャネル等化器28が出力する符号化ビットの仮判定値が入力する.これらを用いて更新差分推定回路31−1はインパルス応答推定値の補正値を求め,更新差分推定回路31−2は共分散行列の補正値を求める.これらの補正値を事前に推定したインパルス応答推定値及び共分散行列に加えて,新たな推定値及び共分散行列として出力端子18−9並びに18−10へ出力する.ただし,共分散行列の場合には,補正値を加えた後に定数を乗算したものを最終的に出力端子18−10へ出力する.
以下具体的に,図4(a)に示す受信機構成において図5(a)に示す復調器14を用いた場合を例に,数式を用いて説明する.なお,信号は全て,同相成分を実部,直交成分を虚部とする複素表示で表すものとする.
まず,復調器出力である検波信号は,変調のシンボル周期Tをサンプリング周期としてサンプリングされ,時刻iT(iはシンボル番号を表す整数)におけるサンプリング値をy(i)とする.また,時刻iTにおける変調の複素シンボルをa(i),通信路のインパルス応答を
Figure 0004734565
Figure 0004734565
と表すことができる.ここで,Dはインパルス応答の長さを表す正の整数,n(i)は時刻iT
Figure 0004734565
検波信号y(i)をベクトル表示するため,次式で定めるD次元インパルス応答ベクトルh(i)とD次元変調ベクトルa(i)を導入する。
Figure 0004734565
なおはそれぞれ,複素共役転置と複素共役を表す.これらのベクトルを用いると,y(i)は
y(i)=h(i)a(i)+n(i) ・・・数式6
と表すことができる.
D次元インパルス応答ベクトルh(i)の推定,即ち伝送路推定は最小2乗法に基づいて行う.最小2乗法の評価関数J(i)は
Figure 0004734565
と定め,J(i)を最小にするD次元ベクトルhをh(i)の推定値h(i)とする.ここでλRLSは忘却係数と呼ばれるパラメータで,1以下の正の定数である.この値を適切に設定することにより,インパルス応答の時間変動に追従でき高精度の伝送路推定が可能となる.
h(i)の推定値h(i)を求める逐次アルゴリズムとして,RLS(Recursive Least−Squares)アルゴリズムが知られている(例えば,非特許文献3参照.).RLSアルゴリズムによるh(i)の逐次更新式は次式の通りである.
Figure 0004734565
ここでkは0からiまでの整数であり,p(i)はD×Dの共分散行列,K(i)はD次元カルマンゲインベクトルである.また,a(i)は.数式5のa(i)においてa(i)をその推定値a(i)で置き換えたD次元ベクトルである.推定値a(i)は,符号化ビットの軟判定情報の硬判定値または仮判定値を用いて再変調により求める.なお,h(i)の初期値h(0)とp(i)の初期値p(0)は
(0)=0 ・・・数式11
p(0)=δ−1I ・・・数式12
と設定する.上式において0はD次元零ベクトル,IはD×Dの単位行列,δは微小の正数である.
RLSアルゴリズムの簡略化としてLMS(Least Mean Square)アルゴリズムが知られている(例えば,非特許文献3参照.).LMSアルゴリズムによるh(i)の逐次更新式は次式の通りである.
Figure 0004734565
ここでμはステップサイズと呼ばれる正の定数であり,この値を適切に設定することにより,インパルス応答の時間変動に追従でき高精度の伝送路推定が可能となる.なお,h(i)の初期値h(0)はRLSアルゴリズムと同様に数式11を用いる.
図9の更新差分推定回路31−1が出力するインパルス応答推定値の補正値は,RLSアルゴリズムの場合,数式9の右辺第2項であり,LMSアルゴリズムの場合,数式13の右辺第2項である.また,更新差分推定回路31−2が出力する共分散行列の補正値は,RLSアルゴリズムの場合,数式10の右辺括弧内の第2項である.LMSアルゴリズムの場合,共分散行列を強制的にμIとするための補正値となる.なお,同図の遅延回路33−1と33−2は推定値h(i)及びp(i)を1サンプリング周期分遅延させる.
一方,従来技術である図7のMAP検出器におけるブロックチャネル推定器26は,MMSEを用いて伝送路推定を行っており,このアルゴリズムについて以下数式を用いて説明する.
MMSEは1バースト区間でh(i)を一定とみなし,その推定値h
=PV ・・・数式14
Figure 0004734565
と求める.ここで,NBはバースト長,PはD×Dの共分散行列,VはD次元相互相関ベクトルである.
このようにMMSEは,通信路のインパルス応答を時不変と仮定しているため,インパルス応答の時間変動が無視できない場合に,伝送路推定の推定精度が大幅に劣化してしまう.さらに,MMSEは,数式15から明らかなように,逆行列演算を必要とするため,演算量が膨大になる.
これに対してRLSやLMSアルゴリズムは,忘却係数やステップサイズを適切に設定することにより,インパルス応答の時間変動に追従でき高精度の伝送路推定が可能となる.また,逆行列演算を必要としないため,MMSEに較べて大幅に演算量を削減できる.
なお,上記のRLSやLMSアルゴリズム以外にも,次式で定める評価関数J’(i)に基づくアルゴリズムも適用できる.
Figure 0004734565
このアルゴリズムは,J’(i)を最小にするD次元ベクトルhをh(i)の推定値h(i)とする.数式7の評価関数と異なり,iT以外の全ての検波信号の情報を用いるため,推定精度が格段に向上することが期待できる.このアルゴリズムの逐次更新式もRLSやLMSアルゴリズムと同様の形式となり,図9の逐次更新チャネル推定器34で実現できる.
なお,本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである.
Simon Haykin,Adaptive Filter Theory Third Edition,Prentice−Hall出版,1996年.
従来の無線送信機のブロック構成図である.同図(a)はMIMO伝送を行わない場合,同図(b)はMIMO伝送を行う場合のブロック構成図である. 図1の符号器2のブロック構成図である.同図(a)はインターリーブ機能の無い誤り訂正符号の場合,同図(b)はインターリーブ機能を有する誤り訂正符号の場合のブロック構成図である. 図1の変調器3のブロック構成図である.同図(a)はシングルキャリア伝送の場合,同図(b)はマルチキャリア伝送の場合のブロック構成図である. 従来の無線受信機のブロック構成図である.同図(a)はMIMO伝送を行わない場合,同図(b)はMIMO伝送を行う場合のブロック構成図である. 図4の復調器14のブロック構成図である.同図(a)はシングルキャリア伝送の場合,同図(b)はマルチキャリア伝送の場合のブロック構成図である. 図4のMAP復号器16のブロック構成図である.同図(a)はインターリーブ機能の無い誤り訂正符号の場合,同図(b)はインターリーブ機能を有する誤り訂正符号の場合のブロック構成図である. 図4の従来のMAP検出器15のブロック構成図である. 本発明によるMAP検出器15のブロック構成図である. 図8の逐次更新チャネル推定器34のブロック構成図である.
符号の説明
1入力端子,2符号器,3変調器,4送信アンテナ,5シリアル・パラレル変換器,6チャネル符号器,7インターリーバー,8ディジタル変調器,9周波数アップコンバーター,10増幅器,11IFFT回路,12ガードインターバル付加器,13受信アンテナ,14復調器,15MAP検出器,16MAP復号器,17硬判定器,18出力端子,19パラレル・シリアル変換器,20周波数ダウンコンバーター,21ガードインターバル除去回路,22FFT回路,23デインターリーバー,24軟判定復号器,25減算器,26ブロックチャネル推定器,27MLチャネル等化器,28MAPチャネル等化器,29トレーニング信号メモリ,30切替回路,31更新差分推定回路,32加算器,33遅延回路,34逐次更新チャネル推定器,35乗算器

Claims (6)

  1. 受信アンテナからの受信波を検波し,検波信号を出力する復調器と,
    上記検波信号と符号化ビットの軟判定情報を入力として,チャネル等化と伝送路推定を行い,符号化ビットの事前情報を出力するMAP検出器と,
    上記符号化ビットの事前情報を入力として,誤り訂正符号の軟判定復号を行い,情報ビットの軟判定情報と上記符号化ビットの軟判定情報を出力するMAP復号器と,
    上記情報ビットの軟判定情報を入力として硬判定を行い,情報ビットの判定値を出力する硬判定器から構成されるMAP受信機において,
    上記MAP検出器と上記MAP復号器は繰り返し動作を行い,上記MAP検出器の伝送路推定は,上記検波信号と既知のトレーニング信号と上記符号化ビットの軟判定情報とを用いて,一定時間毎に通信路インパルス応答の推定値とその共分散行列を逐次更新し、
    更に、上記MAP検出器は,繰り返し処理の初回,上記検波信号と上記トレーニング信号と符号化ビットの仮判定値を用いて上記伝送路推定を行い,さらに上記通信路インパルス応答の推定値と上記共分散行列と上記検波信号とを用いてチャネル等化を行い,上記符号化ビットの仮判定値を更新するともに上記符号化ビットの事前情報を出力し、繰り返し処理の2回目以降は,上記検波信号と上記トレーニング信号と上記符号化ビットの仮判定値と上記符号化ビットの軟判定情報の硬判定値とを用いて上記伝送路推定を行い,さらに上記通信路インパルス応答の推定値と上記共分散行列と上記検波信号と上記符号化ビットの軟判定情報とを用いてチャネル等化を行い,上記符号化ビットの仮判定値を更新するともに上記符号化ビットの事前情報を出力することを特徴とするMAP受信機。
  2. 記復調器は,複数の受信アンテナからの受信波を用いて検波を行うことを特徴とする請求項1に記載のMAP受信機。
  3. 記復調器は,上記受信波を周波数ダウンコンバートしてベースバンド信号へ変換し,上記検波信号として出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のMAP受信機。
  4. 記復調器は,上記受信波を周波数ダウンコンバートしてベースバンド信号へ変換し,ガードインターバルに相当するベースバンド信号を除去後,FFT演算により各サブキャリア信号成分を抽出し,上記検波信号として出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のMAP受信機。
  5. 記MAP復号器は,インターリーブの逆操作を施された上記符号化ビットの事前情報を用いて上記誤り訂正符号の軟判定復号を行い,上記情報ビットの軟判定情報を出力し,さらに更新した上記符号化ビットの軟判定情報にインターリーブを行った後,上記符号化ビットの事前情報を減算し上記符号化ビットの軟判定情報として出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のMAP受信機。
  6. 記MAP復号器は,上記符号化ビットの事前情報を用いて上記誤り訂正符号の軟判定復号を行い,上記情報ビットの軟判定情報を出力し,さらに更新した上記符号化ビットの軟判定情報から上記符号化ビットの事前情報を減算し上記符号化ビットの軟判定情報として出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のMAP受信機。
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