JP4733313B2 - Platinum jewelry and brazing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホールマーク(大蔵省造幣局の検定刻印)"Pt850、Pt900、Pt950、Pt1000等"の認定基準に合致する白金装身具、ロウ材、およびロウ付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、指輪やネックレス等の装身具においては、その上品な輝きゆえに高級感、希少性が認められている白金合金製の製品が好まれている。
この白金合金製の装身具を製造、あるいは、サイズ直しや修理を行う際には、接合部分をロウ付けにより接合する手法が用いられている。
このロウ付けに用いられるロウ材は、その融点が白金(白金単体で融点が1776℃)よりも低温であればあるほど、加熱が容易であると同時に、装身具自体に熱の影響を与えにくく、装身具の外形形状が熱変形しないので、接合部分を容易に接合することが可能である。この白金装身具に用いられるロウ材としては、例えば、融点が1000℃以下、1000℃前後のAg(銀)ベース、ホワイトゴールドベースのロウ材が使用されていた。また、白金の純度をできるだけ維持したいという目的であれば、融点が1500℃前後となるPt−Pd(白金−パラジウム)系のロウ材が用いられていた。
【0003】
近年、より純粋な輝きを求めるために、大蔵省造幣局の検定刻印(ホールマーク)"Pt1000"の認定基準(白金に含有する白金以外の元素が0.3重量%以内)に適合する白金合金により成形された高品位の装身具が人気となっているが、極めて純度の高い白金合金は、非常に柔らかく傷つき易い。そのために、"Pt1000"の認定基準を越えない範囲で、例えば、ホウ素などを添加し、"Pt1000"の基準を満たしつつ、傷や変形に強い高硬度の白金合金が開発された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、"Pt1000"の基準に適合した装身具を接合する場合に、上述のようなAgベース、ホワイトゴールドベース、Pt−Pd系のロウ材を用いると、"Pt1000"の認定基準に適合した指輪であっても、例えば、サイズ直しの際にロウ付けを行うと、白金の純度が全体として99.7重量%以下となってしまう可能性があり、サイズ直しにより、"Pt1000"としての真の品質や付加価値の低下を招くことになる。また、指輪以外の純度99.7重量%以上の白金合金の装身具においても、加工や修理に際しロウ付けを行うと、指輪のサイズ直しと同様の問題が生じることになる。
また、装身具と同素材のロウ材を使用する手法(トモヅケ)を白金合金製の装身具に適用すると、ロウ材の融点と、装身具を成形する白金合金の融点とがほぼ同等(約1700〜1800℃)となるので、装身具の外形形状は熱変形する虞があり、装身具の外形形状を保持してトモヅケを行うのは、非常に高度な技能が必要となるのと同時に生産性が非常に悪くコスト的に不利であった。特に、上述した高硬度で純度が99.7重量%以上の白金合金においては、融点の低い金属間化合物が、部分的に生じていると思われ、高温にさらした場合に金属間化合物の部分が先に液状となり変形、形崩れ、品質の低下等を招く可能性が高い。
【0005】
また、一般に装身具に対してロウ付けを行うと、どうしても装身具自体が加熱(火入れ)されるために、装身具の接合部分付近は再結晶等が生じ、焼き鈍し状態となり、接合部分の強度、硬度が低下してキズが付きやすい、変形しやすい等の品質劣化をきたしていた。
【0006】
上述した高硬度の“Pt1000”の白金合金で成形された装身具は、ロウ付け後に強度の低下はあまりきたさないが、ロウ付け作業を行う高温環境下では内在する金属間化合物が液状化するため、衝撃等の破壊応力が加わると形崩れや開口が生じやすかった。
【0007】
本発明の課題は、ホールマーク(大蔵省造幣局の検定刻印)で例えば"Pt1000"の基準を満たすいかなる素材にも適用できる高純度を維持したロウ付けによる接合部を有する白金装身具、ロウ材、およびロウ付け方法を提供することを目的とする。
さらに、高硬度の"Pt1000"の白金合金を母材料として、装身具が成形されていても、外力に対して高い強度を維持できる白金装身具、ロウ材およびロウ付け方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、
ロウ付けによる接合部を有する白金装身具(指輪1)において、
白金合金からなる本体部(2)と、該本体部の一部同士を接合するロウ材(5)とを備え、
前記ロウ材は、白金95.6重量%以上でホウ素を1.3重量%以上4.4重量%以下の割合で含有した白金合金と、白金94.1重量%以上でシリコンを3.4重量%以上5.9重量%以下の割合で含有した白金合金と、この両者を混ぜ合わせた白金合金とのうちいずれか一つの白金合金であるとともに、前記接合部のロウ付け幅が0.1mm以下の範囲に設定され、
前記本体部(2)は、白金の含有量が99.7重量%以上である白金合金を成形した主成形部(3)と、該主成形部を成形する白金合金よりも柔らかく、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金により成形された緩衝部材(4)とを備え、
前記主成形部の接合すべき一部同士の間に前記緩衝部材が介在させられ、前記主成形部の一部と前記緩衝部材が前記ロウ付け幅でロウ付けされていることを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、ロウ材を上述の組成とすることにより、このロウ材の融点を、白金単体の融点(1776℃)と比較しても、大幅に低くすることができる。つまり高純度の白金合金であれば、その融点は白金単体の融点に近い値であるので、本体部が白金合金により成形されている場合に、融解したロウ材の熱が本体部に伝導しても、本体部を成形する白金合金が溶けるのを防止し、その形状を維持することができる。そのため装身具自体の熱変形等を気にすることなく、容易にロウ付けを行うことができ、したがって、本体部が複数の部材により構成され、それら複数の部材を接合する際(例えば、製造時や修復時)や、本体部が単一の部材であり、その部材の異なる二箇所を接合する際(例えば、指輪などのサイズ直し)の作業効率を向上させることができる。
【0010】
また、一般に、Pt−B(白金−ホウ素)合金、Pt−Si(白金−シリコン)合金、Pt−B−Si(白金−ホウ素−シリコン)合金は、規則格子を組む金属間化合物であり、共有結合性が高いために、非常にもろく利用価値の乏しい合金であったが、ロウ付け幅を0.1mm以下の範囲、つまり薄くすることで、ロウ材に外力が加わり難くなり、ロウ付け強度を安定させることができる。尚、ロウ付け幅の隙間は、平行なものが加工しやすいが、先閉じのものや、または先開きのものでも構わなく0.1mm以下の範囲の隙間であれば強度を確保することができる。
また、ロウ付け幅が、0.1mm以下の範囲に設定されていることから、ロウ付け部分は本体部と比較して非常に小さくなり、品位試験の際に装身具から採取される試験片に、ロウ材が含まれることを抑えることができる。
ロウ材自体も高純度の白金合金であるとともに、ロウ付け幅も本体部と比べて非常に小さな値に設定されていることから、本体部とロウ材との色相の違いを目立たなくすることができる。
また、請求項1記載の発明によれば、ロウ材を上述の組成とすることにより、このロウ材の融点を、白金単体の融点(1776℃)と比較しても、大幅に低くすることができる。つまり高純度の白金合金であれば、その融点は白金単体の融点に近い値であるので、本体部が高純度(白金の含有量が99.7重量%以上)の白金合金により成形されている場合に、融解したロウ材の熱が本体部に伝導しても、本体部を成形する白金合金が溶けるのを防止し、その形状を維持することができる。そのため装身具自体の熱変形等を気にすることなく、容易に高純度ロウ付けを行うことができ、したがって、本体部が複数の部材により構成され、それら複数の部材を接合する際(例えば、製造時や修復時)や、本体部が単一の部材であり、その部材の異なる二箇所を接合する際(例えば、指輪などのサイズ直し)の作業効率を向上させることができる。
さらに上述の高硬度の"Pt1000"白金合金の場合、本ロウ材を使用することにより1000℃以下でロウ付けすることが可能となり、本体部に発生する液相を少なくおさえることができ、一定以上の応力を加えなければ変形、クラック、崩壊、品質の低下等を防止し、その形状を維持したままロウ付けすることができる。
また、一般に、Pt−B(白金−ホウ素)合金、Pt−Si(白金−シリコン)合金、Pt−B−Si(白金−ホウ素−シリコン)合金は、規則格子を組む金属間化合物であり、共有結合性が高いために、非常にもろく利用価値の乏しい合金であったが、ロウ付け幅を0.1mm以下の範囲、つまり薄くすることで、ロウ材に外力が加わり難くなり、ロウ付け強度を安定させることができる。
また、ロウ付け幅が、0.1mm以下の範囲に設定されていることから、ロウ付け部分は本体部と比較して非常に小さくなり、品位試験の際に装身具から採取される試験片に、ロウ材が含まれることを抑えることができる。また試験片にロウ付け部分が含まれたとしても、試験片中のロウ材の割合も試験片の他の部分(本体部を成形する白金合金)と比較して非常に小さく、なおかつ白金の含有率も少なくとも94.1重量%以上は確保されているために、本体部の白金の含有量を "Pt1000"の認定基準の下限(99.7重量%)よりも多少上に設定しておけば、ロウ材を含んだ試験片であっても白金の含有量が99.7重量%を下回ることを回避することができる。
さらに、ロウ材自体も高純度の白金合金であるとともに、ロウ付け幅も本体部と比べて非常に小さな値に設定されていることから、本体部とロウ材との色相の違いを目立たなくすることができる。
したがって、ロウ付け後の白金装身具においても、"Pt1000"の品位試験に合格することができる。言い換えれば、"Pt1000"の品位を有する白金装身具において、修理やサイズ直しでロウ付けを行っても、"Pt1000"としての品位が低下するのを防止できる。
さらに請求項1の発明によれば、緩衝部材が、主成形部を成形する白金合金よりも柔らかく、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金により成形され、ロウ材により前記ロウ付け幅で主成形部の一部にロウ付けされ、主成形部の接合すべき一部同士の間に介在させられているので、衝撃等の破壊応力が装身具に働いた場合は、緩衝部材によって、その破壊応力を吸収、緩和することができる。
したがって、本体部に非定常的な応力が加わった場合、主成形部が高靭性ゆえロウ材にクラックが発生しやすくなるが、主成形部より強度、靭性が低い緩衝部材を介在させることにより、応力がロウ材部分に集中することがなくなりクラックの発生を防ぐことができる。
また、主成形部と緩衝部材とが別個の部材であるので、装身具が予め緩衝部材を備えていないものであったとしても、後から新たに緩衝部材を取り付けることが可能である。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の白金装身具において、
前記主成形部は、白金の含有量が99.7重量%以上であるとともに、添加元素として、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素と、ホウ素とが添加された白金合金から成形されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、主成形部が上述の組成の高硬度の白金合金で成形される場合においても、強度を維持することができ、なおかつ、ロウ付け時に生じた接合部分の強度の低下にも対応することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、
白金95.6重量%以上でホウ素を1.3重量%以上4.4重量%以下の割合で含有した白金合金と、白金94.1重量%以上でシリコンを3.4重量%以上5.9重量%以下の割合で含有した白金合金と、この両者を混ぜ合わせた白金合金とのうちいずれか一つの白金合金からなり、かつ、ロウ付け幅が0.1mm以下の範囲となるように用いられるロウ材を用いたロウ付け方法であって、
前記ロウ付けされる部材が、白金の含有量が99.7重量%以上である白金合金からなり、
前記部材の接合部分同士をロウ付けするに際し、接合部分同士の間に、前記部材よりも柔らかく、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金により成形された緩衝部材を介在させ、該緩衝部材と前記接合部分とを前記ロウ材によりロウ付けすることを特徴としている。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、請求項1の効果と同等の効果を得ることができる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のロウ付け方法において、
前記ロウ付けされる部材が、白金の含有量が99.7重量%以上であるとともに、添加元素として、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素と、ホウ素とが添加された白金合金からなることを特徴としている。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、ロウ付けされる部材が、上述の組成の高硬度の白金合金で成形される場合においても、強度を維持することができ、なおかつ、ロウ付け時に生じた接合部分の強度の低下にも対応することができる。
【0025】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のロウ付け方法において、
前記部材が指輪(1)とされ、該指輪のサイズ直しに際し、環状の指輪を開くように切断するとともに、
前記指輪の直すべきサイズの長さと比較して、前記緩衝部材の長さと切断されて開かれた前記指輪の長さとを合わせた長さの方が長い場合に、前記指輪の切断端部から前記指輪の一部を取り除き、
前記指輪の切断端部同士の間に前記緩衝部材を挟み込み、前記指輪の一方の切断端部と該切断端部に対応する緩衝部材の一方の端部とをロウ付けするとともに、前記指輪の他方の切断端部で該切断端部に対応する緩衝部材の他方の端部とをロウ付けすることを特徴としている。
【0026】
請求項5記載の発明によれば、ロウ付けされる部材が指輪であっても、該指輪のサイズ直しに際して、指輪と緩衝部材とをロウ付けすることで、請求項1の効果を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、白金装身具として図1に示すように指輪を例示し説明する。
【0028】
なお、本実施の形態中における組成分析は、ホウ素についてはクルクミン吸光光度法を、他の元素についてはICP発光分析(Inductively Coupled Plasma atomic emission spectrometry)を用いて行った。
【0029】
指輪1は、基本的にサイズを変更したものであり、略C字状の主成形部3および該主成形部3の両端間に配置される緩衝部材4からなる本体部2と、該本体部2の一部同士(緩衝部材4および主成形部3)を接合するロウ材5とにより構成されている。つまり、緩衝部材4は、主成形部3の一部同士の間に介在し、主成形部3の一部とロウ付けされることで、指輪1は、ロウ付けによる接合部6を有するとともに、その外形形状がリング状となるように形成されている。
【0030】
本体部2の主成形部3は、白金合金により成形されているが、白金の含有量を99.7重量%以上のもので実施の形態を説明する。
主成形部3は、白金を99.7重量%以上含有するとともに、添加元素として、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素と、ホウ素とが含有され、この添加元素の含有量が、合計で0.002重量%以上0.3重量%以下に設定されている白金合金により成形されている。
この白金合金は、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素と、ホウ素との共存作用によって、色調および高級感が失われることもなく、傷や変形にも強く、高硬度であり、高靭性であり、且つ加工性にも優れている。そして、白金の含有量が99.7重量%以上であるので、"Pt1000"のホールマークの認定基準を満たすことができる。
【0031】
緩衝部材4は、主成形部3を成形する白金合金よりも柔らかく、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金により成形されている。例えば、主成形部3を成形する白金合金に含有される添加元素と比べて、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素、もしくはホウ素の少なくともいずれか一方の含有量を少なくすること、もしくは添加しないことにより、白金合金自体の硬さを柔らかくすることができる。
【0032】
ロウ材5には、ロウ付け時に際して、主成形部3や緩衝部材4が熱変形をおこさないように、主成形部3を成形する白金合金や、緩衝部材4を成形する白金合金と比較して低い融点を持つ白金合金が使用されている。具体的に、白金95.6重量%以上でホウ素を1.3重量%以上4.4重量%以下の割合で含有した白金合金と、白金94.1重量%以上でシリコンを3.4重量%以上5.9重量%以下の割合で含有した白金合金と、この両者を混ぜ合わせた白金合金との三者のうちいずれか一つの白金合金が用いられている。
本体部2を成形する白金合金が、高純度の白金合金であれば、この融点は白金単体の融点(1776℃)に近い値となるが、上記のような配合比率のPt−B(白金−ホウ素)系合金およびPt−Si(白金−シリコン)系合金では、融点がそれぞれ少なくとも1000℃以下であり、白金単体の融点と比較しても、おおよそ800℃近くも低く、ロウ材5の熱により本体部2が熱変形することなくロウ付けが行えるようになっている。
さらに、Pt−B系合金の配合比率、およびPt−Si系合金の配合比率を、共晶反応をおこす配合比率とした場合には、両者の融点は共晶点(Pt−B系合金:約790℃、Pt−Si系合金:約830℃)まで低下し、本体部2を成形する白金合金の融点との格差を広げることができ、よりいっそう本体部2にロウ付け時の熱の影響を与えにくくすることができる。
【0033】
また、上記Pt−B系合金とPt−Si系合金の両者を混ぜ合わせた白金合金(Pt−B−Si(白金−ホウ素−シリコン)系合金)でも、融点は1000℃以下となり、それぞれ単体の場合とほぼ同レベルの融点となり、同様の効果が得られる。
【0034】
このロウ材5によるロウ付けは、接合部6のロウ付け幅Hが、0.1mm以下の範囲となるように設定されている。一般的に、Pt−B系合金、Pt−Si系合金、Pt−B−Si系合金は、規則格子を組む金属間化合物であり、共有結合性が高いために、非常にもろく利用価値の乏しい合金であるが、このように、ロウ付け幅Hを本体部2と比較して非常に薄くすることで、ロウ材に外力が加わることを抑えることができ、ロウ付け強度を安定させることができる。
【0035】
上記した指輪1は、予めサイズを変更されたものであるが、一般的に指輪は、環状のリング部を備えており、製造に際して、リング部は単一の材料により成形されている。つまり、リング部には、上述した緩衝部材4やロウ材5等が含まれていない状態で、指輪は販売されている。
このような指輪に対して、例えば、購入者の身体的変化や、使用者が変わる場合にサイズ直しが行われる場合があり、その際に、上記した緩衝部材やろう材を用いることで、一般的に製造される指輪であっても本発明の特徴である構成を備えることができる。
また、販売時に購入者にあったサイズの指輪がない場合に、指輪のサイズを購入者にあわせるように直してから販売されることもあり、この場合には、本発明の指輪を直接販売することもあり得る。
【0036】
以下に、指輪のサイズ直しに際して行われるロウ付け方法の手順について説明する。
【0037】
まず、リング部を開くように切断し、C字形状にする。
そして、リング部と同じ太さの緩衝部材の長さと、リング部の長さとを合わせた長さが直すべきサイズの長さとなるように、この両者の長さを調節する。ここで、緩衝部材の長さは、少なくとも指輪が受ける外力を緩衝し、リング部が受ける破壊応力を和らげる長さ以上に設定されていなければならず、例えば、サイズを小さくする場合においても、緩衝部材の長さは、上述のように予め設定された長さとする必要がある。また、サイズを大きくする場合では、緩衝部材の長さを予め設定された長さよりも長くすればよい。つまり、リング部の直すべきサイズの長さと比較して、緩衝部材の長さと切断されて開かれたリング部の長さとを合わせた長さの方が長い場合には、リング部の切断端部からリング部の一部を取り除き、直すべきサイズに対応した長さに調節する。
そして、リング部の切断端部同士の間に緩衝部材を挟み込み、リング部の一方の切断端部と該切断端部に対応する緩衝部材の一方の端部とをロウ付けするとともに、リング部の他方の切断端部で該切断端部に対応する緩衝部材の他方の端部とをロウ付けする。
【0038】
なお、サイズ直しに限った場合だけでなく、指輪の他の部分を修理する場合に緩衝部材を指輪に取り付けてもよく、さらには、緩衝部材を指輪に備えることだけを目的として取付作業を行ってもよい。
【0039】
以上のように本実施の形態の指輪によれば、ロウ材5が、白金95.6重量%以上でホウ素を1.3重量%以上4.4重量%以下の割合で含有した白金合金と、白金94.1重量%以上でシリコンを3.4重量%以上5.9重量%以下の割合で含有した白金合金と、この両者を混ぜ合わせた白金合金との三者のうちいずれか一つの白金合金であるので、このロウ材5の融点は、本体部2を成形する白金合金の融点よりも大幅に低くなり、本体部2を成形する白金合金が溶けるのを防止し、その形状を維持することができる。そのため装身具自体の熱変形等を気にすることなく、容易にロウ付けを行うことができる。したがって、製造やサイズ直し、修理等の作業効率を向上させることができる。
また、ロウ付け幅Hが、0.1mm以下の範囲に設定されていることから、ロウ付け部分は本体部2と比較して非常に小さくなり、品位試験の際に装身具から採取される試験片に、ロウ材5が含まれることを抑えることができる。また試験片にロウ付け部分が含まれたとしても、試験片中のロウ材5の割合も試験片の他の部分(本体部を成形する白金合金)と比較して非常に小さく、なおかつ白金の含有量も少なくとも94.1重量%以上は確保されているために、本体部の白金の含有量を "Pt1000"の認定基準の下限(99.7重量%)よりも多少上に設定しておけば、ロウ材を含んだ試験片であっても白金の含有量が99.7重量%を下回ることを回避することができる。したがって、ロウ付け後の指輪においても、"Pt1000"の品位試験に合格することができる。
尚、Pt1000より純度の低い白金合金に適用しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0040】
なお、本実施の形態では、白金装身具として指輪1を例示して本発明の特徴を説明したが、白金合金を主材料とする装身具であれば、如何なる装身具(例えば、指輪、ネックレス、ブレスレット、ブローチ、イヤリング、ピアスなど)においても適用可能である。
また、予め緩衝部材を備えた指輪を製造するようにしてもよく、そうした場合販売後に新たに緩衝部材を設ける必要がなくなる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0041】
実施の形態で説明した指輪1について、次の落下衝撃試験方法により試験し、表1に示す結果を得た。ロウ材は、PT−2.21重量%B、PT−4.12重量%Si、PT−1.10重量%B−2.10重量%Siのものを使用してロウ付け幅Hを変え、各試験サンプルを作製した。
(方法)
(1)試験サンプルは、単純甲丸リング(幅3mm、甲高1.5mm)の#12を#15にサイズ拡張したものを使用した。
今回は、サイズ拡張したサンプルで試験したが、例えば#12から#7へのサイズ変更のように、サイズ縮小したものでも別段構わない。
(2)落下衝撃試験は、指輪を2mの高さからコンクリート製の床上に自然落下させた。
(3)指輪の落下形態は、床面に対し指輪を立て、ロウ付け部を下にしてロウ付け部に落下衝撃を強く受けるようにした。
(4)検査は、目視によるクラック等の発生有無の観察を行った。
【0042】
【表1】
【0043】
落下衝撃試験の結果(表1)から明らかなように、いずれの材料においてもロウ付け幅が0.20mmの場合であれば、クラック発生までの落下回数は数回であるが、ロウ付け幅を0.10mm以下にすることで、クラック発生までの落下回数は、大幅に増大し、ロウ付け強度が向上することがわかる。特に、ロウ付け幅が0.02mm以下の場合であれば、いずれの材料においても、クラック発生までの落下回数は100回以上となり、よりロウ付け強度を安定させることがわかる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、このロウ材の融点を、白金単体の融点(1776℃)と比較しても、大幅に低くすることができる。また、高純度の白金合金であれば、その融点は白金単体の融点に近い値であるので、請求項2記載の発明のように本体部が高純度(白金の含有量が99.7重量%以上)の白金合金により成形されている場合に、融解したロウ材の熱が本体部に伝導しても、本体部を成形する白金合金が溶けるのを防止し、その形状を維持することができる。そのため装身具自体の熱変形等を気にすることなく、容易にロウ付けを行うことができ、したがって、本体部が複数の部材により構成され、それら複数の部材を接合する際(例えば、製造時や修復時)や、本体部が単一の部材であり、その部材の異なる二箇所を接合する際(例えば、指輪などのサイズ直し)の作業効率を向上させることができる。
【0045】
また、一般に、Pt−B(白金−ホウ素)合金、Pt−Si(白金−シリコン)合金、Pt−B−Si(白金−ホウ素−シリコン)合金は、規則格子を組む金属間化合物であり、共有結合性が高いために、非常にもろく利用価値の乏しい合金であったが、ロウ付け幅を0.1mm以下の範囲、つまり薄くすることで、ロウ材に外力が加わり難くなり、ロウ付け強度を安定させることができる。
また、品位試験の際に装身具から採取される試験片に、ロウ材が含まれることを抑えることができる。また試験片にロウ付け部分が含まれたとしても、試験片中のロウ材の割合も試験片の他の部分(本体部を成形する白金合金)と比較して非常に小さく、なおかつ白金の含有率も少なくとも94.1重量%以上は確保されているために、本体部の白金の含有量を "Pt1000"の認定基準の下限(99.7重量%)よりも多少上に設定しておけば、ロウ材を含んだ試験片であっても白金の含有量が99.7重量%を下回ることを回避することができる。
さらに、ロウ材自体も高純度の白金合金であるとともに、ロウ付け幅も本体部と比べて非常に小さな値に設定されていることから、本体部とロウ材との色相の違いを目立たなくすることができる。
したがって、ロウ付け後の白金装身具においても、"Pt1000"の品位試験に合格することができる。言い換えれば、"Pt1000"の品位を有する白金装身具において、修理やサイズ直しでロウ付けを行っても、"Pt1000"としての品位が低下するのを防止できる。
【0046】
また、本発明によれば、衝撃等の破壊応力が装身具に働いた場合は、緩衝部材によって、その破壊応力を吸収、緩和することができる。
したがって、本体部に非定常的な応力が加わった場合、主成形部が高靭性ゆえロウ材にクラックが発生しやすくなるが、主成形部より強度、靭性が低い緩衝部材を介在させることにより、応力がロウ材部分に集中することがなくなりクラックの発生を防ぐことができる。
また、装身具が予め緩衝部材を備えていないものであったとしても、後から新たに緩衝部材を取り付けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の指輪を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 指輪(白金装身具)
2 本体部
3 主成形部
4 緩衝部材
5 ロウ材
6 接合部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a platinum jewelry, a brazing material, and a brazing method that meet the certification standards of hall marks (certification stamps of the Ministry of Finance Mint) “Pt850, Pt900, Pt950, Pt1000, etc.”.
[0002]
[Prior art]
In general, for jewelry such as rings and necklaces, platinum alloy products that are recognized for their high-class feeling and rarity due to their elegant shine are preferred.
When manufacturing this platinum alloy jewelry or resizing or repairing it, a technique of joining the joining parts by brazing is used.
The brazing material used for brazing has a lower melting point than platinum (the melting point of platinum alone is 1776 ° C.), and the easier it is to heat, and at the same time, the jewelry itself is less susceptible to heat, Since the outer shape of the accessory is not thermally deformed, it is possible to easily join the joined portions. As the brazing material used in this platinum jewelry, for example, an Ag (silver) base or white gold base brazing material having a melting point of 1000 ° C. or lower and around 1000 ° C. has been used. For the purpose of maintaining the purity of platinum as much as possible, a Pt—Pd (platinum-palladium) brazing material having a melting point of about 1500 ° C. has been used.
[0003]
In recent years, in order to seek a more pure shine, molded with a platinum alloy that conforms to the certification standard of the “Pt1000” certification stamp (hall mark) of the Ministry of Finance Mint (within 0.3% by weight of elements other than platinum contained in platinum) Although high-quality accessories are popular, platinum alloys with extremely high purity are very soft and easily damaged. Therefore, in a range not exceeding the certification standard of “Pt1000”, for example, boron or the like is added, and a platinum alloy having high hardness resistant to scratches and deformation while satisfying the standard of “Pt1000” has been developed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when joining jewelry that conforms to the “Pt1000” standard, the use of the above-mentioned Ag-based, white gold-based, and Pt-Pd brazing materials will result in a ring that conforms to the “Pt1000” certification standard. Even so, for example, if brazing is performed at the time of resizing, the purity of platinum may become 99.7% by weight or less as a whole, and the true quality as “Pt1000” by resizing This will cause a decrease in added value. In addition, even in platinum alloy jewelry other than a ring having a purity of 99.7% by weight or more, if brazing is performed during processing or repair, the same problem as the resize of the ring occurs.
In addition, when a technique using brazing material of the same material as the jewelry (Tomosuke) is applied to a platinum alloy jewelry, the melting point of the brazing material and the melting point of the platinum alloy forming the jewelry are almost equal (about 1700 to 1800 ° C.). Therefore, the outer shape of the accessory may be thermally deformed, and it is very difficult to produce a tomoke while maintaining the outer shape of the accessory. It was disadvantageous. In particular, in the above-described platinum alloy having a high hardness and a purity of 99.7% by weight or more, it is considered that an intermetallic compound having a low melting point is partially generated, and a portion of the intermetallic compound when exposed to a high temperature. Is liable to become liquid first, causing deformation, loss of shape, deterioration of quality, and the like.
[0005]
In general, when brazing the accessory, the accessory itself is inevitably heated (fired), so the vicinity of the joined part of the accessory is recrystallized and annealed, and the strength and hardness of the joined part are reduced. As a result, the quality deteriorates, such as being easily scratched or deformed.NoIt was.
[0006]
Jewelery molded from the above-mentioned high-hardness “Pt1000” platinum alloy does not significantly decrease in strength after brazing.TheHowever, in the high temperature environment in which the brazing operation is performed, the intermetallic compound contained therein is liquefied, so that when breaking stress such as impact is applied, shape deformation and opening are likely to occur.
[0007]
An object of the present invention is to provide a platinum jewelry, a brazing material, and a brazing material having a joint by brazing that maintains high purity and can be applied to any material satisfying the criteria of, for example, “Pt1000” with a hall mark (certification stamp of the Ministry of Finance Mint) The purpose is to provide an attachment method.
Another object of the present invention is to provide a platinum jewelry, brazing material, and brazing method capable of maintaining high strength against external force even when the jewelry is molded using a platinum alloy of high hardness “Pt1000” as a base material. .
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention of
In platinum jewelry (ring 1) having a joint by brazing,
A main body (2) made of a platinum alloy and a brazing material (5) for joining a part of the main body to each other,
The brazing material is composed of a platinum alloy containing 95.6% by weight or more of platinum and 1.3% by weight or more and 4.4% by weight or less of boron, and 3.4% by weight or more of 94.1% by weight of platinum. % Of the platinum alloy contained in a proportion of 5.9% by weight or less and a platinum alloy obtained by mixing the two, and the brazing width of the joint is 0.1 mm or less Set to a range of,
The main body part (2) is softer than the platinum alloy in which a platinum alloy having a platinum content of 99.7% by weight or more is molded, and the platinum alloy in which the main molded part is molded, and contains platinum. A cushioning member (4) formed of a platinum alloy having an amount of 99.7% by weight or more,
The buffer member is interposed between parts to be joined of the main molded part, and a part of the main molded part and the buffer member are brazed with the brazing width.
[0009]
According to the first aspect of the present invention, when the brazing material has the above-described composition, the melting point of the brazing material can be significantly lowered even when compared to the melting point of platinum alone (1776 ° C.). In other words, since the melting point of a high-purity platinum alloy is close to the melting point of platinum alone, when the main body is formed of a platinum alloy, the heat of the molten brazing material is conducted to the main body. However, it is possible to prevent the platinum alloy forming the main body from being melted and to maintain its shape. Therefore, brazing can be easily performed without worrying about thermal deformation of the jewelry itself, and thus the main body is composed of a plurality of members, and when these members are joined (for example, during manufacturing or The working efficiency can be improved when the main body is a single member at the time of repair) and when two different parts of the member are joined (for example, resize a ring or the like).
[0010]
In general, a Pt-B (platinum-boron) alloy, a Pt-Si (platinum-silicon) alloy, and a Pt-B-Si (platinum-boron-silicon) alloy are intermetallic compounds that form an ordered lattice and are shared. Because of its high bondability, it was an extremely fragile alloy with a low utility value. However, by reducing the brazing width to a range of 0.1 mm or less, that is, reducing the brazing strength, it is difficult to apply external force to the brazing material. It can be stabilized. In addition, although a parallel thing is easy to process the clearance gap of a brazing width | variety, even if it is a thing of a front closing and a thing of a front opening, if a clearance is 0.1 mm or less, intensity | strength can be ensured. .
In addition, since the brazing width is set to a range of 0.1 mm or less, the brazed portion is very small compared to the main body, and the test piece collected from the accessory during the quality test The inclusion of brazing material can be suppressed.
The brazing material itself is also a high-purity platinum alloy, and the brazing width is set to a very small value compared to the main body, so that the difference in hue between the main body and the brazing material may be inconspicuous. it can.
In addition, according to the first aspect of the present invention, the brazing material having the above-described composition makes it possible to significantly lower the melting point of the brazing material compared to the melting point of platinum alone (1776 ° C.). it can. In other words, since the melting point of a high-purity platinum alloy is close to the melting point of platinum alone, the main body is formed of a high-purity (platinum content of 99.7% by weight or more) platinum alloy. In this case, even if the heat of the molten brazing material is conducted to the main body portion, the platinum alloy forming the main body portion can be prevented from melting and its shape can be maintained. For this reason, high-purity brazing can be easily performed without worrying about thermal deformation of the jewelry itself, and thus the main body portion is composed of a plurality of members, and when the plurality of members are joined (for example, manufacturing) Time and during repair) and when the main body portion is a single member and two different parts of the member are joined (for example, resize the ring or the like), the work efficiency can be improved.
Furthermore, in the case of the above-mentioned high hardness “Pt1000” platinum alloy, it becomes possible to braze at 1000 ° C. or less by using this brazing material, and the liquid phase generated in the main body can be reduced, and more than a certain level. If the above stress is not applied, deformation, cracking, collapse, deterioration of quality, etc. can be prevented, and brazing can be performed while maintaining the shape.
In general, a Pt-B (platinum-boron) alloy, a Pt-Si (platinum-silicon) alloy, and a Pt-B-Si (platinum-boron-silicon) alloy are intermetallic compounds that form an ordered lattice and are shared. Because of its high bondability, it was an extremely fragile alloy with a low utility value. However, by reducing the brazing width to a range of 0.1 mm or less, that is, reducing the brazing strength, it is difficult to apply external force to the brazing material. It can be stabilized.
In addition, since the brazing width is set to a range of 0.1 mm or less, the brazed portion is very small compared to the main body, and the test piece collected from the accessory during the quality test The inclusion of brazing material can be suppressed. Even if the test piece contains a brazed part, the proportion of the brazing material in the test piece is very small compared to the other part of the test piece (platinum alloy forming the main body part) and contains platinum. Since the rate is at least 94.1% by weight, if the platinum content in the main body is set slightly above the lower limit (99.7% by weight) of the certification standard for "Pt1000" Even in the case of a test piece containing a brazing material, it is possible to avoid the platinum content from falling below 99.7% by weight.
In addition, the brazing material itself is a high-purity platinum alloy, and the brazing width is set to a very small value compared to the main body, thereby making the difference in hue between the main body and the brazing material inconspicuous. be able to.
Therefore, the platinum accessory after brazing can pass the “Pt1000” quality test. In other words, it is possible to prevent the quality of “Pt1000” from being deteriorated even when the platinum accessory having the quality of “Pt1000” is brazed by repair or resizing.
Furthermore, according to the invention of
Therefore, when unsteady stress is applied to the main body part, cracks are likely to occur in the brazing material because the main molded part has high toughness, but by interposing a buffer member having lower strength and toughness than the main molded part, Since stress is not concentrated on the brazing material portion, the occurrence of cracks can be prevented.
Moreover, since the main molding part and the buffer member are separate members, even if the accessory does not have a buffer member in advance, it is possible to attach a new buffer member later.
[0011]
The invention according to
The main molded part has a platinum content of 99.7% by weight or more and, as an additive element, one or more elements selected from silicon, magnesium, zirconium, aluminum, calcium, and thorium; Molded from platinum alloy with boron and addedIt is characterized by that.
[0012]
According to the second aspect of the present invention, the strength can be maintained even when the main molded portion is formed of a platinum alloy having a high hardness with the above-described composition, and the strength of the joint portion generated during brazing. It is possible to cope with a decrease in
[0017]
Claim3The described invention
A platinum alloy containing not less than 95.6% by weight of platinum and not less than 1.3% by weight and not more than 4.4% by weight of boron, and more than 94.1% by weight of platinum and not less than 3.4% by weight of 5.9% of silicon. It is made of any one of a platinum alloy contained in a proportion of not more than% by weight and a platinum alloy in which both are mixed, and is used so that the brazing width is in the range of 0.1 mm or less.A brazing method using brazing material,
The member to be brazed is made of a platinum alloy having a platinum content of 99.7% by weight or more,
When brazing the joint portions of the member, a buffer member made of a platinum alloy softer than the member and having a platinum content of 99.7% by weight or more is interposed between the joint portions, The buffer member and the joint portion are brazed with the brazing material.It is characterized by that.
[0018]
Claim3According to the described invention, an effect equivalent to that of the first aspect can be obtained.
[0021]
Claim4The described invention is claimed.3In the described brazing method,
The brazed member has a platinum content of 99.7% by weight or more and one or more kinds selected from silicon, magnesium, zirconium, aluminum, calcium, and thorium as additive elements. It consists of a platinum alloy to which an element and boron are added.
[0022]
Claim4According to the described invention, even when the member to be brazed is formed of a high-hardness platinum alloy having the above-described composition, the strength can be maintained, and the strength of the joint portion generated during brazing can be maintained. It is possible to cope with a decrease in
[0025]
Claim5The described invention is claimed.4In the described brazing method,
The member is a ring (1), and when the ring is resized, the ring is cut so as to open the ring,
Compared with the length of the ring to be repaired, when the length of the buffer member and the length of the ring opened by cutting is longer, the cut end of the ring Remove part of the ring,
The buffer member is sandwiched between the cut ends of the ring, the one cut end of the ring and one end of the buffer member corresponding to the cut end are brazed, and the other end of the ring The other end of the buffer member corresponding to the cut end is brazed at the cut end.
[0026]
Claim5According to the described invention, even if the member to be brazed is a ring, the ring and the buffer member are brazed when the size of the ring is resized.1 effectObtainable.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described by illustrating a ring as a platinum accessory as shown in FIG.
[0028]
The composition analysis in the present embodiment was performed using curcumin absorptiometry for boron, and ICP emission analysis (Inductively Coupled Plasma atomic emission spectrometry) for other elements.
[0029]
The
[0030]
The main molded portion 3 of the
The main molded part 3 contains 99.7% by weight or more of platinum, and as an additive element, one or more elements selected from silicon, magnesium, zirconium, aluminum, calcium, and thorium, boron, The additive element is formed by a platinum alloy in which the total content is set to 0.002 wt% or more and 0.3 wt% or less.
This platinum alloy is not damaged by the coexistence of boron with one or more elements selected from silicon, magnesium, zirconium, aluminum, calcium, and thorium, and the color tone and luxury are not lost. Resistant to deformation, high hardness, high toughness, and excellent workability. Since the platinum content is 99.7% by weight or more, the hallmark certification standard of “Pt1000” can be satisfied.
[0031]
The
[0032]
The
If the platinum alloy that forms the
Furthermore, when the blending ratio of the Pt—B alloy and the blending ratio of the Pt—Si alloy are set to a blending ratio that causes a eutectic reaction, the melting points of the two are the eutectic point (Pt—B alloy: about 790 ° C., Pt—Si alloy: about 830 ° C.), and can widen the disparity with the melting point of the platinum alloy that forms the
[0033]
Also, a platinum alloy (Pt—B—Si (platinum-boron-silicon) alloy) in which both the Pt—B alloy and the Pt—Si alloy are mixed has a melting point of 1000 ° C. or less, The melting point is almost the same level as the case, and the same effect can be obtained.
[0034]
The brazing with the
[0035]
The above-described
For such a ring, for example, when a purchaser's physical change or a user changes, resizing may be performed. In this case, by using the above-described cushioning member or brazing material, Even a manufactured ring can be provided with a configuration that is a feature of the present invention.
In addition, when there is no ring of a size suitable for the purchaser at the time of sale, the ring may be sold after the ring size is adjusted to match the purchaser. In this case, the ring of the present invention is sold directly. It can happen.
[0036]
Hereinafter, the procedure of the brazing method performed when the ring is resized will be described.
[0037]
First, it cuts so that a ring part may be opened, and makes it a C shape.
Then, the lengths of both of the buffer members having the same thickness as the ring portion and the length of the ring portion are adjusted so that the length of the size should be corrected. Here, the length of the buffer member must be set to be at least the length that cushions the external force received by the ring and softens the breaking stress received by the ring portion. For example, even when the size is reduced, the buffer member The length of the member needs to be set in advance as described above. Moreover, when enlarging size, the length of a buffer member should just be made longer than the preset length. In other words, if the length of the buffer member and the length of the ring portion opened by cutting is longer than the length of the ring portion to be repaired, the cut end portion of the ring portion Remove a part of the ring from and adjust the length corresponding to the size to be repaired.
Then, the buffer member is sandwiched between the cut ends of the ring portion, and one cut end portion of the ring portion and one end portion of the buffer member corresponding to the cut end portion are brazed, and the ring portion The other end of the buffer member corresponding to the cut end is brazed at the other cut end.
[0038]
It should be noted that the buffer member may be attached to the ring not only when the size is limited, but also when repairing other parts of the ring. Further, the attachment work is performed only for the purpose of providing the buffer member on the ring. May be.
[0039]
As described above, according to the ring of the present embodiment, the
In addition, since the brazing width H is set to a range of 0.1 mm or less, the brazed portion is very small as compared with the
It goes without saying that the same effect can be obtained even when applied to a platinum alloy having a purity lower than that of Pt1000.
[0040]
In the present embodiment, the
Further, a ring provided with a buffer member in advance may be manufactured. In such a case, it is not necessary to newly provide a buffer member after the sale.
The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
[0041]
The
(Method)
(1) The test sample used was a simple round ring (width: 3 mm, height: 1.5 mm) # 12 expanded in size to # 15.
In this example, the test was performed using a sample whose size was expanded. However, a sample whose size is reduced, such as a size change from # 12 to # 7, may be used.
(2) In the drop impact test, the ring was naturally dropped onto a concrete floor from a height of 2 m.
(3) The ring was dropped in such a manner that the ring was raised against the floor surface, and the brazing part was placed downward so that the brazing part received a strong drop impact.
(4) In the inspection, the presence or absence of occurrence of cracks or the like was visually observed.
[0042]
[Table 1]
[0043]
As is clear from the results of the drop impact test (Table 1), if the brazing width is 0.20 mm in any material, the number of drops until the occurrence of the crack is several times. It can be seen that when the thickness is 0.10 mm or less, the number of drops until the occurrence of a crack is greatly increased, and the brazing strength is improved. In particular, when the brazing width is 0.02 mm or less, it can be seen that, in any material, the number of drops until the occurrence of a crack is 100 times or more, and the brazing strength is further stabilized.
[0044]
【The invention's effect】
The present inventionAccordingly, the melting point of the brazing material can be significantly lowered even when compared with the melting point of platinum alone (1776 ° C.). In addition, since the melting point of a high-purity platinum alloy is close to the melting point of platinum alone, the main body portion has a high purity (the platinum content is 99.7% by weight) as in the invention of
[0045]
In general, a Pt-B (platinum-boron) alloy, a Pt-Si (platinum-silicon) alloy, and a Pt-B-Si (platinum-boron-silicon) alloy are intermetallic compounds that form an ordered lattice and are shared. Because of its high bondability, it was an extremely fragile alloy with a low utility value. However, by reducing the brazing width to a range of 0.1 mm or less, that is, reducing the brazing strength, it is difficult to apply external force to the brazing material. It can be stabilized.
Moreover, it can suppress that a brazing material is contained in the test piece extract | collected from an accessory at the time of a quality test. Even if the test piece contains a brazed part, the proportion of the brazing material in the test piece is very small compared to the other part of the test piece (platinum alloy forming the main body part) and contains platinum. Since the rate is at least 94.1% by weight, if the platinum content in the main body is set slightly above the lower limit (99.7% by weight) of the certification standard for "Pt1000" Even in the case of a test piece containing a brazing material, it is possible to avoid the platinum content from falling below 99.7% by weight.
In addition, the brazing material itself is a high-purity platinum alloy, and the brazing width is set to a very small value compared to the main body, thereby making the difference in hue between the main body and the brazing material inconspicuous. be able to.
Therefore, the platinum accessory after brazing can pass the “Pt1000” quality test. In other words, it is possible to prevent the quality of “Pt1000” from being deteriorated even when the platinum accessory having the quality of “Pt1000” is brazed by repair or resizing.
[0046]
Also bookAccording to the invention, when a destructive stress such as an impact is applied to the accessory, the destructive stress can be absorbed and relaxed by the buffer member.
Therefore, when unsteady stress is applied to the main body part, cracks are likely to occur in the brazing material because the main molded part has high toughness, but by interposing a buffer member having lower strength and toughness than the main molded part, Since stress is not concentrated on the brazing material portion, the occurrence of cracks can be prevented.
Further, even if the accessory is not provided with a buffer member in advance, it is possible to attach a new buffer member later.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a ring of an embodiment to which the present invention is applied.
[Explanation of symbols]
1 ring (platinum jewelry)
2 Body
3 Main molding part
4 cushioning members
5 brazing material
6 joints
Claims (5)
白金合金からなる本体部と、該本体部の一部同士を接合するロウ材とを備え、
前記ロウ材は、白金95.6重量%以上でホウ素を1.3重量%以上4.4重量%以下の割合で含有した白金合金と、白金94.1重量%以上でシリコンを3.4重量%以上5.9重量%以下の割合で含有した白金合金と、この両者を混ぜ合わせた白金合金とのうちいずれか一つの白金合金であるとともに、前記接合部のロウ付け幅が0.1mm以下の範囲に設定され、
前記本体部は、白金の含有量が99.7重量%以上である白金合金を成形した主成形部と、該主成形部を成形する白金合金よりも柔らかく、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金により成形された緩衝部材とを備え、
前記主成形部の接合すべき一部同士の間に前記緩衝部材が介在させられ、前記主成形部の一部と前記緩衝部材が前記ロウ付け幅でロウ付けされていることを特徴とする白金装身具。In platinum jewelry with a brazed joint,
A main body portion made of a platinum alloy, and a brazing material that joins part of the main body portion to each other,
The brazing material is composed of a platinum alloy containing 95.6% by weight or more of platinum and 1.3% by weight or more and 4.4% by weight or less of boron, and 3.4% by weight or more of 94.1% by weight of platinum. % Of the platinum alloy contained in a proportion of 5.9% by weight or less and a platinum alloy obtained by mixing the two, and the brazing width of the joint is 0.1 mm or less is set in a range of,
The main body portion is softer than a platinum alloy in which a platinum alloy having a platinum content of 99.7% by weight or more, and a platinum alloy in which the main molded portion is molded, and has a platinum content of 99.7% by weight. % And a cushioning member formed of platinum alloy or more,
The platinum , wherein the buffer member is interposed between the parts to be joined of the main molded part, and a part of the main molded part and the buffer member are brazed at the brazing width Trinkets.
前記主成形部は、白金の含有量が99.7重量%以上であるとともに、添加元素として、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素と、ホウ素とが添加された白金合金から成形されていることを特徴とする白金装身具。 The main molded part has a platinum content of 99.7% by weight or more and, as an additive element, one or more elements selected from silicon, magnesium, zirconium, aluminum, calcium, and thorium; A platinum jewelry characterized in that it is molded from a platinum alloy to which boron is added.
前記ロウ材によりロウ付けされる部材が、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金からなり、
前記部材の接合部分同士をロウ付けするに際し、接合部分同士の間に、前記部材よりも柔らかく、白金の含有量が99.7重量%以上の白金合金により成形された緩衝部材を介在させ、該緩衝部材と前記接合部分とを前記ロウ材によりロウ付けすることを特徴とするロウ付け方法。A platinum alloy containing not less than 95.6% by weight of platinum and not less than 1.3% by weight and not more than 4.4% by weight of boron, and more than 94.1% by weight of platinum and not less than 3.4% by weight of 5.9% of silicon. It is made of any one of a platinum alloy contained in a proportion of not more than% by weight and a platinum alloy in which both are mixed, and is used so that the brazing width is in the range of 0.1 mm or less. A brazing method using brazing material,
The member to be brazed with the brazing material is a platinum alloy having a platinum content of 99.7% by weight or more,
When brazing the joint portions of the member, a buffer member made of a platinum alloy softer than the member and having a platinum content of 99.7% by weight or more is interposed between the joint portions, A brazing method comprising brazing the buffer member and the joining portion with the brazing material .
前記ロウ付けされる部材が、白金の含有量が99.7重量%以上であるとともに、添加元素として、シリコン、マグネシウム、ジルコニウム、アルミニウム、カルシウム、トリウムの中から選ばれる一種類または二種類以上の元素と、ホウ素とが添加された白金合金からなることを特徴とするロウ付け方法。The brazing method according to claim 3 , wherein
The brazed member has a platinum content of 99.7% by weight or more and one or more kinds selected from silicon, magnesium, zirconium, aluminum, calcium, and thorium as additive elements. A brazing method comprising a platinum alloy to which an element and boron are added.
前記部材が指輪とされ、該指輪のサイズ直しに際し、環状の指輪を開くように切断するとともに、
前記指輪の直すべきサイズの長さと比較して、前記緩衝部材の長さと切断されて開かれた前記指輪の長さとを合わせた長さの方が長い場合に、前記指輪の切断端部から前記指輪の一部を取り除き、
前記指輪の切断端部同士の間に前記緩衝部材を挟み込み、前記指輪の一方の切断端部と該切断端部に対応する緩衝部材の一方の端部とをロウ付けするとともに、前記指輪の他方の切断端部で該切断端部に対応する緩衝部材の他方の端部とをロウ付けすることを特徴とするロウ付け方法。The brazing method according to claim 4 ,
The member is a ring, and when the ring is resized, the ring is cut to open the ring,
Compared with the length of the ring to be repaired, when the length of the buffer member and the length of the ring opened by cutting is longer, the cut end of the ring Remove part of the ring,
The buffer member is sandwiched between the cut ends of the ring, the one cut end of the ring and one end of the buffer member corresponding to the cut end are brazed, and the other end of the ring A brazing method comprising brazing the other end of the cushioning member corresponding to the cut end with the cut end.
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