JP4732386B2 - 広域エリアネットワークに発生した輻輳パスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラム - Google Patents

広域エリアネットワークに発生した輻輳パスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、広域エリアネットワークに発生した輻輳パスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムに関する。特に、IP(Internet Protocol)ネットワークについて、短時間の輻輳を発生したパスを、輻輳の発生していないパスから分類する方法等に関する。
広域エリアネットワークとして代表的なインターネットは、ベストエフォート型通信であるので、正確な通信品質保証は困難である。これに対し、ISP(Internet Service Provider)事業者が、品質劣化区間を特定し、経路変更又は回線増速等の運用制御によって品質劣化を回避している。しかし、インターネットは、多数の独立ネットワークによって構成されているために、ネットワーク内部の状態を直接的に計測できない場合がある。特に、多数の端末及びサーバが既に接続した状態にあるので、ネットワーク機器の特性(例えばパケット損失率、パケット遅延等)を直接的に計測することは困難である。
代表的な技術としては、マルチキャストパケットを用いて、木構造パスに沿ったエンドツーエンドでパケット損失を観測し、内部リンクのパケット損失率を推定する技術がある(例えば非特許文献1参照)。また、複数個の連続したユニキャストパケットを用いたアクティブ計測によって、内部リンクのパスの特性を推定する技術もある(例えば非特許文献2参照)。
更に、近年では、複数パス上でランダムなタイミングで送出されるプローブパケットを用いてパケット損失率やパケット遅延変動を周期的にアクティブ計測し、ネットワークの品質劣化区間を推定する技術もある(例えば非特許文献3及び4参照)。この技術は、計測結果と所定閾値とを比較し、パスの品質を判定する。そして、品質劣化と判定されたパスの組み合わせと、それらパスの経路情報とによって、ネットワークにおける品質劣化区間を特定する。
R. Caceres, N. Duffield, J. Horowitz, andD. Towsley, "Multicast-based inference of network-internal losscharacteristics." IEEE Trans. Info. Theory, 45(7):2462--2480, 1999. M. Tsuru, T. Takine, and Y. Oie,"Inferring link characteristics from end-to-end path measurements."Proc. IEEE ICC, pages 1534--1538, Helsinki, June 2001. A. Tachibana, S. Ano, T. Hasegawa, M.Tsuru, and Y. Oie, "Locating Congested Segments over the Internet Based onMultiple End-to-End Path Measurements,".IEICE Transactions onCommunications Internet Technology VI, April 2006. 立花篤男、阿野茂浩、長谷川亨、鶴正人及び尾家祐二、「パケット遅延のクラスタリングに基づく品質劣化区間推定法」、信学会CQ研究会、Jan. 2007.
非特許文献1及び2によれば、パス毎に、パスの特定の平均値や最大値を算出した集計値によって、劣化状態を統計的に推定する。1つの区間において品質劣化が発生した場合、その区間を経由する複数のパスに、同時に品質劣化が発生する。従って、大量のプローブパケットを計測する必要がある。このような方法は、ネットワークに多大な負荷を与えることとなるだけでなく、複雑な計算のために長い推定時間を要する。
また、非特許文献3及び4によれば、複数のパス上のプローブパケットを周期的に集計するため、リアルタイム性は確保されるけれども、異なるプローブパケット同士を比較するため、計測情報同士の間の相関が弱い。パス毎に、パスの特性の集計値から品質劣化区間を特定しようとするために、瞬間的な品質劣化(例えば20ms程度の輻輳)に対しては正確に推定できない。光ファイバによって基幹網が構築されているような場合は、短時間の輻輳であってもネットワーク全体に与える影響が大きい。従って、短時間の輻輳を時々発生するような経路を回避する必要がある。
いずれの技術によっても、アクティブ計測のためのプローブパケットを送受信するために、広域エリアネットワークに負荷をかけることとなる。
従って、本発明は、広域エリアネットワークについて、プローブパケットを送受信することなく、短時間に発生する輻輳を検出し、その輻輳を共通に経験するパスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の計測端末間の複数のパスから輻輳パスを分類する管理装置における輻輳パス特定方法であって、
ブロードキャストパケットを受信した計測端末から、少なくとも送信元アドレス、受信端末アドレス及び受信時刻を含む計測情報を受信する第1のステップと、
同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出すると共に、セット毎に、差分時間に基づく平均差分時間を導出する第2のステップと、
セット毎に、差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する第3のステップと
を有し、
第3のステップについて、
セットに基づくパスのペア毎に、差分時間と平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出するステップと、
差分変動時間の絶対値を非類似度として算出するステップと、
非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定するステップと
を有することを特徴とする。
本発明の輻輳パス特定方法における他の実施形態によれば、
第3のステップにおける輻輳パスを特定するステップについて、
セットに基づくパスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するステップと、
デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するステップと
を更に有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の計測端末間のパスにおけるパケット遅延から輻輳パスを分類する管理装置において、
ブロードキャストパケットを受信した計測端末から、少なくとも送信元アドレス、受信端末アドレス及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する差分時間導出手段と、
セット毎に、差分時間に基づく平均差分時間を導出する平均差分時間導出手段と、
セット毎に、差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する輻輳パス特定手段と
を有し、
輻輳パス特定手段は、
セットに基づくパスのペア毎に、差分時間と平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出する差分変動時間導出手段と、
差分変動時間の絶対値を非類似度として算出する非類似度算出手段と、
非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定する輻輳パス分類手段と
を有することを特徴とする。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、
輻輳パス特定手段の輻輳パス分類手段は、
パスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
を有することも好ましい。
本発明によれば、複数の計測端末間のパスにおけるパケット遅延から輻輳パスを分類する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
ブロードキャストパケットを受信した計測端末から、少なくとも送信元アドレス、受信端末アドレス及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する差分時間導出手段と、
セット毎に、差分時間に基づく平均差分時間を導出する平均差分時間導出手段と、
セット毎に、差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する輻輳パス特定手段と
してコンピュータを機能させ
輻輳パス特定手段は、
セットに基づくパスのペア毎に、差分時間と平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出する差分変動時間導出手段と、
差分変動時間の絶対値を非類似度として算出する非類似度算出手段と、
非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定する輻輳パス分類手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の管理装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、
輻輳パス特定手段の輻輳パス分類手段は、
パスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムによれば、広域エリアネットワークについて、プローブパケットを送受信することなく、短時間に発生する輻輳を検出し、その輻輳を共通に経験するパスを分類することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、ネットワーク構成図である。
図1によれば、4つの計測端末A〜Dが、区間1から5を有するネットワークを介して接続されている。また、ネットワークには管理装置2も接続されており、全ての計測端末A〜Dは、計測情報を管理装置2へ送信する。ここで、「パス」とは、計測端末間毎の経路をいう。また、「区間」とは、分岐・合流点によって分割されるパスの一部をいう。
図1には、ネットワークトポロジの構成表も表されている。例えば、パス1は、計測端末Aと計測端末Bとの間の経路を表し、区間1、区間2及び区間3を介して接続されている。
本発明によれば、各計測端末は、ブロードキャストパケットを送信する機能と、ブロードキャストパケットを受信する機能とを有する。ブロードキャストパケットは、ある計測端末から送信されると、ネットワークドメイン内の全ての端末によって受信される。ブロードキャストパケットに、宛先アドレスとしてブロードキャストアドレスが含められる。本発明は、広域エリアネットワークを流れるブロードキャストパケットを、多地点の計測端末でパッシブ計測された計測情報を用いて、品質劣化箇所を推定する。
図1によれば、計測端末Aから送信されたブロードキャストパケットは、計測端末B、C及びDによって受信され、計測端末Bから送信されたブロードキャストパケットは、計測端末A、C及びDによって受信される。
図2は、本発明におけるブロードキャストパケットの受信を表す説明図である。
図2によれば、計測端末Bに注目している。計測端末Bは、計測端末Aとの間でパス1(区間1−区間2−区間3)を介して接続され、計測端末Cとの間でパス4(区間5−区間2−区間3)を介して接続され、計測端末Dとの間でパス5(区間4−区間3)を介して接続されている。
図2に表されたネットワークトポロジからも明らかなとおり、例えば区間2に輻輳が発生した場合、その輻輳は、パス1及び4を経由した複数のパケットによって経験される。また、区間3に発生した輻輳は、パス1、4及び5を経由した複数のパケットによって経験される。
(S201)計測端末Bは、計測端末Aからブロードキャストパケットを受信したとする。計測端末Bは、パケット毎に、受信時刻をスタンプする。ブロードキャストパケットには、「送信元アドレス」及び「トータル長」が含まれている。「送信元アドレス」及び「トータル長」と受信時刻によって、ブロードキャストパケットの同一性が判断される。即ち、受信時刻の差が閾値(例えば1秒)以内であり、送信元アドレスとトータル長が一致するものを同一のブロードキャストパケットと判定する。尚、同一のブロードキャストパケットは、計測端末C及びDによっても受信される。
(S202)計測端末Bは、受信したブロードキャストパケットに対する計測情報を生成する。計測情報には、ブロードキャストパケットを特定するための「送信元アドレス」「トータル長」と共に、「受信端末アドレス」及び「受信時刻」を含む。「受信端末アドレス」は、計測端末Bを特定する。「受信時刻」は、計測端末Bがブロードキャストパケットを受信した時刻である。そして、計測端末Bは、その計測情報を、管理装置2へ送信する。
ここで、計測端末1は、周期的(例えば10秒毎)に、計測情報を管理装置2へ送信するように構成されていてもよい。
尚、全ての計測端末A〜Dで、時刻は同期しているものとする。また、ブロードキャストパケットは、ランダムな送信間隔で送信されるものであってもよい。
更に、他の計測端末が、ブロードキャストパケットを送信する。図2によれば、計測端末Dが、ブロードキャストパケットを送信している。このブロードキャストパケットに対しても、他の計測端末は、前述したS201及びS202の処理を実行する。
(S203)管理装置2は、前述のシーケンスによって、全ての計測端末A〜Dから、計測情報を受信する。図2によれば、「送信元アドレス」(計測端末A)及び「トータル長」(100)について、「受信端末アドレス」(計測端末B、C及びD)毎に「受信時刻」が特定される。
ここで、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する。セットとは、2つのパスのペアを意味する。
図2によれば、計測端末Aから送信されたブロードキャストパケットに対して、計測端末Bの受信時刻と、計測端末Cの受信時刻との間の差分時間を導出する(セットB−C)。また、計測端末Bの受信時刻と、計測端末Dの受信時刻との間の差分時間を導出する(セットB−D)。更に、計測端末Cの受信時刻と、計測端末Dの受信時刻との間の差分時間を導出する(セットC−D)。
同様に、計測端末Dから送信されたブロードキャストパケットに対して、計測端末Aの受信時刻と、計測端末Bの受信時刻との間の差分時間を導出する(セットA−B)。また、計測端末Aの受信時刻と、計測端末Cの受信時刻との間の差分時間を導出する(セットA−C)。更に、計測端末Bの受信時刻と、計測端末Cの受信時刻との間の差分時間を導出する(セットB−C)。
尚、差分時間が、閾時間以上(例えば20ms以上)となるセットは、除外することも好ましい。差分時間が長い場合、パスの間の相関が無く、短時間に発生する輻輳を特定できないからである。閾時間を、20msとした場合、1つの区間で20ms以上の遅延による輻輳が発生した場合、その区間を介した異なるパスに対して共通の輻輳として検出される。
本発明によれば、短時間の同一の輻輳を経験したブロードキャストパケットを抽出することによって、輻輳を発生した品質劣化区間を特定する。
図3は、本発明におけるフローチャートである。
(S201)ある計測端末が、ブロードキャストパケットを送信する。図2のS201と同じ処理をする。
(S202)ブロードキャストパケットを受信した計測端末は、計測情報を管理装置2へ送信する。図2のS202と同じ処理をする。
(S203)管理装置2は、複数の計測端末から複数の計測情報を、常時、受信する。図2のS203と同じ処理をする。管理装置2は、これら計測情報は、一定以上収集して記憶する。
(S204)同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する。ここで、パケット損失によってブロードキャストパケットを受信しなかった端末との間の差分時間は、NA(Not Available)とする。
(S205)セット毎に、平均差分時間を導出する。平均差分時間は、差分変動時間の基準値となる。平均差分時間は、十分な期間(例えば数時間から1日程度)に、前述したS201〜S204を繰り返し、各パス間の平均差分時間を導出する。その平均差分時間を、各パス間の通常状態における差分時間と見なすことができる。
(S206)受信した計測情報によって導出された差分時間と、平均差分時間との差から、差分変動時間を導出する。輻輳が発生した場合、パケット遅延によって差分変動時間が大きくなる。その差分変動時間が所定閾値以上となった場合、品質劣化が発生したと判定し、同様に差分変動時間が所定閾値以上となったパス群を抽出する。
(S207)セットに基づくパスのペア毎に、その差分変動時間の絶対値を導出し、それらを非類似度として算出する。
(S208)パスのペア毎に、非類似度dの低いペアから順に、クラスタ分析(数値分類法)におけるウォード法を適用してデンドログラム(樹形図)を作成する。
クラスタ分析とは、異なる性質のもの同士が混ざり合っている集団の中から、互いに似たものを集めてクラスタを作り、対象を分類しようとする方法をいう。最初に、各パスを要素とするクラスタに分類する。N本のパスをクラスタリングする場合、N個のクラスタに分類する。そして、非類似度dが最小となる2つのパスを抽出し、それらを1つのクラスタに結合する。この結果、クラスタの総数は1個減少し、N−1個となる。
次に、結合したクラスタと、残りのクラスタとの非類似度を再計算する。再計算の方法は様々なアルゴリズムが提案されているが、代表的なウォード法を適用する。
ウォード法とは、階層型クラスタ分析方法の1つであって、互いに似たもの同士を分類する際に、クラスタ内の全ての個体に対してのクラスタ重心からの偏差平方和を求め、そのクラスタ内平方和の増分ができるだけ小さくなるように併合するものである。
互いに似ているかどうかの判定基準としては、ユークリッド平方距離を用いることが多い。互いが似ているパスのペアの併合を、1つのクラスタに結合されるまで繰り返し、デンドログラムを作成する。デンドログラムは、各クラスタ間の非類似度の関係を表す。
(S209)デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類する。パスの分類は、例えば、非類似度の最大値の所定の高さ(例えば1/2)で切断する。これにより、複数のクラスタに分類される。ある区間で輻輳が発生した場合、デンドログラムによれば、2つのクラスタに分類される。
その後、2つのクラスタの一方のパスの群(通常、小さい方のクラスタ群)について、各パスの経路情報を比較し、共有する区間を特定する。その区間を品質劣化区間として特定する。
図4は、デンドログラムである。
図4のデンドログラムは、S208によって作成される。縦軸は、クラスタ間の非類似度を表し、30パスについて非類似度の低いパスから順に分類されている。
次に、S209によってパスが分類される。非類似度の所定の高さ(A)で分類した場合、図4によれば、クラスタA(パス21〜25)と、クラスタB(A以外の25パス)との2つに分類されている。ここで、クラスタAに含まれる5パスは、図4において差分変動時間が同期して増加したものである。一方、クラスタBに含まれる25パスでは、差分変動時間が増加していない。
このように、共通の輻輳を経験する5パスと、それ以外の25パスとを、高い精度で分類することができる。即ち、クラスタA(劣化クラスタ)に属するパス群は、品質劣化区間を共通に経験したパスとして抽出される。
図5は、本発明における計測端末及び管理装置の機能構成図である。
図5によれば、計測端末1は、ブロードキャストパケット送信部10と、パケット受信部11と、計測パケット抽出部12と、パケット遅延検出部13と、パケット遅延送信部14とを有する。これら機能部は、計測端末1に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムによっても実現できる。
ブロードキャストパケット送信部10は、「送信元アドレス」及び「トータル長」を含むブロードキャストパケットを送信する。前述したS201の動作をする。
パケット受信部11は、複数の相手方計測端末から、「送信元アドレス」及び「トータル長」を含むブロードキャストパケットを受信する。パケット受信部11は、パケット毎に、受信時刻をスタンプする。ブロードキャストパケットは、計測情報生成部12へ出力される。
計測情報生成部12は、ブロードキャストパケット毎に、計測情報を生成する。計測情報は、ブロードキャストパケットを特定するための「送信元アドレス」「トータル長」と共に、「受信端末アドレス」及び「受信時刻」を含む。生成された計測情報は、計測情報送信部13へ出力される。
計測情報送信部13は、計測情報を管理装置2へ送信する。
尚、パケット受信部11、計測情報生成部12及び計測情報送信部13は、前述したS202の動作をする。
図5によれば、管理装置2は、計測情報収集部21と、差分時間導出部22と、平均差分時間導出部23と、輻輳パス特定部24とを有する。また、輻輳パス特定部24は、差分変動時間導出部241と、非類似度算出部242と、輻輳パス分類部243とを有する。更に、輻輳パス分類部243は、デンドログラム作成部2431と、パス分類部2432とを有する。これら機能部は、管理装置2に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムによっても実現できる。
計測情報収集部21は、複数の計測端末から、ブロードキャストパケットに基づく計測情報を受信する。計測情報は、少なくとも「送信元アドレス」「受信端末アドレス」「受信時刻」を含む。前述したS203の動作をする。収集された計測情報は、差分時間導出部22へ出力される。
差分時間導出部22は、同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する。前述したS204の動作をする。セット毎の差分時間は、平均差分時間導出部23と、輻輳パス特定部24の差分変動時間導出部241へ出力される。
平均差分時間導出部23は、セット毎に、差分時間に基づく平均差分時間を導出する。前述したS205の動作をする。平均差分時間は、差分変動時間導出部241へ出力される。
輻輳パス特定部24は、セット毎に、差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する。
輻輳パス特定部24に含まれる差分変動時間導出部241は、セットに基づくパスのペア毎に、差分時間と平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出する。前述したS206の動作をする。差分変動時間は、非類似度算出部242へ出力される。
輻輳パス特定部24に含まれる非類似度算出部242は、差分変動時間の絶対値を非類似度として算出する。前述したS207の動作をする。セット毎の2つのパスの非類似度は、輻輳パス分類部243のデンドログラム作成部2431へ出力される。
輻輳パス特定部24に含まれる輻輳パス分類部243は、非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定する。
輻輳パス分類部243に含まれるデンドログラム作成部2431は、パスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成する。前述したS208の動作をする。作成されたデンドログラムは、輻輳パス分類部243へ出力される。
輻輳パス分類部243に含まれるパス分類部2432は、デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類する。前述したS209の動作をする。輻輳パス分類部243は、輻輳を発生したパスを列挙する。その複数のパスについて、共通する区間を導出することができる。結局、その区間が、品質劣化区間として推定される。
本発明の輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムによれば、広域エリアネットワークについて、プローブパケットを送受信することなく、短時間に発生する輻輳を検出し、その輻輳を共通に経験するパスを分類することができる。従って、"traceroute"では検出できないレイヤ2ノードでの劣化に対しても、パスを分類することができる。本発明は、パス毎に、差分変動時間の類似性に基づいて各パスの品質を分類することができる。また、輻輳を発生したパスの推定にクラスタリングを用いるために、計算処理量が少なく、計測情報の収集の周期を短く設定でき、輻輳を発生したパスを迅速に分類することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
ネットワーク構成図である。 本発明におけるパケットペアの受信を表す説明図である。 本発明におけるフローチャートである。 デンドログラムである。 本発明における計測端末及び管理装置の機能構成図である。
符号の説明
1 計測端末
10 ブロードキャストパケット送信部
11 パケット受信部
12 計測情報生成部
13 計測情報送信部
2 管理装置
21 計測情報収集部
22 差分時間導出部
23 平均差分時間導出部
24 輻輳パス特定部
241 差分変動時間導出部
242 非類似度算出部
243 輻輳パス分類部
2431 デンドログラム作成部
2432 パス分類部

Claims (6)

  1. 複数の計測端末間の複数のパスから輻輳パスを分類する管理装置における輻輳パス特定方法であって、
    ブロードキャストパケットを受信した前記計測端末から、少なくとも送信元アドレス、受信端末アドレス及び受信時刻を含む計測情報を受信する第1のステップと、
    同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出すると共に、前記セット毎に、前記差分時間に基づく平均差分時間を導出する第2のステップと、
    前記セット毎に、前記差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する第3のステップと
    を有し、
    第3のステップについて、
    前記セットに基づくパスのペア毎に、前記差分時間と前記平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出するステップと、
    前記差分変動時間の絶対値を非類似度として算出するステップと、
    非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定するステップと
    を有することを特徴とする輻輳パス特定方法。
  2. 第3のステップにおける輻輳パスを特定するステップについて、
    前記セットに基づくパスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するステップと、
    前記デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するステップと
    を更に有することを特徴とする請求項に記載の輻輳パス特定方法。
  3. 複数の計測端末間のパスにおけるパケット遅延から輻輳パスを分類する管理装置において、
    ブロードキャストパケットを受信した前記計測端末から、少なくとも送信元アドレス、受信端末アドレス及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
    同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する差分時間導出手段と、
    前記セット毎に、前記差分時間に基づく平均差分時間を導出する平均差分時間導出手段と、
    前記セット毎に、前記差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する輻輳パス特定手段と
    を有し、
    前記輻輳パス特定手段は、
    前記セットに基づくパスのペア毎に、前記差分時間と前記平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出する差分変動時間導出手段と、
    前記差分変動時間の絶対値を非類似度として算出する非類似度算出手段と、
    非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定する輻輳パス分類手段と
    を有することを特徴とする管理装置。
  4. 前記輻輳パス特定手段の前記輻輳パス分類手段は、
    前記パスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
    前記デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
    を有することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  5. 複数の計測端末間のパスにおけるパケット遅延から輻輳パスを分類する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    ブロードキャストパケットを受信した前記計測端末から、少なくとも送信元アドレス、受信端末アドレス及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
    同一のブロードキャストパケットにおける複数の計測情報について、2つの受信端末をセットにして、2つの受信時刻の差分時間を導出する差分時間導出手段と、
    前記セット毎に、前記差分時間に基づく平均差分時間を導出する平均差分時間導出手段と、
    前記セット毎に、前記差分時間の変動に基づいて、輻輳パスを特定する輻輳パス特定手段と
    してコンピュータを機能させ
    前記輻輳パス特定手段は、
    前記セットに基づくパスのペア毎に、前記差分時間と前記平均差分時間との差を表す差分変動時間を導出する差分変動時間導出手段と、
    前記差分変動時間の絶対値を非類似度として算出する非類似度算出手段と、
    非類似度の低い2つのパスのペアを導出し、輻輳パスを特定する輻輳パス分類手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする管理装置用のプログラム。
  6. 前記輻輳パス特定手段の前記輻輳パス分類手段は、
    前記パスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
    前記デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする請求項に記載の管理装置用のプログラム。
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