JP4731609B2 - 画像生成装置、画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像生成方法、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像生成装置、画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像生成方法、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像データを生成する画像生成装置、原稿に係る画像データの処理を行う画像処理装置、該画像処理装置を備えた画像読取装置、該画像処理装置を備えた画像形成装置、画像データを生成する画像生成方法、原稿に係る画像データの画像処理方法、画像データの処理を実行させるコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記録してある記録媒体に関する。
情報の電子化が進む一方で、プリンタ、複写機及びマルチファンクションプリンタの普及も共に増加し、シート状の記録媒体からなる文書(以下、単に文書という。)を介した文書データの受け渡しも、従来以上に増えつつある。
一方、印刷物に付加的データを付加する方法として、2次元コードが広く普及している。例えば、2次元コードの1つであるQRコードにおいては、今では多くの人が持つ携帯電話機にもQRコードの読み取り機能が搭載されていることが多い。また、前記QRコードの作成に関しては、携帯電話機の一機能として搭載されている場合もあるが、コンピュータのソフトウェアとしても存在している。
文書上にQRコードを付加する場合のような、コードを付加すべき領域を必要とせず、人間の目にはそれほど画質の劣化を感じさせなく、文書のレイアウトを考慮しつつ、付加的データを埋め込む、データ埋め込み技術の開発も行われている。その一例として、非特許文献1では、マイクログラデーションが開示されている。該マイクログラデーションは、文書の絵柄を下地として、該絵柄に付加的データを埋め込む技術で、2値化した前記付加的データを、前記絵柄に濃度差を有する所定のパターンで表示するものである。
伊藤健介、外4名、"紙文書のセキュリティ"、[online]富士ゼロックステクニカルレポート、[平成20年11月29日検索]、インターネット<URL:http://www.fujixerox.co.jp/company/tr/15/download/pdf/t_4.pdf>
しかしながら、文書データを記録媒体に印刷してなる文書は、該文書の作成者の手元を離れた後は、「誰が作成した文書なのか?」を特定することが難しくなり、文書の内容確認が困難な場合がある。更には、文書の作成者が意図しない第3者が、容易に前記文書(文書データ)の複写、読み取り等の取り扱いを行うことができ、セキュリティ性に欠けるという問題があった。
また、QRコードには収容するデータ量に所定の制限がある。例えば、QRコードの規格バージョン40(177×177)の場合、収容可能な「漢字・かな」は最大1817文字である。また、記録媒体にQRコードを印刷する場合、斯かる文書のレイアウトや見栄えの関係により、QRコードが占める面積は小さい方が望ましいが、読み取り装置側の解像度に応じて所定の大きさが必要とされる。例えば、携帯電話機のカメラ機能を用いて読み取りを行う場合は、1つのセルあたり1mm四方程度のQRコードが用いられる。
非特許文献1のマイクログラデーションは、下地となる絵柄(またはドットの集合)の予測が難しく、前記絵柄が高周波成分を含む場合は、前記絵柄に埋め込まれた前記パターンを読み取ることが困難となることから、それを回避するための複雑な処理が必要とされるという問題がある。なお、人間の目には、前記絵柄の画質の劣化をそれほど感じさせないことから、例えば、携帯電話機のカメラ機能を用いて読み取りを行う場合は、「情報が埋め込まれているかどうか」、「何処に埋め込まれているのか」が分からないという問題もある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、取得したデータのセキュリティに係る第1データ及び第2データに基づく付加画像の付加画像データを、取得した前記データに基づく画像データに付加して、前記付加画像データが付加された画像データに基づく画像を、例えば記録媒体上に出力し、また、記録媒体から取得した画像の画像データに前記付加画像データが付加されている場合、該付加画像データから、前記第1データ及び第2データを分離して、これらのデータを参照して、以降の前記画像(又は画像データ)の処理を行うことにより、細かいラインパターン等の高周波成分の影響を受けることなく、より多くのセキュリティに係るデータを、限られた空間に、且つ可視的に付加することができる、画像生成装置、画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像生成方法、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
本発明に係る画像生成装置は、取得データに基づき出力用画像データを生成する画像生成装置において、前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成するコード生成手段と、前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化する暗号化手段と、暗号化された前記第2データに基づき、前記2次元コードのセルを複数の領域に分割して分割した領域毎の濃度値を調整したパターン画像データを生成するパターン生成手段と、生成された2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加する付加手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、取得データを取得した場合、前記コード生成手段が、前記第1データに基づいて前記2次元コードの画像データを生成し、前記パターン生成手段が、前記暗号化手段によって暗号化された前記第2データに基づき、前記パターン画像データを生成する。前記付加手段は生成された2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく前記付加画像データを、前記出力用画像データに付加する。
本発明に係る画像生成装置は、前記取得データにハッシュ関数を適用して、該取得データのハッシュ値を生成するハッシュ値生成手段と、ハッシュ値生成手段が生成したハッシュ値のデータを外部装置に出力する出力手段とを備え、前記暗号化手段は、前記ハッシュ値のデータを暗号化し、前記パターン生成手段は、暗号化された前記ハッシュ値のデータに基づき、前記パターン画像データを生成するように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記ハッシュ値生成手段が前記取得データのハッシュ値を生成し、前記出力手段が前記ハッシュ値のデータを、例えばネットワークによって接続されている外部装置に出力する。また、前記ハッシュ値のデータは前記暗号化手段によって暗号化され、前記パターン生成手段が、暗号化された前記ハッシュ値のデータに基づいて前記パターン画像データを生成する。従って、該パターン画像データを有する付加画像データが付加された出力用画像データを、前記外部装置が取得した場合、該外部装置は、前記出力手段から受信した前記ハッシュ値のデータと、取得した出力用画像データのパターン画像データのハッシュ値のデータとの照合を行うことが出来る。
本発明に係る画像処理装置は、前述の発明の何れか一つの画像生成装置により生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得する取得手段と、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離する分離手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記取得手段が、前記画像生成装置により生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得し、前記分離手段が、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離する。
本発明に係る画像処理装置は、前記分離手段によって分離された第1データ及び第2データとの照合を行う照合手段を備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記照合手段は、前記分離手段によって分離された第1データ及び第2データとの照合を行い、該照合の結果に基づき、以降における、前記画像データの処理を行う。
本発明に係る画像処理装置は、利用者を識別する識別データを受け付ける受付手段を備え、前記照合手段は、前記受付手段が受け付けた前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行うように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記受付手段が前記識別データを受け付け、受け付けた前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を、前記照合手段が行う。
本発明に係る画像処理装置は、暗号化された前記第2データを復号する復号鍵を、識別データに関連付けて記憶している復号鍵記憶手段と、前記受付手段が受け付けた前記識別データに基づき、前記復号鍵記憶手段から復号鍵を読み出す復号鍵読出手段と、該復号鍵読出手段が読み出した復号鍵を用いて、暗号化された前記第2データの復号を行う復号手段とを備え、前記照合手段は、前記復号手段によって復号された復号データと、前記識別データ又は前記第1データとの照合を行うように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記復号鍵記憶手段が、暗号化された前記第2データを復号する復号鍵を、識別データに関連付けて記憶しており、前記復号鍵読出手段は、前記受付手段が受け付けた前記識別データに基づき、前記復号鍵記憶手段から復号鍵を読み出す。また、該復号鍵読出手段が読み出した復号鍵を用いて、復号手段が暗号化された前記第2データの復号を行い、前記照合手段は、前記復号手段によって復号された復号データと、前記識別データ又は前記第1データとの照合を行う。
本発明に係る画像処理装置は、暗号化された前記第2データを復号する復号鍵を、識別データに関連付けて記憶している復号鍵記憶手段と、前記受付手段が受け付けた前記識別データに基づき、前記復号鍵記憶手段から復号鍵を読み出す復号鍵読出手段と、該復号鍵読出手段が読み出した復号鍵を用いて、暗号化された前記第2データの復号を行う復号手段と、前記復号が成功した場合、前記付加画像データが付加されている画像データに係る処理を許可する処理許可手段とを備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記復号鍵記憶手段が、暗号化された前記第2データを復号する復号鍵を、識別データに関連付けて記憶しており、前記復号鍵読出手段は、前記受付手段が受け付けた前記識別データに基づき、前記復号鍵記憶手段から復号鍵を読み出す。また、該復号鍵読出手段が読み出した復号鍵を用いて、復号手段が暗号化された前記第2データの復号を行い、該復号が成功した場合、前記処理許可手段が、前記付加画像データが付加されている画像データに係る処理を許可し、以降の処理が行われる。
本発明に係る画像処理装置は、外部から取得したハッシュ値のデータを記憶する記憶手段を備え、前記分離手段が分離した前記第2データにハッシュ値のデータが含まれている場合、前記照合手段は、前記第2データのハッシュ値と、前記記憶手段に記憶されているハッシュ値との照合を行うように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、外部からハッシュ値を取得した場合、前記記憶手段が取得したハッシュ値のデータを記憶しておき、前記分離手段が分離した前記第2データにハッシュ値のデータが含まれている場合は、前記照合手段は、前記第2データのハッシュ値と、前記記憶手段に記憶されているハッシュ値との照合を行う。
本発明に係る画像読取装置は、前述の発明のいずれか一つの画像生成装置を備え、原稿から読み取られた取得データに基づく画像データに、前記画像生成装置が前記付加画像データを付加するように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、原稿から読み取られた取得データに基づく画像データに、前記画像生成装置のコード生成手段が生成した2次元コードの画像データ及びパターン生成手段が生成したパターン画像データに基づく付加画像データが、前記付加手段によって付加される。
本発明に係る画像読取装置は、前述の発明の何れか一つの画像処理装置と、原稿から画像データを読み取る読取手段とを備え、前述の発明の何れか一つの画像生成装置により生成された、付加画像データが付加されている画像データを読み取った場合、前記画像処理装置の分離手段が前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離し、前記画像処理装置の照合手段による照合の結果に基づき、読み取った前記画像データの処理を行うように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記画像生成装置により生成された、付加画像データが付加されている画像データを、前記読取手段が読み取った場合、前記画像処理装置の分離手段が前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離し、前記画像処理装置の照合手段が照合を行う。前記照合手段による照合の結果に基づき、読み取った前記画像データの処理を行う。
本発明に係る画像形成装置は、前述の発明の何れか一つの画像生成装置を備え、該画像生成装置によって、画像データに前記付加画像データが付加された出力用画像データを生成し、該出力用画像データに基づく画像をシート上に形成するように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記画像生成装置が、画像データに前記付加画像データが付加された出力用画像データを生成し、該出力用画像データに基づく画像がシート上に形成される。
本発明に係る画像形成装置は、表示部と、前記画像データをシート上に形成した結果を示すプレビュー画像、及び前記付加画像データに係るプレビュー付加画像を、前記表示部に表示するプレビュー手段と、前記プレビュー付加画像を、前記プレビュー画像上の所定位置に表示する付加画像表示手段とを備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記プレビュー手段が、前記プレビュー画像及びプレビュー付加画像を前記表示部に表示し、前記付加画像表示手段は、例えば、利用者の指示に応じて、前記プレビュー付加画像を、前記プレビュー画像上の所定位置に表示する。
本発明に係る画像形成装置は、前述の発明の何れか一つの画像処理装置を備え、前記付加画像データが付加されている画像データを取得した場合、前記画像処理装置の照合手段による照合の結果に基づき、取得した画像データに基づく画像をシート上に形成するように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記付加画像データが付加されている画像データを取得した場合、前記画像処理装置の照合手段によって照合が行われ、該照合の結果に基づき、取得した画像データに基づく画像をシート上に形成する。
本発明に係る画像形成装置は、表示部を備え、前記照合手段による照合の結果に係るデータを前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記照合手段による照合の結果に係るデータが、前記表示部に表示される。
本発明に係る画像生成方法は、取得データに基づき出力用画像データを生成する画像生成方法において、前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成するコード生成ステップと、前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化する暗号化ステップと、暗号化された前記第2データに基づき、前記2次元コードのセルを複数の領域に分割して分割した領域毎の濃度値を調整したパターン画像データを生成するパターン生成ステップと、前記2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加する付加ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、取得データに基づき出力用画像データを生成させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成させるコード生成ステップと、コンピュータに、前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化させる暗号化ステップと、コンピュータに、暗号化された前記第2データに基づき、前記2次元コードのセルを複数の領域に分割して分割した領域毎の濃度値を調整したパターン画像データを生成させるパターン生成ステップと、コンピュータに、前記2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加させる付加ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明にあっては、前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、2次元コードの画像データを生成し、前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化し、暗号化された前記第2データに基づき、前記パターン画像データ生成する。また、前記2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加する。
本発明に係る画像処理方法は、前述の発明の画像生成方法により生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得する取得ステップと、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離する分離ステップと、該分離ステップによって分離された第1データ及び第2データとの照合を行う照合ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前述の発明のコンピュータプログラムにより生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得させる取得ステップと、コンピュータに、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離させる分離ステップと、コンピュータに、前記分離ステップによって分離された第1データ及び第2データとの照合を行わせる照合ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明にあっては、前記付加画像データが付加されている画像データを取得した場合、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離し、分離された第1データ及び第2データとの照合を行う。該照合の結果に基づき、以降の処理を行う。
本発明に係る画像処理方法は、利用者を識別する識別データを受け付ける受付ステップと、前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行うステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、利用者を識別する識別データを受け付けさせる受付ステップと、コンピュータに、前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行わせるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明にあっては、利用者を識別する識別データを受け付け、該識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行い、該照合の結果に基づき、以降の処理を行う。
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のいずれか1つのコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
本発明にあっては、前記記億媒体に前述のコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータが記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の画像生成装置、画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像生成方法及び画像処理方法がコンピュータにより実現される。
本発明によれば、細かいラインパターン等の高周波成分の影響を受けないので、高周波成分の影響を回避するための複雑な処理を必要とせず、より多くのセキュリティに係るデータを、限られた空間に、且つ可視的に付加するので、より効率的にセキュリティ性を高めることができ、さらに、利用者がセキュリティに係るデータの付加位置を視認することが出来る。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のコード作成部の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のマイクログラデーション生成部による前記第2データの付加を説明するための説明図である。 図3(a)に示すQRコードのセルに、第2データが暗号化された「001101」というデータを、マイクログラデーションにて、表した場合の例示図である。 本発明の実施の形態1における、QRコードのセルにマイクログラデーションデータを表す、濃度値組み合わせテーブルの一例を示す例示図である。 本発明の実施の形態1における、濃度値組み合わせテーブルの構成及び判定を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における、濃度値組み合わせテーブルの他の一例を示す例示図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置において、取得したデータに基づく画像データに、前記グラデーションQRコードの画像データの生成及び付加を行う際の制御装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る画像出力装置によって印刷された文書の一例を示す例示図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の画像処理装置のドキュメント認証部の要部構成を示すブロック図である。 前記グラデーションQRコードが付された文書に対する、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の複写の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る画像形成装置による前記複写制限文書の複写処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4の実施例1に係る画像形成装置のコード作成部の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置のドキュメント認証部の要部構成を示すブロック図である。 グラデーションQRコードが付された文書に対する、本発明の実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 グラデーションQRコードの付加における、本発明の実施の形態5に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る画像形成装置において、コードプレビュー画像の位置決定を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る画像生成装置、画像処理装置、画像生成方法、画像処理方法、画像読取装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体を、コピー機能、印刷機能等を有するデジタル複合機に適用した形態について図面を用いて具体的に説明する。尚、説明の便宜上、2次元コードの一例としてQRコードを用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る画像形成装置は、制御装置100、画像読取装置200、画像処理装置400(画像生成装置)、画像出力装置700、記憶装置300、通信装置600及び操作パネル500等のハードウェアを備え、全体としてデジタル複合機を構成している。
制御装置100は、これらのハードウェアを制御するCPUと、制御の際に必要なデータ(例えば、後述する公開鍵)を一時的に記憶するRAMとを備えている。記憶装置300は、例えば、不揮発性の半導体メモリであり、使用者名称、使用者毎のパスワード、使用者別の秘密鍵(及び公開鍵)が関連付けて記憶されている。また、画像処理用の画像データ、ハードウェア各部を制御するための制御プログラム、後述するマイクログラデーションデータを表したQRコードの印刷位置を指定するためのプログラム、後述する第2データの暗号化に用いられる秘密鍵又は復号鍵を生成するプログラム、後述するグラデーションQRコードの画像データを付加するためのプログラム、利用者の名称及びパスワードの入力を促す入力画面を表示するためのプログラム、処理を継続するか中断するかの選択を受け付ける選択画面を表示するためのプログラム等を予め記憶している。
制御装置100は必要に応じて記憶装置300から所定のプログラムをロードし、ロードした前記プログラムを実行することにより、装置全体を本発明に係る画像生成装置、画像処理装置、画像読取装置を備えた画像形成装置として動作させる。
また、操作パネル500は、デジタル複写機の重要機能に係る、「ファックス」、「複写」、「印刷」、「メール」等の機能ボタン、テンキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、後述するQRコードの位置を指定するための移動キー、及び液晶ディスプレイ等の表示部501を備えている。
なお、画像読取装置200は、原稿の画像データの光学的に読み取りを行う。また、画像読取装置200は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、例えばCCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有する光学ユニット(読取手段)備えている。画像読取装置200では、所定の読取り位置にセットされた原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログ電気信号を出力する。画像読取装置200が出力したアナログ電気信号は画像処理装置400に入力される。
通信装置600は、画像処理装置400にて処理した後の画像データを外部へ送信するネットワークカード、モデム等を備え、例えば、前記画像データをメールに添付して設定された送信先に送信する。
画像出力装置700は、画像処理装置400から出力される画像データに基づいて用紙、OHPフィルム等のシート上に画像形成を行い、文書を出力する。そのため、画像出力装置700は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(図示せず)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像をシート上に形成する。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像形成を行う他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像形成を行う構成であってもよい。
画像処理装置400は、画像読取装置200を通じて入力されるアナログ電気信号を基にデジタル形式の画像データを生成し、又は記憶装置300に記憶されている画像データを読みたし、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力用画像データを生成する。また、画像処理装置400は、コード作成部410を備えており、コード作成部410では、出力に係る画像データ、又は画像読取装置200を通じて入力されるデータに基づく画像データに付すべき、後述するグラデーションQRコードの画像データを生成し、付加する。画像処理装置400によって生成した、前記グラデーションQRコードの画像データが付加された出力用画像データは、画像出力装置700又は通信装置600に出力される。
図2は本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のコード作成部410の要部構成を示すブロック図である。コード作成部410は、QRコード生成部401、暗号化部402、マイクログラデーション生成部403及び印刷位置指定部404を備えている。
QRコード生成部401は、画像読取装置200から取得したデータに基づく画像データの印刷、メールに添付した送信、外部送信等の取り扱いの際のセキュリティに係る第1データに基づき、前記画像データに付加すべきQRコードの画像データを生成する。
暗号化部402は、画像読取装置200から取得したデータに基づく画像データの印刷、メールに添付した送信、外部送信等の取り扱いの際のセキュリティに係る第2データを、例えば前記画像データの作成者の秘密鍵を用いて暗号化する。
前記第1データ及び第2データは、例えば、前記画像データの作成者の名称、ID、文書作成者を特定する番号、連絡先等であり、前記画像データの作成者を特定できるものであればよい。また、前記第1データ及び第2データは、必ずしも一致する必要はなく、相違しても良い。
ここで、前記秘密鍵とは、「公開暗号方式」において公開鍵及び秘密鍵として一般に広く使われているものであり、以下、公開暗号方式を利用した「電子署名」の処置手順について簡単に説明する。
(1)文書に係る電子データの作成者(送信者)は、秘密鍵と公開鍵を用意(作成)する。(2)電子データの作成者(送信者)は、公開鍵を電子メール、WEB及び手紙等を用いて、前記電子データの受信者に伝える。(3)電子データの作成者(送信者)は、前記(1)にて作成した秘密鍵で電子データを暗号化し、それを電子データの受信者に対して、電子メール、FTP及び印刷物等を用いて送る。(4)電子データの受信者は、前記(2)で入手した公開鍵を用いて、前記(3)により入手した電子データの復号化を行う。(5)前記(4)で復号化ができれば、電子データの作成者(送信者)を特定することができる。
また、公開鍵、秘密鍵を用いた暗号化や復号化に関しては、RSA暗号法が一般に知られている。以下、RSAの概要を説明する。
RSA暗号法の公開鍵は、自然数の対e、nからなる。前記nは2つの素数p及びqの積であり、前記eをgcd(e,φ(n))=1(gcd:greatest common devisor、最大公約数)となる正整数とする。前記φ(n)はオイラー関数であり、φ(n)=φ(p)φ(q)=(p−1)(q−1)で表される。このとき、φ(n)を法とするeの逆元が存在し、それをd(1≦d≦p−1)とする。この場合、ed≡1(modφ(n))が成立する。従って、x(0≦x<n)に対して、オイラーの定理より、xed≡x(modn)となる。従って、上記の性質により、dを知っていればxe からxが求められることになる。すなわち、x(0≦x<n)をeで暗号化して暗号化文xe を作成し(e:暗号化鍵(秘密鍵))、暗号化文xe は、dで復号化される(d:復号鍵(公開鍵))。
なお、このようにして得られる前記秘密鍵は、例えば、文書作成者が文書作成時にキーボード等から入力するように構成しても良く、使用者の識別データに関連づけられ、予め記憶装置300に記憶しても良い。以下の説明においては、前記秘密鍵を予め記憶装置300に記憶している場合を例として説明する。
マイクログラデーション生成部403は、暗号化部402によって暗号化された前記第2データに基づき、前記QRコードのセルに表される、濃度の異なる複数の領域を備えるマイクログラデーション(濃淡パターン)の画像データを生成する。
以下、マイクログラデーション生成部403による前記第2データ(マイクログラデーション)の生成及び前記QRコードへの付加について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のマイクログラデーション生成部403による前記第2データの付加を説明するための説明図である。例えば、図3(a)は、文字列「これはテストです。」をQRコード化した場合のQRコードの画像であり、図3(b)はその一部(図3(a)上、○部分)を拡大した拡大図である。図3(b)の拡大図が示す情報としては、白を「0」、黒を「1」のように夫々置き換えると「010101」という情報を表している。
図4は、図3(a)に示すQRコードのセル(黒又は白に塗りつぶされた領域)に、第2データが暗号化された「001101」というデータを、マイクログラデーションにて、表した場合の例示図であり、QRコードの1つのセルを縦横共に8分割し、1つのセルに、1ビットの暗号化された第2データ(以下、暗号化第2データという。)が表されている。この処理は、図5に示すような、QRコードの黒のセルをRGB濃度値0、白のセルをRGB濃度値255とするとき、その各々のセルに暗号化第2データの0,1を表す、計4通りの濃度値組み合わせテーブルを用いる(テーブル値に置き換える)ことで、可能となる。また、これら濃度値組み合わせテーブルの値は、所定範囲の濃度値を用いて構成されている。図6は前記濃度値組み合わせテーブルの構成及び判定を説明するための説明図である。前記第1データのQRコードの判定においては、濃度値195以上を白、濃度値60以下を黒と判定するように設定され、白及び黒の判定においては濃度値60〜195までのマージンを置いている。一方、前記QRコードのセルに、暗号化第2データに基づくマイクログラデーションの生成においては、濃度値0〜30及び225〜255の範囲のみを用いて行うように設定されている。
ここで、QRコードの1つのセルに、暗号化第2データの1ビットを表すマイクログラデーションの生成処理を施すことで、1ビットのデータに係るマイクログラデーションを構成する要素内に高周波数成分が入ることがあり得ないため(つまり、いわゆるベタ領域にグラデーションを付加するので、白い線及び黒い線等の周波数成分は含まれない。)、マイクログラデーションの生成処理を非常に簡単な構成にすることができ、高周波成分を含む場合におけるマイクログラデーションの読み取りの困難性を回避するための複雑な処理が不要となる。
図4は、QRコードの1つのセルを、暗号化第2データの1ビットに割り当てた場合を例として示しているが、より多くの暗号化第2データを割り当てる必要がある場合は、図7に示すように、QRコードの1つのセルを縦横共に16分割することで、4倍のデータ量を持つように構成することも可能である。QRコードの1つのセルの分割は、8の整数倍(より正確には、マイクログラデーションの生成処理として必要なグラデーション構成に依存する。実施の形態1の説明では8×8のマイクログラデーションを例にしているため、8という値を示している。)である。なお、実施の形態1においては、QRコード及びマイクログラデーションが共に白黒のデータ(Kデータ)で表されるものとする。
印刷位置指定部404は、出力用画像データを印刷する場合、マイクログラデーションの生成処理が施された状態のQRコード(以下、グラデーションQRコードという。)の画像が表示されるべき記録用紙上の位置(以下、印刷位置という。)を指定する。グラデーションQRコードの印刷位置の指定方法としては、例えば、文書を作成する際、文書作成者が任意に操作パネル500を用いて入力(指定)するように構成しても良く、ソフトウェアを用いて所定の位置(例えば、ヘッダーの右端の位置)に印刷するように決めておいても良い。
以下、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置において、画像読取装置200から取得したデータ(取得データ)に基づく画像データに、グラデーションQRコードの画像データを付加し、出力用画像データを生成する処理について、詳細に説明する。
図8は本発明の実施の形態1に係る画像形成装置において、取得したデータに基づく画像データに、前記グラデーションQRコードの画像データの生成及び付加を行う際の制御装置100の処理を示すフローチャートである。以下の説明においては、説明の便宜上、前記第1データ及び第2データは共に、文書作成者の名称であり、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置は、操作パネル500を介して画像データの編集が可能なものとし、文書作成者が所定原稿から画像データを読み取り、該画像データを編集して新しく画像データを作成する場合を例として説明する。なお、これに限るものでなく、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置がPC、PDA等画像データの編集・作成機能を有する電気機器と接続されている場合であっても良い。
文書作成者は所定原稿の読み取りに先立って、まず、操作パネル500を操作して自分の名称及びパスワードを入力する。これにより、制御装置100のCPUは操作パネル500を介して文書作成者の名称(第1データ)及びパスワードを受け付ける(ステップS101)。ここでは、文書作成者が一人である場合を一例として挙げるが、文書作成者が複数いればその人数分だけの名称を入力するように構成しても良く、名称以外にも個人を特定することができる番号、連絡先等であっても良い。なお、これに限るものでなく、文書作成者が作成したその他の資料、参考文献、文書の更新履歴、チームメンバー名等であっても良い。
次いで、文書作成者は、前記原稿の読み取りを指示し、CPUは操作パネル500を介して前記指示を受け付け、画像読取装置200に前記原稿の読み取りを指示する。画像読取装置200によって読み取られた画像データは記憶装置300に一時記憶され、操作パネル500の表示部501には、前記画像データに基づく画像が表示される。文書作成者は前記画像を参照しながら操作パネル500を操作して前記画像データを編集して、画像データを作成する。画像データの編集が終わると、文書作成者は編集後の画像データに係る画像を記録用紙に印刷するために、操作パネル500の前記「印刷」キーを押圧する。
CPUは、例えば、操作パネル500の「印刷」キーの操作を監視することにより、「印刷」指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS102)。CPUは、「印刷」指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS102:NO)、「印刷」指示を受け付けるまで待機する。一方、CPUは、「印刷」指示を受け付けたと判定した場合(ステップS102:YES)、ステップS101で受け付けた文書作成者名称から、QRコードの画像データを生成する(ステップS103)。これは、CPUがコード作成部410のQRコード生成部401に、前記文書作成者名称のQRコード化、つまり、前記文書作成者名称に基づくQRコードの画像データの生成を指示することによって行われる。
次いで、CPUは、記憶装置300に記憶されているデータに基づき、ステップS101で受け付けた文書作成者名称及びパスワードの対照を行う(ステップS104)。前記文書作成者名称及びパスワードが整合する場合、CPUは、コード作成部410の暗号化部402に指示することにより、前記文書作成者名称の暗号化を行う(ステップS105)。CPUの指示に応じ、暗号化部402は、記憶装置300から前記文書作成者名称(使用者)に係る秘密鍵を取得し、該秘密鍵を用いて前記文書作成者名称を暗号化する。(第2データ)
一方、前記文書作成者名称及びパスワードが整合しない場合は、CPUは、文書作成者名称及びパスワードが整合しない旨のテキストデータと、文書作成者名称及びパスワードの再入力を促す入力画面とを表示部501に表示する。
なお、秘密鍵においては、文書作成者が文書作成時に操作パネル500を介して入力するように構成しても良い。斯かる場合は、記憶装置300に記憶されているデータに基づき、入力された秘密鍵と、文書作成者名称又はパスワードとの整合性を判定する処理を設ければよい。
CPUは、暗号化部402によって、前記QRコードのセルに表すべき、暗号化された文書作成者名称に基づくマイクログラデーション(濃淡パターン)の画像データを生成する。(ステップS106)。これは、CPUが、マイクログラデーション生成部403に、暗号化された文書作成者名称に基づくマイクログラデーションの画像データの生成を指示することによって行われる。マイクログラデーション生成部403による、マイクログラデーションの画像データの生成処理は、上述した通りであり、詳しい説明は省略する。以上の処理によって、第1データに係るQRコードのセルに、暗号化第2データに係るマイクログラデーションが表されたグラデーションQRコードの画像データが生成される。
次いで、CPUは印刷位置指定部404に指示して、グラデーションQRコードを印刷すべき記録用紙上での位置を指定する(ステップS107)。例えば、実施の形態1に係る画像形成装置は、所定のプログラムにより、ヘッダーの右端の位置に印刷されるように構成されている。
CPUは、指定された印刷位置に基づき、つまり、印刷の際、グラデーションQRコードが記録用紙の前記印刷位置に印刷されるように、グラデーションQRコードの画像データ(付加画像データ)を編集後の前記画像データに付加する(ステップS108)。以上の処理によって出力用画像データが生成される。
CPUは、画像出力装置700に指示し、前記出力用画像データに基づく画像の記録用紙への印刷を行い(ステップS109)、処理を終了する。CPUの指示に応じて、画像出力装置700は前記出力用画像データに基づく画像の印刷を行う。画像出力装置700によって印刷された文書は、ヘッダーの右端の位置に前記グラデーションQRコードが印刷されている。図9は画像出力装置700によって印刷された文書の一例を示す例示図である。
(実施の形態2)
図10は本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置と同様に、制御装置100、画像読取装置200、画像処理装置400、画像出力装置700、記憶装置300、通信装置600及び操作パネル500等のハードウェアを備え、全体としてデジタル複合機を構成している。また、画像処理装置400はドキュメント認証部420を備えている。なお、実施の形態1と同様に、画像処理装置400がコード作成部410を備えるように構成しても良い。
図11は本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の画像処理装置400のドキュメント認証部420の要部構成を示すブロック図である。ドキュメント認証部420は、QRコードデータ取得部416、マイクログラデーションデータ取得部417、復号化部418及びデータ比較部419を備えている。
QRコードデータ取得部416は、画像読取装置200によって読み取られた原稿の画像データのQRコードの画像データから、QRコード化された第1データ(以下、QRコードデータという。)を取得(抽出)する。QRコードデータ取得部416はQRコードの切り出しシンボルに基づいて前記QRコードの位置を特定して、前記QRコードデータを取得することが出来る。
マイクログラデーションデータ取得部417は、画像読取装置200によって読み取られた原稿の画像データのQRコードの画像データから、図4及び図7に例示したような、QRコードのセルに生成されているマイクログラデーションに係る暗号化第2データ(以下、マイクログラデーションデータ)を取得する。
復号化部418は、マイクログラデーションデータ取得部417によって取得されたマイクログラデーションデータを、所定の公開鍵(復号鍵)を用いて復号化する。
データ比較部419は、QRコードデータ取得部416によって取得されるQRコードデータ(第1データ)と、マイクログラデーションデータ取得部417によって取得され、復号化部418によって復号された第2データとの比較を行う。
以下、実施の形態1に係る画像形成装置によって印刷された、前記グラデーションQRコードが付された文書(画像データ)を、本実施の形態2に係る画像形成装置によって取り扱う場合について説明する。説明の便宜上、実施の形態1に係る画像形成装置によって印刷された文書を所定の利用者が複写する場合を例として説明する。また、前記グラデーションQRコードが付された文書には、QRコードデータとしてQRコード化された文書作成者の名称(第1データ)が付されており、同じ文書作成者の名称がマイクログラデーションデータ(第2データ)として、前記QRコードのセルに生成されている。なお、記憶装置300(復号鍵記憶手段)には、実施の形態1と同様、使用者名称、使用者毎のパスワード、使用者別の秘密鍵(及び公開鍵)が関連付けて記憶されている。
図12は前記グラデーションQRコードが付された文書に対する、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の複写の処理を示すフローチャートである。
前記グラデーションQRコードが付された文書からなる原稿の複写を試みる利用者は、前記原稿を原稿台上に載置しておき、操作パネル500を操作し、前記原稿の複写を指示する。
制御装置100のCPUは操作パネル500を介して利用者の複写指示を受け付ける(ステップS201)。利用者の指示を受け付けた場合、CPUは、記憶装置300のプログラムを用い、利用者の名称及びパスワードの入力を求める入力画面を表示部501に表示する。利用者が操作パネル500を操作して利用者の名称及びパスワードを入力することにより、CPUは操作パネル500を介して利用者の名称及びパスワードを受け付ける(ステップS202)。
利用者の名称及びパスワードを受け付けたCPUは、記憶装置300に記憶されているデータに基づき、利用者の名称及びパスワードの対照を行う(ステップS203)。前記利用者の名称及びパスワードが整合する場合、CPUは、画像読取装置200に指示し、前記原稿の画像データの読み取りを行い、該原稿の画像データを取得する(ステップS204)。
一方、前記利用者の名称及びパスワードが整合しない場合は、CPUは、利用者の名称及びパスワードが整合しない旨のテキストと、利用者の名称及びパスワードの再入力を促す入力画面とを表示部501に表示する。
次いで、CPUは、QRコードデータ取得部416に指示し、前記原稿の画像データからQRコードデータを抽出(分離)する(ステップS205)。CPUの指示に応じて、QRコードデータ取得部416は、前記QRコードの切り出しシンボルに基づいてQRコードの位置を特定し、前記原稿の画像データから前記QRコードデータを抽出する。この処理によって、文書作成者の名称(第1データ)を取得することが出来る。
その後、CPUは、マイクログラデーションデータを復号化するために用いられる公開鍵(復号鍵)を、記憶装置300(復号鍵記憶手段)に記憶しているデータから、ステップS202にて受け付けた利用者の名称(又はパスワード)に基づいて読み出す。(ステップS206)。また、これに限るものでなく、利用者が操作パネル500から入力するように構成しても良い。取得された公開鍵は制御装置100のRAMに一時的に記憶する。
次いで、CPUは、マイクログラデーションデータ取得部417に指示し、前記原稿の画像データからマイクログラデーションデータ(暗号化第2データ)を抽出(分離)する(ステップS207)。CPUの指示に応じて、マイクログラデーションデータ取得部417が、前記原稿の画像データからマイクログラデーションデータを抽出し、暗号化第2データを取得することが出来る。
この場合、第1データに基づくQRコードのセルに、暗号化第2データに基づくマイクログラデーションを表しているので、第2データが付されている位置が容易に視認でき、例えば、携帯電話機のカメラ機能を用いてマイクログラデーションデータを読み取る場合であっても、肉眼では下地となる絵柄との差が容易につかないマイクログラデーションデータの位置を、簡単に把握することが出来る。
また、CPUは、復号化部418に指示し、マイクログラデーションデータの復号化を行う(ステップS208)。CPUの指示に応じて、復号化部418は、制御装置100のRAMに記憶されている前記公開鍵を読み出し、該公開鍵を用いて、マイクログラデーションデータの復号化を行う。
次いで、CPUは、復号化部418による復号化が成功したか否かを判定する(ステップS209)。CPUは復号化部418による復号化が成功していないと判定した場合(ステップS209:NO)、当該原稿(画像データ)は信頼できないとして非認証し(ステップS212)、処理を終了する。
一方、CPUは復号化部418による復号化が成功したと判定した場合(ステップS209:YES)、データ比較部419に、復号化部418によって復号化されたマイクログラデーションデータ(第2データ)と、ステップS205にて取得したQRコードデータ(第1データ)との比較を指示する。なお、データ比較部419の比較結果に基づき、CPUはマイクログラデーションデータ及びQRコードデータが一致するか否かを判定する(ステップS210)。
CPUは、マイクログラデーションデータ及びQRコードデータが一致しないと判定した場合(ステップS210:NO)、当該原稿(画像データ)は信頼できないとして非認証する(ステップS213)。この場合、CPUは、前記判定の結果、つまり、マイクログラデーションデータ及びQRコードデータが一致しない旨、並びに以降の処理を継続するか中断するかの選択を受け付ける選択画面を、表示パネル500の表示部501に表示し(ステップS214)、処理を終了する。
なお、以降、CPUは、ステップS201にて受け付けた複写の指示の実行を取り止め、前記画像データの破棄、又は通信装置600を介したQRコードに係る文書作成者への通知等を行うように構成しても良い。以上により、例えば、悪意者の原稿の偽造等による被害を未然に防止することが出来る。
一方、CPUは、マイクログラデーションデータ及びQRコードデータが一致すると判定した場合(ステップS210:YES)、当該原稿(画像データ)は信頼できると認証し(ステップS211)、処理を終了する。以降、CPUは、ステップS201にて受け付けた複写の指示を実行する。
以上の記載のように、文書作成者名称(第1データ)をQRコード化して、文書上に付加したうえ、前記QRコードのセルに、マイクログラデーションデータ(第2データ)を更に生成して付加するので、これらデータの文書への付加によって占められる紙面積を最小限にし、信頼度の高い文書を作成することが出来る。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る画像形成装置は、実施の形態1に係る画像形成装置と同様の構成を有するが、コード作成部410の暗号化部402での処理が異なる。詳しくは、実施の形態1に係る画像形成装置の暗号化部402は文書作成者名称のみを暗号化したが(ステップS105参照)、実施の形態3に係る画像形成装置の暗号化部402は文書作成者名称に加え、印刷される文書(又は、該文書に係る画像データ)の利用を制限するためのデータの暗号化を行う。例えば、文書作成者が前記文書の利用を許可/禁止する人物を特定したい場合、該人物を特定するデータが暗号化部402によって暗号化される。以下においては、便宜上、前記文書の複写を許可する人物(以下、複写許可者)を特定できるデータ(例えば、名称又はIDコード等)を、暗号化部402が暗号化する場合を例として説明する。
実施の形態3に係る画像形成装置の暗号化部402は前記複写許可者の個別の公開鍵を用いて暗号化する。すなわち、実施の形態3に係る画像形成装置によって印刷された文書には、文書作成者名称に基づくQRコードのセルに、複写許可者の特定に係るデータのマイクログラデーションが表されている状態となる。このように、実施の形態3に係る画像形成装置によって印刷された、複写が制限された文書を、以下においては、複写制限文書と言う。
実施の形態3に係る画像形成装置が、上述したようにして印刷した前記複写制限文書の複写を行う場合には、複写許可者を表す前記マイクログラデーションデータを参照に前記複写制限文書の複写を行う。
図13は本発明の実施の形態3に係る画像形成装置による前記複写制限文書の複写処理の一例を示すフローチャートである。以下、説明の便宜上、所定複写実行者が、前記複写制限文書を複写する場合を例に説明する。前記複写制限文書には、文書作成者名称(第1データ)に基づくQRコードのセルに、複写許可者(第2データ)に係るマイクログラデーションが表されている。なお、記憶装置300(復号鍵記憶手段)には、実施の形態1と同様、使用者名称、使用者毎のパスワード、使用者別の秘密鍵(及び公開鍵)が関連付けて記憶されている。
複写実行者は前記複写制限文書の複写に先立って、まず、操作パネル500を操作して自分の名称及びパスワードを入力する。これにより、制御装置100のCPUは操作パネル500を介して複写実行者名称及びパスワードを受け付ける(ステップS301)。
次いで、CPUは、記憶装置300(復号鍵記憶手段)に記憶されているデータに基づき、ステップS301で受け付けた複写実行者名称及びパスワードの対照を行う。前記複写実行者名称及びパスワードが整合する場合、CPUは、記憶装置300(復号鍵記憶手段)に記憶しているデータから、ステップS301にて受け付けた前記複写実行者名称又はパスワードに対応する秘密鍵(復号鍵)を読み出す(ステップS302)。また、これに限るものでなく、操作パネル500を介して複写実行者名称及び秘密鍵を受け付けるように構成しても良い。読み出した秘密鍵は制御装置100のRAMに一時的に記憶される。
一方、前記複写実行者名称及びパスワードが整合しない場合は、CPUは、複写実行者名称及びパスワードが整合しない旨のテキストと、複写実行者名称及びパスワードの再入力を促す入力画面とを表示部501に表示する。
次いで、CPUは、画像読取装置200に指示し、前記複写制限文書の画像データの読み取りを行い、前記複写制限文書の画像データを取得する(ステップS303)。その後、CPUは、QRコードデータ取得部416に指示し、前記複写制限文書の画像データからQRコードデータを抽出(分離)する(ステップS304)。CPUの指示に応じて、QRコードデータ取得部416は、前記QRコードの切り出しシンボルに基づいてQRコードの位置を特定し、前記複写制限文書の画像データからQRコードデータを抽出し、CPUは、前記QRコードデータに基づき、文書作成者名称(第1データ)を取得する。
CPUは、マイクログラデーションデータ取得部417に指示し、前記複写制限文書の画像データからマイクログラデーションデータを抽出(分離)する(ステップS305)。CPUの指示に応じて、マイクログラデーションデータ取得部417が、前記複写制限文書の画像データからマイクログラデーションデータを抽出し、CPUは、マイクログラデーションデータから暗号化第2データを取得する。
次いで、CPUは、復号化部418に指示し、マイクログラデーションデータの復号化を行う(ステップS306)。CPUの指示に応じて、復号化部418は、制御装置100のRAMに記憶されている前記秘密鍵を読み出し、該秘密鍵を用いて、マイクログラデーションデータの復号化を行う。
その後、CPUは、復号化部418による復号化が成功したか否かを判定する(ステップS307)。CPUは復号化部418による復号化が成功していないと判定した場合(ステップS307:NO)、すなわち、文書作成者が複写を許可していない人物が、前記複写制限文書の複写を試みた場合は、複写できない旨のメッセージを操作パネル500の表示部501に表示し(ステップS309)、処理を終了する。
一方、CPUは、復号化部418による復号化が成功したと判定した場合(ステップS307:YES)、ステップS301にて受け付けた、複写実行者名称及びパスワードに係る複写実行者の複写を許可する(ステップS308)。CPUは、画像出力装置700に指示し、前記複写制限文書の複写を指示する。CPUの指示に応じて、画像出力装置700は、読み取られた前記複写制限文書の画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。
上述したように、複写を許可する人物の公開鍵で暗号化を行っているので、複写を許可された人物の秘密鍵を用いて復号化を行う場合のみ、複写が可能である。実施の形態3に係る画像形成装置は、このような構成を有するので、作成された文書(又は該文書の画像データ)の利用(例えば、複写、編集等)を管理することが可能になる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
(実施例1)
本発明の実施の形態4の実施例1に係る画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置と同様の構成を有するが、コード作成部410の構成が異なる。図14は実施の形態4の実施例1に係る画像形成装置のコード作成部410の要部構成を示すブロック図である。
実施の形態4の実施例1に係る画像形成装置のコード作成部410は、QRコード生成部401、暗号化部402、マイクログラデーション生成部403及び印刷位置指定部404を備えている。また、実施の形態4の実施例1に係る画像形成装置のコード作成部410は、ハッシュ値生成部401Aを更に備えている。
ハッシュ値生成部401Aは、例えば、画像読取装置200が原稿の画像データを読み取り、画像データを取得した場合、該画像データにハッシュ関数を適用して、前記原稿の画像データのハッシュ値を求める。このようにして求められたハッシュ値は、例えば、記憶装置300に記憶し、又は通信装置600(出力手段)を介して外部装置に送信される。
前記ハッシュ値はメッセージダイジェストとも言われるものであり、例えば『The MD5 Message-Digest Algorithm』(R.Rivest,MIT Laboratory for Computer Science and RSA Data Security,Inc)に示すアルゴリズムに従い、算出される。
以下、前記MD5のアルゴリズムの概略を示す。
1.例えば、文書の電子データ(画像データ)を、512(MD5の規格)を法とした時の448ビットとなるようにパディング(拡張)処理を行う。例えば、前記電子データが600ビットであった場合、512+448=960ビットまでビットを拡張する。具体的には、601ビット目に1を加え、602ビット目以降960ビット目まで0を加える。
2.上記の結果に、電子データのビット長を64ビットとして付加する。例えば、上記電子データは600ビットであるので、600(dec)を64ビットの2進数に表した値を付加する(decは、decimal(10進法)。)。
3.4つの8バイトバッファを用意し初期化する。具体的には、16進数で、A=01234567(hex),B=89abcdef(hex),C=fedcba98(hex),D=76543210(hex)に初期化する(hexは、hexadecimal(16進法)。)。
4.64の要素を持つテーブルT[1・・・64]を以下のように定義する。T[i]を、i番目の要素とし、4294967296(MD5の規格)abs[sin(i)](サイン関数の絶対値)の積の整数部とする。ここでiの単位はラジアンである。
5.次の4つの関数を定義する。F(X,Y,Z)=(XandY)or(not(X)andZ,G(X,Y,Z)=(XandZ)orYand(not(Z)),H(X,Y,Z)=XxorYxorZ,I(X,Y,Z)=Yxor(Xor(not(Z))
6.上記“2.”で作成したデータに対して、16ワード単位に(ここでは、1ワードを4バイトとしている。)、以下の処理を施す。
(1).X[j](0≦j≦15)というテーブルに4バイトずつ格納。
(2).A,B,C,Dの値を、AA,BB,CC,DDにコピー。
(3).[abcd k s i]をa=b+((a+F(b,c,d)+X[k]+T[i])<<<s)とし、以下の演算を行う。この式は、上記右辺の演算を行った結果について、sビット左シフトし(<<<sは、sビット左シフトさせることを表している。)、sビットシフトされた値をaに置き換えるという意味である。
[ABCD 0 7 1][DABC 1 12 2][CDAB 2 17 3][BCDA 3 22 4]
上記演算により、それぞれA,B,C,Dが求められ、これらの値を用いて、下記の演算を行う。このような演算を繰り返して行う((3)で求められたA,B,C,Dの値は(4)の演算に、(4)で求められたA,B,C,Dの値は(4)の演算に用いられる。以降同様。)。
[ABCD 4 7 5][DABC 5 12 6][CDAB 6 17 7][BCDA 7 22 8]
[ABCD 8 7 9][DABC 9 12 10][CDAB 10 17 11][BCDA 11 22 12]
[ABCD 12 7 13][DABC 13 12 14][CDAB 14 17 15][BCDA 15 22 16]
(4).[abcd k s i]をa=b+((a+G(b,c,d)+X[k]+T[i])<<<s)とし、以下の演算を行う。
[ABCD 1 5 17][DABC 6 9 18][CDAB 11 14 19][BCDA 0 20 20]
[ABCD 5 5 21][DABC 10 9 22][CDAB 15 14 23][BCDA 4 20 24]
[ABCD 9 5 25][DABC 14 9 26][CDAB 3 14 27][BCDA 8 20 28]
[ABCD 13 5 29][DABC 2 9 30][CDAB 7 14 31][BCDA 12 20 32]
(5).[abcd k s i]をa=b+((a+H(b,c,d)+X[k]+T[i])<<<s)とし、以下の演算を行う。
[ABCD 5 4 33][DABC 8 11 34][CDAB 11 16 35][BCDA 14 23 36]
[ABCD 1 4 37][DABC 4 11 38][CDAB 7 16 39][BCDA 10 23 40]
[ABCD 13 4 41][DABC 0 11 42][CDAB 3 16 43][BCDA 6 23 44]
[ABCD 9 4 45][DABC 12 11 46][CDAB 15 16 47][BCDA 2 23 48]
(6).[abcd k s i]をa=b+((a+I(b,c,d)+X[k]+T[i])<<<s)とし、以下の演算を行う。
[ABCD 0 6 49][DABC 7 10 50][CDAB 14 15 51][BCDA 5 21 52]
[ABCD 12 6 53][DABC 3 10 54][CDAB 10 15 55][BCDA 1 21 56]
[ABCD 8 6 57][DABC 15 10 58][CDAB 6 15 59][BCDA 13 21 60]
[ABCD 4 6 61][DABC 11 10 62][CDAB 2 15 63][BCDA 9 21 64]
(7).上記演算により、A,B,C,Dの値が求められる。それらに対して、(2)にてコピーしておいたAA,BB,CC,DDを加える。A=A+AA、B=B+BB、C=C+CC、D=D+DD(ここで“=”は、右辺を左辺に代入することを意味する。)
(8).すべてのデータに対して処理が終了していれば、次の“7”の処理を行う。終了していなければ新たな(次の)16ワードを用いて(1)へ戻る。
7.電子データに対して上記処理を行って求められたA,B,C,Dの値を、下位バイトから順に並び替えを行い、並び替えられた値をMD(メッセージダイジェスト)とする。
以下、本発明の実施の形態4の実施例1に係る画像形成装置の処理を詳しく説明する。説明の便宜上、実施例1に係る画像形成装置は外部のPCと接続されており、該PCから画像データを取得し、前記画像データに基づく画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷する場合を例として説明する。
前記PCから印刷用の画像データを取得した場合、実施例1に係る画像形成装置は、実施の形態1に係る画像形成装置と同様に、操作パネル500を介して前記画像データの作成者名称を受け付け、受け付けた前記画像データの作成者名称に基づき、コード作成部410のQRコード生成部401が、QRコードの画像データを生成する。次いで、ハッシュ値生成部401Aは取得した前記画像データにハッシュ関数を適用して、前記画像データのハッシュ値を求める。ハッシュ値生成部401Aによって求められたハッシュ値のデータは、例えば、通信装置600によって外部装置に送信される。また、ハッシュ値生成部401Aによって求められたハッシュ値のデータは、暗号化部402により、前記作成者名称に係る秘密鍵を用いて暗号化される。マイクログラデーション生成部403は、暗号化された前記ハッシュ値のデータに基づき、前記QRコードのセルに表されるマイクログラデーションの画像データを生成する。このようにしてグラデーションQRコードの画像データが生成され、該グラデーションQRコードの画像データは印刷位置指定部404によって印刷すべき記録用紙上でも位置が決定され、画像出力装置700は前記グラデーションQRコードの画像データが付加された画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。
一方、通信装置600によって送信されるハッシュ値のデータを受信する外部装置(例えば、復号機)側は、受信したハッシュ値のデータを記憶しておき、所定原稿から読み取った画像データにグラデーションQRコードが付加されている場合、前記グラデーションQRコードからハッシュ値のデータを取得し、該ハッシュ値のデータを記憶しているハッシュ値のデータと照合することによって、前記所定原稿の信頼性を判定することが可能となる。
(実施例2)
図15は本発明の実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図であり、図16は本発明の実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置のドキュメント認証部420の要部構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置は、実施の形態2に係る画像形成装置と同様に、制御装置100、画像読取装置200、画像処理装置400、画像出力装置700、記憶装置300、通信装置600及び操作パネル500等のハードウェアを備え、全体としてデジタル複合機を構成している。また、画像処理装置400はドキュメント認証部420を備えている。記憶装置300には、実施の形態2と同様に、使用者名称、使用者毎のパスワード、使用者別の秘密鍵(及び公開鍵)等が関連付けて記憶されており、ハッシュ値が更に記憶されている。前記ハッシュ値は、自ら求めたものであっても良く、実施の形態4の実施例1で記載したように、外部から受け付けたものであっても良い。
画像処理装置400は、A/D変換部405、シェーディング補正部406、入力階調補正部407、ドキュメント認証部420、領域分離処理部408、色補正部409、黒生成下色除去部411、変倍部412、空間フィルタ処理部413、出力階調補正部414、及び階調再現処理部415を備えている。また、画像処理装置400は、画像読取装置200と画像出力装置700とが接続され、全体としてデジタル複写機を構成している。
画像読取装置200にて読み取られたアナログ信号は、画像処理装置400内を、A/D変換部405、シェーディング補正部406、入力階調補正部407、ドキュメント認証部420、領域分離処理部408、色補正部409、黒生成下色除去部411、変倍部412、空間フィルタ処理部413、出力階調補正部414、及び階調再現処理部415の順で送られ、CMYKのデジタルカラー信号として、画像出力装置700へ出力される。
以下、これらの作用を、グラデーションQRコードが付加された画像データを用いた場合を例にして、詳しく説明する。
A/D(アナログ/デジタル)変換部405は、画像読取装置200からのRGBのアナログ信号をデジタル信号に変換するものであり、シェーディング補正部406は、A/D変換部405より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、画像読取装置200の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
入力階調補正部407は、シェーディング補正部406にて各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)に対して、カラーバランスを整えると同時に、濃度信号に変換する処理を施す。
なお、実施の形態4に係る画像形成装置のドキュメント認証部420は、QRコードデータ取得部416、マイクログラデーションデータ取得部417、復号化部418及び比較部421を備えている。
QRコードデータ取得部416は、QRコードの切り出しシンボルから前記QRコード位置を特定し、画像読取装置200からの原稿の画像データから前記QRコードデータを取得(抽出)する。マイクログラデーションデータ取得部417は、特定された前記QRコード位置に基づき、画像読取装置200からの原稿の画像データからマイクログラデーションデータを取得(抽出)する。復号化部418は、例えば、前記QRコードデータに基づく文書作成者名称に基づいて得られた公開鍵を用いて、マイクログラデーションデータの復号化を行う。
また、比較部421は、記憶装置300に記憶されているハッシュ値のデータを読み出して、復号化部418によって復号することによって得られるハッシュ値のデータとの比較を行う。制御装置100のCPUは、比較部421による比較の結果に基づき、例えば、以降の処理の続行/中止を指示する。
マイクログラデーションデータの復号化に成功しかつ、比較部421において、QRコードデータとの一致が図れた場合に、文書作成者の認証が行われる。例えば、この認証結果に基づいて、処理を継続して行うか、中断するかの判定がなされる。
一方、復号化されたデータにハッシュ値のデータが含まれている場合は、記憶装置300に記憶されているハッシュ値のデータと共に、比較部421に送られる。比較部421は2つのハッシュ値のデータを比較し、一致、不一致に応じて、利用者から受け付けた指示(複写指示)の続行、中止を判定する。例えば、受け付けた指示(複写指示)を続行すると判定された場合は、以下の処理に移る。
領域分離処理部408は、RGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離する。領域分離処理部408は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部411、空間フィルタ処理部413、及び階調再現処理部415へと出力すると共に、入力階調補正部407より出力された入力信号をそのまま後述する色補正部409に出力する。
色補正部409は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部411は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行うものであって、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行なう方法(一般的方法)がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y,出力されるデータをC',M',Y',K'、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理は以下の式によって表わされる。K'=f{min(C,M,Y)}、C'=C−αK'、M'=M−αK'、Y'=Y−αK'
変倍部412は、画像形成装置に備えられる操作パネル500より入力される信号に基づいて画像の拡大、縮小等の処理を行う。
空間フィルタ処理部413は、黒生成下色除去部411より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけ及び粒状性劣化を防ぐように処理する。階調再現処理部415も、空間フィルタ処理部413と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基に所定の処理を施す。
例えば、領域分離処理部408にて文字に分離された領域は、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部413による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部415においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が選択される。
また、領域分離処理部408にて網点に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部413において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。
そして、出力階調補正部414では、カラー画像出力装置の出力特性に基づく出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部415で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離処理部408にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
上述した各処理が施された画像データは、一旦記憶装置300に記憶され、所定のタイミングで読み出されて画像出力装置700に入力される。画像出力装置700は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に印刷(形成)する。例えば、電子写真方式及びインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置等を挙げることができるが、特に限定されるものではない。なお、以上の処理は不図示のCPU(Central Processing Unit)により制御される。
図17は前記グラデーションQRコードが付された文書に対する、実施の形態4の実施例2に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。以下、説明の便宜上、暗号化されたハッシュ値のデータに基づくマイクログラデーションが、作成者名称に基づくQRコードのセルに形成された対象文書を、所定複写実行者が複写する場合を例として説明する。なお、記憶装置300(復号鍵記憶手段)には、実施の形態1と同様、使用者名称、使用者毎のパスワード、使用者別の秘密鍵(及び公開鍵)が関連付けて記憶されており更に、実施の形態4の実施例1で記載した手法で自ら求めたハッシュ値が複数記憶されている。
複写実行者は前記対象文書の複写に先立って、まず、操作パネル500を操作して自分の名称及びパスワードを入力する。これにより、制御装置100のCPUは、操作パネル500を介して複写実行者名称及びパスワードを受け付ける(ステップS401)。
次いで、CPUは、記憶装置300に記憶されているデータに基づき、ステップS401で受け付けた複写実行者名称及びパスワードの対照を行う。前記複写実行者名称及びパスワードが整合する場合、CPUは、記憶装置300から、前記複写実行者名称又はパスワードに対応する秘密鍵を読み出す。また、これに限るものでなく、操作パネル500を介して複写実行者名称及び秘密鍵を受け付けるように構成しても良い。取得された秘密鍵は制御装置100のRAMに一時的に記憶される。
次いで、CPUは、画像読取装置200に指示し、前記対象文書の画像データの読み取りを行い、前記対象文書の画像データを取得する(ステップS402)。その後、CPUは、QRコードデータ取得部416に指示し、前記対象文書の画像データからQRコードデータを抽出する(ステップS403)。CPUの指示に応じて、QRコードデータ取得部416は、前記QRコードの切り出しシンボルに基づいてQRコードの位置を特定し、前記対象文書の画像データからQRコードデータを抽出する。CPUは、前記QRコードデータに基づき、前記対象文書の作成者名称を取得することが出来る。
CPUは、マイクログラデーションデータ取得部417に指示し、前記対象文書の画像データからマイクログラデーションデータを抽出する(ステップS404)。CPUの指示に応じて、マイクログラデーションデータ取得部417は、前記対象文書の画像データからマイクログラデーションデータを抽出する。
次いで、CPUは、復号化部418に指示し、マイクログラデーションデータの復号化を行う(ステップS405)。CPUの指示に応じて、復号化部418は、制御装置100のRAMに記憶されている前記秘密鍵を読み出し、該秘密鍵を用いて、マイクログラデーションデータの復号化を行う。これによって、前記ハッシュ値のデータを取得することが出来る。以下、復号化部418によって復号化されたハッシュ値を取得ハッシュ値という。
その後、CPUは、ドキュメント認証部420の比較部421に指示することにより、得られた取得ハッシュ値のデータと、記憶装置300に記憶されている記憶ハッシュ値のデータとの照合を行う(ステップS406)。CPUの指示に応じて、比較部421は前記取得ハッシュ値のデータと一致する記憶ハッシュ値のデータがあるか照合を行う。
CPUは、比較部421による前記照合の結果に基づき、取得ハッシュ値のデータと一致する記憶ハッシュ値のデータがあるか否かを判定する(ステップS407)。CPUは取得ハッシュ値のデータと一致する記憶ハッシュ値のデータがあると判定した場合(ステップS407:YES)、画像出力装置700に指示し、前記対象文書の複写を指示する(ステップS408)。
一方、CPUは前記取得ハッシュ値のデータと一致する記憶ハッシュ値のデータがないと判定した場合(ステップS407:NO)、複写できない旨のメッセージを操作パネル500の表示部501に表示し(ステップS409)、処理を終了する。
なお、以上の記載に限るものでなく、必要に応じて、前記取得ハッシュ値のデータと一致する記憶ハッシュ値のデータがないと判定した場合は複写を許可し、前記取得ハッシュ値のデータと一致する記憶ハッシュ値のデータがある場合は複写を許可しないように構成しても良い。
また、文書作成者がハッシュ値のデータを原稿の画像データに付加した場合のみ、又は文書作成者がハッシュ値のデータを原稿の画像データに付加していない場合のみ複写を許可するように構成することも可能である。
かつ、本実施例2に係る画像形成装置を複数備えてなる所為印刷システムを構成した場合は、夫々の画像形成装置が求めたハッシュ値を例えばネットワークを介して前記印刷システムが共有することにより、前記印刷システム以外から印刷された文書の複写を制限する構成にすることも可能である。
実施例2に記載したように、マイクログラデーションデータとして、ハッシュ値のデータを用いることによって、以下の効果を得ることが出来る。(1)ファイル名を用いた場合、文書の特定が難しいという問題を解決できる。(2)類似する文書でも、ハッシュ値は全く異なるものになるので、例えば、文書のバージョンの違いなどにも対応することができる。(3)文書全体を対象とした場合に比べ、記憶手段に対する容量的な負荷を小さくすることができる。
以上の説明では、原稿を複写する場合を例として説明したがこれに限るものでない。例えば、前記画像形成装置が、ファクシミリ送信機能、scan to e-mail機能等を備えており、取得した原稿の画像データを外部装置と送受信する場合にも、適用可能であることは言うまでもない。
例えば、モデム及びネットワークカードよりなる通信装置を備え、ファクシミリの送信を行う場合は、モデムにて、相手先との送信手続きを行い送信可能な状態が確保されると、所定の形式で圧縮した文書の画像データ(スキャナで読み込まれた画像データ)を、圧縮形式の変更等必要な処理を施して、相手先に通信回線を介して順次送信する。
また、画像データを受信する場合は、CPUは、通信手続きを行いながら相手先から送信されてくる画像データを受信して画像処理装置に入力し、画像処理装置では、受信した画像データを、不図示の圧縮/伸張処理部にて伸張処理を施す。伸張された画像データは、必要に応じて、回転処理及び解像度変換処理が行なわれ、出力階調補正、階調再現処理が施され、画像出力装置より出力される。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態5)
図18は本発明の実施の形態5に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。実施の形態5に係る画像形成装置は、実施の形態1に係る画像形成装置と同様に、制御装置100、画像読取装置200、画像処理装置400、画像出力装置700、記憶装置300、通信装置600、及び表示部501を有する操作パネル500等のハードウェアを備え、全体としてデジタル複合機を構成している。
画像処理装置400は実施の形態4と略同様の構成を有しており、A/D変換部405、シェーディング補正部406、入力階調補正部407、ドキュメント認証部420、領域分離処理部408、色補正部409、黒生成下色除去部411、変倍部412、空間フィルタ処理部413、出力階調補正部414、及び階調再現処理部415を備えている。また、画像処理装置400は、画像読取装置200と画像出力装置700とが接続されている。更に、画像処理装置400は、コード作成部410及びプレビュー制御部430を備えている。
画像処理装置400のプレビュー制御部430は、画像データに前記グラデーションQRコードの画像データを付加する際の前記印刷位置決定のために、前記画像データに基づく画像を記録用紙に記録した結果を示すプレビュー画像を、操作パネル500の表示部501に表示する。また、プレビュー制御部430は、前記画像データに係るプレビュー画像と分離して、前記グラデーションQRコードの画像データに基づくプレビュー画像(プレビュー付加画像)を表示部501に更に表示する。以下、前記グラデーションQRコードの画像データに基づくプレビュー画像を略してコードプレビュー画像という。
実施の形態5に係る画像形成装置は、実施の形態1に係る画像形成装置と異なり、プレビュー制御部430によって表示部501に表示される前記プレビュー画像及びコードプレビュー画像に基づき、印刷における前記グラデーションQRコードの位置決定を、使用者が自ら行うように構成されている。
図19は前記グラデーションQRコードの付加における、実施の形態5に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。説明の便宜上、グラデーションQRコードが付加されていない所定原稿の複写を行う場合であって、画像読取装置200が、前記所定原稿の画像データを読み取り、該画像データに、グラデーションQRコードを付加する場合を例として説明する。なお、記憶装置300(復号鍵記憶手段)には、実施の形態1と同様、使用者名称、使用者毎のパスワード、使用者別の秘密鍵(及び公開鍵)が関連付けて記憶されている。
制御装置100のCPUの指示によって、画像読取装置200は前記所定原稿の画像データを読み取り、前記所定原稿の画像データを取得する(ステップS501)。読み取られた画像データは、画像処理装置400に送られる。画像処理装置400に送られた前記画像データは、A/D変換部405、シェーディング補正部406及び入力階調補正部407での処理を経て、記憶装置300に記憶される。
次いで、CPUはプレビュー制御部430に指示することによって、前記所定原稿の画像データに基づくプレビュー画像(以下、原稿プレビュー画像)を表示部501に表示する(ステップS502)。
以下、プレビュー制御部430による前記原稿プレビュー画像の画像データの生成及び表示について説明する。
プレビュー制御部430は、記憶装置300に記憶されている、入力段調補正処理が施された画像データを読み出し、画素を間引く等の処理を行って、プレビュー画像全体が表示部501に表示されるように処理する。画素を間引く方法としては、例えば、下記の補間方法を用いられる。(1)ニアレストネイバー:補間する画素に一番近い、あるいは、補間する画素に対して所定の位置関係にある既存画素の値をその補間画素の値とする。(2)バイリニア:補間する画素を囲む周囲4点の既存画素の距離に比例した形で重み付けした値の平均を求め、その値をその補間画素とする。(3)バイキュービック:補間する画素を囲む4点に加え、更にそれらを囲む12点を加えた計16点の画素の値を用いて、補間演算を行う。
その後、間引き処理が施された画像データに対して、表示部501の表示特性に基づいた階調補正(ガンマ補正)を行い、表示部501に出力して、原稿プレビュー画像を表示する。なお、前記原稿プレビュー画像は、以上の記載のように、画像読取装置200から読み取られた原稿の画像データに基づくものではなく、一定の原稿プレビュー画像を表す画像データを記憶装置300に予め記憶しておき、常に同一の原稿プレビュー画像を表示するように構成しても良い。
次いで、前記所定原稿の複写を行う者(以下、複写実行者という。)が操作パネル500を操作して、自分の名称(他に、名前、識別番号、ID等、自分を特定できる情報であっても良い。)を入力する。CPUは、操作パネル500を介して前記複写実行者の名称を受け付ける(ステップS503)。
CPUは、受け付けた前記複写実行者の名称に基づき、QRコードの画像データを生成する(ステップS504)。つまり、CPUがコード作成部410のQRコード生成部401に指示し、QRコード生成部401が前記複写実行者の名称に基づくQRコードの画像データを生成する。
次いで、CPUは、暗号化部402に指示し、前記複写実行者の名称の暗号化を行う(ステップS505)。CPUの指示に応じて、暗号化部402は記憶装置300に記憶されているデータに基づき、前記複写実行者の名称に係る秘密鍵を用いて、前記複写実行者の名称を暗号化する。
また、CPUは、マイクログラデーション生成部403に指示を行い、マイクログラデーションの画像データを生成する(ステップS506)。CPUの指示に応じて、マイクログラデーション生成部403は、暗号化された前記複写実行者の名称に基づき、前記QRコードのセルに濃度の異なる複数の領域を備えるマイクログラデーションを表す画像データを生成する。以上の処理によって、前記グラデーションQRコードの画像データが生成され、制御装置100のRAMに一時的に記憶される。
CPUは、プレビュー制御部430に指示することによって、前記コードプレビュー画像(プレビュー付加画像)を表示部501に表示する(ステップS507)。CPUの指示に従って、プレビュー制御部430は、前記グラデーションQRコードの画像データに基づき、前記コードプレビュー画像のデータを生成し、前記原稿プレビュー画像の表示倍率になるように、大きさの調整を行い、表示部501にコードプレビュー画像を表示する。
次いで、CPUは、操作パネル500を介して、前記原稿プレビュー画像上における、前記コードプレビュー画像の位置を受け付ける(ステップS508)。図20は前記コードプレビュー画像の位置決定を説明するための説明図である。以下、前記コードプレビュー画像の位置決定に係る操作を詳しく説明する。
前記コードプレビュー画像(C)は最初、表示部501の位置Aに表示され、この際、前記コードプレビュー画像はアクティブにされている。その後、前記複写実行者は操作パネル500の前記移動キー(B)を押圧することによって、前記コードプレビュー画像を、前記原稿プレビュー画像(P)上の任意位置(位置B)まで移動させる。CPUは、操作パネル500を介して、前記コードプレビュー画像の位置に係るデータを受け付け、受け付けたデータに係る位置への前記コードプレビュー画像の表示を、プレビュー制御部430に指示する。
なお、これに限るものでなく、操作パネル500の表示部501にタッチパネルを設け、前記複写実行者が指先で希望する位置を押圧することによって、前記コードプレビュー画像の位置を受け付けるように構成しても良く、前記コードプレビュー画像を押圧したまま希望する位置までドラッグすることによって前記コードプレビュー画像の位置を受け付けるように構成しても良い。
次いで、CPUは、操作パネル500の「エンター」キーを監視することによって、受け付けた前記コードプレビュー画像の位置が確定であるか否かを判定する(ステップS509)。CPUは受け付けた前記コードプレビュー画像の表示が確定でないと判定した場合(ステップS509:NO)、換言すれば、操作パネル500の「エンター」キーが操作されていない場合は、操作パネル500の「エンター」キーが操作されるまで待機する。
一方、CPUは操作パネル500の「エンター」キーが操作された場合は、受け付けた前記コードプレビュー画像の位置が確定であると判定し(ステップS509:YES)、プレビュー制御部430に指示することによって、受け付けた前記コードプレビュー画像の前記原稿プレビュー画像上の位置に、前記コードプレビュー画像を表示する(ステップS510)。つまり、プレビュー制御部430によって、受け付けた前記コードプレビュー画像の前記原稿プレビュー画像上の位置に、前記コードプレビュー画像が表示された画像データが生成され、表示部501に表示される。
その後、CPUは、例えば「よろしいでしょうか?」とのテキスト、並びに「YES」及び「NO」のソフトキーを表示部501に表示し、操作パネル500のタッチパネルの操作を監視することによって、前記複写を行う者の確認を受け付け、複写を実行する。すなわち、ステップS509にて確定された位置を前記印刷位置として、確定された位置に係るデータに基づき、前記グラデーションQRコードの画像データを、読み取られた前記所定原稿の画像データに付加する。以上の処理により、出力用画像データが生成される。
次いで、CPUは、画像出力装置700に指示し、前記所定原稿の複写を指示する(ステップS511)。CPUの指示に応じて、画像出力装置700は、前記出力用画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。この場合、前記グラデーションQRコード画像の画像データは、R=K、G=K、B=Kのデータとして、以降の処理が行われる。
実施の形態1、実施の形態2及び実施の形態4と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る画像形成装置は、実施の形態5に係る画像形成装置と略同様の構成を有しているが、実施の形態5に係る画像形成装置より、以下の機能を更に備えている。
本発明の実施の形態6に係る画像形成装置は、ファクシミリ送受信機能、所定データを電子メールに添付して指定されたアドレスへ送信する「scan to e-mail」、利用者により指定されたフォルダに送信する「scan to ftp」、画像形成装置に装着されたUSBメモリ等に送信する「scan to USB」等のイメージ送信機能、所定画像データに基づく画像を表示部501に表示する機能を有している。
本発明の実施の形態6に係る画像形成装置においては、画像読取装置200が所定原稿の画像データを読み取り、読み取られた画像データは、画像処理装置400に送られる。画像処理装置400は前記画像データに適宜処理を施し、前記所定原稿の画像データに、グラデーションQRコードの画像データが付加された出力用画像データを得る。得られた出力用画像データは、実施の形態1から実施の形態5までに記載したように、画像出力装置700によって記録媒体に印刷されるか、上述した機能に応じて出力される。
例えば、得られた出力用画像データは、通信装置600を介して、外部装置へファクシミリ送信することも可能であり、電子メールに添付して指定されたアドレスへ送信することも可能である。また、得られた出力用画像データに基づく画像を、表示部501に表示することも可能である。
以上の記載においては、2次元コードの一例として、マトリックス型2次元コードたるQRコードを例として説明したが、これに限るものでなく、スタック型2次元コードであっても良い。
(実施の形態7)
図21は、本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。実施の形態7に係る画像形成装置は、動作を行うためのプログラムが、外部記録媒体I/F800を介してCD‐ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態7に係る画像形成装置は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信装置600を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
実施の形態7に係る画像形成装置は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、取得した取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成させ、取得した取得データのセキュリティに係る第1データを暗号化させ、暗号化された第2データに基づき、前記2次元コードのセルにマイクログラデーション(濃淡パターン)を表すパターン画像データを生成させ、前記2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づいて生成される取得データに基づく画像データに付すべき付加画像データを、前記画像データに付加させ、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離(抽出)させ、前記第1データ及び第2データの照合を実行させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば記録装置300にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムは制御装置100のRAMにロードして実行される。これにより、実施の形態1から実施の形態6までの本発明の画像形成装置として機能する。
前記記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
通信装置600を介して通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
100 制御装置
200 画像読取装置
300 記憶装置
400 画像処理装置
401 QRコード生成部
401A ハッシュ値生成部
402 暗号化部
403 マイクログラデーション生成部
410 コード作成部
420 ドキュメント認証部
421 比較部
416 QRコードデータ取得部
417 マイクログラデーションデータ取得部
418 復号化部
419 データ比較部
500 捜査パネル
501 表示部
600 通信装置
700 画像出力装置
A 可搬型記録媒体

Claims (21)

  1. 取得データに基づき出力用画像データを生成する画像生成装置において、
    前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成するコード生成手段と、
    前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化する暗号化手段と、
    暗号化された前記第2データに基づき、前記2次元コードのセルを複数の領域に分割して分割した領域毎の濃度値を調整したパターン画像データを生成するパターン生成手段と、
    生成された2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加する付加手段と
    を備えることを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記取得データにハッシュ関数を適用して、該取得データのハッシュ値を生成するハッシュ値生成手段と、
    ハッシュ値生成手段が生成したハッシュ値のデータを外部装置に出力する出力手段とを備え、
    前記暗号化手段は、前記ハッシュ値のデータを暗号化し、
    前記パターン生成手段は、暗号化された前記ハッシュ値のデータに基づき、前記パターン画像データを生成するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか一つの画像生成装置により生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得する取得手段と、
    前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離する分離手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記分離手段によって分離された第1データ及び第2データの照合を行う照合手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 利用者を識別する識別データを受け付ける受付手段を備え、
    前記照合手段は、前記受付手段が受け付けた前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行うように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 暗号化された前記第2データを復号する復号鍵を、識別データに関連付けて記憶している復号鍵記憶手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記識別データに基づき、前記復号鍵記憶手段から復号鍵を読み出す復号鍵読出手段と、
    該復号鍵読出手段が読み出した復号鍵を用いて、暗号化された前記第2データの復号を行う復号手段とを備え、
    前記照合手段は、前記復号手段によって復号された復号データと、前記識別データ又は前記第1データとの照合を行うように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 暗号化された前記第2データを復号する復号鍵を、識別データに関連付けて記憶している復号鍵記憶手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記識別データに基づき、前記復号鍵記憶手段から復号鍵を読み出す復号鍵読出手段と、
    該復号鍵読出手段が読み出した復号鍵を用いて、暗号化された前記第2データの復号を行う復号手段と、
    前記復号が成功した場合、前記付加画像データが付加されている画像データに係る処理を許可する処理許可手段と
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 外部から取得したハッシュ値のデータを記憶する記憶手段を備え、
    前記分離手段が分離した前記第2データにハッシュ値のデータが含まれている場合、
    前記照合手段は、前記第2データのハッシュ値と、前記記憶手段に記憶されているハッシュ値との照合を行うように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  9. 請求項1又は請求項2のいずれか一つの画像生成装置を備え、
    原稿から読み取られた取得データに基づく画像データに、前記画像生成装置が前記付加画像データを付加するように構成されていることを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項4から請求項8までの何れか一つの画像処理装置と、
    原稿から画像データを読み取る読取手段とを備え、
    請求項1又は請求項2のいずれか一つの画像生成装置により生成された、付加画像データが付加されている画像データを読み取った場合、
    前記画像処理装置の分離手段が前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離し、前記画像処理装置の照合手段による照合の結果に基づき、読み取った前記画像データの処理を行うように構成されていることを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項1又は請求項2のいずれか一つの画像生成装置を備え、
    該画像生成装置によって、画像データに前記付加画像データが付加された出力用画像データを生成し、該出力用画像データに基づく画像をシート上に形成するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 表示部と、
    前記画像データをシート上に形成した結果を示すプレビュー画像、及び前記付加画像データに係るプレビュー付加画像を、前記表示部に表示するプレビュー手段と、
    前記プレビュー付加画像を、前記プレビュー画像上の所定位置に表示する付加画像表示手段と
    を備えていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 請求項4から請求項8までの何れか一つの画像処理装置を備え、
    前記付加画像データが付加されている画像データを取得した場合、前記画像処理装置の照合手段による照合の結果に基づき、取得した画像データに基づく画像をシート上に形成するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 表示部を備え、
    前記照合手段による照合の結果に係るデータを前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 取得データに基づき出力用画像データを生成する画像生成方法において、
    前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成するコード生成ステップと、
    前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化する暗号化ステップと、
    暗号化された前記第2データに基づき、前記2次元コードのセルを複数の領域に分割して分割した領域毎の濃度値を調整したパターン画像データを生成するパターン生成ステップと、
    前記2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加する付加ステップと
    を含むことを特徴とする画像生成方法。
  16. 請求項15の画像生成方法により生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得する取得ステップと、
    前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離する分離ステップと、
    該分離ステップによって分離された第1データ及び第2データの照合を行う照合ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  17. 利用者を識別する識別データを受け付ける受付ステップと、
    前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行うステップと
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
  18. コンピュータに、取得データに基づき出力用画像データを生成させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、前記取得データのセキュリティに係る第1データに基づき、複数のセルを有する2次元コードの画像データを生成させるコード生成ステップと
    コンピュータに、前記取得データのセキュリティに係る第2データを暗号化させる暗号化ステップと、
    コンピュータに、暗号化された前記第2データに基づき、前記2次元コードのセルを複数の領域に分割して分割した領域毎の濃度値を調整したパターン画像データを生成させるパターン生成ステップと、
    コンピュータに、前記2次元コードの画像データ及びパターン画像データに基づく付加画像データを、前記出力用画像データに付加させる付加ステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  19. コンピュータに、請求項18のコンピュータプログラムにより生成された、前記付加画像データが付加されている画像データを取得させる取得ステップと、
    コンピュータに、前記付加画像データから前記第1データ及び第2データを分離させる分離ステップと
    コンピュータに、前記分離ステップによって分離された第1データ及び第2データの照合を行わせる照合ステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  20. コンピュータに、利用者を識別する識別データを受け付けさせる受付ステップと、
    コンピュータに、前記識別データと、前記第1データ又は第2データとの照合を行わせるステップと
    を実行させることを特徴とする請求項19に記載のコンピュータプログラム。
  21. 請求項18から請求項20までのいずれか1つに記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
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