JP4729187B2 - カード管理システムの使用方法、カードホルダ、カード、カード管理システム - Google Patents

カード管理システムの使用方法、カードホルダ、カード、カード管理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカード処理装置との電磁結合によってデータの送受信を行う非接触カードと、その非接触カードを収納するカードホルダとを用いたカード管理システムに関し、特にカードの不正利用の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、クレジットカード、プリペイドカード、デビッドカードのように顧客管理や金銭管理のためにカード利用が普及している。そして、カードの不正利用防止のために、印鑑に代わる本人確認用に暗証番号が用いられている。暗証番号は主流として単純な4桁の数字のものであり、不正利用しようとする者にとって解析が容易でセキュリティレベルが低いという課題がある。そこで、セキュリティを高くするために複雑な暗証番号を用いようとすると、利用者が複雑な暗証番号を覚えることが困難となって、本人確認が迅速に行えないという課題がある。また、指紋、虹彩模様等の照合の生物学的特徴による本人識別の技術も実用化されているが、カード発行手数料の負担や本人照合に必要な通信処理時間など、実用化に当たって解決すべき課題が残されており、全てのカード利用装置に生物学的特徴による本人識別機能が装備される可能性は低い。
【0003】
そこで、カードホルダとカードを用いたセキュリティに優れた技術として、二つ公知技術がある。第1公知技術は、カード用接触体(ホルダ)と、その接触体からの離脱後所定時間内にあることを表示する手段を備えたカード体からなるものである。第2公知技術は、電波を所定距離発信する機能を備えた携帯可能な電波発信体(ホルダ)と、ホルダからの電波を受信し、受信した電波の内容を表示する手段を備えたカード体からなるものである。第1及び第2の公知技術は、いずれの場合もカード側に表示手段やCPUに電力供給するための電池を備えるものである。また、カード側の電池として二次電池を利用して、カードホルダ10側の電池から端子接続により充電する技術も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現在開発されつつある非接触カードは電池を内蔵せず、電磁結合によりカード処理装置からの電磁波を利用して内部電源を生成するものである。そこで、非接触カード側に二次電池(コンデンサを含む)を備えることは、非接触カードの大きさ(厚さ)により難しいという課題がある。また、大気という絶縁抵抗の高い媒体を介してエネルギーの供給を非接触カードに行うため、エネルギーの供給を必要としない通常のデータ送受信と比較すると、非接触カード側への充電にはかなりのエネルギーが必要となると共に、カードホルダの電池には大きなものを用意する必要があるという課題がある。
【0005】
本発明は上述する課題を解決したもので、電池を内蔵しない型式のカードでありながら、カードの不正利用が確実に防止できるセキュリティに優れた非接触カードに対応したカード管理システムの使用方法、カードホルダ、カード、カード管理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明のカード管理システムの使用方法は、図1及び図2に示すように、カードホルダ10に収容されたカード20からカード20を取り出して、カード20に記録された電磁気情報をカード処理装置30に読込ませて処理を行うカード管理システムの使用方法に関する。まず、カードホルダ10とカードホルダ10に収容されたカード20に一対一に認証情報を予め記録しておき(S10)、カードホルダ10に装着されたカード20の認証情報が、カードホルダ10に対して予め一対一に定められた認証情報と一致しているか判断し(S16、S18)、カードホルダ10に装着されたカード20の認証情報が一致している場合には、カードホルダ10はカード処理装置30にてカード20に記録された電磁気情報が復号可能な暗号化によりカード20に電磁気情報を記録し(S24、S26)、カード処理装置30は、カード20に記録された暗号化された電磁気情報を復号する(S36)工程を有している。
【0007】
このような構成によれば、認証情報を用いてカードホルダ10とカード20との間に一対一の対応関係が存在しており、カードホルダ10と無関係なカード20が装着された場合には、カードホルダ10で認識してこの不正使用の可能性が高いカードに対してカード処理装置30にて復号可能な暗号化による電磁気情報を記録しないため、不正利用が防止できる。また、正当なカード20であるとカードホルダ10で認識すれば、カード処理装置30にて復号可能な暗号化による電磁気情報を記録するため、正当なカード20ではカード処理装置30を利用できる。
【0008】
好ましくは、カード管理システムの使用方法において、さらにカード処理装置30で復号するために、カード20に記録された前記暗号化された電磁気情報をカード処理装置30に送信し、カード処理装置30への送信終了後に、カード20に記録された暗号化された電磁気情報を消去する(S40)工程を設けると、暗号化された電磁気情報が窃取される危険性が減少する。即ち、カード処理装置30にて電磁気情報が復号可能な暗号化する方式が、使用済みのカード20に記録されていないため、暗号を復号する鍵の作成が困難となる。
【0009】
本発明のカードホルダは、図1及び図2に示すように、カードホルダ10に収容されたカード20からカード20を取り出して、カード20に記録された電磁気情報をカード処理装置30に読込ませて処理を行うカード管理システムに用いられるものに関する。本発明のカードホルダは、カードホルダ10の発行時に書き込まれる認証情報を格納するホルダ側認証情報格納手段162と、カード20側の認証情報とホルダ側認証情報格納手段162に格納された認証情報とを照合して、カード20の正当性を判断する認証情報照合手段164と、認証情報照合手段164によりカード20が正当であると判断された場合に、カード20とカード処理装置30とのデータ送受信の鍵となる暗号情報を生成する暗号生成手段166と、暗号生成手段166により生成された暗号情報を、電磁気情報としてカード20に記録させるために、カード20へ送信するホルダ側暗号情報送信手段168とを備えている。
【0010】
本発明のカードは、図1及び図2に示すように、カードホルダ10に収容されたカード20からカード20を取り出して、カード20に記録された電磁気情報をカード処理装置30に読込ませて処理を行うカード管理システムに用いられるものに関する。本発明のカードは、カード20に書き込まれた照合に必要な認証情報を格納するカード側認証情報格納手段242と、暗号化したカード20の認証情報をカードホルダ10側へ送信するカード側認証情報送信手段244と、カードホルダ10の暗号情報を電磁気情報として記録するために受信するカード側暗号情報受信手段246と、カード側暗号情報受信手段246で受信して電磁気情報として記録した暗号情報を用いて、カード処理装置30へ送信するカード側暗号情報送信手段250を備えている。
【0011】
好ましくは、本発明のカードは、カード処理装置30への暗号情報の送信終了後に、暗号情報を消去するカード側暗号情報消去手段252を備える構成とすると、カード処理装置30にて電磁気情報が復号可能な暗号化する方式が、使用済みのカード20に記録されていないため、使用済みのカード20が窃取されても暗号を復号する鍵の作成が困難となる。
【0012】
本発明のカード管理システムは、図1に示すように、カードホルダ10に収容されたカード20からカード20を取り出して、カード20に記録された電磁気情報をカード処理装置30に読込ませて処理を行うカード管理システムにおいて、請求項3に記載のカードホルダ10と、請求項4又は請求項5の何れかに記載のカード20とを用いるものである。このような構成によると、通常の使用状態においてはカード20がカードホルダ10に収容されているため、カード20が電池を有しない場合でも、カードホルダ10によりカード20の動作用電力を供給することが可能となり、カード処理装置30とカード20との情報授受に必要とされる電力がカード20に蓄えられている。また、認証情報によって一対一に組み合わせられたカードホルダ10とカード20との組合せであることをカードホルダ10が認証し、認証されないカード20がカードホルダ10に収容された場合にはカード処理装置30にて電磁気情報が復号可能な暗号化が行われない為、カード20を用いた不正行為をカード20側で防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号又は類似符号を付し、重複した説明は省略する。図1は本発明の実施の形態を説明するカードホルダシステム全体の構成ブロック図である。カードホルダシステムは、カード管理システムとして、以下に説明するものからなる。
【0014】
図において、カードホルダ10は、カード20を収納することができる箱状の筐体で、予め定められた操作により、カード20との情報送受信を行うものであり、例えば携帯情報端末やプリペイドカード式の携帯電話機のような機器を用いると良い。カードホルダ10は、インターフェース部12、照合起動手段14、制御部16及び電源部18等を内蔵すると共に、利用者のバックや衣服と接続可能とする例えばチェーンなどが固定できる構造を有している。インターフェース部12は、送信用アンテナに接続される送信回路122と、受信用アンテナが接続される受信回路124を備え、制御部16と接続されてカード20との暗号情報の送受信を行う。ここで、認証情報とはカード発行者がカード利用者の正当性を確認するのに用いるもので、例えば会員番号、自動車運転免許証番号、社会保険番号、電話番号、電子メールアドレスなどが用いられる。暗号には、米国標準暗号であるDESや大きな数の素因数分解の困難性を利用したRSAなどの各種の暗号を用いることができる。DES(Date Encryption Standard)では、暗号化・復号化するデータのまとまりの長さを示すブロック長さが64ビットで、利用できる鍵パターンの数として56ビットの鍵長が用いられている。
【0015】
照合起動手段14は、カード20との認証情報の照合を行って、その照合結果が正当であった場合に、制御部16により暗号情報の生成が行われる起動信号を出力するものである。制御部16は、インターフェース部12や照合起動手段14を制御することで、本発明を実施するために必要な情報の記憶・比較・生成などを行う。電源部18は、照合起動手段14の起動信号によりインターフェース部12と制御部16に電力を供給している。
【0016】
カード20は、R/W装置30と非接触にてデータの送受信を行うもので、インターフェース部22、制御部24、電源部26等を内蔵している。インターフェース部22は、送信用アンテナに接続される送信回路222と、受信用アンテナが接続される受信回路224を備えると共に、制御部24と接続され、R/W装置30とのデータ送受信、並びにカードホルダ10との暗号情報に関する送受信を行う。制御部24は、インターフェース部22を制御することで、R/W装置30とのデータ送受信やカードホルダ10とのデータ送受信を行う。電源部26は、R/W装置30又はカードホルダ10からの送信信号より電力を生成し、カード20内のインターフェース部22や制御部24に対して電力を供給するものである。
【0017】
R/W装置30は、カード処理装置としてカード20に対して電磁気情報を読み書きするもので、インターフェース部32、制御部34、電源部36等を内蔵している。R/W装置30は、カード20とのデータ送受信を行い、当該データ送受信に基づくデータを上位装置40、例えばカード管理システムサーバー、金銭管理システムサーバー、入退場管理システムサーバー等に出力する。インターフェース部32は、送信用アンテナに接続される送信回路322と、受信用アンテナが接続される受信回路324を備えると共に、制御部34と接続されて、カード20とのデータ送受信を行う。制御部34は、R/W装置30内のインターフェース部32を制御することで、カード20とのデータ送受信を行う。電源部36は、R/W装置30内のインターフェース部32や制御部34に対して電力を供給するものである。
【0018】
図2はカードホルダシステムの各制御部における情報の流れを説明する図である。制御部16は、ホルダ側認証情報格納手段162、認証情報照合手段164、暗号生成手段166、並びにホルダ側暗号情報送信手段168を備えている。ホルダ側認証情報格納手段162は、カードホルダ10の発行時に書き込まれる照合に必要な認証情報を格納する(S10)と共に、照合起動手段14の起動信号を入力して(S11)、カード20の認証情報を暗号化するのに必要な情報(以下「秘密鍵A」と「公開鍵A」という)を生成し、照合起動信号として出力する(S12)。
【0019】
認証情報照合手段164は、それぞれのカード20に格納されたカード20側の認証情報とカードホルダ10側の認証情報とを照合し正当性を判断するものである。認証情報照合手段164は、暗号化されたカード20の認証情報、即ち公開鍵Aによる認証の情報の暗号文を受信し(S16)、カード20の認証情報を暗号化するために用いた情報(秘密鍵A)をホルダ側認証情報格納手段162から入力して(S18)、その秘密鍵AによりS16で受信した暗号文を復号して、カードホルダ10側からの認証情報格納手段162による認証情報との照合をして、カード20が正当なものか不正使用の恐れがあるものかの判定を行う(S20)。
【0020】
暗号生成手段166は、認証情報照合手段164の判断により、正当であった場合に、カード20とR/W装置30とのデータ送受信の鍵となる暗号を生成するものであると共に、R/W装置30内にて復号できる暗号情報、即ち日時情報などをR/W装置30の秘密鍵Bにより生成される公開鍵Bを入力し(S22)、この公開鍵Bを使った暗号文を生成する(S24)。ホルダ側暗号情報送信手段168は、暗号生成手段166に生成された暗号情報をカード20へ送信する(S26)為に、送信データとして送信回路122に送る。
【0021】
カード20の制御部24は、カード側認証情報格納手段242、カード側認証情報送信手段244、カード側暗号情報受信手段246、暗号情報格納手段248、カード側暗号情報送信手段250、並びにカード側暗号情報消去手段252を備えている。カード側認証情報格納手段242は、カード20の発行時に書き込まれる照合に必要な認証情報を格納する(S10)と共に、カードホルダ10により生成されるカード20の認証情報を暗号化するのに必要な情報(公開鍵A)で、格納しているカード20の認証情報を暗号化する(S14)。カード側認証情報送信手段244は、暗号化したカード20の認証情報(暗号文)をカードホルダ10側へ送信する(S16)為に、送信データとして送信回路222に送る。
【0022】
カード側暗号情報受信手段246は、カードホルダ10の暗号情報、即ち日時情報などをR/W装置30の秘密鍵Bにより生成される公開鍵Bを使った暗号文を受信回路224を介して受信する(S26)ものである。暗号情報格納手段248は、受信した暗号情報を一時格納する(S28)もので、例えばレジスタで構成される。カード側暗号情報送信手段250は、R/W装置30との送受信の鍵として格納した暗号情報をR/W装置30へ送信する送信データとして送信回路222に送る(S32)。カード側暗号情報消去手段252は、R/W装置30への暗号情報の送信終了を検知すると(S38)、暗号情報格納手段248に一時格納されている暗号情報を消去する(S40)。
【0023】
R/W装置30の制御部34は、R/W側暗号情報受信手段342と暗号情報判断手段344を有している。R/W側暗号情報受信手段342は、カード20の暗号情報を受信回路324を介して受信する(S32)ものである。暗号情報判断手段344は、カード20との通常の送受信を行う鍵となる暗号情報を判断するもので、R/W側暗号情報受信手段342から受信したカード20の暗号情報を受取り(S34)、秘密鍵Bを用いて復号し、暗号情報の有無、R/W装置30側の日付情報などから有効性を判断する(S36)。
【0024】
このように構成された装置の動作を次に説明する。図3は図1及び図2のカードホルダシステムの動作を説明するフローチャートである。まず、前提条件として、利用者向けの発行時に、カード20及びカードホルダ10が対であることを示す照合に必要な同じ認証情報を書き込む。ここで、カードホルダ10においてはホルダ側認証情報格納手段162に、カード20においてはカード側認証情報格納手段242に認証情報が格納される。また、カードホルダ10には、カード20への暗号情報を生成するために必要なR/W装置30内の秘密鍵Bにより生成される公開鍵Bが書き込まれている。
【0025】
まず、カード20がカードホルダ10にセットされているか判断し(S102)、セットされていない場合は異常処理を行ない(S124)、終了処理とする(S126)。利用者によりカード20がカードホルダ10にセットされている場合は(S102)、カードホルダ10はカード20のセット状態にて照合起動手段14の操作を待機する(S104)。R/W装置30に近づいた利用者は照合に当たりカードホルダ10の照合起動手段14を操作する(S106)。
【0026】
照合起動手段14が操作されたカードホルダ10は、ホルダ側認証情報格納手段162により秘密鍵A(乱数)を生成する(S108)。次にホルダ側認証情報格納手段162は秘密鍵Aから公開鍵Aを生成し(S110)、照合起動信号として送信回路122とアンテナによりカード20へ送信する(S112)。なお、以後の動作において、送信は各構成の送信回路とアンテナ、受信は各構成の受信回路とアンテナが用いられるがその記載は省略する。
【0027】
他方、カード20はカードホルダ10にセットされていると(S202)、照合起動出力待機状態にある(S204)。そして、カードホルダ10による照合起動信号としての公開鍵Aを受信したカード20は、カード側認証情報格納手段242により公開鍵Aによりカード20に予め書き込まれている固有の認証情報を暗号化する(S206)。カード側認証情報送信手段244は暗号化されたカード20の認証情報を認証信号としてカード20からカードホルダ10に送信する(S208)。そして、カード20は暗号情報受信待機に移行する(S210)。
【0028】
カードホルダ10はカード20側の認証情報を受信し(S114)、認証情報照合手段164に入力する。認証情報照合手段164は照合起動手段14により生成された秘密鍵Aによりカード20からの暗号化された認証情報を復号し(S116)、ホルダ側認証情報格納手段162によるカードホルダ10の認証情報との照合をする(S118)。認証情報照合手段164の判定によりOKの場合には、カードホルダ10は暗号生成手段166により暗号情報を生成する(S120)。認証情報照合手段164の判定によりNGの場合には、異常処理を行ない(S124)、カードホルダ10は暗号生成手段166により暗号情報を生成せずに動作を終了する(S126)。
【0029】
S118の判定により、カードホルダ10を持つものが対でないカード20を取得しても不正利用することはできなくなる。また、カードホルダ10からの暗号、及びカード20からカードホルダ10への暗号をランダムとすることで、取得したカード20へ暗号情報を何らかの方法で再入力し不正利用することもある程度防止することができる。S120に続いて、カードホルダ10は暗号生成手段166により、日時情報などにより公開鍵Bを使って暗号化した暗号情報を暗号信号としてホルダ側暗号情報送信手段168によりカード20に送信する(S122)。
【0030】
カード20はカードホルダ10による暗号情報をカード側暗号情報受信手段246にて受信する(S212)。カード側暗号情報受信手段246が受信した暗号情報について暗号情報格納処理を行ない(S214)、カード20は受信した暗号情報を暗号情報格納手段248(レジスタ)に一時格納する。以上のカードホルダ10とカード20の送受信において、カード20の電力はカードホルダ10からの送信信号により賄うため、カード20側の二次電池を用い充電しなくてすむ。また、カードホルダ10にカード20をセットする構成であるので、電力の授受を行うアンテナを決まった位置に近接して設けることが可能なため、カードホルダ10からの送信エネルギーもデータ送受信と比べ少なくて良く、無駄なく供給することができる。そこで、カードホルダ10側のアンテナとしてポットコアを用いることもでき、実用上の効果が大きくなる。さらにカードホルダ10からカード20への電力供給はカードホルダ10の照合起動手段14の操作より開始してカード20の暗号情報の格納により終了させることができるので、カードホルダ10側の電源部、即ち電池も省エネルギに寄与する小型のものが利用できる。
【0031】
データ送受信の鍵となる暗号情報が格納されたカード20は、R/W装置30との送受信を待機する(S216)。他方、R/W装置30もカード20との送受信を待機している(S302)。そして、R/W装置30の送受信可能範囲にカード20が到達すると、R/W装置30から送信が行われ(S304)、R/W装置30は暗号情報入力待機に移行する(S306)。
【0032】
他方、カード20がR/W装置30からの信号を受信する(S218)と、この受信によりR/W装置30からの送信エネルギーによりカード20への電源供給がなされ、制御部24が動作状態となる。次に、カード20はR/W装置30からの送信を受信することで、送受信処理を行い(S220)、カード20はカード側暗号情報送信手段250によりカード側暗号情報格納手段248に一時収納されている暗号情報を暗号信号としてR/W装置30に送信する(S222)。
【0033】
R/W装置30はカード20からの暗号情報をR/W装置側暗号情報受信手段342に受信する(S308)。そして、R/W装置30はR/W装置側暗号情報受信手段342が受信した暗号情報について、暗号情報判断手段344により日時情報などを秘密鍵Bにより復号し(S310)、有効性を判断する(S312)。暗号情報判断手段344により有効の場合(判断情報OK)には、通常のカード20との送受信処理を開始する(S316)。暗号情報判断手段344によりNGの場合(判断情報NG)には、R/W装置30の制御部や上位装置の制御部へNG信号を出力し(S314)、カード20の不正使用に対する動作を促し、全てのシステムを終了とする(S318、S320)。
【0034】
S312の判断により、暗号入力のないカード20を取得し利用しようとしても、カードホルダ10がなければ不正利用することはできない。また、発行時に同じ認証情報が入力されていないカードホルダ10により暗号情報を入力し利用しても、カード20側の認証情報がカードホルダ10側の認証情報と異なるため不正利用することはできない。なお、暗号情報が入力されたカード20が利用された場合でも日時情報などを暗号化することで、R/W装置30にて復号後の判断に利用時間の制限を付加すれば不正利用を極力防止することが可能である。利用時間の制限としては、カードホルダ10からカード20を取り出してR/W装置30での処理が完了するまでに一般に要する時間を参考にして適宜設定するのが良く、例えば5〜10程度に設定するのが良い。
【0035】
カード20はカード側暗号情報送信手段250によるR/W装置30への暗号信号の送信により、カード側暗号情報消去手段252にその終了を示す終了情報を出力する(S224)。終了情報を入力したカード側暗号情報消去手段252は消去情報を暗号情報格納手段248に行い、暗号情報格納手段248に一時格納されていた暗号情報を消去する(S226)。暗号情報が消去されるので、カード20を取得した者がカード20内のデータから認証情報や公開鍵、秘密鍵のような暗号化システムの解析することはできない。暗号情報判断手段344の判断情報OKの場合には、R/W装置30とカード20は通常の送受信を行って、送受信が終了し(S228)、全てのシステム動作が終了する(S230)。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明カード管理システムの使用方法によれば、カードホルダに収容されたカードからカードを取り出して、カードに記録された電磁気情報をカード処理装置に読込ませて処理を行うカード管理システムにおいて、カードホルダとこのカードホルダに収容されたカードに一対一に認証情報を予め記録しておき、カードホルダに装着されたカードの認証情報が、カードホルダに対して予め一対一に定められた認証情報と一致しているか判断し、カードホルダに装着されたカードの認証情報が一致している場合には、カードホルダはカード処理装置にてカードに記録された電磁気情報が復号可能な暗号化によりカードに電磁気情報を記録し、カード処理装置は、カードに記録された暗号化された電磁気情報を復号する構成としている。そこで、第三者がカードを窃取して不正利用としても、カードと一体に使用すべきカードホルダが利用者の手元に存在して窃取者が即時に利用できる状態にないため、カードと一体に使用すべきカードホルダの同時存在性を一対一の認証情報を用いて確認するようにしているので、二次電池などを備えないカードにおいても、カードの不正使用が困難なセキュリティに優れたカード管理システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するカードホルダシステム全体の構成ブロック図である。
【図2】 カードホルダシステムの各制御部における情報の流れを説明する図である。
【図3】 図1及び図2のカードホルダシステムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 カードホルダ
20 カード
30 R/W装置(カード処理装置)
12、22、32 インターフェース部
14 照合起動手段
16、24、34 制御部
18、26、36 電源部
40 上位装置(カード管理システムサーバー)

Claims (6)

  1. カードホルダに収容されたカードから前記カードを取り出して、前記カードに記録された電磁気情報をカード処理装置に読込ませて処理を行うカード管理システムにおいて;
    前記カードホルダとこのカードホルダに収容されたカードに一対一に認証情報を予め記録しておき;
    前記カードホルダに装着されたカードの認証情報が、前記カードホルダに対して予め一対一に定められた前記認証情報と一致しているか判断し;
    前記カードホルダに装着されたカードの認証情報が一致している場合には、前記カードホルダは前記カード処理装置にて前記カードに記録された電磁気情報が復号可能な暗号化により前記カードに電磁気情報を記録し;
    前記カード処理装置は、前記カードに記録された前記暗号化された電磁気情報を復号する;
    カード管理システムの使用方法。
  2. 前記カード管理システムの使用方法において;
    さらに前記カード処理装置で復号するために、前記カードに記録された前記暗号化された電磁気情報を前記カード処理装置に送信し;
    前記カード処理装置への送信終了後に、前記カードに記録された前記暗号化された電磁気情報を消去する;
    請求項1に記載のカード管理システムの使用方法。
  3. カードホルダに収容されたカードから前記カードを取り出して、前記カードに記録された電磁気情報をカード処理装置に読込ませて処理を行うカード管理システムに用いられる前記カードホルダおいて;
    前記カードホルダの発行時に書き込まれる認証情報を格納するホルダ側認証情報格納手段と;
    前記カードホルダに収容されるカードの認証情報と前記ホルダ側認証情報格納手段に格納された認証情報とを照合して、前記カードの正当性を判断する認証情報照合手段と;
    前記認証情報照合手段により前記カードが正当であると判断された場合に、前記カードと前記カード処理装置とのデータ送受信の鍵となる暗号情報を生成する暗号生成手段と;
    前記暗号生成手段により生成された暗号情報を、電磁気情報として前記カードに記録させるために、前記カードへ送信するホルダ側暗号情報送信手段と;
    を備えるカードホルダ。
  4. カードホルダに収容されたカードから前記カードを取り出して、前記カードに記録された電磁気情報をカード処理装置に読込ませて処理を行うカード管理システムに用いられる前記カードおいて;
    前記カードに書き込まれた照合に必要な認証情報を格納するカード側認証情報格納手段と;
    暗号化した前記カードの認証情報を前記カードホルダへ送信するカード側認証情報送信手段と;
    前記カードホルダの暗号情報を電磁気情報として記録するために受信するカード側暗号情報受信手段と;
    前記カード側暗号情報受信手段で受信して電磁気情報として記録した前記暗号情報を、前記カード処理装置へ送信するカード側暗号情報送信手段とを備える;
    カード。
  5. 前記カードは、さらに前記カード処理装置への暗号情報の送信終了後に、前記暗号情報を消去するカード側暗号情報消去手段とを備える;
    請求項4に記載のカード。
  6. カードホルダに収容されたカードから前記カードを取り出して、前記カードに記録された電磁気情報をカード処理装置に読込ませて処理を行うカード管理システムにおいて;
    請求項3に記載のカードホルダと;
    請求項4又は請求項5の何れかに記載のカードとを用いる;
    カード管理システム。
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