JP4728924B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は、電気掃除機に関し、詳しくは、HEPAフィルタを備えた電気掃除機に関する。
家庭用電気掃除機においては、電気掃除機本体の前部に集塵袋が収納される集塵室が設けられ、集塵室の後部に設けられた電動送風機によって集塵室内が減圧されて、集塵室に接続される吸引ホースを介して集塵パックに塵埃を吸引する。このとき、電動送風機は集塵室内の空気を吸引して電気掃除機外部に排気するが、排気される空気は塵埃を含んでいる。
そこで、電動送風機が吸引する集塵室内の空気を電気掃除機外に排気するまでの流路に、集塵フィルタを設け、排気する空気中の塵埃を除去する。このような集塵フィルタは頻繁に交換をすることなく長期間使用するため、集塵フィルタには、例えば紫外線を照射して、防臭・抗菌の効果を持続させることが好ましい。
従来、外部からの照射光および内部に有する光源からの照射光を照射して、防臭・抗菌の効果を得る技術として、電気掃除機の集塵室内に光源と外部からの照射光の採光部を有して、集塵室内に備わる脱臭装置に照射する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−122049号公報(段落0015〜0017、図1)
しかしながら、特許文献1で開示される発明は、集塵室内に光源および脱臭装置を設けるため、集塵室が小さくなるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、集塵フィルタとしてのHEPAフィルタの表面全体に照射光を照射可能な電気掃除機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、電気掃除機に搭載される光源が発する紫外線領域の波長成分を含んだ照射光を、照射手段を用いて拡散する構成とした。
本発明によれば、HEPAフィルタの表面全体に照射光を照射可能な電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電気掃除機の外観斜視図であって、(a)は電気掃除機を前方から見た斜視図、(b)は、電気掃除機を後方から見た斜視図である。
図1の(a)および(b)に示すように、本実施形態の電気掃除機1は、ケース本体2を有し、ケース本体2の、後部の両側に車輪3,3、先端部にホースを接続するためのホース接続部4、上部にハンドル5および電源コード巻取ボタン6、両側面に側部排気口7,7、後面に後部排気口8などを備えて構成されている。
前記ケース本体2は、電気掃除機1の下側半分の外観を構成する下ケース2aと、上側半分の後部の外観を構成する上ケース2bと、上側半分の前部の外観を構成するとともに開閉可能な開閉カバー2cと、上ケース2bに取り付けられて上面の外観を構成する上面カバー2dと、上ケース2bに取り付けられて背面の外観を構成する背面カバー2eとを含んで構成されている。上ケース2bの背面には、図6に示すように、上下方向に貫通する排出口2b1が形成され、さらに、背面カバー2eには電気掃除機1の外部へ貫通する複数の開口部からなる後部排気口8が形成されている。
図2は本実施形態の電気掃除機の内部構造を示す斜視図である。図2に示すように、電気掃除機1は、ケース本体2内の後部に、インナケース10とコードリール20とが幅方向に並んで収容されている。なお、ケース本体2内の前部には、集塵室11(図8参照)が設けられ、この集塵室11内に紙パックPが装着されるようになっている。また、コードリール20は、リール部21が幅方向に回転軸を有するように支持され、リール部21に所定の長さの電源コード22が巻回されて構成されている。
図3はインナケースとその他主要部を示す斜視図である。図3に示すように、前記インナケース10は、合成樹脂などで略四角箱型に形成され、その内部に後記する電動送風機30(図6参照)が収容され、集塵フィルタとして機能する、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)40が取り付けられるようになっている。さらに、HEPAフィルタ40の端部に接するように、導光部材(照射手段)91(図2参照)が設置されている。
ここで、図2および図3に示すように、HEPAフィルタ40は、電気掃除機1内部の最上部に配置され、上面部40b(図4の(a)参照)を電気掃除機1の上方向に向けて、上面部40bが略水平になるように配置される。そこで、本実施形態においては、上面カバー2d(図1参照)を、透光性材料(例えば、透明プラスチック)で形成することを特長とする。上面カバー2dを、透光性材料で形成することによって、上面カバー2dを介して太陽光などの外光をHEPAフィルタ40の上面部40bに照射することができる。
図4は、本実施形態にかかる導光部材と、HEPAフィルタの構成を示す図であって、(a)は、インナケースを示す斜視図、(b)は、HEPAフィルタをひだ折りする態様を示す図、(c)は、導光部材と、HEPAフィルタを照射する照射光を発する白色LEDと、HEPAフィルタと、を示す斜視図である。HEPAフィルタ40は、例えば、最内層(上流側)に抗菌剤を塗布した層、中間層に帯電性を有する不織布からなる層、最外層(下流側)に強度を与えるための骨材からなる層の3層構造のものがひだ状に折り曲げられて構成されている。そして、その折り目の部分で上面部40bを形成する。
そして、合成樹脂で形成された枠体10eの内側全体に、折り目で形成される上面部40bが電気掃除機1(図1参照)の上側を向くようにHEPAフィルタ40が配設され、HEPAフィルタ40と枠体10eとの隙間の気密性が保たれるように、つまり電動送風機30(図6参照)からの排気がHEPAフィルタ40の外部に直接に漏れ出ないように接着剤などを介して取り付けられている。また、図8に示すように、枠体10eには、少なくとも1つのねじ挿通穴10e1が形成され、開口部10fには、少なくとも1つのねじ穴10f1が形成されて、ネジ10g(図5参照)を介して枠体10eが本体部10aに着脱自在に構成されることで、HEPAフィルタ40が交換可能となっている。
ここで、図4の(a)に示すように、HEPAフィルタ40の折り目に平行な方向を幅W、折り目に垂直な方向を長さLと称する。また、ひだ折りされたフィルタ部材40aの折幅(図4の(b)参照)が形成する長さをHEPAフィルタ40の厚さTと称する。
そして、図4の(a)に示すように、HEPAフィルタ40の長さL方向の一端には、折り目と平行になるように、導光部材91が枠体10eに固定されて備わる。導光部材91は板状の部材であって、HEPAフィルタ40の厚さTの値より大きな値を有する高さと、HEPAフィルタ40の幅Wの値以上の値を有する長さと、導光するための適宜な厚さを有する。そして、導光部材91の上端部がHEPAフィルタ40の上面部40bより高くなるように備わる。
導光部材91の固定方法は特に限定するものではないが、例えば、図5に示すように、導光部材91の下部に、長手方向の両端に突出する2つの固定部91c、91cを形成し、それぞれの固定部91c、91cには、貫通穴91dを設ける。
一方、前記のように、枠体10eには、ねじ挿通穴10e1が形成され、図8に示すように、インナケース10の上部の開口部10fに形成されるねじ穴10f1と、ネジ10g(図5参照)を介して枠体10eがインナケース10に着脱自在に固定される構造となっている。
そこで、導光部材91に設ける貫通穴91d、91dを、枠体10eに形成されるねじ挿通穴10e1に対応する位置に設け、図5に示すように、枠体10eをインナケース10のねじ孔10f1(図8参照)に固定するネジ10gでとも締めすることによって、導光部材91をフィルタケース10eに固定することができる。
導光部材91は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂や、ガラス等の無機材料などの透光性材料で成型される部材である。そして、図4の(a)に示すように、導光部材91の側面には、白色LED(光源)90が配置される。なお、LEDとは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)を示す。そして、導光部材91の厚さは、白色LED90が配置される側を厚くして、白色LED90から離れるにしたがって厚みを薄くしていく形状であることが好ましい。
図4の(c)は、導光部材と白色LEDの部分を拡大して示した図である。図4の(c)に示すように、導光部材91の長手方向の1つの側面と白色LED90の発光面90aとが相対して、導光部材91の入射面91aを形成する。そして、入射面91aと白色LED90の発光面90aとは、適宜な間隔を有して対峙していて、白色LED90の照射光Linは、導光部材91の入射面91aを介して導光部材91内に入射される。
導光部材91は、入射面91aから入射した白色LED90の照射光Linを、HEPAフィルタ40まで導いて、照出面91bから拡散してHEPAフィルタ40に向けて照出する機能を実現するため、照出面91bに相対する面(以下、拡散面と称する)91eには、例えばシボ加工、ドット印刷、光拡散層の形成など、照出面91bから照出される照射光を拡散するための加工(以下、拡散加工と称する)が施されている。そして、入射面91aに入射した白色LED90の照射光Linは、拡散面91eに施された拡散加工によって均一に拡散されて照出面91b側に反射して照出面91bから照出され、HEPAフィルタ40の表面全体を均一に照射する。なお、入射面91aについては、拡散加工は施されている必要はないが、拡散加工が施されていてもよい。この場合、白色LED90の照射光Linは、導光部材91に入射する際にも入射面91aで拡散されるため、導光部材91での拡散効果が増すという効果を奏する。ここで、拡散面91eの表面に施される拡散加工は、入射面91aに近い側を粗く加工し、入射面91aから離れるにしたがって、密に加工することが好ましい。このように加工することによって、導光部材91内部を進行する白色LED90の照射光Linの強さが、入射面91aから離れるにしたがって減衰していく影響を吸収することができ、HEPAフィルタ40を均一に照射することができる。
ここで、図4の(c)に示すように、白色LED90の照射光Linは、導光部材91の側面に形成される入射面91aから導光部材91に入射するため、白色LED90は、HEPAフィルタ40の上面部40bと略同等の高さに配置される導光部材91と略同等の高さに配置する。そして、HEPAフィルタ40は、太陽光の照射による抗菌材の活性化に伴う抗菌効果・消臭効果と、太陽光に含まれる紫外線による殺菌効果・消臭効果と、を得るため、図2に示すように、電気掃除機1内部の最上部に配置されている。したがって、白色LED90およびその駆動回路が備わる基板も、位置関係から電気掃除機1の最上部に配置されることが好ましい。
しかしながら、前記のように、本実施形態においては、太陽光の照射による抗菌・消臭等の効果を得るため、上面カバー2dを透光性材料で形成して、HEPAフィルタ40の上面部40bに太陽光を照射する構成とする。そのため、HEPAフィルタ40の上面部40bに重なる位置に基板を配置することはできず、基板を配置できる場所が限られ、基板の大きさも制限される。
そこで、本実施形態においては、電気掃除機1の駆動に必要な電気回路を構成する基板70を、白色LED90およびその駆動回路が備わる基板(以下、サブ基板と称する)70b(図4の(a)参照)と、その他の基板(以下、メイン基板と称する)70a(図3参照)と、に分割する構成とした。このように、白色LED90およびその駆動回路をサブ基板70bに構成することで、サブ基板70bを小さく構成することができる。そして、サブ基板70bを電気掃除機1(図2参照)内部の最上部に配置することができる。
図6は、図1の(a)のA−A断面図である。図6に示すように、電動送風機30は、金属製のモータケース31内にファン32および電動機33が収容され、ファン32が前方に向けられ、後側に設けられた電動機33の出力軸33aと接続されるようにして構成されている。モータケース31は、ファン32が収容される部分が円盤状に形成された大径部31aと、電動機33が収容される部分が大径部31aよりも小径の小径部31bとで構成されている。また、電動送風機30には、図示後方上部に、吸入した空気を排出するための排気噴出口34が設けられている。なお、排気噴出口34は、1箇所に限定されるものではなく、複数箇所に設けられていてもよい。
そして、インナケース10は、前記電動送風機30を収容するとともに前面および上面が開放した本体部10aと、弾性部材で形成されて大径部31aと嵌合する前端外周部10bと、大径部31aの前面を覆う前面部10cとが組み合わされて構成されている。また、前面部10cの中心には、集塵室11(図8参照)を通過した排気を吸入するための吸入口10dが形成されている。
インナケース10内では、モータケース31の大径部31aが前端外周部10bの内面と嵌合するように弾性支持され、モータケース31の小径部31bの後端部31b1が弾性部材36を介して本体部10aに弾性支持されている。また、インナケース10内には、電動機33の周囲を取り囲むようにしてフィルタ37が設けられている。
また、図3に示すように、インナケース10の背面10a4の幅方向の両側には、後方に延びる一対の腕部10t,10tが一体に形成され、この腕部10t,10tがケース本体2にねじ止めによって固定されている(図8参照)。
また、図8に示すように、前記本体部10a(インナケース10)の上部には、四角形状の開口部10fが形成され、この開口部10fの全体を覆うようにHEPAフィルタ40が設けられている。なお、図8のHEPAフィルタ40は、HEPAフィルタ40を取り外して裏返した状態を図示している。
また、図6に示すように、本実施形態の電気掃除機1は、電動送風機30の排気噴出口34とHEPAフィルタ40との間に形成された閉鎖空間Sに放電電極50を備えている。
図8に示すように、放電電極50は、電動送風機30の排気噴射口34(図6参照)からの排気に含まれる塵埃を帯電させる機能を有し、ハケ状電極51と、板状電極52とが所定の間隔を空けて配置されて構成されている。また、放電電極50は、インナケース10に設けられた固定部10hを介して取り付けられている。この固定部10hは、合成樹脂などで板状に形成され、放電電極50が開口部10fの中央寄りに位置するように構成されている。また、固定部10hには、放電電極50に排気が直接に当たることがないように、遮蔽板10h1が放電電極50の下部に位置するように設けられている。
また、放電電極50は、リード線51a,52aと接続され、リード線51a,52aが、開口部10fの縁部に形成された切欠溝10f2,10f2を通ってインナケース10の外部に延びるように構成されている。また、開口部10fの内周縁部に沿ってシール部材38が設けられ、枠体10eの縁部10e2のリード線51a,52aと重なる位置にシール部材39が設けられ、本体部10aと枠部10eとの連結部での機密性が保たれて、電動送風機30(図6参照)からの排気が、本体部10aと枠部10eとの隙間や、切欠溝10f2,10f2から漏れ出ないようになっている。
また、放電電極50は、リード線51a,52aを介して、インナケース10の外側に設けられる高電圧発生装置60(図6参照)と接続されている。したがって、高電圧発生装置60を駆動するための、高圧発生回路を構成する基板を有する。そして、前記の高圧発生回路は高熱を発して高温となる回路であるため、高圧発生回路を構成する基板は冷却されることが好ましい。
ここで、図6および図7を参照しながら、本実施形態の電気掃除機1における、電動送風機30から送出される空気の流れを説明する。図7は、図1の(b)のB−B断面図である。図6に示すように、モータ制御基板80および制御用のメイン基板70aの制御によって電動機33が駆動されてファン32が回転すると、インナケース10の前面に形成された吸入口10dから空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ファン32を回り込むようにして後方へと流れ、モータケース31と電動機33との間の隙間を通って排気噴出口34から排出される。
なお、前記のモータ制御基板80には、電動機33の駆動を制御するための電気回路が構成され、メイン基板70aには、モータ制御基板80を介して電動機33を制御するための電気回路(例えば、電動機33の駆動を制御するための、図示しないCPU(Central Processing Unit)および周辺回路が備わる制御回路)が構成される。
そして、排気噴出口34から排出される空気は、その空気に含まれる塵埃の一部がフィルタ37によって除去され、さらにHEPAフィルタ40を通過することで、塵埃がさらに除去される。またこのとき、メイン基板70aによる制御によって、高電圧発生装置60を介して放電電極50が高電圧状態に設定されているので、排気に含まれる塵埃が帯電され、帯電した塵埃が、HEPAフィルタ40の中間層に設けられた、帯電性を有する不織布からなる層に吸着されることにより、捕塵効率がさらに高められる。さらに、電動送風機30の排気噴出口34とHEPAフィルタ40との間がインナケース10によって閉鎖空間Sとなっているので、排気噴出口34から排出された排気はすべてHEPAフィルタ40を通過するので捕塵効率がさらに高められ、しかも放電電極50で塵埃を帯電化(イオン化)させる際に塵埃の帯電化率を高めることができるので、HEPAフィルタ40への塵埃の吸着率を高めることができ、その結果、塵埃の捕塵効率をさらに一層高めることができる。
HEPAフィルタ40を通過した空気は、インナケース10の側面10a1,10a2を上下方向の上から下へ向けて流れる排気流路Q1,Q2、および背面10a4(図6参照)を上下方向の上側から下側に向けて流れる排気流路Q3を通過した後、底面10a3を流れる排気流路Q4を通過し、コードリール20に設けられた排気流路Q5を通過して、電気掃除機1の外部に排出されるようになっている。また、図7に示すように、HEPAフィルタ40を通過した排気は、その一部が上ケース2bに設けられた図示右側の側部排気口7から排出され、排気流路Q5を通過した排気は、上ケース2bに設けられた図示左側の側部排気口7から排出される。また、図6に示すように、HEPAフィルタ40を通過してインナケース10の背面10a4に流れた排気は、その一部が上ケース2bに設けられた排出口2b1を通過して、背面カバー2eに設けられた後部排出口8から外部へ排出される。
そこで、本実施形態においては、前記のメイン基板70aを、例えば図6に示すように、インナケース10の背面10a4に、ねじ止め等で固定して、排気流路Q3を形成する空間に配置する構成とした。さらに、メイン基板70aの近傍に高電圧発生装置60を配置した。このように、メイン基板70aと高電圧発生装置60を、排気流路Q3を形成する空間に配置することで、排気流路Q3を流れる排気によって、これらを冷却することができる。
さらに、本実施形態においては、図6に示すようにモータ制御基板80をインナケース10の底部に形成される排気流路Q4に配置することにより、別個に冷却手段を追加することなく、モータ制御基板80を冷却することが可能になる。
以上のように構成される電気掃除機1を駆動すると、サブ基板70bに構成される白色LED90の駆動回路の動作によって白色LED90が発光して、図9の(a)に示すように、照射光Linを導光部材91の入射面91aに向かって照射し、入射面91aに照射された照射光Linは、導光部材91内部を直進して、拡散面91eで拡散されて照出面91bから照出され、HEPAフィルタ40を照射する。
図9は、白色LEDの照射光が導光部材で拡散されてHEPAフィルタを照射する態様を示す模式図である。図9の(a)に示すように、白色LED90の照射光Linは、入射面91aから導光部材91に入射して、導光部材91の内部を直進して(図9の(a)に破線で示す)拡散面91eに当たり、反射して角度が変わることで拡散され、照出面91bから照出される照射光(以下、フィルタ照射光と称する)Lout(図9の(a)に実線で図示)となる。照出面91bから照出されるフィルタ照射光Loutは、拡散面91eに施された拡散加工によって均一に拡散されているため、HEPAフィルタ40の表面全体に、均一に照射される。
なお、図9の(a)は模式図であるためフィルタ照射光Loutを点在(図9の(a)では9箇所)して図示しているが、本実施形態にかかる導光部材91におけるフィルタ照射光Loutは、照出面91bの全面から均一に照射される。
また、導光部材91は、図9の(b)に示すように、拡散面91eの表面に、非透光性材料(例えば、非透光性のプラスチック)からなるフィルム部材91fを貼り付ける構造であってもよい。このような構造により、拡散面91eで拡散されずに透過した照射光Linが導光部材91の外部に照出されることを防止でき、不必要な部分を照射しないという効果を奏する。なお、図9の(b)は、フィルタ照射光Loutを省略して示している。
さらに、導光部材91内を進行する照射光Linを反射する能力を有する部材(例えば、金属材料)でフィルム部材91fを形成すれば、導光部材91の内部で拡散面91eに到達し、拡散されずに透過した照射光Linは、図9の(b)に示すように、フィルム部材91fによって反射して導光部材91内部に戻されるため、照射光Linを効率よく照出面91bから照出することができるという効果を奏する。なお、導光部材91の表面にフィルム部材91fを貼り付ける構造は、これに限定されるものではなく、導光部材91に表面処理(例えば、金属薄膜を蒸着するなど)を施すなどの方法であってもよい。
また、本実施形態においては、光源として使用する白色LED90の照射光の波長成分に、紫外線(Ultra Violet:以下、UVと称する場合がある)領域の波長成分を有することを特徴とする。白色LED90として、例えば、紫外線を発するLEDを蛍光体の励起光源として使用し、蛍光体の発光によって白色光を得る形態の白色LEDを使用すればよい。このような形態の白色LED90を使用することで、UV領域の波長成分を含んだ照射光(白色光)を得ることができる。なお、UV領域の波長成分を含んだ照射光を発する光源であれば、白色LEDに限定されるものではない。
このように、光源として使用する白色LED90の照射光の波長成分に、UV領域の波長成分を有することで、HEPAフィルタ40にUV領域の波長成分を含んだ照射光を照射することができ、UV領域の波長成分でHEAPフィルタ40を殺菌するとともに、HEPAフィルタ40に塗布される抗菌材の活性化による抗菌の効果を奏する。さらに、殺菌や抗菌および臭い成分の分解による消臭の効果を奏する。
また、サブ基板70bを電気掃除機1の最上部に配置することで、図4の(a)に示すように、サブ基板70bには、除塵動作中であることを通知する、除塵状態表示LED93や、ごみ捨て時期を通知する、ごみ捨て表示LED94などのインジケータ用LEDおよび各LEDの駆動回路を構成することができる。図10は、電気掃除機のサブ基板の位置における部分断面図である。図10に示すように、サブ基板70bは電気掃除機1の最上部に配置されるため、電気掃除機1のケース本体2の上面側において、除塵状態表示LED93やごみ捨て表示LED94に相当する位置に、例えば透光性材料からなる表示窓2fを設けることで、電気掃除機1の外部上面から各LEDの状態(例えば、点灯及び消灯)を視認できる。
さらに、図4の(a)および図10に示すように、サブ基板70bには、メロディブザー92とその駆動回路を構成することができる。メロディブザー92は除塵動作中にメロディを流す部材であって、電気掃除機1の外部にメロディを認識させるために、電気掃除機1のケース本体2に近い位置に設けることが好ましい。図10に示すように、サブ基板70bは、電気掃除機1の最上部に備わるため、サブ基板70bにメロディブザー92を備えると、電気掃除機1のケース本体2に近い位置にメロディブザー92を設けることができる。
なお、サブ基板70bに、除塵状態表示LED93やごみ捨て表示LED94と各LEDの駆動回路、およびメロディブザー92とその駆動回路を構成しても、これらの回路規模は小さく、電気掃除機1の最上部に配置できる基板の大きさの許容範囲内に抑えることができる。
このようにして構成される、本実施形態にかかる電気掃除機1は、白色LED90の照射光Linを、導光部材91の拡散面91eで拡散してHEPAフィルタ40の表面に向けて照射する導光部材91を有しているため、少ない数(本実施形態においては1つ)の白色LED90の照射光LinをHEPAフィルタ40の表面全体に均一に効率よく照射することができ、照射に要する電力も極めて少なくて済むという、優れた効果を奏する。そして、例えば夜間や人工照明下など、太陽光が届かない環境で電気掃除機1を使用しても、白色LED90の照射光に含まれるUV領域の波長成分によって、HEPAフィルタ40を抗菌(殺菌)・消臭することができるという、優れた効果を奏する。
また、前記のように、HEPAフィルタ40の上部に相当する部分に配置される上面カバー2dは透光性材料で形成される。そして、導光部材91の照出面91bに着色した透明フィルム部材等を貼り付ける構成にすると、照出面91bから照射される白色LED90の照射光は、透明フィルム部材に着色された色に変換されて、HEPAフィルタ40を照射する。HEPAフィルタ40は、透光性材料で形成される上面カバー2dを通して、電気掃除機1の外部から視認されるため、HEPAフィルタ40が透明フィルム部材に着色された色の光で照明されるのと同等な視覚的効果を演出することができる。
そして、導光部材91の照出面91bに、例えば青色に着色した透明フィルム部材等を貼り付けることで、クリーンな、あるいは清潔な、というイメージを演出することができるという、優れた効果を奏する。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機1においては、UV領域の波長成分を有する光源として、少ない数の白色LEDを備えればよく、光源の駆動回路構成も白色LEDの駆動回路を備えればよいため、回路構成も簡素化でき電気掃除機の大きさを大きくすることも無く、製造コストも抑えられるという優れた効果を奏する。また、白色LEDは長寿命の素子であるため、光源を頻繁に交換する必要もなくメンテナンス性に優れるという効果を奏する。さらに、光源の駆動電力も、少ない数の白色LEDを駆動する電力でよいため、光源の駆動電力も非常に少なくてすむという、優れた効果を奏する。
(a)は電気掃除機を前方から見た斜視図、(b)は、電気掃除機を後方から見た斜視図である。 電気掃除機の内部構造を示す斜視図である。 インナケースとその他主要部を示す斜視図である。 (a)は、インナケースを示す斜視図、(b)は、HEPAフィルタをひだ折りする態様を示す図、(c)は、導光部材と白色LEDとHEPAフィルタとを示す斜視図である。 導光部材の固定方法を示す図である。 図1の(a)のA−A断面図である。 図1の(b)のB−B断面図である。 インナケースと枠体の固定方法を示す図である。 (a)は、白色LEDの照射光が導光部材で拡散されてHEPAフィルタを照射する態様を示す図、(b)は、拡散面の表面に貼り付けられる非透光性材料からなるフィルム部材によって、照射光が反射する態様を示す図である。 電気掃除機のサブ基板の位置における部分断面図である。
符号の説明
1 電気掃除機
2 ケース本体
2d 上側カバー
30 電動送風機
40 HEPAフィルタ
40a フィルタ部材
40b 上面部
90 白色LED
91 導光部材
91a 入射面
91b 照出面
91e 拡散面
Lin 照射光
Lout フィルタ照射光

Claims (3)

  1. 電動送風機と、
    前記電動送風機が送出する空気を通過させる集塵用のHEPAフィルタと、
    照射光を発する光源と、を含んで構成される電気掃除機であって、
    前記光源が発する前記照射光を入射する入射面と、
    前記入射面に入射された前記照射光を照出する照出面と、
    前記照出面と相対するとともに、前記入射面に近い側が粗く、前記入射面から離れるにしたがって密に加工される拡散加工が施された拡散面と、を有し、
    前記入射面から離れるにしたがって前記照出面と前記拡散面の間の厚みが薄くなり、
    前記入射面に入射した前記照射光を前記HEPAフィルタまで導いて、前記照出面から拡散しながら照出して前記HEPAフィルタに向けて照射する照射手段を備え、
    前記光源が発する前記照射光が、前記照射手段を介して前記HEPAフィルタを照射するように構成されることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記光源が発する前記照射光は、波長成分に紫外線領域の波長成分を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記HEPAフィルタは、シート状のフィルタ部材をひだ状に折って形成され、前記ひだ状に折ったフィルタ部材の折り目の部分で形成される上面部を前記電気掃除機の上側に向けて水平に、前記電気掃除機の最上部に備わっていて、
    前記HEPAフィルタの上部には、透光性材料からなる上面カバーが備わることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の電気掃除機。
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