JP4728436B2 - インターネットワーク装置 - Google Patents
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Description
現存するルータ装置ならび新規のルータ装置において、機能拡張を実行するための機能拡張モジュールを複数枚搭載して、スケーラブルに拡張が行える装置を考えた場合、ルータ装置にルーティングモジュールが複数枚搭載できることを利用して、ルーティングモジュールの一部を機能拡張モジュールに置き換えて搭載する方が良い。このとき機能拡張モジュールはルーティングモジュールと同じ結合手段につながるユニットとしての制限を受ける。しかも、当該機能拡張モジュールによるパケットデータの加工により新たなアドレス情報を持つパケットが生成された場合、次のルーティング先を経路計算し直さなければならないので、ルーティングモジュールと同等のルーティング機能を持つことが必要となる。
しかし、機能拡張モジュールとして上記従来技術の補助プロセッサを用いて、補助プロセッサにルーティングソフトウェアを実行しても、ソフトウェアによる低速なルーティング処理ではパケットの中継速度が遅くなってしまう問題がある。
そのための機能実行モジュールの接続方法を以下に例示する。
機能拡張モジュールにルーティング機能が必要ならば、高速なルーティングモジュールをそのまま利用して、その配下に機能実行モジュールを接続すれば、高速で改造量を最小限にした機能拡張モジュールの搭載が可能である。
そこで、機能実行モジュールの接続方法としては、ルーティングモジュールに接続している回線制御モジュールの代わりに機能実行モジュールを接続することで実現できる。
機能拡張モジュールにルーティング機能が必要ならば、高速なルーティングモジュールをそのまま利用して、回線制御モジュールの接続とは別に、拡張機能を実行する機能実行モジュールを接続するインタフェースを設けて、機能実行モジュールを接続することで、高速で改造量を最小限にした機能拡張モジュールの搭載が可能である。
(i)機能実行モジュールの接続方法としては、ルーティングモジュールから汎用バスまたは特定のインタフェースの線を取り出して、そこに機能実行モジュールをつなげ、使用しなくなった回線制御モジュールを取り外してしまう手段。
(ii)機能実行モジュールの接続方法としては、ルーティングモジュールから汎用バスまたは特定のインタフェースの線を取り出して、そこに機能実行モジュールをつなげる手段。
ルーティングモジュールが、パケットに付加された識別子によって機能拡張モジュールと回線制御モジュールの両方を使い分けて使用するか、または、機能実行モジュールと機能実行モジュールを切り替えて使用する。
(4)上記の(1)〜(3)において、ルーティングモジュール内に機能実行モジュールを一緒に組込んで、一つのボード上に載せて機能拡張モジュールとしてしまう方法。
該メインプロセッサモジュールに接続され、相互に接続ができる結合手段を有し、
受信パケットデータのアドレス情報及び予め記憶された中継経路選択情報により経路検索を行うルーティング機能と、中継先ネットワークへの該受信パケットデータの中継処理を該結合手段を介して相互に行う機能を具備した複数のルーティングモジュールを有し、
各々の該ルーティングモジュールに直結し、ネットワークを制御して前記パケットデータの送受を行う回線制御モジュールを有するインターネットワーク装置に対して、
パケット加工やプロトコル処理などの機能を付加する機能拡張モジュールを追加するため、当該機能拡張モジュールの構成として、上記ルーティングモジュールの内、1つまたは複数を利用し、当該ルーティングモジュールに接続している当該回線制御モジュールの代わりに、付加機能の実行を行うことができる機能実行モジュールを接続するという手段によって、
当該機能実行モジュールによるパケットデータの加工により新たなアドレス情報を持つパケットが生成された場合でも、接続している当該ルーティングモジュールにより当該パケットの新たなルーティング先を選び転送することができることを特徴とした機能拡張モジュールを搭載したインターネットワーク装置を提供することにある。
該メインプロセッサモジュールに接続され、相互に接続ができる結合手段を有し、
受信パケットデータのアドレス情報及び予め記憶された中継経路選択情報により経路検索を行うルーティング機能と、中継先ネットワークへの該受信パケットデータの中継処理を該結合手段を介して相互に行う機能を具備した複数のルーティングモジュールを有し、
各々の該ルーティングモジュールに直結し、ネットワークを制御して前記パケットデータの送受を行う回線制御モジュールを有するインターネットワーク装置に対して、
パケット加工やプロトコル処理などの機能を付加する機能拡張モジュールを追加するため、当該機能拡張モジュールの構成として、上記ルーティングモジュールの内、1つまたは複数を利用し、当該ルーティングモジュールと汎用バスまたは特定のインタフェースを介して、付加機能の実行を行うことができる機能実行モジュールを接続し、不要となった当該回線制御モジュールを取り外すという手段によって、
当該機能実行モジュールによるパケットデータの加工により新たなアドレス情報を持つパケットが生成された場合でも、接続している当該ルーティングモジュールにより当該パケットの新たなルーティング先を選び転送することができることを特徴とした機能拡張モジュールを搭載したインターネットワーク装置を提供することにある。
該メインプロセッサモジュールに接続され、相互に接続ができる結合手段を有し、
受信パケットデータのアドレス情報及び予め記憶された中継経路選択情報により経路検索を行うルーティング機能と、中継先ネットワークへの該受信パケットデータの中継処理を該結合手段を介して相互に行う機能を具備した複数のルーティングモジュールを有し、
各々の該ルーティングモジュールに直結し、ネットワークを制御して前記パケットデータの送受を行う回線制御モジュールを有するインターネットワーク装置に対して、
パケット加工やプロトコル処理などの機能を付加する機能拡張モジュールを追加するため、当該機能拡張モジュールの構成として、上記ルーティングモジュールの内、1つまたは複数を利用し、当該ルーティングモジュールに回線制御モジュールの接続とは別の汎用バスまたは特定のインタフェースを介して、付加機能の実行を行うことができる機能実行モジュールを接続するという手段によって、
当該回線制御モジュールと当該機能実行モジュールの両方もしくは切り替えて使用することができることを特徴とした機能拡張モジュールを搭載したインターネットワーク装置を提供することにある。
また、上述のような記載インターネットワーク装置において、当該ルーティングモジュール内に当該機能実行モジュールをいっしょに組込んで、一つのボード上に載せてしまった機能拡張モジュールを搭載するようにしてもよい。
複数の回線に接続され、いずれかの回線から受信したパケットを他の回線に中継するインターネットワーク装置であって、
第1の接続部と、
該第1の接続部に接続された複数のルーティング部であって、各々の該複数のルーティング部は、前記第1の接続部を介して相互にパケットを送受信する、前記複数のルーティング部と、
複数の第2の接続部であって、各々の該第2の接続部は、いずれか1つの前記ルーティング部と接続される、前記複数の第2の接続部と、
複数の回線制御部であって、各々の該回線制御部は、少なくとも1つの回線といずれか1つの前記第2の接続部とに接続され、いずれかの回線からパケットを受信して前記第2の接続部にそのパケットを送信し、また、前記第2の接続部からパケットを受信していずれかの回線にそのパケットを送信する、前記複数の回線制御部と、
少なくとも1つの機能実行部であって、該機能実行部はいずれか1つの前記第2の接続部に接続され、該接続された第2の接続部からパケットを受信し、そのパケットに対して所定の付加機能を実行し、そのパケットを前記接続された第2の接続部に送信する、前記少なくとも1つの機能実行部と、
を備え、
前記ルーティング部のうち少なくとも1つのルーティング部は、該ルーティング部と接続された前記第2の接続部を介して、前記回線制御部及び前記機能実行部と接続され、
各々の前記ルーティング部は、接続された前記第2の接続部からパケットを受信すると、他の前記ルーティング部を宛先としてそのパケットを前記第1の接続部に送信し、前記第1の接続部からパケットを受信すると、前記第2の接続部にパケットを送信する、
インターネットワーク装置を提供する。
複数の回線に接続され、いずれかの回線から受信したパケットを他の回線に中継するインターネットワーク装置であって、
第1の接続部と、
該第1の接続部に接続された複数のルーティング部であって、各々の該複数のルーティング部は、前記第1の接続部を介して相互にパケットを送受信する、前記複数のルーティング部と、
複数の第2の接続部であって、各々の該第2の接続部は、いずれか1つの前記ルーティング部と接続される、前記複数の第2の接続部と、
複数の回線制御部であって、各々の該回線制御部は、少なくとも1つの回線といずれか1つの前記第2の接続部とに接続され、いずれかの回線からパケットを受信して前記第2の接続部にそのパケットを送信し、また、前記第2の接続部からパケットを受信していずれかの回線にそのパケットを送信する、前記複数の回線制御部と、
複数の機能実行部であって、いずれかの該機能実行部はいずれかの前記第2の接続部に接続され、該接続された第2の接続部からパケットを受信し、そのパケットに対して所定の付加機能を実行し、そのパケットを前記接続された第2の接続部に送信する、前記複数の機能実行部と、
を備え、
複数の前記ルーティング部は、いずれかの前記回線制御部と接続されたいずれかの前記第2の接続部に接続される第1のルーティング部と、いずれかの前記機能実行部に接続されたいずれかの前記第2の接続部に接続される第2のルーティング部と、いずれかの前記回線制御部及びいずれかの前記機能実行部に接続されたいずれかの前記第2の接続部に接続される第3のルーティング部とを含み、
前記第1のルーティング部、前記第2のルーティング部及び前記第3のルーティング部は、接続された前記第2の接続部からパケットを受信すると、複数の前記ルーティング部のうちのいずれかのルーティング部を宛先としてそのパケットを前記第1の接続部に送信し、前記第1の接続部からパケットを受信すると、接続された前記第2の接続部にパケットを送信する、
インターネットワーク装置を提供する。
複数の回線に接続され、いずれかの回線から受信したパケットを他の回線に中継するインターネットワーク装置であって、
第1の接続部と、
該第1の接続部に接続された複数のルーティング部であって、各々の該複数のルーティング部は、前記第1の接続部を介して相互にパケットを送受信する、前記複数のルーティング部と、
複数の第2の接続部であって、各々の該第2の接続部は、いずれか1つの前記ルーティング部と接続される、前記複数の第2の接続部と、
複数の回線制御部であって、各々の該回線制御部は、少なくとも1つの回線といずれか1つの前記第2の接続部とに接続され、いずれかの回線からパケットを受信して前記第2の接続部にそのパケットを送信し、また、前記第2の接続部からパケットを受信していずれかの回線にそのパケットを送信する、前記複数の回線制御部と、
少なくとも1つの機能拡張部であって、該機能拡張部は前記第1の接続部に接続され、該接続された第1の接続部からパケットを受信し、そのパケットに対して所定の付加機能を実行し、そのパケットを前記接続された第1の接続部に送信する、前記少なくとも1つの機能拡張部と、
を備え、
各々の前記ルーティング部は、前記第2の接続部からパケットを受信すると、他の前記ルーティング部またはいずれかの前記機能拡張部を宛先としてそのパケットを前記第1の接続部に送信し、前記第1の接続部からパケットを受信すると、前記第2の接続部にパケットを送信する、
インターネットワーク装置を提供する。
・機能実行モジュールとルーティングモジュールの組み合わせによる高速処理が行える。
・機能実行モジュールによる機能拡張が現存するルータ装置に適用できるので、既に購入しているユーザの装置にも適用が可能となる。
・ルーティングモジュール機能を除いて機能実行モジュールの機能を実現できるので開発コストを削減できる。
・機能実行モジュールをスケーラブルに搭載することができ、拡張性がある。
・機能実行モジュールをスケーラブルにできるので複数の機能を搭載することができる。
・機能実行モジュールをスケーラブルにできるので異なる複数の機能を搭載することができる。
・機能実行モジュールをスケーラブルにできるので複数の機能実行モジュールに負荷分散して処理することで、処理性能を向上させることができる。
図1は、従来のルータ装置に、機能拡張モジュールを設けたときのルータ装置のブロック図であり、複数のルーティングモジュール51〜5nを接続している結合手段と同じ上位バス1に、機能拡張モジュール6を接続している基本構成図である。
本発明の1つの手段としては、ルーティングモジュール32の下位側の下位バス42のコネクタに回線制御モジュールを接続する代わりに機能実行モジュール62を接続する方法である。この方法では、ルーティングモジュール32のハードウェアを全く変更することなく機能実行モジュール62を接続できる利点がある。また、一つのボード上にルーティングモジュール32と機能実行モジュール62の両方を載せてしまって下位バスでつないでもよい。
図3は、本発明の一実施の形態を用いた場合の機能実行モジュールを接続したルータ装置のブロック図である。以下に、構成ならびに各部の説明を行う。ここでは機能拡張モジュール6は、特に、その機能を実行するために、複雑なプロトコルをソフトウェア処理する手段と、高速なハードウェア処理を実行する手段を搭載した機能実行モジュール62を備える。機能実行モジュール62は、汎用バス95と、下位バス42と汎用バス95との間でパケットデータ等の転送を行って両方のバスをブリッジ接続するバス連結部91と、汎用バス95に接続されるCPU96、CPU96用のメモリ97、汎用バス95に接続する1つまたは複数の機能アクセラレータ98を有する。バス連結部91は、下位バス受信部92、下位バス送信部93、データ転送制御部94を備える。
回線テーブル検索部15は、上位バス1から受信したパケットに対して、パケットに付加されている識別子101に記載された回線番号103を検索キーとし、回線テーブル16の回線番号401を検索する。結果、該パケットを送出する物理回線モジュール番号403と物理回線番号402が求まる。
回線制御モジュール51で回線23からのパケット受信を認識する(ステップ1001)。下位バス送受信部19は受信パケットをパケットバッファ13に格納する(ステップ1002)。この際、下位バス送受信部19は、パケットの先頭部分に識別子101を付加する(ステップ1003)。
機能拡張モジュール6内のルーティングモジュール32では、上位バス送受信部10が、上位バス1からのパケット受信を識別子101のモジュール番号102等により認識する(ステップ4101)。上位バス送受信部10は受信パケットをパケットバッファ13に格納する(ステップ4102)。続いて回線テーブル検索部15は、パケットに付加された識別子101に格納されている回線番号103を検索キーにして、回線テーブル16を検索する(ステップ4103)。回線テーブル検索部15は、ステップ4103の検索が成功した場合、パケットを送信する物理回線制御モジュール番号403と物理回線番号402を得る。下位バス送受信部19は、物理回線制御モジュール番号403と該物理回線番号402で示された(回線制御モジュールの代わりに接続している)機能実行モジュール62に送信を指示する(ステップ4104)。このように、受信パケット105の識別子101中の回線番号103に基づき、転送する機能モジュール62が適宣選択・設定される。これがパケットデータの流れt1の一般的な処理手順である。一方、もしステップ4103の検索が失敗した場合は、パケットを廃棄(ステップ4107)して送信処理を終了する。
機能実行モジュール62の下位バス受信部92が、下位バス42からのパケット受信を物理回線制御モジュール番号403又は物理回線番号402等により認識する(ステップ2101)。下位バス受信部92はパケットをデータ転送制御部94に送る(ステップ2102)。データ転送制御部94は機能アクセラレータ98に向けて汎用バス95にパケットを転送する(ステップ2103)。機能アクセラレータ98がパケットを受信する(ステップ2104)。なお、汎用バス95は物理回線制御モジュール番号403又は物理回線番号402に基づいて、処理すべきパケットの受信を識別することも可能である。機能アクセラレータ98が受信パケットについて、IP付加機能処理を施す(ステップ2105)。ここで行われる機能の一例を挙げると、例えば、IETF(Internet Engineering Task Force)がRFC(Request For Comments)と称して通し番号をつけて公開しているものでRFC2401などの暗号処理を行うIPsec機能などがある。機能アクセラレータ98は、処理を施された後のパケットの識別子101を削除し(ステップ2106)、データ転送制御部94に向けて汎用バス95にパケットを転送する(ステップ2107)。データ転送制御部94は汎用バス95からパケットを受信する(ステップ2108)。データ転送制御部94は下位バス送信部93を使って下位バス42の先のルーティングモジュール32へパケットを送る(ステップ2109)。
ルーティングモジュール32の下位バス送受信部19が下位バス42から、付加処理を施されたパケット受信を認識する(ステップ1101)。下位バス送受信部19は受信パケットをパケットバッファ13に格納する(ステップ1102)。この際、下位バス送受信部19は、パケットの先頭部分に識別子101を付加する(ステップ1103)。
送信側ルーティングモジュール33の上位バス送受信部10が、上位バス1からのパケット受信を識別子101のモジュール番号102等により認識する(ステップ4001)。上位バス送受信部10はパケットをパケットバッファ13に格納する(ステップ4002)。続いて回線テーブル検索部15は、パケットに付加された識別子101に格納されている回線番号103を検索キーにして、回線テーブル16を検索する(ステップ4003)。もしステップ4003の検索が失敗した場合は、パケットを廃棄(ステップ4007)して送信処理を終了する。一方、ステップ4003の検索が成功した場合、回線テーブル16によりパケットを送信する回線23の物理回線番号402を得る。下位バス送受信部19は、該物理回線番号402の指す回線23を制御する回線制御モジュール3に送信を指示する(ステップ4004)。指示を受けた回線制御モジュール3は、パケットバッファ13からパケットをとりだし、パケットの先頭部分に付加された識別子101を削除した後(ステップ4005)、パケットを回線23へ送出する(ステップ4006)。以上が、パケットデータの流れt1の一般的な処理手順である。
なお、本発明では、機能実行モジュール62は、複数の機能アクセラレータ98を備え各種付加機能を実行してもよいし、さらに、機能拡張モジュール6が複数の機能実行モジュール62を備え、各種付加機能を実行することができる。
本発明のもう1つの手段としては、ルーティングモジュール34に汎用バスもしくは特定のインタフェースのコネクタを設けて機能実行モジュールを接続する方法である。この方法では、ルーティングモジュールのハードウェアの変更を最小限にして機能実行モジュールを接続できる利点がある。また、一つのボード上にルーティングモジュールと機能実行モジュールの両方を載せてしまって汎用バスもしくは特定のインタフェースでつないでもよい。
図13は本発明の一実施の形態を用いた場合の、機能拡張モジュールの構成としてルーティングモジュールに機能実行モジュールを搭載したルータ装置のブロック図である。構成ならびに各部の説明を行う。これからの説明は、主に第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
この実施の形態では先の実施の形態と比べて処理手順<1>と<5>は同様であり、処理手段<2><3><4>の部分が異なるので、これらの部分を以下のフローチャートを使ってパケットの処理手順について説明する。
機能拡張モジュール6内のルーティングモジュール34では、上位バス送受信部10が、上位バス1からのパケット受信を識別子101のモジュール番号102等により認識する(ステップ4201)。上位バス送受信部10は受信パケットをパケットバッファ13に格納する(ステップ4202)。続いて回線テーブル検索部15は、パケットに付加された識別子101に格納されている回線番号103を検索キーにして、回線テーブル16を検索する(ステップ4203)。回線テーブル検索部15は、ステップ4203の検索が成功した場合、パケットを送信する物理回線制御モジュール番号403と物理回線番号402を得る。下位バス送受信部19は、この物理回線制御モジュール番号403からパケットを機能実行モジュール64に送るか回線制御モジュール54に送るかを選択する。例えば物理回線制御モジュール番号の値が0ならばパケットの送り先は回線制御モジュール54、物理回線制御モジュール番号の値が1ならばパケットの送り先は機能実行モジュール64と決めておくことで振り分けることができる。(ステップ4204)
この手順から外れた場合を説明すると、もしステップ4203の検索が失敗した場合は、パケットを廃棄(ステップ4107)して送信処理を終了する。
機能実行モジュール64の機能アクセラレータ98が汎用バス送受信部85から汎用バス74を経てパケット受信を物理回線制御モジュール番号403又は物理回線番号402等により、認識する(ステップ2201)。機能アクセラレータ98が物理回線制御モジュール番号403又は物理回線番号402等によりパケットを受信する(ステップ2202)。機能アクセラレータ98が受信パケットについてIP付加機能処理を施す(ステップ2203)。
処理を施した後のパケットは、識別子101が削除され(ステップ2204)、機能アクセラレータ98が汎用バス送受信部85に向けて汎用バス74へパケットを送る(ステップ2205)。
ルーティングモジュール34の汎用バス送受信部85が汎用バス74から、付加処理を施されたパケット受信を認識する(ステップ1201)。汎用バス送受信部85は受信パケットをパケットバッファ13に格納する(ステップ1202)。この際、下位バス送受信部19は、パケットの先頭部分に識別子101を付加する(ステップ1203)。
図17は本発明の一実施の形態を用いた場合の、機能拡張モジュールの構成として一つのルーティングモジュールに複数の機能実行モジュールを搭載したルータ装置のブロック図である。この図のように機能実行モジュールの搭載方法としては、例えば1つのルーティングモジュール32の下位側の下位バス42に複数の機能実行モジュール62を接続してもよい。また、ルーティングモジュール31の下位側の下位バス41に接続する回線制御モジュール51のなかの一部を機能実行モジュール61にしても実施可能である。
以上のように、本実施の形態によれば従来のルータにない機能を実現したり高速な処理を行ったりする機能実行モジュールを使用したパケットデータ中継を行うことができる。
2・・・メインプロセッサモジュール
4・・・下位バス
6・・・機能拡張モジュール
10・・・上位バス送受信部
11・・・CPU
12・・・メモリ
13・・・パケットバッファ
14・・・IPパケット判別部
15・・・回線テーブル検索部
16・・・回線テーブル
17・・・IP経路検索部
18・・・経路情報テーブル
19・・・下位バス送受信部
20・・・経路情報書換え部
21・・・パケット検出部
22・・・検出条件テーブル
23・・・回線
31〜34,3n・・・ルーティングモジュール
41〜44,4n・・・下位バス
51〜54,5n・・・回線制御モジュール
62・・・機能実行モジュール
64・・・機能実行モジュール
74・・・汎用バス
85・・・汎用バス制御部
91・・・バス連結部
92・・・下位バス送信部
93・・・下位バス受信部
94・・・データ転送制御部
95・・・汎用バス
96・・・CPU
97・・・メモリ
98・・・機能アクセラレータ
t1・・・パケットデータの流れ
t2・・・パケットデータの流れ
Claims (12)
- 複数の回線に接続され、いずれかの回線から受信したパケットを他の回線に中継するインターネットワーク装置であって、
第1の接続部と、
該第1の接続部に接続された複数のルーティング部であって、各々の該複数のルーティング部は、前記第1の接続部を介して相互にパケットを送受信する、前記複数のルーティング部と、
複数の第2の接続部であって、各々の該第2の接続部は、いずれか1つの前記ルーティング部と接続される、前記複数の第2の接続部と、
複数の回線制御部であって、各々の該回線制御部は、少なくとも1つの回線といずれか1つの前記第2の接続部とに接続され、いずれかの回線からパケットを受信して前記第2の接続部にそのパケットを送信し、また、前記第2の接続部からパケットを受信していずれかの回線にそのパケットを送信する、前記複数の回線制御部と、
少なくとも1つの機能実行部であって、該機能実行部はいずれか1つの前記第2の接続部に接続され、該接続された第2の接続部からパケットを受信し、そのパケットに対して所定の付加機能を実行し、そのパケットを前記接続された第2の接続部に送信する、前記少なくとも1つの機能実行部と、
を備え、
前記ルーティング部のうち少なくとも1つのルーティング部は、該ルーティング部と接続された前記第2の接続部を介して、前記回線制御部及び前記機能実行部と接続され、
各々の前記ルーティング部は、接続された前記第2の接続部からパケットを受信すると、他の前記ルーティング部を宛先としてそのパケットを前記第1の接続部に送信し、前記第1の接続部からパケットを受信すると、前記第2の接続部にパケットを送信する、
インターネットワーク装置。 - 請求項1記載のインターネットワーク装置であって、
各々の前記ルーティング部は、
前記第2の接続部からパケットを受信し、受信したパケットの先頭部分に識別子を付加する第1の転送部と、
前記受信したパケットに含まれるアドレス情報を用いて、送信先の回線に対応する第1の送出経路情報を検索して取得し、前記識別子に前記第1の送出経路情報を格納する第1の検索部と、
前記受信したパケットに含まれる情報を用いて、前記受信したパケットを何れかの前記機能実行部に転送すべきかどうか識別し、前記機能実行部にパケットを転送する場合、前記機能実行部に対応する第2の送出経路情報を検索して取得し、前記識別子に前記第2の送出経路情報を格納する第2の検索部と、
前記識別子の付加されたパケットを前記第1の接続部に送出する第2の転送部と
を備えた、インターネットワーク装置。 - 請求項2記載のインターネットワーク装置であって、
前記第1の検索部は、アドレス情報と各回線に対応する前記第1の送出経路情報とを対応付けて記憶する第1の記憶部を備え、受信パケットに含まれるアドレス情報を用いて前記第1の記憶部に記憶されているアドレス情報を検索し、受信パケットに含まれるアドレス情報と一致するアドレス情報が前記第1の記憶部に記憶されている場合、そのアドレス情報と対応付けられている前記第1の送出経路情報を前記第1の記憶部から読み出す、インターネットワーク装置。 - 請求項2記載のインターネットワーク装置であって、
前記第2の検索部は、予め定められた検出条件と各々の前記機能実行部に対応する前記第2の送出経路情報とを対応付けて記憶する第2の記憶部を備え、受信パケットに含まれる所定の情報を用いて前記第2の記憶部を検索し、前記所定の情報と一致する検出条件が前記第2の記憶部に記憶されている場合、その検出条件に対応付けられている前記第2の送出経路情報を前記第2の記憶部から読み出す、インターネットワーク装置。 - 複数の回線に接続され、いずれかの回線から受信したパケットを他の回線に中継するインターネットワーク装置であって、
第1の接続部と、
該第1の接続部に接続された複数のルーティング部であって、各々の該複数のルーティング部は、前記第1の接続部を介して相互にパケットを送受信する、前記複数のルーティング部と、
複数の第2の接続部であって、各々の該第2の接続部は、いずれか1つの前記ルーティング部と接続される、前記複数の第2の接続部と、
複数の回線制御部であって、各々の該回線制御部は、少なくとも1つの回線といずれか1つの前記第2の接続部とに接続され、いずれかの回線からパケットを受信して前記第2の接続部にそのパケットを送信し、また、前記第2の接続部からパケットを受信していずれかの回線にそのパケットを送信する、前記複数の回線制御部と、
複数の機能実行部であって、いずれかの該機能実行部はいずれかの前記第2の接続部に接続され、該接続された第2の接続部からパケットを受信し、そのパケットに対して所定の付加機能を実行し、そのパケットを前記接続された第2の接続部に送信する、前記複数の機能実行部と、
を備え、
複数の前記ルーティング部は、いずれかの前記回線制御部と接続されたいずれかの前記第2の接続部に接続される第1のルーティング部と、いずれかの前記機能実行部に接続されたいずれかの前記第2の接続部に接続される第2のルーティング部と、いずれかの前記回線制御部及びいずれかの前記機能実行部に接続されたいずれかの前記第2の接続部に接続される第3のルーティング部とを含み、
前記第1のルーティング部、前記第2のルーティング部及び前記第3のルーティング部は、接続された前記第2の接続部からパケットを受信すると、複数の前記ルーティング部のうちのいずれかのルーティング部を宛先としてそのパケットを前記第1の接続部に送信し、前記第1の接続部からパケットを受信すると、接続された前記第2の接続部にパケットを送信する、
インターネットワーク装置。 - 請求項5記載のインターネットワーク装置において、
いずれかの前記第1のルーティング部に接続された前記第2の接続部のそれぞれは、1以上の前記回線制御部と接続され、
前記第2のルーティング部に接続された前記第2の接続部は、1以上の前記機能実行部に接続される、インターネットワーク装置。 - 請求項5記載のインターネットワーク装置であって、
各々の前記ルーティング部は、
前記第2の接続部からパケットを受信し、受信したパケットの先頭部分に識別子を付加する第1の転送部と、
前記受信したパケットに含まれるアドレス情報を用いて、送信先の回線に対応する第1の送出経路情報を検索して取得し、前記識別子に前記第1の送出経路情報を格納する第1の検索部と、
前記受信したパケットに含まれる情報を用いて、前記受信したパケットを何れかの前記機能実行部に転送すべきかどうか識別し、前記機能実行部にパケットを転送する場合、前記機能実行部に対応する第2の送出経路情報を検索して取得し、前記識別子に前記第2の送出経路情報を格納する第2の検索部と、
前記識別子の付加されたパケットを前記第1の接続部に送出する第2の転送部と
を備えた、インターネットワーク装置。 - 請求項7記載のインターネットワーク装置であって、
前記第1の検索部は、アドレス情報と各回線に対応する前記第1の送出経路情報とを対応付けて記憶する第1の記憶部を備え、受信パケットに含まれるアドレス情報を用いて前記第1の記憶部に記憶されているアドレス情報を検索し、受信パケットに含まれるアドレス情報と一致するアドレス情報が前記第1の記憶部に記憶されている場合、そのアドレス情報と対応付けられている前記第1の送出経路情報を前記第1の記憶部から読み出す、インターネットワーク装置。 - 請求項7記載のインターネットワーク装置であって、
前記第2の検索部は、予め定められた検出条件と各々の前記機能実行部に対応する前記第2の送出経路情報とを対応付けて記憶する第2の記憶部を備え、受信パケットに含まれる所定の情報を用いて前記第2の記憶部を検索し、前記所定の情報と一致する検出条件が前記第2の記憶部に記憶されている場合、その検出条件に対応付けられている前記第2の送出経路情報を前記第2の記憶部から読み出す、インターネットワーク装置。 - 複数の回線に接続され、いずれかの回線から受信したパケットを他の回線に中継するインターネットワーク装置であって、
第1の接続部と、
該第1の接続部に接続された複数のルーティング部であって、各々の該複数のルーティング部は、前記第1の接続部を介して相互にパケットを送受信する、前記複数のルーティング部と、
複数の第2の接続部であって、各々の該第2の接続部は、いずれか1つの前記ルーティング部と接続される、前記複数の第2の接続部と、
複数の回線制御部であって、各々の該回線制御部は、少なくとも1つの回線といずれか1つの前記第2の接続部とに接続され、いずれかの回線からパケットを受信して前記第2の接続部にそのパケットを送信し、また、前記第2の接続部からパケットを受信していずれかの回線にそのパケットを送信する、前記複数の回線制御部と、
少なくとも1つの機能拡張部であって、該機能拡張部は前記第1の接続部に接続され、該接続された第1の接続部からパケットを受信し、そのパケットに対して所定の付加機能を実行し、そのパケットを前記接続された第1の接続部に送信する、前記少なくとも1つの機能拡張部と、
を備え、
各々の前記ルーティング部は、前記第2の接続部からパケットを受信すると、他の前記ルーティング部またはいずれかの前記機能拡張部を宛先としてそのパケットを前記第1の接続部に送信し、前記第1の接続部からパケットを受信すると、前記第2の接続部にパケットを送信する、
インターネットワーク装置。 - 請求項10記載のインターネットワーク装置において、
前記機能拡張部は、ルーティングモジュールと機能実行モジュールとを含み、前記ルーティングモジュールは、前記第1の接続部から受信したパケットを前記機能実行モジュールに送信し、前記機能実行モジュールは、前記受信したパケットに対して所定の付加機能を実行する、インターネットワーク装置。 - 請求項11記載のインターネットワーク装置において、
前記機能実行モジュールは、前記所定の付加機能を実行したパケットを前記ルーティングモジュールに送信し、
前記ルーティングモジュールは、該受信したパケットを前記第1の接続部に送信する、インターネットワーク装置。
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