JP4726995B2 - 二重エネルギCTのための高速kVp切換えのシステム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は一般的には、診断撮像に関し、さらに具体的には、多重エネルギ撮像線源を用いて1よりも多いエネルギ範囲において撮像データを取得する装置及び方法に関する。
典型的には、計算機式断層写真法(CT)イメージング・システムでは、X線源が患者又は手荷物のような被検体又は物体に向かってファン(扇形)形状又はコーン(円錐形)形状のビームを放出する。以下では、「被検体」及び「対象」「物体」等の用語は、撮像されることが可能な任意の物体を含むものとする。ビームは被検体によって減弱された後に放射線検出器のアレイに入射する。検出器アレイにおいて受光される減弱後のビーム放射線の強度は典型的には、被検体によるX線ビームの減弱量に依存している。検出器アレイ内の各々の検出器素子が、各々の検出器素子によって受光された減弱後のビームを示す別個の電気信号を発生する。電気信号はデータ処理システムへ伝送されて解析され、この解析から最終的に画像が形成される。
一般的には、X線源及び検出器アレイは、撮像平面内で被検体を中心としてガントリの周りで回転する。X線源は典型的には、焦点においてX線ビームを放出するX線管を含んでいる。X線検出器は典型的には、検出器において受光されるX線ビームをコリメートするコリメータと、コリメータに隣接して設けられておりX線を光エネルギへ変換するシンチレータと、隣接するシンチレータから光エネルギを受け取ってここから電気信号を発生するフォトダイオードとを含んでいる。典型的には、シンチレータ・アレイの各々のシンチレータがX線を光エネルギへ変換する。各々のシンチレータは、隣接するフォトダイオードに光エネルギを放出する。各々のフォトダイオードが光エネルギを検出して対応する電気信号を発生する。次いで、フォトダイオードの出力はデータ処理システムへ伝送されて画像再構成を施される。
CTイメージング・システムは、物質分解、実効Z、又は単色画像推定用のデータを取得するためにエネルギ感知(ES)型、多重エネルギ(ME)型、及び/又は二重エネルギ(DE)型のCTイメージング・システムを含む場合があり、これらのシステムは、ESCTイメージング・システム、MECTイメージング・システム、及び/又はDECTイメージング・システムとも呼ばれる。ESCT/MECT/DECTはエネルギ識別を提供する。例えば、対象散乱が存在しない状態で、システムは、スペクトルからの二つの関連するフォトン・エネルギ領域からの信号、すなわち入射X線スペクトルの低エネルギ部分及び高エネルギ部分からの信号に基づいて、異なるエネルギにおける物質減弱を導く。医用CTに関連する所与のエネルギ領域では、二つの物理的過程すなわち(1)コンプトン散乱及び(2)光電効果がX線減弱を支配する。これら二つの過程はフォトン・エネルギに対する感受性を有するため、原子状元素の各々が特有のエネルギ感受性の減弱特徴を有する。従って、二つのエネルギ領域からの検出信号は、被撮像物質のエネルギ依存性を分解するのに十分な情報を提供する。さらに、二つのエネルギ領域からの検出信号は、コンプトン散乱及び光電効果によって物質減弱係数を決定するのに十分な情報を提供する。代替的には、物質減弱は、2種の仮想的物質で構成される物体の相対的な組成として表わされてもよいし、被撮像物体の密度及び実効原子番号として表わされてもよい。当技術分野では理解されるように、数学的基底変換を用いると、エネルギ感受性減弱は、2種の基底物質、密度又は実効Z数によって表わされることもできるし、異なるkeVを有する二つの単色表現として表わされることもできる。

米国特許出願公開第20070140428号
かかるシステムは、シンチレータの代わりに直接変換型検出器物質を用いる場合がある。ESCTイメージング・システム、MECTイメージング・システム、及び/又はDECTイメージング・システムは一例では、異なるX線スペクトルに応答するように構成される。検出器に到達する各々のX線フォトンが当該フォトンのフォトン・エネルギを示しているようなエネルギ感知型検出器を用いることができる。物質分解用の投影データを取得する一つの手法は、電子的に画素化された構造を有し又はアノードを取り付けられたCZT又は他の直接変換物質のようなエネルギ感知型検出器を用いることを含んでいる。しかしながら、かかるシステムは典型的には、各々の受光されたX線フォトンのエネルギ内容を分離して識別するために付加的な経費及び動作の複雑性を含む。
代替的には、従来のシンチレータ方式の第三世代CTシステムを用いてエネルギ分離測定を提供することもできる。かかるシステムは、放出されるX線ビームを構成する入射フォトンのエネルギのピーク及びスペクトルを変化させるようなX線管の異なるピーク・キロボルト数(kVp)動作レベルにおいて逐次的に投影を取得することができる。二つの別個のエネルギ・スペクトルによる走査の主な目的は、異なる多色エネルギ状態にある二つの走査を利用することにより、画像の内部の情報(コントラスト分離及び物質特異性等)を強調する診断用CT画像を得ることにある。
エネルギ感知走査を達成するために多数の手法が提案されており、これらの手法としては、例えば80kVp及び140kVpにおいて二つの走査を取得するときに、例として(1)連続して(back-to-back)時間的に逐次的に取得する手法であって、各走査が被検体の周りでのガントリの2回の回転を必要とし、数百ミリ秒乃至数秒で離隔し得る手法、(2)回転角度の関数としてインタリーブされた状態で取得する手法であって、被検体の周りでの1回の回転を必要とする手法、又は(3)管/検出器を約90°の角度で離隔して装着した2管/2検出器システムを用いる手法等がある。しかしながら、互いに数秒で離隔した別個の走査を取得すると、患者の運動(患者の外的運動及び内部器官の運動の両方)並びに異なるコーン角度に起因して、データ集合同士の間に位置揃え不正が生ずる場合があり、運動している身体の特徴について微小な細部を分解する必要がある場合にこの取得を信頼して適用することができない。2管/2検出器システムでの約90°の分離は本質的にデータ集合の位置揃え不正を含み、システム全体に経費及び複雑性を付加する。
高周波低キャパシタンス発生器が、交互のビューに対して高周波電磁エネルギ投射源のkVp電位を切り換えてデータ集合をインタリーブすることを可能にした。結果として、2種のエネルギ感知走査のデータを、数秒で離隔して行なわれる別個の走査又は2管/2検出器のシステムによらずに、時間的にインタリーブされた態様で得ることができる。しかしながら、かかるシステムは典型的には、kVp電位を切り換えるときに変化するmAsに対処するためにフィラメント電流の変化を含んでいる。フィラメント電流の変化はフィラメント温度の変化を招き、次いで焦点位置及び/又は焦点寸法の変化を招き得る。kVp切換えに伴って焦点スポット幅を確定するときに管電圧を用いる場合があり、すると焦点幅が振動する。かかる変化は物質分解について低投影及び高投影の整列不正を招く場合があり、物体の端辺及び境界において特に発現し得る画像アーティファクトを生ずる。この問題は、所望の高速kVp切換え速度と比較して管フィラメントの熱時定数が相対的に長いことにより、さらに悪化する。
焦点位置の変化を撮像データの再サンプリングによって扱って、整列の問題を軽減することができる。或いは、焦点の寸法に著しい変化がある場合には、高kVpサイノグラムと低kVpサイノグラムとの間の位置揃えの改善のために、相対的に小さい焦点スポットを有するサイノグラムをぼかす(blurring)ことができる。しかしながら、これらの軽減方策は、最終的な画像の分解能を低下させる傾向がある。
代替的には、1対のカソードを設けてX線源を構築することができ、これらのカソードは各々がアノードに向かって電子を放出するように構成され、また各々がそれぞれの関連するフィラメント電流を有する。かかるシステムは、例えば各々のカソードにアノードに対して低いkVp及び高いkVpを印加して、各カソードをそれぞれの低kVpショット及び高kVpショットのために格子化する(gridding)ことにより、高速kVp切換えを達成することができる。かかるシステムは、単一のカソードにおいてkVp又はmAを高速に変化させる必要を回避し得るが、ハードウェア及びシステム動作の両方でのシステムの複雑性を代償とする。
従って、エネルギ・レベルの間で高速に切り換わり、1よりも多いエネルギ範囲において撮像データを取得する低経費で複雑性の小さい装置及び方法を設計することが望ましい。
本発明の各実施形態は以上に述べた欠点を克服するものであり、1よりも多いエネルギ範囲において撮像データを取得する方法及び装置に関する。
本発明の一観点によれば、CTシステムが、被撮像体を受け入れる開口を有する回転式ガントリと、ガントリに結合されており開口を通してX線を投射するように構成されているX線源と、第一のkVp及び第一のkVpよりも低い第二のkVpまでX線源に電圧印加する(energize)ように構成されている発生器と、ガントリに取り付けられており開口を通過するX線源からのX線を受光するように配置されている検出器と、制御器とを備えており、制御器は、第一の時間にわたり第一のkVpまでX線源に電圧印加し、続いて第一の時間とは異なる第二の時間にわたり第二のkVpまでX線源に電圧印加し、第一のkVpにあるX線源の定常状態時間の部分を含む第一の積分時間にわたり検出器からのデータを積分し、第二のkVpにあるX線源の定常状態時間の部分を含む第二の積分時間にわたり検出器からのデータを積分し、信号対雑音比(SNR)を第一の積分時間(SNR)及び第二の積分時間(SNR)について比較し、SNRをSNRに関して最適化するようにCTシステムの動作パラメータを調節して、積分データを用いて画像を形成するように構成されている。
本発明のもう一つの観点によれば、CTイメージング・システムを用いてエネルギ感知型CT撮像データを取得する方法が、第一の持続時間にわたりX線源に第一の電圧電位を印加するステップと、第一の持続時間よりも長い第二の持続時間にわたりX線源に第二の電圧電位を印加するステップと、X線源が第一の電位にある定常状態においてX線を放出するときを含む第一の積分時間にわたり撮像データを取得するステップと、X線源が第二の電位にある定常状態においてX線を放出するときを含む第二の積分時間にわたり撮像データを取得するステップと、CTイメージング・システムの少なくとも一つの動作パラメータを調節することにより第一の積分時間での第一の信号対雑音比(SNR)を第二の積分時間での第二のSNRに関して最適化するステップと、CTイメージング・システムの少なくとも一つの動作パラメータを調整した後に取得される撮像データを用いて二重エネルギCT画像を形成するステップとを含んでいる。
本発明のさらにもう一つの観点によれば、コンピュータ可読の記憶媒体が、命令を含むコンピュータ・プログラムを記憶しており、命令はコンピュータによって実行されると、CTイメージング・システムの第一のkVpの定常状態動作を得るようにX線源に第一のkVp電位を印加し、CTイメージング・システムの第二のkVpの定常状態動作を得るようにX線源に第二のkVp電位を印加し、X線源が第一のkVpの定常状態動作にある時間にわたり発生されるX線から得られるデータを含む第一の撮像データ集合を積分し、X線源が第二のkVpの定常状態動作にある時間にわたり発生されるX線から得られるデータを含む第二の撮像データ集合を積分し、積分された第一の撮像データ集合の第一の信号対雑音比(SNR)を積分された第二の撮像データ集合の第二のSNRと比較して、比較に基づいてCTイメージング・システムの少なくとも一つの動作パラメータを調整することをコンピュータに行なわせる。
本発明のさらにもう一つの観点によれば、CTシステムでの高速切換え二重エネルギCTデータの取得のための第一及び第二の積分時間を確定する方法が、第一の積分時間の第一の信号対雑音比(SNR)を決定するステップと、第二の積分時間の第二のSNRを決定するステップと、第一のSNRを第二のSNRと比較するステップと、比較された第一のSNR及び第二のSNRに基づいてCTシステムの動作状態を調節するステップとを含んでいる。
これらの利点及び特徴、並びに他の利点及び特徴は、添付の図面に関連して掲げられている本発明の好適実施形態の以下の詳細な説明からさらに容易に理解されよう。
CTイメージング・システムの見取り図である。 図1に示すシステムのブロック模式図である。 CTシステム検出器アレイの一実施形態の遠近図である。 検出器の一実施形態の遠近図である。 本発明の一実施形態による高kVp及び低kVpのデータ集合の取得を示す流れ図である。 本発明の一実施形態による高kVp及び低kVpのデータ取得を示すタイミング図である。 本発明の一実施形態による非侵襲型小荷物検査システムと共に用いられるCTシステムの見取り図である。
診断装置は、X線システム、磁気共鳴(MR)システム、超音波システム、計算機式断層写真法(CT)システム、陽電子放出断層写真法(PET)システム、超音波、核医学、及び他の形式のイメージング・システムを含んでいる。X線源の応用は、撮像応用、医学応用、警備応用、及び工業用検査応用を含んでいる。但し、当業者には、具現化形態がシングル・スライス型構成又は他のマルチ・スライス型構成での利用に適用可能であることが認められよう。また、具現化形態は、X線の検出及び変換に利用可能である。しかしながら、当業者はさらに、具現化形態が他の高周波電磁エネルギの検出及び変換にも利用可能であることを認められよう。具現化形態は「第三世代」CTスキャナ及び/又は他のCTシステムと共に利用可能である。
本発明の動作環境を64スライス型計算機式断層写真法(CT)システムに関連して説明する。しかしながら、当業者には、本発明が他のマルチ・スライス型構成での利用、及び動作時に焦点スポットをシフトさせるすなわち「揺動(wobbling)」させる能力を有するシステムでの利用にも同等に適用可能であることを認められよう。また、本発明をX線の検出及び変換に関連して説明する。しかしながら、当業者はさらに、本発明が他の高周波電磁エネルギの検出及び変換にも同等に適用可能であることを認められよう。本発明を「第三世代」CTスキャナに関して説明するが、本発明は他のCTシステムにも同等に適用可能である。
二重エネルギCTシステム及び方法が開示される。本発明の各実施形態は、医用CTでの解剖学的細部及び組織特徴評価情報、並びに手荷物の内部の構成要素の両方の取得を支援する。エネルギ識別情報又はデータを用いて、ビーム・ハードニング等の影響を低減することができる。このシステムは、組織識別データの取得を支援し、従って疾患又は他の病理を示す診断情報を提供する。また、この検出器を用いて、ヨード及びカルシウム(並びに他の原子番号の大きい物質)のコントラストを強調する最適エネルギ加重の利用によって、造影剤及び他の特殊な物質のように被検体内に注入され得る物質を検出し、測定して、特徴評価することができる。造影剤は、例えばさらに良好な視覚化のために血流内に注入されるヨードを含み得る。手荷物走査では、エネルギ感知型CTの原理から生成される実効原子番号が、ビーム・ハードニング等の画像アーティファクトの軽減を可能にすると共に、偽警報の減少のための付加的な識別情報を提供する。
図1及び図2には、計算機式断層写真法(CT)イメージング・システム10が、「第三世代」CTスキャナに典型的なガントリ12を含むものとして示されている。ガントリ12はX線源14を有し、X線源14は、ガントリ12の反対側に位置するコリメータを含む検出器アセンブリ18に向かってX線ビーム16を投射する。本発明の各実施形態では、X線源14は静止ターゲット又は回転ターゲットの何れかを含んでいる。検出器アセンブリ18は、複数の検出器20及びデータ取得システム(DAS)32によって形成されている。複数の検出器20は、患者22を透過する投射X線を感知し、DAS32は後続の処理のためにデータをディジタル信号へ変換する。各々の検出器20が、入射X線ビームの強度を表わし従って患者22を透過した減弱後のビームの強度を表わすアナログ電気信号を発生する。X線投影データを取得するための1回の走査の間に、ガントリ12及びガントリ12に装着されている構成部品は回転中心24の周りを回転する。
ガントリ12の回転及びX線源14の動作は、CTシステム10の制御機構26によって制御される。制御機構26は、X線源14に電力及びタイミング信号を供給するX線制御器28及び発生器29と、ガントリ12の回転速度及び位置を制御するガントリ・モータ制御器30とを含んでいる。画像再構成器34が、サンプリングされてディジタル化されたX線データをDAS32から受け取って高速再構成を実行する。再構成された画像はコンピュータ36への入力として印加され、コンピュータ36は大容量記憶装置38に画像を記憶させる。
コンピュータ36はまた、キーボード、マウス、音声作動式コントローラ、又は他の任意の適当な入力装置のような何らかの形態の操作者インタフェイスを有するコンソール40を介して、操作者から命令及び走査用パラメータを受け取る。付設されている表示器42によって、操作者は、再構成された画像及びコンピュータ36からのその他のデータを観測することができる。操作者が供給した命令及びパラメータはコンピュータ36によって用いられて、DAS32、X線制御器28及びガントリ・モータ制御器30に制御信号及び情報を供給する。加えて、コンピュータ36は、電動テーブル46を制御するテーブル・モータ制御器44を動作させて、患者22及びガントリ12を配置する。具体的には、テーブル46は患者22を図1のガントリ開口48を通して全体として又は部分的に移動させる。
システム10は単極モード又は双極モードの何れかで動作することができる。単極動作では、アノードが接地されてカソードに負電位が印加されるか、又はカソードが接地されてアノードに正電位が印加される。反対に、双極動作では、印加される電位がアノードとカソードとの間で分割される。単極又は双極の何れの場合でも、電位がアノードとカソードとの間に印加され、カソードから放出される電子はこの電位によってアノードに向かって加速される。例えば、カソードとアノードの間に−140kVの電圧差が保たれ、管が双極設計であるときに、カソードは例えば−70kVに保たれ、アノードは+70kVに保たれ得る。対照的に、カソードとアノードとの間に同様に−140kVの離隔を有する単極設計では、カソードは呼応してこの相対的に高い−140kVの電位に保たれ、アノードは接地されるため約0kVに保たれる。従って、アノードは管の内部のカソードと正味140kVの差を有して動作する。
図3に示すように、検出器アセンブリ18は、コリメート用ブレード又はプレート19を間に配置したレール17を含んでいる。プレート19は、X線ビームが例えば検出器アセンブリ18に配置された図4の検出器20に入射する前にX線16をコリメートするように配置されている。一実施形態では、検出器アセンブリ18は、後に図示するような57個の検出器20を含んでおり、各々の検出器20が64×16のアレイ寸法のピクセル素子50を有している。結果として、検出器アセンブリ18は64列の横列及び912列の縦列(16×57個の検出器)を有し、ガントリ12の各回の回転によって64枚の同時スライスのデータを収集することを可能にしている。
図4を参照すると、検出器20はDAS32を含んでおり、各々の検出器20が、パック51として構成されている多数の検出器素子50を含んでいる。検出器20は、検出器素子50に対してパック51の内部に配置されたピン52を含んでいる。パック51は、複数のダイオード59を有する背面照射型ダイオード・アレイ53の上に配置されている。次に、背面照射型ダイオード・アレイ53は多層基材54の上に配置されている。スペーサ55が多層基材54の上に配置されている。検出器素子50は背面照射型ダイオード・アレイ53に光学的に結合され、次に背面照射型ダイオード・アレイ53は多層基材54に電気的に結合されている。軟質(フレックス)回路56が、多層基材54の面57及びDAS32に取り付けられている。検出器20は、ピン52の利用によって検出器アセンブリ18の内部に配置される。
一実施形態の動作時には、検出器素子50の内部に入射するX線がフォトンを発生し、フォトンがパック51を横断することによりアナログ信号を発生して、この信号が背面照射型ダイオード・アレイ53の内部のダイオードにおいて検出される。発生されるアナログ信号は、多層基材54を通り、フレックス回路56を通ってDAS32まで運ばれて、ここでアナログ信号がディジタル信号へ変換される。
図5は、本発明の一実施形態に従って高速kVp切換えデータを得るために最適化されたCTシステム設定を得る工程100を示す流れ図である。ステップ102では、多数の規準に基づいて所望の定常状態高kVp及び低kVpの設定が確定される。選択規準は、限定しないが被撮像物体、高kVpと低kVpとの間の所望のエネルギ分離、システム性能、システム立ち上がり時間及び立ち下がり時間、並びに実効低kVp及び高kVpを含む諸要因に基づく。後にあらためて説明するように、実効高kVp及び低kVpは、目標高kVp及び低kVpや定常状態高kVp及び低kVpとは区別される。一例では、所望の定常状態高kVpは140kVpであり、所望の低kVpは80kVpであるが、当業者は、上述のように他の要因に依存して他の所望の高kVp及び低kVpが適用され得ることを認められよう。例えば、物質透過を高めることが望まれる又は必要であり得るような応用では、低kVpをこの例において高め得るが、高kVpを同様に高めなければ、エネルギ感度、又は低kVpと高kVpとの間のエネルギ分離の縮小を代償とし得る。
ステップ104では応用が選択される。当技術分野では理解されるように、所与の応用について患者の運動が推測され、これにより患者の運動を「フリーズする」ために最小のガントリ回転速度を指定する。例として、神経撮像走査は典型的には1秒/回転のガントリ速度であり、腹部走査は典型的には0.5秒/回転であり、心臓走査は典型的には0.35秒/回転のガントリ速度にある。さらに、当業者は、これらの時間は例示に過ぎず、ガントリ回転速度はシステムの実行速度能力及び患者の寸法等に基づいて、任意の撮像応用に基づいて選択され得ることを認められよう。また、当技術分野では典型的に理解され、また後にあらためて説明するように、所望の画像分解能に必要な十分な角度サンプリングを達成するために、ガントリ回転当たり約1,000対の高kVp及び低kVpの取得が行なわれる。これにより、ミリ秒(ms)未満のビュー取得が得られる。
ステップ106では、高kVp及び低kVpのビュー時間が確定される。確定されるビュー時間は、限定しないがステップ104において選択されるガントリ回転速度、及び所望の角度サンプリング速度(ガントリ12の幾何学的構成及び検出器アセンブリ18の幾何学的構成等に依存する)を含む多数の要因に基づく。高kVp及び低kVpのビュー時間は、各ビュー時間の和がガントリ速度及びシステムの幾何学的構成によって確定される合計ビュー時間になるとの制約を伴って確定される。換言すると、ガントリ速度及びシステムの幾何学的構成が合計ビュー時間を確定し、各々の合計ビュー時間が本発明の一実施形態によれば高kVp及び低kVpのビュー時間を含む。このようなものとして、一旦合計ビュー時間が確定されたら、本発明に従って調節され又は反復適用され得るパラメータの一つが各々の個別の高kVp及び低kVpのビュー時間となるが、但しこれらのビュー時間の和が合計ビュー時間を構成するとの制約を伴う。ステップ106での高kVp及び低kVpのビュー時間の確定の後に、ステップ108では高低の積分時間及びトリガ点が確定される。高kVp及び低kVpのビュー時間、積分時間、及び積分トリガ点は図6に関して議論され図示される。
ここで図6を参照すると、タイミング図200が、本発明の一実施形態による高kVp及び低kVpの動作の繰り返しパターンを示している。タイミング図200は、所望又は目標の高kVp202及び所望又は目標の低kVp204を時間軸206に対して含んでいる。タイミング図200は、高kVpショット208及び低kVpショット210を繰り返しパターンとして示しており、二組が図示されている。当技術分野では理解されるように、高kVpショット208と低kVpショット210との間の切換えは瞬時ではなく、従って低kVpから高kVpへの各々の移行は、それぞれの立ち上がり時間212及び立ち下がり時間214を含んでいる。立ち上がり時間212及び立ち下がり時間214は一実施形態では100μs程度であるが、当技術分野では理解されるようにシステム・ハードウェアのキャパシタンス及び他の要因に依存して100μsよりも速くても遅くてもよい。
動作時には、低kVpが参照番号216の定常状態から開始していることが示されている。点218において目標高kVp202が適用され、定常状態高kVp220が、立ち上がり時間212の後の点222において開始して達成される。点224において目標低kVp204が適用され、定常状態低kVp226が、立ち下がり時間214の後の点228において開始して達成される。目標高kVp202が点230において再び適用され、高kVp及び低kVpの動作のパターンが繰り返す。このように、目標高kVp202は、点218から高kVp持続時間232にわたり適用され、すなわち立ち上がり時間212及び定常状態高kVp220にわたり適用されて点224に到る。低kVpは、点224から低kVp持続時間234にわたり適用され、すなわち立ち下がり時間214及び定常状態低kVp226にわたり適用されて点230に到る。この工程が繰り返す。
撮像情報を得るために、高kVp及び低kVpの撮像データが高kVp及び低kVpの各動作時間にわたり積分される。本発明の各実施形態では、積分のための高kVp及び低kVpのトリガは、それぞれの立ち上がり時間及び立ち下がり時間に発生する。このように、一例として図6をさらに参照すると、高kVp積分236が、立ち上がり時間212の部分の間に発生する点238において開始し、定常状態高kVp220動作の全てにわたり、また立ち下がり時間214の一部にわたって点240に到り、このとき低kVp積分が開始する。呼応して、低kVp積分242は、立ち下がり時間214の部分の間に発生する点240において開始し、定常状態低kVp226動作の全てにわたり、また点230において開始する後続の立ち上がり時間の一部にわたって点244に到る。本発明の各実施形態では、高kVp積分と低kVp積分との間に遅延又は不感時間は存在しない。
本発明の各実施形態では、トリガ点238、240は、閾値電圧に基づいて選択されるか、又はそれぞれの立ち上がり時間及び立ち下がり時間212、214における選択される時間に基づいて選択される。但し、高kVp及び低kVpの両取得についての積分は、高kVp、低kVp又は両方の定常状態動作時に生じさせることもできるものと理解されたい。一実施形態では、定常状態高kVpが積分されて低kVpスペクトルに混入すると物質分解性能が低下し得るので、定常状態高kVpの如何なる部分も低kVp積分時に生じないようにする。
測定される実際の又は実効的な高kVp及び低kVpは、それぞれの目標高kVp及び低kVp202、204に依存するばかりでなく、高低の積分のためのトリガ点238、240にも依存する。高kVp及び低kVpについての積分はそれぞれの立ち上がり時間及び立ち下がり時間にわたり生ずるので、合計信号積分も同様に高低の積分のための選択された点238、240によって影響される。説明として図6を参照すると、高kVp積分236は、定常状態高kVp動作220の時間にわたるばかりでなく、立ち上がり時間212の点238から点222までの部分、及び立ち下がり時間214の点224から点240までの部分にわたる時間にも発生する。このようなものとして、高kVp積分236は、各々が目標高kVp202よりも低電圧である立ち上がり時間212及び立ち下がり時間214の両方の部分にわたり発生するので、積分後の平均又は実効高kVp246は目標高kVp202よりも幾分低いkVpとなる。同様に、低kVp積分242は、各々が目標低kVp204よりも高電圧である立ち下がり時間214及び点230において開始する後続の立ち上がり時間の部分にわたり発生するので、積分後の平均又は実効低kVp248は目標低kVp204よりも幾分高いkVpとなる。このようなものとして、実効エネルギ差250が高kVpショット208と低kVpショット210との間に生じ、実効エネルギ差250は、少なくとも上述の理由のため高kVp及び低kVpの動作の動作パラメータに依存する。当技術分野では理解されるように、立ち上がり時間及び/又は立ち下がり時間の積分は、積分後の低kVp及び高kVpの各スペクトルを複雑にし得るので、CT較正手順時、データ補正時、及び物質分解処理時に対処すべきである。
従って図5に戻ると、ステップ106は、一例では図6のそれぞれの位置232及び234に位置する高kVp及び低kVpのビュー時間を確定することを含んでいる。ステップ104において選択されたガントリ回転速度が与えられ、所望の角度サンプリング(この例では各回の回転毎に高kVp及び低kVpの約1000ビュー対)が与えられると、取得される高kVp及び低kVpのサイノグラムを最適化する高kVp及び低kVpのビュー時間が選択される。また、各回の回転毎に約1000ビュー対の例について、約1000ビューが各々、高kVpショット及び低kVpショットを含むことを理解されたい。このようなものとして、この例については各回の回転毎に約2000回の積分が行なわれる。さらに、一実施形態によれば、フィラメントに一定の電流設定が命令されるにも拘わらず、フィラメント電流はkVp切換え中に浮動することを許される。このようなものとして、本書に開示される最適化は、システム全体の性能及びデータ取得が最適化されるようにフィラメント電流の応答に対処すると共にこれらの応答を許容する。
加えて、実現されるmAもkVpの関数である。従って一実施形態によれば、命令されるmAは一定であるが、このことにも拘わらず実現されるmAは浮動し、従って印加されるkVpと共に変化する。従って、一定のmA設定にも拘わらず、実現されるmAの約1/3の低下が、高kVpと比較して低kVpにおいて典型的に経験される。さらに、低kVpは、透過性の小さい全体的に低エネルギのX線を発生する。従って、所望の信号を達成するために、さらに高いmAs又は(mA×積分時間)が典型的に必要とされる。一実施形態では、所望のmAsを達成するために、低kVpのmAは最大化され、従って相対的に長い積分時間が必要とされる。このように、低kVp持続時間234は、高kVp持続時間232よりも持続時間が有意に長いものとして示されている。
さらに、kVpの立ち上がり及び立ち下がり時間は一般に高mAについて相対的に遅いことを認められたい。このように一実施形態では、高kVp動作には相対的に高いmAが選択され、またmAのkVp及び管フィラメント温度に対する依存性のため低kVp動作のmAは高kVp動作でのmAの約2/3となる。このようなものとして、ビュー時間が先ず上述のパラメータ及び条件に基づいて選択されてよく、かかる初期設定は応用(患者の運動を推定する)及び被撮像体に基づき得ることを理解されたい。被撮像体に関する情報は、例としてスカウト走査から先験的に得られてもよいし、撮像情報の蓄積テーブルから得られてもよいし、以前の走査において被検体から得られた情報から得られてもよい。同様に、高kVp及び低kVpの積分時間及びトリガ点が図5のステップ108において確定され、これらの積分時間及びトリガ点は、当技術分野では理解されるように、予想される信号レベル又は雑音レベルに基づき得る。得られる実効高kVp及び低kVpがステップ110において決定され、これらのkVpは、図6のタイミング図200と整合した態様で得られる。実効高kVp及び低kVpは前述のように、立ち上がり時間及び立ち下がり時間、積分されてビューに組み入れられる立ち上がり時間及び立ち下がり時間の部分、並びに目標の高定常状態kVp及び低定常状態kVpによる影響を受ける。
このようなものとして、図6に示すように、二重kVp撮像取得について信号対雑音比を最適化するための撮像パラメータが選択される。当技術分野では理解されるように、身体又は物体による減弱量はkVpの関数であるので、第一のkVpでの取得の信号対雑音比(SNR)が第二のkVpでの取得のSNRと同じでない場合がある。このようなものとして、全体的なSNRが、ステップ102〜ステップ108において選択されるパラメータに基づく高速kVp切換えでは最適化されない場合がある。また、かかる応用に十分なSNRを得るために、不必要な過剰な線量が患者に投与される場合もある。従って、工程100は、高kVp及び低kVpの各ビューに十分なSNRを実現しつつ過剰な線量を回避するように高kVpのSNR(SNR)及び低kVpのSNR(SNR)を最適化する多数の繰り返しステップを含んでいる。
物質分解における最適化関数は、SNR及びSNRを物質密度の画質に関係付けると共に、単色表現、実効原子番号、並びに高kVp及び低kVpの取得から導かれる他の画像表現にも関係付ける。一実施形態では、目標は、SNR及びSNRが互いに近似的に等しくなるようにSNR及びSNRを均衡させることにある。但し、当業者は、SNR及びSNRを最適化する他の最適化関数が存在することを認められよう。従って図5に戻り、ステップ110において実効高kVp及び低kVpを得た後に、ステップ112においてSNR及びSNRが最適化されているか否かについての問い合わせを行なう。SNR及びSNRが最適化されていない場合(矢印114)には、ステップ116においてシステム・パラメータの一つ又は組み合わせが調節され、ここで調節されるシステム・パラメータは、限定しないがガントリ速度、高kVp及び低kVpのビュー時間、高kVp及び低kVpの積分時間、並びに高kVp及び低kVpのトリガ点を含んでいる。ステップ116でのシステム・パラメータの調節の後に、実効高kVp及び低kVpがステップ110において再び得られ、ステップ112においてSNR及びSNRが最適化されているか否かの決定が再び行われる。ステップ112においてSNR及びSNRが最適化されるまで、繰り返しがステップ110〜ステップ116を通して続行し、一旦最適化されたら、ステップ118において最適化されたSNR及びSNRを有する高kVp及び低kVpの撮像データが取得される。
一例として、選択された高kVp及び低kVp(ステップ102)並びに選択されたガントリ速度(ステップ104)を有する繰り返しであって変化するガントリ速度を含まない繰り返しにおいては、ガントリ速度が不変であり、またビューの数が不変であるため高kVp積分236及び低kVp積分242の合計積分時間は不変である。このようなものとして、SNRに関してSNRに影響を与えるために積分のトリガ点及び/又は積分時間自体について繰り返しを行なうことができるが、但しかかる繰り返しは合計積分時間が不変であるとの制約を伴って行なわれるべきである。このように、高kVp積分236の時間を長くし、呼応して低kVp積分242を短くすることができるが、この例では各時間の和は不変に留まる。従って、ステップ110において決定された実効高kVp及び低kVpを変化させ、このようにしてこの例ではSNRに関してSNRに影響を与えることができる。
本発明の一実施形態によれば、図2の制御器28のような制御器が、積分データを用いて画像を形成するように構成される。一実施形態では、制御器は、ガントリ回転の各部分にわたり取得される多数の定常状態時間からの積分データを用いて画像を形成するように構成され、各々の定常状態時間が、第一の時間にわたる第一のkVp及び第二の時間にわたる第二のkVpの一方を含んでいる。もう一つの実施形態では、制御器は、SNRをSNRに関して算出して、CT取得が開始する前に全ての定常状態時間についての動作パラメータを調節するように構成される。もう一つの実施形態では、制御器は、前回の定常状態時間での積分データに部分的に基づいて多数の定常状態時間について動作パラメータを調節するように構成される。
図10を参照すると、小荷物/手荷物検査システム510が、内部に開口514を有する回転式ガントリ512を含んでおり、この開口514を通して小荷物又は手荷物を通過させることができる。回転式ガントリ512は、高周波電磁エネルギ源516と、図4又は図5に示されるものと同様のシンチレータ・セルで構成されたシンチレータ・アレイを有する検出器アセンブリ518とを収容している。また、コンベヤ・システム520が設けられており、コンベヤ・システム520は、構造524によって支持されており走査のために小荷物又は手荷物526を自動的に且つ連続的に開口514に通すコンベヤ・ベルト522を含んでいる。物体526をコンベヤ・ベルト522によって開口514に送り込み、次いで撮像データを取得し、コンベヤ・ベルト522によって開口514から小荷物526を除去することを、制御された連続的な態様で行なう。結果として、郵便物検査官、手荷物積み降ろし員及び他の警備人員が、爆発物、刃物、銃及び密輸品等について小荷物526の内容を非侵襲的に検査することができる。
システム10及び/又は510の具現化形態は一例では、1又は複数の電子的構成要素、ハードウェア構成要素、及び/又はコンピュータ・ソフトウェア構成要素のような複数の構成要素を含んでいる。多数のかかる構成要素がシステム10及び/又は510の具現化形態において結合され又は分離され得る。システム10及び/又は510の具現化形態の例示的な構成要素は、当業者には認められるように多数のプログラミング言語の任意のもので書かれ又は具現化された一組及び/又は一連のコンピュータ命令を用い及び/又は含んでいる。システム10及び/又は510の具現化形態は一例では任意の(例えば水平、斜め又は垂直)配向を含んでおり、本書の記載及び図では説明の目的でシステム10及び/又は510の具現化形態の例示的な配向を示す。
システム10及び/又はシステム510の具現化形態は一例では1又は複数のコンピュータ可読の信号担持媒体を用いる。コンピュータ可読の信号担持媒体は一例では、1又は複数の具現化形態の1又は複数の部分を実行するソフトウェア、ファームウェア、及び/又はアセンブリ言語を記憶している。システム10及び/又はシステム510の具現化形態のためのコンピュータ可読の信号担持媒体の一例は、画像再構成器34の記録可能なデータ記憶媒体、及び/又はコンピュータ36の大容量記憶装置38を含んでいる。システム10及び/又はシステム510の具現化形態のためのコンピュータ可読の信号担持媒体は一例では、磁気式、電気式、光学式、生物式、及び/又は原子式のデータ記憶媒体の1又は複数を含んでいる。例えば、コンピュータ可読の信号担持媒体の具現化形態は、フロッピィ・ディスク、磁気テープ、CD−ROM、DVD−ROM、ハード・ディスク・ドライブ、及び/又は電子メモリを含んでいる。もう一つの例では、コンピュータ可読の信号担持媒体の具現化形態は、システム10及び/若しくはシステム510の具現化形態を含む又は該システム10及び/若しくはシステム510に結合されている網例えば電話網、構内網(「LAN」)、広域網(「WAN」)、インターネット、及び/又は無線網の1又は複数を介して伝送される変調搬送波信号を含んでいる。
本発明の一実施形態によれば、CTシステムが、被撮像体を受け入れる開口を有する回転式ガントリと、ガントリに結合されており開口を通してX線を投射するように構成されているX線源と、第一のkVp及び第一のkVpよりも低い第二のkVpまでX線源に電圧印加するように構成されている発生器と、ガントリに取り付けられており開口を通過するX線源からのX線を受光するように配置されている検出器と、制御器とを備えており、制御器は、第一の時間にわたり第一のkVpまでX線源に電圧印加し、続いて第一の時間とは異なる第二の時間にわたり第二のkVpまでX線源に電圧印加し、第一のkVpにあるX線源の定常状態時間の部分を含む第一の積分時間にわたり検出器からのデータを積分し、第二のkVpにあるX線源の定常状態時間の部分を含む第二の積分時間にわたり検出器からのデータを積分し、信号対雑音比(SNR)を第一の積分時間(SNR)及び第二の積分時間(SNR)について比較し、SNRをSNRに関して最適化するようにCTシステムの動作パラメータを調節して、積分データを用いて画像を形成するように構成されている。
本発明のもう一つの実施形態によれば、CTイメージング・システムを用いてエネルギ感知型CT撮像データを取得する方法が、第一の持続時間にわたりX線源に第一の電圧電位を印加するステップと、第一の持続時間よりも長い第二の持続時間にわたりX線源に第二の電圧電位を印加するステップと、X線源が第一の電位にある定常状態においてX線を放出するときを含む第一の積分時間にわたり撮像データを取得するステップと、X線源が第二の電位にある定常状態においてX線を放出するときを含む第二の積分時間にわたり撮像データを取得するステップと、CTイメージング・システムの少なくとも一つの動作パラメータを調節することにより第一の積分時間での第一の信号対雑音比(SNR)を第二の積分時間での第二のSNRに関して最適化するステップと、CTイメージング・システムの少なくとも一つの動作パラメータを調整した後に取得される撮像データを用いて二重エネルギCT画像を形成するステップとを含んでいる。
本発明のさらにもう一つの実施形態によれば、コンピュータ可読の記憶媒体が、命令を含むコンピュータ・プログラムを記憶しており、命令はコンピュータによって実行されると、CTイメージング・システムの第一のkVpの定常状態動作を得るようにX線源に第一のkVp電位を印加し、CTイメージング・システムの第二のkVpの定常状態動作を得るようにX線源に第二のkVp電位を印加し、X線源が第一のkVpの定常状態動作にある時間にわたり発生されるX線から得られるデータを含む第一の撮像データ集合を積分し、X線源が第二のkVpの定常状態動作にある時間にわたり発生されるX線から得られるデータを含む第二の撮像データ集合を積分し、積分された第一の撮像データ集合の第一の信号対雑音比(SNR)を積分された第二の撮像データ集合の第二のSNRと比較して、比較に基づいてCTイメージング・システムの少なくとも一つの動作パラメータを調整することをコンピュータに行なわせる。
本発明のさらにもう一つの実施形態によれば、CTシステムでの高速切換え二重エネルギCTデータの取得のための第一及び第二の積分時間を確定する方法が、第一の積分時間の第一の信号対雑音比(SNR)を決定するステップと、第二の積分時間の第二のSNRを決定するステップと、第一のSNRを第二のSNRと比較するステップと、比較された第一のSNR及び第二のSNRに基づいてCTシステムの動作状態を調節するステップとを含んでいる。
開示された方法及び装置の技術的な寄与は、多重エネルギ撮像線源を用いて1よりも多いエネルギ範囲において撮像データを取得するコンピュータ実装型の装置及び方法を提供することである。
発明を限定された数の実施形態にのみ関連して詳細に記載したが、本発明はかかる開示された実施形態に限定されないことが容易に理解されよう。寧ろ、本発明は、本書では記載されていないが発明の要旨及び範囲に沿った任意の数の変形、変更、置換又は均等構成を組み入れるように改変することができる。さらに、単一エネルギ手法及び二重エネルギ手法について上で議論しているが、本発明は2よりも多いエネルギによるアプローチも包含している。加えて、発明の様々な実施形態について記載したが、発明の各観点は所載の実施形態の幾つかのみを含んでいてもよいことを理解されたい。従って、本発明は、以上の記載によって制限されるのではなく、特許請求の範囲によってのみ制限されるものとする。
10 計算機式断層写真法(CT)イメージング・システム
12 ガントリ
14 X線源
16 X線ビーム
17 レール
18 検出器アセンブリ
19 コリメート用ブレード又はプレート
20 複数の検出器
22 患者
24 回転中心
26 制御機構
28 X線制御器
29 発生器
30 ガントリ・モータ制御器
32 データ取得システム(DAS)
34 画像再構成器
36 コンピュータ
38 大容量記憶装置
40 コンソール
42 表示器
44 テーブル・モータ制御器
46 電動テーブル
48 ガントリ開口
50 ピクセル素子
51 パック
52 ピン
53 背面照射型ダイオード・アレイ
54 多層基材
55 スペーサ
56 軟質回路
57 ダイオードの面
59 複数のダイオード
100 高速kVp切換えデータを得るために最適化されたCTシステム設定を得る工程
200 タイミング図
202 所望又は目標の高kVp
204 所望又は目標の低kVp
206 時間軸
208 高kVpショット
210 低kVpショット
212 立ち上がり時間
214 立ち下がり時間
216 定常状態低kVp
218 目標高kVpの適用
220 定常状態高kVp
222 定常状態高kVpの開始
224 目標低kVpの適用
226 定常状態低kVp
228 定常状態低kVpの開始
230 目標高kVpの適用
232 高kVp適用の持続時間
234 低kVp適用の持続時間
236 高kVp積分
238 高kVp積分の開始トリガ点
240 高kVp積分の終了/低kVp積分の開始のトリガ点
242 低kVp積分
244 低kVp積分の終了
246 平均又は実効高kVp
248 平均又は実効低kVp
250 実効エネルギ差
510 小荷物/手荷物検査システム
512 回転式ガントリ
514 開口
516 高周波電磁エネルギ源
518 検出器アセンブリ
520 コンベヤ・システム
522 コンベヤ・ベルト
524 構造
526 小荷物又は手荷物

Claims (23)

  1. 被撮像体(22)を受け入れる開口(48)を有する回転式ガントリ(12)と、
    該ガントリ(12)に結合されており、前記開口(48)を通してX線(16)を投射するように構成されているX線源(14)と、
    第一のkVp(202)及び該第一のkVp(202)よりも低い第二のkVp(204)まで前記X線源(14)に電圧印加するように構成されている発生器(29)と、
    前記ガントリ(12)に取り付けられており、前記開口(48)を通過する前記X線源(14)からのX線(16)を受光するように配置されている検出器(18)と、
    制御器(28)と
    を備えた計算機式断層写真法(CT)システム(10)であって、前記制御器(28)は、
    第一の時間(232)にわたり前記第一のkVp(202)まで前記X線源(14)に電圧印加し、
    続いて前記第一の時間(232)とは異なる第二の時間(234)にわたり前記第二のkVp(204)まで前記X線源(14)に電圧印加し、
    前記第一のkVp(202)にある前記X線源(14)の定常状態時間(220)の部分を含む第一の積分時間(236)にわたり前記検出器(18)からのデータを積分し、
    前記第二のkVp(204)にある前記X線源(14)の定常状態時間(226)の部分を含む第二の積分時間(242)にわたり前記検出器(18)からのデータを積分し、
    信号対雑音比(SNR)を前記第一の積分時及び前記第二の積分時について比較し(112)、
    前記第一の積分時間前記第二の積分時間に関して最適化するように当該CTシステム(10)の動作パラメータを調節し(116)、
    前記積分データを用いて画像を形成する
    ように構成されている、CTシステム(10)。
  2. 前記制御器(28)は、前記ガントリ回転の各部分にわたり取得される多数の定常状態時間からの積分データを用いて前記画像を形成するように構成されており、各々の定常状態時間が、前記第一の時間(232)にわたる前記第一のkVp(202)及び前記第二の時間(234)にわたる前記第二のkVp(204)の一方を含んでいる、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  3. 前記動作パラメータは、ガントリ速度、kVpビュー時間、ビュー積分時間、及び積分トリガ点の一つを含んでいる、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  4. 前記第一の積分時間(236)の前記データ及び前記第二の積分時間(242)の前記データは、該時間同士の間に不感時間を有さずに積分される、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  5. 前記制御器(28)は、一定のフィラメント電流設定を命令するように構成されている、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  6. 前記制御器(28)は、前記第一の時間(232)及び前記第二の時間(234)にわたり一定のmA設定を命令するように構成されている、請求項に記載のCTシステム(10)。
  7. 前記制御器(28)は、前記第一及び第二の積分時間(236、242)の一方の積分を、低kVpから高kVpへの立ち上がり時間(212)及び高kVpから低kVpへの立ち下がり時間(214)の一方にわたり開始させる又は終了させるように構成されている、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  8. 前記制御器(28)は、前記第一の時間(232)まで前記X線源(14)に電圧印加する前に、前記対象(22)のスカウト走査を取得するように構成されている、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  9. 前記第一の積分時間(236)及び前記第二の積分時間(242)の和が1ms未満である、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  10. 前記制御器(28)は、前記第一の積分時間前記第二の積分時間に近似的に等しくなるように前記動作パラメータを調節するように構成されている、請求項1に記載のCTシステム(10)。
  11. 第一の持続時間にわたりX線源(14)に第一の電圧電位を印加することと、
    前記第一の持続時間よりも長い第二の持続時間にわたり前記X線源(14)に第二の電圧電位を印加することと、
    前記X線源(14)が前記第一の電位にある定常状態においてX線(16)を放出するときを含む第一の積分時間にわたり撮像データを取得することと、
    前記X線源(14)が前記第二の電位にある定常状態においてX線(16)を放出するときを含む第二の積分時間にわたり撮像データを取得することと、
    CTイメージング・システム(10)の少なくとも一つの動作パラメータを調節することにより前記第一の積分時間での第一の信号対雑音比(SNR)を前記第二の積分時間での第二のSNRに関して最適化することと、
    前記CTイメージング・システム(10)の前記少なくとも一つの動作パラメータを調整した後に取得される撮像データを用いて二重エネルギCT画像を形成することを含んでいる、CTイメージング・システム(10)を用いてエネルギ感知型CT撮像データを取得する方法。
  12. 前記最適化するステップは、ガントリ速度、kVpビュー時間、ビュー積分時間、及び積分トリガ点の一つを調節することを含んでいる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第二の積分時間にわたり撮像データを取得することは、前記第一の積分時間直後の前記第二の積分時間にわたり前記撮像データを取得し、該時間同士の間に不感時間を発生させないことを含んでいる、請求項11に記載の方法。
  14. 前記第一の電圧電位と前記第二の電圧電位の両方を印加しながら、フィラメントに一定のフィラメント電流を印加するよう命令することを含んでいる、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第一の電圧電位と前記第二の電圧電位の両方を印加しながら、カソードとアノードとの間に一定のmAを印加するよう命令することを含んでいる、請求項11に記載の方法。
  16. 前記第一の電圧電位と前記第二の電圧電位を印加する前に、スカウト走査を取得することを含んでいる、請求項11に記載の方法。
  17. 前記最適化するステップは、前記第一のSNRが前記第二のSNRに近似的に等しくなるように、前記少なくとも一つの動作パラメータを調節することを含んでいる、請求項11に記載の方法。
  18. 命令を含むコンピュータ・プログラムを記憶している、一時的でないコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記命令がコンピュータによって実行されると、
    CTイメージング・システム(10)の第一のkVpの定常状態動作を得るようにX線源(14)に第一のkVp電位を印加し、
    前記CTイメージング・システム(10)の第二のkVpの定常状態動作を得るように前記X線源(14)に第二のkVp電位を印加し、
    前記X線源(14)が前記第一のkVpの定常状態動作にある時間にわたり発生されるX線から得られるデータを含む第一の撮像データ集合を積分し、
    前記X線源(14)が前記第二のkVpの定常状態動作にある時間にわたり発生されるX線から得られるデータを含む第二の撮像データ集合を積分し、
    積分された前記第一の撮像データ集合の第一の信号対雑音比(SNR)を積分された前記第二の撮像データ集合の第二のSNRと比較して、
    該比較に基づいて前記CTイメージング・システム(10)の少なくとも一つの動作パラメータを調整することを前記コンピュータに行わせる、コンピュータ可読の記憶媒体。
  19. 前記動作パラメータは、ガントリ速度、kVpビュー時間、ビュー積分時間、及び積分トリガ点の一つを含んでいる、請求項18に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
  20. 前記第一及び第二のkVpの一方から前記第一及び第二のkVpの他方への立ち上がり時間にわたり、前記第一及び第二の撮像データ集合の少なくとも一つを積分することを前記コンピュータに行わせる、請求項18に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
  21. 前記立ち上がり時間の間に開始する時間に積分することを前記コンピュータに行わせる、請求項20に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
  22. 前記第一のkVp電位及び第二のkVp電位を印加する前に、スカウト走査を取得することを前記コンピュータに行わせる、請求項18に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
  23. 前記第一のSNRが前記第二のSNRに近似的に等しくなるように、前記少なくとも一つの動作パラメータを調節することを前記コンピュータに行わせる、請求項18に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
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