JP4723576B2 - 密封プレナムを具備した推進装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業質量(working mass)を循環させることにより、密封プレナム全体に正味推進力を生成する推進装置に関する。
(関連出願の参照)
本出願は、2004年6月28日付けで出願された米国特許仮出願第60/583,650号の優先権を主張する。この’650出願の全体は、本明細書中であたかも説明されているかのように参照してここに組み込まれる。
本体を加速させる方法には、一般的に、加速される本体と外部本体との間の接触か、又は加速される本体からの反応質量が、関与する。例えば、自動車は、舗装道路面又は非舗装道路面と接触している車輪を駆動するために、エンジンからの動力を付加されることで加速する。車輪と道路面の間の摩擦によって、車輪が回転されて、実質的に自動車の直線的な加速が生じる。外部質量に対抗して付加された力によって車両が始動する。別の例には、動作中、一般に衛星又は別の宇宙船の放出質量(反応質量)を推進するために使用される、ロケットエンジン、イオンエンジン、これ以外のエンジンがある。このような質量は燃料、燃焼製品、電子、イオン、これ以外の任意のタイプの質量であってよい。加速質量の一部は、これ自体が望ましい動作方向と反対の方向へ加速されて廃棄されることで、衛星又は他の宇宙船に作用する反応力が生じる。
推進装置は質量を消費及び/又は廃棄することで加速を生成するため、推進装置の、特定の速度で本体を加速させる機能は、消費又は放出に必要な質量の量によって制限されてしまう。例えば、衛星のステーションキーピング機能は、多くの場合、ヒドラジンのような燃料を利用する小型ロケットモータによって実施される。これらのステーションキーピングモータのための燃料が排出されると、衛星の、例えば電源のような構成部品の寿命が大幅に残っている場合でも、衛星は制御不能となって漂流する可能性がある。したがって、推進装置が使用できる燃料の量が、推進装置を利用する衛星、車両、これ以外の本体の寿命に直接影響する可能性がある。
さらに、推進装置が使用可能な燃料の量又は反応質量の量により、本体が達成できる最大速度が制限され得る。例えば、イオン推進システムを利用している宇宙船は、摩擦のために利用されているイオン供給が排出される際に達成される最終速度にまで、実質的に連続的に加速することができる。この時点では、宇宙船は最終速度で移動を続けることが可能である。したがって、宇宙船の最大速度は、宇宙船が搭載する燃料、即ち反応質量の量によって制限される。
本発明は、概して、密封プレナム内に作業質量を含有した推進装置に関し、プレナム内を作業質量が循環することで正味推進摩擦力が生じ、これにより装置が加速される。
本発明の1つの態様では、推進装置は、内部を作業質量が循環する、実質的に密封されたプレナムを含む。作業質量は気体状態であってよい。プレナムは、入れ子式に作った2つのシェル、即ちハウジング(あるいはこれ以外の囲壁)の間に画定される。このプレナムはいくつかの区間から形成されており、これらの各々は入口と出口を有している。推進装置は第1の端部と第2の端部とを有していることができ、装置の各端部は、プレナムの内部に含んだ曲げ部、即ち方向変換部を有している。
装置の動作中に、作業質量が、プレナム全体、即ちプレナムの第1の端部付近における循環を開始する。作業質量は、プレナム内の第1回転、即ち曲げ部を通って加速される。作業質量は、第1の端部から離れた後に、プレナム内の、放射、対流、伝導工程によって作業質量から熱エネルギーを除去する区間を通過する。作業質量は第2の端部へと前進を続ける。第2の端部にて、作業質量は、プレナム内の第2回転、即ち曲げ部へ入り、ここで、作業質量は戻りダクトによって第1の端部へ戻され、これにより、推進装置の動作中に作業質量が大幅に損失することのない、連続した密封プレナムが形成される。この方法では、作業質量の供給が推進装置内に維持されるため、推進装置の動作期間及び最大速度が、流入する作業質量の量、又は推進装置から排除される作業質量の量に依存することはない。
本発明の別の態様では、作業質量は、プレナムの第1の端部よりも前に、例えば戻りダクト端部のインペラ装置のような作業質量ドライバによって加速される。このインペラ装置は作業質量に運動エネルギーを付与する。この方法では、プレナム外部からのエネルギーが作業質量に付与される。推進力が作業質量を圧縮すると、一定量の作業質量の温度と圧力が上昇する。作業質量の運動エネルギーは、作業質量の個々の分子又は原子の速度と運動量の合計によって表される。このような作業質量の運動エネルギーは、分子どうしの本質的に弾性の衝突によって作業質量内に保持されるが、しかし、プレナム壁のような表面が関与した伝導、放射、対流工程を介するうちに、作業質量から失われてしまう可能性もある。
本発明の別の態様では、作業質量は、加速された後に、プレナムの形状によって移動方向の転換を強いられる。この方向転換は、加速が作業質量に付与され、次に、プレナムハウジング、即ちシェル、及びこれに取り付けられている任意の質量に付与される形で実施される。この第1の加速力の度数は、方向転換された作業質量の質量、方向転換された作業質量の速度、作業質量の方向転換の半径及び角度の関数である。
本発明の別の態様では、プレナムの、作業質量を方向転換する区間(例えば第1回転、即ち曲げ部)から作業質量が移動することで、第1の力が、プレナム壁の温度が作業質量の温度よりも低く維持される、プレナムの区間へ入る。このより低温の維持は、宇宙空間のようなヒートシンクへの放射及び/又は伝導のような、プレナムから離れる手段によって実施される。プレナム壁と相互作用する作業質量の個々の分子又は原子の運動エネルギーは、作業質量内のこれら個々の分子又は原子の速度の低下によって表されているように低下される。この運動エネルギーの損失が、次に、弾性衝突工程によって、作業質量の容量全体を通って伝達される。作業質量のこれら個々の分子又は原子の質量は不変のまま維持されるが、速度が個別又は集合的に低減される。これにより、作業質量の密度が、プレナムのこの区間内での冷却時に上昇する。
本発明の別の態様では、作業質量はプレナム内を連続的に流れる。この結果、作業質量の流れの方向に対して直角な任意の所与の基準面を、1つの時間単位内で通過する作業質量の分子又は原子の数が、プレナムの全長の何処においても一様になる。これは、プレナムの形状、サイズ、方向に関係なく、また、作業質量の圧力、温度、容量、速度に関係なく当てはまる。この限りでない場合は、プレナムからの作業質量の損失、又は作業質量の動作の妨害があったということになる。したがって、プレナム内では、作業質量の質量は長時間にわたって維持される。
本発明の別の態様では、作業質量の流れの方向に対して直角な基準面を通る任意の基準面における作業質量の速度は、基準面におけるプレナムの範囲と、及び、ある時間単位内にこのプレナム範囲を通過する作業質量の容量との関数である。作業質量の容量は、作業質量が気体である場合にはこれの圧力及び/又は温度を操作することで変更できる。プレナムの、プレナム壁の温度が作業質量の温度よりも低く維持されている区間において作業質量の温度を低下させることで、作業質量の容量を低減することができる。このような方法では、作業質量がプレナムのこの区間を通過すると作業質量の速度が低減され、また、作業質量の個々の分子又は原子の運動エネルギーが、まずプレナム壁へ伝播され、次に外部ヒートシンクへ伝播される。作業質量及びプレナムから失われるこのようなエネルギーは、作業質量の膨張又は別の工程での作業質量による運動エネルギーの上昇として再生することは不能である。
本発明の別の態様では、プレナム壁の温度が作業質量の温度よりも低く維持されるプレナムの区間の次に、プレナムの形状によって、作業質量が移動方向の変更を強いられるプレナムの第2区間(例えば第2回転、即ち曲げ部)が設けられている。この移動方向の変更は、作業質量に減速が付与され、次にこれが、プレナム及びこれに取り付けられている全ての質量に付与される。この第2の力の度数は、方向転換された作業質量、方向転換された作業質量の速度、作業質量の方向変換の半径及び角度の関数である。
本発明の別の態様では、プレナムの、作業質量が動作方向の変更を強いられる区間内で実行される作業質量の方向転換の角度の合計が、作業質量の方向転換によって生成された力の平面内で360度となる。
本発明の別の態様では、作業質量が方向転換を強いられ、この結果第1の力が加速されることになる、プレナムの第1回転、即ち曲げ部における作業質量の速度は、作業質量が方向転換を強いられ、この結果第2の力が減速することになる、プレナムの第2区間内の作業質量の速度よりも速い。第1及び第2の力は、質量に平方化した速度を掛け、回転、即ち曲げ部の半径で割った積であるこれら質量の向心加速によって生じたものであるため、また、時間毎の作業質量の質量の流れはプレナム全体にわたって一様であるため、さらに、第1の加速力が作成されるプレナムの区間内での作業質量の速度が、第2の減速力が作成されるプレナムの区間内での速度よりも速いため、プレナムハウジング、即ちシェルの正味の加速、作業質量、プレナムハウジング、即ちシェルに付加された全ての質量が、作業質量ドライバ(例えばインペラや他の動力装置)に提供され、また、作業質量から熱が除去される。
本発明の別の実施形態では、プレナムの1つの区間が、プレナムの第2回転、即ち曲げ部の出口を第1回転、即ち曲げ部の入口に接続する。このようにして、プレナムは、作業質量が流れることができる密封されたダクト及び連続した経路を形成している。
図1Aを参照すると、推進装置2の一実施形態の断面図を示している。一実施形態では、推進装置2は、外側シェル5、即ちハウジングと、内側シェル7、即ちハウジングとを有し、この外側シェル5と内側シェル7との間にプレナム9を形成している。外側シェル5と内側シェル7の間に形成されたプレナム9内には作業質量4が含まれている。外側シェル5は密封され、プレナム9と外側シェル5の外の外部環境との間の外側シェル5を通って、作業質量4が伝播することを実質的に防止している。同様に、内側シェル7も密封され、プレナム9と内側シェル7の他方側上の内部空間10との間の内側シェル7を通る、作業質量4が伝播することを実質的に防止している。こうすることでプレナム9自体が密封され、作業質量4が実質的にプレナム9内に含まれることになる。結果として得られるプレナム9を、これを介して出入りする作業質量の伝播から実質的に密封する限り、外側シェル5並びに内側シェル7の密封には任意の密封剤、溶接、構造、又は技術を使用することができる。
やはり図1Aを参照すると、本発明の1つの態様において、推進装置2は,ドライバ区間31(例えば、本発明の1つの態様でのインペラ区間)、熱交換器区間32、戻り区間33を有している。一実施形態では、ドライバ区間31と戻り区間33との両方は、ステンレス鋼で構成され、外側シェル5と内側シェル7との両方の内面と外面には実質的に滑らかな仕上げが施されている。しかし、所望であれば、これ以外の材料を使用して外側シェル5と内側シェル7を構造することもできる。さらに、外側シェル5の外面と、内側シェル7の内面の仕上げは本発明にとって重要ではない。外側シェル5の内面、又は内側シェル7の外面をこれよりも粗く、又はこれよりも滑らかに仕上げることで、プレナム9内に所望の流れ特徴を提供することができる。
一実施形態では、ドライバ区間31と戻り端部33と両方の外側シェル5を、一端が平坦な実質的に半球形のボール形状で形成することができる。図1Aに示す例証的な実施形態では、ドライバ区間31と戻り端部33両方の内側シェル7は、同一の形状と湾曲を有している同じボール形状で形成されている。内側シェル7のボールと外側シェル5のボールを部分的に組み合わせる際、内側シェル7のボールは推進装置2の長軸3に沿って差し込まれ、また、外側シェル5のボールは内側シェル7と外側シェル5との間に環状ダクトを形成している。これは、ドライバ区間31と戻り端部33との両方において同様である。外側シェル5と内側シェル7とはこれらの形状に限定されるものではなく、以降で説明する推進装置2の動作と一致する任意の方法によって形作ることができる。例えば、外側シェル5は、内側シェル7の外形と異なる別の外形(例えば湾曲)であってもよい。
一実施形態では、前記熱交換器区間32は、外側シェル5と内側シェル7とを有している実質的円筒形である。これらシェル5、7のそれぞれは、管形状にした1枚のアルミニウムで構造することができる。外側シェル5の管の内径を、内側シェル7の管の外径よりも若干大きく形成していることで、内側シェル7と外側シェル5の間に、環状ダクトがプレナム9の一部として形成されている。外側シェル5と内側シェル7とはこれらの形状に限定されるものではなく、以下に説明する推進装置の動作と一致する任意の方法で形作ることができる。例えば、熱交換器区間32は、楕円形断面、又は上述した円形断面ではない他の形状を有していてよい。
本発明の1つの態様によれば、推進装置2内で生成された正味摩擦ベクトルの方向は、任意の付加された質量を推進装置の中心線から離すようにそらすことによって、宇宙船のような付加された質量の重心に関連して変更又は制御することができる。本発明の別の態様では、推進装置2内で生成された正味摩擦ベクトルの方向は、作業質量4の流れの方向を転換させて、推進装置2内を非対称に流れるようにすることで(例えば、推進装置の中心線に対して直角となる、プレナムを横断する区間の複数の地点で測定した場合に速度が等しくならない)、変更又は制御することができる。本発明の別の態様では、推進装置2によって生成される正味力を制御する(例えば、増加又は減少させる)ことができる。これは、例えばプレナム9内の作業質量4の流量を変更することで達成できる。これは、作業質量ドライバ300の制御(以降で説明する)によって達成できる。あるいは、推進装置2によって生成された正味力の制御は、装置2の熱交換器32部分内の作業質量4の温度低下を、熱交換器32から出てゆく熱の伝達速度を絶縁又は別の手段で制限することによって変更することでも行える。例えば、装置2内に冷却システムを採用して、装置2の熱交換器32部分内の熱伝達速度を制御してもよい。あるいは、推進装置2によって生成された正味力を、インペラ15とインペラ端部回転46への入口との間に配置された加熱装置16の手段によって、作業質量4の補助熱を上昇又は低下させることで制御できる。
次に図1A、図1B、図1Cを参照すると、検査推進装置2を示している。ここで説明する装置及び方法は、以降で説明する特定の検査推進装置2に限定されないことを理解されたい。この検査装置2は、特別に設計されたプレナム9を通過しながら再循環する作業質量4が、装置2に正味力を与えることができるという事実を実証及び/又は確認する。特定の実施形態又は実施は、以降で説明する特定の検査装置2を超えるものを使用することができる。
前記検査装置2は、2つの実質的に同一なステンレス鋼ボール51、52を有し、これらボールのそれぞれは、最も幅広い地点にて11インチ(約27.94cm)の内径を有し、この最大幅地点にてリップ部が外方へ延びている。これらのボールは、ドライバ区間31と戻り端部33の外側シェル分を形成するために使用されている。ボール51、52と実質的に同一な別の2つのボール61、62の最大直径は9.75インチ(約24.77cm)にまで縮小され、インペラ及び戻り端部の内側シェル分を形成するためにリップ部が取り除かれている。内側ボール61を外側ボール51内に配置し、これらの共通軸(検査装置2の長軸3)に沿って0.5インチ(約1.27cm)だけ移動させると、内側ボールと外側ボールの間に面積が縮小した環状ダクトが形成される。
図1Aに示すように、戻りダクト11は、内径1.5インチ(約3.81cm)のポリ塩化ビニル管によって形成され、これに、厚さ0.125インチ(約0.318cm)、直径9.72インチ(約24.69cm)の3つのファイバボードフォーマ41、42、43が接着されている。この構造手順及び後続の構造手順のために、戻りダクトは取り外し可能な鋼管によって支持されている。内部熱交換器ダクト壁は、0.016インチ(約0.041cm)の厚さのT6アルミニウムで、合致縁どうしを重ねてエポキシ化して、最大外径9.75インチ(約24.77cm)、長さ47インチ(約119.38cm)に形成されている。このダクトを、エポキシ硬化する前に撚り糸で緊密に包むことで、フォーマ41、42、43、及び戻りダクトに接着されていない類似のフォーマ44上に確実に密着させる。エポキシが完全に硬化した後、撚り糸は除去される。
この内部ダクト壁の外面には、0.125×0.125インチ(約0.318cm)の断面を有している、長さ2インチ(約5.08cm)の24本のスペーサ6(図1B、図1C)が、60度の角度地点にて一様に放射状に配置された6個のスペーサの4つの列として接着されている。これと類似する方法で、外部熱交換器ダクト壁は、厚さ0.016インチ(約0.041cm)のT6アルミニウムで、合致縁どうしを重ねてエポキシ化して、内径10.0インチ(約25.4cm)、長さ46インチ(約116.84cm)に形成されている。このダクトを、エポキシ硬化する前に撚り糸で緊密に包むことで、内部ダクトの外面上のスペーサにかけて確実に密着させる。エポキシ硬化後に、撚り糸が除去され、内部ダクト壁の両端の全円周周囲で、内部ダクト壁の両端を、ダクトの長軸に沿って0.375×0.375インチ(約0.95cm)のタブに切断した。次に、これらのタブをダクト内部に向けて約20度に曲げて、ドライバ区間31と戻り端部33の内側ボール61、62の内面と合致させた。
戻りダクト11の一端をエポキシ化及び密封して、戻り端部内側ボール62の底部にフランジ13によって中心決めされた直径1.875インチ(約4.76cm)の穴を形成し、また、内端部ボール62の外部へりをエポキシ化して、内部熱交換器ダクト壁7上のこれと合致するタブに密封させた。次に図1Bを参照すると、インペラ組み立て品30の形状をした質量ドライバ300の一実施形態が構成された。この質量ドライバ300は、インペラモータ17、インペラ15、補助加熱器16を収納しており、また、戻りダクト11の延長として作業質量の流れを含んでいる。質量ドライバ300は、この方法に限定されず、作業質量4に運動エネルギーを付与する別の方法又は手段を使用して構造することもできる。例えば、質量ドライバ300は、音響又は電磁流体力学手段を利用して、作業質量4に運動エネルギーを付与することができる。
中心軸3上に中心決めされたインペラの外側ボール18(Farberware製、3qt.)の底部の中心に、直径1.875インチ(約4.76cm)の穴14が切られている。流れ直線化羽根24がインペラの外側ボール18の内面にエポキシ化され、また、インペラの外側ボールのフランジ26が厚さ0.5フィートのカバ材合板に切られ、インペラの外側ボール18のへりにエポキシ化された。中心軸3上に中心決めされたインペラの内側ボール20(Farberware製、2qt.)の底部に、直径3.75インチ(約9.56cm)の穴が切られている。ハンドヘルド型の携帯型真空クリーナ(Dirt Devil製、モデルM08100REDC)からインペラ15とモータ17とが得られ、インペラハウジング19内部の中心軸3上に中心決めされて取り付けられている。上記インペラハウジング19は、組み合わせた2つのボール18、20の間にスペーサ8によって形成されたプレナム空間内にインペラを設けた状態で、インペラの外側ボール18とインペラの内側ボール20によって形成されている。8枚の流れ直線化羽根24は、0.007インチ(約0.018cm)のアルミニウムシートを、中心軸3の周囲に、外側ボール18の内面に向かって等間隔に放射状に配置してエポキシ化して形成されている。4枚の長さ1.25インチ(約3.18cm)の6番ボルトが、モータ台を通り、インペラの内側ボール20を通り、0.5インチ(約1.27cm)のスペーサ8を通り、インペラの外側ボール18を通り、さらに、戻りダクトのインペラ端部のための戻りダクト結合部12がエポキシ化されている戻りダクトフランジ13を通って延びている。厚さ0.007インチ(約0.018cm)のアルミニウムシートで形成された、直径端部7.375インチ(約18.73cm)、長さ9.5インチ(約24.13cm)の円錐形の断面を有しているモータカバーを、厚さ0.5フィートのカバ材合板で形成したカバーフランジ25にエポキシ化し、また、カバーの他端を、フランジ27が取り付けられた1区間の1.5インチ(約3.81cm)i.d.ABS管にエポキシ化しており、これらは全て中心軸3上に中心決めされている。補助加熱器16が、モータカバー19内に、中心軸3に沿って吊り下げワイヤにより中心決めされている。次に、戻りダクトフランジ13、インペラの外側ボール18、インペラの内側ボール20、スペーサ8、インペラ15、インペラモータ17、補助加熱器16、フランジ27付きの管がインペラの内側ボール61に組み立てられ、質量ドライバ300を形成している。必要に応じて、シリコン密封剤を付加してプレナム9空間を装置の内部空間10から実質的に密封する。モータ電力接続用の2つのインペラモータの電力フィードスルー部21及び2つの補助加熱器の電力フィードスルー部22が外側シェル5及び内側シェル7を通って設置され、エポキシ化されて、実質的に密封された。
内部ダクト7のインペラ端部のタブ付けされた端部と、外部ダクト5のインペラ端部が、硬化可能なシリコン密封剤で被覆された。質量ドライバ300(インペラ組み立て品の形態)が、熱交換器区間32の内部空間10のインペラ端部内に挿入され、戻りダクト結合部12が、実質的に密封接続を形成する形で戻りダクト11に取り付けられた。次に、インペラ端部の内側ボール61が内部ダクト7上に中心決めされ、8個のインペラ組み立てねじ35によってインペラ端部フォーマ44に取り付けられた。
次に、インペラ端部の外側ボール51を熱交換器上に、中心軸3に沿ってインペラの内側ボール61から0.5インチ(約1.27cm)離間させて注意深く配置し、プレナム9の一部を形成した。外部インペラ端部ボールのリップ部の平面が外部熱交換器ダクト壁上にマーキングされた。厚さ0.5インチ(約1.27cm)のカバ材合板から、直径13インチ(約33.02cm)で、外径と一致する直径10.03(約25.48cm)インチの穴を設けた2つのフランジ40を切断した。インペラの外側ボール51と戻り端部の外側ボール52には、ボールのリップ部周囲に(ボールの中心軸と平行して)等間隔で離間して設けられた、直径0.125インチ(約0.318cm)の16個の穴が事前に穿孔されている。各フランジ40は、フランジに穿孔された1つの外側ボールと、16個の一致する直径0.125インチ(約0.318cm)の穴と連動している。さらにフランジは、ヴァラサン(Varathane)で密封され、マーキングされたとおりに外部熱交換器のダクト壁にエポキシ化された。
熱交換器32の戻り端部の外側シェル5の端部外面は、硬化可能なシリコン密封剤で被覆された。次に、戻り端部の外側ボール52を熱交換器32上に、中心軸に沿ってインペラ内側ボール62から0.5インチ(約1.27cm)離間させて注意深く配置し、プレナム9の一部を形成した。インペラの外側ボール51のリップ部の平面が外部熱交換器のシェル7上にマーキングされた。次に、第2カバ材フランジが熱交換器ダクト壁の外面に、マーキングされたとおりにエポキシ化された。エポキシ硬化後に、戻り端部の外側ボール52がシリコン密封剤で密封され、16本の6番ボルトでフランジにボルト留めされた。
24時間後、検査推進装置2の全容量(81リットル)を、室温で、周囲の大気圧よりも0.2psi高い圧力にまで加圧した。この24時間の検査の間、検査装置の内部容量から外部大気への漏出は0.02cc/秒未満であったと判断された。
図1Aを参照すると、前記戻りダクト11は、プレナム9の一部を別の部分と接続している。一実施形態では、戻りダクト11は本質的に円筒形であり、推進装置2の中心線3と実質的に同軸である。戻りダクト11は、内側シェル7の第1の端部を内側シェル7の第2の端部と接続することができる。所望であれば、戻りダクト11の別の形態を利用してもよい。戻りダクト11は、内側シェル7の一体部品として、あるいは、内側シェル7に接続された別個の部品として形成することができる。一実施形態では、戻りダクト11と内側シェル7との間の界面にかけて作業質量4が実質的に伝播しないようにするために、戻りダクト11と内側シェル7との間の界面は密封されている。しかし、作業質量4は、推進装置2から逃げ出さない限り、内側シェル7の内部空間10に浸入することができるようになっている。作業質量4が内部空間10へ浸入できるのであれば、プレナム9は密封されているということである。
検査推進装置2では、戻りダクト11の長さは、内径1.5インチ(約3.81cm)のポリ塩化ビニル管の長さと同じである。内側シェル7の第1の端部と第2の端部の両方に穴が提供されている。インペラ15を含んでいる第1の端部では、検査装置の分解を可能にするために、フランジ13にエポキシ化され、外側ボール51の端部内に中心決めされてインペラ組み立て品にボルト留めされた結合部12が提供されている。内側ボール61とフランジ27の間の界面(図1Bを参照)はシリコン密封剤を用い、圧縮によって密封されている。戻りダクト11の第1の端部は、結合部12内にしっかりと滑り嵌合している。第2の端部では、ポリ塩化ビニル製のフランジ14が、内側ボール62の端部内に1.875インチ(約4.76cm)の穴と一致して中心決めされた状態で、内側ボール62の内面にエポキシ化され、次に、戻りダクト11の第2の端部が、これの密封を促進するべく、穴から内側ボール62内へ若干突出した状態で、フランジ14内にエポキシ化された。一実施形態では、内側シェル7の内部空間10と戻りダクト11の外部は実質的に空である。しかし、内部空間10を別の目的に使用することもでき、例えば、この空間にセンサ、作動装置、制御装置、熱管理装置、又は推進装置2の動作に有用なこれ以外の装置を設けることができる。この一例として、内側シェル7は可動面を有しているため、1つ又はそれ以上の場所で内側シェル7の形状を所望のとおりに制御できる。この場合、内部空間10は、このような内側シェル7の再成形のための機構及び/又は制御を含んでよい。別の例では、内部空間10を、補助作業質量の保管、又は貨物や人員の移送に適合させることができる。
一実施形態では、インペラ15は、プレナム9内の戻りダクト11の第1の端部に配置されている。この場所は、内側シェル7内の質量ドライバ300(例えばインペラ組み立て品)内部の、インペラ端部内側ボール61とフォーマ43の間に位置する。しかし、所望であれば、インペラ15を戻りダクト11に沿った別の場所に位置決めすることもできる。一実施形態では、インペラ15は実質的に円形であり、シャフト(図示せず)や別の接続方法によってインペラドライバ17に接続されている。この場合、インペラドライバ17はインペラ15を回転させる。このような回転によって作業質量4に運動エネルギーが付与され、この運動エネルギーが作業質量4をプレナム9へ押し進める。これについては以降でより詳細に説明する。一実施形態では、回転インペラ15は、実質的に推進装置2の中心線3と同軸に配置されている。
インペラ15とインペラドライバ17とを参照する一方で、作業質量4に動作を付与できる任意の作業質量ドライバ300の使用が可能である点を理解されたい。例えば、この作業質量ドライバ300は、電磁流体力学装置、音響装置、又はこれ以外のプレナム9にわたって作業質量4を駆動するように適合された装置であってよい。インペラ15を採用する場合、インペラドライバ17は、インペラ15を駆動できる任意の装置であってよい。例えば、インペラドライバ17は、熱機関、電気モータ、フライホイール、又はこれ以外の装置であってよい。作業質量ドライバ300が電磁流体力学装置又は音響装置である別の例では、前記ドライバ17は、電源に接続された、ソーラーアレイや電池のような電力供給部であってよい。このようなインペラ15とインペラドライバ17の形態では、これらに、インペラドライバ17にエネルギーをインペラ15へ伝播させることで作業質量内にエネルギーを導入するための任意の機構、構造、その他が接続していてよい。
一実施形態では、インペラドライバ17は、インペラ15をある速度範囲から選択した速度で駆動するように適合されている。この方法では、インペラドライバ17は、選択された速度でインペラ15を駆動することで、選択された量のエネルギーをプレナム9の作業質量4に付与することができる。より一般的には、インペラドライバ17を、ある範囲の動作(例えば速度)によってインペラ15を駆動するように適合することができ、この範囲は、作業質量4に付加される最大量のエネルギーと、作業質量4に付加される最小量のエネルギーとによって定められる。インペラドライバ17は、インペラ15を駆動するようにインペラドライバ17に特定の速度を選択するよう適合されている、内部又は外部制御装置(図示せず)と接続していてよい。
一実施形態では、前記インペラドライバ17は、プレナム9内に流れる作業質量4によって冷却できるように、プレナム9内に配置されている。この実施形態ではインペラドライバ17と作業質量4とは、相互に互換するように選択されているため、作業質量4がインペラドライバ17の動作に大きく影響することはなく、またこの反対もない。作業質量4がプレナム9から質量ドライバ300内の空間へ浸入できる場合は、プレナム9は密封された状態のままであると言える。即ち、密封プレナム9は、質量ドライバ300内の空間との間で作業質量4を連通させることができる。別の実施形態では、インペラ15とインペラドライバ17との間に、インペラ15とインペラドライバ17との間の界面からの作業質量4の漏出を実質的に防止するのに十分な密封が設けられている場合には、インペラドライバ17をプレナム9内の空間の外に配置することができる。
一実施形態では、外側シェル5に接触部21が提供されており、この接続部21がインペラドライバ17と電気接続している。この接触部21は、インペラドライバ17に電力供給するために利用される。インペラドライバ17が外側シェル5の外部に配置されている場合には、前記接触部21をインペラドライバ17上に直接配置することができる。接触部21以外の構造又は機構を使用して、インペラドライバ17に電力供給を行うことも可能である。さらに、インペラドライバ17が熱機関である場合、又は電気以外の動力、即ちエネルギーで動作する場合には、接触部21を省略することができる。このような実施形態では、他の機構又は構造を使用して、インペラドライバ17にエネルギーを伝播できる。
インペラドライバ17が熱機関である一実施形態では、インペラドライバ17に適切な熱を提供する任意の方法又は構造を使用できる。例えば、レンズ、鏡等によって可視光又は赤外線光をインペラドライバ17の少なくとも一部分に集光させることができる。別の例として、熱伝導体をインペラドライバ17内にこれと接触させて配置することができる。ここで、外部熱が熱伝導体に付加され、さらにインペラドライバ17へ伝播される。また別の実施形態では、インペラドライバ17の周囲に熱交換器として配列した配管を提供することができ、この配管を通って高温の気体又は液体を汲み上げることで、インペラドライバ17に熱を提供することができる。さらに別の例では、原子炉又はラジオアイソトープ熱源を熱源として採用することで、作業質量4を直接的又は間接的に加熱している。
別の実施形態では、補助熱源16を採用することで、作業質量4の温度を上昇させる。この熱源は、インペラ15の排出部とインペラ端部の回転部の入口との間に配置されているため、上述のとおりに加熱された作業質量4が、中心軸3を含む平面において180度回転させられる。一実施形態では、外側シェル5上に接触部22が設けられ、補助加熱器16と電気接続されている。この接触部22を利用して、補助加熱器16に電力を供給することができる。接触部22以外の構造又は機構を使用して補助加熱器16に電力供給を行うことも可能である。さらに、補助加熱器16が電気以外の動力、即ちエネルギーの形態で動作する場合には、接触部22を省略することができる。このような実施形態では、他の機構又は構造を使用して補助加熱器16にエネルギーを供給することができる。
補助加熱器16が熱交換器である一実施形態では、補助加熱器16に適切な熱を提供する任意の方法あるいは構造を使用してよい。例えば、レンズ、鏡、その他を使用して、可視光又は赤外線光を、補助加熱器16の少なくとも一部分に集光してもよい。別の例では、熱伝導体を補助加熱器16内にこれと接触させて配置することができる。ここで、外部熱が熱伝導体に付加され、さらに補助加熱器16へ伝播される。別の例では、高温の気体又は液体を汲み上げるための配管が、補助加熱器16に熱を提供することができる。別の例では、補助加熱器16を直接的又は間接的に加熱するための熱源として、原子炉又はラジオアイソトープ熱源を採用できる。
所望であれば、戻り端部の外側ボール52内、又は外側シェル5内のこれ以外の地点に、プレナム9用のポート23を提供してもよい。このポート23によって、推進装置2内への作業質量4の導入、及び/又は推進装置2からの作業質量4の放出が可能になる。一実施形態では、このポート23はバルブである。この検査推進装置2の実施形態では、ポート23は標準型のタイヤステムバルブである。このタイヤステムバルブにハンドポンプ又は他のポンプを取り外し可能に接続することで、(この検査室内空気において)作業質量4を装置に追加したり、装置から除去することができる。別の実施形態では、室内空気の代わりに、不活性ガス(例えばキセノン)のような、何らかの気体作業質量4を導入できる。
図1A、図1Cに示すように、この実施形態においてプレナム9を形成している外側シェル5と内側シェル7とは、中心線3の周囲で回転させた平面図と、中心線3に対して直角な任意の位置における断面図の両方にて、実質的に対称的に見える。インペラドライバ17により駆動されたインペラ15で確立された圧力勾配によって、プレナム9内で作業質量4が推進される。戻りダクト11を通って引き出された作業質量4が、インペラ15によって圧縮及び加熱されて、中心線3に沿って延びた1列の質量を形成している。この場合、中心線3と実質的に平行に180度回転して作動質量4の移動シリンダを形成するために、外側ボール51と内側ボール61の形状によって規制される点は除く。この移動する作動質量4は、プレナム9の熱交換器区間32全体にわたって移動を続ける。この熱交換器区間32において作業質量4の温度が低下されることで、熱交換器区間32の出口における作業質量4の温度が、熱交換器区間32の入口における作業質量4の温度よりも実質的に低くなる。こうして作業質量4から除去された熱は、推進装置2を取り囲んでいる環境への放射、伝導、対流工程によって推進装置2から失われ、もはや装置2の動作成分ではなくなる。次に、冷却された作業質量4が、外側ボール52と内側ボール62の形態によって、中心線3と実質的に平行にさらに180度回転し、戻りダクト11内へ入るように規制される。したがって、作業質量4は、推進装置2の中心線3の周囲で実質的に対称な円環体形状を有している閉鎖ループを説明するものであると言える。例えば1つ又はそれ以上のインペラ装置15を有しているシングルループや複数ループといった、これ以外のプレナム9の形態の採用も可能である。
上述したように、プレナム全体を通る作業質量4の流れは連続的であってよいが、この流れを様々な速度又は流量で実現することができる。作業質量4がプレナム9を一定の流量で流される場合、キログラムで表される作業質量4の量、あるいは、作業質量4の流れに対して直角に配置された、さらに戻りダクト11、熱交換器32、プレナム9のこれ以外の部分のように、プレナムの1区間を完全に横断するように配置された任意の基準面を、選択された時間単位内に通過する作業質量4の分子や原子の量は、プレナムのどの部分においても同一である。これは、作業質量4の特定の部分が他の部分よりも温度が高い又は低い、あるいは圧力が高い又は低い場合にも当てはまる。すると、基準面を超えた作業質量4の速度は、作業質量4がキログラムで表す一様な質量又は一様な原子数及び分子数にて基準面を通過するもの、あるいは、作業質量4がプレナム9に損失されるもの、もしくは作業質量4の動作(流れ)が妨害されるべきものとなる。
作業質量4がプレナム全体にわたって同一の温度及び圧力を維持する場合には、推進装置2の加速を持続させることは不可能になる。即ち、作業質量4の質量流量と合計速度はプレナム9全体にわたって一様であるため、このような動作によって生じた1つのベクトル力が、反対側に位置する、正味合計ゼロ力を有している別の同様の動作によって生じたベクトル力よりも大きくなることはなく、また、推進装置2の加速はゼロになる。これは「ニュートンの箱」として、又は、ある基準枠内の動作によってその基準枠が持続する加速に晒されることはない、という原理として説明される。しかし、推進装置2は、一定の温度と圧力の作業質量4で動作するものではない。
推進装置の理論的な分析
以下に、現在における推進装置2の理論的な基礎の理解について説明しているが、本発明はどの特定な理論的基礎にも限定されないことを理解されたい。次に図2を参照すると、等しい定半径(r)を有している円環状ダクトを示しており、この円環状ダクトは、この分析のために全て一様な断面積(A)を有していると考えられる、長さの等しい2つの直線区間によって接続される2つの180°回転(反転1、反転2)からなる。1つの直線区間を熱交換器32として、別の直線区間を戻りダクト11としてのみ指定している。「反転1」と表示された180°反転区間の理想的な気体内容物は、容量V(m)、質量m(kg)を含有し、さらに、速度v(m/秒)、圧力p(kPa)、温度T(°K)を有していると明示されている。
「熱交換器32」と表示された区間の内容物は、この区間の長さを時間t(秒)で通過する質量m(kg)を含むと明示されている。この区間内で質量m(T−T)から除去された熱エネルギーは、ダクトから外部熱シンクへと損失されると考えられる。
反転1と同じ半径と断面積を有している「反転2」と表示された180°反転区間は、質量m(kg)を含有した容量V(m)を有し、速度v(m/秒)、圧力p(kPa)、温度T(°K)を有していると明示されている。質量mは、ダクトに沿った全ての地点を時間t1内に通過しなければならないため、質量mの質量mに対する関係、容量VとVの関係、速度vの速度vに対する関係は全て、温度TとT、圧力pとpの関数である点に留意されたい。
戻りダクトから反転1内へ流れる安定した状態の循環が、図2中の反転1の入口に示されている半径インペラ15によって、循環気体に課される。インペラ15(又は別の作業質量ドライバ300)は、ダクト外部のいくつかの電源に接続しており、また、熱交換器内へ除去された熱エネルギーの源である(補助加熱を使用して温度Tを上昇させることも可能)。
図3を参照すると、戻りダクト11の長軸(垂直)は、正方向がドライバ区間31へ向かうy軸であると明記されている。ダクトの短軸(水平)は、正方向が熱交換器32側へ向かうx軸として明記されている。図3に示すダクトは、y軸と平行し、ダクトの戻り区間と接する垂直軸周囲に鏡映対称又は2π回転対称のいずれかを有している、本体の部分断面である点に留意することが重要である。この結果、この中心軸に対して直角な(y軸に対して垂直な)全ての力ベクトル成分が、これと対抗する等しい力によってゼロに相殺されたと考慮される。したがって、この分析では、y軸と平行に整列した力ベクトル成分だけが考慮されるべきである。
図3を参照すると、向心力Fc1に反転1のsin a(0,π)の積分を掛けると、以下の方程式1から5で示す正y方向に動作するy軸力F(N)が得られる。
Figure 0004723576
Figure 0004723576
Figure 0004723576
ここで、
Figure 0004723576
であり、
Figure 0004723576
Figure 0004723576
速度v、温度T、圧力pにおける反転1から出て、熱交換器区間32内へ入る気体が、圧力p2にて温度Tに冷却され、速度vに速度低減された結果、以下の方程式6から10に示す負y方向に作用する力F(N)が得られる。
Figure 0004723576
ここで、
Figure 0004723576
であり、また、
Figure 0004723576
であり、
Figure 0004723576
であるため次式が得られる。
Figure 0004723576
さらに
Figure 0004723576
Figure 0004723576
Figure 0004723576
さらに、
Figure 0004723576
Figure 0004723576
Figure 0004723576
反転2では、向心力FC2にsin b(π、2π)の積分を掛けると、以下の方程式11から18に示す負yの方向に作用するy軸力F(N)が得られる。
Figure 0004723576
Figure 0004723576
Figure 0004723576
反転2の容量(量Vではない)は反転1(r=r,A=定数)又はVのものと同一に定義され、質量mを含むものとして定義される。気体Vの容量(圧力及び温度に依存する)は、質量=mを含むものとして定義され、従って次式が得られる。
Figure 0004723576
Figure 0004723576
ここで
Figure 0004723576
であり、すると、
Figure 0004723576
が得られ、
Figure 0004723576
したがって
Figure 0004723576
さらに、
Figure 0004723576
となり、
Figure 0004723576
Figure 0004723576
及び
Figure 0004723576
である場合、
Figure 0004723576
となり次式が得られる。
Figure 0004723576
反転2から出る気体は、インペラへ戻る戻りダクト全体にわたり圧力P、温度T、速度vを維持するためのものとして考慮される点に留意されたい。この結果、気体流の戻りダクト部分によって生成されたy軸力の合計はゼロと等しくなる。
インペラ区間15は、圧力pを圧力pへ、温度Tを温度Tへ上昇させる役割を果たす。この結果、以降の方程式19から21に示すように、気体速度がvからvへ増加し、y軸力F(N)が負yの方向に作用するようになる。
Figure 0004723576
ここで、
Figure 0004723576
である。
Figure 0004723576
したがって、上述の熱交換器の説明(方程式6から10)から次式が得られる。
Figure 0004723576
力を合算すると、
=F+F+F+Fとなり、ここでF=Fであるため次式が得られる。(22)
Figure 0004723576
次に、r=rについて、
Figure 0004723576
Figure 0004723576
Figure 0004723576
さらに
Figure 0004723576
である場合に次式が得られる。
Figure 0004723576
方程式27では、項p/pがゼロよりも大きいという条件で、インペラ区間の後、及び反転1の前に、必要に応じて補助熱エネルギーによって温度Tを上昇させることができるため、項T/Tがゼロよりも遥かに小さくなることに留意されたい。したがって、ゼロよりも大きいm、v、tの全てについて、加速ベクトル力Fが常にゼロよりも大きくなる可能性がある。
再び図1Aを参照し、作業質量4(例えば気体)として生じたものが、外側ボール51と内側ボール61の間に強制的に生じさせられた180度のインペラ端部反転1を通過し、熱交換器区間32を通り、外側ボール52と内側ボール62の間に強制的に生じさせられた、図1Aに示す180度の戻り端部反転2を通ることを考慮する。180度反転1への入口において、作業質量4は、推進装置2の中心軸3へと径方向外側へ移動すると言うことができ、また、180度反転2への入口において、作業質量4は、径方向内側へ、推進装置2の中心軸に対して直角をなして移動すると言うことができることに留意されたい。作業質量4が180度インペラ端部反転1を通って流れる際の向心力加速は、推進装置2において、加速を、中心軸3に沿って、インペラ15(又は別の作業質量ドライバ300)を収容する推進装置2の端部に向けて引き起こすと言える。作業質量4が180度戻り端部反転2を通って流れる際の向心力加速は、推進装置2を、中心軸3に沿って、インペラ15を収容している推進装置2の端部から離れるに従って減速させると言える。
図1A、図1B、図1Cに示し、さらに検査装置2として示されている推進装置2の一実施形態は、これの中心軸3の周囲で対称となるように構成されている。そのため、軸に対して直角な径方向力が、これに対抗する実質的に等しい力によって相殺される。さらに、検査装置2は、180度反転1として上述された区間の有効半径が、180度反転2として説明された回転の有効半径と同じになるように構成されている。しかし、これらの回転の有効半径は、本発明の別の実施形態における有効半径と異なっていてよい。
検査装置2の、実質的に一定の流量での連続動作期間の後に、作業質量4がインペラ15から出て、何らかの圧力p、何らかの温度T、何らかの速度vにおける180度インペラ端反転1に入る。これらの条件下で、圧力pは100.2kPaに、温度Tは299.5°Kに、速度vは反転1の180度の弧にわたって平均して1.1メートル/秒に実験的に決定された。反転1の半径は0.0635mと測定された。したがって、作業質量4の通過時間tが0.181秒であると示すことができる。180度反転1の容量Vは640ccと決定された。そのため、この容量Vが、圧力p、温度Tにおいて0.00078kgと等しい質量mの室内空気を含んでいると示すことができる。
熱交換器区間32を通過した後、作業質量4の温度Tは296°Kと測定され、圧力pは100kPaに低下された。上述の方程式27から、加速力Fを次式で計算できる。
Figure 0004723576
=0.00020ニュートン、又は0.020グラムである。
図3を参照すると、この0.020グラムの正味加速力は推進装置2の中心軸3と合わせられている。この正味加速力は、インペラ15の動作によって作業質量4の動作が維持され、熱交換器32にわたるT、Tの温度差が維持される限り、推進装置を、インペラ15を収容している装置の端部に向けて(即ち、力矢印Fの方向へ)加速させる。この加速は、推進装置2と接触している別の任意の本体が発するどの力とも無関係であり、推進装置2からの質量の放出を全く必要としない。
検査装置は、振動の影響、被検物の熱膨張、暖かい被検物の周囲空気内の対流電流の影響を最小化しながら、加速力の有無を決定することを許容するように構成された。
図4、図4Aの断面図を参照すると、クレードル70は、検査装置2を支持するように構成された。2本のT字型フレームレール72は、1/4インチ(約0.63cm)の合板の細片から組み立てられた。1/4インチ(約0.63cm)の合板から2つの半円形端部フォーマ74が切断され、図に示すように、3/4×3/4インチ(約1.90cm)のファー・スプレッダ(fir spreader)76が、端部フォーマどうしの間に配置された。クレードル70がねじとエポキシ接着剤で組み立てられた。検査装置2は、クレードル内において、各端部をストラップ80と2つの接続リンクによって支持された。検査装置2は一方(インペラ側端部)が他方よりも重く、動作中に縦方向に(約0.1mm)拡張するため、この動作を収容し、クレードル内で検査装置2の重心が縦方向へ移動することを防止する必要がある。したがって、クレードルのインペラ側端部における接続リンク82をクレードルの戻り端部における接続リンク84よりも短くして、検査手順の最中に推進装置2の重心がクレードル70内で中心軸3に沿って縦方向へ移動しないようにしなくてはならない。
インペラ15がインペラドライバ17によって回転を加速又は減速するべく誘発されると、検査装置2がトルク衝撃に反応するため、トルクス(登録商標)のトラップ81は重心(C.G.)にて検査装置2の上面にエポキシ化され、トルクリンク86によってクレードル70フレームレール72に接続されている。
図5、図5A、及び図5B、図5Cの詳細図を参照すると、次に、クレードル70は囲いフレーム90内で、単撚り鋼線垂直吊り下げリンク92(それぞれ4個)と、単撚り鋼線直交吊り下げリンク94(それぞれ4個)とによって垂下されている。各端部において、2つの垂直リンク92と2つの直交リンク94からなる吊り下げリンクの組が、冶具上で単体に組み立てられた。この組み立ては、設置後に、クレードル取り付け点の平面が、囲い吊り下げ地点の平面と平行する方法で行った。それぞれの端部地点に「S」字型フック96を提供し、吊り下げリンク92、94をエポキシ97によりフック96にエポキシ化した。この配列により、検査装置2の長軸3と一致する垂直面縦方向以外の、クレードル70の囲いフレーム90に関連した全ての動作が効率的に防止される。クレードルは、重力と支持旋回点の回転摩擦による、無視できる程度の拘束にのみ晒される画定された平面内で自由に動作することができる。
図6A、図6Bに示すように、第1検査リグ100は、検査装置2の長軸に沿った加速力によって誘発されると、クレードルの縦方向変位を測定するように設計された。この動作原理は、垂直重力場g(m/秒)内に対して直角に力f(N)で吊り下げられた質量M(kg)を有している長さL(m)の振り子が、次の方程式28に従って、この休止位置から何らかの距離d(m)だけ変位された。
Figure 0004723576
図6A、図6Bを参照すると、第1検査リグ100は2つの平行なナイフ縁102からなり、これらのナイフ縁102はこの上縁にて、重力に対して直角な共通の水平面内に取り付けられている。ナイフ縁102に取り付けられ、これに沿って回転する光学組み立て品104は、軸106上に取り付けられた滑車105からなる。軸106にはさらに、第1面鏡107もエポキシ化されている。この光学組み立て品104は、これの水平回転軸周囲で、釣り合いおもり108によってバランスをとっている。レーザポインタ110を第1面鏡107の中心に、レーザビーム111がターゲット112に再び投射される形で照準した。ミリメートル定規113を用いてターゲット112にマーキングを行った。
ブラケット114は、プッシュロッド116を受容するための旋回点115が刻み付けられた状態で、クレードル70の1つの角にボルト留めされた。プッシュロッド116の他端は、滑車105と接触している幅の狭い細片117の形状をした高摩擦材料に取り付けられた。光学組み立て品104の位置は、プッシュロッド116が検査装置2の長軸3と平行して垂直面と水平面の両方に位置するように調整された。
第1検査装置100の形状は、垂直面上でのクレードル70の任意の縦方向の移動によって、クレードル70の移動よりも640の因数だけ大きいレーザスポット118の変位を生じることができる形状である。第1検査装置100は、クレードル70の移動に少量の慣性以外は何の規制も課さないという望ましい特徴を有している。第1検査装置100は、アナログ出力と比較的低い感度の両方を有しているという望ましくない特徴も有している。例えば、1.54Mの吊り下げ長さLと、8.5kgのクレードル+検査装置2の質量mで0.014グラム(0.00014N)の加速力fを生じる検査では、方程式(28)から次式で示す変位dを得た。
Figure 0004723576
これにより、ターゲット定規112においてレーザスポット118の次式で示す変位mが得られた。
m=0.0026×640=1.66mm
次に図7を参照すると、典型的な第1検査装置100の検査実施は、経過時間0:00において電力が付加され、0:30でフルパワーにまで急上昇したことを示す。このフルパワーが経過時間7:00まで維持され、経過時間7:30でゼロにまで急低下した。20秒の間隔でデータポイントをとり、定規113で測定された、ターゲット112に沿ったレーザスポット118の変位値(ミリメートル)を「M」と示した。第1検査装置の形状は、検査装置2のインペラ端部への移動によって「M」の値が上昇できるものになっている。定規113に沿ったレーザスポット118の位置は観察によって決定され、また、スポットが過渡熱イベント、又はこれ以外の被検物の妨害によって移動している場合には、補間が必要となる。
この第1検査装置は大きな困難を伴う繰り返し可能な結果を提供するため、第2検査装置200が構成された。図8を参照すると、検査装置200は、研究室用天秤202(AcculabモデルV200)に基づく動力計である。この基準天秤202は、誤差+/−0.01グラムの正確性を有している。検査の感度を増加させ、水平力を垂直力へ伝達するために、反転させたV字の形状で、2つの旋回点206を有しているフレーム204からなる機構、交差リンク取り付け点208、ダウンリンク取り付け点210、2つの釣り合いおもり212が構成された。フレーム204の旋回点206の各々が容器214内に配置され、天秤202を支持している基部216内にエポキシ化された。ダウンリンク218は、ダウンリンク取り付け点210を、天秤202の計量プラットホームにエポキシ化されたダウンリンクタブ220に接続する。天秤202及び上記機構は、基部216に取り付けられる。4本の水平調節ねじ224によって、基部を2つのスピリットレベル(図示せず)に関連して水平化し、クロスリンク取り付け点208の高さをクレードル取り付け点226の高さに配置することが可能になる。フレーム204の形状を旋回点206とダウンリンク218によって規制することで、天秤計量プラットホーム221における、水平力の10倍を呈する垂直力がクロスリンク取り付け点208に生じた。天秤が負の重量値(上方力)で動作することを防止するために、計量プラットホーム上に付勢分銅222を配置した。2つの釣り合いおもり212が、ダウンリンク218が常に引張された状態になるようにフレームを付勢する。
クロスリンク228は、先が尖り、ねじ切りされた2つの端部を有している鋼鉄ロッドからなる。クロスリンク228の一端は、クロスリンク取り付け点208の端部に設けた凹部内に、引張状態で取り付けられたある長さのシリコン管230の手段によって保持される。同様に、クロスリンク228の他端も、凹部内に、引張状態で取り付けられたある長さのシリコン管230の手段によって保持されている。この凹部は、検査装置2の戻り端部を支えているクレードル70の端部に配置されたクレードル取り付け点226の端部に設けられている。このシリコン管230の引張のために、クレードル70が移動しても、クレードル取り付け点226とクロスリンク取り付け点208の間の作業距離が影響を受けることはない。
上述した機構の検査及び較正(例えば、図5、図5A、図5B、図5C、図8)は、検査分銅吊り下げ点89から検査分銅線88によって、推進装置2の戻り端部外側ボール52における検査ポイント91との接触点の1.64メートル上の地点で吊り下げられた4.54gの検査分銅87を使用して実施された。この分銅の吊り下げ点を、推進装置2の中心軸3に沿って1センチメートルずつ水平に移動することで(図中に複数の検査分銅吊り下げ点89で示す)、27mgずつ増加又は減少する水平力が推進装置2に付加される。これらの較正検査は、誤差+/−1.0ミリグラムの精密性及び反復性で明白な重量の増加があった際に、天秤202がクレードル70の検査装置2のインペラ端部への移動を、インペラ端部からの除去及び移動として読み出し表示することを実証する。
動作中に、天秤202はオンにされ、付勢分銅222を用いず、又はダウンリンク218を設置せずにゼロ化された。基部216が水平調節ねじ224を使用して適切な高さで平坦に調整され、ダウンリンク218と付勢分銅222が設置された。次に、基部216が、天秤202によって測定された100〜500ミリグラムの引張がクロスリンク228に付加される形で、クレードル70から移動された。
検査装置2の機能を実証するために、本質的に等温状態にある検査装置2で検査を開始することが必要であった。典型的には、この場合、検査と検査の間に少なくとも12時間、好ましくは24時間を置く必要がある。天秤202デジタル読み出し、週、時、分、秒が表示されるデジタルクロック、インペラ端部及び熱交換器32の戻り端部の温度のデジタル読み出し、インペラドライブモータ17に供給される電圧のデジタル読み出しは全て、デジタルカメラで撮影できるように配置されている。上述したように、検査装置全体は、迷気流から保護されるように囲いで封入されており、クレードルには、対に撚り合わせた2本の24ゲージ電線が唯一取り付けられている。この24ゲージ電線は、外部電圧規制装置/制御装置(図示せず)に向かうクレードル70の動作を規制しない方法で、囲いの頂部を通って配線されている。電線又は検査装置2によって、検査結果に影響を及ぼすのに十分な力の磁場が生成されることはない。
検査は、天秤202がデジタル読み取りを1分間変更しない間に開始することができる。上述した較正検査が、0、+27、+54、+81、+54、+27、0mgの範囲にわたって実行された。検査プロトコルを以下の表1に示す。
Figure 0004723576
この検査プロトコルは、検査装置2の動作を多数の方法で調査するように設計されている。経過時間0:00〜2:00の時点での初期天秤読み取りによって、検査装置2に電力を付加する以前の休止状態値天秤読み出し値が確立される。電源供給された区間で、装置2が等温状態において始動する。インペラ15とインペラドライバ17を加速させるために必要なトルクによって過渡開始動作が生じ、また、作業質量4の加速から過渡縦動作が生じた。これらの両方は、1分間にわたる電力急上昇によって最小化された(2:00〜2:54)。検査装置2において、インペラ端部34から熱交換器区間32の戻り端部35までに温度勾配が確立されるまでは、推進効果は生成されないはずなので、上述した初期過渡効果が一端衰弱すると休止状態天秤読み出し値からは明らかに変化がなくなり、振動及び磁気効果を妨害することが可能になる。温度勾配の確立が開始されると(図10に、経過時間2:15〜2:30の範囲内の測定により示す)、検査装置2を装置2のインペラ端部34へ加速させる任意の加速によって天秤読み出し値を低下させる必要がある。理想的には、この休止状態値の低下は温度勾配の上昇に比例又は一致する、さらに、作業質量4の速度に比例又は一致する必要がある。
電力がゼロに急低下されると(8:00〜8:54)、天秤202読み出しは休止状態値に戻るため、検査装置の歪み又は膨張といった熱効果がなくなる。6秒の間隔を置いて次に取られる値もやはり休止状態値のものである。インペラ及び熱交換器の戻り端部の温度は若干低下するが、相当量の熱勾配は10:00時点に留まる。この検査の実施後に、上述した第2較正手順が実施される。
図9、図10を参照すると、連続4日間にわたり上述のプロトコルに対して実施した検査装置2の4つの検査からのデータを示している。力データを正規化して、休止値が0.0ミリグラムと示され、また、これを反転させて、検査装置の中心軸に沿ってドライバ区間31に向かって作用する力が上昇として示された。
図9では、各データポイントにおけるケルビン度数(degrees Kelvin)の温度勾配は、各データポイントにおける4つの検査実施の平均を示しており、ここではこの平均を「Delta T」と表示している。各データポイントにおける平均気体速度を「v Gas」と示している。ここで予測される「Fr Calc」として示された力値は、上述の方程式27と、各データポイントで測定された値v、m、t、T、Tとを用いて計算された。
図10では、次に、4つの検査実施で測定された4つの力の値Fの、各データポイントにおける平均値を取り、「Fr Actual」と表示された。この平均値の上昇は、装置の長軸に沿って、インペラ端部に向かって作用する力を示す。図9からの「Fr Calc」値は、比較の目的で図10にも示されている。
検査装置2とクレードル70の自由振り子期間は2.54秒と測定された。検査装置200動力計によって規制された状態での検査装置2とクレードルの振り子期間は、1.84秒と測定された。この期間では、振動は検査装置動力計読み出しの解明時に生じ、これは+/−1.0mgであることが観察された。図10では、次に、この期間を有しているインペラ及びインペラドライバの過渡開始に起因する妨害が、6秒間の測定期間に対してエイリアス化された。この結果、2:00〜6:00分の経過時間範囲内で明確に表示されたデータ「Fr Actual」の平均は取られなかった。これは、「Fr Actual」値、作業質量の速度「v Gas」、熱勾配「Delta T」の間には紛れもない結合が存在することを示している。さらに、相当量の熱勾配「Delta T」が残ったが、8:00分経過後には、作業質量の流れ「v Gas」の停止に、迅速かつ適切な「Fr Actual」反応が表れた。8:00〜8:54の経過期間中に算出された値「Fr Calc」を明確かつ迅速に除去することで、同じ期間中に「Fr Actual」値に大きな過渡妨害が生じる。これらの「Fr Actual」過渡妨害は、2:00〜6:00分経過期間に見られる過渡妨害よりも大きく、また、「Fr Calc」値は、2:00〜4:00経過期間中に熱勾配「Delta T」をゆっくりと上昇させる緩和効果を有している点に留意されたい。
本発明は、上述の説明で開示した特定の検査装置2に限定されないことを理解されたい。研究室検査環境において推進装置2の摩擦を再現可能に測定するための検査装置として、特定の実施形態が構成された。ここで開示した幅広い概念と一致する別形態の推進装置2も可能である。さらに、ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニア(Society of Automotive Engineers)(SAE)より2005年に出版された、Joseph M.Brady著の「宇宙船用の推進装置(A Propulsion Device for Spacecraft)」、05WAC−27は、全体が参照して本明細書に組み込まれている。そのため、本発明の実施形態を例示し、説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限り、様々な改良を加えることが可能である。したがって、本発明は、付属の特許請求の範囲及びこれらの同等物以外のものに限定されるべきではない。
推進装置の一実施形態の略図である。 図1Aに示した推進装置のインペラ組み立て品の詳細図である。 図1A中の線1C−1Cに沿った推進装置の断面図である。 推進装置の概略的な構成を示す線図である。 推進装置に作用する力を示す線図である。 検査クレードル組み立て品の平面図である。 図4の線4A−4Aに沿った検査クレードル組み立て品の断面図である。 検査クレードル吊り下げの立面図である。 図5中の線A−Aに沿った検査クレードル吊り下げの断面図である。 検査クレードル吊り下げの詳細図である。 図5中の線5C−5Cに沿った較正装置の詳細図である。 第1検査装置の側面図である。 第1検査装置の光学系の線図である。 検査装置の4つの連続した検査実施を示すデータプロットである。 動力計検査装置の側面図である。 動力計検査装置の4つの連続した検査実施を示すデータプロットである(計算された力「Fr Calc」、「v Gas」、「Delta T」)。 動力計検査装置の4つの連続した検査実施のデータプロットである(実際の力「Fr Actual」、計算された力「Fr Calc」)。

Claims (18)

  1. 所定量の作業質量を利用する推進装置であって、
    第1の端部及び第2の端部を有している外側シェルと、
    第1の端部と第2の端部を有し、前記外側シェル内にこれから離れて配置されて、外側シェルとの間に密封プレナムを形成し、この密封プレナムは、第1の端部の所の第1反転区間と、第2の端部の所の第2反転区間と、熱交換器区間とを形成し、また、熱交換器区間の密封プレナムの部分は、外側のシェルと内側のシェルとの間で実質的に妨げのない環状のダクトを形成している、内側シェルと、
    前記内側シェルの前記第1の端部付近の前記プレナムの部分を、前記内側シェルの第2の端部付近の前記プレナムの部分と流体結合させる戻りダクトと、
    前記プレナムを通る前記作業質量を加速させるために、前記プレナム内に配置された作業質量ドライバとを具備し、前記プレナムを通る作業質量の加速は、推進装置に作用する正味力を生成する、推進装置。
  2. 前記作業質量ドライバは、インペラを備えている請求項1に記載の推進装置。
  3. 前記インペラに動作可能に接続しているインペラドライバをさらに具備している請求項2に記載の推進装置。
  4. 前記インペラドライバは、複数の速度から選択される速度にて前記インペラを駆動する請求項3に記載の推進装置。
  5. 前記作業質量は、イオン化状態にある、請求項1ないし4のいずれか1に記載の推進装置。
  6. 推進装置は、実質的に径方向に対称的である、請求項1ないし5のいずれか1に記載の推進装置。
  7. 前記インペラは、推進装置の中心線と実質的に同軸な回転軸を有している請求項2ないし4のいずれか1に記載の推進装置。
  8. 前記インペラは、少なくとも部分的に前記戻りダクト内に配置されている請求項2ないし4のいずれか1に記載の推進装置。
  9. 前記作業質量ドライバは、電磁流体力学に基づくドライバである請求項1ないし8のいずれか1に記載の推進装置。
  10. 前記作業質量ドライバは、音響に基づくドライバである請求項1ないし8のいずれか1に記載の推進装置。
  11. 推進装置であって、
    第1の端部及び第2の端部を有している外側シェルと、
    第1の端部と第2の端部を有し、前記外側シェル内に外側シェルから離れて配置され、外側シェルとの間に密封プレナムを形成し、この密封プレナムは、前記第1の端部の第1回転区間と、熱交換器区間と、前記第2の端部の第2回転区間とを形成し、前記熱交換器区間の密封プレナムの部分は、前記内部シェルと外部シェルとの間にほぼ妨げられていない環状ダクトを形成している、内側シェルと、
    前記密封プレナム内に配置された作業質量と、
    前記内側シェルの前記第1の端部付近で、前記密封プレナムと連通しているインペラハウジングと、
    前記インペラハウジングを、前記内側シェルの前記第2の端部付近の前記プレナムの部分と流体結合させる戻りダクトと、
    前記プレナムを通る前記作業質量を加速させるように前記インペラハウジング内に配置されたインペラとを具備し、前記プレナムを通る前記作業質量の加速によって、前記推進装置に作用する正味力が生成される、推進装置。
  12. 前記インペラに動作可能に接続したインペラドライバをさらに具備している請求項11に記載の推進装置。
  13. 前記インペラドライバは、複数の速度から選択された速度にてインペラを駆動する請求項12に記載の推進装置。
  14. 推進装置内で正味ベクトル力を生成する方法であって、
    外側シェルと内側シェルとを有している装置を提供することと、前記内側シェルは、前記外側シェル内に、前記外側シェルから離れて配置されて、作業質量を内部に含む密封プレナムを形成し、この密封プレナムは、前記第1の端部の第1回転区間と、熱交換器区間と、前記第2の端部の第2回転区間とを形成し、前記熱交換器区間の密封プレナムの部分は、前記内部シェルと外部シェルとの間にほぼ妨げられていない環状ダクトを形成しており、また、この前記装置は、この装置の第1の端部付近の前記プレナムの部分を、前記装置の第2の端部付近のプレナムの部分と流体結合させる戻りダクトを含み、前記装置は、前記プレナム内を通過する作業質量を加速させるために、前記プレナム内に配置された作業質量ドライバを含み、
    前記作業質量ドライバを使用して、前記プレナム内の前記作業質量の流れを誘発させることと、
    第1方向への第1の力を生成するように、方向転換により作業質量を加速させることと、
    前記作業質量から運動エネルギーを除去するように、前記作業質量の温度を低下させることと、 第1方向とは反対の第2方向へ向かう第2の力を生成するように、第2の方向への転換により、前記作業質量を加速させることとを具備し、前記第1の力と前記第2の力を足すことによって、推進装置を加速させる正味の力を生じさせる、方法。
  15. 前記推進装置によって生成された前記正味の力の量を制御する工程を具備している請求項14に記載の方法。
  16. 前記正味の力の量を制御する工程は、前記プレナム内の前記作業質量の流量を制御する工程を有している請求項15に記載の方法。
  17. 前記正味の力の量を制御する工程は、前記作業質量の温度の低下度数を制御する工程を有している請求項15に記載の方法。
  18. 前記正味の力の方向を制御する工程をさらに具備している請求項14ないし17のいずれか1に記載の方法。
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