JP4723072B2 - ヒートシンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒートパイプを挿入可能な貫通穴を備える受熱ブロックの貫通穴の一端に盲栓を装着し、半導体素子等の発熱体から受熱ブロックに伝達された熱を受熱ブロックの貫通穴に装着固定されたヒートパイプを介して大気中に放熱できるよう構成されたヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体素子、電子装置等の発熱体で発生した熱を効率良く放熱させるための放熱装置として、放熱用のフィンを備えたヒートパイプを介して発熱体からの熱を放熱させ得るよう構成されたヒートシンクがあることが知られている。
【0003】
従来のヒートシンクは、一端のみが開口した長尺状の穴としての有底挿入穴を備えた受熱ブロックと、有底挿入穴に一部分が挿入された上、当該一部分が有底挿入穴の内壁面に対してはんだ(低融点材)を介して固定されたヒートパイプと、を備えている。
【0004】
ここで、このヒートシンクの製造時において受熱ブロックとヒートパイプとの固定を行う際の手法は次の通りである。即ち、まず、ヒートパイプ挿入前の有底挿入穴に固形のはんだを所定量だけ挿入した後、受熱ブロックを加熱して有底挿入穴内のはんだを溶融させる。次に、ヒートパイプを有底挿入穴に挿入してヒートパイプをはんだに接しさせた後、受熱ブロックを冷却して有底挿入穴内のはんだを固化させることにより受熱ブロックとヒートパイプとを固定するのである。
【0005】
尚、このように製造されるヒートシンクにおいて、ヒートパイプにおける有底挿入穴外に配置された部分には、複数枚の放熱用のフィンが取り付けられている。また、ヒートパイプは、パイプ材の両端が密封された密閉容器として形成されており、当該ヒートパイプの内部には、当該ヒートパイプの内部容積に比べて少量の作動液(熱媒体として機能する水、アルコール等の作動液)が封入されている。
【0006】
そして、このヒートシンクは、受熱ブロックが発熱体に当接するように配置されることで、発熱体にて発生した熱を外部に効率良く放散させる放熱装置として機能する。
具体的には、受熱ブロックに伝達された熱が有底挿入穴に挿入されたヒートパイプに伝えられ、当該ヒートパイプの有底挿入穴外の部分から大気中に放熱される。このとき、ヒートパイプの内部に位置する作動液は、当該ヒートパイプの加熱部分(当該ヒートパイプの有底挿入穴内に配置された部分における内部)で気化されて当該ヒートパイプの放熱部分(当該ヒートパイプの有底挿入穴外に配置された部分における内部)に移動した後、液化することにより放熱作用を促進させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のヒートシンクにおいて、有底挿入穴を備えた受熱ブロックの製造方法としては、例えば、板状のブロック材を成形した後に、当該ブロック材にドリル等にて穴開け加工を施すことにより有底挿入穴を穿設して受熱ブロックを成形するものがあった。
【0008】
しかし、この手法では、有底挿入穴を追加工により形成するため、加工時間が長くなって生産性が低下し、製造コストが嵩むこととなる。
そこで、このような問題を解決するため、従来より、受熱ブロックを押し出し加工法にて成形された押出形材とする手法を採ることが行われてきた。これは、押し出し加工法では、ヒートパイプを挿入可能な貫通穴を備えたブロック材(受熱ブロック)を周知の押し出し機にて安価に且つ容易に成形できるからである。
【0009】
但し、押し出し加工法にて受熱ブロックを成形した場合は、断面形状が一様な成形品のみを加工できる押し出し加工法の特性により、受熱ブロックにおけるヒートパイプ挿入用の穴が、両端で開口した貫通穴となってしまい、当該穴を上記の如く一端のみで開口した有底挿入穴とすることができない。従って、この場合に更にヒートパイプを上記と同様にはんだを用いて受熱ブロックに固定する手法を採る場合は、受熱ブロックの貫通穴にはんだを挿入する前に当該貫通穴の一端を盲栓で塞ぎ、貫通穴に挿入されたはんだが貫通穴外に流出することを防ぐ必要がある。
【0010】
そして、このように受熱ブロックの貫通穴の一端を盲栓で塞ぐ態様としては、当該貫通穴の一端に盲栓を挿入・配置した後、当該貫通穴の内壁面と盲栓とを溶接(TIG(Tungsten Inert Gas)溶接等)により固定するものが一般的であった。これは、このように溶接固定すれば、盲栓の外周面と貫通穴の内壁面との間を漏洩経路として液体化されたはんだが漏洩することが確実に防止されるからである。
【0011】
しかし、このように溶接により盲栓を固定する態様では、貫通穴の一端に盲栓を挿入・配置する工程の他に、盲栓と貫通穴内壁面とを溶接固定する工程が必要となるばかりでなく、溶接箇所に溶接の結果形成される凸状の溶接ビードを切削する工程も必要となることから、工数増に伴ってヒートシンクの製造コストが増大してしまうという問題があった。
【0012】
また、盲栓を受熱ブロックの貫通穴に固定する他の態様としては、盲栓の外周面と当該貫通穴の内壁面とにねじ溝を形成して、盲栓を当該貫通穴に螺合する手法を採るものも考えられるが、この場合は、盲栓側のねじ溝と貫通穴側のねじ溝とが確実に整合するように双方のねじ溝を形成しないと、溶融したはんだが盲栓の外周面と貫通穴の内壁面との間から漏洩することになる等の問題があるため、結局、盲栓を貫通穴の内壁面に溶接固定しなければならなくなる。
【0013】
一方、盲栓を受熱ブロックの貫通穴に容易に固定できるようにする上、溶融したはんだが盲栓の外周面と貫通穴の内壁面との間から漏洩することも確実に防げる態様としては、盲栓の外径と貫通穴の内径との間の寸法差を所謂嵌め合い公差にするものが考えられる。
【0014】
この態様では、盲栓の外径と貫通穴の内径との間の寸法差を、溶融したはんだが通過できない程度の寸法差としての嵌め合い公差とするので、盲栓を受熱ブロックの貫通穴に固定する際には、盲栓を当該貫通穴に嵌合するだけで済み、ヒートシンクの製造コストも低めに抑えることが可能となる。
【0015】
しかし、この場合は、盲栓が、当該盲栓と受熱ブロックの貫通穴の内壁面との間に作用する摩擦力だけを主要な固定のための力として、受熱ブロックの貫通穴の内壁面に固定されることになるため、盲栓を受熱ブロックの貫通穴に嵌合した後に受熱ブロックに衝撃・振動が加わったとき等には、盲栓が受熱ブロックの貫通穴から脱落する場合があると考えられ、このような脱落を確実に防止する工夫が必要である。
【0016】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、受熱ブロックの貫通穴に対する当該盲栓の取付時に、当該盲栓の受熱ブロックの貫通穴に対する嵌合だけを行った場合であっても、当該取付の後に受熱ブロックの貫通穴より当該盲栓が脱落することが確実に防止されるように構成された盲栓を備え、発熱体から受熱ブロックに伝達された熱を大気中に効率良く放熱できるように構成されたヒートシンクを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
かかる目的を達成するために、請求項1に記載のヒートシンクは、ヒートパイプを挿入できる貫通穴を備えた受熱ブロックと、前記貫通穴の一端に装着される盲栓と、放熱用のフィンを備え、前記貫通穴の他端から前記貫通穴に挿入されたヒートパイプと、前記盲栓が前記貫通穴に装着された後に前記貫通穴に充填され、前記受熱ブロック、前記盲栓、及び前記ヒートパイプのいずれよりも低い融点を有し、液体の状態から固化した状態にされることで前記貫通穴の内壁面と前記ヒートパイプとを固定する低融点材とを有し、また、前記盲栓を前記貫通穴に装着させた際に前記貫通穴の内壁面と対向する前記盲栓の外周面には、前記低融点材が液体の状態であるときに前記低融点材が流れ込む凹部であって、前記低融点材が固化した際に、固化した前記低融点材と係合して前記盲栓の前記貫通穴からの脱落を防止する凹部と、該凹部に前記低融点材を導く通路溝とが設けられ、更に、前記盲栓の外径と前記貫通穴における前記盲栓の嵌合箇所の内径との間の寸法差が、前記貫通穴に充填された前記低融点材が液体の状態であるときに前記低融点材が前記盲栓の外周面と前記貫通穴の内壁面との間を通って前記貫通穴外に漏洩することを防ぐ嵌め合い公差とされ、前記嵌め合い公差が0〜200μmとされたことを特徴とする。
【0018】
本発明のヒートシンクによれば、従来のヒートシンクの場合と同様に、受熱ブロックが半導体素子等の発熱体に当接するように配置することにより、発熱体から受熱ブロックに伝達された熱を大気中に効率良く放熱させることができる。
【0019】
つまり、受熱ブロックに伝達された発熱体からの熱が受熱ブロックの貫通穴に挿入されたヒートパイプに伝えられ、ヒートパイプにおける当該貫通穴外の部分からフィンを介して大気中に効率良く放熱されるのである。
【0020】
ヒートシンクの製造時において、受熱ブロックの貫通穴に対する盲栓の取り付けが盲栓の受熱ブロックの貫通穴に対する嵌合だけにより行われた場合であっても、盲栓の凹部には通路溝を介して低融点材が流れ込んで固化しており、凹部と低融点材とが係合していることから、受熱ブロックの貫通穴から盲栓が脱落することは確実に防止されるという効果が得られる。
【0021】
受熱ブロックの貫通穴に対する盲栓の取付時に、溶接等の工程を伴わずに、盲栓の受熱ブロックの貫通穴に対する嵌合だけを行った場合であっても、この取付の後に受熱ブロックの貫通穴から盲栓が脱落することが確実に防止される。
【0022】
つまり、盲栓の外周面には上記の如く凹部と通路溝とが設けられているので、受熱ブロックの貫通穴に当該盲栓を嵌合しておけば、その後、ヒートパイプ固定用の低融点材をこの貫通穴に充填して当該低融点材を溶融させた際には、低融点材が、盲栓の外周面上で通路溝を介して凹部に流れ込む。
【0023】
そして、その後、低融点材が冷やされて固化した際には、凹部と低融点材とが係合して、盲栓の貫通穴からの脱落が確実に防止されることになるのである。
【0024】
従って、本発明のヒートシンクによれば、盲栓の取り付けを容易に行える分だけ、当該ヒートシンクの製造時の生産性を向上することができ、当該ヒートシンクの製造コストを低減することができる。
【0025】
また、本発明のヒートシンクは、前記盲栓の外径と前記貫通穴における前記盲栓の嵌合箇所の内径との間の寸法差が、前記貫通穴に充填された前記低融点材が液体の状態であるときに前記低融点材が前記盲栓の外周面と前記貫通穴の内壁面との間を通って前記貫通穴外に漏洩することを防ぐ嵌め合い公差とされて、前記嵌め合い公差が0〜200μmとされている。
【0026】
盲栓の外径と受熱ブロックの貫通穴における盲栓の嵌合箇所の内径との間の寸法差が上記の如く嵌め合い公差とされているので、盲栓を受熱ブロックの貫通穴に嵌合した後に貫通穴の内壁面と盲栓とを更に溶接固定等しなくても、盲栓の受熱ブロックの貫通穴への取り付けの後に当該貫通穴に挿入され液体の状態とされる低融点材が盲栓の外周面と貫通穴の内壁面との間から貫通穴外に漏洩することは防がれることになる。
【0027】
尚、低融点材の漏洩をより確実に防止するためには、上記の寸法差をより小さくすることが望ましく、例えば、0〜100μmとすることが好ましい。
【0028】
次に、請求項2に記載のヒートシンクは、前記貫通穴を備えた受熱ブロックが、金属製の押出形材として成形されたことを特徴とする。
【0029】
本発明(請求項2)のように、貫通穴を備えた受熱ブロックを押し出し加工法にて成形された金属製の押出形材とすれば、受熱ブロックの製造コスト(延いては、ヒートシンクの製造コスト)を低減することができる。
【0030】
つまり、まず、当該ヒートシンクの構成要素である受熱ブロックを製造する方法としては、板状のブロック材を成形した後に、当該ブロック材に穴開け加工を施して貫通穴を形成することにより受熱ブロックを成形するものであっても良い。
【0031】
しかし、このような手法を採った場合は、貫通穴を追加工で形成する分だけ製造コストが増大することになる上、穴開け加工時に切削屑として廃棄される材料がある分だけ材料コストも増大することになる。
【0032】
一方、本発明(請求項2)のように、受熱ブロックを押し出し加工法により成形された金属製の押出形材とすれば、上記の穴開け加工のような追加工を施すことなく、周知の押し出し機にて貫通穴を有する受熱ブロックを安価に且つ容易に成形することができる。
【0033】
従って、本発明(請求項2)によれば、追加工を施す必要がない分だけ受熱ブロックの製造コスト(延いては、ヒートシンクの製造コスト)を低減することができる。
【0034】
ここで、盲栓の外周面に上記のように低融点材が流れ込む凹部と通路溝とを形成する具体的態様としては、上記のように、凹部に流れ込んだ低融点材と凹部とが係合して受熱ブロックの貫通穴から盲栓が脱落することが防止されるよう構成されたものであれば、特に限定はないが、例えば、請求項3に記載の態様であっても良い。
【0035】
即ち、請求項3に記載のヒートシンクは、請求項1に記載の構成に加え、前記凹部と前記通路溝とが、夫々、当該盲栓の前記外周面上で周方向に延びる環状溝であり、前記凹部が前記外周面上で前記通路溝よりも深く凹設された環状溝として構成されたことを特徴とする。
【0036】
請求項3に記載のヒートシンクによれば、当該盲栓の外周面を取り囲むように、環状溝としての凹部と通路溝とが設けられている上、凹部が通路溝よりも深く凹設されているので、上記のように低融点材が凹部に流れ込んで固化した際には、当該盲栓の外周面(凹部)が低融点材によって全周に渡って保持される。
【0037】
従って、本発明(請求項3)によれば、例えば、盲栓の外周面上の通路溝によって低融点材が導かれる凹部が点状の穴(丸穴、楕円穴、多角形状の穴等)として局所的に設けられる態様等に比べ、盲栓が当該盲栓の全周に渡って低融点材に保持されることになる分だけ、盲栓が受熱ブロックの貫通穴から一層脱落し難くなる。
【0038】
次に、請求項4に記載のヒートシンクは、請求項1〜請求項3に記載の構成に加え、当該盲栓の前記ヒートパイプ側の端部が平面形状を有することを特徴とする。
【0039】
盲栓のヒートパイプ側の端部が平面形状とされているため、受熱ブロックの貫通穴にヒートパイプを挿入したときにヒートパイプの先端を盲栓のヒートパイプ側の端部に当接させることによってヒートパイプの該貫通穴内での位置決めを行う場合は、ヒートパイプと盲栓とを安定した状態で当接させることができる。
【0040】
よって、ヒートパイプの該貫通穴内での位置決めを容易且つ確実に行うことができるという効果が得られる。
【0041】
即ち、ヒートパイプの位置決めが行いやすい分だけヒートシンクの生産性を向上することができ、当該ヒートシンクの製造コストを一層低減することができるという効果が得られるのである。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、本実施例のヒートシンク1の全体的構成を示す斜視図であり、図2は、ヒートシンク1における受熱ブロック10(後述)の内部構造を示した説明図である。
【0043】
図1及び図2に示す如く、本実施例のヒートシンク1は、ヒートパイプ挿入用の3つの貫通穴12を備えた受熱ブロック10と、3つの貫通穴12の一端12aに夫々装着された3つの盲栓20と、3つの貫通穴12の他端12bから当該貫通穴12に夫々挿入された3本のヒートパイプ30と、3本のヒートパイプ30の貫通穴12外の部分に取り付けられた複数枚の放熱用のフィン40と、貫通穴12に充填され、貫通穴12の内壁面14とヒートパイプ30とを固定する低融点材としてのはんだ50と、からなる。
【0044】
ヒートシンク1を構成する各部品は、伝熱性の高い金属材料で形成されており、本実施例では、受熱ブロック10と盲栓20とフィン40とがアルミニウムを主体とした材料で形成されており、ヒートパイプ30が銅を主体とした材料で形成されている。
【0045】
そして、本実施例のヒートシンク1は、従来のヒートシンクと同様に、半導体素子、電子装置等の発熱体(図示省略)に受熱ブロック10の外面11(図1参照)が当接するように配置され、発熱体で発生した熱を効率良く放熱させるための放熱装置として機能する。
【0046】
具体的には、受熱ブロック10に伝達された発熱体からの熱が貫通穴12内のヒートパイプ30に伝えられ、ヒートパイプ30に伝達された熱は、ヒートパイプ30における貫通穴12外の部分からフィン40を介して大気中に効率良く放熱されるのである。
【0047】
次に、図3〜図8も用いて、ヒートシンク1の製造方法について詳しく説明する。但し、以下の説明で、ヒートパイプコンテナ30’とは、ヒートパイプ30製造用に用いられるパイプ材であり、後述のように当該ヒートパイプコンテナ30’の内部に熱媒体としての作動液が封入・密閉されることでヒートパイプ30とされるものである。また、以下の説明では、この作動液の封入・密閉の工程を、ヒートシンク1の製造工程における最後の工程として説明するが、この工程は、ヒートシンク1の製造工程における最初の工程であっても良く、途中の工程であっても良い。
【0048】
ヒートシンク1の製造時には、まず、3本のヒートパイプコンテナ30’に複数枚のフィン40を取り付ける(図3(a)参照)。具体的には、複数枚のフィン40の夫々には、ヒートパイプコンテナ30’圧入用の透孔としての穴42が3つ形成されており(図1参照)、3本のヒートパイプコンテナ30’に複数枚のフィン40を取り付ける際には、ヒートパイプコンテナ30’に穴42を有するフィン40を圧入して、3本のヒートパイプコンテナ30’と複数枚のフィン40とが一体に固定された状態にする。あるいは、ヒートパイプコンテナ30’の外径よりも穴径の大きい穴42を有するフィン40の穴42に、ヒートパイプコンテナ30’を挿入し、ヒートパイプコンテナ30’内に拡管プラグ(図示省略)を挿入してヒートパイプコンテナ30’を拡管してフィン40とヒートパイプコンテナ30’とを一体に固定された状態にしても良い。
【0049】
次に、ヒートパイプコンテナ30’の両端32a,32bにキャップを取り付けて、図3(a)の状態にする。
具体的には、図3(b)に示すヒートパイプコンテナ30’の先端32a近傍部分の断面図からも判るように、各ヒートパイプコンテナ30’は、当該ヒートパイプコンテナ30’を長手方向に貫通したパイプ穴34を有しており、本実施例では、各ヒートパイプコンテナ30’のパイプ穴34の先端32a近傍の箇所にパイプ穴34封止用のキャップ36を嵌合した上、ろう付け溶接等の溶接によりキャップ36をヒートパイプコンテナ30’に固定する。なお、ヒートパイプコンテナ30’の管端(先端32a近傍部分)に絞り加工を施し、当該管端を溶接により封止しても良い。
【0050】
また、このように先端32aがキャップ36にて封止される際には、各パイプ穴34の後端32bも同種のキャップ(図示省略)を溶接することにより塞がれるが、これら後端32b側に固定されるキャップにはパイプ穴34に通じる注入管38が取り付けられている。注入管38は、後述のように熱媒体としての作動液をパイプ穴34に注入する際に使用される管である。また、図3(b)中で符号37で示されているのは、上記のろう付け溶接時に使用されたろう材である。
【0051】
一方、図4(a)に示すように、受熱ブロック10に対しては、まず、3つの貫通穴12の一端12aに、3つの盲栓20を夫々嵌合しておく。
ここで、盲栓20は、当該盲栓20の平面図及び側面図である図5(a)及び図5(b)に示すように、円柱状の部材の外周面22に凹部24と通路溝26とを設けた形状を有している。
【0052】
具体的には、まず、盲栓20を貫通穴12に装着した際に貫通穴12の内壁面14と対向する当該盲栓20の外周面22のうち、貫通穴12の他端12b側(図2の状態においては、ヒートパイプ30側)に位置する当該盲栓20の端部28側の縁28aを含んだ箇所には、周方向に延びる環状溝(換言すれば、縮径部)としての通路溝26が形成されている。また、この通路溝26に連接した外周面22上の箇所には、通路溝26よりも深く凹設された周方向に延びる環状溝である凹部24が形成されている。また、本実施例では、盲栓20における端部28が平面形状とされている。
【0053】
また、一方、本実施例における受熱ブロック10は、押し出し加工法にて、貫通穴12を備えた押出形材として成形されたものである。
従って、本実施例では、板状のブロック材に対してドリル等による穴開け加工を施して貫通穴12を穿設して受熱ブロック10を形成する場合等に比べ、貫通穴12を追加工によって形成しなくてもよい分だけ、受熱ブロック10の製造コスト(延いては、ヒートシンク1の製造コスト)が低減されている。
【0054】
但し、本実施例では、図4(a)に示すように、押し出し加工により形成される貫通穴12の内径Dが、押し出し加工によって形成される穴の内径の寸法誤差が一般に比較的大きめとなることから、予め盲栓20の外径D1よりも小さめとされ、貫通穴12における盲栓20の嵌合箇所だけがその後の機械加工によって盲栓20の嵌合可能な内径D2に拡径されている。
【0055】
そして、本実施例では、上記D1とD2との間の寸法差(D2−D1)が0〜100μm(直径差)の嵌め合い公差とされており(つまり、図4(b)における外周面22と内壁面14における上記拡径された箇所との間の間隙δ(半径差)が、当該間隙部分を液体化されたはんだが通過できない間隙としての0〜50μmとなるようにされており)、3つの貫通穴12の一端12aに3つの盲栓20を夫々嵌合した際には、図4(b)に示すように、盲栓20における通路溝26と貫通穴12の内壁面14との間に、液体化されたはんだが通過可能な所定の間隔d1(d1>0)が空くよう構成されている。また、盲栓20における端部28と反対側の端部をなす後端面29と、受熱ブロック10における貫通穴12の一端12a近傍の外壁面11aとは、盲栓20を嵌合した際に一平面上に並ぶようにされる(図4(b)参照)。
【0056】
そして、上記のように貫通穴12に対する盲栓20の嵌合がなされると、今度は、図6に示すように、3つの貫通穴12の他端12bから3つの貫通穴12の夫々に所定量の固形のはんだ50を挿入する。
次に、図7に示すように、受熱ブロック10を加熱して3つの貫通穴12内のはんだ50を溶融させた後、3つのヒートパイプコンテナ30’の先端32aを3つの貫通穴12の他端12bから3つの貫通穴12夫々の内部に挿入する。そして、3つのヒートパイプコンテナ30’の先端32aを3つの盲栓20の端部28に当接させることにより、ヒートパイプコンテナ30’の貫通穴12内での位置決めを行う。
【0057】
このとき、液体化されたはんだ50の液面は、貫通穴12へのヒートパイプコンテナ30’の挿入に伴って上昇するが、ヒートパイプコンテナ30’の先端32aを盲栓20の端部28に当接させた際の液面が図8(a)に示すように貫通穴12の他端12bに達していない場合は、図8(b)に示すように、この貫通穴12にはんだを追加して液面が他端12b近傍に達した状態にする。
【0058】
そして、その後、受熱ブロック10及びヒートパイプコンテナ30’を冷却することによって、はんだ50を固化させ、ヒートパイプコンテナ30’がはんだ50を介して受熱ブロック10に一体に固定された状態にする。このとき、貫通穴12の他端12b近傍におけるはんだ50の表面50a(図8(b)参照)を必要に応じて研摩仕上げしておくと良い。
【0059】
そして、最後に、ヒートパイプコンテナ30’のパイプ穴34に、注入管38を介して、熱媒体として機能する水、アルコール等の作動液を注入し、パイプ穴34内の脱気を行った後に注入管38を溶接により密閉してヒートパイプコンテナ30’をヒートパイプ30とすれば、図1及び図2に示す状態となり、ヒートシンク1の製造は完了となる。
【0060】
尚、本実施例では、上記のようにヒートパイプコンテナ30’の挿入前にはんだ50を溶融させて液体化させた際に、液体のはんだ50の一部が、盲栓20における通路溝26(詳しくは、通路溝26と内壁面14との間の経路)を通って凹部24に流れ込む。そして、凹部24は、上述の如く通路溝26よりも外周面22上で深く凹設された溝であるため、当該凹部24に流れ込んだはんだ50がその後に冷やされて固化した際には、凹部24とはんだ50とが係合し、盲栓20の貫通穴12からの脱落が、確実に防止された状態になる。特に、本実施例では、凹部24が、盲栓20の外周面22上に設けられた環状溝として構成されているので、はんだ50が上記のように凹部24に流れ込んだ後に固化した際には、盲栓20の外周面22がはんだ50によって全周に渡って保持され、盲栓20が貫通穴12の一端12aに確実に固定される。従って、本実施例では、盲栓20を貫通穴12の一端12aに確実に固定するために溶接等の工程を必要としない分だけ、ヒートシンク1の生産性が向上され、ヒートシンク1の製造コストが低減されることになる。
【0061】
また、本実施例では、上記のように盲栓20がはんだ50によって固定される前の段階では、盲栓20が、貫通穴12に嵌合されているだけであるものの、盲栓20の外径D1と、貫通穴12における盲栓20の挿入箇所の内径D2との間の寸法差が0〜100μmの嵌め合い公差とされているため、盲栓20の外周面22と貫通穴12の内壁面14との間を液体化したはんだ50が通過して貫通穴12外に漏洩することは確実に防がれる。
【0062】
また、一方、上記のように貫通穴12へのヒートパイプコンテナ30’の挿入を行う際には、ヒートパイプコンテナ30’の挿入をゆっくり行うことが好ましい。
つまり、ヒートパイプコンテナ30’の挿入を素早く行うと、溶融したはんだ50が、貫通穴12に挿入されたヒートパイプコンテナ30’との界面で急激に冷やされ、はんだ50がヒートパイプコンテナ30’に対して好適に固着しない場合があることから、上記の挿入時に、ヒートパイプコンテナ30’全体の温度が、溶融したはんだ50の温度と略同一となり、はんだ50がヒートパイプコンテナ30’に好適に固着するようになる程度にヒートパイプコンテナ30’の挿入をゆっくり行うことが好ましいのである。
【0063】
また、本実施例では、上述のように、貫通穴12に挿入されたヒートパイプコンテナ30’の先端32aを盲栓20の端部28に当接させることにより、ヒートパイプコンテナ30’の貫通穴12内での位置決めを行うが、本実施例では盲栓20の端部28が平面形状とされているため、ヒートパイプコンテナ30’と盲栓20とを安定した状態で当接させることができ、ヒートパイプコンテナ30’の貫通穴12内での位置決めを容易且つ確実に行うことができる。従って、このようにヒートパイプコンテナ30’の位置決めが行いやすい分だけヒートシンク1の生産性が向上され、ヒートシンク1の製造コストが低減されることになる。
【0064】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、ヒートシンク1を、3本のヒートパイプ30を備えたものとしたが、ヒートシンク1を構成するヒートパイプ30の本数を3本以外の本数とし、このヒートパイプ30の本数と同数の貫通穴12を有する受熱ブロック10と、このヒートパイプ30の本数と同数の盲栓20とを用いてヒートシンク1を構成しても良いのは勿論である。
【0065】
また、上記実施例では、盲栓20に設ける凹部24及び通路溝26の形状を共に外周面22上に設けられた環状溝としたが、上記実施例のように液体化したはんだ50が通路溝26を介して凹部24に流れ込み、はんだ50が固化した後においては、はんだ50と凹部24との係合により盲栓20が貫通穴12から脱落することを防止できるように機能する形状であれば、凹部24及び通路溝26の形状を他の形状のものとしても良い。
【0066】
そして、このような他の形状を有する凹部24及び通路溝26の具体例としては、例えば、図9に示すものが考えられる。ここで、図9(a)は、この具体例としての凹部204及び通路溝206を有する盲栓200の平面図であり、図9(b)は、そのX−X’断面図である。
【0067】
図9に示すように、この盲栓200は、円柱状の部材の外周面202上の一箇所に点状(詳しくは略楕円状)の窪みとしての凹部204を設け、この凹部204から当該円柱状部材の上面208に至る外周面202上の部分に線状の溝としての通路溝206を設けてなるものである。
【0068】
そして、上面208を貫通穴12の他端12b側に向けた状態にしつつ、この盲栓200を貫通穴12に嵌合しておけば、上記実施例のようにヒートシンク1を製造した際に、液体化したはんだ50が通路溝206を通って凹部204に流れ込み、はんだ50が固化した後においては、はんだ50が凹部204と係合して、盲栓200が貫通穴12から脱落することが防止されることになる。
【0069】
尚、このように凹部204及び通路溝206を構成する場合においては、図9に示すように外周面202上に凹部204及び通路溝206を1組だけ設けるのではなく、2組以上設けても良い。
また、盲栓20(200)の全体としての形状は、上記実施例や図9に示すもののように円柱状部材に凹部24(204)や通路溝26(206)を設けたものに限らず、貫通穴12の形状に応じて、多角柱状部材に凹部24(204)や通路溝26(206)を設けたものであっても良い。
【0070】
また、一方、上記実施例では、盲栓20の外径D1と、貫通穴12における盲栓20の挿入箇所の内径D2との間の寸法差を0〜100μmの嵌め合い公差としたが(図4参照)、0〜200μmの嵌め合い公差としても上記実施例と略同様の効果が得られる。但し、0〜100μmの嵌め合い公差とすれば、盲栓20の外周面22と貫通穴12の内壁面14との間を液体化したはんだ50が通過して貫通穴12外に漏洩することが一層確実に防がれることになるので、上記D1とD2との寸法差は、0〜100μmの嵌め合い公差とすることが望ましい。
【0071】
また、上記実施例では、図4(b)に示すように、盲栓20を貫通穴12に嵌合した際に、盲栓20の後端面29と受熱ブロック10の外壁面11aとが一平面上に並ぶようにするとして説明したが、後端面29が外壁面11aに比べて貫通穴12内に凹んだ状態になるようにしても良いし、後端面29が外壁面11aに比べて貫通穴12外に突出した状態になるようにしても良い。
【0072】
尚、後端面29の外壁面11aに対する位置は、貫通穴12において内径D2に拡径された部分の奥行き長さを調節することによっても変化させることができる。
つまり、貫通穴12における拡径部分の奥行き長さH2(図4(b)参照)を、盲栓20における後端面29から凹部24までの長さH1(図4(b)参照)に対して相対的に変化させれば、盲栓20の貫通穴12に対する嵌入可能長さを変化させることができ、嵌合完了時における後端面29の外壁面11aに対する位置を変化させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のヒートシンクの全体的構成を示す斜視図である。
【図2】 実施例のヒートシンクにおける受熱ブロックの内部構造を示した説明図である。
【図3】 実施例のヒートシンクの製造方法を示す説明図であり、(a)はヒートパイプコンテナにフィンを固定する工程を示す説明図、(b)はヒートパイプの先端近傍部分の断面を示した説明図である。
【図4】 実施例のヒートシンクの製造方法を示す説明図であり、(a)は受熱ブロックに盲栓を取り付ける工程を示す説明図、(b)は受熱ブロックの貫通穴に嵌合された盲栓の状態を説明する説明図である。
【図5】 実施例のヒートシンクの製造に用いる盲栓を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図6】 実施例のヒートシンクの製造方法を示す説明図であり、受熱ブロックの貫通穴にはんだを挿入する工程を示す説明図である。
【図7】 実施例のヒートシンクの製造方法を示す説明図であり、受熱ブロックの貫通穴にヒートパイプコンテナを挿入する工程を示す説明図である。
【図8】 実施例のヒートシンクの製造方法を示す説明図であり、(a)は受熱ブロックの貫通穴にはんだを追加する必要がある状態を示す説明図、(b)ははんだの追加が完了した状態を示す説明図である。
【図9】 他の実施例としての盲栓の形状を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)はそのX−X’断面図である。
【符号の説明】
1…ヒートシンク、10…受熱ブロック、12…貫通穴、20,200…盲栓、22…外周面、24,204…凹部、26,206…通路溝、28…端部、30…ヒートパイプ、40…フィン、50…はんだ

Claims (4)

  1. ヒートパイプを挿入できる貫通穴を備えた受熱ブロックと、
    前記貫通穴の一端に装着される盲栓と、
    放熱用のフィンを備え、前記貫通穴の他端から前記貫通穴に挿入されたヒートパイプと、
    前記盲栓が前記貫通穴に装着された後に前記貫通穴に充填され、前記受熱ブロック、前記盲栓、及び前記ヒートパイプのいずれよりも低い融点を有し、液体の状態から固化した状態にされることで前記貫通穴の内壁面と前記ヒートパイプとを固定する低融点材とを有し、
    また、前記盲栓を前記貫通穴に装着させた際に前記貫通穴の内壁面と対向する前記盲栓の外周面には、前記低融点材が液体の状態であるときに前記低融点材が流れ込む凹部であって、前記低融点材が固化した際に、固化した前記低融点材と係合して前記盲栓の前記貫通穴からの脱落を防止する凹部と、該凹部に前記低融点材を導く通路溝とが設けられ、
    更に、前記盲栓の外径と前記貫通穴における前記盲栓の嵌合箇所の内径との間の寸法差が、前記貫通穴に充填された前記低融点材が液体の状態であるときに前記低融点材が前記盲栓の外周面と前記貫通穴の内壁面との間を通って前記貫通穴外に漏洩することを防ぐ嵌め合い公差とされ、前記嵌め合い公差が0〜200μmとされたことを特徴とするヒートシンク。
  2. 前記貫通穴を備えた受熱ブロックが、金属製の押出形材として成形されたことを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 前記凹部と前記通路溝とが、夫々、前記盲栓の前記外周面上で周方向に延びる環状溝であり、前記凹部が前記外周面上で前記通路溝よりも深く凹設された環状溝として構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヒートシンク
  4. 前記盲栓の前記ヒートパイプ側の端部が平面形状を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のヒートシンク。
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