JP4721949B2 - ロードサーベイシステム - Google Patents
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Description
更に、ユーティリティ利用機器の運転時の需要家へのユーティリティ供給量に応じて顧客に課金するユーティリティ料金に対して適用する割引料金を増減させるように決定すれば、需要家に対してユーティリティ利用機器の運転促進又は運転抑制のインセンティブを与えることができ、これにより、需要家へのユーティリティ供給量の平準化又は増減等のデマンドコントロール等を実施することができる。
前記供給量出力手段が、前記計測手段の計測結果を、前記運転状態検知手段の検知結果及び前記生活状態検知手段の検知結果に関連付けて出力するように構成されており、
前記生活状態検知手段が、前記需要家における生活状態として、前記ユーティリティ利用機器の利用空間に人が存在しないと考えられる生活状態を検知し、
前記計測手段で計測した前記ユーティリティ供給量から前記需要家に対して課金するユーティリティ料金を算出すると共に、前記供給量出力手段で出力された前記ユーティリティ利用機器の利用空間に人が存在しないと考えられる前記生活状態での運転時の前記ユーティリティ供給量に基づいて、前記ユーティリティ料金に対して適用する割引料金を決定する料金算出手段を備えた点にある。
即ち、上記第1特徴構成によれば、上記運転状態検知手段により検知されたユーティリティ利用機器の運転状態と、上記生活状態検知手段により検知された需要家における生活状態とから、ユーティリティ利用機器の運転状況を認識することができるので、上記供給量出力手段により、上記運転状態検知手段の検知結果と上記生活状態検知手段の検知結果とに関連付けて出力された需要家へのユーティリティ供給量から、ユーティリティ利用機器の運転時の需要家へのユーティリティ供給量を生活状態に相関を有する運転状況別に認識することができる。
従って、本発明により、需要家へのユーティリティ供給量の高精度な分析や予測等を行うべく、簡単且つ合理的な構成により、ユーティリティ利用機器の運転時の需要家へのユーティリティ供給量を運転状況別に認識し得る状態で、需要家へのユーティリティ供給量を出力可能なロードサーベイシステムを実現することができる。
また、上記供給量出力手段により、上記運転状態検知手段の検知結果と上記生活状態検知手段の検知結果とに関連付けて出力された需要家へのユーティリティ供給量から、ユーティリティ利用機器の運転時の需要家へのユーティリティ供給量を生活状態に相関を有する運転状況別に認識することができるので、上記料金算出手段により、ユーティリティ利用機器の特定の運転状況に対応する特定の生活状態での運転時の需要家へのユーティリティ供給量に応じて顧客に課金するユーティリティ料金に対して適用する割引料金を増減させるように決定すれば、需要家に対して特定の運転状況でのユーティリティ利用機器の運転促進又は運転抑制のインセンティブを与えることができ、これにより、需要家へのユーティリティ供給量の平準化又は増減等のデマンドコントロールを正確且つきめ細かく実施することができる。
図1に示すように、ガス(ユーティリティの一例)を利用するガス利用機器(ユーティリティ利用機器の一例)Aを設置し、ガスを消費する需要家において、ガス利用機器(ユーティリティ利用機器の一例)Aの運転時のガス供給量をそのガス利用機器Aの運転状況別に認識し得る状態で、需要家へのユーティリティ供給量を出力可能なロードサーベイシステムLSが設置されている。
尚、本実施形態では、需要家として、キッチン、浴室、ダイニング、リビング、玄関、屋外等の複数の空間を有する一般的な家庭を想定するが、これらの需要家の状態は適宜改変可能である。
また、需要家には、これらのガス利用機器Aへのガス供給量を計測する計測手段21を有するガスメータGMが設置されており、詳細についは後述するが、ガス供給業者は、このガスメータGMを用いて需要家への当月のガス供給量を認識し、そのガス供給量から需要家に課金するユーティリティ料金を算出する。
また、キッチン、浴室、及びダイニングには、上記のような夫々の運転の開始及び停止等を行うためのリモコン15が設置されている。
即ち、給湯暖房機1は、コントローラCOに対して、上記給湯運転、上記湯張り運転、上記浴室乾燥運転、及び、上記床暖房運転の夫々の運転開始時及び運転停止時に、それらを認識可能な運転開始/停止信号を送出する。
また、コンロ2も、コントローラCOに対して、加熱調理運転の開始時及び停止時にそれらを認識可能な運転開始/停止信号を送出し、更に、ファンヒータ3も、コントローラCOに対して、暖房運転の開始時及び停止時にそれらを認識可能な運転開始/停止信号を送出する。
また、このセキュリティースイッチSSWは、ホームネットワークを介して、コントローラCOに対して、外出時及び帰宅時にそれらを認識可能な外出/帰宅信号を送出するように構成されている。
かかるロードサーベイシステムLSは、図2にも示すように、需要家側に設けられたガスメータGM、ガスメータGMに通信可能な状態で設置されたコントローラCO、及び、ガス供給業者側に設けられコントローラCOとの間で通信可能な状態で設置されたセンターサーバCS等のハードウェアにより構築されている。
具体的には、上記運転状態検知手段22により、前述した夫々のガス利用機器Aからホームネットワークを介して運転開始/停止信号が受信されることで、給湯暖房機1による給湯運転、浴室乾燥運転、床暖房運転、コンロ2による加熱調理運転、及び、ファンヒータ3による暖房運転の夫々について、その運転の開始時から停止時までが運転中として認識される。
具体的には、上記在不在状態検知手段23により、前述したセキュリティースイッチSSWからホームネットワークを介して外出/帰宅信号が受信されることで、外出時から帰宅時までが、需要家において人が存在しない留守中として認識される。
具体的には、上記点消灯状態検知手段24により、ガス利用機器Aの利用空間、即ち、給湯暖房機1の給湯部としての給湯栓10やコンロ2が設置されているキッチン、給湯暖房機1の給湯部としての浴槽11や放熱部としての浴室暖房乾燥機12が設置されている浴室、給湯暖房機1の放熱部としての床暖房パネル13が設置されているダイニング、ファンヒータ3が設置されているリビングの夫々の空間について、照明機器Lの照明スイッチLSW(キッチン用照明スイッチ5、浴室用照明スイッチ6、ダイニング用照明スイッチ7、リビング用照明スイッチ8)からホームネットワークを介して点灯/消灯信号が受信されることで、照明スイッチLSWの消灯時から点灯時までが消灯中として認識される。
また、かかる供給量出力手段26が出力したガス供給量は、記憶部27に記憶される。
具体的には、上記供給量出力手段26により、上記運転状態検知手段22の検知結果、及び、上記生活状態検知手段25としての上記在不在状態検知手段23及び上記点消灯状態検知手段24の少なくとも一方の検知結果により特定される特定期間において、計測手段21が出力するパルス信号が個別にカウントされて、その特定期間におけるガス供給量が認識され、その特定期間におけるガス供給量が記憶部27に記憶される。
給湯暖房機1が特定の運転状況で運転されている期間を特定期間として、以下に示す無人湯張り運転期間、無人浴室乾燥期間、無人床暖房期間が設定されている。
尚、給湯暖房機1の他に、コンロ2やファンヒータ3のガス利用機器Aが特定の運転状況で運転されている期間を特定期間として設定しても構わない。
従って、ガス供給業者は、上記料金請求期間における総ガス供給量の他、ガス利用機器Aである給湯暖房機1の運転状況が互いに異なる上記特定期間におけるガス供給量を認識することができ、例えば、需要家におけるガス供給量をガス機器Aの運転状況別に認識することができる。
例えば、無人湯張り運転期間、無人浴室乾燥期間、無人床暖房期間の特定期間の夫々について、その特定期間におけるガス供給量に応じて上記割引料金を増減させることで、需要家に対して、その特定期間に対応する給湯暖房機1の運転状況での給湯暖房機1の運転促進又は運転抑制のインセンティブを与え、これにより、ガス供給量の平準化又は増減等のデマンドコントロールを正確且つきめ細かく実施することができる。
更に、センターサーバCSを、上記割引料金に関する情報を、需要家に設置した専用の表示部に表示したり、需要家が所有するパーソナルコンピュータ等にインターネットを通じて表示して、需要家に対して与えられるインセンティブを明確にすることが望ましい。
(1)上記実施の形態では、コントローラCOが機能する運転状態検知手段22により、ガス利用機器Aが運転しているか否かの運転状態を検知するために、ガス利用機器Aからホームネットワークを介してコントローラCOに運転開始又は運転停止を認識可能な信号を送出するように構成したが、別に、ガス利用機器Aが接続された電力線における電力の供給を検知するセンサを設け、このセンサの検知結果をホームネットワークや電力線を通じてコントローラCO側に送出するように構成するなど、別の構成を採用しても構わない。
更に、在不在状態検知手段23を、需要家における人の在不在状態を検知するように構成したが、別に、ガス利用機器Aが利用されている空間における人の在不在状態を検知するように構成しても構わない。
即ち、例えば1ヶ月毎に検針員が各需要家に出向いて、計測手段21で計測されたガス供給量に関する情報を、上記コントローラCOから携帯型端末に入力する形態で取得し、そして、その取得した情報を携帯型端末からセンターサーバCSに入力すれば、センターサーバCSにおいて、計測手段21で計測されたガス供給量に関する情報を取得することができる。
即ち、供給量出力手段26を、計測手段21の計測結果(ガス供給量)、運転状態検知手段22の検知結果(運転状態)、及び、生活状態検知手段25の検知結果(在不在状態,点灯状態)の夫々を、連続的又は所定間隔で取得し、同時刻に取得した夫々の検知結果をまとめて出力するように構成することができる。また、これら連続的又は所定間隔で取得した夫々の検知結果を一旦時刻と関連付けて記憶部27に記憶するように構成すれば、その記憶部27から、運転状態検知手段22の検知結果及び生活状態検知手段25の検知結果により特定される特定期間において計測手段21で計測されたガス供給量を抽出することができる。
22:運転状態検知手段
23:在不在状態検知手段
24:点消灯状態検知手段
25:生活状態検知手段
26:供給量出力手段
31:料金算出手段
A:ガス利用機器(ユーティリティ利用機器)
LSW:照明スイッチ
SSW:セキュリティースイッチ
GM:ガスメータ
CO:コントローラ
CS:センターサーバ
LS:ロードサーベイシステム
Claims (4)
- 需要家へのユーティリティ供給量を計測する計測手段と、前記需要家においてユーティリティを利用するユーティリティ利用機器の運転状態を検知する運転状態検知手段と、前記計測手段の計測結果を前記運転状態検知手段の検知結果に関連付けて出力する供給量出力手段とを備えたロードサーベイシステムであって、
前記需要家における生活状態を検知する生活状態検知手段を備え、
前記供給量出力手段が、前記計測手段の計測結果を、前記運転状態検知手段の検知結果及び前記生活状態検知手段の検知結果に関連付けて出力するように構成されており、
前記生活状態検知手段が、前記需要家における生活状態として、前記ユーティリティ利用機器の利用空間に人が存在しないと考えられる生活状態を検知し、
前記計測手段で計測した前記ユーティリティ供給量から前記需要家に対して課金するユーティリティ料金を算出すると共に、前記供給量出力手段で出力された前記ユーティリティ利用機器の利用空間に人が存在しないと考えられる前記生活状態での運転時の前記ユーティリティ供給量に基づいて、前記ユーティリティ料金に対して適用する割引料金を決定する料金算出手段を備えたロードサーベイシステム。 - 前記生活状態検知手段として、前記需要家における少なくとも前記ユーティリティ利用機器の利用空間における人の在不在状態を前記生活状態として検知する在不在状態検知手段を備えた請求項1に記載のロードサーベイシステム。
- 前記生活状態検知手段として、前記需要家における少なくとも前記ユーティリティ利用機器の利用空間における照明機器の点消灯状態を前記生活状態として検知する点消灯状態検知手段を備えた請求項1又は2に記載のロードサーベイシステム。
- 前記ユーティリティ利用機器の利用空間に人が存在しないと考えられる前記生活状態での運転時として、無人湯張り運転期間、無人浴室乾燥期間、無人床暖房期間、のいずれか1つ以上の期間を設定できる請求項1〜3のいずれか一項に記載のロードサーベイシステム。
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