JP4721501B2 - Ship - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、操縦性能、特に針路安定性に優れた船舶に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶の操縦性能は、旋回性、操舵に対する追従性および針路安定性の三つの要素から成り立っている。このうち、針路安定性とは、外乱によって引き起こされた船舶の旋回運動が、舵を動かさなくても速やかに減衰して直進に整定される能力を表し、操舵後速やかに定常旋回に入る追従性とこの針路安定性とは相伴っており、両者に優れた船舶は航海中の保針が容易となる。
【0003】
ところで、船体の主要目および船型は、一般に載貨重量、推進性能、復元性能および港湾の制限要因等で決定されることが多く、これらの条件のみで船体の主要目および船型が決定された船舶の針路安定性は、必ずしも十分でない場合がある。しかし、針路安定性を向上させようとして、主要目や船型を変更しようとしても、他の設計条件から変更が困難であり、このような傾向は船舶が肥大船になるにつれて顕著である。
【0004】
このような針路安定性を向上させる従来の技術としては、特開平8−216992号公報に開示されたものがある。この船舶の針路安定装置は、図6の斜視図に示すように、スケグ21に平板22を水平に張り出して装着した進路安定装置において、前記平板22の外縁は船側ラインと一致した形状でカ−ブし、後端はスケグ21後端と一致し、かつ、平板22の取り付け高さ位置は船底からプロペラ軸23位置までの範囲とし、さらに、前記平板22の横方向の張り出し幅は船体中央における半幅の1/60〜1/5の範囲に構成されているものである。
これにより、船体の旋回時に、船尾船側から船底部へ流れ込む水流が、平板22により堰止められ船体に横力を発生させ、この横力が旋回力を減衰させる方向に作用するので、進路安定性が向上するというものである。
【0005】
また、特開平11−255178号公報には、船側に整流フィンを取り付けて進路安定性を向上させた船舶が開示されている。この船舶を図7(a)の船尾部の概略側面図、図7(b)の(a)のA−A矢視図、図7(c)の(a)のB−B矢視図、図7(d)の(b)のC−C矢視図により説明すると、船側31の喫水線D.L.よりも下側の没水位置に、船側平行部32の後端32aから船尾33へ向けて延びるように整流フィン34を取り付けるとともに、船側31の船底35付近で船側平行部32の後端32aと船尾33との中間位置に、船尾33へ向けて緩やかに上昇するように整流フィン36を取り付ける。そして、船側平行部32からの下降流37を整流フィン34で整流して船尾33側に導き、船底35からの上昇流38を整流フィン36で整流して船尾33側へ導くというものである。
【0006】
このように構成しているのは、旋回運動時に船側平行部32からの下降流37と、船底35からの上昇流38が船側平行部32の後端32a付近でぶつかると、流れが船側外板から剥離し、その部分が負圧になり船尾33が外側に引張られるという現象が起きるので、整流フィン34で下降流37を抑制し、整流フィン36で船底35からの上昇流38を押え込んで、下降流37と上昇流38のぶつかり合いを抑えるためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の船舶の針路安定性を向上させる技術には、次のような問題点がある。図8は船舶41の斜航時や旋回時に、船尾42に作用する流体力の発生場所とその大きさを模式的に表わした図である。前記特開平8−216992号公報に開示された船舶の針路安定装置は、図8における流体力1を大きくして、旋回に対する抵抗モ−メントを増加させようとするものであるが、平板を水平に張り出し、しかも張り出す範囲がプロペラ位置近くまであるため、直進時には船底からの上昇流は平板によって上昇を妨げられて乱れ、その結果として推進性能が劣化する。
【0008】
また、特開平11−255178号公報に開示された船舶は、図における流体力2を減少させて、結果として旋回に対する抵抗力を増大させるものである。推進性能への悪影響は少ないが、流体力2は流体力1に比較して船体中央側に着力中心を持つため、旋回モ−メントは小さく、針路安定性に対する効果は流体力1を増大させる場合に比較して小さい。
【0009】
本発明は、従来技術の上述のような問題点を解消するためになされたものであり、推進性能に悪影響及ぼすことなく、針路安定性を向上させることのできる船舶を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る船舶は、船長の2.5〜10%の長さのフィンを、船体のプロペラ直前から船首方向に向けて船長の30%以内の範囲に、船首側取り付け位置は船底から喫水の0〜5%の高さに、船尾側取り付け位置は船底から喫水の15%までの高さに、かつフィンの船首側と船尾側の取り付け位置を結ぶ取り付けラインが船尾に向けて緩やかに上昇するラインとなるように取り付けるとともに、フィンの翼端が、船底とほぼ同じ高さとなるようにフィンを船側から斜め下方に張り出して取り付けられ、かつフィンが取り付けられていない状態の船体が旋回した際に船側に形成される死水領域を超える位置となっているものである。また、前記フィンを両方の船側にそれぞれ複数枚取り付けたものである。
【0011】
この発明に係る船舶においては、船体の旋回時に、船尾船側から船底部へ流れ込み、再び反対側の船側へ流れていく水流を、フィンによる造渦現象により大きく剥離させることで、船側部の負圧領域をフィンのない場合に比べて増大させ、その結果として船体後半部に働く横力を大きくする。この横力が旋回力を減少させる方向に作用するので、針路安定性が向上する。
【0012】
フィンをプロペラ直前から船首方向に向けて船長の30%以内の範囲に設けるのは、フィンによって発生される横力が旋回に対する抵抗モ−メントとして有効に働くためであり、横力が船体後方部の船尾に近い部分で発生するほどモ−メントレバ−が大きくなることと、船体の旋回角によって引き起こされる上述の水流の流速が大きくなるので、フィンによって造られる渦も強くなり、横力自体が大きくなることによる。
【0013】
また、フィンの船側取り付けラインが船尾に向けて緩やかに上昇するラインとなるようにフィンを取り付けるので、フィンを直進時の船側を流れる流線に沿わせることができる。これにより、船体固有の流れ場を乱すことがないので、直進時の抵抗増加が発生しない。また、船底からの上昇流を乱すことがなく、プロペラへ流入する流れ場を撹乱することもないので、推進性能への悪影響は発生しない。
【0014】
フィンの船首側取り付け位置の高さを船底から喫水の0〜5%の高さに、船尾側取り付け位置の高さを船底から喫水の15%までの高さにしたのは、フィン取り付けラインを船側を流れる流線に近づけるためであり、流線は船型によって異なるので、この範囲内でフィンの船首側および船尾側の取り付け位置の高さを調節して、フィン取り付けのラインを流線に近づければよい。
【0015】
フィンを上述したような条件で船側に取り付けた場合、フィンの長さが船長の2.5%以下であると発生する横力が小さくなり、針路安定性を向上させる効果が発揮できない。
また、フィンの長さが船長の10%以上であると、フィンの取り付けラインの船尾に向けた上昇度が緩やかになりすぎてフィンが流線から離れ、直進時のプロペラへ入る流れを阻害したり、抵抗増加の原因となり、推進性能に悪影響を及ぼす。したがって、フィンの長さは船長の2.5〜10%の範囲とした。
【0016】
旋回運動により、船尾が左舷方向に横運動を起こした場合、左舷側から右舷側に向かう横方向の流れが発生する。その流れは、図9(a)に示すように、船体51の左舷51a側から下降し、船底部51bを通過して右舷51c側で上昇しようとするが、途中で船体51外周面に沿って流れることができなくなり、流れは船体51から剥離して、右舷51c側に死水領域52が形成される。
フィンによる針路安定性の向上効果は、フィン先端での造渦現象により、右舷側の剥離領域を拡大させて、大きな横力を得ることによりもたらされるものであるため、フィンの先端は船体51が造る死水領域52よりも外側に出ている方が効果は大きい。そのため、図9(b)に示すように、フィン53の先端53aの位置は死水領域52に留まることなく、船底51cとほぼ同じ深さの位置まで伸ばすようにした。
【0017】
上述したように、本発明に係る船舶に使用するフィンは、推進性能に悪影響を及ぼさないので、複数枚取り付けることにより、針路安定性の向上をもたらす渦を、フィンが1枚の場合よりも多く造り出すことができるので、さらに針路安定性の良い船舶を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態 】
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の船舶の第一の実施の形態を示す説明図であり、(a)は船舶の船尾部分の斜視図、(b)は(a)のA−A矢視図である。
この船舶は、船体1の船尾2付近の両船側3に、それぞれ1枚のフィン4を取り付けている。このフィン4は、プロペラ5の前方から船首方向に向けて船体1の長さの30%以内の範囲に取り付けられ、その長さLは船体1の長さの2.5〜10%である。
また、フィン4の船首側取り付け位置は、船底6から喫水の0〜5%の高さに、フィン4の船尾側取り付け位置は、船底6から喫水の15%までの高さになるように、かつフィン4の取り付けライン4aは船尾2に向かって緩やかに上昇するラインとなるように取り付けられ、直進時の舷側を流れる流線に沿わせることができ、船底6からの上昇流の乱れを防止する構造となっている。
また、フィン4の翼端4bは、船底6と同じ深さ位置となるように、フィン4を斜め下方に張り出している。したがって、フィン4の平面形状は、船首側から船尾側にかけて張り出し幅の大きくなる三角形状または台形形状となる。
【0019】
図2は本発明の船舶の第二の実施の形態を示す斜視図である。この船舶の場合には、複数のフィン14a〜14cを船体11の船側13に取り付けているが、この船舶の場合も、個々のフィンの取り付け条件は、第一の実施の形態の船舶と同じである。この船舶の場合はフィンの数が多いので、第一の実施の形態の船舶よりもさらに針路安定性の向上効果が高まる。
【0020】
【実施例】
実際のタンカ−船型の1/70の寸法で、第一の実施の形態の船舶と同じように、両船側にそれぞれ1枚のフィンを取り付けた模型船を製作し、船型試験槽において模型試験を行った。この模型試験は、自由航走模型試験であり、完全に自由にした模型船をリモコンにより付属のプロペラを回転させて自航させ、そのときの模型船の運動状況を計測するものである。
【0021】
この試験は通常Z試験と呼ばれる操縦性能を把握する試験であり、船舶の針路安定性能が評価される。
【0022】
図3はZ試験における舵角と船体の方位角との経時的な変化を示す図である。
図において破線が舵角の経時変化を、実線が船体の方位角の経時変化を示す。
Z試験は、まず舵角を10度に取り、船体の方位角が10度になった時点で、舵角を元に戻すように舵を前回とは反対側に10度に取るという操作を繰り返していく試験である。船体の向きは舵角を切り返すと同時に元に戻ろうとするのではなくて、舵角よりもある程度大きな最大方位角に達した後に元に戻るという動きをする。
このような船舶の最大方位角から、舵を切り返したときの方位角を差し引いた値の絶対値をオ−バ−シュ−ト角といい、第一回目の舵切り返し時のオ−バ−シュ−ト角をファ−ストオ−バ−シュ−ト角、第二回目の舵切り返し時のオ−バ−シュ−ト角をセカンドオ−バ−シュ−ト角という。
図3では、最初に+10度に舵角を取る場合を示しているが、これをS10°Z試験といい、逆に最初に−10度に舵角を取る場合をP10°Z試験という。
ファ−ストオ−バ−シュ−ト角やセカンドオ−バ−シュ−ト角が小さいほど、船体の舵への追従性がよく針路安定性が良好であるといわれる。
【0023】
図4に、S10°Z試験で計測されたフィン付き船型のオ−バ−シュ−ト角を、フィンの無い通常船型のオ−バ−シュ−ト角と比較して示す。図において、○印はファ−ストオ−バ−シュ−ト角、●印はセカンドオ−バ−シュ−ト角である。フィン付き船型の場合には、ファ−ストオ−バ−シュ−ト角で1.2°、セカンドオ−バ−シュ−ト角で5.2°、通常船型よりもオ−バ−シュ−ト角が小さくなっており、針路安定性に対する向上効果が現れているのが分かる。
【0024】
一般に、模型試験では、スケ−ル比の関係で実船試験に比べて摩擦抵抗が大きくなり、フル−ドの相似則を満たす船速を実現するために、プラペラ回転数を高くする必要がある。
しかし、プラペラ回転数を高くするすると、プロペラ後流の速度が大きくなり、舵に当たる流速が大きくなって、相対的に実船よりも大きな舵力が発生し、舵利きがよくなる。このため、模型試験のオ−バ−シュ−ト角は実船のそれより小さくなる。
そこで、実船相当のシミュレ−ション計算を行い、模型試験結果と模型試験に対応したシミュレ−ション結果との関係から、実船におけるオ−バ−シュ−ト角を推定した。その結果を図5に示す。
この場合、フィン付き船型の場合には、ファ−ストオ−バ−シュ−ト角で2.9°、セカンドオ−バ−シュ−ト角で12.0°、通常船型よりもオ−バ−シュ−ト角が小さくなっており、実船での針路安定性に対する向上効果がさらに大きいものであることが分かる。
【0025】
また、推進性能へ及ぼす影響を把握するため、同じ模型船を使用して推進性能試験を行ない、計画速力を出すのに必要な主機馬力を推定した。計画速力を出すのに必要な主機馬力は、フィン付き船型の場合、通常船型に対して1%強低下しているので、フィンが推進性能へ及ぼす影響は少ないことが確認できた。
【0026】
【発明の効果】
この発明により、直進時の推進性能を悪化させることなく、針路安定性の優れた船舶を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の船舶の第一の実施の形態を示す説明図であり、(a)は船舶の船尾部分の斜視図、(b)は(a)のA−A矢視図である。
【図2】本発明の船舶の第二の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】Z試験における舵角と方位角の経時的な変化を示す図である。
【図4】S10°Z試験で計測されたフィン付き船型のオ−バ−シュ−ト角を、フィンの無い通常船型のオ−バ−シュ−ト角と比較して示した図である。
【図5】図4に示した模型船のオ−バ−シュ−ト角を基に推定した実船でのオ−バ−シュ−ト角を示す図である。
【図6】従来の船舶の針路安定装置の斜視図である。
【図7】従来の針路安定性向上用フィンを備えた船舶の説明図であり、(a)は船尾部の概略側面図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB−B矢視図、(d)は(b)のC−C矢視図である。
【図8】船舶の斜航時や旋回時に船尾2に作用する流体力の発生場所とその大きさを模式的に表わした図である。
【図9】船尾が左舷方向に横運動を起こした場合に発生する左舷側から右舷側に向かう横方向の流れの説明図であり、(a)は船側にフィンを設けていない場合、(b)船側にフィンを設けている場合を示す。
【符号の説明 】
1 船体
2 船尾
3 船側
4 フィン
4a フィンの船側への取り付けライン
4b フィンの翼端
5 プロペラ
6 船底
11 船体
13 船側
14a〜14c フィン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ship excellent in maneuvering performance, particularly in course stability.
[0002]
[Prior art]
Ship maneuvering performance is composed of three elements: turning performance, followability to steering, and course stability. Of these, course stability refers to the ability of a ship's turning motion caused by a disturbance to quickly decay and settle straight without moving the rudder. This course stability is associated with this, and it is easy for a ship excellent in both to keep the course while sailing.
[0003]
By the way, the main item and the hull form of a hull are generally determined by the weight of cargo, propulsion performance, restoration performance, and port limiting factors. The course stability may not always be sufficient. However, even if an attempt is made to improve the course stability and to change the main eyes and the hull form, it is difficult to change from other design conditions, and such a tendency becomes more prominent as the ship becomes an enlarged ship.
[0004]
A conventional technique for improving the course stability is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 8-216992. As shown in the perspective view of FIG. 6, this course stabilization device for a ship is a course stabilization device in which a
Thereby, when the hull turns, the water flow flowing from the stern side to the bottom of the hull is blocked by the
[0005]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-255178 discloses a ship in which course stability is improved by attaching a rectifying fin on the ship side. FIG. 7A is a schematic side view of the stern part of FIG. 7A, FIG. 7B is a view taken along the line AA in FIG. 7B, and FIG. 7C is a view taken along the line BB in FIG. Explaining with the CC arrow view of FIG. 7 (d), the draft line D. L. The rectifying
[0006]
In this configuration, when the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described technology for improving the course stability of the conventional ship has the following problems. FIG. 8 is a diagram schematically showing the location and size of the hydrodynamic force acting on the
[0008]
Moreover, the ship disclosed by Unexamined-Japanese-Patent No. 11-255178 reduces the
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art, and an object thereof is to provide a ship capable of improving course stability without adversely affecting propulsion performance. .
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the ship according to the present invention, the fin having a length of 2.5 to 10% of the length of the ship is within the range of 30% or less of the length of the ship from the position just before the propeller of the hull to the bow direction. The height of 0-5%, the stern side mounting position is from the bottom of the ship to 15% of the draft, and the mounting line connecting the fin's bow side and stern side's mounting position rises gently toward the stern. is attached so that the line, tip of fins, the ship's bottom and mounted overhanging substantially the full fin so that the same becomes the height obliquely downward from the hull, and the hull of the state in which no fins attached to pivot It is the position that exceeds the dead water area formed on the ship side . Further, a plurality of the fins are attached to both ship sides.
[0011]
In the ship according to the present invention, when the hull turns, the water flow that flows from the stern stern side to the bottom of the ship and flows again to the opposite ship side is largely separated by the vortex-forming phenomenon caused by the fins, so that The area is increased compared to the case without fins, and as a result, the lateral force acting on the latter half of the hull is increased. Since this lateral force acts in a direction to reduce the turning force, the course stability is improved.
[0012]
The reason why the fins are provided in the range of 30% or less of the captain from the front of the propeller to the bow direction is that the lateral force generated by the fins effectively acts as a resistance moment against turning, and the lateral force is applied to the rear part of the hull. Because the moment lever increases as it occurs near the stern, and the flow velocity of the water flow caused by the turning angle of the hull increases, the vortex created by the fins also increases, and the lateral force itself increases. By becoming.
[0013]
Moreover, since the fins are attached so that the ship side attachment line of the fins is a line that gently rises toward the stern, the fins can be made to follow the streamline that flows on the ship side when going straight. As a result, the flow field unique to the hull is not disturbed, so that an increase in resistance during straight travel does not occur. In addition, since the upward flow from the bottom of the ship is not disturbed and the flow field flowing into the propeller is not disturbed, there is no adverse effect on the propulsion performance.
[0014]
The height of the fin's bow attachment position is 0-5% of the draft from the bottom of the ship, and the height of the stern attachment position is 15% of the draft from the ship's bottom. This is to bring the streamline closer to the streamline that flows on the ship side, and the streamline differs depending on the hull form.Therefore, adjust the height of the fin's bow and stern side mounting positions within this range to bring the fin attachment line closer to the streamline. Just do it.
[0015]
When the fins are attached to the ship side under the above-described conditions, the lateral force generated becomes smaller if the fin length is 2.5% or less of the ship length, and the effect of improving the course stability cannot be exhibited.
Also, if the fin length is 10% or more of the length of the captain, the degree of rise toward the stern of the fin attachment line will be too gentle, and the fin will leave the streamline and hinder the flow entering the propeller when going straight. Or cause an increase in resistance, adversely affecting propulsion performance. Therefore, the length of the fin is in the range of 2.5 to 10% of the ship length.
[0016]
When the stern causes a lateral movement in the port direction due to the turning motion, a lateral flow from the port side to the starboard side is generated. As shown in FIG. 9A, the flow descends from the
The effect of improving the course stability by the fin is brought about by obtaining a large lateral force by enlarging the peeling area on the starboard side due to the vortex formation phenomenon at the tip of the fin. The effect is greater when it is outside the
[0017]
As described above, since the fins used in the ship according to the present invention do not adversely affect the propulsion performance, attaching a plurality of fins causes more vortices that improve the course stability than in the case of a single fin. Since it can be created, it is possible to realize a ship with better course stability.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1A and 1B are explanatory views showing a first embodiment of a ship of the present invention, in which FIG. 1A is a perspective view of a stern part of the ship, and FIG. 1B is an AA arrow view of FIG.
In this ship, one fin 4 is attached to each
In addition, the bow side attachment position of the fin 4 is 0 to 5% of the draft from the ship bottom 6, and the stern side attachment position of the fin 4 is 15% of the draft from the ship bottom 6, And the
In addition, the
[0019]
FIG. 2 is a perspective view showing a second embodiment of the ship of the present invention. In the case of this ship, a plurality of
[0020]
【Example】
A model ship with a size of 1/70 that of an actual tanker and a ship with one fin attached on both sides, similar to the ship of the first embodiment, and performing model tests in the hull test tank went. This model test is a free-running model test, in which a model ship made completely free is rotated by rotating the attached propeller with a remote controller, and the movement state of the model ship at that time is measured.
[0021]
This test is a test for grasping the maneuvering performance usually called the Z test, and the course stability performance of the ship is evaluated.
[0022]
FIG. 3 is a diagram showing the change over time in the rudder angle and the azimuth angle of the hull in the Z test.
In the figure, the broken line indicates the change over time in the rudder angle, and the solid line indicates the change over time in the azimuth angle of the hull.
In the Z test, the steering angle is first set to 10 degrees, and when the azimuth angle of the hull reaches 10 degrees, the operation is repeated so that the rudder is set to 10 degrees on the side opposite to the previous time so that the steering angle is restored. It is a going test. The direction of the hull does not attempt to return to the original at the same time as turning the rudder angle, but rather to return to the original after reaching a maximum azimuth angle that is somewhat larger than the rudder angle.
The absolute value of the value obtained by subtracting the azimuth angle when turning the rudder from the maximum azimuth angle of the ship is called the overshoot angle, which is the overshoot at the first turn back. The toe angle is referred to as the first overshoot angle, and the overshoot angle at the second turning back is referred to as the second overshoot angle.
Although FIG. 3 shows a case where the steering angle is first taken at +10 degrees, this is called an S10 ° Z test, and conversely, a case where the steering angle is taken first at −10 degrees is called a P10 ° Z test.
It is said that the smaller the first overshoot angle and the second overshoot angle, the better the tracking of the hull to the rudder and the better the course stability.
[0023]
FIG. 4 shows the overshoot angle of the hull with fins measured in the S10 ° Z test in comparison with the overshoot angle of a normal hull without fins. In the figure, ◯ indicates the first overshoot angle, and ● indicates the second overshoot angle. In the case of a hull with fins, the first overshoot angle is 1.2 °, the second overshoot angle is 5.2 °, and the overshoot angle is more than the normal hull shape. It can be seen that the effect of improving the course stability appears.
[0024]
In general, in model tests, frictional resistance is greater than in actual ship tests due to the scale ratio, and it is necessary to increase the propeller rotation speed in order to achieve a ship speed that satisfies the fluid similarity law. .
However, when the number of rotations of the propeller is increased, the speed of the wake of the propeller increases, the flow velocity hitting the rudder increases, a rudder force larger than that of the actual ship is generated, and the steering is improved. For this reason, the overshoot angle of the model test is smaller than that of the actual ship.
Therefore, a simulation calculation equivalent to an actual ship was performed, and the overshoot angle in the actual ship was estimated from the relationship between the model test result and the simulation result corresponding to the model test. The result is shown in FIG.
In this case, in the case of a hull type with fins, the first overshoot angle is 2.9 °, the second overshoot angle is 12.0 °, and the overshoot is larger than the normal type. -The angle is small, and it can be seen that the effect of improving the course stability on an actual ship is even greater.
[0025]
In order to understand the impact on propulsion performance, a propulsion performance test was performed using the same model ship, and the main engine horsepower required to produce the planned speed was estimated. The main engine horsepower required to produce the planned speed is slightly more than 1% lower than that of the normal hull in the case of a hull with fins, so it was confirmed that the effect of the fins on propulsion performance is small.
[0026]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a ship having excellent course stability without deteriorating the propulsion performance when traveling straight.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a first embodiment of a ship of the present invention, where (a) is a perspective view of a stern portion of the ship, and (b) is a view taken along the line AA of (a). .
FIG. 2 is a perspective view showing a second embodiment of the ship of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing changes over time in a steering angle and an azimuth angle in a Z test.
FIG. 4 is a diagram showing an overshoot angle of a hull with a fin measured in an S10 ° Z test in comparison with an overshoot angle of a normal hull without fins.
5 is a diagram showing an overshoot angle in an actual ship estimated based on an overshoot angle of the model ship shown in FIG. 4. FIG.
FIG. 6 is a perspective view of a conventional marine course stabilizer.
7A and 7B are explanatory views of a ship provided with a conventional course stability improving fin, wherein FIG. 7A is a schematic side view of the stern part, FIG. 7B is a view taken along the line AA in FIG. ) Is a BB arrow view of (a), and (d) is a CC arrow view of (b).
FIG. 8 is a diagram schematically showing the location and magnitude of a fluid force that acts on the stern 2 when the ship is skewing or turning.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a lateral flow from the port side to the starboard side that occurs when the stern makes a lateral movement in the port direction, and (a) is a diagram when (b) is not provided with fins on the ship side; ) The case where fins are provided on the ship side is shown.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (2)
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