JP4712629B2 - 設備仕様入力装置 - Google Patents

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Description

この発明は設備仕様入力装置に関し、特に、長方形の枠内に複数の文字列からなる設備仕様を記した認識対象である帳票等から設備仕様を読み取り、設備データベースにこの仕様をデジタルデータとして入力するための設備仕様入力装置に関する。
近年、空調設備、配電設備などの諸設備の仕様を設備データベースに格納して、設備保全・設備点検業務を効率化しようという動向がある。この際の設備データベースに格納される設備仕様は、設備名、型式、電圧、設備諸元などの多岐にわたる。
これらの設備仕様は、一設備一帳票、ないし、複数の設備の設備仕様を一括して紙面上の設備帳票に記録されている場合があり、別途帳票の内容をよみとってデータベースに格納する必要があった。
また、複数の設備を一括して、コンピュータ支援設計(CAD)でコンピュータ可読の文字コードで記録している場合があるが、この場合も、CAD帳票上である項目が例えば「電圧」を示すというのはCAD図面をみた人間が判読できることであり、別途帳票の内容をよみとってデータベースの相当箇所(例えば「電圧格納項目」)に格納する必要があった。
以上のように、帳票の設備仕様を設備データベースに格納する際には、その内容をよみとり、データベース上の該当項目を判別して、適合する項目に格納する必要があった。
従来からこの設備仕様をデータベースに格納することをなるべく自動化するための発明がなされてきた。
従来の携帯型情報端末装置では、携帯電話で撮影した文字列を所定領域ごとに切り出して文字を認識する技術を開示しており、この文字列を設備仕様とすれば、設備仕様の読み取りに適用することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、帳票で仕様項目の表されている位置は、必ずしも設備データベースの項目の配列と同じであるとはかぎらない。この課題を解決するため、従来の電子ファイリングシステムでは、認識結果の格納用テンプレートを持つことにより、帳票中のどの領域を読み取って認識した後に、その結果をデータベースのどこに格納するかを示している(例えば、特許文献2参照)。
従来の帳票データ入力装置でも、上述の格納用テンプレートに相当する「定義情報ファイル」という、認識結果の格納用の帳票定義部分をもち、前記の発明と同様、帳票中のどの領域を読み取って認識したのち、その結果をデータベースのどこに格納するかを示している(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−134968号公報 特開2001−84254号公報 特開2005−100079号公報
上述した特許文献1においては、帳票で仕様項目の表されている位置は、必ずしも設備データベースの項目の配列と同じであるとはかぎらないため、どの位置を読み取った後に、それをどこに格納するかを決定するのは、ユーザが行わなければならず、ユーザの負荷が大きいとともに、ユーザの間違いにより、誤入力が発生する可能性があるという問題点があった。
また、上述した特許文献2では、認識結果の格納用テンプレートは対話的に定義することとされ、文字列領域の両端と、データベース項目の該当項目との対応付け操作が示されており、特許文献3でも何らかの対話的処理により帳票定義部分を定義することとされているので、いずれの場合も、複雑な対話処理が必要であるという問題点があった。
なお、特許文献2および3のいずれにも、認識結果の領域の複数がデータベース項目の一つにあたる場合(例:認識結果は「電圧」「電流」であるが、データベース項目は「電圧・電流」である場合)、あるいは、認識結果の領域が単一であるが、データベース項目が複数である場合(例:認識結果は「電圧・電流」であるが、データベース項目は「電圧」と「電流」とが別な場合)についての処理については開示されていない。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義手段に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる設備仕様入力装置を得ることを目的としている。
この発明は、矩形の枠内に複数の文字列からなる設備仕様が記載されている認識対象から、前記設備仕様を読み取り、設備データベースにこの仕様を入力する設備仕様入力装置であって、前記設備仕様を記した前記認識対象の画像データもしくは前記認識対象のベクトル・文字列構造データが、認識対象データとして入力される第1の入力手段と、前記認識対象データ上の文字および図形を、文字コードおよび線分データに変換するデジタル化手段と、前記認識対象データ上のどの位置に記載された設備仕様が、前記設備データベースのどの項目に対応するかを示す設備データベース構造のパターンを格納するパターン定義メモリ手段と、前記パターン定義メモリ手段内に既存のパターンが格納されていない場合に、前記認識対象データ上のどの位置に記載された設備仕様が、前記設備データベースのどの項目に対応するかを示すデータベース格納順データが入力される第2の入力手段と、前記第2の入力手段によって入力された前記データベース格納順データを、前記設備データベース構造上における位置として解釈して、パターン定義データを作成するパターン定義指示手段と、前記パターン定義指示手段によって作成された前記パターン定義データを、前記パターン定義メモリ手段に、前記設備データベース構造のパターンとして格納するパターン定義手段と、前記パターン定義メモリ手段に格納された前記設備データベース構造のパターンに基づいた位置に記載されている前記認識対象データ上の文字コードをデータベース構造上の文字コードに変換する設備仕様変換手段と、前記設備仕様変換手段の出力をデータベース内容として格納するデータベースメモリ手段とを備えたことを特徴とする設備仕様入力装置である。
この発明は、矩形の枠内に複数の文字列からなる設備仕様が記載されている認識対象から、前記設備仕様を読み取り、設備データベースにこの仕様を入力する設備仕様入力装置であって、前記設備仕様を記した前記認識対象の画像データもしくは前記認識対象のベクトル・文字列構造データが、認識対象データとして入力される第1の入力手段と、前記認識対象データ上の文字および図形を、文字コードおよび線分データに変換するデジタル化手段と、前記認識対象データ上のどの位置に記載された設備仕様が、前記設備データベースのどの項目に対応するかを示す設備データベース構造のパターンを格納するパターン定義メモリ手段と、前記パターン定義メモリ手段内に既存のパターンが格納されていない場合に、前記認識対象データ上のどの位置に記載された設備仕様が、前記設備データベースのどの項目に対応するかを示すデータベース格納順データが入力される第2の入力手段と、前記第2の入力手段によって入力された前記データベース格納順データを、前記設備データベース構造上における位置として解釈して、パターン定義データを作成するパターン定義指示手段と、前記パターン定義指示手段によって作成された前記パターン定義データを、前記パターン定義メモリ手段に、前記設備データベース構造のパターンとして格納するパターン定義手段と、前記パターン定義メモリ手段に格納された前記設備データベース構造のパターンに基づいた位置に記載されている前記認識対象データ上の文字コードをデータベース構造上の文字コードに変換する設備仕様変換手段と、前記設備仕様変換手段の出力をデータベース内容として格納するデータベースメモリ手段とを備えたことを特徴とする設備仕様入力装置であるので、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義手段に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。この設備仕様入力装置は、入力装置101、デジタル化装置102、設備仕様変換装置103、帳票表示画面104、操作装置105、帳票定義装置106、帳票定義指示装置107、帳票定義メモリ108およびデータベースメモリ109を備えている。図2は、この発明で取り扱う帳票の一例で、201は帳票全体、202は標題行を示す。また、203は帳票中の枠線を示し、204は帳票中の文字列を示す。図2の分電盤に関する帳票の例では、設備名、設備番号、電圧、電流、諸元、製造元などの項目が所定の枠内に記載されている。図3は、この発明で取り扱う設備データベースの一例で、301は設備データベースのデータベース内容の表示例、302はデータベースの項目並びを示す。図3は、図2に示された帳票データを取り込んだあとの表示例を示している。図4(b)は、帳票定義メモリ108に蓄えられる帳票定義データ401の内容を、図4(a)の関連する帳票201、及び、図4(c)のデータベース内容301とともに示したものであり、402は、帳票201の項目を左側の枠から順に1,2,3・・・と示した帳票枠指示であり、403は、各帳票枠がデータベース内容301のデータベース項目を左側から順に1,2,3・・・となるというデータベース格納順を示したものであり、従って、ここでは、帳票201の最も左の枠(設備名)にあるデータは、データベース内容301においては、左から2番目の項目に格納すべきことを例示している。
動作について説明する。入力装置101は、例えば画像スキャナであり、紙媒体である帳票201全体を光学的に走査して、帳票に記載された文字や図形(枠線など)をイメージに変換して、画像データ(デジタルデータ)として取り込む。デジタル化装置102は、画像データとして取り込まれた帳票のデータの中から文字の部分を文字コードとして認識し、帳票内の矩形の枠を構成している区切りの枠線を線分として認識する。1つの枠線内の文字コードは一体の文字列コードとして扱われる。この時点で、帳票のデータは、枠線203であれば、始点座標(x1,y1)と終点座標(x2,y2)の組で与えられ、文字列204であれば、もっとも左の文字の左下の座標をもって始点座標(x,y)とし、それと文字コード列(図2の例では、「F−4236」)で与えられる。但し、このデジタル化装置102の出力としては、枠線と文字列との対応はついていない。
設備仕様変換装置103は、デジタル化装置102の出力を帳票表示画面104に表示し、次のようにして帳票201の内容をデータベース内容301に変換する。まず、この帳票201の形式が既知であり、その変換指示が帳票定義データ401の形態で帳票定義メモリ108に既に格納されているとする。パターン定義メモリ手段である帳票定義メモリ108には、帳票201上で、どの位置に記載された設備仕様が、変換後のデータベース内容301のどの項目に対応するかを示す設備データベース構造のパターンが格納されている。操作装置105は、キーボード及び/またはマウス等で構成されており、操作装置105の操作により、この既存の帳票定義データ401を帳票定義メモリ108から読み出し、設備仕様変換装置103内に読み込む。一方、帳票内の文字列204について、その始点のY座標(文字列204の中のもっとも左の文字の左下の座標)と、枠線203のうちの水平線分のY座標とを比較して、設備仕様変換装置103は、同一の列内に格納すべき文字列を集める。この状態の設備データ例を図2の帳票201に示す。ここで、文字列「分電盤」は、枠線203のうちの垂直線分のX座標と比較することにより、左から1番目の項目であるように配列される。ここで、帳票定義データ401の記述をもとに、設備仕様変換装置103は、帳票表示順402により、左から1番目の帳票データを、データベース格納順403によりデータベースの第2項目に配置する。以下、同様に配置し、図4(c)のデータベース内容301に示すように設備仕様を変換する。この変換結果がデータベースメモリ109に格納される。このように、帳票定義メモリ108内に帳票定義データ401が格納済みの場合には、帳票201をデータベース内容301に変換して、データベースメモリ109に格納することができる。
設備仕様変換装置103は、帳票定義データが定義されていない場合には、例えば、次のように動作する。図5は、帳票201の一例であり、通常の帳票要素のほかに、空いている帳票欄にデータベース格納順403と同様の内容がデータベース格納順表示行403Bに記述してある。このデータベース格納順表示行403に記載されている数字は、帳票定義メモリ108内に既存の帳票定義データ401が格納されていない場合に、帳票201上のどの位置に記載された設備仕様が、設備データベースのどの項目に対応するかを示すデータベース格納順データである。図5の例では、帳票201の画像データを入力装置101が走査するときに、データベース格納順表示行403Bの画像データも同時に入力され、デジタル化装置102によりデジタル化される。このような帳票201を読み取り対象として、読み取り結果を帳票表示画面104に表示し、操作装置105で、このデータベース格納順表示行403Bを指定(クリック)することにより、この行の内容(文字2、文字1、・・・)が帳票定義指示装置107に送られ、帳票定義指示装置107により、この行の内容が帳票定義として解釈される。すなわち、帳票の左から第1項目に数値2とある場合は、帳票の第1項目を、データベースの2番目に格納する定義とみなす。この操作により、帳票定義データ401が生成され、生成結果は帳票定義装置106および帳票定義メモリ108に格納され、該当帳票201の他の行をデータベースに変換するのに用いられる。一般に、帳票そのものにデータベース格納順を調べてデータベース格納順表示行403Bとして記録するのは、設備仕様変換装置103の操作とは独立して、事前に機械操作によらずにできるので、このような記録を設備仕様変換に用いることにより、帳票定義データ401の作成手順が簡素化される。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置によれば、帳票定義がされていない帳票に対しても、帳票図面に記してある、データベース上の項目の配置を表す数字をもとに帳票定義を行うことができるので、帳票定義の手間を減少させることができる。
なお、実施の形態1において、データベース項目をあらわす数字が認識できない場合は、操作装置105から、該当データベース項目をあらわす数字を別途入力することで、同様の帳票の定義を行う。
実施の形態1において、図5に示すように、同一のデータベース項目番号が出てきた場合であるが、帳票定義指示装置107において、その場合は帳票の両項目を合わせた文字列を、図4の(3)のようにデータベース化するよう指示する。
実施の形態1において、図6は、帳票定義のほかの例であり、図6に示すように、帳票の一つの項目(例:「電圧・電流」)を、データベースでは2つの項目(例:「電圧」および「電流」)に分ける場合が生じる。この際、帳票で電圧の項目と電流の項目を分けているのが「,」(コンマ)であれば、これを明示した「3|,|4」という記法をとって帳票定義を行い、帳票定義指示装置がこの記法を解読して、「コンマ」の前をデータベース項目の3番目、コンマのあとをデータベース項目の4番目に格納するように指示することができる。この場合、帳票定義においては、コンマから後になる部分を帳票定義データ401にあるよう「,3」と記して格納しておく。
実施の形態1において、図6Aは、帳票定義のさらにほかの例であり、図6Aに示すように、帳票の一つの項目(例:「電圧」)を、データベースでは2つの項目(例:「数値」および「単位」)に分ける場合が生じる。この際、帳票で数値の項目と単位の項目を分けているのが、単位を表す非数値文字(アルファベット)であれば、これを明示した「3|x|4」という記法をとって帳票定義を行い、帳票定義指示装置がこの記法を解読して、数値部分をデータベース項目の3番目、非数値部分をデータベース項目の4番目に格納するように支持することができる。この場合、帳票定義においては、非数値部分を帳票定義データ401にあるよう「x3」と記して格納しておく。
以上のように、本実施の形態においては、帳票201の一部を帳票定義部分に用いるための帳票定義指示装置107をもち、帳票定義指示装置107において、帳票を表示する帳票表示画面104上にデータベース項目の指示を置くことにより、このデータベース項目の指示に従って帳票定義を作成するようにしたので、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義装置106に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる。
また、データベース項目の指示を置く方法の一つは、図5に示すように、入力する帳票201自体にモデル的にデータ項目指示を上書きするものであり、データベース項目を通常の配置順に左から1,2,3などと名付けたときの数値1,2,3などを記入したものである。このデータベース格納順表示行403Bが表示されている帳票表示画面104を操作者が指示することで帳票定義指示装置107にデータベース項目を指示するようにしたので、簡単な操作で指示を行うことができる。
また、データベース項目を、上述の1,2,3などの指示で帳票表示画面104の上に上書き表示することで、帳票定義指示装置107に伝達することもできる。帳票定義指示装置107は、このようにして伝達されたデータベース項目を表す記号を、データベース項目に変換して、帳票定義を行うことを可能にする。
また、帳票定義指示装置107の中に、複数の帳票項目を単一のデータベース項目にまとめ、あるいは、単一の帳票項目を複数の帳票項目に分解するための複数項目対応付け手段をもつことにより、複雑な対応関係の処理の負荷を減らすことができる。例えば、帳票上の電圧、電流の2項目に対して、データベース項目として同じ数値「3」を指示することで、電圧、電流の2項目を、データベースとして同じ第3項目(例:「電圧・電流」項目に収めるように指示することができる。また、帳票が「電圧、コンマ、電流」と表記されている場合、これに対し、「3、,(コンマ)、4」と指示することで、帳票の該当項目の最初からコンマまでをデータベースの第3項目(例:電圧)、コンマのあと、最後までをデータベースの第4項目(例:電流)に分けて収めるように指示することができ、さらに、利便性に優れている。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。この設備仕様入力装置は、携帯型のデジタルカメラ110を画像入力装置として持ち、デジタルカメラ110で撮影された画像をデジタルメモリ挿入装置111を介して設備仕様変換装置103に取り込むように構成されている。図1の構成との違いは、図1の入力装置101の代わりに、デジタルカメラ110とデジタルメモリ挿入装置111とが設けられている点である。他の構成については図1と同じであるので、ここでは説明を省略する。
本実施の形態2においては、デジタルカメラ110により図8に示すような装置に貼付されている銘盤210を撮影する。なお、銘盤とは、一般に、機器や装置などに取り付けられるプレートで、その名称、定格、製造者名、製造年月日、製造番号等を記したものをいう。図8の分電盤の例では、設備名、設備番号、電圧、電流、諸元、製造元などが記載されている。他の例を挙げれば、例えば、エレベータの場合、かご内に取り付けられる積載荷重、定員、用途などを記したプレートのほか、操作方法や禁煙などの表示板も銘盤と呼ばれる。以下、上述の実施の形態1の説明において「帳票」としたところを「銘盤」と読み換えることにより、本実施の形態2について説明できるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
本実施の形態2においても、実施の形態1の「帳票」の帳票定義データ401と同様に、「銘盤」のパターン定義データが帳票定義メモリ108に格納されている場合は、データベース内容(図3の301参照)への変換が行われる。
「銘盤」の定義がなされていない場合には、図8(b)に示すように、データベース定義を書き込んだ擬似的な銘盤210Bを作成し、これを作成することにより、帳票定義指示装置107により、「銘盤」の定義を行うことができる。この擬似的な銘盤210Bは、実際に装置に設けられている銘盤210Bの上に、付箋を貼り付け、付箋に数字を手書きすることで作成が可能であり、設備仕様入力装置の操作とは別に容易に作成することができるので、実施の形態1と同様に、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義装置106に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる。なお、擬似的な銘盤210Bについてもデジタルカメラ110により撮影して、画像データを作成し、そこから文字や枠線の部分を認識するので、付箋に記載する文字は手書きのものより、ワードプロセッサ等により作成されたものの方が望ましい。
以上のように、本実施の形態2による設備仕様入力装置は、設備仕様が銘盤に記されていて、これをデジタルカメラで撮影した後にデータベース化する際にも、容易に作成できる擬似的な銘盤210Bを作成して、データベース格納順を定義するようにしたので、銘盤の仕様とデータベース仕様との対応を容易にとることができるので、実施の形態1と同様に、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義装置106に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。この設備仕様入力装置は、CADデータ変換装置112を持ち、計算機支援設計(CAD)で作図された帳票を、入力することができる。図1の構成との違いは、図1の入力装置101の代わりに、CADデータ変換装置112が設けられている点である。他の構成については図1と同じであるので、ここでは説明を省略する。
CADで作図された帳票のデータ構造は、実施の形態1のデジタル化装置102の出力と同じ形態であり、文字列と枠線の座標からなる。従って、本実施の形態3の場合は、CADで作図された帳票のベクトル・文字列構造データをCADデータ変換装置112に入力すると、デジタル化装置102が、当該CADデータから、文字を文字コードとして認識し、枠線を線分として認識する。その後の設備仕様変換装置103以後の処理は、実施の形態1と全く同様であるので、ここではその説明は省略する。
以上のように、本実施の形態3によれば、CADデータとしてデータベースとの対応を入れることにより、実施の形態1と同様に、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義装置106に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる。
実施の形態4.
図10は、この発明の実施の形態4に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、図10に示すように、帳票表示画面104内に、数字・文字ボタン113を設けている。数字・文字ボタン113中の文字としては、実施の形態1で示したような、「x」「,」などの帳票定義で必要な文字が設定されている。本実施の形態4によれば、実施の形態1と同様に設備仕様変換装置103の変換結果が帳票表示画面104に提示されたとき、直接、データベース格納順を数字・文字ボタン113で入力して指定することにより、帳票定義を行うことができる。この方法は、データベース格納順表示行403Bを指示する上述の実施の形態1よりも、指定するステップ数は多くなるが、設備仕様変換装置103の変換結果で認識不能の文字がある場合に有効である。
以上のように、本実施の形態4においては、帳票表示画面104内に、数字・文字ボタン113を設けて、設備仕様変換装置103の結果が帳票表示画面104に提示されたとき、直接、データベース格納順を数字・文字ボタン113で指示して、帳票定義を行うことができるようにしたので、実施の形態1と同様に、入力源の設備仕様項目とデータベース格納項目の間の対応付けを帳票定義装置106に設定する際に、複雑な対話処理をせずに帳票定義を設定することができる。
なお、本実施の形態では、帳票を入力装置101で読み取っているが、実施の形態2で説明したような銘盤をデジタルカメラ110で読み取る構成に適用することも可能であり、また、実施の形態3で説明したようなCADデータである帳票をCADデータ変換装置112で読み取る構成に適用することも可能である。
この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置において、入力対象となる帳票の例である。 この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置において、出力結果となる設備データベースの例である。 この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置において、帳票定義の一例を示す。 この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置において、帳票の一部に帳票定義を書き込んだ一例である。 この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置において、帳票定義の一例で、帳票の1項目がデータベースの2項目に相当する例を示す。 この発明の実施の形態1に係る設備仕様入力装置において、帳票定義の別の例で、帳票の1項目がデータベースの2項目に相当する別の例を示す。 この発明の実施の形態2に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る設備仕様入力装置において、入力対象となる銘盤の例である。 この発明の実施の形態3に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る設備仕様入力装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 入力装置、102 デジタル化装置、103 設備仕様変換装置、104 帳票表示画面、105 操作装置、106 帳票定義装置、107 帳票定義指示装置、108 帳票定義メモリ、109 データベースメモリ、110 デジタルカメラ、111 デジタルメモリ挿入装置、112 CADデータ変換装置、113 数字・文字ボタン、201 帳票、201A 帳票の別例、202 標題行、202A 表題行の別例、203 帳票中の枠線、204 帳票中の文字列、210 銘盤、210B 擬似的な銘盤、301 データベース内容、301A データベース内容の別例、302 データベースの項目並び 401 帳票定義データ、401A 帳票定義データの別例、402 帳票表示順、402A 帳票表題行の別例、403 データベース格納順、403A データベース格納順の別例、403B データベース格納順表示行。

Claims (3)

  1. 矩形の枠内に複数の文字列からなる設備仕様が記載されている認識対象から、前記設備仕様を読み取り、設備データベースにこの仕様を入力する設備仕様入力装置であって、
    前記設備仕様を記した前記認識対象の画像データもしくは前記認識対象のベクトル・文字列構造データが、認識対象データとして入力される第1の入力手段と、
    前記認識対象データ上の文字および図形を、文字コードおよび線分データに変換するデジタル化手段と、
    前記認識対象データ上のどの位置に記載された設備仕様が、前記設備データベースのどの項目に対応するかを示す設備データベース構造のパターンを格納するパターン定義メモリ手段と、
    前記パターン定義メモリ手段内に既存のパターンが格納されていない場合に、前記認識対象データ上のどの位置に記載された設備仕様が、前記設備データベースのどの項目に対応するかを示すデータベース格納順データが入力される第2の入力手段と、
    前記第2の入力手段によって入力された前記データベース格納順データを、前記設備データベース構造上における位置として解釈して、パターン定義データを作成するパターン定義指示手段と、
    前記パターン定義指示手段によって作成された前記パターン定義データを、前記パターン定義メモリ手段に、前記設備データベース構造のパターンとして格納するパターン定義手段と、
    前記パターン定義メモリ手段に格納された前記設備データベース構造のパターンに基づいた位置に記載されている前記認識対象データ上の文字コードをデータベース構造上の文字コードに変換する設備仕様変換手段と、
    前記設備仕様変換手段の出力をデータベース内容として格納するデータベースメモリ手段と
    を備えたことを特徴とする設備仕様入力装置。
  2. 前記第1の入力手段に入力される前記認識対象データと、前記第2の入力手段に入力される前記データベース格納順データとは、前記認識対象にともに記載されていて、画像データとして同時に入力されることを特徴とする請求項1に記載の設備仕様入力装置。
  3. 前記第2の入力手段は、ハードウエアもしくは表示画面上に表示されたボタンから構成され、前記データベース格納順データは前記ハードウエアもしくは前記ボタンにより直接入力されることを特徴とする請求項1または2に記載の設備仕様入力装置。
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